_日本語Compaq OpenVMS_______________________________ V7.3リリース・ノート AA-PQE4J-TE 2001年7月 本書は,日本語Compaq OpenVMS V7.3の新しい機能,制限事 項などについて説明します。 改訂/更新情報: 新規マニュアルです。 ソフトウェア・バー 日本語OpenVMS Alpha V7.3 ジョン: 日本語OpenVMS VAX V7.3 コンパックコンピュータ株式会社 ________________________________________________________________ (c) 2001 Compaq Computer Corporation 本書の著作権はコンパックコンピュータ株式会社が保有してお り,本書中の解説および図,表はコンパックの文書による許可な しに,その全体または一部を,いかなる場合にも再版あるいは複 製することを禁じます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,コンパックは一切その責任を負いか ねます。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 コンパックは,コンパックまたはコンパックの指定する会社から 納入された機器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合, その性能あるいは信頼性について一切責任を負いかねます。 以下は,米国Compaq Computer Corporationの商標です。 COMPAQ,VAX,VMSおよびCompaqロゴ。 本書はCD-ROMでも提供しています。 本書は,日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. ix 1 新機能概要(Alphaのみ) 1.1 日本語環境設定ユーティリティ(JSY$CONTROL).... 1-2 1.2 JIS X0213第3水準サポート..................... 1-3 1.2.1 新しいコードセットの仕様................. 1-3 1.2.2 新しいロケールの仕様..................... 1-4 1.2.3 漢字端末エミュレータでの文字の表示....... 1-4 1.2.4 PCターミナル・エミュレータでの文字の表示. 1-5 1.2.5 主なJVMSユーティリティ拡張機能........... 1-6 1.2.6 JSYルーチン拡張機能...................... 1-7 1.2.7 サンプル用システム辞書の提供............. 1-7 1.3 JMAILの機能拡張と問題点の修正................ 1-8 1.3.1 deckanji2000コードセットのサポート....... 1-8 1.3.2 コマンドライン上での日本語入力のサポート. 1-8 1.3.3 日本語ファイル名の最大長の拡張........... 1-9 1.3.4 日本語ファイル名の署名ファイルへの使用... 1-9 1.3.5 半角カナのファイル名のサポート........... 1-9 1.3.6 非常に長い日本語を入力する場合の制限の解 決........................................ 1-9 1.4 日本語ファイル名の拡張....................... 1-10 1.4.2 NAMでの最大パス長の拡張.................. 1-10 1.4.2 NAMLでの最大パス長の拡張................. 1-10 1.4.3 $CVT_FILENAME問題点の修正................ 1-10 1.4.4 サブプロセスでの日本語ファイル名......... 1-11 1.4.5 BACKUPユーティリティ日本語機能の標準版へ のマージ.................................. 1-11 1.4.6 JSYSHRでのファイル名変換ルーチン......... 1-11 1.4.7 ISO Latin-1句読文字...................... 1-12 1.5 日本語ターミナル・ドライバ................... 1-13 1.5.1 漢字入力時のカラム位置................... 1-13 iii 1.5.2 Telnetログイン時の日本語行編集機能....... 1-14 1.6 日本語メッセージの自動チェック............... 1-14 1.6.1 システム起動時の自動チェック............. 1-14 1.6.2 手作業によるチェック..................... 1-15 1.6.3 日本語メッセージ・ファイルの再構成....... 1-15 1.7 ドキュメント・セットの変更................... 1-16 2 アップデート抄録 2.1 ファイル名の最大長の拡張(Alphaのみ)........ 2-1 2.2 日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ)...... 2-1 2.2.1 Super DEC漢字コードセットによる日本語ファ イル名.................................... 2-2 2.2.2 新しいボリューム構造ODS-5................ 2-3 2.2.3 RMSでの日本語ファイル名.................. 2-4 2.2.3.1 プロセス単位での日本語ファイル名の使用. 2-4 2.2.3.2 RMSファイル名コンバータ................ 2-5 2.2.3.3 16進数表現による日本語ファイル名....... 2-5 2.2.3.4 RMSで日本語ファイル名に使用できる文字.. 2-6 2.2.3.5 ファイル名変換規則..................... 2-7 2.2.3.6 日本語ファイル名の最大長............... 2-9 2.2.3.7 RMSファイル名コンバータ制御API......... 2-9 2.2.4 デフォルト・ディレクトリの最大長......... 2-10 2.2.5 Unicodeによる日本語ファイル名............ 2-10 2.3 日本語共用イメージの改良..................... 2-10 2.4 DEC XTPU/日本語EVE V3........................ 2-11 2.4.1 問題点の解決............................. 2-11 2.4.2 文字コード・セットのサポート............. 2-11 2.5 日本語DECnet/SNAリモート・ジョブ・エントリ機 能の追加...................................... 2-12 2.6 マルチスレッド漢字プリント・シンビオント..... 2-12 2.7 JMAIL........................................ 2-14 2.7.1 インターネット形式のアドレスの指定....... 2-14 2.7.2 コマンド表示における画面操作機能......... 2-15 2.7.3 署名ファイル............................. 2-16 2.8 TCP/IP機能をサポートするDCLコマンド.......... 2-17 2.9 日本語キーマップ・ファイルの提供............. 2-18 2.9.1 エスケープ・キーを使用する場合........... 2-19 iv 2.9.2 PCキーボードを使用する場合............... 2-19 2.9.3 カナ・モード............................. 2-20 2.9.4 Composeキー.............................. 2-20 2.10 日本語ターミナル・ドライバとKANJIGEN......... 2-20 2.10.1 TTY_CLASSNAMEの設定について(Alphaのみ). 2-20 2.10.2 漢字のハードウェア・オンデマンド・ローデ ィング.................................... 2-21 2.10.3 漢字のソフトウェア・オンデマンド・ローデ ィング.................................... 2-21 2.10.4 KANJIGENの文字単位編集機能の設定......... 2-23 2.11 日本語画面管理ライブラリ(SMG)................ 2-24 2.12 DEC XTPU/日本語EVE V3........................ 2-24 2.12.1 DECwindowsインタフェースのサポート....... 2-24 2.12.2 ファイルリスト........................... 2-24 2.12.3 罫線固定モード........................... 2-25 2.12.4 テキストの置換におけるワイルドカードの利 用........................................ 2-25 2.13 XPG4ユーティリティ........................... 2-25 2.13.1 ロケール・データ・ファイルのインストール. 2-26 2.13.2 XPG$STARTUP.COM(VAXのみ)............... 2-26 2.14 かな漢字変換の個人辞書の指定................. 2-26 2.15 翻訳メッセージ/ヘルプ....................... 2-27 2.16 JSYLIB.OLB .................................. 2-28 2.17 デバッガ..................................... 2-29 2.17.1 デバッガの日本語拡張機能................. 2-29 2.17.2 デバッガの日本語ヘルプ................... 2-31 2.18 日本語入力プロセス(FIP)...................... 2-31 2.18.1 FIP実行中のプロセス・ハングの解決........ 2-31 2.19 KPRINTとKDUMPのフリーウェアとしての提供...... 2-32 2.20 日本語DEC COBOLランタイム・ライブラリ........ 2-32 v 3 制限事項 3.1 日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) ....... 3-1 3.1.1 日本語ファイル名をサポートするボリューム 構造...................................... 3-1 3.1.2 DCLコマンド.............................. 3-2 3.1.3 ファイル名コンバータの非同期切り換えの禁 止........................................ 3-2 3.1.4 ファイル名に半角カナを使用した場合の制限. 3-2 3.1.5 RMS以外のAPIでの日本語ファイル名の使用... 3-2 3.1.6 RMSで日本語ファイル名に使用できない文字.. 3-3 3.1.7 RMSでISO Latin-1に変換される文字......... 3-3 3.1.8 日本語ユーティリティ..................... 3-4 3.1.9 ファイル名に全角アルファベットを使用する 場合の注意点.............................. 3-5 3.1.10 日本語ライブラリ......................... 3-6 3.1.11 ネットワーク・アクセス................... 3-6 3.1.12 その他の制限事項......................... 3-6 3.2 BACKUPユーティリティの日本語化方式の変更..... 3-6 3.3 日本語TCP/IPインストール時の注意事項(Alphaの み)........................................... 3-7 3.4 インストール時の使用キーボードによる制限事項 (Alphaのみ)................................. 3-8 3.5 VAXインストール時の注意事項(VAXのみ)....... 3-13 3.6 /PAGE修飾子での日本語検索.................... 3-14 3.7 MAIL,JMAIL.................................. 3-14 3.7.1 PRINTコマンドの問題...................... 3-14 3.7.2 半角カナ使用の制限....................... 3-15 3.7.3 エディタの使用........................... 3-15 3.7.4 コンパウンド・ドキュメントの送信と受信... 3-15 3.7.5 /PAGE=SAVEでのFINDキーの扱い............. 3-15 3.7.6 REPLYコマンドの制限...................... 3-16 3.8 日本語ユーティリティでの半角カタカナと漢字の 混在.......................................... 3-16 3.9 かな漢字変換................................. 3-16 3.9.1 全角の記号を含む単語の登録............... 3-17 3.9.2 文節学習データについての注意............. 3-19 3.10 日本語入力プロセス(FIP)...................... 3-19 3.10.1 横スクロールの問題....................... 3-19 vi 3.11 漢字ターミナル・ドライバ..................... 3-20 3.11.1 漢字ターミナル・ドライバの罫線変換機能... 3-20 3.11.2 マルチ・セッション時のオンデマンド・ロー ディング.................................. 3-20 3.12 PRINT........................................ 3-21 3.12.1 /WRAPと/WIDTHの組み合せ.................. 3-21 3.13 ヘルプの制限事項............................. 3-21 3.14 DEC XTPU..................................... 3-22 3.14.1 XTPUでISO-2022-JPコードセットを使用する場 合........................................ 3-22 3.14.2 XTPUでUCS-2コードセットを使用する場合.... 3-23 3.14.3 個人辞書の指定........................... 3-23 3.15 日本語画面管理ライブラリに関する制限事項..... 3-23 3.15.1 ルーチンの制限事項....................... 3-23 3.15.2 英語版SMG対応のアプリケーションで日本語 SMGを使用する場合の制限事項............... 3-24 3.15.3 VT500端末サポートの制限.................. 3-25 3.16 その他の制限事項............................. 3-25 3.16.1 KCODE.................................... 3-25 3.16.2 KCONVERT................................. 3-25 3.16.3 KANJIGEN................................. 3-25 3.16.4 KANJITERM.COM............................ 3-26 3.16.5 JDICEDIT................................. 3-26 3.16.6 SNAPSHOTファシリティ(VAXのみ).......... 3-26 3.16.7 翻訳メッセージ/ヘルプ.................... 3-27 3.16.8 Hypersort (高性能Sort/Merge)............. 3-27 3.16.9 JLB$GET_INPUT............................ 3-27 4 リタイア情報 4.1 リタイアした機能............................. 4-1 4.1.1 JEDIT日本語エディタのリタイア............ 4-1 4.1.2 KPRINT................................... 4-1 4.1.3 WPMENU................................... 4-2 4.1.4 FDESIGN(VAXのみ)....................... 4-2 4.1.5 FEDIT.................................... 4-2 4.1.6 KDUMP(VAXのみ)......................... 4-2 4.1.7 日本語VAXTPU(JTPU)(VAXのみ).......... 4-3 4.1.8 カナEDT(VAXのみ)....................... 4-3 4.1.9 カナDRIVER(VAXのみ).................... 4-3 vii 4.1.10 RUX05,RQX05 8インチ・フロッピ・ドライバ およびIBMFLXのリタイア(VAXのみ)........... 4-3 索引 表 1-1 deckanji2000の仕様........................ 1-3 1-2 ISO Latin-1句読文字....................... 1-13 2-1 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameの定義値テーブ ル........................................ 2-13 3-1 LK401/LK421 JIS配列キーボード............. 3-9 3-2 LK411-JJ JIS配列キーボード................ 3-10 3-3 PCXAJ-AAキーボード........................ 3-11 3-4 LK411-AJキーボード........................ 3-13 viii _________________________________________________________________ まえがき 本書の目的 本書は,日本語Compaq OpenVMS VAXバージョン7.3および日本語 Compaq OpenVMS Alphaバージョン7.3の新しい機能,制限事項など について解説します。 対象読者 本書は,システム管理者およびプログラマを含む日本語Compaq OpenVMSのすべてのユーザを対象としています。システム管理者の 方は,日本語Compaq OpenVMS VAXバージョン7.3,日本語Compaq OpenVMS Alphaバージョン7.3をインストールする前に,必ず本書 をお読みください。 本書の構成 本書は4つの章で構成されています。 第1章 日本語Compaq OpenVMSバージョン7.3でアップデート された機能,サポートされた機能について説明しま す。 第2章 日本語Compaq OpenVMSバージョン7.2-1およびそれ以 前のバージョンからの変更点について説明します。 第3章 日本語Compaq OpenVMSバージョン7.3 の制限事項につ いて説明します。 ix 第4章 日本語Compaq OpenVMSバージョン6.1,6.2でリタイア した機能を示します。 関連資料 o 『日本語Compaq OpenVMS 概説書』 o 『日本語Compaq OpenVMS Alphaオペレーティング・システ ム インストレーション・ガイド』 o 『日本語Compaq OpenVMS VAXオペレーティング・システ ム インストレーション・ガイド』 o 『日本語ライブラリ 利用者の手引き』 o 『日本語メッセージ 利用者の手引き』 o 『日本語ユーティリティ 利用者の手引き』 o 『フォント管理ユーティリティ 利用者の手引き』 o 『日本語画面管理ライブラリ 利用者の手引き』 o 『IMLIB/Compaq OpenVMSライブラリ・リファレンス・マニュ アル』 o 『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』 o 『DEC XTPU リファレンス・マニュアル』 o 『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』 o 『日本語EVE リファレンス・マニュアル』 o 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』 本書で使用する表記法 本書では,「日本語OpenVMS Alpha」は「日本語Compaq OpenVMS Alphaオペレーティング・システム」を,「日本語OpenVMS VAX」 は「日本語Compaq OpenVMS VAXオペレーティング・システム」を 指します。また特に明記しない限り,「日本語OpenVMS」は,「日 本語Compaq OpenVMS Alphaオペレーティング・システム」および 「日本語Compaq OpenVMS VAXオペレーティング・システム」の両 方を指します。 x また,日本語DECwindowsおよび日本語DECwindows Motifはすべて 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSソフトウェアを意味 します。 また,本書では次の表記法も使用しています。 ___________________________________________________________ 表記法______意味___________________________________________ Ctrl/x Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら別のキ ーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押す ことを示します。 PF1 x PF1 xという表記は,PF1に定義されたキーを押して から,別のキーまたはポインティング・デバイス・ ボタンを押すことを示します。 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には, キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていませ ん。 HTML形式のドキュメントでは,キー名は四角ではな く,括弧で囲まれています。 . . . 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示 します。 o 文中のオプションの引数が省略されている。 o 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことが できる。 o パラメータや値などの情報をさらに入力でき る。 . 垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式 . の中の項目が省略されていることを示します。この . ように項目が省略されるのは,その項目が説明して いる内容にとって重要ではないからです。 xi ___________________________________________________________ 表記法______意味___________________________________________ ( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオ プションを選択した場合に,選択したオプションを 括弧で囲まなければならないことを示しています。 [ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた 要素は任意のオプションです。オプションをすべて 選択しても,いずれか1つを選択しても,あるいは1 つも選択しなくても構いません。ただし,OpenVMSフ ァイル指定のディレクトリ名の構文や,割り当て文 の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれ た要素は省略できません。 [|] コマンド形式の説明では,括弧内の要素を分けてい る垂直棒線はオプションを1つまたは複数選択する か,または何も選択しないことを意味します。 { } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた 要素は必須オプションです。いずれか1のオプション を指定しなければなりません。 太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件 を示しています。 italic イタリック体のテキストは,重要な情報を示し text ます。また,システム・メッセージ(たとえば内 部エラーnumber),コマンド・ライン(たとえば /PRODUCER=name),コマンド・パラメータ(たとえ ばdevice-name)などの変数を示す場合にも使用され ます。 UPPERCASE 英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,フ TEXT ァイル名,ファイル保護コード名,システム特権の 短縮形を示します。 xii ___________________________________________________________ 表記法______意味___________________________________________ Monospace モノスペース・タイプの文字は,コード例および会 type 話型の画面表示を示します。 Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペー ス・タイプの文字は,キーワード,別々にコンパイ ルされた外部関数およびファイルの名前,構文の要 約,または例に示される変数または識別子への参照 などを示します。 - コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コ ード・ラインにおいて,ハイフンは,要求に対する 引数がその後の行に続くことを示します。 数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10進数 です。10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その ____________旨を明記してあります。_________________________ xiii 1 _________________________________________________________________ 新機能概要(Alphaのみ) この章では,日本語Compaq OpenVMS Alphaバージョン7.3でアップ デートされた機能および新機能について説明します。 日本語Compaq OpenVMS Alphaバージョン7.3は,次の新機能を提供 します。 o 日本語環境設定ユーティリティ(JSY$CONTROL) - 日本語ファイル名の制御 - ロケールの制御 - かな漢字変換の制御 o JIS X0213第3水準サポート - コードセットおよびロケールの定義 - PCターミナル・エミュレータでの文字の表示 - 主なJVMSユーティリティ拡張機能 - JSYルーチン・サポート o JMAILの機能拡張と問題点の修正 - deckanji2000コードセットのサポート - コマンドライン上での日本語入力のサポート - 日本語ファイル名の最大長の拡張 - 日本語ファイル名の署名ファイルへの使用 - 半角カナのファイル名のサポート - 非常に長い日本語を入力する場合の制限の解決 o 日本語ファイル名の拡張 - NAMでの最大パス長の拡張 - NAMLでの最大パス長の拡張 - $CVT_FILENAME問題点の修正 1-1 新機能概要(Alphaのみ) - サブプロセスでの日本語ファイル名 - BACKUPユーティリティ日本語機能の標準版へのマージ - JSYSHRでのファイル名変換ルーチン - ISO Latin-1句読文字 o 日本語ターミナル・ドライバ - 漢字入力時のカラム位置 - Telnetログイン時の日本語行編集機能 o 日本語メッセージの自動チェック _________________________________________________________________ 1.1 日本語環境設定ユーティリティ(JSY$CONTROL) 日本語Compaq OpenVMSバージョン7.2で追加されたJSY$CONTROLユ ーティリティは,バージョン7.3で機能を大幅に拡張し,総合的な 日本語環境設定ユーティリティになりました。 日本語環境設定ユーティリティ(JSY$CONTROL)は,日本語Compaq OpenVMSの持つ,各種の日本語機能の設定を一括して制御します。 以下の機能を制御できます。 日本語ファイル名の制御(JSY$CONTROL) 日本語端末ドライバの制御(KANJIGEN) 日本語テキスト表示ユーティリティの制御(TYPE /PAGE=SAVE) 日本語EVEエディタの制御(JEVE/XTPU) 個人辞書の制御(JSYKOJIN.JISHO, JSY$LEARN.DAT) ロケールの制御(LANG) 日本語ヘルプの制御(JSY$SWITCH.COM) IMLIBの制御(IM$PROFILE) 日本語画面管理ライブラリの制御(JSMG) JSY$CONTROLユーティリティでは,上記の機能を以下のカテゴリー に分けて,それぞれを一括して設定,変更,表示する機能を提供 します。 日本語ファイル名の制御 ロケールの制御 かな漢字変換の制御 1-2 新機能概要(Alphaのみ) 1.1日本語環境設定ユーティリティ(JSY$CONTROL) 詳しくは『日本語ユーティリティ 利用者の手引き』を参照して ください。 _________________________________________________________________ 1.2 JIS X0213第3水準サポート 20-Jan-2000に制定されたJIS X 0213「7ビット及び8ビットの2バ イト情報交換用符号化拡張漢字集合」をサポートします。なお日 本語Compaq OpenVMS V7.3では第3水準(Level 3)のみのサポートで す。第4水準(Level 4)については将来のバージョンでのサポート となります。 1.2.1 新しいコードセットの仕様 日本語Compaq OpenVMS V7.3では,新しくDEC漢字2000コードセッ トおよびdeckanji2000ロケールをサポートします。 DEC漢字2000コードセットは,従来のSuper DEC漢字コードセット からJIS補助漢字(JIS X 0212)を取り除き,かわってJIS X 0213を 追加したものです。 表 1-1 deckanji2000の仕様 ___________________________________________________________ 文字集合______________コード領域___________________________ C0 Control 00〜1F ASCII/JIS X 0201 LH 20〜7F C1 Control 80〜9F 第1〜第3水準 A1A1〜FEFE 第4水準(future SS3 A1A1〜SS3 FEFE support) 半角カナ SS2 A1〜SS2 DF ユーザー定義文字______A121〜FE7E___________________________ 1-3 新機能概要(Alphaのみ) 1.2 JIS X0213第3水準サポート なお,半角カナは継続してサポートします。 1.2.2 新しいロケールの仕様 日本語Compaq OpenVMS V7.3では新たにDEC漢字2000コードセット のためのロケールとしてdeckanji2000をサポートします。現在の ロケールをdeckanji2000に設定すると,ロケールをサポートする アプリケーションでDEC漢字2000コードセットを使用できます。 以下のロケール定義ファイルを提供します。 o SYS$I18N_LOCALE:JA_JP_DECKANJI2000.LOCALE また,以下のコンバータを提供します。 o DECKANJI2000_EUCJP.ICONV o DECKANJI2000_ISO2022JP.ICONV o DECKANJI2000_SDECKANJI.ICONV o DECKANJI2000_SJIS.ICONV o EUCJP_DECKANJI2000.ICONV o ISO2022JP_DECKANJI2000.ICONV o SDECKANJI_DECKANJI2000.ICONV o SJIS_DECKANJI2000.ICONV 1.2.3 漢字端末エミュレータでの文字の表示 日本語Compaq DECwindowws/Motifの漢字端末エミュレータ (JDECterm)上でJIS X 0213第3水準文字を表示するためのサン プル・フォント・ファイルをJSY$EXAMPLESディレクトリに提供し ます。Level3部分は,平成明朝フォントです。 o JDECW_SCREEN_KANJI11_14_14_LEVEL3.PCF 14ドット・フォント o JDECW_SCREEN_KANJI11_16_18_LEVEL3.PCF 18ドット・フォント 1-4 新機能概要(Alphaのみ) 1.2 JIS X0213第3水準サポート o JDECW_SCREEN_KANJI11_24_24_LEVEL3.PCF 24ドット・フォント o JSY$JISLEVEL3TRIAL.COM  設定用コマンド・プロシージャ サンプル・フォント・ファイルを有効にするためには,システ ム・マネージャ・アカウントでログインし,以下のコマンドを入 力します。     @ JSY$JISLEVEL3TRIAL.COM ENABLE コマンド実行後に起動される漢字端末エミュレータでは,サンプ ル・フォント・ファイルが有効になります。なお,この設定はシ ステム全体で有効になるため,特定のユーザのみがサンプル・フ ォント・ファイルを使うことはできません。 サンプル・フォント・ファイルを無効にするためには,システ ム・マネージャ・アカウントでログインし,以下のコマンドを入 力します。     @ JSY$JISLEVEL3TRIAL.COM DISABLE __________ 平成明朝フォントの使用について: __________ この書体は,コンパックコンピュータ株式会社が(財)日本 規格協会と使用許諾契約を締結して使用しているものです。 フォントとして無断複製することは禁止されています。 ______________________________________________________ 1.2.4 PCターミナル・エミュレータでの文字の表示 日本語Windows ME/98上のサード・パーティ製ターミナル・エミュ レータで,JIS X 0213第3水準文字を表示するためには,以下のフ リーのフォントをご利用ください。 o Habian TrueType font o Kandata TrueType font 1-5 新機能概要(Alphaのみ) 1.2 JIS X0213第3水準サポート 1.2.5 主なJVMSユーティリティ拡張機能 日本語Compaq OpenVMSの持つ以下のユーティリティではJIS X 0213第3水準をサポートします。 o CLIUTL $ TYPEコマンドによって日本語テキスト・ファイルを表示 する場合に,JIS X 0213第3水準のサポートを行います。 /PAGE=SAVE修飾子を使用した場合も,正常にJIS X 0213第3 水準の表示を行うことができます。 なお,検索機能は日本語をサポートしていません。 o JEVE/XTPU 日本語エディタでのJIS X 0213第3水準サポートを行いま す。対象はdeckanji2000コードセットとします。JIS X 0213 の規格票にあるShift_JISX0213コードセットはサポートしま せん。 o JMAIL 日本語メール・ユーティリティによってJIS X 0213第3水準 を含むテキストの送受信をサポートします。これに伴い, JMAILユーティリティのコマンド行は日本語SMGを使用するよ うに変更されました。 ただし,サポートするのはDECnetのMAIL11プロトコルを利用 した場合のみとし,SMTPを利用した場合は対象外とします。 o JSMG 日本語画面管理ライブラリでのJIS X 0213第3水準の入出力 をサポートします。ただし,日本語画面管理ライブラリでは Super DEC漢字コードセットとDEC漢字2000コードを区別しま せん。JIS X 0213第3水準を使用する場合は,文字集合の指 定にSDKを指定してください。 1-6 新機能概要(Alphaのみ) 1.2 JIS X0213第3水準サポート 1.2.6 JSYルーチン拡張機能 JSYSHR.EXEの持つ各種日本語ルーチンは,JIS X 0213第3水準をサ ポートします。以下のルーチンはJIS X 0213第3水準サポートのた めに内部が拡張されています。 o JSY$CHG_KANA_DAKU o JSY$CHG_KANA_FULL o JSY$CHG_KANA_HALF o JSY$CHG_KANA_HIRA o JSY$CHG_KANA_KANA o JSY$CHG_KANA_KATA o JSY$CHG_ROM_CASE o JSY$CHG_ROM_HALF o JSY$CHG_ROM_LOWER o JSY$CHG_ROM_UPPER 1.2.7 サンプル用システム辞書の提供 JIS X 0213第3水準文字が追加されたシステム辞書 (JSY$TANGO.JISHO)をサンプルとして提供します。サンプル辞 書を使用するためには,次のように論理名を定義してください。 $ DEFINE JSY$TANGO JSY$EXAMPLES:JSYTANGO.JISHO 論理名はプロセス単位に設定できます。サンプル辞書の使用を終 了したら,論理名を削除してください。 なお,サンプル用システム辞書を使用すると個人辞書ファイル (JSYKOJIN.JISHO)にJIS X 0213第3水準文字が学習されるため,論 理名を削除しても第3水準文字が漢字変換の候補として表示されて しまう場合があります。個人辞書への学習を避けるためには,論 理名JSY$KOJIN_MODEを2に定義して,個人辞書参照モードに設定し てください。 1-7 新機能概要(Alphaのみ) 1.2 JIS X0213第3水準サポート システム辞書と個人辞書の詳細については『日本語ライブラリ 利用者の手引き』の「かな漢字変換辞書」の節を参照してくださ い。 _________________________________________________________________ 1.3 JMAILの機能拡張と問題点の修正 日本語OpenVMS V7.3のJMAILは,deckanji2000コードセット対応の ための拡張と,日本語ファイル名のサポートの充実のための修正 が行なわれています。 1.3.1 deckanji2000コードセットのサポート 日本語OpenVMS V7.3でサポートされたdeckanji2000コードセット をサポートします。メールの本文中にJIS X 0213第3水準文字を含 んだメールを送受信できます。ただし,サポートするのはDECnet のMAIL11プロトコルを利用した場合のみです。SMTPではサポート されません。 ________________________ 注意 ________________________ メール中に第3水準文字を含める場合は,あらかじめメール を受け取る相手が第3水準文字を読むことができることを確 認してください。 ______________________________________________________ 1.3.2 コマンドライン上での日本語入力のサポート JMAILのコマンドライン(JMAIL>プロンプト)での日本語かな漢字変 換ができるようになりました。これにより日本語ファイル名の入 力が可能になります。 この拡張によりJMAIL>プロンプトでの入力は,論理名IM$PROFILE で指定された日本語かな漢字変換キーパッドに従います。 論理名IM$PROFILEにTAROキーパッドが指定されている場合など, JMAIL>プロンプトでの日本語かな漢字変換による問題が発生す る場合には,論理名JMAIL$COMMAND_CODESETをOLDと定義すること で,漢字変換キーパッドを無効にすることができます。 1-8 新機能概要(Alphaのみ) 1.3 JMAILの機能拡張と問題点の修正 1.3.3 日本語ファイル名の最大長の拡張 SENDやEXTRACT等のコマンドに指定できるパス指定は,最大4,095 バイト(すべて全角文字の場合は2047文字)までサポートします。 またファイル名の最大長は,XQPと同じ全角118文字をサポートし ます。 1.3.4 日本語ファイル名の署名ファイルへの使用 署名ファイルに対して日本語ファイル名を指定できます。 【例】 JMAIL> SET SIGNATURE_FILE USER$:[MYDIR]営業2課^_山田太郎.TXT 1.3.5 半角カナのファイル名のサポート EXTRACTやEDIT等のコマンドの_File:プロンプトに対して半角カナ を入力しようとすると,入力が無視されてしまう問題を解決しま した。 【例】 JMAIL> EXTRACT _File: ハンカクカナ %MAIL-I-CREATED, ODS5$TEST:[DEGUCHI]ハンカクカナ.TXT;1 が作られました。 1.3.6 非常に長い日本語を入力する場合の制限の解決 JMAIL>プロンプトや_File:プロンプトなどで非常に長い日本語を 入力した場合,2行目以降のカラム位置の計算が不正確になった り,または2行目に改行されずに何もエコーバックされなくなる等 の問題が発生していましたが,これらの問題は全て解決されてい ます。 1-9 新機能概要(Alphaのみ) 1.4日本語ファイル名の拡張 _________________________________________________________________ 1.4 日本語ファイル名の拡張 日本語Compaq OpenVMS V7.2でサポートした日本語ファイル名が拡 張され,より使いやすくなりました。 1.4.2 NAMでの最大パス長の拡張 RMSの従来のデータ構造体であるNAMを使った場合,日本語Compaq OpenVMS V7.2およびV7.2-1では最大42文字までの日本語パス指定 しかサポートされていませんでした。 V7.3ではこれを拡張し,NAMの最大データ長である255バイト(すべ て全角文字の場合は127文字)のパス指定をサポートします。 またファイル名の最大長は,XQPと同じ全角118文字をサポートし ます。 1.4.2 NAMLでの最大パス長の拡張 NAMLを使った場合,日本語Compaq OpenVMS V7.2およびV7.2-1では 最大72文字までの日本語パス指定しかサポートされていませんで した。 V7.3ではこれを拡張し,NAMLの最大データ長である4,095バイト (すべて全角文字の場合は2047文字)のパス指定をサポートしま す。 またファイル名の最大長は,XQPと同じ全角118文字をサポートし ます。 1.4.3 $CVT_FILENAME問題点の修正 RMSへ日本語ファイル名サポート機能を追加した際に発生し た,$CVT_FILENAMEシステム・サービスの動作不整合の問題を 解決しました。具体的にはUnicodeとVTF-7のコード変換が正常に 動作するように修正されています。 1-10 新機能概要(Alphaのみ) 1.4日本語ファイル名の拡張 1.4.4 サブプロセスでの日本語ファイル名 DCLコマンド等を用いてサブプロセスを作成した場合,親プロセス の日本語ファイル名の設定を引き継ぐようになりました。 V7.2およびV7.2-1では親プロセスの設定を引き継がなかったた め,ユーザは日本語ファイル名を再度有効にする等の操作が必要 でした。V7.3からは,そのような作業は不要になります。 1.4.5 BACKUPユーティリティ日本語機能の標準版へのマージ BACKUPユーティリティの主要な日本語機能を,標準版に組み込み ました。BACKUPユーティリティの中核を成すBACKUPSHR.EXEの日本 語化が不要になり,U.S.開発部によるBACKUPSHR.EXEのバグ修正な どがそのまま適用できるため,信頼性の向上につながります。 なおこの変更に伴い,BACKUPSHR.EXEを呼び出すアプリケーション は,日本語ファイル名をVTF-7形式で表現する必要があります。 1.4.6 JSYSHRでのファイル名変換ルーチン UnicodeとSuper DEC Kanjiコードとの間のコード変換を行うルー チン郡をJSYSHR.EXEに追加し,一般ユーザから使用できるように しました。 これらのルーチンはiconvと異なり,日本語ファイル名専用で す。日本語Compaq OpenVMSがサポートする日本語ファイル名は, WindowsNTのファイルシステム適合するように設計されており,文 字コードの変換規則がiconvと異なります。そのためユーザがフ ァイル名に使用する目的でUnicodeとSuper DEC Kanjiコードとの 間のコード変換を行う場合は,このルーチンを使う必要がありま す。 int jsy$rms_user_vtf7 ( const char *src, int srclen, char *out, int outlen, int *retlen, const char *codeset, int codeset-len); 1-11 新機能概要(Alphaのみ) 1.4日本語ファイル名の拡張 int jsy$rms_vtf7_user ( const char *src, int srclen, char *out, int outlen, int *retlen, const char *codeset, int codeset-len); int jlb$rms_user_vtf7 ( struct descriptor *out, const struct descriptor *src, unsigned short *retlen, const struct descriptor *codeset); int jlb$rms_vtf7_user ( struct descriptor *out, const struct descriptor *src, unsigned short *retlen, const struct descriptor *codeset); 詳しくは『日本語ライブラリ 利用者の手引き』を参照してくださ い。 1.4.7 ISO Latin-1句読文字 表 1-2にある文字が日本語ファイル名として使用できるようにな りました。これらの文字はUnicode上ではISO Latin-1文字として 表現されるため,以前は日本語ファイル名に使用すると問題を発 生していました。 1-12 新機能概要(Alphaのみ) 1.4日本語ファイル名の拡張 表 1-2 ISO Latin-1句読文字 ___________________________________________________________ 文字_____________SDK______________Unicode__________________ ´ A1AD 00B4 ¨ A1AF 00A8 ± A1DE 00B1 × A1DF 00D7 ÷ A1E0 00F7 ° A1EB 00B0 § A1F8 00A7 ¶_______________A2F9_____________00B6_____________________ これらの文字を日本語ファイル名として正しく使用するために は,VTF-7形式を用いるか,または他の日本語文字とともに使用す る必要があります。 _________________________________________________________________ 1.5 日本語ターミナル・ドライバ 1.5.1 漢字入力時のカラム位置 DCLのコマンドライン等で漢字を入力している時,全角文字の1バ イト目と2バイト目の間に改行位置が来た場合,正しく改行処理さ れるようになりました。 なお,DCLコマンド行等で漢字を入力する場合は,あらかじめ以 下のコマンドで日本語行編集機能を有効にしておく必要がありま す。 $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN KANJIGEN> SET /INPUT=KANJI /EDIT=ENABLE 1-13 新機能概要(Alphaのみ) 1.5日本語ターミナル・ドライバ 1.5.2 Telnetログイン時の日本語行編集機能 PCの日本語端末エミュレータ等からTelnetを使用してログインし ている場合でも,DCLコマンド行等での日本語行編集機能を有効に できるようになりました。 _________________________________________________________________ 1.6 日本語メッセージの自動チェック 以前のバージョンの日本語OpenVMSでは,標準版OpenVMSの修正フ ァイル(アップデートなど)をインストールした場合などに,標準 版のメッセージ・ファイルと日本語メッセージ・ファイルの整合 性が取れなくなることがありました。整合性が取れない状態で日 本語メッセージを使用すると,間違ったメッセージが表示された り,メッセージが表示されずに番号が表示される等の問題が発生 します。 バージョン7.3では,そのような整合性の不一致を自動的に検出す る機能が追加されました。また不一致が起きた場合に,日本語メ ッセージ・ファイルを再構成して,不一致を解消する機能も追加 されました。 1.6.1 システム起動時の自動チェック バージョン7.3では,JSY$STARTUP.COMを実行するたびに,日本語 メッセージ・ファイルの整合性チェックを自動的に行います。不 一致を検出した場合,または不一致の可能性を検出した場合は, 以下のメッセージが表示されます。 ***************************<< WARNING >>*************************** Japanese version of CLIUTLMSG.EXE is incompatible with English version of it. Please rebuild it by using JSY$MSGBUILD.COM, then run JSY$STARTUP.COM and IVPs. ******************************************************************* 通常,標準版OpenVMSの修正ファイルをインストールした場 合は,システムの再起動が必要になるため,起動の途中で JSY$STARTUP.COMが実行され,整合性チェックが行われます。 1-14 新機能概要(Alphaのみ) 1.6日本語メッセージの自動チェック 1.6.2 手作業によるチェック システム管理者が手作業によって日本語メッセージ・ファイルの 整合性を確認するためには,以下のコマンドを入力します。     $ @ JSY$SYSTEM:JSY$MSGBUILD.COM VERIFY パラメータのVERIFYは必ず必要です。不一致,または不一致の可 能性を検出した場合は,以下のメッセージが表示されます。 ***************************<< WARNING >>*************************** Japanese version of CLIUTLMSG.EXE is incompatible with English version of it. Please rebuild it by using JSY$MSGBUILD.COM, then run JSY$STARTUP.COM and IVPs. ******************************************************************* 1.6.3 日本語メッセージ・ファイルの再構成 標準版のメッセージ・ファイルと日本語メッセージ・ファイルの 整合性が取れなくなった場合は,日本語メッセージ・ファイルの 再構成を行って,不一致を解消する必要があります。再構成を行 うためには以下のコマンドを入力します。     $ @ JSY$SYSTEM:JSY$MSGBUILD.COM REBUILD 以下のファイルが新しく作成されます。古いバージョンのファイ ルは削除されません。     SYS$COMMON:[SYSMSG.JA_JP]CLIUTLMSG.EXE 作成された日本語メッセージ・ファイルをシステムにインストー ルするためには,JSY$STARTUP.COMを実行するか,または以下のコ マンドを実行してください。      $ INSTALL REPLACE SYS$COMMON:[SYSMSG.JA_JP]CLIUTLMSG.EXE 1-15 新機能概要(Alphaのみ) 1.7ドキュメント・セットの変更 _________________________________________________________________ 1.7 ドキュメント・セットの変更 V7.3 日本語Compaq OpenVMS V7.3では,次のマニュアルがドキュメン ト・セットに追加されました。 o 『Compaq OpenVMS Clusterシステム』 『Compaq OpenVMS Cluster Systems』の翻訳版です。 Compaq OpenVMS Clusterシステムの構成および管理の手順と ガイドラインについて説明書です。また,クラスタに接続さ れているシステム間での高可用性の提供,構築ブロックの拡 張,統一されたシステム管理についても説明しています。 o 『Compaq OpenVMS Cluster構成ガイド』 『Guidelines for Compaq OpenVMS Cluster Configurations』の翻訳版です。 さまざまなニーズに応じたCompaq OpenVMS Cluster構成を設 計するための解説書です。 システム,インターコネクト,ストレージ・デバイス,およ びソフトウェアの選択に必要な情報をまとめています。ま た,上記の構成要素を組み合わせることで,Compaq OpenVMS Clusterの可用性,スケーラビリティ,システム管理の利便 性を最大限に生かせるような提案とガイドラインを記載して います。 次のマニュアルのタイトルが変更になりました。 o 『Compaq OpenVMS AlphaパーティショニングおよびGalaxyガ イド』 『Compaq OpenVMS Alpha Partitioning and Galaxy Guide』 の翻訳版です。以前のタイトルは『Compaq OpenVMS Alpha Galaxyガイド』でした。 o 『Compaq C 国際化ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 『Compaq C Run-Time Library Utilities Reference Manual』 の翻訳版です。以前のタイトルは 『DEC C 国際化ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』でした。 1-16 2 _________________________________________________________________ アップデート抄録 この章では,日本語Compaq OpenVMSバージョン7.2-1およびそれ以 前のバージョンでアップデートされた機能について説明します。 _________________________________________________________________ 2.1 ファイル名の最大長の拡張(Alphaのみ) Alpha V7.2-1 日本語Compaq OpenVMSは,V7.2から日本語のファイル名を使用す ることができます。(詳しくは第2.2節を参照してください。) 日本語OpenVMS V7.2-1では,以下の日本語ユーティリティで,フ ァイル名の最大長が従来の42文字から72文字に拡張されました。 o JMAIL SENDまたはEXTRACTするファイルのファイル名に,最大72文 字の日本語を使用することができます。 o DEC XTPU/日本語EVE V3 編集するファイルのファイル名に,最大72文字の日本語を使 用することができます。 _________________________________________________________________ 2.2 日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) Alpha V7.2 日本語Compaq OpenVMSでは,標準版OpenVMSの提供するExtended File Specificationsの機能により,日本語のファイル名を使用す ることができます。 2-1 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) Extended File Specificationsは,ファイル名に使える文字が Unicodeに拡張され,OpenVMSの従来のバージョンに存在するさ まざまなファイル名の制約を緩和するファイル処理環境です。 Extended File Specificationsは,Advanced Serverを使用する環 境において,OpenVMSシステムとWindows NTシステムの両方で,一 貫性のあるファイル処理を可能します。 ________________________ 注意 ________________________ 日本語Compaq OpenVMSと日本語Compaq Advanced Serverで扱 える日本語ファイル名の最大長は72文字です。(一部の機能 を除く) これらの最大長は将来のバージョンで拡張される予定です。 ______________________________________________________ 2.2.1 Super DEC漢字コードセットによる日本語ファイル名 日本語OpenVMS V7.2から,ファイル名コンバータを有効にした場 合,以下の場所でSuper DEC漢字コードセットを用いて,ファイル 名に日本語を使うことができます。 o RMS API $CREATEや$OPENなどのRMS APIにおいて,Super DEC漢字コー ドセットを用いて日本語のファイル名を持つファイルを作 成,操作,削除することができます。 o DCLコマンド ★日本語ファイル名をサポートするDCLコマンド★ 日本語OpenVMS V7.2およびV7.2-1では,以下のコマンドで日 本語ファイル名を正常に処理できます。 1. バックアップ関係 - BACKUPコマンド - BACKUP API 2. デフォルト・ディレクトリ関係 - SET DEFAULTおよびSHOW DEFAULTコマンド - SHOW PROCESSコマンド 2-2 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) - $SETDDIRシステム・サービス 3. ACL関係 - SET SECURITYおよびSHOW SECURITYコマンド - SET FILE/ACLおよびSET ACLコマンド ★その他のDCLコマンド★ 標準版Compaq OpenVMSの提供するDCLコマンドで,Super DEC 漢字コードセットを用いて日本語のファイル名を持つファイ ルを作成,操作,削除することができます。 【例】 $ COPY PUBDISK:[営業3課]企画書.TXT SYS$LOGIN:新企画 書.案1 $ EDIT/XTPU 新企画書.案1 ________________________ 注意 ________________________ 日本語OpenVMS V7.2-1では,標準版OpenVMS V7.2-1のDCLコ マンドで日本語ファイル名が完全に正常に動作することを保 証しません。一部のDCLコマンドでは日本語ファイル名が正 しく表示されないなどの問題が発生する場合があります。 ______________________________________________________ o 日本語ユーティリティ 日本語OpenVMSの提供する日本語ユーティリティでは,日本 語ファイル名を正常に処理できます。日本語ユーティリティ についての詳細は,『日本語ユーティリティ 利用者の手引 き』を参照してください。 2.2.2 新しいボリューム構造ODS-5 日本語OpenVMSの日本語ファイル名は,標準版OpenVMSの提供する Extended File Specificationの機能である,Unicodeファイル名 を利用しています。Unicodeファイル名は,新しいボリューム構造 であるODS-5でのみサポートされているため,日本語ファイル名も またODS-5ボリュームでのみサポートされます。 2-3 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) ________________________ 注意 ________________________ ODS-5ボリューム構造についての詳細は,『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してく ださい。 ______________________________________________________ 既存のボリュームをODS-5に変換するためには,ディスクを個人マ ウントした後,以下のコマンドを入力します。 $ SET VOLUME /STRUCTURE_LEVEL=5 ________________________ 注意 ________________________ 一度ODS-5に変換したボリュームを,従来のODS-2ボリュ ーム構造に戻すことはできません。詳しくは,『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してくださ い。 ______________________________________________________ 2.2.3 RMSでの日本語ファイル名 2.2.3.1 プロセス単位での日本語ファイル名の使用 ファイル名にSuper DEC漢字コードセットを使用するかしないか は,プロセス単位に設定できます。日本語OpenVMS V7.2-1では, 標準版OpenVMSと同様に,プロセス生成時にはISO Latin-1コード セットを使用します。 ユーザは必要に応じてプロセスの使用するファイルをSuper DEC漢 字コードセットに設定することができます。 2-4 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) 2.2.3.2 RMSファイル名コンバータ ファイル名にSuper DEC漢字コードセットを使用するためには,以 下のコマンドを入力して,Record Management System (RMS)の拡 張機能であるファイル名コンバータを有効にします。 $ JSY$CONTROL:==$SYS$SYSTEM:JSY$CONTROL.EXE $ JSY$CONTROL SET RMS/FILENAME=SDECKANJI ファイル名コンバータを有効にすると,RMSを経由するファイル名 はすべてSuper DEC漢字コードセットで入出力されます。 ファイル名コンバータを無効にするためには,以下のコマンドを 入力します。 $ JSY$CONTROL SET RMS/FILENAME=DEFAULT ファイル名コンバータを無効にすると,ファイル名にSuper DEC漢 字コードセットを使用することはできません。 ________________________ 注意 ________________________ JSY$CONTROL SET RMS/FILENAME=...コマンドを実行すると, DCLのファイル名解析スタイルも自動的に切り替わります。 詳しくは,『OpenVMS Extended File Specificationsの手引 き』を参照してください。 ______________________________________________________ 2.2.3.3 16進数表現による日本語ファイル名 ファイル名コンバータを無効にしている場合は,ファイル名の指 定にSuper DEC漢字コードセットを使うことはできません。ファイ ル名コンバータを無効にしている場合で,日本語ファイル名を使 用するには,4桁の16進数を用いてUnicodeの文字コードを指定し ます。 ________________________ 注意 ________________________ ファイル名コンバータを無効にしている状態で,ファイル 名にSuper DEC漢字コードを入力すると,RMSはそれをISO Latin-1コードとみなして,ファイルにアクセスしようとし ます。その結果,エラーが発生したり,または正常動作して 2-5 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) いるように見えても実際には日本語ではないファイル名が作 成されたりする場合があります。 ______________________________________________________ 【例】 ___________________________________________________________ ファイル名コンバー ファイル名____タ有効______________ファイル名コンバータ無効_ 漢字.TXT______漢字.TXT____________^U6F22^U5B57.TXT_________ ファイル名の16進数表現の詳細は,下記マニュアルを参照してく ださい。 o 『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』 2.2.3.4 RMSで日本語ファイル名に使用できる文字 日本語OpenVMSでは,ファイル名コンバータを有効にしている場 合,RMS APIで以下の文字をファイル名として使用できます。 - JIS Roman文字 ただし,以下の文字を除く C0制御コード(0x00以上,0x1F以下) 二重引用符(") アスタリスク(*) ¥記号(¥) コロン(:) 左および右の山括弧(<>) スラッシュ(/) 疑問符(?) - 全角文字 - 半角カナ - C1制御コード(0x80以上,0x9F以下) - 16進数表現で示される上記以外の文字 2-6 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) ファイル名コンバータを無効にしている場合は,日本語のファ イル名は16進数表現を用いる必要があります。16進数表現の詳細 は,下記マニュアルを参照してください。 o 『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』 2.2.3.5 ファイル名変換規則 ファイル名コンバータを有効にすると,RMSでは入出力されるフ ァイル名を Super DEC漢字コードとみなし,内部コードである Unicodeに変換します。変換規則は以下のとおりです。 a. 半角文字(JIS Roman文字) 上位8 bitにゼロを追加し,Unicodeの0x0020〜0x007Eに変換 されます。ファイル名がこれらの文字だけから成る場合は, 日本語ファイル名とはみなされないため,Unicodeではなく ASCIIに変換されます。 b. JIS第一水準および第二水準文字 つぎの例外を除き,Unicodeの対応する文字に変換されま す。 b-1. ISO Latin-1に変換される文字 以下の文字はISO Latin-1文字とみなされるため,ファ イル名にこれらの文字が含まれる場合は,ファイル名が 正しく日本語に変換されません。 ___________________________________________________ 文字________SDK_________Unicode____________________ ´ A1AD 00B4 ¨ A1AF 00A8 ± A1DE 00B1 × A1DF 00D7 ÷ A1E0 00F7 2-7 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) ___________________________________________________ 文字________SDK_________Unicode____________________ ° A1EB 00B0 § A1F8 00A7 ¶__________A2F9________00B6_______________________ ________________________ 注意 ________________________ これらの文字は,日本語ファイル名ではサポートされませ ん。 ______________________________________________________ b-2.半角文字と重複する全角文字 全角アルファベットなど半角文字にも同じ文字があるも のは,Unicodeでは0xFF01〜0xFF9Fに変換されます。一 部の文字は例外的に0xFFxx以外に変換されます。 ___________________________________________________ 文字________SDK_________Unicode____________________ ” A1C9 201D ’__________A1C7________2019_______________________ c. 半角カナ 半角カナはUnicodeの0xFF61〜0xFF9Fに変換されます。 d. ユーザ定義文字 日本語OpenVMS V7.2およびV7.2-1ではサポートしていませ ん。ファイル名にユーザ定義文字を使用した場合の動作は不 定です。 e. JIS補助漢字 日本語OpenVMS V7.2およびV7.2-1ではサポートしていませ ん。ファイル名にJIS補助漢字を使用した場合の動作は不定 です。 f. IBM選定文字,NEC選定文字 2-8 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) 日本語OpenVMS V7.2およびV7.2-1ではサポートしていませ ん。ファイル名にこれらの文字を使用した場合の動作は不定 です。 2.2.3.6 日本語ファイル名の最大長 日本語OpenVMSでは,日本語ファイル名の最大長は,使用するAPI やファイル指定に使用する文字の種類によって変化します。ファ イル指定にはデバイス名とディレクトリ指定,ピリオド,セミコ ロンとバージョン番号が含まれます。 ファイル名にSuper DEC漢字コードを使用する場合,ファイル指定 に含めることのできる全角文字は以下のとおりです。 o 新しいRMS APIを使用する場合: 全角文字72文字まで o 従来のRMS APIを使用する場合: 全角文字42文字まで 詳細は,『日本語Compaq OpenVMS概説書』および『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してくださ い。 ________________________ 注意 ________________________ これらの文字数よりも長いファイル指定をしても,RMSはエ ラーを発せせずに動作を継続しようとしますが,結果は保証 されません。 ______________________________________________________ 2.2.3.7 RMSファイル名コンバータ制御API 日本語ファイル名を使用するかどうかをアプリケーションから制 御するために,以下の新しいAPIが用意されています。 o JSY$RMS_SET_ENCODING RMSファイル名コンバータを有効または無効する。 o JSY$RMS_GET_ENCODING 現在のファイル名コンバータの状態を取得する。 o JSY$RMS_LIST_ENCODING 2-9 アップデート抄録 2.2日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) システムにインストールされているファイル名コンバータの 名前を取得する。 詳しくは『日本語ライブラリ利用者の手引き』を参照してくださ い。 2.2.4 デフォルト・ディレクトリの最大長 デフォルト・ディレクトリを日本語のディレクトリに変更する 場合,ファイル指定には最大42文字の漢字を含めることができま す。デバイス名の長さはデフォルト・ディレクトリの最大長に影 響しません。 2.2.5 Unicodeによる日本語ファイル名 RMSを利用せず,$QIOによって直接ファイル・システムにアクセス する場合,Unicodeの16ビット文字によって日本語のファイル名を 使用することができます。 詳細は,下記マニュアルを参照してください。 o 『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』 _________________________________________________________________ 2.3 日本語共用イメージの改良 V7.2-1 JSYSHR.EXEおよびJSYSHRP.EXEが共用アドレス・データに対応しま した。これにより以下の点が改善されました。 o 実行時には,プロセス間で共用されるメモリが増えるので, 物理メモリが節約される。 o イメージの起動時には,フィックスアップがインストレーシ ョン時に行われるので,CPUとI/Oの時間が節約される。 JSYSHR.EXEやJSYSHRP.EXEを使用する他のアプリケーションは,変 更を行う必要はありません。従来どおり使用できます。 2-10 アップデート抄録 2.4 DEC XTPU/日本語EVE V3 _________________________________________________________________ 2.4 DEC XTPU/日本語EVE V3 2.4.1 問題点の解決 Alpha V7.2-1 日本語OpenVMS V7.2-1では,次の問題点が解決されました。 o JEVE$CNVKEY.DATの破壊の解決 XTPU起動時に/CODE_SET=UCS2を指定するなどしてUnicodeテ キストファイルを編集しようとすると,JEVE$CNVKEY.DATの 内容がUnicodeに変換されてしまい,現在の漢字変換キーの 設定が消去されてしまうという問題点がありましたが,これ は破壊されないように修正されました。 o DCLコマンド使用時の文字化けの解決 UnicodeまたはShift JISのテキストファイルを編集中,エデ ィタ内でDCLコマンドを使用すると,DCLバッファ内に表示さ れるはずの結果が文字化けしてしまい,結果を読み取ること ができないという問題点がありましたが,これは文字化けし ないように修正されました。 2.4.2 文字コード・セットのサポート V7.2 日本語OpenVMS V7.2では,DEC XTPUおよび日本語EVE V3で新しく 以下の文字コードセットがサポートされました。 o ISO-2022-JPコードセット(ISO2022JP) o UCS-2コードセット(UCS2) o UTF-8コードセット(UTF8) 詳細は『日本語EVEユーザーズ・ガイド』および『日本語EVEリフ ァレンス・マニュアル』を参照してください。 2-11 アップデート抄録 2.5日本語DECnet/SNAリモート・ジョブ・エントリ機能の追加 _________________________________________________________________ 2.5 日本語DECnet/SNAリモート・ジョブ・エントリ機能の追加 V7.2 日本語OpenVMS V7.2から,新しく日本語DECnet/SNAリモート・ジ ョブ・エントリが提供するコンバータの機能が追加されました。 対応するユーティリティは次のとおりです。 ___________________________________________________________ コード変換ユーテ コード定義ユーティリ 対応製品____________ィリティ__________ティ_________________ 日本語DECnet/SNA JSNACODE JSNAKNJDEF RJE (Alpha & VAX) 日本語DECnet/FNA JEFCODE JEFKNJDEF RJE (VAXのみ) 日本語DECnet/HNA KEISCODE KEISKNJDEF RJE_(VAXのみ)______________________________________________ 詳細は『日本語ユーティリティ 利用者の手引き』を参照してくだ さい。 _________________________________________________________________ 2.6 マルチスレッド漢字プリント・シンビオント V7.1 日本語Compaq OpenVMSでは,漢字プリンタ・ターミナルで日本語 を取り扱うために,日本語機能を拡張した漢字プリント・シンビ オントを提供しています。この漢字プリント・シンビオントは, バージョン7.1からマルチスレッド化されました。 マルチスレッド化に伴ない,プリント・キューに対応するプリン タの属性を設定する論理名がキューごとの論理名に変更になりま した。下表のqueue-nameには,実際のキュー名を設定してくださ い。 2-12 アップデート抄録 2.6マルチスレッド漢字プリント・シンビオント ___________________________________________________________ 旧論理名______________新論理名_____________________________ JSY$PRTSMB_HWTYPE_____JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-name_________ 次に第2水準漢字の印刷と罫線コードの変換について説明します。 o 第2水準漢字の印刷 JIS X0208の第2水準漢字のROMを持たないプリンタでは,第2 水準漢字を印刷可能な形式に変換して印刷を行います。設定 は,プリンタ・キューの作成時に論理名JSY$PRTSMB_HWTYPE_ queue-nameをシステム論理名テーブルに定義することによっ て行います。定義する値は表 2-1を参照してください。 ________________________ 注意 ________________________ 論理名JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameは,SYLOGICALS.COMで 定義してください。 旧論理名は使用できますがサポートされませんので,新論理 名をできるだけご使用ください。新旧両論理名を使用した場 合は,新論理名が優先されます。 ______________________________________________________ o 罫線コードの変換 装置がDEC漢字1978版の場合,DEC漢字1983版の罫線コードを 変換して印刷を行います。設定はプリンタ・キューの作成時 に,論理名JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameをシステム論理名 テーブルに定義することによって行います。定義する値は 表 2-1を参照してください。 表 2-1 JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameの定義値テーブル ___________________________________________________________ プリンタのROM第1水 漢字コード____準__________________プリンタのROM第2水準_____ JISX0208- 2 1 1978 ___________________________________________________________ (次ページに続く) 2-13 アップデート抄録 2.6マルチスレッド漢字プリント・シンビオント 表 2-1 (続き) JSY$PRTSMB_HWTYPE_queue-nameの定義値テーブル ___________________________________________________________ プリンタのROM第1水 漢字コード____準__________________プリンタのROM第2水準_____ JISX0208- 設定できません 0 [1] 1983 [1]省略時または未定義時にはこの設定となります。____________ ___________________________________________________________ ※どの設定値でも拡張漢字のダイナミック・プリローディングと 行間罫線のサポートは行います。 漢字プリント・シンビオントの詳細については,『日本語OpenVMS 概説書』をご覧ください。 _________________________________________________________________ 2.7 JMAIL JMAILには次のような新機能が追加されました。これらの新機能に ついての詳細は,『日本語OpenVMS日本語ユーティリティ利用者の 手引き』を参照してください。 2.7.1 インターネット形式のアドレスの指定 V6.2 日本語OpenVMSバージョン6.2より,メールの宛先にトランスポ ート名または引用符を指定しなくても,インターネット形式の宛 先を直接指定することができます。たとえば,日本語DEC TCP/IP Servicesがインストールされている場合,V6.2より前のバージョ ンの日本語OpenVMSでは,次のように指定する必要がありました。 SMTP%"user@node.org" バージョン6.2以降では次のように指定できます。 user@node.org 2-14 アップデート抄録 2.7 JMAIL インターネット・トランスポートがSMTPでない場合,論理名 MAIL$INTERNET_TRANSPORTを定義して,別のトランスポートを選 択できます。user@node構文は,DECnet Phase IVノード名また はDECnet/OSI別名を指定する時にも使用できます。この場合, user@nodeはnode::userと解釈され,処理されます。 2.7.2 コマンド表示における画面操作機能 V7.0 JMAILの以下のコマンドで/PAGE修飾子を指定すれば,画面操作機 能を有効にすることができます。 o BACK o CURRENT o DIRECTORY o FIRST o LAST o NEXT o READ /PAGE修飾子では次のキーワードが指定できます。 CLEAR_SCREEN ページモードで表示(各ページの表示前に画面を 消去する) SCROLL スクロールモードで表示(1行ずつスクロールす る) SAVE[=n] 画面操作機能を有効にする。nは保存されるページ 数 /PAGE=SAVE修飾子を使用すると,最大5画面,255桁分の画面を保 存できます。この時,次のキーを使って画面の移動などができま す。 2-15 アップデート抄録 2.7 JMAIL ___________________________________________________________ キー名_____________________動作____________________________ 上矢印(↑),Ctrl/B 1行スクロールアップ 下矢印(↓) 1行スクロールダウン 左矢印(←) 1桁左へシフト 右矢印(→) 1桁右へシフト Find(E1) 文字検索を起動[1] Insert Here(E2) 半画面右シフト Remove(E3) 半画面左シフト Select(E4) 80/132桁切り替え Prev Screen(E5) 前画面に移動 Next Screen(E6),Return,Ente次画acに移動 F10,Ctrl/Z 終了 Help(F15) MAIL, JMAILでは使用できない Do(F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最 古画面の入れ換え Ctrl/W 再表示 [1]Findキーで文字検索を起動した場合,検索文字列に日本語を入 力することができません。___________________________________ 省略時の設定は/NOPAGEです。 2.7.3 署名ファイル V7.0 2-16 アップデート抄録 2.7 JMAIL 署名ファイルと呼ばれるテキストをメール・メッセージの最後 に付加することができます。たとえばユーザーの社名,住所,電 話,インターネット・アドレスなどの情報をテキスト・ファイル として作成し,署名ファイルとして使用します。 すべてのメールに自動的に(省略時の)署名ファイルを付加する には次のコマンドを使用します。 JMAIL> SET SIGNATURE_FILE ファイル名 ファイル名の省略時のファイル・タイプは.SIGです。 また/SIGNATURE_FILE修飾子を使用すれば,メール毎に任意の署 名ファイルを付加することができます。/SIGNATURE_FILE修飾子 はSEND, MAIL, REPLY, FORWARDの各コマンドで使用できます。 /SIGNATURE_FILE修飾子はDCLのJMAILコマンドでも使用可能です。 _________________________________________________________________ 2.8 TCP/IP機能をサポートするDCLコマンド V6.2, V7.0 OpenVMSバージョン6.2以降ではいくつかのDCLコマンドがTCP/IP機 能を容易に利用できるよう拡張されています。これらのコマンド は以下の通りです。 o COPY /FTP o COPY /RCP o DIRECTORY /FTP o SET HOST /RLOGIN o SET HOST /TELNET o SET HOST /TN3270 上記のコマンドを使用するには,これらのコマンドをサポート するTCP/IPソフトウェアがインストールされていることが必要で す。 2-17 アップデート抄録 2.8 TCP/IP機能をサポートするDCLコマンド 日本語OpenVMSバージョン6.2で日本語DEC TCP/IP Servicesバー ジョン3.2がインストールされている場合,これらのコマンドの うちSET HOST /RLOGINだけがサポートされていました。日本語 OpenVMSバージョン7.0以降にバンドルされている日本語DEC TCP /IP Servicesでは,この制限はなくなり,すべてのコマンドがサ ポートされるようになりました。 _________________________________________________________________ 2.9 日本語キーマップ・ファイルの提供 日本語OpenVMSでは,DECwindows/Motifおよび日本語DECwindows /Motifのために,以下の日本語キーマップ・ファイルが提供され ます。 ___________________________________________________________ 型番________色____________________配列____漢字変換キー_____ LK201-AJ アッシュグレー ANSI 無 LK401-AJ アッシュグレー ANSI 無 LK401-BJ アッシュグレー ANSI 有 LK401-JJ アッシュグレー JIS 有 LK411-AJ アッシュグレー ANSI 有 LK411-JJ アッシュグレー JIS 有 LK41W-AJ フロストホワイト ANSI 有 LK41W-JJ フロストホワイト JIS 有 LK421-AJ アッシュグレー JIS 無 LK421-JJ アッシュグレー JIS 有 LK97W-AJ フロストホワイト PC 109 有 PCXAJ-**____アッシュグレー________PC_106__有_______________ 2-18 アップデート抄録 2.9日本語キーマップ・ファイルの提供 DECwindows/Motifおよび日本語DECwindows/Motifでは,セッショ ン・マネージャのオプションやスタイル・マネージャのキーボー ド設定で,上記のキーボードを選択することができます。 2.9.1 エスケープ・キーを使用する場合 次の表にある型番のキーボードでエスケープキー(ESCキー)を使用 する場合は,所定のキーマップを選択してください。 ___________________________________________________________ 型番________キーマップ_____________________________________ LK401AJ JAPANESE_LK401AJ_ESC LK401BJ JAPANESE_LK401BJ_ESC LK411AJ_____JAPANESE_LK411AJ_ESC___________________________ これらのキーマップを選択すると,以下のようにキーが切り替わ ります。 ___________________________________________________________ キーの刻印_______入力される文字___ASCIIコード______________ ` 1B 〈 ` 60 Shift +, 〈 3C Shift_+.________〉_______________3E_______________________ 2.9.2 PCキーボードを使用する場合 LK97W-AJまたはPCXAJ-**キーボードを使用する場合は,PC標準 のキー・レイアウトと,LKに似たキー・レイアウトの2種類を選択 できます。 2-19 アップデート抄録 2.9日本語キーマップ・ファイルの提供 ___________________________________________________________ 型番_____________キーマップ____________説明________________ LK97W-AJ JAPANESE_LK97WAJ_LK LKレイアウト JAPANESE_LK97WAJ_PC PCレイアウト PCXAJ-** JAPANESE_PCXAJAA_LK LKレイアウト _________________JAPANESE_PCXAJAA_PC___PCレイアウト________ つまり,< Print Screen >と< Scroll Lock>キー は< Help >と< Do >キーの働きをし,キーパッドの< NumLock >, < / >,< * >,< - >や,矢印キーの上の< Insert >,等 もLK201やLK401の対応する位置にあるキーの働きをします。 2.9.3 カナ・モード カナを直接キーボードから入力することができます。カナ・モー ドに入るキーは,右< Alt >(PCXAJ-**には< Alt >キーが2つあり ます)です。もう一度, 右< Alt >を押すとASCIIモードに戻ります。 2.9.4 Composeキー PCXAJ-**では,右< Ctrl > (PCXAJ-**には< Ctrl >キーが2つあり ます)が,LK401等のキーボードのComposeキーと同じ働きをしま す。 _________________________________________________________________ 2.10 日本語ターミナル・ドライバとKANJIGEN 2.10.1 TTY_CLASSNAMEの設定について(Alphaのみ) Alpha V6.2 日本語OpenVMS AXPバージョン6.1までは標準版ターミナル・ドラ イバ SYS$LOADABLE_IMAGES:SYS$TTDRIVER.EXEの日本語版 SYS$HNDRIVER.EXEで漢字端末のサポートを行っていました。バー 2-20 アップデート抄録 2.10日本語ターミナル・ドライバとKANJIGEN ジョン6.2からSYS$HNDRIVER.EXEの機能は標準版SYS$TTDRIVER.EXE に統合され,SYS$HNDRIVER.EXEは不要になりました。 このため,SYSGENパラメータTTY_CLASSNAMEはバージョン6.1ま では"HN"に設定する必要がありましたが,バージョン6.2以降 では標準版と同じ"TT"に設定したままで,漢字端末における日 本語の入出力や編集をサポートします。バージョン6.2以降では TTY_CLASSNAMEを"HN"に設定しないでください。 2.10.2 漢字のハードウェア・オンデマンド・ローディング V7.1 日本語OpenVMS V7.1からハードウエア・オンデマンド・ローディ ングをサポートします。ハードウエア・オンデマンド・ローディ ングは日本語OpenVMS VAX V6.0以前にサポートされていた機能で すが,これをターミナル・サーバ経由の接続に限り,AlphaとVAX 両方において,日本語OpenVMS V7.1でもサポートします。 サポートするターミナル・サーバは以下のとおりです。 o DECserver 90L+ o DECserver 90M o DECserver 90TL o DECserver 200 o DECserver 300 o DECserver 500 o DECserver 700 2.10.3 漢字のソフトウェア・オンデマンド・ローディング VAX V6.1 バージョン6.0以前の日本語OpenVMS VAXでは,端末側(表示装 置/印字装置)のフォント要求機能を用いたオンデマンド・ローデ ィングを提供していましたが,バージョン6.1からは,端末側のフ 2-21 アップデート抄録 2.10日本語ターミナル・ドライバとKANJIGEN ォント要求機能を用いないソフトウェア・オンデマンド・ローデ ィングに変更になりました。 ソフトウェア・オンデマンド・ローディングの導入にともない, バージョン6.0まであった非同期式インタフェースのサポートにつ いての制限事項はなくなりました。シリアル・ライン・インタフ ェースの種類,ターミナル・サーバの機種およびバージョンにか かわりなく,オンデマンド・ローディングをサポートします。 Alpha V6.2 日本語OpenVMS Alphaではバージョン1.0以来,オンデマンド・ロ ーディングがサポートされていませんでしたが,日本語OpenVMS Alphaバージョン6.2からVAX同様ソフトウェア・オンデマンド・ロ ーディングがサポートされます。ライン・インタフェースに関す る制限事項はありません。 ソフトウェア・オンデマンド・ローディングは,以下の端末をサ ポートします。 端末 表示装置 VT280シリーズ,VT382 (VAX) VT382,VT284,VT286 (Alpha) なお,プリンタではオンデマンド・ローディングはサポートされ ませんので,漢字プリント・シンビオントの機能であるダイナミ ック・プリローディングを使用してください。漢字プリント・シ ンビオントについては『日本語Compaq OpenVMS 概説書』を参照 してください。 端末(表示装置/印字装置)と,フォント・ローディングの関係は 次の表のようになります。表示装置において,ソフトウェア・オ ンデマンド・ローディングとプリローディングは,併用できませ んのでご注意ください。 2-22 アップデート抄録 2.10日本語ターミナル・ドライバとKANJIGEN ___________________________________________________________ オンデマン ド・ローデ プリロー ダイナミック・プ 端末________________ィング______ディング__リローディング___ 漢字ビデオ・ディス ○ ○ × プレイ・ターミナル 漢字プリンタ(LAシ × ○ ○ リーズ) 漢字プリンタ(LNシ × ○ × リーズ)____________________________________________________ 2.10.4 KANJIGENの文字単位編集機能の設定 V6.2 コマンド行での文字単位の編集機能を有効にするには,日本語 OpenVMSバージョン6.1まではKANJIGENでSET/EDIT=ENABLEを実行す ることにより設定できましたが,日本語OpenVMSバージョン6.2お よびバージョン7.0では,同時に/INPUT=KANJIにより入力コードを 漢字に指定する必要があります。 また,/INPUT=KANAと/EDIT=ENABLEの組み合わせは許されませ ん。例えば/INPUT=KANJI,/EDIT=ENABLEに設定された状態で, SET/INPUT=KANAを実行して入力コードのみをカナに再設定するこ とはできません。 ________________________ 注意 ________________________ SuperDEC漢字コードセットにしたがった半角カナを含むファ イルを端末に表示する場合は,文字単位編集機能を利用す る,しないにかかわらず文字単位編集機能を有効にする必要 があります。 ______________________________________________________ 2-23 アップデート抄録 2.11日本語画面管理ライブラリ(SMG) _________________________________________________________________ 2.11 日本語画面管理ライブラリ(SMG) V6.2 バージョン6.2から日本語キーボード(LK401-BJ,LK401-JJ)がサポ ートされました。 _________________________________________________________________ 2.12 DEC XTPU/日本語EVE V3 2.12.1 DECwindowsインタフェースのサポート V6.1 日本語OpenVMS VAXバージョン6.1およびAlphaバージョン6.1 から,DECwindowsインタフェースもサポートされます。この DECwindowsインタフェースでは,バッファ・ジャーナリングがサ ポートされます。また,パソコン等で用いられるコード・セット (シフトJIS)によるファイルも読み書きできます。 日本語EVEについての詳細は,『日本語EVEユーザーズ・ガイド』 および『日本語EVEリファレンス・マニュアル』を参照してくださ い。DEC XTPUの機能については『DEC XTPUリファレンス・マニュ アル』を参照してください。 2.12.2 ファイルリスト V6.1 バージョン6.1から日本語EVEに新しいファイルの選択機能が追加 されました。DIRECTORY LISTコマンドによりディレクトリにある ファイルの一覧を表示して,読み込むファイルを選択することが できます。 2-24 アップデート抄録 2.12 DEC XTPU/日本語EVE V3 2.12.3 罫線固定モード V6.2 バージョン6.2から日本語EVEに罫線固定の機能が追加されまし た。SET FIX KEISENコマンドにより罫線固定モードに入ると,罫 線文字に対する編集操作が禁止されます。これにより罫線を使っ た文書も通常と同じように編集を行うことができます。 2.12.4 テキストの置換におけるワイルドカードの利用 V6.2 バージョン6.2から日本語EVEに,ワイルドカードを使用したテキ ストの置換の機能が追加されました。WILDCARD REPLACEコマンド により,VMS形式またはULTRIX形式のワイルドカードを使用して文 字列の置換ができます。 _________________________________________________________________ 2.13 XPG4ユーティリティ V6.2 XPG4(X/Open Portability Guide Issue 4)は,X/Openが出版する ポータビリティ・ガイドの第4版で,アプリケーション・プログ ラムの移植性を確保するための標準インタフェースを提唱してい ます。 日本語OpenVMS VAXバージョン6.0およびバージョン6.1では日本語 OpenVMSのキットの一部としてXPG4に準拠したランタイム・ライブ ラリ,ユーティリティ,およびロケール・データ・ファイルを提 供していました。バージョン6.2よりXPG4ランタイム・ライブラリ およびユーティリティは標準版OpenVMS VAXおよびAlphaオペレー ティング・システムに組み込まれ,提供されます。 XPG4ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS DEC C国際化 ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してくださ い。 2-25 アップデート抄録 2.13 XPG4ユーティリティ 2.13.1 ロケール・データ・ファイルのインストール VAX V6.2 バージョン6.1以前の日本語OpenVMS VAXではSYS$LIBRARY (XPG$LIBRARY)内にロケール・データ・ファイルが提供されて いましたが,標準版OpenVMSバージョン6.2からSYS$I18N_ICONVお よびSYS$I18N_LOCALE 内に提供されるように変更されています。 また日本語OpenVMS VAXバージョン6.1以前のロケール・データ・ ファイルは標準版OpenVMSバージョン6.2以降のXPG4ユーティリテ ィとは互換性がありません。バージョン6.1以前のシステムでユー ザーが作成したロケール・データ・ファイルは標準版OpenVMSバー ジョン6.2以降のLOCALE COMPILEコマンドを利用して再コンパイル する必要があります。 2.13.2 XPG$STARTUP.COM(VAXのみ) VAX V6.2 日本語OpenVMS VAXバージョン6.0およびバージョン6.1で提供 していたXPG$STARTUP.COMは標準版OpenVMSバージョン6.2以降 で提供されるXPG4ユーティリティでは利用されません。また XPG$STARTUP.COMは標準版OpenVMSバージョン6.2以降のXPG4ユーテ ィリティとは互換性がありませんので,実行しないでください。 _________________________________________________________________ 2.14 かな漢字変換の個人辞書の指定 V6.2 かな漢字変換の省略時の個人辞書のファイルは SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHOです。論理名JSY$KOJINで省略時以 外の個人辞書を指定する場合,ディレクトリ指定を省略してファ イル名だけを指定すると,日本語OpenVMSバージョン6.1までは, 現在の省略時のディレクトリにある同名のファイルが参照されま した。日本語OpenVMSバージョン6.2以降ではこの場合,SYS$LOGIN にある同名のファイルを参照するよう変更されました。このため 現在の省略時のディレクトリにある個人辞書ファイルを参照する 2-26 アップデート抄録 2.14かな漢字変換の個人辞書の指定 場合は,明示的にディレクトリ名を含めたファイル名を指定する か,ファイル名の先頭に[]を付加する必要があります。 o 例1:SYS$LOGINにあるSHUMI.JISHOをSYS$LOGIN以外のディレ クトリから参照する場合 $ SHOW DEFALT ROCK$:[MIYABI.HOBBY] $ DIR SYS$LOGIN:*.JISHO Directory ROCK$:[MIYABI] JSYKOJIN.JISHO;1 SHUMI.JISHO;1 Total of 2 files. $ DEFINE JSY$KOJIN SHUMI.JISHO $ EDIT/XTPU LETTER.TXT o 例2:現在の省略時のディレクトリにあるSHUMI.JISHOを参照 する場合 $ DIR *.JISHO Dierctory USER$:[REIKA.HOBBY] SHUMI.JISHO;1 Total of 1 file. $ DEFINE JSY$KOJIN []SHUMI.JISHO $ KINQUIRE AA/KANJI_DICTIONARY AA: _________________________________________________________________ 2.15 翻訳メッセージ/ヘルプ V6.1, V6.2 VAXバージョン6.0以前およびAXPバージョン1.5以前の日本語 OpenVMSでは,SET LANGUAGEコマンドによってヘルプやメッセー ジを英語/日本語間で切りかえてきましたが,バージョン6.1か らJSY$SWITCHコマンド・プロシージャで設定するようになりまし た。なお,SET LANGUAGEおよびSHOW LANGUAGEコマンドはバージョ ン6.2から使用できなくなっています。 a. 英語⇒日本語に切り替える場合 2-27 アップデート抄録 2.15翻訳メッセージ/ヘルプ $ @JSY$SYSTEM:JSY$SWITCH JAPANESE b. 日本語⇒英語に切り替える場合 $ @JSY$SYSTEM:JSY$SWITCH ENGLISH c. 現在の設定を表示する場合 $ @JSY$SYSTEM:JSY$SWITCH SHOW この設定は,VAXバージョン6.0およびAXPバージョン1.5以前の日 本語OpenVMSとは異なり,サブプロセスに継承されます。したがっ て,日本語に設定している場合, SPAWN後も日本語のヘルプ/メッ セージが表示されます。 なお,サブプロセスへの継承の問題やHELP/MESSAGEユーティリテ ィとの不整合により,これまでは提供されてきた日本語に翻訳さ れたシステム・メッセージ(SYSMSG.EXE)は,バージョン6.1から提 供されなくなりました。 _________________________________________________________________ 2.16 JSYLIB.OLB V6.1 日本語ライブラリは,共有イメージ/オブジェクト・ライブラリの 両形式で提供されて来ましたが,バージョン6.1からオブジェク ト・ライブラリ形式のJSYLIB.OLBから共有イメージ形式で提供さ れるものがすべて取り除かれました。具体的には,漢字コード・ セット変換ライブラリを除いた,基本ライブラリ/汎用ライブラ リ/かな漢字変換ライブラリが,オブジェクト・ライブラリ形式の JSYLIB.OLBから取り除かれています。 以下にリンク方法でのVAXバージョン6.0,AXPバージョン1.5との 相違を説明します。 1. 共有イメージにリンクしている場合 共有イメージSYS$SHARE:JSYSHRにリンクしている場合は変更 ありません。 2-28 アップデート抄録 2.16 JSYLIB.OLB 2. オブジェクト・ライブラリにリンクしている場合 a. 漢字コード・セット変換ライブラリを除いた日本語ライ ブラリをユーザのプログラムとリンクしてください。 例) $ LINK PROG,SYS$INPUT/OPTION SYS$SHARE:JSYSHR/SHARE $ または, $ LINK PROG,JSY$LIBRARY:JSYSHR/OPTION b. 漢字コード・セット変換ライブラリを含んだ日本語ライ ブラリをユーザのプログラムとリンクするには以下のよ うにオブジェクト・ライブラリJSY$LIBRARY:JSYLIB.OLB 及び共有イメージSYS$SHARE:JSYSHR.EXEとリンクしてく ださい。 例) $ LINK PROG,JSY$LIBRARY:JSYLIB/LIBRARY,SYS$INPUT/OPTION SYS$SHARE:JSYSHR/SHARE $ c. 漢字コード・セット変換ライブラリのみの日本語ライブ ラリをユーザのプログラムとリンクするにはVAXバージ ョン6.0,AXPバージョン1.5以前と同様に以下のように オブジェクト・ライブラリJSY$LIBRARY:JSYLIB.OLBとリ ンクしてください。 例) $ LINK PROG,JSY$LIBRARY:JSYLIB/LIBRARY _________________________________________________________________ 2.17 デバッガ 2.17.1 デバッガの日本語拡張機能 V6.2, V7.0 2-29 アップデート抄録 2.17デバッガ 日本語OpenVMS VAXおよびAXPバージョン6.1では日本語デバッガを 提供していましたが,バージョン6.2から日本語デバッガに含まれ ていた日本語機能は標準版OpenVMSバージョン6.2のデバッガに統 合されました。 デバッガの日本語拡張機能を有効にするには,デバッガを起動す る前に以下の論理名定義を行ってください。 $ DEFINE/JOB DBG$NATIONALITY JAPAN 端末インタフェースで,日本語入出力機能を有効にするには,さ らに以下の論理名定義を行ってください。 ________________________ 注意 ________________________ 日本語OpenVMSバージョン6.2とバージョン7.0以降とでは, 日本語入出力機能を有効にする方法が異なります。 ______________________________________________________ o 日本語OpenVMSバージョン6.2の場合 $ DEFINE/JOB SMGSHR JSY$SMGSHR o 日本語OpenVMSバージョン7.0以降の場合 $ DEFINE/JOB DBG$SMGSHR JSY$SMGSHR $ DEFINE/JOB SMG$DEFAULT_CHARACTER_SET SDK これで,以降のデバッグ・セッションでは,日本語拡張機能が有 効となった状態で標準版デバッガが起動されます。 さらに詳しい説明とDECwindows Motifインタフェースを利用する 場合の設定方法については『日本語ユーティリティ 利用者の手引 き』を参照してください。 日本語OpenVMSバージョン7.0では,デバッガのMotifインタフェ ースにおいて,日本語拡張機能が動作しないという問題がありま す。この問題は,将来の日本語OpenVMSのリリースで解決される予 定です。 2-30 アップデート抄録 2.17デバッガ 2.17.2 デバッガの日本語ヘルプ VAX V6.1, Alpha V6.2 日本語OpenVMS VAXではバージョン6.1から,日本語OpenVMS Alphaではバージョン6.2から,キャラクタセル・モードのデ バッガ・ヘルプは日本語で提供されるようになりました。た だし,エラー・メッセージの説明部分は英語のままとなって います。デバッガを使用中に日本語ヘルプを参照するには, あらかじめJSY$SYSTEM:JSY$SWITCH.COMで日本語に設定して おいてください。また,デバッガのコマンド・ディクショ ナリの日本語マニュアルが SYS$HELP:JSY$DBG_HELP.PSおよ びSYS$HELP:JSY$DBG_HELP.TXTという名前でオンラインで提供 されています。 なお,DECwindows/Motif版のデバッガ・ヘルプは英語で提供され ています。 _________________________________________________________________ 2.18 日本語入力プロセス(FIP) 2.18.1 FIP実行中のプロセス・ハングの解決 Alpha V7.0 日本語OpenVMS Alphaバージョン6.1および6.2では,$ INPUT STARTコマンドで日本語入力プロセス(FIP)を起動後,画面制御の エスケープ・シーケンスを端末に出力するようなOpenVMSのコマン ド(例えば$ SHOW SYSTEM/PAGE=SAVE,$ SEARCH/PAGE=SAVE)やア プリケーション(日本語DECformsや日本語DEC COBOLを用いたプロ グラムなど)を実行すると,端末がハングするという問題があり ました。この時,Ctrl/Yキーを入力してプログラムを停止し,次 に他のコマンドを入力すると,そのプロセスはRWASTの状態になり ハングします。このプロセスはシステムをリブートしない限り, 削除することはできません。 この問題は,日本語OpenVMS Alphaバージョン7.0で解決されまし た。 なお,日本語OpenVMS VAXでは,どのバージョンでもこの問題は発 生しません。 2-31 アップデート抄録 2.19 KPRINTとKDUMPのフリーウェアとしての提供 _________________________________________________________________ 2.19 KPRINTとKDUMPのフリーウェアとしての提供 V7.0 日本語OpenVMSバージョン6.2でリタイアしたKPRINTおよびKDUMPを フリーウェアとして提供しています。KPRINTとKDUMPが含まれるの は標準版OpenVMSバージョン7.0 CD-ROMキットのパッケージにバン ドルされているOpenVMS Freeware CD-ROM V2.0です。このCD-ROM には日本語OpenVMSバージョン6.1で提供したKPRINTとKDUMPのソー ス・ファイル,日本語OpenVMSバージョン6.1用実行イメージ,ヘ ルプ・ファイル,コマンド・リファレンス・マニュアルが含まれ ています。使用方法および実行イメージの作成方法はCD-ROMに含 まれるREADMEファイルをご覧ください。なおフリーウェアには弊 社のサポートは一切ありません。またお客様が自由にソース・フ ァイルを変更して使用することができます。 CD-ROMキットをお持ちでない,日本語OpenVMS VAXのお客様の場合 は,下記のOpenVMSのWorld Wide Webホームページからフリーウェ アをコピーすることができます。 http://www.openvms.digital.com/ _________________________________________________________________ 2.20 日本語DEC COBOLランタイム・ライブラリ Alpha V7.0 日本語入力機能をサポートするDEC COBOLランタイム・ライブラリ DEC$COBRTL.EXEは,従来日本語OpenVMSのインストレーションで提 供されていましたが,バージョン7.0から標準版OpenVMSのインス トレーションで提供されるようになりました。日本語OpenVMSバー ジョン7.0では,このファイルを提供しません。 2-32 3 _________________________________________________________________ 制限事項 この章では日本語OpenVMS Alphaバージョン7.3および日本語 OpenVMS VAXバージョン7.3の制限事項を説明します。 _________________________________________________________________ 3.1 日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) V7.3 DCLを含む大部分のアプリケーションは,ファイル名に日本語が使 用されることを予期して設計されていません。特にSuper DEC漢字 コードセットによって日本語ファイル名にアクセスする場合,ユ ーザの期待とは異なる結果が得られる場合があるだけでなく,ア プリケーションがエラーを起こしたり,異常終了する場合があり ます。 ユーザはこれらの制限事項を理解した上で,必要に応じて日本語 ファイル名を使うようにしてください。 3.1.1 日本語ファイル名をサポートするボリューム構造 日本語OpenVMS V7.2からサポートされている日本語ファイ ル名は,標準版OpenVMS V7.2以降で提供するExtended File Specificationの機能である,Unicodeファイル名を利用してい ます。Unicodeファイル名は,新しいボリューム構造であるODS-5 でのみサポートされているため,日本語ファイル名もまたODS-5ボ リュームでのみサポートされます。 ________________________ 注意 ________________________ ODS-5ボリューム構造についての詳細は,『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してく ださい。 ______________________________________________________ 3-1 制限事項 3.1日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) 3.1.2 DCLコマンド 日本語OpenVMS V7.3では,標準版OpenVMS V7.3のDCLコマンドで日 本語ファイル名が完全に正常に動作することを保証しません。一 部のDCLコマンドでは日本語ファイル名が正しく表示されないなど の問題が発生する場合があります。 3.1.3 ファイル名コンバータの非同期切り換えの禁止 ファイル名コンバータの有効/無効は,プロセス単位に設定されま す。したがって,マルチスレッド環境で不用意にコンバータを切 り換えると他のスレッドの動作に影響を与えます。特にRMSによる ファイル・アクセスの実行中に切り換えを行うと,予期せぬ障害 が発生する場合があります。 ファイル名コンバータの切り換えは,必ずスレッド間の同期をと ってから行ってください。 3.1.4 ファイル名に半角カナを使用した場合の制限 標準版OpenVMS V7.3と日本語OpenVMS V7.3が提供する各種ユー ティリティのうち,日本語ファイル名をサポートすると明記され ているものでも,半角カナの含まれているファイル名を表示する と,半角カナ以降のカラムがずれる等の現象が発生しますが,こ れは日本語OpenVMS V7.3の制限です。 3.1.5 RMS以外のAPIでの日本語ファイル名の使用 $QIOなどのRMS以外のAPIでは,ファイル名としてSuper DEC漢 字コードセットを使用することはできません。これらのAPI で使用できるファイル名については『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。 3-2 制限事項 3.1日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) 3.1.6 RMSで日本語ファイル名に使用できない文字 日本語OpenVMS V7.3では,以下の文字はファイル名として使用で きません。 C0制御コード(0x00以上,0x1F以下) 二重引用符(") アスタリスク(*) ¥記号(¥) コロン(:) 左および右の山括弧(<>) スラッシュ(/) 疑問符(?) ユーザ定義文字(0xA121〜0xFE7E) Super DEC漢字でない文字( JIS X 0213やISO Latin-1文字な ど) 3.1.7 RMSでISO Latin-1に変換される文字 以下の文字はISO Latin-1文字とみなされるため,ファイル名にこ れらの文字だけから成る場合は,UnicodeではなくISO Latin-1に 変換されます。これはWindows NTの仕様です。 ___________________________________________________________ 文字________SDK_________Unicode____________________________ ´ A1AD 00B4 ¨ A1AF 00A8 ± A1DE 00B1 × A1DF 00D7 ÷ A1E0 00F7 ° A1EB 00B0 § A1F8 00A7 ¶__________A2F9________00B6_______________________________ 3-3 制限事項 3.1日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) これらの文字を日本語ファイル名として正しく使用するために は,VTF-7形式を用いるか,または他の日本語文字とともに使用す る必要があります。 3.1.8 日本語ユーティリティ 日本語OpenVMS V7.3が提供する日本語ユーティリティでは,一部 を除いて長いファイル名は使用できません。Super DEC漢字コード セットを用いて日本語のファイル名を使用する場合は,ファイル 指定に漢字を含めることができます。 JMAILユーティリティとJEVE/XTPUエディタは,ファイル名に漢字 を含めることができます。 以下の日本語ユーティリティでは,日本語ファイル名が使用でき ることを保証しません。 o 個人辞書等(日本語ユーティリティすべて) 以下のファイルを日本語ファイル名に変更することはできま せん。 個人辞書(JSYKOJIN.JISHO) 文節学習辞書(JSY$LEARN.DAT) o CMGR (フォント管理ユーティリティ) フォントの入出力に用いるプリロード・ファイルのファイル 名に日本語を使用できません。他のファイル(フォント・デ ータベース等)には,日本語ファイル名はサポートされませ ん。 o FIP (日本語入力プロセス) プロファイルのファイル名に日本語を使用できません。 o JEVE/XTPU (日本語EVE,DEC XTPU) セクション・ファイル,コマンド・ファイル,初期化ファイ ルのファイル名に日本語を使用できません。編集するファイ ルのファイル名には,日本語を使用できます。 o JMAIL (日本語メール) 3-4 制限事項 3.1日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) メール・ファイルのファイル名に日本語を使用することはサ ポートされません。SENDやEXTRACTするファイルのファイル 名には日本語を使用できます。 3.1.9 ファイル名に全角アルファベットを使用する場合の注意点 ODS-5ディスク上で,ファイル名に全角アルファベットを使用した 場合,全角アルファベットの大文字と小文字が同一視されます。 そのため同一の名前で大文字と小文字のファイル名を作成するこ とはできません。もしそのようなファイル名を作成しようとした 場合,先に作られたファイル名に統一されます。 たとえば,全角アルファベットの小文字のabc.txtという名前 のファイルを作ったとします。 $ create abc.txt ^Z その後に,全角アルファベットの大文字のABC.TXTという名前 のファイルを作ろうとします。 $ create ABC.TXT ^Z しかし,大文字のABC.TXTファイルは先にあった小文字ab c.txtと同一視され,ディレクトリには次のように表示されま す。 $ dir Directory DISK$ODS5:[TEST] abc.txt;2 abc.txt;1 Total of 2 files. これは標準版OpenVMSのODS-5ファイル・システムの仕様です。フ ァイル名が半角か全角かにかかわらず,アルファベットの小文字 と大文字は同一視されます。また,このような同一視は,DIRコマ ンド等でファイル名を検索する場合にも行なわれます。 3-5 制限事項 3.1日本語ファイル名の制限事項(Alphaのみ) 例 $ dir ABC.TXT Directory DISK$ODS5:[TEST] abc.txt;2 abc.txt;1 Total of 2 files. $ 3.1.10 日本語ライブラリ 日本語OpenVMS V7.3では,日本語ライブラリ・ルーチンで日本語 ファイル名が使用できることを保証しません。 3.1.11 ネットワーク・アクセス 日本語OpenVMS V7.3では,Super DEC漢字コードセットを用いて ネットワーク上にあるファイルにアクセスすることを保証しませ ん。Super DEC漢字コードセットを使わずに,ネットワーク上の ファイルにアクセスする場合の制限は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。 3.1.12 その他の制限事項 『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』に記述され た制限事項は,日本語ファイル名を利用する場合にも当てはまり ます。ユーザは必ずこれらの制限事項を理解した上で,日本語フ ァイル名を使用してください。 _________________________________________________________________ 3.2 BACKUPユーティリティの日本語化方式の変更 V7.3 BACKUPユーティリティの主要な日本語機能が標準版に組み込まれ たため,BACKUPユーティリティの中核を成すBACKUPSHR.EXEの日本 語化が不要になりました。かわりにV7.3ではBACKUPユーティリテ 3-6 制限事項 3.2 BACKUPユーティリティの日本語化方式の変更 ィのユーザ・インタフェース部分であるBACKUP.EXEが日本語化さ れ,JSY$BACKUP.EXEに置き代わっています。 この変更に伴い,BACKUPSHR.EXEを呼び出すアプリケーションは, 日本語ファイル名をVTF-7形式で表現する必要があります。 _________________________________________________________________ 3.3 日本語TCP/IPインストール時の注意事項(Alphaのみ) V7.3 ________________________ 注意 ________________________ 日本語TCP/IPがインストールされているOpenVMS Alphaシス テムをOpenVMS Alphaバージョン7.3へバージョンアップする 場合,TCP/IPを正常に動作させるために,必ず以下の手順に 従ってバージョンアップを行ってください。 ______________________________________________________ この作業は日本語TCP/IPのバージョン,およびバージョンアップ 前のOpenVMS Alphaオペレーティング・システムのバージョンは関 係ありません。また,バージョンアップ後のOpenVMS Alphaシステ ム上で日本語TCP/IPを使わない場合でも,作業は必要です。 1. 日本語TCP/IPを削除する インストールされている日本語TCP/IPのバージョンにより, POLYCENTERインストレーション・ユーティリティに指定する 製品名が異なります。インストールされている日本語TCP/IP のバージョンがV4.xの場合はUCXJAを,V5.xの場合はTCPIPJA を指定します。 例: $ product remove tcpipja 2. OpenVMS Alphaオペレーティング・システムをバージョンア ップする 3. 英語版TCP/IP V5.1を削除する 3-7 制限事項 3.3日本語TCP/IPインストール時の注意事項(Alphaのみ) (英語版TCP/IPを使用する場合には必要ありません。) 例: $ product remove tcpip 4. 日本語TCP/IPをインストールする (日本語TCP/IPを使用しない場合には必要ありません。) 例: $ product install tcpipja /source=:[directory] 以上の手順に従わなかった場合,OpenVMS Alphaオペレーティン グ・システムのバージョンアップ中に以下のような警告メッセー ジが表示され,作業の中止を要請されます。 %PCSI-E-FAILCONF, faild to resolve conflicting requirements for file [SYS$LDR]TCPIP$BGDRIVER.EXE Terminating is strongly recommended. Do you want to terminate ? [YES] その場合は必ず要請どおり作業を中止してください。もし作業を 継続してしまった場合は,日本語TCP/IPと英語版TCP/IPが同時に インストールされた状態となり,TCP/IPが正常に動作しません。 _________________________________________________________________ 3.4 インストール時の使用キーボードによる制限事項(Alphaのみ) Alpha V6.1 ワークステーションでLK401-JJ,LK421-AJ,LK421-JJ,LK411- JJ,PCXAJ-AA(以上のキーボードはJIS配列になっています)また は,LK411AJを使用する場合,日本語DECwindows Motifのインスト レーションが完了するまで,一部のキーの刻印と実際に入力され る文字が一致しません。この様な場合は以下の表を参考にキー入 力を行なってください。 表 3-1:LK401/LK421 JIS配列キーボード 表 3-2:LK411-JJキーボード 表 3-3:PCXAJ-AAキーボード 3-8 制限事項 3.4インストール時の使用キーボードによる制限事項(Alphaのみ) 表 3-4:LK411-AJキーボード 表 3-1 LK401/LK421 JIS配列キーボード ___________________________________________________________ LK401/LK421 JIS配列キーボード上の押すキ ____入力する文字____ー[1]__________________________________ " * (Shift + : ) & ' (Shift + 7 ) ' : ( ) (Shift + 9 ) ) (Shift + 0) * ( (Shift + 8) + - ( over (Shift + ^ ) bar ) : + (Shift + ;) < ¥(半角) = ^ > | (Shift +¥(半角) ) @ " (Shift + 2) [ @ \ ] [1]7,9,0,8,2,6の数字はテン・キーではなく,メイン・キー 最上段の数字キーを押してください。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) 3-9 制限事項 3.4インストール時の使用キーボードによる制限事項(Alphaのみ) 表 3-1 (続き) LK401/LK421 JIS配列キーボード ___________________________________________________________ LK401/LK421 JIS配列キーボード上の押すキ ____入力する文字____ー[1]__________________________________ ] [ ^ & (Shift + 6) _ = (Shift + - ) ` ESC { ` (Shift + @ ) | } (Shift + ] ) } { (Shift + [ ) ~ (Shift + ESC ) [1]7,9,0,8,2,6の数字はテン・キーではなく,メイン・キー 最上段の数字キーを押してください。 ___________________________________________________________ 表 3-2 LK411-JJ JIS配列キーボード ___________________________________________________________ ____入力する文字____LK411-JJキーボード上の押すキー[1]______ " * (Shift + : ) & ' (Shift + 7 ) ' : ( ) (Shift + 9 ) ) (Shift + 0) [1]7,9,0,8,2,6の数字はテン・キーではなく,メイン・キー 最上段の数字キーを押してください。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) 3-10 制限事項 3.4インストール時の使用キーボードによる制限事項(Alphaのみ) 表 3-2 (続き) LK411-JJ JIS配列キーボード ___________________________________________________________ ____入力する文字____LK411-JJキーボード上の押すキー[1]______ * ( (Shift + 8) + - ( over (Shift + ^ ) bar ) : + (Shift + ;) = ^ @ " (Shift + 2) [ @ ] [ ^ & (Shift + 6) _ = (Shift + - ) { ` (Shift + @ ) } { (Shift + [ ) [1]7,9,0,8,2,6の数字はテン・キーではなく,メイン・キー 最上段の数字キーを押してください。 ___________________________________________________________ 表 3-3 PCXAJ-AAキーボード ___________________________________________________________ ____入力する文字____PCXAJ-AAキーボード上の押すキー[1]______ " * (Shift + : ) & ' (Shift + 7 ) [1]7,9,0,8,2,6の数字はテン・キーではなく,メイン・キー 最上段の数字キーを押してください。(Shift +全角/半角)キーは 対応する刻印がありません。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) 3-11 制限事項 3.4インストール時の使用キーボードによる制限事項(Alphaのみ) 表 3-3 (続き) PCXAJ-AAキーボード ___________________________________________________________ ____入力する文字____PCXAJ-AAキーボード上の押すキー[1]______ ' : ( ) (Shift + 9 ) ) ~ (Shift + 0) * ( (Shift + 8) + - ( over (Shift + ^ ) bar ) : + (Shift + ;) = ^ @ " (Shift + 2) [ @ ] [ ^ & (Shift + 6) _ = (Shift + - ) ` 全角/半角 { ` (Shift + @ ) } { (Shift + [ ) ~ (Shift +全角/半 角) [1]7,9,0,8,2,6の数字はテン・キーではなく,メイン・キー 最上段の数字キーを押してください。(Shift +全角/半角)キーは 対応する刻印がありません。 ___________________________________________________________ 3-12 制限事項 3.4インストール時の使用キーボードによる制限事項(Alphaのみ) 表 3-4 LK411-AJキーボード ___________________________________________________________ ____入力する文字____LK411-AJキーボード上の押すキー_________ ` < ________~_____________________>___________(Shift_+_<_)_____ 【例】 PCXAJ-AAキーボードを使用して,日本語Compaq OpenVMS Alphaオ ペレーティング・システムをインストールする場合,コマンドを 入力する際に : キーを押すかわりに + キーを押してくださ い。 _________________________________________________________________ 3.5 VAXインストール時の注意事項(VAXのみ) 日本語OpenVMS VAX V7.2のインストール時に行なわれるPCSIキッ ト互換用のtransitionデータの登録が,まれに失敗する場合があ ります。登録に失敗した場合,日本語OpenVMS自体は正常に動作し ますが,他の日本語プロダクトのインストールができない等の問 題が発生します。 transitionデータが正常に登録されたかどうかを調べるには,以 下のコマンドを入力します。 $ product show product jvms transitionデータが正常に登録されている場合は,つぎのように 表示されます。 ----------------------------------- ----------- ------------ PRODUCT KIT TYPE STATE ----------------------------------- ----------- ------------ DEC VAXVMS JVMS V7.2 Transition Installed ----------------------------------- ----------- ------------ 3-13 制限事項 3.5 VAXインストール時の注意事項(VAXのみ) JVMSと表示されないか,またはエラーが発生した場合は,登録に 失敗しています。失敗していた場合は,transitionデータ・ファ イルを日本語OpenVMS VAX V7.2のキットから取り出して,再度登 録してください。次のように入力します。 $ backup /log /select=*.pcsi$description jvms072.a /save $ product register product jvms /source= には作業用のディレクトリを指定してくだ さい。 _________________________________________________________________ 3.6 /PAGE修飾子での日本語検索 V7.1 DCLのTYPEやSEARCHコマンド等で/PAGEもしくは/PAGE=SAVEを指 定して画面表示を行った場合,Findキーおよび/SEARCH修飾子 による日本語検索はできません。これは,論理名UTIL$SMGSHRを JSY$SMGSHRと定義した場合でも同様です。 _________________________________________________________________ 3.7 MAIL,JMAIL 3.7.1 PRINTコマンドの問題 MAILおよびJMAILコマンドには,次に示す制限事項があります。 o PRINTコマンドの/BURST修飾子にバグがあります。 /BURST=ONEの指定が有効でなく,すべてのコピーにバース ト・ページがつきます。 o PRINTコマンドの/TRAILER修飾子にバグがあります。 /TRAILER=ONEの指定が有効でなく,すべてのコピーにトレー ラ・ページがつきます。 3-14 制限事項 3.7 MAIL,JMAIL 3.7.2 半角カナ使用の制限 DEC XTPU等でサポートされているSuper DEC Kanjiコードセットを 使用した半角カナを含むメッセージを正しく入力/表示することは できません。 3.7.3 エディタの使用 VAX V6.1 日本語OpenVMS VAXバージョン6.1では,JMAILまたはMAILでEDTを 用いて日本語を表示することはできません。 また,JTPUに代わってXTPUがサポートされました。これに伴って JMAIL,MAILからJTPUを使うことができなくなりました。代わりに XTPUをご使用ください。JMAIL,MAILでXTPUを使用するには次のよ うにします。 JMAIL> SET EDITOR XTPU MAIL> SET EDITOR XTPU 3.7.4 コンパウンド・ドキュメントの送信と受信 V7.0 MAIL,JMAILでDDIF形式などのコンパウンド・ドキュメント・ファ イルを送信したり,受信したファイルをEXTRACT/FOREIGNコマンド で取り出すことができません。MAIL,JMAILでコンパウンド・ドキ ュメントを取り扱う場合は,MAIL/OLDあるいはJMAIL/OLDコマンド でメール・ユーテリティを起動してください。 3.7.5 /PAGE=SAVEでのFINDキーの扱い V7.0 3-15 制限事項 3.7 MAIL,JMAIL JMAILのREADサブコマンドなどで/PAGE=SAVEを指定し画面操作モー ドに入った時,FINDキーを入力しても検索文字列に日本語文字列 を入力することができません。日本語文字列を検索するにはJMAIL のSEARCH /JAPANESEサブコマンドを用いてください。 3.7.6 REPLYコマンドの制限 V7.0 JMAILのREPLY/LAST/EDITで最後に発信したメールを編集して送信 する機能が動作しません。REPLY/LASTを使ってメールを編集せず に送信するか,SEND/LAST/EDITで代用してください。 _________________________________________________________________ 3.8 日本語ユーティリティでの半角カタカナと漢字の混在 日本語OpenVMSの以下の機能では半角カタカナと漢字が混在した データを扱えますが,これら以外の機能では扱うことができませ ん。 o 漢字ターミナル・ドライバ o 日本語入力プロセス(FIP) o 日本語EVE V3 o デバッガの日本語拡張機能 o ユーザ・キー定義ライブラリ(IMLIB) o 日本語画面管理ライブラリ(日本語SMG) Super DEC漢字コード・セットの概要および上記機能における半角 カタカナサポートの内容については『日本語Compaq OpenVMS 概 説書』および各々の機能のマニュアルを参照してください。 _________________________________________________________________ 3.9 かな漢字変換 3-16 制限事項 3.9かな漢字変換 3.9.1 全角の記号を含む単語の登録 JDICEDITやDEC XTPU/日本語EVEなどで,以下のような記号を含ん だ単語を個人辞書に登録する場合,いくつかの制限事項がありま すので注意してください。 全角アスタリス * ク 句読記号 。.,、・!?:;(「[{’〜/)」]}” 空白文字 半角スペース,全角スペース,タブ 1. 全角アスタリスク"*"を含む単語の登録 全角の"*"は,かな漢字変換内部で特殊記号として使用して いるため,表記に"*"を含む単語は,変換時に"*"が取り除 かれます。個人辞書に,表記に全角の"*"を含む単語を登録 しても,変換結果に"*"は出てきません。 【例】 読み こめんと 表記 *コメント* 上のような単語を個人辞書に登録した場合,かな漢字変換を 行なうと以下のようになります。 読み こめんと 表記 コメント このように,表記に"*"は出てきません。 2. 句読記号,空白文字を含む単語の登録 3-17 制限事項 3.9かな漢字変換 句読記号,空白文字を含む単語を個人辞書に登録した場合, かな漢字変換の時に句読記号,空白文字が取り除かれた候補 がでることがあります。句読記号,空白文字に含まれるのは 以下の文字です。 句読記号 。.,、・!?:;(「[{’〜/)」]}” 空白文字 半角スペース,全角スペース,タブ かな漢字変換では,文節から句読記号,空白文字を取り除い たものを文節学習辞書に学習します。したがって,句読記 号,空白文字を含む単語を個人辞書に登録した場合,句読記 号,空白文字が取り除かれた表記が変換結果に現れることが あります。 【例】 読み こんぱっく 表記 (コンパックコンピュータ) 上のような単語を個人辞書に登録した場合,かな漢字変換を 行うと以下のようになります。 2-1.第1回めの変換 登録した単語に句読記号"。"を付けて変換します。 読み こんぱっく。 表記 (コンパックコンピュータ)。 ここで確定すると,句読記号"。"と共に句読記号"("お よび")"が取り除かれた単語が学習されます。 学習される読み こんぱっく 学習される表記 コンパックコンピュータ 2-2.第2回めの変換 第1回めの変換を確定した時に句読記号を取り除いた表 記を学習してしまったために,以下のような変換結果に なります。 3-18 制限事項 3.9かな漢字変換 読み こんぱっく。 変換結果 コンパックコンピュータ。 次候補 (コンパックコンピュータ)。 次候補にはユーザが個人辞書に登録した単語が現れま す。 3. 句読記号,空白文字を含む単語の削除 句読記号,空白文字を表記に含む単語を個人辞書から削除し たい場合には削除したい単語の削除を行った後,文節学習辞 書に学習されたデータを消すために句読記号,空白文字を除 いた表記に対しても単語削除の操作を行ってください。削 除したい単語に句読記号/空白文字が含まれていない場合に は,従来どおり1回の操作で単語削除を行うことができま す。 3.9.2 文節学習データについての注意 文節学習辞書に学習されたデータのうち,古い文節学習データは 自動的に消えるように設計されていますが,短い読みで学習され た文節が増えた場合,不適切な読みに一致して変換結果に悪影響 を与えることがあるので注意してください。文節学習辞書ファイ ル(JSY$LEARN.DAT)を消すと,文節学習データは失われますが,変 換できなくなることはありません。 _________________________________________________________________ 3.10 日本語入力プロセス(FIP) 3.10.1 横スクロールの問題 表示エリアが8文字以下の場所にFIPで入力を行う場合,横スクロ ール機能が正しく動作しません。 3-19 制限事項 3.11漢字ターミナル・ドライバ _________________________________________________________________ 3.11 漢字ターミナル・ドライバ 3.11.1 漢字ターミナル・ドライバの罫線変換機能 KANJIGENユーティリティで,DEC漢字1978年版に設定されている端 末に対しては,漢字ターミナル・ドライバが8区の罫線を拡張漢字 94区の罫線に変換して出力しますが,この変換処理には以下のよ うな制限事項があります。 o 漢字コードの1バイト目と2バイト目の間に,改行などの制御 コード,エスケープ・シーケンスなどが挿入されて出力され た場合は,変換を誤ることがあります。 o 漢字と半角カタカナを混在させて出力している場合は, SuperDEC漢字コードを前提にしています。詳細は『日本語 OpenVMS概説書』を参照してください。SuperDEC漢字コード にしたがわない制御シーケンスまたは端末のセットアップ機 能などで,漢字/カタカナを切り替えた場合は,漢字と半角 カタカナの判定を誤ることがあります。 3.11.2 マルチ・セッション時のオンデマンド・ローディング 1つの端末からターミナル・サーバ経由で,複数のセッションを使 ってオンデマンド・ローディングを行う場合は次の制限事項があ ります。 o 2つ以上のセッションで同時にソフトウエア・オンデマン ド・ローディングを使用することはできません。 o あるノードに複数のセッションで接続し,同時にオンデマン ド・ローディングを使用する場合は,ハードウエア・オンデ マンド・ローディングを使用してください。 o 複数の異なったノードに接続して,その各セッションで同時 にハードウエア・オンデマンド・ローディングを使用する場 合は,接続している全ノードのフォント・データベースの内 容が同一である必要があります。 3-20 制限事項 3.12 PRINT _________________________________________________________________ 3.12 PRINT 3.12.1 /WRAPと/WIDTHの組み合せ PRINTで,/FORM修飾子に指定されたフォームにおいて,/WIDTH と/WRAPが同時に指定されていた場合,/WIDTHで指定された印字 数よりも長いラインを印刷すると,ラップされた部分が改行され ず,重ねて印字されてしまいます。必ず/NOWRAPを指定したフォー ムを使用してください。 _________________________________________________________________ 3.13 ヘルプの制限事項 日本語OpenVMSでは,日本語OpenVMSが提供するユーティリテ ィ用のヘルプ・ライブラリとして,ディレクトリJSY$HELPに JSYHELP.HLBを提供しています。日本語OpenVMS上で動作するアプ リケーション・ソフトウェアの中には,そのソフトウェアのヘル プを,JSY$HELPに日本語で提供するものもあります。 これらのヘルプを,DCLのヘルプ・コマンドから簡単に参照で きるように,日本語OpenVMSではJSY$HELP:JSYHELPを論理名 HLP$LIBRARYに割り当てています。この論理名に割り当てられ たヘルプ・ライブラリは,MAILユーティリティなどのHELPサブコ マンドからも参照されるようになります。この結果,たとえば, MAILユーティリティの中で,HELP KCODEと入力すると日本語ヘル プのKCODEコマンドについての説明が表示されます。 JSY$SWITCHコマンド・プロシージャでJAPANESEに設定されてい る場合,日本語に翻訳されたHELPLIB.HLBが最初に参照されるヘ ルプ・ライブラリになります。このヘルプには,通常よく参照 されると思われるトピックの日本語版が入っていますが,すべ てのトピックが日本語化されているわけではありません。日本 語化されていないトピックについては,オリジナル(標準版)の ヘルプが参照されるよう,オリジナルのヘルプ・ライブラリが論 理名HLP$LIBRARYに割り当てられます。この次に,前述の日本語 OpenVMSが提供するユーティリティ用のJSYHELP.HLBが割り当てら れます。この場合もJSYHELPの場合と同様に,いくつかのユーティ リティのHELPサブコマンドから,オリジナルのヘルプ・ライブラ リが参照されます。 3-21 制限事項 3.13ヘルプの制限事項 $ MAIL MAIL> HELP KINQUIRE KINQUIRE ローマ字/かな・漢字変換型 INQUIRE コマンド KINQUIRE は INQUIRE コマンドの「ローマ字/かな・ 漢字変換版」です。 ・ ・ $ @JSY$SYSTEM:JSY$SWITCH JAPANESE $ MAIL MAIL> HELP @HELPLIB SHOW SHOW Displays information about the current status of the process, the system, or devices in the system. Format: SHOW option ・ ・ _________________________________________________________________ 3.14 DEC XTPU 3.14.1 XTPUでISO-2022-JPコードセットを使用する場合 VAX版DEC XTPUでは,ISO-2022-JPコードセットに無い文字をISO- 2022-JPコードセットで強制的にファイルに出力しようとすると, Access Violationを起こしてXTPUがクラッシュします。 ISO-2022-JPコードセットを使う場合は,JISローマ字(ASCII)と漢 字(JIS X0208)のみを使用してください。 3-22 制限事項 3.14 DEC XTPU 3.14.2 XTPUでUCS-2コードセットを使用する場合 UCS-2では文字が2バイトで表現されるため,OpenVMSでは改行文字 を正確に処理することができません。そのためWindows NTとの間 でUCS-2テキストを交換すると,複数の行が1行に繋がってしまっ たり,行頭に不正な文字が追加される等の問題が発生する場合が あります。 3.14.3 個人辞書の指定 DEC XTPUでは,使用する個人辞書を/KANJI_DICTIONARY修飾子で指 定することができますが,個人辞書の論理名JSY$KOJINを使用して 以下のような指定を行うことはできません。 $ EDIT/XTPU/KANJI_DICTIONARY=JSY$KOJIN この指定を行った場合,「%XTPU-E-OPENDIC,error opening the dictionary file」のエラー・メッセージが表示されます。 _________________________________________________________________ 3.15 日本語画面管理ライブラリに関する制限事項 3.15.1 ルーチンの制限事項 日本語画面管理ライブラリ(日本語SMG)では,次のルーチンに,以 下に述べる制限事項があります。 SMG$READ_COMPOSED_LINE SMG$READ_STRING SMG$READ_VERIFY o かな漢字変換機能については,第3.9節のかな漢字変換に関 する制限事項があります。 o ブロードキャスト・メッセージを受信した場合は,入力行が 上書きされてしまいますので,で入力行を再表示し てください。 o 日本語DECtermで漢字をコピー/ペーストした際,漢字が削除 できなかったり,後続のASCII文字が文字化けする場合があ ります。 3-23 制限事項 3.15日本語画面管理ライブラリに関する制限事項 o リモート・ターミナル(SET HOST)上では,入力時の表示でロ ーカル・ターミナルと動きの違う場合があります。 o ターミナルの表示設定で「オートラップあり」を使用してい る場合,日本語SMGの入力ルーチンを使うと「オートラップ なし」の状態に変更されます。この状態でオートラップ機能 を使用したい場合は,DCLからSET TERMINAL/WRAPコマンドを 実行してください。 o 複数の入力結果を先打ちバッファ(TYPEAHEAD BUFFER)に持 つことはできません。また,日本語入力を用いる日本語SMG アプリケーション・プログラムを終了し,DCLコマンド・レ ベルへ戻る際には,日本語SMGアプリケーション中で先打ち された入力は失われ,DCLコマンドへは渡されません。 o キャリッジ・リターンを,文字としては入力できません。 3.15.2 英語版SMG対応のアプリケーションで日本語SMGを使用する場合 の制限事項 日本語SMGは,英語版SMGに対して,基本的に上位互換となってい ますが,英語版SMGを前提に作られているアプリケーションに対し て日本語SMGを使用することはできません。使用した場合,問題が 発生することがあります。これは一部サポートされない機能,あ るいは動作が異なる場合があるためです。具体的には, $ DEFINE SMGSHR JSY$SMGSHR と論理名を定義してある場合に,英語版のアプリケーションで も日本語の使用が一部可能となります。ただし,これらは結果と してそうなるだけで,サポートされている使用方法ではありませ ん。上記のように論理名を定義してご使用中に,なんらかの問題 が生じた場合には,SMGSHRの論理名を以下のように解除してくだ さい。 $ DEASSIGN SMGSHR 日本語SMGを使用する場合は,日本語SMGが提供する機能に応じ て,アプリケーションをJSY$SMGSHR.EXEとリンクして使用してく ださい。 3-24 制限事項 3.15日本語画面管理ライブラリに関する制限事項 3.15.3 VT500端末サポートの制限 日本語SMGでは次のルーチンでVT500端末をサポートしません。こ れらのルーチンでVT500固有の属性を引き数で指定しても無視され ます。 SMG$GET_KEYBOARD_ATTRIBUTES SMG$GET_PASTEBOARD_ATTRIBUTES SMG$SET_TERM_CHARACTERISTICS _________________________________________________________________ 3.16 その他の制限事項 3.16.1 KCODE KCODEユーティリティを使用してファイルのコード変換を行った場 合,入力ファイルと出力ファイルの各レコードのバイト数は,変 化しません。また,1バイト・コードと漢字コードが混在して使 用されている場合,シフト・コードは挿入されませんので,1バ イト・コードと漢字コードの区別がつかなくなります。したがっ て,逆変換を行っても,データはもとには戻りません。 3.16.2 KCONVERT KCONVERTユーティリティでは,/MODE修飾子によって,変換フィー ルドの最初が漢字で始まるか,半角カタカナで始まるかを指定し ますが,/FIELD修飾子の指定が,漢字の2バイト目から始まるよう な指定になっている場合であっても,/FIELDで指定された位置か ら変換します。このような指定が行われた場合,変換結果は保証 されません。 3.16.3 KANJIGEN アプリケーション・キーパッドを使用するアプリケーションで KANJIGENの設定を文字単位編集機能を有効にして使用する場合, 端末の制御文字の設定を7ビットにしてください。 3-25 制限事項 3.16その他の制限事項 3.16.4 KANJITERM.COM KANJITERM.COM は,端末装置の属性を設定するためのコマンド・ プロシージャですので,バッチ・ジョブやネットワーク・ジョブ で使用することはできません。KANJITERM.COMは,その中でジョブ のモードをチェックし,INTERACTIVEモードでない場合には何も実 行せずに終了します。 KANJITERM.COM は日本語Compaq OpenVMS VAXワークステーショ ン・ソフトウェアと日本語DECwindowsのターミナル・エミュレー タについてはサポートしていません。 3.16.5 JDICEDIT JDICEDITをバッチ・ジョブで使用した場合,illegal I/O function codeのエラーでアボートします。 個人辞書にユーザ定義文字を登録した場合,EDITサブコマンド使 用時における画面上では正しく表示されません。ただし,登録さ れたユーザ定義漢字を,かな漢字変換に用いることには問題あり ません。 個人辞書に追加登録できる単語の数は,最大約100,000語です。た だし,登録単語数が増加すると,かな漢字変換時の単語の検索に 時間がかかるようになります。実用上の登録単語数の上限は,約 30,000語と考えてください。 3.16.6 SNAPSHOTファシリティ(VAXのみ) 日本語Compaq OpenVMS VAXバージョン7.3でSNAPSHOTファシリティ を使用して再立ち上げを行う場合,次のような警告メッセージが 表示されますが,システムの運用には差し支えありません。 %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, FIDRIVER is not certified for a snapshot %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, FHDRIVER is not certified for a snapshot %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, ASDRIVER is not certified for a snapshot %SNAPSHOT-W-UNCERTDRVR, SYS$COMMON:[SYS$LDR]JSY$RMS_EXTENSION.EXE is not certified for a snapshot 3-26 制限事項 3.16その他の制限事項 3.16.7 翻訳メッセージ/ヘルプ 日本語OpenVMS VAXバージョン7.3および日本語OpenVMS Alphaバー ジョン7.3が提供する翻訳メッセージおよび翻訳ヘルプの中には, 標準版OpenVMS VAXバージョン7.3または標準版OpenVMS Alphaバー ジョン7.3に対応していないものがあります。翻訳メッセージ/翻 訳ヘルプと標準版(英語)のメッセージ/ヘルプの内容に差異があ る場合は,標準版の内容が優先されます。 3.16.8 Hypersort (高性能Sort/Merge) Alpha V7.0 OpenVMS Alphaバージョン7.0から提供されるようになった, Hypersortは日本語文字列のソート,マージを行うことができませ ん。日本語文字列のソート,マージを行うには従来のソート,マ ージ機能をご利用ください(特別な設定を行わない限り,SORT, MERGEコマンドでは従来のソート,マージ機能が呼び出されま す)。 3.16.9 JLB$GET_INPUT 日本語ライブラリの漢字変換入力ルーチン,JLB$GET_INPUTでは, 入力した文字がエコーバックされるのは画面上の1行だけで,それ を越える場合,次の行にラップされません。1行に入り切れない分 は画面にエコーバックされませんが,第1引数で指定した入力文字 列の最大サイズまで書き込むことができます。このとき,プロン プト文字列にボールドや下線などのエスケープ・シーケンスが含 まれていると,その分画面にエコーバックされる範囲が小さくな り,見かけ上入力できる文字数が少なくなりますが,実際には入 力文字列のサイズ分の入力が可能です。 3-27 4 _________________________________________________________________ リタイア情報 この章では,日本語Compaq OpenVMSバージョン6.1,バージョン 6.2でリタイアした機能についてお知らせします。 _________________________________________________________________ 4.1 リタイアした機能 4.1.1 JEDIT日本語エディタのリタイア Alpha V6.2, VAX V6.1 JEDITは,VAX/VMS標準エディタであるEDTの日本語版として日本語 VMSユーザに広く支持されてきましたが,OpenVMS VAXはバージョ ン6.0から,OpenVMS AXPはバージョン6.1からEDTは標準サポート からはずれました。JEDITは,日本語OpenVMS VAXバージョン6.1, 日本語OpenVMS Alphaバージョン6.2からサポートされません。 4.1.2 KPRINT V6.2 KPRINTは,VAXバージョン6.0,AXPバージョン1.5以前の日本語 OpenVMSでLN80等の非DEC漢字プリンタを使用する際のツールとし て提供されてきましたが,バージョン6.1から全ての非DEC漢字プ リンタがサポートからはずれました。これに伴い,KPRINTは,日 本語OpenVMS VAXバージョン6.2およびAlphaバージョン6.2からサ ポートされません。 なお,OpenVMS Freeware CD-ROMバージョン2.0には,KPRINTがフ リーウェアとして提供されています。 4-1 リタイア情報 4.1リタイアした機能 4.1.3 WPMENU V6.2 WPMENUは,初心者向けの簡易メニューシステムとして提供されて きましたが,日本語エディタJEDITや漢字プリンタLA80/LN80がサ ポートからはずれたことに伴い,日本語OpenVMS VAXバージョン 6.2およびAlphaバージョン6.2からサポートされません。 4.1.4 FDESIGN(VAXのみ) VAX V6.2 FDESIGNは,CMGRユーティリティ導入後も日本語VWSサポート用と して提供されてきましたが,日本語VWSがOpenVMSバージョン6.0以 降をサポートしていないことに伴い,日本語OpenVMS VAXバージョ ン6.2からサポートされません。 4.1.5 FEDIT V6.2 FEDITは,CMGRユーティリティ導入後も日本語DECwindows/Motifサ ポート用として提供されてきましたが,日本語DECwindows/Motif のDECtermターミナル・エミュレータがDEC DRCS文字集合をサポー トしたことに伴い,日本語OpenVMS VAXバージョン6.2およびAlpha バージョン6.2からサポートされません。CMGRユーティリティをご 利用ください。 4.1.6 KDUMP(VAXのみ) VAX V6.2 KDUMPは,日本語OpenVMS Alphaに合わせて日本語OpenVMS VAXバー ジョン6.2からサポートされません。 なお,OpenVMS Freeware CD-ROMバージョン2.0には,KDUMPがフリ ーウェアとして提供されています。 4-2 リタイア情報 4.1リタイアした機能 4.1.7 日本語VAXTPU(JTPU)(VAXのみ) VAX V6.2 日本語VAXTPUは,DEC XTPU (eXtended Text Processing Utility) の導入に伴い,日本語OpenVMS VAXバージョン6.2からサポートさ れません。DEC XTPUは,DECTPUに複数文字セットを扱う機能を拡 張した,新しいテキスト処理ユーティリティです。日本語EVE V3 は,DEC XTPU上に作られています。 4.1.8 カナEDT(VAXのみ) VAX V6.1 カナEDTはOpenVMS標準エディタであるEDTのカナ版として提供され てきましたが,OpenVMSバージョン6.0からは,DECTPUが標準エデ ィタとなり,EDTは標準サポートからはずれました。これに伴い, カナEDTはバージョン6.1から提供されていません。 4.1.9 カナDRIVER(VAXのみ) VAX V6.1 カナカードリーダ・カナラインプリンタがサポートされなくなり ました。これに伴い,CRDRIVER,LPDRIVERはバージョン6.1から提 供されていません。 4.1.10 RUX05,RQX05 8インチ・フロッピ・ドライバおよびIBMFLXのリ タイア(VAXのみ) VAX V6.2 日本語OpenVMS VAXにこれまでバンドルされてきたRUX05,RQX05 8 インチ・フロッピ・ディスク・ドライバ,およびIBMFLXソフトウ ェアは日本語OpenVMSバージョン6.2からはサポートされなくなり ましたので,日本語OpenVMSのキットから削除されました。 4-3 _________________________________________________________________ 索引 _B_____________________________ _F_____________________________ BACKUPユーティリティ, 1-11 FDESIGN, 4-2 日本語化方式の変更, 3-6 FEDIT, 4-2 FINDキー, 3-15 _C_____________________________ FIP, 2-31, 3-19 CLIUTLユーティリティ, 1-6 Composeキー, 2-20 _H_____________________________ $CVT_FILENAME, 1-10 Hypersort, 3-27 _D_____________________________ _I_____________________________ DEC COBOL, 2-32 ISO Latin-1句読文字, 1-12 deckanji2000ロケール, 1-3, 1-4, 1-8 _J_____________________________ DECnet/SNAリモート・ジョブ・エ JDICEDIT, 3-26 ントリ, 2-12 JEDIT日本語エディタ, 4-1 DEC TCP/IP Services, 2-14 JEVE/XTPUユーティリティ, 1-6 DEC XTPU, 2-11, 2-24, 3-22 JIS X 0212, 1-3 DEC XTPU/日本語EVE V3, 2-11, JIS X 0213, 1-3 2-24 JIS X0213第3水準, 1-3 DEC漢字2000コードセット, 1-3 JLB$GET_INPUT, 3-27 E JMAIL, 1-8, 2-14, 3-14 _______________________________ エディタの使用, 3-15 EXTRAACT/FOREIGNコマンド, 半角カナ使用の制限, 3-15 3-15 JMAILユーティリティ, 1-6 JSMGユーティリティ, 1-6 索引-1 JSY$CONTROL, 1-2 RMS (続き) JSY$TANGO.JISHO, 1-7 日本語ファイル名, 2-4 JSYLIB.OLB, 2-28 文字, 2-6, 3-3 JSYSHR, 1-11 RMS構造体NAM, 1-10 JSYSHR.EXE, 1-7 RMSファイル名コンバータ, 2-5, JSYルーチン, 1-7 2-9 JTPU, 4-3 K _S_____________________________ _______________________________ SNAPSHOTファシリティ, 3-26 KANJIGEN, 3-20, 3-25 Super DEC漢字コードセット, KANJITERM.COM, 3-26 1-3 KCODE, 3-25 日本語ファイル名, 2-2 KCONVERT, 3-25 KDUMP, 2-32, 4-2 T KPRINT, 2-32, 3-21, 4-1 _______________________________ TCP/IP, 2-17, 3-7 _M_____________________________ Telnetログイン, 1-14 MAIL, 2-14, 3-14 TTY_CLASSNAME, 2-20 N _U_____________________________ _______________________________ Unicode NAM, 1-10 日本語ファイル名, 2-10 _P_____________________________ _V_____________________________ /PAGE, 3-14 V7.3新機能, 1-1 /PAGE=SAVE, 3-15 /PAGE修飾子, 2-15 W PCキーボード, 2-19 _______________________________ PCターミナル・エミュレータ WILDCARD REPLACEコマンド 文字の表示, 1-5 テキストの置換における使用, PRINT, 3-14, 3-21 2-25 WPMENU, 4-2 _R_____________________________ REPLYコマンド 制限, 3-16 RMS ISO Latin-1に変換される文字, 3-3 索引-2 漢字ターミナル・ドライバの罫線 _X_____________________________ 変換機能, 3-20 XPG$STARTUP.COM, 2-26 漢字端末エミュレータ XPG4ユーティリティ, 2-25 文字の表示, 1-4 XTPU ISO-2022-JPコードセットの使 _ケ____________________________ 用, 3-22 罫線固定モード, 2-25 UCS-2コードセットの使用, 罫線コード, 2-13 3-23 罫線変換機能, 3-20 個人辞書, 3-23 _コ____________________________ _ア____________________________ 個人辞書, 3-23 アップデート抄録, 2-1 コンパウンド・ドキュメント, 3-15 _イ____________________________ コンバータ インターネット, 2-14 新しいロケールで提供される, 1-4 _エ____________________________ サ エスケープ・キー, 2-19 _______________________________ エディタ サブプロセス JMAILの, 3-15 日本語ファイル名の使用, 1-11 サンプル・フォント・ファイル オ JIS X 0213第3水準文字を表示, _______________________________ 1-4, 1-5 オンデマンド・ローディング サンプル用システム辞書, 1-7 ソフトウェア, 2-21 ハードウェア, 2-21 シ マルチ・セッション時, 3-20 _______________________________ システム辞書 カ サンプル用, 1-7 _______________________________ 16進数 カナDRIVER, 4-3 日本語ファイル名, 2-5 カナEDT, 4-3 署名ファイル, 2-16 かな漢字変換, 3-16 日本語ファイル名の指定, 1-9 単語の登録, 3-17 新コードセット, 1-3 カナ・モード, 2-20 索引-3 日本語キーボードのサポート, _セ____________________________ 2-17 制限事項, 3-1 日本語キーマップ, 2-18 Composeキー, 2-20 ソ PCキーボード, 2-19 _______________________________ エスケープ・キー, 2-19 ソフトウェア・オンデマンド・ロ カナ・モード, 2-20 ーディング, 2-21 日本語行編集機能 ソフトオンデマンド・ローディン Telnetログイン時, 1-14 グ, 2-22 日本語共用イメージ, 2-10 日本語検索 _タ____________________________ /PAGEでの, 3-14 第2水準漢字, 2-13 /SEARCHによる, 3-14 日本語ターミナル・ドライバ, 1-13 _テ____________________________ 漢字入力時のカラム位置, 1-13 デバッガ, 2-29 日本語ターミナル・ドライバと デバッガ日本語拡張機能, 2-29 KANJIGEN, 2-20 デバッガ日本語ヘルプ, 2-31 日本語入力 デフォルト・ディレクトリ名 JMAILコマンドライン上, 1-8 最大長, 2-10 日本語ファイル名, 2-1 RMSでの, 2-4 _ト____________________________ RMSファイル名コンバータ, 2-9 ドキュメント・セットの変更, Super DEC漢字コードセット, 1-16 2-2 Unicode, 2-10 最大長, 2-9 _ニ____________________________ 最大長の拡張, 2-1 日本語DEC COBOL, 2-32 サポートされない文字, 2-7, 日本語EVE V3, 2-11, 2-24 3-3 日本語TCP/IP 16進数, 2-5 インストール時の注意事項, 制限事項, 3-1 3-7 DCLコマンド, 3-2 日本語VAXTPU, 4-3 RMS以外のAPI, 3-2 日本語化方式の変更 コンバータの非同期切り換え BACKUPユーティリティ, 3-6 の禁止, 3-2 日本語環境設定ユーティリティ, 全角アルファベット, 3-5 1-2 日本語ユーティリティ, 3-4 日本語ライブラリ, 3-6 索引-4 日本語ファイル名 制限事項 (続き) _ヘ____________________________ ネットワーク・アクセス, 平成明朝, 1-4 3-6 ヘルプ, 2-27, 3-27 半角カナファイル名, 3-2 ヘルプの制限事項, 3-21 デフォルト・ディレクトリ最大 長, 2-10 _ホ____________________________ プロセス単位での使用, 2-4 ボリューム構造, 2-3 日本語メッセージ 自動チェック, 1-14 マ 手動チェック, 1-15 _______________________________ 整合性, 1-14 漢字プリント・シンビオント ファイルの再構成, 1-15 マルチスレッド, 2-12 日本語ユーティリティでの半角カ マルチスレッド漢字プリント・シ タカナと漢字の混在, 3-16 ンビオント, 2-12 _ハ____________________________ _メ____________________________ ハードウェア・オンデマンド・ロ メッセージ, 2-27, 3-27 ーディング, 2-21 半角カナ _モ____________________________ 制限, 3-15 文字単位編集機能, 2-23 ファイル名, 1-9 文字の表示 ヒ PCターミナル・エミュレータで _______________________________ の, 1-5 表記法, x 漢字端末エミュレータでの, 1-4 _フ____________________________ ファイルの再構成 _ロ____________________________ 日本語メッセージ, 1-15 ロケール・データ・ファイル, ファイル名変換ルーチン 2-26 JSYSHRでの, 1-11 ファイル・リスト, 2-24 ワ フリーウェア, 2-32 _______________________________ 文節学習データ, 3-19 ワイルドカード WILDCARD REPLACEコマンド, 2-25 索引-5 ワイルドカード (続き) テキストの置換における使用, 2-25 索引-6 日本語Compaq OpenVMS V7.3リリース・ノート _________________________________________________________________ 2001年7月 発行 コンパックコンピュータ株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24天王洲セントラルタワー 電話 (03)5463-6600 (大代表) _________________________________________________________________ AA-PQE4J-TE