OpenVMS
ユーザーズ・マニュアル


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ファンクション・キー (function key): 特別なシグナルをオペレーティング・システムに送信するキーボード・キー。ファンクション・キーは Fx と記述され,x はキーに結合した番号である。たとえば,Mail で F9 キーと押した場合,メッセージの転送をシステムに通知する。

フィールド (field): 論理レコードの連続したバイトの集合。

フォーリン・コマンド (foreign command): コマンド・インタプリタで DCL コマンドとして認識されない名称を持つイメージを実行するシンボル。

フォーリン・ファイル指定 (foreign file specification): ファイル指定が OpenVMS 構文または形式に従っていないファイル。

フォルダ (folder): メール・メッセージを格納できるファイルの区分。

物理デバイス名 (physical device name): システムに対して物理デバイス (記憶ディスクあるいはターミナルなど) を一意的に識別する文字列。

プライベート・ボリューム (private volume): プロセスが排他的に使用するために割り当てたボリューム。

プリント・フォーム: 印刷のためにページ設定とストックを定義する属性の集合。

プログラム (program): 特別の結果を目的にした一連の命令。プログラミング言語はプロシージャを作成するためのものであり,コンピュータで実行できる。 イメージを参照。

プログラム・スタブ (program stub): コマンド・プロシージャの作成中に,試験のために使用するコードの一時的な部分。プログラム・スタブは,通常,メッセージを出力して置換するプロシージャを知らせる。

プロセス (process): システム・ソフトウェアでスケジューリングされる基本的実体。プロセスはイメージを実行するコンテキストを提供する。プロセスはアドレス空間,およびハードウェア・コンテキストとソフトウェア・コンテキストから構成される。

プロンプト (prompt): ユーザに入力を促すためにターミナル上に表示される文字列。

ヘルプ・ファイル (help file): HELP コマンドの使用に適合した形式のテキスト・ファイル。ヘルプ・ファイルは最大 9 レベルの検索を提供できる。

保護コード (protection code): システム・ユーザがファイルまたは他の保護オブジェクトに対してどのアクセス・カテゴリを持てるか,またアクセスした場合アクセス・カテゴリが何を実行できるかを指定する文字列。

保護されたオブジェクト: システムがアクセスを制御する共用可能情報を格納したオブジェクト。オブジェクトも参照。

ボリューム (volume): ディスク・パックあるいは磁気テープなどの大容量記憶メディア。ボリュームはファイル構造の最大の論理ユニット。

ボリューム・セット (volume set): 1 つまたは複数の大容量記憶媒体にある,ファイル構造をしたデータの集まり。

メモリ (memory): データまたは命令がバイナリ・ワード形式で置かれる一連の物理的な位置。メモリの各位置はアドレス可能であり,その内容は変更できる。メモリを大容量記憶デバイスと混同してはならない。

文字列 (character string): 連続したバイトの集合。文字列は,アドレスと長さの 2 つの属性によって識別される。文字列のアドレスは,その文字列の先頭文字を含むバイトのアドレスである。残りの文字はその後に続くアドレスのバイトに格納される。文字列の長さは,文字列の中の文字の数である。

文字列 (string): 連続して結合された文字。エディタがテキスト・ファイルで語または句を検索する場合,文字列を検索する。コマンドを形成する文字列はコマンド列と呼ばれる。

ユーザ登録ファイル (user authorization file (UAF)): UAFを参照。

ユーザ・パスワード (user password): ユーザに対応したパスワード。ユーザはログイン時にこのパスワードを正しく指定しなければ,システムへのアクセスを許可されない。ユーザ・パスワードには1 次パスワードと 2 次パスワードの 2 種類がある。必要な場合は,1 次パスワードの後に 2 次パスワードを入力する。

優先順位 (priority): プロセスの実行中にシステム資源を取得する優先権を決定する,プロセスに割り当てられたランク。

ユーティリティ (utility): プログラム開発ユーティリティ(エディタ,リンカ),ファイル管理ユーティリティ (ファイル・コピー,ファイル・フォーマット変換ユーティリティ),オペレーション管理ユーティリティ (ディスク・クォータ,自己診断プログラム)などの関連した汎用機能の集合を提供するプログラム。

読み込み (read): イメージがデータを受け入れることまたはその機能。たとえば,TYPE コマンドを実行する場合,システムはディスクから指定のファイルを読み込み,それをターミナルへ書き込む。書き込み も参照のこと。

ライン・エディタ (line editor): 行単位でファイルへの追加,削除を行うプログラム。

ライン・プリンタ (line printer): ファイルの 1 行分を同時にプリントする出力デバイス。低速のデバイスでは処理が終了しないような大量の出力をプリントするために使用する。ほとんどすべてのシステムは,ライン・プリンタ用のデバイスを持つ。ある場合,ライン・プリンタは実際に高速のターミナルである。

ランダム・アクセス (random access): 直前に検索あるいは書き込みを行ったデータの位置に依存しないデータの検索あるいは書き込みの手法。ランダム・アクセスは,すべての情報が等しくアクセス可能であるメモリあるいは大容量記憶デバイスを参照する。

リモート・ノード (remote node): ネットワークの中の,現在ログインしているノード以外の任意のノード。

レキシカル関数 (lexical function): DCL (DIGITAL コマンド言語) コマンド・インタプリタがコマンドを解釈する前に評価と置換を行うコマンド言語の構成。レキシカル関数は現在のプロセスに関する情報 (たとえば,ユーザ識別コード (UIC) または省略時のディレクトリ),あるいは別の文字列に関する情報 (たとえば,文字列の長さまたは位置) を戻す。

レコード管理サービス (Record Management Services (RMS)): RMS を参照。

レコード指向デバイス (record-oriented device): ターミナル,ライン・プリンタ,カード・リーダなどのデバイス。レコード指向デバイスの物理レコードは,プログラムが 1 回の入出力操作でアクセスできる最大のデータ単位である。

レコードのソート (record sorting): レコードの並べ替えプロセス。レコード自体は変えずに,順序を変えてレコード全体の出力ファイルを生成する。

レコード・ファイル・アドレス (record file address (RFA)): ファイル内のレコードの一意なアドレス。RFA を使用すると,すでにアクセスしたレコードに,後でランダムにアクセスできる。このアクセスは,ファイルの編成に関係なく実行できる。

ローカル・シンボル (local symbol): 次のいずれかです。

  1. 定義されたモジュール内でのみ意味を持つシンボル。言語処理プログラムにグローバル・シンボルとして認識されないシンボルはローカル・シンボルと見なされる。言語処理プログラムはローカル・シンボルの参照と定義の一致を確認して結合する。これらはリンカに認識されず,別のオブジェクト・モジュールでは使用できない。しかし,リンカからデバッガには渡すことができる。 グローバル・シンボル を参照。

  2. 現在のコマンド・レベルおよびその後に起動されるレベルでのみアクセス可能なコマンド言語シンボル。定義しているコマンド・レベルが終了すると削除される。


ローカル・ノード (local node): ユーザが物理的に配置されているネットワーク・ノード。

ロギング・アウト (logging out): DCL (DIGITAL コマンド言語) コマンド LOGOUT を入力する文字列。オペレーティング・システムにユーザが特定のターミナルを使用して終了することを通知する。

ロギング・イン (logging in): システムに対するユーザの確認。ユーザがログ・インする場合,システムのプロンプトに対してユーザ名,パスワードを入力する。ユーザ名およびパスワードがシステムのアカウントに一致した場合,そのユーザはシステムへのアクセスを許可される。

ログイン・クラス (login class): ユーザがシステムにログインする方法。システム管理者は,ログイン・クラス (ローカル,ダイヤルアップ,リモート,バッチ,ネットワーク) に基づいてシステム・アクセスを制御できる。

ログイン・コマンド・プロシージャ (login command procedure): ログイン時およびバッチ・ジョブの開始時に自動的に実行されるコマンド・プロシージャ。

ログイン・ディレクトリ (login directory): ユーザのログイン時に LOGINOUT が設定する省略時のディレクトリ。

論理式 (logical expression): 値が真または偽のどちらかである式。

論理デバイス名 (logical device name): 隠されたデバイス名を短い意味のある名称と等価にする文字列。

論理名 (logical name): システム・オブジェクトを示すため別の文字列の代わりとするためにユーザが指定した名前。システム・オブジェクトは,例えばファイル,ディレクトリ,デバイス,キュー等。論理名は論理名テーブルで管理される。

論理名テーブル (logical name table): 論理名および対応する等価名を含むテーブル。論理名はプライベートにも共用にもすることができる。省略時の共用テープルは,ジョブ,グループ,システム,クラスタワイド・システム,クラスタワイド・パレント・テーブル。

ワイルドカード文字 (wildcard character): アスタリスク (*) やパーセント (%) 記号などの非英数字文字で,ファイル指定のファイル名,ファイル・タイプ,バージョン番号などの一部またはすべてと置き換えて使用され,そのフィールドのすべてを指定する。

割り当てステートメント (assignment statement): DCL (DIGITAL コマンド言語) で,シンボル名を文字列または数値と結合して使用すること。シンボルはシステム・コマンドの同義語を定義でき,コマンド・プロシージャの変数としても使用できる。


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