_日本語MailWorks_for_UNIX___________________________ インストレーション・ガイド AA-Q7NBC-TE 1996年12月 本書は,日本語MailWorks for UNIX[R]を日本語Digital UNIXにインストールする方法について記述しています。 改訂/更新情報: 更新ドキュメントです。 オペレーティング・システム: 日本語Digital UNIX V3.2C以降 ソフトウェア・バージョン: 日本語MailWorks for UNIX V2.0 日本ディジタル イクイップメント株式会社 ________________________________________________________________ 1996年12月 本書の著作権は日本ディジタル イクイップメント株式会社(日本 DEC)が保有しており,本書中の解説および図,表は日本DECの文書 による許可なしに,その全体または一部を,いかなる場合にも再 版あるいは複製することを禁じます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,日本DECは一切その責任を負いかねま す。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 日本DECは,日本DECまたは日本DECの指定する会社から納入された 機器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合,その性能あ るいは信頼性について一切責任を負いかねます。 (c) Digital Equipment Corporation Japan 1996. All Rights Reserved. Printed in Singapore. 以下は米国Digital Equipment Corporationの商標です: DEC, DECnet, Digital, InfoBroker, MAILbus, MAILbus 400, MailWorks, TeamLinks,およびDIGITALロゴ xloadimageプログラムに対して次の著作権および注記が適用され ます。xloadimageプログラムは,イメージ・ビューアとして日本 語MailWorksソフトウェアと共に提供されます。 Copyright (c) 1989, 1990 Jim Frost, Kirk L. Johnson, Mark Majhor, Massachusetts Institute of Technology Permission to use, copy, modify, distribute, and sell the xloadimage software and its documentation for any purpose is hereby granted without fee, provided that the above copyright notice appear in all copies and that both that copyright notice and this permission notice appear in supporting documentation. The authors make no representations about the suitability of this software for any purpose. It is provided "as is" without express or implied warranty. 以下は他社の商標です。 FrameMakerはFrame Technology Inc.の登録商標です。 Motif, OSF, OSF/1,およびOSF/MotifはOpen Software Foundation の登録商標です。 MicrosoftおよびMS-DOSはMicrosoft Corporationの登録商標で す。 SCOはSanta Cruz Operation, Inc.の商標です。 UNIXはX/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしてい る米国ならびに他の国における登録商標です。 X Window SystemはMassachusetts Institute of Technologyの商 標です。 MacintoshはApple Computer, Inc.の登録商標です。 LDAPはRegents of the University of Michiganの登録商標です。 本書は,日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. v 1 日本語MailWorksのインストールの準備 1.1 ソフトウェア配布キットのチェック............. 1-1 1.2 リリース・ノートの通読....................... 1-1 1.3 ログインに必要な特権......................... 1-1 1.4 ハードウェア要件............................. 1-2 1.5 ソフトウェア要件............................. 1-2 1.5.1 Digital UNIX............................. 1-2 1.5.2 InfoBroker Server........................ 1-3 1.5.3 メール・トランスポート・エージェント..... 1-3 1.5.4 DEC C++共有ライブラリ.................... 1-4 1.6 必要なディスク容量........................... 1-4 1.7 システムのバックアップの実行................. 1-4 1.8 日本語MailWorksの構成要素.................... 1-5 1.9 X.400 APIのクライアント名の指定.............. 1-5 1.10 ローカル・ディレクトリ・ファイル検索ベースの セットアップ.................................. 1-6 1.11 ソフトウェア・ライセンスの登録............... 1-6 1.12 変更したDMW-addスクリプトの保存.............. 1-8 1.13 旧バージョンの日本語MailWorksの削除.......... 1-9 1.14 再インストール時の日本語MailWorksの使用...... 1-9 1.15 インストレーションの中止..................... 1-9 iii 2 日本語MailWorksのインストール 2.1 インストレーション・エラー................... 2-1 2.2 日本語MailWorksのインストール................ 2-2 2.3 ネットワーク内のマシンへの日本語MailWorksの追 加............................................ 2-9 3 日本語MailWorksのインストール後の作業 3.1 エンクロージャ・ディレクトリの更新........... 3-1 3.2 MAILworksrcファイルの更新.................... 3-1 3.3 DMW-addスクリプトの更新...................... 3-2 3.4 チュートリアル・メッセージ・ストアへの別名の 指定.......................................... 3-2 3.5 完全に修飾されたインターネット・ドメイン名の 使用.......................................... 3-2 3.6 インストレーション検証プロシージャの実行..... 3-3 3.7 日本語MailWorksでのリモートMSRの設定......... 3-3 3.8 日本語MailWorksの起動........................ 3-4 A ソフトウェア配布キットの内容 A.1 基本構成要素の内容........................... A-1 B 日本語MailWorksインストレーションの削除 C トラブル時の対応 表 1-1 必要なディスク容量........................ 1-4 A-1 sharedDirにインストールされるファイルおよ びディレクトリ............................ A-1 A-2 sharedDir/installDirにインストールされるフ ァイルおよびディレクトリ.................. A-3 iv A-3 localDirにインストールされるファイルおよび ディレクトリ.............................. A-4 A-4 リンクされるコマンド...................... A-6 v _________________________________________________________________ まえがき 日本語MailWorks for UNIX[R]は,Digital UNIXオペレーティン グ・システム用のMotif[R]クライアントを含むメール・サーバで す。マルチメディアのメッセージを送信,受信,編成,照会,お よび共有するために,次の既存のPCベースのメール・クライアン トをサポートしています。 o TeamLinks[TM] Mail for Windows V2.5 o TeamLinks Mail for Macintosh V2.1 o Digital Driver for MAPI V1.2 対象読者 本書は,日本語MailWorks for UNIXをインストールするシステム 管理者を対象としています。 関連情報 日本語MailWorks for UNIXについての詳細は,次のマニュアルを 参照してください。 o 『日本語MailWorks for UNIXワークグループ/システム 管理 ガイド』 o 『日本語MailWorks for UNIX Motifクライアント ユーザー ズ・ガイド』 o 『日本語MailWorks for UNIXリリース・ノート』 本書では,日本語 Digital UNIXの管理の基礎は説明していませ ん。この詳細については,日本語 Digital UNIXオペレーティン グ・システムのマニュアルを参照してください。 v 本書で使用する表記法 本書では,次の表記法を使用します。 ___________________________________________________________ 表記法___________意味______________________________________ monospace システムによる出力またはユーザによる入力の 文字列の例を示す。本文では,コマンド名,キ ーワード,ノード名,ファイル名,ディレクト リ名,ユーティリティ名,およびツールを示 す。 italic ユーザが値を入力しなければならない変数を示 す。 bold 新出用語を示す。コード例の中では,ユーザ入 力を示す。 Returnキー,Enterキーを押す。 キーを押しながらXキーを押す。 | 選択項目の区切り文字。 . . . 直前の項目を何度か繰り返すことができる。 [ ] コマンド形式の記述で,オプションの要素を示 す。必要な分だけ指定できる。 { } コマンド書式の記述で,リストされた要素を最 低1つは入力しなければならない。 コマンドの入力 コマンドの入力の説明は,コマンド名を入力し _________________てからを押すことを意味している。__ vi 1 _________________________________________________________________ 日本語MailWorksのインストールの準備 この章では,日本語MailWorksをインストールする際に必要な準備 について説明します。 _________________________________________________________________ 1.1 ソフトウェア配布キットのチェック Bill of Material (BOM)を使用して,ソフトウェア配布キットの 内容をチェックします。 ソフトウェア配布キットが損傷または不足している場合は,日本 DECの各支店/営業所にお問い合わせください。 _________________________________________________________________ 1.2 リリース・ノートの通読 日本語MailWorksソフトウェアをインストールする際は,あらかじ めリリース・ノートをお読みください。リリース・ノートは,日 本語Digital UNIXソフトウェア・ライブラリCD-ROMのdocsサブセ ットにあります。 _________________________________________________________________ 1.3 ログインに必要な特権 日本語MailWorksをインストールして構成し,ソフトウェア・ライ センス・プロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)を登録す るには,スーパユーザの特権が必要です。PAKの登録についての詳 しい説明は,第1.11節を参照してください。 日本語MailWorksのインストールの準備 1-1 _________________________________________________________________ 1.4 ハードウェア要件 この節では,日本語MailWorksをインストールする際のハードウェ ア要件の概要について説明します。日本語Digital UNIX [R]シス テムには,次の2つが必要です。 o ソフトウェアのインストール・デバイス名(メディアからイ ンストールする場合) CD-ROMメディアの場合は,CD-ROMデバイスを確認します。 CD-ROMメディアのマニュアルまたは使用するCD-ROMデバイス のマニュアルに,CD-ROMメディアのロード方法が記載されて います。 o 端末 ハードコピー端末かビデオ端末のどちらかを使用して,オペ レーティング・システムと通信し,インストレーション・プ ロシージャの入力要求に応答することができます。 その他のハードウェア要件についての詳細は,『日本語MailWorks for UNIXソフトウェア仕様書(SPD)(53.67.xx)』を参照してくださ い。 _________________________________________________________________ 1.5 ソフトウェア要件 この節では,日本語MailWorksをインストールする際のソフトウェ ア要件の概要について説明します。 /usr/sbin/setld -iコマンドを使用して,システムにインストー ルされているソフトウェア・サブセットを確認することができま す。 1.5.1 Digital UNIX 日本語Digital UNIX V3.2C以降が動作しているシステムでなけれ ばなりません。 1-2 日本語MailWorksのインストールの準備 日本語MailWorksに必要なDigital UNIXのパッチの一覧に関しては 『日本語MailWorks for UNIXリリース・ノート』を参照してくだ さい。 1.5.2 InfoBroker Server 日本語MailWorksをインストールする前に,InfoBroker Serverお よび関連ソフトウェアをインストールしなければなりません。 さらに,InfoBroker Serverは次のサブセットを必要とします。 o X.500 DXDABASExxxサブセット o DECnet/OSI DNARFC10063xxおよびDNANETMAN3xxサブセット DECnetあるいはX.500を構成しない場合は,DECnetあるいはX.500 のライセンスは必要ありません。 InfoBroker[TM] Serverのインストール方法の詳細は, 『InfoBroker Server Administration Guide』を参照してくだ さい。 1.5.3 メール・トランスポート・エージェント ローカル・エリア・ネットワーク外にいる受信者または異なる UNIXのメール・システムを使用しているユーザにメールを送信す るには,次の1つまたは複数のメール・トランスポート・エージェ ントが必要です。 o sendmail,日本語Digital UNIXに付属する省略時のインター ネット・メール・システム o MAILbus 400[TM] Message Transfer Agent o MAILbus 400への接続には,DECnet/OSI for Digital UNIXま たはTCP/IPを使用します。 次に示すDECnet/OSI for Digital UNIXのサブセットが必要 です。 − DECnet/OSI Base Components 日本語MailWorksのインストールの準備 1-3 − DECnet/OSI Datalink Components 1.5.4 DEC C++共有ライブラリ システムにDEC C++共有ライブラリをインストールし ておかなければなりません。DEC C++共有ライブラリ のlibcxx.soは,CXXSHRDAxxxサブセットの一部としてCD-ROMに 含まれており,ALPHA/DEC_C++_RTLの下にあります。 o Digital UNIX V3.2-CXXSHRDA305 _________________________________________________________________ 1.6 必要なディスク容量 ソフトウェアをインストールするには,十分なディスク容量が必 要です。表 1-1に,日本語MailWorksに必要なディスク容量を示し ます。 表 1-1 必要なディスク容量 ___________________________________________________________ サブセットまたはディレク トリ_______________________必要なディスク容量______________ JMWBASE200サブセット 30Mバイト 日本語MailWorks sharedDir 30Mバイト 日本語MailWorks_localDir___1Mバイト未満____________________ 使用できるディスク容量をチェックするには,dfコマンドを使用 します。 _________________________________________________________________ 1.7 システムのバックアップの実行 日本語MailWorksをインストールする際は,事前にシステムのバ ックアップを行ってください。システムのバックアップについて は,日本語Digital UNIXオペレーティング・システムのマニュア ルを参照してください。 1-4 日本語MailWorksのインストールの準備 _________________________________________________________________ 1.8 日本語MailWorksの構成要素 日本語MailWorksには,次の構成要素が含まれています。各構成要 素についての詳細は,『日本語MailWorks for UNIXワークグルー プ/システム 管理ガイド』を参照してください。 o ユーザ・エージェント o 日本語MailWorks互換サーバ o メッセージ・ストア・サーバ o メッセージ・ストア・レジストリ o トランスポート・サービス o インターネット・メール・トランスポート・インタフェース o X.400メール・トランスポート・インタフェース o ローカル蓄積転送デーモン o メッセージ・ストア管理用のユーティリティ _________________________________________________________________ 1.9 X.400 APIのクライアント名の指定 日本語MailWorks X.400メール・トランスポート・インタフェース のサブセットをインストールする場合は,X.400 APIのクライア ント名を指定する必要があります。指定したクライアント名は, MAILbus 400 Message Transfer Agent (MTA)のクライアント名と 一致していなければなりません。 現在のX.400 APIクライアント名は,次のnclコマンドを入力する ことによって確認できます。 ncl> show MTA Agent * X.400メール・トランスポート・インタフェースについての詳し い説明は,『日本語MailWorks for UNIXワークグループ/システ ム 管理ガイド』を参照してください。 日本語MailWorksのインストールの準備 1-5 _________________________________________________________________ 1.10 ローカル・ディレクトリ・ファイル検索ベースのセットアップ インストレーション・プロシージャでは,ローカル・ディレク トリ・ファイルあるいはX.500データベースの検索方式のセット アップに必要な情報についての入力が求められます。組織の検索 方式をセットアップするには,財務などの部門名,組織名,および 国名をインストレーション・プロシージャに表示された省略時の 値と置き換えます。ローカル・ディレクトリ・ファイルおよび検 索パラメータのセットアップについての詳しい説明は,『日本語 MailWorks for UNIXワークグループ/システム 管理ガイド』を参 照してください。 _________________________________________________________________ 1.11 ソフトウェア・ライセンスの登録 日本語MailWorksのソフトウェアをインストールするには,ソフト ウェア・ライセンスのプロダクト・オーソライゼーション・キー (PAK)が必要です。使用する構成にふさわしいPAKを選択する必要 があります。次に挙げるPAKのうちの1つを選択してください。 o サーバ - MAILWORKS - MAILWORKS-USER o UNIXクライアント - MAILWORKS-CLIENT - MAILWORKS-CLIENT-USER PAKを登録するには,ライセンス管理機能(LMF)を使用します。LMF は,ライセンス協定の準拠を目的としたシステム管理ソフトウェ ア・ツールの1つです。LMFは,各種のライセンス協定に対するオ プションを提供します。 契約書の条項および条件により,このソフトウェアの合法的な使 用が認められます。LMFは,登録されたソフトウェア・ライセンス のPAKのファイルを保守し,認可されたソフトウェアに使用される 機能のライブラリを保存します。LMFを使用して日本語MailWorks ソフトウェア・ライセンスのPAKを登録する手順を次に示します。 1. PAKがあることを確認する。 1-6 日本語MailWorksのインストールの準備 2. スーパユーザとしてシステムにログオンする。 3. 次の形式でlmfsetupコマンドを実行する。 # lmfsetup 4. コマンドの実行後に,次のような確認のメッセージが表示さ れる。 # Register PAK (type q or quit to exit) [template] 5. を押す。 次に,いくつかの質問に応答するよう求められます。その 質問は,PAK形式のフィールドと対応しています。日本語 MailWorks PAKの情報を使用して,それぞれの質問に答え てください。PAKの記入用紙で空白になっているフィールド は,データを入力する場合も空白にしなければなりません。 6. 質問すべてに答えると,次の終了メッセージが表示される。 PAK registered for template successfully 7. 次の質問が表示されたら,quitと答えてlmfsetupを終了す る。 # Register PAK (type q or quit to exit) [template] quit 8. 次の形式でlmf resetコマンドを実行する。 # lmf reset このコマンドが正常に終了した場合は,手順9に進みます。 旧バージョンのPAKがすでにロードされている場合にPAKをロ ードしようとすると,次のようなエラー・メッセージが表示 されます。 Combine pak-license SQM014419 with pak-license SQM010892 このようなメッセージが表示された場合は,次の手順を実行 してください。 a. 次のコマンドを使用して,ライセンスのPAKテンプレー トをリストする。 # lmf list full for pak-license b. テンプレート間の情報を比較し,削除するソフトウェ ア・ライセンスのPAKの認可番号を記録する。 日本語MailWorksのインストールの準備 1-7 c. 次のコマンドを使用して旧バージョンのPAKを削除す る。 # lmf delete pak-license DEC authorization-number d. lmf resetコマンドを再度実行する。 9. 次の形式でlmf listコマンドを実行し,登録内容を確認す る。 # lmf list ライセンスとPAKの取得方法,LMFの使用法を確認したい場合は, Digital UNIXオペレーティング・システムの『Guide to Software License Management』を参照してください。また,マン・ペー ジlmfおよびlmfsetup(lmf(8)とlmfsetup(8))も参照してくださ い。 _________________________________________________________________ 1.12 変更したDMW-addスクリプトの保存 日本語MailWorksの以前のインストレーションを削除(第1.13節参 照)すると,新しいユーザの作成に使用するDMW-addスクリプトが プロシージャによって削除されます。DMW-addスクリプトを変更し ている場合は,それらのスクリプトが削除されないように,別の ディレクトリにコピーしておかなければなりません。次の作業を 実行します。 1. 日本語MailWorksの現在のバージョンがV1.5の場合,変更し たスクリプトを/usr/opt/DMWBASE150/binディレクトリから 一時的なディレクトリにコピーします。 日本語MailWorksの現在のバージョンがV2.0の場合,変更し たスクリプトを/usr/opt/DMWBASE200/binディレクトリから 一時的なディレクトリにコピーします。 2. インストレーション後,一時的なディレクトリに保存したス クリプトを/usr/opt/DMWBASE200/binディレクトリ内の新し いスクリプトにマージします。 1-8 日本語MailWorksのインストールの準備 _________________________________________________________________ 1.13 旧バージョンの日本語MailWorksの削除 次のサブセットをインストールする際は,事前に旧バージョンの サブセットを削除してください。 o JMWBASE150 -日本語MailWorks V1.5B基本サブセット o JMWBASE200 -日本語MailWorks Version 2.0基本サブセット (Version 2.0を再インストールする場合) setld -dコマンドを使用して,旧バージョンの日本語MailWorksサ ブセットを削除します。日本語MailWorksのユーザ・メッセージ・ ストアはsetld -dコマンドによっては削除されません。 _________________________________________________________________ 1.14 再インストール時の日本語MailWorksの使用 日本語MailWorksを削除してから再インストールする間に日本 語MailWorksを使用すると予期しない結果を引き起こす可能性が あります。ファイルの削除および再インストールが完了して, キットのファイルを,保存した設定済みのファイルに置き換え るまでは,日本語MailWorksを使用してはなりません。Keysおよ びMAILworksrcファイルまたはエンクロージャのデータベースなど において,設定済みのファイルでなく日本語MailWorksに付属する ファイルが使用される可能性があるためです。 保存ファイルはfilename.sav(n)とリネームされます。このnには 数字が挿入されます。最も大きい数字は,最新の保存ファイルを 示します。保存ファイルはもとのファイルがあるディレクトリに 置かれます。 _________________________________________________________________ 1.15 インストレーションの中止 インストレーション・プロシージャは,Ctrl/Cを押すといつで も中止することができます。Ctrl/Cを押すと,インストレーシ ョンは完了する前に終了します。その後,その時点までに作成 されたファイルを対話形式で削除しなければなりません。日本語 MailWorksのインストレーション中に作成されるディレクトリおよ びファイルは,付録 Aに一覧しています。 日本語MailWorksのインストールの準備 1-9 2 _________________________________________________________________ 日本語MailWorksのインストール この章では,ネットワーク内の最初の(または1台だけに)マシンに 省略時の構成の日本語MailWorksをインストールする方法について 説明します。ネットワーク内のシステムに日本語MailWorksを追加 する場合は,第2.3節を参照してください。 インストレーション・プロシージャは,次の2つのディレクトリに 日本語MailWorksをインストールします。 o localDir:日本語MailWorksを実行する各マシンに存在し ます。localDirは,ローカル・ディレクトリと呼ばれ, マシン固有のすべてのファイルが含まれています。日本語 MailWorksインストレーション・プロシージャでは,ローカ ル・ディレクトリを/var/opt/DMWと定義しています。 o sharedDir:複数のマシン間で共用可能なディレクトリで す。sharedDirは,共用ディレクトリと呼ばれ,同じアー キテクチャを使用するマシンが共用できるすべてのファイ ルが含まれています。共用ディレクトリ内のファイルはす べて読み取り専用であるため,読み取り専用ファイル・シ ステムにマウントすることができます。日本語MailWorksイ ンストレーション・プロシージャでは,共用ディレクトリ を/usr/opt/DMWと定義しています。 インストレーションに必要な時間は約5〜10分ですが,ハードウェ アの構成によって異なります。 _________________________________________________________________ 2.1 インストレーション・エラー インストール中にsetldユーティリティでエラー・メッセージが表 示された場合は,前提条件に合ったソフトウェアとディスク容量 があることを確認してください。詳細は,マン・ページsetldの 「診断」の項を参照してください。 日本語MailWorksのインストール 2-1 _________________________________________________________________ 2.2 日本語MailWorksのインストール 日本語Digital UNIXソフトウェア・ライブラリのCD-ROMからソ フトウェアをインストールする際は,次の手順を実行してくださ い。 1. 日本語MailWorksファイルのディレクトリを決定する。 日本語MailWorksソフトウェアが格納されているCD-ROMのデ ィレクトリ名については,『日本語Digital UNIXソフトウェ ア・ライブラリをご使用のお客様へ』を参照してください。 2. 日本語MailWorksをインストールするシステムにスーパユー ザとしてログインする(ログイン名はroot)。 3. 次のコマンドを使用してルート(/)ディレクトリに移動す る。 # cd / 4. CDROMドライブにディスクを挿入し,そのドライブのデバイ ス名を確認する。 次のコマンドを使用して,使用可能なディスク・デバイスを 表示します。使用するデバイスは,RRD40またはRRD42です。 # file /dev/rrz*c 5. 次のコマンドにデバイス名を指定してディスクをマウントす る。 # mount -r -d /dev/device_name /mnt ________________________ 注意 ________________________ マウント・ポイント/mntが存在しない場合は,mkdir /mntコ マンドを使用してマウント・ポイントを作成してください。 ______________________________________________________ 6. 次のように,setld(8)コマンドにソフトウェアのディレクト リ名を指定して,システムにソフトウェアをインストールす る。 # setld -l /mnt/directory_name directory_nameには,日本語MailWorksファイルが含まれて いるディレクトリを指定します。 2-2 日本語MailWorksのインストール setldコマンドを入力すると,インストレーション・プロシ ージャは日本語MailWorksサブセットの名前を表示します。 ここで,ロードするサブセットを指定します。 7. setld -lの入力後にメニューが表示される。インストール・ スクリプトを実行すると,プロンプトおよびメッセージが表 示される。 The subsets listed below are optional: There may be more optional subsets than can be presented on a single screen. If this is the case, you can choose subsets screen by screen or all at once on the last screen. All of the choices you make will be collected for your confirmation before any subsets are installed. 1) MailWorks/Japanese Version 2.0-1 BASE for Digital UNIX Or you may choose one of the following options: 2) ALL of the above 3) CANCEL selections and redisplay menus 4) EXIT without installing any subsets Enter your choices or press RETURN to redisplay menus. Choices (for example, 1 2 4-6): 1 プロンプトで複数の番号を指定する場合は,それぞれの番号 をコンマではなく空白で区切ります。 8. 選択した内容を確認する。 You are installing the following optional subsets: MailWorks/Japanese Version 2.0-1 BASE for Digital UNIX Is this correct? (y/n): y 表示されたサブセットがインストールしたいものと異なる場 合は,nを入力します。サブセットの選択肢が再度表示され るため,正しいものを選択することができます。 表示されたサブセットがロードしたいものであれば,yを入 力します。インストレーション・プロシージャは次に,ステ ータス・メッセージと著作権情報を表示します。 日本語MailWorksのインストール 2-3 Checking file system space required to install selected subsets: File system space checked OK. MailWorks V2.0 Installation Procedure Copyright Digital Equipment Corporation 1993, 1994, 1995, 1996 All rights reserved. Restricted Rights: Use, duplication, or disclosure by the U.S. Government is subject to restrictions as set forth in subparagraph (c) (1) (ii) of DFARS 252.227-7013, or in FAR 52.227-19, or in FAR 52.227-14 Alt. III, as applicable. This software is proprietary to and embodies the confidential technology of Digital Equipment Corporation. Possession, use, or copying of this software and media is authorized only pursuant to a valid written license from Digital or an authorized sublicensor. The installation will complete in 3 to 5 minutes depending on the processor type. MailWorks/Japanese Version 2.0-1 BASE for Digital UNIX Copying from . (disk) Working....Mon Jun 17 08:46:30 EDT 1996 Verifying 9. インストレーション・プロシージャは,日本語MailWorks用 のソフトウェア・ライセンスの有無に関して,システムをチ ェックする。 PAKが存在しない場合はステータス・メッセージにそのよう に表示され,インストレーションは続行されます。日本語 MailWorksは,システムにPAKが登録されていなければ実行で きません。そのため,日本語MailWorksの各プロセスが開始 される前にライセンスを登録しておかなければなりません。 The MailWorks for UNIX Product Authorization Key (PAK) has been found on this system 10.ユーザ・コマンドのパスネームを指定する。省略時のディレ クトリの/usr/binを使用してください。ユーザ・コマンド は,コピーされるのではなくリンクされます。ユーザ・コマ ンドは,表 A-4にリストされています。 2-4 日本語MailWorksのインストール Enter directory pathname (or 'none') for user commands, [./usr/bin]: Make sure all MailWorks command language users have /usr/opt/DMW/clbin in their PATH. 11.マシンにオンラインのマニュアル・ページ(マン・ページ)を インストールするかどうかを選択する。省略時の値を選択す る場合は,を押してください。yを選択した場合は その後,マン・ページをインストールする位置を指定しま す。省略時のアクションの例を次に示します。 If you don't want to install the man pages now, you can answer 'no' to the next question and run the install command again later. Both unformatted and formatted man pages can be installed. Do you want to install the MailWorks man pages? (y/n) [y] Enter the man directory for unformatted user commands (or 'none') [./usr/man/man1]: Installing man pages for user commands Enter the man directory for formatted user commands (or 'none') [./usr/man/cat1]: Installing man pages for user commands Enter the man directory for unformatted administrative commands (or 'none') [./usr/man/man8]: Installing man pages for administrative commands Enter the man directory for formatted administrative commands (or 'none') [./usr/man/cat8]: Installing man pages for administrative commands 12.チュートリアル・メッセージ・ストアがインストールされて いない場合,マシンにチュートリアル・メッセージ・ストア をインストールするかどうかを選択する。 チュートリアル・メッセージ・ストアは,ネットワーク内の マシンの1つにインストールするとよいでしょう。 Do you want the tutorial message store installed on this machine? (n/y) [y]: Copying the MailWorks app-defaults file to ./usr/lib/X11/app-defaults Adding symbolic links for boot-time startup. 日本語MailWorksのインストール 2-5 13.マシンにメッセージ・ストア・レジストリ・プログラムをイ ンストールするかどうかを選択する。メッセージ・ストア・ レジストリ・プログラムは通常,ネットワーク内のマシンに 1つ(LANで通信サーバとして機能するマシンなどに)配置しま す。 ネットワーク内のマシンに初めて日本語MailWorksをインス トールする場合は,yを入力します。日本語MailWorksを追加 する場合,『日本語MailWorks for UNIXワークグループ/シ ステム 管理ガイド』の複数のメッセージ・ストア・レジス トリ・プログラムのセットアップについての記述をすでに読 んでいる場合以外は,nを入力します。 Will this machine be the one machine in your network running the Message Store Registry? (y/n) [y] POP3接続を受入れるかどうかを選択します。POP3を使用して いるクライアントが日本語MailWorksメッセージ・ストアか らメールをフェッチすることを許可する場合はyを入力しま す。 Would you like MailWorks to accept POP3 connections? (y/n) [y] Note that there are sample scripts and templates in /usr/opt/DMW/installDir/scripts and /usr/opt/DMW/installDir/templates Execute /usr/opt/DMW/bin/startMAILworks to activate the MailWorks server processes immediately. See the MailWorks for UNIX Workgroup/System Administration for further configuration information. 14.インストレーション・プロシージャにより,日本語 MailWorksに含まれているサンプルのローカル・ディレク トリ・ファイルに対する省略時の情報が表示されます。省略 時の情報を使用しない場合は,ローカル・ディレクトリまた はX.500データベースの検索方式をセットアップするのに必 要な情報の入力が求められます。検索方式をセットアップす るには,部門名(財務など),組織名,および国名を入力しま す。 詳細は,『日本語MailWorks for UNIXワークグループ/シス テム 管理ガイド』の検索パラメータのセットアップについ ての説明を参照してください。 2-6 日本語MailWorksのインストール To enter a blank value in a field wich contains a default, enter a period. The directory local-search-base default is: Organizational Unit = ZKO, Organization = DEC, Country = US. Accept the default? (y/n) [n] : n Enter organizational-unit for directory local search [ ZKO ] : SALES Enter organization for directory local search [ DEC ] : ACME Enter country for directory local search [ US ] : US The directory escalated-search-base default is: Organizational Unit = LKG, Organization = DEC, Country = US. Accept the default? (y/n) [n] : n Enter organizational-unit for directory escalated search [ LKG ] : SALES Enter organization for directory escalated search [ DEC ] : ACME Enter country for directory escalated search [ US ] : US The directory world-search-base default is: Organization = DEC, Country = US. Accept the default? (y/n) [n] : n Enter organization for world search [ DEC ] : ACME Enter country for world search [ US ] : US Enter country for directory complete search [ US ] : US Modifying /etc/services. 15.InfoBroker Serverを実行するノード名を指定します。イン ストレーション・プロシージャは,省略時のノードを表示し ます。 Enter the name of the node on which the InfoBroker will run [local-system]: 16.MAILbus 400 Message Routerゲートウェイ(XMR)を使用し ている場合は,X.400アドレスを指定します。アドレスを 名刺形式(たとえば,c=us; a=admd; p=myhost; o=myorg; ou1=1)で入力します。 XMRアドレスを検索する場合は,XMRを実行しているシステム にログインして,次のいずれかのコマンドを入力します。 o $ Type XMR$DATA:XMR$CONFIG.DAT gateway_ornameの値がXMR X.400アドレスです。 o $ RUN SYS$SYSTEM:NCL NCL> show xmr oraddress 日本語MailWorksのインストール 2-7 ORAddressにXMR X.400アドレスが返されます。 Do you want to define an X400/Message Router Gateway ? (y/n) [n] : y What is the X400 address of the X400/Message Router Gateway? : c=us; a=admd; p=myhost; o=myorg; ou1=1 17.X.400 APIクライアント名を指定します。 Enter X.400 interconnect API Client name [MAILworks]: APIクライアント名の入力を求められた場合は,を 押します。これにより,省略時のAPIクライアント名と してMAILworksが選択されます。APIクライアント名は, Message Transfer Agent (MTA)のクライアント名と一致して いなければなりません。 18.インストレーション・プロシージャは,システム構成をチェ ックします。 What is the maximum number of users acessing the MailWorks server at one time? System name: local-system Current Values: maxusers: 32 vpagemax: 16384 mapentries: 200 Required Values: maxusers: 512 vpagemax: 64000 mapentries: 400 -> It is recommended that your maxusers parameter be increased to 512 -> It is recommended that your vpagemax parameter be increased to 64000 -> It is recommended that your mapentries parameter be increased to 400 -> Please see the MailWorks for Digital UNIX Release Notes for more details -> The DMW-system-check script is available in the /usr/opt/DMW/bin directory. -> Use this to recheck your system after configuration changes are complete. 2-8 日本語MailWorksのインストール 19.IVPを実行するかどうかを選択します。IVPは,別の機会に実 行することもできます。 You may run the IVP at any time after the installation by issuing the command, setld -v JMWBASE200 Would you like to run the MailWorks IVP now? (y/n) [y] Running the MailWorks Installation Verification Procedure Copyright Digital Equipment Corporation 1993, 1994, 1995, 1996 All rights reserved. IVP terminated with success Configuring "MailWorks/Japanese Version 2.0-1 BASE for Digital UNIX" (JMWBASE200) IVPが失敗した場合は,/var/opt/DMW/logs/ivplogファイル を調べてください。このファイルには,問題を診断する際に 役立つ情報が含まれています。 これで,日本語MailWorksのインストレーションは完了です。日本 語MailWorksのインストール後の作業については,第3章で説明し ます。 _________________________________________________________________ 2.3 ネットワーク内のマシンへの日本語MailWorksの追加 ネットワーク内のシステムに日本語MailWorksを追加する場合は, 第2.2節の手順を実行してください。その場合には,システムごと にソフトウェア・ライセンス(PAK)が必要になります。また,日本 語MailWorksを追加する場合は,次の点に注意してください。 o 『日本語MailWorks for UNIXワークグループ/システム 管理 ガイド』の説明に従って複数のメールグループを構成する場 合以外,ローカル・エリア・ネットワークのブロードキャス ト・エリアで実行するメッセージ・ストア・レジストリは1 つだけにしなければならない。 o 『日本語MailWorks for UNIXワークグループ/システム 管理 ガイド』の説明に従って複数のメールグループを構成する 場合以外,各日本語MailWorksグループにインストールする X.400相互接続構成要素は1つだけにしなければならない。 日本語MailWorksのインストール 2-9 3 _________________________________________________________________ 日本語MailWorksのインストール後の作業 日本語MailWorksをインストールした後に,システム構成に応じ て,本章の作業のいくつかを実行しなければなりません。 _________________________________________________________________ 3.1 エンクロージャ・ディレクトリの更新 マシンに前バージョンの日本語MailWorksがインストールされてい て,/usr/opt/DMW/Enclosuresディレクトリ内のファイルを変更し ている場合は,新しいエンクロージャ・ディレクトリの情報に古 いディレクトリの情報をマージする必要があります。 インストレーション・プロシージャは,古いディレクトリを/usr /opt/DMW/Enclosures.sav*に名称変更します(*は当該ディレク トリ内の前バージョンより1つ大きい数字です)。たとえば,イ ンストレーション・プロシージャは,当該ディレクトリ内の既 存ファイルEnclosures.sav1を見つけると,現在のディレクトリ にEnclosures.sav2として保存します。 _________________________________________________________________ 3.2 MAILworksrcファイルの更新 マシンに前バージョンの日本語MailWorksがインストールされてい て,/usr/opt/DMW/MAILworksrcファイルを変更している場合は, 新しいMAILworksrcファイルに古いファイルの情報をマージする必 要があります。 インストレーション・プロシージャは,古いファイルを/usr/opt /DMW/MAILworksrc.sav*に名称変更します(*は当該ディレクト リ内の前バージョンより1つ大きい数字です)。たとえば,イン ストレーション・プロシージャは,当該ディレクトリ内の既存 ファイルMAILworksrc.sav1を見つけると,現在のディレクトリ にMAILworksrc.sav2として保存します。 日本語MailWorksのインストール後の作業 3-1 _________________________________________________________________ 3.3 DMW-addスクリプトの更新 DMW-addスクリプトをテンポラリ・ディレクトリにコピーしていた (第1.12節参照)場合は,それらを/usr/opt/DMWBASE200/binディ レクトリにあるVersion 2.0スクリプトにマージしてください。 _________________________________________________________________ 3.4 チュートリアル・メッセージ・ストアへの別名の指定 マシンに日本語MailWorksを初めてインストールし,チュートリア ル・メッセージ・ストアを含んでいる場合は,次のコマンドを入 力して,チュートリアル・メッセージ・ストアに別名を指定して ください。 # msrset MAILworks-Tutorial hostname/var/opt/DMW/tutorial.po hostnameにマシン名,localDirにローカル・ディレクトリの完全 パス名を指定します。メッセージ・ストア・レジストリ(msr)プロ セスの開始には30秒かかるため,上記のコマンドをすぐに実行す るとエラーが表示されることに注意してください。 _________________________________________________________________ 3.5 完全に修飾されたインターネット・ドメイン名の使用 システムにメッセージ・ストア・レジストリ(msr)が含まれて おり,システムがインターネット・ドメイン名(dec.comなど)を 持つ場合,またマシンのホスト名が完全に修飾されていない場合 (hostnameコマンドがace.dec.comではなくaceを返す場合)は,次 のコマンドを入力してメッセージ・ストア・レジストリ・プログ ラムにそれらを通知します。 # msrset -domain xxx.yyy xxx.yyyはそのサイトのインターネット・ドメイン名です。 上記の例(ace.dec.com)では,xxx.yyyはdec.comに該当します。 これにより,日本語MailWorksは,メッセージIDを作成する場合 に,ホスト名ではなく完全に修飾されたドメイン名を使用しま す。 3-2 日本語MailWorksのインストール後の作業 ホスト名が完全修飾名である(hostnameコマンドが完全に修飾され たホスト名を返す)場合は,msrsetコマンドを使用する必要はあり ません。 _________________________________________________________________ 3.6 インストレーション検証プロシージャの実行 日本語MailWorksをインストールした後は,インストレーション検 証プロシージャ(IVP)を実行して,システムで日本語MailWorksが 使用可能かどうかについて確認することができます。また,シス テムが故障した後にIVPを実行して,日本語MailWorksにアクセス 可能かどうかを確認することもできます。 インストレーション後にIVPを実行するには,次のコマンドを入力 します。 # setld -v JMWBASE200 インストレーション検証プロセスが異常終了した場合は,/var /opt/DMW/logs/ivplogファイルを参照して,発生した問題を診断 してください。 _________________________________________________________________ 3.7 日本語MailWorksでのリモートMSRの設定 Message Store Registry (MSR)が,日本語MailWorksがインストー ルされたシステムではなく,別のシステムで実行されている場合 は,以下の作業を行います。 o MSRを実行しているシステムのusr/opt/DMW/Keysファイル を,日本語MailWorksがインストールされているシステム のusr/opt/DMW/Keysにコピーします。 o 日本語MailWorksがインストールされているシステム上で, X400インターコネクト・プロセスが起動されるのを避けるた めに,/var/opt/DMW/runx400gファイルを別の名前(たとえ ば,runx400g.sav)に変更します。 日本語MailWorksのインストール後の作業 3-3 _________________________________________________________________ 3.8 日本語MailWorksの起動 日本語MailWorksを起動する場合は,次のいずれかを実行してくだ さい。 o 日本語MailWorksをインストールしたシステムをシャットダ ウンしてリブートする。 o rootアカウントにて,/usr/opt/DMW/bin/startMAILworksス クリプトを実行して,日本語MailWorksプロセスを直ちに起 動する。 3-4 日本語MailWorksのインストール後の作業 A _________________________________________________________________ ソフトウェア配布キットの内容 この付録では,日本語MailWorksソフトウェアの配布内容につ いて説明します。日本語MailWorksソフトウェアをインストール すると,ファイルおよびディレクトリがsharedDir, sharedDir /installDir,およびlocalDirにインストールされます。 _________________________________________________________________ A.1 基本構成要素の内容 表 A-1に,sharedDirにインストールされるファイルを示します。 表 A-1 sharedDirにインストールされるファイルおよびディレク トリ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ bin/ コマンド・ライン・インタフェース用のバイナ リ・ファイル以外の日本語MailWorksの全バイ ナリ・ファイルが含まれるディレクトリ。 clbin/ コマンド・ライン・インタフェース用の日本語 MailWorksのバイナリ・ファイルが含まれるデ ィレクトリ。ユーザが各自の$PATH環境変数に このディレクトリを追加することができるよう に,日本語MailWorksのバイナリ・ファイルは 独自のディレクトリに存在する。 bitmaps/ 日本語MailWorksで使用するビットマップ・フ ァイルが含まれるディレクトリ。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) ソフトウェア配布キットの内容 A-1 表 A-1 (続き) sharedDirにインストールされるファイルおよびデ ィレクトリ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ Encl2.0/ エンクロージャ(DB)のデータベース・ファイル Enclosures/ およびDBが使用するスクリプトが含まれるディ レクトリ。DBファイルには,添付文書の型とそ れに対応するビューアについての定義が含まれ る。 install 該当するシステム・ディレクトリに日本語 MailWorksソフトウェアをインストールするた めのBourneシェル(/bin/sh)スクリプト。 installDir/ 他のディレクトリにインストールされるファイ ルが含まれるディレクトリ。 install.X488 X.400相互接続ファイルをインストールするた めのシェル・スクリプト。 Keys 日本語MailWorks構成キー用の妥当性確認キー が含まれるファイル。インストレーションでの 省略時の値として,システムのホスト名を使用 します。 nlslib/OM 日本語MailWorksインタフェース内のテキスト を提供するメッセージ・カタログが含まれるデ ィレクトリ。 MAILworksrc インストレーション・ディレクトリを変更する パラメータが含まれる日本語MailWorks構成用 のファイル。 /usr/opt/DMW 受信用構成要素 /bin/x488grecv ___________________________________________________________ (次ページに続く) A-2 ソフトウェア配布キットの内容 表 A-1 (続き) sharedDirにインストールされるファイルおよびデ ィレクトリ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ /usr/opt/DMW 送信用構成要素 /bin/x488gsend /usr/opt/DMW インストレーション手順 /install.X488______________________________________________ 表 A-2に,sharedDir/installDirサブディレクトリ内のファイル を示します。このディレクトリには,その後ファイル・システム 内の他の場所にインストールされる重要なファイルがいくつか含 まれています。 表 A-2 sharedDir/installDirにインストールされるファイルおよ びディレクトリ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ chkkey/ 妥当性確認キー/構成キーを処理するプログラ ム。 man/ リファレンス・ページが含まれるディレクト リ。指定した場合にインストールされる。 MAILworks モノクロまたはカラー・ディスプレイ 用mailworksユーザ・エージェントのX Window Systemのリソースが含まれるファイル。インス トール・スクリプトは,このファイルを/usr /lib/X11/app-defaultsディレクトリに配置す る。 scripts/ ユーザ用スクリプトの位置。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) ソフトウェア配布キットの内容 A-3 表 A-2 (続き) sharedDir/installDirにインストールされるファ イルおよびディレクトリ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ sendmail/ サンプルのsendmail構成ファイルであ るgateway.cfおよびleaf.cfが含まれるディ レクトリ。 templates/ ユーザ用テンプレートの位置。 tutorial.po 日本語MailWorksのチュートリアルを含むメッ セージ・ストア。インストール・スクリプトで チュートリアル・メッセージ・ストアのインス トールにyを選択すると,localDirディレクト リ内にこのファイルがインストールされる。 XKeysymDB Motif 1.1に必要なXキーボードのシンボルが含 _________________まれるファイル。__________________________ 表 A-3に,省略時のローカル・ファイル用ディレクトリであ るlocalDirに作成されるファイルおよびディレクトリを示しま す。このディレクトリには,日本語MailWorksを実行する各マシン に必要なファイルがインストールされます。 表 A-3 localDirにインストールされるファイルおよびディレクト リ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ DAXdatafile InfoBroker Serverのエントリに対する省略時 のローカル・ディレクトリ。 dndatafile ローカルな日本語MailWorksのユーザ名および X.500のディレクトリ名をマップする情報が含 まれるファイル。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) A-4 ソフトウェア配布キットの内容 表 A-3 (続き) localDirにインストールされるファイルおよびデ ィレクトリ ___________________________________________________________ 名前_____________目的______________________________________ logs/ 日本語MailWorksログ・ファイルを保管する ためのディレクトリ。各バイナリ・ファイル は,msrlog,msslogなどのログ・ファイルを生 成する。 msrHost msrが実行されているホスト名が含まれるファ イル。 msrAliasFile メッセージ・ストア・レジストリによって格納 されるグローバルな別名および配布先リストが 含まれるファイル。 runmsr runmsrプロセスを実行させるためのロック・フ ァイル。 runmss runmssプロセスを実行させるためのロック・フ ァイル。 runx400g runx400gプロセスを実行させるためのロック・ ファイル。 sf/ キューに入ったメッセージを保管するためのデ ィレクトリ。 tmp/ テンポラリ・ファイルを保管するためのディレ クトリ。 tutorial.po 日本語MailWorksのチュートリアルが含まれる _________________メッセージ・ストア。______________________ インストール・スクリプトは,次の処理も行います。 o 表 A-4に示すコマンドを使って,sharedDir/binから/usr /binへリンクを作成する。 ソフトウェア配布キットの内容 A-5 o インストール・スクリプトは,/usr/lib/X11/XKeysymDBフ ァイルがすでに存在している場合,それを/usr/lib/X11 /XKeysymDB.oldに移動してから,/usr/lib/X11/XKeysymDBに 適切なkeysymsを追加する。/usr/lib/X11/XKeysymDBが存在 しない場合はインストールを行う。 o sharedDir/bin/lsfdおよびlocalDir/sfの所有者を/bin /mailまたは/usr/spool/mailを所有するグループになるよう に設定する。これは通常のmailというグループである。 インストール・スクリプトは,このグループもlocalDir /sfに書き込みができるようにインストールします。インス トール・スクリプトが,構成に対し不適切なグループを設定 した場合は,sharedDir/bin/lsfdおよびlocalDir/sfのグル ープ(および必要な場合は許可)を適切なものに変更すること ができます。 表 A-4 リンクされるコマンド ___________________________________________________________ 名前________目的___________________________________________ inetgrecv 日本語MailWorksおよび他のUNIXメール・プログラム のユーザとの間でメッセージの送受信を行う日本語 MailWorksインターネット・メール・ゲートウェイ。 mschk 日本語MailWorksメッセージ・ストアの回復および変 換を行う。 msrset 日本語MailWorksメッセージ・ストアの別名のリスト および定義を行う。 mailworks 日本語MailWorks電子メール・システムのユーザ・エ ージェントを起動する。 poster 日本語MailWorks電子メール・システムでメールを送 信する。 xloadimage X11ウィンドウまたはルート・ウィンドウにイメージ ____________をロードする。_________________________________ A-6 ソフトウェア配布キットの内容 B _________________________________________________________________ 日本語MailWorksインストレーションの削除 日本語MailWorksインストレーションを削除する場合は,次の手順 を実行してください。 ________________________ 注意 ________________________ ネットワーク上の他のユーザとsharedDirを共用している場 合は,現在使用中のユーザを混乱させないように作業を進め てください。 ______________________________________________________ 1. 日本語MailWorks V2.0サブセットのインストールを削除する 場合は,次のコマンドを使用します。 # setld -d JMWBASE200 DMWを削除すると,次のような結果になります。 o /usr/opt/DMW/bin/stopMAILworksが実行され,日本語 MailWorksプロセスおよび相互接続プロセスがすべて停 止する。 o MAILworksrcファイルからX.400アドレスとAPIクライア ント名が削除される。 o /usr/lib/X11/app-defaults/MAILworksファイルが削除 される。 o チュートリアル・メッセージ・ストア・ファイルが削除 される。 o 日本語MailWorksブート時,起動・停止シンボ リック・リンクが削除される。つまり,/sbin /rc3.d, /sbin/rc2.d,および/sbin/rc0.d内 のS91mailworksとK09mailworksのシンボリック・リ ンクが削除され,/sbin/mailworksファイルが削除され る。 o /usr/binからmschk,msrset,mailworks,poster,およ びxloadimageのシンボリック・リンクが削除される。 日本語MailWorksインストレーションの削除 B-1 2. サブディレクトリ内のいずれにも個人メッセージ・ストア など,重要なファイルがない場合は,localDir (/var/opt /DMW)を削除することができる。 3. サブディレクトリ内のいずれにも重要なファイルがない場合 は,sharedDir (/usr/opt/DMW)を削除することができる。 B-2 日本語MailWorksインストレーションの削除 C _________________________________________________________________ トラブル時の対応 日本語MailWorksの使用中にエラーが発生し,その原因が製品にあ ると考えられる場合は,以下のいずれか1つの処置を取ってくださ い。 o ソフトウェア製品サービス・サポート契約を結んでいる場合 は,サポート契約によって提供された電子手段(DSNlinkな ど)または電話などを使用して,顧客サポートセンター(CSC) に問い合わせてください。CSCは,専門的なアドバイスで事 態の改善に役立つ電話サポートを提供しています。CSCに問 い合わせる場合は,最初に以下の項目を通知してください。 - 使用しているオペレーティング・システムの名称とバー ジョン番号 - 使用している日本語MailWorksのバージョン番号 - 使用しているハードウェア・システム(モデル番号など) - 問題の要約(できれば文章で) - 問題の重大度 o ソフトウェア自己保守契約を結んでいる場合は,ソフトウェ ア動作レポート(SPR)を提出することができます。 o ソフトウェア・サービス・サポート契約をまったく結んでい なくても,日本語MailWorksを購入後1年以内であれば,問題 の原因がソフトウェア・エラーであると考えられる場合には SPRを提出することができます。 SPRを提出する際には,以下の手順で行ってください。 1. 問題発生時の状況とシステムの状態を,できるだけ正確に記 述する。日本語MailWorksの明細とバージョン番号を記入す る。問題の具体例を書く。 2. 問題をできるだけ詳細に絞り込んでください。 トラブル時の対応 C-1 3. すべてのコマンド・ファイル,インクルード・ファイル,お よび関連するデータ・ファイルなどのリストは必ず入れてく ださい。 4. 1つのSPRにつき,報告する問題は1つだけにしてください。 これは回答を速やかに行うためです。 5. 当社にSPRパッケージを郵送してください。 問題が日本語MailWorksのマニュアルに関するものである場合は, 以下のいずれかの処置を取ってください。 o 問題をCSCに報告してください(ソフトウェア製品サービス・ サポート契約を結んでいて,問題が重大な場合)。 o 誤りがあったマニュアルの巻末にある読者コメント用紙に記 入して,当社に郵送してください。誤りのある部分のセクシ ョンおよびページ番号を必ず記入してください。 C-2 トラブル時の対応 日本語MailWorks for UNIXインストレーション・ガイド _________________________________________________________________ 1996年12月 発行 日本ディジタル イクイップメント株式会社 〒167 東京都杉並区上荻1-2-1 電話 (03)5349-7111 (大代表) _________________________________________________________________ AA-Q7NBC-TE