日本語DEC COBOL for_OpenVMS_Alpha___________________________________ インストレーション・ガイド 1997年1月 本書は,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システム を実行しているAlphaシステム上に日本語DEC COBOLをイン ストールする方法について解説しています。 日本語DEC COBOLをインストールする前に,標準版(英語版) DEC COBOLをインストールしておく必要があります。本書 は,標準版DEC COBOLのインストレーションを含む日本語 DEC COBOLのインストレーションについて説明します。 本書は,日本語DEC COBOL V2.4およびそのメンテナンス・ アップデートにも適用されます。 変更/更新情報: 本書は日本語DEC COBOL V2.3 for OpenVMS AXPイン ストレーション・ガイドの 改訂版です。 オペレーティング・システム: 日本語OpenVMS Alpha V6.1以降 ソフトウェア・バージョン: 日本語DEC COBOL V2.4 for OpenVMS Alpha ________________________________________________________________ 1997年1月 Digital Equipment Corporationは,本書に記載の方法による製品 の使用は,既存または将来の特許権を侵害しないとは断言しませ ん。また本書に記載の説明が,装置やソフトウェアのその説明に 従った作成,使用,販売のライセンス供与を暗示しないとは断言 しません。 本書に記載のソフトウェアの所有,使用,複写は,Digitalまたは 公認のライセンス供与会社の書面による有効なライセンス契約に 従った場合にのみ許可されます。 (c) Digital Equipment Corporation 1996. All Rights Reserved. 以下はDigital Equipment Corporationの商標です。 ACMSxp,Bookreader, CMS, DEC COBOL, DECdocument, DEC Fortran, DEC FUSE, DECladebug, DECnet, DEC OSF/1, DEC PASCAL, DECset, DECTPU, Digital, OpenVMS, PDP, Professional, VAX, VAX ADA, VAX BASIC, VAX C, VAX CDD, VAXcluster, VAX COBOL, VAX COBOL GENERATOR, VAX DOCUMENT, VAX MACRO, VAX RMS, VAX SCAN, VMS, VT, VT100, VT220, VT300, VT320, VT420,およびDIGITALロゴ。 以下は他社の商標です。 Display POSTSCRIPTおよびPOSTSCRIPTはAdobe Systems Incorporated社の登録商標です。 Micro FocusはMicro Focus Limited社の登録商標です。 DBAPack, Hot Standby, Oracle CDD/Administrator, Oracle CDD/Repository, Oracle CODASYL DBMS, Oracle DBA Workcenter, Oracle Enterprise Manager, Oracle Expert, Oracle Graphical Schema Editor, Oracle InstantSQL, Oracle RALLY, Oracle RDB, Oracle RMU, Oracle RMUwin, Oracle SQL/Services, Oracle Trace, Oracle Trace Collector, Rdb7およびOracle Module LanguageはOracle Corporation社の商標です。 OSF/1およびMotifはOpen Software Foundation, Inc社の登録商標 です。 TransarcおよびEncinaはTransarc Corporation社の登録商標で す。 UNIXはX/Open Company Ltd社が米国およびその他各国で独占的に ライセンスを供給する登録商標です。 X/Openおよび“X”装置は英国およびその他各国におけるX/Open Company Ltd社の登録商標です。 すべての商標は個々の保持社または保持者により所有されていま す。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. v 1 インストレーションの前に 1.1 ソフトウェア・ライセンスの登録............... 1-1 1.2 オプション・ソフトウェア..................... 1-2 1.3 インストレーションの確認および条件........... 1-3 1.4 インストレーション・プロシージャの条件....... 1-3 1.4.1 特権..................................... 1-3 1.4.2 システム・パラメータ..................... 1-4 1.4.3 ディスク領域............................. 1-5 1.4.4 システム・ディスクのバックアップ......... 1-5 1.5 標準的なシステム保守プロシージャ............. 1-5 1.5.1 グローバル・ページおよびグローバル・セク ションの計算.............................. 1-6 1.5.2 AUTOGENによるシステム・パラメータ値の変 更........................................ 1-6 2 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1 インストレーション・プロシージャ............. 2-1 3 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1 インストレーション・プロシージャ............. 3-1 iii 4 インストレーションの後に 4.1 インストレーション検証プロシージャの単独実行. 4-1 4.2 日本語DEC COBOLエラー・メッセージの編集...... 4-2 4.3 VMScluster上での日本語DEC COBOLの使用........ 4-4 4.4 ユーザ・アカウント特権....................... 4-5 4.5 共用イメージとしての日本語DEC COBOLのインスト レーション.................................... 4-5 A インストレーション例およびIVPリスト B システムにインストールされたファイル B.1 インストールされたファイル................... B-1 C エラーの回復 C.1 インストレーション中の障害................... C-1 C.2 使用中の障害................................. C-2 例 A-1 標準版DEC COBOLのインストレーション例とIVP リスト.................................... A-2 A-2 日本語DEC COBOLのインストレーション例とIVP リスト.................................... A-4 表 1-1 オプション・ソフトウェア.................. 1-3 1-2 システム・パラメータの最小値.............. 1-4 1-3 ディスク領域に対する条件.................. 1-5 2-1 インストレーション・オプション指名子...... 2-3 3-1 インストレーション・オプション指名子...... 3-3 B-1 日本語DEC COBOLによりインストールされたフ ァイルを格納したディレクトリ.............. B-1 iv _________________________________________________________________ まえがき 本書は,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムを実行してい る Alphaプロセッサ上に日本語DEC COBOL for OpenVMS Alpha (以 下,日本語DEC COBOLと記す)をインストールする方法について解 説しています。 本書はディストリビューション・キットといっしょに保管してく ださい。メンテナンス・アップデートをインストールしたり,そ の他の事情により 日本語DEC COBOL を再インストールする際に必 要となります。 関連資料 『DEC COBOL Reference Manual』 『DEC COBOL User Manual for OpenVMS AXP Systems』 『DEC COBOL DBMS Database Programming』 『OpenVMS License Management Utility Manual』 『OpenVMS System Manager's Manual』 v 表記法 本書では次の表記法が使用されています。 ___________________________________________________________ 表_記_____________________意_味____________________________ 大文字 大文字はコマンド,ファイル,パラ メータ,プロシージャ,またはDEC COBOLユーティリティの名前を意味す る。 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL 対話型の例では,プロンプトや表示 されたテキストはモノスペース・フ ォントで示され,ユーザ入力は強調 表示される。 $ ドル記号はDCLプロンプトを示すため に使用しているが,実際のシステム 上では表示が異なる場合がある。 プロシージャでは,のよ うなシーケンスは,Ctrlキーを押し ながら別のキーまたはポインティン グ・デバイスのボタンを押すことを __________________________意味する。_______________________ OpenVMS Alphaおよび Digital UNIXシステムへの参照 本書中のOpenVMS AlphaはOpenVMS Alphaオペレーティングシステ ムを意味し, Digital UNIXは Digital UNIXオペレーティング・ システムを意味します。 Digital UNIXオペレーティングシステム は,旧称DEC OSF/1オペレーティング・システムです。 本書中のOracle CDD/RepositoryはOracle Corporation社のOracle CDD/Repository製品を意味し,Oracle DBMSはOracle Corporation 社のOracle CODASYL DBMS製品を意味します。また,Oracle Rdbは Oracle Corporation社のOracle Rdb製品を意味します。 vi 読者のコメント 日本DECではお客様のニーズにお応えすることを誇りにしておりま す。よりよいサービスを提供し続けていくため,弊社ではお客様 のご意見を伺っております。マニュアルに間違いを見つけたり, ご意見,ご要望などございましたら,次の方法で該当マニュアル 名,注文番号,コメントをお送りください。 o 電子インターネットメール: cobol_docs@casdoc.enet.dec.com o ファックス: 603-881-0120 Languages Documentation, ZKO2-3/K35宛 o 書簡での報告は次の住所にお送りください。 Digital Equipment Corporation Languages Documentation, ZKO2-3/K35 110 Spit Brook Road Nashua, NH 03062-2698 USA vii 1 _________________________________________________________________ インストレーションの前に BOM (Bill Of Materials)およびBIL (Indented Bills Report) には,メディアの数およびその内容が明記されています。キット の中身とこれらの情報の内容に相違のないことを確認してくださ い。キットが損傷していたり,見当たらないものがあった場合に は,最寄りの日本DEC各支店/営業所にお問い合わせください。 ディストリビューション・キットには,『日本語DEC COBOL V2.4 for OpenVMS Alphaをご使用のお客様へ』というタイトルのレター が入っています。本書中には記載していない重要な情報について 掲載されている場合がありますので,最初にこのレターをお読み ください。 _________________________________________________________________ 1.1 ソフトウェア・ライセンスの登録 新規に認可されたノードやクラスタ上に日本語DEC COBOL V2.4 をインストールして実行するときは,必ず事前にLMF (License Management Facility)を使ってLicense PAK (License Product Authorization Key)を登録しなければなりません。ライセンスと 媒体を一緒に注文した場合にはキットとLicense PAKが一緒に提供 されますが,そうでない場合はライセンスの注文で指定された場 所に別途出荷されます。すでに本ソフトウェアのライセンスを持 つノードまたはクラスタ上に日本語DEC COBOLのアップデート・キ ットをインストールする場合は,新たにLicense PAKを登録し直す 必要はありません。 また,日本語DEC COBOLのインストールに必要なソフトウェアまた はオプション・ソフトウェアをインストールする場合には,事前 にそれらのPAKのステータスをチェックし,必要に応じてインスト ールを行ってください。 インストレーションの前に 1-1 インストレーションの前に 1.1ソフトウェア・ライセンスの登録 Oracle DBMSプログラミング機能を使用する場合,DEC COBOL Oracle DBMSプログラミング・ライセンス・オプションを購入し なくてはなりません。この中には,このオプションを使用する ためのLicense PAKが入っています。Oracle DBMSプログラミン グ・ライセンス・オプションに関する詳細は,『日本語DEC COBOL Version 2.4 for OpenVMS Alphaソフトウェア仕様書』を参照して ください。 インストールする前に日本語DEC COBOLのライセンスを登録しロー ドして,インストールした後にIVP (インストレーション検証プロ シージャ)を実行してソフトウェアを使用します。 OpenVMSの下でライセンスを登録するには,まずシステム管理者の アカウントであるSYSTEMにログインします。次の2つの方法のどち らでも登録を行うことができます。 o SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMプロシージャを起動する。質問 に対してLicense PAKのデータを入力する。 o DCLプロンプトで,License PAK情報に対応する適当な修飾語 を付けたLICENSE REGISTERコマンドを入力する。 VMSclusterの複数のノード上で日本語DEC COBOLを使用する場合, 本製品のインストレーション終了後にその他のノードにライセン スをロードする必要があります。詳細については,本書の第4.3節 を参照してください。 LMFの詳細な情報については,『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。 _________________________________________________________________ 1.2 オプション・ソフトウェア 日本語DEC COBOLと併用できるオプション・ソフトウェアについて の詳細を表 1-1に示します。 1-2 インストレーションの前に インストレーションの前に 1.2オプション・ソフトウェア 表 1-1 オプション・ソフトウェア ___________________________________________________________ Oracle CDD/Repository V5.3 for OpenVMS Alpha以降 Oracle DBMS V5.1 for OpenVMS Alpha以降 DEC Language Sensitive Editor/Source Code Analyzer V4.0 for OpenVMS_Alpha以降__________________________________________ _________________________________________________________________ 1.3 インストレーションの確認および条件 Oracle RdbまたはOracle CDD/Repositoryを使用する場合は,必ず 日本語DEC COBOLのインストールを始める前に,これらが正常にイ ンストールされていることを確認する必要があります。インスト レーション・エラーを軽減するために,次のコマンド・プロシー ジャを実行してOracle CDD/Repositoryを起動します。 $ @SYS$STARTUP:CDDSTRTUP.COM _________________________________________________________________ 1.4 インストレーション・プロシージャの条件 本節では日本語DEC COBOLをインストールための必要条件につい て説明しています。その中には,プロセス・アカウント・クォ ータ,システム・パラメータ,およびディスク領域などがありま す。 各種パラメータの確認および設定のための標準的な手順について は,本書の第1.5節に記載してあります。 1.4.1 特権 日本語DEC COBOLをインストールするには,ユーザはSETPRVまたは 少なくとも次の特権を持つアカウントにログインしなければなり ません。 o CMKRNL o WORLD インストレーションの前に 1-3 インストレーションの前に 1.4インストレーション・プロシージャの条件 o SYSPRV なお,VMSINSTALはインストール開始時にBYPASS特権を無効にしま すので,ご注意ください。 製品を使用するために必要な特権については,本書の第4.4節で定 義しています。 1.4.2 システム・パラメータ 表 1-2は,インストールに必要なシステム・パラメータの最小値 の一覧です。ユーザ側で実行するプログラムおよびアプリケーシ ョンの種類によっては,ここで設定した値よりも大きくする必要 があるかもしれません。 表 1-2 システム・パラメータの最小値 ___________________________________________________________ システム・パラメータ_______最小値__________________________ 連続空きグローバル・ペー 7000 ジ[1] グローバル・セクション[1] 3 [1]これらの値は,インストールする際に必要な空きグローバル・ ページおよびグローバル・セクションの数であり,システムおよ び他のソフトウェアを実行するのに必要な総数ではない。 ___________________________________________________________ ________________________ 注意 ________________________ インストールの際,利用者システムのグローバル・ページお よびグローバル・セクションSYSGENパラメータの値がこれら の値を満たさない場合,DCLテーブルが破壊される可能性が あります。 ______________________________________________________ 1-4 インストレーションの前に インストレーションの前に 1.4インストレーション・プロシージャの条件 1.4.3 ディスク領域 ディスクの空き記憶域に対する条件は,インストレーション時と インストレーション後とでは異なります。表 1-3に記憶域に対す る条件を示します。 表 1-3 ディスク領域に対する条件 ___________________________________________________________ キット___________インストレーション時__インストレーション後 DEC COBOL 18,000 12,000 日本語DEC_COBOL___1,800_________________1,500______________ 現在のシステム・ディスク上の空きディスク・ブロック数を調べ るには,DCLプロンプトで次のコマンドを入力します。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE 1.4.4 システム・ディスクのバックアップ インストレーションの最初に,VMSINSTALがシステム・ディスクを バックアップしたかどうか聞いてきます。ソフトウェアをインス トールする前に,システム・ディスクのバックアップを行うよう にしてください。 バックアップ手順はユーザ側で確立されたものを使用してくだ さい。システム・ディスクのバックアップについての詳細は, 『OpenVMS System Manager's Manual』のシステム・ディスクをバ ックアップする方法についての節を参照してください。 _________________________________________________________________ 1.5 標準的なシステム保守プロシージャ 本節では,次に示す標準的な各種プロシージャについて説明して います。 o グローバル・ページおよびグローバル・セクションの値を計 算する。 インストレーションの前に 1-5 インストレーションの前に 1.5標準的なシステム保守プロシージャ o OpenVMS AUTOGENコマンド・プロシージャでパラメータ値を 変更する。 1.5.1 グローバル・ページおよびグローバル・セクションの計算 日本語DEC COBOLをインストールして実行するには,グローバル・ ページおよびグローバル・セクションに十分な空きが必要です。 確認の手順として,まず自分のシステム上にどれだけの空きグロ ーバル・ページおよびセクションがあるかを調べます。次に,必 要に応じてAUTOGENを使用し,グローバル・ページおよびグローバ ル・セクションのシステム・パラメータ値を増やします。 次のDCLコマンドは,必要かつ適切なグローバル・ページの数値を 返します。 $ DIR/SIZE SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE システム上にある空きグローバル・ページおよびグローバル・セ クションの値を調べるには,WRITEコマンドにF$GETSYIレキシカル 関数を使用します。次に,ターミナル上にこの値を表示する方法 を示します(設定省略時の出力先はSYS$OUTPUTです)。 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("CONTIG_GBLPAGES") 15848 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") 24 第1.5.2項では,AUTOGENを使用してこれらの値を増やす手順を説 明します。 1.5.2 AUTOGENによるシステム・パラメータ値の変更 システム・パラメータを変更するには,AUTOGENコマンド・ プロシージャを使用します。AUTOGENは,ユーザが手作業で リセットする値に関連するパラメータ値を自動的に調整しま す。AUTOGENを使用してシステム・パラメータを変更するには, SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATファイルを編集します。 このファイルに示されたパラメータ値を変更するには,そのパラ メータの現在値を消去し,新たな値を入力します。 1-6 インストレーションの前に インストレーションの前に 1.5標準的なシステム保守プロシージャ 新たなパラメータを追加するには,そのパラメータ名とパラメー タ値の両方を含む行をそのファイルに追加します。たとえば次の ように追記します。 WSMAX = 8096 空きグローバル・ページおよびグローバル・セクションのよう な増分パラメータを修正するには,ADD_を使用します。次の例で は,グローバル・ページの設定を2000増加します。 ADD_GBLPAGES = 2000 ページ・ファイル・クォータを設定する際は,システム上で使用 できるページ・ファイル領域量を超えた値を指定しないように注 意してください。 すべての変更が終了したら,エディタを終了し,AUTOGENプロシ ージャを実行してシステム・パラメータを再計算します。システ ム・パラメータを再計算し,システムをリブートするには,次の コマンドを使用します。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT REBOOTを指定すると,AUTOGENは自動システム・シャットダウンを 行い,システムをリブートします。シャットダウンすると,シス テムにログオンしているすべてのユーザは接続を切断され,自動 リブートにより新たなパラメータが有効になります。 AUTOGENユーティリティは,最後にリブートした日以降の資源の消 費量に基づきSYSGENパラメータを自動的に調整します。この自動 調整を行わない場合は,AUTOGENコマンド行にNOFEEDBACK修飾語を 追加します。 AUTOGENの詳細については,『OpenVMS System Manager's Manual』 を参照してください。 インストレーションの前に 1-7 2 _________________________________________________________________ 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション License PAK(および,ある場合はCOBOL DBMS PAK)の登録およ びロードが終了すると,約10分間かけてインストールが行われま す。ただし,その所要時間はシステム構成によって異なります。 インストレーション中に何か障害が発生した場合には,本書の付 録 Cを参照してください。 日本語DEC COBOLをインストールする前に,標準版DEC COBOLをイ ンストールしておく必要があります。 _________________________________________________________________ 2.1 インストレーション・プロシージャ コンパクト・ディスク(CD)をCDドライブに挿入します。 途中でインストレーション・プロシージャを強制終了するには, Ctrl/Yを押します。Ctrl/Yを押すと,インストレーション・プロ シージャはその時点までに作成したすべてのファイルを削除し, DCLレベルに戻ります。Ctrl/Yを押した後でインストレーション・ プロシージャを再実行するには,ステップ2からやり直します。 インストレーション・プロシージャ実行中にシステムによる質問 が発生すると,省略時の応答が大括弧([ ])で囲まれて表示される ことがあります。 次の各ステップに従い標準版DEC COBOLをインストールします。 1. 特権付きアカウントにログインし,省略時の装置およびディ レクトリをSYS$UPDATEに設定します。 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2-1 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ Username: SYSTEM Password: $ SET DEFAULT SYS$UPDATE 2. VMSINSTALを呼び出します。 $ @VMSINSTAL saveset-name device-name option-list VMSINSTALはSYS$UPDATEディレクトリにあります。次に, VMSINSTALコマンド・プロシージャを呼び出す際に指定する 要素を示します。 saveset-name 構成部品のインストレーション名です。標準版DEC COBOLの 場合は次のインストレーション名を使用してください。 COBOL02n nは,標準版DEC COBOLのマイナー(ピリオド)リリース番号を 示します。たとえば,Version V2.4の場合はCOBOL024を使用 してください。 CD上の標準版DEC COBOLセーブセットのディレクトリ位置を 調べるには,CDディストリビューション・キットに付属の 『OpenVMS Alpha Layered Products Compact Disc User's Guide』を参照してください。 また,インストレーションを開始する前に次を実行する方法 もあります。 a. CDドライブがすでにマウントされているかどうかを確認 するために,次のコマンドを入力します。 $ SHOW DEVICE DKA400: b. マウントされていなければ,適当なMOUNTコマンドを入 力してCDをマウントします(/FOREIGN修飾語は省略しま す)。 c. セーブセット名を調べるには,DIRECTORYコマンドに対 して前のコマンドのディレクトリ・ファイルを指定しま す。 $ DIRECTORY DKA400:[COBOL02n]*.A nは,標準版DEC COBOLのマイナー(ピリオド)リリース番 号を示します。 2-2 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ device-name 媒体および標準版DEC COBOLセーブセットの入ったディ レクトリをマウントする装置の名前です。たとえば, DKA400:は本書の例で使用する装置名です。ディレクトリ は[COBOL02n]であり,ここでnは標準版DEC COBOLのマイナー (ピリオド)リリース番号を示します。 @VMSINSTALコマンド行に装置名を指定するには,次のように 入力します。 DKA400:[COBOL02n] option-list OPTIONSという語の後に表 2-1に示すようなA, G, L, N, Rと いうオプション指名子を1つまたは複数付加したものです。 表 2-1 インストレーション・オプション指名子 _________________________________________________________________ オプショ ン________名_前____________説_明_________________________________ A 自動応答 最初に,VMSINSTALの質問およびプロンプ トに対する応答情報を含むファイルを作成 する。このオプション(および応答ファイ ル)を使用すると,(特にシステムのアップ グレード後に)再インストールする際の所 要時間を短縮できる。 G セーブセットの キットのセーブセット 格納 をdevice:[directory]にコピーする。 G de- インストール可能な場合に限り,実行速度 vice:[directory] の速いシステム格納装置を指定することで インストールを短時間に終了させることが できる。または,グループ・ディストリビ ューション・リソースとすることができ る。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2-3 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ 表 2-1 (続き) インストレーション・オプション指名子 _________________________________________________________________ オプショ ン________名_前____________説_明_________________________________ L ファイル・ログ インストレーション中のすべての実行状態 を端末に表示する。 N リリース・ノー インストレーション中に行われるリリー トの表示または ス・ノートに関する質問を表示する。この 印刷 オプションを指定しないと,リリース・ノ ートについては一切質問されない。インス トレーションに関する追加情報があるとき は,インストレーションを行う前にリリー ス・ノートを一読するようお奨めする。 すでにリリース・ノートを読んでイン ストレーションを再開している場合は,こ のオプションを指定する必要はない。(い ずれにしても日本語DEC COBOLリリース・ ノートはSYS$HELPディレクトリにコピーさ れるので,いつでも読むことができる。) R 代替ルート 実行中のシステム以外のシステム・ディレ クトリにプロダクトをインストールできる ___________________________ようにする。__________________________ これらのソフトウェアのインストレーション・オプションの 詳細については,『OpenVMS System Manager's Manual』を 参照してください。複数のオプションを指定する場合,各オ プションをコンマで区切ってください。たとえば次のように します。 OPTIONS A,N 次に示す例では,VMSINSTALを呼び出して標準版DEC COBOLを インストールし,システム応答を表示します。この例では, OPTIONS Nリリース・ノート・オプションを使用してインス トレーション中にリリース・ノートにアクセスしています。 2-4 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ $ @VMSINSTAL COBOL02n DKA400:[COBOL02n] OPTIONS N OpenVMS AXP Software Product Installation Procedure V6.1 It is dd-mmm-yyyy at hh:mm. Enter a question mark (?) at any time for help. プロダクト名か装置名のどちらかを指定しないと,インスト レーション・プロシージャの後半においてそれらについての 質問が出されます。 VMSINSTALを呼び出すと,ユーザが特権付きアカウントにロ グインしているかどうかがチェックされます。ソフトウェア をインストールする際,省略時の装置およびディレクトリを SYS$UPDATEに設定した状態でシステム管理者のアカウントか ら行うようにします。 VMSINSTALはこの後,いずれかのユーザがシステムにログイ ンしたかどうかをチェックします。ユーザがログインしてい れば,VMSINSTALはインストレーションを続行するかどうか 聞いてきます。 * Do you want to continue anyway [NO]? 続行する場合はYESと入力し,インストレーションを終了す る場合はReturnキーを押します。 3. システム・バックアップを確認します。 * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? システム・ディスクのバックアップに満足したら,Returnキ ーを押してください。そうでなければ,NOと入力してインス トレーションを中断します。システム・ディスクのバックア ップを行ったら,インストレーションを再開します。 VMSINSTALコマンド行で装置名を省略した場合,次のような プロンプトが表示されます。 * Where will the distribution volumes be mounted: DKA400:[COBOL02n] このプロンプトが表示されたら,ディストリビューション (媒体)装置および標準版DEC COBOLキット(セーブセット)の 入ったディレクトリの名前を入力します。たとえば,媒体が 装置DKA400:上のCDに入っている場合は,この質問に対する 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2-5 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ 応答としてDKA400:[COBOL02n] (ここでnはマイナー・バージ ョン番号)を入力します。 装置の種類,およびその装置がすでにマウントされているか どうかによって,次のようなプロンプトが表示される場合が あります。 Please mount the first volume of the set on DKA400:. * Are you ready? YES %MOUNT-I-MOUNTED, DKA400: mounted まだマウントしてなければ,VMSINSTALを呼び出したときに 指定した装置にディストリビューション・ボリュームを挿入 します。質問の前の行に装置名が表示されます。VMSINSTAL は次にインストレーションを続行する準備ができているかど うか聞いてきます。 YESと答えてインストレーションを続行する準備ができたこ とを示すと,標準版DEC COBOLの入った媒体が指定の装置に マウントされ,インストレーションが開始されたことを伝え るメッセージが表示されます。 VMSINSTALを呼び出したときに,間違った装置名を入力した ために再度インストールし直す必要がある場合は,"Are you ready?" の質問に対する応答としてNOを入力します。また 他の理由によりインストレーションを強制終了する場合は, Ctrl/Yを押します。 4. インストレーション中のプロダクトを確認します。 The following products will be processed: COBOL V2.n Beginning installation of COBOL V2.n at hh:mm %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product saveset A... プロダクト名およびバージョンが表示されます。最初のセー ブセット(A)はSYS$UPDATEのサブディレクトリに展開されま す。 5. リリース・ノート・オプションを選択します。 2-6 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. Copy release notes to SYS$HELP * Select option [2]: VMSINSTALを呼び出したときにオプションNを指定した場合 は,リリース・ノートを読むためのオプションを1つ選択す るように要求されます。いずれのオプションを選択してもリ リース・ノートはSYS$HELPにコピーされます。 オプション1を選択した場合は,コンソール・ターミナル上 に即座にリリース・ノートが表示されます。Ctrl/Cを押すこ とにより,この表示をいつでも終了させることができます。 オプション2を選択した場合は,使用するプリント・キュー の名前を聞いてきます。プリント・キュー名を入力するか, またはReturnキーを押してファイルを省略時の出力印刷装置 に送ります。たとえば次のように入力します。 * Queue name [SYS$PRINT]: CLUSTER_PRINT オプション3を選択した場合は,コンソール・ターミナル上 に即座にリリース・ノートが表示され,印刷するバージョン のキュー名を聞いてきます。 オプション4を選択した場合は,リリース・ノートが SYS$HELPディレクトリにコピーされます。 次にVMSINSTALは次のようなメッセージを表示します。 +----------------------------------------------------------------------------+ | Installation Command Procedure for | | DEC COBOL V2.n-vvv Compiler. | +----------------------------------------------------------------------------+ Digital Equipment Corporation 1994, 1995, 1996. All Rights Reserved. . .(本例ではこの部分省略。完全なメッセージは付録Aのイン 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2-7 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ ストレーション例を参照。) . Installing DEC COBOL and running the IVP requires approximately 5 to 10 minutes depending on your system configuration. リリース・ノートは,SYS$HELPディレクトリの次のファイル にコピーされます(この場合のnはマイナー・バージョン番号 を示します)。 SYS$HELP:COBOL02n.RELEASE_NOTES インストレーション後に次のコマンドを入力すると,ヘルプ 機能によりリリース・ノートを表示できます。 $ HELP COBOL RELEASE_NOTES ________________________ 注意 ________________________ VMSINSTALでインストールされた各リリース・ノート・ファ イルの名前は,現在のプロダクト名およびバージョン番号で 始まります(例: COBOL021)。 ______________________________________________________ 2-8 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ 6. ライセンス登録の照会に対して応答します。 日本語DEC COBOLはLMF(OpenVMS License Management Facility)を活用しています。インストレーション・プ ロシージャは日本語DEC COBOLのライセンス情報を表示し, 各プロダクトのオーソライゼーション・キーを登録しロード したかどうか質問します。以下にインストレーション・プロ シージャの表示する情報および照会の例を示します。 Product: COBOL Producer: DEC Version: 2.n Release Date: dd-mmm-yyyy * Does this product have an authorization key registered and loaded?: まだPAKを登録しロードしていなければ,この質問に対 しNOと答えなければなりません。インストレーションを正常 に終了するには,PAKを登録し,ロードする必要があります (本書の第1.1節を参照してください)。PAKの登録およびロー ドをまだ終了していなければ,インストレーションを中止 し,PAKの登録およびロードを終了してからインストレーシ ョンを再開してください。 7. REFORMATユーティリティ(英語版)をインストールします。 日本語DEC COBOLの使用法によっては,オプションの REFORMATユーティリティをインストールしたほうが良い こともあります。 The ANSI/Terminal-Format REFORMAT Utility may optionally be installed. * Do you want the REFORMAT Utility installed [YES]? 8. メッセージ・ファイルの照会に対して応答します。 この照会により日本語DEC COBOLのメッセージ・ファイル (COBOL$MSG.MSG)を編集できるようになります。国によって は,各国共通であるメッセージを自国の環境に合わせて変更 したい場合もあるでしょう。メッセージ・ファイルを編集す るには,ここでYESと入力してReturnキーを押します。メッ セージ・ファイルを編集しない場合はReturnキーを押しま す。詳細については本書の第4.2節を参照してください。 * Do you want to save the COBOL message file for modification [NO]? 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2-9 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ 9. IVP(インストレーション検証プロシージャ)のオプション を選択します。 IVPを実行したいかどうか聞かれます。標準版DEC COBOLの IVPはインストレーションが正常に終了したかどうかを確認 します。極力IVPを実行することをお勧めします。 * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? 日本語DEC COBOLのインストレーション後にIVPを単独で実行 すると,インストールしたソフトウェアをそのシステム上で 実際に使用可能かどうかを検証できます。またシステム障害 の後にIVPを実行して,日本語DEC COBOLにアクセスできるか どうかを確認することもできます。 10.情報メッセージを読み込みます。 ここで,シンストレーションの進行状況を知らせる情報メッ セージが表示されます。インストレーション・プロシージャ がこの段階まで成功していれば,VMSINSTALは必要に応じて 新規または修正したファイルをそれぞれのターゲット・ディ レクトリに移動したり,ヘルプ・ファイルおよびDCLテーブ ルの更新を行います。新規および修正したファイルには以下 のものがあります。 [SYSEXE]COBOL.EXE [SYSEXE]REFORMAT.EXE [SYSMSG]COBOL$MSG.EXE [SYSUPD]COBOL$MSG.MSG [SYSHLP]COBOL024.RELEASE_NOTES [SYSHLP]COBOL024_RELEASE_NOTES.PS [SYSLIB]DCLTABLES.EXE [SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM SYS$HELP:HELPLIB.HLBおよびSYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEフ ァイルは,新バージョンの日本語DEC COBOLヘルプ・テキス トおよび新バージョンのCOBOLコマンド行定義を含む形で更 新されます。 11.ファイルをパージします。 * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? 2-10 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ SYS$HELP, SYS$LIBRARY, SYS$MESSAGE, SYS$SYSTEM,および SYS$TESTディレクトリには,以前のバージョンの日本語DEC COBOLファイルが入っていることがあります。これらのファ イルはインストレーション中に新規のファイルと置き換えら れますが,旧ファイルは自動的にパージされるわけではあり ません。パージするかどうかを問い合わせるプロンプトに対 してReturnキーを押すか,YESを入力すればファイルはパー ジされます。パージしたくなければNOと入力してください。 また,ファイルをパージするかどうかを問い合わせるプロン プトに対してYESと入力すれば,日本語DEC COBOLの以前のバ ージョンはパージされます。 インストレーションの終了は次のメッセージで知らされま す。 %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, files will now be moved to their target directories... 12. IVP(インストレーション検証プロシージャ)を実行します。 ステップ9でIVPの実行を選択している場合,ここでIVPが呼 び出され,標準版DEC COBOLが正常にインストールされたか どうかが検証されます。 標準版DEC COBOLが正常にインストールされていれば,IVPに より次のメッセージが表示されます。 Successful test of COBOL V2.n-vvv 13.インストレーション・プロシージャを終了します。 Installation of DEC COBOL V2.n completed at hh:mm VMSINSTAL procedure done at hh:mm VMSINSTALコマンド行にパラメータを指定したかどうかによ って,* Products:プロンプトまたはDCLプロンプト($)が表 示されことがあります。* Products:プロンプトが表示され ても,Ctrl/Zを押すと,DCLプロンプト($)に戻ることができ ます。 VMSINSTALは,インストレーション中にプロセス・シンボ ル・テーブルのエントリを削除または変更します。したがっ て,継続して使用する場合は,SYSTEMなどのインストレーシ ョン・アカウントを使用し,またこれらのシンボルを復元し 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2-11 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 2.1インストレーション・プロシージャ たい場合には,一度ログアウトしてからログインし直してく ださい。 2-12 標準版(英語版)DEC COBOLのインストレーション 3 _________________________________________________________________ 日本語DEC COBOLのインストレーション 標準版DEC COBOLのインストレーションが終了すると,引き続き 約5分かけて日本語DEC COBOLのインストールが行われます。ただ し,その所要時間はシステム構成によって異なります。 インストレーション中に何か障害が発生した場合には,本書の付 録 Cを参照してください。 _________________________________________________________________ 3.1 インストレーション・プロシージャ コンパクト・ディスク(CD)をCDドライブに挿入します。 途中でインストレーション・プロシージャを強制終了するには, Ctrl/Yを押します。Ctrl/Yを押すと,インストレーション・プロ シージャはその時点までに作成したすべてのファイルを削除し, DCLレベルに戻ります。Ctrl/Yを押した後でインストレーション・ プロシージャを再実行するには,ステップ2からやり直します。 インストレーション・プロシージャ実行中にシステムによる質問 が発生すると,省略時の応答が大括弧([ ])で囲まれて表示される ことがあります。 次の各ステップに従い日本語DEC COBOLをインストールします。 1. まだ特権付きアカウントにログインしていない場合はこ こでログインして,省略時の装置およびディレクトリを SYS$UPDATEに設定します。ただし,標準版DEC COBOLに引き 続き日本語DEC COBOLをインストールしている場合はその必 要はありません。 Username: SYSTEM Password: $ SET DEFAULT SYS$UPDATE 日本語DEC COBOLのインストレーション 3-1 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ 2. VMSINSTALを呼び出します。 $ @VMSINSTAL saveset-name device-name option-list VMSINSTALはSYS$UPDATEディレクトリにあります。次に, VMSINSTALコマンド・プロシージャを呼び出す際に指定する 要素を示します。 saveset-name 構成部品のインストレーション名です。日本語DEC COBOLの 場合は次のインストレーション名を使用してください。 NCOBOL02n nは,日本語DEC COBOLのマイナー(ピリオド)リリース番号を 示します。たとえば,Version V2.4の場合はNCOBOL024を使 用してください。 CD上の日本語DEC COBOLセーブセットのディレクトリ位置を 調べるには,CDディストリビューション・キットに付属の 『日本語OpenVMS AXPソフトウェア・ライブラリ コンパク ト・ディスク・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 また,インストレーションを開始する前に次を実行する方法 もあります。 a. CDドライブがすでにマウントされているかどうかを確認 するために,次のコマンドを入力します。 $ SHOW DEVICE DKA400: b. マウントされていなければ,適当なMOUNTコマンドを入 力してCDをマウントします(/FOREIGN修飾語は省略しま す)。 c. セーブセット名を調べるには,DIRECTORYコマンドに対 して前のコマンドのディレクトリ・ファイルを指定しま す。 $ DIRECTORY DKA400:[NCOBOL02n]*.A nは,日本語DEC COBOLのマイナー(ピリオド)リリース番 号を示します。 3-2 日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ device-name 媒体および日本語DEC COBOLセーブセットの入ったディ レクトリをマウントする装置の名前です。たとえば, DKA400:は本書の例で使用する装置名です。ディレクトリ は[NCOBOL02n]であり,ここでnは日本語DEC COBOLのマイナ ー(ピリオド)リリース番号を示します。 @VMSINSTALコマンド行に装置名を指定するには,次のように 入力します。 DKA400:[NCOBOL02n] option-list OPTIONSという語の後に表 3-1に示すようなA, G, L, N, Rと いうオプション指名子を1つまたは複数付加したものです。 表 3-1 インストレーション・オプション指名子 _________________________________________________________________ オプショ ン________名_前____________説_明_________________________________ A 自動応答 最初に,VMSINSTALの質問およびプロンプ トに対する応答情報を含むファイルを作成 する。このオプション(および応答ファイ ル)を使用すると,(特にシステムのアップ グレード後に)再インストールする際の所 要時間を短縮できる。 G セーブセットの キットのセーブセット 格納 をdevice:[directory]にコピーする。 G de- インストール可能な場合に限り,実行速度 vice:[directory] の速いシステム格納装置を指定することで インストールを短時間に終了させることが できる。または,グループ・ディストリビ ューション・リソースとすることができ る。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) 日本語DEC COBOLのインストレーション 3-3 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ 表 3-1 (続き) インストレーション・オプション指名子 _________________________________________________________________ オプショ ン________名_前____________説_明_________________________________ L ファイル・ログ インストレーション中のすべての実行状態 を端末に表示する。 N リリース・ノー インストレーション中に行われるリリー トの表示または ス・ノートに関する質問を表示する。この 印刷 オプションを指定しないと,リリース・ノ ートについては一切質問されない。インス トレーションに関する追加情報があるとき は,インストレーションを行う前にリリー ス・ノートを一読するようお奨めする。 すでにリリース・ノートを読んでイン ストレーションを再開している場合は,こ のオプションを指定する必要はない。(い ずれにしても日本語DEC COBOLリリース・ ノートはSYS$HELPディレクトリにコピーさ れるので,いつでも読むことができる。) R 代替ルート 実行中のシステム以外のシステム・ディレ クトリにプロダクトをインストールできる ___________________________ようにする。__________________________ これらのソフトウェアのインストレーション・オプションの 詳細については,『OpenVMS System Manager's Manual』を 参照してください。複数のオプションを指定する場合,各オ プションをコンマで区切ってください。たとえば次のように します。 OPTIONS A,N 次に示す例はVMSINSTALを呼び出して日本語DEC COBOLをイ ンストールし,システム応答を表示します。この例では, OPTIONS Nリリース・ノート・オプションを使用してインス トレーション中にリリース・ノートにアクセスしています。 3-4 日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ $ @VMSINSTAL NCOBOL02n DKA400:[NCOBOL02n] OPTIONS N OpenVMS AXP Software Product Installation Procedure V6.2 It is dd-mmm-yyyy at hh:mm. Enter a question mark (?) at any time for help. プロダクト名か装置名のどちらかを指定しないと,インスト レーション・プロシージャの後半においてそれらについて質 問されます。 VMSINSTALを呼び出すと,ユーザが特権付きアカウントにロ グインしているかどうかがチェックされます。ソフトウェア をインストールする際,省略時の装置およびディレクトリを SYS$UPDATEに設定した状態でシステム管理者のアカウントか ら行うようにします。 VMSINSTALはこの後,いずれかのユーザがシステムにログイ ンしたかどうかをチェックします。ユーザがログインしてい れば,VMSINSTALはインストレーションを続行するかどうか 聞いてきます。 * Do you want to continue anyway [NO]? 続行する場合はYESと入力し,インストレーションを終了す る場合はReturnキーを押します。 3. システム・バックアップを確認します。 * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? システム・ディスクのバックアップに満足したら,Returnキ ーを押してください。そうでなければ,NOと入力してインス トレーションを中断します。システム・ディスクのバックア ップを行ったら,インストレーションを再開します。 VMSINSTALコマンド行で装置名を省略した場合,次のような プロンプトが表示されます。 * Where will the distribution volumes be mounted: DKA400:[NCOBOL02n] このプロンプトが表示されたら,ディストリビューション (媒体)装置および日本語DEC COBOLキット(セーブセット)の 入ったディレクトリの名前を入力します。たとえば,媒体が 装置DKA400:上のCDに入っている場合は,この質問に対する 日本語DEC COBOLのインストレーション 3-5 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ 応答としてDKA400:[NCOBOL02n] (ここでnはマイナー・バー ジョン番号)を入力します。 装置の種類,およびその装置がすでにマウントされているか どうかによっても異なるが,次のようなプロンプトが表示さ れる場合もあります。 Please mount the first volume of the set on DKA400:. * Are you ready? YES %MOUNT-I-MOUNTED, DKA400: mounted まだマウントしてなければ,VMSINSTALを呼び出したときに 指定した装置にディストリビューション・ボリュームを挿入 します。質問の前の行に装置名が表示されます。VMSINSTAL は次にインストレーションを続行する準備ができているかど うか聞いてきます。 YESと答えてインストレーションを続行する準備ができたこ とを示すと,日本語DEC COBOLの入った媒体が指定の装置に マウントされ,インストレーションが開始されたことを伝え るメッセージが表示されます。 VMSINSTALを呼び出したときに間違った装置名を入力した ためにインストールし直す必要がある場合は,"Are you ready?" の質問に対する応答としてNOを入力します。また 他の理由によりインストレーションを強制終了する場合は, Ctrl/Yを押します。 4. インストレーション中のプロダクトを確認します。 The following products will be processed: NCOBOL V2.n Beginning installation of NCOBOL V2.n at hh:mm %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product saveset A... プロダクト名およびバージョンが表示されます。最初のセー ブセット (A)はSYS$UPDATEのサブディレクトリに展開されま す。 5. リリース・ノート・オプションを選択します。 3-6 日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. Copy release notes to SYS$HELP * Select option [2]: VMSINSTALを呼び出したときにOPTIONS Nを指定した場合は, リリース・ノートを読むためのオプションを1つ選択するよ うに要求されます。いずれのオプションを選択してもリリー ス・ノートはSYS$HELPにコピーされます。 オプション1を選択した場合は,コンソール・ターミナル上 に即座にリリース・ノートが表示されます。Ctrl/Cを押すこ とにより,この表示をいつでも終了させることができます。 オプション2を選択した場合は,使用するプリント・キュー の名前を聞いてきます。プリント・キュー名を入力するか, またはReturnキーを押してファイルを省略時の出力印刷装置 に送ります。たとえば次のように入力します。 * Queue name [SYS$PRINT]: CLUSTER_PRINT オプション3を選択した場合は,コンソール・ターミナル上 に即座にリリース・ノートが表示され,印刷するバージョン のキュー名を聞いてきます。 オプション4を選択した場合は,リリース・ノートが SYS$HELPディレクトリにコピーされます。 次にVMSINSTALは次のようなメッセージを表示します。 +----------------------------------------------------------------------------+ | Installation Command Procedure for | | DEC COBOL/Japanese V2.n-vvv Compiler. | +----------------------------------------------------------------------------+ Digital Equipment Corporation 1994, 1996. All Rights Reserved. . .(本例ではこの部分省略。完全なメッセージは付録Aのイン 日本語DEC COBOLのインストレーション 3-7 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ ストレーション例を参照。) . Installing DEC COBOL/Japanese and running the IVP requires approximately 5 to 10 minutes depending on your system configuration. リリース・ノートは,SYS$HELPディレクトリの次のファイル にコピーされます(ここで,nはマイナー・バージョン番号を 示します)。 SYS$HELP:NCOBOL02n.RELEASE_NOTES インストレーション後に次のコマンドを入力すると,ヘルプ 機能によりリリース・ノートを表示できます。 $ HELP COBOL RELEASE_NOTES ________________________ 注意 ________________________ VMSINSTALでインストールされた各リリース・ノート・ファ イルの名前は,現在のプロダクト名およびバージョン番号で 開始されます(例: NCOBOL024)。 ______________________________________________________ 6. ライセンス登録の照会に対して応答します。 日本語DEC COBOLはLMF (OpenVMS License Management Facility)をサポートしています。インストレーション・ プロシージャは日本語DEC COBOLのライセンス情報を表示し ます。それから,各プロダクトのオーソライゼーション・キ ーを登録しロードしたかどうか質問されます。以下にインス トレーション・プロシージャの表示する情報および照会の例 を示します。 Product: COBOL Producer: DEC Version: 2.n Release Date: dd-mmm-yyyy * Does this product have an authorization key registered and loaded? まだPAKを登録しロードしていなければ,この質問に対しNO と答えなければなりません。インストレーションを正常に終 了するには,PAKを登録しロードする必要があります(本書の 第1.1節を参照してください)。PAKの登録およびロードをま だ終了していなければ,インストレーションを中止し,PAK 3-8 日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ の登録およびロードを終了してからインストレーションを再 開してください。 7. メッセージ・ファイルの照会に対して応答します。 この照会により日本語DEC COBOLのメッセージ・ファイル (NCOBOL$MSG.MSG)を編集できるようになります。メッセー ジ・ファイルを編集するには,ここでYESと入力してReturn キーを押します。メッセージ・ファイルを編集しない場合は Returnキーを押します。詳細については本書の第4.2節を参 照してください。 * Do you want to save the DEC COBOL/Japanese V2.4 message TXT file (NCO$MSG.MSG) for eventual modification [NO]? 8. IVP (インストレーション検証プロシージャ)のオプション を選択します。 IVPを実行したいかどうか聞かれます。日本語DEC COBOLの IVPはインストレーションが正常に終了したことを確認しま す。できるだけIVPを実行します。日本語DEC COBOLのインス トレーションで提供されるIVPでは,日本語機能の検証も行 います。 * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? 日本語DEC COBOLのインストレーション後にIVPを単独で実行 すると,インストールしたソフトウェアがそのシステム上で 実際に使用できるかどうかを検証できます。またシステム障 害の後にIVPを実行して,日本語DEC COBOLにアクセスできる かどうかを確認することもできます。 9. 情報メッセージを読み込みます。 この時点で,シンストレーションの進行状況を知らせる情報 メッセージが表示されます。インストレーション・プロシー ジャがこの段階まで成功していれば,VMSINSTALは必要に応 じて新規または修正したファイルをそれぞれのターゲット・ ディレクトリに移動したり,ヘルプ・ファイルおよびDCLテ ーブルの更新を行います。新規および修正したファイルには 以下があります。 日本語DEC COBOLのインストレーション 3-9 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ This installation procedure creates a new version of, or updates some or all of the following files: [SYSMSG.JA_JP]COBOL$MSG.EXE [SYSHLP.JA_JP]HELPLIB.HLB [SYSUPD]NCO$MSG.MSG [SYSHLP]NCOBOL024.RELEASE_NOTES [SYSHLP]NCOBOL024_RELEASE_NOTES.PS [SYSTEST.COBOL]NCO$IVP.COM [SYSHLP.JA_JP]HELPLIB.HLBは,新バージョンの日本語DEC COBOLヘルプ・テキストで更新されます。 10.ファイルをパージします。 * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? SYS$HELP_JA_JP, SYS$MESSAGE_JA_JP,およびSYS$TESTディレ クトリには,以前のバージョンの日本語DEC COBOLファイル が入っているかもしれません。これらのファイルはインスト レーション中に新規のファイルと置き換えられますが,旧フ ァイルは自動的にパージされる訳ではありません。パージす るかどうかを問い合わせるプロンプトに対してReturnキーを 押すか,YESを入力すればファイルはパージされます。パー ジしたくなければNOと入力してください。 また,ファイルをパージするかどうかを問い合わせるプロン プトに対してYESと入力すれば,日本語DEC COBOLの以前のバ ージョンはパージされます。 インストレーションの終了は次のメッセージで知らされま す。 No more questions will be asked during this installation. %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set B ... To run Japanese IVP, invoke the followng command: @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]NCO$IVP.COM %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... 11. IVP (インストレーション検証プロシージャ)を実行しま す。 3-10 日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLのインストレーション 3.1インストレーション・プロシージャ ステップ10でIVPの実行を選択している場合,ここでIVPが呼 び出され日本語DEC COBOLが正常にインストールされている かどうかが検証されます。 日本語DEC COBOLが正常にインストールされていれば,IVPに より次のメッセージが表示されます。 Successful test of DEC COBOL V2.n-vvv with Japanese functionality 12.インストレーション・プロシージャを終了します。 Installation of NCOBOL V2.n completed at hh:mm Adding history entry in VMI$ROOT:[SYSUPD]VMSINSTAL.HISTORY Creating installation data file: VMI$ROOT:[SYSUPD]NCOBOL024.VMI_DATA VMSINSTAL procedure done at hh:mm VMSINSTALコマンド行にパラメータを指定したかどうかによ り異なりますが,* Products:プロンプトまたはDCLプロンプ ト($)が表示されるかもしれません。* Products:プロンプト が表示されてもCtrl/Zを押すと,DCLプロンプト($)に戻るこ とができます。 インストレーション中にプロセス・シンボル・テーブルのエ ントリが削除または変更されます。そのため,SYSTEMのよう なインストレーション・アカウントを継続して使用し,これ らのシンボルを復元したい場合には一度ログアウトしてから ログインし直してください。 日本語DEC COBOLのインストレーション 3-11 4 _________________________________________________________________ インストレーションの後に 日本語DEC COBOLのインストレーションが終了すると,すべてのユ ーザはCOBOLコマンドにより日本語DEC COBOLを起動できるように なります。 インストレーション・プロシージャはDCLコマンド・テーブルを修 正して,COBOLコマンドを認識し処理できるようにします。ただ し,実際には,現在ログインしているユーザには,以前のコマン ド・テーブルが使用されています。現在ログインしていて,COBOL コマンドを使用したいユーザは,一度ログアウトしてからログイ ンし直すか,次のDCLコマンドを使用してください。 $ SET COMMAND /TABLES=SYS$LIBRARY:DCLTABLES 日本語DEC COBOLをインストールし終わると,次の各タスクの実行 が可能になります。 o インストレーション検証プロシージャを単独で実行できる。 o 日本語DEC COBOLメッセージを独自に変更できる。 o VMScluster上でプロダクトを使用できるように設定できる。 o ユーザ・アカウント特権を設定できる。 o DEC COBOLを共用イメージとしてインストールできる。 _________________________________________________________________ 4.1 インストレーション検証プロシージャの単独実行 IVP(インストレーション検証プロシージャ)の実行は,通常,イ ンストレーション中に行います。この他,システム障害が発生し た場合にインストール済みのファイルが壊れていないかどうかを 調べるためにIVPを単独で実行することもあります。このような場 合は,次のコマンド・プロシージャを使用します。 $ @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM インストレーションの後に 4-1 インストレーションの後に 4.1インストレーション検証プロシージャの単独実行 日本語機能を含んだIVPは,単独でも実行できます。その際,次の コマンド・プロシージャを使用します。 $ @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]NCO$IVP.COM _________________________________________________________________ 4.2 日本語DEC COBOLエラー・メッセージの編集 日本語DEC COBOLメッセージ・ファイルの編集を選択した場合,イ ンストレーション・プロシージャは日本語DEC COBOLメッセージ・ ファイルCOBOL$MSG.MSGをシステム・ディレクトリ[SYSUPD]にコ ピーします。ファイルがシステム・ディレクトリにコピーされた 後は,COBOL$MSG.MSGを編集することにより日本語DEC COBOLの使 用時に受け取るエラー・メッセージを修正できます。国によって は,各国共通であるメッセージを自国の環境に合わせて変更した いところもあります。 メッセージ・ファイルの編集を行う前には,かならず日本語DEC COBOLをインストールしておく必要があります。COBOL$MSG.MSGを 編集してから日本語DEC COBOLをインストールすると,[SYSMSG]デ ィレクトリにある編集済みのメッセージ・ファイルがソフトウェ アのインストレーションにより元のファイルと置き換わります。 また同時に,OpenVMS Message UtilityもCOBOL$MSG.MSGを編集す る前にシステム上にインストールしておかなければなりません。 COBOL$MSG.MSGが日本語DEC COBOLによりアクセスされる前に,編 集済みバージョンのCOBOL$MSG.MSGがOpenVMS Message Utilityで 処理されている必要があります。 なお,日本語メッセージについてのメッセージ・ファイルも, [SYSUPD]NCO$MSG. MSGと一緒にインストールされます。同様に, 日本語エラー・メッセージを編集することもできます。その際 は,本章で記述したCOBOL$MSG.MSGをNCO$MSG.MSGと読み換えて編 集作業を行ってください。 次に,日本語DEC COBOLメッセージの編集方法,および編集済みメ ッセージ・ファイルをシステムにインストールする方法を示しま す。 1. 日本語DEC COBOLインストレーション・プロシージャを実 行し,"Do you want to save the COBOL message file for modification."という質問に対してYESと答えます。 4-2 インストレーションの後に インストレーションの後に 4.2日本語DEC COBOLエラー・メッセージの編集 インストレーション・プロシージャが,メッセージ・フ ァイルであるCOBOL$MSG.MSGを,システム・ディレクト リ[SYSUPD]にコピーします。 2. メッセージ・ファイルを編集します。 エラー・メッセージは別々の行に表示され,角括弧(<>)で囲 まれます。エラー・メッセージのテキスト部分は編集できま すが,エラーを正しく識別するための記述(以下を参照)は編 集しないでください。 o 最初の印字位置にある3〜9文字のニーモニック o ファイル中に表示されるエラー・メッセージのシーケン ス o エラー・メッセージの重大度 o メッセージ中に表示されるフォーマット済みのASCII出 力(FAO)引数の数,型,および順序 3. OpenVMS Message Utilityを実行します。 新しいメッセージ・テキストを日本語DEC COBOLによりアク セス可能なファイルに変換するには,次のコマンドを入力 し,Message Utilityでテキスト・ファイルを実行してくだ さい。 $ MESSAGE COBOL$MSG Message Utilityがオブジェクト・モジュールである COBOL$MSG.OBJを生成します。 4. LINKコマンドに /SHARE修飾語を指定して,共用可能イメー ジであるCOBOL$MSG.EXEを生成します。 $ LINK/SHARE COBOL$MSG 5. COBOL$MSG.EXEをシステム・ディレクトリ[SYSMSG]にインス トールします。 $ COPY COBOL$MSG.EXE SYS$COMMON:[SYSMSG.JA_JP]/PROT=W:RE 6. 日本語DEC COBOLをすでに存在しているイメージとしてイン ストールする場合,次のコマンドを入力してCOBOL$MSG.EXE をインストールし直す必要があります。 $ INSTALL REPLACE SYS$MESSAGE_JA_JP:COBOL$MSG インストレーションの後に 4-3 インストレーションの後に 4.2日本語DEC COBOLエラー・メッセージの編集 これで,ユーザが編集したエラー・メッセージが表示されるよう になります。 _________________________________________________________________ 4.3 VMScluster上での日本語DEC COBOLの使用 日本語DEC COBOLをVMScluster上の複数のノードで実行する場合, まず適当なソフトウェア・ライセンスを持っていることを確認 します(本書の第1.1節を参照してください)。次に,日本語DEC COBOLをインストールし,次の作業を行います。 1. LICENSE LOADコマンドを入力して,日本語DEC COBOLを実行 したいVMScluster内の各ノード上でライセンスを有効にしま す。 2. そのノードがライセンスを持っているかどうかに関係な く,OpenVMSシステム・マネジメント・ユーティリティ (SYSMAN)を使用して,すべてのクラスタ・ノード上で一連 のコマンドを実行します。これを怠ると,予期しないエラー が発生するかもしれません。 ________________________ 注意 ________________________ 2つのアーキテクチャ(VAXおよびAlphaシステム)を持つ異質 クラスタを使用している場合,これらのコマンドを実行する 前に適当な論理名によりSYSMAN DOコマンドの有効範囲を必 ず定義しておく必要があります。詳細については,OpenVMS のシステム管理のマニュアルを参照してください。 ______________________________________________________ SYSTEMとして,またはSETPRV特権かCMKRNLおよびSYSPRV特権 を持った別のユーザ名としてログインした場合,次に示すよ うにSYSMANユーティリティにより使用可能なDCLTABLES.EXE のバージョンを更新します。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username SYSTEM will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE1 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE2 4-4 インストレーションの後に インストレーションの後に 4.3 VMScluster上での日本語DEC COBOLの使用 これにより,SYSMANユーティリティが各DOコマンドをローカ ル・クラスタのすべてのノード上で実行します。 3. 日本語DEC COBOLを既知のイメージとしてインストールする 場合は,さらに次のコマンドを入力してください。 SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$SYSTEM:COBOL.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE1 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE2 4. 日本語DEC COBOLメッセージ・ファイルをすでに存在してい るイメージとしてインストールする場合,さらに次のコマン ドを入力します。 SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$MESSAGE:COBOL$MSG.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE1 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE2 5. 最後にSYSMANを終了します。 SYSMAN> EXIT $ _________________________________________________________________ 4.4 ユーザ・アカウント特権 日本語DEC COBOLを使用するには,最低条件として各ユーザ・ア カウントにTMPMBXおよびNETMBX特権が必要です。ユーザが必要な 特権を持っているかどうかを判断するには,OpenVMS Authorize Utilityを使用します。 _________________________________________________________________ 4.5 共用イメージとしての日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLを広くシステム上で使用する場合は,それを共用 イメージとしてインストールすればシステム・オーバーヘッドお よびメモリを節約することができます。日本語DEC COBOLを現在実 行中のシステム上に共用イメージとしてインストールするには, VMS Install Utility (INSTALL)を使用します。リブートして間も ないシステムの場合,日本語DEC COBOLを共用イメージとしてイ ンストールするようお奨めします。そのほうがグローバル・ペー ジ・テーブル中で使用できる領域が分割される可能性が少ないか らです。 インストレーションの後に 4-5 インストレーションの後に 4.5共用イメージとしての日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLを共用イメージとしてインストールする前に,次 の作業を行ってください。 1. システム上で使用できる(空き)グローバル・ページとグロー バル・セクションの値,およびDEC COBOLをインストールし 実行するのに必要なグローバル・ページとグローバル・セク ションの値をそれぞれ調べます(本書の第1.5.1項を参照して ください)。 2. 必要に応じて,現在のグローバル・ページとグローバル・セ クション・パラメータの値を増やします(本書の第1.5.2項を 参照してください)。 システム・パラメータ値をいったんリセットしてから再び有効に した後,特権付きアカウントからVMS Install Utilityを呼び出し て日本語DEC COBOLを共用イメージとしてインストールします。 $ INSTALL INSTALL> ADD SYS$SYSTEM:COBOL.EXE /OPEN/SHARED/HEADER_RESIDENT INSTALL> EXIT 次の行を適当なシステム・スタートアップ・コマンド・ファイル に追加し,システムを起動するたびに日本語DEC COBOLを共用イメ ージとして使用できるようにします。 $ INSTALL ADD SYS$SYSTEM:COBOL.EXE/OPEN/SHARED/HEADER_RESIDENT EXIT オペレーティング・システム・スタートアップ・コマンド・ファ イルは,一般的にSYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COMになります。複 数のコマンド・ファイルを使用してユーザがシステム・スタート アップ・プロシージャをモジュール分割した場合は,これらの行 を正しいファイルに追加します。 メッセージ・ファイルをインストールするには,次のコマンドを 使用します。 $ INSTALL INSTALL> ADD SYS$MESSAGE_JA_JP:COBOL$MSG.EXE INSTALL> EXIT 4-6 インストレーションの後に インストレーションの後に 4.5共用イメージとしての日本語DEC COBOLのインストレーション 日本語DEC COBOLを共用イメージとしてインストールする際,グロ ーバル・ページおよびグローバル・セクション・パラメータ値を 増やす必要があります(本書の第1.5.2項を参照してください)。 インストレーションの後に 4-7 A _________________________________________________________________ インストレーション例およびIVPリスト 本付録では日本語DEC COBOLのインストレーション例を示します。 なお,このインストレーションは,日本語DEC COBOLをいままで 一度もインストールしたことのないシステム上で実行したもので す。(システムにインストールされているレイヤード・プロダクト の種類により,さらにメッセージおよび質問が追加されることが あります。) このインストレーション例は,次に示す前提条件に基づいて実行 されています。 o DECnetがシャットダウンしている。 o システムにログインしているユーザがいない。 IVP(インストレーション検証プロシージャ)はインストール終了時 に実行されます。 例 A-1および例 A-2は日本語DEC COBOL V2.4のインストレーショ ン例を示しています。 インストレーション例およびIVPリスト A-1 インストレーション例およびIVPリスト 例 A-1 標準版DEC COBOLのインストレーション例とIVPリスト OpenVMS AXP Software Product Installation Procedure V6.2 It is 10-JAN-1997 at 10:34. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? YES The following products will be processed: COBOL V2.4 Beginning installation of COBOL V2.4 at 10:34 %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A ... %VMSINSTAL-I-RELMOVED, Product's release notes have been moved to SYS$HELP. +----------------------------------------------------------------------------+ | Installation Command Procedure for | | DEC COBOL V2.4-863 Compiler. | +----------------------------------------------------------------------------+ (c) Digital Equipment Corporation 1994, 1995, 1996. All rights reserved. Restricted Rights: Use, duplication, or disclosure by the U.S. Government is subject to the restrictions as set forth in subparagraph (c) (1) (ii) of DFARS 252.227-7013, or in FAR 52.227-19, or in FAR 52.227 -14 Alt. III, as applicable. This software is proprietary to and embodies the confidential technology of Digital Equipment Corporation. Possession, use, or copying of this software and media is authorized only pursuant to a valid written license from Digital or an authorized sublicensor. Installing DEC COBOL and running the IVP requires approximately 5 to 10 minutes depending on your system configuration. Product: COBOL Producer: DEC Version: 2.4 Release Date: 09-SEP-1996 * Does this product have an authorization key registered and loaded? YES The ANSI/Terminal-Format REFORMAT utility may optionally be installed. (次ページに続く) A-2 インストレーション例およびIVPリスト インストレーション例およびIVPリスト 例 A-1 (続き) 標準版DEC COBOLのインストレーション例とIVPリスト * Do you want the REFORMAT utility installed [YES]? YES * Do you want to save the COBOL message file for modification [NO]? * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? YES This installation procedure creates a new version of, or updates some or all of the following files: [SYSEXE]COBOL.EXE [SYSEXE]REFORMAT.EXE [SYSMSG]COBOL$MSG.EXE [SYSUPD]COBOL$MSG.MSG [SYSHLP]COBOL024.RELEASE_NOTES [SYSHLP]COBOL024_RELEASE_NOTES.PS [SYSLIB]DCLTABLES.EXE [SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? YES No more questions will be asked during this installation. %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set B ... To invoke the IVP, enter @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]COBOL$IVP.COM %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... Start of DEC COBOL Installation Verification Procedure (c) Digital Equipment Corporation 1994, 1995, 1996. All rights reserved. Successful test of COBOL V2.4-863 Installation of COBOL V2.4 completed at 10:36 Adding history entry in VMI$ROOT:[SYSUPD]VMSINSTAL.HISTORY Creating installation data file: VMI$ROOT:[SYSUPD]COBOL024.VMI_DATA VMSINSTAL procedure done at 10:36 インストレーション例およびIVPリスト A-3 インストレーション例およびIVPリスト 例 A-2 日本語DEC COBOLのインストレーション例とIVPリスト $ @VMSINSTAL NCOBOL024 DKA400:[NCOBOL024] OpenVMS AXP Software Product Installation Procedure V6.2 It is 10-JAN-1997 at 10:44. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? YES The following products will be processed: NCOBOL V2.4 Beginning installation of NCOBOL V2.4 at 10:44 %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A ... %VMSINSTAL-I-RELMOVED, Product's release notes have been moved to SYS$HELP. +----------------------------------------------------------------------------+ | Installation Command Procedure for | | DEC COBOL/Japanese V2.4-863 Compiler. | +----------------------------------------------------------------------------+ (c) Digital Equipment Corporation 1994, 1996. All rights reserved. Restricted Rights: Use, duplication, or disclosure by the U.S. Government is subject to the restrictions as set forth in subparagraph (c) (1) (ii) of DFARS 252.227-7013, or in FAR 52.227-19, or in FAR 52.227 -14 Alt. III, as applicable. This software is proprietary to and embodies the confidential technology of Digital Equipment Corporation. Possession, use, or copying of this software and media is authorized only pursuant to a valid written license from Digital or an authorized sublicensor. Installing DEC COBOL and running the IVP requires approximately 5 to 10 minutes depending on your system configuration. Product: COBOL Producer: DEC Version: 2.4 Release Date: 08-JAN-1997 (次ページに続く) A-4 インストレーション例およびIVPリスト インストレーション例およびIVPリスト 例 A-2 (続き) 日本語DEC COBOLのインストレーション例とIVPリスト * Does this product have an authorization key registered and loaded? YES * Do you want to save the DEC COBOL/Japanese V2.4 message TXT file (NCO$MSG.MSG) for eventual modification [NO]? YES * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? This installation procedure creates a new version of, or updates some or all of the following files: [SYSMSG.JA_JP]COBOL$MSG.EXE [SYSHLP.JA_JP]HELPLIB.HLB [SYSUPD]NCO$MSG.MSG [SYSHLP]NCOBOL024.RELEASE_NOTES [SYSHLP]NCOBOL024_RELEASE_NOTES.PS [SYSTEST.COBOL]NCO$IVP.COM * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? No more questions will be asked during this installation. %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set B ... To run Japanese IVP, invoke the followng command: @SYS$COMMON:[SYSTEST.COBOL]NCO$IVP.COM DEC COBOL/Japanese V2.4 message text file (NCO$MSG.MSG) has been moved to [SYSUPD] %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... Starting the DEC COBOL/Japanese V2.4 Installation Verification Procedure (c) Digital Equipment Corporation 1994, 1996. All rights reserved. Successful test of DEC COBOL V2.4-863 with Japanese functionality Installation of NCOBOL V2.4 completed at 10:45 Adding history entry in VMI$ROOT:[SYSUPD]VMSINSTAL.HISTORY Creating installation data file: VMI$ROOT:[SYSUPD]NCOBOL024.VMI_DATA VMSINSTAL procedure done at 10:45 インストレーション例およびIVPリスト A-5 B _________________________________________________________________ システムにインストールされたファイル 日本語DEC COBOLインストレーション・プロシージャは,複数のフ ァイルをシステム上にインストールします。 _________________________________________________________________ B.1 インストールされたファイル 表 B-1は,インストールされたファイルを格納したディレクトリ を示します。 表 B-1 日本語DEC COBOLによりインストールされたファイルを格納した ディレクトリ ____________________________________________________________________ ディレクトリ___ファイル名__________ファイルの説明___________________ [SYSEXE] COBOL.EXE コンパイラ・イメージ [SYSEXE] REFORMAT.EXE ANSI/Terminal-Format REFORMATユ ーティリティ(英語版または日本語 版) [SYSMSG] COBOL$MSG.EXE メッセージ・ファイル [SYSMSG.JA_JP] COBOL$MSG.EXE 日本語メッセージ・ファイル [SYSUPD] COBOL$MSG.MSG メッセージ・ファイル用に編集可能 な原始ファイル[1] [1]DEC_COBOLメッセージ・ファイルの編集については本書の第4.2節を参 照すること。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) システムにインストールされたファイル B-1 システムにインストールされたファイル B.1インストールされたファイル 表 B-1 (続き) 日本語DEC COBOLによりインストールされたファイルを格 納したディレクトリ ____________________________________________________________________ ディレクトリ___ファイル名__________ファイルの説明___________________ [SYSUPD] NCO$MSG.MSG COBOL$MSG.MSGを日本語に翻訳した もの[1] [SYSHLP] COBOL024.RELEASE_ リリース・ノート(英語版テキス NOTES ト・ファイル) [SYSHLP] COBOL024_RELEASE_ リリース・ノート(英語版 NOTES.PS PostScriptファイル) [SYSHLP] NCOBOL024.RELEASE_ リリース・ノート(日本語版テキス NOTES ト・ファイル) [SYSHLP] NCOBOL024_RELEASE_ リリース・ノート(日本語版 NOTES.PS PostScriptファイル) [SYSTEST.COBOL] COBOL$IVP.COM インストレーション検証プロシージ ャ [SYSTEST.COBOL] NCO$IVP.COM インストレーション検証プロシージ ャ(日本語機能の検証を含む) [1]DEC_COBOLメッセージ・ファイルの編集については本書の第4.2節を参 照すること。 _________________________________________________________________ B-2 システムにインストールされたファイル C _________________________________________________________________ エラーの回復 本付録は,プロダクトのインストレーション中または使用中に起 こる可能性のある障害やエラーの対処方法について記述していま す。 _________________________________________________________________ C.1 インストレーション中の障害 VMSINSTALは,インストレーション中に何らかの障害を検出する と,ユーザにそれを通知し,インストレーションを継続するかど うか聞いてきます。状況に応じてインストレーションを続行する 場合は,YESと入力します。インストレーションを中止して障害を 修正する場合は,NOと入力するかReturnキーを押します。障害を 修正した後でインストレーションを再開します。 インストレーション中またはIVP(インストレーション検証プロシ ージャ)の実行中にエラーが発生した場合,VMSINSTALが障害メッ セージを表示します。インストレーションが失敗した場合は,次 のメッセージが表示されます。 %VMSINSTAL-E-INSFAIL, The installation of DEC COBOL V2.4 has failed. IVPが失敗した場合は,次のメッセージが表示されます。 The DEC COBOL V2.4 Installation Verification Procedure failed. %VMSINSTAL-E-IVPFAIL, The IVP for DEC COBOL V2.4 has failed. 次の条件のいずれか1つでも存在すると,インストレーション中に エラーが発生する可能性があります。 o オペレーティング・システムのバージョンが不正確である。 o 必要なソフトウェアのバージョンが不正確である。 o インストレーションを成功させるのに必要なクォータが不十 分である。 エラーの回復 C-1 エラーの回復 C.1インストレーション中の障害 o インストレーションを成功させるのに必要なシステム・パラ メータ値が不十分である。 o OpenVMSのヘルプ・ライブラリが現在使用中である。 o プロダクトのライセンスが登録およびロードされていない。 こういった理由により生成されたエラー・メッセージの内容につ いては,OpenVMSのマニュアルの,システム・メッセージ,回復手 順,およびソフトウェア・インストレーションの説明を参照して ください。エラー・メッセージが表示されたら,メッセージに記 述された適当な処置を取ってください。 インストレーションに必要な諸条件についての説明は,本書の第1 章を参照してください。 _________________________________________________________________ C.2 使用中の障害 日本語DEC COBOLを使用中に何らかの障害が発生した場合は,リリ ース・ノートのトラブルシューティングに関する説明を参照して ください。それでも解決できないときは,最寄りの日本DEC各支店 /営業所にお問い合わせください。受けているサポートの種類お よび障害の性質により,次の処置のいずれかを行ってください。 o ソフトウェア製品サービス・サポート同意書を持っている場 合,電話またはDSNlinkなど契約により提供されている電子 的な方法で日本DECのCSC (カスタマ・サポート・センター) にご連絡ください。CSCは高度なアドバイスや処方的援助を 提供します。問題発生時CSCに初めて連絡される場合には, 次の内容が手元に揃っていることを確認してください。 - 使用しているオペレーティング・システムの名前 (OpenVMS AXP)およびバージョン番号 - 使用しているプロダクト名(DEC COBOL)およびバージョ ン番号 - モデル番号など,使用しているハードウェア・システム - 障害に関する状況説明 - 障害の重大度 C-2 エラーの回復 エラーの回復 C.2使用中の障害 必要な情報を電子的に送るか,または電話を使用する場合 日本語DEC COBOLのサポート専門担当者に直接相談されます と,より詳細な内容をお伝え頂けます。たとえば,プログラ ムをコンパイルしてリンクする際に使用したコマンド,表示 されたエラー・メッセージ,詳細な状況説明(状況によって は原始プログラムのリストを含む)などです。その際,なる べく固有のモジュールやコード行などに原因を絞るようにし てください。 CSCの担当者は,コマンド・ファイル,INCLUDEおよびCOPYフ ァイル,および関連のデータ・ファイルのリストといった追 加情報を要求することもあります。プログラムが50行を超え る場合には,そのコピーを電子的にまたはフロッピー・ディ スクや磁気テープなどの,コンピュータで読取り可能な媒体 でご提出ください。 日本DECではお客様のニーズにお応えすることを誇りにしておりま す。よりよいサービスを提供し続けていくため,弊社ではお客様 のご意見を伺っております。マニュアルに間違いを見つけたり, 内容についてご意見,ご要望などございましたら,次の方法で 該当マニュアル名,注文番号,コメントを弊社までお送りくださ い。 - 電子インターネット・メール: cobol_docs@casdoc.enet.dec.com - ファックス: 603-881-0120,Languages Documentation, ZKO2-3/K35 宛 - 書簡での報告は次の住所へお送りください。 Digital Equipment Corporation Languages Documentation, ZKO2-3/K35 110 Spit Brook Road Nashua, NH 03062-2698 USA エラーの回復 C-3