Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 1 概要 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPは,汎用のオフィス・アプリケーションを標準 で備えている上に,他の様々なビジネス・アプリケーションを統合するための機能を 備えています。また,小規模部門から全社的な規模にわたってVTとTeamLinksが混在 するユーザ・グループが,集団生産性を向上させるためにコミュニケーションをはか り,文書を共有し,共同作業を行うために必要な機能を提供しています。 ALL-IN-1の電子メール機能とDECのネットワーク機能やTCP/IPを介して,ユーザはデス クトップ・システムや部門システム,あるいは全社システム上で,作成した文書をや り取りすることができます。更に,サーバ方式に基づいた包括的なシステム管理機能 によって,必要な管理スタッフを最小限に抑えることができます。 ALL-IN-1は,以下のような構成になっています。 o ALL-IN-1オフィス・アプリケーション o TeamLinksによる,Windowsクライアントのための統合化されたサポート o 多彩なライセンス・オプションおよびライセンス形態 o Message Router Gateway for OpenVMS VAX (OpenVMSメール・ユーティリティに対 するメッセージ・ルータおよびゲートウェイを含む) o 日本語DEC FMS (FMSおよびフォーム言語トランスレータを含む) o DEC NotesをベースとしたALL-IN-1電子会議 o 統合CDA変換サービス ALL-IN-1は,ユーザに対して一貫したユーザ・インタフェースを提供します。ユーザ の文書はファイル・キャビネットに保管されて,オフィス・アプリケーションによっ てアクセスされます。 一般的なオフィス・アプリケーションは,基本システム機能の上に構築されます。こ の機能は,ALL-IN-1環境のもとに統合されるアプリケーションのカスタマイズや開発 を行う際に利用することができます。 DIGITAL 1995年4月 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 2 TeamLinksクライアント・サポート TeamLinks V2.0のクライアントが利用できるサービス ALL-IN-1は,TeamLinks V2.0クライアントに対して,DECnet,TCP/IP,あるいは非同 期リンクによる,ALL-IN-1ワークグループ・サービスを提供します。サーバによっ て,TeamLinksユーザは,ALL-IN- 1に精通したVTユーザであれば最小のトレーニング によって,ファイル・キャビネット・ドロア,フォルダと文書,電子メール,配布リ ストへのアクセスを行うことができます。 Windowsデスクトップを,そのプラットフォームで使える個人の生産性向上のための アプリケーションを選択肢として利用しているユーザは,どのような記述の文書タイ プでもALL-IN-1ファイル・キャビネットに転送して安全に保管することができ,文書 を,既存の配布リストを使って電子メールを介して送信することができます。 ALL-IN-1 V3.1は,異機種混在クライアント(Windows,VT,DOS)のユーザが,ワークグ ループ作業を協同でできるようにします。 TeamLinks V2.0クライアントが利用できるサービスの概要 o ファイル・キャビネット 文書処理 - MS-DOSとのインポート/エクスポート - リファイリング - 文書の変換 - 文書の変更 - 文書の複写 - 文書の削除 - 文書の予約と予約解除 - 文書の索引作成 フォルダ処理 - フォルダ内のリファイリング - フォルダ間での文書の複写 - フォルダの削除 - フォルダの目次情報の取得 - ドロア内のフォルダの索引表示 - 屑かごの整理 ドロアの処理 - ドロアの作成 2 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 - ドロアの削除 - 共有,アクセス権,格納場所に関する詳細情報の取得 - ドロアの追加 - ドロアの移動 - ファイル・キャビネット内のドロアの索引機能 o メール - メールの作成 - メールの変更 - メールの削除 - メールの表示 - メールの返信 - メールの送信 - メールの転送 - メールの属性表示 - 作成済みメールの属性変更 - メールのファイリング - メールの添付 - メールの添付解除 - 添付メールの索引表示 - 受信確認要求の設定 - 受信確認の生成 - 受信確認生成オプションの制御機能の提供 - 送信通知要求の設定 - 送信優先順位の設定 - 受信索引の表示 - 新着メールの表示 - 宛先確認機能の提供 - 自動返信機能の提供 - 自動転送機能の提供 o ディレクトリ・サービス - システム用配布リスト 3 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 - 個人用配布リスト - グループ - ニックネーム - プロフィール名 - 確認用のDDSディレクトリ・サービス - 属性による検索のためのDDSディレクトリ・サービス - プライマリあるいはセカンダリDDSサービス o ディレクトリのユーザ管理 - 個人用配布リスト o グループへのアクセス - グループの一覧 - メンバの一覧 o 索引作成 - 索引選択基準 - 複数選択 VTインタフェースによってシステム管理者が利用できる機能として,ALL-IN-1システ ム管理の拡張機能があります。これによってシステム管理者は,ファイル・キャビネ ット・サーバとALL-IN-1 AIDAサーバの両方を起動したり停止したりすることができま す。 3 ALL-IN-1 V3.1で利用できるオフィス・アプリケーション ファイル・キャビネット管理 ALL-IN-1のファイル・キャビネットは,オフィスで一般に利用されているファイル・ キャビネットとよく似ています。ドロア(引き出し)にはフォルダが格納され,フォル ダには文書が格納されます。フォルダはアルファベット順に並べられ,フォルダ内の 文書は新しいものを先頭に作成日順に並べられます。ただし,受信済フォルダでは最 新の文書(メール)が一番最後に並べられます。 タイトル,作成日,文書番号,作成者,キーワード,および種類といった情報は,フ ァイル・キャビネット内に格納されます。ファイル・キャビネットの内容を保守管理 するための機能が提供されています。いちどに複数の文書を印刷したり消去したりす ることができます。文書の選択はユーザが指定する基準にしたがって行うことができ ます。 個々にあるいはフォルダごとに文書をファイルしたり,共有化してファイルしたり, 複写したりすることができます。タイトルや関連キーワードといった情報は,変える ことができます。ひとつの文書がひとつのフォルダ内で共有化してファイルされてい る場合に,文書の本体として格納されるのはひとつだけです。 4 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 文書を削除すると,その文書は屑かごフォルダの中に入り,ユーザが屑かごフォルダ を空にするまで文書はその中に残っています。 文書の一部あるいはユーザ画面の内容を一時的に保管することのできるメモ帳機能が 提供されています。メモ帳の内容は,文書中に挿入,変更,印刷,メール,あるいは 表示したりすることができます。 ファイル・キャビネット内の文書はすべて,その形式にかかわらず,共通の方法でア クセスされます。様々な文書形式が標準でサポートされています。さらに,すべて のX.400 (1984) P2属性は,ALL-IN-1 V3.1ファイル・キャビネット内に格納され, DECnet OSI Phase V上をXMR (OpenVMS VAX)ゲートウエイを経由することによって, OpenVMS VAX, OpenVMS Alpha, OSF/1 Alpha,およびULTRIXシステムのMAILbus400 Message Transfer Agentと,ALL-IN-1との間で送信することができます。 ALL-IN-1は,ユーザやシステム管理者がどのような ALL-IN-1文書でも,共有場所や各ユーザのファイル・キャビネットに格納し,取り出 すことができるような機能を提供しています。複数ユーザによって同一の文書が格納 される場合は,複数の複製文書が格納されます。 メール監視 MJU(メール監視ユーティリティ)機能は,システム管理者が開封済フォルダおよび送信 済フォルダ内の古いメールを各ユーザの屑かごにファイルしなおすことができるよう にします。システム管理者は,開封済フォルダおよび送信済フォルダ内のメールに格 納期限(既定値では,60日間)と,フォルダごとに削除するメール数の限度を設定する ことができます。また,プロフィールおよびポリシーのオプションによって,メール 数と不在期間の既定値動作を設定し変更することができます。 チェックメール チェックメール機能は,ALL-IN-1をスタートする前にユーザのデフォルトのメール・ ドロア内に未読あるいは未送信のメールが残っていないかどうかをチェツクするため に使われます。そして,残っている場合にはユーザに通知します。 共有ファイリング 他のユーザと文書を共有(表示,変更など)するために,共有ドロアを作成します。ユ ーザはアクセス制御機能を使用して,どのユーザあるいはユーザ・グループに対して ドロアのアクセスを許可するかを設定します。さらにそれらのユーザが実行できる操 作の種類を定義することができます。並列処理制御機能を使用すれば,誰かが共有文 書を変更している間,特定の処理を禁止することができます。たとえば,あるユーザ が共有文書を変更しているときに他のユーザが同じ文書を変更しようとすると,文書 が使用中であることと,その文書を誰が変更しているかが通知されます。 予約機能を利用すると,VTあるいはTeamLinksユーザは文書をダウンロードする前に, ファイル・キャビネット内の文書を予約することができます。それによってその文書 に対するアクセス権をもっている他のすべてのユーザに対して,その文書が変更処理 中であることを示すことができます。予約された後からその文書を変更しようとする 他のユーザは,その文書が時刻記録が付いて別のユーザによって予約されていて,読 み取りアクセスだけが許されることを知らされます。予約中のユーザが変更済みの文 5 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 書を戻して予約を解除した場合のみ,他のユーザはその文書に対して読み取り以外の アクセスを行えるようになります。 共有ファイル機能は,ひとつのシステムの,またALL- IN-1 Distributed Sharing Optionによって複数システム間の,すべてのユーザのフ ァイル・キャビネットをリンクします。詳しくは,ALL-IN-1 Distributed Sharing Optionのソフトウェア仕様書(SPD 36.79.xx)を参照してください。 グループ・サービス 複数のユーザを一つのグループとして定義し,そのグループを配布リストとして使う ことができます。複数のグループを定義することができます。グループに対して,共 有文書やドロアに対するアクセス特権を割り当てことができます。グループにメンバ ーを追加したりグループから削除すると,そのメンバーに関するアクセス権が自動的 に割り当てられあるいは削除されます。ユーザはまた,どのグループに属しているの かを調べることもできます。TeamLinks V2.0ユーザは現在のところ,グループの表示 とメンバーの表示だけを使うことができます。 4 電子メール 電子メールによって他のユーザとの間でメッセージを交換することができます。ユー ザは,メールの作成や,変更,印刷,削除,受信,返信,転送を行うことができま す。宛先と文書名およびメールのクラスを含んでいるメッセージのヘッダ部と,本文 のテキストは,変更することができます。 メールを作成する時に,ユーザはメールを送ろうとする宛先を指定します。オプショ ンとして,メールの宛先や写しの宛先として任意の複数アドレスを指定することがで きます。さらにユーザは,各メールについて重要度(重要,普通)や機密性(社外秘,親 展など)とともに有効期限を指定することができます。宛先を指定する手間を省くため に,ユーザは自分用の配布リストや(そのユーザだけがわかる)ニックネームを作成す ることができます。 受信したメールを転送したり,それに対する返信をしたりすることができます。返信 は送り手に対してだけすることも,メールの受信者すべてに対してすることもできま す。宛先がメールを受信したか,またそのメールを読んだかどうかの確認を要求する ことができます。メールの送信の優先度として,速達,普通,不急の指定をすること ができます。ユーザは,メールの送信を指定した時刻まで遅延させることもできま す。 メールも文書の1つですが,送信したメールや受信したメールを格納するために特別 なフォルダ(受信済,開封済,作成済,送信済)が準備されています。メールを送信す ると,そのメールは共有領域にコピーされ,送信者および同じノード上の受信者はす べてこのコピーを共有します。そのため,送信または受信したメールは変更できませ ん。メールは,ファイリング(別のフォルダにコピーする)または共有化( 1つのメール を複数のフォルダに登録)できます。 すべての受信メールを自動的に別のユーザに転送させるようにすることができます。 あるいは,返信用の(たとえば,「〜まで外出中です。」というような)メールを作成 しておいてすべての受信メールに対して返信させるようにすることもできます。 6 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 電子メール交換での共有ファイルによって共有分散環境での適正な動作が保証されま す。メールの操作はそれ以前の状況如何に関わらず常にユーザのMAINドロア内で行な われます。 添付文書の索引を表示することができ,一連のオプションによって個々の添付文書を 印刷したり表示したりできます。添付文書を変更可能なテキストあるいは返信や転送 可能なメールとしてファイルすることもできます。 他ユーザ・アクセス設定(SMU)オプションによって,管理者の秘書のように,他のユ ーザの代わりに多くのメール操作を実行することができます。メール・アクセス許可 (GMA)オプションを使用すると,ユーザは自分のメールを処理できる別のユーザを指定 することができます。SMUを利用したユーザによって送信されたメールのヘッダには, 両方のユーザの名前が表示されます。 宛先の指定方法のユーザ・インタフェースが改善されています。すなわち,受信メー ルのヘッダの宛先リストを利用して配布リストを作成する機能,ゲートウェイを経由 して他のメール・システムとの間で送受信されるメールによく見受けられる長いニッ クネームのサポートや長い宛先の取扱い,そしてメールの送信者をもとにニックネー ムを作成する機能などの改善がされています。 Message Routerによって,DECnetネットワーク上の異なるシステムのALL-IN-1ユーザ 間でメーセージ交換ができます。また,Message Router VMSmail Gatewayにより,VMS のMailユーティリティを使用するユーザとの間でもメッセージ交換ができます。詳し くは,VAX Message Routerのソフトウェア仕様書(SPD 26.33.xx)を参照してくださ い。 さらに,X.400 (1984) P2のすべての属性をALL-IN-1 V3.1のファイル・キャビネット に保管することができ,DECnet OSI Phase V上をXMRゲートウェイ(OpenVMS VAX)を介 して,ALL-IN-1とMAILbus400 Message Transfer Agent for OpenVMS VAX,OpenVMS Alpha,OSF/1 Alpha,およびULTRIXシステム間で送信することができます。 5 名簿管理 名簿管理サブシステムを使用して,ユーザの様々な名簿を管理することができます。 電話番号や住所などの情報はシステム管理者によって管理され,ユーザはこれをいつ でも参照できます。また,ほかのユーザの電話番号帳を参照することもできます。 個人用電話番号帳,ニックネーム,配布リストなどを登録したり検索することもでき ます。 Message RouterのDDS (Distributed Directory Service)機能を利用することにより, メール・ディレクトリと呼ばれる名簿を利用することもできます。メール・ディレク トリには社員番号,名前,所属,役職,会社の電話番号,自宅の電話番号など様々な 情報が登録できます。ただし,日本語によるメール・ディレクトリの利用はできませ ん。 7 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 6 カスタマイズとアプリケーション開発 VTユーザに対してALL-IN-1は,日本語DEC FMSを使ったフォーム・システムをサポー トします。日本語DEC FMS for OpenVMS AXPシステムV2.4の詳細については,『SPD 47.61.00』を参照してください。 FMSおよびFMSフォーム言語トランスレータと結び付けて,ALL-IN-1アプリケーシ ョン開発ユーティリティによってALL-IN-1システムに変更を加えることができま す。ALL-IN-1は,お客さま固有の必要性に合うように変更することができ,アプリケ ーション開発と統合化のための基盤を提供することができます。また,ALL-IN-1はひ とつのアプリケーションあるいは機能から別のものへ(たとえば,フロー制御のよう な)制御を渡すための一般的な機能とメカニズムに対するプログラミング・インタフェ ースを提供します。 7 カスタマイズ管理(CM) 注意: TeamLinks V2.0クライアントあるいはALL-IN- 1クライアント・サービス・ア クセスのライセンス・オプションではアクセスできません。 カスタマイズ管理の機能によって,システム管理者やアプリケーション・プログラマ は標準のALL-IN-1システムを,コントロールされ規則に則った方法で変更することが できます。この機能は,カスタマイズの作成,変更,索引,制御を行う能力と同時に 各カスタマイズの変更履歴の記録を提供します。 カスタマイズ管理は,ALL-IN-1と共に提供される,カスタマイズ可能な要素タイプの ためのサポートと同時にカスタマ自身のエレメントタイプのサポートを提供します。 カスタマイズされた全社システムに対するサポートはアプリケーション領域を使用す ることによって提供されます。さらに,ひとつのシステムから別のシステムへのカス タマイズとアプリケーションの移動もサポートされます。 状況に応じたメニュー・オプションが利用でき,特定の要素タイプに関係するメニュ ー・オプションだけを表示し選択することができます。 8 システム管理(SM) 注意: TeamLinks V2.0クライアントからはアクセスできません。 システム管理ユーティリティは,環境設定処理のスケジューリングやプリンタの管 理,ネットワークやDDSプロフィールの直接的なメンテナンス,システム測定,および 共有領域のクォータ管理というような,ALL-IN-1の日常的なメンテナンスを実行する ために使用されます。システム管理者は,オプションとして以下のような管理項目に 対する作業を行うためのOpenVMSの特権をもたないシステム管理者を作ることができま す。 o TeamLinksクライアントのサポートにおけるファイル・キャビネットとAIDAサー バ,およびALL- IN-1の他のコンポーネント o ユーザ・アカウント(の作成,削除,移動,名前変更) 8 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 o メール・システムの送信/受信プロセスとキューのメンテナンス o 文書の保管 o システム用の配布リスト o ドロア(個々のユーザのドロア作成上の制限を含む) o メール監視 o 配布リスト印刷の禁止 o 環境設定作業のスケジューリング o ALL-IN-1のエラーや情報レポートの監視 o ALL-IN-1シャットダウンの起動 ALL-IN-1はシステム測定機能を提供しており,システム管理者が前もって指定したイ ベントに対するALL- IN-1セッション内でのリソース使用に関するデータを収集できる ようにしています。アプリケーションの開発者は,自分用に別の測定機能を定義して 作成することができます。システム測定機能は,測定機能が呼ばれた回数,CPU使用 量,ダイレクトI/O,バッファドI/O,およびページ・フォルトを記録します。測定イ ベントは,それがシステムにインストールされていればDECtraceによって収集するこ ともできます。これによって収集された情報の処理とレポートのための機能が提供さ れます。 9 印刷 印刷機能によって,ユーザは文書の印刷出力先,部数,出力書式を指定することがで きます。出力はALL- IN-1ユーザが利用可能な任意のプリンタ,別の文書,あるいはユ ーザの端末に対して行うことができます。Runoffの処理を必要とするような文書は, 出力に先立って自動的にDSR (Digital Standard Runoff)によって処理されます。印 刷処理は,印刷フォーマッタへの割り込み処理が必要でないかぎり,バックグラウン ド・ジョブとして独立に行われるため,印刷中であっても端末から他の作業を実行で きます。 プリンタ・レベルのチェックによって,印刷出力先が文書の最終形式フォーマットを サポートしていることが保証されます。 印刷オプションを印刷操作中に指定することができます。システムで定義されている 印刷スタイルとユーザが定義した印刷スタイルの使い勝手が改良されています。複数 の印刷の実行中の作業スループットも改良されています。 配布リスト印刷の禁止 メールの表示あるいは印刷時に配布リストを出力しないようにするかどうかは,ユー ザの現在の設定に従って決められます。 9 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 10 ジョブ・サービス 注意: TeamLinks V2.0クライアントからは利用できません。 ALL-IN-1は,印刷,バッチ,およびサーバ・キューのジョブに対する操作を実行する 能力をユーザに提供します。索引の複数選択機能を使用すると,ユーザはジョブに関 する情報を得たり,ジョブを削除したり,その属性を変更したり,現在実行中のジョ ブの再起動を行ったりすることができます。 キューとジョブの管理は,ALL-IN-1の中で実行することができます。管理者は特定の ローカル・キューを管理するためにひとり以上のユーザをアサインして,ジョブを別 のキューにいれることができます。 11 プロフィール ALL-IN-1のユーザは各々,そのユーザに関する情報を保有したユーザ・プロフィール をもちます。 VTユーザは自分のユーザ・プロフィールの一部にアクセスして,名前や住所,電話番 号,部署,役職などを変更することができます。さらに,就業日や就業時間,使用エ ディタ,メールの受信通知,および受信確認処理というようなユーザの設定情報を変 更することもできます。 システム管理者は,ユーザの特権,デフォルト・ディレクトリ,フォーム・ライブラ リのアクセス権というような情報を管理します。 索引 索引機能を利用すれば,索引から特定の文書を選択したり取り消すことができます。 複数の文書を選択すれば,単一の文書を扱うときと同じように印刷,削除,文書の共 有化など様々な処理を実行できます。索引メニューには,現在選択中の文書に対して 操作可能なすべてのオプションが表示されます。索引は順方向,逆方向のどちらにも スクロールできます。 12 他言語の利用 英語セカンダリ・オプションを別途購入し,インストールすることにより,英語イン タフェースが利用できます。詳細につきましては,最寄りの日本DECの各支店または営 業所にお問い合わせください。 13 文書処理 文書処理アプリケーションを利用することにより,ユーザは文書を作成,変更,印 刷,削除,表示することができます。使用できる日本語エディタにはEVEJ,LEIA, JEDI,TAROの4種類があります。これらは日本語EVEの提供するモード切替えを利用し ています。そのほかに英語エディタとして,EDT,WPSおよびWPS-PLUSも使用できま す。 10 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 EVEJを使用して日本語変換を行う場合には,ローマ字入力,またはかな入力した文字 列に対してコントロール・キー方式の日本語変換を行います。LEIAおよびJEDIの場合 にはローマ字入力,またはかな入力した文字列に対してキーパッド・キー方式の日本 語変換を行います。TAROを使用して日本語変換を行う場合には,ローマ字入力,また はかな入力した文字列に対してSPACEキーやファンクション・キーで日本語変換を行い ます。ただし,半角カナの入力はできません。詳しくは,日本語EVEユーザーズ・ガイ ドを参照してください。 EVEJの主な特徴は次のとおりです。 o 3通りの日本語入力(かな,ローマ字,漢字)方法が選択できます。 o 2通りのかな漢字変換(逐次,候補)方法が選択できます。 o 2通りのコマンド・インタフェース(キーパッド,ライン)があります。 o 2通りのテキスト入力(重ね書き,挿入)モードが選択できます。 o カット/ペースト機能があります。 o マージン設定やセンタリングを行えます。 o キー定義によって,キーパッド編集機能を変更したり,拡張することができます。 14 半角カナ 半角カナを扱うことができます。以下の機能で,半角カナを含む文書を従来のASCII文 書と同様に扱うことができます。 o 文書の表示 o 文書の印刷 o メール送受信 o 文書転送(VMSへの送信および受信) o 文書保存 上記以外の半角カナを扱うことはできません。たとえば,以下においては従来通りの 扱いとなります。 o 文書の作成/変更 o 電子会議 o CDAコンバータ o フォームのフィールドへの表示/入力 o ALL-IN-1のデータ・ファイル なお,文書中の半角カナは,以下の形式で表現されていなければなりません。 1. シングル・シフト形式 11 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 半角カナの各コードの前にシングル・シフト(SS2)を挿入します。 例 : ナ 8Eh B6h 8Eh C0h 8Eh B6h 8Eh C5h 注意: のコードは8ビット系(8Eh)のみをサポートします。 7ビット系の2バ イト・コード(1Bh 4Eh)はサポートしません。 2. ロッキング・シフト形式 半角カナの単語の前後にロッキング・シフト(LS2R,LS3R)を挿入します。 例 : カ タ カ ナ 1Bh 7Dh B6h C0h B6h C5h 1Bh 7Ch シングル・シフト形式とロッキング・シフト形式は, ALL-IN-1内部では区別されません。また,1つの文書中にシングル・シフト形式とロッ キング・シフト形式が混在しても,ALL-IN-1は半角カナを正しく認識します。 15 スケジュール管理(TM) 注意: ALL-IN-1クライアント・サービス・アクセス・ライセンスでは利用できませ ん。 ALL-IN-1 VTユーザは,スケジュール管理アプリケーションを使用すれば,個人のイベ ントやタスクのカレンダ管理ができます。イベント一覧を選択すると,その日の会議 やアポイントメントなどを見やすい形式で表示したり,スケジュールを画面上で簡単 に変更することができます。タスク一覧を選択すると,タスク(行わなければならない 作業)を表示したり簡単に変更することができます。イベントとタスクを選択すると, イベントとタスクの両方が同時に表示され,スケジュール管理のあらゆるオプション を指定できます。 ユーザがよく使用する画面やオプションだけを選択できるように,画面表示の形式と オプションの種類を独自のスタイルにカスタマイズすることも可能です。 ユーザは,イベントを設定したり,変更したり,キャンセルすることができ,また, ほかのユーザにそのイベントを通知することができます。この場合,電子メール機能 を使用して自動的に会議通知が送信され,出席の確認をとることができます。会議に 参加できない時間を個人的にあらかじめ設定しておくこともできます。スケジュール を他のユーザに読まれたくない場合には極秘扱いにできます。出席予定者が出席を承 諾すると,その人のカレンダにも会議の日程が登録されます。会議のスケジュールを 立てる前に出席予定者の空いている時間を調べることができます。これは調べたい相 手のカレンダが同じノード上になくても,リアルタイムに実行できます。 タスク管理は実行しなければならない作業などのリストを管理するものです。「タス ク」とは特定の日時にとらわれない作業のことで,オープン状態やクローズ状態,開 始日や締め切り日などの情報を設定できます。 12 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 ALL-IN-1のスケジュール管理ユーザ・インタフェース,ミーティング通知や出席確認 は,TeamLinksクライアントではサポートされません。ただし,ターミナル・エミュレ ーション・モードではサポートされます。 16 電子会議 注意: ALL-IN-1クライアント・サービス・アクセス・ライセンスでは利用できませ ん。 ALL-IN-1 VTユーザ・インタフェースは, DEC Notesを利用して,グループ・コンファ レンス機能を提供しています。この機能によってユーザはALL-IN-1の使い易すさを享 受しながら複数のユーザ間でコミュニケーションを行うことができます。アプリケー ションの開発者は,このコンファレンス機能を利用することができる業務あるいは専 門的なアプリケーションの開発において,APIレベルで統合化されているDEC Notesを 利用できます。DEC Notesの詳細については,『SPD 47.19.xx (OpenVMS Alpha)』を参 照してください。 17 文書の変換 すべてのライセンス・オプションには以下のようなサポートされるデータタイプが含 まれます。 o DDIF -標準的なCDAフォーマット o DOTS - CDA文書をパックして転送するためのフォーマット o DTIF -テーブル(表)のためのCDAフォーマット o WK1,WK3,DIF,MACWrite,DX,WPL, PICT,WORD,WORDPERFECT,RTF o PS -最終形式のPostScriptフォーマット ALL-IN-1では,PostScript以外のすべてのデータタイプを読むことができます。 ユーザは,これらの文書タイプをメールで送受信することができます。また,ファイ ル・キャビネットに保管したり,表示,印刷,複写,変換を行うことができます。表 示されるデータのフォーマットの質は,CDAのバージョンに依存します。ALL-IN-1は, CDAの文字単位のフォーマット機能を使用することによって適正にフォーマットされた 結果を与え、外部参照されるファイルの取り込み機能を提供します。 ALL-IN-1は,出力先がPostScriptプリンタであれば,CDA文書をPostScriptでプリント しようとします。PostScriptプリンタでない場合は,ALL-IN-1は文書を印刷するまえ にASCIIテキストに変換します。 CDA変換機能は上記のデータタイプの変換を行うために使われます。 13 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 ユーザが標準的なエディタを使ってCDA文書を変更しようとすると,通常の処理におい てその文書フォーマットがエディタによってサポートされていないことを告げるメッ セージが表示されます。しかしユーザは,CDA文書を変更用に適切なフォーマットに変 換して,その後適切なエディタを使用できます。変換を行った場合は,フォーマット 属性が失われる可能性があります。 CDAベース・サービスは,ALL-IN-1ファイル・キャビネットをサポートすることによっ て,文書が任意のCDAアプリケーションでリンクできるようにします。ユーザはまた, 複合文書をファイル・キャビネットにアンパックすることもできます。 アプリケーション・プログラマは,API機能の提供によってCDAツールにアクセスでき ます。 OpenVMS用のCDAランタイム・サービスに関しては,『SPD 37.26.xx』を参照してくだ さい。 18 コミュニケーション(CXP+) コミュニケーション機能を使用すれば,通信技術に関する知識のないユーザでも他の コンピュータ・システムにアクセスできます。 コミュニケーションを制御する特殊なコマンド群を含んだ文書を制御文書として用意 しておけば,通信セッションを自動的に実行することができます。特に,自動ダイア ル式モデムを使用しているか,ハードウェア的に直接接続されている場合には,ほか のコンピュータ・システムとの接続を完全に自動化できます。RS232タイプの端末をサ ポートしているコンピュータ・システムであれば,OpenVMSの端末ポート(RS232タイ プ)からの接続が可能です。 ファイル・キャビネット中の文書やメールをVMS (またはDECmate)に転送したり,逆 に,VMSファイルをファイル・キャビネットに転送することができます。 19 卓上計算器 注意: TeamLinksクライアントでは,この機能の代わりに標準のWindowsのアクセサリ を利用することができます。 卓上計算器アプリケーションを使用して,計算結果を文書に取り込むことができま す。卓上計算器には,単純計算モードと計算式モードがあります。計算式モードで は,三角関数や算術関数を組み合わせた数式演算ができます。単純計算モードは簡単 な算術演算用です。卓上計算器の中では,キーパッドを使用して数字を入力できま す。 14 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 20 システムの全般的機能(VTユーザについて有効な機能) メニュー方式 各アプリケーションへのアクセス方法は階層構造のメニュー形式になっています。使 い慣れたユーザは,途中のメニュー表示をとばしてアクセスすることができます。 現在行っている作業を中断し,新しく受信したメールを読んだり,現在の時刻を表示 したり,スケジュール管理,名簿管理,卓上計算器,メモ用紙などのアプリケーショ ンにアクセスしたりできます。 OpenVMSのコマンドに精通しているユーザは,システム管理者によって許可されていれ ば,ALL-IN-1から出ることなしにコマンドに直接アクセスすることができます。 ユーザ・インタフェースには2種類あります。それらは,画面表示を効果的に行うスク リーン・モードと電話回線を利用した場合に有用なハードコピー・モードです。 ヘルプ Helpキーを押すことによっていつでもヘルプ情報を得ることができます。ヘルプ機能 によって,ユーザはドキュメントを参照しなくてもALL-IN-1のある機能について基本 的な情報を得ることができます。 TeamLinksユーザの場合は,F1キーによってWindows環境でのヘルプを得ることができ ます。 オンライン・トレーニング 注意: VTユーザのみ利用可能です。 VTユーザは,オンライン・トレーニング機能を使用して,システムの使い方を学習す ることができます。トレーニングは,一連の対話式画面によって,ALL-IN-1のさまざ まな機能がどのように働くのかをユーザに説明します。 ユーザ定義処理 注意: VTユーザのみ利用可能です。 ユーザ定義処理(UDP)は,キー入力を自動的に記録することによって,頻繁に繰り返 されるキー入力シーケンスを自動化するものです。UDPの数や,UDPに保存することが できるキー入力数に制限はありません。ひとつのUDPから別のUDPを呼ぶこともできま す。 文書の扱い 文書の予約機能により,各ユーザは文書を変更するときにその文書を独占的に使用で きるようになります。 文書ハンドリングは,変更可能形式の文書と最終形式の文書を区別します。フォーマ ット処理と印刷処理も区別されます。文書のフォーマット処理は印刷とは別に実行で きます。 15 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 バックグラウンド・フォーマッタはCDAフォーマット機能を備えており,フォアグラウ ンドとバックグラウンドの両方でCDAフォーマット機能を処理できます。 プリンタ・レベル・チェック機能により,プリンタが文書の最終形式をサポートする かどうかを確認できます。プリンタで最終形式がサポートされない場合には,可能で あれば文書はサポートされるフォーマットに変換されます。また,別のプリンタで印 刷するようにユーザに指示する場合もあります。 21 ドキュメント 日本語ALL-IN-1のキットでは,以下のドキュメントがオンラインで提供されます。 英語版ALL-IN-1ドキュメント・セット: o Read Me First o System Management Documentation - Release Notes (on-line) - ALL-IN-1 Installation Guide: includes the Guide to the Conflict Checking and Resolution Tool (CART) - Installation: Language and Market Supplement - Differences from ALL-IN-1 V3.0 - Management Guide - Mail Management Guide - CDA Converter Library Documentation - Message Router Documentation - OpenVMSmail Gateway Documentation - VAX FMS and DEC FMS Installation Guide - DEC Notes Installation Guide o Application Development Reference Guides - Application Programming: Getting Started - Application Programming: Guide - Application Programming: Using CustomisationManagement - Application Programming: Reference Volumes 1, 2 - Application Programming: FMS Reference - Application Programming: User Interface Standards - Application Programming: Mini Reference - Application Programming: Index 16 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 o General User Documentation - ALL-IN-1 User's Handbook - ALL-IN-1 WPS-PLUS Mini Reference o Super User Documentation - ALL-IN-1 User's Reference - ALL-IN-1 WPS-PLUS User's Reference - ALL-IN-1 Administration Guide - ALL-IN-1 WPS-PLUS Printer Characteristics - ALL-IN-1 WPS-PLUS Version 4.2 Supplement - Keyboard Diagrams 日本語ALL-IN-1 V3.1ドキュメント・セット: - リリース・ノート - V3.0との変更点について 日本語ALL-IN-1 V3.0ドキュメント・セット: - ユーザ・ハンドブック - ユーザーズ・ガイド - アドミニストレーション・ガイド - マネージメント・ガイド - メール・マネージメント・ガイド - インストレーション・ガイド 22 ソース・コード情報 日本語ALL-IN-1のキットの中には,いくつかのソース・コードが含まれます。これら を変更して,ALL-IN- 1をカスタマイズすることも可能です。ただし,ソース・コード の変更に関しては,その使用および信頼性に関して,日本DECは一切責任を負いませ ん。 23 インストレーション 日本語ALL-IN-1のインストレーション作業には特別な知識が必要です。当社のインス トレーション・サービスをご利用になることをお勧めします。 17 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 24 必要なハードウェア サポートされるプロセッサ Alpha: DEC 2000モデル300 Alphaワークステーション Digital 2100 A500/600MPシリーズAlphaサーバ DEC 3000モデル300 Alphaワークステーション DEC 3000モデル300L Alphaワークステーション DEC 3000モデル300X Alphaワークステーション DEC 3000モデル300LX Alphaワークステーション DEC 3000モデル400 Alphaワークステーション DEC 3000モデル400 Alphaサーバ DEC 3000モデル500 Alphaワークステーション DEC 3000モデル500X Alphaワークステーション DEC 3000モデル600 Alphaワークステーション DEC 3000モデル600 Alphaサーバ DEC 3000モデル800 Alphaワークステーション DEC 3000モデル800 Alphaサーバ DEC 4000モデル600シリーズAlphaシステム DEC 7000モデル600シリーズAlphaシステム DEC 10000モデル600シリーズAlphaシステム AlphaServer1000 4/200 AlphaServer2000 4/200 AlphaServer2100 4/200, 4/275 注意: 推奨される最小メモリ・サイズは,64MBです。 プロセッサの制限事項 EthernetおよびMixed Interconnect VAXclusterにおいて,ディスクレス・サテライ ト・システムはサポートしません。 日本語ALL-IN-1を実行するために必要なメモリ,プロセッサ,およびディスク台数 は,同時にシステムを使用するユーザ数に応じて異なります。詳しくは最寄りの日本 DECの各支店または営業所にお問い合わせください。 その他のサポートされるハードウェア TeamLinksクライアント 80386マイクロプロセッサ以上を使用しているWindowsベー スのIBMあるいはIBM完全互換のPC。最低でも20 MHzのプロセッサ・クロックが推奨さ れます。 o 少なくとも5.0 MB以上のシステム・メモリがTeamLinks V2.0のために割当てられな ければなりません。 注意: このメモリは,システム・ソフトウェアや実行される他のアプリケーショ ンによって使われるメモリとは別に必要です。 o 1台の3.5インチ(1.44 MB)のフロッピーディスク・ドライブ 18 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 o 少なくとも100 MB以上の空き容量のあるハードディスク サポートする端末 o VT284 o VT286 o VT382 なお,WPS-PLUSを使用する場合には,拡張ビデオ・オプション(AVO)を持つ端末が必要 です。 サポートするプリンタ o LA86 o LA88 o LA90 o LA280 o LA380 o LN03S-JA o DEClaser 2300シリーズ - 基本モデル - グラフィック・モデル - PCSAモデル (DECモードのみサポート) o LN82R o 日本語プリントサーバ・シリーズ - 日本語プリントサーバ 20 - 日本語ターボ・プリントサーバ 20 - 日本語プリントサーバ 40 - 日本語プリントサーバ 40プラス 25 必要なディスク容量(ブロック・クラスタ・サイズ= 1) システムディスクあるいは代替作業デバイスに必要なディスク容量 表1は,ALL-IN-1 V3.1キットのすべてのコンポーネントをインストールするために, インストレーション時にシステムディスクあるいは代替ディスク(AWD)に必要なディス ク容量を示しています。SaftyおよびNon-saftyモードの値は,ALL-IN-1 V3.1のフル・ インストレーションおよびアップグレード・インストレーションの両方に適用されま す。 19 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 システムディスクあるいは代替ディスクに必要なディスク容量 (Block_Cluster_Size=1の場合)_________________________________________________ インストレーショ ン・モード__________Safty_____Non-safty______________________________________ インストール時(ブロック): プライマリ言語が 230000 60000 日本語 追加言語が英語______83000_____30000__________________________________________ 20 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 ALL-IN-1領域用のディスク容量値 注意: ALL-IN-1 V3.1と共にWPS-PLUSをインストールしない場合は, o 言語ディスクに必要なディスク容量が、2000ブロック減ります。 o 共用ライブラリ域のディスク容量が、3000ブロック減ります。 WPS-PLUSを,関連するPpstScriptファイルなしに統合化するように選択する場合は, 共用ライブラリ領域のディスク容量を2000ブロック減らすことができます。 フル・インストレーションに必要なデイスク容量(ブロック)_______________________ ALL-IN-1領域____________Alpha________________________________________________ システムディスク・フ 55000 ァイル 共用ライブラリ・ファ 77000 イル 共用データファイル 12500 共用領域 1000 ALL-IN-1管理者用アカ 1000 ウント 言語ファイル 言語ディスク 55000 LCI$lexiconディス 1500 ク[*] システムディスク(言 5000 語ファイル)__________________________________________________________________ [*] ALL-IN-1 V3.1と共にWPS-PLUSをインストールする場合にのみ必要です。 表示されているディスク容量の必要量は,インストレーション時に使われるもので す。インストレーションが完了した後に使われるパーマネント・スペースは,この値 よりは少ないものになります。 表示された値は,インストレーション時にファイルのパージを選択することを想定し ています。置換されるファイルをパージしないように選択する場合は,フル・インス トレーション用の値を使わなければなりません。 26 クラスタ環境 いずれかの適正なライセンスのあるVMScluster構成にインストールされる場合,この レイヤード製品は,該当するSPD(下記を参照してください)の範囲内で完全にサポート されます。これには,Alphaのみが含まれます。 21 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 * VMScluster構成については,『VMScluster Software V1.5 for OpenVMS Alpha (SPD 42.18.xx)』に詳しく記述されています。ここでは,OpenVMS Alphaシステムおよび混 合アーキテクチャ・クラスタについてのVMScluster構成について記述しています。 注意: クラスタ内でALL-IN-1を実行するすべてのノードは,OA$論理名定義の単一の 共通セットを参照しなければなりません。 27 必要なソフトウェア o OpenVMS for Alpha V6.1 o DECnet V1.5 for OpenVMS Alpha o 日本語DEC FMS for OpenVMS AXP V2.4 (ALL-IN- 1キットに含まれています) 28 OpenVMSテーラリング OpenVMS AXPオペレーティング・システムV6.1以降の場合,このレイヤード製品のすべ ての機能を利用するためには,以下の日本語OpenVMSクラスが必要です。 o VMS Required Saveset o Network Support o Programming Support o System Programming Support o Secure User's Environment o Utilities o BLISS Required Files OpenVMSクラスとテーラリングについては,OpenVMS AXPオペレーティング・システムV 6.1のソフトウェア仕様書(SPD 28.A9.xx)を参照してください。 29 オプション・ソフトウェア o TeamLinks for Windows V2.0 (SPD 46.33.**) またはTeamLinks Mail for Windows V2.0 (SPD 62.82.**) o PATHWORKS for DOS V4.1以降 o PATHWORKS V5 for OpenVMS Alpha o VAX Message Router V3.3a (ALL-IN-1キットに含まれています。VAX上で利用しま す。) o VAX Message Router OpenVMS Gateway V3.3 (ALL-IN-1キットに含まれています。 VAX上で利用します。) o DECnet OSI V5.6B (注意:長いノード名はサポートされません) 22 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 o DEC TCP/IP Services for OpenVMS AXP V3.0 o WinSockets API V1.0,V1.1をサポートする製品およびPATHWORKSあるいはDEC TCP /IP Services for OpenVMS o DEC Notes V2.5 for OpenVMS (英語版です。ALL-IN-1キットに含まれています。) o ALL-IN-1 Distributed Sharing Option V1.0 for OpenVMS (リモート分散共有に必 要です) o 日本語DEC DATATRIEVE V6.1 for OpenVMS Alpha ALL-IN-1 V3.1でのレイヤード製品の利用可能性と組み合せに関する個別情報について は,弊社営業にお問い合せください。 30 バージョンアップ時の考慮事項 本製品の将来のバージョンでは,必要なハードウェアおよびソフトウェアの最小構成 が変更されることがあります。 31 注文情報 最寄りの日本DECの各支店/営業所にお問い合わせください。 32 ソフトウェア・ライセンス 本ソフトウェアは,日本DEC標準販売約款中のライセンス規定に基づいて提供されま す。日本DECのライセンス条件とその方針についての詳細は,最寄りの日本DECの各支 店/営業所にお問い合わせください。 33 運用上の制限事項 ALL-IN-1への TeamLinks接続は,複数のALL-IN-1ユーザがひとつのOpenVMSアカウント を共用しているアカウントである場合には実行できません。TemLinksユーザは,それ ぞれ個別のALL-IN-1アカウントをもたなければなりません。 o ALL-IN-1の各ユーザは,OpenVMSおよびALL- IN-1の登録ユーザでなければなりませ ん。ALL-IN- 1クライアント・サービス・アクセス・パーソナル・ユース・ライセ ンスを購入後,新規のTeamLinksユーザはALL-IN-1のシステム管理者によってユー ザとして登録されなければなりません。個別にTeamLinksユーザとしての登録が行 なわれていない場合,そのユーザはALL-IN-1 V3.1にアクセスすることはできませ ん。 o 公開されているAPIによってALL-IN-1にアクセスする非TeamLinksクライアントも, OpenVMSおよびALL-IN-1の登録ユーザでなければなりません。 23 日本語ALL-IN-1 V3.1 for OpenVMS AXPソフトウェア仕様書 SPD 64.16.00 34 ライセンス管理機能 本ソフトウェアはOpenVMSライセンス管理機能(LMF V1.1)をサポートしています。ライ センスはCPUの性能に応じたキャパシティ・ライセンスまたは必要ユーザ数に応じて購 入できるパーソナル・ユース・ライセンスを準備しています。 ライセンス管理機能についての詳細は,OpenVMSオペレーティング・システムのソフト ウェア仕様書(SPD 25.01.XX)またはVMSオペレーティング・システムのドキュメント・ セット中の『License Management Utility Manual』を参照してください。 日本DECのライセンス契約の条項についての詳細は,最寄りの日本DECの各支店または 営業所にお問い合わせください。 35 ソフトウェア製品サービス 日本DECでは,様々なサービスを提供しております。詳細につきましては最寄りの日本 DECの各支店または営業所にお問い合わせください。 36 保証 本ソフトウェアには,日本DEC所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提供さ れます。 [R] Microsoft,MS-DOSは,米国Microsoft Corporation社の登録商標です。 [R] OSF/1は,Open Software Foundation,Inc.の登録商標です。 [R] PostScriptは,米国Adobe Systems社の登録商標です。 [TM] Windowsは,米国Microsoft Corporation社の商標です。 24