HP Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 この仕様書は,次の製品について説明しています。 o HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha, V1.6 o HP DECwindows Motif for OpenVMS Integrity Servers (I64), V1.6 それぞれの製品で機能が異なる場合は,その旨,明示します。特に明示しない場合, 両方の製品に共通の機能です。 1 製品概要 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS (日本語DECwindows Motif)デスクトップ環 境は,日本語OpenVMSオペレーティング・システム用のMotifベースのグラフィカル・ ユーザ・インタフェース(GUI)です。Motifグラフィカル・ユーザ・インタフェースは 業界標準のインタフェースとして広く知られています。このインタフェースでは,マ ウスを使用することによって,日本語OpenVMSとの対話的処理ができるようになってい ます。DECwindowsにはデスクトップ・アプリケーションが統合されており,OpenVMSユ ーザに基本的なデスクトップ・ツールを提供します。各アプリケーションを使用する ことによって,このユーザ・インタフェースの優れた操作性をご理解いただくことが できます。 日本語DECwindows Motifは,X Window Systemに固有のクライアント/サーバ分散シス テムをサポートしています。クライアント/サーバ・モデルの各ノード間で通信を行う トランスポート機能により,X Window Systemのクライアントをあるノードで実行し, その出力を別のノードに表示することができます。DECwindows X11ディスプレイ・サ ーバは,X Window System Version 11, Release 6.6 (X11R6)ディスプレイ・サーバと いくつかの拡張オプションをOpenVMS AlphaおよびOpenVMS I64にポーティングしたも のです。X11ディスプレイ・サーバのインストレーションは,OpenVMSのインストレー ションと同時に行われます。 DECwindowsアプリケーションを実行できるデスクトップとして,2種類のグラフィ カル・ユーザ・インタフェースが用意されています。日本語DECwindows Motifの以 前のバージョンで提供していたグラフィカル・ユーザ・インタフェースは"従来の DECwindowsデスクトップ"と呼ばれ,本リリースでも利用することができます。もう 一つのユーザ・インタフェースはNew Desktop環境と呼ばれ,CDE (Common Desktop Environment)ベースのデスクトップです。CDEはMotifおよびX11をベースにしており, 次世代のデスクトップとして知られています。CDEの主なサブセットは,New Desktop としてOpenVMS AlphaおよびOpenVMS I64で提供されています。 2006年10月 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 新機能 HP DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.6では次の新機能を提供します。 o OpenVMS AlphaおよびOpenVMS I64でのACMSサブシステムのサポート o Xinerama構成でのダイアログ表示位置の指定 o ワークスペースのカスタマイズ o カスタム・グリーティング・メッセージ表示機能(DECW$GREET.TXT)へのタイマーの 追加 o 問題点の修正 2 DECwindowsデスクトップ環境 利用できる2種類のデスクトップ環境はどちらも同じような機能を提供しますが,ルッ ク・アンド・フィール(見た目と使い心地)は異なります。インストレーション時に, どちらか一方のデスクトップをインストールするか,あるいは両方のデスクトップを インストールするかを選択することができ,また両方をインストールする場合は,ど ちらを標準のデスクトップとして設定するかを選択することができます。両方のデス クトップがインストールされている場合,特権ユーザは,システム設定ファイルを編 集してDECwindowsを再起動することにより,デスクトップを切り替えることができま す。 New Desktopを選択しても,これまで使用していたDECwindows Motifアプリケーション は実行できます。すべてのDECwindowsアプリケーションは,New Desktop環境内で実行 できるように構成することができます。 どちらのデスクトップもオンライン・ヘルプが提供されています。 以下の4つのコンポーネントは両方のデスクトップで共用されます。これらのコンポー ネントは,それぞれのデスクトップで別の名前で呼ばれる場合もありますが,機能は 同じです。 2.1 基本的なコンポーネント DECwindows Motifのユーザ環境には,次の4つの基本的なコンポーネントがあります。 o セッション・マネージャ 従来のデスクトップ上のセッション・マネージャは,DECwindowsワークステーショ ンに対する最上位のユーザ・インタフェースとなります。このコンポーネントか ら,アプリケーションの起動およびセキュリティ管理が可能です。New Desktopで は,それぞれのセッションのカスタマイズにはスタイル・マネージャが使用されま す。画面の色,キーボード・オプション,メニュー,あるいはその他の設定に関す る操作は,スタイル・マネージャから行います。 o ウィンドウ・マネージャ 2 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 ウィンドウ・マネージャにより,ウィンドウのサイズの変更,ウィンドウの移動が 可能です。標準のウィンドウ・マネージャとしてMotifウィンドウ・マネージャが 提供されていますが,DECwindows XUIウィンドウ・マネージャを選択することもで きます。ウィンドウ・マネージャは,個々のユーザごとに選択することも,システ ム管理者によりシステム全体で選択することもできます。 o ファイルビュー/ファイル・マネージャ ファイルビュー(従来のデスクトップ)およびファイル・マネージャ(New Desktop) は,どちらもOpenVMSファイル・システムに対するグラフィカル・インタフェース です。どちらのインタフェースも,ユーザがファイル・システムをナビゲートしフ ァイルを操作することを可能にします。 アイコン・ベースのファイル・マネージャにドラッグ・アンド・ドロップ機能を組 み合わせて,ファイルの管理を素早く便利に実行することができます。どちらのコ ンポーネントも,ファイル・タイプ,サイズ,日付などでファイルをフィルタリン グすることができます。 o 漢字端末エミュレータ 漢字端末エミュレータは,ワークステーション・ユーザが既存のOpenVMS機能およ びアプリケーションを使用できるように,従来の文字セル・インタフェースを提供 するためのVT320端末エミュレータです。この機能は,ReGISおよびsixelに対応し ていますが,完全なVT340互換ではありません。VT52,VT100,VT220,VT320クラ スの端末用に作成されOpenVMS端末ドライバ機能を使用しているプログラムであれ ば,プログラムに変更を加えなくても漢字端末エミュレータのウィンドウで動作さ せることができます。漢字端末エミュレータには,マウスによるカーソルの位置合 わせ,画面サイズの変更機能,漢字端末エミュレータと他のDECwindows Motifアプ リケーション間でのテキストのカット・アンド・ペースト機能など,ワークステー ション指向の機能も提供されています。 2.2 デスクトップ・アプリケーション 日本語DECwindows Motifは,コンピュータの操作方法を習得しやすい共通のルック・ アンド・フィールを採用した,一連の統合されたデスクトップ・アプリケーションを 提供しています。 日本語DECwindows Motif V1.6では,次のデスクトップ・アプリケーションを利用する ことができます。 o ブックリーダ-オンラインで提供されているドキュメントの内容を表示するための ツールです。 o 電卓-基本的な科学計算用の電卓。 o カレンダ-個人用のスケジュール管理システム。 o カード管理-オンライン・アドレス帳や電話帳と同様の,デスクトップ上のカード 索引機能および整理ファイル機能。 o 時計-アラーム付きのアナログ式またはデジタル式の時計。 3 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 o コンピュータ支援学習-初心者のMotifユーザのためのオンライン・チュートリア ル。ユーザは,マウスの使用方法やMotifを使用した簡単な操作を学習することが できます。 o メール・プログラム- OpenVMSメール・プログラム機能に対するDECwindowsユー ザ・インタフェース。 o メッセージ・ウィンドウ-新着メールの通知やシステム管理者メッセージなどのシ ステム・メッセージを表示するためのウィンドウ。 o ノートパッド-簡易テキスト・エディタ。 o ペイント-簡易ビットマップ・グラフィックス・エディタ。 o 画面印刷-画面の画像を取り込むツール。取り込んだ画像は印刷およびファイルへ の保管が可能です。 o パズル-数字の入ったタイルで遊ぶゲーム。 o DECsound -録音メッセージの再生,音声メッセージの記録,録音メッセージのメー ル送信,録音メッセージの文書への取り込みなどが可能な,使い易いアプリケーシ ョン。DECsoundはTURBOチャネル・システムでのみ使用可能です。なおDECsoundの GUIは英語です。 New Desktop New Desktopには,従来のデスクトップでは提供していなかったいくつかの機能が含ま れており,より生産的な環境を提供します。 o フロント・パネル-フロント・パネルはアプリケーションへのアクセスを簡単に行 うための機能を提供します。この機能により,ユーザは,カスタマイズしたワーク スペースを選択したり,アイコンで表現されたアプリケーションをクリックしてア プリケーションを簡単に起動することができます。 o ワークスペース-ワークスペースは仮想スクリーンです。この機能により,作業と その作業に必要なアプリケーションを同じワークスペース上にまとめることができ ます。あるワークスペースを選択した場合,そのワークスペースで実行されたアプ リケーションのみが画面に表示されます。 o セッションの保管/リストア機能-実行中のアプリケーションの自動保管/リストア 機能。New Desktopからログアウトすると,セッションの状態が保管されます。次 回ログインする際には,ログアウト時に実行中で自動保管/リストア機能をサポー トするアプリケーションは,再び起動されます。 New DesktopはCDEをベースにしていますが,CDEの完全な実装ではありません。New Desktopには次のCDEコンポーネントが組み込まれています。 o アプリケーション - dtlogin:ログイン・マネージャ - dthello:ログイン・マネージャとウィンドウ・マネージャとの間に表示される 挨拶画面 4 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 - dtscreen:スクリーン・セーバ画面 - dtpad:エディタ - dtclock:デジタル時計 - dtsession:セッション・マネージャ - dtstyle:スタイル・マネージャ - dtwm:ウィンドウ・マネージャ,コントロール・パネル - dtfile:ファイル・マネージャ,アプリケーション・マネージャ - dtcalc:電卓 - dticon:アイコン・エディタ - dtcreate:アクション・データベースのエントリ作成ツール - dthelpview:ヘルプ・ビューア - dtgreet:ログイン・メッセージ - [キーボードの選択]ダイアログ・ボックス - [入力サーバの選択]ダイアログ・ボックス - DECwindowsアプリケーションの保管/リストア機能 - dthelpgen:フロントパネルのヘルプ・ビューアから表示するためのヘルプ・ボ リューム作成用ユーティリティ - dthelptag: HelpTag付きのソース・ファイルを実行時ヘルプ・ファイルにコン パイルするためのアプリケーション - dximageview:イメージ・ビューア o ライブラリ - dthelp:ヘルプ・ユーティリティ機能 - dtsvc:関連ユーティリティ・ルーチン - dtwidget: CDEカスタム・ウィジェット 次のCDEコンポーネントは既存のDECwindows Motifアプリケーションに置き換わりま す。 o dtmail - DECwindowsメール・プログラムに置き換わります。 o dtcm - DECwindowsカレンダに置き換わります。 o dtterm - DECwindows漢字端末エミュレータに置き換わります。 o 印刷マネージャ- DECwindows印刷ウィジェットに置き換わります。 次のCDEコンポーネントは,New Desktopには組み込まれていません。 o アプリケーション・ビルダ 5 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 o ToolTalk -内部で一部のToolTalk機能をエミュレートするICCM (Inter-Client Communications Manual)転送メカニズムを実現していますが,これをベースに ToolTalkメッセージ送信サービスAPIを開発に利用することはできません。 o ウィンドウ処理Kornシェル o MIME (マルチパーパス・インターネット・メール拡張)サポート セキュリティと認証 DECwindows Motifは,ユーザ・ベースのセキュリティ機能に加えて,MIT-MAGIC- COOKIE-1 (Magic Cookie)およびMIT-KERBEROS-5 (Kerberos)トークン・ベース認証 機能をサポートします。セキュリティ・オプションは,スタイル・マネージャ(New Desktop)あるいはセッション・マネージャのいずれかから設定あるいは変更すること ができます。 ICE (Inter-Client Exchange)およびセッション管理プロトコル ICEプロトコルは,Xサーバを使用せずに直接クライアント通信を行うことを可能にし ます。 Xセッション管理プロトコル(XSMP)は,クライアント・セッションを保管する標準的な 方法をユーザに提供します。各セッションは,セッション・マネージャと呼ばれるネ ットワーク・サービスによって制御されます。セッション・マネージャは,以降のセ ッションで使用できるように,クライアント・アプリケーションに対して状態情報を 保管するよう指示するためのコマンドを発行します。このプロトコルはICEの再上位 で構築され,セッション・マネージャ・サーバに対するクライアント接続を管理しま す。 プロキシ・マネージャ・サービス プロキシ・マネージャは,クライアントに代わって,プロキシ・サーバの管理を行い ます。 LBX (Low-Bandwidth X)プロキシ・サービス DECwindows Motifは,LBX (Low-Bandwidth X)拡張と関連するプロキシ・サービスの使 用をサポートします。LBXは,56Kダイアルイン・モデムあるいはWANなどの低速回線に よってディスプレイ・サーバがクライアントから分離されている構成を想定して開発 されています。Xプロトコルが開発された時点では,このプロトコルの主な使用領域は LANを経由したものでした。このため,Xプロトコルは低速度接続向けには最適化され ていませんでした。LBXは,クライアントとサーバ間のデータフローを最小化する圧縮 およびキャッシング・スキームを使用することによって,Xプロトコルのこの短所を解 決します。 DECwindows MotifのLBXの実装は次のコンポーネントから構成されています。 - LBX対応Xサーバ - プロキシ・サーバ 6 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 プロキシ・サーバは,クライアント・プログラムからの接続要求を受け取り,クライ アントとXサーバの間の処理を仲介します。プロキシ・サーバとクライアント間の通信 には標準のXプロトコルが使用されます。プロキシ・サーバとXサーバ間の通信にはLBX 対応Xプロトコルが使用されます。 - プロキシ・マネージャ プロキシ・マネージャは,プロキシ・サーバの管理からクライアントを解放します。 クライアントは,プロキシ・サーバに直接要求を送る代りに,要求されたXサーバを示 すプロキシ・マネージャへ要求を送ります。プロキシ・マネージャは,既存のプロキ シ・サーバの使用あるいは新しいプロキシ・サーバの起動のどちらにも責任を持って います。プロキシ・マネージャがプロキシ・サーバを見つけると,そのプロキシ・サ ーバのアドレスをクライアントへ送ります。このプロキシ・マネージャはオプション 機能です。 2.3 X Windowユーティリティ・プログラムのサポート いくつかのユーティリティ・プログラム,ビットマップ,X11 Release 4からRelease 6に含まれている各種ユーティリティ・ライブラリが,本リリースの日本語DECwindows Motifに含まれています。また,これらのユーティリティのサブセットのソースおよび イメージも含まれています。 2.4 各国語サポート DECwindows Motifでは標準の英語に加え,各国語対応のユーザ・インタフェースが提 供されています。オプション製品あるいは対応している各国語の構成が利用可能かど うかについての最新の情報は,最寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせくださ い。各国語キットについての詳細は,その言語の『ソフトウェア仕様書』を参照して ください。また,現在お読みのSPDの「注文方法」および「ソフトウェアのライセンス 契約」の項も参照してください。 2.5 欧文フォントの追加 Bitstream Charter,Adobe Utopia,および2種類のSpeedoフォントなど,ユーロ通貨 記号を含みX11R6.6で利用できる新しいフォントが追加されています。さらに,次の AgfaMonotype TrueTypeフォントが追加されています。 o Albany,Cumberland,Thorndale,Screen Sans,Screen Serif また,Agfa Monotype社のiTypeフォント・ラスタライザのサポートもライセンスされ ています。ユーロ文字のサポートはDECwindowsで提供され,OpenVMSのインストレーシ ョンによって使用可能となります。 7 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 2.6 プログラミング・サポート 日本語DECwindows Motif環境には,アプリケーション開発者が利用できる多種多様な プログラミング用のライブラリあるいはツールが組み込まれています。ライブラリは 共有可能イメージの形式で提供されています。Motifリリース1.2.5 (CDE Motif 1.0) プログラミング・サポート・ツールは提供されていますが,Motifリリース1.1.3,リ リース1.2.2,リリース1.2.3,およびXUIプログラミング・サポート・ツールは組み込 まれていません。 次の3種類に分類されるライブラリが用意されています。 o XlibあるいはIntrinsicsなどの標準X Window Systemライブラリ(Xツールキット) o Motifユーザ・インタフェースのスタイルを踏襲したアプリケーションの開発を支 援するMotif 1.2.5ツールキット o 拡張機能を提供する次のようなHPの付加価値ライブラリ - Motif (DXm)に対するDECwindows拡張 - CDAのサポート - XUIインタフェースからMotifユーザ・インタフェースにアプリケーションを変 換する移植ツール 以上の各構成要素は,アプリケーションの必要に応じてどのようにも組み合わせて使 用することもできます。また,各構成要素が種々のプログラミング言語のツールを使 用することもできます。 次の各プログラミング言語用のMotif言語バインディングが用意されています。 o HP Fortran for OpenVMS Alpha/I64 o HP Pascal for OpenVMS Alpha/I64 o HP C for OpenVMS Alpha/I64 さらに,The Open Group提供のCヘッダ・ファイルがHP C++とともに動作するよう に変更されています。PascalおよびFortranの各バインディングがDECwindows Motif キットに含まれており,HP Ada for OpenVMS Alphaレイヤード製品では,Motifの "strongly typed" Ada言語バインディングが提供されています(Ada言語バインディン グはDECwindows Motif V1.3-1,V1.5,あるいはV1.6用にはアップデートされていませ ん)。 その他のプログラミング・サポート・ツールについては,DECW$EXAMPLES_JA_JPディレ クトリに含まれている以下のサンプル・プログラムを参照してください。 o Motifウィジェット・セットのサンプル・プログラム o X11 R4およびX11 R5プログラミング・サンプル(Xlibサンプル) o 弊社提供のサンプル・プログラム プログラミング・サポート・ライブラリ 8 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 以下の各項ではプログラミング・サポート・ライブラリについて説明します。 標準のX Window Systemライブラリ DECwindows Motifに組み込まれているX Window System互換Xプログラミング・ライブ ラリ(Xlib)には,基本的なリソース管理(ウィンドウ,カラーマップ,入力デバイス) およびビットマップのグラフィックス・サービスが含まれており,プロシージャ・ラ イブラリにはXネットワーク・プロトコルのマッピングが定義されています。 X Window System Intrinsicsライブラリには,XコンソーシアムのRelease 6 (R6) Intrinsics (Xツールキット)が含まれています。Xツールキットは,ウィジェットと呼 ばれるユーザ・インタフェース・オブジェクトの作成を可能とする下位ルーチンを提 供しています。 Motifユーザ・インタフェースによるプログラミング・サポート Motifのスタイルのコンセプトは,Motifツールキットによって実現されています。 DECwindows MotifにはMotifとXUIの2つのツールキットが含まれています。以前のリリ ースに対するプログラミング・サポートは含まれていませんが,XUIツールキットだけ でなくMotifリリース1.2.5 (CDE Motif 1.0),Motifリリース1.2.3,リリース1.2.2, リリース1.1.3の各ツールキットにはアプリケーションの実行時サポートが提供されて います。 MotifツールキットはX Toolkit Intrinsicsをベースにしており,次の3種類のコンポ ーネントが含まれています。 o スクロール・バー,メニュー,プッシュ・ボタンなど,ユーザ・インタフェースの 共通オブジェクトを実現するためのMotifウィジェットおよびガジェット。 o カット・アンド・ペーストなどの共通操作を実行するための機能を提供する,ユー ティリティ・ルーチン。 o ユーザ・インタフェース定義ファイルを読み込んで,定義ファイルの内容を基にし てウィジェットやガジェットを作成するための,リソース・マネージャ・ルーチ ン。 既存のMotifリリース1.2.3アプリケーションは,CDE環境で実行するのに再コンパイル や再リンクは必要ありません。また,アプリケーション・ソースコードの変更を行わ ないでも,既存のアプリケーションのCDEへの基本的な統合を実現することができま す。 Motifに対するDECwindows拡張 日本語DECwindows Motif製品はThe Open Groupでは用意していない弊社独自のウィジ ェットおよび実行時ルーチンが付け加えられたライブラリを含んでいるため,標準の Motif Toolkitよりも高機能なものとなっています。次の各ウィジェットにより,いく つかの一般的に使用されるDECwindows機能に対する共通のDECwindowsインタフェース を提供しています。 o 種々のカラー・モデルを使用してユーザによる色の選択および混色を可能とするカ ラー・ミックス(Color Mix)・ウィジェット。 9 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 o 英語以外の言語で左から右へ書く文字セットだけでなく,右から左へ書く文字セッ トをサポートする,複合文字列テキスト(Compound String Text)・ウィジェット。 o アプリケーションが一貫した方法で該当するヘルプ・テキストを表示するための ヘルプ(Help)・ウィジェット。このウィジェットは,旧バージョンのDECwindows Motif for OpenVMS V 1.0との下位互換性のために提供されており,DECwindows Motifヘルプ・システムと置き換えられています。 o アプリケーションが一貫した形式でファイルを印刷できるようにするための印刷 (Print)ウィジェット。 o 階層情報を表示するためにアプリケーションが使用するSVN (Structured Visual Navigation)ウィジェット。 実行時ルーチンには,ユーザがブックリーダを使用してオンライン・ヘルプ・ファイ ルを表示できる,日本語DECwindows Motifヘルプ・システムの3種類の呼び出しルーチ ンがあります。 CDA (複合ドキュメント・アーキテクチャ)プログラミング・サポート CDAツールキットは,アプリケーションが,複合テキスト,グラフィックス,およびイ メージを含むような複合ドキュメント・ファイルを作成したり,読み書きするための アクセス・ルーチンを提供します。この複合ドキュメント・ファイルは,単にこのよ うな情報をディスク上に保存するためだけではなく,アプリケーション間でのデータ 交換や,高解像度のグラフィックス印刷のための中間ファイルとしても使用すること ができます。 XUIからMotifへの移植ツール プログラマ用に,アプリケーションをMotifへ移植するための支援ツールが用意されて います。これらのツールは,入力ソース・ファイルに現れるXUI名を正しいMotif名に 置き換えます。 DECwindows X11ディスプレイ・サーバ DECwindows Motifの一部としてサポートされるX Window System標準は,X11ネットワ ーク・プロトコル,ワークステーション・フォントの基本セット,およびXlibプログ ラミング・ライブラリに対するC言語バインディングを含んでいます。 クライアント・ライブラリとディスプレイ・サーバ・コンポーネントにおけるX11ネッ トワーク・プロトコルのサポートは,分散形式で他のX11準拠のシステムと通信する機 能をOpenVMS Alphaオペレーティング・システムに提供します。 DECwindows Motif V1.6は,ローカル共有メモリ,DECnet,TCP/IP,LATトランスポー トの4種類のトランスポート・インタフェースを提供します。ユーザ作成のトランスポ ート・サブシステムとトランスポート・インタフェースはサポートされません。 X拡張 10 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 次の表に,OpenVMS Alpha/I64でサポートするすべての拡張を示します。 _____________________________________________________________________________ 表_1:_サポートされるX拡張____________________________________________________ タイトル______________省略形_________________________________________________ アプリケーション・ XC-APPGROUP グループ ビッグ・リクエスト BIG-REQUESTS カラーマップ利用ポ TOG-CUP リシー D2DX D2DX DEC XTrap DEC-XTRAP 拡張ビジュアル情 EVI 報[1] 低帯域幅X LBX MIT Miscellaneous MIT-SUNDRY-NONSTANDARD MITスクリーン・セ MIT-SCREEN-SAVER ーバ MIT共有メモリ MIT-SHM マルチバッファリン MBE グ 非直角ウィンドウ形 SHAPE 状 XC-MISC XC-MISC Xダブル・バッファ DBE Xイメージ拡張[2] XIE XINERAMA[1] XINERAMA 11 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 表_1_(続き):_サポートされるX拡張_____________________________________________ タイトル______________省略形_________________________________________________ _____________________________________________________________________________ [1]以前のPANORAMIX [2]V3.0でのみサポート 12 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 表_1_(続き):_サポートされるX拡張_____________________________________________ タイトル______________省略形_________________________________________________ Xキーボード XKB Xプリント[3] XPRINT Xシンクロナイゼー SYNC ション Xテスト XTEST セキュリティ SECURITY _____________________________________________________________________________ [3]クライアントのみ _____________________________________________________________________________ 以前のリリースのDECwindows Motifで提供していたAccessX拡張はXキーボード(XKB)拡 張で置き換えられています。XKB拡張はAccessXサポートを完全に提供します。 変換イメージ環境(Alphaのみ) HP DECwindows Motif for OpenVMS Alphaは,DECwindows Motif V1.1あるいはXUI VAX のイメージからのバイナリ変換を受けたプログラムの動作を可能にするための多数の サービスを提供しています。これらのプログラムは,仮想的にすべてのユーザ・モー ド機能をDECwindows Motif for OpenVMS Alphaシステムで実行することができます。 ただし,変換されたイメージで使用されるDECwindows Motif for OpenVMS Alphaの共 有可能イメージは,ネイティブのイメージが使用する共有可能イメージとは別のもの で互換性もありません。DECwindows Motif for OpenVMS Alphaソフトウェアを使用す るネイティブのイメージおよび変換されたイメージを同じプロセスで使用することは できません。 TIE (変換イメージ環境)は,特別なソースコードを要求することなく,浮動小数点レ ジスタ,条件コード,例外処理,非同期システム・トラップなどのVAXとAlphaのアー キテクチャの違いを自動的に解決します。 DECwindows Motifに含まれている変換イメージ環境は,どのような環境で変換された イメージであれ,それらを実行するのに十分な環境を備えています。 OpenVMS I64では,変換イメージはサポートされません。 DECwindows Motif for OpenVMSのドキュメント 利用できるドキュメントおよびメディアのフォーマットについては『HP DECwindows Motif for OpenVMS Documentation Overview』を参照してください。印刷されたドキ ュメントは別途購入する必要があります。 CDEドキュメント 13 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 CDE (共通デスクトップ環境)のマニュアルは,New Desktopのサポートで提供されま す。これらのマニュアルは,DECwindows MotifのCD-ROMキットにHTML形式で格納さ れており,ブラウザで読むことができます。CDEドキュメントは,日本語DECwindows Motifのハードコピー版のドキュメント・セットには含まれていません。 CDEのドキュメントとリファレンス・ページに記述されているすべての情報がNew Desktopに当てはまるわけではないことに注意してください。New Desktopについての 正確な説明は,『New Desktop使用概説書』を参照してください。 3 必要なハードウェア 日本語DECwindows Motifは対応する任意のプロセッサ上で実行することができます が,ディスプレイ装置としてワークステーション,Microsoft Windowsベースのパソコ ン,マッキントッシュ,X端末のいずれかが必要です。以上のディスプレイ装置は,X Window System V 11 Release 6 (R6)準拠のディスプレイ・サーバを実行していること が必要です。 3.0.1 サポートするプロセッサ 日本語DECwindows Motifは,OpenVMSオペレーティング・システムの『Software Product Description』(SPD 82.35.xx)に示すすべてのプロセッサに対応していま す。 OpenVMS I64はすべてのIntegrityサーバをサポートします。 3.1 OpenVMS Alphaに必要なディスク空き容量(ブロック・クラスタ・サイズ= 1) o 日本語DECwindows Motifのインストールに必要な空き容量(国際化版を含む): 270,000ブロック o 日本語DECwindows Motifの使用に必要な空き容量(国際化版を含む):268,000ブロ ック 日本語OpenVMS Alphaおよび日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの全機能をサ ポートするには,最低550 MB以上が望ましいシステム・ディスクの空き容量です。こ の値には,日本語DECwindows Motif環境のサブセットをインストールするための容量 も含まれています。日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.6のインスト レーション時には,次のコンポーネントのすべて,または一部を選択してインストー ルすることができます。 o 実行時サポート・ファイル(基本キット) - 72,000ブロック。日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの各アプリケーションのAlpha演算サーバ上での実行時サ ポートを提供するもので,インストールに不可欠なコンポーネントです。 o New Desktop - 81,000ブロック。New Desktop環境を使用できるようにするための オプション・コンポーネントで,アプリケーションやAPI (アプリケーション・プ ログラミング・インタフェース)が含まれています。 14 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 o 変換イメージ・サポート- 20,500ブロック o キーマップ-700ブロック。このオプションにより,日本語専用キーボードに対応で きるようになります。 o 75 DPIフォント-54,500ブロック。75 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォン ト。 o 100 DPIフォント-41,300ブロック。100 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォ ント。 3.2 OpenVMS I64に必要なディスク空き容量(ブロック・クラスタ・サイズ= 1) o 日本語DECwindows Motifの使用に必要な空き容量(国際化版を含む):270,000ブロ ック 日本語OpenVMS I64および日本語DECwindows Motif for OpenVMS I64の全機能をサポー トするには,最低707 MB以上が望ましいシステム・ディスクの空き容量です。この値 には,日本語DECwindows Motif環境のサブセットをインストールするための容量も含 まれています。日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS I64 V1.6のインストレーシ ョン時には,次のコンポーネントのすべて,または一部を選択してインストールする ことができます。 o 実行時サポート・ファイル(基本キット) - 93,000ブロック。日本語DECwindows Motif for OpenVMS I64の各アプリケーションのI64演算サーバ上での実行時サポー トを提供するもので,インストールに不可欠なコンポーネントです。 o New Desktop - 81,000ブロック。New Desktop環境を使用できるようにするための オプション・コンポーネントで,アプリケーションやAPI (アプリケーション・プ ログラミング・インタフェース)が含まれています。 o キーマップ-200ブロック。このオプションにより,日本語専用キーボードに対応で きるようになります。 o 75 DPIフォント-54,500ブロック。75 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォン ト。 o 100 DPIフォント-41,300ブロック。100 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォ ント。 3.3 必要なメモリ Alpha版: システム・ユーザが日本語HP DECwindows Motifを,日本語HP OpenVMS Alphaにインス トールして起動し,ログインするために最低限必要なメモリは64 MBですが,より高速 に処理するには128 MBを装着することを推奨します。 I64版: 15 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 日本語OpenVMS I64 V8.3は,個々のIntegrityサーバに搭載される最小のメモリ構成で 動作します。 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMSを実行するシステムの処理速度およびメモリ 使用量は,システムの構成とウィンドウやアプリケーションの使用状況により異なり ます。 3.4 複数画面構成のサポート 複数画面構成は,複数のグラフィックス・オプションをサポートする1台のワークステ ーションから構成されます。グラフィックス・オプションは,グラフィックス・コン トローラおよびモニタから構成されます。複数画面構成では,すべてのグラフィック ス・カードが同じモデルでなければならないことに注意してください。複数画面をサ ポートするワークステーションについては,最寄りの弊社の各支店/営業所に問い合わ せるか,または次のURLから製品情報を参照してください。 http://www.hp.com 3.5 周辺装置 VSXXX-AB タブレット(マウスに代わる) VSXXX-JA ヘッドホン VSXXX-AA マウス VSXXX-FA マウス 3.6 クラスタ環境 この製品は,OpenVMS V8.3システムにインストールされており有効なライセンスがあ る場合,クラスタ構成でもサポートされます。 注意: VMS Cluster構成については『OpenVMS Cluster Software Product Description』(SPD 29.78.xx)に詳しく説明されています。また,この構成にはCI, Ethernetおよび混合インターコネクト構成が含まれます。 4 必要なソフトウェア 日本語DECwindows Motif V1.6 for OpenVMS Alphaは,日本語OpenVMS Alpha V8.3でサ ポートされます。 日本語DECwindows Motif V1.6 for OpenVMS I64は,日本語OpenVMS I64 V8.3でサポー トされます。 16 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 5 オプション・ソフトウェア o HP PATHWORKS 32 (SPD 56.33.xx) o HP TCP/IP Services for OpenVMS (SPD 46.46.xx) o HP DECnet-Plus for OpenVMS Alpha (SPD 25.03.xx) o HP DECnet for OpenVMS (Phase IV) (SPD 48.48.xx) o Kerberos Client for OpenVMS Alpha 6 バージョン・アップの考慮 今後のバージョンで最低限必要なハードウェアおよびソフトウェアは,現行バージョ ンのものとは異なる可能性があります。 7 提供媒体 Alpha版: 日本語DECwindows Motif V1.6 for OpenVMS Alphaの日本語キットおよび国際化キット は,日本語OpenVMS Alpha V8.3のバイナリCD-ROMに含まれています。また,標準版の キットは,OpenVMS Alpha V8.3のバイナリCD-ROMに含まれています。これらのソフト ウェアは,OpenVMS Software Products Library CD-ROMにも含まれています。 I64版: DECwindows Motif V1.6 for OpenVMS I64の日本語キットおよび国際化キットは, OpenVMS I64 Operating EnvironmentのUpdate DVDに含まれています。また,標準版の キットは,OpenVMS I64 Operating Environmentの一部として提供されます。 8 注文情報 詳細については,最寄りの弊社の各支店/営業所までお問い合わせください。 9 ソフトウェア・ライセンス契約 本ソフトウェアはライセンス契約に基づいてのみ提供されます。弊社のライセンス契 約の諸条件と諸方針についての詳細は,最寄りの弊社の各支店/営業所までお問い合わ せください。 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS Alphaでは,OpenVMS LMF (ライセンス管理 機能)をサポートしています。日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS Alphaのライ センス・ユニットは,システムの無制限の利用ベースと個人利用ベースに割り当てら れます。個人の場合は,認定された個人利用ライセンスを受けた方だけがレイヤード 製品を使用できるようになります。 17 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.6 SPD 28.A8.11 ソフトウェア仕様書 ライセンス管理機能についての詳細は,OpenVMS Alpha/I64オペレーティング・システ ムの『Software Product Description』(SPD 82.35.xx),またはOpenVMSオペレーティ ング・システムのドキュメントを参照してください。 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS I64の利用権は,OpenVMS I64 Operating Environmentのライセンスに含まれています。 10 ソフトウェア保証 本ソフトウェアについては,弊社所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提 供されます。 11 ソフトウェア製品サービス 弊社では,さまざまなサービス・オプションを提供しています。詳細については,最 寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせください。 (c) 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. ここに記載されているすべての製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。 本書に記載されている事項は,予告なく変更されることがありますので,あらかじめ ご承知おきください。万一,本書の記述に誤りがあった場合でも,日本HPは一切その 責任を負いかねます。 18