日本語 DEC FUSE for DEC OSF/1 AXP インストレーション・ガイド このインストレーション・ガイドには,日本語DEC OSF/1 AXP システム上 に 日 本語 DEC FUSE バージョン 2.1A (以下 FUSE)をインストール するのに必要な情報が記載されています。FUSE をインストールする 前に, この説明書を必ずお読みください。 FUSE キットの概略 製品名: 日本語 DEC FUSE for DEC OSF/1 AXP バージョン 2.1A オペレーティングシステム: 日本語 DEC OSF/1 AXP バージョン 3.2 必要なハ ードウェア: Alpha AXP システム, ワークステーションモニタま たは端末機, および配布されるメディアに応じて次のドライブ装置のいずれ か 配布キットが入っている メディア 必要なドライブ装置 メディア TLZ04テープ テープドライブ TLZ04または TLZ06 CD-ROM CD-ROMドライブ RRD42 または RRD43 必要なソフトウェア: 内容 サブセット DEC OSF/1 AXP ベースシステム OSFBASE300 以上 DEC OSF/1 AXP ネットワーク用ユーティリティ OSFCLINET300 以上 ソフトウェア開発用ユーティリティ OSFPGMR300以上 OSF1 AXP システム用 DEC C++ RTL CXXSHRDA305 以上 オンラインリファレンスページ OSFMAN300 以上 予備処理用言語コンパイラ OSFDCMT300 以上 Adobe フォント OSFAFM300 以上 FUSE のサブセット: 内容 サブセット 必要なディスクの空き容量 FUSE V2.1 システム FUSBASE210 /usr/opt 内に 48,500 KB オンラインマニュアル FUSMAN210 /usr/man/man1 内に 17 KB ページ FUSE のインストール作業の概略 FUSE のインストール作業の手順は,次のようにまとめることができます。 1. どのソフトウェアをインストールする場合も,前もってシステムディスクのバ ックアップを取ります。ユーザの職場で確立されているバックアップ手順を用いてくだ さい。システムディスクのバックアップを取る作業の詳細については,システムのマニ ュアルを参照してください。 2. 実行するインストール作業の種類を決めてください。FUSE をローカルでイ ンストールする場合は,FUSE キットの入った CD-ROM をマウントします。ユーザ のローカルシステムから離れたところにあるRIS (Remote Installation Instructions for DEC FUSE on DEC OSF/1 Installation Services )サーバエリアから リモートで FUSE のサブセットをインストールする場合には,まずシステム管理者と連絡を取り, 次の点を確認してください。 a. RIS サーバエリアに FUSE キットがインストールされていて,利用可能であ ること。 b. ユーザのシステムが RIS クライアントとして登録されていること。FUSE の サブセットが RIS サーバシステム上で利用できる場合,インストールの手順を開始す るには,そのシステムの名前が必要となります。RIS サーバエリアへのインストール について詳しくは,「RIS サーバエリアへのインストール」の節をお読みください。 3. FUSE をインストールするシステムに対して,スーパーユーザ(ログイン名 root)としてログインします。 4. /usr/sbin:を含むようにパスを設定します。 # PATH=/usr/sbin:$PATH # export PATH 5. インストールに必要なディスクの空き容量があるかどうかを判断し,必要なら 追加します。この方法について詳しくは,「FUSE をインストールするためにディス クの空き容量を増やす」の節をお読みください。 6. ソフトウェアライセンスを登録します。(ソフトウェアライセンスの登録は, FUSE のインストール中でも終了後でもできます。)FUSE ソフトウェアのインストー ル作業には,次の製品が含まれます。DEC FUSE バージョン 2.1, DEC FUSE C++ Support バージョン 2.1, および DEC FUSE Ada Support バージョン 2.1 です。使 用する FUSE の各製品について,ライセンスの購入と登録の手続きが必要です。 FUSE 製品のためのライセンスを購入すると,ライセンス製品許可キー(PAK)が届き ます。これをライセンスデータベースに登録してはじめて,C++および Ada のサポー トも含め,FUSE をシステム上で使用することができます。スーパーユーザのプロン プトで,次のlmf 登録コマンドを使って空の PAK テンプレートを編集し,ご自分の PAK 上にすべての必要な情報を入力してください。 # lmf register PAK テンプレートは,EDITOR 環境変数によって設定されるデフォルトエディタが アクティブ化した状態で画面上に表示されています。エディタコマンドを使って,テン プレート内の各フィールドに移動し,PAK データを入力してください。すべての FUSE 製品について PAK テンプレートを完成したら,lmf リセットコマンドを使っ てライセンスデータベース(LDB)をアップデートしてください。 # lmf reset FUSE ライセンスと PAK について詳しくは,「FUSE ライセンスの登録」の節をお 読みください。 7. /usr/tmp および/tmp が,FUSE を使用する全ユーザについて読み書きの許 可を得ていることを確認してください。これらのディレクトリに読み書きの許可がなけ れば,FUSE は起動しません。 8. コンパイラの必要条件が満たされているかどうかを確認してください。詳しく は,「必要な言語コンパイラの確認」の節をお読みください。 9. 必要があれば,古い FUSE キットを削除します。setld -I コマンドを使って, システムにインストールされているサブセットの一覧を表示させ,FUS で始まる名前 のサブセットを確認してください。例えば, # /usr/sbin/setld -i | grep FUS この種のサブセットがあれば,それはすべて旧バージョンであり,削除する必要があり ます。サブセットを削除するには,setld -d コマンドを使ってください。例えば,バー ジョン 2.0 ベースのサブセットを削除するには,次のコマンドを入力してください。 # /usr/sbin/setld -d FUSBASE200 10. setld コマンドを入力して,-l (ロード)オプションおよび次のうちのひとつを 指定します。 a. FUSE ソフトウェアが入っている CD-ROM 上のディレクトリの完全な ス名 # setld -l <ディレクトリ名> b. FUSE ソフトウェアが入っているテープドライブの完全なパス名 # setld -l 11. (この手順はテープドライブにのみ適用) インストール作業中に,次の情報と プロンプトが表示されます。 Please make sure your installation media is mounted and on-line. Are you ready (y/n)? (インストールメディアがマウントされ,オンライン状態であることを確認してくださ い。- 確認できましたか?) テープドライブがオンライン状態であることを示したら,y と入力してください。 12. インストールスクリプトがサブセットの選択肢一覧を次のように表示します。 The subsets listed below are optional: There may be more optional subsets than can be presented on a single screen. If this is the case, you can choose subsets screen by screen or all at once on the last screen. All of the choices you make will be collected for your confirmation before any subsets are installed. 1) FUSE On-line Manual Pages 2.1 2) FUSE Version 2.1 for OSF/1 AXP Or you may choose one of the following options: 3) ALL of the above 4) CANCEL selections and redisplay menus 5) EXIT without installing any subsets Enter your choices or press RETURN to redisplay menus. Choices (for example, 1 2 4-6): 以下に示すサブセットの一覧はオプションです。 オプションのサブセットの数が多く,画面で一度に表示できない場合もあります。その 場合,サブセットの選択を画面ごとに行っても,最後の画面で一度に行っても構いませ ん。ユーザが選択したサブセットはすべて,実際にインストールされる前に確認のため にまとめて表示されます。 1) FUSE オンラインマニュアルページ 2.1 2) FUSE V2.1 for OSF/1 AXP あるいは,次のオプションのひとつを選択することも可能です。 3) 上記のすべて 4) 選択を取り消し,メニューを再表示 5) サブセットを一切インストールせずに終了 選択したいサブセットを入力するか,または[RETURN]キーを押してメニューを再表示 させてください。選択するサブセットは?(例 1 2 4-6 など): サプセットの選択を番号で入力してから,[Return]キーを押します。 13. インストールスクリプトが,サブセットの選択を確認するように促します。確 認を伝えるには,y を入力し,[Return]キーを押します。インストールスクリプトはソ フトウェアをインストールし,インストール作業を説明するメッセージを表示します。 14. インストールプロシージャが emacs 用の実行可能なファイルを見つけるこ とができない場合,ユーザにリンクの追加を促します。次のコマンドを入力し, を削除して,代わりに emacs の実行可能ファイルが見つかった場所 のパス名を入力します。 # ln -s /emacs /usr/opt/fuse/bin/fuse_emacs FUSE のインストールの確認 FUSE のインストール後,次のコマンドを入力して,インストール確認スクリプトを 実行することができます。 # setld -v FUSBASE210 スクリプトは FUSE のコントロールパネルを表示します。終了するには,「Tools」 メニューをクリックし,「Exit FUSE」 を選択してください。スクリプトは FUSE を 終了し,インストールが確認されたことを伝えるメッセージを表示します。 モノクロモニタ用に.Xdefaults ファイルを修正 モノクロモニタを使用される場合は,ホームディレクトリ内の.Xdefaults ファイルを 編集して,MonochromeDefaults リソースファイルを含めてください。 手順は次のとおりです。 1. FUSE がインストールされているホストシステムにログインします。 2. 次の csh コマンドを入力して,システム上のFUSE のパス名を見つけます。 (環境変数 FUSE_TOP の値): % grep FUSE_TOP= 'which fuse' これによって,次のような表示が現れます。 FUSE_TOP= 具体的には,次の例のように表示されます。 FUSE_TOP=/usr/opt/fuse 3. ホームディレクトリ内の.Xdefaults ファイルに,次の行を挿入してください。 #ifndef COLOR #include "/rundata/resources/MonochromeDefaults" #endif これらの設定は,FUSE Call Graph Browser, Builder, および C++ Class Browser の各ツールを正しく起動させるために,有効にしておく必要があります。 FUSE ライセンスの登録 オプションのサポート製品を含め,FUSE 製品はすべて同じメディアに入れて出荷さ れており,FUSE のインストールを行うときにすべてインストールされます。FUSE の基本システムおよび使用するオプションの FUSE 製品の各々について,ライセンス を購入する必要があります。 FUSE ソフトウェアには,次のものが含まれています。 DEC FUSE バージョン 2.1(基本システム), DEC FUSE C++ Support バージョン 2.1(オプション), DEC FUSE Ada Support バージョン 2.1 (オプション)DEC FUSE は,ライセンス管理機構 (LMF) をサポートしています。新規にライセンスを受けたノ ードで FUSE をご使用になるには,ライセンス製品許可キー(PAK)がライセンスデー タベース(LDB)に登録されている必要があります。また,例えば DEC FUSE C++ Support を有効にするような,オプションの各 FUSE 製品に関しても,PAK の登録 が必要です。ライセンスとメディアをいっしょに注文された場合には,PAK がキット といっしょに出荷されることもあります。それ以外の場合は,ライセンス注文の際に登 録されている住所に別途に出荷されます。 DEC OSF/1 AXP システムの下でライセンスを登録するには,まずスーパーユーザと してログインします。ライセンスデータベース(LDB)に PAK の登録を行うには,次の 2 つの方法のうちどちらかを選択することができます。 FUSE をインストールする前 スーパーユーザのプロンプトで,lmf 登録コマンドを使って空の PAK テンプレート を編集し,PAK 上にすべての必要な情報を情報を入力します。 # lmf register FUSE をインストールした後 スーパーユーザのプロンプトで,以下の lmf 登録コマンドを使って, /usr/var/adm/lmf/PRODUCT_NAME にある未完成の PAK テンプレートを編集し, ユーザ独自の PAK 情報を追加します。 # lmf register - 2 /usr/var/adm/ris/ris0.vax Enter your choice: 1 既存の環境の中に新しい製品を追加する操作が選ばれました。 遠隔のインストール環境を選択してください。 1 /usr/var/adm/ris/ris0.alpha <その環境で利用できる製品のリスト> 2 /usr/var/adm/ris/ris0.vax <その環境で利用できる製品のリスト> 番号を入力してください: 1 6. 続いて,入力デバイス名をタイプするように求められます。 Enter the device special name or mount point of the distribution media, for example, /dev/rmt0h: /dev/rmt0h (例えば,/dev/rmt0hのように,デバイスの特殊名または配布メディアのマウ ント・ ポイントを入力してください。: /dev/rmt0h ) 7. 配布メディアがテープの場合,テープドライブが準備できていて,オンライン 状態かどうかの確認を求めるメッセージが表示されます。問題がなければ y を入力してください。 Please make sure your installation tape is mounted and on-line. (インストールテー プがマウントされていて,オンライン状態であることを確認してください。) Are you ready (y/n)? y Positioning Tape (テープの頭出し中) テープ上のサブセットがすべて,RIS エリア内にインストールされます。 8. サブセットがインストールされたら,次のメッセージが表示されます。 Media extraction complete. (メディアからのデータ取り出しが完了しました。) 9. RIS のメインメニューが表示されたら,メニュー項目 m (Modify Client)を選 択することで,RIS のクライアントがインストールできる製品の一覧に FUSE を加えます。 (c)Digital Equipment Corporation Japan 1995. All rights reserved.