日本語VAX COBOL for_OpenVMS_VAX_____________________________________ インストレーション・ガイド AA-PPPLD-TE 1996 本書は,日本語VAX COBOL for OpenVMS VAXをインストール する方法について説明します。 改訂/更新情報: 本書は『日本語VAX COBOL インストレーション・ガイ ド』(AA-PPPLB-TE)の改訂 版です。 オペレーティング・システム: 日本語OpenVMS VAX Version 5.5-2以降 ソフトウェア・バージョン: 日本語VAX COBOL Version 5.3 for OpenVMS VAX ________________________________________________________________ 1996 本書に記載された内容は予告なく変更されることがあります。ま た,内容につきましては万全を期して作成いたしましたが,万一 誤りがあった場合でも,Digital Equipment Corporationは一切 その責任を負いかねますのでので,あらかじめご承知おきくださ い。 著作権(c) Digital Equipment Corporation 1996. All rights reserved. _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. v 1 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 1.1 システムの前提条件........................... 1-1 1.2 オンライン・リリース・ノートへのアクセス..... 1-2 1.2.1 日本語版リリース・ノートの参照........... 1-2 1.2.2 英語版リリース・ノートの参照............. 1-3 1.3 インストレーション・プロシージャの必要条件... 1-3 1.3.1 グローバル・ページ,グローバル・セクショ ン値の計算と変更.......................... 1-4 1.4 特別の条件................................... 1-5 1.5 VMSINSTALの使用.............................. 1-7 2 日本語VAX COBOLのインストール 2.1 標準版VAX COBOL部分のインストール............ 2-1 2.1.1 VAXcluster環境での標準版VAX COBOLのインス トール.................................... 2-11 2.2 日本語VAX COBOL部分のインストール............ 2-12 2.2.1 VAXcluster環境での日本語VAX COBOLのインス トール.................................... 2-24 iii 3 インストレーションの後に 3.1 インストレーション検証プロシージャの単独実行. 3-1 3.2 日本語VAX COBOLエラー・メッセージの修正...... 3-3 3.3 エラー状態................................... 3-5 3.4 共有可能イメージとしての実行時ルーチン,日本 語エラー・メッセージのインストール............ 3-6 3.5 COBRTLのみの特殊セーブ・セット............... 3-7 3.6 保守更新..................................... 3-8 3.7 問題点の通知................................. 3-8 4 インストレーション例 A 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールで追加,更 新されるファイル iv _________________________________________________________________ まえがき 日本語VAX COBOL for OpenVMS VAX (以下,日本語VAX COBOLと記 す)は,事務処理業務で日本語を容易に扱うことを目的とするソフ トウェアです。 本書では,日本語OpenVMS VAXオペレーティング・システム上に日 本語VAX COBOLをインストールする方法について説明します。本書 は,日本語VAX COBOLバージョン5.3,およびその保守更新バージ ョンに適用されます。 ディストリビューション・キットとともに本書を保存しておいて ください。保守更新バージョンをインストールしたり,なんらか の理由で日本語VAX COBOLを再インストールしたりする場合に,本 書が必要となります。 インストレーション・プロシージャ インストレーション・プロシージャは段階的に記述されており, その大部分は特に説明がなくてもわかるようになっています。シ ステムによって,質問が表示され,ボリュームを換えるようにと の指示がありますので,指示に従ってください。ユーザが継続を 指示すると次に進みます。 本書の対象 本書はシステム管理者を対象としています。日本語VAX COBOLバー ジョン5.3をインストールする前に,必ずお読みください。 v 関連資料 『日本語VAX COBOL for OpenVMS VAXリリース・ノート』 『VMS Authorize Utility Manual』 『VMS License Management Utility Manual』 『VMS System Messages and Recovery Procedures Reference Volume』 日本語OpenVMS VAXシステム上での日本語VAX COBOLのインストー ルについての詳細は,ご使用のプロセッサ固有のインストレーシ ョン/操作ガイドを参照してください。 本書の構成 本書は,4つの章および1つの付録から構成されています。 第1章 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 第2章 日本語VAX COBOLのインストール 第3章 インストレーションの後に 第4章 インストレーション例 付録 A 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールで追 加,更新されるファイル 本書で使用する表記法 本書で使用されている特殊記号は次のとおりです。 ___________________________________________________________ 表記法______意味___________________________________________ […] 大括弧の中には,省略時の設定値が示されていま ____________す。___________________________________________ vi 1 _________________________________________________________________ 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストレーションは,2回に分 けて行います。はじめに標準版VAX COBOL部分をインストールし, 続いて日本語VAX COBOL部分をインストールします。このとき, 必ず標準版VAX COBOL部分を先にインストールし,次に日本語VAX COBOL部分をインストールしなければなりません。 これら2つのインストレーションが正常に終了してはじめて,日本 語VAX COBOLがそのシステムで使用できる状態になります。 必要な媒体の数および内容については,BOM (bill of materials) に示されています。ここに記載された情報と照合して,必ずキッ トの内容を確認してください。万一,キットが破損していたり, 必要な媒体がすべてそろっていない場合には,最寄りの日本DECの 各支店/営業所にお問い合わせください。 インストレーション・プロシージャを起動すると,ボリュームを マウントするようにという要求があります。配布媒体のマウント は番号順に行わなければなりません。マウント方法についての詳 しい説明は,ご使用のプロセッサのインストレーション/操作ガ イドを参照してください。 本書では,インストレーション・プロシージャで提供されるいく つかのオプションについても詳しく説明しています。 _________________________________________________________________ 1.1 システムの前提条件 本製品は,日本語VAX COBOLのための完全なキットです。バージョ ン5.3をインストールする前に,日本語VAX COBOLの以前のバージ ョンをインストールする必要はありません。 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 1-1 日本語VAX COBOLを使用するには,日本語OpenVMS VAXバージョン 5.4以降が必要になります。また,日本語VAX COBOLで使用できる ある特定の機能では日本語OpenVMS VAXの最新バージョンを必要 とする場合もあります。なお,これは参考ですがOpenVMS V5.x〜 V6.xのシステムでレイヤード・プロダクトの全機能を得るには, 次のOpenVMS構成要素が必要となります。 o OpenVMS Required Saveset o Programming Support 詳細については,『日本語VAX COBOL Version 5.2 for OpenVMS VAXソフトウェア仕様書』を参照してください。 日本語DEC Rdb for OpenVMS VAXおよび(または)日本語 CDD/Repository for OpenVMS VAX (以下,CDD/Repositoryと記 す)をインストールしている場合には,日本語VAX COBOLをイン ストールする前に,それらが正常にインストールされたことを 確認してください。考えられるインストレーション・エラーを 取り除くために,次のコマンド・プロシージャを実行して, CDD/Repositoryを起動します。 $@SYS$STARTUP:CDDSTRTUP.COM _________________________________________________________________ 1.2 オンライン・リリース・ノートへのアクセス 日本語VAX COBOLでは,オンライン・リリース・ノート(英語版と 日本語版)が提供されます。VMSINSTALを起動する際にOPTIONS Nパ ラメータを指定すると,インストレーションのオプション4の段階 で,インストレーションの前にリリース・ノートを表示またはプ リントするかどうかを選択できます。 1.2.1 日本語版リリース・ノートの参照 日本語版のリリース・ノートを参照するときは,標準版VAX COBOL 部分のインストール時ではなく,日本語VAX COBOL部分をインスト ールするためにVMSINSTALを起動する際にOPTIONS Nを指定してく ださい。 1-2 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 インストレーションの後でリリース・ノートを見るときは,ファ イルSYS$HELP:JCOBOL053.RELEASE_NOTESをタイプまたはプリント してください。また,リリース・ノートは .PS形式で利用できま す。これを利用するときは,以下のファイルをプリントしてくだ さい。 SYS$HELP:JCOBOL053_RELEASE_NOTES.PS オンライン・ヘルプでリリース・ノート・ファイルの場所を調べ ることもできます。インストレーションの後で,次のように入力 してください。 $HELP COBOL RELEASE_NOTES 1.2.2 英語版リリース・ノートの参照 英語版のリリース・ノートを参照するときは,標準版VAX COBOL部 分をインストールするためにVMSINSTALを起動する際にOPTIONS N を指定してください。 インストレーションの後でリリース・ノートを見るときは,ファ イルSYS$HELP:COBOL053.RELEASE_NOTESをタイプまたはプリント してください。また,リリース・ノートは .PS形式で利用できま す。これを利用するときは,以下のファイルをプリントしてくだ さい。 SYS$HELP:COBOL053_RELEASE_NOTES.PS _________________________________________________________________ 1.3 インストレーション・プロシージャの必要条件 インストレーションには,媒体のタイプおよびシステムの構成に 応じて,およそ10分から60分かかります。日本語VAX COBOLをイン ストールするためには,以下に示す特権と資源が必要です。 o SETPRV特権,またはCMKRNL,WORLDおよびSYSPRV特権 o インストール時には最小12,000ブロック,インストール後に は3,500ブロックのディスク領域が必要となる。 o インストール時,インストール後ともに,最小950のグロー バル・ページが必要となる。 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 1-3 o インストール時,インストール後ともに,最小3のグローバ ル・セクションが必要となる。 ________________________ 注意 ________________________ システムに,インストレーションに必要なグローバル・ペー ジおよびグローバル・セクションSYSGENクォータがあること を確認してください。グローバル・ページやグローバル・セ クションが足りない場合,DCLテーブルが損なわれることが あります。 ______________________________________________________ 1.3.1 グローバル・ページ,グローバル・セクション値の計算と変更 【グローバル・ページ】 システム上の利用可能なグローバル・ページ数を調べるには,次 のコマンドを入力します。 $WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI ("FREE_GBLPAGES") 日本語VAX COBOLでは,およそ950のグローバル・ページが必要で す。使用できるグローバル・ページの数が950より少ないときに は,VMSインストール・ユーティリティを使用して既存のイメージ を削除することができます。 また,VMSのSYSGEN (System Generation)ユーティリティを使用し てシステム・パラメータGBLPAGESを増やすこともできます。その 場合には,ファイルSYS$SYSTEM: MODPARAMS.DATを編集し,次に AUTOGENコマンド・プロシージャSYS$UPDATE:AUTOGEN.COMを起動し ます。 AUTOGENコマンド・プロシージャについての詳細は,ご使用のプロ セッサ固有のインストレーション/操作ガイドを参照してくださ い。 1-4 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 【グローバル・セクション】 使用可能なグローバル・セクションの数は,次のコマンドを入力 して調べることができます。 $WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI ("FREE_GBLSECTS") 日本語VAX COBOLは,グローバル・セクションの数を3必要としま す。したがって,使用可能なグローバル・セクションの数が3より 少ない場合には,日本語VAX COBOLをインストールする前に,使用 可能なグローバル・セクションの数を増やしておく必要がありま す。 グローバル・セクションの数を増やすには,SYSGENを使用してシ ステム・パラメータGBLSECTIONSを増やさなければなりません。 GBLSECTIONSを増やすには,ファイルSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを 編集してから,SYS$UPDATE:AUTOGEN.COMプロシージャを起動しま す。 AUTOGEN.COMプロシージャについての詳細は,ご使用のプロセッサ 固有のインストレーション/操作ガイドを参照してください。 ________________________ 注意 ________________________ 日本語VAX COBOLバージョン5.3を使用するために必要となる ソフトウェア,ハードウェアの情報については『日本語VAX COBOL Version 5.3 for OpenVMS VAXソフトウェア仕様書』 を参照してください。 ______________________________________________________ _________________________________________________________________ 1.4 特別の条件 日本語VAX COBOLを使用するため,ライセンス管理機能(LMF)に, プロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)のライセンスを登 録する必要があります。はじめて日本語VAX COBOLをインストール する場合には,インストレーション・プロシージャを起動する前 に必ず,日本語VAX COBOLのPAKが登録されていることを確認して ください。一度インストールをしたことがあり,更新のためにイ ンストールをする場合は,ライセンス・データベースにすでにPAK が登録されているので,改めて登録する必要はありません。 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 1-5 日本語VAX COBOLのPAKは,標準版VAX COBOLのPAKを含んでいま す。このため,標準版VAX COBOLのPAKの登録を行わなくても日本 語VAX COBOLのPAKを登録すれば,標準版VAX COBOLのインストール を行うことができます。 ライセンスの登録に必要な情報はこのPAKに含まれています。PAK は,特定のソフトウェアを使用するためのライセンス情報が書か れた用紙です。 【ソフトウェア・ライセンスの登録】 日本語VAX COBOLのソフトウェア・ライセンスを登録するには, VMSライセンス管理機能(LMF)を使用しなければなりません。VMSラ イセンス管理機能は,日本語OpenVMS VAXオペレーティング・シス テムのバージョン5.0から提供されています。 インストレーション中に,日本語VAX COBOLのライセンスを登録し 適切なキーをロードしたかどうかの問い合わせがあります。ライ センスを登録していなくてもインストレーションを終了すること はできます。しかし,ソフトウェアおよびインストレーション検 証プロシージャ(IVP)を実行することはできません。一度ライセン スを登録し,オーソライゼーション・キーをロードしておけば, IVPを実行し,日本語VAX COBOLを使用することができます。 バージョン5.0以降の日本語OpenVMS VAXでライセンスを登録す るには,まず最初にシステム・マネージャのアカウントである SYSTEMでログインします。それから,次の方法のうちどちらかを 使用してライセンスを登録します。 o SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMプロシージャを実行して,プロ ンプトに対してPAKのデータを入力する。 o DCLコマンドLICENSE REGISTERを使用して,PAKの情報に応じ た適切な修飾子を指定する。 VAXclusterに日本語VAX COBOLをインストールする場合, VAXclusterのメンバーの各ノードにライセンスを登録する必要 があります。 LMFについての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 1-6 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 ________________________ 注意 ________________________ 万一,PAKを紛失しても,ソフトウェア・サポート契約を結 んでいる場合には,ディジタル・ソフトウェア情報ネットワ ーク(DSIN)からテンポラリー・サービスPAKを得ることがで きます。DSINについての詳細は,カスタマ・サポート・セン ターにお問い合わせください。 ______________________________________________________ 【ハードウェア条件】 コンパイラをインストールする際に,日本語OpenVMS VAXオペレー ティング・システムが次の条件を満たしていなければ,標準版VAX COBOLコンパイラによって作成されるオブジェクト・モジュールが 正しく実行できない可能性があります。 o VAX-11/780コンピュータでは,ハードウェア・エンジニアリ ング・チェンジ・オーダ(ECO)がシステム・レベル4以上の状 態を必要とする。 o VAX-11/730では,書き込み可能制御記憶(WCS)がシステム・ レベル50以上の状態を必要とする。 ________________________ 注意 ________________________ 標準版VAX COBOLインストレーション検証プロシージャ(IVP) は,これらのECOの有無をチェックします。 ______________________________________________________ 日本語OpenVMS VAXオペレーティング・システム上で,VAXデータ ベース管理システム(VAX DBMS),CDD/Repositoryあるいはその両 方と一緒に標準版VAX COBOLを使用する場合には,それらのプロダ クトのECO条件について,各インストレーション・ガイドを参照し てください。 _________________________________________________________________ 1.5 VMSINSTALの使用 日本語VAX COBOLをインストールするには,必要な特権のあるアカ ウントにログインし,省略時設定をSYS$UPDATE:に設定します。そ の後,VMSINSTALを起動します。VMSINSTALは,日本語VAX COBOLを インストールするためのコマンド・プロシージャです。VMSINSTAL を起動するコマンドの形式は,標準版VAX COBOL部分をインストー 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 1-7 ルする場合も日本語VAX COBOL部分をインストールする場合も同じ です。コマンドの形式は次のとおりです。 $SET DEFAULT SYS$UPDATE $@VMSINSTAL 製品名 ddn: OPTIONS N 以下の段落では,コマンド・パラメータについて説明します。 製品名 製品のインストレーション名を入力します。 標準版VAX COBOL部分のインストールには,COBOL053を入力しま す。 日本語VAX COBOL部分のインストールには,NCOBOL053を入力しま す。 数字の053は日本語VAX COBOLの保守更新番号を表します。ご使用 のキットの保守更新番号については,日本語VAX COBOLディストリ ビューション・キットのラベル,または日本語VAX COBOLのBOMも しくは,BILの数字を参照してください。 ddn: インストレーション・キットが格納された提供ボリュームをマウ ントする装置名を表します。ここで,ddは装置コード,nはユニッ ト番号です。日本語VAX COBOLのインストレーションには,コンソ ール・ドライブを使用する必要はありません。コンソール・ドラ イブを使用する場合には,ドライブから取り除いたすべての媒体 を置き換える必要があります。 OPTIONS N ユーザが任意に指定するパラメータを表します。このパラメータ を指定すると,インストレーション中に,リリース・ノートの表 示またはプリントに関する選択肢が表示されます。OPTIONS Nを指 定しなかった場合には,こうした表示はありません。VMSINSTALで は,この他にもいくつかのオプションを使用できます。その他の オプションについての詳細は,ご使用のプロセッサ固有のインス トレーション/操作ガイドを参照してください。 製品名あるいは装置名の指定を省略すると,インストレーション 中に,これらの名前を入力するよう求められます。インストレー ション中に,製品名や装置名の入力要求やリリース・ノートの表 示またはプリントに関する選択肢が表示されるようにしたい場合 には,次のように入力してください。 1-8 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 $@SYS$UPDATE:VMSINSTAL "" "" OPTIONS N VMSINSTALを起動すると,次のチェックが行われます。 o 必要な特権のあるアカウントにログインしているかどうか。 省略時の装置およびディレクトリをSYS$UPDATEに設定して, システム・マネージャのアカウントからインストレーション を行うことをおすすめします。 o インストレーションに必要なクォータがあるかどうか。 VMSINSTALは次に,以下の状況が存在するかどうかがチェックしま す。 o DECnetが起動され,動作している。 o システムに他のユーザがログインしている。 上記のいずれかの状況が検出された場合には,インストレーシ ョン中に,インストレーションを継続するかどうかが尋ねられま す。このままインストレーションを継続する場合には,YESと入力 してください。インストレーションを中止する場合には,Return キーを押してください。 日本語VAX COBOLのインストールのための準備 1-9 2 _________________________________________________________________ 日本語VAX COBOLのインストール この章では,インストレーションの方法を標準版VAX COBOL部分と 日本語VAX COBOL部分に分けてステップごとに説明します。 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストレーションは,2回に分 けて行います。はじめに標準版VAX COBOL部分をインストールし, 続いて日本語VAX COBOL部分をインストールします。このとき, 必ず標準版VAX COBOL部分を先にインストールし,次に日本語VAX COBOL部分をインストールしなければなりません。 _________________________________________________________________ 2.1 標準版VAX COBOL部分のインストール この項では,標準版VAX COBOL部分のインストレーションをステッ プごとに説明します。 インストレーションは,CTRL/Yを押すことによって,いつでも強 制的に終了することができます。CTRL/Yを押すと,その時点まで に作成されたファイルがすべて削除され,DCLレベルに戻ります。 CTRL/Yを押したあとで,もう一度インストレーションを行いたい ときは,ステップ2からやり直してください。 ________________________ 注意 ________________________ 省略時の設定値は,インストレーションを通して大括弧 ( [ ] )の中に示されています。 ______________________________________________________ ステップ1 ◆特権のあるアカウントにログインし,省略時の装置とディレク トリをSYS$UPDATEに設定します。 日本語VAX COBOLのインストール 2-1 Username: SYSTEM Password: $SET DEFAULT SYS$UPDATE ステップ2 ◆VMSINSTALを起動します。 $@VMSINSTAL COBOL053 ddn: OPTIONS N VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.5-2 It is dd-mmm-yyyy at hh:mm. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? システム・ディスクのバックアップをとっているか,という質 問があります。バックアップをとっている場合には,Returnキー を押してください。まだとっていない場合には,NOと入力してか らReturnキーを押してインストレーションを中止します。システ ム・ディスクのバックアップをとった後は,ステップ2からやり直 してください。インストレーション中に問題が発生した時のため に,システム・ディスクのバックアップをとっておくことをお勧 めします。 VMSINSTALを起動する際に,製品名とインストレーション・キット のための装置名を指定しなかった場合には,ここで装置名に関す る問い合わせがあります。 * Where will the distribution volumes be mounted: ddn: インストレーション・キットをマウントする装置名を入力してく ださい。 続いて,製品名の問い合わせがあります。 Enter the products to be processed from the first distribution volume set. * Products: COBOL053 2-2 日本語VAX COBOLのインストール プロンプトに対してCOBOL053と入力します。 ステップ3 ◆インストレーション・キットの最初のボリュームを挿入しま す。 使用する媒体によっては,次のようなプロンプトが表示されま す。 Please mount the first volume of the set on ddn:. * Are you ready? YES インストレーションを継続するときには,ボリューム1をマウント し,YESと入力してからReturnキーを押します。 The following products will be processed: COBOL V5.3 Beginning installation of COBOL V5.3 at hh:mm %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A... Release notes included with this kit are always copied to SYS$HELP. ステップ4 ◆リリース・ノート・オプションを選択します。 このステップは,ステップ2でOPTIONS Nを指定した場合だけ実行 します。 Additional Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. None of the above * Select option [2]: 日本語VAX COBOLのインストール 2-3 オプション1を選択すると,端末にリリース・ノートが表示されま す。表示を中止するときは,CTRL/Cを押します。 オプション2を選択すると,プリント・キュー名が要求されます。 キュー名を入力するか,またはReturnキーを押します。Returnキ ーを押すと,リリース・ノート・ファイルは省略時のプリント装 置に送られます。 * Queue name [SYS$PRINT]: オプション3を選択すると,オンラインでリリース・ノートが表示 され,続いてキュー名が要求されます。 ________________________ 注意 ________________________ VMSINSTALによってインストールされるリリース・ノート・ ファイルの本バージョンには,現在の製品名およびバージョ ン番号のラベルが付いています。標準版VAX COBOLの前バー ジョンのリリース・ノートを削除しないよう注意してくださ い。 ______________________________________________________ 続いて,次のプロンプトが表示されます。 * Do you want to continue the installation [NO]? YES %VMSINSTAL-I-RELMOVED, The product's release notes have been moved to SYS$HELP. このままインストレーションを継続するときは,YESと入力してか らReturnキーを押します。NOと入力するか,またはReturnキーを 押した場合には,インストレーションは中止されます。いずれの 場合にも,リリース・ノートはSYS$HELPにコピーされます。 ステップ5 ◆COBOL実行時ライブラリのみをインストールします。 標準版VAX COBOLでは,製品すべてのインストレーションとは別 に,COBOL実行時ライブラリ(COBRTL)イメージ(COBRTL.EXE)のみを インストールすることができます。このオプションは,COBRTLが 上書きされたり,失われたりした場合,あるいは標準版VAX COBOL バージョン5.3のインストールされていないシステム上で,標準版 2-4 日本語VAX COBOLのインストール VAX COBOLバージョン5.3でコンパイルしたCOBOLアプリケーション を実行する場合に役立ちます。標準版VAX COBOLのすべてのイメー ジのインストレーションを継続するためには,Returnキーを押し てください。また,COBRTLイメージのみをインストールする場合 には,次のように,プロンプトに対してYESと入力してからReturn キーを押してください。 * Do you want to install only the COBRTL [NO]?YES この場合,インストレーションはPAKに関する質問をはじめとする 後続の問い合わせをすべて省略し,COBRTLイメージのみをインス トールしようとします。 完全なインストレーションの場合と同様に,現在のCOBRTL.EXEの バージョンが自動的にチェックされます。 システム上にすでにインストールされているCOBRTL.EXEのバージ ョンが,インストールしようとしているバージョンよりも新しい 場合には,次のメッセージが出力され,もう一度プロンプトが表 示されます。 %COBRTL-I-IDNTCK, COBRTL found in SYS$SHARE has later ident than COBRTL to be installed. * Do you still want to install COBRTL from kit [NO]? 標準版VAX COBOLキットで提供されるCOBRTLイメージをインストー ルせずに,インストレーションを終了する場合には,Returnキー を押してください。インストールする場合には,YESと入力してか らReturnキーを押します。 * Do you still want to install COBRTL from kit [NO]?YES %COBRTL-I-UPDIMG, Installing new COBRTL image %PATCH-I-WRTFIL, updating image file ... DKB300:[SYS0.SYSUPD.COBOL053]COBRTL.EXE;2 %COBRTL-I-UPDOBJ, Updating system object library %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... ________________________ 注意 ________________________ システム上に,標準版VAX COBOLのキットで提供されるもの よりも新しいバージョンのCOBRTL.EXEがある場合には,それ 以前のバージョンのキットをインストールしないでくださ 日本語VAX COBOLのインストール 2-5 い。ご使用のアプリケーションに対する逆方向の互換性は 保証されていません。これは,COBOLの古いバージョンでコ ンパイルされたアプリケーションを,新しいバージョンの COBRTLと互換性を保って実行することはできますが,その逆 はできない場合があるためです。 ______________________________________________________ COBRTL.EXEを既知イメージに置き換えるためには,INSTALLコマン ドを使用してください。また,この置き換えはVAX Clusterの各ノ ードで行われなければなりません。複数ノードでインストレーシ ョンを行う際には,INSTALLコマンドまたはVMSシステム管理ユー ティリティ(SYSMAN)を適時ご使用ください。詳しくは,第2.1.1項 を参照してください。 ステップ6 ◆LMFの問い合わせに答えます。 標準版VAX COBOLは,VMSのライセンス管理機能(LMF)をサポート しています。LMFについての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 インストレーション中に,標準版VAX COBOLのプロダクト・オーソ ライゼーション・キー(PAK)が呼び出され,次の情報と質問が表示 されます。 Product: COBOL Producer: DEC Version: 5.3 Release Date: dd-mmm-yyyy * Does this product have an authorization key registered and loaded?[YES] ここで,標準版VAX COBOLのLMFライセンスが登録され,ロードさ れているかどうかを指定します。インストレーションを開始する 前に,日本語VAX COBOLのPAK(標準版VAX COBOLのPAKを含む)をイ ンストールしておいてください。 まだPAKをインストールしていない場合はそのままインストレーシ ョンを継続し,インストールが完了した後でPAKをインストールす ることができます。 2-6 日本語VAX COBOLのインストール 次のリストは,この問い合わせに対する応答の結果をまとめたも のです。 o PAKがインストールされている場合にYESと答えると,インス トレーションは正常に進行する。 o PAKがインストールされておらず,IVPオプションを選択した 場合にYESと答えると,IVPは失敗する。 o PAKがインストールされておらず,REFORMATユーティリテ ィ・オプションを選択した場合にYESと答えると,インスト レーションは失敗する。 o NOと答えると,インストレーションは終了する。 どのような場合でも日本語VAX COBOLのPAK,または標準版VAX COBOLのPAKがインストールされていなければ,標準版VAX COBOLは 実行できません。 ステップ7 ◆LSE環境を更新します。 * Do you want the VAX LSE environment updated for VAX COBOL [YES]? この質問は,システム上にLSEがインストールされている場合に表 示されます。 この質問に対してYESと答えるか,または省略時の設定を指定した 場合,LSE環境は自動的に更新されます。 ステップ8 ◆REFORMATユーティリティをインストールします。 * Do you want the REFORMAT Utility installed [YES]? 標準版VAX COBOLの使用に応じて,REFORMATユーティリティを任意 にインストールすることもできます。 ステップ9 ◆メッセージ・ファイルに関する問い合わせに答えます。 日本語VAX COBOLのインストール 2-7 * Do you want to save the COBOL message file for modification [NO]? この問い合わせにYESと答えることによって,標準版VAX COBOLの メッセージ・ファイル(COBOLMSG. MSG)を編集し,カスタマイズ することができます。メッセージ・ファイルの編集を行う場合に は,YESと入力してからReturnキーを押します。編集が不要な場合 には,Returnキーを押してください。詳細については,第3.2節を 参照してください。 ステップ10 ◆インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行を選択しま す。 * Do you want to run the IVP after installation [YES]? インストレーション検証プロシージャ(IVP)は,インストレーシ ョンが成功したかどうかをチェックするためのテストを実行しま す。インストレーションの最後にIVPを実行する場合には,Return キーを押してください。不要な場合には,プロンプトに対してNO と入力します。 ステップ11 ◆ファイルのパージに関する問い合わせに答えます。 インストレーションが成功した場合,SYS$EXAMPLES,SYS$HELP, SYS$LIBRARY,SYS$MANAGER,SYS$UPDATE,SYS$MESSAGEおよび SYS$SYSTEMディレクトリに,以下の標準版VAX COBOLファイルが更 新されます。 [SYSEXE]COBOL.EXE [SYSEXE]REFORMAT.EXE [SYSLIB]DCLTABLES.EXE [SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM [SYSHLP]COBOL053.RELEASE_NOTES [SYSHLP]COBOL053_RELEASE_NOTES.PS [SYSMSG]COBOLMSG.EXE [SYSUPD]COBOLMSG.MSG [SYSLIB]LSE$SYSTEM_ENVIRONMENT.ENV * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? 2-8 日本語VAX COBOLのインストール これらのファイルは,インストレーション中に新しいファイルと 置き換えられます。しかし,古いファイルが自動的にパージされ ることはありません。古いファイルをパージすることをおすすめ します(古いファイルをパージしても,保存する必要のあるリリー ス・ノートの初期バージョンが破壊されることはありません)。パ ージするときは,プロンプトに応じてReturnキーを押します。古 いファイルを保存するときは,NOと入力します。いずれの場合に も,システム・ヘルプ・ファイルが更新されます。 これらのファイルをパージせずに保存しておくことにより,必要 な応じて以前のバージョンのファイルに戻ることができます。 また,インストレーション中に,以下のファイルの新しいバージ ョンが作成される場合があります。上記のファイルがパージされ ても,これらのファイルはパージされません。 [SYSLIB]COBRTL.EXE インストレーション・プロシージャは,次のファイルを更新しま す(この更新によって新しいバージョンが作成されたり,既存のフ ァイルがパージされたりすることはありません)。 [SYSLIB]IMAGELIB.OLB [SYSLIB]STARLET.OLB ファイルのパージに関する問い合わせは,インストレーション中 に行われる最後の問い合わせです。この問い合わせに答えると, 次のメッセージが表示されます。 No more questions will be asked during this installation. 使用する媒体のタイプによっては,追加の提供ボリュームをマウ ントする必要があります。その場合,VMSINSTALによって,準備が できたかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます(ステップ12を 参照してください)。 ステップ12 ◆インストレーション・キットの残りのボリュームを挿入しま す。 日本語VAX COBOLのインストール 2-9 %BACKUP-I-READYREAD, mount volume 2 on _ddn: for reading Enter "YES" when ready: YES 次のボリュームを挿入するよう要求があります。ボリュームを挿 入し,プロンプトに対してYESと入力してください。NOと入力する と,もう一度プロンプトが表示されます。このプロンプトは,イ ンストレーション・キットが複数のボリュームからなる場合にだ け表示されます。正確にこれらのプロンプトがいつ表示されるか は,使用している媒体のタイプによって異なります。 ステップ13 ◆情報メッセージが表示されます。 続いて,インストレーションの進行状態を示す情報メッセージが 表示されます。 インストレーションが成功すると,次のメッセージが表示されま す。 %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, files will now be moved to their target directories... インストレーションが正常に終了すると,新しいファイルまたは 修正されたファイルが目的のディレクトリに移されます。 SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEファイルが更新されます。更新され たファイルは,標準版VAX COBOLヘルプ・テキストと標準版VAX COBOLコマンド行定義の新しいバージョンを含みます。 ステップ14 ◆インストレーション検証プロシージャが起動されます。 ステップ11でIVPを実行するよう指定した場合には,ここでIVPが 起動され,標準版VAX COBOLが正常にインストールされたかどうか が確認されます。 2-10 日本語VAX COBOLのインストール Start of VAX COBOL Installation Verification Procedure Successful test of VAX COBOL V5.3 Installation of COBOL V5.3 completed at hh:mm ステップ15 ◆インストレーション検証プロシージャが終了します。 VMSINSTAL procedure done at hh:mm $LOGOUT SYSTEM logged out at dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.ss 以上で,標準版VAX COBOLのインストレーションが終了しました。 他にインストールする製品がある場合は,これまでの手順を繰り 返し行ってください。そうでない場合は,(上記の例に示すよう に)ログアウトします。インストレーションを開始する前にコンソ ール・ドライブからなんらかのメディアを除去した場合には,こ こでそれを元に戻します。 VMSINSTALは,インストレーション中にプロセス・シンボル・テー ブルのエントリを削除または変更します。したがって,この後も 続けてシステム・マネージャのアカウントを使用し,削除または 変更されたシンボルを復元する場合には,一度ログアウトしてか らログインし直してください。 2.1.1 VAXcluster環境での標準版VAX COBOLのインストール VMSシステム管理ユーティリティ(SYSMAN)を使用して,クラスタの 複数のノード上で容易に標準版VAX COBOLを実行することができま す。VAXclusterの1つのノードで実行した操作が他のノードでも 自動的に行われるように,SYSMANを使用してシステム管理環境を 定義することができます(詳細については,日本語OpenVMS VAXド キュメントの『VMSシステム管理者マニュアル』を参照してくださ い)。 最初に,適切なソフトウェア・ライセンスがあるかどうかをチェ ックしてください。いったんVAXclusterの1つのシステム・ディス ク上に標準版VAX COBOLをインストールすれば,以下のステップを 実行することによって,クラスタの他のノードにインストールさ 日本語VAX COBOLのインストール 2-11 れたDCLテーブルおよびCOBRTLのバージョンを更新することができ ます。 1. VAXclusterの1つのノードにログインします。 2. はじめて標準版VAX COBOLを使用する場合には,標準版VAX COBOLをインストールする前に,PAKが登録されていることを 確認してください。クラスタ環境のすべてのノードに同時に PAKをロードするには,SYSMANを起動し,SYSMAN>プロンプト に対して次のコマンドを入力します。 SYSMAN>LICENSE LOAD COBOL-JAPAN 3. SYSMAN>プロンプトに対して,次のコマンドを入力します。 SYSMAN>DO INSTALL REPLACE SYS$SHARE:DCLTABLES.EXE SYSMAN>DO INSTALL REPLACE SYS$SHARE:COBRTL.EXE _________________________________________________________________ 2.2 日本語VAX COBOL部分のインストール この項では,日本語VAX COBOL部分のインストレーションをステッ プごとに説明します。 日本語VAX COBOL部分をインストールするためには,もう一度 VMSINSTALを起動します。 インストレーションは,CTRL/Yを押すことによって,いつでも強 制的に終了することができます。CTRL/Yを押すと,その時点まで に作成されたファイルがすべて削除され,DCLレベルに戻ります。 CTRL/Yを押したあとで,もう一度インストレーションを行いたい ときは,ステップ2からやり直してください。 ________________________ 注意 ________________________ 省略時の設定値は,インストレーションを通して大括弧 ( [ ] )の中に示されています。 ______________________________________________________ ステップ1 ◆特権のあるアカウントにログインし,省略時の装置とディレク トリをSYS$UPDATEに設定します。 2-12 日本語VAX COBOLのインストール Username: SYSTEM Password: $SET DEFAULT SYS$UPDATE ステップ2 ◆VMSINSTALを起動します。 $@VMSINSTAL NCOBOL053 ddn: OPTIONS N VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.5-2 It is dd-mmm-yyyy at hh:mm. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? システム・ディスクのバックアップをとっているか,という質 問があります。バックアップをとっている場合には,Returnキー を押してください。まだとっていない場合には,NOと入力してか らReturnキーを押してインストレーションを中止します。システ ム・ディスクのバックアップをとった後は,ステップ2からやり直 してください。インストレーション中に問題が発生した時のため に,システム・ディスクのバックアップをとっておくことをお勧 めします。 VMSINSTALを起動する際に,製品名とインストレーション・キット のための装置名を指定しなかった場合には,ここで装置名に関す る問い合わせがあります。 * Where will the distribution volumes be mounted: ddn: インストレーション・キットをマウントする装置名を入力してく ださい。 続いて,製品名の問い合わせがあります。 Enter the products to be processed from the first distribution volume set. * Products: NCOBOL053 日本語VAX COBOLのインストール 2-13 プロンプトに対して,NCOBOL053と入力します。 ステップ3 ◆インストレーション・キットの最初のボリュームを挿入しま す。 使用する媒体によっては,次のようなプロンプトが表示されま す。 Please mount the first volume of the set on ddn:. * Are you ready? YES インストレーションを継続するときには,ボリューム1をマウント し,YESと入力してReturnキーを押します。 The following products will be processed: NCOBOL V5.3 Beginning installation of NCOBOL V5.3 at hh:mm %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A... Release notes included with this kit are always copied to SYS$HELP. ステップ4 ◆リリース・ノート・オプションを選択します。 このステップは,ステップ2でOPTIONS Nを指定した場合だけ実行 します。 Additional Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. None of the above * Select option [2]: 2-14 日本語VAX COBOLのインストール オプション1を選択すると,端末にリリース・ノートが直ちに表示 されます。表示を中止するときは,CTRL/Cを押します。 オプション2を選択すると,プリント・キュー名が要求されます。 キュー名を入力するか,または,Returnキーを押します。Return キーを押すと,リリース・ノート・ファイルは,省略時のプリン ト装置に送られます。 * Queue name [SYS$PRINT]: オプション3を選択すると,オンラインでリリース・ノートが表示 され,続いてキュー名が要求されます。 日本語VAX COBOLのインストール 2-15 ________________________ 注意 ________________________ VMSINSTALによってインストールされるリリース・ノート・ ファイルの本バージョンには,現在の製品名およびバージョ ン番号のラベルが付いています。日本語VAX COBOLの前バー ジョンのリリース・ノートを削除しないよう注意してくださ い。 ______________________________________________________ 続いて,次のプロンプトが表示されます。 * Do you want to continue the installation [NO]? YES %VMSINSTAL-I-RELMOVED, The product's release notes have been moved to SYS$HELP. このままインストレーションを継続するときは,YESと入力して Returnキーを押します。NOと入力するか,またはReturnキーを押 した場合には,インストレーションは中止されます。いずれの場 合にも,リリース・ノートはSYS$HELPにコピーされます。 ステップ5 ◆日本語COBOL実行時ライブラリのみをインストールします。 日本語VAX COBOLでは,製品すべてのインストレーションとは別 に,日本語COBOL実行時ライブラリ(NCORTL)イメージ(NCORTL.EXE) のみをインストールすることができます。このオプションは, NCORTLが上書きされたり,失われたりした場合,または,日本語 VAX COBOLバージョン5.3のインストールされていないシステム上 で,日本語VAX COBOLバージョン5.3でコンパイルしたCOBOLアプリ ケーションを実行する必要がある場合に役立ちます。日本語VAX COBOLのすべてのイメージのインストレーションを継続するために は,Returnキーを押してください。また,NCORTLイメージのみを インストールする場合には,次のように,プロンプトに対してYES と入力してからReturnキーを押してください。 * Do you want to install only the NCORTL [NO]?YES この場合,インストレーションはPAKに関する質問をはじめとする 後続の問い合わせをすべて省略し,NCORTLイメージのみをインス トールしようとします。 2-16 日本語VAX COBOLのインストール 現在のCOBRTL.EXE (標準版COBOL実行時ライブラリ・イメージ)と NCORTL.EXEのバージョンが自動的にチェックされます。システム 上にCOBRTL.EXEがインストールされていない場合は,次のメッセ ージが出力されインストールが終了します。 NCORTL not updated for VAX COBOL/Japanese File SYS$LIBRARY:COBRTL.EXE not found システム上にすでにインストールされているCOBRTL.EXEのバージ ョンが,標準版VAX COBOLバージョン5.3のキットに含まれている COBRTL.EXEのバージョンより古い場合は次のメッセージが出力さ れインストールが終了します。 NCORTL not updated for VAX COBOL/Japanese The NCORTL update requires COBRTL V5.1-003 or greater システム上にすでにインストールされているNCORTL.EXEのバージ ョンが,インストールしようとしているバージョンよりも新しい 場合には,次のメッセージが出力され,もう一度プロンプトが表 示されます。 %NCORTL-I-IDNTCK, NCORTL found in SYS$SHARE has later ident than NCORTL to be installed. * Do you still want to install NCORTL from kit [NO]? 日本語VAX COBOLキットで提供されるNCORTLイメージをインストー ルせずに,インストレーションを終了する場合には,Returnキー を押してください。インストールする場合には,YESと入力し, Returnキーを押します。 * Do you still want to install NCORTL from kit [NO]?YES %NCORTL-I-UPDIMG, Installing new NCORTL image %PATCH-I-WRTFIL, updating image file ... DKB300:[SYS0.SYSUPD.NCOBOL053]NCORTL.EXE;2 %NCORTL-I-UPDOBJ, Updating system object library %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... 日本語VAX COBOLのインストール 2-17 ________________________ 注意 ________________________ システム上に,日本語VAX COBOLのキットで提供されるもの よりも新しいバージョンのNCORTL.EXEがある場合には,それ 以前のバージョンのキットをインストールしないでくださ い。ご使用のアプリケーションに対する逆方向の互換性は 保証されていません。これは,COBOLの古いバージョンでコ ンパイルされたアプリケーションを,新しいバージョンの NCORTLと互換性を保って実行することはできますが,その逆 はできない場合があるためです。 ______________________________________________________ 製品すべてのインストールを行う場合は,現在のCOBOL.EXEのバー ジョンが,自動的にチェックされます。システム上にCOBOL.EXEが インストールされていない場合は,次のメッセージが出力されイ ンストールが終了します。 VAX COBOL/Japanese V5.3 not updated File SYS$SYSTEM:COBOL.EXE not found システム上にすでにインストールされているCOBOL.EXEのバージ ョンが,標準版VAX COBOLバージョン5.3のキットに含まれている COBOL.EXEのバージョンより古い場合は次のメッセージが出力され インストールが終了します。 VAX COBOL/Japanese V5.3 not updated VAX COBOL/Japanese V5.3 update requires COBOL V5.3 or greater ステップ6 ◆日本語LSE環境の更新のみ行い終了します。 日本語VAX COBOLでは,製品すべてのインストレーションとは別 に,日本語LSEの設定のみを変更することができます。この設定の 変更により,日本語LSE内部からCOBOLコンパイラを呼び出す際, 日本語機能を省略時の設定で使用できるようになります。日本語 VAX COBOLのすべてのインストレーションを実行する必要がある場 合には,Returnキーを押してください。また,日本語LSEの設定の み行う場合には,次のようにプロンプトに対してYESと入力してか らReturnキーを押してください。 2-18 日本語VAX COBOLのインストール * Do you only want to modify Japanese LSE environment [NO]?YES この場合,インストレーションはPAKに関する質問を始めとする後 続の問い合せをすべて省略し,日本語LSEの設定のみをします。 製品すべてのインストレーションの場合と同様に,現在の日本語 LSEのバージョンが自動的にチェックされます。システム上にイン ストールされている日本語LSEのバージョンが3.1より古い場合に は,次のメッセージが出力され,インストレーションが中止され ます。V3.1以上の日本語LSEをインストールしてから,再度インス トールを行ってください。 Japanese LSE environment not updated for VAX COBOL/Japanese The LSE environment update requires LSE V3.1 or greater ステップ7 ◆LMFの問い合わせに答えます。 日本語VAX COBOLは,VMSのライセンス管理機能(LMF)をサポート しています。LMFについての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 インストレーション中に,日本語VAX COBOLのプロダクト・オーソ ライゼーション・キー(PAK)が呼び出され,次の情報と質問が表示 されます。 Product: COBOL-JAPAN Producer: DEC Version: 5.3 Release Date: dd-mmm-yyyy * Does this product have an authorization key registered and loaded?[YES] ここで,日本語VAX COBOLのLMFライセンスが登録され,ロードさ れているかどうかを指定します。 インストレーションを開始する前に,日本語VAX COBOLのPAKをイ ンストールしておいてください。 日本語VAX COBOLのインストール 2-19 まだPAKをインストールしていない場合はそのままインストレーシ ョンを継続し,インストールが完了した後でPAKをインストールす ることができます。 次のリストは,この問い合わせに対する応答の結果をまとめたも のです。 o PAKがインストールされている場合にYESと答えると,インス トレーションは正常に進行する。 o PAKがインストールされておらず,IVPオプションを選択した 場合にYESと答えると,IVPは失敗する。 o PAKがインストールされておらず,REFORMATユーティリテ ィ・オプションを選択した場合にYESと答えると,インスト レーションは失敗する。 o NOと答えると,インストレーションは終了する。 どのような場合でも,日本語VAX COBOLのPAKがインストールされ ていなければ,日本語VAX COBOLは実行できません。 ステップ8 ◆日本語LSE環境を更新します。 * Do you want the Japanese LSE environment updated for VAX COBOL/Japanese [YES]? この質問は,システム上に日本語Language-Sensitive Editor (LSE)がインストールされている場合に表示されます。 この質問に対してYESと答えるか,または省略時の設定を指定した 場合,日本語LSE環境は自動的に更新されます。 ステップ9 ◆日本語REFORMATユーティリティをインストールします。 * Do you want the Japanese REFORMAT Utility installed [YES]? 2-20 日本語VAX COBOLのインストール 日本語VAX COBOLの使用に応じて,REFORMATユーティリティを任意 にインストールすることもできます。 ステップ10 ◆日本語メッセージ・ファイルに関する問い合わせに答えます。 * Do you want to save the Japanese COBOL message file for modification[NO]? この問い合わせにYESと答えることによって,日本語VAX COBOLの 日本語メッセージ・ファイル(JCO$ COBOLMSG.MSG)を編集し,カス タマイズすることができます。メッセージ・ファイルの編集を行 う場合には,YESと入力してからReturnキーを押します。編集が不 要な場合には,Returnキーを押してください。詳細については, 第3.2節を参照してください。 ステップ11 ◆インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行を選択しま す。 * Do you want to run the IVP after installation [YES]? インストレーション検証プロシージャ(IVP)は,インストレーシ ョンが成功したかどうかをチェックするためのテストを実行しま す。インストレーションの最後にIVPを実行する場合には,Return キーを押してください。不要な場合には,プロンプトに対してNO と入力します。 ステップ12 ◆ファイルのパージに関する問い合わせに答えます。 インストレーションが成功した場合,SYS$EXAMPLES,SYS$HELP, SYS$LIBRARY,SYS$MANAGER,SYS$UPDATE,SYS$MESSAGEおよび SYS$SYSTEMディレクトリに,以下の日本語VAX COBOLファイルが更 新されます。 [SYSEXE]REFORMAT.EXE [SYSEXE]NCORTL.EXE [SYSTEST.COBOL]JCOBOL$IVP.COM [SYSHLP]JCOBOL053.RELEASE_NOTES 日本語VAX COBOLのインストール 2-21 [SYSHLP]JCOBOL053_RELEASE_NOTES.PS [SYSMSG]JCO$COBOLMSG.EXE [SYSUPD]JCO$COBOLMSG.MSG [SYSHLP.JA_JP]HELPLIB.HLB JSY$HELP:JSYHELP.HLB * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? これらのファイルは,インストレーション中に新しいファイルと 置き換えられます。しかし,古いファイルが自動的にパージされ ることはありません。古いファイルをパージすることをおすすめ します(古いファイルをパージしても,保存する必要のあるリリー ス・ノートの初期バージョンが破壊されることはありません)。パ ージするときは,プロンプトに応じてReturnキーを押します。古 いファイルを保存するときは,NOと入力します。いずれの場合に も,システム・ヘルプ・ファイルが更新されます。 インストレーション・プロシージャは,次のファイルを更新しま す(この更新によって新しいバージョンが作成されたり,既存のフ ァイルがパージされたりすることはありません)。 [SYSLIB]IMAGELIB.OLB [SYSLIB]STARLET.OLB これらのファイルをパージせずに保存しておくことにより,必要 に応じて以前のバージョンのファイルに戻ることができます。 ファイルのパージに関する問い合わせは,インストレーション中 に行われる最後の問い合わせです。この問い合わせに答えると, 次のメッセージが表示されます。 No more questions will be asked during this installation. It will take 10 minutes to install NCOBOL on VAX11/780 with MT. 日本語VAX COBOLをインストールするには,約10分かかります。 使用する媒体のタイプによっては,追加の提供ボリュームをマウ ントする必要があります。その場合,VMSINSTALによって,準備が できたかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。 2-22 日本語VAX COBOLのインストール ステップ13 ◆情報メッセージが表示されます。 続いて,インストレーションの進行状態を示す情報メッセージが 表示されます。 インストレーションが成功すると,次のメッセージが表示されま す。 %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, files will now be moved to their target directories... インストレーションが正常に終了すると,新しいファイルまたは 修正されたファイルが目的のディレクトリに移されます。 SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEファイルが更新されます。更新され たファイルは,日本語VAX COBOLヘルプ・テキストと日本語VAX COBOLコマンド行定義の新しいバージョンを含みます。 ステップ14 ◆インストレーション検証プロシージャが起動されます。 ステップ11で,IVPを実行するよう指定した場合には,ここでIVP が起動され,日本語VAX COBOLが正常にインストールされたかどう かが確認されます。 Start of VAX COBOL Installation Verification Procedure Successful test of VAX COBOL V5.3 Installation of NCOBOL V5.3 completed at hh:mm ステップ15 ◆インストレーション検証プロシージャが終了します。 日本語VAX COBOLのインストール 2-23 VMSINSTAL procedure done at hh:mm $LOGOUT SYSTEM logged out at dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.ss 以上で,日本語VAX COBOLのインストレーションが終了しました。 他にインストールする製品がある場合は,これまでの手順を繰り 返し行ってください。そうでない場合は,(上記の例に示すよう に)ログアウトします。インストレーションを開始する前にコンソ ール・ドライブからなんらかのメディアを除去した場合には,こ こでそれを元に戻します。 VMSINSTALは,インストレーション中に,プロセス・シンボル・テ ーブルのエントリを削除または変更します。したがって,この後 も続けてシステム・マネージャのアカウントを使用し,削除また は変更されたシンボルを復元する場合には,一度ログアウトして からログインし直してください。 2.2.1 VAXcluster環境での日本語VAX COBOLのインストール VMSシステム管理ユーティリティ(SYSMAN)を使用して,クラスタの 複数のノード上で容易に日本語VAX COBOLを実行することができ ます。VAXclusterの1つのノードで実行した操作が他のノードで も自動的に行なわれるように,SYSMANを使用して,システム管理 環境を定義することができます(詳細については,日本語OpenVMS VAXドキュメントの『VMSシステム管理者マニュアル』を参照して ください)。 最初に,適切なソフトウェア・ライセンスがあるかどうかをチェ ックしてください。いったんVAXclusterの1つのシステム・ディス ク上に日本語VAX COBOLをインストールすれば,以下のステップを 実行することによって,クラスタの他のノードにインストールさ れたDCLテーブルのバージョンを更新することができます。 1. VAXclusterの1つのノードにログインします。 2. はじめて日本語VAX COBOLを使用する場合には,日本語VAX COBOLをインストールする前に,PAKが登録されていることを 確認してください。クラスタ環境のすべてのノードに同時に PAKをロードするには,SYSMANを起動し,SYSMAN>プロンプト に対して,次のコマンドを入力します。 SYSMAN>LICENSE LOAD COBOL-JAPAN 2-24 日本語VAX COBOLのインストール 3 _________________________________________________________________ インストレーションの後に これで日本語VAX COBOLのインストレーションが全て終了した ので,すべてのユーザはCOBOLコマンドを使用して,日本語VAX COBOLを起動することができます。 インストレーションによりDCLコマンド・テーブルが変更され,さ らにCOBOLコマンドが認識および処理されるようになります。し かし,現在ログインしているユーザにとっては,まだ古いコマン ド・テーブルが有効です。したがって,現在ログインしているユ ーザが日本語VAX COBOLの新しくインストールされたバージョン を使用する場合には,いったんシステムからログアウトしてログ インし直すか,あるいは次のコマンドを実行しなければなりませ ん。 $SET COMMAND/TABLE=SYS$LIBRARY:DCLTABLES 日本語VAX COBOLをシステムで広く利用する場合には,VMSインス トール・ユーティリティを使用して共有可能イメージとしてイン ストールすることにより,システム・オーバヘッドと必要なメモ リ空間を削減することができます。この操作についての詳細は, 第3.4節を参照してください。 _________________________________________________________________ 3.1 インストレーション検証プロシージャの単独実行 インストレーション検証プロシージャ(IVP)は,通常インストレー ション中に実行されますが,インストレーション後に単独で実行 することもできます。システムに問題が発生したような場合,イ ンストールしたファイルの整合性を確認するためにIVPを単独で実 行することがあります。このような場合,次のコマンド・プロシ ージャを実行します。 $@SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]JCOBOL$IVP.COM インストレーションの後に 3-1 なんらかの原因でIVPが失敗した場合には,次のメッセージが表示 されます。 The VAX COBOL V5.3 Installation Verification Procedure failed. %VMSINSTAL-E-IVPFAIL, The IVP for VAX COBOL V5.3 has failed. IVPの実行中または実行後にインストレーションが失敗した場合の 処置 IVPの実行後になんらかの原因でインストレーションが失敗する と,次のようなエラー・メッセージが作成されることがありま す。 %CLI-F-SYNTAX, error parsing ... %COBOL-F-BADVALUE ... これらのエラーは,SYS$LIBRARY:DCLTABLESの中のCOBOLコマンド の構文とSYS$SYSTEM:COBOL.EXEとの間に互換性がないことを示し ています。このようなエラーの原因を理解し,それを修正するた めには,以下の手順にしたがってください。 1. SYS$SPECIFICに,ファイルSYS$SYSTEM:COBOL.EXEあるいはフ ァイルSYS$LIBRARY:DCLTABLESのいずれかが存在する場合, SYS$SPECIFICのファイルはSYS$COMMON(インストレーション により,ここに上記のファイルが格納される)のファイルよ りも優先されます。SYS$SPECIFICの中にこれらのファイルが どちらも存在しないことを確認してください。 2. COBOLまたはDCLTABLESの論理名の定義を取り消します。 3. 1にも2にも当てはまらず,日本語VAX COBOLをインストー ルしたノード上の同じアカウントを使用している場合,こ のエラーはDCLTABLESが更新されなかったことを示します。 このエラーは通常,インストレーション中に別のユーザが DCLTABLESをロックした場合に発生します。エラーを修正す るには,日本語VAX COBOLをインストールし直さなければな りません。 また,IVPの実行後に上記とは別の原因でインストレーションが失 敗し,RPC$SHAREエラー・メッセージが作成されることもありま す。 3-2 インストレーションの後に これらのエラーは,日本語VAX COBOLがCDDSHR.EXE (CDDのバ ージョンが5.0以上の場合)を通じて間接的にRPC$SHAREをアク セスするために発生します。こうしたエラーは通常,日本語 CDD/Repositoryのインストレーションに問題があることを示しま す。これらのエラーを修正するには,次のコマンド・プロシージ ャを実行してください。 $@SYS$STARTUP:CDDSTRTUP.COM 上記のコマンド・プロシージャを実行した後で他のエラーを検出 した場合には,日本語CDD/Repositoryのドキュメントで詳細を調 べるか,または,最寄りのカスタマ・サポート・センターにお問 い合わせください。 _________________________________________________________________ 3.2 日本語VAX COBOLエラー・メッセージの修正 日本語VAX COBOLの日本語メッセージ・ファイルを必要に応じて修 正することを選択した場合,日本語VAX COBOLのメッセージ・ファ イルJCO$ COBOLMSG.MSGがシステム・ディレクトリ[SYSUPD]にコピ ーされます。システム・ディレクトリにファイルがコピーされた 後,JCO$COBOLMSG.MSGを編集して,日本語VAX COBOLの使用中にユ ーザが受け取る日本語エラー・メッセージを必要に応じて修正す ることができます。 日本語メッセージ・ファイルを編集する前に,日本 語VAX COBOLをインストールしなければなりません。 JCO$COBOLMSG.MSGを編集した後で日本語VAX COBOLをイン ストールした場合,このインストレーションによって, [SYSMSG]ディレクトリの中の修正した日本語メッセージ・ファ イルが書き換えられてしまいます。また,JCO$COBOLMSG.MSG を編集する前に,システム上にVMSメッセージ・ユーティリテ ィをインストールしておかなければなりません。編集された JCO$COBOLMSG.MSGは,日本語VAX COBOLでアクセスする前にメッセ ージ・ユーティリティを通して処理する必要があります。 以下の手順は,日本語VAX COBOLの日本語メッセージを編集し,修 正された日本語メッセージ・ファイルをシステムにインストール する方法を説明しています。 1. 日本語VAX COBOLインストレーション・プロシージャを実 行し,"Do you want to save the Japanese COBOL message インストレーションの後に 3-3 file for modification." という質問に対してYESと答えま す。 これにより,システム・ディレクトリ[SYSUPD]に日本語メッ セージ・ファイルJCO$COBOLMSG.MSGがコピーされます。 2. メッセージ・ファイルを編集します。 各エラー・メッセージは別々の行にわかれており,山括弧 ( <> )で囲まれています。エラー・メッセージのテキスト部 分を編集することはできますが,日本語VAX COBOLがエラー を正確に識別できるように,以下の部分は変更しないでくだ さい。 o 最初のカラムに示される3〜9文字の簡略記号 o ファイル中のエラー・メッセージの順序 o エラー・メッセージの重大度 o メッセージ中のFAO (formatted ASCII ouput)引数の 数,タイプおよび順序 3. VMSメッセージ・ユーティリティを実行します。 新しい日本語メッセージ・テキストをファイルに変換するた めに,日本語VAX COBOLは,メッセージ・ユーティリティを 通じてテキスト・ファイルにアクセスし,実行することがで きます。それには,次のコマンドを入力します。 $MESSAGE JCO$COBOLMSG メッセージ・ユーティリティは,オブジェクト・モジュール JCO$COBOLMSG. OBJを作成します。 4. /SHARE修飾子を付けてLINKコマンド を入力し,共有可能イメージJCO$ COBOLMSG.EXEを作成します。 $LINK/SHARE JCO$COBOLMSG 5. システム・ディレクトリ[SYSMSG]にJCO$COBOLMSG.EXEをイン ストールします。 $COPY JCO$COBOLMSG.EXE SYS$COMMON:[SYSMSG]/PROT=W:RE 3-4 インストレーションの後に 6. 日本語VAX COBOLが既知イメージとしてインストールされ ている場合には,次のコマンドを入力することによって, JCO$COBOLMSG.EXEをインストールし直さなければなりませ ん。 $INSTALL REPLACE SYS$MESSAGE:JCO$COBOLMSG 今後,日本語VAX COBOLは修正された日本語エラー・メッセージを 生成するようになります。 _________________________________________________________________ 3.3 エラー状態 なんらかの原因でインストレーション・プロシージャが異常終了 した場合には,次のようなメッセージが表示されます。 %VMSINSTAL-E-INSFAIL, The installation of VAX COBOL V5.3 has failed. インストレーションの途中でエラーが発生するのは,次のいずれ かの原因によります。 o オペレーティング・システムのバージョンが適切なバージョ ンでない。 o 必須ソフトウェアのバージョンが適切なバージョンでない。 o インストレーションを終了するのに必要なクォータが不足し ている(第1.3節を参照)。 o VMSINSTALに必要なプロセス・クォータが不足している(第 1.5節を参照)。 o VMSヘルプ・ライブラリが現在使用中である。 o 日本語VAX COBOLのPAKが正しく登録されていないか,または 登録されていない。 これらの状態によって出力されるエラー・メッセージについて の説明は,『VMS System Messages and Recovery Procedures Reference Volume』,『VMS License Management Utility Manual』,またはご使用のプロセッサのインストレーション/ 操作ガイドを参照してください。 インストレーションの後に 3-5 これらの状態に気づいた場合には,メッセージに従って適切な処 理を実行してください。システム・パラメータを変更するか,ま たは登録されているクォータ値を増加する必要があります。 インストレーションが異常終了した場合には,第2章のステップ2 からもう一度やり直さなければなりません。IVPの失敗のためにイ ンストレーションが異常終了した場合には,まず第3.1節の「IVP の実行中または実行後にインストレーションが失敗した場合の処 置」を調べてください。さらに援助を必要とする場合には,最寄 りの日本DECのフィールド・サービスにお問い合わせください。 _________________________________________________________________ 3.4 共有可能イメージとしての実行時ルーチン,日本語エラー・メッ セージのインストール 日本語VAX COBOLをシステムで広く利用する場合には,共有可能イ メージとして実行時ルーチン,日本語エラー・メッセージをイン ストールすることにより,システム・オーバヘッドと必要なメモ リ空間を削減することができます。現在実行中のシステム上に共 有可能イメージとしてこれらをインストールする場合には,必要 な特権のあるアカウントにログインして,VMSインストール・ユ ーティリティを使用します。エラーが発生した場合には,『VMS System Messages and Recovery Procedures Reference Volume』 を調べてください。 最初に,システム上の利用できるグローバル・ページ数とグロ ーバル・セクションの数を判断します。利用可能なグローバル・ ページおよびグローバル・セクションの数を調べる方法について は,第1.3節を参照してください。 次に,VMSインストール・ユーティリティを起動して,共有可能イ メージとして日本語VAX COBOLをインストールします。次のように してください。 $INSTALL INSTALL>ADD SYS$LIBRARY:NCORTL.EXE/OPEN/SHARED INSTALL>ADD SYS$MESSAGE:JCO$COBOLMSG.EXE/OPEN/SHARED INSTALL>EXIT 次に,日本語VAX COBOLをインストールするために,システム・ス タートアップ・ファイルを更新します。 3-6 インストレーションの後に システムをブートストラップするたびに,必ず日 本語VAX COBOLが共有可能イメージとしてインス トールされるようにするためには,SYS$MANAGER: SYSTARTUP_V5.COM(システム固有のスタートアップ・ファイル) に以下の行を追加してください。 $ INSTALL ADD SYS$LIBRARY:NCORTL.EXE/OPEN/SHARED $ INSTALL ADD SYS$MESSAGE:JCO$COBOLMSG.EXE/OPEN/SHARED _________________________________________________________________ 3.5 COBRTLのみの特殊セーブ・セット COBOL05n.Cセーブ・セットには,VAX COBOLバージョン5.1から COBRTL051.Aというセーブ・セットが含まれるようになりました。 このセーブ・セットには,COBOL実行時ライブラリ(COBRTL)のみを インストールするために必要なファイルが含まれています。ただ し,このセーブ・セットはすべてのお客様に必要なものではあり ません。これはVAX COBOLでアプリケーションを開発し,そのアプ リケーションを他のお客様に提供する必要がある場合に,提供先 システムのCOBRTLとのバージョン不整合の問題があった場合に必 要とされるものです。COBRTL051.Aセーブ・セットは,提供先シス テムにCOBRTLをインストールするために,お客様のCOBOLアプリケ ーションと合わせて提供することができます。COBRTL051.Aセー ブ・セットに含まれるCOBRTL.EXEは,メインのキットに含まれて いるCOBRTL.EXEと同じものであることにご注意ください。 COBRTL051.Aセーブ・セットを取り出すには,省略時のディレクト リにある媒体からCOBOL053.Cセーブ・セットをコピーし,次の操 作を行ってください。 $BACKUP COBOL053.C/SAVE/SELECT=COBRTL051.A コピーしたいディレクトリ名 これでCOBRTL051.Aセーブ・セットをお客様のCOBOLアプリケー ションと共に提供することができます。アプリケーション提供 先でのインストールは第2.1節ステップ5に記述されているとおり に,VMSINSTALユーティリティを使用して行うことができます。 COBRTL.EXEは正式にライセンスを取得しているVMSシステムにコピ ーすることが許されておりますので,ライセンスに関しては問題 ありません。 インストレーションの後に 3-7 _________________________________________________________________ 3.6 保守更新 日本DECでは,日本語VAX COBOLの保守更新を行います。各々の更 新はインストレーション・キットからなります。本書または保守 更新の際に提供されるドキュメントの記述にしたがって,日本語 VAX COBOLのキットをインストールしてください。 バージョン番号は,保守更新のリリースごとに変更されます。た とえば,現在のバージョンが1.0であるとすると,最初の保守更新 を行ったバージョンの番号は1.1になります。さらに,保守更新の 際には新しいリリース・ノートが提供されます。このリリース・ ノートでは,以前のリリースの後で日本語VAX COBOLに加えられた 変更について説明しています。 更新されたリリース・ノートは,オンラインで提供されていま す。日本語VAX COBOLを最初にインストールする際には,必ず リリース・ノートをお読みください。リリース・ノートは,イ ンストレーションの後で見ることもできます。日本語VAX COBOL をインストールする際にリリース・ノートを読む方法につい ては,第2章のステップ4のインストレーション・プロシージ ャの説明にしたがってください。日本語VAX COBOLをインスト ールした後で,リリース・ノートを見たいときは,ファイル SYS$HELP:JCOBOL053.RELEASE_NOTESを表示またはプリントしてく ださい。また,HELPでリリース・ノートの場所を調べることもで きます。次のコマンドを入力してください。 $HELP COBOL RELEASE_NOTES _________________________________________________________________ 3.7 問題点の通知 本ソフトウェアについては,日本DEC標準販売約款中のライセンス 規定に定められた保証が提供されますので,その内容にしたがっ た処置をとってください。 なお,ご不明な点につきましては,日本DECの各支店/営業所にお 問い合わせください。 3-8 インストレーションの後に 4 _________________________________________________________________ インストレーション例 この章では,日本語VAX COBOLのインストレーション例を示しま す。ただし,ここに示したものは1つの例にすぎません。インス トレーション・プロシージャは,日本語VAX COBOLの保守更新の際 に変更されることがあります。インストレーション・ガイドは, 保守更新の際に必ずしも改訂されるわけではありませんので,日 本語VAX COBOLをインストールする前に必ず,『日本語VAX COBOL Version 5.2 for OpenVMS VAXをご使用のお客様へ』をお読みくだ さい。このレターには,日本語VAX COBOLをインストールするにあ たっての重要な変更点が記述されています。 標準版VAX COBOL部分のインストレーション例 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL COBOL053 ddn: OPTIONS N VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.5-2 It is dd-mmm-yyyy at hh:mm. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? __ddn: allocated Please mount the first volume of the set on ddn:. * Are you ready? YES %MOUNT-I-MOUNTED, COBOL1 mounted on _ddn: The following products will be processed: COBOL V5.3 Beginning installation of COBOL V5.3 at hh:mm %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A ... Release Notes included with this kit are always copied to SYS$HELP. インストレーション例 4-1 Additional Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. None of the above * Select option [2]: 2 * Queue name [SYS$PRINT]: Job COBOL053 (queue SYS$PRINT, entry 1248) started on SYS$LPA0 * Do you want to continue the installation [NO]? YES %VMSINSTAL-I-RELMOVED, The product's release notes have been moved to SYS$HELP. +----------------------------------------------------------------------------+ | Installation Command Procedure for | | VAX COBOL V5.3 Compiler. | +----------------------------------------------------------------------------+ Digital Equipment Corporation 1993. All rights reserved. Restricted Rights: Use, duplication, or disclosure by the U.S. Government is subject to the restrictions as set forth in subparagraph (c) (1) (ii) of DFARS 252.227-7013, or in FAR 52.227-19, or in FAR 52.227 -14 Alt. III, as applicable. This software is proprietary to and embodies the confidential technology of Digital Equipment Corporation. Possession, use, or copying of this software and media is authorized only pursuant to a valid written license from Digital or an authorized sublicensor. Installing VAX COBOL and running the IVP requires approximately 5 to 10 minutes, depending on your system configuration. * Do you want to install only the COBRTL [NO]? Product: COBOL Producer: DEC Version: 5.3 Release Date: dd-mmm-yyyy * Does this product have an authorization key registered and loaded? YES The ANSI/Terminal-Format REFORMAT Utility may optionally be installed. * Do you want the REFORMAT Utility installed [YES]? * Do you want to save the COBOL message file for modification [NO]? * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? 4-2 インストレーション例 This installation procedure creates a new version of, or updates some or all of the following files: [SYSEXE]COBOL.EXE [SYSEXE]REFORMAT.EXE [SYSLIB]DCLTABLES.EXE [SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM [SYSHLP]COBOL053.RELEASE_NOTES ! Note version for each new kit [SYSHLP]COBOL053_RELEASE_NOTES.PS ! Note version for each new kit [SYSMSG]COBOLMSG.EXE [SYSUPD]COBOLMSG.MSG [SYSLIB]LSE$SYSTEM_ENVIRONMENT.ENV * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? The installation procedure may also create a new version of the following file, which is not purged along with the previously listed files: [SYSLIB]COBRTL.EXE This installation procedure additionally may update the following files (it will not create new versions of them, nor will it purge them): [SYSLIB]IMAGELIB.OLB [SYSLIB]STARLET.OLB No more questions will be asked during this installation. %COBOL-I-UPDIMG, Installing new COBRTL image %PATCH-I-NOLCL, image does not contain local symbols %PATCH-I-WRTFIL, updating image file VMI$ROOT:[SYSUPD.COBOL053]COBRTL.EXE;2 %COBOL-I-UPDOBJ, Updating system object library %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set B ... %VMSINSTAL-I-SYSDIR, This product creates system disk directory VMI$ROOT:[SYSTEST.COBOL]. The IVP has been moved to directory [SYSTEST.COBOL] To invoke the IVP, enter @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM Please mount the next distribution volume on ddn: * Are you ready? YES %MOUNT-I-MOUNTED, COBOL2 mounted on _ddn: %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set C ... %BACKUP-I-READYREAD, mount volume 2 on _ddn: for reading Enter "YES" when ready: YES %BACKUP-I-READYREAD, mount volume 3 on _ddn: for reading Enter "YES" when ready: YES インストレーション例 4-3 %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... Start of VAX COBOL Installation Verification Procedure Successful test of VAX COBOL V5.3-XX Installation of COBOL V5.3 completed at hh:mm Please mount the console volume on ddn:. * Are you ready? YES %MOUNT-I-MOUNTED, CONSOLE mounted on _ddn: Enter the products to be processed from the next distribution volume set. * Products: EXIT VMSINSTAL procedure done at hh:mm $ LOGOUT SYSTEM logged out at dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.cc 4-4 インストレーション例 日本語VAX COBOL部分のインストレーション例 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL NCOBOL053 ddn: OPTIONS N VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.5-2 It is dd-mmm-yyyy at hh:mm. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? The following products will be processed: NCOBOL V5.3 Beginning installation of NCOBOL V5.3 at hh:mm %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A ... Release notes included with this kit are always copied to SYS$HELP. Additional Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. None of the above * Select option [2]: * Queue name [SYS$PRINT]: Job NCOBOL053 (queue SYS$PRINT, entry 1249) started on SYS$LPA0 * Do you want to continue the installation [NO]? YES %VMSINSTAL-I-RELMOVED, Product's release notes have been moved to SYS$HELP. +----------------------------------------------------------------------------+ | Installation Command Procedure for | | VAX COBOL/Japanese V5.3. | +----------------------------------------------------------------------------+ Digital Equipment Corporation 1993. All rights reserved. インストレーション例 4-5 This software is proprietary to and embodies the confidential technology of Digital Equipment Corporation. Possession, use, or copying of this software and media is authorized only pursuant to a valid written license from Digital or an authorized sublicensor. * Do you want to install only the NCORTL [NO]? * Do you only want to modify Japanese LSE environment [NO]? Product: COBOL-JAPAN Producer: DEC Version: 5.3 Release Date: dd-mmm-yyyy * Does this product have an authorization key registered and loaded? YES * Do you want the Japanese LSE environment updated for VAX COBOL/Japanese [YES]? The Japanese ANSI/Terminal-Format REFORMAT Utility may optionally be installed. * Do you want the Japanese REFORMAT Utility installed [YES]? * Do you want to save the Japanese COBOL message file for modification [NO]? * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? This installation procedure creates a new version of, or updates some or all of the following files: [SYSEXE]REFORMAT.EXE [SYSTEST.COBOL]JCOBOL$IVP.COM [SYSHLP]JCOBOL053.RELEASE_NOTES [SYSHLP]JCOBOL053_RELEASE_NOTES.PS [SYSMSG]JCO$COBOLMSG.EXE [SYSUPD]JCO$COBOLMSG.MSG * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? This installation procedure additionally creates a new version of, or updates the following files which will not be purged. [SYSLIB]NCORTL.EXE [SYSLIB]IMAGELIB.OLB [SYSLIB]STARLET.OLB [SYSHLP]HELPLIB.HLB [SYSHLP.JA_JP]HELPLIB.HLB JSY$HELP:JSYHELP.HLB No more questions will be asked during this installation. It will take 10 minutes to install NCOBOL on VAX11/780 with MT. 4-6 インストレーション例 %NCOBOL-I-UPDIMG, Installing new NCORTL Image %PATCH-I-WRTFIL, updating image file DKB100:[SYS0.SYSUPD.NCOBOL053]NCORTL.EXE;2 %NCOBOL-I-UPDOBJ, Updating System Object Library The IVP for VAX COBOL/Japanese has been moved to directory [SYSTEST.COBOL] To invoke the IVP, enter @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]JCOBOL$IVP.COM %JTPU-S-FILEIN, 73 行読み込みました ファイ ル: DKB100:[SYS0.SYSUPD.NCOBOL053]LSEUPDATE_ENV.TPU;1 %JTPU-S-SAVEENV, 現在の環境 が DKB100:[SYS0.SYSUPD.NCOBOL053]LSE$SYSTEM_ENVIRONMENT.ENV;1 に保存されました %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... Start of VAX COBOL/Japanese Installation Verification Procedure Successful test of VAX COBOL V5.3-XX Installation of NCOBOL V5.3 completed at hh:mm VMSINSTAL procedure done at hh:mm $ LOGOUT SYSTEM logged out at dd-mmm-yyyy hh:mm:ss.cc インストレーション例 4-7 A _________________________________________________________________ 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールで追加,更新されるファ イル 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールにより,以下のフ ァイルが追加,更新されます。 o [SYSEXE]COBOL.EXE コンパイラ実行イメージ o [SYSEXE]REFORMAT.EXE ANSIフォーマットおよびターミナル・フォーマット変 換ツール o [SYSLIB]NCORTL.EXE 日本語データの端末入力用実行時ルーチン o [SYSLIB]COBRTL.EXE COBOL実行時ルーチン o [SYSTEST.COBOL]JCOBOL$IVP.COM [SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM 検証プロシージャ o [SYSHLP]JCOBOL053.RELEASE_NOTES [SYSHLP]JCOBOL053_RELEASE_NOTES.PS [SYSHLP]COBOL053.RELEASE_NOTES [SYSHLP]COBOL053_RELEASE_NOTES.PS リリース・ノート o [SYSMSG]JCO$COBOLMSG.EXE [SYSMSG]COBOLMSG.EXE コンパイル時のエラー・メッセージ o [SYSUPD]JCO$COBOLMSG.MSG [SYSUPD]COBOLMSG.MSG エラー・メッセージファイル o [SYSHLP.JA_JP]HELPLIB.HLB 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールで追加,更新されるファイル A-1 o JSY$HELP:JSYHELP.HLB 日本語DCLヘルプ・ファイル 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールにより,以下にあ げるファイルが更新されます。 o [SYSLIB]IMAGELIB.OLB o [SYSLIB]STARLET.OLB o [SYSLIB]DCLTABLES.EXE o [SYSLIB]LSE$SYSTEM_ENVIRONMENT.ENV A-2 日本語VAX COBOLバージョン5.3のインストールで追加,更新されるファイル