Software Product Description ________________________________________________________________ 日本語DECwrite/VMS Version 2.0ソフトウェア仕様書SPD 26.F6.02 仕様書の包含する範囲 この文書は,日本語DECwrite/VMSのソフトウェア機能仕様を述べたもの です。 日本語DECwriteの概要 日本語DECwrite(以下,DECwriteと呼ぶ)は,ワード・プロセシング, 図形作成,グラフの自動作成,イメージの取込み,VMSの他のアプリケ ーションにより作成されたデータに対するライブリンクなどの機能を持 つ複合文書処理アプリケーションです。 DECwriteは,DECの複合文書アーキテクチャ(CDA)に準拠しています。 このためCDAコンバータを利用して,異なる形式の文書を変換して取り 込むことができます。また,VMSのユーティリティも利用できます。た とえば,DECwriteで作成した文書を電子メールで社内に配布することが 可能です。 機能 ユーザ・インターフェイス DECwriteの機能は,グラフィカル・ユーザ・インターフェイスにより実 行することができます。 DECwriteの各機能は,一連のメニューおよび アイコンで構成されたファンクション・バーによって示されます。 DECwriteでは,使用頻度の高い機能のみを表示する「簡略メニュー表 示」と,すべての機能を表示する「全メニュー表示」のいずれかをを選 択することができます。「簡略メニュー表示」を選択した場合,文書を 作成する上で必要な基本機能がメニューに表示されます。「簡略メニュ ー表示」と「全メニュー表示」との切替えは,編集中随時行うことがで きます。 ファンクション・バーには,ページ移動,書式/書体/文字サイズの指 定,行そろえ,言語設定,拡大/縮小,太字/斜体/下線等の文字飾 り,段落の間隔/行間の変更,スペル・チェック,非印字記号の表示, ページ・レイアウトなどの機能を実行するためのアイコンが用意されて います。アイコンをクリックすることで,対応する機能を実行すること ができます。また,書式/書体/文字サイズは,文書中のカーソルのあ る位置の情報を逐次表示します。 プルダウン・メニュー,ファンクション・バー,キーボードからの キー入力,ダイアログ・ボックスを組み合わせて使用することにより DECwriteのすべての機能を実行できます。これらの機能をマウスを使わ ずに,キーボード入力により直接実行することも可能です。メニューに 対応する等価キー操作が表示されます。 DECwriteではプルダウン・メニューの他に,5種類のポップアップ・メ ニューを用意しています。これらは文書中のポインタの近くに表示さ れ,使いやすいものとなっています。ポップアップ・メニューの内容は ポインタの置かれている位置,選択している要素に応じて変わり,編集 操作に必要なものが表示されます。たとえば,テキストの編集,図形の 作成機能のみならず,使用頻度の高い書式,表,要素等の操作を行うこ とができます。 DECwriteでは日本語と英語の2種類のユーザ・インターフェイスを提供 します。日本語DECwindowsのセッション・マネージャの言語設定によ り,両者の切替えを行うことができます。 DECwriteでは文書編集のための複数のキーボード・インターフェ イスを提供します。WPS-PLUSとの互換性をとるためのGoldキー, WordPerfect,Microsoft Word,EVE,EDT,およびEMACSなどがあり ます。DECwrite独自のキーボード・インターフェイスも提供します。 かな漢字変換のためのキーボード・インターフェイスとして日本語 VMS,日本語EVE,LEIAおよび一太郎相当のキーボード・インターフェイ スを提供します。 ユーザ・インターフェイスに関しては,以下の機能も提供します。 o テキスト領域あるいは図形の配置を簡単に行うための目盛りと格子 o 図形の位置/大きさを目盛りに合わせる機能 o 要素情報表示ダイアログ・ボックス (文書を編集する上で必要なページ番号,要素の書式,テキスト領 域の接続状態あるいは図形の位置,大きさが逐次表示される) o 垂直方向および水平方向のスクロール・バー ヘルプ DECwriteでは,種々の機能に対する状況対応型ヘルプを提供します。こ のヘルプには,DECwriteの機能に関する詳しい情報が表示されますの で,DECwriteによる文書の作成方法を理解するのに役立ちます。さら に,DECwriteの概念を学習するのに役立つオンラインの入門書も,ヘル プから起動することができます。 エディタ DECwriteは,文章を編集するために充分なワード・プロセッシング機能 (たとえば,選択,切取り,複写,貼付け,取消し,再実行,移動とい った機能)を持っています。また,優れた検索/置換機能を持ち,改行 コード,特殊文字,パターン,任意の数の空白などを検索/置換できま す。 さらに,朱線,変更線,変更ページなどの高度な編集機能もあり,グル ープで文書や資料を作成する際に適したアプリケーションです。 英文用辞書 DECwriteではHoughton Mifflinの高品質のハイフン挿入ルーチンと, American Heritage Dictionaryを基礎にした米国英語の辞書を提供しま す。 DECwriteでは,ユーザは標準辞書に登録されていない単語に対して個人 辞書を作成できます。このような個人辞書はそのユーザ個人で使用する だけでなくDECwriteの利用者全体で使用することもできます。ハイフン 挿入は任意に指定できますが,段落単位にハイフン挿入を禁止すること もできます。 DECwriteは複数の言語のハイフン挿入機能をサポートします。たとえ ば,同じ文書内でフランス語とドイツ語を使用できます。ハイフン挿入 機能が適用される言語は,オランダ語,英語(米国英語と英国英語), フランス語,スペイン語,イタリア語,ドイツ語,スウェーデン語,ノ ルウェー語,ポルトガル語,フィンランド語,デンマーク語です。 DECwriteでは,文書内で使用している言語毎に単語の綴りを確認し,修 正できます。たとえば,1つの文書でフランス語とドイツ語を使用して いる場合,フランス語とドイツ語の辞書がシステムにインストールされ ていれば,単語の綴りを言語別にチェックします。各言語の辞書はオプ ション・ソフトウェアとして提供しています(詳細は本製品の『システ ム・サポート付加情報』を参照)。 さらに,米国英語の場合,内蔵の類語辞典を参照して単語の用法を確認 /修正できます。 タブ DECwriteはタブでの位置揃えとして,左寄せ,右寄せ,中寄せ,小数点 揃えを行うことができます。また,タブを任意の位置に指定し,その結 果を同一段落内のタブに反映することもできます。さらに,同一タブを 使用しているすべての段落に反映することもできます。また,このタブ の位置は段落書式の一属性として保管することができます。 表作成 DECwriteでは表を作成する機能を提供します。表の中にはテキスト,図 形,数値を入れることができます。表中の個々のセルに対し,書式の指 定やテキストのフォーマッティングを行うことができます。行と列はそ れぞれ結合,分割,挿入,削除が可能です。また,セルの内容の左寄 せ,右寄せ,中寄せの指定,切取り,貼付け,消去などの操作が可能で す。表は浮動フレーム中に作成することも,特定のページに固定するこ ともできます。ASCIIテキストを直接取り込み,表を作成することもで きます。 DECwriteでは標準の表書式を提供します。また,各ユーザが個々の書式 を設定し,保管することができます。 差込み印刷 DECwriteの差込み印刷機能を使うことにより,文書中に変数を持つ定型 フォーム文書を作成することができます。定型フォーム文書で使用す る変数の内容は,レコード・ファイルという形で外部に持つことがで きます。このレコード・ファイルは通常のテキスト・ファイルあるい はWPS-PLUS形式のファイルとして作成することができます。レコード・ ファイルの内容を順次定型フォーム文書に挿入し,PostScriptファイル として印刷したり,DECwriteの文書として保管するという操作を自動的 に行なうことができます。 変数 DECwriteでは文書の作成を効率良く行うために,文書番号,著者,バー ジョン番号,社名といった共通に使用する要素を変数として定義し,文 書中でそれらを参照する機能を提供します。変数の内容を変更すると, 文書中の該当する変数を参照しているすべての箇所に対し変更内容が反 映されます。また,変数は書式ファイルで定義することができ,複数の ユーザで同じ変数を使用することもできます。 目次 DECwriteは,文書中の表題をもとに目次を自動作成します。目次は文書 中の任意の場所に作成でき,直接編集したり,再作成することができま す。 目次の個々の項目は,その表題書式をもとにフォーマットされます。目 次全体のフォーマットは,目次書式により設定します。 索引作成 DECwriteでは,4レベルまでの階層構造を持つ索引を自動作成すること ができます。それぞれのレベルにおいて,数字あるいは特殊文字に対す る並べ換えの順序を指定することができます。索引はいつでも再作成す ることができ,小さな修正を直接加えることもできます。 相互参照 DECwriteでは,たとえば「45ページの図3をご覧ください」というよう に,文書の一部を別な場所で参照することができます。文書中の任意の 場所の表題,段落あるいは箇条書きにおけるラベル,テキストまたはペ ージ番号を参照することができます。 ライブリンク DECwriteにはライブリンクと呼ばれる機能があります。これは,他の アプリケーションで作成されたデータをDECwriteで作成する文書中に 自動的に取り込む機能です。つまり,一度取り込んだデータに対して DECwriteの外部で修正が加えられた際に,ユーザが変更の有無を確認 し,再度データを取り込む必要はありません。DECwriteがデータの変更 の有無を検出し,文書の編集を始める際に,該当するデータを自動的に 更新します。逆に,必要な場合にだけ更新されるように,ユーザが更新 操作を指定することも可能です。また,他のアプリケーションを自動起 動し,必要な編集操作を行い,その結果を文書中に取り込むことも可能 です。アプリケーションに対するリンクは,いつでも変更/削除できま す。 データがネットワーク上のどこにあっても,データにアクセスする特権 があれば,そのデータにリンクできます。リンクするデータは,そのデ ータ・ファイルの存在する場所に応じて分類されます。このファイル位 置属性は,「文書とともに」,「個人ライブラリ」,「ネットワーク・ ライブラリ」,「システム・ライブラリ」です。これらのファイル位置 属性は,リンクされたデータがどこにあるのか,また,電子メールで送 信するには文書に必要なファイルをどこから集めて1つにまとめなけら ばならないかをDECwriteに示すものです。 DECwriteからリンクできるアプリケーションは次のとおりです。 o 日本語DECdecision (本製品の『システム・サポート付加情報』の"オプション・ソフト ウェア"の項を参照) o DECview3D (本製品の『システム・サポート付加情報』の"オプション・ソフト ウェア"の項を参照) o DECpaint (日本語DECwindowsに含まれる) o 日本語DECchart (日本語DECwriteおよび日本語DECdecisionに含まれる) o DECwrite数式エディタ (日本語DECwriteに含まれる) 日本語DECdecisionに対するリンク 日本語DECdecision(以下,DECdecisionと呼ぶ)は VMSワークステーシ ョンを基礎にしたディシジョン・サポート・アプリケーションです。こ れは日本語VMS DECwindows上で動作し,次の4つのソフトウェア構成要 素から構成されます。 o DECquery −データ・ベースへのアクセス o Calc −各種データに基づく表計算 o Chart −Calcで作成した表をグラフへ自動作成 o Builder −複数のアプリケーションを使用して行う 一連の操作の記録および自動繰り返し DECwriteはこれらの構成要素にライブリンクし,表,チャート,テキス ト,図形を1つの文書に組み合わせて作成できます。 データに対するリンク DECwriteで作成した他の文書,DDIF形式(Digital Document Interchange Format)の図形およびイメージ・ファイル,あるいは Encapsulated PostScript (EPSF)ファイルなどに対してリンクすること も可能です。 コンバータ DECwriteでは,他のアプリケーションとデータを交換するために,CDA コンバータ・アーキテクチャを使用しています。コンバータ・アーキテ クチャを使用することにより,いろいろなファイル形式をDECwriteの文 書ファイル形式であるDDIF形式に変換できます。 DECwriteでは,新松あるいは一太郎で作成した文書をDDIF形式に変換す るコンバータを提供します。これにより新松あるいは一太郎で作成した 文書を,そのフォーマット情報も含めてDECwriteに取り込み編集するこ とができます。また,罫線混じりの日本語テキストをDDIF形式に変換す るコンバータを提供します。これにより,エディタで作成した罫線混じ りの日本語テキストを,そのままDECwriteに取り込むことができます。 さらに,上記以外の各種コンバータがCDAコンバータ・ライブラリとし て提供されています(詳細は本製品の『システム・サポート付加情報』 を参照)。 ブックリーダ変換出力 DECwriteでは,日本語ブックリーダで読み込むことのできるオンライン 文書を作成することができます。DECwriteはトピック・ベース,あるい はページ・ベースの文書を作成することができます。また,図形,表, 脚注を文書中に表示することや,ポップアップ・ウィンドウ中に表示す ることもできます。目次や索引はナビゲーションとして使用されます。 相互参照はホットスポットとして文書中に表示されます。 書式 DECwriteでは,次の要素に対してそれぞれ書式を作成できます。 o 段落 o 表題 o 箇条書き o 表 o 脚注 o 目次 o 索引 これらの書式を使用することにより,文書のフォーマッティングを自由 に行うことができます。また,書式の各種属性を変更し,独自の書式を 作成することができます。 1つの文書を作成するために必要な書式を1つにまとめ,書式ファイルと して保管することができます。DECwriteは標準でいくつかの書式ファイ ルを提供します。この書式ファイルを複写し,適宜修正して使用するこ とができます。また,全く独自に書式ファイルを作成することもできま す。文書を作成する際に,適切な書式ファイルを指定し,書式ファイル 内で設定した書式を使用して文書を作成することができます。このた め,共通の書式ファイルを使用することにより,異なるユーザが全く同 じフォーマッティングの文書を作成することができます。 書式ファイルによるフォーマッティングの管理を行うことにより,文書 の内容とフォーマットを別なものとして扱うことができます。ユーザ は,文書の内容のみならず,フォーマッティングに関しても自由に管理 することができます。書式を設定するために必要な情報は,「書式設 定」ダイアログ・ボックス内の項目で,適切な値を入力/選択すること により指定することができます。たとえば,文字のサイズ,種類,行 間,行そろえなどの項目を設定/変更することができます。 書式の各設定値を変更すると,その変更内容は文書中の対応する書式を 使用している要素に自動的に反映されます。ある要素に全く別の書式を 適用することもできます。たとえば,文書中の特定の書式の表題を,全 て新しい書式の表題に置き換えることができます。 指定した単語のみを太字に変更するなどの部分的な変更が必要な場合 は,ファンクション・バー内のアイコン,「フォーマット」メニューの 各種属性設定メニュー,あるいは「テキスト属性」ダイアログ・ボック スを使用して変更することがきます。「テキスト属性」ダイアログ・ボ ックスは,フォントやサイズ,傾きなどの,テキストに関する属性をす べて指定できます。このように,文書全体に対する書式変更だけでな く,1回だけの部分的な変更もすぐに行える柔軟性を備えています。 ページの構成とページ区切り DECwriteは,文章,ページあるいは文書全体をレイアウトするための 様々な機能を提供します。文章のレイアウトについては前述の書式の項 目を参照してください。各ページのレイアウトは,ページ書式によって 指定することができます。片面ページ/見開きページの指定ができま す。欄外ヘッダ/フッタ,ロゴマーク,ページ番号,段組みなどのよう に,文書中に繰り返し使用される要素はページ書式の一要素として設定 し,必要なページに表示することができます。いろいろなページ書式を 用意することで,多彩な文書を作成することができます。 ページのレイアウトを行う方法には,ダイアログ・ボックス内の必要な 情報を指定してページ書式を作成する方法と,特定のページに対し手動 でレイアウトを行う方法があります。DECwriteでは,入力中のテキスト 領域があふれると,次のテキスト領域に自動的に流れます。また,該当 ページに空のテキスト領域がなくなった場合は,自動的に新しいページ を作成します。新聞のように任意の段組にテキストを流し込むこともで きます。 DECwriteは以下のフォーマットに関する機能を提供します。 o 自動ページ作成と自動ページ番号付け o 図形やテキストを含むことができる欄外ヘッダとフッタ o 1ページに最大100の段組…1ページ中に異なった段組を指定可能 (たとえば,ページの上半分を2段組にし,下半分を3段組にするこ とができる) o 辞書または一定の規則にしたがったハイフン挿入(英文のみ) o 水平方向の位置合わせ (左右そろえ,左寄せ,右寄せ,中寄せ) o 垂直方向の位置合わせ o 孤立行数の指定 o 手動による文字間隔の調整 o .01ポイント刻みで2〜300ポイントにフォントを拡大/縮小する機能 o ISO-Latin 1,DEC漢字文字集合のサポート o ユーザ定義機能に対するマクロ o 階層構造を持つ箇条書き…自動番号付け(数字,英字,記号),入 れ子の任意の字下げが可能 o 節,章,見出し,段落,箇条書き,入れ子,脚注,付録に対する自 動番号付け o 相互参照 o 脚注の参照番号および脚注参照の上付き文字の自動作成 o サイドノート o 朱線,変更線,変更ページ o 綴り修正,用法チェック(米国英語のみ),類語辞典(米国英語の み) o 目次と索引の作成 (索引は最大4レベルまで) o 右寄せ,左寄せ,中寄せ,小数点タブ…任意のリーダ文字の指定が 可能 o 数式エディタ o サポートされる他のアプリケーションに対するライブリンク o 1つの文書内での異なるサイズのページおよび縦置きページと横置き ページの同時使用 文書へのリンク DECwriteには「文書へリンク」機能があります。これは,複数の文書を リンクし,1つの文書としてまとめる機能です。章番号とページ番号を 再計算し,文書全体を通して目次と索引を作成できます。このため,文 書中の各章を別々に作成した後に,それを最終的に通し番号の付いた1 つの文書に組み合わせることができます。したがって,文書を複数のユ ーザで作成するような場合にDECwriteを活用できます。 図形エディタ DECwriteの図形エディタでは,直線(任意の傾きあるいは決まった傾 き),正方形,角の丸い正方形,長方形,角の丸い長方形,円,楕円, 円弧,多角形,折れ線および手描き図形を描くことができます。円弧に 関しては,弧の端どうしを結ぶ/結ばない,円の中心点と弧の端を結ぶ /結ばないといった指定ができます。図形は指定したパターンで塗り潰 したり,網掛けにすることができます。また,図形の輪郭は実線/破線 /点線などを指定でき,パターンで塗りつぶすこともできます。線幅も 任意の値を指定できます。 矢印(または,直線や折れ線)は,図形を指し示したり,イメージの上 に重ねるなど,様々な目的に使用できます。矢印の形状は,塗りつぶし たものあるいは開いたものを指定することがきます。双方向の矢印,一 方向の矢印が使用可能です。矢印と並べてテキストを使用することによ り,図面の各部分に説明を付けることができます。 テキストも含めてすべての図形は,幅,高さの寸法を指定してサイズを 変更したり,パーセント値を指定して拡大/縮小することができます。 線の太さを変えずに拡大/縮小することも可能です。位置合わせ機能や 複写機能,間隔調整機能を使用すれば,回路図,接続図,フローチャー トなどを容易に作成できます。 図形は文書内のどこにでも挿入できます。テキストの手前や奥,表の中 あるいは欄外ヘッダ/フッタの中にも図形を挿入できます。また,図形 をフレームの中に配置し,そのフレームをテキスト内の参照点に固定し たり,あるいは余白も含むページの任意の場所に配置することもできま す。 クリップアート DECwriteには,DDIFあるいはEPSF形式のクリップアート集(図柄集)が 付属しています。DDIF形式のクリップアートは,DECwriteで編集するこ とができます。 日本語DECchart 日本語DECchart(以下,DECchartと呼ぶ)は使いやすく覚えやすいチャ ート作成アプリケーションです。複合文書で使用できる高品質のチャー トを作成できます。チャートを作成する際に指定することは,チャート の作成に必要なデータと,作成するチャートの種類の2つだけです。こ れだけで,チャートは自動的に作成されます。 DECchartの機能は次のとおりです。 o 9種類の定義済みチャート形式: 縦棒グラフ,横棒グラフ,折れ線グラフ,層グラフ,面グラフ,散 布図,株価チャート,ヒストグラム,複合グラフ o 最大45種類のチャート形式からの選択 o ユーザ定義チャート形式を作成するために定義済みチャート形式を 変更する機能 o DECdecisionで作成したデータの読込み o データ入力,変更,操作(ワークシート内のデータの切取り,複 写,貼付け)が容易なワークシート・インターフェイス o 散布図のトレンド・ラインの自動作成 o テキスト,直線,長方形,矢印をチャートの任意の場所に表示する オーバレイ o 座標軸,基準線,フレーム,格子,凡例,目盛りラベル,目盛り, グラフの塗りつぶし,オーバレイに対する色指定 o 座標軸,基準線,データ値,フレーム,格子,凡例,目盛りラベ ル,目盛り,陰影,グラフの間隔,グラフのオーバレイなどのチャ ート属性の変更 o フォント・サイズ,書体,太字,傾き(英数字のみ)などのテキス ト属性の変更 o データ,チャート・スタイル,オーバレイ,色指定を別々のファイ ルに保管する,またはすべての要素を1つのファイルに保管するとい った保管ファイル形式の指定 o 塗りつぶしパターン,線のパターン,マーカ形式,属性の選択 o ユーザ設定 o オーバレイ要素の移動および拡大/縮小 イメージと図形の形式 DECwriteでは,モノクロ,グレースケールおよびカラーのイメージへリ ンクできます。また,DECimage Scan SoftwareとMD-300およびMD-410ス キャナで取り込んだTIFF形式のイメージをオプションのコンバータを介 してDECwriteに取り込むことができます。(VMS用CDAコンバータ・ライ ブラリについての詳細は本製品の『システム・サポート付加情報』を参 照)。 DECwriteは,DECwindows Paintで作成したイメージ・ファイルへリンク できます。これらのイメージをDECwrite文書に取り込んだ後,これらの イメージに注釈を追加したり,これらのイメージを拡大/縮小したり, 切り抜いたりすることができます。 EPSファイルもDECwriteにリンクすることができます。DECwriteを, Display PostScript拡張機能をサポートしているDECwindows上で使用し ている場合は,漢字を含まないEPSファイルを画面に表示することがで きます。漢字を含む場合,画面上には図の置かれる位置のみ表示されま すが,正しく印刷されます。 オプションのVMS用CDAコンバータ・ライブラリの図形コンバータが利用 できます(詳細は本製品の『システム・サポート付加情報』を参照)。 文書書式 DECwriteでは,汎用,汎用(ページ番号付),レター,マニュアル,メ モ,社内メモ,米軍仕様,新聞,価格表,報告書,縦置きスライド,横 置きスライド,技術スライド,技術日報,電話帳の計15種類の標準書式 ファイルを提供します。これらの書式ファイルをそのまま使用して文書 を作成することができます。また必要に応じてこれらの書式ファイルを 修正することもできます。ブックリーダ出力に適した書式ファイルも含 まれています。 高品質の出力 DECwriteでは,日本語プリントサーバ40などの日本語PostScriptプリン タを使用して,高品質の印刷ができます(日本語プリントサーバ・ハー ドウェアについての詳細は本製品の『システム・サポート付加情報』を 参照)。 DECchartも上記のPostScriptプリンタに出力できます。 必要なハードウェア 本製品の『システム・サポート付加情報』(SSA 26.F6.02-x)に指定さ れたプロセッサおよびハードウェア構成。 必要なソフトウェア 日本語VMSオペレーティング・システムおよび日本語VMS DECwindows Motif * 必要なソフトウェア,オプション・ソフトウェアおよびそのバージ ョンについては,本製品の『システム・サポート付加情報』(SSA 26.F6.02-x)を参照してください。 注文情報 最寄りの日本DECの各支店/営業所にお問い合せください。 ソフトウェア・ライセンス 本ソフトウェアは日本DEC標準販売約款中のライセンス規定に基づいて 提供されます。日本DECのライセンス条件とその方針についての詳細 は,最寄りの日本DEC各支店/営業所にお問い合わせください。 ライセンス管理機能 本ソフトウェアはVMSライセンス管理機能(LMF)をサポートしていま す。 ライセンス単位には,無制限ユーザ・システム,パーソナル・ユースお よびコンカレント・ユースがあります。パーソナル・ユースでは,登録 された1人のみが利用できます。コンカレント・ユースでは,規定され た人数内で同時にだれでも利用できます。 ライセンス管理機能についての詳細は,VMS Operating Systemの 『Software Product Description』(SPD 25.01.xx)またはVMS Operating Systemのドキュメント・セットの中の『License Management Facility Manual』を参照してください。 日本DECのライセンス契約の条項についての詳細は,最寄りの日本DEC各 支店/営業所にお問い合わせください。 ソフトウェア製品サービス 日本DECでは,様々なサービス・オプションを提供しています。詳細に ついては,最寄りの日本DEC各支店/営業所にお問い合わせください。 保証 本ソフトウェアについては,日本DEC所定のソフトウェア保証基準に定 められた保証が提供されます。 ___________________ Usage Alert, Electronic Thesaurus, International Hyphenators, and International CorrectSpell licensed from Houghton Mifflin Company. Copyright 1985, 1987, 1988 by Houghton Mifflin. German 1985, 1987 by Langenscheidt K.G. French in cooperation with Librairie Larousse. Italian 1988 by Nicola Zanichelli. All rights reserved. U.S. Pat. Nos. 4,580,241, 4,724,523 and 4,771,401. Canadian Pat. No. 1,203,916. Thesaurus U.S. Pat. No. 4,724,523. English based upon The Amer- ican Heritage Dictionary. Thesaurus based upon Roget's II The- saurus. Reproduction or disassembly of embodied computer programs or algorithms prohibited. Arts and Letters[R] clipart licensed to Digital Equipment Cor- poration, Maynard, Massachusetts. Copyright (c) Computer Support Corporation 1985-1990. All rights reserved. Studio Advertising Art clipart licensed to Digital Equipment Cor- poration, Maynard, Massachusetts. Copyright(c) Studio Advertis- ing Art 1988. All rights reserved. 一太郎は株式会社 ジャストシステムの商標です。 新松は株式会社 管理工学研究所の商品です。 [R] Arts & Lettersは米国Computer Support社の商標です。 [R] Lotusおよび1-2-3は米国Lotus Development社の商標です。 [R] Motifは米国Open Software Foundation社の商標です。 [R] PostScriptは米国Adobe Systems社の商標です。 [R] MicrosoftおよびMS-DOSは米国Microsoft社の商標です。 [TM] Intelは米国Intel社の商標です。 [TM] WordPerfectは米国WordPerfect社の商標です。 [TM] HPGLは米国Hewlett-Packard社の商標です。 [TM] DIGITALロゴ, CI, CDA, DECwrite, DECview 3D, DECpaint, DECpresent, DECalc, DECalc-PLUS, DECgraph, DECimage, DEClaser, DECchart, DECde- cision, DECwindows, DDIF, DX, EVE, EDT, GOLD KEY, LiveLink, LVP16, MicroVAX, PrintServer, PrintServer 20, PrintServer 40, PrintServer 40 Plus, ScriptPrinter, LN03, VMS, VAXstation, VAXserver, VT, VAX- ELN, WPS-PLUSおよびVAXは米国Digital Equipment Corporationの商標 です。 1992年6月 AE-PNUBA-TE