Software Product Description _____________________________________________________________________ DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 仕様書の包含する範囲 1.1 TN3270TEの起動 この文書は,DEC TN3270ターミナ TN3270TEを起動するには,接続し ル・エミュレータfor OpenVMSのソ たいIBMシステムとシステム資源を フトウェア機能仕様を述べたもの 指定する修飾子を含むローカルの です。 OpenVMSシステムのコマンド言語を 使用します。TN3270TEが動作して 本文中ではDEC TN3270ターミナ いる間,ターミナル画面は3270表 ル・エミュレータfor OpenVMSを単 示画面に類似した様式にフォーマ にTN3270TEと記述します。 ットされます。IBMシステム上での 作業を終了すると,TN3270TEは終 1 TN3270TEの概要 了し,ターミナルはOpenVMSコマン ド・ターミナルとして"復元"され TN3270TEは,TCP/IPネットワーク ます。 内で適切に構成されたOpenVMSシス テム上のVTxxxターミナル(または 2 特徴 その他のVT100,VT200,VT300モー ドのDECターミナルかパーソナル・ コンピュータ)のユーザが,対話 2.1 IBM 3278表示システムのエミ 式でIBM(IBMは米国International ュレーション Business Machines社の商標で す。)ホスト上のアプリケーション TN3270TEは次に示すIBM3278表示シ へアクセスを可能にするレイヤー ステムによく似た機能を提供しま ド・ソフトウェア・プロダクトで す。 す。OpenVMSシステムからIBMホス o IBM 3278モデル2表示システ ト上のアプリケーション・システ ム ムへのアクセスは,Open Connect Systems社のOpen Connect Server (以下OCSと呼ぶ)およびANET+また 2.2 IBM 3278表示システムのモデ は日本語DEC TCP/IP Services for ル2の機能 OpenVMS(UCX)ソフトウェアを通じ て行われます。 2.2.1 サポートされるIBM 3278表 通常の操作において,IBMシステ 示システムのモデル2の機能 ムは"フォーム"のような定様式 o 24個のプログラム機能(PF) 画面を3270ブロック・モード・タ キーおよび3個のプログラム ーミナルに転送します。TN3270TE 支援(PA)キーを含む,87個 は,"フォーム"を一旦OpenVMSシ のキーをもつキーボード ステム上のメモリ内に格納し,そ o 音響警報機構 れをターミナル上に表示します。 ユーザが"フォーム"に要求する o 保護フィールドと無保護フ と,TN3270TEは入力後の"フォー ィールド ム"を一つのブロックとして,Open Connect Serverを通じてIBMシステ ムに送ります。 DIGITAL 1994年4月 AE-Q4YDA-TE DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 o ローカル,ホスト・コピー 2.3.1 サポートされるIBM日本語 およびプリンタ命令FF(用紙 3270パーソナル・コンピュータ・ 送り) プログラムの機能 o 英数字と数字データ o キーボード o 高輝度表示,通常表示およ - 半角/全角キー び非表示文字 - 24個のPFキーと3個のPA o オートリピート・キー(VTキ キー ーボードSET-UP機能として - Clear, Erase EOF, 利用可能) ErInp, Attn, DUP, FM, o クリックとALT CURSR (VTキ CURSOR SELキー ーボードSET-UP機能として - 挿入,削除キー 利用可能) o SYS REQ (SSCP-LUとLU-LUセ - 実行,取消キー ッション間の切り替えが可 o フィールド属性 能) - 保護フィールド,無保護 o 画面サイズ(1920文字まで) フィールド - 数字フィールド 2.2.2 サポートされないIBM 3278 - 高輝度フィールド 表示システムのモデル2の機能 - 非表示,非印刷フィール o 選択ペン,機密保護錠機 ド 構,磁気ストライプ読取機 - 変更フィールド 構,および操作員識別カー - 英数カナフィールド,漢 ド読取機構 字フィールド o オートリピート・キーとし - 拡張強調表示属性(明 ての<-! (改行) 滅,反転,下線) o !>(fast right)キー o TEST REQまたはTEST, o 音響警報機構 IDENT,DEV CNCL,CURSR o ローカル・コピー(空白行 BLINK機能 削除の指定も可能) o 構造化フィールド o オート・リピートキー(VT o VT100/VT200/VT300のSET-UP 装置のセット・アップで指 機能としてサポートされた 定) キー以外のローカル・ファ o キー・クリック,ALT ンクション・キー(操作時 CURSR,CURSR BLINK(VT にホスト・アプリケーショ 装置のセット・アップで指 ンに対してインターフェイ 定) ス・コードを送らないキー) o SYS REQ(SSCP-LU,LU-LUセ o フィールド継承キー ッションの切り換え o プログラム式シンボル選択 o 数字キーロック機能の無視 キー (Numeric lock override) o Set Reply Mode, Query 2.3 IBM日本語3270パーソナル・コ Reply, Read Partition- ンピュータ・プログラムの機能 Query構造化フィールド o 3270データ・ストリームSet Attribute副指令(キャラク タ・セットのみ) 2 DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 o 基本文字モードの選択機能 容易にアクセスできるオンライ o 日本語OpenVMSに準じた日本 ン・ヘルプ機能は,TN3270TE用 語入力機能 に機能を変更したキーに関する情 o ファイル転送機能(ホスト・ 報を提供します。実際の3270表示 システムのプロダクトはTSO システムで実行したステータス・ およびCICS) ラインはサポートされませんが, 多くの同じ情報がユーザが指定し た行に上書きされる特別なステー 2.3.2 サポートされないIBM日本語 タス・ライン上に表示されます。 3270パーソナル・コンピュータ・ OpenVMSシステム管理者は,特定の プログラムの機能 IBMキー機能をDECキーボード上の o 選択ライト・ペン,機密保 異なる位置に再度マップすること 護錠機構,磁気ストライプ ができます。 読取機構,操作員識別カー ド読取機構 2.4 TN3270TEバージョン1.0A固有 o オートリピート・キーとし の機能 ての->|,|<-と<-! (改行) o Single Shift(SS2)に対応し o !>(fast right)キ パーソナル・コンピュータ ー のVTエミュレータでは,漢 o TEST REQまたはTEST, 字入力モードで漢字と半角 IDENT, DEV CNCLキー機 カナを区別して入力できま 能 す。 o 基本カラー表示機能 o 漢字入力は,JVMSキーと同 じです。 o 透過属性 o IMLIBによりユーザがかな漢 o Read Partition-Query List 字変換キーの定義を行えま 構造化フィールド す。 o グラフィック・データ・ス トリーム 3 必要なハードウェアの最小構成 o 伝送制御 o RU(request/response 適用プロセッサ unit)を伴わない AXP: DEC 2000モデル200 AXP RH(request/response Server, header)のみによる送信 DEC 3000モデル300 AXP 権の移譲 Workstation, このプロダクトは,ほとんどのIBM DEC 3000モデル300L AXP アプリケーションで使用できるよ Workstation, うに設計されたものですが,エミ DEC 3000モデル400 AXP ュレータがサポートしていない機 Workstation, 能(たとえば,3270拡張データ・ DEC 3000モデル400 AXP ストリーム)を使用して書かれた Server, アプリケーションは変更する必要 DEC 3000モデル500 AXP があります。 Wrokstation, DEC 3000モデル500X AXP Workstation, DEC 3000モデル500 AXP Server, 3 DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 DEC 3000モデル600 AXP VAX 6000モデル300シリ System, ーズ, DEC 3000モデル600S AXP VAX 6000モデル400シリ System, ーズ, DEC 3000モデル800 AXP VAX 6000モデル500シリ System, ーズ, DEC 3000モデル800S AXP VAX 6000モデル600シリ System, ーズ, DEC 4000モデル610 AXP VAX 7000モデル600シリ System, ーズ, DEC 4000モデル620 AXP VAX 8200,VAX 8250,VAX 8300, System, VAX 8350,VAX DEC 4000モデル710 AXP 85XX,VAX 8600, System, VAX 8650,VAX 8700, DEC 4000モデル720 AXP VAX 8800, System, VAX 8810,VAX 8820, DEC 7000モデル610 AXP VAX 8830, System, VAX 8840, DEC 7000モデル620 AXP VAX 9000モデル110, System, VAX 9000モデル210, DEC 7000モデル630 AXP VAX 9000モデル300シリ System, ーズ, DEC 7000モデル640 AXP VAX 9000モデル400シリ System, ーズ, DEC 7000モデル650 AXP VAX 10000モデル600シリ System, ーズ, DEC 7000モデル660 AXP VAXftモデル110,VAXft System, モデル310, DEC 10000モデル610 AXP VAXftモデル410,VAXft System, モデル610, DEC 10000モデル620 AXP VAXftモデル612, System, MicroVAX: MicroVAX II, DEC 10000モデル630 AXP MicroVAX 2000, System, MicroVAX 3100モデ DEC 10000モデル640 AXP ル10/10E, System, MicroVAX 3100モデ DEC 10000モデル650 AXP ル20/20E, System, MicroVAX 3100モデ DEC 10000モデル660 AXP ル30, System, MicroVAX 3100モデ VAX: VAX 4000モデル100, ル40, VAX 4000モデル200, MicroVAX 3100モデ VAX 4000モデル300, ル80, VAX 4000モデル400, MicroVAX 3100モデ VAX 4000モデル500, ル90, VAX 4000モデル600, MicroVAX 3300, VAX 6000モデル200シリ MicroVAX 3400, ーズ, MicroVAX 3500, MicroVAX 3600, 4 DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 MicroVAX 3800, VAXserver 6000モデ MicroVAX 3900 ル610, VAXstationVAXstation II, VAXserver 6000モデ VAXstation 2000, ル620, VAXstation 3100モ VAXserver 6000モデ デル30, ル630 VAXstation 3100モ 適用されないプロセッサ デル38, o VAX-11/730 VAXstation 3100モ デル40, o VAX-11/750 VAXstation 3100モ o VAX-11/780 デル48, o VAX-11/785 VAXstation 3100モ デル76, プロセッサ制限事項 VAXstation 3200, スタンドアロンのMicroVAX 2000お VAXstation 3500, よびVAXstation 2000では,TK50テ VAXstation 3520, ープ駆動装置が必要です。 VAXstation 3540, VAXstation 4000 必要なディスク容量 VLC, VAXstation 4000モ インストール時: 約3000 デル60 ブロッ VAXstation 4000モ ク デル90 (1500K VAXserver:VAXserver 3100モデ バイ ル10/10E, ト) VAXserver 3100モデ システム運用時: 約1100 ル20/20E, ブロッ VAXserver 3300, ク VAXserver 3400, (550K VAXserver 3500, バイ VAXserver 3600, ト) VAXserver 3602, これらのディスク容量は,システ VAXserver 3800, ム・ディスク上で必要となるディ VAXserver 3900, スク領域を表したものであり,概 VAXserver 4000モデ 数です。実際の値は,システムの ル200, 環境,構成,ソフトウェア・オプ VAXserver 4000モデ ションに応じて異なります。 ル300, VAXserver 4000モデ ル500, VAXserver 6000モデ ル210/220, VAXserver 6000モデ ル310/320, VAXserver 6000モデ ル410/420, VAXserver 6000モデ ル510/520, 5 DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 4 インストレーション 5 必要なサポート 経験を積んだお客様のみ,このソ IBMホスト・ベースのアプリケーシ フトウェアのインストレーション ョン環境にアクセスしたいすべて を実行してください。その他のお のOpenVMSノードを含む,ネット 客様には日本DECのインストレーシ ワーク構成とCCL(Configuration ョン・サービスをお勧めします。 Check List)(必要な場合)を,お客 このサービスでは,日本DECのソフ 様と日本DECが協力して準備する必 トウェアの技術者がインストレー 要があります。 ションを行います。 TN3270TEを日本DECが適切にサポー 日本DECによるソフトウェアのイン トするために,お客様は日本DEC ストレーションの前に,お客様は がサポートする日本語DEC TCP/IP 次のことを行ってください。 Services for OpenVMSまたはANET+ o ターミナルおよびOCSを含 がサポートするTCP/IP構成を準備 む,必要なハードウェアの しておかなければなりません。 すべてを事前にインストー ルしておいてください。 6 必要なハードウェア o DECの通信機器へのインター o ゲートウェイが動作するハ フェイスに必要なモデムや ードウェアは,以下のいず その他の機器を設置して, れかが必要です。 正しく動作しているかどう かを確認してください。 o Open Connect Server o OCSとTN3270TEが通信できる M2133 ようにTCP/IP環境を適切に o OCSIIが適切に動作する 設定してください。 DECstation o お客様と日本DECの最終的 な合意が得られるまでの期 7 必要なソフトウェア* 間,インストレーションで 使用するすべてのハードウ 1.OCSIIをゲートウェイに使用 ェア,通信機器,ターミナ する場合 ルを使用可能な状態にして o 日本語OpenVMS VAXオペ おいてください。 レーティング・システム このプロダクトを有効に使用する V6.0 ためには以下の作業が必要です。 o ANET+ V2.7または日本 o お客様は,日本DECとIBMシ 語DEC TCP/IP Services ステムの技術者がインスト for OpenVMS V2.0 ール前の作業を協力して実 o OCSII 行できるように準備してお いてください。 2.M2133をゲートウェイに使用 o お客様は,ANET+または日本 する場合 語DEC TCP/IP Services for o 日本語OpenVMS VAXオペ OpenVMS(UCX)ソフトウェア レーティング・システム とTN3270TEソフトウェアを V6.0 サポートするために,IBM構 o ANET+ V2.7または日本 成要素の生成パラメータを 語DEC TCP/IP Services 変更してください。 for OpenVMS V2.0 6 DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 必要なハードウェアおよびソフト 12 提供媒体 ウェアについてはそれぞれの『ソ VAX Systems: フトウェア仕様書(SPD)』を参照 してください。 テープ: TK50ストリーム・テ ープ 8 注文情報 最寄りの日本DECの各支店/営業所 CD-ROM にお問い合わせください。 本製品は,「日本語OpenVMS Consolidated Software 9 ソフトウェア・ライセンス Distribution」の一部として, CD-ROMでも利用可能となってい 本ソフトウェアは日本DEC標準販売 ます。またソフトウェア・ドキュ 約款中のライセンス規定に基づい メントは「日本語OpenVMS Online て提供されます。 Documentation Library」の一部と 日本DECのライセンス条件とその方 してCD-ROMで利用可能となってい 針についての詳細は,最寄りの日 ます。 本DEC各支店/営業所にお問い合わ せください。 13 保証 本ソフトウェアについては,日本 10 ライセンス管理機能のサポート DEC所定のソフトウェア保証基準に 本ソフトウェアはOpenVMSライセン 定められた保証が提供されます。 ス管理機能(LMF)をサポートして 保証に関する制限事項 います。本プロダクトのライセン 本ソフトウェアは,以下に示すIBM ス単位はCPUの性能に応じて割り当 ソフトウェアを使用して構成され てられます。 ているIBMプロセッサ・システム ライセンス管理機能の詳細は に対してテストされており,これ 『OpenVMS Operating System らのシステムに対して保証されま Software Product Description す。また,本ソフトウェアは,他 (SPD 25.01.xx)』またはOpenVMS のIBMソフトウェア及び機器と組み Operating Systemのドキュメ 合わせて使用したり,IBMがサポ ント・セット中の『License ートするソフトウェア以外のソフ Management Facility Manual』 トウェアと組み合わせて使用して を参照してください。 も正しく機能する場合があります が,このような機器及びソフトウ 11 ソフトウェア製品サービス ェア構成では適切なテストを行っ ておりませんので,DECは本ソフト 日本DECでは,様々なサービス・オ ウェアに対して標準保証を提供し プションを提供しています。詳細 ません。 については,最寄りの日本DEC各支 店/営業所にお問い合わせくださ 表 1 い。 IBM MVS環境 _____________________________ ソフトウェア・プ バージ リリー ロダクト____________ョン_____ ス MVS/ESA 3 2.0 ACF/VTAM 3 1.1 7 DEC TN3270ターミナル・エミュレータfor OpenVMS SPD 28.B6.01 Version 1.0Aソフトウェア仕様書 表 1 (続き) IBM MVS環境  _____________________________ ソフトウェア・プ バージ リリー ロダクト____________ョン_____ ス ACF/NCP 3 1.0 TSO/E 2 1.1 ISPF/MVS 2 3.0 ISPF/PDF 2 3.0 CICS/OS/VS 1 7.0 MVS/TSOファイル転 1 1.0 送支援プログラム CICS(MVS)ファイル 1 1.0 転送支援プログラ ___ム___________________________ 本ソフトウェアを導入後,その他 の構成がテストされていることが あります。ソフトウェア構成の最 新情報については,最寄りの日本 DECの各支店/営業所にお問い合わ せください。 8