_日本語DSM_for_DEC_OSF/1_AXP________________________ リリース・ノート 1994年 4月 ________________________ 注意 ________________________ DSMとは、旧名DEC標準MUMPSのことです。 ______________________________________________________ 改訂/更新情報: 本書は新規作成マニュア ルです。 オペレーティング・システム: 日本語DEC OSF/1 AXPVersion 2.0以降 ソフトウェア・バージョン: 日本語DSM Version 1.0 for DEC OSF/1 AXP 日本ディジタル イクイップメント株式会社 ________________________________________________________________ 初版 1994年 4月 本書の著作権は日本ディジタル イクイップメント株式会社(日本 DEC)が保有しており、本書中の解説および図、表は日本DECの文書 による許可なしに、その全体または一部を、いかなる場合にも再 版あるいは複製することを禁じます。 また、本書に記載されている事項は、予告なく変更されることが ありますので、あらかじめご承知おきください。万一、本書の記 述に誤りがあった場合でも、日本DECは一切その責任を負いかねま す。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は、所定のライ センス契約が締結された場合に限り、その使用あるいは複製が許 可されます。 日本DECは、日本DECまたは日本DECの指定する会社から納入された 機器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合、その性能あ るいは信頼性について一切責任を負いかねます。 (c) Digital Equipment Corporation Japan 1994. All Rights Reserved. Printed in Japan. 下記は米国Digital Equipment Corporationの商標です。 Bookreader, DEC, DECnet, DECstation, DECwindows, DSM, DSM- 11, DSM for ULTRIX, PDP-11, ULTRIX, VAX, VAX DOCUMENT, VAX DSM, VAX DSM DDP, VMS, VT100, VT300, and the DIGITAL logo. このドキュメントは、CD-ROMで提供されています。 本書は、日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. v 1 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.1 概要......................................... 1-2 1.2 ドキュメンテーションについて................. 1-4 1.3 DSM環境...................................... 1-5 1.3.1 コンフィグレーション定義................. 1-6 1.3.2 コンフィグレーション・アクセス制御....... 1-6 1.3.3 ベースライン・ボリューム・セット......... 1-7 1.3.4 ベースライン・モード..................... 1-7 1.3.5 UCIチェーン.............................. 1-8 1.4 グローバルの機能............................. 1-10 1.4.1 グローバル・パージ保護................... 1-10 1.4.2 グローバル保存属性....................... 1-10 1.4.3 グローバル性能........................... 1-11 1.4.4 文字列とグローバル・リファレンスの最大長. 1-11 1.5 アフター・イメージ・ジャーナリング管理....... 1-12 1.5.1 アフター・イメージ・ジャーナル・ファイル 管理ルーチン.............................. 1-12 1.5.2 ユーザ・オープン・コールバック........... 1-14 1.6 インクリメンタル・バックアップ............... 1-15 1.7 ボリューム・セットおよびデータベース・セット に関するその他の情報.......................... 1-17 1.8 ソース・ルーチン・コード保護................. 1-18 1.9 コマンド・ライン・オプションおよびオンライ ン・ヘルプ.................................... 1-20 1.10 プログラマ・モード・サイン・オン・バナー..... 1-21 1.11 システム提供のライブラリ外部ルーチン......... 1-22 iii 1.12 ルーチン行の最大長は512文字.................. 1-25 1.13 言語要素..................................... 1-26 1.13.1 TYPE A言語拡張........................... 1-26 1.13.2 新しいDSM拡張コマンド.................... 1-29 1.14 プログラマ・モードのプロンプトの設定......... 1-31 1.15 DSM TCP/IPとinetdプロセスの併用.............. 1-33 1.16 順編成ファイルI/O用の[NO]TRAP USEコマンド・パ ラメータ...................................... 1-34 1.17 端末設定ユーティリティ(^%TERMUTL)........... 1-35 1.18 グローバル・トランスレーション外部関数....... 1-36 1.19 ライブラリおよびシステム・ユーティリティの更 新............................................ 1-37 1.20 新しいDSMデバイス処理機能.................... 1-38 1.21 磁気テープに関する制限....................... 1-40 1.22 ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する 入出力処理.................................... 1-41 1.22.1 DSM for DEC OSF/1でサポートされていない DSM for OpenVMSのI/O機能.................. 1-41 1.22.2 DSM for DEC OSF/1では異なっているDSM for OpenVMSのI/O機能.......................... 1-42 1.22.3 DSM for OpenVMSには存在しないDSM for DEC OSF/1の機能............................... 1-44 1.23 DSM for DEC OSF/1での端末I/O機能............. 1-46 1.23.1 DSM for DEC OSF/1でサポートされていない DSM for OpenVMSの端末I/O機能.............. 1-46 1.23.2 DSM for DEC OSF/1では異なるDSM for OpenVMSの端末I/O機能...................... 1-46 1.24 DSM for DEC OSF/1でのMUMPS JOBコマンドの違い. 1-48 1.25 DSM-11ブロック・モード・グローバル保 存(^%GBS11).................................. 1-51 1.26 DSM-11との互換機能の提供..................... 1-52 iv 2 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注 意事項 2.1 日本語処理概要............................... 2-2 2.2 日本語処理に伴う注意事項..................... 2-3 2.2.1 $ZPREVIOUS関数の制限..................... 2-3 2.2.2 $ZWATCH変数の制限........................ 2-3 2.2.3 確保されているパッケージ名............... 2-3 2.2.4 内部漢字コードの変更..................... 2-3 2.2.5 入出力処理............................... 2-7 2.2.6 漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSとの データ交換................................ 2-10 2.2.6.1 %RS、%RR、%GTO、%GTIユーティリティ..... 2-10 2.2.6.2 %GBS、%GBS11、%GBRユーティリティ....... 2-10 2.2.6.3 DDPでのデータ交換...................... 2-12 2.3 日本語版で提供されないユーティリティ・ルーチ ン............................................ 2-13 3 日本語DSM for DEC OSF/1 V1.0制限事項 索引 表 1-1 代用文字.................................. 1-31 1-2 サポートされていないDSM for OpenVMS JOBコ マンド・パラメータ........................ 1-48 1-3 DSM for OpenVMSと互換性を持つJOBコマンド・ パラメータ................................ 1-48 1-4 追加のDSM for DEC OSF/1 JOBコマンド・パラ メータ.................................... 1-49 v _________________________________________________________________ まえがき 本書の対象読者 この『リリース・ノート』は、日本語DSM for DEC OSF/1[R] AXP[TM]ソフトウェアを使用するすべてのユーザを対象としていま す。 このリリース・ノートで説明する機能のいくつかは、DSM for ULTRIX Version 1.0、DSM Version 6.2 for OpenVMS VAX、DSM Version 6.2 for OpenVMS AXPに追加されたものです。 DSM for ULTRIXから移行する場合、DEC OSF/1『ULTRIX to DEC OSF/1 Migration Guide』を参照してください。DSM for OpenVMS から移行する場合、DEC OSF/1『VMS to DEC OSF/1 Migration Guide』を参照してください。 本書の目的 本書では、DSMの現バージョンに含まれている、新規の関数および 機能について説明しています。 DSM for DEC OSF/1 AXPのドキュメンテーション・セットは、マル チプラットフォーム用のドキュメンテーション・セットです。DSM for DEC OSF/1 AXPに関する情報に加え、このドキュメンテーショ ン・セットのマニュアルには、次のプラットフォームに関する情 報も含まれています。 o DSM for OpenVMS VAX[1] o DSM for OpenVMS AXP _________________________________ [DSM for OpenVMS VAXは、旧名VAX DSMです。 v o DSM for ULTRIX vi 関連文献 DSMドキュメンテーション・セットは、本書のほか、次のマニュア ルで構成されています。 o 『DSM入門』 DSMの共通のシンタックスおよび言語要素を紹介していま す。これは、MUMPS[R]プログラミングの入門書であり指導書 です。 o 『データベース・オペレーション・ガイド』 DSMデータベースの整合性と信頼性を維持する方法を説明し ています。また、DSMデータベースの内部構造についても説 明しています。 o 『インストレーション・マネージメント・ガイド』 DSMシステムのインストール方法および管理方法について説 明しています。 o 『プログラマーズ・ガイド』 DSMのプログラミング機能を使用する方法を説明していま す。 o 『ランゲージ・リファレンス・マニュアル』 DSM言語のシンタックスおよび言語要素を説明しています。 o 『X and Motifリファレンス・プログラマーズ・ガイドfor DSM』 ウィンドウ・アプリケーションの作成にプログラマが使用で きるX、Motif[R]、ZXMUMPSのルーチンについて説明していま す。 o 『移行の手引き』 日本語DSM for DEC OSF/1と日本語DSM for OpenVMSの間で、 データ、プログラムの交換をする際の注意点、および漢字 DSM-11、日本語DSM for OpenVMSで稼動中のプログラムを日 本語DSM for DEC OSF/1で稼動させるために必要なプログラ ミング上の相違点、注意事項を解説しています。 o 『利用の手引き』 vii 日本語処理機能の利用方法、および、日本語DSM for DEC OSF/1 AXPソフトウェアを使用する上での注意などを解説し ています。 DSMドキュメンテーション・セットは、DEC OSF/1 AXPオンライ ン・ドキュメンテーション・ライブラリ・コンパクト・ディスク で入手可能です。これらのドキュメンテーション・ファイルは、 Bookreader[TM] for DEC OSF/1 AXPで使用できます。これらのフ ァイルヘのアクセスおよび表示に関する詳細については、『DEC OSF/1 Layered Products Disc User's Guide』を参照してくださ い。 viii 本書での取り決め事項 本書では、次の表記法を用います。 ___________________________________________________________ 表記法___________意味______________________________________ 『』 参照マニュアルのタイトルは二重かぎ括弧で囲 まれています。 「」、"" 重要事項を示します。 太字 ユーザ入力を示します。 空白文字により、コマンドやコマンド行を区切 らなければならないことを示します。 [ ] 角括弧で囲まれている要素はオプションである ことを示します。 パス名 rootディレクトリからの経路、またはULTRIXシ ステム上のファイルを示します。 UPPERCASE(大文 ULTRIXシステムは大文字・小文字の区別をしま 字) す。文章、例、構文の説明、機能の定義の中の とlowercase(小 文字列は、示されているとおりに入力してくだ 文字) さい。 root 文章中のULTRIXシステムでのコマンド、パーテ ィション、パス名、ディレクトリ、またはファ イルの名前は、この字体で示されています。 Ctrlキーを押しながらメイン・キーボード上 のxキーを押すことを示します。 Returnキーを押すことを示します。 OSF/1 DEC OSF/1 AXPオペレーティング・システムを _________________示します。________________________________ ix 1 _________________________________________________________________ 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPは、Alpha AXP[TM]プロセッサ上の DSMの最新版の実装です。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPを稼動するには、日本語DEC OSF/1 Version 2.0が必要です。 X Window System Interface for DSMを インストールしたい場合、まず、OSF/1ウィンドウ環境サブセット をインストールしなければなりません。 この章では、DSMのこのバージョンで利用可能な機能および特徴 について説明します。また、DSM-11、DSM for OpenVMS、DSM for ULTRIXとの互換性に関する考察についても説明しています。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-1 1.1概要 _________________________________________________________________ 1.1 概要 この章では、次の点について説明しています。 o ドキュメンテーションについて o DSM環境 o コンフィグレーション定義 o コンフィグレーション・アクセス制御 o ベースライン・ボリューム・セット o ベースライン・モード o UCIチェーン o グローバルの機能 o アフター・イメージ・ジャーナリング管理 o インクリメンタル・バックアップ o ボリューム・セットおよびデータベース・セットに関するそ の他の情報 o ソース・ルーチン・コード保護 o コマンド・ライン・オプションおよびオンライン・ヘルプ o プログラマ・モード・サイン・オン・バナー o システム提供のライブラリ外部ルーチン o ルーチン行の最大長は512文字 o 言語要素(A型拡張も含む) o プログラマ・モードのプロンプトの設定 o DSM TCP/IPとinetdプロセスの併用 o 順編成ファイルI/O用の[NO]TRAP USEコマンド・パラメータ o 端末設定ユーティリティ(^%TERMUTL) o グローバル・トランスレーション外部関数 o ライブラリおよびシステム・ユーティリティの更新 o 新しいDSMデバイス処理機能 o ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 1-2 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.1概要 o DSM for DEC OSF/1での端末I/O機能 o DSM for DEC OSF/1でのMUMPS JOBコマンドの違い o DSM-11ブロック・モード・グローバル保存(^%GBS11) o DSM-11との互換機能の提供 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-3 1.2ドキュメンテーションについて _________________________________________________________________ 1.2 ドキュメンテーションについて 『ランゲージ・リファレンス・マニュアル』は、全DSMプラットフ ォームでのDSM言語要素について説明するマルチプラットフォーム のマニュアルです。『X and Motifリファレンス・プログラマー ズ・ガイドfor DSM』もまた、全プラットフォームのDSMに関するX Window Systemインターフェイスについて説明しています。 DSM-11関連の情報はすべて、『DSM入門』から除去されました。 1-4 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.3 DSM環境 _________________________________________________________________ 1.3 DSM環境 DSM「環境」は、DSMの操作を有効にし、制御するためにDSM「環境 管理者」に使用される作業領域です。1つの環境には、次のリソー スが含まれています。 o DSM環境管理者のOSF/1アカウント。 o 環境ファイルを保持するディレクトリ。次のものが含まれて います。 - DSMボリューム・セット - ジャーナル・ファイル - ログ・ファイル DSMを稼動するための環境を構築するには、スーパユーザ・アカ ウントヘログインして、/usr/sbin/dsminit.sh(dsminit.sh)シ ェル・スクリプトを起動してください。このdsminit.shシェル・ スクリプトは、DSM環境管理者アカウントとして使用するOSF/1 アカウントを初期化します。このアカウントが存在しない場 合、dsminit.shシェル・スクリプトが、このアカウントおよび必 要なディレクトリをすべて作成します。 dsminit.shプロシジャは、DSM管理者のホーム・ディレクト リにdsmdirディレクトリを作成します。ディレクトリ作成 後、dsmdirディレクトリに追加のファイルおよびディレクトリ が作成されます。図 1-1は、dsminit.shによって作成されたディ レクトリの階層構造を示します。 envnmが、DSM環境管理者のアカウントのログイン名を表している 点に注意してください。 1つのOSF/1システム内で複数のDSM環境(各OSF/1ユーザ・アカウン トに対して、1つの環境)を構築できます。各アカウントは、1つの 特有のDSM「コンフィグレーション」を独立に定義、稼動できま す。稼動中のコンフィグレーションヘは、他のOSF/1ユーザ全員が アクセスできます。自身のシステムで、複数の環境で複数のコン フィグレーションを同時に稼動できます。 アプリケーション・プログラマおよびユーザは、-E envnmという コマンド・ライン・オプションを指定することで、どの環境ヘア クセスするのかを示します。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-5 1.3 DSM環境 例: % dsm -E personnel DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP personnel [REB,KMF] > 1.3.1 コンフィグレーション定義 DSM「コンフィグレーション」は、十分な機能を備えたDSM環境の 操作能力について説明します。コンフィグレーション定義は、ベ ースライン・ボリューム・セット上の^SYS環境コンフィグレーシ ョン・グローバルに格納されています。コンフィグレーション定 義には、次のものが含まれています。 o ディスク・バッファの数 o データベース・セット o ジャーナリング o グローバル・トランスレーション o 分散データ処理(DDP) o デフォルトのコマンド・ライン・オプション 1.3.2 コンフィグレーション・アクセス制御 DSM環境管理者は、OSF/1システム上のどのユーザに対し ても、環境アクセスを有効にできます。コンフィグレー ション・アクセス制御が有効な場合、どのユーザがその コンフィグレーションの稼動を許されているのかについ て/usr/users/envnm/dsmdir/dsmaccess.datファイルが指定し ます。envnmとは、DSM環境管理者のアカウントのログイン名で す。 1-6 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.3 DSM環境 1.3.3 ベースライン・ボリューム・セット 各DSM環境は、独自の「ベースライン・ボリューム・セット」 (/usr/users/envnm/dsmdir/dsmbaseline.gls)を保持しています。 ベースライン・ボリューム・セットの名前はDSMで、MGRとPDPとい う2つのUCIを持っています。MGR,DSM UCIとボリューム・セット は、コンフィグレーションを定義およびスタートアップするのに 必要な管理用のルーチンとグローバル、さらにライブラリ(%付き) ルーチンとライブラリ(%付き)グローバルを保持します。PDP,DSM UCIは、DSM-11との互換性モードが有効な場合に使用されるべきラ イブラリ(%付き)ルーチンを保持します。DSMを-Mコマンド・ライ ン・オプションで稼動する際には常に、MGR,DSMのルーチンおよび グローバルへアクセスします。 ベースライン・ボリューム・セットを拡張したり、またベースラ イン・ボリューム・セットにボリュームを追加することはできま せん。またベースライン・ボリューム・セットをビフォア・イメ ージ・ジャーナリングやアフター・イメージ・ジャーナリングで 保護することもできません。 ________________________ 注意 ________________________ ベースライン・ボリューム・セットは、アプリケーション・ ライブラリのルーチンやグローバルを格納するためのもので はありません。アプリケーション独自のライブラリ・ルーチ ンやライブラリ・グローバルが提供されている場合、「UCI チェーン」を用いて、それらをアプリケーション・ボリュー ム・セット上の1つのプライマリLIB UCIに格納してくださ い。 ______________________________________________________ UCIチェーンの詳細については、この章のUCIチェーンの説明およ び「第1.3.5項, UCIチェーン」を参照してください。 1.3.4 ベースライン・モード いったんDSM環境が初期化されると、DSM環境管理者のアカウント ヘログインして、DSMを「ベースライン・モード」で起動できま す。ベースライン・モードヘ入るには、次のように-Mというコマ ンド・ライン・オプションを用いてDSMを起動してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-7 1.3 DSM環境 % dsm -M DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP dsmmgr [Baseline] > [Baseline]という「アクセス・モード指示子」は、稼動中のコン フィグレーションがないことを示します。ベースライン・モード では、DSMは最小限のサービスだけを提供します。その主要な機能 は、稼動中のDSMユーティリティで使用されるよう設計されていま す。ベースライン・モードは、次の特性を持ちます。 o インタプリタ能力はすべて利用可能である。 o グローバルおよびルーチンヘのアクセスは、ベースライン・ ボリューム・セットのMGR,DSMだけに限定されている。 o ジャーナリングおよび分散データ処理(DDP)、その他の高度 な能力は利用できない。 DSM環境管理者は、次のような管理活動にベースライン・モードを 使用します。 o ボリューム・セットの作成 o コンフィグレーションの定義 o コンフィグレーションの開始 ベースライン・モードの詳細については、『インストレーショ ン・マネージメント・ガイド』を参照してください。 1.3.5 UCIチェーン ベースライン・ボリューム・セットは、DSMシステム・ユーティ リティおよびグローバルの格納のためだけのものです。拡張ま たは新しいボリュームを追加することで、ベースライン・ボリュ ーム・セットを拡大することはできません。ベースライン・ボリ ューム・セットをアフター・イメージ・ジャーナリングやビフォ ア・イメージ・ジャーナリングでコンフィギュアすることもでき ません。 1-8 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.3 DSM環境 こうした制限のため、アプリケーションの%ルーチンおよび%グロ ーバルをすべて、最初のアプリケーション・ボリューム・セット のLIB UCIに配置することを推奨します。%ルーチンおよび%グロ ーバルヘの参照がまずLIB UCIから開始されるように、DSMにより 「UCIチェーン」が定義されます。この参照がLIBから見付からな い場合、続いて管理者のUCI (MGR,DSM)が検索されます。 「UCIチェーン」とは、ルーチンおよびグローバルヘの参照が開始 される順序と位置の制御を可能にする機能です。1つ以上のUCIに 対するプライマリ・ディレクトリおよび代替ディレクトリを慎重 に指定することで、「検索チェーン」が作成されます。 UCIチェーンの詳細については、『データベース・オペレーショ ン・ガイド』を参照してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-9 1.4グローバルの機能 _________________________________________________________________ 1.4 グローバルの機能 以降では、グローバル保護、グローバル保存属性、グローバル性 能、およびグローバルの最大文字列長について説明します。 1.4.1 グローバル・パージ保護 ^%GLOMANユーティリティは、グローバルに対する「パージ保護」 (P)の有効/無効の設定を可能にします。パージ保護が有効な場 合、グローバル・ディレクトリ・レベルでの削除(ルート・ノード の削除)を実行するKILLコマンドの使用はDSMが禁止し、DSMは次の エラーを返します。 %DSM-E-PROT, プロテクション違反です。 パージ保護と削除保護(D)とを混同しないでください。削除保護 は、各ノードまたはサブ・ツリーでのKILLコマンドの使用を制御 するものです。 詳細については、『データベース・オペレーション・ガイド』お よび『インストレーション・マネージメント・ガイド』を参照し てください。 1.4.2 グローバル保存属性 ^%GLOMANユーティリティは、「グローバル保存属性」の有効/無効 の設定を可能にします。グローバル保存属性が有効な場合、グロ ーバル・ディレクトリ・レベルでの削除(ルート・ノードの削除) を実行するためにKILLコマンドが使用された後にも、グローバル 保護およびジャーナリング属性は維持しています。グローバル・ ディレクトリ・エントリは、維持されますが、その$DATA値は0に なります。この情報を保存することは、グローバル・ディレクト リ検索中に余分なシステム・オーバヘッドが発生することがある 点に注意してください。^%EGDユーティリティは、グローバル・デ ィレクトリ内のグローバルをすべて表示します。 詳細については、『データベース・オペレーション・ガイド』を 参照してください。 1-10 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.4グローバルの機能 1.4.3 グローバル性能 DSM for DEC OSF/1は、高度な性能を達成するために、2段階のキ ャッシュと2Kバイトのディスク・ブロック・バッファを使用しま す。特にプロセス間の同期化が OSF/1環境のために最適化されま した。 1.4.4 文字列とグローバル・リファレンスの最大長 DSM for DEC OSF/1は、MUMPSのローカル変数およびグローバル変 数に対して512バイトの最大文字列長をサポートしています。ま た、(グローバルおよびローカルの)サブスクリプト付き変数名の 最大長は、245バイトです。 ANSI MUMPSのポータビリティの標準での最大文字列サイズは、わ ずか255バイトである点に注意してください。サブスクリプト付き 変数名のリファレンス・サイズの標準は、128バイトです。したが って、DSMがサポートする値は、移植性の必要条件を超えていま す。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-11 1.5アフター・イメージ・ジャーナリング管理 _________________________________________________________________ 1.5 アフター・イメージ・ジャーナリング管理 以降では、アフター・イメージ・ジャーナル・ファイルの管理に 使用できる外部関数およびユーザ・オープン・コールバック・ル ーチンについて説明します。 アフター・イメージ・ジャーナリングの詳細については、『デー タベース・オペレーション・ガイド』を参照してください。 1.5.1 アフター・イメージ・ジャーナル・ファイル管理ルーチン 次のジャーナル・ファイル管理用の外部関数が、DSMに追加されま した。これらの関数は、^JRNUTLユーティリティと置き換えられま した。ただし、VAX DSM Version 6.1以前のバージョンまたはDSM for ULTRIX Version 1.0から移行する場合に互換性を保つよう、 これら^JRNUTLユーティリティは依然として存在しています。 ジャーナル・ファイル制御およびステータスのルーチン o status=$$STATUS^JRNLIB(vsnam,.what) このルーチンは、ボリューム・セットのジャーナリングのス テータスを返します。 o status=$$DISABLE^JRNLIB(vsnam,[,nxtflg]) このルーチンは、ボリューム・セットに対するジャーナリン グを禁止して、現在のジャーナル・ファイルをクローズしま す。オプション指定により、 FULLというマーク付けを行い ます。 o status=$$ENABLE^JRNLIB(vsnam) このルーチンは、リストでFULLのマークが付いていない最初 のファイルに対してジャーナリングを有効にします。 ジャーナル・ファイル・リスト管理ルーチン o status=$$GETLIST^JRNLIB(vsnam,.jrnlst[,lock]) このルーチンは、ジャーナル・ファイル・リストの内容を、 ローカル・シンボル・テーブル配列ヘと読み込みます。オプ ション指定で、ジャーナル・ファイル・リストをロックしま す。 o status=$$PUTLIST^JRNLIB(vsnam,.jrnlst[,unlock]) 1-12 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.5アフター・イメージ・ジャーナリング管理 このルーチンは、ジャーナル・プロセスにより読み込むこと のできるローカル・シンボル・テーブルからの、ジャーナ ル・ファイル・リストを格納します。オプション指定で、ジ ャーナル・ファイル・リストのロックを解除します。 o status=$$LOCK^JRNLIB(vsnam) このルーチンは、ジャーナル・ファイル・リストをロックし ます。これは、DSMレベルのロックです。 o status=$$UNLOCK^JRNLIB(vsnam) このルーチンは、GETLISTまたはLOCKによるロックを解除し ます。 o status=$$NEXTFILE^JRNLIB(vsnam) このルーチンは、リスト上の次のファイルヘとジャーナル・ プロセスを強制的に移動させます。これは、ジャーナル・フ ァイルがいっぱいになった時に発生する一連の動作と同じで す。 ジャーナル・ファイル管理ルーチン o status=$$CREATE^JRNLIB(vsnam,glsfil,jrnfil,size[,owrt]) このルーチンは、新しいアフター・イメージ・ジャーナ ル(AIJ)ファイルを作成するか、古いアフター・イメージ・ ジャーナル・ファイルを再初期化します。 o status=$$MARKFULL^JRNLIB(jrnfil) このルーチンは、ジャーナル・ファイルにFULLというマーク 付けを行います。 o status=$$NEWLOG^JRNLIB(vsnam) このルーチンは、ボリューム・セットに対して新しいジャー ナル・ファイル・ログを作成します。 o text=$$ERROR^JRNLIB(status) このルーチンは、ステータス・コードに関するテキスト・エ ラー・メッセージを返します。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-13 1.5アフター・イメージ・ジャーナリング管理 1.5.2 ユーザ・オープン・コールバック 先述の新しいジャーナル外部関数は、オプションのユーザ指定 のコールバック・ルーチンにより利用できます。このコールバッ ク・ルーチンは、アフター・イメージ・ジャーナル(AIJ)ファイ ルがクローズ状態の時にはいつでも起動されます。このコールバ ックを用いて、次のことが実行できます。 o 新しいAIJファイルの初期化 o 新しいAIJファイルのリストヘの挿入 o 既存のAIJファイルの再初期化 o ジャーナル・プロセスでの新しいAIJファイルのオープン コールバックの例については、『データベース・オペレーショ ン・ガイド』を参照してください。 1-14 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.6インクリメンタル・バックアップ _________________________________________________________________ 1.6 インクリメンタル・バックアップ インクリメンタル・バックアップ・ユーティリティ( ^BACKUP ) は、バックアップ操作でバックアップされているボリューム・セ ットに対して書き出しを可能にします。 メニューによって起動される^BACKUPユーティリティへのインタ ーフェイスが変更されました。以前のように、既存のバックアッ プ・ファイルを拡張してもよいかどうか質問はしません。既存の バックアップ・ファイルを、上書きまたは拡張しても差し支えな いとBACKUP機能は仮定します。 ^BACKUPユーティリティにより表 示される情報も変更されました。 次は、バックアップおよび復元セッションの例です。 バックアップ・セッションの例 >D ^BACKUP Incremental Backup Utilities 1. BACKUP (BCKUP^BACKUP) 2. RESTORE (REST^BACKUP) 3. UPDATE (REV^BACKUP) Select Option > 1 BACKUP Back up which volume set > EMP Backup file for EMP Increment revision level when backup finished [Y OR N] ? Time Pass Blocks Database Writes ----------------------- ------- ---------- --------------- 10-NOV-1992 11:05:39.26 Scan 16,000 Enabled 10-NOV-1992 11:06:07.13 Write 1 1,657 Enabled 10-NOV-1992 11:06:28.96 Write 2 653 Enabled 10-NOV-1992 11:06:33.20 Write 3 246 Disabled Number of read transfers : 524 Average read size : 4.9 Backup for EMP complete. 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-15 1.6インクリメンタル・バックアップ 復元セッションの例 >D ^BACKUP Incremental Backup Utilities 1. BACKUP (BCKUP^BACKUP) 2. RESTORE (REST^BACKUP) 3. UPDATE (REV^BACKUP) Select Option > 2 RESTORE Restore Incremental Backup to which volume set > EMP Backup file for EMP Time Pass Blocks ----------------------- --------- ---------- 10-NOV-1992 11:10:07.41 Verify 10-NOV-1992 11:10:10.42 Restore 1 1,656 10-NOV-1992 11:10:21.90 Restore 2 653 10-NOV-1992 11:10:23.53 Restore 3 246 EMP restored. インクリメンタル・バックアップの詳細については、『データベ ース・オペレーション・ガイド』を参照してください。 1-16 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.7ボリューム・セットおよびデータベース・セットに関するその他の情報 _________________________________________________________________ 1.7 ボリューム・セットおよびデータベース・セットに関するその他 の情報 次に、ボリューム・セットおよびデータベース・セットに関す る新しい機能、およびDSM for OpenVMSシステムとDSM for DEC OSF/1システムの機能の違いをリストアップします。 o DSM for OpenVMSでは、31個のボリューム・セットをマウン トできます。 DSM for DEC OSF/1では、16個のボリューム・セット(15個の ボリューム・セットと1個のベースライン・ボリューム・セ ット)をマウントできます。 o ボリューム・セットのボリューム・ラベルを入力する際のク ォーテーション・マークは、もはや必要はありません。 o DSM for ULTRIXシステムではサポートされている、rawデバ イスでのボリューム・セットの作成はできません。 ボリューム・セットおよびデータベース・セットの詳細について は、『データベース・オペレーション・ガイド』および『インス トレーション・マネージメント・ガイド』を参照してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-17 1.8ソース・ルーチン・コード保護 _________________________________________________________________ 1.8 ソース・ルーチン・コード保護 DSMでは、ソース・ルーチンを削除すること、およびプレコンパイ ル済みルーチンを完全なまま残しておくことを可能にする、ソー ス・ルーチン・コード保護が提供されています。この機能は、特 権のないユーザからソース・ルーチンを保護します。プレコンパ イル済みコードは、ルーチンを保存する際( ZSAVE時)に、DSM言語 プレコンパイラによって作成されます。ソース・コード保護は、 次によりサポートされます。 o ZDELETEコマンド o ルーチン削除ユーティリティ(^%RPURGE) o プレコンパイル済みルーチン保存ユーティリティ(^%PS) o プレコンパイル済みルーチン復元ユーティリティ(^%PR) プレコンパイル済みコードだけを用いてアプリケーションを稼動 させたい場合には、次の点に注意してください。 o ソース・コードでは、$TEXT(lineref)で参照される行の前 に、2つのセミコロンを(;;)を置かなければなりません。DSM は、実行時にソース・コードヘアクセスするのではなく、プ レコンパイル済みコード内にその行を組み込みます。2つの セミコロンを(;;)を使用せず、しかもソース・コードが存在 しない場合、DSMは%DSM-E-NOSUCHPGMエラーを実行時に返し ます。 o ソース・コードが存在しない場合、$TEXT(entry^routine)は 常に空文字列を返します。 o 通常DSMの新バージョンを更新する際には、プレコンパイラ の最新バージョンを用いてルーチンを再コンパイルする必要 があります。これを実行しないと、実行時に%DSM-E-INTVER エラーが起こります。 次のユーティリティは、プレコンパイル済みコードをサポートし ます。 o ^%RD (Routine Directory) o ^%RDX (Extended Routine Directory) o ^%REPLACE (Routine Recompile) o ^%RSEL (Routine Select) 1-18 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.8ソース・ルーチン・コード保護 o ^%RSIZE (Routine Size) 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-19 1.9コマンド・ライン・オプションおよびオンライン・ヘルプ _________________________________________________________________ 1.9 コマンド・ライン・オプションおよびオンライン・ヘルプ dsmコマンドは、コマンド・ライン・オプションを受け取ります。 それらオプションについては、『プログラマーズ・ガイド』に説 明されています。dsmコマンドおよび有効なコマンド・ライン・ オプションのオンライン・ヘルプについては、dsm(1)リファレン ス・ページを参照してください。dsmリファレンス・ページを表示 するには、次のように、OSF/1 manコマンドを入力してください。 % man dsm 1-20 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.10プログラマ・モード・サイン・オン・バナー _________________________________________________________________ 1.10 プログラマ・モード・サイン・オン・バナー グローバル・ディレクトリと異なるルーチン・ディレクトリを指 定する場合、そのルーチン・ディレクトリはプログラマ・モード のサイン・オン・バナーで表示されるようになりました。 例: % dsm DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP production [REF,KMF] % dsm -r [ACS,MSS] DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP production [REF,KMF][ACS,MSS] 1 2 1 グローバル・ディレクトリ 2 ルーチン・ディレクトリ 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-21 1.11システム提供のライブラリ外部ルーチン _________________________________________________________________ 1.11 システム提供のライブラリ外部ルーチン DSM for DEC OSF/1では、DSM for OpenVMSおよびDSM for ULTRIX と互換性のある、次の外部ルーチンを提供します。 ___________________________________________________________ 外部ルーチン_____外部ルーチン_____外部ルーチン_____________ %ARCCOS %CTIMASC %PROMPT[1] %ARCSIN %CTIMNUM %SETUCI %ARCTAN %DEJRNL %SIN %ASCEBC %DIRECTORY %SQRT %BASEDIT %EBCASC %TAN %BOOLEAN %EXP %UCI %CDATNUM %IOCLOSE %UPCASE %CDATASC %LOG %UPCASEQ %CHKSUM %LOG10 %VERSION[1] %COS %OPCOM %VIEWASSIGN %CRC %POWER %VIEWBUFFER [1]この外部ルーチンは、DSM_for_OpenVMS_Version_6.2に追加さ_ れましたが、DSM_for_ULTRIXでは利用できません。_____________ さらに、DSM for DEC OSF/1では次のライブラリ外部ルーチンも提 供します。 ___________________________________________________________ 外部ルーチン_____外部ルーチン______________________________ %DEV11 %SHELL %GETENV %STAT 1-22 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.11システム提供のライブラリ外部ルーチン ___________________________________________________________ 外部ルーチン_____外部ルーチン______________________________ %LOWCASE %UNSETENV %SETENV____________________________________________________ これらの外部ルーチンおよび独自のルーチンの作成方法の詳細に ついては、『プログラマーズ・ガイド』を参照してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-23 1.11システム提供のライブラリ外部ルーチン ________________________ 注意 ________________________ ANSI MUMPS標準外部呼び出しのシンタックスをサポートする ために、外部ルーチン作成に対するインターフェイスは、 VAX DSM Version 6.1 およびDSM for ULTRIX Version 1.0で 変更されました。DSM for DEC OSF/1 AXPもまたこのシンタ ックスをサポートしています。 「$ZCALL関数およびZCALLルーチン・テーブル・キーワード は、以前のバージョンとの互換性を保つために維持されてい ます。したがって、既存の外部ルーチンを書き直す必要はま ったくありません。」ただし、$ZCALLインターフェイスの説 明は、マニュアルから取り除かれました。VAX DSM Version 6.0インターフェイスを使い続ける場合には、Version 6.0 の『VAX DSMプログラマーズ・ガイド』を参照してくださ い。 ______________________________________________________ DSMライブラリ外部ルーチンを呼び出すために、アプリケーショ ン・ルーチンで引き続き$ZCALL関数を使用できます。 1-24 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.12ルーチン行の最大長は512文字 _________________________________________________________________ 1.12 ルーチン行の最大長は512文字 DSMソース・ルーチンに対するルーチン行の最大長は、255から 512文字に増加されました。現在では、512文字のルーチン行(ライ ン・ラベルも含める)を持つルーチンを開発することができるよう になりました。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-25 1.13言語要素 _________________________________________________________________ 1.13 言語要素 以降では、DSMに追加された新しい言語要素について説明します。 詳細については、『ランゲージ・リファレンス・マニュアル』を 参照してください。 1.13.1 TYPE A言語拡張 次のTYPE A言語拡張がDSMに組み込まれました。 o 二項演算子EXPONENTIATION (**) 演算項Aを演算項Bの回数分、掛け合わせた指数表記の値を算 出します。 o 二項演算子SORTS AFTER (]]) 数値サブスクリプトのコレーティング・シーケンスで、左の 演算項が右の演算項の後に並ぶかどうか調べます。 o 二項演算子PATTERN MATCHに対する論理和の働き パターンを簡略化するために、論理和の働きをパターン照合 に追加します。演算項の文字列の特定の部分にパターン照合 するように、「オルタネーション」(alternation)を使用し て、任意の数の「パターン・アトム」(patatom)の並びが使 用されるということを指定できます。 パターン・アトムとは、次のどれか1つです。 繰り返し回数 パターン文字 繰り返し回数 リテラル 繰り返し回数 オルタネーション オルタネーションとは、次のシンタックスです。 (patatom sequence {, patatom sequence } ... ) たとえば、アメリカの電話番号をチェックする場合を考えて みましょう。電話番号は、少なくとも、7桁のアラビア数字 で構成された市内局番で、その3桁目と4桁目の間はハイフ ン(-)で区切られていなければなりません。また、括弧で囲 まれているか、ハイフンで残りの数字と区切られている、3 桁の市外局番を含むこともあります。 1-26 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.13言語要素 次のパターン照合の表現式は、アメリカの電話番号の3つの 有効な形態を示しています。 PHONE?3N1"-"4N PHONE?3N1"-"3N1"-"4N PHONE?1"("3N1")"3N1"-"4N オルタネーションを使用しない場合、アメリカの電話番号を チェックするには、次の複合のブール表現式が必要です。 (PHONE?3N1"-"4N)!(PHONE?3N1"-"3N1"-"4N)!(PHONE?1"("3N1")"3N1"-"4N) オルタネーションを使用すれば、次の表現式1つだけで十分 です。 PHONE?.1(1"("3N1")",3N1"-")3N1"-"4N この例のオルタネーションでは、電話番号の市外局番は、 1"("3N1")"または3N1"-"という条件で満たされているものと します。オルタネーションの0〜1という範囲にある繰り返し 回数は、演算項文字列PHONEが0〜1桁の市外局番を持つとい うことを示しています。 o MERGEコマンド ソース変数ノードおよびその下位ノードから、コピー先の変 数ノードと対応する下位ノードへと、データをコピーしま す。 o QUITコマンド間接指定 QUITコマンドは、表現式を有効な引数として受け付けます。 o READ、WRITE、OPEN、USEコマンド MUMPSプログラマがデバイス処理を標準化できるように、 READ、WRITE、OPEN、およびUSEコマンドに対して変更が加え られました。詳細については、この章の「第1.20節,新しい DSMデバイス処理機能」の説明を参照してください。 o $FNUMBER関数 TおよびPのコード文字列に対して小文字の使用を許可しま す。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-27 1.13言語要素 例: >W $FN(B,"p") (30.567) o $GET関数 第2引数を受け付けます。この引数は、指定の変数が未定義 の場合に返される値です。 o $NAME関数 すべてのサブスクリプトが文字列または数値のリテラルに評 価されることにより、指定の変数名から生成される変数名の 文字列を返します。 o $QLENGTH関数 指定の変数名の文字列でのサブスクリプトの数を返します。 o $QSUBSCRIPT関数 選択された構成要素を、変数名の文字列から解析して返しま す。こうした構成要素には、固有のサブスクリプト、変数 名、および拡張リファレンス文字列内のUCIとボリューム・ セット指定が含まれます。 $QSUBSCRIPTは、指定の変数名文字列に対して解析操作を実 行して、その文字列から指定のサブスクリプトを抽出して返 します。 例: >S REF="^X(""ONE"",2,3)" >W $QS(REF,1) ONE >W $QS(REF,2) 2 >W $QS(REF,3) 3 o $REVERSE関数 入力文字列の最後の文字が結果として得られる文字列で最初 の文字に、入力文字列の最後から2番目の文字が最初から2番 目の文字にというように、すべての文字が逆の順序に並ぶよ うに、入力文字列を逆にします。 1-28 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.13言語要素 例: >W $RE("abcd") dcba o $ZDEVTYPE特殊変数 DEVTYPE USEコマンド・パラメータを用いてカレント・デバ イスに割り当てられていたデバイス・タイプ文字列を返しま す。 o システム構造化変数 DSMプログラマが、システム・データに関する情報を取得す る移植可能なMUMPSプログラムを作成することを可能にしま す。グローバル・ディレクトリ、ルーチン・ディレクトリ、 ロック・テーブル、およびジョブ・テーブルの情報などの システム・データを検索するのに、同じMUMPSコードが使用 できます。システム構造化変数を用いることにより、同じ MUMPSコードで、任意のMUMPS実装からシステム・データを検 索できます。 システム構造化変数は、標準の接頭語としてサーカンフレッ クス記号とドル記号(^$)を使用します。この記号の後に、 指名された名前のリスト、括弧に囲まれた1つ以上の表現式 が続きます。これらの表現式は、サブスクリプトと呼ばれま す。 DSMは、次のシステム構造化変数をサポートします。 - ^$G{LOBAL}(グローバル名) - ^$J{OB}(ジョブ番号) - ^$L{OCK}(ロック名) - ^$R{OUTINE}(ルーチン名) 現在、$NEXT関数はMUMPS ANSI標準の一部ではありません。 1.13.2 新しいDSM拡張コマンド 次の拡張コマンドが、DSMに追加されました。 o ZBREAKコマンド 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-29 1.13言語要素 ZBREAKは、DSM-11のデバッグ環境に慣れているプログラマの ためにDSM-11との互換性を持つ機能として追加されたデバッ グ用のコマンドです。これは、ZDEBUGおよびZSTEPコマンド と同じように利用できます。たとえば、ZBREAK ONとZBREAK OFFコマンドは、ZDEBUG ONとZDEBUG OFFコマンドと同じ機能 です。ZBREAK IN、ZBREAK OUT、ZBREAK OVERコマンドはそれ ぞれ、ZSTEP INTO、ZSTELP OUTOF、ZSTEP OVERコマンドと同 じ機能です。 o ZDELETEコマンド ZDELETEは、指定のルーチンをルーチン・ディレクトリから 削除します。デフォルトでは、ZDELETEは、指定ルーチンの ソース・コードとプレコンパイル済みコードの両方を削除し ます。ただし、ZDELETEルーチン名のオプション文字列を指 定する際に、S (またはs)というオプション文字を指定でき ます。Sオプションを指定する場合、ZDELETEはルーチン・ソ ースだけを削除して、ルーチン・プレコンパイル済みコード は保存されます。 例: >ZDELETE MENU:"S" 1-30 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.14プログラマ・モードのプロンプトの設定 _________________________________________________________________ 1.14 プログラマ・モードのプロンプトの設定 DSMには、-P "文字列"コマンド・ライン・オプションおよ び%PROMPT外部ルーチンが含まれています。これらは、DSMプロ グラマ・モードのプロンプトを設定するために使用されます。 -Pコマンド・ライン・オプションに対する文字列引数は、ダブ ル・クォーテーションで囲まなければなりません。さらに、文字 列引数は、表 1-1で説明している代用文字および任意のテキスト を組み込むことができます。 表 1-1 代用文字 ___________________________________________________________ 代用文字_________説明______________________________________ %g 現在のグローバル・ディレクトリを表示す る[1] %r 現在のルーチン・ディレクトリを表示する[1] %e 環境名を表示する %n DECnetノード名を表示する [1]コンフィグレーションが稼動中でない場合、無効です。______ ___________________________________________________________ 代用文字の後に続けることのできるプロンプトの最大長は、30バ イトです。それを超えた文字は、切り詰められます。この-Pオプ ションは、%PROMPT外部ルーチンと同じ効果を与えます。%gまた は%rを指定する場合、%SETUCI外部ルーチンが、新しいグローバ ル・ディレクトリまたはルーチン・ディレクトリでプロンプトを 自動的に更新します。 表 1-1で示している代用文字と任意のテキストを組み合わせる ことができます。代用文字は、小文字で入力しなければなりませ ん。テキストは、入力されたとおりに表示されます。 DSMをアプリケーション・モードで稼動する場合、-Pオプションは 無効です。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-31 1.14プログラマ・モードのプロンプトの設定 例: % dsm -P "%n >" nurse > % dsm -P "[%g][%r] >" [PHA,EMP][EMP,EMP] > % dsm -P "Inventory >" Inventory > 両機能の詳細については、『プログラマーズ・ガイド』を参照し てください。 1-32 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.15 DSM TCP/IPとinetdプロセスの併用 _________________________________________________________________ 1.15 DSM TCP/IPとinetdプロセスの併用 DSM for DEC OSF/1 AXPには、TCP/IPをOSF/1 inetd daemonととも に使用するためのサポートがふくまれています。 inetd daemonとは、システムのスタートアップ時に開始される OSF/1プロセスです。このプロセスは、各システム・ポート(1〜 65535)で要求を受信しようとします。ポートで要求が受信される 際、サービスがそのポートに対して登録されていたかどうか確認 するために、inetd daemonが/etc/servicesファイルを調べます。 サービスが登録されていた場合、inetd daemonが/etc/servicesフ ァイルを参照して、そのサービスに対応付けられているプログラ ムを開始します。開始後、そのプログラムがポート要求を処理し ます。 DSMサービスを/etc/servicesファイルに登録すること、 およびDSMサービスが実行しなければならないプログラム を/etc/inetd.confファイルに登録することにより、論理入出 力チャネル(ポート)とともにDSMサービスをシステム・スタートア ップ時に登録できます。 TCP/IPとinetdプロセスの詳細については、『プログラマーズ・ガ イド』を参照してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-33 1.16順編成ファイルI/O用の[NO]TRAP USEコマンド・パラメータ _________________________________________________________________ 1.16 順編成ファイルI/O用の[NO]TRAP USEコマンド・パラメータ DSMのこれまでのバージョンでは、順編成ファイルからの読み込み 時に、$ZTRAPにエラー・トラップを設定して、%DSM-E-ENDOFILEエ ラーがないかどうか$ZERRORを調べることが要求されていました。 DSMの現バージョンでは、ファイルの終端のポーリングを許すため に、[NO]TRAP USEパラメータがサポートされています。 デフォルトは、TRAPです。TRAPが有効な時は、順編成ファイ ルからの読み込み時に、$ZTRAPにエラー・トラップを設定し て、%DSM-E-ENDOFILEエラーがないか$ZERRORを調べなければなり ません。 NOTRAPが有効な時には、ファイル終端(EOF)ステータスを報告す るために、DSMは$ZA特殊変数を使用します。EOFが偽の場合、$ZA は最後に読み込まれたレコードの長さと等価です。EOFが真の場 合、$ZAは-1と等価であり、READコマンドにより返される値は、空 文字列です。 詳細については、『プログラマーズ・ガイド』を参照してくださ い。 1-34 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.17端末設定ユーティリティ(^%TERMUTL) _________________________________________________________________ 1.17 端末設定ユーティリティ(^%TERMUTL) ^%TERMUTLユーティリティは、端末USEパラメータを表示、取得、 および設定するエントリ・ポイントを提供します。次に、エント リ・ポイントを示します。 o DO SHOW^%TERMUTL カレント$IOデバイスに対するUSEパラメータを表示します。 パラメータは、プリンシパル・デバイス( $PRINCIPAL )に表 示されます。 o DO GET^%TERMUTL(.PARM) カレント$IOデバイスに対するUSEパラメータを取得します。 o DO SET^%TERMUTL(.PARM) カレント$IOデバイスに対するUSEパラメータを設定します。 $IOがすべてのエントリ・ポイントに対する暗黙的な入力パラメー タである点、および$IOが端末デバイスでなければならない点に注 意してください。 このユーティリティの詳細については、『プログラマーズ・ガイ ド』を参照してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-35 1.18グローバル・トランスレーション外部関数 _________________________________________________________________ 1.18 グローバル・トランスレーション外部関数 次のグローバル・トランスレーション外部関数が、DSM for DEC OSF/1に含まれています。 o $$TR^%TRAN(NAME,UCI,VOL) o $$REP^%TRAN(NAME,UCI,VOL,FLAG) グローバル・トランスレーション外部関数により、メモリ内のト ランスレーション・テーブルからグローバルのトランスレーショ ン情報を取得できます。DSM環境管理者でない場合、カレントの UCI内にあるグローバルのトランスレーション情報にしかアクセス できません。-Mコマンド・ライン・オプションを用いてDSMヘログ イン中の場合、任意のUCIまたはボリューム・セットのグローバ ル・トランスレーション情報ヘアクセスできます。 詳細については、『データベース・オペレーション・ガイド』を 参照してください。 1-36 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.19ライブラリおよびシステム・ユーティリティの更新 _________________________________________________________________ 1.19 ライブラリおよびシステム・ユーティリティの更新 次は、新規ユーティリティおよび既存のユーティリティに対す る変更点です。ライブラリ・ユーティリティの詳細については、 『プログラマーズ・ガイド』を参照してください。システム・ユ ーティリティの詳細については、『インストレーション・マネー ジメント・ガイド』を参照してください。 o MODIFY^CONFIGユーティリティに^CONDEFユーティリティが追 加されました。このユーティリティで、デフォルトのコンフ ィグレーションを変更できます。 o %PRおよび%PSユーティリティにより、磁気テープまたは順編 成ファイルからのプレコンパイル済みルーチンを保存および リストアできます。 o ^%RXFERユーティリティが、DSMに追加されました。このユー ティリティによりルーチンを、あるUCIとボリューム・セッ トから、別のUCIとボリューム・セットヘ転送できます。 o ^%RCMPユーティリティにより、異なるUCIおよびボリュー ム・セット内のルーチンを比較できるようになりました。 o ^%RRユーティリティにより、他のルーチンを上書きする前 に、上書きしてもよいか確認のためのプロンプトを表示する ようになりました。 o 端末USEパラメータの表示、取得、および設定を可能するた めに、 ^%TERMUTLユーティリティが追加されました。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-37 1.20新しいDSMデバイス処理機能 _________________________________________________________________ 1.20 新しいDSMデバイス処理機能 MUMPSプログラマがデバイス処理を標準化できるように、DSMが機 能拡充されて、新機能が追加されました。ユーザが、独自の「デ バイス制御ニーモニック・スペース」を定義することが可能で す。 「デバイス制御ニーモニック・スペース」とは、デバイス制御ニ ーモニック( READまたはWRITEの制御フォーマット・キーワード) の集まりです。観念上では、ニーモニック・スペースは、特定の デバイスのクラスに対する汎用制御操作を実行する制御ニーモニ ックの集まりを定義します。 OPEN、USE、WRITE、READコマンドに対するMUMPS TYPE A言語拡張 は、定義するデバイス制御ニーモニック・スペースおよびデバイ ス制御ニーモニックの参照を可能にします。 MUMPS OPENコマンドのシンタックスは、オープンするデバイスに1 つ以上のデバイス制御ニーモニック・スペースを対応付けらるこ とを可能にするために、拡張されました。 MUMPS USEコマンドのシンタックスは、変更されるべきデバイスの アクティブなニーモニック・スペースを可能にするために、拡張 されました。 MUMPS READおよびWRITE コマンドのシンタックスは、出力フォー マット制御を実行するために指定されるべきデバイス制御ニーモ ニックを可能にするために、拡張されました。デバイス制御ニー モニックの直前には、スラッシュ記号(/)が置かれ、後ろには有 効なREADおよびWRITEコマンド引数を形成するための、オプション 指定の制御ニーモニック引数リストが続きます。 DSMはまた、デバイスごとに個別にニーモニック・スペースを定義 および使用できるように、DEVTYPEという新しいUSEコマンド・パ ラメータと$ZDEVTYPEという新しい特殊変数を提供しています。 ^IOCTLユーティリティは、DSM環境に対する制御ニーモニック・テ ーブル・ソース・ファイルの編集、構築、およびインストールを 可能にするオプションを組み込んでいます。 1-38 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.20新しいDSMデバイス処理機能 デバイス処理の詳細については、『プログラマーズ・ガイド』お よび『ランゲージ・リファレンス・マニュアル』を参照してくだ さい。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-39 1.21磁気テープに関する制限 _________________________________________________________________ 1.21 磁気テープに関する制限 DSM for DEC OSF/1 AXPは現在、QICハードウェア・デバイスに対 して、固定長のレコードまたは512バイトの倍数のサイズを持つレ コードの書き出しをサポートしています。 この結果、DSMルーチンとユーティリティは、QIC磁気テープ(例、 TZK10)に対して、次の磁気テープ・フォーマットの組み合せをサ ポートします。 AUS AUF EUS EUF A は、ASCII文字セットを許可します。 E は、ASCII文字をEBCDICに変換します。 U は、ラベルを提供しません。 S は、ストリーム・データ・フォーマットを提供します。 F は、固定長の論理レコードであると仮定します。 これ以外の組み合せを使用すると、512文字未満のレコード(たと えば、80文字のラベル)、または512の倍数でないサイズ(可変長レ コード)のQIC磁気テープ・デバイスヘの書き出しを試みてしまい ます。 1-40 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.22ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 _________________________________________________________________ 1.22 ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 ここでは、DSM for OpenVMSおよびDSM for DEC OSF/1での、ファ イルとネットワーク・デバイスに対するI/O処理の違いを次の部分 に分けて説明します。 o DSM for DEC OSF/1でサポートされていないDSM for OpenVMS のI/O機能 o DSM for DEC OSF/1では異なっているDSM for OpenVMSのI/O 機能 o DSM for OpenVMSには存在しないDSM for DEC OSF/1の機能 ファイルおよびネットワーク・デバイスの詳細については、『プ ログラマーズ・ガイド』を参照してください。 1.22.1 DSM for DEC OSF/1でサポートされていないDSM for OpenVMSの I/O機能 次のI/O機能は、DSM for OSF/1ではサポートされていません。 o DECnet通信 o メイル・ボックス o 磁気テープでのRMSファイル(ファイル構造的テープ) o RMS索引ファイルおよびRMS相対ファイル o ファイルに対するRMSブロックI/O o 順編成ファイルに対する、RFAによるRMSランダム・アクセス o MUMPS OPENコマンドに対する次の引数は、順編成ファイルに 対してサポートされていません。 - ALLOCATE=N - BLOCKSIZE=n - CONTIGUOUSBESTRY - EXTENSION=n - NOSEQUENTIAL - PROTECTIONS=options 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-41 1.22ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 - RECORDSIZE=n - UIC="[n,m]" o MUMPS USEコマンドに対する次の引数は、順編成ファイルに 対してサポートされていません。 - RFA="n,m" - SPACE=n o MUMPS CLOSEコマンドに対する次の引数は、順編成ファイル に対してサポートされていません。 - PROTECTIONS=options - UIC="[n,m]" 1.22.2 DSM for DEC OSF/1では異なっているDSM for OpenVMSのI/O機 能 次のDSM for OpenVMSのI/O機能は、DSM for DEC OSF/1では異なっ ています。 o 順編成ファイルに対するMUMPS OPENコマンドの引数 - NEWVERSION 同じ名前のファイルが存在する場合、新ファイルをオー プンする前に、元のファイル名に.bakを付加して、名前 を変更します。 NFSサーバ・サポートを提供するためにUCXを使用す るNFS[TM] を用いて、VMSサーバ上でリモート・ファ イル・システムをマウントする際には制限事項があ ります。それは、.bakを付加して得られるファイル 名が、有効なVMSファイル名でなければならないとい うことです。たとえば、NEWVERSIONパラメータを用い て、VMS NFSサーバ上でtest.datという名前のファイ ルをオープンしようと試みても成功しません。なぜな ら、test.dat.bakという名前が、有効なVMSファイル名 でないからです。この制限事項は、OSF/1 NFSサーバに は適用されません。 - [NO]SHARE 1-42 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.22ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 OSF/1での、ファイルのロックには注意が必要です。 MUMPS OPENコマンドは、ロックの実行に、OSF/1 flock()システム呼び出しを用います。SHAREパラメ ータは、flockをLOCK_SHモディファイアとともに用いま す。NOSHAREパラメータは、flockをLOCK_EXモディファ イアとともに用います。ファイルヘのアクセスを調節す るためにflock機構を使用しないMUMPS以外のプロセス は、不適切な結果をもたらすことがあります。 o 順編成ファイルに対するMUMPS CLOSEコマンドの引数 - SPOOL OSF/1スプーリング機能は、VMSのスプール・キューとは 異なった動作をします。OSF/1プリンタ・スプーリング は、lprコマンドにより提供されます。プリンタ・キュ ーは、printcapデータベースで定義されています。詳細 については、printcap(4)およびlprsetup(8)リファレン ス・ページを参照してください。 QUEUEパラメータでキューが指定されていない場合、 SPOOLパラメータの効果は、OSF/1シェルで次のコマンド を入力する場合と同じです。 % lpr ファイル名 - SUBMIT OSF/1バッチ処理機能は、cronデーモン(cron(8)リファ レンス・ページ)、およびOSF/1 atまたはbatchコマンド (at(1)およびbatch(1)リファレンス・ページ)により提 供されます。 CLOSEコマンドのQUEUEパラメータで指定されているキュ ーがない場合、SUBMITパラメータの効果は、OSF/1シェ ルで次のコマンドを入力する場合と同じです。 % batch ファイル名 - QUEUE=文字列 QUEUE引数は、SUBMITまたはPOOL引数のどちらかを変更 します。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-43 1.22ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 SUBMITコマンドに対するQUEUE=文字列というパラメータ は、OSF/1 lpr コマンドのオプションとして引き渡され ます。たとえば、次のMUMPSコマンド・ラインについて 考えてみてください。 CLOSE "myfile":(SPOOL,QUEUE="-Plaser -w132") 上記の例は、OSF/1シェルで次のコマンドを入力する場 合と同じ効果があります。 % lpr -Plaser -w132 myfile SPOOLコマンドに対するQUEUE=文字列パラメータは、 OSF/1 atコマンドのオプションとして引き渡されます。 たとえば、次のMUMPSコマンドについて考えてみてくだ さい。 CLOSE "myfile":(SUBMIT:QUEUE="at 12:45") 上記の例は、OSF/1シェルで次のコマンドを入力する場 合と同じ効果があります。 % at 12:45 myfile o 順編成ファイルに対するMUMPS READコマンドは、レコード が部分的にファイルから読み取られたどうかを判断するた めの$ZAの使用方法が、DSM for OpenVMSとは異なっていま す。レコード全体が読み取られる場合、 DSM for DEC OSF/1 は、READ変数に返される文字列の長さを返し、それ以外の場 合、$ZAは0に設定されます。順編成ファイル内のレコードが 512文字を超えているかどうか確信がない場合、レコード全 体を読み込む次のコードを使用してください。 K B U FILE R X S ZA=$ZA I ZA'=$L(A) F B=1:1 R B(B) I $ZA=$L(B(B)) Q 1.22.3 DSM for OpenVMSには存在しないDSM for DEC OSF/1の機能 DSM for DEC OSF/1は、DSM for OpenVMSで利用できない名前付き パイプ(FIFO)およびパイプ付きコマンドをサポートします。名前 付きパイプは、VMSメイル・ボックスと等価なサポートを提供しま す。パイプ付きコマンドを使用することで、 OSF/1コマンドを起 動すること、さらに、MUMPS WRITEコマンドを用いてOSF/1コマン ドに対する入力を提供すること、または、MUMPS READコマンドを 1-44 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.22ファイルおよびネットワーク・デバイスに対する入出力処理 用いてOSF/1コマンドからの入力を読み込むことが可能になりま す。 これらの機能の詳細については、『プログラマーズ・ガイド』を 参照してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-45 1.23 DSM for DEC OSF/1での端末I/O機能 _________________________________________________________________ 1.23 DSM for DEC OSF/1での端末I/O機能 ここでは、端末デバイスのI/O処理に関して、DSM for OpenVMSと DSM for DEC OSF/1との違いを次の2点に分けて説明します。 o 「DSM for DEC OSF/1でサポートされていないDSM for OpenVMSの端末I/O機能」 o 「DSM for DEC OSF/1では異なるDSM for OpenVMSの端末I/O 機能」 端末I/Oの詳細については、『プログラマーズ・ガイド』を参照し てください。 1.23.1 DSM for DEC OSF/1でサポートされていないDSM for OpenVMSの 端末I/O機能 次のDSM for OpenVMSの端末機能は、DSM for DEC OSF/1でサポー トされていません。 o MUMPS OPENコマンドに対するBLOCKSIZE=nパラメータ o MUMPS USEコマンドに対する[NO]LOGINパラメータ 1.23.2 DSM for DEC OSF/1では異なるDSM for OpenVMSの端末I/O機能 次のDSM for OpenVMSの端末機能は、DSM for DEC OSF/1では異な っています。 o 端末特性の認識 DSM for DEC OSF/1での端末特性の認識方法は、 DSM for OpenVMSでの方法と同じではありません。 DSM稼動時の端末幅とページ長のデフォルト値は、OSF/1 sttyコマンドに対するcolsおよびrowsオプションにより構築 される設定値です。 DSM for DEC OSF/1は、端末タイプを認識するため に、TERM環境変数を使用します。これで認識できない場 合、VT100[TM]端末タイプであると仮定されます。 1-46 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.23 DSM for DEC OSF/1での端末I/O機能 いったん端末タイプが判断されると、MUMPS USEコマンド に対するスクリーン処理のパラメータに適したエスケー プ・シーケンスを提供するために、terminfoデータベース とcursesパッケージが使用されます。 o OSF/1でのホスト初期化接続のためにLAT端末を設定する手順 は、VMSでの手順とは異なっています。 o MUMPS USEコマンドに対する引数を示します。 - CTRAP=文字列 DSM for DEC OSF/1では、最大3つの異なるCTRAP文字が 提供されています。3つ以上のCTRAP文字を定義しようと 試みると、エラーが発生します。、CTRAP、お よびデバッガ・ブレイク文字とのやりとりに関する詳細 については、『プログラマーズ・ガイド』を参照してく ださい。 - [NO]TYPE READPFLUパラメータは、プロンプト付きのREADが発 行されると常に先読みを強制的にフラッシュします。 READPFLUが有効な場合、[NO]TYPEの設定は無効です。コ マンド・ラインで-e typeaheadが存在しない限り、これ がデフォルトです。 o $Xおよび$Yに対するMUMPS READおよびWRITEのコマンドの影 響は、MUMPS ANSI標準(X11.1-1990)に準拠しており、DSM-11 での動作に準拠しています。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-47 1.24 DSM for DEC OSF/1でのMUMPS JOBコマンドの違い _________________________________________________________________ 1.24 DSM for DEC OSF/1でのMUMPS JOBコマンドの違い 表 1-2では、DSM for DEC OSF/1でサポートされていないDSM for OpenVMS JOBコマンド・パラメータについて説明しています。 表 1-2 サポートされていないDSM for OpenVMS JOBコマンド・パ ラメータ ___________________________________________________________ パラメータ_________注釈____________________________________ OPTION=qualifier_ qualifier_listは、DSM for OpenVMSコマン list ド・ライン修飾子のリストです。このパラメ ータを使用する場合、DSM for DEC OSF/1は エラーを返します。 PRIORITY=n nは、数値で表すVMSプロセス優先順位です。 DSM for DEC OSF/1はこのパラメータを無視 します。 NAME=name nameは、VMSプロセス名です。DSM for DEC ___________________OSF/1はこのパラメータを無視します。_____ 表 1-3では、DSM for DEC OSF/1のもとでサポートされているJOB コマンド・パラメータについて説明します。 表 1-3 DSM for OpenVMSと互換性を持つJOBコマンド・パラメータ ___________________________________________________________ パラメータ_________注釈____________________________________ INPUT=iospec プリンシパル入力デバイスです。 存在しない場合、/dev/nullを使用してくだ さい。 OUTPUT=iospec プリンシパル出力デバイスです。 存在しない場合、/dev/nullを使用してくだ さい。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) 1-48 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.24 DSM for DEC OSF/1でのMUMPS JOBコマンドの違い 表 1-3 (続き) DSM for OpenVMSと互換性を持つJOBコマンド・パ ラメータ ___________________________________________________________ パラメータ_________注釈____________________________________ ERROR=iospec プリンシパル・エラー・デバイスです。 存在しない場合、/dev/nullを使用してくだ さい。 DATA=expr バックグラウンドJOBで%=exprを設定しま す。パラメータ渡しに取って代わられまし ___________________た。____________________________________ DSM for OpenVMS OPTIONパラメータにより提供されている機能 は、表 1-4で説明するDSM for DEC OSF/1 JOBコマンド・パラメー タにより提供されています。 表 1-4 追加のDSM for DEC OSF/1 JOBコマンド・パラメータ ___________________________________________________________ パラメータ_________注釈____________________________________ GLOBALS="UCI,VOL" デフォルトのグローバル・ディレクトリで す。 ROUTINES="UCI,VOL" デフォルトのルーチン・ディレクトリです。 SYMBOL=n シンボル・テーブルのサイズです。 SOURCE=n ソース・バッファのサイズです。 STACK=n スタックのサイズです。 [NO]UNDEFINED MUMPSの以前の特有な言語との互換性の有効/ 無効を設定します。 ___________________________________________________________ (次ページに続く) 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-49 1.24 DSM for DEC OSF/1でのMUMPS JOBコマンドの違い 表 1-4 (続き) 追加のDSM for DEC OSF/1 JOBコマンド・パラメー タ ___________________________________________________________ パラメータ_________注釈____________________________________ [NO]CENABLE INPUT=入力指定が端末である場合 の、の有効/無効を設定します。 [NO]TYPEAHEAD INPUT=入力指定が端末である場合の、先読み 機能の有効/無効を設定します。 MANAGER 管理者モードを有効にします。 [NO]KANJI 実行モードを漢字モード/非漢字モードにす るか設定 (省略時設定はKANJI) [NO]IDRAFT 実行モードをイ草案モード/日本語DSMモード にするか設定 ___________________(省略時設定はNOIDRAFT)__________________ JOBコマンドの詳細については、『ランゲージ・リファレンス・マ ニュアル』を参照してください。 1-50 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1.25 DSM-11ブロック・モード・グローバル保存(^%GBS11) _________________________________________________________________ 1.25 DSM-11ブロック・モード・グローバル保存(^%GBS11) %GBS11ユーティリティは、DSM-11システムで使用できるように、 DSM for OSF/1に組み込まれています。DSM for DEC OSF/1ルーチ ン保存ユーティリティ(^%RS)およびDSM-11ルーチン・リストア・ ユーティリティ(^%RR)を用いることにより、%GBS11ユーティリテ ィを任意のDSM-11システムヘ転送できます。それは、1つ以上の DSM-11グローバル、またはDSM-11グローバル・サブツリーをDSM磁 気テープヘ書き出すために、DSM-11システムで実行されます。DSM 磁気テープからDSM for DEC OSF/1データベースヘのDSM-11グロー バル・データ・ブロックの高速リストアを実行するために、DSM for DEC OSF/1 ^%GBRユーティリティが使用できます。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 1-51 1.26 DSM-11との互換機能の提供 _________________________________________________________________ 1.26 DSM-11との互換機能の提供 DSM for OSF/1では、^CONFIGユーティリティを用いてDSM-11互換 モードを有効にします。DSM-11互換モードが有効な場合、次が適 用されます。 o DSM-11デバイス番号が、デバイス変換テーブルを介して OSF/1ファイル名に変換されます。 o OPEN、USE、およびCLOSEのコマンドに対する引数のDSM-11シ ンタックスが認識されます。 o エラー・メッセージが、DSM-11エラー・メッセージ・シンタ ックスで報告されます。 o DSM-11型のエラー・トラップがサポートされます。 o 日本語I/O機能は、サポートされていません。 詳細については、『プログラマーズ・ガイド』および『インスト レーション・マネージメント・ガイド』を参照してください。 1-52 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの機能と特徴 2 _________________________________________________________________ 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-1 2.1日本語処理概要 _________________________________________________________________ 2.1 日本語処理概要 日本語DSM for DEC OSF/1は、端末および順編成ファイルに対し て、日本語データの入出力が可能です。データには、ASCII文字、 半角カナ文字、漢字(全角文字)の混在が使用できます。また、DEC 漢字コード対応、SuperDEC漢字コード対応の端末、プリンタの他 にJIS漢字コード、シフトJIS漢字コード対応の端末、プリンタへ の入出力が可能です。 さらに各種の関数や演算子に日本語処理が自然な文字列として組 み込まれており、変数に日本語を使用することも可能です。 日本語DSM for DEC OSF/1は、内部漢字コードとしてSuperDEC漢 字を採用しています。そのため、日本語OSF/1とのデータのやり とりが非常に単純化されています。しかし半面、日本語DSM for OpenVMSのDSM漢字コード系、および漢字DSM-11との互換性が一部 保てないという制限があります。 英語版DSM for DEC OSF/1との相違点および日本語DSM for DEC OSF/1の制限事項 日本語DSM for DEC OSF/1は、英語版DSM for DEC OSF/1の拡張版 として構成されています。英語版DSM for DEC OSF/1の次に示す機 能を除いて、すべての機能を使用することができます。 o $ZPREVIOUS関数の省略形は使用できない。 o $ZWATCH変数の省略形は使用できない。 o DASL(DSM Application Software Library) 現在、日本語DSM for DEC OSF/1用のDASLは、日本国内では 販売しておりません。また、英語版マニュアルに記載のある DDP-DOSに関しては、現在、日本国内では販売しておりませ ん。 2-2 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2.2日本語処理に伴う注意事項 _________________________________________________________________ 2.2 日本語処理に伴う注意事項 2.2.1 $ZPREVIOUS関数の制限 日本語DSM for DEC OSF/1 V1.0では、$ZPREVIOUS関数が提供され ていますが、日本語DSM for OpenVMS V6.2と同様に、省略形$ZPの 形では使用することができません。 $ZPREVIOUS関数を使用する場合には、フルスペルで記述するか、 もしくは、 $ORDER関数を使用してください。 2.2.2 $ZWATCH変数の制限 日本語DSM for OpenVMS V6.2と同様に、$ZWATCH変数使用時 に「$ZWATCHの値を参照するコマンドと共に用いられる場合に は、$ZWATCHの省略形は使用できない」という制限があります。 2.2.3 確保されているパッケージ名 日本語DSM for DEC OSF/1 V1.0では、日本語の標準ZCALL関数をサ ポートするために、次に示すZCALLパッケージを使用しています。 したがって、これらのパッケージ名をプログラマが使用すること はできません。 o KNJ o JSY o EXINPUT 2.2.4 内部漢字コードの変更 従来、漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSでは、半角カナを サポートするために、内部漢字コードとして独自のDSM漢字コード 系を採用してきました。しかし、今回、日本語DSM for DEC OSF/1 を開発するにあたり、「SuperDEC漢字」を内部漢字コードとして 採用することにしました。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-3 2.2日本語処理に伴う注意事項 このため、従来の漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSの日本 語処理に、一部互換性のない部分があります。VMS漢字コード系に 関しては、互換性があります。 o 照合順序 内部漢字コードの変更に伴い、半角カナと全角文字の照合順 に違いがあります。 2-4 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2.2日本語処理に伴う注意事項 例: o ローカル変数 漢字文字列を含んだローカル変数が、シフト・コード(| ,[~])がいらない分だけ拡張されました。 許されるローカル変数名のパターンを次に示します。[1] 全角4文字 % + 全 角3文字 全角3文字 + 2文字以内の英数字 % + 全 角3文字 + 英数字1文字 全角2文字 + 4文字以内の英数字 % + 全 角2文字 + 英数字3文字 全角1文字 + 6文字以内の英数字 % + 全 角1文字 + 英数字5文字 英数字1〜8文字 英数字6文字 + 全角1文字 % + 英 数字5文字 + 全角1文字 英数字5文字 + 全角1文字 % + 英 数字4文字 + 全角1文字 英数字4文字 + 全角2文字 % + 英 数字3文字 + 全角2文字 英数字3文字 + 全角2文字 % + 英 数字2文字 + 全角2文字 英数字2文字 + 全角3文字 % + 英 数字1文字 + 全角3文字 英数字1文字 + 全角3文字 % + 全 角3文字 ただし、半角カナおよびSuperDEC漢字のCS3(コードセット3) の全角文字は指定できません。 _________________________________ [表記上、連続することを"+"で示しています。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-5 2.2日本語処理に伴う注意事項 o DSM漢字コード系の漢字シフト・コードの使用が可能になり ます。 漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSでは、"|"(10進数 124,8進数174)および "[~]" (10進数126,8進数176)の文字 は、漢字シフト・コードとして利用されていたため、漢字モ ードでは、これらの文字をデータとして利用することができ ませんでしたが、日本語DSM for DEC OSF/1では利用可能と なります。 o $ASCIIおよび$CHAR関数について 従来の漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSでは、イ草 案モードでない漢字モードでの$ASCII, $CHAR関数は、日本 語化されていません。 したがって、これらの関数の結果は、内部漢字コードに依存 していることになります。今回、内部漢字コードが変更にな ったことに伴い、漢字半角カナまじりの文字列に関しては、 これらの関数には互換性がありません。 例:$CHAR 例:$ASCII 2-6 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2.2日本語処理に伴う注意事項 2.2.5 入出力処理 日本語DSM for DEC OSF/1は、SuperDEC漢字コードを内部コード として採用しているため、日本語入出力処理においても、漢字 DSM-11および日本語DSM for OpenVMSのDSM漢字コード系と一部互 換性のない部分があります。 o SuperDEC漢字コード・デバイスをサポート 日本語DSM for DEC OSF/1では、日本語DSM for OpenVMSで従 来よりサポートされているDEC漢字、JIS漢字およびシフト JIS漢字コードの端末/ファイルに加え、SuperDEC漢字コード の端末/ファイルをサポートします。 順編成ファイルおよび端末への日本語入出力処理で、 SuperDEC漢字コードを使用する場合は、USEコマンドの漢 字文字セット指定オプションKCODEで、次のように"SDEC"を 指定してください。 >U device:KCODE="SDEC" 省略時設定はSuperDEC漢字コードです。 o 漢字直接入力(ダイレクト・インプット)実行時の設定オプシ ョンKINMODE を追加 漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSのDSM漢字コード系 では、漢字直接入力実行時は、常に漢字ONエスケープ・シー ケンスを端末から読み込んだ状態に初期設定しています。 日本語DSM for DEC OSF/1では、この設定を変更する入出力 用オプションKINMODEを提供しています。 KINMODEオプションでは、"ON", "OFF"を指定することができ ます。 - "ON"を指定すると、漢字ONエスケープ・シーケンスを端 末から読み込んだ状態に設定されます。 - "OFF"を指定すると、漢字OFFエスケープ・シーケンスを 端末から読み込んだ状態に設定されます。 KINMODEオプションは、シフトJISコード(U device:KCODE="SJIS"実行時)の場合には、意味をもちま せん。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-7 2.2日本語処理に伴う注意事項 DEC漢字コード(U device:KCODE="DEC"実行時)、SDEC漢字コ ード(U device:KCODE="SDEC"実行時)の場合は、8ビット目オ ンの文字を読み込んだ時は、次のようにみなします。 - U device:KINMODE="OFF"ならば、半角カナとみなしま す。 - U device:KINMODE="ON"ならば、全角文字とみなしま す。 JIS漢字コード(U device:KCODE="JIS"実行時)の場合は、8 ビット目オフの文字を読み込んだ時に、 - U device:KINMODE="OFF"ならば、ASCII文字とみなしま す。 - U device:KINMODE="ON"ならば、全角文字とみなしま す。 o 端末の入出力処理 日本語DSM for DEC OSF/1では、全端末を日本語端末とみな します。 また、漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSとは異な り、漢字直接入力(ダイレクト・インプット)が省略時設定と なります。 端末の入出力処理での日本語入出力設定は、次の設定が省略 時設定になります。 U device:(KANJI:KCODE="SDEC":KON=$C(27,124):KOFF=$C(27,125):KINMODE="ON":KPITCH=4) o 順編成ファイル入出力処理 日本語DSM for OpenVMSでは提供されているMT上の順編成フ ァイルに対しての日本語入出力処理は、日本語DSM for DEC OSF/1では、提供されていません。ディスク上の順編成ファ イルにかぎり、日本語入出力処理を行います。 また、日本語DSM for DEC OSF/1では、FIFOおよびパイプに 対しては、日本語入出力処理を行いません。 順編成ファイル入出力での日本語入出力設定は、次に示す内 容が省略時設定になります。 U device:(KANJI:KCODE="SDEC":KINMODE="ON":KPITCH=4) 2-8 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2.2日本語処理に伴う注意事項 o 漢字DSM-11との非互換 漢字DSM-11では、端末の日本語入出力設定は、^MUXユーティ リティおよび^JISDEFユーティリティを使って行いますが、 日本語DSM for DEC OSF/1では、これらのユーティリティを サポートしていません。 これらの機能を利用している場合には、DSM-11互換モードで の使用はできません。 o 環境変数のサポート - DSMTERMKIN 端末ログイン時の、KINモードの値を設定します。 # setenv DSMTERMKIN OFF - DSMTERMKCODE 端末ログイン時のKCODEの値を設定します。次の4つが、 設定可能です。 # setenv DSMTERMKCODE SDEC # setenv DSMTERMKCODE DEC # setenv DSMTERMKCODE JIS # setenv DSMTERMKCODE SJIS 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-9 2.2日本語処理に伴う注意事項 なお、日本語入出力処理に関する詳細については、『日本語DSM for DEC OSF/1利用の手引き』を参照してください。また、漢字 DSM-11および日本語DSM for OpenVMSからの移行方法の詳細につい ては、『日本語DSM for DEC OSF/1移行の手引き』を参照してくだ さい。 2.2.6 漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSとのデータ交換 日本語DSM for DEC OSF/1と漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSのDSM漢字コード系とでは、漢字内部コードが異なってい ますので、これらのシステム間でデータ交換する場合に注意が必 要です。 2.2.6.1 %RS、%RR、%GTO、%GTIユーティリティ 漢字DSM-11および日本語DSM for OpenVMSの%RS(%GTO)ユーティリ ティで作成されたファイルから日本語DSM for DEC OSF/1のシステ ムに%RR(%GTI)ユーティリティでルーチン(グローバル)をリストア する際に、漢字コードの変換が必要です。 これについては、日本語DSM for DEC OSF/1側の%RR(%GTI)ユーテ ィリティを漢字コード変換用のエントリ・ポイントから起動する ことにより行うことができます。 また、日本語DSM for DEC OSF/1のルーチン、グローバルを漢字 DSM-11および日本語DSM for OpenVMSへリストアする場合には、 日本語DSM for DEC OSF/1側の%RS(%GTO)ユーティリティでファイ ルを作成する際に、これらのユーティリティを漢字コード変換用 のエントリ・ポイントから起動することにより行うことができま す。 2.2.6.2 %GBS、%GBS11、%GBRユーティリティ %GBS、%GBRを利用することにより、%GTO、%GTIに比べて高速にグ ローバルの交換を行うことができます。 日本語DSM for DEC OSF/1の%GBRは、%GTO、%GTIと同様な漢字コー ド変換機能をサポートしています。 つまり、漢字DSM-11システムの%GBS11で作成されたファイルおよ び 日本語DSM for OpenVMSの%GBSで作成されたファイルから日本語 DSM for DEC OSF/1システムにグローバルをリストアするために は、%GBRを漢字コード変換用のエントリ・ポイントから起動する ことにより行うことができます。 2-10 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2.2日本語処理に伴う注意事項 ただし、日本語DSM for DEC OSF/1の%GBSユーティリティは、この 漢字コード変換機能をサポートしていませんので、%GBSによって 作成されたファイルから 日本語DSM for OpenVMSの%GBRを使用して日本語を含むグローバル のリストアは行えません(日本語を含まないグローバルは問題あり ません)。 このような場合には、%GTO、%GTIを使用してください。 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-11 2.2日本語処理に伴う注意事項 2.2.6.3 DDPでのデータ交換 日本語DSM for DEC OSF/1のシステムと漢字DSM-11および日本語 DSM for OpenVMSシステム間のDDP通信では、システムが自動的に 必要な漢字コード変換を行うモードをサポートしますので、利用 者が特に注意する必要はありません。 ただし、次に示す制限事項があります。 o 日本語DSM for DEC OSF/1から、"|" , "[~]"を含むデータを 日本語DSM for OpenVMSもしくは漢字DSM-11システムに渡す と、漢字シーケンス・エラーとなります。 2-12 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2.3日本語版で提供されないユーティリティ・ルーチン _________________________________________________________________ 2.3 日本語版で提供されないユーティリティ・ルーチン 英語版で提供されている次のルーチンは、日本語DSM for DEC OSF/1では提供されません。 o %TPU 日本語DSM for DEC OSF/1 AXPの日本語処理機能および注意事項 2-13 3 _________________________________________________________________ 日本語DSM for DEC OSF/1 V1.0制限事項 日本語DSM for DEC OSF/1 V1.0には、次の制限事項があります。 o NFSマウントされているファイル・システムに対して、NFSク ライアントからDSM環境を作成することはできません。 NFSファイル・システムに対して、DSM環境(DSMDIRディレク トリ以下のファイル群)を作成できるのは、NFSサーバ・シス テムだけです。 o Internet DDPは、サポートされていません。 DSM for OpenVMSでサポートされている同一CPU内でのDDP は、サポートされていません。 同一CPU内のDSM環境でDDPを起動できるDSM環境は1つだけで す。 o ネットワーク経由でログインした端末上での半角カナ入力は 行えません。 dlogin、rlogin等で他システムにログインした場合、半角カ ナの直接入力はできません。 o TP (Transaction Processing)は、サポートされていませ ん。 日本語DSM for DEC OSF/1 V1.0制限事項 3-1 _________________________________________________________________ 索引 _A_____________________________ _F_____________________________ $ASCII関数, 2-6 $FNUMBER関数 小文字のコード文字列, 1-27 _C_____________________________ $CHAR関数, 2-6 _G_____________________________ ^CONDEFユーティリティ, 1-37 %GBR, 2-10 %GBS, 2-10 _D_____________________________ %GBS11, 2-10 DDP, 3-1 ^%GBS11ユーティリティ, 1-51 日本語処理, 2-12 $GET関数 DEC OSF/1コマンド 第2引数, 1-28 man, 1-20 %GTI, 2-10 DEC OSF/1環境変数 %GTO, 2-10 TERM, 1-46 DEVTYPEパラメータ, 1-38 _I_____________________________ dsmbaseline.gls I/O ベースライン・ボリューム・セ 端末による違い, 1-46 ット, 1-7 ファイルとネットワーク・デバ dsminit.shシェル・スクリプト, イスへの違い, 1-41 1-5 inetdプロセス TCP/IP, 1-33 _E_____________________________ ^IOCTLユーティリティ -E envnmオプション, 1-5 デバイス処理, 1-38 索引-1 _J_____________________________ _Q_____________________________ JOBコマンド $QLENGTH関数, 1-28 OPTIONパラメータ, 1-49 QUITコマンド サポートしていないパラメータ, 間接指定, 1-27 1-48 サポートしているパラメータ, _R_____________________________ 1-48 rawデバイス ボリューム・セットの作成, _M_____________________________ 1-17 manpage ^%RCMPユーティリティ リファレンス・ページを参照 新しい特徴, 1-37 manコマンド, 1-20 READコマンド MERGEコマンド, 1-27 / form, 1-38 デバイス制御ニーモニック, _N_____________________________ 1-38 $NAME関数, 1-28 READ /コマンド NEWVERSIONパラメータ デバイス制御ニーモニック, NFS仕様時の制限, 1-42 1-38 $NEXT関数 $REVERSE関数, 1-28 ANSI標準から削除, 1-29 %RR, 2-10 NFSファイル・システム ^%RRユーティリティ 制限, 3-1 新しい特徴, 1-37 NOTRAPパラメータ, 1-34 %RS, 2-10 ^%RXFERユーティリティ, 1-37 _O_____________________________ S OPENコマンド _______________________________ デバイス制御ニーモニック, ^SYS環境コンフィグレーション・ 1-38 グローバル コンフィグレーション定義, P 1-6 _______________________________ %PROMPT外部関数, 1-31 ^%PRユーティリティ, 1-37 ^%PSユーティリティ, 1-37 -P "文字列"オプション, 1-31 索引-2 _T_____________________________ _Z_____________________________ TCP/IP ZBREAKコマンド, 1-29 inetdプロセス, 1-33 ZDELETEコマンド, 1-30 ^%TERMUTLユーティリティ, 1-37 $ZDEVTYPE特殊変数, 1-29 USEパラメータ, 1-35 $ZPREVIOUS関数 TERM環境変数, 1-46 制限, 2-3 $TEXT関数 $ZWATCH変数 プレコンパイル済みコード, 制限, 2-3 1-18 %TPU, 2-13 _イ____________________________ TP (Transaction Processing), インクリメンタル・バックアッ 3-1 プ TRAPパラメータ, 1-34 変更, 1-15 _U_____________________________ オ UCIチェーン _______________________________ 説明, 1-9 オルタネーション USEコマンド 論理和, 1-26 ^%TERMUTLユーティリティ, オンライン・ヘルプ 1-35 リファレンス・ページ, 1-20 デバイス制御ニーモニック, カ 1-38 _______________________________ 外部関数 _W_____________________________ %PROMPT, 1-31 WRITE /コマンド アフター・イメージ・ジャーナ デバイス制御ニーモニック, リング, 1-12 1-38 グローバル・トランスレーショ WRITEコマンド ン, 1-36 / form, 1-38 外部ルーチン デバイス制御ニーモニック, DSM for DEC OSF/1特有, 1-22 1-38 互換性, 1-22 環境 定義, 1-5 関数 $FNUMBER, 1-27 $GET, 1-28 $REVERSE, 1-28 索引-3 _ク____________________________ _シ____________________________ グローバル 磁気テープ 性能, 1-11 制限, 1-40 グローバル属性 システム構造化変数, 1-29 保存, 1-10 システム・ユーティリティ グローバル・トランスレーション ^CONDEF, 1-37 外部関数 更新, 1-37 説明, 1-36 シフト・コード, 2-5, 2-6 グローバルのリストア時の漢字コ 照合順序, 2-4 ード変換, 2-10 グローバル保護 _セ____________________________ パージ属性, 1-10 性能 グローバル・リファレンス グローバル, 1-11 長さ, 1-11 ケ _テ____________________________ _______________________________ デバイス 言語拡張 処理, 1-38 TYPE A, 1-26 デバイス制御ニーモニック OPENコマンド, 1-38 _コ____________________________ READコマンド, 1-38 コマンド USEコマンド, 1-38 QUIT, 1-27 WRITEコマンド, 1-38 ZBREAK, 1-29 デバイス制御ニーモニック・スペ ZDELETE, 1-30 ース コマンド・ライン・オプション 説明, 1-38 -E envnm, 1-5 デバイス制御ニーモニック・テー -P "文字列", 1-31 ブル コンフィグレーション 編集, 1-38 アクセス制御, 1-6 定義, 1-6 _ト____________________________ ドキュメンテーション 変更点の説明, 1-4 索引-4 _ナ____________________________ _ハ____________________________ 内部漢字コード, 2-3 バックアップ シフト・コードの使用, 2-6 インクリメンタル・バックアッ 照合順序, 2-4 プ ローカル変数の文字制限, 2-5 変更, 1-15 パラメータ _ニ____________________________ NOTRAP, 1-34 二項演算子EXPONENTIATION, TRAP, 1-34 1-26 半角カナ入力 二項演算子PATTERN MATCH 制限, 3-1 論理和, 1-26 フ 二項演算子SORTS AFTER, 1-26 _______________________________ 日本語DSM for DEC OSF/1, 2-2 プレコンパイル済みソース・ルー DASL, 2-2 チン・コード KPGMLINEエラー, 2-2 保護, 1-18 $ZPREVIOUS関数の省略形, 2-2 プログラマ・モード $ZWATCHの省略形, 2-2 プロンプトの設定, 1-31 制限事項, 2-2, 3-1 プロンプト 提供されないユーティリティ・ DSM (>) ルーチン, 2-13 設定, 1-31 SuperDEC漢字, 2-2 日本語DSM for OpenVMSおよび漢 _ヘ____________________________ 字DSM-11, 2-2 ベースライン・ボリューム・セッ 日本語処理概要, 2-2 ト(dsmbaseline.gls), 1-7 日本語データの入出力, 2-2 ベースライン・モード 日本語処理用ZCALLパッケージの アクセス・モード指示子, 1-8 追加, 2-3 説明, 1-7 ニーモニック・スペース デバイス制御ニーモニック・ス _ホ____________________________ ペースを参照 ボリューム・セット 入出力処理 rawデバイスでの作成, 1-17 日本語処理, 2-7 ボリューム・ラベルの入力, 1-17 マウント 違い, 1-17 索引-5 _モ____________________________ _リ____________________________ 文字列長 リファレンス・ページ, 1-20 グローバル, 1-11 _ル____________________________ _ラ____________________________ ルーチン ライブラリ・ユーティリティ 保護, 1-18 ^%PR, 1-37 ルーチン行 ^%PS, 1-37 長さ, 1-25 ^%RXFER, 1-37 ルーチンのリストア時の漢字コー ^%TERMUTL, 1-35, 1-37 ド変換, 2-10 更新, 1-37 索引-6 日本語DSM for DEC OSF/1 AXP リリース・ノート _________________________________________________________________ 1994年4月 発行 日本ディジタル イクイップメント株式会社 〒167 東京都杉並区上荻1-2-1 電話 (03)5349-7111 (大代表) _________________________________________________________________