_日本語DSM_for_DEC_OSF/1_AXP________________________ インストレーション・マネージメント・ガイド 1994年 4月 改訂/更新情報: 本書は新規作成マニュア ルです。 オペレーティング・システム: 日本語DEC OSF/1 AXP Version 2.0以降 ソフトウェア・バージョン: 日本語DSM Version 1.0 for DEC OSF/1 AXP 日本ディジタル イクイップメント株式会社 ________________________________________________________________ 初版 1994年 4月 本書の著作権は日本ディジタル イクイップメント株式会社(日本 DEC)が保有しており、本書中の解説および図、表は日本DECの文書 による許可なしに、その全体または一部を、いかなる場合にも再 版あるいは複製することを禁じます。 また、本書に記載されている事項は、予告なく変更されることが ありますので、あらかじめご承知おきください。万一、本書の記 述に誤りがあった場合でも、日本DECは一切その責任を負いかねま す。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は、所定のライ センス契約が締結された場合に限り、その使用あるいは複製が許 可されます。 日本DECは、日本DECまたは日本DECの指定する会社から納入された 機器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合、その性能あ るいは信頼性について一切責任を負いかねます。 (c) Digital Equipment Corporation Japan 1994. All Rights Reserved. Printed in Japan. 下記は米国Digital Equipment Corporationの商標です。 Bookreader, DEC, DECnet, DECstation, DECwindows, DSM, DSM- 11, DSM for ULTRIX, PDP-11, ULTRIX, VAX, VAX DOCUMENT, VAX DSM, VAX DSM DDP, VMS, VT100, VT300, and the DIGITAL logo. このドキュメントは、CD-ROMで提供されています。 本書は、日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. vii 1 DSMソフトウェアのインストール 1.1 DSMディストリビューション・キット............ 1-2 1.2 インストレーションの概要..................... 1-3 1.3 インストレーションのための必要条件........... 1-5 1.3.1 ソフトウェアに関する必要条件............. 1-5 1.3.2 ロードするDSMサブセットの決定............ 1-7 1.3.3 ディスク・スペースおよび時間に関する必要 条件...................................... 1-8 1.3.3.1 DSMインストレーションのために利用可能な ディスク・スペースを増加する............ 1-10 1.4 DSMをローカルにマウントする.................. 1-11 1.4.1 システム・ディスクのバックアップ......... 1-11 1.4.2 DSMライセンスの登録...................... 1-11 1.4.2.1 CD-ROMディストリビューション・メディア からのDSMインストール................... 1-13 1.4.3 インストレーションの中止................. 1-14 1.4.4 setldを用いたDSMのインストール........... 1-14 1.5 インストレーション後のIVPの起動.............. 1-17 1.6 エラー・リカバリ............................. 1-18 1.7 dsmイメージ.................................. 1-19 1.8 インストレーション後の作業................... 1-20 1.8.1 DSM環境管理者アカウントの作成............ 1-20 1.8.2 /usr/sbin/dsminit.shの起動............... 1-25 1.8.3 DSMの構成................................ 1-28 iii 1.8.4 DSMコンフィグレーションの自動スタートアッ プおよびシャットダウン.................... 1-29 1.8.4.1 システム・スタートアップ............... 1-29 1.8.4.2 システム・シャットダウン............... 1-30 1.8.5 X Window System Interface for DSMのインス トール.................................... 1-31 1.8.6 DDPドライバ・プロセス.................... 1-32 1.8.6.1 フォアグランドdsmddpdrvコマンド・ライ ン・オプション.......................... 1-32 1.8.6.2 バックグラウンドdsmddpdrvコマンド・ライ ン・オプション.......................... 1-33 1.8.6.3 DDPドライバ・シャットダウン............ 1-35 2 DSMの管理 2.1 DSM環境...................................... 2-2 2.1.1 環境ディレクトリ、ファイル、および保護... 2-2 2.1.2 DSMベースライン・モード.................. 2-5 2.1.3 DSMコンフィグレーション.................. 2-7 2.1.4 DSMアカウント............................ 2-8 2.2 DSMデータベースの概要........................ 2-10 2.3 コンフィグレーション管理(^CONMAN)........... 2-12 2.3.1 コンフィグレーションの定義(^CONFIG)..... 2-12 2.3.2 コンフィグレーションのスタートアップおよ びシャットダウン.......................... 2-23 2.3.2.1 DSMコンフィグレーションへのルート・アカ ウント・アクセス........................ 2-23 2.3.2.2 コンフィグレーションのスタートアップ... 2-23 2.3.2.3 コンフィグレーションのシャットダウン... 2-24 2.3.3 コンフィグレーションの情報の修正......... 2-25 2.3.4 複数のDSMコンフィグレーションの稼動...... 2-26 2.4 DSMコンフィグレーションへのユーザ・アクセスの 制御.......................................... 2-28 2.4.1 コンフィグレーション・アクセス制御....... 2-28 2.4.2 グローバル・アクセス制御................. 2-29 2.4.3 プログラマ・モードおよびアプリケーショ ン・モードに関する制限事項................ 2-30 2.5 DSM独立プロセス.............................. 2-32 2.5.1 ライト・デーモン......................... 2-32 2.5.2 ガーベジ・コレクタ....................... 2-33 2.5.3 ジャーナル・プロセス..................... 2-34 iv 2.5.4 DDPサーバ................................ 2-34 3 DSMの最適化 3.1 概要......................................... 3-2 3.2 DSM共用メモリの構成.......................... 3-3 3.3 オープン・ファイル制限の設定................. 3-6 3.4 グローバル統計(^GLSSTA)..................... 3-8 4 DSMシステム・ユーティリティ 4.1 DSMユーティリティの概要...................... 4-2 4.2 ユーティリティに関する取り決め事項........... 4-3 4.3 DSMシステム・ユーティリティの起動............ 4-5 4.4 コンフィグレーション管理ユーティリテ ィ(^CONMAN).................................. 4-6 4.4.1 コンフィグレーション表 示(DISPLAY^CONFIG)....................... 4-7 4.4.2 コンフィグレーションのコピ ー(COPY^CONFIG).......................... 4-8 4.4.3 コンフィグレーション修正(MODIFY^CONFIG). 4-9 4.4.4 コンフィグレーション削除(DELETE^CONFIG). 4-9 4.5 データベース・セット管理ユーティリテ ィ(^DBSMAN).................................. 4-11 4.5.1 アフター・イメージ・ジャーナリング・ユー ティリティ(^JOURNAL)..................... 4-11 4.5.2 ビフォア・イメージ・ジャーナリング・ユー ティリティ................................ 4-13 4.5.3 データベース・セット・ユーティリティ..... 4-14 4.5.4 ボリューム・セット・ユーティリテ ィ(^VOLUTL).............................. 4-14 4.5.4.1 ディスク・ブロック・タリー(^DBT)...... 4-16 4.6 分散データ処理ユーティリティ(^DDP).......... 4-17 4.7 パフォーマンス・ユーティリティ............... 4-18 4.8 システム管理ユーティリティ(^SYSMAN)......... 4-19 4.8.1 強制終了(^FORCEX)....................... 4-19 4.8.2 ロック・テーブル表示(^LOCKTAB).......... 4-20 4.8.3 シャットダウン(^SHUTDWN)................ 4-20 v 4.8.4 ログイン制御(^LOGIN).................... 4-20 4.9 外部呼び出し変換関数ユーティリティ........... 4-21 A システムにインストールされているファイル B DSMインストレーションおよびIVPのためのサンプル・リス ト B.1 CD-ROMからのDSMインストレーションのサンプル・ リスト........................................ B-2 B.2 IVPのサンプル................................ B-4 C OSF/1システム・エラー・メッセージ C.1 DSMサブセット................................ C-2 C.2 DSMベースライン・サブセット.................. C-3 C.3 全サブセットに対するIVPメッセージ............ C-4 C.4 DSMリリース・ノート・サブセット.............. C-5 C.5 DSMマンページ・サブセット.................... C-6 C.6 X Window Interface for DSMサブセット......... C-7 索引 例 1-1 /usr/sbin/dsminit.shシェル・スクリプトの起 動........................................ 1-25 2-1 ^CONFIGユーティリティの起動............... 2-13 3-1 ^GLSSTAレポート........................... 3-9 B-1 DSMインストレーション出力................. B-2 B-2 IVPの稼動................................. B-4 vi 図 2-1 DSMシステムでのディレクトリ階層(setld)... 2-3 表 1-1 RISCシステム上のサブセット・サイズ(必要なK バイト)に対する作業予定表................. 1-8 2-1 マスクのビット表現........................ 2-31 A-1 インストールされているDSMファイル......... A-1 A-2 dsminit.shによって作成されるファイル...... A-8 vii _________________________________________________________________ まえがき 対象読者 本書は、DSMシステム・ソフトウェアのインストール、DSM環境 管理者アカウントおよびユーザ・アカウントの構築、その他の 特権付きシステム操作を行うDSM for DEC OSF/1[R] AXP[TM] (DSM[TM])環境管理者およびオペレータ向けに作成されていま す。管理者は、DEC OSF/1 AXPオペレーティング・システムおよび システム管理について、多岐に渡って精通していなければなりま せん。 本書の読者は全員、DEC OSF/1 AXPドキュメンテーション・セット で記載されている項目について熟知していなければなりません。 本書の目的 本書は、DSMシステム・ソフトウェアをインストールする方法、お よびマルチユーザ環境でDSMを操作・管理する方法について説明し ます。 本書は、DSM言語の言語要素またはシンタックスについては説明し ていません。MUMPS [R]言語要素およびシンタックスの詳細につい ては、『ランゲージ・リファレンス・マニュアル』および『DSM入 門』を参照してください。DSMを用いたプログラミングについて は、『プログラマーズ・ガイド』を参照してください。 データベース・セット、ボリューム・セット、グローバルの管 理、データベースの整合性の維持、およびジャーナリングの使用 の詳細については、『データベース・オペレーション・ガイド』 を参照してください。 vii 『インストレーション・マネージメント・ガイド』は、インスト レーションおよび管理に関する情報から始まり、DSMがどのように 機能するのかについて環境管理者が理解するまでを助けるよう、 概念的で詳細な説明をしています。 本書は、次のように構成されています。 o 第1章は、DSMソフトウェアをインストールするための、プレ インストール・プロシジャおよびインストレーション・プロ シジャについて説明します。また、DSM環境を作成するため の手引きも提供します。 o 第2章は、DSM環境の定義およびDSMコンフィグレーションの 作成を含め、DSMシステムの管理について説明します。 o 第3章は、DSMで使用するためのDEC OSF/1 AXPオペレーティ ング・システムの調整方法について説明します。 o 第4章は、システム管理機能を実行するシステム・ユーティ リティについて説明します。 o 付録 Aは、システムでインストールされているファイルのリ ストです。 o 付録 Bは、DSMインストレーションおよびインストレーショ ン確認プロシジャ(IVP)のサンプル・リストを紹介していま す。 o 付録 Cは、DSMサブセットのインストール中に発生する可能 性のある、DEC OSF/1 AXPシステム・エラー・メッセージの リストです。 関連文献 本書に加えて、DSM for DEC OSF/1 AXPのドキュメンテーション は、次のマニュアルで構成されています。 o 『DSM入門』 DSMの言語要素およびシンタックスについて説明していま す。このマニュアルは、MUMPSプログラミングの入門書かつ 指導書です。 o 『データベース・オペレーション・ガイド』 viii このマニュアルは、DSMデータベースの整合性および信頼性 を維持する方法について説明します。また、DSMデータベー スの内部構造についても説明します。 o 『ランゲージ・リファレンス・マニュアル』 DSM言語のシンタックスおよび言語要素について説明してい ます。 o 『プログラマーズ・ガイド』 DSMが提供するプログラミング機能を使用する方法について 説明しています。 o 『リリース・ノート』 DSMの本バージョンの特徴および互換性についての情報を含 んでいます。 o 『X and Motifリファレンス・プログラマーズ・ガイドfor DSM』 ウィンドウ・アプリケーションを作成するためにプログラマ が使用できる、X、Motif[R]、およびZXMUMPSのルーチンにつ いて説明しています。 o 『移行の手引き』 日本語DSM for DEC OSF/1と日本語DSM for OpenVMSの間で、 データ、プログラムの交換をする際の注意点、および漢字 DSM-11、日本語 日本語DSM for OpenVMSで稼動中のプログラムを日本語DSM for DEC OSF/1で稼動させるために必要なプログラミング上 の相違点、注意事項を解説しています。 o 『利用の手引き』 日本語処理機能の利用方法、および、日本語DSM for DEC OSF/1 AXPソフトウェアを使用する上での注意などを解説し ています。 DSMドキュメンテーション・セットは、 DEC OSF/1 AXP Online Documentation Library Compact Diskで入手できます。これら のドキュメンテーション・ファイルは、DEC OSF/1 AXPのため のBookreader [TM]とともに使用できます。これらのファイルへ のアクセスおよび表示の詳細については、『DEC OSF/1 Layered Products Disc User's Guide』を参照してください。 ix 本書では、DEC OSF/1 AXPドキュメンテーション・セットからの次 のマニュアルを参照しています。これらのマニュアルは、DSMプロ グラミングおよびシステム操作に関連する補足的な情報を含んで います。 o 『Guide to System Administration』 o 『Guide to Software License Management』 o 『Reference Pages Section 1, User Commands Volume 1-3』 o 『Reference Pages Section 8, System Administration Commands』 次のマニュアルも参照してください。 o 『Network Administration and Problem Solving』 o 『Guide to Sharing Software on a Local Area Network』 x 本書での取り決め事項 本書では、次の取り決め事項を使用します。 ___________________________________________________________ 表記法___________意味______________________________________ 『』 参照マニュアルのタイトルは二重かぎ括弧で囲 まれています。 「」、"" 重要事項を示します。 太字 ユーザ入力を示します。 空白文字により、コマンドやコマンド行を区切 らなければならないことを示します。 [ ] 角括弧で囲まれている要素はオプションである ことを示します。 パス名 rootディレクトリからの経路、またはULTRIXシ ステム上のファイルを示します。 UPPERCASE(大文 ULTRIXシステムは大文字・小文字の区別をしま 字) す。文章、例、構文の説明、機能の定義の中の とlowercase(小 文字列は、示されているとおりに入力してくだ 文字) さい。 root 文章中のULTRIXシステムでのコマンド、パーテ ィション、パス名、ディレクトリ、またはファ イルの名前は、この字体で示されています。 Ctrlキーを押しながらメイン・キーボード上 のxキーを押すことを示します。 Returnキーを押すことを示します。 空白文字(スペース・キー)を押すことを示しま す。 Tabキーを押すことを示します。 xi ___________________________________________________________ 表記法___________意味______________________________________ . 入力例などで、ユーザの入力したデータの一部 . を省略していることを示します。 . OSF/1 DEC OSF/1 AXPオペレーティング・システムを _________________示します。________________________________ xii 1 _________________________________________________________________ DSMソフトウェアのインストール この章では、DSMシステムをまだ1度もインストールしていないシ ステムで使用されるインストール・プロシジャおよびDSM for DEC OSF/1 AXP (DSM)ディストリビューション・キットについて説明し ます。 DSMソフトウェアを、CD-ROMからローカルにインストールできま す。リモート・インストレーション・サービス(RIS)のインストレ ーションがサポートされていない点に注意してください。 DSMソフトウェアのインストール 1-1 1.1 DSMディストリビューション・キット _________________________________________________________________ 1.1 DSMディストリビューション・キット DSMキットは、ソフトウェアとドキュメンテーションとで構成され ています。弊社では、CD-ROM媒体でDSMソフトウェアを供給してい ます。 DSMソフトウェアは、次のもので構成されています。 o DSMインタプリタおよびデータベース・ハンドラ・イメージ o DSM分散データ処理(DDP)ドライバ o DSMアプリケーション環境を管理するためのコマンド・プロ シジャ o DSMライブラリ・ユーティリティ・ルーチンおよびグローバ ル o ユーザ定義関数を構築するために必要な構成要素 1-2 DSMソフトウェアのインストール 1.2インストレーションの概要 _________________________________________________________________ 1.2 インストレーションの概要 インストレーション・プロシジャを開始する前に、この章で説明 しているインストレーション前の必要操作を完了してください。 この章では、インストレーションを順調に行うために必要な説明 をしています。 ________________________ 注意 ________________________ 日本語DSM Version 1.0 for DEC OSF/1 AXPをインストール するには、日本語DEC OSF/1 AXP Version 2.0以上を稼動し なければなりません。 ______________________________________________________ この章では、次について説明します。 o インストレーション作業 - 任意指定のDSMサブセットのうち、どれをインストール したいのかを決定する。 - DSMをインストールするために、どれくらいの量のディ スク・スペースが必要かを決定する。 - システム・ディスクをバックアップする。 - ライセンスのプロダクト・オーソライゼーション・キー (PAK)を登録する。 - DSMキットをインストールする。 - インストレーション・ベリフィケーション・プロシジャ (IVP)を実行する。 o インストレーション後の作業 - /usr/sbin/dsminit.shを用いて、DSM環境管理者アカウ ントを作成する。 - (^VOLMANを稼動して) DSMデータベース・ボリューム・ セットを初期化するため、および(^CONFIGを稼動して) コンフィグレーションを初期化するために、DSM環境管 理者アカウントへログインしてDSMをベースライン・モ ード(dsm -M)で稼動する。 - ^STUユーティリティを用いて、コンフィグレーションを スタートアップする。 DSMソフトウェアのインストール 1-3 1.2インストレーションの概要 - システム・リブート時のDSMコンフィグレーションの自 動スタートアップ、およびシャットダウンのために提供 される/usr/sbin/dsmstartup.sh、/etc/inittab、およ び/usr/sbin/dsmshutdown.shを修正する。 - (DSMのインストール作業でインストールされていない場 合、) X Window System[TM] Interface for DSMをイン ストールする。 - 分散データ処理(DDP)ドライバをスタートアップおよび シャットダウンする。 1-4 DSMソフトウェアのインストール 1.3インストレーションのための必要条件 _________________________________________________________________ 1.3 インストレーションのための必要条件 ここでは、DSMソフトウェアのインストールのための各種必要条件 について説明します。 DSMをインストールしようとするシステムへ、スーパユーザとして ログインできなければなりません。DSMソフトウェアをインストー ルするための十分な特権を持つには、スーパユーザとしてログイ ンしなければなりません。 システム・チューニングに関しては、第3章を参照してください。 1.3.1 ソフトウェアに関する必要条件 DSMでは、DSMをインストールするシステムに、次のDEC OSF/1ソフ トウェア・サブセット[1]をインストールすることが必要です。 o OSFBASEnnn - DEC OSF/1 AXP基本システム o OSFPGMRnnn -ソフトウェア開発環境 o IOSJPBASEnnn -日本語DEC OSF/1 AXP基本システム o IOSJPUPGMRnnn、IOSIPGMRnnn -日本語ソフトウェア開発環境 TCP/IPまたはローカル・エリア・トランスポート(LAT)サービスの 使用を予定している場合、OSFCLINETnnnサブセット(基本ネットワ ーク・サービス)をインストールしなければなりません オプション指定のDSMリファレンス・ページ(マニュアル・ページ またはマンページ)をインストールするには、DSMをインストール するシステムに、次のOSF/1ソフトウェア・サブセットをインスト ールしなければなりません。 o OSFMANOSnnn -管理者/ユーザ・オンライン・リファレンス・ ページ o OSFMANOPnnn -プログラミング・オンライン・リファレン ス・ページ _________________________________ [サブセット名のnnnは、インストールしているDEC OSF/1のバージョン 番号であることに注意してください。 DSMソフトウェアのインストール 1-5 1.3インストレーションのための必要条件 o OSFDCMTnnn -これは、ドキュメント準備ソフトウェアです X Window System Interface for DSMのインストールを予定してい る場合、DSMキットをインストールする前に、次のサブセットをイ ンストールしなければなりません。 o OSFSERnnn - Xサーバ(ウィンドウ環境) o OSFX11nnn -基本X環境(ウィンドウ環境) o OSFXDEVnnn - X Windowソフトウェア開発(ソフトウェア開 発) o IOSISERnnn - Xサーバ(日本語ウィンドウ環境) o IOSIX11nnn、IOSJPX11nnn -基本X環境(日本語ウィンドウ環 境) o IOSIXDEVnnn、IOSJPXDEVnnn - X Windowソフトウェア開発 (日本語ソフトウェア開発) また、ウィンドウ・リファレンス・ページ(OSFMANWOPnnnおよび OSFMANWOSnnn)をインストールできます。 オプション指定のオンライン『リリース・ノート』のインスト ールおよび出力に関しては、ソフトウェアの必要条件はありませ ん。 ローカル(ノード特定の)環境でDSMソフトウェアをインストールす る際には、先行するOSF/1サブセットがロードされているかどうか を判断するために、次の手順を用いてください。 1. DSMをインストールする予定のシステムへログインします。 2. 次のコマンドを入力します。 1-6 DSMソフトウェアのインストール 1.3インストレーションのための必要条件 % /usr/sbin/setld -i | grep BASE13 OSFBASE130 installed Base System % /usr/sbin/setld -i | grep PGMR13 OSFPGMR130 installed Software Development Environment % /usr/sbin/setld -i | grep CLINET13 OSFCLINET130 installed Basic Networking Services % /usr/sbin/setld -i | grep MANOS13 OSFMANOS130 installed Ref Pages: Admin/User (Reference Pages) % /usr/sbin/setld -i | grep MANOP13 OSFMANOP130 installed Ref Pages: Programming (Reference Pages) % /usr/sbin/setld -i | grep DCMT13 OSFDCMT130 installed Doc. Preparation Tools (Text Processing) 適切なサブセット名、および関連のアップグレイドに関する表示 を調べてください。サブセットがロードされる際に、インストー ルされた単語が、サブセット識別子コードの後の列に現れます。 インストールされた単語が現れない(つまり、列の2番目のカラム が空白である)場合、サブセットまたはアップグレイドはロードさ れていません。この場合、DSMソフトウェアをインストールする前 に、足りないOSF/1ソフトウェアをロードしなければなりません。 1.3.2 ロードするDSMサブセットの決定 ロードしたいDSMサブセットを選択しなければなりません。次のタ イトルのDSMサブセットがあります。 o JDSMBASE100 -日本語DSM for DEC OSF/1基本ソフトウェア 日本語DSMの主要な構成要素 o JDSMMAN100 -日本語DSM for DEC OSF/1リファレンス・ペー ジ 日本語DSMオンライン・リファレンス・ページ o JDSMREL100 -日本語DSM for DEC OSF/1リリース・ノート 『リリース・ノート』のオンライン・バージョン o JDSMXWIN100 - X Window System Interface for DSM X Window System Interface for DSM DSMソフトウェアのインストール 1-7 1.3インストレーションのための必要条件 1.3.3 ディスク・スペースおよび時間に関する必要条件 DSMソフトウェアのインストール、および対象システム上でのイン ストレーション・ベリフィケーション・プロシジャ (IVP)の起動 は、DEC[TM] 3000 Model 400Sでは10分かかりません。 表 1-1は、OSF/1 RISCシステムでDSMソフトウェア・サブセット をロードするためのディスク・スペースに関する必要条件をリス トアップしています。ここで示すディスク・スペースに関する必 要条件は、DSMサブセットをロードするディスクに対するもので す。 表 1-1 RISCシステム上のサブセット・サイズ(必要なKバイト)に 対する作業予定表 ___________________________________________________________ サブセット /usr /usr/var サブセット・タイトル_______名____________/opt_____/opt_____ DSMメジャー・コンポーネ JDSMBASE100 31,300 15 ント DSMリファレンス・ページ JDSMMAN100 50 0 リリース・ノート JDSMREL100 150 0 DSM X Windows for DEC JDSMXWIN100 6,000 0 OSF/1 合計:_____________________________________37,500_____15____ 各ファイル・システムでロード予定のサブセットについて、 表 1-1の値を合計してください。サブセットのために必要なスペ ースと、DSMファイルを配置すべきディスク内の現在の空きスペー スとを比較してください。 ディレクトリの空きスペースの現在量を判断するには、DSMソフト ウェアをインストールする予定のシステムへログインしてくださ い。 1-8 DSMソフトウェアのインストール 1.3インストレーションのための必要条件 ファイル/etc/fstabを表示して、どのファイル・システムがマウ ントされており、それらがどこにあるのかを調べることができま す。 例: # more /etc/fstab /dev/rz0a / ufs rw 1 1 /dev/rz0g /usr ufs rw 1 2 /dev/rz3b swap1 ufs sw 0 2 /dev/rz0b swap2 ufs sw 0 2 /dev/rz9c /usr/users ufs rw 1 2 /usr/staff/ann@bigsys /usr/staff/ann nfs rw,bg 0 0 /usr/man@bigsys /usr/man nfs ro,bg 0 0 上記の表示内容は、(/dev/rz0gにマウントされている) /usrだけ が、DSMファイルの配置に影響を与える、唯一のマウント・ポイ ントであることを示しています。つまり、このシステムは、/dev /rz0gのローカル・ディスク・ドライブ( gパーティション)上に存 在する/usr/optファイル・システムと/usr/var/optファイル・シ ステムとを持っています。 DSMファイルが配置されるべき1つ、または2つのファイル・システ ムのための空きスペースおよび総スペースを判断するには、dfコ マンドを入力してください。前述の/etc/fstabファイルの表示 は、/usrが唯一のマウント・ポイントであることを表しています が、これは、/usrファイル・システム内の空きスペースを調べる だけでよいことを示しています。 # df -k Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on /dev/rz0a 63231 23874 33033 42% / /dev/rz0g 396062 245398 111057 69% /usr /dev/rz9c 628561 377701 188003 67% /usr/users /usr/staff/ann@bigsys 1188076 1105354 82722 93% /usr/staff/ann /usr/man@bigsys 1188076 1146906 41170 97% /usr/man 上記の表示内容は、111057Kバイトが空きであることを示していま す。この空きスペースは、/usr/optおよび/usr/var/optのファイ ル・システム両方に関して、表 1-1にリストアップされているサ ブセットの必要条件を満たさなければなりません。 DSMソフトウェアのインストール 1-9 1.3インストレーションのための必要条件 /usr/var/optと/usr/optとが/usrから異なるデバイスへとマウン トされているシステムで、次のコマンドを入力してください。 # df -k /usr/opt /usr/var/opt この場合、/usr/optでDSMファイルのために要求されているスペー スと、df出力リストの最後の行で表示されている空きスペースと を比較します。そして、/usr/var/optでDSMファイルのために要求 されているスペースと、そのリストの2番目の行で表示されている 空きスペースとを比較します。 1.3.3.1 DSMインストレーションのために利用可能なディスク・スペー スを増加する DSMインストレーション・プロシジャは、次のディレクトリを作成 し、ファイルを従属ディレクトリへロードします。 /usr/opt/JDSM100 /usr/var/opt/JDSM100 上記パスのJDSM100ノードが存在する場合、インストレーション・ プロシジャは、それを使用します。存在しない場合には、それが 作成されます。DSMサブセットのための十分なディスク・スペース がなく、しかも代替ディスクまたはディスク・パーティション上 に、システムのための追加のスペースがある場合、DSMをインスト ールする前に次の作業を行ってください。 1. スーパユーザとしてログインしてください。 2. 次のディレクトリの一方または両方を作成してください。 o /usr/opt/JDSM100 o /usr/var/opt/JDSM100 3. 新しく作成されたディレクトリの1つ以上が、追加のスペー スを含む新しいディスク・パーティションへのマウント・ポ イントであることを、/etc/fstabファイルで指定してくださ い。 4. 新しいマウント・ポイントを認識させるために、コマン ドmount -aを入力してください。 1-10 DSMソフトウェアのインストール 1.4 DSMをローカルにマウントする _________________________________________________________________ 1.4 DSMをローカルにマウントする 以降では、DSMソフトウェア・キットをOSF/1システムでインスト ールする手順を詳細に説明します。このインストレーション・プ ロシジャは、ソフトウェアをインストールするシステムに属する ディスクにDSMファイルをロードします。DSMが稼動中の場合、そ の実行可能イメージが、このシステム上のメモリへとマップされ ます。 1.4.1 システム・ディスクのバックアップ オペレーティング・システムでインストールを開始する前に、シ ステム・ディスクのバックアップをとることを推奨します。 自身のサイトで構築されているバックアップ・プロシジャを使 用してください。システム・ディスク・バックアップ実行の詳細 については、OSF/1ドキュメンテーション・セットの『Guide to System Administration』を参照してください。 1.4.2 DSMライセンスの登録 DSMには、DEC OSF/1 AXPライセンス・マネージメント・ファシリ ティ(LMF)のサポートが含まれています。DSMを起動するには、LMF を用いて、自身のソフトウェア・ライセンスを登録しなければな りません。必要なライセンス登録情報は、DSMとともに出荷される プロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)内に含まれていま す。PAKとは、システムでのDSMへのアクセスの権限を与えるため に必要なデータを含む証書です。 OSF/1のもとでライセンスを登録するには、スーパユーザとしてロ グインしてください。 DSMをインストール前に、DSMライセンスを登録します。 o スーパユーザ・プロンプトで、次のようにlmf registerコマ ンドを入力してください。 # lmf register DSMソフトウェアのインストール 1-11 1.4 DSMをローカルにマウントする 空のPAKテンプレートを変更し、次のようにライセンスPAKに 関する全情報をviエディタで組み込んでください。 o ライセンス登録後、lmf resetを使用して、ライセンス・デ ータベース(LDB)からカーネル・キャッシュへライセンスの 詳細をコピーしてください。 例: # lmf reset 1-12 DSMソフトウェアのインストール 1.4 DSMをローカルにマウントする ________________________ 注意 ________________________ ライセンスを登録するためにlmf loadコマンドを使用するこ ともできます。 # lmf load 0 DSM-JAPANESE ______________________________________________________ DEC OSF/1 AXPライセンス・マネージメント・ファシリティお よびviエディタの使用に関する詳細については、『Guide to Software License Management』またはlmf(8)およびvi(1) のリフ ァレンス・ページを参照してください。 1.4.2.1 CD-ROMディストリビューション・メディアからのDSMインスト ール CD-ROMからDSMをインストール中の場合、次のようにインストレー ション・プロシジャを起動してください。 1. 適切なディスク・ドライブ上に媒体をマウントしてくださ い。 2. DSMをインストール中のシステムへ、スーパユーザとして(ロ グイン名はrootで)ログインしてください。 3. 次のコマンドを入力して、自分がroot (/)ディレクトリにい ることを確認してください。 # cd / 4. ドライブ上のディストリビューション・ファイル・システム のためのマウント・ポイントとなるべき/mntディレクトリを 指定してください。ドライブがra1の場合、次のように入力 してください。 # mount -dr /dev/ra1c /cdrom 5. DSMサブセットが存在するディレクトリを確認し、そのディ レクトリを引数として与えたsetldコマンドを入力してくだ さい。 システムでは、これらのサブセットのディレクトリは、 /cdrom/JDSM100/binです。たとえば、DSMサブセット上にロ ードする場合、次のコマンドを入力してください。 # setld -l /cdrom/JDSM100/bin DSMソフトウェアのインストール 1-13 1.4 DSMをローカルにマウントする インストレーションを継続するには、「第1.4.4項, setldを用い たDSMのインストール」の説明を参照してください。 1.4.3 インストレーションの中止 キーを押すことで、インストレーション・プロシジャを いつでも中止できます。ただし、その時点までに作成されたファ イルは、削除されません。したがって、これらのファイルを個々 に確認しながら削除しなければなりません。付録 Aに、インスト レーション・プロシジャ中に作成されたディレクトリおよびファ イルをリストアップしています。 1.4.4 setldを用いたDSMのインストール ここでは、インストレーション・プロシジャのプロンプトおよび 表示について説明します。次は、setldユーティリティ起動の一例 です。ここでは、DSMをインストールするために使用されていま す。 1. ローカル(ノード特有の)インストレーションのため にsetldコマンドを入力した後、インストレーション・プ ロシジャはDSMサブセットの名前を表示して、ロードを希望 するサブセットの指定を促します。 例: # setld -l /cdrom/JDSM100/bin *** Enter Subset Selections *** The subsets listed below are optional: 1) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Base Subset 2) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Reference Page 3) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Release Notes 4) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP X Windows Subset 5) All of the above 6) Cancel selections and redisplay menus 7) Exit without installing any subsets Enter your choices or press Return to confirm previous selections. 1-14 DSMソフトウェアのインストール 1.4 DSMをローカルにマウントする Choices (for example, 1 3-5) : 1 3 4 5 このプロンプトで複数の数字を指定する場合、コンマではな く、スペースで数字同士を区切ることに注意してください。 X Window System Interface for DSMのインストールを選択 する場合、必ず、あらかじめXサーバ、基本X環境、X Window ソフトウェア開発サブセットをインストールしておいてくだ さい。 2. 次にスクリプトは、選択内容の確認を要求します。たとえ ば、先述のプロンプトに対応しては、次の表示が現れます。 You are installing the following optional subsets: DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Base Subset DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Release Notes DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Reference Page DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP X Windows Subset Is this correct? (y/n): y 表示されているサブセットが、選択するつもりであったサブ セットでない場合、nを入力してください。その場合、サブ セット選択用メニューが再度表示され、オプション指定のサ ブセットの選択を訂正できます。 表示されているサブセットが、インストールを希望するサブ セットの場合、yを入力してください。 3. プロシジャは、インストレーションの開始を告げるメッセー ジを表示します。 DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Release Notes (JDSMREL100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Reference Page (JDSMMAN100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Base Subset (JDSMBASE100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP X Windows Subset (JDSMXWIN100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying DSMソフトウェアのインストール 1-15 1.4 DSMをローカルにマウントする Installation complete. Release notes for JDSM100 can be found at : /usr/opt/JDSM100/relnotes/dsm_relnotes.txt Linking the DSM for OSF/1 image ... Installation completed. 4. プロシジャは、この時点でIVPを起動したいかどうか尋ねま す。 Do you want to run the IVP for JDSMBASE100 now [y or n] ? y DSM Version 1.0J for DEC OSF/1 Base Subset (JDSMBASE100) JDSMBASE100: Starting Installation Verification Procedure (IVP). If this fails, please include the following when submitting a report: 1) This subset name, which is JDSMBASE100 2) The /tmp/JDSMBASE100/dsmdir/dsmivp.output file that was generated 3) This setld session 0 verification errors encountered. 0 corrections performed. Created scratch directory : /tmp/JDSMBASE100 Executing dsm in IVP mode... *************************************************************************** * * IVP for JDSMBASE100 was successful. * *************************************************************************** インストレーション中にsetldユーティリティのエラーに遭遇した 場合、エラーおよび適切な処理に関する説明をしている、リファ レンス・ページのsetld(8)のERRORSの項または本書の付録 Cを参 照してください。 確認作業の過程が成功しなかった場合、問題点の診断に役に立つ 情報を探すために、ファイル/usr/var/adm/smlogs/fverify.logを 調べてください。 インストレーション後の作業については、「第1.8節,インストレ ーション後の作業」を参照してください。 1-16 DSMソフトウェアのインストール 1.5インストレーション後のIVPの起動 _________________________________________________________________ 1.5 インストレーション後のIVPの起動 DSMが正しくインストールされていることを確認するために、イン ストレーション・ベリフィケーション・プロシジャ(IVP)を用いる ことができます。 DSMインストール後に、そのシステムでソフトウェアが利用できる かどうかを確認するために、IVPを独立して用いることができま す。システム障害の発生後にも、ユーザがIVPで、DSMへアクセス できるかを確認できます。 インストレーション後にIVPを起動するには、次のコマンドを入力 してください。 # setld -v JDSMBASE100 DSM IVPの例については、付録 Bを参照してください。 DSMソフトウェアのインストール 1-17 1.6エラー・リカバリ _________________________________________________________________ 1.6 エラー・リカバリ インストレーション中にエラーが発生した場合、システムは、障 害メッセージを表示します。ディスク・スペースが不十分でイン ストレーションに障害が起こった場合、インストレーション・プ ロシジャは、次のメッセージを表示します。 There is not enough file system space for subset JDSMBASE100 DSM for DEC OSF/1 (JDSMBASE100) will not be loaded. 次の場合、インストレーション中にエラーが発生する可能性があ ります。 o オペレーティング・システムのバージョンが正しくない o 不可欠のソフトウェアのバージョンが正しくない o インストレーションが成功するためのシステム・パラメータ の値が不十分 このような状況にしたがって生成されるエラー・メッセージの説 明については、システム・メッセージ、リカバリ・プロシジャ、 およびOSF/1ソフトウェア・インストレーションに関するOSF/1ド キュメンテーションまたは付録 Cを参照してください。これらの 状況が存在すると通知された場合、そのメッセージにしたがって 適切な処理を行ってください。システムに関する必要条件につい ては、「第1.3.1項,ソフトウェアに関する必要条件」を参照して ください。 1-18 DSMソフトウェアのインストール 1.7 dsmイメージ _________________________________________________________________ 1.7 dsmイメージ dsmイメージのオーナーがrootで、しかもsetuidビットがオーナ ーに対して設定されている時にだけ、システム上の全ユーザが そのdsmイメージを利用できます。/usr/optでインストールされ るdsmイメージに対して、次のようにアクセス権が適用されます。 # ls -l /usr/opt/JDSM100/bin/dsm -rws--x--x 1 root 2617344 Dec 16 11:01 /usr/opt/JDSM100/bin/dsm ユーザは、インストールされたdsmイメージへ、/usr/bin/dsm を 通じてアクセスしますが、実際のイメージは、/usr/opt/JDSM100 /bin/dsmにあります。DSMインストレーション・プロシジャは、 /usr/opt/JDSM100/bin/dsmへシンボリック・リンクします。 # ls -l /usr/bin/dsm lrwxr-xr-x 1 root 22 Dec 16 11:02 /usr/bin/dsm -> ../opt/JDSM100/bin/dsm DSM環境管理者が、ユーザ作成の外部呼び出しルーチンをテスト試 行およびデバッグするために、dsmlink.shまたはdsmdlink.shを用 いて個人的なdsmイメージを作成する場合、そのイメージは、環境 管理者のアカウントでしか実行できません。個人作成のイメージ を用いて開始されるDSMコンフィグレーションもまた、DSM環境管 理者アカウントでしかアクセスできません。 いったんユーザ作成の外部呼び出しルーチンがデバッグおよびテ スト試行されると、システム上の全ユーザがその個人イメージを 利用できるようになります。ユーザ作成の外部呼び出しルーチン の詳細については、『プログラマーズ・ガイド』を参照してくだ さい。 DSMソフトウェアのインストール 1-19 1.8インストレーション後の作業 _________________________________________________________________ 1.8 インストレーション後の作業 いったんDSMインストレーションが完了すると、「DSMコンフィグ レーション」を定義するために使うDSM環境管理者アカウントが作 成できます。このコンフィグレーションは、グローバル・データ ベース、DSMルーチン、およびその他のDSM機能へのアクセスを完 全に制御します。 ここでは、DSM環境を作成、およびDEC OSF/1アカウントをDSM環境 管理者アカウントとして初期化するために必要な全作業の詳細に ついて説明します。DSMコンフィグレーションの作成および起動に ついても、簡単に説明します。DSM環境およびコンフィグレーショ ンの詳細については、第2章を参照してください。 1.8.1 DSM環境管理者アカウントの作成 開発およびアプリケーションのためにDSM環境を定義し管理するに は、OSF/1アカウントを「DSM環境管理者アカウント」として定義 しなければなりません。このアカウントは、各種DSMオプションお よび操作を可能にするための作業領域になります。このアカウン トを使用すると、DSM環境管理者は、次の作業ができます。 o DSMデータベース・ボリューム・セットの作成および拡張 o DSMコンフィグレーションの作成および修正 o DSMボリューム・セット上のUCI、グローバル、およびルーチ ンを管理 o DSMコンフィグレーションの対話形式のスタートアップおよ びシャットダウン OSF/1アカウントをDSM環境管理者アカウントとして使用できるよ うに準備するには、/usr/sbin/dsminit.sh (dsminit.sh)シェル・ スクリプトを使用します。dsminit.shを起動する手順は、次のと おりです。 1. スーパユーザとしてログインしてください。 2. /usr/sbin/dsminit.shを起動します。次のように入力してく ださい。 # /usr/sbin/dsminit.sh 1-20 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 dsminit.shプロシジャは、DSM環境管理者アカウントとし て、新しいOSF/1アカウントを作成できるようにします。ま た、dsminit.shプロシジャを用いて、既存のOSF/1アカウン トをDSM環境管理者アカウントとして指定することもできま す。dsminit.shプロシジャは、次の動作をします。 o ログイン名(既存のアカウントのログイン名であることもあ ります)、UID、パスワードとその他のグループ、および作成 (存在しない場合)または初期化(すでに存在する場合)を希 望するDSM環境管理者アカウントの親ディレクトリを尋ねま す。アカウントのログイン名は、DSM環境の名前です。 ________________________ 注意 ________________________ ルート・アカウントをDSM環境管理者アカウントとして初期 化することはできません。 ______________________________________________________ o ボリューム・セット、(ビフォア・イメージおよびアフタ ー・イメージの)ジャーナル・ファイル、およびこの環境に 対応付けられているログ・ファイルを格納するデフォルトの ディレクトリを作成します。 アカウントを作成するための情報を入力し、アカウントが作成ま たは確認された後に、そのアカウントの初期化を希望するかどう か、dsminit.shが尋ねます。この時点でアカウントを初期化した くない場合、後でそのアカウントを初期化する必要がでた時に再 度dsminit.shを起動すればできます。 アカウントの初期化を選択する場合、dsminit.shが行う操作は すべて表示されます。新しいアカウントを作成中の場合には、( /usr/users/envnmで示されている)DSM環境管理者のホーム・ディ レクトリ内に、/dsmdirディレクトリが作成されます。既存のDSM 環境管理者アカウントを初期化中の場合、このディレクトリはす でに存在しています。 初期化の手続きが支障なく完了すると、dsminit.shは、図 1-1 に示されているデフォルトのディレクトリとファイルを作成しま す。 次のリストは、dsminit.shにより作成されるファイルについて説 明します。 DSMソフトウェアのインストール 1-21 1.8インストレーション後の作業 o 「ベースライン・ボリューム・セット」 (/usr/users/envnm/dsmdir/dsmbaseline.gls) ベースライン・ボリューム・セットは、管理ユーティリティ およびグローバルを保持する単一ボリュームのボリューム・ セットです。ベースライン・ボリューム・セットは、ベース ライン・コンフィグレーションで唯一マウントされているボ リューム・セットです。このボリューム・セットは、完全に 定義されたコンフィグレーションでの最初のボリューム・ セットです。ベースライン・ボリューム・セット名はDSMで あり、それはMGRとPDPという2つのUCIを含んでいます。dsm -Mを使用しなければMGR,DSMへログインできません。 各DSM環境は、独自のベースライン・ボリューム・セットを 持っています。 dsmbaseline.glsが「常に」S0として最初にマウントされる 点に注意してください。 ________________________ 注意 ________________________ dsmbaseline.glsは拡張することも、ボリューム・セットを 追加することもできません。ベースライン・ボリューム・セ ットに対してビフォア・イメージ・ジャーナリングまたはア フター・イメージ・ジャーナリングをとることもできませ ん。したがって、ベースライン・ボリューム・セットのバッ クアップ・コピーを保存しておかなければなりません。少な くとも、^SYS環境コンフィグレーション・グローバルとユー ザ作成のシステム・ユーティリティのバックアップ・コピー は保存するべきです。 ______________________________________________________ またベースライン・ボリューム・セットは、「^SYS環境コン フィグレーション・グローバル」を持っています。^SYSグロ ーバルは、DSMユーティリティがDSMコンフィグレーションを 定義および起動するために使用します。 詳細については、『データベース・オペレーション・ガイ ド』を参照してください。 o 「ベースライン・オプション・ファイル」 (/usr/users/envnm/dsmdir/dsmbaseline.opt) 1-22 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 最初にDSM環境管理者がdsm -Mコマンド行を用いてDSMを開始 する際には、ベースライン・コンフィグレーションが開始さ れます。ベースライン・オプション・ファイルは、ベースラ イン・コンフィグレーション開始時に使用されるベースライ ン・コンフィグレーション初期化情報を含んでいます。 o 「コンフィグレーション・アクセス・ファイル」 (/usr/users/envnm/dsmdir/dsmaccess.dat) コンフィグレーション・アクセス・ファイルは、稼動中の DSMコンフィグレーションへの機密保護アクセスを定義する ために使う空のファイルとして作成されます。^CONFIGユー ティリティを用いてコンフィグレーション・アクセス制御を 可能にする場合、このファイルへのコンフィグレーション・ アクセスを許可されているユーザのログイン名を追加してく ださい。 o 「DSM-11デバイス・テーブル」 (/usr/users/envnm/dsmdir/dsm11_devtab.dat) DSM-11デバイス・テーブル・ファイルは、DSM-11デバイス番 号をDEC OSF/1 AXPファイルへマップします。^CONFIGユーテ ィリティを用いてDSM-11互換性モードが有効な場合には、 DSM-11デバイス・テーブル・ファイルがコンフィグレーショ ン・スタートアップ時にロードされます。 このテーブルの詳細については、『プログラマーズ・ガイ ド』を参照してください。 o 外部端末接続特性テーブル (/usr/users/envnm/dsmdir/dsm_remote_ttys.dat) 外部端末接続特性テーブル・ファイルは、外部端末接続を構 築する方法をDSMが決定することを可能にする情報を持って います。 このテーブルの詳細については、『プログラマーズ・ガイ ド』を参照してください。 o 「ジャーナル・ディレクトリ」 (/usr/users/envnm/dsmdir/journal) ジャーナル・ディレクトリは、アフター・イメージ・ジャー ナリング・ファイルおよびビフォア・イメージ・ジャーナリ ング・ファイルの配置場所として作成されます。 o 「データベース・ディレクトリ」 (/usr/users/envnm/dsmdir/database) DSMソフトウェアのインストール 1-23 1.8インストレーション後の作業 データベース・ディレクトリには、ボリューム・セット・フ ァイルを配置します。 o 「ログ・ファイル・ディレクトリ」 (/usr/users/envnm/dsmdir/log) ログ・ファイル・ディレクトリには、ログ・ファイル(アフ ター・イメージ、ビフォア・イメージ、リカバリ、ライト・ デーモン、およびガーベジ・コレクタ・プロセス)を配置し ます。 o 「/tmpディレクトリ」 (/usr/users/envnm/dsmdir/tmp) このディレクトリは、DSMが内部的に使います。 o 「flockファイル」 4つのflockファイルが空のファイルとして作成されます。こ れらは、リソース・ロックを同期化するために使います。 flockファイル名は、次のように付けられます。 /usr/users/envnm/dsmdir/dsm_flock_0 /usr/users/envnm/dsmdir/dsm_flock_1 /usr/users/envnm/dsmdir/dsm_flock_2 /usr/users/envnm/dsmdir/dsm_flock_3 ________________________ 注意 ________________________ これらのファイルの削除、修正、移動を行わないでくださ い。また、これらのファイルに対するプロテクションを変更 しないでください。 ______________________________________________________ 同じアカウント上でdsminit.shを何回でも稼動できま す。dsminit.shプロセスは、有効なDSM環境を作成するために 必要な変更だけを行います。 ________________________ 警告 ________________________ 稼動中のコンフィグレーションを持つ、またはベースラ イン・モードで稼動中のDSMを持つ既存の環境アカウント で、dsminit.shを稼動しないでください。 ______________________________________________________ 1-24 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 1.8.2 /usr/sbin/dsminit.shの起動 例 1-1では、新しいOSF/1アカウントを作成し、それをDSM環境管 理者アカウントとして初期化するために/usr/sbin/dsminit.shを 使用する方法を示しています。 ________________________ 注意 ________________________ /usr/sbin/dsminit.shシェル・スクリプトを稼動するには、 スーパユーザとしてログインしなければなりません。ルー ト・アカウントを環境管理者アカウントとして初期化するこ とはできません。 ______________________________________________________ 例 1-1 /usr/sbin/dsminit.shシェル・スクリプトの起動 # /usr/sbin/dsminit.sh DSM Environment Manager Initialization DSM環境管理者は、DSMコンフィグレーションを定義および作成す るためのOSF/1アカウントを持っていなければなりません。この手 順は、DSM環境管理者として使用するための新規または既存のDEC OSF/1アカウントを初期化することによりDSM環境を定義すること を可能にします。 Enter the account name to use with DSM > dsmmgr The dsmmgr account does not exist, want to create it now [y or n] > y dsmmgrアカウントを作成するために必要な情報を入力してくださ い。このシステムで、およびこのシステムとともにNFSファイルを 共用する全システムで固有のUIDおよびGIDの値を選択してくださ い。 *********************************************************** *** Be sure to enter a login name of 'dsmmgr' *********************************************************** Running /usr/sbin/adduser: (次ページに続く) DSMソフトウェアのインストール 1-25 1.8インストレーション後の作業 例 1-1 (続き) /usr/sbin/dsminit.shシェル・スクリプトの起動 Enter a login name for the new user (for example, john): dsmmgr Enter the UID for (dsmmgr) [300]: Enter a full name for (dsmmgr): dsm manager Enter a login group for (dsmmgr) [users]: Enter another group that (dsmmgr) should be a member of. ( only if none): Enter a parent directory for (dsmmgr) [/usr/users]: The shells are: /usr/bin/sh /usr/bin/ksh /bin/csh /bin/ksh /usr/bin/csh /bin/sh Enter a login shell for (dsmmgr) [/bin/sh]:/bin/csh Adding new user... Rebuilding the password database... 30 password entries, maximum length 87 Creating home directory... You must enter a new password for (dsmmgr). Changing password for dsmmgr. New password: ICEcream (password is not echoed) Retype new password: Finished adding user account for (dsmmgr). The account dsmmgr has been created with /usr/sbin/adduser. OSF/1 Account dsmmgr: Login directory = /usr/users/dsmmgr Login shell = /bin/csh UID = 300 GID = 15 Sure you want to initialize this account now [y or n] ? y Initializing environment dsmmgr... (次ページに続く) 1-26 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 例 1-1 (続き) /usr/sbin/dsminit.shシェル・スクリプトの起動 Directory /usr/users/dsmmgr/dsmdir created Directory /usr/users/dsmmgr/dsmdir/database created Directory /usr/users/dsmmgr/dsmdir/journal created Directory /usr/users/dsmmgr/dsmdir/log created Directory /usr/users/dsmmgr/dsmdir/tmp created File /usr/sbin/dsmbaseline.gls copied to /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsmbaseline.gls File /usr/sbin/dsmbaseline.opt copied to /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsmbaseline.opt File /usr/sbin/dsm11_devtab.dat copied to /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsm11_devtab.dat File /usr/sbin/dsm_remote_ttys.dat copied to /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsm_remote_ttys.dat Empty file /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsmaccess.dat created Empty file /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsm_flock_0 created Empty file /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsm_flock_1 created Empty file /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsm_flock_2 created Empty file /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsm_flock_3 created この時点で、DSM環境管理者のアカウントdsmmgrにログインして、 DSMをベースライン・モードで稼動してDSMデータベース・ボリュ ーム・セットを初期化し、新しいDSMコンフィグレーションを作成 および起動できます。 また、この環境名を/usr/sbin/dsmstartup.sh自動スタートアッ プ・シェル・スクリプトおよび/usr/sbin/dsmshutdown.shシャ トダウン・シェル・スクリプトに追加したいと思うかもしれませ ん。 DSMコンフィグレーションの詳細については『インストレーショ ン・マネージメント・ガイド』を、データベース・ボリューム・ セットの詳細については、『データベース・オペレーション・ガ イド』を参照してください。 OSF/1アカウントが作成され、DSM環境管理者アカウントとして初 期化されました。第2章を注意深く読んでください。第2章では、 DSMコンフィグレーションの作成方法、およびDSM環境へのアクセ ス制御を提供する方法について説明しています。 DSMソフトウェアのインストール 1-27 1.8インストレーション後の作業 ________________________ 注意 ________________________ 今後、本書およびドキュメンテーション・セットの他のマニ ュアルでは、すべてのデフォルトのパス名の/envnmを表すた めに、/dsmmgrを使用します。 ______________________________________________________ adduserコマンドの詳細については、adduser(8)リファレンス・ペ ージを参照してください。 1.8.3 DSMの構成 いったんDSM環境管理者アカウントが初期化されると、スーパユー ザ・アカウントからログアウトし、DSM環境管理者アカウントへロ グインして、DSMを「ベースライン・モード(dsm -M)」で起動して ください。ベースライン・モードの詳細については、第2章の「第 2.1.2項, DSMベースライン・モード」の説明部分を参照してくだ さい。 新しいDSMボリューム・セットおよびコンフィグレーションを作成 するには、次の手順にしたがってください。 1. ^VOLMANユーティリティを用いて、新しいDSMデータベース・ ボリューム・セットを作成します。詳細については、『デー タベース・オペレーション・ガイド』を参照してください。 2. コンフィグレーション作成ユーティリティ(^CONFIG)を用い て、DSMコンフィグレーションを定義します。詳細について は、第2章を参照してください。 3. 新しく初期化されたOSF/1環境管理者アカウント内のDSMコン フィグレーションを^STUユーティリティを用いて起動しま す。詳細については、第2章を参照してください。 いったんスタートアップ用コンフィグレーションを作成すると、 DSMが起動できます。このスタートアップ・プロシジャは、DSMシ ステム環境にとって必要な全プロセスを構築します。これらのプ ロセスの詳細については、第2章を参照してください。 1-28 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 DSMスタートアップに障害が発生した場合には、端末上に説明メッ セージが表示されます。たいていの場合、障害の原因はログ・フ ァイル /usr/users/dsmmgr/dsmdir/log/dsmdemon_base.log (また はdsmdemon_conf.log)内に書き出されています。 1.8.4 DSMコンフィグレーションの自動スタートアップおよびシャット ダウン システムのリブート時の、DSMコンフィグレーションの自動スター トアップおよびシャットダウンを考慮する必要があります。以降 では、自動スタートアップおよびシャットダウンを行う方法につ いて説明します。 1.8.4.1 システム・スタートアップ /usr/sbin/dsmstartup.shファイルは、自動的にスタートアップを 行いたい各DSM環境の名前に追加できる、テンプレート・シェル・ スクリプトです。 例: dsm_all="dsmmgr dsmmgr1 dsmmgr2" for dsm_env in $dsm_all do su - $dsm_env -c "/usr/sbin/dsmstart_script.sh" /dev/null done これは、dsmmgr1環境、dsmmgr2環境、およびdsmmgr環境に対し て、デフォルトのコンフィグレーションを自動的にスタートアッ プします。 スーパユーザは、/usr/sbin/dsmstartup.shファイル内に入ってい るDSMコンフィグレーションをスタートアップするために、これを 稼動できます。 ただし、システムが起動されるたびに自動スタートアップをする ならば、すべてのDSMコンフィグレーションの自動スタートアップ を行う/etc/inittabを次へ追加してください。 dsmstartup:23:once:/sbin/sh /usr/sbin/dsmstartup.sh > /dev/console DSMソフトウェアのインストール 1-29 1.8インストレーション後の作業 追加後、OSF/1システムのスタートアップ時またはランレベル変更 時に、OSF/1/etc/inittabシェル・スクリプトが自動的に実行され ます。 /logディレクトリ環境で起動される各環境に対し て、dsmstartup.logファイルが作成されます。 スーパユーザだけが、dsmstartup.shファイルおよび/etc /inittabファイルを修正できる点に注意してください。 1.8.4.2 システム・シャットダウン /usr/sbin/dsmshutdown.shファイルは、自動的にシャットダウン を行いたい各DSM環境の名前を書き出す、テンプレート・シェル・ スクリプトです。 例: dsm_all="dsmmgr dsmmgr1 dsmmgr2" for dsm_env in $dsm_all do su - $dsm_env -c "/usr/sbin/dsmshut_script.sh" /dev/null done これは、dsmmgr環境、dsmmgr1環境、およびdsmmgr2環境内にある3 つの稼動中のコンフィグレーションを自動的にシャットダウンし ます。環境管理者が現在DSMにログインしている場合、ベースライ ン・モードは、そのDSM環境に対して自動的にシャットダウンでき ないことに注意してください。 /logディレクトリ環境に、dsmshutdown.logファイルが作成されま す。 スーパユーザは、/usr/sbin/dsmshutdown.shファイルを起動し て、ファイル内のDSMコンフィグレーションをシャットダウンでき ます。 ________________________ 注意 ________________________ OSF/1システムのシャットダウン前に、稼動中のDSMコンフィ グレーションを完全にシャットダウンしなければなりませ ん。コンフィグレーションが正しくシャットダウンされてい ない場合、データベースの破壊が起こる可能性があります。 1-30 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 dsmshutdown.shシェル・スクリプトへの呼び出しは、サイト に固有なシャットダウン時の処理を追加しなければなりませ ん。 ______________________________________________________ 1.8.5 X Window System Interface for DSMのインストール DSMキットのインストール時にJDSMXWIN100サブセット( X Window System Interface for DSM )をインストールしない場合、インス トール時に生成されたdsmイメージは、X Windowをサポートしませ ん。 後でJDSMXWIN100をインストールする場合、DSMでサポートできる よう、次を実行しなければなりません。 1. 稼動中のすべてのDSMコンフィグレーションとベースライ ン・モードをシャットダウンします。 2. DSMプロセスが残っていないか、次のコマンドで確認してく ださい。 # ps aux | grep dsm 3. JDSMBASE100サブセットを再構成してください。次のように 入力してください。 # cd / # setld -c JDSMBASE100 SELECT Configuring JDSMBASE100 Linking DSM for DEC OSF/1 AXP image Version 100 with X windows included... setldコマンドで次のエラーがでる場合、DSMプロセスが残ってい ます。 ld: Can't create output file (Text file busy) dsmイメージを再リンクするために、いつでもこの手法が使用でき ます。 DSMソフトウェアのインストール 1-31 1.8インストレーション後の作業 1.8.6 DDPドライバ・プロセス ディストリビュート・データ・プロセッシング(DDP)「ドライ バ・プロセス」は、DSMコンフィグレーション内のプロセスとイー サネット・ドライバ間の通信を扱うバックグラウンド・プロセス です。コンフィグレーションに対してDDPを開始するには、DDPド ライバ・プロセスがすでに稼動中でなければなりません。DDPド ライバ・プロセスを開始するには、スーパユーザとしてログイン し、/usr/sbin/dsmddpstartup.shシェル・スクリプトを起動して ください。このシェル・スクリプトは、dsmddpdrvイメージをバッ クグラウンド・プロセスとして起動します。 ________________________ 注意 ________________________ DSMは、稼動中のコンフィグレーションからのDDPへのア クセスを1度に1つしか許しません。DDPを起動しようとし て、DDPがすでに別の環境内で稼動している場合、%DSM-E- DDPLNKEXISTSエラーでスタートアップできません。 ______________________________________________________ システムに対して適切な値をコマンド・ライン・オプションと して組み込み/usr/sbin/dsmddpstartup.shを最適化できます。ま た、DSMコンフィグレーションを起動する前に、DDPドライバ・プ ロセスを自動的に開始できるよう、/usr/sbin/dsmstartup.shシェ ル・スクリプトを修正することもできます。 dsmddpdrvコマンド・ラインの一般的フォーマットは、次のとおり です。 # dsmddpdrv [-options ] 1.8.6.1 フォアグランドdsmddpdrvコマンド・ライン・オプション 対話形式(フォアグランド)のdsmddpdrvコマンド・ライン・オプシ ョンのリストを、次に示します。 ___________________________________________________________ オプション__説明___________________________________________ -D システムでのイーサネット・デバイスをリストアッ プします。 1-32 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 ___________________________________________________________ オプション__説明___________________________________________ -S DDPドライバ・プロセスをシャットダウンし、DSMコ ンフィグレーションに対するDDPリクエストを終了し ____________ます。_________________________________________ 1.8.6.2 バックグラウンドdsmddpdrvコマンド・ライン・オプション ドライバをバックグランド・プロセスとして起動する/usr /sbin/dsmddpstartup.shシェル・スクリプト内で指定でき るdsmddpdrvコマンド・ライン・オプションのリストを、次に 示します。 ___________________________________________________________ オプション__説明___________________________________________ -n number リモート・ノードの最大数(サーキットの数)を指定 します。各リモート・ノードに対して1つのサーキ ットが必要です。デフォルト値は、20です。最小値 は、4です。最大値は特に制限されていません。 -v number リモート・ボリューム・セットの最大数を指定し ます。この数は、リモート・ノードの数と各リモー ト・ノードでマウントしているボリューム・セット の数から算出します。デフォルト値は、リモート・ ノードの数の10倍です。最小値は、4です。最大値は 特に制限されていません。 DSMソフトウェアのインストール 1-33 1.8インストレーション後の作業 ___________________________________________________________ オプション__説明___________________________________________ -j number ローカル・システム上のジョブ番号の最大値を指定 します。これは、ローカル・ジョブ・メッセージ・ シーケンス・カウンタに対してメモリを割り当てる ために使います。実際のローカル・ジョブの番号の 最大値は、DDPノード・スタートアップ時に決まりま す。それは、^CONFIGユーティリティで指定されてい るユーザ数の最大値です。 DDPドライバ・プロセス開始時にメモリ割り当てが実 行されるので、DDPノード・スタートアップはこの値 を増加できないという点に注意してください。 デフォルトは128、最小値は10、最大値は512です。 DSMコンフィグレーションで128より多くのジョブ数 を指定する場合、DDPドライバ・プロセス開始時に、 この-jのためにより大きな値を指定しなければなり ません。 -J number (リクエスト中の)リモート・システムからのジョブ 番号の最大値として考えられる値を指定します。デ フォルトは128で、最小値は10、最大値は512です。 -d ddu イーサネット・デバイスおよびユニット番号を指定 します。 例: -d ne0 デフォルトでは、DSMは最初に見つけたイーサネッ ト・デバイスを使います。 -L DDPドライバ・ログ・ファイル名を指定します。デフ filename ォルトは、/usr/tmp/dsmddpdrv.logです。 -R number リクエストに対する再実行の最大回数を指定しま す。デフォルト値は、4です。言い換えると、最初の 1回と4回の再実行で、合計5回試みます。最大値は、 255です。制限なく何度も再実行したい場合は、-T 0と指定します。 1-34 DSMソフトウェアのインストール 1.8インストレーション後の作業 ___________________________________________________________ オプション__説明___________________________________________ -T number 1つのリクエストに対するタイムアウトの時間を指 定します。最小値は、5秒です。最大値は、255秒 です。デフォルト値は、10秒です。-T 0を使用する と、タイムアウトされません。 -P number メモリを割り当てるためのパスワード・テーブル・ エントリの数を指定します。デフォルト値は、リモ ート・ノードの数に10を加算した値です。 -m DSM漢字コード系のシステムとDDP通信を行いたい場 ____________合、このオプションを指定する必要があります。___ 1.8.6.3 DDPドライバ・シャットダウン dsmshutdown.shシェル・スクリプトは、DDPドライバ・プロセスを 自動的にシャットダウンします。 DSMソフトウェアのインストール 1-35 2 _________________________________________________________________ DSMの管理 この章では、DSM環境の管理に関する情報を、DSM管理者に提供し ます。ここでは、すでに第1章にしたがって、OSF/1アカウントを DSM環境として使うように初期化済みであることを前提としていま す。この章では、DSM環境の概要およびDSM環境の詳細について説 明しています。 熟練したDSMプログラマの方々は、システム性能を向上するため の情報について、『プログラマーズ・ガイド』を参照してくださ い。ボリューム・セットやデータベースの整合性に関する詳細な 情報は『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してく ださい。OSF/1システム管理の詳細については、OSF/1ドキュメン テーション・セットの『Guide to System Administration』を参 照してください。 DSMの管理 2-1 2.1 DSM環境 _________________________________________________________________ 2.1 DSM環境 「DSM環境」は、DSMの操作を制御するために、DSM管理者が使う作 業領域です。環境の初期化は、DSM管理をサポートするために、次 のリソースを構成します。 o OSF/1アカウント DSM環境管理者アカウントは、管理者がDSMを制御するための 確実な操作用のアカウントを提供します。 o DSMディレクトリ DSMディレクトリおよびサブディレクトリは、DSMプロセスの ために作成されます。それらは、データベース、ジャーナ ル、その他のDSM特殊ファイルを格納するためのデフォルト の位置です。 o 「環境コンフィグレーション・グローバル」(^SYS) 環境コンフィグレーション・グローバル(^SYSグ ローバルは、ベースライン・ボリューム・セッ ト(dsmbaseline.gls)内に配置されています)は、DSM管理 者が環境に対して定義したDSMコンフィグレーションの完全 なデータベースです。コンフィグレーションは、有効な各種 DSM機能、利用可能なデータベース、および操作可能なDSM環 境に関連する他のパラメータが格納されています。DSM環境 の初期化後は、^SYSは空です。 dsmコマンド・ライン上の環境名を指定しない場合、デフォルトの 環境は、プロセスのログイン名です。 2.1.1 環境ディレクトリ、ファイル、および保護 setldでJDSMBASE100サブセットおよびJDSMMAN100サブセットをイ ンストールする場合、DSMは、次のディレクトリでファイルをイン ストールします。 o /var/opt/JDSM100 これらは、ノード固有のファイル(読み込み/書き出しデー タ、共用不可)です。 o /usr/opt/JDSM100 2-2 DSMの管理 2.1 DSM環境 これらは、マシンを越えて共用できる(読み込み専用)構造固 有のファイルです。 図 2-1は、setldを用いてDSMキットをインストールする際に作成 されるディレクトリを示しています。 図 2-1 DSMシステムでのディレクトリ階層(setld) WIDE これらのディレクトリのファイルの詳しいリストおよびファイル の説明は、付録 Aを参照してください。 /usr/sbin/dsminit.sh、dsminit.shを使ってDSM環境を初期化する 際、ディレクトリのツリーとしてDSMディレクトリの集まりである OSF/1アカウントを作成または更新します。このツリーの最上レベ ルのディレクトリは、/dsmdirであり、「環境ルート・ディレクト リ」として知られています。図 2-2は、このディレクトリの構造 を示しています。 ________________________ 注意 ________________________ 本書のこれ以降の説明では、すべての例のデフォルトのパス 名として、/usr/users/dsmmgr/dsmdirを使用しています。 ______________________________________________________ 環境ルート・ディレクトリは、次のディレクトリ・ファイルのた めのデフォルトの位置です。 o デフォルトのログ・ディレクトリ(/log) ログ・ディレクトリとは、ライト・デーモンおよびガーベ ジ・コレクタなどのDSMシステム・プロセスによって作成さ れるログ・ファイルのためのデフォルトの配置場所です。 o デフォルトのジャーナル・ディレクトリ(/journal) DSMの管理 2-3 2.1 DSM環境 ジャーナル・ディレクトリとは、アフター・イメージ・ジャ ーナル・ファイルまたはビフォア・イメージ・ジャーナル・ ファイルのためのデフォルトの配置場所です。 o デフォルトのデータベース・ディレクトリ(/database) データベース・ディレクトリとは、DSMデータベース・ボリ ューム・セットのためのデフォルトの配置場所です。 o デフォルトのtmpディレクトリ(/tmp) このディレクトリは、DSMが内部的に使います。 環境ルート・ディレクトリはまた、次のファイルのデフォルトの 配置場所でもあります。 o ベースライン・ボリューム・セット(dsmbaseline.gls) o ベースライン・スタートアップ・オプション (dsmbaseline.opt) o アクセス制御(dsmaccess.dat) o ロック同期化(dsm_flock_0, dsm_flock_1, dsm_flock_2, dsm_flock_3) o DSM-11デバイス・テーブル(dsm11_devtab.dat) o 外部端末接続特性テーブル(dsm_remote_ttys.dat) データベースおよびジャーナル・サブディレクトリは、DSMボリュ ーム・セットおよびジャーナル・ファイルを格納するデフォルト の配置場所です。データベース・ファイルまたはジャーナル・フ ァイルの配置場所の入力を促すDSMユーティリティは、デフォルト の配置位置として、これらのディレクトリの1つを提示します。 このデフォルトは、いつでも別のパス名を上書きして変更できま す。 ________________________ 警告 ________________________ アフター・イメージ・ジャーナル・ファイルと同じ物理デバ イス上にボリューム・セット・ファイルを配置しないでくだ さい。そのデバイスに障害が発生すると、ボリューム・セッ トのバックアップ・コピーをリカバリするために、アフタ ー・イメージ・ジャーナル・ファイルが必要となります。ビ フォア・イメージ・ジャーナル・ファイルは、主データベー スと同じ物理ディレクトリ・デバイス上に配置できます。た だし、ビフォア・イメージ・ジャーナル・ファイルの適切な 2-4 DSMの管理 2.1 DSM環境 配置を決定するには、ディスク容量とディスク性能とを考慮 してください。 ______________________________________________________ 新しい環境のためにdsminit.shによって初期化されたすべてのデ ィレクトリおよびファイルには、OSF/1のファイル・プロテクショ ンが適用されます。DSM環境管理者は、すべての個人環境ファイル のオーナーであり、これらのファイルに対して読み込み/書き出 し/実行の許可を持っています。これらの個人環境ファイルへのア クセス権は、(スーパユーザ以外)どのユーザも持っていません。 こういったプロテクション管理の形態は、機密を扱う環境、コン フィグレーション、データベース、およびジャーナル・ファイル への特権を持たないアクセスを防ぎます。スーパユーザは、シス テム上の任意のファイルにアクセスできます。 DSM環境およびコンフィグレーションへのアクセスの制御方法の 詳細については、「第2.4節, DSMコンフィグレーションへのユー ザ・アクセスの制御」を参照してください。 2.1.2 DSMベースライン・モード いったんDSM環境が使用できるように初期化されると、環境管理者 のアカウントでログインして、DSMを「ベースライン・モード」 で使用できます。ベースライン・モードへ入るには、次のよう にdsmコマンドでコマンド・ライン・オプション-Mを用いてくださ い。 % dsm -M ベースライン・モードでは、DSMインタプリタへ直接アクセスでき ます。ログイン時に、DSMは次のバナーページを表示します。 Initializing baseline mode... DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP dsmmgr [Baseline] > DSMの管理 2-5 2.1 DSM環境 「[Baseline]アクセス・モード指示子」は、稼動中のコンフィグ レーションがないことを示しています。ベースライン・モードに 最初に入った時に、DSMは、 "Initializing baseline mode..." (ベースライン・モード初期化 中...)というメッセージを表示します。これは、DSMが次の作業を 完了したことを示します。 o dsmbaseline.optファイルのリネーム o ベースライン・ライト・デーモン・プロセスの起動 o ベースライン・ガーベジ・コレクタ・プロセスの起動 o ベースライン共用メモリ・セクションの作成 ベースライン・モードの初期化は、dsm -Mを最初に実行した時に だけしか行われない点に注意してください。 ベースライン・モードで、DSMは、最小限のサービスしか提供して いません。その主要な機能は、稼動中のDSM管理ユーティリティで 使うよう意図されています。 ベースライン・アクセスは、次の特性を持っています。 o DSMインタプリタ機能は、すべて利用可能です。 o ベースライン・モードでは1つの環境で1つのプロセスしか、 DSMを使用することができません。複数の端末から環境管理 者アカウントへログインし、同時に複数のプロセスからベー スライン・モードを稼動しようとした場合、DSMは、次のエ ラー・メッセージを表示します。 % dsm -M %DSM-F-BASERUN, ベースラインモードは既に動いています。 ベースライン・モードからJOBコマンドを実行しようとした 場合にも、このエラーが返されます。 o ジャーナリング、分散データ処理(DDP)、およびその他の高 度な機能は、利用できません。 ベースライン・モードでは、グローバル・アクセスおよびル ーチン・アクセスは、DSMベースライン・ボリューム・セット (dsmbaseline.gls)によって提供されているものに対してだけに制 限されています。DSM管理者は、次の管理活動のためにベースライ ン・モードを使用します。 2-6 DSMの管理 2.1 DSM環境 o DSMボリューム・セットの作成 o DSMコンフィグレーションの定義 o 定義済みDSMコンフィグレーションの起動 HALTコマンドを用いてベースライン・モードからログアウトする 際、ベースライン・コンフィグレーションは稼動中のまま残って います。^SHUTDWNユーティリティを起動すれば、ベースライン・ モードを手動でシャットダウンできます。ただし、コンフィグレ ーションをスタートアップするために^STUユーティリティを起動 する場合には、DSMは、ベースライン・モードを自動的にシャット ダウンします。すると、ベースライン・システム・プロセスは終 了され、ベースライン共用メモリ・セクションも削除されます。 2.1.3 DSMコンフィグレーション 「DSMコンフィグレーション」とは、操作能力とDSM環境の完全な 機能特性を説明してあるデータベースです。コンフィグレーショ ンの定義は、次の事項について指定します。 o グローバル・データ・キャッシングのために、どれくらいの ディスク・バッファが利用可能であるか。 o どのDSMデータベース・セットが含まれているか、および次 の条件が真であるかどうか。 - ビフォア・イメージ・ジャーナリングが可能である。 - アフター・イメージ・ジャーナリングが可能である。 - どのグローバル・リファレンスが変換されるか。 - DDPが有効か無効か。 DSM環境管理者として、コンフィグレーションの特性を命名およ び定義するには、ベースライン・システムへログイン中にコンフ ィグレーション作成ユーティリティ(^CONFIG)を使用してくださ い。いったんコンフィグレーション定義が完了すると、そのコン フィグレーションを「起動」できます。DSM環境管理者アカウント へログインしている間だけ、コンフィグレーションを起動できま す。 DSMの管理 2-7 2.1 DSM環境 定義されたコンフィグレーション機能のすべてをDSM環境ユーザが 利用できる時に、コンフィグレーションが「稼動中」であるとみ なされます。 稼動中のDSMコンフィグレーションは、グローバル・データベース へのアクセスの高効率を提供する、独立「DSMシステム・プロセ ス」および共用データ構造の集まりを組み込んでいます。ベース ライン・ボリューム・セット( dsmbaseline.gls )は、最初のマウ ントされたボリューム・セットとしてコンフィグレーション内に 自動的に組み込まれます。コンフィグレーションは、DSMユーザが 利用できる全機能を構築します。 DSMコンフィグレーションが稼動中の場合、プログラマおよびア プリケーション・ユーザは、各種OSF/1アカウントからそのコン フィグレーションへログインできます。ユーザは、環境管理者 が^CONFIGユーティリティを用いて構築したデフォルトを受け取る ことも、いくつかのDSMコマンド・ラインのデフォルトを上書きす ることもできます。 ベースライン機能しか利用できない場合、コンフィグレーション は「シャットダウン」されているとみなされます。 どのコンフィグレーションも稼動していない時、プログラマまた はアプリケーション・ユーザが-Mコマンド・ライン・オプション を指定せずにDSMを起動しようとしても、そのユーザはアクセスで きません。システムは、次のエラー・メッセージを表示します。 %DSM-E-NOTRUN, DSM のコンフィギュレーションが起動されていま せん。 2.1.4 DSMアカウント 稼動中のコンフィグレーションへアクセスできる、OSF/1ユーザ・ アカウントが構築できます。DSMで使用するために初期化できるア カウントは、次の3つです。 o DSM環境管理者アカウント 2-8 DSMの管理 2.1 DSM環境 /usr/sbin/dsminit.shプロシジャは、DSM環境管理者アカウ ントを作成します。DSMコンフィグレーションは、このアカ ウントからしかスタートアップできません。スーパユーザも コンフィグレーションをスタートアップできる点に注意して ください。このアカウントから、ボリューム・セットの作 成・拡張、およびこの章で説明しているその他の管理作業が 実行できます。このアカウントから、またはスーパーユーザ として、DSMをシャットダウンできます。 DSM環境管理者は、^CONFIGユーティリティを用いて、コンフ ィグレーションに対するコンフィグレーション・アクセス 制御の有効/無効を設定できます。コンフィグレーション・ アクセス制御が有効な場合、dsmaccess.datファイルを修正 し、その環境に対して別のOSF/1アカウントに対するアクセ ス権を与えなければなりません。このファイルが空の場合、 または存在しない場合には、どのユーザもこのDSM環境へア クセスできません。詳細については、「第2.4節, DSMコンフ ィグレーションへのユーザ・アクセスの制御」を参照してく ださい。 o DSMプログラマ・アカウント これらは、DSMルーチンを対話形式で開発する、ユーザの ためのアカウントです。プログラマ・アカウントは、OSF/1 adduserコマンドを用いて作成されます。 o DSMアプリケーション・ユーザ・アカウント これらは、制御された状況のもとで、特定のDSMルーチンだ けを実行するユーザのためのアカウントです。アプリケーシ ョン・アカウントは、OSF/1 adduserコマンドを用いて作成 されます。これらのアカウントは、アプリケーション・ユー ザがDSMアプリケーションに結び付けられていて、DSMインタ プリタと直接やりとりできないような構成になっています。 DSMの管理 2-9 2.2 DSMデータベースの概要 _________________________________________________________________ 2.2 DSMデータベースの概要 DSMデータベースは、「データベース・セット」として名付けられ ている中に編成されています。データベース・セットは、次の3つ の構成要素によって説明されます。 o DSMボリューム・セット DSMボリューム・セットは、DSMグローバルおよびルーチンを 格納するために、特別に形式化されたOSF/1ファイルです。 o アフター・イメージ・ジャーナル・ファイル 稼動中のコンフィグレーション内でグローバルに対して行わ れた修正の実行記録を格納するために、アフター・イメー ジ・ジャーナル・ファイルを使用します。 o ビフォア・イメージ・ジャーナル・ファイル ビフォア・イメージ・ジャーナル・ファイルは、主要なデー タベース・イベントが発生する前のデータベース・ブロック の内容の記録を格納します。主要なデータベース・イベント には、グローバル設定操作によるブロック分割、またはグロ ーバル削除操作によるブロック併合などがあります。 DSMコンフィグレーションを定義する前に、^VOLMANユーティリテ ィで、DSMボリューム・セットを初期化します。この操作は、事前 にOSF/1ファイルを割り当て、環境の初期化中に作成した各種DSM ディレクトリ内のシステム・ディスク・ユニット上にそれらを配 置します。ボリューム・セットは、1〜8つまでのOSF/1ファイルで 成り立つように構成されます。 アプリケーション内で使用したいボリューム・セットを1度作成、 配置したら、それらをデータベース・セットに組み込まなけれ ばなりません。データベース・セット定義は、ボリューム・セッ ト・ファイル名およびジャーナル・ファイル名(アフター・イメー ジおよびビフォア・イメージ)をすべて含んでいます。 DSMは、DSMデータベース・セットをサポートします。 DSMデータベース・セットは、1つのDSMボリューム・セット、オプ ション指定のアフター・イメージ・ジャーナル・ファイル、およ び1つのオプション指定のビフォア・イメージ・ジャーナル・ファ イルで構成されています。DSM環境内の各データベース・セット は、ユニークに命名および定義されています。命名されたデータ 2-10 DSMの管理 2.2 DSMデータベースの概要 ベース・セットの構成要素を作成および修正するには、データベ ース・セットの作成/修正(MODIFY^CONDBS)ユーティリティを使用 してください。 コンフィグレーション作成時には、マウントするためにどのデー タベース・セットを組み込むべきかを指定します。より簡単にデ ータベース・セット定義するために、^CONFIGユーティリティは、 コンフィグレーションの定義時にも、データベースを作成、修正 することを許しています。 いったんデータベース・セットが作成されると、それは、複数の コンフィグレーション内に組み込むことができます。データベー ス・セットの構成要素を修正した場合、そのデータベースを参照 する各コンフィグレーションで、変更内容は反映されます。1つの システム上で稼動中の2つのコンフィグレーションは、同じデータ ベース・セットをマウントできない点に注意してください。 データベース・セットとボリューム・セットを作成および管理す る方法の詳細については、『データベース・オペレーション・ガ イド』を参照してください。 DSMの管理 2-11 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) _________________________________________________________________ 2.3 コンフィグレーション管理(^CONMAN) ^CONMANユーティリティは、コンフィグレーションおよびコンフィ グレーション情報を作成、複写、削除、表示、および修正するた めのユーティリティを提供します。^CONMANを起動するには、次の ように入力してください。 >D ^CONMAN このユーティリティは、次のメニューを表示します。 Configuration Management 1. COPY CONFIGURATION (COPY^CONFIG) 2. CREATE CONFIGURATION (^CONFIG) 3. DELETE CONFIGURATION (DELETE^CONFIG) 4. DISPLAY CONFIGURATION (DISPLAY^CONFIG) 5. MODIFY EXISTING CONFIGURATION (MODIFY^CONFIG) Select Option > 以降では、^CONFIGユーティリティについて説明します。その他 の^CONMANユーティリティについては、第4章を参照してくださ い。 2.3.1 コンフィグレーションの定義(^CONFIG) 新しいコンフィグレーションの定義、または既存のコンフィグレ ーションの設定の修正を行うには、コンフィグレーション作成ユ ーティリティ(^CONFIG)を使用してください。^CONFIGユーティリ ティは、指定の「コンフィグレーション名」で、コンフィグレー ションを格納します。任意の数のコンフィグレーションが作成お よび格納できます。いったんコンフィグレーションが格納される と、それを検索したり、その特性を修正したり、そのコンフィグ レーションを起動できます。 新しいDSMコンフィグレーションを作成するには、DSM環境管理者 アカウントへログインして、コマンド・ライン・オプション-Mを 用いてDSMを起動してください。例 2-1は、利用可能な各種コン フィグレーション・オプションについて説明し、新しいコンフィ グレーションの作成方法を示しています。より詳しいドキュメン 2-12 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) テーションへのリファレンスが、各質問に対して提供されていま す。 ^CONFIGユーティリティ起動前に、コンフィグレーション内で 使用するボリューム・セットすべてを作成する必要がありま す。^VOLMANユーティリティで、ボリューム・セットは作成できま す。^VOLMANの詳細については、『データベース・オペレーショ ン・ガイド』を参照してください。 ________________________ 注意 ________________________ ^CONFIG使用中にを押すと、そのユーティリティを アボートします。この操作は、コンフィグレーションを、部 分的に定義され整合性の欠けたままの状態で放置します。こ のあと続いてコンフィグレーションを起動しようとしても、 成功しないでしょう。コンフィグレーションを完全に定義す るために、ユーティリティで定義される質問には、常にすべ て答えるようにしてください。 ______________________________________________________ 例 2-1 ^CONFIGユーティリティの起動 $ dsm -M DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP dsmmgr [Baseline] >D ^CONFIG Build DSM Configuration Type ? for HELP at any time Would you like extended help [Y OR N] ? Y 各質問についてヘルプ・テキストを表示させたい場合、YES を入力してください。ヘルプを拡張せずに作業にもどるに は、キーを押してください。 (次ページに続く) DSMの管理 2-13 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 アクセスしたいコンフィグレーションの名前を入力してくださ い。この名前は、12文字未満の小文字の英数文字で構成されてい なければなりません。ただし、0を使用することはできません。 現在定義されているコンフィグレーションのリストを表示するに は、^Lと入力してください。 Enter the configuration identifier <1> PAYROLL PAYROLL is not currently defined, define it now [Y OR N] ? Initializing PAYROLL as a new configuration... ディスク・バッファとは、メモリにデータベース・ディスク・デ ータをキャッシュするために使用されるメモリ内バッファです。 DSMで使用されるバッファ技法では、適切なバッファ数を選択する と、物理ディスクI/Oを大幅に減少させ、システム性能を著しく向 上させることができます。多数のユーザを持つ環境では、2000〜 6000のバッファを構成することも珍しくありません。ただし、こ の値はメモリ資源により制限されることがあります。 限定した用途およびテスト試行のためのコンフィグレーションを 作成する場合、小さい数値(300〜600)を選んでください。これに より、コンフィグレーションを起動するために要求されるOSF/1シ ステム調整およびプロセスの量が少なくてすみます。実際の運用 のためのコンフィグレーションを作成する場合、この値を大幅に 引き上げることを推奨します。 最低64バッファが必要です。 第3章を参照してください。 Enter the number of disk buffers > 1200 このコンフィグレーションに対して同時アクセスを許可したいDSM ユーザ数の最大値を入力してください。ガーベジ・コレクタ、ラ イト・デーモン、DDPプロセス、およびジャーナル・プロセスもす べて、DSMユーザとみなされる点に注意してください。 (次ページに続く) 2-14 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 可能性のある各ユーザをサポートすると、余分なメモリ使用が要 求されるので、この値をできるだけ小さくおさえておくことが大 切です。最少許容ユーザ数は、3です。 Enter the maximum number of DSM users <128> コンフィグレーション・アクセス制御は、このコンフィグレーシ ョン稼動中に、どのユーザがアクセスを許されているのかを指定 できます。さらに、プログラマ・モードの能力に対して特定の制 限を設けます。 アクセス制御を有効にする場合には、DSM管理者環境ルート・ディ レクトリ(~/dsmdir )内に配置されているdsmaccess.dat ファイル を修正する必要があります。dsmaccess.datファイルは、このコン フィグレーションへのアクセスを許されているユーザのリストで す。 この章の、「第2.4節, DSMコンフィグレーションへのユーザ・ア クセスの制御」を参照してください。 Enable configuration access control [Y OR N] ? > Y DSMでは、DSMのPDP-11バージョンのために開発されたアプリケー ションの移植を助けるために、コンフィグレーションをDSM-11互 換性モードで稼動することを可能にしています。 DSM-11互換性モードでは、DSMは、MUMPS OPENコマンドおよび USEコマンドに対する引数のシンタックスの位置を認識します。 DSM-11型のデバイス番号は、DSM管理者の環境ルート・ディレクト リ(~/dsmdir )内に配置されているDSM-11デバイス・テーブル・フ ァイル、すなわちdsm11_devtab.datを介して、OSF/1パス名に変換 されます。 DSM-11互換性モードの詳細については、『プログラマーズ・ガイ ド』の互換性に関する付録を参照してください。 (次ページに続く) DSMの管理 2-15 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 このコンフィグレーションに対してDSM-11互換性モードを有効に したい場合には、YESを入力してください。NOを入力する場合に は、DSM本来のシンタックスおよびエラー・メッセージ・テキスト がサポートされます。 Enable DSM-11 compatibility [Y OR N] ? Y ロック・テーブルは、現時点ですべてのユーザに保持されている ロックを持つ共用データ・セクションです。コンフィグレーショ ンが開始される際、DSMは、ここで指定のコンフィグレーション・ ロック・テーブル基本サイズに、マウントされているUCIごとに追 加の1 Kバイト加算して、ロック・テーブル・スペースを割り当て ます。ロック・テーブルがいっぱいであるせいで、DSMがユーザ にロックを与えることができない場合には、コンフィグレーショ ン・ロック・テーブル基本サイズを適切な値に引き上げることが できます。 Enter the size of the lock table in 1KB increments <16> ***System options updated このコンフィグレーションに対して、スタートアップ中にマウン トすべきデータベース・セットの数を入力してください。ベース ライン・ボリューム・セット(dsmbaseline.gls)は、すべてのコン フィグレーションで、最初にマウントすれたボリューム・セット として自動的に含められ、ボリューム・セットS0としてマウント されます。したがって、このコンフィグレーションにマウントし たいアプリケーション・データベース・セットの数を指定するだ けで十分です。このコンフィグレーション内に含まれる全データ ベース・セットに定義されるボリューム・セットの総数は、16を 超えてはいけません。 Number of database sets in this configuration <1> このコンフィグレーションに対して、スタートアップ中にマウン トすべきデータベース・セットの名前を入力してください。 (次ページに続く) 2-16 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 環境内で現在定義されているデータベース・セットをリストアッ プするには、 ^Lを入力してください。 Name of database set #1 > EMPLOYEE コンフィグレーションは、すでに定義されているデータベース・ セットを参照することしかできません。このデータベースはあら かじめ定義されていません。 このデータベース・セットをこの時点で定義するには、YESを入力 してください。操作を逆戻りして、このコンフィグレーションに 対して異なるデータベース・セット名を入力するには、NOを入力 してください。 EMPLOYEE not defined. Define it now [Y OR N] ? コンフィグレーションのスタートアップ時にマウントされるべ き、このデータベース・セット内のボリューム・セットの名前を 入力してください。DSMボリューム・セット名とは、^VOLMANユー ティリティを用いて用意された時に、このボリューム・セットに 与えられた名前です。 DSMボリューム・セット名は、アルファベット大文字3文字でなけ ればなりません。 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 Name of the volume set > EMP DSMボリューム・セットは、1〜8個までのディスクまたはファイ ル・ボリュームで構成されます。このボリューム・セット内のボ リュームの数を入力してください。 (次ページに続く) DSMの管理 2-17 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 Enter the number of volumes in volume set EMP <1> コンフィグレーションのスタートアップ中にマウントするボリュ ームのOSF/1パス名を入力してください。 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 File name of EMP volume 1 < /usr/users/dsmmgr/dsmdir/database/empvol1.gls > /usr/users/dsmmgr/dsmdir/database/empvol1.gls ビフォア・イメージ・ジャーナリングは、データベースの主要な 変更が実行される前に、物理データベース・ブロックが出現する 際に、それらを分けてコピーを保存します。主要な変更には、新 しいブロックの割り当て(分割)を引き起こすSET操作またはデータ ベース・ブロックの割り当て当て解除(併合)を引き起こすKILL操 作が含まれます。 ジャーナリングのこうした扱い方は、まだ書き出しが完了してい ない変更ブロックをディスク・バッファ・キャッシュ内に残した ままシステム障害が発生した場合のデータベース破壊に対して、 高性能な保護手段を提供します。少数のブロックだけがジャーナ ルされ、しかもビフォア・イメージ・ジャーナル出力ファイルは 連続的に再利用されるので、データベースの復元は非常に高速で す。 このデータベース・セット内のボリューム・セットに対して物理 ビフォア・イメージ・ジャーナリングを有効にするには、YESを入 力してください。ビフォア・イメージ・ジャーナリングを使用し たくない場合には、NOを入力してください。 (次ページに続く) 2-18 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 Enable Before-Image Journaling for this database set [Y or N] ? アフター・イメージ・ジャーナリングは、重要なグローバル・デ ータベース・トランザクションを順編成ディスク・ファイルへ保 存する機能です。アフター・イメージ・ジャーナリングは、デー タベースに発生するSETおよびKILLの操作すべてを分けて物理記録 を保存します。万一、媒体障害(たとえばディスク障害)が発生し た場合には、この履歴をバックアップおよび復元の手続きととも に使用して、データベースを現在の状態まで完全にリカバできま す。 このデータベース・セットのボリューム・セットすべてに対し てアフター・イメージ・ジャーナリング・サポートを組み込むに は、YESを入力してください。アフター・イメージ・ジャーナリン グのサポートを組み込みたくない場合、NOを入力してください。 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 Enable After-Image Journaling for this database set [Y or N] ? *** Database set EMPLOYEE updated *** Database set names updated 分散データ処理(DDP)とは、イーサネット・コントローラを用いて 接続されている他のDSM for DEC OSF/1、DSM for OpenVMS、DSM for ULTRIX、またはDSM-11システムのグローバル配列へアクセス を可能にする機能です。ルーチンは、拡張グローバル・リファレ ンス・シンタックスまたはグローバル・トランスレーションを用 いて、リモート・システムからのデータを要求できます。 DDPに対するサポートを組み込むには、YESを入力してください。 DDPに対するサポートを組み込みたくない場合は、NOを入力してく ださい。 (次ページに続く) DSMの管理 2-19 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 Include support for Distributed Data Processing [Y OR N] ? *** DDP parameters updated デフォルトのグローバル属性は、コンフィグレーション全体に渡 り、新しく作成されたグローバルすべてに対して適用されます。 これらがデフォルトの属性である間、^%GLOMANユーティリティを 用いて異なる属性を持つグローバルを作成できます。 このコンフィグレーションのデフォルトのグローバル属性を変更 するには、 YESを入力してください。デフォルトのグローバル属 性を変更したくない場合は、NOを入力してください。 『データベース・オペレーション・ガイド』および、この章の 「第2.4.2項,グローバル・アクセス制御」を参照してください。 Modify global attributes [Y OR N] ? dsmコマンドは一連のコマンド・ライン・オプションをとります。 次のオプションに対してデフォルト値が指定できます。 Global Directory -g UCI,VOL Routine Directory -r UCI,VOL Source Buffer Size -b nnnnn Symbol Table Size -t nnnnnn Stack Size -s nnnn [NO]TYPEAHEAD -e/-d typeahead [NO]CENABLE -e/-d cenable [NO]NOUNDEFINED -e/-d noundefined PROMPT -P "string" [NO]KANJI -e/-d kanji [NO]DRAFT -e/-d idraft (次ページに続く) 2-20 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 このコンフィグレーションに対するデフォルトのコマンド・ライ ン・オプションの値を変更したい場合、YESを入力してください。 変更したくない場合、NOを入力してください。 『プログラマーズ・ガイド』を参照してください。 Modify DSM default command line options [Y OR N] ? グローバル・トランスレーション・テーブルは、デフォルトで ないDSMディレクトリ(UCI,VOL)でグローバル・リファレンスを論 理的に発生させる順応性のある方法を提供します。これは、ロー カルまたはリモート(DDP使用)で、DSMまたはDSM-11システム上の DSMディレクトリ間のグローバルへ、透過的なアクセスを提供しま す。 『データベース・オペレーション・ガイド』を参照してくださ い。 Modify Global Translation Tables [Y OR N] ? *** Configuration PAYROLL defined このコンフィグレーションを、DSMスタートアップ実行に使用すべ き、新しいデフォルトのコンフィグレーションとして設定したい 場合には、YESを入力してください。このコンフィグレーションを デフォルトのコンフィグレーションとして設定したくない場合に は、NOを入力してください。 Make PAYROLL the new default configuration [Y OR N] ? Y このコンフィグレーションに対して指定したすべてのオプショ ンとともにDSMを開始したい場合には、YESを入力してください。 システム・パラメータを変更する必要がある場合、ここでNOと答 え、必要な変更を行い、システムをリブートするのが、最良の方 法です。その後、再びDSMへログインして、^STUユーティリティを 用いてコンフィグレーションを開始してください。 (次ページに続く) DSMの管理 2-21 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 例 2-1 (続き) ^CONFIGユーティリティの起動 Start up configuration PAYROLL [Y OR N] ? この時点で、コンフィグレーションは完全に定義され、開始の準 備が整ったことになります。先の質問にYESと答えた場合には、次 の質問が表示されます。 Enable user logins on startup [Y OR N] ? システム管理作業上の理由から、機能的に十分ととのったDSMコン フィグレーションへの排他的アクセスが要求される状況では、ロ グインを禁止することが役に立ちます。 スタートアップ完了後のDSMへのユーザ・ログインを禁止するに は、この質問にNOと答えてください。-Mコマンド・ライン・オプ ションでDSMにログインするユーザだけが、稼動中のコンフィグレ ーションへのアクセスを許されています。他のユーザはすべて、 「現在DSMログインは禁止されています。」というメッセージを受 け取ります。 DSMの開始と同時にアプリケーション・ユーザ全員が利用できるよ うに設定するには、YESと答えてください。 これでコンフィグレーションが開始されました。DSMは次を表示し ます。 Starting DSM configuration PAYROLL Mounting volume set DSM with 1 volume Mounting /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsmbaseline.gls as volume 1 with 2000 2KB blocks Mounting volume set EMP with 1 volume Mounting /usr/users/dsmmgr/database/empvol1.gls as volume 1 with 25000 2KB blocks 2 Volume Sets mounted DSM Write Demon ..... Started as PID 13123 DSM Garbage Collector ...... Started as PID 13124 DSM startup complete - User logins enabled 2-22 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 2.3.2 コンフィグレーションのスタートアップおよびシャットダウン DSMコンフィグレーションが完全に定義されると、それを対話形式 でスタートアップおよびシャットダウンできます。以降では、コ ンフィグレーションをスタートアップおよびシャットダウンする 方法について説明します。 2.3.2.1 DSMコンフィグレーションへのルート・アカウント・アクセス DSM環境管理者だけが、コンフィグレーションをスタートアップ できます。スーパユーザは、どのDSM環境に対してもDSMをベース ライン・モードで起動することはできません。またスーパユーザ は、ベースライン・モードを用いてDSMコンフィグレーションをス タートアップすることもできません。ただし、スーパユーザは、 OSF/1 suコマンドを用いて、DSM環境管理者になることができ、コ ンフィグレーションをスタートアップできます。 例: # su - dsmmgr ルート・アカウントは常に、任意の稼動中のコンフィグレーシ ョンへログインすることが許されています。いったん稼動中 のコンフィグレーションへログインした後は、スーパユーザ は、^SHUTDWNユーティリティを用いて、そのコンフィグレーショ ンをシャットダウンできます。 例: # dsm -M -E dsmmgr -a "^SHUTDWN" 2.3.2.2 コンフィグレーションのスタートアップ DSMを対話的にスタートアップするには、DSM環境管理者アカウン トへログインしてください。ログイン後、コマンド・ライン・オ プション-Mを用いてDSMを稼動し、コンフィグレーション・スター トアップ・ユーティリティ(^STU)を起動してください。 例: DSMの管理 2-23 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) % dsm -M DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP dsmmgr [Baseline] >D ^STU DSM Configuration Startup Enter the configuration identifier Enable user logins on startup [Y OR N] ? . . . システム・スタートアップの詳細については、第1章の「第 1.8.4.1項,システム・スタートアップ」を参照してください。 2.3.2.3 コンフィグレーションのシャットダウン DSMコンフィグレーションを対話形式でシャットダウンするには、 DSM環境管理者アカウントでログインしてください。ログイン後、 コマンド・ライン・オプション-Mを指定してDSMを稼動してくださ い。^SHUTDWNユーティリティを用いて、すべてのDSMユーザ・プロ セスを停止し、DSMライト・デーモンおよびDSMガーベジ・コレク タを含むシステム・プロセスを正しい順序でシャットダウンして ください。 例: % dsm -M DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP dsmmgr [MGR,DAS] >D ^SHUTDWN Processes in DSM Environment DSMMGR on 24-APR-1993 15:47 PID Name State Device UCI,VOL Routine Cmds Refs Login 13123 DSM garcol 0 104 21-Aug 15:35 13124 DSM demon 0 0 21-Aug 15:35 14312 dsmmgr tty02 APL,DAS 228164 38377 21-Aug 10:12 2-24 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) Continue with shutdown ? (Y/N) > Y . . . システム・シャットダウンの詳細については、第1章の「第 1.8.4.2項,システム・シャットダウン」を参照してください。 ________________________ 注意 ________________________ DSMユーザ・プロセスまたはDSMシステム・プロセスを停止す るためにOSF/1 kill -9コマンドを使用すると、同じDSMボリ ューム・セットへアクセスしているその他のユーザを一時停 止させる可能性があります。また、データベースを破壊して しまうこともあります。DSMユーザを安全に終了するには、 DSM ^FORCEXユーティリティを使用してください。このユー ティリティの使用方法の詳細については、第4章を参照して ください。 ______________________________________________________ 2.3.3 コンフィグレーションの情報の修正 DSM環境管理者アカウントを最初に作成した時には、dsminit.shプ ロシジャが、制限付きのDSMコンフィグレーションを稼動するため に必要な最小限のアカウント制限、クォータ、および特権を設定 します。オペレーティング環境およびコンフィグレーション情報 を修正する際には、これらの値を調節しなければなりません。 次の例は、必要な機能をすべて持っているDSMコンフィグレーショ ンの、推奨している構築方法について説明しています。 1. ^CONFIGユーティリティで、新しいオプションや値を含む新 しいコンフィグレーションを作成します。 2. DSMを再度起動して、^STUユーティリティでコンフィグレー ションを起動します。 コンフィグレーションの作成は、何回行っても構いません。つま り、1度に2、3個の新機能またはリソースを作成して、新しいコン フィグレーションをテスト試行し、その後で新しい機能を追加し てください。この方法で、DSMコンフィグレーションに対して行う 変更内容の影響を確実に理解および制御できるようになります。 DSMの管理 2-25 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) 2.3.4 複数のDSMコンフィグレーションの稼動 OSF/1システム上では、各DSM環境に対して1つのコンフィグレーシ ョンという具合に、同時に複数のDSMコンフィグレーションを稼動 できます。1つの環境に対して1つのコンフィグレーションを構築 するには、スーパユーザ・アカウントへログインして、/usr/sbin /dsminit.shプロシジャを起動し、各環境に対するDSM管理者アカ ウントを初期化してください。第1章では、このプロシジャについ て説明しています。 環境名は、常にDSM管理者アカウント名と等価でシステムでユニー クな名前です。環境名は、環境内で稼動中のコンフィグレーショ ンへアクセスするために、アプリケーション・ユーザおよびプロ グラマによって使用されます。 アクセスしたい環境を選択するには、コマンド・ライン・オプシ ョン-E envnmを指定してください。たとえば、次のDSMコマンド行 を入力すれば、どのユーザでも環境production内で稼動中のコン フィグレーションへアクセスできます。 % dsm -E production DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP production [WRK,VBA] > DSMバナー・ページが、ログインUCIおよびボリューム・セットと ともに、選択された環境を表示することに注意してください。 環境productionのためのDSM管理者がコマンド・ライン・オプショ ン-E productionなしにDSMへログインする場合、DSMは、その管理 者アカウント環境から稼動中の現コンフィグレーションへのアク セスを試みます。 % dsm DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP production [WRK,VBA] > 2-26 DSMの管理 2.3コンフィグレーション管理(^CONMAN) ここで、同じOSF/1システム上で2つの環 境productionとdevelopmentが同時に別々のコンフィグレーシ ョンを稼動する状況について考えてみましょう。production環境 へアクセスするために、次のように入力してください。UCIとボ リューム・セットを選択するには、コマンド・ライン・オプショ ン-g UCI,VOLを、デフォルト以外のルーチン・ディレクトリを選 択するには、コマンド・ライン・オプション-r UCI,VOLを指定し てください。 % dsm -E production -g WRK,PRD -r RTN,PRD DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP production [WRK,PRD] > development環境へアクセスするには、次のように入力してくださ い。 % dsm -E development -g ARD,DEV -r RTN,DEV DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP development [ARD,DEV] > DSMの管理 2-27 2.4 DSMコンフィグレーションへのユーザ・アクセスの制御 _________________________________________________________________ 2.4 DSMコンフィグレーションへのユーザ・アクセスの制御 以降では、DSMコンフィグレーションおよびグローバルへのアクセ スを制御する方法について説明します。 2.4.1 コンフィグレーション・アクセス制御 DSM環境管理者は、^CONFIGユーティリティを用いれば、DSMコンフ ィグレーションへのアクセス制御ができます。 >D ^CONFIG . . . Enable configuration access control [Y OR N] ? > Y . . . /usr/users/dsmmgr/dsmdir/dsmaccess.datファイルは、/usr/sbin /dsminit.shによって作成され、そのコンフィグレーションへアク セスするための特権を与えられているユーザのデータベースを組 み込んでいます。アクセス制御が可能な場合、dsmaccess.datフ ァイルを修正して、その環境に対するコンフィグレーションへの アクセス権を持つユーザのログイン名を入力しなければなりませ ん。 例: smith wong lab1 tillman payroll dsmaccess.datファイルは、1行につき1つの名前しか説明していま せん。任意のエディタを用いて、このファイルが修正できます。 2-28 DSMの管理 2.4 DSMコンフィグレーションへのユーザ・アクセスの制御 ________________________ 注意 ________________________ dsmaccess.datファイルが存在しない場合、または空の場合 には、DSM環境管理者しかそのコンフィグレーションをアク セスできません。 ______________________________________________________ 2.4.2 グローバル・アクセス制御 DSMは、ユーザのデフォルト(ログイン)UCI名およびボリューム・ セットに基づいてグローバル・アクセス制御を定義する保護機構 を使用します。それには、次の4つのユーザ・クラスがあります。 WORLD 任意のボリューム・セット上の任意のUCIへログインし たユーザ GROUP 対象グローバルのUCI名と同じ文字で始まる名前を持つ UCIへログインしたユーザ SYSTEM ボリューム・セット0(MGR)上の最初のUCIへログインし たユーザ UCI 対象グローバルを保持するUCIへログインしたユーザ グローバルのためのこれら4種類の各ユーザ・クラスに対して、別 のプロテクション・レベルが適用できます。定義されているプロ テクション・レベルは、次のとおりです。 読み込み グローバル参照操作 書き出し グローバルSET操作 削除 グローバルKILL操作 パージ グローバル・ディレクトリKILL操作 これらのプロテクション・レベルを、任意の組み合せで各グロー バルの各ユーザ・クラスに設定できます。 DSMの管理 2-29 2.4 DSMコンフィグレーションへのユーザ・アクセスの制御 ここで説明しているすべての保護機構の目的は、DSMデータベース 内のグローバルへのアクセスを制御することです。グローバル保 護を適切に適用すると、あるUCIおよびボリューム・セットへログ イン中に、どのユーザがグローバルへのアクセスを獲得するのか を決定できます。UCIおよびボリューム・セットへのログイン・ア クセスは、OSF/1アカウント特権の割り当ておよびコンフィグレー ション・アクセス制御方法の選択によって制御されます。 DSMグローバル保護の詳細については、『データベース・オペレー ション・ガイド』を参照してください。 2.4.3 プログラマ・モードおよびアプリケーション・モードに関する 制限事項 DSMでは、プログラマ・モードおよびアプリケーション・モードに 対してどのような制限を課すべきかを決定するために、2つの特権 ビット・マスクを使用します。このビット・マスクは、MGR,DSM UCI内にある^SYSコンフィグレーション・グローバル内に格納され ています。 o ^SYS(ID,"RESTRICTION MASK1") o ^SYS(ID,"RESTRICTION MASK2") ID は、コンフィグレーション名です。 MASK1は、アクセス制御システムが有効な場合に、プログラマ・モ ードおよびアプリケーション・モードのユーザが利用できない機 能を指定します。MASK2は、アクセス制御システムが有効でない場 合に、プログラマ・モードおよびアプリケーション・モードのユ ーザが利用できない機能を指定します。アクセス制御は、^CONFIG ユーティリティを使用するコンフィグレーション単位で有効、ま たは無効です。 関数がライブラリ(%)ルーチンから実行されている場合には常に、 制限されている機能すべてを利用できる点に注意してください。 表 2-1は、制限されている機能のビット表現および各マスクに対 するシステム提供のデフォルト値を示しています。1という値は、 制限が適用されているという意味があることに注意してくださ い。 2-30 DSMの管理 2.4 DSMコンフィグレーションへのユーザ・アクセスの制御 表 2-1 マスクのビット表現 ___________________________________________________________ デフォルト ビット位 の デフォルトの 置________設定時の制限__________マスク1_____マスク2________ 0/1 ライブラリ(%)ルーチ 1 0 ン修正 1/2 VIEWおよび$VIEWの使 1 0 用 2/4 -e bypasオプションの 1 0 使用 3/8 特権付き外部呼び出し 1 0 の使用 4/16 %SETUCI外部呼び出し 1 0 の使用 5/32 %SHELL外部呼び出しの 0 0 使用 6/64 ZESCAPEコマンドの使 0 0 __________用_______________________________________________ 自身のシステムの必要条件をサポートするために、2つの特権ビッ ト・マスクを手動で再定義できます。 アクセス制御システムが有効で、ユーザに対して、ビット位 置0、1、2、3、および4を制限したい場合には、MASK1 = 31 (1+2+4+8+16 - MASK1およびMASK2に設定されている値を獲得す るために、各ビット位置の値が加算されます。)を設定してくださ い。 アクセス制御システムが禁止されており、ユーザに対して、ビッ ト位置0、1、2、3、および4を制限したい場合には、MASK2 = 31を 設定してください。 DSMの管理 2-31 2.5 DSM独立プロセス _________________________________________________________________ 2.5 DSM独立プロセス ここでは、DSMコンフィグレーション構築時にDSMが作成する各種 システム・プロセスについて説明します。次のOSF/1独立プロセス が、環境の機能をサポートするために作成されます。 o ライト・デーモン(グローバル・データの変更点をデータベ ースへ書き出す) o ガーベジ・コレクタ(グローバルKILLの結果として解放され るディスク・スペースを再生利用する) o ジャーナル・プロセス(すべてのSETおよびKILLを記録する) o 1つ以上のDDPサーバ(他のDSMシステムとの通信を指示して、 リモート・システム・グローバルへのアクセスを許可する) ベースライン・モードまたはコンフィグレーションのスタートア ップ時に、ライト・デーモンおよびガーベジ・コレクタは常に起 動されます。コンフィグレーションに組み込まれているデータベ ース・セットに対してアフター・イメージ・ジャーナリングが有 効な場合、コンフィグレーションのスタートアップ中にジャーナ ル・プロセスが起動されます。DDPが有効な場合には、コンフィグ レーション・スタートアップ中、または後に対話形式で^DDPユー ティリティを使用する際に、DDPサーバが定義されます。 以降では、これらの独立プロセスの詳細について説明します。ま た、これらのプロセスの追加情報については、『データベース・ オペレーション・ガイド』を参照してください。 2.5.1 ライト・デーモン ライト・デーモンとは、ボリュームへの遅延書き出しのためのグ ローバル・データを保持するディスク・バッファを含む、DSM共用 データに対する仮想メモリ・セクションを作成および初期化する OSF/1プロセスです。ディスク・バッファ内に累積されているデー タを用いて、ボリュームのすべての書き出しを実行します。 ライト・デーモンがコンフィグレーションのためにスタート アップされる際、DSMはdsminit.shプロシジャが起動された時 に作成されたログ・ファイル・ディレクトリ内に、dsmdemon_ conf.logと呼ばれるログ・ファイルを作成します。ベースラ イン・モードに対してライト・デーモンがスタートアップす 2-32 DSMの管理 2.5 DSM独立プロセス る時には、そのログ・ファイルはdsmdemon_base.logと呼ばれ て、dsmdemon_conf.logと同じディレクトリ内に配置されます。 これらのファイルは、ライト・デーモンによって生成される エラーを格納します。DSMスタートアップに障害が発生した場 合、/usr/users/dsmmgr/dsmdir/log/dsmdemon_conf.logまたは /usr/users/dsmmgr/dsmdir/log/dsmdemon_base.logを調べてくだ さい。 ライト・デーモンが稼動中に、ライト・デーモン・ログ・ファイ ルを出力または表示できます。ライト・デーモンは、リカバリ不 可能なディスク書き出しエラーの発生を記録し、オペレータ・コ ンソール・デバイス上にそれらを表示します。 2.5.2 ガーベジ・コレクタ ガーベジ・コレクタとは、大規模なグローバル・サブツリーの削 除によって、グローバル構造から取り除かれたブロックの割り当 てを解除するOSF/1プロセスです。また、ビフォア・イメージ・ジ ャーナリングが有効であるボリューム・セットの周期的なチェッ クポイントも実行します。 ガーベジ・コレクタがコンフィグレーションのためにスタ ートアップする際、DSMは、dsminit.shプロシジャが起動 された時に作成されたログ・ファイル・ディレクトリ内 に/usr/users/dsmmgr/dsmdir/log/dsmgarcol_conf.logと呼ば れるログ・ファイルを作成します。ベースライン・モードのため にガーベジ・コレクタをスタートアップする際、そのログ・ファ イルはdsmgarcol_base.logと呼ばれて、dsmgarcol_conf.logと同 じディレクトリ内に配置されます。これらのファイルには、ガー ベジ・コレクタ・プロセスに関するエラー情報が記録されます。 ガーベジ・コレクタが稼動中に、ガーベジ・コレクタのログ・フ ァイルを出力または表示できます。 DSMの管理 2-33 2.5 DSM独立プロセス 2.5.3 ジャーナル・プロセス アフター・イメージ・ジャーナリングは、DSMアプリケーショ ンがグローバル・データベース上で実行するSETコマンドおよ びKILLコマンドの記録を保存する手段を提供します。DSM管理 者は、^CONFIGユーティリティを使用して適切なスタートアッ プ・オプションを選択することで、アプリケーションに対する ジャーナリングを有効にし、コンフィグレーションをスター トアップします。選択後、ジャーナリングをグローバル単位 で有効にできます。デフォルトでは、ジャーナル・ファイル は、/usr/users/dsmmgr/dsmdir/journal内に配置されます。 DSM環境管理者は、ジャーナリング操作を制御するために、DSMセ ッション中にジャーナル・プロセスとやりとりできます。これを 実行するために、DSM管理者は、『データベース・オペレーショ ン・ガイド』で説明しているジャーナル・プロセス・ユーティリ ティを使用します。 2.5.4 DDPサーバ DDPサーバとは、DSMアプリケーションと、その他のDSMシステムま たはアプリケーションとの間の通信リンクを管理するOSF/1プロセ スです。DSM管理者は、起動するDDPサーバの数を選択できます。 DSM環境管理者は、コンフィグレーション・スタートアップより先 に^CONFIGユーティリティを用いて、DDPスタートアップ・オプシ ョンを定義できます。いったんコンフィグレーションが稼動状態 になると、^DDPユーティリティが、追加のDDP情報を提供します。 『データベース・オペレーション・ガイド』では、DDPユーティリ ティを用いてDDPサーバを正しく構築する方法および開始する方法 について説明しています。 2-34 DSMの管理 3 _________________________________________________________________ DSMの最適化 この章では、関連するOSF/1プロセス、およびDSMを起動するた めに必要なシステム・パラメータの調節について説明します。ま た、グローバル統計ユーティリティ(^GLSSTA)についても説明し ます。 DSMの最適化 3-1 3.1概要 _________________________________________________________________ 3.1 概要 DSMと使うための、OSF/1オペレーティング・システムの調整に は、次のものが含まれます。 o 共用メモリの調節 o オープン・ファイル制限の調節 3-2 DSMの最適化 3.2 DSM共用メモリの構成 _________________________________________________________________ 3.2 DSM共用メモリの構成 DSMコンフィグレーション用の共用メモリに関する必要条件は、次 の項目によって決まります。 o 構成したディスク・バッファの数 o ユーザの最大人数 o ロック・テーブル・サイズ o ボリューム・セットの数 各環境に対して、ベースライン・コンフィグレーションと稼動中 のコンフィグレーションの両方を十分収容できる共用メモリが必 要です。 共用メモリのためのOSF/1 shmmax調整用パラメータは、通常/sys /confディレクトリ内に配置されるOSF/1コンフィグレーション・ ファイル内に格納されます。 あるDSMを呼び出したシステムに対する典型的なOSF/1コンフィグ レーション・ファイルのリストの1部を、次に示します。 % more /sys/conf/DSM ident "DSM" . . . shmmin 1 shmmax 4194304 shmmni 100 shmseg 32 . . . OSF/1 shmmaxパラメータの値は、バイト単位で指定します。した がって、先程のコンフィグレーション・ファイルは、最大サイズ 4,194,304バイト(1024*4096)の共用メモリ・セクションを持って います。 DSMベースライン・コンフィグレーションでは、共用メモリの固定 値は170,000バイトが必要条件となっています。 DSMの最適化 3-3 3.2 DSM共用メモリの構成 稼動中のDSMコンフィグレーションの必要条件は、次の公式で算出 されます。 必要なバイト数 = 34,000 + 2,160 * ディスク・バッファの数 + 1,200 * ユーザの最大人数 + ロック・テーブルのサイズ + 11,000 * ボリューム・セットの数 ^CONFIGユーティリティで指定されているように、ロック・テーブ ルのサイズは1024バイト(1Kバイト)の倍数である点に注意してく ださい。 また、ボリューム・セットの数は、ベースライン・ボリューム・ セットを含んでいない点にも注意してください。ベースライン・ ボリューム・セットの必要条件は、34,000バイトのオーバヘッド に組み込まれています。 たとえば、次のコンフィグレーションについて考えてみてくださ い。 100ディスク・バッファ 20ユーザ 8Kバイトのロック・テーブルのサイズ 2ボリューム・セット DSMコンフィグレーションの共用メモリに関する必要条件を算出す るには、この公式を用いてください。 34,000 + (2,160 * 100) + (1,200 * 20) + 8,192 + (11,000 * 2) = 34,000 + 216,000 + 24,000 + 8,192 + 22,000 = 304,192 bytes 環境のための必須共用メモリは全体で、304,192バイトです。 コンフィグレーションの共用メモリ・セクションを収容するた め、shmmaxの現在値は、304,192より大きくなければなりません。 OSF/1コンフィグレーション・ファイル修正後にはOSF/1カーネ ルを再構築する必要があるということに注意してください。 OSF/1カーネルの再構築の詳細については、『DEC OSF/1 System 3-4 DSMの最適化 3.2 DSM共用メモリの構成 Administrator's Guide』および『DEC OSF/1 Guide to Kernel Debugging』を参照してください。 DSMの最適化 3-5 3.3オープン・ファイル制限の設定 _________________________________________________________________ 3.3 オープン・ファイル制限の設定 OSF/1システムは、デフォルトのオープン・ファイル制限を持って います。オープン・ファイル・テーブルおよび生きた状態のiノー ド・テーブルのサイズも、オープン・ファイルの数に制限を設け ています。 DSMを稼動する各コンフィグレーションは、4つのflockファイル (dsm_flock_0、dsm_flock_1、dsm_flock_2、dsm_flock_3)をオー プンしなければなりません。 DSMコンフィグレーションのオープン・ファイルの必要条件は、 ユーザの最大人数で決まります。オープン・ファイルの最大 数に対するOSF/1 MAX_NOFILE調整用パラメータは、ファイル /usr/include/sys/types.h内に格納されます。この値を、/usr /include/param.hというファイル内のOPEN_MAX_SYSTEM調整用パラ メータの値より大きくすることはできません。OPEN_MAX_SYSTEMの 値を引き上げる場合、OSF/1カーネルを再構築しなければなり ません。OSF/1カーネルの再構築の詳細については、『System Administrator's Guide』を参照してください。 稼動中のDSMコンフィグレーションの必要条件は、次の公式で算出 されます。 必要なオープン・ファイル = 6 + 2 * マウントされているボリュー ム・セットの数 + 2 * ユーザの最大人数 たとえば、次のDSMコンフィグレーションについて考えてみてくだ さい。 o 4つのマウントされたボリューム・セット(ベースライン・ボ リューム・セットを含んでいません) o (^CONFIGを用いて設定された)100人のDSMユーザ DSMコンフィグレーションのオープン・ファイルに関する必要条件 を算出するには、次の公式を使ってください。 3-6 DSMの最適化 3.3オープン・ファイル制限の設定 6 + (4 * 2) + (100 * 2) = 6 + 8 + 200 = 214 オープン・ファイル 一般的に、DSM環境のオープン・ファイル制限は、114オープン・ ファイルです。DSMコンフィグレーションのこのオープン・ファイ ル必要条件を満たすために、MAX_NOFILEの現在値を114まで増やさ なければなりません。 OSF/1コンフィグレーション修正後には、OSF/1カーネルを再構築 しなければならない点に注意してください。OSF/1カーネルの詳細 については、『Guide to Kernel Debugging』を参照してくださ い。 DSMの最適化 3-7 3.4グローバル統計(^GLSSTA) _________________________________________________________________ 3.4 グローバル統計(^GLSSTA) グローバル・システム性能に関する情報を記録するには、グロー バル統計ユーティリティ(^GLSSTA)を使用してください。^GLSSTA を起動するには、次のように入力してください。 >D ^GLSSTA このユーティリティは、次のメニューを表示します。 Global Statistics Menu 1. MONITOR (MONITOR^GLSSTA) 2. RECORD (RECORD^GLSSTA) 3. REPLAY (REPLAY^GLSSTA) Select Option > MONITOR^GLSSTAユーティリティは、グローバル・システム性能を 対話形式でモニタするために使用されます。RECORD^GLSSTAユーテ ィリティは、出力デバイス(デフォルトは、dsm_glssta.log )へグ ローバル統計情報を書き出します。REPLAY^GLSSTAユーティリティ は、RECORD^GLSSTAを用いて記録された情報を再生できます。 そのレポートは、端末上に対話形式で表示されます。表示を停止 するには、キーを押してください。 次は、MONITOR^GLSSTAユーティリティの一例です。 >D MONITOR^GLSSTA Monitor Statistics: Sampling interval (seconds) <3> Display statistics for all volume sets [Y OR N] ? ここでキーを押したあと、例 3-1で示されているよう に、レポートが端末上に表示されます。 3-8 DSMの最適化 3.4グローバル統計(^GLSSTA) 例 3-1 ^GLSSTAレポート DSM V1.0 Volume Set Statistics 12-AUG-1992 18:08:19.63 0.01 CUR AVE MIN MAX ABS LAST 1 Physical Reads 0.00 0.00 0.00 0.00 383 0 2 Logical Reads 1662.00 1510.91 1662.00 1662.00 54148 4986 3 Physical Writes 45.67 41.52 45.67 45.67 1873 137 4 Logical Writes 359.33 326.67 359.33 359.33 10956 1078 5 Search Last Tries 590.33 536.67 590.33 590.33 25514 1771 6 Search Last Successes 463.33 421.21 463.33 463.33 18645 1390 7 Global Accesses 678.67 616.97 678.67 678.67 26335 2036 8 Global Gets 339.67 308.79 339.67 339.67 13167 1019 9 Global $DATAs 196.33 178.48 196.33 196.33 4603 589 10 Global $NEXTs 0.00 0.00 0.00 0.00 0 0 11 Global Sets 98.67 89.70 98.67 98.67 8160 296 12 Global Kills 44.00 40.00 44.00 44.00 405 132 13 Global Seizes 34.67 31.52 34.67 34.67 388 104 14 Global Seize Waits 8.67 7.88 8.67 8.67 124 26 15 Global Access Waits 21.00 19.09 21.00 21.00 285 63 16 Directory Searches 23.00 111.82 123.00 123.00 1209 369 17 Block Allocates 9.33 8.48 9.33 9.33 133 28 18 Block Deallocates 15.00 13.64 15.00 15.00 141 45 19 Global Synch Waits 0.00 0.00 0.00 0.00 29 0 20 Global List Waits 9.00 8.18 9.00 9.00 316 27 21 Global Buffer Waits 10.67 9.70 10.67 10.67 351 32 22 Buffer Write Waits 0.00 0.00 0.00 0.00 0 0 CUR、AVE、MIN、およびMAXのカラムは、毎秒の平均値を表してい ます。表示されているエントリは、次のように解釈されます。 1 物理読み込み DSMグローバル・バッファ・キャッシュへデータベース・ブ ロックを読み込むために実行された、実際の物理読み込みの 回数。 2 論理読み込み グローバル・アクセスのためにデータベース・ブロックが要 求された回数。 3 物理書き出し DSMライト・デーモンがディスクへ書き出したDSMブロックの 数。 DSMの最適化 3-9 3.4グローバル統計(^GLSSTA) 4 論理書き出し DSMプロセスがディスク・ブロックを修正し、書き出しが必 要であるとマーク付けした回数。 5 サーチ・ラスト・トライ DSMプロセスが最終参照DSMブロックをチェックして、グロー バル参照を試みた回数。 6 サーチ・ラスト・サクセス DSMプロセスが最終参照DSMブロックをチェックしただけで、 グローバル参照を解決できた回数。 7 グローバル・アクセス DSMグローバル・システムが実行したGET、SET、 KILL、$DATA、および$NEXTの合計回数。 8 グローバルGET グローバル変数の読み込みが実行された合計数。 例: S A=^X(4) 9 グローバル$DATA グローバル変数$DATA操作の実行合計回数。 例: S A=$D(^X(4)) 10 グローバル$NEXT グローバル変数$NEXT操作の実行合計回数。 例: S A=$N(^X(-1)) S A=$O(^X("")) 11 グローバルSET グローバル変数SET操作の実行合計回数。 3-10 DSMの最適化 3.4グローバル統計(^GLSSTA) 例: S ^X(4)="PATIENT" 12 グローバルKILL グローバル変数KILL操作の実行合計回数。 例: K ^X(4) 13 グローバル占有 DSMデータベースへの複数ブロックの更新(ブロックの分割お よびマージ操作)を実行している間に、DSMプロセスによって ボリューム・セットが排他的に占有された回数。 14 グローバル占有の待機 他のプロセスが同時期に、あるボリューム・セットへすでに アクセスしていたために、DSMプロセスがそのボリューム・ セットに対して排他的なアクセス権を獲得しなければならな かった回数。 15 グローバル・アクセス待機 他のプロセスが、あるボリューム・セットを占有(排他的に 占有)していたために、DSMプロセスがそのボリューム・セッ トへのアクセスを待機しなければならなかった回数。 16 ディレクトリ検索 参照すべきグローバルを見つけるために、DSMプロセスがボ リューム・セットのグローバル・ディレクトリを検索した回 数。 17 ブロック割り当て 分割操作の場合のように、DSMグローバル構造へ追加された DSMブロックの数。 18 グローバル割り当て解除 マージ操作の場合のように、DSMグローバル構造から取り除 かれて、空きであるとマーク付けされたDSMブロックの数。 19 グローバル同期の待機 DSMの最適化 3-11 3.4グローバル統計(^GLSSTA) DSMグローバル・バッファ以外のデータ構造への排他的アク セスを試みて、DSMプロセスが待機しなければならなかった 回数。 20 グローバル・リスト待機 キャッシュ内のDSMデータベース・ブロックを検索する前 に、DSMプロセスが待機しなければならなかった回数。 21 グローバル・バッファ待機 DSMプロセスが、キャッシュ内のDSMデータベース・ブロック への排他的アクセスを待機しなければならなかった回数。 22 バッファ書き出し待機 まだ書き出されていない修正済みブロックでキャッシュがい っぱいになったので、新しいブロックをキャッシュへ読み 込むために、DSMプロセスが待機しなければならなかった回 数。 LOGICAL/PHYSICAL READとLOGICAL/PHYSICAL WRITEの比率が高いの は、キャッシュ効率が高いということを示しています。LOGICAL /PHYSICALの比率が低いのは、不十分なキャッシュ、または極端 に散在したデータベース・リファレンスであることを示していま す。 SEARCH LAST SUCCESSの数値が大きいということは、アプリケー ションが、リースト・リーセントリ・ユーズド・チェック・アル ゴリズムをおおいに利用しているということを示します。SEARCH LASTアルゴリズムがグローバル・リファレンスに関して成功しな い場合、DSMは、最上部のポインタ・ブロックからデータ・レベル へとたどって参照しなければなりません。この操作は、2つ以上 のデータベース・ブロックのアクセスを含んでいるので、SEARCH LAST SUCCESSは、実質の性能残量を表しています。 待機の統計情報(占有の待機、アクセス待機、同期の待機、リスト 待機、バッファ待機、書き出し待機)は、プロセスが各種DSMリソ ースを得ようと競っていることを示します。プロセスが待機を強 いられれば強いられるほど、グローバル・システム内の同時使用 は少なくなります。さらに、リソースへのアクセスを調整するた めにプロセスが待機させられる場合は、システム・オーバヘッド が拡大されます。 3-12 DSMの最適化 3.4グローバル統計(^GLSSTA) 極端な状況のもとでは、バッファ書き出し待機は、重大な性能劣 化を引き起こすことがあります。これらの場合、通常ディスク・ キャッシュの除去が、こうした問題を取り除きます。 グローバル・ハンドラは、ボリューム・セットごとにアクセスの 調整を行います。結果として、最も頻繁に修正されるグローバル を別個のボリューム・セットへ移動することで、データベース・ ハンドラの同時アクセスと効率を増すことができます。 その他の統計情報は、グローバル・システムがどのくらいの量の 作業を実行中であるかを示すものであって、データベース効率を 示すものではありません。 DSMの最適化 3-13 4 _________________________________________________________________ DSMシステム・ユーティリティ この章では、DSM管理者およびオペレータにとって役に立つ DSMシステム・ユーティリティについて説明します。 DSMシステム・ユーティリティ 4-1 4.1 DSMユーティリティの概要 _________________________________________________________________ 4.1 DSMユーティリティの概要 DSMユーティリティは、DSMシステムに提供されているルーチンの 集まりであり、それらは、作業を実行し必要な情報を提供してく れます。ユーティリティは、2つのカテゴリに分かれています。 o システム・ユーティリティ o ライブラリ・ユーティリティ 一般に、ライブラリ・ユーティリティはアプリケーション・プロ グラマのニーズを満たし、システム・ユーティリティはDSM管理者 のニーズを満たします。どのDSMユーザも、ライブラリ・ユーティ リティへアクセスできます。ライブラリ・ユーティリティの詳細 については、『プログラマーズ・ガイド』で説明しています。こ れらのルーチンの名前は、パーセント記号(%)で始まります。シ ステム・ユーティリティについては、この章および本書のいたる ところで説明しています。コマンド・ライン・オプション-Mを指 定してDSMコマンドを入力したユーザ、またはMGR UCIへログイン したユーザだけが、システム・ユーティリティへアクセスできま す。これらのユーティリティは、ベースライン・ボリューム・セ ットのMGR UCI内に存在しています。 DSMは、すべてのシステム・ユーティリティおよびライブラリ・ ユーティリティを、メニューを通じて提供しています。メニュー は、端末上にオプションを表示します。そしてユーザは、特定の 作業を実行するために必要なオプションを選択します。 またユーティリティは、オンライン・ヘルプも提供します。プロ ンプトに対する適切な応答がよくわからない場合、ヘルプを参照 するためにクェッション記号(?)を入力してください。これに応 答して、DSMは、オプションをリストアップするか、または詳しい 情報が必要なオプションを特定するように指示します。 ^%HELPユーティリティは、すべてのDSMコマンド、変数、および関 数に関するオンライン情報を提供します。DOコマンドを用いて、 またはDSMプロンプト(>)の後にクェッション記号(?)を入力し て、^%HELPが起動できます。 4-2 DSMシステム・ユーティリティ 4.2ユーティリティに関する取り決め事項 _________________________________________________________________ 4.2 ユーティリティに関する取り決め事項 ユーティリティの説明で例外とされていない限り、すべてのユー ティリティは、次の取り決め事項を適用します。 o ユーティリティまたはユーティリティ・プロンプトに関す る情報を得るには、クェッション記号(?)を入力してくださ い。システムは、これに応答してヘルプ・テキストを表示し ます。 o 各メニューは、番号付けされたオプションのリストを表示し ます。オプションは、より低レベルのメニュー、または実際 のユーティリティを示します。オプションを選択するには、 その数字、または名前(他の名前と区別がつく文字数分)のど ちらかを入力してください。またメニューは、ユーティリテ ィ・ルーチン名を括弧で囲んで表示します。 o メニューから抜けるには、キーを押すか、プロンプ トの後でサーカンフレックス記号(^)を入力しキー を押します。どのユーティリティから抜ける場合も、同じ方 法を使ってください。ユーティリティがキーをデフ ォルト値として解釈する場合、前画面への移動やメニュー退 去はサーカンフレックス記号の入力で行ってください。 o ユーティリティが、実行を開始した後は、実行が完了する前 に停止させないでください。ファイルをオープン状態で放置 したり、VIEWバッファを割り当てたまま放置したり、変数を 未定義のまま放置する危険性があります。完全に終了するま でユーティリティを稼動させておいてください。確実に再起 動させたいのなら、そのユーティリティの実行を最後まで完 了させてください。 o ユーティリティは正確なOSF/1パス名しか、入力ファイルま たは出力ファイルとして受け付けません。自身の端末は0で 参照できますが、その他のデバイスはすべて、デバイス名で 指定しなければなりません。 o ルーチンまたはグローバルを操作するような、いくつかのユ ーティリティでは、ユーティリティ・プロンプトに対して複 数の名前を指定したい場合があるかと思います。アスタリス ク記号(*)をワイルドカード文字として使用できます。アス タリスク自体は、ALLを表します。英数文字で構成される文 字列の最後の文字がアスタリスク記号の場合、それは、その 文字列で始まる名前すべてを指すとユーティリティは解釈し DSMシステム・ユーティリティ 4-3 4.2ユーティリティに関する取り決め事項 ます。たとえば、ALP、ALPHA、およびALP123を指定するに は、ALP*と入力してください。 また、次のこともできます。 - ルーチン名またはグローバル名の入力を促すプロンプト に対して、^Dと入力します。これに対して、選択を助け るためにグローバル・ディレクトリまたはルーチン・デ ィレクトリの内容が表示されます。 - すでに選択したルーチンまたはグローバルのリストを作 成するには、^Lと入力します。 - 名前の範囲を入力します。たとえば、A-FZZZなどがそう です。 - ある1つの操作から単一の名前、または名前の範囲を除 外するために、ルーチン名の前に負号を付けます。たと えば、-A*および-B-CZZなどがそうです。ワイルドカー ドの使用に注意してください。 o DSMは常に、数値を10進法で返します。ただし、『プログラ マーズ・ガイド』で説明している数値変換のライブラリ・ユ ーティリティでは、数値を他の進法に変換できます。 4-4 DSMシステム・ユーティリティ 4.3 DSMシステム・ユーティリティの起動 _________________________________________________________________ 4.3 DSMシステム・ユーティリティの起動 DSMユーティリティは、次の3つの方法でアクセスできます。 o システム・ユーティリティのメニューを表示する、次のコマ ンドを入力する方法 >D ^SYS このユーティリティは、次のメニューを表示します。 System Utilities 1. CONFIGURATION MANAGEMENT (^CONMAN) 2. DATABASE SET MANAGEMENT (^DBSMAN) 3. DISTRIBUTED DATA PROCESSING (^DDP) 4. EXTERNAL CALL CONVERSION 5. PERFORMANCE UTILITIES 6. SYSTEM MANAGEMENT (^SYSMAN) Select Option > o プログラマ・モードでDSMユーティリティのルーチン名を直 接入力する方法 >D ^CONMAN o ユーティリティのルーチン名をDSMコマンド・パラメータと して使用し、DSMをアプリケーション・モードで起動する方 法 % dsm -M -a "^CONMAN" DSMシステム・ユーティリティ 4-5 4.4コンフィグレーション管理ユーティリティ(^CONMAN) _________________________________________________________________ 4.4 コンフィグレーション管理ユーティリティ(^CONMAN) コンフィグレーションを作成および管理するには、^CONMANユーテ ィリティを使用してください。^CONMANユーティリティ・メニュー から、次のコンフィグレーション管理ユーティリティへアクセス できます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ________ルーチン名___________________________ コンフィグレーション COPY^CONFIG のコピー コンフィグレーション ^CONFIG 作成 コンフィグレーション DELETE^CONFIG 削除 コンフィグレーション DISPLAY^CONFIG 表示 既存のコンフィグレー MODIFY^CONFIG ション修正 _____________________________________ ユーティリティ____________ルーチン名_ アフター・イメージ・ジャ ^CONAIJ ーナリング コマンド・ライン・オプシ ^CONCLQ ョン データベース・セット ^CONDBS DDPオプション ^CONDDP デフォルト・コンフィグレ ^CONDEF ーション グローバル特性 ^CONGLO グローバル変換 ^CONTR システム・オプション______^CONOPT____ ___________________________________________________________ ^CONFIGユーティリティの詳細については、本書の第2章を参照し てください。以降では、その他の^CONMANユーティリティについて 説明します。 4-6 DSMシステム・ユーティリティ 4.4コンフィグレーション管理ユーティリティ(^CONMAN) 4.4.1 コンフィグレーション表示(DISPLAY^CONFIG) 次の例は、DISPLAY^CONFIGユーティリティについて説明していま す。DISPLAY^CONFIGユーティリティは、^CONFIGユーティリティを 用いて完全に定義されたコンフィグレーションに関する情報を表 示します。たとえば、PAYROLLコンフィグレーションを表示するに は、次のように入力してください。 % dsm -M DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP dsmmgr [MGR,TES] >D DISPLAY^CONFIG このユーティリティは、次を表示します。 *** CONFIGURATION DISPLAY Enter the configuration identifier Output Device ? <0> *** CONFIGURATION PAYROLL *** System options: -------------- Configuration access control enabled Y Number of disk buffers 1200 Maximum number of users 128 Database sets: ------------ Database set #1 = EMPLOYEE DSM database set EMP /usr/users/dsmmgr/dsmdir/database/empvol1.gls No Before-Image Journaling No After-Image Journaling DDP parameters: DDP not included -------------- DSMシステム・ユーティリティ 4-7 4.4コンフィグレーション管理ユーティリティ(^CONMAN) Default global attributes: -------------------------- Journaling No Keep Attributes: No Non-% Global Access Privileges System World Group UCI % Global Access Privileges System World Group UCI DSM default command line qualifiers: ----------------------------------- none defined After-Image Journaling: not enabled ---------------------- 4.4.2 コンフィグレーションのコピー(COPY^CONFIG) COPY^CONFIGユーティリティは、別のコンフィグレーション定義を 作成するために、既存のコンフィグレーションの全コンフィグレ ーション情報をコピーできます。 COPY^CONFIGを起動するには、次のように入力してください。 >D COPY^CONFIG この操作は、すでに存在するのコンフィグレーションの内容をコ ピーして、新しいコンフィグレーションを作成します。 Name of configuration to copy: Enter the configuration identifier > PAYROLL Name of configuration to create: Enter the configuration identifier > BENEFITS Are you sure you want to copy configuration PAYROLL to BENEFITS [Y OR N] ? Y Copying configuration PAYROLL to a new configuration BENEFITS... Copy complete 4-8 DSMシステム・ユーティリティ 4.4コンフィグレーション管理ユーティリティ(^CONMAN) 既存のコンフィグレーションのコピーを作成し、MODIFY^CONFIGユ ーティリティで部分的な変更ができます。 4.4.3 コンフィグレーション修正(MODIFY^CONFIG) MODIFY^CONFIGユーティリティは、^CONFIGユーティリティ全体を 起動することなく、既存のコンフィグレーションの部分修正がで きます。MODIFY^CONFIGを起動するには、次のように入力してくだ さい。 >D MODIFY^CONFIG Modify Configuration Utilities 1. AFTER-IMAGE JOURNALING (^CONAIJ) 2. COMMAND LINE OPTIONS (^CONCLQ) 3. DATABASE SET (^CONDBS) 4. DDP OPTIONS (^CONDDP) 5. DEFAULT CONFIGURATION (^CONDEF) 6. GLOBAL CHARACTERISTICS (^CONGLO) 7. GLOBAL TRANSLATION (^CONTR) 8. SYSTEM OPTIONS (^CONOPT) Select Option > 各オプションは、既存の情報を修正できます。たとえば、^CONDDP ユーティリティを選択した場合には、^CONFIGからのDDP質問が 表示されます。^CONTRユーティリティ以外のオプションはすべ て、^CONFIGと同じ情報を表示します。^CONTRユーティリティは、 ユーティリティのメニューを表示します。^CONTRユーティリティ の詳細については、『データベース・オペレーション・ガイド』 で説明しています。 4.4.4 コンフィグレーション削除(DELETE^CONFIG) 既存のコンフィグレーションを削除するには、DELETE^CONFIGユー ティリティを使ってください。このユーティリティを起動するに は、次のように入力してください。 DSMシステム・ユーティリティ 4-9 4.4コンフィグレーション管理ユーティリティ(^CONMAN) >D DELETE^CONFIG WARNING *** This operation DELETES an entire configuration Enter the configuration identifier > MAIN Are you sure you want to delete the MAIN configuration [Y OR N] ? Y Deleting the MAIN configuration... done. 4-10 DSMシステム・ユーティリティ 4.5データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) _________________________________________________________________ 4.5 データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) アフター・イメージ・ジャーナリング、ビフォア・イメージ・ ジャーナリング、およびデータベースとボリューム・セット の管理に関しては、^DBSMANユーティリティを使用してくださ い。^DBSMANユーティリティ・メニューから、次のユーティリティ へアクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ____________ルーチン名_______________________ アフター・イメージ・ジャ ^JOURNAL ーナリング ビフォア・イメージ・ジャ ーナリング データベース・セット・ユ ーティリティ ボリューム・セット・ユー ^VOLUTL ティリティ_________________________________________________ 以降では、これらのユーティリティについて説明します。 4.5.1 アフター・イメージ・ジャーナリング・ユーティリテ ィ(^JOURNAL) ^JOURNALユーティリティは、アフター・イメージ・ジャーナリン グ・プロセスの使用を制御します。^JOURNALユーティリティ・メ ニューから、次のアフター・イメージ・ジャーナリング・ユーテ ィリティへアクセスできます。 DSMシステム・ユーティリティ 4-11 4.5データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) ___________________________________________________________ ユーティリテ ィ____________ルーチン名___________________________________ デジャーナル ^DEJRNL _____________________________________________ ユーティリティ__________ルーチン名___________ DSM-11テープからのデジ DSM11^DEJRNL ャーナル ジャーナル・ログからの LOG^DEJRNL デジャーナル 選択ファイルのデジャー FILE^DEJRNL ナル_________________________________________ ファイル _____________________________________________ ユーティリティ_______________ルーチン名______ 新しいログ・ファイルの作成 NEWLOG^JRNL ジャーナル・ファイルの初期 ^JRNINIT 化 ジャーナル・ファイルの内容 LIST^JRNL のリストアップ ラベル・ブロックの内容のリ LABEL^JRNL ストアップ___________________________________ グローバル SETJRN^%GLOMAN リスト _____________________________________________ ユーティリティ__________ルーチン名___________ ジャーナル・ファイル追 ADDFIL^JRNL 加 リストのクリア CLRFIL^JRNL リストのコピー COPFIL^JRNL ジャーナル・ファイル削 DELFIL^JRNL 除 リスト表示______________DISFIL^JRNL__________ 4-12 DSMシステム・ユーティリティ 4.5データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) ___________________________________________________________ ユーティリテ ィ____________ルーチン名___________________________________ オペレータ _____________________________________________ ユーティリティ________ルーチン名_____________ ジャーナル・ファイル CLOSE^JRNL のクローズ ジャーナリング禁止 DISABLE^JRNL オープン・ファイル名 DISPLAY^JRNL の表示 ジャーナリング可能 ENABLE^JRNL ジャーナル・ステータ STATUS^JRNL ス ジャーナル・ファイル OPEN^JRNL のオープン オペレータ再表示 REPLY^JRNL ジャーナリング禁止 PAUSE^JRNL ジャーナリング可能____RESUME^JRNL____________ ___________________________________________________________ 『データベース・オペレーション・ガイド』では、アフター・イ メージ・ジャーナリング・ユーティリティの詳細について説明し ています。 4.5.2 ビフォア・イメージ・ジャーナリング・ユーティリティ ビフォア・イメージ・ジャーナル・ファイル(BIJ)の作成、ジャー ナル・ファイルの内容の調査、崩壊したデータベースの修復のた めにジャーナル・ファイルを使うには、ビフォア・イメージ・ジ ャーナリング・ユーティリティを使用してください。^DBSMANユー ティリティ・メニューから、次のビフォア・イメージ・ジャーナ リング・ユーティリティへアクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ________ルーチン名___________________________ 作成 ^BIJINIT 調査 ^BIJEXAM 強制実施______________^BIJFORC_____________________________ DSMシステム・ユーティリティ 4-13 4.5データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) 『データベース・オペレーション・ガイド』では、ビフォア・イ メージ・ジャーナリング・ユーティリティの詳細について説明し ています。 4.5.3 データベース・セット・ユーティリティ データベース・セットを管理するには、データベース・セット・ ユーティリティを使用してください。^DBSMANユーティリティ・メ ニューから、次のユーティリティへアクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ____________ルーチン名_______________________ データベース・セットの作 MODIFY^CONDBS 成/修正 データベース・セットの削 DELETE^CONDBS 除 データベース・セットの表 DISPLAY^CONDBS 示_________________________________________________________ 『データベース・オペレーション・ガイド』では、データベー ス・セット・ユーティリティの詳細について説明しています。 4.5.4 ボリューム・セット・ユーティリティ(^VOLUTL) DSMボリューム・セット、UCI、およびUCIに対応づけられているグ ローバルを管理するには、^VOLUTLユーティリティを使用してくだ さい。^VOLUTLユーティリティはまた、データベース整合性ユーテ ィリティも提供します。^VOLUTLユーティリティ・メニューから、 次のユーティリティへアクセスできます。 4-14 DSMシステム・ユーティリティ 4.5データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) ___________________________________________________________ ユーティリティ________ルーチン名___________________________ データベース修復 _____________________________________ ユーティリティ__ルーチン名___________ ブロック・ダン ^BLDMP プ 高速IC ^FASTIC FIX ^FIX 整合性チェッカ__^IC__________________ ディスク・ブロック・ ^DBT タリー グローバル管理 ^%GLOMAN マウントされた ^%VOLTAB ボリューム・セットの 表示 UCI管理 ^UCIMAN _____________________________________ ユーティリティ__ルーチン名___________ UCI追加 ^UCIADD UCI名修正 ^UCINAME UCI表示 ^UCISHOW UCI成長 ^UCIGAM UCI検索チェイ ^UCICHAIN ン___________________________________ ボリューム管理 ^VOLMAN _____________________________________ ユーティリティ__ルーチン名___________ 追加 ADD^VOLMAN 作成 CREATE^VOLMAN 拡張____________EXTEND^VOLMAN________ ボリューム・セット・ ^VOLINH アクセス___________________________________________________ データベース修復ユーティリティ、およびグローバル管理とボリ ューム・セット管理ユーティリティの詳細については、『データ ベース・オペレーション・ガイド』を参照してください。以降で は、^DBTユーティリティについて説明します。 DSMシステム・ユーティリティ 4-15 4.5データベース・セット管理ユーティリティ(^DBSMAN) 4.5.4.1 ディスク・ブロック・タリー(^DBT) ^DBTユーティリティは、ボリューム・セット内のブロックの割り 当てに関してレポートします。高速タリーまたは詳細タリーの起 動が選択できます。高速タリーは、マップ番号、利用可能なブロ ック、およびブロックがどのように使用されているかについて簡 易レポートを提供します。詳細タリーは、さらに詳しいレポート を提供します。 4-16 DSMシステム・ユーティリティ 4.6分散データ処理ユーティリティ(^DDP) _________________________________________________________________ 4.6 分散データ処理ユーティリティ(^DDP) DDPサーバに関する情報を収集し、サーバをシャットダウンする には、^DDPユーティリティを使用してください。^DDPユーティリ ティは、DDP操作の制御、およびDDPに関する情報の表示を行うオ プションを組み込んでいます。^DDPユーティリティ・メニューか ら、次のユーティリティへアクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ___ルーチン名________________________________ サーキット管理 ^DDPCIR __________________________________________ ユーティリティ_____ルーチン名_____________ サーキット・ステ STA^DDPCIR ータス サーキット・カウ RESET^DDPCIR ンタ再設定 サーキット・カウ COUNT^DDPCIR ンタ表示__________________________________ DDPの構成 ^CONDDP 機密保護 ^DDPSEC __________________________________________ ユーティリティ_____ルーチン名_____________ ノード・パスワー ADD^DDPSEC ド追加 ノード・パスワー DELETE^DDPSEC ド削除 データベース・エ LIST^DDPSEC ントリの リストアップ ノード・パスワー MODIFY^DDPSEC ド修正____________________________________ シャットダウン STOP^DDPLNK DDP スタートアップ START^DDPLNK DDP________________________________________________________ DDPユーティリティの詳細については、『データベース・オペレー ション・ガイド』を参照してください。 DSMシステム・ユーティリティ 4-17 4.7パフォーマンス・ユーティリティ _________________________________________________________________ 4.7 パフォーマンス・ユーティリティ 統計グローバル・パフォーマンスを獲得するには、^GLSSTAユーテ ィリティを使用してください。^GLSSTAユーティリティへは、シス テム・ユーティリティ・メニュー(^SYS)からアクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ__ルーチン名_________________________________ グローバル統計 ^GLSSTA ___________________________________________ ユーティリ ティ________ルーチン名_____________________ モニタ MONITOR^GLSSTA 記録 RECORD^GLSSTA 再生________REPLAY^GLSSTA__________________ ___________________________________________________________ ^GLSSTAの詳細については、第3章を参照してください。 4-18 DSMシステム・ユーティリティ 4.8システム管理ユーティリティ(^SYSMAN) _________________________________________________________________ 4.8 システム管理ユーティリティ(^SYSMAN) DSMのスタートアップ、シャットダウン、アクセス制御の提供、お よびメモリやシステム使用状況の表示をするには、^SYSMANユーテ ィリティを使用してください。^SYSMANユーティリティ・メニュー から、次のシステム管理ユーティリティへアクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ_____ルーチン名______________________________ 強制終了 ^FORCEX ロック・テーブル ^LOCKTAB 表示 ログイン ^LOGIN DSMユーザ表示 ^%SY シャットダウン ^SHUTDWN スタートアップ_____^STU____________________________________ ^STUユーティリティの詳細については、第1章を参照してくださ い。^%SYユーティリティの詳細については、『プログラマーズ・ ガイド』を参照してください。 以降では、^FORCEX、^LOCKTAB、^SHUTDWN、および^LOGINユーティ リティについて説明します。 4.8.1 強制終了(^FORCEX) ^FORCEXユーティリティは、指定DSMユーザ・プロセスに対してイ メージ終了を強制実行します。kill -9コマンドでDSMを実行する プロセスを削除したい場合、まず^FORCEXでイメージを終了しなけ ればなりません。これによって、イメージがDSMグローバル・サブ システムから正常に退去することが保証されます。 ________________________ 注意 ________________________ DSMユーザまたはシステム・プロセスを停止するためにOSF/1 kill -9コマンドを用いると、同じDSMボリューム・セットへ アクセスしている他のユーザ全員を一時停止させてしまうこ とがあります。また、データベースを劣化させる場合もあり ます。 ______________________________________________________ DSMシステム・ユーティリティ 4-19 4.8システム管理ユーティリティ(^SYSMAN) 4.8.2 ロック・テーブル表示(^LOCKTAB) ^LOCKTABユーティリティは、DSMロック・テーブルを表示します。 ロック・テーブルには、次の情報が格納されています。 o オーナPID o ロック・タイプ o 変数名 4.8.3 シャットダウン(^SHUTDWN) ^SHUTDWNユーティリティは、DSMコンフィグレーションをシャット ダウンします。コンフィグレーションをシャットダウンする際、 バックグラウンドDSMプロセスは停止され、アプリケーション・プ ロセスは退去され、ボリューム・セットはディスマウントされま す。 4.8.4 ログイン制御(^LOGIN) ^LOGINユーティリティは、ユーザ・ログインを有 効(ENABLE^LOGIN)に設定したり、禁止(DISABLE^LOGIN)でき ます。 4-20 DSMシステム・ユーティリティ 4.9外部呼び出し変換関数ユーティリティ _________________________________________________________________ 4.9 外部呼び出し変換関数ユーティリティ 外部呼び出し変換関数のパッケージ・テーブルおよびCソース・ ファイルへのルーチン・テーブルを変換するには、外部呼び出し 変換関数ユーティリティを使用してください。^SYSユーティリテ ィ・メニューから、次の外部呼び出し変換関数ユーティリティへ アクセスできます。 ___________________________________________________________ ユーティリティ_____ルーチン名______________________________ パッケージ・テー ^ECPACK ブル ルーチン・テーブ ^ECTAB ル_________________________________________________________ DSMシステム・ユーティリティ 4-21 A _________________________________________________________________ システムにインストールされているファイル 表 A-1は、setldでDSMをインストールする際に作成されるファイ ルについて説明しています。 表 A-1 インストールされているDSMファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ________ファイル_______________説明__________________ /var/opt/JDSM100 DSM読み込みおよび書き 出し可能ファイルすべて を含むディレクトリ /var/opt/JDSM100 /tmp /var/opt/JDSM100 dsmddpstartup.sh DDPスタートアップ・シ /sbin dsmshut_script.sh ェル・スクリプト dsmshutdown.sh DSMシャットダウン・シ dsmstart_script.sh ェル・スクリプト dsmstartup.sh DSMシャットダウン・シ ェル・スクリプト DSMスタートアップ・シ ェル・スクリプト DSMスタートアップ・シ ェル・スクリプト /usr/opt/JDSM100 JDSM100 DSM読み込み専用ファイ ルすべてを含むディレク トリ /usr/opt/JDSM100 dsm DSMイメージ /bin dsmddpdrv DDPドライバ _________________________________________________________________ (次ページに続く) システムにインストールされているファイル A-1 表 A-1 (続き) インストールされているDSMファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ________ファイル_______________説明__________________ /usr/opt/JDSM100 dsm11_devtab.dat DSM-11デバイス・テーブ /dsmutl dsm_remote_ttys.dat ル dsmbaseline.gls リモート・ターミナル・ dsmbaseline.opt テーブル dsmivp.input ベースライン・ボリュー dsmroutines.upg ム・セット dsmglobals.upg ベースライン・オプショ ン・ファイル 稼動中のDSM IVPのため に使用される入力 更新のためのDSMルーチ ン(任意指定) 更新のためのDSMグロー バル(任意指定) _________________________________________________________________ (次ページに続く) A-2 システムにインストールされているファイル 表 A-1 (続き) インストールされているDSMファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ________ファイル_______________説明__________________ /usr/opt/JDSM100 dsm_ecpak_bld.sh 外部呼び出しパッケー /sbin dsm_ectab_bld.sh ジ・テーブルの変換 dsmanasys 外部呼び出しルーチン・ dsmbaseupg_links.sh テーブルの変換 dsmdaslupg_links.sh DSMシステム・アナライ dsmdlink.sh ザ dsminit.sh ファイル・リンク作 dsmlink.sh 成/除去(任意指定) dsmmanupg_links.sh ファイル・リンク作 dsmtape_rebld_ 成/除去 relink.sh 個人dsmイメージの作成 dsmupgrade.sh DSM環境初期化ファイル dsmxwinupg_links.sh dsmイメージ・シェル・ スクリプトのリンク ファイル・リンク作 成/除去 イメージ作成のための ASCII/EBCDICファイル ボリューム・セットの更 新(任意指定) ファイル・リンク作 成/除去 _________________________________________________________________ (次ページに続く) システムにインストールされているファイル A-3 表 A-1 (続き) インストールされているDSMファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ________ファイル_______________説明__________________ /usr/opt/JDSM100 dsm11_devtab.example DSM-11デバイス・テーブ /examples dsm_ectable.tab ル例 dsm_example_ecbld.sh 空の外部呼び出しルーチ dsm_example_eccode.c ン・テーブル dsm_example_ 空のパッケージ・テーブ ecpackage.tab ル構築プロシジャ dsm_example_ ECALLプロシジャ・ソー ecpackagex.tab ス・コード dsm_example_ 修正されたパッケージ・ ectable.tab テーブル dsm_ioctl.table Xウィンドウ外部呼び出 dsm_remote_ しパッケージ・テーブル ttys.examples 外部呼び出しルーチン・ dsm_xwin_ テーブル examples.sav I/O device table dsm_xwin_examples_ ターミナル・テーブル例 adbook.uil の除去 X Window System例セー ブセット X Window System例 /usr/opt/JDSM100 libdsm.a DSMオブジェクト・ファ /lib イルのライブラリ /usr/opt/JDSM100 dsm.1 DSMリファレンス・ペー /man/man1 ジ /usr/opt/JDSM100 dsm_relnotes.txt 『リリース・ノート』 /relnotes dsmeco.txt ECOリストアップ(任意指 定) /usr/opt/JDSM100 dsm_ebcasc.c ASCII/EBCDIC変換テーブ /src dsmapi.h ル DSM一般定義 _________________________________________________________________ (次ページに続く) A-4 システムにインストールされているファイル 表 A-1 (続き) インストールされているDSMファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ________ファイル_______________説明__________________ /usr/opt/JDSM100 dsm_xmumps_ X Window Systemディレ /xwin dictionary.dat クトリ _________________________________________________________________ (次ページに続く) システムにインストールされているファイル A-5 表 A-1 (続き) インストールされているDSMファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ________ファイル_______________説明__________________ A-6 システムにインストールされているファイル /usr/opt/JDSM100 dsm_ecall_x_pktab.o X Window Systemファイ /xwin/obj dsm_xwin_xlib_code.o ル dsm_xwin_xlib_ . table.o . dsm_xwin_xmotif_ . code.o dsm_xwin_xmotif_ table.o dsm_xwin_xmotifrm_ code.o dsm_xwin_xmotifrm_ table.o dsm_xwin_xmumps_ alpha.o dsm_xwin_xmumps_ bindExtRefs.o dsm_xwin_xmumps_ calls.o dsm_xwin_xmumps_ clex.o dsm_xwin_xmumps_ control.o dsm_xwin_xmumps_ dopen.o dsm_xwin_xmumps_ errors.o dsm_xwin_xmumps_ gen.o dsm_xwin_xmumps_ heap.o dsm_xwin_xmumps_ macro.o dsm_xwin_xmumps_ parsec.o dsm_xwin_xmumps_ parseexp.o dsm_xwin_xmumps_pp.o dsm_xwin_xmumps_ table.o dsm_xwin_xmumps_ tools.o dsm_xwin_xmumps_ xmumps.o dsm_xwin_xmumps_ ztab.o dシステムにインストールされているファイル A-7 code.o dsm_xwin_xtoolkit_ ____________________table.o______________________________________ 表 A-2では、/usr/sbin/dsminit.shプロシジャによって作成され るファイルについて説明しています。 表 A-2 dsminit.shによって作成されるファイル _________________________________________________________________ ディレクトリ____________ファイル______説明_______________________ /usr/users/envnm dsm11_ DSM-11デバイス・テーブル /dsmdir devtab.dat コンフィグレーション・アク dsmaccess.dat セス・ファイル ベースライン・ボリューム・ dsmbaseline.glセット ベースライン・オプション・ dsmbaseline.opファイル フロック・ファイル dsm_flock_0 dsm_flock_1 dsm_flock_2 dsm_flock_3 ターミナル・テーブルの除 dsm_remote_tty去dat /usr/users/envnm gls files ボリューム・セット・ファイ /dsmdir/database ル /usr/users/envnm ジャーナル・ ジャーナル・ファイルのため /dsmdir/journal ファイル のディレクトリ /usr/users/envnm ログ・ファイ ログ・ファイルのためのディ /dsmdir/log ル レクトリ /usr/users/envnm DSMによって使われる内部ディ /dsmdir/tmp___________________________レクトリ___________________ A-8 システムにインストールされているファイル B _________________________________________________________________ DSMインストレーションおよびIVPのためのサンプル・リスト この付録は、次のプロシジャのためのリストを提供します。 o CD-ROMからのDSMのインストレーション o インストレーション確認プロシジャ(IVP) DSMインストレーションおよびIVPのためのサンプル・リスト B-1 B.1 CD-ROMからのDSMインストレーションのサンプル・リスト _________________________________________________________________ B.1 CD-ROMからのDSMインストレーションのサンプル・リスト 例 B-1は、DSMインストレーションのコンソール出力を示します。 例 B-1 DSMインストレーション出力 # setld -l /cdrom/JDSM100/bin *** Enter Subset Selections *** The subsets listed below are optional: 1) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Base Subset 2) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP DASL Subset 3) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Reference Page 4) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Release Notes 5) DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP X Windows Subset 6) All of the above 7) Cancel selections and redisplay menus 8) Exit without installing any subsets Enter your choices or press Return to confirm previous selections. Choices (for example, 1 3-5) : 1 3 4 5 You are installing the following optional subsets: DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Base Subset DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Release Notes DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Reference Page DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP X Windows Subset Is this correct? (y/n): y DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Release Notes (JDSMREL100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Reference Page (JDSMMAN100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP Base Subset (JDSMBASE100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying (次ページに続く) B-2 DSMインストレーションおよびIVPのためのサンプル・リスト B.1 CD-ROMからのDSMインストレーションのサンプル・リスト 例 B-1 (続き) DSMインストレーション出力 DSM V1.0J for DEC OSF/1 AXP X Windows Subset (JDSMXWIN100) Copying from /cdrom/JDSM100/bin Verifying Installation complete. Do you want to run the IVP for JDSMBASE100 now [y or n] ? n Release notes for JDSM100 can be found at : /usr/opt/JDSM100/relnotes/dsm_relnotes.txt Linking the DSM for OSF/1 image ... DSMインストレーションおよびIVPのためのサンプル・リスト B-3 B.2 IVPのサンプル _________________________________________________________________ B.2 IVPのサンプル 例 B-2は、IVPのコンソール出力を示しています。 例 B-2 IVPの稼動 # setld -v JDSMBASE100 DSM V1.0J for DEC OSF/1 Base Subset (JDSMBASE100) JDSMBASE100: Starting Installation Verification Procedure (IVP). If this fails, please include the following when submitting a report: 1) This subset name, which is JDSMBASE100 2) The /tmp/JDSMBASE100/dsmdir/dsmivp.output file that was generated 3) This setld session 0 verification errors encountered. 0 corrections performed. Created scratch directory : /tmp/JDSMBASE100 Executing dsm in IVP mode... ************************************************************************ * * IVP for JDSMBASE100 was successful. * ************************************************************************ B-4 DSMインストレーションおよびIVPのためのサンプル・リスト C _________________________________________________________________ OSF/1システム・エラー・メッセージ この付録では、DSMディストリビューション・キット内に含まれて いるサブセットをインストール中に、受け取る可能性のあるOSF/1 システム・エラー・メッセージをリストアップしています。各エ ラー・メッセージの説明をします。 OSF/1システム・エラー・メッセージ C-1 C.1 DSMサブセット _________________________________________________________________ C.1 DSMサブセット 以降は、DSMサブセットのインストール中に発生する可能性のある エラーです。 エラー: subset_name : Installs on Alpha AXP only. 説明: 日本語DSM for DEC OSF/1は、Alpha AXPプラットフォームで だけ、サポートされます。 エラー: subset_name : Installs on OSF/1 Version 2.0 or higher only. 説明: 日本語DSM for DEC OSF/1は、OSF/1 Version 2.0より前のバ ージョンではサポートされていません。 C-2 OSF/1システム・エラー・メッセージ C.2 DSMベースライン・サブセット _________________________________________________________________ C.2 DSMベースライン・サブセット 以降は、JDSMBASE100サブセットのインストール中に発生する可能 性のあるエラーです。 エラー: JDSMBASE100 : Another version of DSMBASE is installed. 説明: システムでDSMの他のバージョンがインストールされてい る場合には、日本語DSM for DEC OSF/1は、インストールされませ ん。 エラー: JDSMBASE100 : Some version of OSFPGM required. 説明: 日本語DSM for DEC OSF/1は、インストレーションのため に、OSFPGM*を要求します。 エラー: JDSMBASE100 : Unable to link the dsm image. 説明: /usr/binから、インストールされたキット領域(/usr/opt /JDSM100/bin/dsm)内に配置されているDSM実行可能イメージへのシ ンボリック・リンクを作成する際にエラーを受け取りました。 エラー: JDSMBASE100 : Unable to generate symbolic links. OSF/1 symbolic links to the DSM base software may have been left in an inconsistent state. 説明: インストールされたキット領域( /usr/opt/JDSM100/bin /dsm)内に配置されているファイルへのシンボリック・リンクを作 成する際にエラーを受け取りました。 エラー: JDSMBASE100 : Unable to remove symbolic links. OSF/1 symbolic links to the DSM base software may have been left in an inconsistent state. 説明: インストールされたキット領域(/usr/opt/JDSM100/bin/dsm) 内に配置されているファイルへのシンボリック・リンクを作成する 際にエラーを受け取りました。 OSF/1システム・エラー・メッセージ C-3 C.3全サブセットに対するIVPメッセージ _________________________________________________________________ C.3 全サブセットに対するIVPメッセージ 次は、全サブセットに対するIVP中に発生する可能性のあるエラー です。 エラー: IVP : DSMsubset100 : Failed to fverify installed files. 説明: インストールされたDSMファイルのアトリビュートが一致し ません。 エラー: IVP : DSMsubset100 : File not found: file_name. 説明: インストールされたDSMファイルが、行方不明です。 エラー: IVP : DSMsubset100 : Failed to find all volatile files. 説明: インストールされたDSMファイルが、行方不明です。 エラー: IVP : DSMsubset100 : Failed to empty out the scratch directory. Delete all files there and try again. Check directory. 説明: IVPは空のスクラッチ・ディレクトリの使用を要求するの で、IVPを起動できませんでした。このディレクトリ名は、エラ ー・メッセージ・テキスト内にリストされています。 エラー: IVP : DSMsubset100 : Failed to create scratch directory. Check directory. 説明: IVPは空のスクラッチ・ディレクトリの使用を要求するの で、IVPを起動できませんでした。このディレクトリ名は、エラ ー・メッセージ・テキスト内にリストされています。 エラー: IVP : DSMsubset100 : Failed to execute dsm in IVP mode. Look in /usr/examples/JDSM100/dsmivp.output for more details. 説明: DSMがIVPモードで稼動している際、すべての出力 はdsmivp.outputファイルへと送られます。このファイルは、な ぜIVPが実行できないかについての手掛かりを含んでいるはずで す。 C-4 OSF/1システム・エラー・メッセージ C.4 DSMリリース・ノート・サブセット _________________________________________________________________ C.4 DSMリリース・ノート・サブセット JDSMREL100サブセットのインストール中に発生する可能性のある エラーはありません。 OSF/1システム・エラー・メッセージ C-5 C.5 DSMマンページ・サブセット _________________________________________________________________ C.5 DSMマンページ・サブセット 以降は、JDSMMAN100サブセットのインストール中に発生する可能 性のあるエラーです。 エラー: JDSMMAN100 : Some version of OSFMANOP or OSFMANOS required. 説明: 日本語DSM for DEC OSF/1リファレンス・ページは、インス トレーションのためにOSFMAN*を要求します。 エラー: JDSMMAN100 : Some version of OSFDCMT required. 説明: 日本語DSM for DEC OSF/1リファレンス・ページは、インス トレーションのためにOSFDCMT*を要求します。 C-6 OSF/1システム・エラー・メッセージ C.6 X Window Interface for DSMサブセット _________________________________________________________________ C.6 X Window Interface for DSMサブセット 次は、JDSMXWIN100サブセットのインストール中に発生する可能性 のあるエラーです。 エラー: JDSMXWIN100 : JDSMBASE100 required. 説明: X Window Interface for DSMは、インストレーションのため にJDSMBASE100を要求します。 エラー: JDSMXWIN100 : Some version of OSFDEV is required. 説明: X Window Interface for DSMは、インストレーションのため にOSFDEVを要求します。 エラー: JDSMXWIN100 : Some version of OSFSER is required. 説明: X Window Interface for DSMは、インストレーションのため にOSFSERを要求します。 エラー: JDSMXWIN100 : Some version of OSFX11 is required. 説明: X Window Interface for DSMは、インストレーションのため にOSFX11を要求します。 エラー: JDSMXWIN100 : Unable to generate symbolic links. OSF/1 symbolic links to the DSM X Windows software may have been left 説明: インストールされたキット領域(/usr/opt/DSM/xwinまたは /usr/opt/DSM/xwin/obj)内に配置されたファイルへのシンボリッ ク・リンクを作成するエラーが受け取られました。 エラー: JDSMXWIN100 : Unable to remove symbolic links. OSF/1 symbolic links to the DSM X Windows software may have been left 説明: インストールされたキット領域(/usr/opt/DSM/xwinまたは /usr/opt/DSM/xwin/obj)内に配置されたファイルへのシンボリッ ク・リンクを除去するエラーが受け取られました。 OSF/1システム・エラー・メッセージ C-7 _________________________________________________________________ 索引 A ^CONMANユーティリティ, 2-12, _______________________________ 4-6 adduserコマンド COPY^CONFIGユーティリティ, DEC OSF/1アカウントの作成, 4-6, 4-8 1-28 アプリケーション・ユーザ・ア ^CONFIGユーティリティをアボー カウントの作成, 2-9 ドさせる, 2-13 プログラマ・アカウントの作成, 2-9 _D_____________________________ B /databaseディレクトリ, 2-4 _______________________________ ^DBSMANユーティリティ, 4-11 ^BIJEXAMユーティリティ, 4-13 ^DBTユーティリティ, 4-16 ^BIJFORCユーティリティ, 4-13 ^DDPCIRユーティリティ, 4-17 ^BIJINITユーティリティ, 4-13 ^DDPSECユーティリティ, 4-17 DDPサーバ _C_____________________________ 説明, 2-34 CD-ROM DDPドライバ DSMのインストール, 1-13 開始, 1-32 ^CONDDPユーティリティ, 4-17 シャットダウン, 1-35 ^CONFIGユーティリティ, 4-6 DDPユーティリティ でアボードさせる, ^CONDDP, 4-17 2-13 ^DDP, 4-17 アクセス制御を有効にする, ^DDPCIR, 4-17 ^DDPSEC, 4-17 2-9 START^DDPLNK, 4-17 コンフィグレーションの作成, STOP^DDPLNK, 4-17 2-7, 2-12〜2-22 ^DDPユーティリティ, 4-17 索引-1 DEC OSF/1オペレーティング・シ dsmddpdrvイメージ ステム コマンド・ライン, 1-32 アカウント, 2-2 dsmddpstartup.shシェル・スクリ バージョン, 1-3 プト DEC OSF/1コマンド DDPドライバの開始, 1-32 adduser, 1-28, 2-9 dsmdemon_base.log, 2-32 df, 1-9 スタートアップ時の障害, 1-29 kill, 2-25 dsmdemon_conf.log, 2-32 su, 2-23 スタートアップ時の障害, 1-29 DEC OSF/1シェル・スクリプト /dsmdir環境ルート・ディレクト dsmshutdown.sh, 1-30, 1-35 リ, 2-3 dsmstartup.sh, 1-29 dsmdlink.shシェル・スクリプト DEC OSF/1ユーザ・アカウント, 個人イメージの作成, 1-19 2-8 dsmgarcol_base.log, 2-33 DEC OSF/1ユーティリティ dsmgarcol_conf.log, 2-33 setld, 1-14, 1-16 dsminit.shシェル・スクリプト ^DEJRNLユーティリティ, 4-12 DSM環境管理者アカウントの作 DELETE^CONDBSユーティリティ, 成, 1-20 4-14 アカウントの初期化, 1-21 DELETE^CONFIGユーティリティ, 起動, 1-25 4-6, 4-9 既存アカウント, 1-24 dfコマンド スーパユーザとして起動, 1-25 ファイル・システムのスペース ディレクトリ・プロテクション, の判断, 1-9 2-5 DISPLAY^CONDBSユーティリティ, ファイル・プロテクション, 4-14 2-5 DISPLAY^CONFIGユーティリティ, dsmlink.shシェル・スクリプト 4-6, 4-7 個人イメージの作成, 1-19 dsmaccess.dat dsmshutdown.shシェル・スクリプ コンフィグレーション・アクセ ト, 1-30 ス・ファイル, 1-23 DDPドライバ・シャットダウン, 別環境へのアクセス, 2-9, 1-35 2-28 dsmstartup.log, 1-30 dsmbaseline.gls dsmstartup.shシェル・スクリプ 制限, 1-22 ト, 1-29 ベースライン・ボリューム・セ DDPの開始, 1-32 ット, 2-6 dsmイメージ dsmddpdrv.log, 1-34 アクセス権, 1-19 再リンク, 1-31 索引-2 DSM環境管理者アカウント 作成, 1-20 _J_____________________________ /journalディレクトリ, 2-4 _E_____________________________ ^JOURNALユーティリティ, 4-11 ^ECPACKユーティリティ, 4-21 ^ECTABユーティリティ, 4-21 _K_____________________________ -E envnmオプション, 2-26 killコマンド(DEC OSF/1) /etc/fstab DSMプロセスの停止, 2-25 fstabファイルを参照 _L_____________________________ _F_____________________________ LAT flockファイル, 1-24, 3-6 サブセットのインストール, ^FORCEXユーティリティ, 2-25, 1-5 4-19 LMF fstabファイル DSMライセンスの登録, 1-11 マウントされているファイル・ ^LOCKTABユーティリティ, 4-20 システムの確認, 1-9 ^LOGINユーティリティ, 4-19, fverifyファイル 4-20 不成功の検証, 1-16 /logディレクトリ, 2-3 _______________________________ _M_____________________________ ^%GLOMANユーティリティ, 4-15 MAX_NOFILEパラメータ ^GLSSTAユーティリティ, 3-8, オープン・ファイル・メモリ, 4-18 3-6 レポートの例, 3-8 MODIFY^CONDBSユーティリティ, 2-10, 4-14 _H_____________________________ MODIFY^CONFIGユーティリティ, ^%HELPユーティリティ, 4-2 4-6, 4-9 MONITOR^GLSSTAユーティリティ, I 3-8 _______________________________ -Mオプション, 2-5 inittab.shシェル・スクリプト ^STUの起動, 2-23 自動コンフィグレーション・ス コンフィグレーションの作成, タートアップ, 1-30 2-12 IVP 起動, 1-8, 1-17 サンプル・リスト, B-4 索引-3 ^SYSMANユーティリティ, 4-19 _O_____________________________ ^SYS環境コンフィグレーション・ OPEN_MAX_SYSTEMパラメータ グローバル, 2-2 オープン・ファイル・メモリ, コンフィグレーション定義, 3-6 1-22 ^SYSユーティリティ, 4-5 _P_____________________________ ^%SYユーティリティ, 4-19 PAK, 1-11 T _______________________________ _R_____________________________ TCP/IP RECORD^GLSSTAユーティリティ, サブセットのインストール, 3-8 1-5 REPLAY^GLSSTAユーティリティ, /tmpディレクトリ, 2-4 3-8 _U_____________________________ S ^UCIMANユーティリティ, 4-15 _______________________________ /usr/var/adm/fverify SETJRN^%GLOMANユーティリティ, fverifyファイルを参照 4-12 setldユーティリティ V DSMのインストール, 1-14 _______________________________ インストール中のエラー, 1-16 ^VOLINHユーティリティ, 4-15 shmmaxパラメータ ^VOLMANユーティリティ, 2-10, 共用メモリ, 3-3 4-15 ^SHUTDWNユーティリティ, 4-20 ^%VOLTABユーティリティ, 4-15 コンフィグレーションのシャッ ^VOLUTLユーティリティ, 4-14 トダウン, 2-24 ベースライン・モードのシャッ _X_____________________________ トダウン, 2-7 X Window System Interface START^DDPLNKユーティリティ, インストール後, 1-31 4-17 インストレーションのための必 STOP^DDPLNKユーティリティ, 要条件, 1-6 4-17 ^STUユーティリティ, 2-7, 4-19 コンフィグレーションのスター トアップ, 2-23 suコマンド 環境管理者になる, 2-23 索引-4 インストレーション (続き) _ア____________________________ 時間に関する必要条件, 1-8 アカウント システム・シャットダウン, DEC OSF/1オペレーティング・シ 1-30 ステム, 2-2 システム・スタートアップ, アプリケーション, 2-9 1-29 環境管理者, 1-20, 2-9 システム・ディスクのバックア プログラマ, 2-9 ップ, 1-11 アクセス制御 ソフトウェアに関する必要条件, グローバル, 2-29 1-5 コンフィグレーション, 2-9 中止, 1-14 アクセス・モード指示子, 2-6 ディスク・スペースに関する必 アフター・イメージ・ジャーナリ 要条件, 1-8 ング・ユーティリティ ディスク・スペースの増加, ^DEJRNL, 4-12 1-10 FILES, 4-12 ローカル, 1-11 ^JOURNAL, 4-11 インストレーション後 LISTS, 4-12 DSM環境管理者アカウントの作 SETJRN^%GLOMAN, 4-12 成, 1-20 アフター・イメージ・ジャーナ 作業の説明, 1-3 ル・ファイル インストレーション・ベリフィケ 配置, 2-4 ーション・プロシジャ アプリケーション・モード IVPを参照 ビット・マスクを用いて実施す べき制限事項, 2-30 エ アプリケーション・ユーザ・アカ _______________________________ ウント, 2-9 エラー・リカバリ インストレーション中のリカバ _イ____________________________ リ, 1-18 インストレーション オ CD-ROM, 1-13 _______________________________ setld, 1-14 オープン・ファイル・メモリ インストールすべきサブセット MAX_NOFILEパラメータ, 3-6 の選択, 1-7 OPEN_MAX_SYSTEMパラメータ, インストレーション後の作業, 3-6 1-20 オンライン・ヘルプ エラー・リカバリ, 1-18 ^%HELPユーティリティ, 4-2 概要, 1-3 索引-5 _カ____________________________ _コ____________________________ 外部呼び出し関数ユーティリテ コマンド・ライン・オプション ィ -E envnm, 2-26 ^ECPACK, 4-21 -M, 2-5, 2-12, 2-23 ^ECTAB, 4-21 コンフィグレーション ガーベジ・コレクタ アクセス制御, 2-9, 2-28 プロセス, 2-33 共用メモリの必要条件, 3-3 ログ・ファイル, 2-33 自動スタートアップおよびシャ 環境 ットダウン, 1-29 環境管理者アカウントも参照 シャットダウン, 1-30, 2-24 定義, 2-2 修正, 2-25 ディレクトリ, 2-3 スタートアップ, 2-23 名前, 2-26 定義, 2-7, 2-12 環境管理者アカウント 複数稼動する, 2-26 dsminit.shで作成, 2-9 ルート・アカウント・アクセス, dsminitの起動, 1-25 2-23 概要, 2-2 コンフィグレーション・アクセス 環境コンフィグレーション・グロ 制御, 2-28 ーバル コンフィグレーション・アクセ ^SYS環境コンフィグレーショ ス・ファイル ン・グローバルを参照 dsmaccess.datを参照 環境ルート・ディレクトリ コンフィグレーション管理ユーテ 説明, 2-3 ィリティ, 4-6 ファイル, 2-4 ^CONFIG, 4-6 COPY^CONFIG, 4-6 _キ____________________________ ^DBSMAN, 4-11 共用メモリ DELETE^CONFIG, 4-6 shmmaxパラメータ, 3-3 DISPLAY^CONFIG, 4-6 決定, 3-3 ^FORCEX, 4-19 ^LOCKTAB, 4-20 ク ^LOGIN, 4-19, 4-20 _______________________________ MODIFY^CONFIG, 4-6 グローバル ^SHUTDWN, 4-20 アクセス制御, 2-29 ^STU, 2-7, 4-19 性能, 3-8 ^%SY, 4-19 索引-6 コンフィグレーション・マネージ システム・ユーティリティ (続 メント・ユーティリティ き) ^SHUTDWN, 2-24 DELETE^CONFIG, 4-6, 4-9 ^STU, 2-23 DISPLAY^CONDBS, 4-14 コンフィグレーション名, 2-12 DISPLAY^CONFIG, 4-6, 4-7 ^ECPACK, 4-21 _シ____________________________ ^ECTAB, 4-21 システム管理ユーティリティ ^FORCEX, 2-25, 4-19 ^FORCEX, 4-19 ^%GLOMAN, 4-15 ^LOCKTAB, 4-20 ^GLSSTA, 3-8, 4-18 ^LOGIN, 4-19, 4-20 ^JOURNAL, 4-11 ^SHUTDWN, 4-20 ^LOCKTAB, 4-20 ^STU, 4-19 ^LOGIN, 4-19, 4-20 ^%SY, 4-19 MODIFY^CONDBS, 2-10, 4-14 システム・シャットダウン MODIFY^CONFIG, 4-6, 4-9 dsmshutdown.shの使用, 1-30 MONITOR^GLSSTA, 3-8 システム・スタートアップ RECORD^GLSSTA, 3-8 dsmstartup.shの使用, 1-29 REPLAY^GLSSTA, 3-8 システム・プロセス SETJRN^%GLOMAN, 4-12 定義, 2-8 ^SHUTDWN, 2-24, 4-20 システム・マネージメント・ユー START^DDPLNK, 4-17 ティリティ STOP^DDPLNK, 4-17 ^FORCEX, 2-25 ^STU, 2-7, 2-23, 4-19 システム・ユーティリティ, 4-2 ^%SY, 4-19 ^BIJEXAM, 4-13 ^SYS, 4-5 ^BIJFORC, 4-13 ^UCIMAN, 4-15 ^BIJINIT, 4-13 ^VOLINH, 4-15 ^CONDDP, 4-17 ^VOLMAN, 2-10, 4-15 ^CONFIG, 2-7, 2-12〜2-22, ^%VOLTAB, 4-15 4-6 アフター・イメージ・ジャーナ ^CONMAN, 2-12, 4-6 リング, 4-11 COPY^CONFIG, 4-6, 4-8 FILES, 4-12 ^DBSMAN, 4-11 規定, 4-3 ^DBT, 4-16 起動, 4-5 ^DDP, 4-17 コンフィグレーション管理, ^DDPCIR, 4-17 4-6 ^DDPSEC, 4-17 ディストリビュート・データ・ ^DEJRNL, 4-12 プロセッシング, 4-17 DELETE^CONDBS, 4-14 パフォーマンス, 4-18 索引-7 システム・ユーティリティ (続 データベース・セット き) DSM, 2-10 ビフォア・イメージ・ジャーナ 管理ユーティリティ, 4-14 リング, 4-13 説明, 2-10 ボリューム・セット, 4-14 定義, 2-10 ジャーナル・ファイル データベース・ファイル デフォルトのディレクトリ, デフォルトのディレクトリ, 2-4 2-4 ジャーナル・プロセス, 2-34 デフォルト ジャーナル・ファイル, 2-4 _ス____________________________ ト スタートアップ・コマンド・ファ _______________________________ イル, 2-12 独立プロセス, 2-32 スーパユーザ, 1-5 DDPサーバ, 2-34 ガーベジ・コレクタ, 2-33 チ ジャーナル・プロセス, 2-34 _______________________________ ライト・デーモン, 2-32 調整 ^GLSSTAユーティリティ, 3-8 _ハ____________________________ オープン・ファイル制限, 3-6 バックアップ 共用メモリ, 3-3 システム・ディスク, 1-11 テ パフォーマンス・ユーティリテ _______________________________ ィ ディストリビュート・データ・プ ^GLSSTA, 4-18 ロセッシング・ユーティリティ DDPを参照 _ヒ____________________________ ディレクトリ ビット・マスク DSM, 2-2 プログラマ・モードおよびアプ tmp, 2-4 リケーション・モードに関す /tmp, 1-24 る制限事項, 2-30 環境ルート, 2-3 ビフォア・イメージ・ジャーナリ ジャーナル, 1-23 ング・ユーティリティ データベース, 1-24 ^BIJEXAM, 4-13 データベース・ファイル, 2-4 ^BIJFORC, 4-13 プロテクション, 2-5 ^BIJINIT, 4-13 ログ・ファイル, 1-24, 2-3 データベース 概要, 2-10 索引-8 ボリューム・セット・ユーティリ _フ____________________________ ティ (続き) ファイル ^VOLINH, 4-15 オープンする数, 3-6 ^VOLMAN, 4-15 プロテクション, 2-5 ^%VOLTAB, 4-15 ファイル・システム データベース修復, 4-15 確認, 1-9 スペースの判断, 1-9 _ユ____________________________ プログラマ・アカウント, 2-9 ユーティリティの性能 プログラマ・モード ^GLSSTA, 3-8 ビット・マスクを用いて実施す べき制限事項, 2-30 ラ プロダクト・オーソライゼーショ _______________________________ ン・キー ライセンス・マネージメント・フ PAKを参照 ァシリティ LMFを参照 ヘ ライト・デーモン _______________________________ プロセス, 2-32 ベースライン・ボリューム・セッ ログ・ファイル, 2-32 ト(dsmbaseline.gls) ライブラリ・ユーティリティ, 概要, 1-22 4-2 制限, 1-22 ^%HELP, 4-2 ベースライン・モード アクセス・モード指示子, 2-6 _ル____________________________ シャットダウン, 2-7 ルート・アカウント 初期化, 2-5 コンフィグレーションの起動, 説明, 2-5 ヘルプ・テキスト, 4-3 2-23 制限, 1-21 _ホ____________________________ ボリューム・セット _ロ____________________________ 初期化, 2-10 ログ・ファイル 配置, 2-4 dsmddpdrv.log, 1-34 ベースライン, 2-6 dsmstartup.log, 1-30 ボリューム・セット・ユーティリ ガーベジ・コレクタ, 2-33 ティ デフォルト・ディレクトリ, ^%GLOMAN, 4-15 2-3 ^UCIMAN, 4-15 ライト・デーモン, 2-32 索引-9 日本語DSM for DEC OSF/1 AXP インストレーション・マネージメント・ガイド _________________________________________________________________ 1994年4月 発行 日本ディジタル イクイップメント株式会社 〒167 東京都杉並区上荻1-2-1 電話 (03)5349-7111 (大代表) _________________________________________________________________