COMPAQ Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 仕様書の包含する範囲 この文書は,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システムおよび日本語OpenVMS VAXオペレーティング・システム(以下それぞれ,日本語OpenVMS Alpha,日本語 OpenVMS VAXと記述します)のソフトウェア機能仕様を述べたものです。ここでは 標準版OpenVMS Alphaオペレーティング・システム,OpenVMS VAXオペレーティング・ システム(以下それぞれ,標準版OpenVMS Alpha,標準版OpenVMS VAXと記述します)に 追加/拡張された日本語処理の機能仕様についてのみ記述していますので,標準版に 含まれている基本機能については『OpenVMS Operating System for VAX and Alpha Version 7.2 Software Product Description (SPD 25.01.56)』を参照してください。 1 日本語処理の概要 日本語OpenVMSは,標準版OpenVMSを拡張して,以下の諸領域での日本語の取り扱いを 可能にしています。標準版OpenVMSの基本機能を損なうことなく,追加機能として日 本語処理を組み込んだものです。したがって,日本語OpenVMSでは標準版に含まれる 機能はそのまま利用できます。周辺装置や端末装置などの環境があれば,日本語を取 り扱うことができますし,英語の端末装置などからは,基本としている英語のままで OpenVMSを利用できます。日本語OpenVMSのもとでは,英語と日本語の双方の処理が可 能で,矛盾なく混在できます。 o 日本語端末のドライバ・プログラム o ユーザ定義文字の作成/更新ユーティリティ o かな漢字変換用辞書 メインテナンス・ユーティリティ o 日本語処理用ランタイム・ライブラリ o 日本語画面管理ライブラリ o 日本語エディタ o 日本語メール・ユーティリティ o 日本語ソート/マージ o 漢字プリント・シンビオント o 日本語ファイル名 o その他の日本語処理用コマンド 1999年4月 AE-QU1CC-TE 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 o 変換キー定義ライブラリ o デバッガ日本語サポート 1.1 日本語端末 漢字文字集合 日本語OpenVMSでは,DEC漢字1983年版漢字端末とDEC漢字1978年版漢字端末を利用でき ます。1983年版漢字端末では,JIS X 0208-1983に準拠した6,877字のDEC漢字1983年版 文字集合とユーザ定義文字などのための8,836字,合計15,713字の文字集合を利用でき ます。1978年版漢字端末では,JIS C 6226-1978に準拠した6,802字のDEC漢字1978年版 文字集合とユーザ定義文字などのための8,836字,合計15,638字の文字集合を利用でき ます。 DEC漢字文字集合の詳細については, 『日本語OpenVMS 概説書』に記述してあります。 端末装置 漢字端末装置には,漢字ROM(固定記憶装置)にJISレベル1および2に相当する文字フ ォントを内蔵するものとJISレベル1だけをもつものの2種類があります。漢字ディスプ レイ・キーボード端末では,これら以外のユーザ定義文字等の追加フォントを初期設 定時に転送するプリローディング方式,または必要時に転送するオンデマンド・ロー ディング方式によって表示します。漢字プリンタでは,ダイナミック・プリローディ ング方式によって追加フォントを表示します。 オンデマンド・ローディング方式には,漢字端末装置のフォント要求機能を用いるハ ードウェア・オンデマンド・ローディングと,漢字端末装置のフォント要求機能を用 いないソフトウェア・オンデマンド・ローディングがあります。 ソフトウェア・オンデマンド・ローディング方式では,ホストに直結,または DECserver経由で接続された端末装置への文字の表示をサポートします。ただし, 1つの漢字端末装置からターミナル・サーバ経由で複数のセッションを使用している場 合,その各セッションで同時にソフトウェア・オンデマンド・ローディングを使用す ることはできません。また,プリローディング方式との併用はできません。 ハードウェア・オンデマンド・ローディング方式は,以下のターミナル・サーバ経由 の接続のみサポートされます。 o ターミナル・サーバ DECserver 90M DECserver 90L+ DECserver 90TL DECserver 200 DECserver 300 DECserver 500 DECserver 700 2 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 ハードウェア・オンデマンド・ローディング方式は,1つの漢字端末装置からターミナ ル・サーバ経由で複数のセッションで同時に使用することができます。ただし,複数 のホストに接続してハードウェア・オンデマンド・ローディングを使用する場合は, 接続しているすべてのホストのフォント・データベースが同一である必要がありま す。 以下の端末装置は,JISレベル1に相当する文字フォントを内蔵しています。 o 漢字ディスプレイ・キーボード端末 VT282-EA(Alpha版ではサポートされません) 以下の端末装置は,JISレベル1および2に相当する文字フォントを内蔵しています。 o 漢字ディスプレイ・キーボード端末 VT284-FA, VT286-FA VT382-FA,VT382-FA, VT382-FB,VT382-FC, VT382-FE,VT382-FG o 漢字プリンタ LA86-AA, LA86-AB, LA88-AA, LA88-AB, LA90-AA, LA90-AB, LA280-AA, LA280-AB, LA380-AA, LN03S-JA, DEClaser 2300 DEClaser 2400 なお,一部の端末装置は,導入後でもオプションで漢字ROMの追加が可能です。また, 一部のDEC漢字1978年版漢字端末は,DEC漢字1983年版漢字端末に改造することができ ます。上記端末装置に加えて,DECwindows対応として,次の端末装置が利用できま す。 o 日本語VXT2000 DECnet環境での日本語の使用上の注意 DECnetにおいての日本語処理では,漢字データの転送(ファイル転送,タスク間通信) およびリモート・ターミナル操作($ SET HOSTコマンド)が可能です。ただし,DECnet を経由してのオンデマンド・ローディングはサポートされていませんので,リモー ト・ターミナル操作には若干の注意が必要です。すなわち,リモート・ターミナルで 日本語処理を効果的に行うには,プリローディング方式を行うことをお勧めします。 VMScluster環境での日本語の使用 VMSclusterでは,各ノード間で漢字データを共有できます。また,コモン・システ ム・ディスクに日本語OpenVMSをインストールすることも可能です。 3 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 ただし,VMScluster環境におけるリモート・ターミナル操作では,前項の"DECnet環境 での日本語の使用上の注意"と同様の制限があり,他ノードのユーザ定義文字の使用 は,プリローディング方式で行います。 端末およびコード系の互換性 DEC漢字文字集合は,日本語OpenVMSおよび日本語ULTRIX,日本語Digital UNIXに共通 で,互換性があります。したがって,これらのシステム間でのデータの受け渡しや端 末エミュレーションを行う場合,漢字コード系にかかわる問題はありません。 1.2 漢字プリント・シンビオント LAシリーズの漢字プリンタで拡張漢字を印字するために拡張されたプリント・シンビ オントです。ホスト直結用とLAT経由用の2種の漢字プリント・シンビオントがありま す。 漢字プリンタでは,漢字プリント・シンビオントを利用して印刷することで,ユーザ 定義文字の追加フォントを使用することができます。接続コントローラの制限やプリ ンタの登録可能文字数による制限もありません。 1.3 フォント・ユーティリティ ユーザ定義文字などのフォントを作成し維持更新するためのユーティリティとして, Character Manager(サブコマンドでユーザ定義文字の作成/登録等ができます)があ ります。 1.4 かな漢字変換用辞書 かな漢字変換を行うための辞書として,一般的な国語辞書に人名および地名を加え た,約10万語を備えたものを提供しています。辞書は,かな漢字変換ライブラリを利 用することによってユーザ・プログラムからも簡単にアクセスできます。システムに は一個の辞書(マスター辞書)に加えて,利用者ごとにその利用者の参照した単語だけ を抜き出して保有する個人辞書(ユーザ辞書)機能があります。通常のかな漢字変換は このメカニズムから,主としてマスター辞書を利用し,個人辞書はユーザが登録した 単語や,自動的に学習された単語を記録し,変換効率を上げる目的で使われます。 1.5 かな漢字変換ライブラリ かな漢字変換(ローマ字漢字変換を含む)にかかわる各種操作を行うサブルーチン・ラ イブラリを提供します。このライブラリはOpenVMSの標準のコーリング・シーケンスを 用いており,各種のプログラミング言語で作成されたプログラムから呼び出して利用 することができます。ライブラリをコールして,かな漢字変換操作を行ったり,かな 漢字変換付のデータ入力操作を行うプログラムを作成することができます。かな漢字 変換ライブラリは,日本語OpenVMSの各種アプリケーション・ソフトウェアで統一的に 利用しています(辞書の内容が共通に利用できます)。ライブラリの構成内容は日本語 ULTRIXや日本語Digital UNIXとの互換性を考慮しています。 4 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 1.6 日本語画面管理ライブラリ(日本語SMG) 標準版SMGに日本語処理機能を拡張したバージョンです。標準版SMGで日本語の文字を 使用した場合,文字衝突(いわゆる文字化け)が起こる可能性がありますが,日本語SMG では,未定義文字の概念を適用することにより,衝突を処理します。 1.7 DEC XTPU DEC XTPUは,DECTPUに日本語処理機能を追加したものです。DEC XTPUは,高性能でプ ログラマブルなテキスト処理用のユーティリティで,マルチ・バッファ,マルチ・ウ ィンドウ,サブプロセス機能など数多くの特徴があります。DEC XTPUには標準とし て,高度な日本語編集機能をもつエディタ,日本語EVE V3が用意されています。日本 語EVE V3には,いままでEVEJを使っていたユーザのために,EVEJエミュレーション機 能があります。 1.8 日本語メール・ユーティリティ VMS Mailに日本語処理を追加したものです。基本機能はVMS Mailと同じです。DECnet で連結されたシステム・コンプレックスでは,システム間での日本語メールを送受信 できます。ネットワークの中のシステムは,必ずしも日本語OpenVMSを必要としませ ん。エラー・メッセージやヘルプ・メッセージは日本語化されています。 1.9 日本語ソート・マージ 標準版SORT/MERGEに以下の機能を追加・拡張したものです。SORT/MERGEのコレーティ ング・シーケンス処理に,漢字特有の性質を考慮しています。 o 音読み順ソート/マージ o 訓読み順ソート/マージ o 部首コード順ソート/マージ o 総画数順ソート/マージ o 国語辞典方式ソート/マージ 国語辞典方式では,ふりがなフィールドに全角または半角文字を使用することができ ます。 1.10 日本語ファイル名 Extended File Specificationの機能により,日本語のファイル名をODS-5ディスクに Unicode形式で格納することが出来ます。また,RMSや一部のコマンド/ユーティリティ では,ODS-5のファイルに対して,DEC漢字コードを用いて最大72文字の日本語ファイ ル名を扱うことができます。 日本語ファイル名をサポートするユーティリティについては『日本語OpenVMS V7.2リ リースノート』を参照してください。 5 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 1.11 翻訳メッセージ/ヘルプ 翻訳メッセージ/ヘルプは,OpenVMSのメッセージおよびヘルプを日本語で参照できる ようにするユーティリティです。翻訳メッセージ/ヘルプが提供する機能は次のとおり です。 o いくつかのOpenVMSコマンドと,ユーティリティの日本語に翻訳されたメッセージ とヘルプを提供します。 o 使用したい言語を選択するためのコマンド・プロシージャを提供します。 翻訳メッセージ/ヘルプでは,プロセスごとに使用する言語を選択することができま す。システムにログインした状態では英語に設定されています。 1.12 日本語OpenVMSテーラリング(VAXのみ) 日本語OpenVMSテーラリング・ユーティリティは,日本語OpenVMSをインストールした システム・ディスクに,新たに日本語OpenVMSファイルを追加する,または,削除する ことを可能とします。追加または削除する日本語OpenVMSのファイルは,クラス(機能 単位)あるいはサブクラス(クラスの中のユーティリティ単位)で指定することができま す。 1.13 ユーザ・キー定義ライブラリ ユーザ・キー定義ライブラリ(IMLIB)は,かな漢字変換のキー定義をユーザが変更する ことのできる機能を提供するライブラリです。ユーザ・キー定義ライブラリを使って 作られたアプリケーションの間では,一人のユーザが同じかな漢字変換のキー定義を 使用することができます。また,ユーザが独自にキー定義を行い,それをユーザ・キ ー定義ライブラリを使って作られたアプリケーションの中でかな漢字変換をするとき に使うことができます。 1.14 デバッガ日本語サポート デバッガ日本語サポートは,日本語COBOLの日本語機能を用いたプログラムのデバッグ を容易に行うことを目的とする機能です。標準版のデバッガに日本語入出力機能およ び日本語COBOLの日本語機能に対応した機能が組み込まれています。以下の機能をサポ ートします。 o 日本語利用者語 o 日本語文字定数 o 日本語によるコメント o かな漢字変換機能 o 日本語DECwindowsインターフェイス 6 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 1.15 フロントエンド日本語入力プロセス(FIP) FIPは,日本語OpenVMS上の漢字端末(VT284, VT382等)上で動いているアプリケーションに,日本語を入力するためのフロントエン ド・システムです。FIPを起動している環境下では,アプリケーションの入力要求にし たがってFIPが日本語入力を行い,その結果をアプリケーションに返します。この時使 用されるインターフェイスは,システムサービスの$QIOです。したがって,日本語入 力機能を持たないアプリケーションに対しても,日本語の入力が可能となります。FIP を使用した場合と使用していない場合とでは,$QIOの終了条件が異なることがありま す。 1.16 その他の日本語処理ユーティリティ OpenVMSのINQUIREコマンドの日本語版であるKINQUIREは,日本語を含むDCLコマンド・ プロシージャなどに利用できます。漢字コードを各種のものに変換するKCODEユーティ リティは,JIS漢字コードやCP/M漢字コード,MS-DOS漢字コード,さらに主要なコンピ ュータ・ベンダー独自のコード系(IBM,富士通,日立各社のMシリーズ用漢字コード 系,日本電気(各種)コード系)からの,またはそれらへの,漢字コード変換を行いま す。変換テーブルに従って漢字コードを変換するKCONVERTは,主に,DEC漢字1978年版 から1983年版への変換またはその逆の変換に使用します。DEC漢字1978年版から1983年 版への変換またはその逆の変換に用いる変換テーブルは日本語OpenVMSに含まれていま す。 1.17 日本語DECwindowsフォント・ファイル/キーマップファイル ワークステーション上で日本語を表示するための漢字フォントとして,スクリーン, 明朝,ゴシックのフォントを提供します。利用できるフォントの大きさは,スクリー ンは4種類,明朝,ゴシックは6種類です。 キーマップファイルは,Alpha版の場合,LK401-JJ等のJIS配列キーボードやOADG 106 キー日本語キーボード(PCXAJ-AA)を含む7種類のキーボードをサポートします。 VAX版の場合,キーマップ・ファイルは,LK401-JJ等のJIS配列キーボードを含む6種類 のキーボードをサポートします。 2 必要なハードウェアの最小構成 2.1 適用プロセッサ(Alpha) Alpha: DEC 2000モデル300, 500, DEC 3000モデル300, 300L, DEC 3000モデル300X, 300LX, DEC 3000モデル400, 400S, 7 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 DEC 3000モデル500, 500S, 500X, DEC 3000モデル600, 600S, DEC 3000モデル700, 700LX, DEC 3000モデル800, 800S, DEC 3000モデル900, 900LX, DEC 4000モデル600シリーズ, DEC 4000モデル700シリーズ, DEC 7000モデル600シリーズ, DEC 10000モデル600シリーズ Alpha Station: Alpha Station 200モデル4/100, 4/166, Alpha Station 200モデル4/233, Alpha Station 250モデル4/266, Alpha Station 255モデル233, Alpha Station 255モデル300, Alpha Station 400モデル4/166, Alpha Station 400モデル4/233, 4/266, Alpha Station 500モデル266, Alpha Station 500モデル333, Alpha Station 500モデル400, Alpha Station 500モデル500, Alpha Station 600モデル5/266, 5/333, Alpha Station 600Aモデル5/500 Digital Server: Digital Server 2100モデルA500MP, Digital Server 2100モデルA600MP Alpha Server: Alpha Server 300モデル4/266, Alpha Server 400モデル4/166, 4/233, Alpha Server 800モデル5/333, 5/400, 5/500, Alpha Server 1000モデル4/233, 4/266, Alpha Server 1000モデル5/300, Alpha Server 1000Aモデル4/233, 4/266, Alpha Server 1000Aモデル5/266, 5/333, Alpha Server 1000Aモデル5/400, 5/500, Alpha Server 1200モデル5/333, Alpha Server 2000モデル4/233, 4/275, Alpha Server 2000モデル5/250, 5/300, Alpha Server 2100モデル4/200, 4/233, Alpha Server 2100モデル4/266, 4/275, 8 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 Alpha Server 2100モデル5/250, 5/300, Alpha Server 2100Aモデル4/275, Alpha Server 2100Aモデル5/250, 5/300, Alpha Server 2100A LPモデル4/275, Alpha Server 2100A LPモデル5/250, 5/300, Alpha Server 4000モデル5/300, 5/400, Alpha Server 4100モデル5/300, 5/300E, Alpha Server 4100モデル5/400, 5/466, Alpha Server 8200モデル5/300, 5/350, Alpha Server 8200モデル5/400, 5/440, Alpha Server 8200モデル5/625, Alpha Server 8400モデル5/300, 5/350, Alpha Server 8400モデル5/400, 5/440, Alpha Server 8400モデル5/625, Compaq Alpha Server GS60, Compaq Alpha Server GS140 2.2 必要な最小ハードウェア(Alpha) o CD-ROM駆動装置 内蔵CD-ROMを持たないDEC 7000モデル600シリーズやDEC 10000モデル600シリーズにイ ンストールする場合には,RRD42等のCD-ROM駆動装置またはアクセス可能なEthernetに 接続されたInfoServerが必要です。 ※InfoServerについては『InfoServer Software Product Description (SPD 33.20.xx)』を参照してください。 o ディスク装置 RA,RFまたはRZシリーズのディスク装置が必要です。 o メインメモリ 最小64 MB以上のメイン・メモリが必要です。 o 端末装置コンソールおよび漢字ディスプレイ端末装置が必要です。ただし,ワーク ステーションの場合には,これらは不要です。 2.3 適用プロセッサ(VAX) VAX: VAX 4000モデル50, VAX 4000モデル100, VAX 4000モデル100A, 105A, VAX 4000モデル106A, 108, 9 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 VAX 4000モデル200, VAX 4000モデル300, VAX 4000モデル400, VAX 4000モデル500, VAX 4000モデル500A, 505A, VAX 4000モデル600, VAX 4000モデル600A, VAX 4000モデル700A, 705A, VAX 6000モデル200シリーズ, VAX 6000モデル300シリーズ, VAX 6000モデル400シリーズ, VAX 6000モデル500シリーズ, VAX 6000モデル600シリーズ, VAX 7000モデル600シリーズ, VAX 7000モデル700シリーズ, VAX 7000モデル800シリーズ, VAX 8200, VAX 8250, VAX 8300, VAX 8350, VAX 8500, VAX 8530, VAX 8550, VAX 8600, VAX 8650, VAX 8700, VAX 8800, VAX 8810, VAX 8820, VAX 8830, VAX 8840, VAX 8842, VAX 8974, VAX 8978, VAX 9000モデル110, 110VP, VAX 9000モデル210, 210VP, VAX 9000モデル300シリーズ, VAX 9000モデル400シリーズ, VAX 10000モデル600シリーズ MicroVAX: MicroVAX II, MicroVAX 2000, MicroVAX 3100モデル10,10E, MicroVAX 3100モデル20,20E, MicroVAX 3100モデル30,40, MicroVAX 3100モデル80,85,88, MicroVAX 3100モデル90,95,96,98, MicroVAX 3300, MicroVAX 3400, MicroVAX 3500, MicroVAX 3600, MicroVAX 3800, MicroVAX 3900 VAXstation: VAXstation II/GPX, VAXstation II/QVSS, 10 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 VAXstation 2000, 2000/GPX, 2000/MFB VAXstation 3500, VAXstation 3520, VAXstation 3540, VAXstation 4000 VLC, VAXstation 4000モデル60, VAXstation 4000モデル90,95,96 VAXserver: VAXserver 3100モデル10, 10E, VAXserver 3100モデル20, 20E, VAXserver 3300, VAXserver 3400, VAXserver 3500, VAXserver 3600, VAXserver 3800, VAXserver 3900, VAXserver 4000モデル200, VAXserver 4000モデル300, VAXserver 4000モデル400, VAXserver 4000モデル500, VAXserver 4000モデル600, VAXserver 6000モデル210,220, VAXserver 6000モデル310,320, VAXserver 6000モデル410,420, VAXserver 6000モデル510,520, VAXserver 6000モデル610, VAXserver 6000モデル620, VAXserver 6000モデル630, VAXserver 8200, 8250, VAXserver 8300, 8350, VAXserver 8530, 8550, VAXserver 8600, 8650, VAXserver 8700, VAXserver 8800, 8810, 8820, 8830, 8840 2.4 適用されないプロセッサ(VAX) o MicroVAX I o VAX-11/725, VAX-11/730, VAX-11/750, VAX-11/751, VAX-11/780, VAX-11/782, VAX-11/785 o VAXftモデル110, 310, 410, 610, 810 11 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 o VAXstation I 2.5 必要な最小ハードウェア(VAX) o ディスク装置 RD,RA,RFまたはRZシリーズのディスク装置が必要です。ただし,RD32, RD51, RD52, RD53およびRZ22は,システム・ディスクとして使用することはできません。また,日 本語DECwindowsをインストールする場合には,このほかRZ23もシステム・ディスクと して使用することはできません。 o テープまたはCD-ROM駆動装置 TF85,TK50,TK70,TZ30カートリッジ・テープ駆動装置,またはRRD42等のCD-ROM駆動 装置が必要です。 o メインメモリ 最小14 MB以上のメイン・メモリが必要です。 o 端末装置コンソールおよび漢字ディスプレイ端末装置が必要です。ただし,ワーク ステーションの場合には,これらは不要です。 3 必要なディスク容量 (Block Cluster Size=1の場合) 3.1 日本語OpenVMS Alpha インストール時: 約95,000ブロック (47.5Mバイト) システム運用時: 約88,000ブロック (44Mバイト) これらのディスク容量は,日本語部分の概数です。正確な値は,システムの環境,構 成などによって異なります。 3.2 日本語OpenVMS VAX インストール時: 約77,000ブロック (38.5Mバイト) システム運用時: 約69,000ブロック (34.5Mバイト) これらのディスク容量は,日本語部分の概数です。正確な値は,システムの環境,構 成などによって異なります。 12 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 また,システム・ディスクの容量が十分でない場合には,日本語OpenVMSテーラリン グ・ユーティリティを使用することにより,一部のユーティリティを削除することが できます。テーラリング可能なクラスには次のものがあります。 o Obsolete Files (古いファイル) o Japanese Utilities (日本語ユーティリティ) o Kanji Font Utilities (漢字フォント・ユーティリティ) o Programming Support (プログラミング・サポート) o 翻訳メッセージ/ヘルプ o Kana Utility (カナ・ユーティリティ) o IVP (インストレーション検証プロシージャ) o Examples (例,例題ファイル) o DECwindows/Japanese files (日本語DECwindowsフォント・ファイル等) 4 クラスタ環境 日本語OpenVMSは,正規のライセンスを持つクラスタ構成の上にインストールされてい る場合,機能上の制約を受けません。 クラスタ構成についての詳しい説明は『OpenVMS Cluster Software Description (SPD 29.78.16)』を参照してください。また,この構成にはCI, NIおよびMixed Interconnect構成が含まれます。 5 必要なソフトウェア o 標準版OpenVMSオペレーティング・システムV7.2 日本語OpenVMS V7.2をインストールする前に,標準版OpenVMS V7.2がインストールさ れていることが必要です。 o XPG4ロケール・データ・ファイル XPG4ロケール・データ・ファイルのキットは日本語OpenVMS V7.2のメディアに含まれ ています。 VMSテーラリング(VAXのみ) 日本語OpenVMSの全機能を得るには,標準版OpenVMSの以下の構成要素が必要です。 o VMS Required Saveset o Secure User's Environment o Network Support 13 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 ただし,Secure User's EnvironmentはJMAILを使用する場合のみ必要です。また, Network SupportはJMAILを使用する場合のみ必要です。 6 バージョンアップの考慮 本製品の将来のバージョンでは,必要なハードウェアおよびソフトウェアの最小構成 が変更されることがあります。 7 提供媒体 日本語OpenVMS Alpha: o CD-ROM 日本語OpenVMS VAX: o TK50ストリーム・テープ o 9トラック1600 BPI磁気テープ o CD-ROM 8 注文情報 日本語OpenVMS Alpha o ソフトウェア・ライセンス: ベース:QL-MT1J*-6* SMPベース・エクステンション:QL-MT1A9-6* コンカレント・ユース:QL-MT3A*-3* o ソフトウェア・メディア/ドキュメント(CD-ROM): QA-MT1JA-H8 o ソフトウェア・ドキュメント(ハードコピー): 標準版ドキュメント:QA-MT1AA-GZ 日本語版ドキュメント:QA-MT3JA-GZ o ソフトウェア製品サービス:QT-MT1J*-** 日本語OpenVMS VAX o ソフトウェア・ライセンス: ベース:QL-005J*-6* SMPベース・エクステンション:QL-005A9-6* コンカレント・ユース:QL-MT3A*-3* 14 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 o ソフトウェア・メディア/ドキュメント: QA-09SJA-H* (ベース・ドキュメント・セット付き) QA-001JA-H* (フル・ドキュメント・セット付き) o ソフトウェア製品サービス:QT-001J*-** 詳細については,最寄りのコンパックコンピュータ株式会社の各支店/営業所にお問い 合わせください。 9 ソフトウェア・ライセンス 本ソフトウェアはコンパックのライセンス規定に基づいて提供されます。コンパック のライセンス規定/方針についての詳細は,最寄りのコンパックの各支店/営業所にお 問い合わせください。 10 ライセンス管理機能 本ソフトウェアは,OpenVMSライセンス管理機能 (LMF)をサポートしています。ライセンス単位には,無制限ユーザ・システム,およ びコンカレント・ユースがあります。コンカレント・ユース・ライセンスでは,規定 された人数内で同時に誰でも,本ソフトウェアを利用できます。 ライセンス管理機能についての詳細は『OpenVMS Operationg System for VAX and Alpha Version 7.2 Software Product Description (SPD)』またはOpenVMS Operating Systemのドキュメント・セット中の『OpenVMS License Management Utility Manual』 を参照してください。 11 西暦2000年対応 本製品は,西暦2000年に対応しています。 西暦2000年対応製品とは,弊社製品との間で正確な日付データの交換を行う弊社製品 を組み合わせた環境で,すべてのハードウェア,ファームウェア,ソフトウェアを使 用するという条件で,弊社製品ドキュメントの記述に従って使用された場合,20世紀 から21世紀に渡り,および1999年から2000年に渡り,閏年の計算を含む,正確な日付 データの処理,送信あるいは受信が可能な製品であると弊社により定義されていま す。 詳細については,弊社の次のWebサイトを参照してください。 http://ww1.digital.com/year2000/warranty.asp 15 日本語OpenVMSオペレーティング・システム SPD 25.C4.13 Version 7.2ソフトウェア仕様書 12 ソフトウェア製品サービス コンパックでは,様々なサービス・オプションを提供しています。詳細については, 最寄りのコンパック各支店/営業所にお問い合わせください。 13 保証 本ソフトウェアについては,コンパック所定のソフトウェア保証基準に定められた保 証が提供されます。 16