_日本語hp_DECwindows_Motif_for_hp_OpenVMS_____ インストレーション・ガイド 2003年3月 本書は,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システ ムに日本語DECwindows Motifをインストールする方法を 説明したものです。 改訂情報: 本書は改訂版です。 オペレーティング・システム: 日本語HP OpenVMS Alpha V7.3-1以降 ソフトウェア・バージョン: 国際化HP DECwindows Motif for HP OpenVMS Alpha V1.3 日本語HP DECwindows Motif for HP OpenVMS Alpha V1.3 日本ヒューレット・パッカード株式会社 __________________________________________________________ 2003年3月 本書の著作権は日本ヒューレット・パッカード株式会社が保有し ており,本書中の解説および図,表は日本ヒューレット・パッカ ードの文書による許可なしに,その全体または一部を,いかなる 場合にも再版あるいは複製することを禁じます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,日本ヒューレット・パッカードは一 切その責任を負いかねます。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 (c) 2003日本ヒューレット・パッカード株式会社 Motif,OSF/1およびUNIXはThe Open Groupの商標です。 本書に記載のあるその他すべての製品名は,それぞれの会社の商 標または登録商標です。 本書は,日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 ________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................ ix 1 インストレーションの準備 1.1 リリース・ノートについて.................... 1-1 1.2 ライセンスの登録............................ 1-2 1.3 必須ソフトウェア............................ 1-3 1.4 インストレーション・プロシージャに必要な条 件........................................... 1-3 1.4.1 特権.................................... 1-4 1.4.2 システム・パラメータ.................... 1-4 1.4.3 プロセス・アカウントのクォータ.......... 1-6 1.4.4 ディスク・スペース...................... 1-8 1.4.5 システム・ディスクのバックアップ........ 1-8 1.5 オプションのインストール.................... 1-9 1.6 標準的なシステム保守手順.................... 1-9 1.6.1 グローバル・ページおよびグローバル・セク ション値の計算........................... 1-10 1.6.2 AUTOGENユーティリティを使用したシステ ム・パラメータの変更..................... 1-11 2 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2.1 国際化DECwindows Motif V1.3のインストレーシ ョン......................................... 2-1 2.2 日本語DECwindows Motif V1.3のインストレーシ ョン......................................... 2-3 iii 3 インストレーション後の作業 3.1 DECwindows Motifソフトウェアの再起動........ 3-1 3.2 インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実 行........................................... 3-1 3.3 キーボードの省略時の設定.................... 3-2 A 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.1 インストレーション前の準備.................. A-1 A.1.1 ライセンス登録.......................... A-2 A.1.2 サポートされているハードウェア.......... A-3 A.1.3 インストレーション・プロシージャの前提条 件....................................... A-3 A.1.4 必要なオペレーティング・システム・ソフト ウェア................................... A-3 A.1.5 OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIプログラ ミング・サポート......................... A-5 A.1.6 設定したブックリーダ・ファイルの保管.... A-6 A.1.7 インストレーション・プロシージャの実行に 必要な条件............................... A-7 A.1.7.1 プロセス・アカウントのクォータ........ A-8 A.1.7.2 ディスク・スペース.................... A-9 A.1.7.3 システム・パラメータ.................. A-12 A.1.7.4 追加システム保守プロシージャ.......... A-15 A.1.7.4.1 システム・パラメータ値のチェック..... A-15 A.1.7.4.2 未使用のグローバル・ページとグローバ ル・セクションの量を計算する.......... A-16 A.1.7.4.3 ページ・ファイルのサイズの設定....... A-17 A.1.7.4.4 AUTOGENユーティリティを使用したシステ ム・パラメータの変更.................. A-18 A.1.7.5 システム・ディスクのバックアップ...... A-20 A.1.7.6 他のユーザへの通知.................... A-20 A.2 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ ユーティリティの使用法....................... A-20 A.2.1 ヘルプの使用法.......................... A-22 A.2.2 製品リリース・ノートの抽出と印刷........ A-23 iv A.2.3 DECwindows Motifソフトウェアのインストレ ーション................................. A-23 A.2.3.1 インストレーションの開始.............. A-24 A.2.3.2 インストレーション・ダイアログ........ A-25 A.2.3.2.1 GBLPAGESおよびCLISYMTBLの値について十 分なクォータの確認.................... A-26 A.2.3.2.2 AUTOGENの実行........................ A-27 A.2.3.2.3 プログラミング環境の保存............. A-28 A.2.3.2.4 省略時のインストレーション........... A-28 A.2.3.2.5 サーバ・ソフトウェアのインストール... A-29 A.2.3.2.6 ユーロ通貨記号のサポート............. A-29 A.2.3.2.7 LBXプロキシのインストレーション...... A-30 A.2.3.2.8 クライアント・ソフトウェアのインスト レーションの選択...................... A-30 A.2.3.2.9 デスクトップの選択についての質問..... A-31 A.2.3.2.10 プログラミング言語サポート・オプショ ン.................................... A-32 A.2.3.2.11 変換イメージのサポート............... A-33 A.2.3.2.12 言語バリアントについての注意......... A-33 A.2.3.2.13 インストレーション・オプションの確認. A-34 A.2.3.2.14 実行ダイアログ....................... A-34 A.2.3.2.15 DECwindows Motifサポート・ファイルの 確認.................................. A-35 A.2.3.2.16 インストレーションの最終メッセージの 確認.................................. A-36 A.2.4 エラーからの回復........................ A-37 A.2.5 インストレーション後のパラメータの調整.. A-38 A.3 ソフトウェア・インストレーション完了後の作 業........................................... A-39 A.3.1 DECwindows Motifソフトウェアの起動...... A-39 A.3.2 IVP (インストレーション検証プロシージャ) の実行................................... A-39 A.3.3 代替コンソールの選択.................... A-42 A.3.4 デスクトップの選択...................... A-43 A.4 DECwindows Motifソフトウェアの管理.......... A-44 A.4.1 DECwindows X11ディスプレイ・サーバのスタ ートアップ・プロシージャ................. A-44 A.4.2 問題の確認と報告........................ A-46 A.5 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ ユーティリティを使用したインストレーション実 行例......................................... A-46 v A.5.1 OpenVMS Alpha Version 7.3-1システムにお けるインストレーション例................. A-47 A.6 ソフトウェア・コンポーネント................ A-50 B インストレーション/アンインストレーション実行例 B.1 インストレーション実行例.................... B-1 B.1.1 国際化DECwindows Motif V1.3のインストレ ーション................................. B-1 B.1.2 日本語DECwindows Motif V1.3のインストレ ーション................................. B-2 B.2 アンインストレーションの実行例.............. B-4 B.2.1 日本語DECwindows Motif V1.3のアンインス トレーション............................. B-4 B.2.2 国際化DECwindows Motif V1.3のアンインス トレーション............................. B-5 C エラーからの回復 C.1 日本語DECwindows Motifのインストレーション時 のエラー..................................... C-1 例 A-1 IVP実行例................................ A-40 A-2 十分なシステム・リソースを持つOpenVMS Alpha Version 7.3-1システムにおける DECwindows Motifのアップグレード・インス トレーション例........................... A-47 表 1-1 必須ソフトウェア......................... 1-3 1-2 最低限必要なシステム・パラメータ値....... 1-4 1-3 インストールするアカウントのプロセス・ク ォータ................................... 1-6 1-4 必要なディスク・スペース................. 1-8 A-1 DECwindows Motifサポート・オプション..... A-4 vi A-2 旧バージョンのXUIまたはMotifプログラミン グ環境用ディレクトリ..................... A-6 A-3 インストールするアカウントのプロセス・ク ォータ................................... A-8 A-4 コンポーネントごとに必要なディスク容量(ブ ロック数) ............................... A-10 A-5 最低限必要なシステム・パラメータ値....... A-13 A-6 連続する未使用グローバル・ページおよびグ ローバル・セクションの必要量............. A-17 A-7 ADD_オプションに指定するシステム・パラメ ータの推奨値............................. A-19 vii ________________________________________________________________ まえがき 本書は,日本語OpenVMSオペレーティング・システムが稼動して いるシステムに,国際化HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.3 および日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.3をインスト ールする方法について説明したものです。 本書はディストリビューション・キットの一部です。国際化HP DECwindows Motif for OpenVMSのV1.3および日本語DECwindows Motif for OpenVMSのV1.3リリースのインストレーション,アッ プデート,再インストレーション時にお読みください。 関連ドキュメント 本書に加えて,日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.3キ ットには,次のドキュメントが含まれています。 o 『日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.3ソフトウ ェア仕様書』 o 『日本語HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノー ト』 その他DECwindows Motifに関するドキュメントについては,『日 本語HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』の関 連ドキュメントについての章を参照してください。 ix 表記法 本書では次の表記法を使用しています。 __________________________________________________________ 表記法___________意味_____________________________________ [YES] システムからの問い合わせに対する省略時の [NO] 応答は,大括弧で示されます。キー だけを押した場合は,省略時の応答を選択す ることになります。 UPPERCASE 英大文字のテキストは,コマンド,ファイ ル,パラメータ,プロシージャを示します。 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTALムとの会話型の表示例では,システム からのプロンプトおよびテキストはモノスペ ース・タイプの文字で示します。ユーザによ る入力例は太字で示します。 $ ドル記号はDCLプロンプトを示します。システ ムによっては異なる記号である場合がありま す。 Ctrl/x Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら 別のキーまたはポインティング・デバイス・ _________________ボタンを押すことを示します。_____________ x 1 ________________________________________________________________ インストレーションの準備 必要なメディアおよび内容については,BOM (Bill of Materials)に指定されています。BOMに記載されている情報 と照合して,必ずキット内容を確認してください。万一,キット が破損していたり,必要なメディアがすべてそろっていない場合 には,最寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせください。 _______________________ 注意 _______________________ 日本語DECwindows Motif V1.3のインストレーション は,国際化DECwindows Motif V1.3のキットと日本語 DECwindows Motif V1.3のキットをPOLYCENTERソフトウェ ア・インストレーション・ユーティリティ(PCSI)を使用し てインストールすることにより行います。 _____________________________________________________ ___________________________________________________________ 1.1 リリース・ノートについて 日本語DECwindows Motifでは,リリースノートを提供していま す。この製品をインストールする前に,リリースノートに目を通 しておくことを推奨します。リリースノートには,アプリケーシ ョンの変更点に関する情報を含んでいる場合があります。 リリースノートは,インストレーション時に次の場所にコピーさ れます。 SYS$HELP:DWM_JA_JP_13.RELEASE_NOTES 日本語DECwindows Motif V1.3では,次のコマンドを実行する と,キットからリリースノートを抽出できます。 $PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES JDECW /SOURCE = kit_location インストレーションの準備 1-1 ここでkit_locationは,日本語DECwindows Motif V1.3 for OpenVMS Alphaのキットを含むディレクトリ(デバイス名を含む) です。DKA0:[KIT]にキットが置かれている場合,次のように指定 します。 $PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES JDECW /SOURCE = DKA0:[KIT] ___________________________________________________________ 1.2 ライセンスの登録 ノードまたはクラスタ上に日本語DECwindows Motifをインストー ルして起動する前に,ライセンス管理機能(LMF)を使用して,プ ロダクト・オーソライゼーション・キー(ライセンスPAK)を登録 しなければなりません。ライセンスとメディアをあわせて注文し た場合はライセンスPAKがキットに同梱されています。それ以外 の場合は,ライセンスの注文に応じて別途提供されます。日本語 DECwindows Motifを,すでにライセンス登録済みのノードあるい はクラスタにアップデートする場合は,ライセンスPAKの新規登 録の必要はありません。 日本語DECwindows Motifとともに必須ソフトウェアおよびオプシ ョン・ソフトウェアをインストールしようとしている場合は,日 本語DECwindows Motifをインストールする前にその必須ソフトウ ェアおよびオプション・ソフトウェアのPAKを確認し,登録して おかなければなりません。 インストレーション検証プロシージャ(IVP)を起動してソフトウ ェアを使用する前に,日本語DECwindows Motifのライセンスを登 録しておかなければなりません。 OpenVMSにライセンスを登録する場合は,システム管理者のアカ ウント(SYSTEM)でログインします。次のいずれかの方法でライセ ンスを登録してください。 o SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMプロシージャを呼び出します。 入力を求めるプロンプトが表示されたら,ライセンスPAKの データを入力してください。 o DCLのプロンプトで,ライセンスPAKの情報に対応する修飾 子を指定して,LICENSE REGISTERコマンドを入力してくだ さい。 1-2 インストレーションの準備 VMSクラスタの複数ノードで日本語DECwindows Motifを使用する 場合は,このインストレーションの完了後,他のノードでもライ センスを登録してください。 ライセンス管理機能(LMF)の使用についての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 ___________________________________________________________ 1.3 必須ソフトウェア 表 1-1に,国際化DECwindows Motif V1.3,日本語DECwindows Motif V1.3をインストールする前にシステムにインストールして おかなければならないソフトウェアを示します。 表 1-1 必須ソフトウェア __________________________________________________________ 必須ソフトウェア___________Alphaシステムの最小バージョン__ OpenVMS V7.3-1 日本語OpenVMS V7.3-1 標準版DECwindows Motif V1.3 for_OpenVMS_______________________________________________ ___________________________________________________________ 1.4 インストレーション・プロシージャに必要な条件 この節では,日本語DECwindows Motifをインストールする際に必 要な条件(プロセス・アカウント・クォータ,システム・パラメ ータ,ディスク・スペースなど)について説明します。 各種パラメータのチェックおよび設定のためのプロシージャは, 第1.6節で説明されています。 インストレーションの準備 1-3 1.4.1 特権 日本語DECwindows Motifをインストールする場合は,SETPRV特権 あるいは少なくとも次の特権を持つアカウントにログインする必 要があります。 o CMKRNL o WORLD o SYSPRV 1.4.2 システム・パラメータ 表 1-2は,インストレーションに最低限必要なシステム・パラメ ータ値の一覧です。ご利用のプログラムとアプリケーションの種 類に応じて,表の値よりも高い値が必要となる場合もあります。 インストレーションの前提条件となっている標準版のDECwindows Motif V1.3をすでにインストールしている場合,システム・パラ メータに通常問題はありません。 表 1-2 最低限必要なシステム・パラメータ値 __________________________________________________________ システム・パラメータ_______Alpha値________________________ GBLPAGES[1] 110,000 GBLSECTIONS[1] 600 GBLPAGFIL 1,024 SWPOUTPGCNT 512 [1_]これらの値はインストレーションに必要なグローバル・ペー ジおよびグローバル・セクションの未使用の値であり,システム およびその他のソフトウェアを実行するために必要な合計値では ありません。 __________________________________________________________ (次ページに続く) 1-4 インストレーションの準備 表 1-2 (続き) 最低限必要なシステム・パラメータ値 __________________________________________________________ システム・パラメータ_______Alpha値________________________ MAXBUF 8,192 VIRTUALPAGECNT 73,536 CHANNELCNT 255 PROCSECTCNT 64 PQL_DPGFLQUOTA - PQL_MPGFLQUOTA 32,768 PQL_MASTLM 100 PQL_MBIOLM 100 PQL_MBYTLM 100,000 PQL_MDIOLM 100 PQL_MENQLM 300 PQL_MFILLM 100 PQL_MPRCLM 10 PQL_MWSDEFAULT 1,024 PQL_MWSQUOTA 2,048 PQL_MWSEXTENT 8,192 CLISYMTBL 265 GH_RES_CODE 1,024 __________________________________________________________ (次ページに続く) インストレーションの準備 1-5 表 1-2 (続き) 最低限必要なシステム・パラメータ値 __________________________________________________________ システム・パラメータ_______Alpha値________________________ IMGREG_PAGES 2,000 WINDOW_SYSTEM 1 NPAGEDYN 1,300,000 PAGEDYN 600,000 WSMAX______________________12,000_________________________ _______________________ 注意 _______________________ システムに,インストレーションに必要な量のグローバ ル・ページおよびグローバル・セクションがあることを確 認しない場合,DCLテーブルが壊れる可能性があります。 _____________________________________________________ 1.4.3 プロセス・アカウントのクォータ インストレーション・プロシージャでは,インストールするアカ ウントに少なくとも表 1-3に示されたクォータが必要となりま す。 表 1-3 インストールするアカウントのプロセス・クォータ __________________________________________________________ クォータ名_________________Alpha値________________________ ASTLM 250 BIOLM 150 BYTLM 64,000 __________________________________________________________ (次ページに続く) 1-6 インストレーションの準備 表 1-3 (続き) インストールするアカウントのプロセス・クォ ータ __________________________________________________________ クォータ名_________________Alpha値________________________ DIOLM 150 ENQLM 2,000 FILLM 100 PGFLQUO____________________70,000_________________________ OpenVMS AUTHORIZEユーテリィティを使用して,利用者登録ファ イル(UAF)内のインストレーション・アカウントのプロセス・ク ォータの確認および変更を行います。 たとえば,インストレーション・アカウントaccount-nameの BYTLMクォータを変更するには,次のコマンドを入力してくださ い。 $ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE UAF> SHOW account-name UAF> MODIFY account-name /BYTLM = 18000 UAF> SHOW account-name UAF> EXIT $ LOGOUT インストレーション・アカウントのクォータを変更した場合は, 新しい値を有効にするために一度ログアウトした後に再度ログイ ンしてください。以上で,インストレーションに進むことができ ます。 インストレーションの準備 1-7 1.4.4 ディスク・スペース 国際化DECwindows Motifおよび日本語DECwindows Motifのインス トレーションに必要となる空きディスク・スペースを,表 1-4に 示します。 表 1-4 必要なディスク・スペース __________________________________________________________ インストレーション前の必要ブロ キット_____________________ック数_________________________ 国際化DECwindows Motif 165,000 for OpenVMS Alpha V1.3 および日本語DECwindows Motif_Alpha_V1.3__________________________________________ 上記の数値は,すべての製品コンポーネントをインストールする 場合に使用される最低限必要なディスク・スペースを示していま す。 システム・ディスクの空きブロック数を確認するには,DCLプロ ンプトで次のコマンドを入力してください。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE 1.4.5 システム・ディスクのバックアップ インストレーションの開始時に,システム・ディスクのバックア ップを行ったかどうかを問い合わせます。ソフトウェアをインス トールする場合は,その前にシステム・ディスクのバックアップ を行うことを推奨します。 通常の手順でバックアップを行ってください。システム・ディス クのバックアップの実行手順についての詳細は,『OpenVMSシス テム管理者マニュアル』のシステム・ディスクのバックアップの 項を参照してください。 1-8 インストレーションの準備 ___________________________________________________________ 1.5 オプションのインストール 日本語DECwindows Motifでは,次のコンポーネントがオプション として提供されます。 日本語キーマップ(Japanese Keymaps) 日本語75dpiフォント(75dpi Japanese Font) 日本語100dpiフォント(100dpi Japanese Font) 日本語OpenVMSオペレーティング・システムのインストール時に すでにこれらのコンポーネントがインストールされている場合 は,オプションのインストールは不要です。そうでない場合,あ るいは不明の場合はすべてのオプションをインストールしてくだ さい。また,以前のバージョンの日本語DECwindows Motifを削除 して日本語DECwindows Motif V1.3をインストールする場合も, すべてのオプションをインストールしてください。 オプション・コンポーネントのファイルは次のとおりです。 o 日本語キーマップ SYS$COMMON:[SYS$KEYMAP.DECW.SYSTEM]JAPANESE_*.* o 日本語75dpiフォント SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_GOTHIC_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_KMENU_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_MINCHO_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_SCREEN_*.* o 日本語100dpiフォント SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.100DPI]JDECW_GOTHIC_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.100DPI]JDECW_MINCHO_*.* ___________________________________________________________ 1.6 標準的なシステム保守手順 この節では,標準的な各種保守手順について説明します。 o グローバル・ページおよびグローバル・セクション値の計 算 インストレーションの準備 1-9 o OpenVMS AUTOGENコマンド・プロシージャを使用したパラメ ータ値の変更 1.6.1 グローバル・ページおよびグローバル・セクション値の計算 国際化DECwindows Motifおよび日本語DECwindows Motifをインス トールし,このソフトウェアを実行するためには,十分な未使用 のグローバル・ページとグローバル・セクションが必要です。ま ず最初に,システムの未使用のグローバル・ページおよびグロー バル・セクションの量を確認します。続いて,必要に応じて, AUTOGENユーティリティを使用してグローバル・ページおよびグ ローバル・セクションのシステム・パラメータ値を大きくしま す。 次のDCLコマンドを入力して,SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEに必要 なグローバル・ページ数を調べます。 $ DIR/SIZE SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE このコマンドによって,SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEのファイ ル・サイズ(ブロック単位)が表示されます。この数をファイルに 必要なグローバル・ベージ数の目安として使用します。 F$GETSYIレキシカル関数を使用してWRITEコマンドを入力し,連 続する未使用グローバル・ページおよびグローバル・セクション の数を確認します。ご使用の端末からこの情報を得る方法の例を 次に示します(SYS$OUTPUTの省略時の設定)。 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("CONTIG_GBLPAGES") 15848 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") 24 第A.1.7.4.4項に,AUTOGENユーティリティを使用してこれらの値 を大きくする方法を説明してあります。 1-10 インストレーションの準備 1.6.2 AUTOGENユーティリティを使用したシステム・パラメータの変 更 AUTOGENユーティリティを使用して,システム・パラメータ を変更します。AUTOGENは,ユーザがマニュアル操作でリセッ トした値に対応するパラメータの値を自動的に調整します。 AUTOGENを使用してシステム・パラメータを変更するには, SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATファイルを編集してください。 このファイルに入っているパラメータ値を変更するには,そのパ ラメータに対応する現在値を削除し,新しい値を入力してくださ い。 新しいパラメータを追加する場合は,次に示す例のようにファ イルに1行追加して,パラメータ名とその値を書き込んでくださ い。 WSMAX = 8096 グローバル・ページおよびグローバル・セクションなどのパラメ ータの現在の値に特定の値を追加する場合は,ADD_を使用しま す。次の例では,グローバル・ページの値に2000を追加します。 ADD_GBLPAGES = 2000 ページ・ファイル・クォータを設定する場合,システムで使用可 能なページ・ファイル・スペースを超える値を使用することはで きないことに注意してください。 変更をすべて入力したらファイルの編集を終了し,AUTOGENユー ティリティを実行してシステム・パラメータを再度計算します。 次のコマンドを入力して,システム・パラメータを再度計算し, システムを再ブートします。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT REBOOTを指定すると,AUTOGENユーティリティが自動的にシステ ムをシャットダウンした後,システムを再ブートします。シャッ トダウン中にシステムにログインしたユーザは,シャットダウン 時に自動的にシステムから切断されます。自動再ブートにより, 新しいパラメータ値が有効となります。 インストレーションの準備 1-11 AUTOGENユーティリティは,最新の再ブート以降のリソースの消 費量を基にいくつかのSYSGENパラメータ値を自動的に調整しま す。この自動調整を無効とする場合は,AUTOGENコマンド行に NOFEEDBACKを指定してください。 AUTOGENの使用法についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マ ニュアル』を参照してください。 1-12 インストレーションの準備 2 ________________________________________________________________ 日本語DECwindows Motifのインストレーション 日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaは,V1.3より以下に 示す国際化キットと日本語キットの2つのキットを提供します。 o 国際化DECwindows Motif V1.3 for OpenVMS Alphaキット -各国語サポートに共通のソフトウェア・コンポーネントが 含まれています。 o 日本語DECwindows Motif V1.3 for OpenVMS Alphaキット -日本語サポート固有のソフトウェア・コンポーネントが含 まれています。 日本語DECwindows Motif V1.3の環境を作るには,国際化キッ ト,日本語キットの順でインストレーションを行います。 インストレーション時にエラーが発生した場合は,付録 Cを参照 してください。 ___________________________________________________________ 2.1 国際化DECwindows Motif V1.3のインストレーション 国際化DECwindows Motif V1.3は,標準版OpenVMS Alphaの POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリ ティ(PCSI)形式のキットを提供します。これにより,より迅 速,かつ分かり易いインストール環境を提供します。キット名は DEC-AXPVMS-DWMOTIF_I18N-V0103-1.PCSIです。 _______________________ 注意 _______________________ 国際化DECwindows Motif V1.3では,POLYCENTERソフトウ ェア・インストレーション・ユーティリティを使用してイ ンストールを行います。従来のVMSINSTALではインストー ルできませんのでご注意ください。 _____________________________________________________ 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-1 インストレーション・プロシージャ実行時にシステムからの問い 合わせがある場合は,通常プロンプトの大括弧([])内に省略時 の応答が表示されます。 次の手順に従って,国際化DECwindows Motif V1.3をインストー ルします。 1. 特権付きアカントにログインします。 Username: SYSTEM Password: 2. POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティ リティ(PCSI)を起動します。コマンドは次のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL product_name / SOURCE= kit_location コマンド以下の要素は次のように定義されます。 product_name プロダクト名です。キット名ではありません。 国際化DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの場合,次の プロダクト名を使用します。 DWMOTIF_I18N product_location 日本語DECwindows Motif AlphaのキットDEC-AXPVMS-DWMOTIF_I18N-V0103-1.PCSIを 含むディレクトリ(装置名を含む)を指定します。 たとえば,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システ ムのCD-ROMがDKA400にマウントされている場合,product_ locationは DKA400:[DWMA_JA_JPU013.KIT] となります。この場合のPRODUCTコマンド全体の指定は,次 のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF_I18N /SOURCE=DKA400:[DWMA_JA_JPU013.KIT] 2-2 日本語DECwindows Motifのインストレーション PRODUCTコマンド起動後,次の問い合わせに対してReturnキ ーを押して,インストレーションを開始してください。 The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 Layered Product Do you want to continue? [YES] 3. インストールが実行されます。 実際にインストレーションが実行されます。 Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3: DECwindows Motif/I18N This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 2830 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 10 Installation of DECwindows Motif/I18N for OpenVMS Alpha V1.3 completed. You can install Locale Language Variant of DECwindows Motif. これでインストレーションは完了しました。この後続いて 日本語DECwindows Motif V1.3をインストールする必要があ ることに注意してください。 ___________________________________________________________ 2.2 日本語DECwindows Motif V1.3のインストレーション 日本語DECwindows Motif V1.3は,標準版OpenVMS Alphaの POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリ ティ(PCSI)形式のキットを提供します。これにより,より迅 速,かつ分かり易いインストール環境を提供します。キット名は DEC-AXPVMS-JDECW-V0103-1.PCSIです。 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-3 _______________________ 注意 _______________________ 日本語DECwindows Motif V1.3では,POLYCENTERソフトウ ェア・インストレーション・ユーティリティを使用してイ ンストールを行います。従来のVMSINSTALではインストー ルできませんのでご注意ください。 _____________________________________________________ インストレーション・プロシージャ実行時にシステムからの問い 合わせがある場合は,通常プロンプトの大括弧([])内に省略時 の応答が表示されます。 次の手順に従って,日本語DECwindows Motif V1.3をインストー ルします。 1. 特権付きアカントにログインします。 Username: SYSTEM Password: 2. POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティ リティ(PCSI)を起動します。コマンドは次のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL product_name / SOURCE= kit_location コマンド以下の要素は次のように定義されます。 product_name プロダクト名です。キット名ではありません。 日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの場合,次の プロダクト名を使用します。 JDECW product_location 日本語DECwindows Motif AlphaのキットDEC-AXPVMS-JDECW-V0103-1.PCSIを 含むディレクトリ(装置名を含む)を指定します。 たとえば,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システ ムのCD-ROMがDKA400にマウントされている場合,product_ locationは DKA400:[DWMA_JA_JPU013.KIT] 2-4 日本語DECwindows Motifのインストレーション となります。この場合のPRODUCTコマンド全体の指定は,次 のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL JDECW /SOURCE=DKA400:[DWMA_JA_JPU013.KIT] PRODUCTコマンド起動後,次の問い合わせに対してReturnキ ーを押して,インストレーションを開始してください。 The following product has been selected: DEC AXPVMS JDECW V1.3 Layered Product Do you want to continue? [YES] 3. インストールするオプションを選択します。 オプションについてPCSIから次のような問い合わせがあり ます。 Do you want the defaults for all options? [YES] 日本語DECwindows Motifでは,次のコンポーネントがオプ ションとしてインストールされます。 日本語キーマップ(Japanese Keymaps) 日本語75dpiフォント(75dpi Japanese Font) 日本語100dpiフォント(100dpi Japanese Font) 日本語OpenVMSオペレーティング・システムのインストール 時にすでにこれらのコンポーネントがインストールされて いる場合は,オプションのインストールは不要です。そう でない場合,あるいは不明の場合はすべてのオプションを インストールしてください。また,従来のバージョンの日 本語DECwindows Motifを削除して日本語DECwindows Motif V1.3をインストールする場合も,すべてのオプションをイ ンストールしてください。詳しくは第1.5節を参照してくだ さい。 すべてのオプションをインストールする場合,およびイン ストールしない場合の手順はそれぞれ次のとおりです。 o すべてのオプションをインストールする場合 最初の質問にYESを入力してデフォルトの動作を選択し ます。これによってすべてのオプションがインストー ルされます。 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-5 以下はすべてのオプションをインストールする場合 の例です。この例ではDo you want to review the options?という質問にyesを入力して,インストールさ れるオプションを確認しています。 Do you want the defaults for all options? [YES] Do you want to review the options? [NO] yes DEC AXPVMS JDECW V1.3: DECwindows Motif/Japanese Do you need to install Japanese keymaps?: YES Do you need to install 100dpi Japanese font?: YES Do you need to install 75dpi Japanese font?: YES Are you satisfied with these options? [YES] o インストールしない場合 最初の質問にNOを入力します。すると各オプションに ついてインストールするかどうか聞いてくるので,す べてNOを入力します。 以下はオプションをインストールしない場合の例で す。この例ではDo you want to review the options? という質問にyesを入力して,インストールされるオプ ションを確認しています。 Do you want the defaults for all options? [YES] no Do you need to install Japanese keymaps? [YES] no Do you need to install 100dpi Japanese font? [YES] no Do you need to install 75dpi Japanese font? [YES] no Do you want to review the options? [NO] yes DEC AXPVMS JDECW V1.3: DECwindows Motif/Japanese Do you need to install Japanese keymaps?: NO Do you need to install 100dpi Japanese font?: NO Do you need to install 75dpi Japanese font?: NO Are you satisfied with these options? [YES] 4. インストールが実行されます。 2-6 日本語DECwindows Motifのインストレーション 実際にインストレーションが実行されます。 Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS JDECW V1.3 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS JDECW V1.3 Layered Product DEC AXPVMS JDECW V1.3: DECwindows Motif/Japanese This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 9110 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 34 Installation Verification Procedure can be run after reboot. Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation is completed and the system is rebooted. The IVP is located in the following directory: SYS$TEST:DECW$IVP.COM. Installation of DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS Alpha V1.3 completed. Check whether this product have the following PAKs registerd and loaded. PAK Name DW-MOTIF DW-MOTIF-UI-JAPANESE These are required to run any DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS application. If your system is already running DECwindows Motif, restart DECwindows Motif with the following DCL command: $@SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART If your system has not run DECwindows Motif yet, start DECwindows Motif with the following DCL command: $@SYS$MANAGER:DECW$STARTUP 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-7 これでインストレーションは完了しました。DECwindows Motifのインストレーション前のシステム構成に応じて, DECwindowsを起動,または再起動する必要があることに注 意してください。 2-8 日本語DECwindows Motifのインストレーション 3 ________________________________________________________________ インストレーション後の作業 日本語DECwindows Motifをインストールした後,次の作業を行わ なければなりません。 o DECwindows Motifソフトウェアの再起動 o インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行 ___________________________________________________________ 3.1 DECwindows Motifソフトウェアの再起動 システムでDECwindows Motifをすでに起動している場合は,次の DCLコマンドを使用してDECwindows Motifを再起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART システムでまだDECwindows Motifを起動していない場合は,次の DCLコマンドを使用してDECwindows Motifを起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP ___________________________________________________________ 3.2 インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行 インストレーションが完了し,DECwindows Motifを再起動した場 合は,インストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行するこ とを推奨します。次のコマンドを使用して,インストレーション 検証プロシージャを実行します。 $ @SYS$COMMON:[SYSTEST]DECW$IVP_JA_JP.COM インストレーション後の作業 3-1 ___________________________________________________________ 3.3 キーボードの省略時の設定 ワークステーションで日本語キーボードを使用している場合は, キーボードの省略時の設定をすることができます。 設定方法は第A.5.1項を参照してください。 まず,キーボードを裏返してモデル番号を確認してください。シ ステムにインストールされているキーマップは,スタイル・マネ ージャのキーボード,もしくはセッション・マネージャのキー ボード設定のダイアログ・ボックス内のキーボード・リストに 表示されます。この中から適当なものを選択し,DECW$DEFAULT_ KEYBOARD_MAP に設定してください。 3-2 インストレーション後の作業 A ________________________________________________________________ 標準版DECwindows Motifのインストレーション ___________________________________________________________ A.1 インストレーション前の準備 ここでは,POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユー ティリティを使用して,標準版DECwindows Motifソフトウェアを インストールするために必要な準備と条件について説明します。 _______________________ 注意 _______________________ インストレーションを始める前にリリース・ノートをお読 みください。オンライン・リリース・ノートが用意されて います。リリース・ノートを参照する方法については第 A.2.2項を参照してください。 _____________________________________________________ この節の構成と内容は次のとおりです。 o 第A.1.1節,ライセンス登録 o 第A.1.2項,サポートされているハードウェア o 第A.1.3項,インストレーション・プロシージャの前提条件 o 第A.1.4項,必要なオペレーティング・システム・ソフトウ ェア o 第A.1.5項, OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIプログラミ ング・サポート o 第A.1.6項,設定したブックリーダ・ファイルの保管 o 第A.1.7節,インストレーション・プロシージャの実行に必 要な条件 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-1 A.1.1 ライセンス登録 ノードまたはクラスタ上にDECwindows Motifソフトウェアをイン ストールして起動する前に,ライセンス管理機能(LMF)を使用し て,プロダクト・オーソライゼーション・キー(ライセンスPAK) を登録しなければなりません。ライセンスとメディアをあわせて 注文した場合はライセンスPAKがキットに同梱されています。そ れ以外の場合は,ライセンスの注文に応じて別途提供されます。 DECwindows Motifソフトウェアを,すでにライセンス登録済みの ノードあるいはクラスタにアップデートする場合は,ライセンス PAKの新規登録の必要はありません。 インストレーション検証プロシージャ(IVP)を起動してソフトウ ェアを使用する前に,DECwindows Motifのライセンスを登録して おかなければなりません。 ライセンスを登録するには,システム管理者のアカウント (SYSTEM)でログインします。次のいずれかの方法でライセン スを登録してください。 o SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMプロシージャを呼び出します。 入力を求めるプロンプトが表示されたら,ライセンスPAKの データを入力してください。 o DCLのプロンプトで,ライセンスPAKの情報に対応する修飾 子を指定して,LICENSE REGISTERコマンドを入力してくだ さい。 VMSクラスタの複数ノードでDECwindows Motifを使用する場合 は,このインストレーションの完了後,他のノードでもライセン スを登録してください。 ライセンス管理機能(LMF)の使用についての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 A-2 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.1.2 サポートされているハードウェア DECwindows Motifソフトウェアは,サポートされているすべて のAlphaプロセッサにインストールすることができます。サポー トされているハードウェアの一覧については,OpenVMS Alpha V7.3-1およびDECwindows Motifのソフトウェア仕様書(SPD)を参 照してください。 A.1.3 インストレーション・プロシージャの前提条件 DECwindows Motifソフトウェアをインストールし,コンフィギ ュレーションを行う場合は,前提条件として,対応するOpenVMS オペレーティング・システム・ソフトウェア,十分なメモリ容 量,ライセンスが必要です(ライセンスPAKの登録については,第 A.1.1節を参照してください)。 DECwindows Motifソフトウェアのインストレーションは, POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリ ティを使用して行います。 A.1.4 必要なオペレーティング・システム・ソフトウェア DECwindows Motifソフトウェアは,表 A-1に示すDECwindowsサポ ート・オプションとともにOpenVMS Alpha V7.3-1がインストール されていることを必要とします。 サポートされているバージョンのOpenVMSがシステムにインスト ールされていない場合は,DECwindows Motifをインストールしよ うとするとインストレーションが失敗します。 必要なメモリ・サイズは最低64MBですが,少なくとも128MBのメ モリが装着されていることを推奨します。 OpenVMSオペレーティング・システムには,DECwindows Motifを サポートするコンポーネントのサブセットが2つ含まれていま す。DECwindows Motifソフトウェアを使用するには,表 A-1に示 すコンポーネントがインストールされた状態でOpenVMSシステム が稼動している必要があります。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-3 表 A-1 DECwindows Motifサポート・オプション __________________________________________________________ オプション________説明____________________________________ DECwindows Motif このコンポーネントはDECwindows Motif ネットワーク・ト のインストレーション,およびDECwindows ランスポートおよ Motifアプリケーションの実行に必要です。 びベース・システ OpenVMSのインストレーション時にこのオプ ム・サポート ションのインストレーションを行うかどうか 問い合わせるプロンプトが表示されます。 OpenVMSのこのオプションがインストールさ れているかどうか確認するには,次のファイ ルが存在するかどうかを確認してください。 SYS$LIBRARY:DECW$TRANSPORT_COMMON.EXE DECwindows X11デ このコンポーネントは,システムに ィスプレイ・サー DECwindows Motifアプリケーションその バ,フォントおよ 他のX11アプリケーションを表示するために びデバイス・ドラ 必要です。OpenVMSのインストレーション時 イバ に,このオプションをインストールするかど うかのプロンプトが表示されます。 OpenVMSにこのオプションがインストールさ れているかどうか確認するには,次のファイ ルが存在するかどうかを確認してください。 SYS$SYSTEM:DECW$SERVER_MAIN.EXE システムにDECW$SERVER_MAIN.EXEファイルが ない場合は,ローカル・システムにX Window アプリケーションを表示することはできませ ん[1]。DECwindows Motifのインストレーシ ョン・プロシージャは,ワークステーション のサポートなしでインストレーションを継続 するかどうかのプロンプトを表示します。 [1]このコンポーネントがローカルにインストールされていない_ 場合は,DECwindows MotifアプリケーションをDECwindows X11デ ィスプレイ・サーバがインストールされたリモート・システムに 表示させてください。 __________________________________________________________ A-4 標準版DECwindows Motifのインストレーション _______________________ 注意 _______________________ DECwindows X11ディスプレイ・サーバについての詳細は, 稼動しているOpenVMSオペレーティング・システムのバー ジョンに対応したリリース・ノートおよびカバー・レター を参照してください。 _____________________________________________________ A.1.5 OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIプログラミング・サポート DECwindows Motifソフトウェアで提供されるX Windowおよび OSF/Motifライブラリは,V1.2より前のバージョンに付属のライ ブラリとの互換性がありません。実行時の互換性は維持されてい ますが,OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIのプログラミング環 境は,それよりあとのOSF/Motifリリース1.2のプログラミング環 境との互換性はありません。 DECwindows Motifの旧バージョンで提供されていたXUIおよび OSF/Motifリリース1.1.3環境でのプログラミングは,DECwindows Motif製品ではサポートされていません。ただし,(DECwindows Motifのインストレーション前に)システムに存在するXUIおよび OSF/Motifリリース1.1.3のプログラミング・ファイルを保管する ためのオプションがあります。これらのプログラミング・ファイ ルの保管を選択した場合,ファイルはサブディレクトリに移さ れ,プログラミング用にアクセスできるようになります。具体的 には,表 A-2に示す各ディレクトリに[.DECW$113]というサブデ ィレクトリが作成され,古いファイルが新しい[.DECW$113]サブ ディレクトリに移されます。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-5 表 A-2 旧バージョンのXUIまたはMotifプログラミング環境用ディレク トリ ________________________________________________________________ ディレクト リ__________内容___________新しい位置___________________________ DECW$INCLUDECヘッダ・ファ SYS$SYSROOT:[DECW$INCLUDE.DECW$113] イル SYS$SYSTEM UILコンパイラ SYS$SYSROOT:[SYSEXE.DECW$113] SYS$LIBRARY 非C言語バイン SYS$SYSROOT:[SYSLIB.DECW$113] ____________ディング____________________________________________ _______________________ 注意 _______________________ 保存した環境を使用するための手順については,リリー ス・ノートの「プログラマ向けリリース・ノート」の章に 説明があります。 _____________________________________________________ A.1.6 設定したブックリーダ・ファイルの保管 インストレーション・プロシージャによって,次のファイルが新 バージョンに置き換えられます。 SYS$SYSROOT:[DECW$BOOK]LIBRARY.DECW$BOOKSHELF カスタマイズしたファイルを保管したい場合は,DECwindows Motifソフトウェアをインストールする前に,別のディレクトリ にコピーするか,名称を変更して削除されないようにします。 カスタマイズしたファイルを別のディレクトリにコピーする場合 は,ディレクトリを作成して,DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMフ ァイルにグローバル・シンボルを定義します。 次の手順に従って,SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL]という名前の ブックリーダ用のディレクトリを作成します。 A-6 標準版DECwindows Motifのインストレーション 1. 次のようにディレクトリを作成し,WORLDの読み取りアクセ スを指定します。 $ CREATE/DIRECTORY/PROTECTION=WORLD:R - _$ SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL] 2. 次のようにLIBRARY.DECW$BOOKSHELFファイルを新しいディ レクトリにコピーします。 $ COPY SYS$SYSROOT:[DECW$BOOK]LIBRARY.DECW$BOOKSHELF - _$ SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL]*/LOG 3. SYS$MANAGERディレクトリにDECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM コマンド・ファイルが存在しない場合は,次のようにテ ンプレート・ファイルをコマンド・ファイルにコピーしま す。 $ COPY SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - _$ SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM/LOG 4. DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMファイルを編集して次の1行 を追加し,グローバル・シンボルのDECW$BOOKがブックリー ダのディレクトリを示すようにします。 $ DECW$BOOK == "SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL]" 5. 製品のインストレーション後およびDECwindowsの起動後(た とえば,システムのリブート後など)に手順4を実行した場 合は,次のコマンドを使用してDECwindows Motifを再起動 します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART DECwindows Motif環境の設定手順についての詳細は,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してく ださい。 A.1.7 インストレーション・プロシージャの実行に必要な条件 ここでは,PCSIを使用してDECwindows Motifソフトウェアをイン ストールする際に必要な条件について説明します。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-7 インストレーション・プロシージャで,以下の点がチェックされ ます。 o システムに他のユーザがログインしていないか。 o システム・アカウントに最低限必要なクォータとリミット であるか。 o ディスクに最低限必要なスペースがあるか。 o 最低限必要なシステム・パラメータ値であるか。 A.1.7.1 プロセス・アカウントのクォータ インストレーション・プロシージャでは,インストールするアカ ウントに少なくとも表 A-3に示されたクォータが必要となりま す。 表 A-3 インストールするアカウントのプロセス・クォータ __________________________________________________________ クォータ____Alpha値_______________________________________ ASTLM 250 BIOLM 150 BYTLM 64,000 DIOLM 150 ENQLM 2,000 FILLM__________100________________________________________ OpenVMS AUTHORIZEユーテリィティを使用して,利用者登録ファ イル(UAF)内のインストレーション・アカウントのプロセス・ク ォータの確認および変更を行います(サイトによっては,特定の アカウントあるいはユーザに対して,AUTHORIZEユーティリティ の使用を制限している場合があります)。たとえば,インストレ ーション・アカウントaccount-nameのBYTLMクォータを変更する には,次のコマンドを入力してください。 A-8 標準版DECwindows Motifのインストレーション $ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE UAF> SHOW account-name UAF> MODIFY account-name /BYTLM = 32768 UAF> SHOW account-name UAF> EXIT $ LOGOUT インストレーション・アカウントのクォータを変更した場合は, 新しい値を有効にするために一度ログアウトした後に再度ログイ ンしてください。以上で,インストレーションに進むことができ ます。 ユーザ・アカウント・クォータはSYS$SYSTEM:SYSUAF.DATファイ ルに保存されています。アカウント・クォータを変更する手順に ついての詳細は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リフ ァレンス・マニュアル』を参照してください。 A.1.7.2 ディスク・スペース 表 A-4を使用して,DECwindows Motifのソフトウェア・コンポー ネントをインストールするために必要な空きスペースがシステ ム・ディスクにあるかどうか確認します。ただし,すべてのコン ポーネントをインストールしない場合は,実際に使用するディス ク・スペースはこれよりも少なくなります。 システム・ディスクの空きブロック数を確認するには,DCLプロ ンプトで次のコマンドを入力してください。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE インストレーション・プロシージャは,システム・ディスクの空 きスペースをチェックします。空きスペースが十分でない場合 は,次のいずれかの方法を選択することができます。 o インストールするオプション・ファイルの数を減らす。 o インストレーションを強制終了し,システム・ディスクの 空きスペースを増やしてから,インストレーションを再度 実行する。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-9 o ディスクの空きスペースが足りなくなる可能性があること を承知した上で,継続してインストレーションを行う。 _______________________ 注意 _______________________ インストール中に必要な空きスペースが不足すると,イン ストレーション・プロシージャは失敗します。 _____________________________________________________ 表 A-4 コンポーネントごとに必要なディスク容量(ブロック 数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ インストレーション・オ 40,000[1] 40,000 40,000 ーバーヘッド: サーバ・ソフトウェア: サーバ・ベース・キ 4,120 4,120 ット ユーロ通貨サポート 19,880 19,880 サーバ合計 24,000 LBXサポート: 950 950 950 クライアント・ソフトウ ェア: クライアント・ベー 58,450 58,450 ス・キット [1]余分のディスク・スペース割り当て(ディスク・クラスタ・サ イズに依存),PCSIオーバーヘッド,ログ・ファイルを含む。こ の値は,サーバ,LBX,クライアント・ソフトウェアを組み合わ せたインストレーションのための値です。 __________________________________________________________ (次ページに続く) A-10 標準版DECwindows Motifのインストレーション 表 A-4 (続き) コンポーネントごとに必要なディスク容量(ブロ ック数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ デスクトップ・サポ ート 新しいデスクト 42,340 ップ DECwindowsデス 7,860 クトップ 新しいデスクト 2,810 ップ用の リファレンス・ ページ デスクトップ小 53,010 計 プログラミング環境 C, C++ 7,870 FORTRAN 2,060 Pascal 3,020 新しいデスクト 150 ップ プログラミング 13,100 小計 サンプル・プログラ ム __________________________________________________________ (次ページに続く) 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-11 表 A-4 (続き) コンポーネントごとに必要なディスク容量(ブロ ック数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ サウンド・サン 1,560 プル プログラミン 10,220 グ・サンプル 新しいデスクト 1,250 ップのサンプル サンプル小計 13,030 翻訳イメージ・サポ 28,330 28,330 ート クライアント合計 165,920 すべてのコンポーネント 230,870 の合計:___________________________________________________ A.1.7.3 システム・パラメータ 表 A-5は,インストレーションに最低限必要なシステム・パラメ ータ値の一覧です。ご利用のプログラムとアプリケーションの種 類に応じて,一部の設定について表の値より高い値が必要となる 場合もあります。 A-12 標準版DECwindows Motifのインストレーション 表 A-5 最低限必要なシステム・パラメータ値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ___________値_______________________________________ GBLSECTIONS 600[1] GBLPAGES 150,000[1] GBLPAGFIL 1,024 SWPOUTPGCNT 512 MAXBUF 8,192 VIRTUALPAGECNT - CHANNELCNT 255 PROCSECTCNT 64 PQL_DPGFLQUOTA - PQL_MPGFLQUOTA 32,768 PQL_MASTLM 100 PQL_MBIOLM 100 PQL_MBYTLM 100,000 [1]グローバル・ページおよびグローバル・セクションを使用___ するアプリケーションをすでにインストールしてある場合は, 表より高いパラメータ値が必要となることがあります。シス テムをブートすると,DECWindows Motifの起動時にシステム の未使用のGBLPAGESおよびGBLSECTIONSの値がチェックされま す。GBLPAGESおよびGBLSECTIONSに十分な空きがない場合は, DECwindows Motifの起動プロシージャが,警告と各パラメータの 推奨値を出力します。 __________________________________________________________ (次ページに続く) 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-13 表 A-5 (続き) 最低限必要なシステム・パラメータ値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ___________値_______________________________________ PQL_MDIOLM 100 PQL_MENQLM 300 PQL_MFILLM 100 PQL_MPRCLM 10 PQL_MWSDEFAULT 1,024 PQL_MWSQUOTA 2,048 PQL_MWSEXTENT 8,192 CLISYMTBL 512 GH_RES_CODE 1,024 GH_RES_DATA 512 IMGREG_PAGES 2,000 WINDOW_SYSTEM 1 NPAGEDYN 1,998,848 PAGEDYN 600,000 WSMAX______________12,000_________________________________ _______________________ 警告 _______________________ システムに,インストレーションに必要な量のグローバ ル・ページおよびグローバル・セクションがあることを確 認しない場合,DCLテーブルが壊れる可能性があります。 _____________________________________________________ A-14 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.1.7.4 追加システム保守プロシージャ この項では,システム・ジェネレーション・ユーティリティ (SYSGEN)およびAUTOGENユーティリティを使用して,DECwindows Motifのインストレーション用にシステムを準備する方法を説明 します。AUTOGENユーティリティはシステム構成データを使用し て,システム・パラメータを自動的に設定します。 _______________________ 注意 _______________________ DECwindows Motifのインストレーション・プロシージャ およびスタートアップ・プロシージャは,必要なシステ ム・パラメータ値を自動的にチェックして,適切な値を AUTOGENに渡します。したがって,ほとんどの場合,マニ ュアル操作によるパラメータ値のチェックおよび修正の必 要はありません。 _____________________________________________________ A.1.7.4.1 システム・パラメータ値のチェック システム・パ ラメータ値をチェックするには,DCLプロンプトで次のコマンド を入力してSYSGENユーティリティを起動してください。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> SYSGENプロンプトで,SHOWコマンドを入力してシステム・パラメ ータ値を表示してください。次のコマンドで,MAXBUFシステム・ パラメータ値を表示することができます。 SYSGEN> SHOW MAXBUF SHOWコマンドでパラメータをチェックした後,SYSGENプロンプト でEXITコマンドを入力し,DCLレベルに戻ります。 現在の値が表 A-5に指定された値よりも小さい場合は,システ ム・パラメータ値を大きくしてください。第A.1.7.4.4項に, AUTOGENユーティリティを使用してパラメータ値を大きくする方 法が説明されています。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-15 A.1.7.4.2 未使用のグローバル・ページとグローバル・セクシ ョンの量を計算する システム・パラメータが表 A-5に指定さ れた最低値以上であれば,製品のインストレーションを続行す ることができます。ただし,DECwindows Motifソフトウェアを インストールして実行するためには,DECwindows Motifおよび SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE用に十分な未使用のグローバル・ペ ージとグローバル・セクションが必要です。 まず最初に,システムの未使用のグローバル・ページおよ びグローバル・セクションの量と,新しいバージョンの SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEを再インストールするために必 要な量を確認します。続いて,必要に応じて,AUTOGENユーティ リティを使用してGBLPAGESおよびGBLSECTIONSシステム・パラメ ータ値を大きくします。 次のDCLコマンドを入力して,SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEに必要 なグローバル・ページ数を調べます。 $ DIR/SIZE SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE このコマンドによって,SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEのファイ ル・サイズ(ブロック単位)が表示されます。この数をファイルに 必要なグローバル・ベージ数の目安として使用します。 F$GETSYIレキシカル関数を使用してWRITEコマンドを入力し,連 続する未使用グローバル・ページおよびグローバル・セクション の数を確認します。ご使用の端末からこの情報を得る方法の例を 次に示します(SYS$OUTPUTの省略時の設定)。 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("CONTIG_GBLPAGES") 15848 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") 24 表 A-6を参照して,連続する未使用のグローバル・ページおよび グローバル・セクションの量が十分かどうか確認します。その 量がインストレーションを続行するのに十分でない場合は,第 A.1.7.4.4項を参照してください。AUTOGENユーティリティを使用 してこれらの値を大きくする方法を説明してあります。 A-16 標準版DECwindows Motifのインストレーション 表 A-6 連続する未使用グローバル・ページおよびグローバル・ セクションの必要量 __________________________________________________________ ____________DECwindows_Motifが稼動している場合____________ システム・リソ ース_____________値_______________________________________ CONTIG_GBLPAGES 12,000 FREE_GBLSECTS 20 __________________________________________________________ ___________DECwindows_Motifが稼動していない場合___________ システム・リソ ース_____________値_______________________________________ CONTIG_GBLPAGES 92,000 FREE_GBLSECTS______260____________________________________ A.1.7.4.3 ページ・ファイルのサイズの設定 許容範囲のパフ ォーマンスでDECwindows Motifを実行できるように,ページ・フ ァイルのサイズには,システムの仮想メモリを扱うことができる だけの十分な大きさが必要です。ページ・ファイルの最適サイズ は,システムに搭載している物理メモリ量,アプリケーションの 負荷など,各種要因に依存します。 一般的な原則として,ページ・ファイルのサイズは,75,000ブロ ック以上としてください。ただし,多数のアプリケーションを実 行するシステムでは,このサイズは小さすぎる場合があります。 負荷の重いシステムの場合は,ページ・ファイルのサイズを2倍 あるいはそれ以上に増やすことで,パフォーマンスが大幅に改善 されることもあります。 通常は,FEEDBACKを指定してAUTOGENを実行し,システムの使用 パターンに基づいたページ・ファイルのサイズを計算させます。 FEEDBACKを指定してAUTOGENを実行するには,次のDCLコマンドを 入力します。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN SAVPARAMS REBOOT FEEDBACK 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-17 また,SYSGENユーティリティを実行して,あるいは SYS$UPDATE:SWAPFILES.COMコマンド・プロシージャを使用して, ページ・ファイルのサイズを増やすこともできます。 ページ・ファイルのサイズの設定手順およびAUTOGENの実行手順 についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』の AUTOGENユーティリティの節および『OpenVMSシステム管理ユーテ ィリティ・リファレンス・マニュアル』のAUTOGENユーティリテ ィの節を参照してください。パフォーマンスのチューニング全般 については,『OpenVMS Performance Management』を参照してく ださい。 A.1.7.4.4 AUTOGENユーティリティを使用したシステム・パラ メータの変更 AUTOGENユーティリティを使用して,システム・ パラメータを変更します。AUTOGENは,ユーザがマニュアル操作 でリセットした値に対応するパラメータの値を自動的に調整しま す。AUTOGENを使用してシステム・パラメータを変更するには, SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATファイルを編集してください。 このファイルに入っているパラメータ値を変更するには,そのパ ラメータに対応する現在値を削除し,新しい値を入力してくださ い。 新しいパラメータを追加する場合は,次に示す例のようにファ イルに1行追加して,パラメータ名とその値を書き込んでくださ い。 MIN_MAXBUF = 8192 グローバル・ページおよびグローバル・セクションなどのパラメ ータの現在の値に特定の値を追加する場合は,パラメータの前に プリフィックスADD_を付けて使用します。次の例では,グローバ ル・ページの値に30,000を追加します。 ADD_GBLPAGES = 30000 表 A-7は,値の追加が必要なシステム・パラメータの一覧で す。 A-18 標準版DECwindows Motifのインストレーション 表 A-7 ADD_オプションに指定するシステム・パラメータの推奨 値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ___________追加分___________________________________ SYSMWCNT - GBLSECTIONS 280 GBLPAGES 92,000 GBLPAGFIL 768 NPAGEDYN 300,000 PAGEDYN__________180,000__________________________________ 変更をすべて入力したらファイルの編集を終了し,AUTOGENユー ティリティを実行してシステム・パラメータを再度計算します。 次のコマンドを入力して,システム・パラメータを再度計算し, システムを再ブートします。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT REBOOTを指定すると,AUTOGENユーティリティが自動的にシステ ムをシャットダウンした後,システムを再ブートします。シャッ トダウン中にシステムにログインしたユーザは,シャットダウン 時に自動的にシステムから切断されます。自動再ブートにより, 新しいパラメータ値が有効となります。 AUTOGENの使用法についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マ ニュアル』のAUTOGENユーティリティの項および『OpenVMSシステ ム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』のAUTOGEN の項を参照してください。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-19 A.1.7.5 システム・ディスクのバックアップ ソフトウェアをインストールする場合は,その前にシステム・デ ィスクのバックアップを行うことをお勧めします。インストレー ション開始時に,インストレーション・プロシージャから,シス テム・ディスクのバックアップを行ってあるかどうか問い合わせ があります。通常の手順でバックアップを行ってください。シス テム・ディスクのバックアップの実行手順についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュ アル』のバックアップ・ユーティリティの項を参照してくださ い。 A.1.7.6 他のユーザへの通知 インストレーションの前に,特定の製品をインストールしようと していること,およびインストレーション中はログアウトしなけ ればならないことをシステムにログインしているユーザに通知し ます。次の手順に従って,他にログインしているユーザがいない ことを確認してください。 1. DCLプロンプトに次のコマンドを入力して,現在ログインし ている他のユーザにログアウトするよう通知します。 $ REPLY/ALL/BELL/SHUTDOWN "Log out for the installation of - _$ Compaq DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.2--6 please..." 2. DCLプロンプトに次のコマンドを入力して,非特権ユーザが システムにログインできないようにします。 $ SET LOGINS/INTERACTIVE=0 可能な場合は,システムに再度ログインできるまでの予想時間を ユーザに通知するようにしてください。 ___________________________________________________________ A.2 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリテ ィの使用法 ここでは,POLYCENTERソフトウェア・インストレーション(PCSI) ユーティリティを使用して,DECwindows Motifをインストー ルする方法について説明します。DECwindows Motif製品では, DIGITALコマンド言語(DCL)インタフェースを使用したPCSIをサポ ートしています。 A-20 標準版DECwindows Motifのインストレーション この節の構成および内容は次のとおりです。 o 第A.2.1項,ヘルプの使用法 o 第A.2.2項,製品リリース・ノートの抽出と印刷 o 第A.2.3項, DECwindows Motifソフトウェアのインストレー ション o 第A.2.4項,エラーからの回復 DECwindows Motif V1.3では,DECwindows X11ディスプレイ・サ ーバはOpenVMS Alpha Version 7.3-1ソフトウェアに対して,必 要な更新されたサーバ・イメージを含んだパッチ・キットをイン ストールします。このインストレーションはV1.3のPCSIインスト レーションの一部として行なわれます。サーバおよびクライアン ト・ソフトウェアが適切な順序でインストールされます。 システムにソフトウェア製品をインストールし,管理する方法 および手順についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュ アル』を参照してください。『OpenVMSシステム管理者マニュア ル』には,インストレーションを開始する前の準備に関する情報 のほか,次のような各種トピックについての有用な情報が提供さ れています。 o インストールした製品の削除 o インストールした製品の設定変更 o 新しいロケーションへのソフトウェア・キットのコピー o 製品情報の検索 必要とされるソフトウェアおよびライセンスについての情報は, 第A.1.4項を参照してください。 _______________________ 警告 _______________________ システム・ディスクのバックアップ・コピーがない場合 は,DECwindows Motifをインストールしないようにして ください。DECwindows Motifをインストールする前に, (『OpenVMS Upgrade and Installation Supplement』に記 載されている手順で)システム・ディスクのバックアップ を行ってください。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-21 インストレーション・プロシージャを開始する前に,第 A.1節に目を通し,インストレーションの前提条件と必要 条件を確認してください。 _____________________________________________________ A.2.1 ヘルプの使用法 インストレーション・ユーティリティだけでなく,すべての PRODUCTコマンドおよび修飾子に関するオンライン・ヘルプを利 用することができます。具体的なコマンドに関するヘルプを呼び 出すには,DCLプロンプトでHELPコマンドの後にそのコマンド名 と製品名を入力してください。 PRODUCTコマンドおよび修飾子についての詳細は,次のドキュメ ントを参照してください。 o 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 o 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マ ニュアル』 o 『OpenVMS DCLディクショナリ』 製品のインストレーション中にPCSIユーティリティが問い合わ せる質問についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュア ル』を参照してください。問い合わせが表示された場合は,たと えば次のようにして応答します。 o 値を入力し,Returnキーを押してオプションを選択しま す。 o Returnキーを押して,省略時の値を選択します。 o 応答を確認します。 オプションを選択するか,省略時の値を選択して質問に応 答すると,インストレーション・ユーティリティは応答の 内容を要約して画面に表示します。 この時点で,入力した内容に問題がないか,このままイ ンストレーションを継続してもよいか問い合わせがありま す。入力した応答を変更する場合は,NOと入力してReturn キーを押します。再度応答を入力するか,NOと入力してイ A-22 標準版DECwindows Motifのインストレーション ンストレーション・ユーティリティを終了することもでき ます。 o Ctrl/Yでインストレーションを中止します。(このオプショ ンはできるだけ使用しないようにしてください。) A.2.2 製品リリース・ノートの抽出と印刷 インストレーション・プロシージャを開始する前に,製品のリ リース・ノートに目を通してください。『HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』のコピーを抽出するには, PCSIキットの場所(デバイス名とディレクトリ)を示すように PCSI$SOURCEを定義します。続いて,DCLプロンプトで,PRODUCT EXTRACT RELEASE NOTESコマンドを入力し,続いて製品名である DWMOTIFを入力します。 次の例を参照してください。 $ DEFINE PCSI$SOURCE DKA400:[PCSI_ALPHA_DWMOTIF126] $ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES DWMOTIF ファイルに抽出したリリース・ノートを印刷することができま す。リリース・ノートを抽出するために,製品をインストールす る必要はありません。 『日本語HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』 は,DECwindows Motif CD-ROMのドキュメント・ディレクトリに HTMLとASCII (.txt)形式で収録されています。リリース・ノート その他のDECwindows Motifドキュメントへのアクセス方法につい ての詳細は,『HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノ ート』を参照してください。 A.2.3 DECwindows Motifソフトウェアのインストレーション _______________________ 重要 _______________________ DECwindows Motifソフトウェアのインストレーションで は,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムに含まれ ているサーバ・ソフトウェアに対するパッチのインストレ ーションも行われます。インストールされたこれらのパッ 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-23 チをアンインストールして元の状態に戻すことはできませ ん。PRODUCT REMOVEコマンドでDECwindows Motifソフトウ ェアを削除しても,パッチは削除されません。システムを 以前の状態に戻す唯一の方法は,OpenVMS Alphaオペレー ティング・システムを再インストールすることです。詳細 は第A.2.3.2.5項を参照してください。 _____________________________________________________ 以降の各項で,POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ ユーティリティを使用してDECwindows Motifソフトウェアをイン ストールする手順について説明します。 アカウントのクォータ,ディスク・スペース,システム・パラメ ータについては,第A.1節を参照してください。 A.2.3.1 インストレーションの開始 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション(PCSI)ユーティリ ティを起動するには,DCLプロンプトに対して次のコマンドを入 力します。 $ DEFINE PCSI$SOURCE device:[PCSI_ALPHA_DWMOTIF13] ここで,deviceはディストリビューションCD-ROMがマウントされ ているデバイスもしくはインストレーション・キットが置かれて いるデバイスの名前です。 次に,POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティ リティを呼び出します。 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF _______________________ 注意 _______________________ この節で示されているヘルプ情報を参照したい場合は, /HELP修飾子を指定してPRODUCT INSTALLコマンドを使用し ます。 _____________________________________________________ A-24 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.2.3.2 インストレーション・ダイアログ インストレーション・ダイアログでは,最初にPCSIがこれからイ ンストールしようとしている製品名を表示します。インストレー ションを継続するか問い合わせがあります。続いて,製品名,著 作権情報,プロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)情報 が表示されます。 The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0: DECwindows Motif Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha, Version 1.3 is based on Version 11 Release 6.6 of the X Window System (X11R6.6) and OSF/Motif Version 1.2.3. DECwindows Motif V1.3-0 provides both runtime and development support for the X Window System. Runtime and development support is provided for X11 Release 6.6 (X11R6.6) and OSF/Motif Version 1.2.3. For OSF/Motif Version 1.1.3, only runtime support is provided. Copyright 2003 Compaq Information Technologies Group, L.P. Compaq and the Compaq logo are trademarks of Compaq Information Technologies Group, L.P. in the U.S. and/or other countries. Motif is a registered trademark and The Open Group is a trademark of The Open Group in the United States and/or other countries. Confidential computer software. Valid license from Compaq or authorized sublicensor required for possession, use, or copying. Consistent with FAR 12.211 and 12.212, Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items are licensed to the U.S. Government under vendor's standard commercial license. Compaq Computer Corporation This software product is sold by Compaq Computer Corporation This product uses the PAK: DW-MOTIF 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-25 This software is furnished under the licensing provisions of Compaq Computer Corporation's Standard Terms and Conditions. For more in- formation about Compaq's licensing terms and policies, contact your local Compaq office. A.2.3.2.1 GBLPAGESおよびCLISYMTBLの値について十分なクォ ータの確認 インストレーション・コマンド・プロシージャ は,表 1-2および表 A-6に示すパラメータに適切な値が割り当て られているか確認します。システム値が十分であれば,インスト レーションがそのまま進行します。値が十分でない場合,インス トレーションは中止され,AUTOGENを実行したあとに,インスト レーションを再開するよう求められます。次のようなメッセージ が画面に表示されます。 Checking values of system parameters... %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLSECTIONS is 380, should be at least 600 %DECW-W-BADVALUE, Free GBLSECTIONS is 15, should be at least 260 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLPAGES is 120000, should be at least 150000 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter NPAGEDYN is 1294336, should be at least 1998848 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter CLISYMTBL is 265, should be at least 512 The installation procedure has determined that some system parameter values require modification to install the DECwindows Motif Version 1.3 for OpenVMS software. Please type the following command to run AUTOGEN and reboot your system before restarting the DECwindows installation. This will set the system parameters to appropriate values for running DECwindows Motif Version 1.3. @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK The DECwindows installation is being terminated. Please run AUTOGEN and restart the installation. %PCSI-E-S_OPFAIL, operation failed %PCSIUI-E-ABORT, operation terminated due to an unrecoverable error condition A-26 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.2.3.2.2 AUTOGENの実行 インストレーション中に,AUTOGEN を実行してシステム値を訂正するよう求められた場合は,次のコ マンドを入力します。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK AUTOGENが実行され,次の例のようなログが生成されます。 %AUTOGEN-I-BEGIN, GETDATA phase is beginning. %AUTOGEN-I-NEWFILE, Previous contents of SYS$SYSTEM:CLU$PARAMS.DAT have been copied to SYS$SYSTEM:CLU$PARAMS.OLD. You may wish to purge SYS$SYSTEM:CLU$PARAMS.OLD. %AUTOGEN-I-NEWFILE, A new version of SYS$SYSTEM:PARAMS.DAT has been created. You may wish to purge this file. %AUTOGEN-I-END, GETDATA phase has successfully completed. %AUTOGEN-I-BEGIN, GENPARAMS phase is beginning. %AUTOGEN-I-NEWFILE, A new version of SYS$MANAGER:VMSIMAGES.DAT has been created. You may wish to purge this file. %AUTOGEN-I-NEWFILE, A new version of SYS$SYSTEM:SETPARAMS.DAT has been created. You may wish to purge this file. %AUTOGEN-I-END, GENPARAMS phase has successfully completed. %AUTOGEN-I-BEGIN, GENFILES phase is beginning. %AUTOGEN-I-REPORT, AUTOGEN has produced some informational messages which have been stored in the file SYS$SYSTEM:AGEN$PARAMS.REPORT. You may wish to review the information in that file. %AUTOGEN-I-END, GENFILES phase has successfully completed. %AUTOGEN-I-BEGIN, SETPARAMS phase is beginning. %AUTOGEN-I-SYSGEN, parameters modified %AUTOGEN-I-END, SETPARAMS phase has successfully completed. %AUTOGEN-I-BEGIN, REBOOT phase is beginning. The system is shutting down to allow the system to boot with the generated site-specific parameters and installed images. The system will automatically reboot after the shutdown and the upgrade will be complete. SHUTDOWN -- Perform an Orderly System Shutdown on node MYNODE インストレーションを再開することができます(第A.2.3.1項を参 照してください)。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-27 A.2.3.2.3 プログラミング環境の保存 インストレーション中 に,OSF/Motifリリース1.1.3プログラミング環境がシステムに存 在するかどうかチェックされます。すでに存在する場合は次の情 報が表示され,OSF/Motifリリース1.1.3プログラミング環境を保 存するかどうか問い合わせがあります。 The DECwindows Motif programming environment was installed with a previous version of this kit. This environment is incompatible with the OSF/Motif Release 1.2 environment provided with DECwindows Motif Version 1.2-6. The XUI programming environment is also not included in DECwindows Motif Version 1.3. If you intend to continue developing programs for XUI or OSF/Motif Release 1.1.3, then save this environment. Please refer to the installation guide for more details and information on accessing these files in their new location. If you do not choose to save the XUI and OSF/Motif Release 1.1.3 programming environment, those files will be removed from the system disk. Save the OSF/Motif Release 1.1.3 and XUI programming environment? Yesと応答してReturnキーを押すと,OSF/Motifリリース1.1.3お よびXUIプログラミング環境が保存されます。サブディレクト リ[.DECW$113]が作成され,プログラミング環境をサポートする ファイルがこのサブディレクトリに移動されます。 Noと応答してReturnキーを押すと,ファイルは削除されます。 OSF/Motifリリース1.1.3プログラミング環境に関連するファイ ルへのアクセスについての詳細は,第A.1.5項を参照してくださ い。 A.2.3.2.4 省略時のインストレーション 次に,省略時のイン ストレーションを希望するかどうか問い合わせがあります。以前 にDECwindows Motifをインストールしていないシステムの場合 は,使用しているハードウェア・プラットフォームに該当する すべてのオプションが自動的にインストールされます。以前に DECwindows Motifをインストールしているシステムの場合は,以 前のインストールで選択されたすべてのオプションが自動的にイ ンストールされます。インストール済みバージョンに存在しない オプションについては,V1.3では省略時の値が使用されます。 A-28 標準版DECwindows Motifのインストレーション Do you want the defaults for all options? [YES] 以降の部分は,Noと応答した場合の手順について説明します。 A.2.3.2.5 サーバ・ソフトウェアのインストール 次に,イン ストールされようとしているDECwindows Motifサーバ・パッチに 関する重要なメッセージが表示されます。 DECwindows Motif V1.3-0 cannot be uninstalled. The DECwindows Motif for OpenVMS Alpha Version 1.3 software upgrade also updates certain images that are part of the OpenVMS Alpha operating system. Removing the DECwindows Motif Version 1.3 product (using PRODUCT REMOVE) does not restore the operating system images to their proper state. To revert to a previous version of DECwindows Motif, you must first reinstall the OpenVMS Alpha operating system and then install the appropriate version of DECwindows Motif. Be sure that you want to install the DECwindows Motif Version 1.3 software before proceeding. Do you want to continue? [YES] DECwindows Motifをインストールするとサーバ・パッチが一緒に インストールされることに注意してください。このセクションの 質問は,このまま製品のインストールを続けるか,あるいはサー バ・ソフトウェアをインストールしたくないかを尋ねています。 A.2.3.2.6 ユーロ通貨記号のサポート 次にユーロ通貨記号の サポートをインストールするかどうか尋ねられます。 This option provides Euro sign support for Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha Version 1.3. After installing the option and performing the setup process, you can enter and display the Euro sign. Install the DECwindows Motif Euro sign support [NO] ユーロ・オプションについての詳細は『HP DECwindows Motif for HP OpenVMS Alpha New Features』を参照してください。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-29 A.2.3.2.7 LBXプロキシのインストレーション 次にサーバの インストレーションで,LBX (Low-Bandwidth X)プロキシ・オプ ションをインストールしたいかどうか尋ねるダイアログが表示さ れます。 The LBX proxy reduces the overall network bandwidth required for client-to-server communications. The LBX proxy can be installed as a standalone option or in conjunction with the DECwindows Motif client software. Install Low Bandwidth X (LBX) Support [YES] LBXの機能についての詳細は,『HP DECwindows Motif for HP OpenVMS Alpha New Features』を参照してください。 A.2.3.2.8 クライアント・ソフトウェアのインストレーション の選択 次に,クライアント・ソフトウェアをインストールす るかどうか尋ねられます。 Install the DECwindows Motif Version 1.3 client software? [YES] インストールを行っているシステムあるいはその他のリモート・ システムで,DECwindowsの表示が必要なプログラムを実行する場 合はYesと答えます。 Noと答えた場合は第A.2.3.2.12項へ進みます。 Yesと答えた場合,省略時のクライアント・インストレーション を行うかどうか尋ねられます。 Do you want the defaults for all suboptions? [YES] Yesと答えると,以下のクライアント・インストレーション に対して省略時の設定が適用されます。Yesと答えた場合は第 A.2.3.2.12項へ進みます。Noと答えた場合は第A.2.3.2.9項へ進 みます。 A-30 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.2.3.2.9 デスクトップの選択についての質問 インストレー ションのこの段階で,New Desktopおよび従来のDECwindowsデス クトップについての情報が表示されます。どちらかのデスクトッ プを選択してインストールするか,あるいは両方をインストール するか選択することができます。New Desktopのインストールを 選択した場合,New Desktopを省略時のデスクトップとして設定 するかどうか尋ねてきます。 The New Desktop is a graphical user interface that is derived from the Common Desktop Environment (CDE). It offers the following features not available with the traditional DECwindows desktop: o Multiple workspaces for greater flexibility in managing windows on the screen. o An icon-based File Manager to make it easier to manipulate files from the graphical user interface. o Enhanced support for the drag-and-drop feature, which is fully supported in the new File Manager and Application Manager applications. o New Image Viewer and Icon Editor applications. Both the New Desktop and the DECwindows desktop provide the same underlying X and Motif libraries and the same DECterm, Bookreader, Mail, and Calendar applications. Install New Desktop [YES] The manual pages provide online help text for New Desktop functions. If installed they can be viewed using the man page viewer from the Application Manager. Install Manual (reference) pages for the New Desktop [YES] If the New Desktop is the default, the new login box will be used and the user has the option at login to use either the New or the traditional desktop. If the New Desktop is not the default, the traditional login box will be used and only the traditional desktop will be available. You can change the default desktop by editing the file [SYSMGR]DECW$DEFAULT_DESKTOP.COM and restarting DECwindows. Make the New Desktop the default desktop [YES] 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-31 The traditional DECwindows Desktop is that provided since Version 1.2 of DECwindows. If both new and traditional desktops are installed the user can select which to run when logging in. Install traditional DECwindows Desktop [YES] インストレーション終了後にデスクトップの選択を変更する手順 については,第A.3.4項を参照してください。 A.2.3.2.10 プログラミング言語サポート・オプション 次 に,どのプログラミング言語をインストールするか,プログラミ ング・サンプルをインストールするかどうか問い合わせがありま す。 次のようなダイアログが表示されます。 Headers and related files to support programs in C that will use the DECwindows libraries. Programming Support for the C Language [YES] Include files to support programs in Pascal that will use the DECwindows libraries. Programming Support for the Pascal Language [YES] Include files to support programs in FORTRAN that will use the DECwindows libraries. Programming Support for the FORTRAN Language [YES] Headers and related files to support programs in C that will use the New Desktop widgets. Programming Support for the New Desktop [YES] Examples of programming to use the various libraries. Programming examples [YES] Do you want all the defaults for the subitems? [YES] no Sample sound files that can be used with DECsound. Sound example files [YES] A-32 標準版DECwindows Motifのインストレーション Examples, in various programming languages, of using the DECwindows and standard widgets and libraries. Programming examples for DECwindows [YES] Examples, in C, of using the new widgets provided with the New Desktop. Programming examples for the New Desktop [YES] A.2.3.2.11 変換イメージのサポート 本バージョンでは,TIS (Translated Image Support)をインストールするように求めるプ ロンプトが表示されます。これは,VAXプログラムがDECwindows Motif for OpenVMS Alpha環境で動作できるようにするもので す。TISサポートは,従来のDECwindowsデスクトップ環境でのみ 使用できます。 Translated Image Support Translated image support allows programs translated from the VAX enviroment to work in the Alpha environment with the DECwindows libraries. Translated image support is not available for the New Desktop. Translated Image Support [YES] A.2.3.2.12 言語バリアントについての注意 ここで,言語バ リアントのアップデートについての警告がダイアログに表示され ます。必ず,DECwindows Motif Version 1.3をインストールし てから,使用したいすべての言語についてのDECwindows Motif Version 1.3の言語バリアントをインストールするようにしてく ださい。 If a Local Language Variant is installed, refer to the Installation Guide. If you have a language variant of DECwindows Motif installed then you must upgrade to the version for DECwindows Motif Version 1.3 after completing this installation and before rebooting the system. A failure to do so could prevent DECwindows from starting. If there is no local language variant upgrade available for DECwindows Motif Version 1.3 then you should remove the local language variant before installing DECwindows Motif Version 1.3. Do you want to continue? [YES] 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-33 A.2.3.2.13 インストレーション・オプションの確認 インス トレーション・ダイアログで選択したオプションを確認するかど うか問い合わせがあります。 Do you want to review the options? [NO] y DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0: DECwindows Motif DEC AXPVMS VMS V7.3-1 [Installed] Install the DECwindows Motif Euro sign support: NO Install Low Bandwidth X (LBX) Support: YES Install the DECwindows Motif V1.3-0 client software: YES Install New Desktop: YES Install Manual (reference) pages for the New Desktop: YES Make the New Desktop the default desktop: YES Install traditional DECwindows Desktop: YES Programming Support for the C Language: YES Programming Support for the Pascal Language: YES Programming Support for the FORTRAN Language: YES Programming Support for the New Desktop: YES Programming examples: YES Sound example files: YES Programming examples for DECwindows: YES Programming examples for the New Desktop: YES Translated Image Support: YES Are you satisfied with these options? [YES] A.2.3.2.14 実行ダイアログ この時点で,インストレーショ ン・ダイアログのすべての問い合わせに答えたことになります。 ここから実行段階に入ります。まず,インストールあるいは削除 するすべての製品名が表示されます。インストレーションの進行 状況が示されます。 _______________________ 注意 _______________________ 実行段階では,DECwindows Motifサポート・ファイルのチ ェックが行われます。これらのファイルが使用できない場 合,処理を継続するかどうかの問い合わせがあります。詳 細については,第A.2.3.2.15項を参照してください。 _____________________________________________________ A-34 標準版DECwindows Motifのインストレーション Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0 DISK$ALPHASYS:[VMS$COMMON.] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-6 DISK$ALPHASYS:[VMS$COMMON.] Portion done: 0% ...10% ...20% ...30% ...40% ...50% ...60% ...70% ...80% ...90% A.2.3.2.15 DECwindows Motifサポート・ファイルの確認 イ ンストレーションのこの段階で,DECwindows Motifアプリケー ションおよび実行時サポート・ファイルがオペレーティング・ システムにインストールされていることがチェックされます (DECwindows Motifソフトウェアの実行に必要なトランスポー ト・ファイル,フォント・ファイルなどです)。 **** DECwindows Motif application and run-time support files DETECTED **** OpenVMS Alphaシステムでは,必要なファイルがインストールさ れていない場合でも常に,ファイルがインストールされます。 次に,システムをワークステーションまたはワークステーショ ン・ブート・サーバとして使用するために必要なサポート・ファ イルがインストールされているかチェックされます。サポート・ ファイルがインストールされていれば,次のメッセージが表示さ れます。 **** DECwindows device support files DETECTED **** OpenVMS Alphaシステムで,ファイルがインストールされていな い場合は,システムをワークステーションまたはワークステーシ ョン・ブート・サーバとして使用できないことを通知する次の警 告メッセージが表示されます。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-35 The DECwindows device support files for using this machine as a workstation or as a boot node for workstations have not been installed. You can use the POLYCENTER Software Installation utility to change the options selected when the OpenVMS Alpha software was installed. See the POLYCENTER Software Installation Utility User's Guide for more information. To add the support files and the 75DPI and/or the 100DPI font files using the DECwindows save sets which are shipped with the OpenVMS kit, use the PRODUCT RECONFIGURE command as follows: $ PRODUCT RECONFIGURE VMS You should add the "Support for DECwindows" subclass in the Utilities class. 次のような問い合わせがあります。 Do you wish to continue with this installation without the workstation support? No (省略時の値)と応答してReturnキーを押すと,インストレー ションは中止します。必要なサポート・ファイルを追加してくだ さい。必要なサポート・ファイルを追加した後,インストレーシ ョンを再開します。 Yesと応答してReturnキーを押すと,インストレーションがその まま進行します。 A.2.3.2.16 インストレーションの最終メッセージの確認 イ ンストレーションが無事完了すると,インストールまたは削除さ れた製品のリストが表示されます。最後に,DECwindows Motif製 品のインストレーション完了を通知する最終メッセージが表示さ れます。 ...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0 Layered Product The following product has been removed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-6 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0: DECwindows Motif System reboot will be required following upgrade of language variants. A-36 標準版DECwindows Motifのインストレーション A system reboot will be required to install the new DECwindow Motif images. If this is a new installation you should execute AUTOGEN using the following command: $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK This command adjusts your system parameters and reboots the system. If you wish to use DECwindows with any language other than English, install the appropriate DECwindows Motif Version 1.3 language variant product before using AUTOGEN or rebooting the system. Installation Verification Procedure can be run after reboot. Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation is completed and the system is rebooted. The IVP is located in the following directory: SYS$TEST:DECW$IVP.COM. A.2.4 エラーからの回復 インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合 はエラーが発生する可能性があります。 o オペレーティング・システムのバージョンが正しくない場 合。 o 必要とするソフトウェア・バージョンが正しくない場合。 o インストレーションに必要なクォータが不足している場 合。 o インストレーション・ユーティリティに必要なプロセス・ クォータが十分でない場合。 o OpenVMSのヘルプ・ライブラリが現在使用中である場合。 これらの状態により発生したエラー・メッセージの説明について は,「まえがき」の「関連ドキュメント」に示したドキュメント を参照してください。これらのドキュメントにエラーの分析と対 処方法が示されています。 なんらかの理由によりインストレーションに失敗した場合, POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティ は,次のようなメッセージを表示します。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-37 %PCSIUI-INSFAIL, The installation of DECwindows Motif Version 1.3 for OpenVMS has failed. インストレーションに失敗した場合は,問題を解決してからイン ストレーションを再度実行してください。 A.2.5 インストレーション後のパラメータの調整 CD-ROMからOpenVMSオペレーティング・システムおよび DECwindowsを同時にインストールまたはアップグレードした 場合は,この時点でシステム・パラメータ値がチェックされます (表 1-2および表 A-6を参照)。 _______________________ 注意 _______________________ DECwindowsの新規インストレーションの場合は,このメッ セージは表示されません。 _____________________________________________________ インストレーションが正常に完了した場合は,DECwindows Motif の起動時に次のようなメッセージが表示されます。 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLPAGES is 120000, should be at least 150000 %DECW-W-BADVALUE, Free GBLPAGES is 75040 should be at least 92000 %DECW-W_BADVALUE, SYSGEN parameter CLISYMTBL is 256, should be at least 512 Some SYSGEN parameters must be reset for DECwindows to start. If you type YES, AUTOGEN will change these parameters and reboot your system. If you type NO, AUTOGEN will not be run or cause a reboot but DECwindows will not start. Do you want the system to run AUTOGEN for you [YES] ここで,RETURNキーを押してください。自動的にAUTOGENを実行 してシステム・パラメータを調整し,システムを再ブートした後 にDECwindowsのログイン画面が表示されます。 A-38 標準版DECwindows Motifのインストレーション ___________________________________________________________ A.3 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 ここでは,DECwindows Motifのインストレーションが完了後に実 行する必要がある作業について説明します。 o 第A.3.1項, DECwindows Motifソフトウェアの起動 o 第A.3.2項, IVP (インストレーション検証プロシージャ)の 実行 o 第A.3.3項,代替コンソールの選択 o 第A.3.4項,デスクトップの選択 A.3.1 DECwindows Motifソフトウェアの起動 DECwindows Motifのインストレーション後にシステムを再ブート すると,システムの再起動時にDECwindowsのスタートアップ・ プロシージャが自動的に実行されます。OpenVMS Alphaシステム では,DECW$START_NEW_DESKTOPグローバル・シンボルの値に応 じて,New Desktopのログイン・ダイアログ・ボックスあるいは DECwindowsデスクトップのセッション開始ダイアログ・ボックス のいずれかが表示されます(詳細は第A.3.4項を参照してくださ い)。 システムにDW-MOTIFの有効なライセンスが登録されていない 場合は,コンソール端末にその旨のメッセージが表示され, DECwindows Motifは自動的には起動されません。この場合 は,システムにログインして有効なライセンスを登録してか らDECwindows Motifソフトウェアを起動してください。LMFを 使用してライセンスを登録する方法についての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 DECwindowsの起動方法の詳細については『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してください。 A.3.2 IVP (インストレーション検証プロシージャ)の実行 DECwindows Motifをインストールして起動した後,IVP(SYS$TEST:DECW$IVP.COM) を実行します。IVPには,ソフトウェアのインストレーションが 完全かつ正確に行われたかどうかを確認する6つのテストが含ま れています。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-39 最初に,表示関連テストが2つ実行されます。IVPを実行すると, IVPは現在使用しているハードウェアのタイプを確認します。 o ワークステーションを使用している場合は,表示関連テス トをどこに表示するかを問い合わせてきます。省略時の設 定は,現在使用中のワークステーションです。 o ワークステーションでないマシンを使用している場合は, ディスプレイ名を入力するよう問い合わせがあります。 表示関連テストを行わない場合は,プロンプトでCtrl/Zを入力し てください。これらのテストは,システムにイメージが存在する 場合にのみ実行されます。イメージが存在しない場合は,テスト を実行しないことを通知するメッセージが表示されます。 次に,表示関連のテストが選択されLBX機能をサポートするよう に構成されている場合は,IVPはLBXプロキシ・サーバを使用して 同じ表示関連のテストを繰り返します。LBX機能のサポートを構 成する方法については,『HP DECwindows Motif for HP OpenVMS Alpha New Features』を参照してください。 最後に,表示関連以外のテストが2つ実行されます。 o 最初のテストでMotifのUILコンパイラを実行します。プロ グラミング・サポートをインストールしていない場合は, MotifのUILイメージが存在しないためテストを実行しない ことが通知されます。このテストが実行された場合は,テ スト結果が通知されます。 o 最後のテストでは,テキスト・ファイルをDDIFフォーマッ トに変換し,さらにそれをテキストに変換し直して元のテ キスト・ファイルと比較します。ファイルが一致すればテ ストは成功です。テスト結果が通知されます。 例 A-1に,IVPの実行例を示します。 例 A-1 IVP実行例 (次ページに続く) A-40 標準版DECwindows Motifのインストレーション 例 A-1 (続き) IVP実行例 $ @SYS$TEST:DECW$IVP Copyright 2003 Compaq Information Technologies Group, L.P. Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha Installation Verification Procedure (IVP) This IVP is intended to test some of the functionality of DECwindows Motif and to provide a quick method of verifying the installation. This machine is not a workstation. Please provide the nodename of a workstation on which to display the IVP tests. You must be sure that this account and node have security access to the display node, or the IVP will fail. To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display: NODE33::0.0 %DECW-I-IVP, The IVP will display on NODE33::0.0 %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, Running SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_CLOCK spawned %DECW-I-IVP, Server does not support LBX. Proxy test skipped. %DECW-I-IVP, Invoking the UIL Motif compiler... %DECW-S-IVP, The UIL Motif compiler test completed successfully. %DECW-I-IVP, Beginning CONVERT/DOCUMENT IVP... %DECW-S-IVP, CONVERT/DOCUMENT IVP passed. %DECW-S-IVP, The IVP has completed. $ サーバがLBXプロキシをサポートする場合,上記の例のServer does not support LBXメッセージの代わりに,次のようなメッセ ージが表示されます。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-41 %DECW-I-IVP, LBX Proxy tests, test will execute through a proxy %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_LBX spawned PROXY_MANAGER=local/MISATO:9999 $ lbxproxy %DECW-I-ATTACHED, transport TCPIP attached to its network %DECW-I-ATTACHED, transport DECNET attached to its network %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, Running SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_CLOCK spawned A.3.3 代替コンソールの選択 DECwindows Motifソフトウェアでは,メイン・コンソールからす べての構成をブートすることができます。オペレータ・ウィン ドウを表示するかしないかはCtrl/F2で切り替えることができま す。メイン・コンソールは常にワークステーションの画面です。 メイン・コンソール(ワークステーション画面)にログインしてい る場合,DECwindowsを起動する前にログアウトする必要がありま す。メイン・コンソールから次のコマンドを実行してください。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP コマンド・プロシージャが完了したあと,メイン・コンソールか らログアウトします。ログアウトしない場合は,サーバは起動せ ず,ログイン・ボックスは表示されません。 ターミナル・ポート経由でワークステーションに接続したターミ ナルを代替コンソールとして使用することができます。 メイン・コンソールからブートした場合,DECwindows Motifスタ ートアップ・コマンド・プロシージャを起動した際に代替コンソ ールに接続されます。 A-42 標準版DECwindows Motifのインストレーション 代替コンソールからシステムをブートする場合,コンソール・ウ ィンドウ・アプリケーションを起動することはできません。この アプリケーションについては,リリース・ノートに説明がありま す。 A.3.4 デスクトップの選択 OpenVMS Alphaシステムの場合,DECwindows Motifには,2種類の デスクトップのオプションがあります。CDE (共通デスクトップ 環境)から派生したNew Desktopおよび従来のDECwindowsウィンド ウです。 インストレーション中に,New Desktopおよび従来のDECwindows ウィンドウの両方をインストールする選択をした場合,どちらを 省略時の設定にするか問い合わせがあります。 省略時の設定としてもう一方のデスクトップを選択する場合は, 次の手順を実行してください。 1. SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE APPS SETUP.COMファイルが存在 しない場合はDECW$PRIVATE APPS SETUP.TEMPLATEからコピ ーします(または,以前のバージョンのDECwindows Motifを システムにインストールしていない場合は,新規に作成し ます)。次の例を参照してください。 $ COPY SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - _$ SYS$COMMON:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM 2. SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMを編集し, DECW$START_NEW_DESKTOPのシンボル定義を追加します。New Desktopを省略時の設定にしたい場合は,次のグローバル・ シンボル定義を入力します。 $ DECW$START_NEW_DESKTOP == "TRUE" DECwindowsデスクトップを省略時の設定にしたい場合は, 次のグローバル・シンボル定義を入力します。 $ DECW$START_NEW_DESKTOP == "FALSE" 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-43 3. 次のコマンドを実行して,DECwindowsを再起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART ___________________________________________________________ A.4 DECwindows Motifソフトウェアの管理 DECwindows Motif製品のインストレーション後にシステムをチュ ーニングすることにより,システムの性能を向上させ,システ ム・リソースの消費を低減し,特定のサーバ設定を行うことがで きます。ここでは,DECwindows Motif環境の設定について説明 します。システム管理についての詳細は,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してください。 この節の構成および内容は次のとおりです。 o 第A.4.1項, DECwindows X11ディスプレイ・サーバのスター トアップ・プロシージャ o 第A.4.2項,問題の確認と報告 A.4.1 DECwindows X11ディスプレイ・サーバのスタートアップ・プロ シージャ DECwindows X11ディスプレイ・サーバは,ディスプレイ,キーボ ード,マウスなどのワークステーションのグラフィックス装置 を管理します。スタートアップ・コマンド・プロシージャは, DECwindows X11ディスプレイ・サーバのほとんどの構成パラメー タを自動的に決定します。ただし,次に示すように,コマンド・ プロシージャが決定できない項目がいくつかあります。 o サーバと関連のあるスクリーンのリスト o 各スクリーンのフォント,解像度,カラー機能 o キーボードのレイアウト(LK201-AA,LK401-AAなど) o 適切なネットワーク・トランスポート o 有効なフォント・サーバのリストとシステムでフォント・ サーバを動かすかどうか o クライアント接続の監視レベル A-44 標準版DECwindows Motifのインストレーション o 起動するXサーバ拡張(XINERAMA,SECURITY,あるいはXKBな ど)のリスト o 現在のセキュリティ・ポリシ(SECURITYを使用する場合) o X認証ファイルの現在の場所 o このサーバへのトラステッド・アクセスが可能なユーザの リスト o マルチヘッド構成におけるスクリーンの数と順番(XINERAMA を使用する場合) o Xキーボード・レイアウトと関連オプション(XKBを使用する 場合) サーバ・スタートアップ・ファイルを次のように変更することに より,これらのディスプレイ・サーバ設定を指定することができ ます。 1. SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_SERVER_SETUP.TEMPLATEファイ ルのコピーを作成し,それをSYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_ SERVER_SETUP.COMという名前に変更します。このサーバ・ スタートアップ・ファイルに,各ワークステーション用の DCLコマンド部分を追加して,個々のワークステーションを 設定する方法を明示します。 2. サーバ・スタートアップ・ファイルの2つのセクションのい ずれかにセットアップ・オプションを追加あるいは変更す るためにファイルを編集します。これらのオプションの詳 細は,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の 手引き』,『HP DECwindows Motif for HP OpenVMS Alpha New Features』,あるいはファイルそのものを参照して ください。"Cluster Common or Standalone Workstation Setup"セクションに追加したセットアップ・オプション は,クラスタ内のすべてのノードに対して有効となりま す。"Cluster Member Workstation-Specific Setup"部分に 追加したセットアップ・オプションは,特定のノードに対 してのみ有効となります。ワークステーション固有のオプ ションを追加した場合は,変数node_listも変更しなければ なりません。 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-45 3. 次のコマンドを使用して,サーバ・スタートアップをカス タマイズしたワークステーション上でDECwindows Motifを 再起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART A.4.2 問題の確認と報告 DECwindows Motifを使用していて問題が発生した場合は,弊社に ご連絡ください。保証の詳細については,『ソフトウェア仕様 書』で確認してください。保証期間中に問題が発生した場合は, 弊社のサポート担当者に連絡してください。 ___________________________________________________________ A.5 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリテ ィを使用したインストレーション実行例 ここでは,OpenVMS Alpha Version 7.3-1オペレーティング・シ ステムにおけるDECwindows Motifのインストレーション例を示し ます。 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション(PCSI)ユーティリ ティを使用してDECwindows Motifソフトウェアをインストールす る方法の詳細は,第A.2節を参照してください。 ここに示すインストレーション実行例では,省略時のディレクト リを,DECwindows Motifセーブセットと必要なECOを含むデバイ ス名とディレクトリに設定していることを想定しています。 A-46 標準版DECwindows Motifのインストレーション A.5.1 OpenVMS Alpha Version 7.3-1システムにおけるインストレー ション例 例 A-2に示すのは,十分なシステム・リソースを持つOpenVMS Alpha Version 7.3-1オペレーティング・システムにおける DECwindows Motifのインストレーション実行例です。 例 A-2 十分なシステム・リソースを持つOpenVMS Alpha Version 7.3- 1システムにおけるDECwindows Motifのアップグレード・イン ストレーション例 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0: DECwindows Motif Copyright 2003 Compaq Information Technologies Group, L.P. Compaq Computer Corporation This product uses the PAK: DW-MOTIF Checking values of system parameters... OK DECWindows Motif V1.3-0 cannot be uninstalled. The DECwindows Motif for OpenVMS Alpha Version 1.3 software upgrade also updates certain images that are part of the OpenVMS Alpha operating system. Removing the DECwindows Motif Version 1.3 product (using PRODUCT REMOVE) does not restore the operating system (次ページに続く) 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-47 例 A-2 (続き) 十分なシステム・リソースを持つOpenVMS Alpha Version 7.3-1システムにおけるDECwindows Motif のアップグレード・インストレーション例 images to their proper state. To revert to a previous version of DECwindows Motif, you must first reinstall the OpenVMS Alpha operating system and then install the appropriate version of DECwindows Motif. Be sure that you want to install the DECwindows Motif Version 1.3 software before proceeding. Do you want the defaults for all options? [YES] If a Local Language Variant is installed, refer to the Installation Guide. Do you want to continue? [YES] Do you want to review the options? [NO] Y DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0: DECwindows Motif DEC AXPVMS VMS V7.3-1 [Installed] Install the DECwindows Motif Euro sign support: NO Install Low Bandwidth X (LBX) Support: YES Install the DECwindows Motif V1.3-0 client software: YES Install New Desktop: YES Install Manual (reference) pages for the New Desktop: YES Make the New Desktop the default desktop: YES Install traditional DECwindows Desktop: YES Programming Support for the C Language: YES Programming Support for the Pascal Language: YES Programming Support for the FORTRAN Language: YES Programming Support for the New Desktop: YES Programming examples: YES Sound example files: YES Programming examples for DECwindows: YES Programming examples for the New Desktop: YES Translated Image Support: YES Are you satisfied with these options? [YES] (次ページに続く) A-48 標準版DECwindows Motifのインストレーション 例 A-2 (続き) 十分なシステム・リソースを持つOpenVMS Alpha Version 7.3-1システムにおけるDECwindows Motif のアップグレード・インストレーション例 Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0 DISK$2:[VMS$COMMON.] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-6 DISK$2:[VMS$COMMON.] Portion done: 0% ...10% ...20% ...30% ...40% ...50% ...60% ...70% ...80% ...90% **** DECwindows Motif application and run-time support files DETECTED **** **** DECwindows device support files DETECTED **** ...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0 Layered Product The following product has been removed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.2-6 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-0: DECwindows Motif System reboot is required. Installation Verification Procedure can be run after reboot. $ Logout (次ページに続く) 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-49 例 A-2 (続き) 十分なシステム・リソースを持つOpenVMS Alpha Version 7.3-1システムにおけるDECwindows Motif のアップグレード・インストレーション例 ___________________________________________________________ A.6 ソフトウェア・コンポーネント POLYCENTERソフトウェア・インストレーション(PCSI)ユーティリ ティを使用してDECwindows Motifをインストールした場合は,イ ンストールされているファイルとファイルのインストール先ディ レクトリとサブディレクトリのリストを確認することができま す。 このリストを呼び出すには,次のPCSIコマンドを入力してくださ い。 $ PRODUCT SHOW OBJECT/product=dwmotif 次は,コマンドの出力結果の例です。 A-50 標準版DECwindows Motifのインストレーション OBJECT OBJECT TYPE STATUS ------ ----------- ------ [000000] directory OK [000000]DEC-AXPVMS-DWMOTIF-V0103-1.PCSI$DESCRIPTION file OK [000000]DEC-AXPVMS-DWMOTIF-V0103-1.PCSI$TLB file OK [CDA$LIBRARY] directory OK [CDA$LIBRARY]CL_DAY.DOC_STYLE file OK [CDA$LIBRARY]DEFSTYLE.DDIF file OK [CDE$DEFAULTS] directory OK [CDE$DEFAULTS] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DT.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTCALC.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTCREATE.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTFILE.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTHELLO.DAT file OK . . . 標準版DECwindows Motifのインストレーション A-51 B ________________________________________________________________ インストレーション/アンインストレーション実行例 ここでは,インストレーションの実行例と旧バージョンを削除す るアンインストレーションの例を紹介します。 ___________________________________________________________ B.1 インストレーション実行例 以下に,日本語OpenVMS V7.3-1に国際化DECwindows Motif V1.3 および日本語DECwindows Motif V1.3をインストールする実行例 を紹介します。 インストールは,国際化DECwindows Motif V1.3,日本語 DECwindows Motif V1.3の順に行います。 この例では,DECnetがシャットダウンしていて,ユーザがログイ ンしていないことを前提としています。 B.1.1 国際化DECwindows Motif V1.3のインストレーション $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF_I18N /source=DKA400:[DWMA_JA_ JPU013.KIT] The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3: DECwindows Motif/I18N (c) 1988, 2002 Compaq Computer Corporation Compaq Computer Corporation インストレーション/アンインストレーション実行例 B-1 This product uses the PAK: DW-MOTIF * This product does not have any configuration options. Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 DISK$1:[VMS$COMMON.] The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 Layered Product Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3: DECwindows Motif/I18N This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 2830 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 10 Installation of DECwindows Motif/I18N for OpenVMS Alpha V1.3 completed. You can install Locale Language Variant of DECwindows Motif. B.1.2 日本語DECwindows Motif V1.3のインストレーション この例では,すべてのオプションをインストールします。 $ PRODUCT INSTALL JDECW /source=DKA400:[DWMA_JA_JPU013.KIT] The following product has been selected: DEC AXPVMS JDECW V1.3 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS JDECW V1.3: DECwindows Motif/Japanese (c) 1988, 2002 Compaq Computer Corporation Compaq Computer Corporation This product uses the PAK: DW-MOTIF and DW-MOTIF-UI-JAPANESE B-2 インストレーション/アンインストレーション実行例 Do you want the defaults for all options? [YES] yes Do you want to review the options? [NO] yes DEC AXPVMS JDECW V1.3: DECwindows Motif/Japanese Do you need to install Japanese keymaps?: YES Do you need to install 100dpi Japanese font?: YES Do you need to install 75dpi Japanese font?: YES Are you satisfied with these options? [YES] Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS JDECW V1.3 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS JDECW V1.3 Layered Product DEC AXPVMS JDECW V1.3: DECwindows Motif/Japanese This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 9110 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 34 Installation Verification Procedure can be run after reboot. Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation is completed and the system is rebooted. The IVP is SYS$TEST:DECW$IVP_JA_JP.COM. Installation of DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS Alpha V1.3 completed. Check whether this product have the following PAKs registerd and loaded. PAK Name DW-MOTIF DW-MOTIF-UI-JAPANESE These are required to run any DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS application. If your system is already running DECwindows Motif, restart DECwindows Motif with the following DCL command: $@SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART インストレーション/アンインストレーション実行例 B-3 If your system has not run DECwindows Motif yet, start DECwindows Motif with the following DCL command: $@SYS$MANAGER:DECW$STARTUP ___________________________________________________________ B.2 アンインストレーションの実行例 以下に,国際化DECwindows Motif V1.3および日本語DECwindows Motif V1.3をアンインストールする実行例を紹介します。 アンインストールは,日本語DECwindows Motif V1.3,国際化 DECwindows Motif V1.3の順に行います。 この例では,DECnetがシャットダウンしていて,ユーザがログイ ンしていないことを前提としています。 B.2.1 日本語DECwindows Motif V1.3のアンインストレーション $ PRODUCT REMOVE JDECW The following product has been selected: DEC AXPVMS JDECW V1.3 Layered Product Do you want to continue? [YES] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS JDECW V1.3 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been removed: DEC AXPVMS JDECW V1.3 Layered Product B-4 インストレーション/アンインストレーション実行例 B.2.2 国際化DECwindows Motif V1.3のアンインストレーション $ PRODUCT REMOVE DWMOTIF_I18N The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 Layered Product Do you want to continue? [YES] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been removed: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.3 Layered Product インストレーション/アンインストレーション実行例 B-5 C ________________________________________________________________ エラーからの回復 この付録では,製品のインストレーション時あるいは製品の使用 時に発生する可能性のある障害あるいはエラーに対処するための 情報を提供します。 ___________________________________________________________ C.1 日本語DECwindows Motifのインストレーション時のエラー インストレーション時に問題を検出した場合は,ユーザにそれを 通知し,インストレーションを継続するかどうか問い合わせま す。ある状況の場合は,YESと応答して処理を継続することがで きます。インストレーション処理を中止し,問題を修正する場合 はNOと応答するかReturnキーを押します。続いて,問題を修正し て,インストレーションを再度実行します。 インストレーションに失敗した場合は,次のメッセージが表示さ れます。 %PCSI-E-S_OPFAIL, operation failed %PCSIUI-E-ABORT, operation terminated due to an unrecoverable error condition インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合 はエラーが発生する可能性があります。 o オペレーティング・システムのバージョンが正しくない場 合。 o 必要とするソフトウェア・バージョンが正しくない場合。 o インストレーションに必要なクォータが不足している場 合。 o インストレーションに必要なシステム・パラメータ値が不 足している場合。 o 製品ライセンスが登録されていない場合。 エラーからの回復 C-1 これらの条件により発生したエラー・メッセージについての説明 は,システム・メッセージ,回復手順,OpenVMSソフトウェア・ インストレーションに関するOpenVMSドキュメントを参照してく ださい。上記の状態が通知された場合は,メッセージに記述され ている適切な処置を行う必要があります。 インストレーションに必要な条件については,第1章を参照して ください。 C-2 エラーからの回復 日本語hp DECwindows Motif for hp OpenVMS インストレーション・ガイド ________________________________________________________________ 2003年3月 発行 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24天王洲セントラルタワ ー 電話 (03)5463-6600 (大代表) ________________________________________________________________