Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語DEC COBOL Version 2.1 for DEC OSF/1[R] AXP ソフトウェア仕様書 SPD 53.96.00 仕様書の包含する範囲 この文書は,日本語DEC COBOL for DEC OSF/1 AXP (以下,日本語DEC COBOLと記す)の ソフトウェア機能仕様を述べたものです。 1 日本語DEC COBOLの概要 日本語DEC COBOLは,日本語DEC OSF/1オペレーティング・システムで稼動する事務処 理業務のための高級言語です。日本語DEC COBOLは1985年のANSI COBOL規格(X3.23- 1985)に準拠しており,いくつかの制限はありますが日本語VAX COBOL for OpenVMS VAXおよび日本語DEC COBOL for OpenVMS AXPとも互換性があります。 日本語DEC COBOLはファイル共有,ANSI報告書作成機能,ポインタ・データ・タイプ, およびCALL文の機能強化といった各種のDEC拡張を含んでいます。日本語DEC COBOLに も,RETURN-CODE特殊レジスタ,ORGANIZATION LINE SEQUENTIAL,およびASSIGN文の拡 張を含むいくつかのX/OPEN機能があります。 日本語DEC COBOLは,米国の連邦標準COBOL (FIPS PUB 21-3)の上位レベルに準拠する ためにNBS (連邦標準局)によって検証されています。 日本語DEC COBOLでは柔軟性および日本語VAX COBOLとの互換性が強化され,次に示す ようなDEC拡張機能を含んでいます。 o DISPLAY WITH CONVERSIONおよびACCEPT WITH CONVERSION拡張。 これらは内部数値形式のデータを「ASCII表示形式」に変換し,「ASCII表示」で入 力された文字を適切な内部数値形式に変換する。 o ファイルの共有およびレコード・ロック機能。 これらの機能を使用することにより,複数のユーザが1つのデータに同時にアクセ スできる。 o 条件翻訳により容易になったデバッグ機能。 o 原始プログラムのターミナル正書法。 日本語DEC COBOLは,日本語DEC OSF/1環境でプログラミングを容易にするためのCOBOL 言語拡張をいくつか提供します。 o Names Flag (リンカ側から可視状態にある名前の操作) o CALL文の拡張 - BY VALUE DIGITAL 1994年10月 日本語DEC COBOL Version 2.1 for DEC OSF/1[R] AXP ソフトウェア仕様書53.96.00 - OMITTED - GIVING o USAGE IS POINTER (アドレス・データ・タイプ) o VALUE IS REFERENCE (翻訳時アドレス評価) o SET TO REFERENCE (リンク時アドレス評価) o SUCCESS/FAILURE (字類条件) 上記以外の拡張もあります。 o 31文字までのユーザ名(日本語ユーザ名は15文字まで)。 o ACCEPT AT END文。 o 文字定数に対する単一引用符( ' )の使用。 o ユーザ名におけるハイフン( - )とアンダースコア( _ )の同値化。 o 文字定数引数の受渡し。 日本語DEC COBOLコンパイラは,原始プログラムから実行用モジュールを生成します。 また,様々な情報を含むソース・リストも生成できます。このソース・リストに取り 込める情報は,ソース・コード・エラーの行と位置,機械語リスト,ファイル名マッ プ,データ名マップ,手続き名マップ,外部プログラム名マップ,および相互参照表 などです。相互参照表およびマップは,アルファベット順か定義された順に出力でき ます。相互参照表は,書込み可能なデータを読込み専用のデータと区別します。 コンパイラで生成した実行用モジュールは,DEC CおよびDEC Fortranを含む他の言語 で生成された実行用モジュールとリンクすることができます。日本語DEC COBOLでは 日本語DECladebugデバッガによりデバッグが可能です。また,日本語DEC FUSEから日 本語DEC COBOLを使用することもできます。 日本語DEC COBOLには,COBOLコンパイラおよびREFORMATユーティリティが含まれてい ます。REFORMATユーティリティは,ソース・プログラムをDECターミナル正書法から ANSI規格COBOL正書法に変換します。また,その逆も可能です。 実行時ライブラリの再配布 日本語DEC COBOL媒体キットには,更新された実行時ライブラリの共有可能イメージが 入っているかもしれません。DEC社は,実行可能な実行時ライブラリであるlibcob.so およびlibots2.so (RTLと呼ばれる)を再生成および配布できるような制限がなく,特 許使用料のかからない世界共通の権利を承認しています。ただし,その際ユーザは次 のことを厳守しなくてはなりません。 o 日本語DEC OSF/1環境において稼動するように開発されたユーザ・ソフトウェア・ アプリケーションと一緒に,またはその一部としてのみRTLを配布する。 o 独自に開発したアプリケーション製品を販売する際の戦略として,DEC社の名前, ロゴ,または商標のいずれをも利用しない。 2 日本語DEC COBOL Version 2.1 for DEC OSF/1[R] AXP ソフトウェア仕様書53.96.00 o 独自に開発したソフトウェア・アプリケーション製品のディスク・ラベル上に,お よび(または)付属のマニュアルのタイトル・ページに日本語DEC COBOLがDEC社の商 標であることを明記する。 o 保証に同意し,DEC社に迷惑をかけず,ユーザ独自に開発したソフトウェア・アプ リケーション製品の使用または配布により発生するいかなる損害賠償の請求または 訴訟に関する金銭トラブル(弁護士への謝礼金を含む)をも起こさない。ここで明示 したもの以外の特許,著作権,企業秘密,ライセンス,または他の所有権に基づい た明白なライセンスは使用できない。 2 必要なハードウェアの最小構成 2.1 適用プロセッサ Alpha AXP: DEC 2000モデル300, DEC 2000モデル500 DEC 2100サーバA500MP, DEC 2100サーバA600MP DEC 3000モデル300 AXPワークステーション, DEC 3000モデル300L AXPワークステーション, DEC 3000モデル300X AXPワークステーション, DEC 3000モデル300XL AXPワークステーション, DEC 3000モデル400 AXPワークステーション, DEC 3000モデル400 AXPサーバ, DEC 3000モデル500 AXPワークステーション, DEC 3000モデル500 AXPサーバ, DEC 3000モデル500X AXPワークステーション, DEC 3000モデル600 AXPワークステーション, DEC 3000モデル600 AXPサーバ, DEC 3000モデル700 AXPワークステーション, DEC 3000モデル800 AXPワークステーション, DEC 3000モデル800 AXPサーバ, DEC 3000モデル900 AXPワークステーション DEC 4000モデル600 AXPシリーズ, DEC 4000モデル700 AXPシリーズ DEC 7000モデル600 AXPシリーズ, DEC 7000モデル700 AXPシリーズ DEC 10000モデル600 AXPシリーズ, DEC 10000モデル700 AXPシリーズ 3 日本語DEC COBOL Version 2.1 for DEC OSF/1[R] AXP ソフトウェア仕様書53.96.00 3 必要なディスク容量(Block Cluster Size=1の場合) インストレーション時に必要なディスク容量 ルート・ファイル・システム / 0 Kバイト 他のファイル・システム /usr 16,500 Kバイト /tmp 850 Kバイト /var 0 Kバイト インストレーション後に必要なディスク容量(永久) ルート・ファイル・システム / 0 Kバイト 他のファイル・システム /usr 15,000 Kバイト /var 0 Kバイト これらのディスク容量はシステム・ディスク上で必要となる数値を示したものであ り,概数です。実際の値はシステムの環境,構成,ソフトウェア・オプションに応じ て異なります。 4 必須ソフトウェア o 日本語DEC OSF/1オペレーティング・システムV3.0以降 5 オプション・ソフトウェア ORGANIZATION IS INDEXEDを使用するには次の製品をインストールする必要がありま す。 o INFOMIX[R] C-ISAM[R]実行時パッケージおよびライセンス 日本語DEC COBOL V2.1において索引ファイルを使用するには,この機能を提供するDEC 社以外で開発されたソフトウェア製品をインストールしなくてはなりません。 日本語DEC COBOLの本バージョンは,DEC OSF/1 V3.0が動作するUNIX[R]環境において 米国Informix Software社のC-ISAM V5.00によってのみテストされています。C-ISAMの 特殊な機能については,INFORMIXテクニカル・ブローシャをご覧ください。 C-ISAMの機能変更,誤った操作を引き起こす可能性のあるC-ISAMのインターフェイ ス,または日本語DEC COBOL V2.1リリース後のDEC COBOLによる操作結果について, DEC社は一切責任を持ちません。 4 日本語DEC COBOL Version 2.1 for DEC OSF/1[R] AXP ソフトウェア仕様書53.96.00 6 バージョンアップの考慮 本製品の将来のバージョンでは,必要なハードウェアおよびソフトウェアの最小構成 が変更されることがあります。 7 提供媒体 本製品の媒体およびマニュアルは,日本語DEC OSF/1 AXPレイヤード・プロダクトの CD-ROMソフトウェア・ライブラリ上にあります。 8 注文情報 最寄りの日本DECの各支店/営業所にお問い合わせください。 9 ソフトウェア・ライセンス 本ソフトウェアは日本DEC標準販売約款中のライセンス規定に基づいて提供されます。 日本DECのライセンス条件とその方針についての詳細は,最寄りの日本DECの各支店/営 業所にお問い合わせください。 10 ソフトウェア製品サービス 日本DECでは,様々なサービス・オプションを提供しています。詳細については,最寄 りの日本DEC各支店/営業所にお問い合わせください。 11 保証 本ソフトウェアについては,日本DEC所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が 提供されます。 _______________________ [R] OSF/1は米国Open Software Foundation社の商標です。 [R] INFORMIXは米国Informix Software社の商標です。 [R] C-ISAMは米国Relational Database Systems社の商標です。 [R] UNIXはX/Openカンパニーリミテッドがライセンスしている米国ならびに他の国に おける登録商標です。 5