_DIGITAL_ACMS_Desktop_for_OpenVMS___________________ リリース・ノート AA-R6UTA-TE 1997年7月 本書では,ユーザ・ドキュメントには記載されていない DIGITAL ACMS Desktopの最新リリースに関する情報を説明 します。 オペレーティング・システム: OpenVMS VAX V5.5以降 (V7.0は除く) OpenVMS Alpha V6.1以降 (V7.0は除く) ソフトウェア・バージョン: DIGITAL ACMS Desktop for OpenVMS V2.3 日本ディジタル イクイップメント株式会社 ________________________________________________________________ 1997年7月 本書の著作権は日本ディジタル イクイップメント株式会社(日本 DEC)が保有しており,本書中の解説および図,表は日本DECの文書 による許可なしに,その全体または一部を,いかなる場合にも再 版あるいは複製することを禁じます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,日本DECは一切その責任を負いかねま す。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 日本DECは,日本DECまたは日本DECの指定する会社から納入された 機器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合,その性能あ るいは信頼性について一切責任を負いかねます。 (c) Digital Equipment Corporation Japan 1997. 以下は米国Digital Equipment Corporationの商標です: ACMS Desktop, ACMS, ACMSxp, DEC, DECtp,およびDIGITALロゴ. 以下は他社の商標です。 Microsoft, Microsoft C, Microsoft COBOL, Microsoft Windows, MS, MS-DOS, Visual Basic, Windows 95,およびWindows NTは米 国Microsoft社の商標です。 OPEN LOOKは米国UNIX System Laboratories社の商標です。 MotifおよびOSF/MotifはOpen Software Foundation社の商標で す。 UNIXはX/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしてい る米国ならびに他の国における登録商標です。 X Window Systemは米国MIT (Massachusetts Institute of Technology)の商標です。 その他の商標および登録商標は,それぞれの保持者に所有権があ ります。 本書は,日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. v 1 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1.1 一般的な注意事項............................. 1-1 1.1.1 制約事項およびキットに含まれていないもの. 1-1 1.1.2 バージョン2.3で削除された機能と新たにサポ ートされるバージョン...................... 1-2 1.1.3 論理名とディレクトリ名の変更............. 1-3 1.1.4 データ圧縮モニタ・レポータは最終バージョ ンでない.................................. 1-4 1.2 ACMS Desktopサーバに関する注意事項........... 1-4 1.2.1 リモート・フォーム・ファイルとリクエス ト・ライブラリ・ファイルへのアクセス...... 1-4 1.2.2 ACMSを再起動した後のACMS Desktopの再起動. 1-5 1.2.3 ACMS/CANCEL USERの後のSWLでの不要なエラ ー........................................ 1-5 1.2.4 コマンド・プロシージャによってサーバを停 止できない場合............................ 1-5 1.3 ポータブルAPIに関する注意事項................ 1-6 1.3.1 終了ハンドラの設定....................... 1-6 1.4 DOSとMicrosoft Windowsに関する注意事項....... 1-7 1.4.1 NetWareのサポート........................ 1-7 1.4.2 ACMS Desktopクライアント・プログラムのク ラッシュ.................................. 1-8 1.4.3 DLLを使用するアプリケーションは終了前に ACMSDI_SIGN_OUTを呼び出さなければならない. 1-9 1.4.4 WindowsおよびWindows NTサンプルから終了す るときの"Unknown Error Occurred"というメッ セージ.................................... 1-9 1.4.5 Microsoft Visual C++コンパイラの使用..... 1-10 1.5 サンプル・アプリケーションに関する注意事項... 1-10 iii 1.5.1 サンプル・アプリケーションでサポートされ るタスク.................................. 1-10 1.5.2 VAX Cのインストール...................... 1-11 1.5.3 VR_DA_APPLの再起動....................... 1-11 2 SPRの提出に関するガイドライン 2.1 カスタマ・サポート・センターに問題を報告する 場合.......................................... 2-1 2.2 SPRの提出.................................... 2-3 索引 iv _________________________________________________________________ まえがき 本書では,DIGITAL ACMS Desktopソフトウェアの最新リリースに 関する情報を記述しています。 対象読者 本書は,ACMS Desktopソフトウェアをインストールするユーザ, またはデスクトップ・システム上でACMS Desktopアプリケーシ ョンを設計,実現,管理するユーザを対象にしています。本書に は,ACMS Desktopのマニュアルに記載されていない情報が記載さ れています。 本書の構成 本書は2つの章で構成されています。 第1章 ACMS Desktopソフトウェアで発生する可能性のある エラーとその回避方法,および使用上の注意を示し ます。 第2章 問題が発生したときの報告方法を示します。 v 1 _________________________________________________________________ ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 この章では,ACMS Desktopソフトウェアに関する技術的な注意事 項を記述します。 _________________________________________________________________ 1.1 一般的な注意事項 この節では,ACMS Desktop製品に関して一般的な注意事項を説明 します。 1.1.1 制約事項およびキットに含まれていないもの このキットの制約事項と,キットに含まれていないものは次のと おりです。 o DOSのスモールおよびミディアム・メモリ・モデルを使用し て作成されたクライアントのサポートは,ACMS Desktopクラ イアント・サービス・コードのサイズが増加したため,この リリースから除かれています。ラージ・メモリ・モデルは, 引き続きサポートされます。 o Windows用のAVERTZサンプル・アプリケーションは,Windows SDKバージョン3.1に対応するように作成されています。この AVERTZはWindows 95およびWindows NT用のWin32に移植され ていません。 o SCO UNIX用のクライアントは更新されていません。したが って,acmsdi$sco:ディレクトリのファイルはACMS Desktop バージョン2.0キットのファイルと同一です。ただし,ACMS Desktopでは,SCO UNIXクライアントのサポートを継続して 行います。 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1-1 o RISC ULTRIXクライアントは使用されなくなる機能である ため,このクライアントはアップデートされていません。 acmsdi$ultrix:ディレクトリのファイルは,ACMS Desktop V2.2キットと同一のものです。ACMS Desktopの次のリリース では,RISC ULTRIXクライアント機能はサポートされなくな る予定です。 o シリアル・トランスポートは,大きなサイズ(30K)のワーク スペースをサポートしません。この制限は,DOS,Windows 3.n,およびWindows for Workgroups用のクライアントにの み適用され,TCP/IPトランスポートを経由したSLIP/PPPアク セスには適用されません。 o ワークスペースのサイズは,個々のプラットフォームの環境 によってのみ制限されます。ACMSでサポートするワークスペ ースのサイズは64K未満であるため,そのサイズまでのワー クスペースでテストを行っています。大きなサイズのワー クスペース(つまり,32K以上のワークスペース)で問題が発 生したプラットフォームは,Windows NT 3.5.1とPATHWORKS V4.1 DECnetトランスポートを使用しているIntel PCだけで す。Windows NT 3.5.1でTCP/IPトランスポートを使用する場 合には,63Kまでのワークスペースで問題なく動作します。 o ACMS Desktopでは,シリアル・トランスポートで最高9600ボ ー・レートをサポートします。 シリアル・トランスポートでは,9600ボー・レートを超えな いようにしてください。 o 大きなファイルの転送には,できるだけシリアル・トランス ポートを使用しないようにしてください。 シリアル・トランスポートを経由して大きなファイルを転送 する場合には,ftpなど,別の方法を使用することをお勧め します。 1.1.2 バージョン2.3で削除された機能と新たにサポートされるバージ ョン この項では,バージョン2.3で削除された機能と,新たにサポート されるソフトウェアのバージョンを示します。 o バージョン2.3のリリースでは,PowerBuilderバージョン5.0 がサポートされます。 1-2 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 o バージョン2.3のリリースでは,PowerBuilderバージョン4.0 はサポートされません。 o バージョン2.3のリリースでは,PowerBuilderバージョン5.0 のAVERTZサンプルが提供されます。 o バージョン2.3のリリースに含まれているPowerBuilder FNB サンプルは,PowerBuilderバージョン5.0を16ビット・モー ドでのみサポートします。 o ACMS Desktopは,DOSまたはWindowベースのクライアント上 において,PATHWORKSバージョン5.0に加え,現在はバージョ ン6.0もサポートします。 o ACMSxp用のACMS Desktopダイレクト・クライアントは,この キットからは削除されています。代わりに,ACMSxp Desktop が別のキットで提供されています。 o 自動文字コード変換ライブラリDLL,DI_CNV.DLLがキットか ら削除されています。これは,Windows 3.1,Windows 95, およびWindows NT用のACMS Desktopクライアントでもう必要 ありません。 o オプションの日本語漢字コード変換ライブラリJCNVWIN.DLL が,Windows 3.1,およびWindows 95クライアント・プラッ トフォームで利用できます。設定および使用方法については 『DIGITAL ACMS Desktop for OpenVMSインストレーション・ ガイド』を参照してください。 o バージョン2.3のリリースでは,Visual Basicバージョン4.0 の32ビット・モードがサポートされます。 o Visual Basicのサンプルは,Visual Basicの16ビット・モー ドのみをサポートします。 o Visual BasicのAVERTZサンプルは,Visual Basicバージョン 4.0の32ビット・モードをサポートします。 1.1.3 論理名とディレクトリ名の変更 バージョン2.3では,次の論理名とディレクトリ名が削除されまし た。 ACMSDI$EXAMPLES_XPDIRECT SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.ACMSDI.XPDIRECT] ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1-3 1.1.4 データ圧縮モニタ・レポータは最終バージョンでない データ圧縮モニタ・レポータの実行可能ファイルがSYS$SYSTEMデ ィレクトリにありますが,これは,レポータのフィールド・テス ト・バージョンです。このバージョンで実行できることは,デー タ圧縮モニタ・ログの内容全体のレポートを作成することです。 データ圧縮モニタ・レポータの最終バージョンでは,ユーザは ログから,日付やクライアント・ノード,ユーザ名,ACMSタスク 名,あるいはACMSアプリケーション名でレコードを選択して,レ ポートに含めることができます。 データ圧縮モニタ・レポータのフィールド・テスト・バージョン を実行するには,$プロンプトから次のコマンドを実行してくださ い。 $ RUN SYS$SYSTEM:ACMSDI$DCM レポートが画面に表示されます。 _________________________________________________________________ 1.2 ACMS Desktopサーバに関する注意事項 これらの注意事項はACMS Desktopサーバに適用されます。 1.2.1 リモート・フォーム・ファイルとリクエスト・ライブラリ・フ ァイルへのアクセス OpenVMS AlphaシステムでACMS Desktopサーバを実行し,このサー バがリモート・ノードのACMSアプリケーションにタスクをサブミ ットする場合には,サーバが存在するシステムからリモート・フ ォーム・ファイルおよびリクエスト・ライブラリ・ファイルにア クセスできることを確認してください。アクセスできない場合に は,サーバがクラッシュすることがあります。 1-4 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1.2.2 ACMSを再起動した後のACMS Desktopの再起動 ACMSを再インストールした場合や,SYS$SYSTEM:ACMSTEST.COMを 実行した場合には,ACMS Desktopサーバを再起動してください。 ACMSシステムを再起動するときに,ACMS Desktopサーバが実行さ れたままになっている場合には,エラーが発生します。 1.2.3 ACMS/CANCEL USERの後のSWLでの不要なエラー ACMSオペレータがACMS/CANCEL USERコマンドを使用してACMS Desktopユーザをキャンセルした場合には,ACMS Desktopサーバは ユーザを正しくキャンセルしますが,不要なエラーをSWLに記録し ます。次の例を参照してください。 %ACMSDI-E-ERRDURSIGNOUT, error during sign-out for user username -ACMSDI-E-ERRDURTERMIO, error during ACMS terminate exchange I/O -ACMS-E-NTSNIN, Submitter was not signed in %ACMSDI-E-ERRDURSIGNOUT, error during sign-out for user username -ACMSDI-E-ERRDURACMSSO, error during ACMS sign-out -ACMS-E-NTSNIN, Submitter was not signed in %ACMSDI-E-ERRDURSIGNOUT, error during sign-out for user username -ACMSDI-E-INVSTATE, invalid transition これらのメッセージは無視してもかまいません。 1.2.4 コマンド・プロシージャによってサーバを停止できない場合 コマンド・プロシージャがサーバを正しく停止できないことが あります。ACMSDI$STOP_DESKTOP_SERVER.EXEという実行イメ ージがSYS$SYSTEMにあります。このプログラムはSYS$STARTUP の2つのコマンド・プロシージャ,ACMSDI$STARTUP.COMおよび ACMSDI$SHUTDOWN.COMから実行されます。特定の状況のもとでこれ らのコマンド・プロシージャを実行した場合,実行中のサーバを シャットダウンできないことがあります。このような場合には, 同じ名前の独立プロセスが存在するため,新しいサーバ・プロセ スを起動できません。.COMファイルをバッチで実行することによ りサーバを起動した場合には,この障害は通知されません。 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1-5 サーバの起動と停止の方法については,『DIGITAL ACMS Desktop for OpenVMS Gateway Management for ACMS』を参照してくださ い。サーバを停止するときは,そのマニュアルの説明に従ってく ださい。ACMSDI$STARTUP.COMプロシージャを実行する前に,サー バが停止されていることを確認してください。 DCLコマンドのSHOW SYSTEMを使用すれば,ACMSDI$SERVERプロセ スが削除されたことを確認できます。コマンド・プロシージャ ACMSDI$SHUTDOWN.COMを使用するときは,ユーザをキャンセルす るオプションを指定することも,指定しないことも可能です。 キャンセルを指定するときは,コマンドを起動するパラメータ として指定します。たとえば,@SYS$STARTUP:ACMSDI$SHUTDOWN CANCELと指定します。キャンセル・オプションを指定しても,こ のプロシージャがサーバを停止できない場合には,DCLコマンドの STOP/ID=pidを使用します。pidはACMSDI$SERVERプロセスに割り当 てられたプロセス識別番号であり,SHOW SYSTEMコマンドを使用し て確認することができます。 _________________________________________________________________ 1.3 ポータブルAPIに関する注意事項 この節では,ポータブルAPIを提供するプラットフォーム(DOS, Microsoft Windows,Microsoft Windows NT,OpenVMS,DIGITAL UNIX,SCO UNIX)でデスクトップ・クライアント・プログラムを開 発するときの注意事項を記述します。 1.3.1 終了ハンドラの設定 ACMS Desktopクライアント・プログラムで標準のCルーチンatexit またはonexitを使用して終了ハンドラを設定し,さらに終了ハ ンドラがacmsdi_sign_outを呼び出す場合には,atexitまたは onexitの呼び出しは,acmsdi_sign_inを最初に呼び出した後で 行わなければなりません。この規則を守らなかった場合には, ACMS Desktopクライアント・サービスに組み込まれた終了ハンド ラは,デスクトップ・クライアント・プログラムの終了ハンドラ がacmsdi_sign_outを呼び出す前に実行されます。サブミッタは すでにサイン・アウトしているため,デスクトップ・クライアン ト・プログラムにはエラー状態が渡されますが,このエラーは無 視してもかまいません。 1-6 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 _________________________________________________________________ 1.4 DOSとMicrosoft Windowsに関する注意事項 この節では,DOSデスクトップ・クライアント・プログラムを開発 するときの注意事項を記述します。 1.4.1 NetWareのサポート 『DIGITAL ACMS Desktop for OpenVMS Gateway Management for ACMS』の3.4.2.5項では,実行時にNWCALLS.DLLというファイルが 必要であると示されています。このDLLの他に,NWIPXSPX.DLLとい うファイルも必要です。どちらのファイルもmsdos.exe自己解凍ア ーカイブによって作成されるNetWareサブディレクトリにありま す。 NetWareを実行するクライアントとACMS Desktopゲートウェイとの 接続をテストする場合,EtherworksドライバとDE100カードを使う PATHWORKSバージョン5.1の環境では,次のすべての条件が満たさ れる場合にだけ,接続を確立し,データを正しく転送することが できます。 o サーバがInterConnectionホスト・サービス・バージョン3.1 を実行していること。InterConnection製品の以前のバージ ョンを実行している場合には,PCはハングします。 o InterConnections Host Services,IPXがEthernet Type II プロトコルを使用するように設定されていること。802.2プ ロトコルを使用して接続することはできません。 o PATHWORKSがNDISではなく,ODIドライバを使用するように, PCが設定されていること。 o PCでゲートウェイ・サーバを指定するためにイーサネット・ アドレスを直接指定するのではなく,ACMSDI_NETWARE_NAME_ =ACMSDI_SERVER-ON-方式が使用されているこ と。 o ACMSDI$SAPプロセスがゲートウェイ・ノードで実行されてい ること。 新しいEWRK3 Etherworks 3 NDISドライバを搭載したPCは,上記の 条件が満たされなくても接続することが可能です。ただしその場 合でも,InterConnections Host Servicesバージョン3.1を実行し ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1-7 ているノードに接続する場合は,Ethernet Type IIプロトコルを 実行していることが必要です。 1.4.2 ACMS Desktopクライアント・プログラムのクラッシュ ACMS Desktopクライアント・プログラムがクラッシュした場合に は,クラッシュが発生した時点でDECnetに対してアクティブだっ たサイン・インは有効なままになります。ACMS Desktopサーバに 対するDECnetリンクがクラッシュ発生後もまだアクティブである かどうか確認するには,次のコマンドをDOSプロンプトに対して入 力します。 > NCP SHOW KNOWN LINKS 次のような表が表示されます。 _________________________________________________________________ Local Remote Local # Remote # State_____Socket___Node___Adds_____Adds_____Name_______Name______ Running 1 64 Running___2____________________________________________87________ ACMS Desktopサーバの省略時のオブジェクト番号は87です。現 在,ACMS Desktopクライアントを実行していないのに,DECnetリ ンクがリモート・オブジェクト#87にまだ接続されている場合に は,これらのリンクを解放して再利用できるようにしなければな りません。次のコマンドを実行してください。 > NCP SET LINK 2 STATE OFF ただし,2はACMS Desktopサーバに接続されているリンクのソケッ ト番号です。 1-8 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1.4.3 DLLを使用するアプリケーションは終了前にACMSDI_SIGN_OUTを 呼び出さなければならない ACMS Desktop DLLを使用するVisual BasicおよびMicrosoft Windowsアプリケーションは,アプリケーションを終了する前 に既存のセッションを明示的にサイン・アウトしなければなり ません。各セッションに対して,これらのアプリケーションで acmsdi_sign_outを明示的に呼び出さなかった場合には,アプリケ ーションを終了した後も,そのセッションはアクティブなままに なります。DLLがセッションを終了することはできません。 PCで使用可能な最大数のネットワーク・リンクを使用した後, acmsdi_sign_in()を呼び出すと,その呼び出しは失敗し, Desktopサーバまたはネットワーク・リンクが終了したことを 示すステータス・コードが戻されます(ACMSDI_SRVDEADまたは -3020)。 保留されているネットワーク・リンクを解放するには,PCをリブ ートします。DECnetクライアントの場合は,PCをリブートするか わりに,第1.4.2項で説明したNCP SET LINK STATE OFFコマンドを 使用することもできます。 1.4.4 WindowsおよびWindows NTサンプルから終了するときの"Unknown Error Occurred"というメッセージ ユーザがサンプル・アプリケーションを終了するときに,Windows またはWindows NTサンプルで複数のアクティブ・セッションがあ る場合には,"Unknown Error Occurred"というメッセージがメッ セージ・ボックスに表示されます。 このメッセージが表示されるのは,ACMS Desktopのクライアント APIに追加された再入可能の確認(強制的なシリアル化)によるもの です。 サンプル・アプリケーションでは,アプリケーションが終了す る前にアクティブ・セッションをサイン・アウトするために, 再帰的シャットダウン・プロシージャを使用しています。ACMS Desktopサービスの終了ルーチンはシャットダウン・プロシージ ャを起動し,そのプロシージャはacmsdi_sign_out()を呼び出す ため,acmsdi_sign_out()サービスはacmsdi_dispatch_message_ service()のスコープの内部で呼び出されます。 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1-9 クライアントAPIに追加された新しい制限では,ACMS Desktopサ ービスをacmsdi_dispatch_message()のスコープの内部から呼び 出すことができません。サンプル・アプリケーションでこのよ うな呼び出しを実行しようとすると,acmsdi_sign_outサービス はACMSDI_DISPATCHACTVというエラー状態を戻します。サンプル はこの状態を想定して作成されていないため,"Unknown Error Occurred"というエラー・メッセージが表示されます。 1.4.5 Microsoft Visual C++コンパイラの使用 Microsoft Visual C++コンパイラを使用して,Windows V3.1ま たはWindows for Workgroups V3.11用のACMS Desktopクライアン ト・プログラムを開発する場合には,構造体メンバのアラインメ ントは,1バイトを選択してください。このオプションを設定する には,Visual C++ WorkbenchでOptions/Project/Compilerを選択 します。コード生成セクションに構造体メンバのアラインメント のフィールドがあります。アプリケーションで必要な場合には,4 バイトのアライメントでWindows NTおよびWindows 95のクライア ントを作成することができます。 _________________________________________________________________ 1.5 サンプル・アプリケーションに関する注意事項 この節では,ACMS Desktopソフトウェアで提供されるサンプル・ アプリケーションに関する注意事項を記述します。 1.5.1 サンプル・アプリケーションでサポートされるタスク AVERTZサンプル・アプリケーションでは,RESERVATIONタスクだけ が実装されています。CHECK-INタスクとCHECK-OUTタスクは実装さ れておらず,これらのタスクを実行すると,予測できない結果が 返されます。 1-10 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1.5.2 VAX Cのインストール VAX Cをインストールする場合には,次の質問に対してYESと応答 してください。 Do you want to extract .H files from the text library? YES Noと応答した場合には,必要なファイル(たとえばSTDIO)が SYS$LIBRARYにないために,BUILD_AVERTZ.COMは異常終了しま す。 1.5.3 VR_DA_APPLの再起動 VR_DA_APPLが起動されているときに,ACMS Desktopサーバが停止 され,再起動された場合,ユーザが次にRESERVATIONタスクを起動 するときにサンプル・クライアント・アプリケーションでエラー が発生することがあります。ATRログには"Database not found"エ ラーが記録されます。この問題を回避するには,次の手順を実行 します。 o VR_DA_APPLアプリケーションを停止する。 o VR_DA_APPL論理名を再設定する。 o アプリケーションを再起動する。 $ acms/stop appl vr_da_appl $ @acmsdi$examples_acms:vr_da_runtim_logicals $ acms/start appl vr_da_appl この後,サンプル・クライアントは問題なくタスクを起動できま す。 ACMS Desktopに関する技術的な注意事項 1-11 2 _________________________________________________________________ SPRの提出に関するガイドライン ACMS Desktopの使用中にACMS Desktopの構成要素で問題が発生 し,その問題を自分で解決できない場合,弊社との間でソフト ウェア・サポート・サービス契約が結ばれているときは,弊社の サポート・センターにお問い合わせください。サポート契約を結 ばれていない場合は,ソフトウェア・パフォーマンス・レポート (SPR)を弊社のSPR管理担当まで提出してください。発生した問題 がACMS Desktop以外の製品に関係する問題である場合には,ACMS Desktopではなく,該当する製品のSPRを提出してください。SPRの 詳細については,弊社SPR管理担当または担当SEにお問い合わせく ださい。 この章では,ACMS Desktopに関する問題を報告するときに準備し ておかなければならない情報を示します。 _________________________________________________________________ 2.1 カスタマ・サポート・センターに問題を報告する場合 問題点を弊社のカスタマ・サポート・センターに報告していただ く場合,弊社のサポート担当は次の情報を確認します。 o ご使用のOpenVMS,DIGITAL UNIX,ACMS,ACMSxp,ACMS Desktop,forms製品,プログラミング言語のバージョン。 o 問題が発生したコマンドまたはプロセス。 o 出力された正確なエラー・メッセージ。 o 関連するログ・ファイルおよびダンプ・ファイル。 o ACMSオーディット・トレイル・ログ(ATR),ACMSソフトウェ ア・イベント・ログ(SWL)またはACMSxpログ,あるいはACMS Desktopログからの追加情報。 SPRの提出に関するガイドライン 2-1 また,サポート担当は次の情報を確認することもあります。 o ACMS Desktopと併用してご使用の他の製品のバージョン番 号。 o アプリケーションの内容と,必要に応じて問題を再現できる 小さいサンプル・コード。 o 分散アプリケーションを実行しているかどうか。 o メッセージ・バッファのサイズまたは他の環境変数を設定し ているかどうか。 o 問題がすべてのユーザに影響するか,特定のユーザだけに影 響するか。 o 問題がすべてのアプリケーションに影響するか,特定のタス クだけに影響するか。 o アクセスしたデバイスの種類。 o 問題が発生した時点でのACMSxpシステムの状態。 o 再現性のある問題であるかどうか。 o ACMSxpタスク・デバッガ環境でアプリケーションを実行した 場合,問題を再現できるかどうか。 o 同じコマンド,文,またはアプリケーションが以前に正常に 動作していたかどうか。以前に正常に動作していた場合に は,何が変更されたか(たとえば,オペレーティング・シス テムまたはレイヤード製品のバージョン・アップ,新しいア プリケーションの運用の開始,新規ユーザの追加など)。 報告された情報をもとに,弊社のサポート担当はただちに対処法 を説明するか,またはテストと調査を行った後で連絡をさし上げ ることになります。サポート担当が問題を再現できない場合や, 解決できない場合には,磁気テープに記録した追加情報をサポー ト担当またはACMS Desktopエンジニアリング・グループに直接提 出していだくことがあります。 2-2 SPRの提出に関するガイドライン _________________________________________________________________ 2.2 SPRの提出 お客様自身または弊社のサポート担当が問題の報告のためにSPRの 提出が必要であると判断した場合には,SPRフォームとともに次の 情報を磁気テープに記録して提出してください。 o ACMS/ACMSxpログ・ファイル o ACMS Desktopログ・ファイル o ダンプ・ファイル o クライアント・ログ・ファイル o ACMSあるいはACMSxpバージョンの確認 SPRの提出に関するガイドライン 2-3 _________________________________________________________________ 索引 _A_____________________________ _キ____________________________ ACMS/CANCEL USER 起動 〜からの不要なエラー, 1-5 ACMS Desktopサーバ acmsdi_sign_outサービス ACMSの再起動の後の〜, 1-5 終了ハンドラからの呼び出し, 1-6 サ AVERTZ _______________________________ 実装されているタスク, 1-10 サーバ ACMS Desktop〜に関する注意事 _D_____________________________ 項, 1-4 DOS サンプル・アプリケーション プログラミングに関する注意事 〜に関する注意事項, 1-10 項, 1-7 シ _______________________________ _S_____________________________ 終了ハンドラ SPR 〜の呼び出し, 1-6 〜の提出, 2-3 ソ 〜の提出に関するガイドライン, _______________________________ 2-1 ソフトウェア SWL 〜に関する問題の報告の提出, 〜での不要なエラー, 1-5 2-1 索引-1 論理名, 1-3 _テ____________________________ ディレクトリ名の変更, 1-3 _ホ____________________________ デスクトップ・クライアント・プ ポータブルAPI ログラム プログラミングに関する注意事 DOS 項, 1-6 〜のクラッシュ, 1-8 データ圧縮モニタ, 1-4 _メ____________________________ 電話 メッセージのサイズ 〜での問題の報告, 2-1 DOSの制限, 1-2 _ネ____________________________ モ ネットワーク _______________________________ クラッシュの後のリンク, 1-8 問題 〜に関する報告の提出, 2-1 _ヘ____________________________ ロ 変更 _______________________________ ディレクトリ名, 1-3 論理名の変更, 1-3 索引-2 DIGITAL ACMS Desktop for OpenVMS リリース・ノート _________________________________________________________________ 1997年7月 発行 日本ディジタル イクイップメント株式会社 〒167 東京都杉並区上荻1-2-1 電話 (03)5349-7111 (大代表) _________________________________________________________________ AA-R6UTA-TE