COMPAQ AV-Q036H-TE 日本語DIGITAL_TCP/IP_Services_for_OpenVMS_V5.0Aをご使用のお客様へ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSをご利用いただきありが とうございます。本製品は,CompaqがOpenVMSオペレーティング・シス テム用にTCP/IPプロトコルとサービスを実装したものです。 本製品パッケージには,日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS V5.0Aのソフトウェアとユーザ・マニュアルが含まれています。ソフト ウェアBOMに記載されているすべての項目がパッケージに含まれている ことを確認してください。不足している項目や破損品が見つかった場合 は,弊社の担当窓口にお問い合わせください。 本製品の詳しい説明は,『日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0Aソフトウェア仕様書』(SPD 28.B4.08)に載っ ていますので,そちらを参照してください。 1. 機能 日本語DIGITAL TCP/IP Services V5.0Aには1998年12月から1999年6 月までの間にリリースされたすべてのパッチが含まれています。 日本語DIGITAL TCP/IP Services V5.0Aには,広く普及し,その機能 が実証済みのDIGITAL UNIX Version 4.0Dから移植されたIPv4カーネ ルが搭載されています。 2. リリース・ノート 本バージョンで修正された問題点は『日本語DIGITAL TCP /IP Services for OpenVMSリリース・ノート』に記載されて います。製品をインストールすると,リリース・ノートは SYS$HELP:TCPIPJA050A.RELEASE_NOTESとして格納されます。 リリース・ノートに記載されている制限事項,修正点に加えて,以 下の注意事項をあらかじめご承知おきください。 o DHCP Serverの制限事項 クラスタ環境において,複数のノードでDHCPサーバをクラスタ・ フェイルオーバ・モードで実行させている場合,管理者は現在ア クティブなDHCPサーバがあるノードでDHCPを管理してください。 その他のノードでは,DHCPはスタンバイ・モードで実行されてい ます。管理のために現在アクティブなDHCPサーバを停止すると, スタンバイ・モードのいずれかのDHCPサーバがアクティブ・モー ドになります。 現在アクティブなDHCPサーバがどのノードで実行されているかを 知るためには,以下のコマンドを実行してください。 $ MCR SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT /CLUSTER SYSMAN> DO TCPIP SHOW DEVICE /SERV=DHCP 現在アクティブなDHCPサーバを実行中のノードが応答します。 o BGDRIVERの問題 PATHWORKS,DECnet/TCPIPあるいはTELNETサーバを使用中に BGDRIVERが異常終了することがありました。バグチェック・タイ プは"INCONSTATE,Inconsistent I/O data base"です。あるタイ ミングで,データ構造に不整合が発生する場合がありました。こ の問題はV5.0Aで修正されました。 o Mal-formed TCPパケットを受け取ると,システムがクラッシュす るという問題 Mal-formed TCPパケットのエラー処理において,初期化してい ないデータ変数をアクセスする場合がありました。この問題は V5.0Aで修正されました。 o リリース・ノートのPTRケース番号の訂正 2 リリース・ノート第5.2節に記載されている,修正されたPTRケー スの番号に一部誤りがありました。正しいPTRケース番号は以下 のとおりです。 __________________________________________________________ 表番号________誤____________正____________________________ 5-5 70-3-1720 70-5-1038 5-7___________70-5-998______70-5-996______________________ 3. インストール前の注意−OpenVMS Alpha 以前のバージョンの日本語DIGITAL TCP/IP Servicesまたは英語版 DIGITAL TCP/IP Servicesが既にインストールされている場合は,以 下の手順で以前のバージョンの日本語DIGITAL TCP/IP Servicesまた は英語版DIGITAL TCP/IP Servicesを削除してください。 $ product remove には以下の文字列を指定してください。 o 日本語版の以前のバージョンを削除する場合−ucxja o 英語版の以前のバージョンを削除する場合−ucx o 英語版のV5.0Aを削除する場合−tcpip 4. インストール前の注意−OpenVMS VAX 英語版DIGITAL TCP/IP Sevices V5.0またはV5.0Aが既にインストー ルされている場合は,以下の手順で英語版DIGITAL TCP/IP Sevices V5.0またはV5.0Aを削除してください。 $ product remove tcpip 3 5. インストール時のバージョン指定について インストール・ガイド中に, $ PRODUCT LIST OBJECT */PRODUCT=TCPIPJA/VERSION=V5.0-9 という記述がありますが,V5.0Aでは/VERSION=V5.0-11と指定してく ださい。また,ログ中のV5.0-9はV5.0-11と読み換えてお使いくださ い。 6. 製品のコンフィギュレーションを行う前に 日本語DIGITAL TCP/IP Services V5.0Aは,TCP/IPコンフィギュレー ション・データベースをV4.x形式からV5.0A形式に変換します。この 変換を行うためには,コンフィギュレーション・ファイルが省略時 のディレクトリであるSYS$COMMON:[SYSEXE]に存在している必要があ ります。TCPIP$CONFIGを実行する前に,SYS$COMMON:[SYSEXE]に,以 下のファイルが存在することを確認してください。 o UCX$CONFIGURATION.DAT o UCX$SERVICE.DAT o UCX$HOST.DAT o UCX$NETWORK.DAT o UCX$PROXY.DAT o UCX$ROUTE.DAT o UCX$EXPORT.DAT 7. ライセンス 日本語DIGITAL TCP/IP Services V5.0Aには3種類のライセンスが用 意されています。 o サーバ・ライセンス。製品のすべての機能を使用することができ ます。 o クライアント・ライセンス。NFSサーバ,BINDサーバ,PC-NFSサ ーバ,リモートBOOTサーバ,およびRMT/RCDサーバ以外のすべて の機能を使用することができます。 4 o クライアント・アップグレード・ライセンス。クライアント・ラ イセンスはすでにお持ちで,さらにサーバ機能を必要とするユー ザを対象に上記のサーバ構成要素を提供します。 8. メディアの変更−OpenVMS VAXのみ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS VAX V5.0Aは,TK50磁 気テープ・メディアに加えて,ソフトウェア・プロダクト・ライブ ラリCD-ROMでも提供されます。 日本語DIGITAL TCP/IP Servicesは,2000年6月以降はCD-ROMでのみ 提供される予定です。2000年6月以降のTK50磁気テープ・メディアに よる本製品の配布は中止されます。 (c) Compaq Computer K.K. 1999 All rights reserved. 5