_日本語Advanced_Server_for_OpenVMS__________________ インストレーションおよび構成ガイド 2007年4月 本書は,日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェア のインストレーションと構成の方法を説明します。 変更および改訂情報: 本書は改訂ドキュメント です。 オペレーティング・システム: 日本語OpenVMS Alpha V7.3-2, 8.2, 8.3 ソフトウェア・バージョン: 日本語Advanced Server V7.3B for OpenVMS 日本ヒューレット・パッカード株式会社 ________________________________________________________________ 2007年4月 本書の著作権はHewlett-Packard Development Company, L.P. が保有しており,本書中の解説および図,表はHewlett-Packard Development Company, L.P.の文書による許可なしに,その全体ま たは一部を,いかなる場合にも再版あるいは複製することを禁じ ます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,日本ヒューレット・パッカードは一 切その責任を負いかねます。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 (c) 2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 以下は他社の商標です。 Microsoft,MS-DOS,Windows,およびWindows NTは米国Microsoft 社の商標です。 Intelは米国Intel社の商標です。 UNIXはThe Open Groupがライセンスしている米国ならびに他の国 における登録商標です。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. xi 1 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1.1 Advanced Serverソフトウェア・キットについて.. 1-1 1.1.1 VAXシステムについて...................... 1-2 1.1.2 日本語Advanced Server for OpenVMSにアップ グレードする場合.......................... 1-2 1.1.2.1 LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリ への移行................................ 1-4 1.1.2.2 OpenVMS Clusterのアップグレード........ 1-4 1.2 DECprintソフトウェアのインストレーション..... 1-5 1.3 ライセンスについて........................... 1-5 1.3.1 ライセンスの必要条件..................... 1-5 1.3.2 License Serverについて................... 1-6 1.4 外部認証について............................. 1-7 1.5 リリース・ノートについて..................... 1-8 1.5.1 インストレーション前にリリース・ノートに アクセスする方法.......................... 1-8 1.5.2 インストレーション後にリリース・ノートに アクセスする方法.......................... 1-9 1.6 インストレーション・チェックリストの使用..... 1-9 1.7 Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをイン ストールするための必要条件.................... 1-9 1.7.1 ハードウェアの必要条件................... 1-10 1.7.2 ソフトウェアの必要条件................... 1-10 1.7.3 サポートされるクライアント・ソフトウェア. 1-11 1.7.4 メモリの必要条件......................... 1-11 1.8 インストレーションの準備..................... 1-11 1.8.1 ステップ1:パーツ一覧の確認............... 1-13 iii 1.8.2 ステップ2:ネットワーク・ハードウェアの確 認........................................ 1-13 1.8.3 ステップ3: SYSTEMアカウントへのログイン.. 1-13 1.8.4 ステップ4:必要なソフトウェアの確認....... 1-14 1.8.5 ステップ5: OpenVMS Registry Serverの起動. 1-14 1.8.6 ステップ6:リリース・ノートの印刷と確認... 1-15 1.8.7 ステップ7:システム・パラメータの確認..... 1-16 1.8.7.1 GBLPAGESパラメータ..................... 1-16 1.8.7.2 GBLSECTIONSパラメータ.................. 1-17 1.8.7.3 PROCSECTCNTパラメータ.................. 1-17 1.8.7.4 SCSNODEパラメータ...................... 1-18 1.8.8 ステップ8:システムのバックアップ......... 1-19 1.8.9 ステップ9:ディスク容量の必要条件の確認... 1-20 1.8.10 ステップ10:キュー・マネージャの確認...... 1-20 1.8.11 ステップ11:タイム・ゾーンおよびTDFの確認. 1-21 1.8.12 ステップ12: DECnetの状態の確認........... 1-22 1.8.12.1 DECnet (フェーズIV)の状態の確認........ 1-23 1.8.12.2 DECnet-Plusの状態の確認................ 1-23 1.8.13 ステップ13: TCP/IPの状態の確認........... 1-23 1.8.14 ステップ14:既存のOpenVMS Serverのイメージ およびファイルがあるかどうかの確認........ 1-24 1.8.15 ステップ15: OpenVMS Cluster構成の確認.... 1-25 1.9 次のステップ................................. 1-26 2 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2.1 インストレーション・プロシージャ............. 2-2 2.1.1 インストレーション・プロシージャを開始す る前に.................................... 2-2 2.1.2 サーバのインストレーション............... 2-4 2.1.3 インストレーション完了後の作業........... 2-15 2.2 インストレーション時の問題のトラブルシューテ ィング........................................ 2-16 2.2.1 VAXシステム上への日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアのインストレーショ ン........................................ 2-16 2.2.2 別のAdvanced Serverイメージを実行してい るシステムへの日本語Advanced Server for OpenVMSのインストール..................... 2-17 2.2.3 システム・ディスクの制限事項............. 2-17 2.2.4 PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) V6.0A以前のバージョンのあるシステムへの日 iv 本語Advanced Server for OpenVMSのインスト ール...................................... 2-18 2.3 次のステップ................................. 2-18 3 Advanced Serverの構成 3.1 Advanced Serverの構成プロシージャについて.... 3-1 3.1.1 構成プロシージャの動作................... 3-2 3.2 LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移 行............................................ 3-3 3.3 Advanced Server構成プロシージャを起動する前 に............................................ 3-5 3.3.1 どのOpenVMSディスク・デバイスにAdvanced Serverデータ・ファイルを格納するか?....... 3-5 3.3.2 Windowsクライアント・ユーティリティをイン ストールするか?........................... 3-6 3.3.3 このサーバでクライアント・ベースのライセ ンス・ソフトウェアを共有するか? .......... 3-7 3.3.4 クライアント・ベース・ライセンス・チェッ クを無効にするか?......................... 3-9 3.3.5 今すぐシステム構成パラメータを変更する か?....................................... 3-9 3.3.5.1 バックアップ・ドメイン・コントローラま たはメンバ・サーバ用のトランスポートの構 成...................................... 3-10 3.3.6 サーバ構成設定のいずれかを変更するか?.... 3-13 3.3.7 Administratorアカウントのパスワードは何に するか?................................... 3-17 3.3.8 アカウント/パスワード情報を提供するか?... 3-18 3.3.9 ドメイン管理者のパスワードは?............ 3-19 3.3.10 新しい管理者アカウントのパスワードを入力 するか?................................... 3-19 3.3.11 サーバを起動するかどうか?................ 3-19 3.4 Advanced Server構成プロシージャの起動方法.... 3-19 3.5 Advanced Server構成プロンプトへの応答方法.... 3-20 3.6 サーバ構成設定の変更方法..................... 3-26 3.7 Advanced Serverのドメインの役割の構成........ 3-29 v 3.7.1 Advanced Serverのメンバ・サーバとしての構 成........................................ 3-33 3.7.1.1 Advanced Serverをメンバ・サーバとして構 成するタイミングに関する検討............ 3-34 3.7.1.2 新しい日本語Advanced Server for OpenVMS のメンバ・サーバとしての構成............ 3-39 3.7.1.3 既存の日本語Advanced Server for OpenVMS のBDCのメンバ・サーバとしての構成....... 3-42 3.8 サーバの言語の構成........................... 3-43 3.8.1 サーバの言語に関する考慮事項............. 3-43 3.8.2 サーバの言語の構成例..................... 3-44 3.9 Windows NTプリンタ管理の構成................. 3-46 3.9.1 Windows NTプリンタ管理に関する考慮事項... 3-47 3.9.2 Windows NTプリンタ管理の構成例........... 3-48 3.10 構成プロシージャの問題のトラブルシューティン グ............................................ 3-49 3.10.1 Registry Serverのスタートアップ時の問題.. 3-49 3.10.2 クライアントをサポートするための十分なリ ソースが存在することの確認................ 3-50 3.10.3 Advanced Serverの再構成中に問題が発生した 場合...................................... 3-51 3.11 Advanced Serverのネットワーク・アダプタ...... 3-52 3.11.1 ネットワーク・アダプタの手動による定義... 3-52 3.11.2 ネットワーク・アダプタが見つからない場合 の対処方法................................ 3-54 3.12 次のステップ................................. 3-56 4 スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 4.1 License Serverについて....................... 4-1 4.2 スタンドアロンLicense Serverを構成する前に... 4-2 4.3 スタンドアロンLicense Serverの構成........... 4-3 4.4 トランスポートの構成......................... 4-4 4.5 License Serverの構成プロンプトへの応答方法... 4-4 4.6 スタンドアロンLicense Serverの起動方法....... 4-6 4.6.1 License Serverを手動で起動する方法....... 4-7 4.6.2 License Serverを自動的に起動する方法..... 4-7 vi 4.6.3 OpenVMS ClusterにおけるLicense Serverの起 動方法.................................... 4-8 5 Advanced Serverのインストール後の処理 5.1 インストレーション後のタスクを開始する前に... 5-1 5.2 Advanced Serverインストレーションの検証...... 5-2 5.3 Advanced Serverの起動........................ 5-3 5.3.1 Advanced Serverを起動するとき............ 5-3 5.3.2 スタートアップ・プロシージャの動作....... 5-3 5.4 Advanced Serverの起動方法.................... 5-4 5.4.1 Advanced Serverを手動で起動する方法...... 5-4 5.4.2 Advanced Serverを自動的に起動する方法.... 5-4 5.4.3 OpenVMS ClusterでAdvanced Serverを起動す る方法.................................... 5-5 5.4.4 スタートアップのトラブルシューティング... 5-6 5.4.4.1 SYLOGIN.COMに独立プロセスに適さないコマ ンドが入っている........................ 5-6 5.4.4.2 OpenVMSレジストリ・サービスが利用できな い...................................... 5-7 5.4.5 OpenVMSレジストリに保存される初期の Advanced Serverパラメータ値の決定......... 5-7 5.5 Advanced Serverの停止........................ 5-8 5.6 特殊なAdvanced Server管理コマンド............ 5-8 5.7 外部認証のセットアップ....................... 5-9 5.7.1 OpenVMS Clusterにおける外部認証のセットア ップ...................................... 5-12 5.7.2 DECnet-Plusを経由した外部認証の必要条件.. 5-15 5.7.3 外部認証のためのサーバの能力の構成....... 5-15 5.7.4 ネットワークのダウン時の外部認証のバイパ ス........................................ 5-15 5.7.5 外部認証の無効化......................... 5-16 5.8 日本語ファイル名のODS-2からODS-5への変換..... 5-16 5.8.1 ファイル名変換ユーティリティの使用....... 5-17 5.8.2 コード化されたファイル名の変換の例....... 5-19 5.8.3 全部のファイル名を変換する場合の例....... 5-20 5.9 オプションのサーバ管理ツールのインストール... 5-21 vii 6 ワイド・エリア・ネットワークの実装 6.1 ワイド・エリア・ネットワーク・サポートの有効 化............................................ 6-1 6.2 ワイド・エリア・ネットワークにおけるLMHOSTSフ ァイルの使用.................................. 6-2 6.2.1 TCP/IPワイド・エリア・ネットワークのセッ トアップ.................................. 6-3 6.2.2 LMHOSTSディレクトリ...................... 6-4 6.2.3 LMHOSTSファイル構文...................... 6-4 6.2.4 LMHOSTSファイルの管理.................... 6-8 6.2.5 LMHOSTSログ・ファイルの使用.............. 6-8 6.3 ワイド・エリア・ネットワークにおけるWINSの使 用............................................ 6-9 6.3.1 OpenVMSクラスタのためのWINSのセットアッ プ........................................ 6-9 6.4 ワイド・エリア・ネットワークにおけるDNSの使 用............................................ 6-10 7 Advanced Serverソフトウェアの削除 7.1 Advanced Serverのアンインストレーション...... 7-2 7.2 Advanced Server構成パラメータの削除.......... 7-3 7.3 Advanced Serverソフトウェアの削除............ 7-4 7.3.1 OpenVMSレジストリ内のサーバ構成パラメー タ........................................ 7-6 7.4 Advanced Server削除プロシージャの例.......... 7-6 A インストレーションおよびアップグレードのチェックリス ト B Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 B.1 Advanced Serverのインストレーション・プロシー ジャの例...................................... B-1 B.2 Advanced Server構成プロシージャの例.......... B-4 viii C スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構 成の例 C.1 スタンドアロンLicense Serverのインストレーシ ョン・プロシージャの例........................ C-1 C.2 スタンドアロンLicense Serverの構成ダイアログ の例.......................................... C-3 D 外部認証ソフトウェアのインストレーションの例 E Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E.1 Advanced Serverファイル...................... E-1 E.2 Advanced Serverオンディスク構造.............. E-23 F Advanced Server論理名 索引 例 2-1 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート1.................................. 2-7 2-2 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート2.................................. 2-9 2-3 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート3.................................. 2-9 2-4 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート4.................................. 2-12 2-5 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート5.................................. 2-13 2-6 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート6.................................. 2-14 2-7 サンプルのインストレーション・プロシージャ -パート7.................................. 2-14 ix 図 E-1 オンディスク構造図........................ E-23 表 1-1 インストレーション前のチェックリスト...... 1-12 3-1 Advanced Server構成プロンプト............. 3-20 3-2 構成設定.................................. 3-27 3-3 各ドメインのタイプにおけるサーバの役割.... 3-30 3-4 サーバの役割を変更する方法................ 3-32 3-5 OpenVMSネットワーク・アダプタの論理名..... 3-53 3-6 未定義のアダプタ・メッセージ.............. 3-55 4-1 License Serverの構成プロンプト............ 4-5 5-1 IVPの結果と取るべきアクション............. 5-2 5-2 PWCONVERTの修飾子......................... 5-18 7-1 PRODUCT REMOVEプロンプト.................. 7-5 A-1 インストレーションおよびアップグレードのチ ェックリスト.............................. A-2 E-1 Advanced Server用にインストールされるファ イル...................................... E-1 F-1 Advanced Server論理名..................... F-1 x _________________________________________________________________ まえがき 本書は,日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェア ("Advanced Server"ともいいます)のインストールおよび構成 の方法を説明します。インストレーション・プロシージャによ り,次のものをインストールすることができます。 o Advanced Serverの全機能 o ローカル・エリア・ネットワークの中の異なるシステム上で 実行できるスタンドアロンLicense Serverのみ o Advanced Serverを実行していないOpenVMS Clusterメンバ・ ノードで,外部認証を行うために使用できるスタンドアロン 外部認証ソフトウェアのみ o スタンドアロンLicense Serverとスタンドアロン外部認証ソ フトウェアのみ 対象読者 本書は,OpenVMSシステム管理者およびネットワーク管理者を対象 としており,HP OpenVMSオペレーティング・システムの次の点に ついて熟知していることを前提とします。 o DIGITALコマンド言語(DCL) o EDTまたはEVEのようなテキスト・エディタ o POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリ ティ 本書はまた,基本的なAdvanced Serverの概念を熟知していること を前提としています。 xi 本書の構成 次の表に,本書の内容を示します。 ___________________________________________________________ 章__________説明___________________________________________ 第1章 インストレーションの前提条件について説明しま す。 第2章 インストレーション手順について説明します。 第3章 Advanced Serverの構成方法について説明します。 第4章 スタンドアロンLicense Serverの構成方法について 説明します。 第5章 インストレーション後の作業について説明します(イ ンストレーション検証プロシージャの実行やインス トレーション/構成プロシージャから独立のサーバの 起動など)。 第6章 ワイド・エリア・ネットワークの設定方法について 説明します。 第7章 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアを システムから削除する方法について説明します。 付録 A インストールおよび構成作業について要約します。 付録 Aをコピーして,本書を読みながらチェックリ ストとして使用することができます。 付録 B Advanced Serverのインストレーション/構成プロシ ージャの実行例を示します。 付録 C スタンドアロンLicense Serverのインストレーショ ン/構成プロシージャの実行例を示します。 付録 D 外部認証ソフトウェアのみのインストレーション実 行例を示します。 xii ___________________________________________________________ 章__________説明___________________________________________ 付録 E インストールされる日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアのファイルについて説明しま す。 付録 F Advanced Server用に作成される論理名について説明 ____________します。_______________________________________ 関連資料 次のマニュアルは,本書で説明するトピックについて詳細に説明 しています。 ___________________________________________________________ ドキュメント__________説明_________________________________ 『HP Advanced Server システム管理者およびオペレータに対 for OpenVMS Concepts し,Advanced Serverソフトウェアの概要 and Planning Guide』 を紹介し,関連するネットワーク機能の 概念を説明しています。 『Advanced Server Advanced Serverソフトウェアの管理と for OpenVMS Server カスタマイズ方法について説明していま Administrator's す。 Guide』 『Advanced Server すべてのADMINISTERコマンドおよび同等 for OpenVMS Commands のNETコマンドのコマンド構文について説 Reference Manual』 明しています。 『HP Advanced Server License Serverソフトウェアおよび for OpenVMS Guide to Advanced Serverライセンスの管理方法に Managing Advanced ついて説明しています。 Server_Licenses』__________________________________________ 次の表に,関連のOpenVMSドキュメントを示します。 xiii xiv ___________________________________________________________ OpenVMSドキュメント________説明____________________________ 『HP OpenVMS Version 8.3 OpenVMSオペレーティング・システ 新機能説明書』 ム・ソフトウェアの新機能および関 連する注意事項について説明してい ます。 『HP OpenVMS Version 8.3 OpenVMSオペレーティング・システ インストレーション・ガイ ム・ソフトウェアのインストール方 ド[翻訳版]』 法について説明しています。 『OpenVMSシステム管理者マ OpenVMSオペレーティング・システ ニュアル』 ムのシステム管理について説明して います(2分冊)。必要なシステム・ サービスの設定方法についても説明 しています。 『OpenVMSシステム管理ユ OpenVMSシステムの管理に使用する ーティリティ・リファレン ユーティリティとツールについて ス・マニュアル』 のリファレンス・ガイドです(2分 冊)。 『OpenVMS License ライセンスのProduct Management Utility Authorization Key (PAK)のロー Manual』 ドと管理の方法について説明してい ます。 『OpenVMS Extended File ODS-5ファイル・システムの設定 Specificationsの手引き』 と有効化の方法など,OpenVMSの Extended File Specificationsにつ いて説明しています。 『OpenVMSシステム・セキュ 外部認証の有効化のプロシージャな リティ・ガイド』 ど,OpenVMSのセキュリティ機能に ついて説明しています。 『COM, Registry, and COM for OpenVMS,OpenVMSレジスト Events for OpenVMS リ,およびOpenVMSイベントについ Developer's Guide』 て説明しています。 『HP C国際化ユーティリテ 国際化ソフトウェア・アプリケーシ ィ・リファレンス・マニュ ョンのローカライズおよびタイム・ アル』 ゾーン・データの管理に役立つユー ティリティについて説明していま ___________________________す。____________________________ xv OpenVMS製品およびサービスに関する詳細な情報については,次の URLのOpenVMSのWebサイトにアクセスしてください。 http://www.hp.com/jp/openvms/ 表記法 Advanced Serverドキュメント・セットでは,次の表記法を使用し ます。 ___________________________________________________________ 表記法________意味_________________________________________ Advanced Advanced Serverとは,日本語Advanced Server Server for OpenVMSファイル・サーバを指します。 Italic 入力すべき情報やパラメータのためのプレースホ ルダを示します。たとえば,プロシージャがfile nameを入力するよう求める場合は,実際のファイ ル名を入力します。 イタリック体はまた,新出用語や参照される他の ドキュメントのタイトルも示します。 monospace 入力する実際のコマンドや文字,およびシステム 表示を示します。 注意: 特に重要な情報を示します。 注: ソフトウェアまたはハードウェアの損傷防止のた めの情報を示します。 警告: 人体の安全にとって重要な情報を示します。 . . . コマンド行の中でエントリに続く水平の反復記号 は,そのエントリまたは類似のエントリを何度で も繰り返せることを示します。ファイル名に続く 反復記号は,追加のパラメータ,値,または情報 を入力できることを示します。 xvi ___________________________________________________________ 表記法________意味_________________________________________ . 例の中の垂直の反復記号は,すべてのデータが記 . 載されているわけではないことを示します。 . Ctrl/x Ctrlキーを押した状態で,別のキーまたはポイン ティング・デバイスのボタンを押します。 Returnまたは ReturnまたはEnterキーを押さなければならない Enter 箇所を示します。このキーには,キーボードによ り,ReturnまたはEnterというラベルが付いていま す。 例の中では,四角で囲まれたキー名は,ユーザが キーボードのキーを押すことを示します(本文中で は,キー名は四角で囲まれていません)。 本書のHTML版では,四角ではなくカッコで示され ます。 PF1 x PF1 xのようなシーケンスは,まず,PF1というラ ベルの付いたキーを押して放し,次に別のキーま たはポインティグ・デバイス・ボタンを押して放 ______________すことを示します。___________________________ xvii 1 _________________________________________________________________ Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に この章では,必要なハードウェアとソフトウェア,および日本語 Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをインストールする前 に完了すべき手順を説明します。 この章は,次の節から構成されます。 o 第1.1節, Advanced Serverソフトウェア・キットについて o 第1.2節, DECprintソフトウェアのインストレーション o 第1.3節,ライセンスについて o 第1.4節,外部認証について o 第1.5節,リリース・ノートについて o 第1.6節,インストレーション・チェックリストの使用 o 第1.7節, Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをイン ストールするための必要条件 o 第1.8節,インストレーションの準備 o 第1.9節,次のステップ _________________________________________________________________ 1.1 Advanced Serverソフトウェア・キットについて 日本語Advanced Server for OpenVMSキットでは,次のサーバ・ソ フトウェアを選択してインストールすることができます。 o License Serverおよび外部認証ソフトウェアを含む,完全な Advanced Serverソフトウェア o Advanced ServerスタンドアロンLicense Server o スタンドアロン外部認証ソフトウェア Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-1 o スタンドアロンLicense Serverおよびスタンドアロン外部認 証ソフトウェア 1.1.1 VAXシステムについて 日本語Advanced Server for OpenVMS製品は,OpenVMS Alphaシ ステム上でのみサポートされます。日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをOpenVMS VAXシステムにインストールす ることはできません。VAXシステム上では,現在のPATHWORKSサ ーバ・ソフトウェアを引き続き使用しなければなりません。まだ PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) V6.0D以降にアップグ レードしていない場合は,アップグレードしてください。 日本語Advanced Server for OpenVMSをAlphaメンバ上で実行し ている混合アーキテクチャのOpenVMS Clusterでは,VAXメンバは まだ外部認証を使用することができます。詳細については,「第 5.7.1項, OpenVMS Clusterにおける外部認証のセットアップ」を 参照してください。 ________________________ 注意 ________________________ 同じクラスタ内で日本語Advanced Server for OpenVMSまた はPATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)の複数のバー ジョンを実行することはできません。 ______________________________________________________ 1.1.2 日本語Advanced Server for OpenVMSにアップグレードする場合 Advanced Server for OpenVMSソフトウェアは,OpenVMS V7.3-2以 降のAlphaシステム上でのみインストールおよび稼動することがで きます。したがって,サーバ・ソフトウェアとともにオペレーテ ィング・システムもアップグレードする必要がある場合がありま す。 日本語Advanced Server for OpenVMS V7.2以降がすでにインスト ールされている場合,インストレーションおよびアップグレード では,中間的なアップグレードを必要としません。 1-2 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に PATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server)が現在インスト ールされている場合は,それがV6.0D以降であることを確認し てください(DCLプロンプトでADMINISTER SHOW VERSIONを実行 してください)。V6.0D以降でない場合には,PATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server)の現在のリリースにアップグレード してから処理を続行します。Advanced Server構成プロシージャ (PWRK$CONFIG.COM)は,第3章, Advanced Serverの構成で説明する ように,PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)データ・ファ イルを日本語Advanced Server for OpenVMSと互換性のあるフォー マットに自動的に変換します。 現在PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager)がインストールさ れている場合には,日本語Advanced Server for OpenVMSに直接ア ップグレードする方法はありません。既存のユーザ,グループ, 共有,およびセキュリティ・オブジェクトを保持したい場合は, まず,PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) V6.0D以降に 移行する必要があります。詳細については,『Compaq PATHWORKS for OpenVMS Server Migration Guide』を参照してください。 OpenVMS Alpha V6.2システム上でPATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager)ファイル・サーバを実行するシステムについては,でき るだけ次の移行パスに従ってください。 1. V5ファイル・サーバをPATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server) V6.0D以降にアップグレードします。 2. オペレーティング・システムをOpenVMS V7.3-2以降にアップ グレードします。 3. V6ファイル・サーバをAdvanced Server V7.3B for OpenVMS にアップグレードします。 PATHWORKS for OpenVMSおよび日本語Advanced Server for OpenVMSの各バージョンがサポートするOpenVMSのバージョンに ついては,適切な『ソフトウェア仕様書(SPD)』を参照してくださ い。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-3 1.1.2.1 LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移行 旧バージョンのサーバ・ソフトウェア(たとえば,PATHWORKS for OpenVMS)では,サーバ・パラメータを格納するのにLANMAN.INIフ ァイルが使用されています。日本語Advanced Server for OpenVMS は,これらのパラメータをWindows NTレジストリに似たOpenVMSレ ジストリに格納します。 システムをPATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server)から Advanced Server V7.3 for OpenVMSにアップグレードする場 合,既存のLANMAN.INIファイルにあるパラメータと設定は, PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャを最初に実行したときにレジス トリ・パラメータに移行されます。詳細については,「第3.2節, LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移行」を参照して ください。 1.1.2.2 OpenVMS Clusterのアップグレード 日本語Advanced Server for OpenVMSは,OpenVMS Alphaバージ ョン7.3-2以降を実行するどのOpenVMS Clusterメンバ上にもイン ストールすることができます。ただし,PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)または日本語Advanced Server for OpenVMSが 現在いずれかのクラスタ・メンバで実行中の場合には,インスト レーションを行う前に停止する必要があります。日本語Advanced Server for OpenVMSを実行するクラスタ・メンバが共通のシステ ム・ディスクを共有する場合は,そのシステム・ディスクを共有 する任意のクラスタ・メンバでインストレーションを実行するこ とができます。日本語Advanced Server for OpenVMSを実行する クラスタ・メンバが別々のシステム・ディスクを使用する場合に は,各システムに日本語Advanced Server for OpenVMSをインスト ールします。 OpenVMS Clusterに他のシステム・ディスクが含まれている場合 (たとえば,クラスタ内でVAXシステムや,OpenVMS Alphaの以前 のバージョンを実行するシステムをサポートするため),これら のディスクにはPATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)の古 いバージョンがインストールされていることがあります。その 場合には,日本語Advanced Server for OpenVMSをOpenVMS Alpha V7.3-2以降のシステムで実行中に,誤って古いバージョンが起 動されないように削除しておきます。PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)製品を削除するには,PATHWORKSを削除する 予定のシステム・ディスクを使用するクラスタ・メンバからコ マンド・プロシージャSYS$UPDATE:PWRK$DEINSTALを実行しま す。PWRK$DEINSTAL.COMの使用方法についての詳細は,『Compaq 1-4 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) Server Installation and Configuration Guide』を参照してください。 ただし,外部認証を使用している場合には,クラスタ内のすべて のノードに外部認証ソフトウェアをセットアップするよう推奨し ます。OpenVMSファイル・サーバを実行していないノードで外部認 証サポートをセットアップする方法については,「第5.7節,外部 認証のセットアップ」を参照してください。 _________________________________________________________________ 1.2 DECprintソフトウェアのインストレーション DECprint Supervisor for OpenVMS (DCPS)は,PostScriptプリ ンタ用のキュー管理と印刷機能を提供する印刷システムです。 PostScriptプリンタを共有するには,DECnetまたはTCP/IPを経由 してプリンタと通信を行うために,選択したPostScriptプリンタ はDECprint Supervisor for OpenVMS (DCPS)ソフトウェアの使用 を必要とすることがあります。 DECprint Supervisor for OpenVMSを使用しようとする場合,で きるだけAdvanced Serverをインストールする前にそれをインス トールしてください。DECprintソフトウェアをインストールした 後,システムを再起動しなければなりません。起動は,DECprint Supervisorのインストレーション・プロシージャの一部として行 うことも,Advanced Serverをインストールした後,それを構成す る前に行うこともできます。 _________________________________________________________________ 1.3 ライセンスについて 次の各項では,Advanced Serverのライセンシング・ソフトウェア とライセンスの必要条件について説明します。 1.3.1 ライセンスの必要条件 Advanced Serverは,ファイル・サービスおよびプリント・サービ スにアクセスするクライアントが適切にライセンスされているこ とを要します。この必要条件に準拠するには,次のいずれかに該 当しなければなりません。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-5 o クライアントは,Advanced Serverに接続するたびに,クラ イアント・ベースのライセンスを取得しなければならない。 o Advanced Serverは,Advanced Serverのサービスを使用しよ うとするクライアントがライセンスを持たない場合,それに 割り当て可能なサーバ・ベースのライセンスを持っていなけ ればならない。 いずれの場合も,Advanced Serverのサービスへのアクセスに必 要なライセンスは,PWLMXXXCA07.03というクライアント・アクセ ス・ライセンスです。 PATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server)または日本語 Advanced Server for OpenVMS V7.2からアップグレードする場 合,クライアント・ライセンスのアップグレードについての詳 細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses』を参照してください。 1.3.2 License Serverについて Advanced Server License Serverは,OpenVMSシステム上で実行し て,クライアントにライセンスを付与するオプションのソフトウ ェア・プログラムです。 License Serverは,次のようにインストールできます。 o ファイル・サーバとともにインストールする(Advanced Serverのインストレーションに自動的に含まれます)。 o ファイル・サーバとは別にインストールする("スタンドアロ ンLicense Server"といいます)。 いずれの場合も,License Serverが次のプロトコルのどれを使 ってクライアントをサポートするようにも構成することができま す。 o DECnet o LAN Manager (NetBEUI) o TCP/IP 1-6 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に Advanced Serverのない指定されたOpenVMSシステム上にLicense Serverをインストールすることを推奨します。日本語Advanced Server for OpenVMSキットにより,ファイル・サーバとは別に スタンドアロンLicense Serverをインストールすることができ ます。また,この代わりに,Advanced ServerのあるOpenVMS Cluster上でLicense Serverを実行すれば,クラスタ・フェイルオ ーバにより信頼性が向上します(クラスタ・フェイルオーバによ り,Advanced Serverファイル・サーバの信頼性も向上します)。 LANはそれぞれ,アクティブなLicense Serverを1つだけ必要とし ます。License Serverを実行するシステムにライセンスのProduct Authorization Key (PAK)をロードする必要があります。OpenVMS Clusterでは,PAKを共有ライセンス・データベースにロードしな ければなりません。 ___________________________________________________________ 必要な情報_________参照するマニュアル______________________ ライセンスのロー 『OpenVMS License Management Utility ド Manual』 License Serverの 「第4章,スタンドアロンLicense Serverの構 構成 成と起動」 ライセンスの管理 『HP Advanced Server for OpenVMS Guide ___________________to_Managing_Advanced_Server_Licenses』__ _________________________________________________________________ 1.4 外部認証について 外部認証は,OpenVMSシステムのオプション機能で,これにより, システム管理者はOpenVMSセキュリティ以外のセキュリティ・メカ ニズムに基づくログイン認証に応じてユーザ・アカウントを設定 できるようになります。Advanced Serverは,Advanced Serverま たはWindows NT互換のユーザ認証メカニズムを使用してOpenVMSユ ーザ・ログインを認証する能力を提供することにより,この機能 を利用します。これにより,ユーザはOpenVMSログイン・プロンプ トでAdvanced Serverのユーザ名とパスワードを使用してログイン することができ,また,ユーザ・アカウントに自動的にパスワー ドが同期化されます。COM for OpenVMS製品を使用している場合, 外部認証が必要な場合があります。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-7 完全なAdvanced Serverのインストール時に,外部認証をサポート するために必要なファイルが自動的にインストレーション・プロ セスに含まれます。 Advanced ServerをOpenVMS Clusterにインストールするとき,サ ーバを実行しておらず,同じシステム・ディスクを共有している OpenVMS Clusterメンバ・ノードで外部認証を有効にしようとする 場合,(Advanced Serverソフトウェアをインストールしないで)そ のディスクにスタンドアロン外部認証ソフトウェアをインストー ルすることができます。VAXメンバ・ノードでは,外部認証ファイ ルを,Advanced ServerがインストールされているAlphaシステム からVAXノードにコピーする必要があります。外部認証を有効にす る方法についての詳細は,「第5.7節,外部認証のセットアップ」 を参照してください。 _________________________________________________________________ 1.5 リリース・ノートについて 『日本語Advanced Server for OpenVMSリリース・ノート』およ び『HP Advanced Server V7.3B for OpenVMS Release Notes』に は,製品をインストールする前に知っておく必要のある重要な情 報が含まれています。インストレーションを開始する前に,リリ ース・ノートを確認するようにしてください。 1.5.1 インストレーション前にリリース・ノートにアクセスする方法 インストレーションの前にリリース・ノートを印刷する場合は, 次の手順を行ってリリース・ノートをテキスト・ファイルに取り 出します。 ________________________ 注意 ________________________ キットに含まれているリリース・ノートは,最初に日本語版 リリース・ノートのテキスト・ファイルが含まれており,そ の後に標準版のリリース・ノートが添付されています。 ______________________________________________________ o ドライブにインストレーション・キットをロードします。 1-8 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に o 次のPOLYCENTER Software Installationユーティリティ・ コマンドを入力します。file_name.txtは,ユーザが指定 するテキスト・ファイルの名前であり,directory-pathに は,日本語Advanced Server for OpenVMSキットのあるソ ース・ドライブのディレクトリ名を指定します。たとえば /SOURCE=DAD$100:[ASOVMS073]のように指定します。 $ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES ADVANCEDSERVERJA/FILE=file_name.txt- _$ /SOURCE=directory-path ファイル名を指定しない場合,リリース・ノートは,現在 のディレクトリのDEFAULT.PCSI$RELEASE_NOTESというファ イルに書き込まれます。ソース修飾子を指定しなければ, POLYCENTER Software Installationユーティリティは,論理 名PCSI$SOURCEで定義される位置を検索します。論理名が定 義されていなければ,ユーティリティは現在のデフォルトの ディレクトリを検索します。 1.5.2 インストレーション後にリリース・ノートにアクセスする方法 インストレーションの完了後にリリース・ノートを参照したい場 合は,SYS$HELP:ASOVMS073B.RELEASE_NOTESからオンラインで読む ことも,ファイルを印刷することもできます。 _________________________________________________________________ 1.6 インストレーション・チェックリストの使用 「付録 A,インストレーションおよびアップグレードのチェックリ スト」には,インストレーション/構成チェックリストが用意され ています。このチェックリストを複写し,本書で説明するインス トレーションと構成手順の完了を追跡するために使用することが できます。 _________________________________________________________________ 1.7 Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをインストールする ための必要条件 以降の各項では,日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェ アのインストール時に必要なハードウェアおよびソフトウェアに ついて説明します。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-9 1.7.1 ハードウェアの必要条件 OpenVMSオペレーティング・システムV7.3-2でサポートされるすべ てのAlphaプロセッサは,日本語Advanced Server for OpenVMSで もサポートされます。サーバがサポートするハードウェアの一覧 についての最新情報は,『ソフトウェア仕様書(SPD)』を参照して ください。 1.7.2 ソフトウェアの必要条件 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアを正常にインス トールするには,システムに次のソフトウェアを正しくインスト ールし,構成しなければなりません。 o OpenVMS Alpha V7.3-2以降 Advanced ServerはOpenVMS Alpha V7.3-2以降のシステム上 でのみ稼動し,OpenVMSレジストリ・サービスを必要としま す。OpenVMSレジストリについての詳細は,『OpenVMSシステ ム管理者マニュアル』または『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』(OpenVMS Documentation CD-ROMに含まれています)を参照してください。 o 他のサーバおよびネットワーク・クライアントが使用するネ ットワーク・プロトコルをサポートするための適切なトラ ンスポート・ソフトウェア。次のうちの1つ以上が含まれま す。 - DECnetまたはDECnet-Plus (オプション) DECnetまたはDECnet-Plusは,OpenVMSオペレーティン グ・システムのインストール時にオプションとしてイン ストールすることができます。 - TCP/IP (オプション) TCP/IP Services for OpenVMSまたはサポートされるサ ードパーティのTCP/IP製品を使用してIPをサポートする ことができます。サポートされるTCP/IP製品の一覧につ いては,日本語Advanced Server for OpenVMSの『ソフ トウェア仕様書(SPD)』を参照してください。 1-10 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1.7.3 サポートされるクライアント・ソフトウェア 日本語Advanced Server for OpenVMSは,次のタイプのクライアン トからの接続をサポートします。 o Windows NT V4.0 o Windows 2000 o Windows 2000 Professional o Windows 2003 o Windows XP 1.7.4 メモリの必要条件 OpenVMS Alphaシステム上でAdvanced Serverを実行するために は、最低限64 MBの物理メモリが必要です。 _________________________________________________________________ 1.8 インストレーションの準備 表 1-1にあるチェックリストを使用して,この節で説明するイン ストレーションの準備を行います。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-11 表 1-1 インストレーション前のチェックリスト ___________________________________________________________ < >1. パーツ一覧を確認します。 < >2. ネットワーク・ハードウェアがインストールされ,接 続されていることを確認します。 < >3. SYSTEMアカウント(またはインストレーション・プロシ ージャを実行するためにすべての特権が有効になった 別のアカウント)にログインします。 < >4. 必要なソフトウェアがインストールされていることを 確認します。 < >5. OpenVMSレジストリ・サーバを起動します。 < >6. リリース・ノートを確認します。 < >7. システム・パラメータを確認します。 < >8. システム・ディスクをバックアップします。 < >9. インストレーションのために十分なディスク容量があ ることを確認します。 < >10. キュー・マネージャを確認します。 < >11. タイム・ゾーンの構成を確認します。 < >12. DECnetトランスポートを使用しようとする場合は, DECnetまたはDECnet-Plusが稼動していることを確認し ます。 < >13. TCP/IPトランスポートを使用しようとする場合は, TCP/IPが稼動していることを確認します。 < >14. 既存のOpenVMSサーバ・イメージとファイルがあるかど うかを確認します。 < >15. クラスタ上にAdvanced Serverをインストールする場合 __________は,OpenVMS_Cluster構成を確認します。____________ 1-12 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをインストール する前に,次の手順を行います。 ________________________ 注意 ________________________ 最後の手順を除き,すべての手順はスタンドアロンおよびク ラスタAdvanced Serverの両方に適用されます。最後の手順 は,Advanced Serverをクラスタにインストールするために 行う必要のある作業を示しています。 ______________________________________________________ 1.8.1 ステップ1:パーツ一覧の確認 ソフトウェアのパーツ一覧は,入手したキットの内容の明細で す。キットの内容をこの情報に照らして確認します。パーツが不 足していたり,破損している場合は,弊社の担当者にご連絡くだ さい。 1.8.2 ステップ2:ネットワーク・ハードウェアの確認 日本語Advanced Server for OpenVMSは,ソフトウェアの必要条件 を満足するOpenVMS Alphaシステム上で稼動します。PCローカル・ エリア・ネットワーク(LAN)には次のものが必要です。 o サーバおよび各クライアントごとに装備されたサポートされ るネットワーク・コントローラ o 各クライアントおよびサーバをネットワークに接続するケー ブル 1.8.3 ステップ3: SYSTEMアカウントへのログイン 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをインストール する前に,SYSTEMアカウント,またはインストレーション・プロ シージャを実行するために十分な特権を持つ別のアカウントにロ グインします。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-13 SYSTEMアカウントにログインするには,次の手順を行います。 1. Username:プロンプトでSYSTEMと入力します。 Username: SYSTEM 2. Password:プロンプトでSYSTEMアカウントへのパスワードを 入力します。入力したパスワードは表示されません。 1.8.4 ステップ4:必要なソフトウェアの確認 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアには,次のもの が必要です。 o OpenVMS Alphaオペレーティング・システム(バージョン 7.3-2以上)。 o DECnet経由でDECnetトランスポート,メール・サーバ,また はLicense Serverを使用する場合は,DECnetネットワーク・ トランスポート。 o クラスタまたはネットワーク通信にTCP/IPトランスポートを 使用しようとする場合は,TCP/IPトランスポート。TCP/IP トランスポートを使用する場合は,『HP Advanced Server V7.3B for OpenVMS Release Notes』に説明するように, TCP/IPトランスポート製品をインストール/構成しなければ なりません。 1.8.5 ステップ5: OpenVMS Registry Serverの起動 OpenVMSレジストリは,OpenVMSのインストレーションの一部と してインストールされます。レジストリ・サービスを提供するに は,次の手順を行います。 1. Registry Serverのファイルが格納されるディスク位置をポ イントするSYS$REGISTRY論理名を定義します。 たとえば,レジストリ・ファイルをディレクト リ[SYS$REGISTRY]のデバイスDKA100:に格納するには,次 のコマンドを入力します。 $ DEFINE/SYSTEM SYS$REGISTRY DKA100:[SYS$REGISTRY] 1-14 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に OpenVMS Clusterでは,必ずすべてのクラスタ・メンバが利 用可能なディスクおよびディレクトリを指定します。 2. Registry Serverを起動します。 できるだけシステムのスタートアップとともにRegistry Serverを自動的に起動するようにします。これにより,レ ジストリを必要とするあらゆるAdvanced Serverユーティ リティ(PWRK$REGUTLや構成マネージャなど)が正しく動作す ることが保証されます。Registry Serverをシステムの起動 時に自動的に起動するようにするには,OpenVMS Registry Configurationユーティリティ(SYS$MANAGER:REG$CONFIG) を実行し,REG$TO_BE_STARTED論理名を必ずTRUEに設定し ておきます。OpenVMS Registry Serverの起動についての詳 細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』または『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』 (OpenVMS Documentation CD-ROMに含まれています)を参照し てください。 Registry Serverを手動で起動しなければならない場合は, 次のコマンドを入力します。 $ @SYS$STARTUP:REG$STARTUP.COM OpenVMSレジストリの管理についての詳細は,『OpenVMSシステ ム管理者マニュアル』または『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』(OpenVMS Documentation CD-ROMに 含まれています)を参照してください。 1.8.6 ステップ6:リリース・ノートの印刷と確認 リリース・ノートをまだ読んでいない場合,ソフトウェアをイン ストールする前に読む必要があります。「第1.8.8項,ステップ8: システムのバックアップ」で推奨しているように,システムをバ ックアップする場合には,バックアップ中にリリース・ノートを 読むことができます。詳細については,「第1.5節,リリース・ノ ートについて」を参照してください。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-15 1.8.7 ステップ7:システム・パラメータの確認 ほとんどシステムには,日本語Advanced Server for OpenVMSソフ トウェアを格納するために直ちに利用できる十分なシステム・リ ソースがあります。ただし,次のOpenVMSのシステム・パラメータ が適切に設定されていることを確認してください。必要な変更を MODPARAMS.DATファイルに加えたのち,AUTOGENを実行して,シス テムをリブートします。このリブートは,システム・ディスクの バックアップに必要な最初にリブートまで遅らせることができま す(バックアップは「第1.8.8項,ステップ8:システムのバックアッ プ」で推奨しています)。 AUTOGEN実行前および実行中に,システムで稼動する他のすべての ソフトウェアが本当に稼動していることを確認します。PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)または日本語Advanced Server for OpenVMSがすでに稼動している場合,システムには日本語 Advanced Server for OpenVMSの新しいバージョンをサポートする ために十分なリソースがあると考えられます。 ________________________ 注意 ________________________ これらのパラメータが正しく設定されていなければ,インス トレーション・プロシージャを完了した後で,サーバを構成 することができません。 ______________________________________________________ 1.8.7.1 GBLPAGESパラメータ 日本語Advanced Server for OpenVMSでは,GBLPAGESパラメータの 値は,少なくとも7500ページ必要です。 システムに十分な未使用グローバル・ページがあることを確認す るには,Advanced Serverが実行されていない間に次の手順を行い ます。 1. 次のコマンドを入力します。 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLPAGES") FREE_GBLPAGESパラメータの値が表示されます。次に例を示 します。 143576 1-16 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 2. 値が必要な値を下回る場合は,システム・パラメータ・ファ イルSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを編集して,次のような行を 追加します。 ADD_GBLPAGES = 7500 1.8.7.2 GBLSECTIONSパラメータ 日本語Advanced Server for OpenVMSでは,GBLSECTIONSパラメー タは少なくとも75必要です。 スタンドアロンLicense Serverのみをインストールする場合,最 低値は50です。 システムに十分な未使用グローバル・セクションがあることを確 認するには,Advanced Serverが実行されていない間に次の手順を 行います。 1. 次のコマンドを入力します。 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") GBLSECTIONSパラメータの値が表示されます。次に例を示し ます。 249 2. 値が必要な値を下回る場合は,システム・パラメータ・ファ イルSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを編集して,次のような行を 追加します。 ADD_GBLSECTIONS = 75 1.8.7.3 PROCSECTCNTパラメータ Advanced Serverをインストールする場合,PROCSECTCNTパラメー タの最低値は40です。 スタンドアロンLicense Serverのみをインストールする場合,最 低値は32です。 システム・パラメータPROCSECTCNTの値が十分であることを確認す るには,次の手順を行います。 1. 次のコマンドを入力します。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-17 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("PROCSECTCNT") PROCSECTCNTパラメータの値が表示されます。次に例を示し ます。 20 2. 値が必要な値を下回る場合は,システム・パラメータ・ファ イルSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを編集して,次のような行を 追加します。 MIN_PROCSECTCNT = 40 1.8.7.4 SCSNODEパラメータ SCSNODEパラメータは,システムのコンピュータ名に定義します。 DECnetを実行している場合,SCSNODE名は,DECnetノード名と同じ でなければなりません。 次に示すように,SCSNODEパラメータのインストール前の状態は, インストレーション後の動作に影響します。 ___________________________________________________________ SCSNODEの状 新定義の 態____________有無_______サーバの動作______________________ 未定義 定義せず 起動せず。 定義済み 定義せず 起動する。 未定義 定義する 起動するが,OpenVMSシステムは,プ リント・キューおよびバッチ・キュー の名前に新しいコンピュータ名が含ま れるように名前を変更する。したがっ て,既存のプリント・ジョブまたはバ ッチ・ジョブを新しいキューに再登録 する必要がある。キュー・データベー スの再構築が必要になることもある。 これらのシステム管理作業についての 詳細は,『OpenVMSシステム管理者マ _________________________ニュアル』を参照。________________ システム・パラメータSCSNODEがシステムのコンピュータ名に定義 されていることを確認するには,システム・プロンプトで次のコ マンドを入力します。 1-18 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に $ SCSNODE = F$GETSYI("SCSNODE") $ SHOW SYMBOL SCSNODE この結果,次のいずれかの状態になります。 o SCSNODEが定義されている場合,コンピュータ名が表示され ます。たとえば,システムのコンピュータ名がSPEEDYの場 合,次のように表示されます。 $ SHOW SYMBOL SCSNODE SPEEDY o SCSNODEが定義されていない場合,コンピュータ名は表示さ れません。 SCSNODEが定義されていない場合,SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを編 集して,このパラメータを定義します。たとえば,コンピュータ 名がSPEEDYの場合,次の行が含まれるようにファイルを編集しま す。 SCSNODE = "SPEEDY" ファイルSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATを編集する場合,OpenVMSのコ マンド・プロシージャであるAUTOGENを実行し,すぐに,または サーバを構成する前にシステムを再起動します。次に例を示しま す。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT NOFEEDBACK AUTOGENユーティリティの使用についての詳細は,『OpenVMSシス テム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照し てください。 1.8.8 ステップ8:システムのバックアップ 貴重なデータの損失を防ぐため,レイヤード・プロダクトをイン ストールする前に,できるだけシステム上のすべてのディスク(ま たは最低限システム・ディスク)をバックアップしてください。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-19 システム・バックアップを行うには,OpenVMS BACKUPコマンドを 使用します。BACKUPコマンドについての詳細は,『OpenVMSシステ ム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照して ください。 1.8.9 ステップ9:ディスク容量の必要条件の確認 インストレーションに必要なディスク・ブロック数を決定するに は,『HP Advanced Server V7.3B for OpenVMS Release Notes』 を参照してください。システム・ディスク上の空きブロック数を 確認するには,次のコマンドを入力します。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE OpenVMSシステムが,空きブロック数など,システム・ディスクに ついての情報を表示します。次に例を示します。 Device Device Error Volume Free Trans Mnt Name Status Count Label Blocks Count Cnt DUA0: Mounted 0 AXP0732 724856 280 1 1.8.10 ステップ10:キュー・マネージャの確認 インストレーション時にキュー・マネージャを実行する必要はあ りませんが,サーバを構成するときには実行しておくことをお勧 めします。SHOW QUEUE/MANAGERコマンドを入力して,キュー・マ ネージャが実行されているかどうかを確認することができます。 $ SHOW QUEUE/MANAGER キュー・マネージャが実行されている場合,OpenVMSシステムは次 のように表示します。 Queue manager SYS$QUEUE_MANAGER, running, on SPEEDY:: キュー・マネージャが実行されていない場合,次のコマンドを使 用して起動することができます。 $ START/QUEUE/MANAGER 1-20 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に OpenVMS DCLコマンドについての詳細は,『OpenVMS DCLディクシ ョナリ』を参照してください。 1.8.11 ステップ11: タイム・ゾーンおよびTDFの確認 Advanced Serverの内部の時間管理では,グリニッジ標準時(GMT) を使用します。異なるタイム・ゾーンにあるコンピュータ間で共 通の時間フォーマットの同期をとるためには,OpenVMSの協定世界 時(UTC)が使用されます。Advanced Serverシステムは,UTC標準を 使用するデフォルトの日付/時間サポートを実装しています。UTC は実用上GMTと同じです。UTC時間標準では,グリニッジ標準時の 真夜中に,0時になります。夏時間により戻ったり進んだりするロ ーカル時間と異なり,UTCは常に一定です。 ローカル時間は,GMTに対して最大12時間遅れているか,13時間進 んでいます。 UTCは,タイム・ゾーンに依存していないため,世界中でUTCを使 用できます。たとえば,2:00 UTCは,パリでも東京でも同じ瞬間 をさします。ローカルのタイム・ゾーンを取り扱うための複雑な 変換を行わなくても,パリと東京でUTC値を使ってタイム・スタン プを押されたデータを調べることができます。 ローカル・サーバ環境で時間を適切に表すには,次の手順に従い ます。 1. 各ローカル・タイム・ゾーンをUTCに関連付ける,システム の時差係数(TDF)を決定します。 TDFは,ローカル・システム時間とUTC (協定世界時)との差 です。この差は,時間と分で表されます。TDFは,夏時間か ら標準時間へ変わったときなど,ローカル・システム時間が 変わるたびに変わります。一方,UTCは変わりません。 アメリカはUTCに対して負のオフセットを持ち,ヨーロッ パ,アフリカ,アジア,およびオーストラリアは正のオフセ ットを持ちます。たとえば,ニューヨーク(東部標準時)の TDFは-5:00であり,東オーストラリアのTDFは+10:00です。 夏時間を採用している地域のTDFは,通常その地域の標準 時より+1:00になります。たとえば,夏時間の間のニューヨ ークのTDFは,-4:00です。システムのTDFを決定するには, Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-21 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』に掲載されているマ ップを参照してください。 2. OpenVMSコマンド・プロシージャUTC$TIME_SETUP.COMを実行 して,システムでタイム・ゾーンと時差係数(TDF)を設定し ます(このコマンド・プロシージャは,Advanced Serverで必 要な時間に関連する論理名を定義します)。SYSTEMアカウン トから,次のコマンドを入力して,プロシージャを起動しま す。 $ @SYS$MANAGER:UTC$TIME_SETUP.COM プロシージャからどの時間パラメータを構成するかについて 問い合わせがあります。システムが夏時間を採用している地 域にある場合は,夏時間の開始時と終了時には,システム時 間およびTDFを適切に変更する必要があります。これらの変 更を年に2回自動的に行うようにするには,コマンド・プロ シージャSYS$EXAMPLES:DAYLIGHT_SAVINGS.COMを使用できま す。 タイム・ゾーンまたはTDF,あるいはその両方の設定の変更 を選択したとき,サーバがOpenVMS Clusterに加わっている 場合には,その変更はクラスタ単位で行われます。 タイム・ゾーン情報を変更した場合は,時刻を正確に表示す るために,サーバを再起動しなければなりません。 コマンド・プロシージャの実行およびタイム・ゾーンとTDFのリセ ットについての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を 参照してください。 1.8.12 ステップ12: DECnetの状態の確認 DECnetトランスポートを使用しようとする場合,インストレーシ ョン時にDECnetまたはDECnet-Plusを実行する必要があります。た だし,システムが構成できるようになるには,その前にDECnetま たはDECnet-Plusをそのシステム上で実行しなければなりません。 サーバ・ソフトウェアをインストールしようとするシステム上で DECnetが実行されているかを確認するには,以降の各項で説明す るように,DECnet (フェーズIV)かDECnet-Plusのいずれがインス トールされているかによって適切なコマンドを入力します。 1-22 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1.8.12.1 DECnet (フェーズIV)の状態の確認 DECnetの状態を確認するには,次のコマンドを入力します。 $ MCR NCP SHOW EXECUTOR o DECnetが実行中の場合,SHOW EXECUTORにより次のように表 示されます。 Node Volatile Summary as of 1-SEP-2000 12:16:36 Executor node = 9.000 (BRUTUS) State = on Identification = DECnet-OSI for OpenVMS o DECnetが実行中でない場合は,次のコマンドを入力して起動 します。 $ @SYS$MANAGER:STARTNET 1.8.12.2 DECnet-Plusの状態の確認 DECnet-Plusの状態を確認するには,次のコマンドを入力します。 $ SHOW LOGICAL NET$STARTUP_STATUS o DECnet-Plusが実行中の場合,次のように表示されます。 "NET$STARTUP_STATUS" = "RUNNING-ALL" (LNM$SYSTEM_TABLE) o DECnet-Plusが実行中でない場合は,次のコマンドを入力し て起動します。 $ @SYS$STARTUP:NET$STARTUP 詳細については,DECnet製品のドキュメントを参照してくださ い。 1.8.13 ステップ13: TCP/IPの状態の確認 TCP/IPトランスポートを使用しようとする場合は,TCP/IPが実行 され,PWIPドライバがロードされていることを確認します。プロ シージャは,どのTCP/IP製品を使用しているかによって異なりま す。詳細については,インストールされているTCP/IP製品のドキ ュメントを参照してください。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-23 たとえば,日本語TCP/IP Services for OpenVMS V5.0がインスト ールされている場合,次のコマンドを入力することにより,PWIP ドライバを手動で起動することができます。 $ @SYS$STARTUP:TCPIP$PWIP_STARTUP.COM この代わりに,TCP/IPの起動時にPWIPドライバが自動的に起動 するよう,構成プロシージャTCPIP$CONFIG.COMを使用してTCP/IP Services for OpenVMSサービスを構成することができます。 インストレーションの完了後,構成マネージャを使用すること により,TCP/IPを使用するように日本語Advanced Server for OpenVMSを構成することができます。この処理は,構成プロシージ ャ(PWRK$CONFIG)の実行中,またはサーバの構成後に行うことがで きます。前者の場合には,PWRK$CONFIGにより構成マネージャを起 動するオプションが示されます。後者の場合は,DCLプロンプト でADMINISTER/CONFIGコマンドを入力することにより,構成マネー ジャを起動できます。 1.8.14 ステップ14:既存のOpenVMS Serverのイメージおよびファイル があるかどうかの確認 次の事項を確認してください。 1. ローカル・システムで実行中のAdvanced Server (PATHWORKS Advanced Serverおよび日本語Advanced Server for OpenVMS)イメージ,またはPATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager)イメージがない。クラスタ内では,PATHWORKS OpenVMSサーバまたは日本語Advanced Server for OpenVMSの 以前のバージョンが実行されていてはなりません。 2. PATHWORKS for OpenVMS (NetWare)キットによるファイルが システム・ディスクにない。そのようなファイルが存在す る場合は,SYS$UPDATE:PWVN$DEINSTAL.COM (PATHWORKS for OpenVMS (NetWare)キットに含まれる)を使用してそれらのフ ァイルを削除します。 3. PATHWORKS Advanced Serverまたは日本語Advanced Server for OpenVMSキットによるファイルがSYS$SPECIFICディレク トリ・ツリー内にない。 1-24 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に POLYCENTER Software Installationユーティリティがこれらの条 件のいずれかが存在することを検出し,上記のイメージまたはフ ァイルが見つかると,ユーザに通知します。 1.8.15 ステップ15: OpenVMS Cluster構成の確認 Advanced Serverは,複数のOpenVMS Alpha Clusterメンバ上で実 行することができます。これには,次の手順を行います。 1. TCP/IPトランスポートを使用しようとする場合は,Advanced Serverを実行するすべてのクラスタ・メンバが同じTCP/IPサ ブネット内にあることを確認します。 2. PATHWORKS for OpenVMS,PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager),または日本語Advanced Server for OpenVMSの以 前のバージョンがいずれかのクラスタ・メンバ上で実行され ている場合は,そのサーバを停止します。クラスタ内にあ るAdvanced Serverの以前のバージョンについての詳細は, 「第1.1.2.2項, OpenVMS Clusterのアップグレード」を参照 してください。 外部認証を提供するために,できるだけ外部認証ソフトウェ アをクラスタ内のすべてのノードにセットアップしてくださ い。OpenVMSファイル・サーバを実行しないノードに外部認 証サポートをセットアップするには,「第5.7節,外部認証の セットアップ」を参照してください。 3. Advanced Serverをインストールする各システムで,この章 で説明したタスクを完了します。 複数のシステム・ディスクを使用するクラスタ構成では, OpenVMS Registry Serverが共通レジストリ・データベース を使用するように構成しなければなりません。詳細について は,「第1.8.5項,ステップ5: OpenVMS Registry Serverの起 動」を参照してください。 ファイル・サーバおよびプリント・サーバとして使用するそ れぞれのクラスタ・メンバで,「第3章, Advanced Serverの 構成」で説明するように,Advanced Server構成コマンド・ プロシージャ(PWRK$CONFIG.COM)を実行します。これによ り,各ノードで適切なパラメータが設定されサーバを実行す るのに十分なリソースを持つようになります。 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 1-25 4. Advanced Serverを実行するすべてのクラスタ・メンバは, 次の共通のものを共有しなければなりません。 o システムの利用者登録ファイル(SYSUAF.DAT) o ライトリスト・ファイル(RIGHTSLIST.DAT) o OpenVMSレジストリ・データベースの位置 (SYS$REGISTRY:) o Advanced Serverデータ・ディレクトリの位置 (PWRK$COMMONROOT:) Advanced ServerをOpenVMS Clusterメンバにインストールすると き,次の両方の条件があてはまる場合は,サーバをシャットダウ ンし,サーバを実行しているシステムをリブートする必要があり ます。 1. クラスタ内の2つ以上のシステム・ディスクにAdvanced Serverがインストールされている。 2. Advanced Serverが,インストレーションが行われているシ ステム・ディスク以外のシステム・ディスクからブートされ た1つ以上のクラスタ・メンバですでに実行されている。 _________________________________________________________________ 1.9 次のステップ Advanced Serverをインストールするには,「第2章, Advanced Serverソフトウェアのインストレーション」の手順に従います。 1-26 Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に 2 _________________________________________________________________ Advanced Serverソフトウェアのインストレーション この章では,POLYCENTER Software Installation (PCSI)ユーティ リティを使用した日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェ アのインストール方法を説明します。旧バージョンのサーバから アップグレードするか,初めてサーバをインストールするかに関 わらず,ここで概要を説明するプロシージャに従わなければなり ません。 OpenVMS Alpha CD-ROMメニューから直接製品をインストールす る方法については,『HP OpenVMS Version 8.3インストレーショ ン・ガイド[翻訳版]』を参照してください。 POLYCENTER Software Installationユーティリティについては, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。 インストレーション・プロシージャを開始する前に,「第1章, Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に」で説明し たインストレーション前のタスクが完了していることを確認しま す。 この章は,次の節から構成されます。 o 第2.1節,インストレーション・プロシージャ o 第2.2節,インストレーション時の問題のトラブルシューティ ング o 第2.3節,次のステップ Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-1 _________________________________________________________________ 2.1 インストレーション・プロシージャ POLYCENTER Software Installationユーティリティは,次の処理 を行います。 1. インストレーションがVAXシステムで行われるか,Alphaシ ステムで行われるかを判定する。VAXシステムの場合,イン ストレーションが終了する。Advanced Serverが稼動するの は,Alphaシステム上のみである。 2. 必要に応じて,システム上にAdvanced Serverアカウントを 作成する。 3. インストレーション・キットのAdvanced Serverファイルを ターゲット・ディスクにコピーする。 4. DECnetまたはDECnet-Plusを実行している場合,DECnetオブ ジェクトを作成する。 5. OpenVMS DCLコマンド定義ファイルをインストールする。 これにはADMINISTERコマンドが含まれており,Advanced Serverの管理が容易になる。 6. Advanced Server論理名定義ファイルをインストールする。 7. 古くなったファイルを削除する。 8. ソフトウェアが正常にインストールされたことを検証する。 ソフトウェアをインストールした後に,インストレーション 検証プロシージャが自動的に実行されるようにPOLYCENTER Software Installationを実行する方法についての詳細は, 「第5.2節, Advanced Serverインストレーションの検証」を 参照する。 9. リブートが必要かどうかを検出し,必要な場合にのみリブー トを要求する。たとえば,リブート前に他の設定を構成した り変更したい場合などには,必要なリブートを後で行うよう にするオプションも選択できる。 2.1.1 インストレーション・プロシージャを開始する前に インストレーション・プロシージャを起動する前に,次の事項を 確認します。 1. 製品識別子 2-2 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 製品識別子は,POLYCENTER Software Installationユーティ リティに対し,どの製品をインストールするかを指示しま す。日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェア・キ ットの製品識別子は,ADVANCEDSERVERJAです。 2. メディアをマウントするデバイスの名前 デバイス名は,使用するコンピュータとメディアのタイプに よって異なります。たとえば,AlphaStation 400のCD-ROMド ライブにCD-ROMをマウントする場合,デバイス名はDKA400の ようになります。 3. インストールするコンポーネント o 完全なAdvanced Serverソフトウェア o License Serverのみ o 外部認証イメージのみ o License Serverと外部認証イメージのみ これらのコンポーネントは,OpenVMS V7.2-1以降を実行する 任意のAlphaシステムにインストールすることができます。 完全なAdvanced ServerソフトウェアまたはLicense Server ソフトウェアをインストールするときに,PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)がすでにインストールされてい る場合は,「第3章, Advanced Serverの構成」で説明するよ うに,サーバの構成中に,サーバ・データ・ファイルが自動 的にアップグレードされます。 完全なAdvanced Serverソフトウェアをインストールしない ことを選択した場合は,他のオプションのいずれか1つを選 択できます。完全なAdvanced Serverをインストールするこ とを選択した場合には,他のオプションは示されません。 システムがスタンドアロンLicense Serverを実行するように 指定されている場合は,完全なAdvanced Serverソフトウェ アの代わりにLicense Serverソフトウェアをインストール できます。スタンドアロンLicense Serverは,できるだけ 指定されたLicense Serverシステムで実行してください。 License Serverを実行するかどうかは後で(構成中に)決める ことができます。License Serverと外部認証イメージは,完 全なAdvanced Serverのインストレーションでインストール されます。 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-3 OpenVMS 7.2-1以降を実行するAlphaシステムを含むOpenVMS ClusterにAdvanced Serverをインストールして外部認証を有 効にしているとき,これらのシステムがAdvanced Serverを インストールしていないシステム・ディスクからブートされ る場合は,そのシステム・ディスクにスタンドアロン外部認 証ソフトウェアをインストールすることができます。外部認 証のセットアップについての詳細は,「第5.7節,外部認証の セットアップ」を参照してください。 4. 利用者識別コード(UIC)グループ番号 Advanced Serverインストレーション・プロシージャ は,OpenVMSのユーザ・アカウントPWRK$DEFAULTおよび PWRK$GUESTがまだ存在しない場合,それらを作成します。イ ンストレーション・ダイアログに表示されるデフォルトの選 択は,次のように決定されます。 _______________________________________________________ インストール時の状態_____デフォルトの値________________ ファイル・サーバを初め 360から始まる最初に使用可能な てインストールする。 未使用のUICグループ番号 PCFS$ACCOUNTという名前 既存のアカウントPCFS$ACCOUNT のアカウントがすでに存 に関連づけられたのと同じグル 在する。 ープ番号 ファイル・サーバのアカ 既存のアカウントと同じグルー ウントがすでに存在す プ番号 る。___________________________________________________ 2.1.2 サーバのインストレーション 「第1章, Advanced Serverソフトウェアをインストールする前 に」に概要を示した推奨するインストレーション前の作業が完了 し,リリース・ノートを読み終えていれば,POLYCENTER Software Installationユーティリティを使用して日本語Advanced Server for OpenVMSをインストールする準備ができています(このユー ティリティを使用し,システムでソフトウェア製品のインストー ル,管理,および削除を行う方法についての詳細は,『OpenVMSシ ステム管理者マニュアル』を参照してください)。 2-4 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 製品のアップグレード中,既存の構成ファイルは,ソフトウェア のこのバージョンの構成を行う際に使用したい場合に備えて保存 されます。 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトェアをインストールす るには,次の手順に従います。 1. インストレーション・キット・メディアを利用可能なドライ ブにロードします。 2. SYSTEMアカウントまたは同等の特権を持つアカウントにログ インします。 3. 他のユーザがシステムにログインしていないことを確認しま す。 4. ソフトウェアの以前のバージョンがシステムにインストール されている場合には,それをシャットダウンします。クラス タでは,すべてのクラスタ・メンバのソフトウェアをシャッ トダウンします。クラスタでないサーバの場合には,次のよ うに入力します。 $ @SYS$STARTUP:PWRK$SHUTDOWN クラスタ・サーバの場合には,次のように入力します。 $ @SYS$STARTUP:PWRK$SHUTDOWN CLUSTER 5. システムにDECnetを構成していて,インストレーション・プ ロシージャのログを作成したい場合には,次のコマンドを入 力したのち,再度システム・アカウントにログインします。 $ SET HOST 0/LOG=file-name このとき,file-nameには,ログを書き込みたいファイルの 名前を指定します。 6. POLYCENTER Software Installationユーティリティを開始す るには,システムに適したソース・ディレクトリ・パスを指 定してPRODUCT INSTALLコマンドを入力します。たとえば, 次のように入力します。 $ PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJA /SOURCE=directory-path Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-5 このとき,directory-pathには,日本語Advanced Server for OpenVMSキットのあるソース・ドライブのディス クおよびディレクトリ名を指定します。たとえば, /SOURCE=DAD$100:[ASOVMS073]のように指定します。 ソース修飾子を指定しない場合,POLYCENTER Software Installationユーティリティは,論理名PCSI$SOURCEで定義 された位置を検索します。論理名が定義されていない場合に は,ユーティリティは現在のデフォルトのディレクトリを検 索します。 ユーティリティは,ソフトウェアをPCSI$DESTINATION論理名 で定義された位置へインストールします。その論理名が定義 されていない場合には,SYS$COMMON:[VMS$COMMON]およびそ の下のディレクトリにソフトウェアをインストールします。 ________________________ 警告 ________________________ PCSIを使用して日本語Advanced Server for OpenVMSをイン ストールしている場合には,PCSI$DESTINATION論理名を再定 義したり,/DESTINATION修飾子を使用したりしないようにし てください。インストール先がデフォルト以外の場合,イン ストレーションが失敗して,インストールされたキットが正 しく動作しないことがあります。 ______________________________________________________ デフォルトでは,インストレーション・プロシージャで表示 されるのは最小限の説明だけです。各プロンプトについて の追加情報を取得するには,次の例に示すように,PRODUCT INSTALLコマンドに/HELP修飾子を指定します。 $ PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJA /SOURCE=directory-path /HELP 7. 対話型のインストレーション・プロシージャが開始され,情 報の入力を求めるプロンプトが表示されます。 「例 2-1,サンプルのインストレーション・プロシージャ-パ ート1」以降には,各項にサンプルのインストレーション・ スクリプトと,それに付随する説明が含まれています。 システムに表示される実際のインストレーション・スクリプ トには,現在の構成により,追加の質問が含まれていること があります。 2-6 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション ________________________ 注意 ________________________ Ctrl/Yを押すと,いつでもインストレーションを中止するこ とができます。インストレーション・プロシージャは作成し たすべてのファイルを削除して終了します。 ______________________________________________________ 例 2-1 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート1 $ PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJA/SOURCE=DKA100:[000000] The following product has been selected: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product Do you want to continue? [YES] Y Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B: Advanced Server for OpenVMS Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Advanced Server is sold by Hewlett-Packard Development Company. Advanced Server requires PAK PWLMXXXCA07.03 for each client. This installation procedure requires that all the following conditions are satisfied: 1. This procedure is running on an Alpha processor. 2. The system is running OpenVMS 7.3-2 or later. 3. All required privileges are currently enabled. 4. No PATHWORKS or Advanced Server images are running on this node or anywhere in the cluster. 5. No files from a PATHWORKS (NetWare) kit are present on this system disk. 6. No files from any Pathworks or Advanced Server kit are in SYS$SPECIFIC on this system disk. This procedure checks if the conditions are satisfied. If they are satisfied, the procedure continues. If not, the procedure stops. (次ページに続く) Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-7 例 2-1 (続き) サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート1 Do you want to continue? [YES] ____________________ 例 2-1の説明 ____________________ このインストレーション例では,インストール担当者がイ ンストレーションのソースを指定します。"Configuration phase starting ..."というメッセージは,日本語Advanced Server for OpenVMS自体の構成ではなく,POLYCENTER Software Installationユーティリティ・データベース の構成を指しています。 インストレーション・スクリプトの最初の部分では,インス トールしている製品を識別し,インストレーションを続行す る前にプロシージャがチェックする条件をリストしていま す。これらの条件のうちの1つ以上が満足されていない場合 には,NOを入力してプロシージャを停止し,条件を満足する のに必要な処理を行います。 これらの条件が満足されている場合には,Returnを押してイ ンストレーション・プロシージャを続行します。続行したと きに,プロシージャがこれらの条件のうちの1つが満足され ていないことを検出した場合は,「第2.2.1項, VAXシステ ム上への日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェア のインストレーション」または「第2.2.2項,別のAdvanced Serverイメージを実行しているシステムへの日本語Advanced Server for OpenVMSのインストール」に掲載されているよう なメッセージが表示されます。満足されていない必須条件を 満足してから,プロシージャを再起動します。 プロシージャを続行した("Do you want to continue?"プロ ンプトに対してYESと応答した)場合は,インストレーション について次のいずれかの選択を行うように要求するプロンプ トが表示されます。 ______________________________________________________ 2-8 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 例 2-2 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート2 Select one of the numbered options: 1 Install the complete Advanced Server [default] 2 Install only the License Server 3 Install only the external authentication images 4 Install both the License Server and the external authentication images Option: [1] ____________________ 例 2-2の説明 ____________________ スクリプトのこの部分では,完全な日本語Advanced Server for OpenVMS製品をインストールするか,またはスタンド アロンLicense Serverのみ,スタンドアロン外部認証イメ ージのみをインストールするか,あるいはスタンドアロン License Serverとスタンドアロン外部認証イメージの両方を インストールするかを選択します。 この例では,完全なインストレーションが選択されて,プロ シージャが続行します。 ______________________________________________________ 例 2-3 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート3 A PWRK$STREAMSOS_V*.EXE execlet from a previous kit is currently loaded into memory on this node. You must reboot this node before starting the product on this node. For complete information about the reasons a reboot might be necessary and how to avoid unnecessary reboots, see the Installation and Configuration Guide. (次ページに続く) Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-9 例 2-3 (続き) サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート3 Select an option: 1. Delay reboot as long as possible on all nodes. [default] 2. Prevent PWRK$CONFIG configuration on any node using this system disk until after reboot. 3. Prevent PWRK$CONFIG configuration on all nodes until after reboot. 4. Prevent startup on any node using this system disk until after after reboot. 5. Prevent startup on all nodes until after reboot. Option: [1] ____________________ 例 2-3の説明 ____________________ インストレーション・プロシージャは,システムのリブート が必要な状況をチェックします。次のような場合にリブート が必要になります。 o サーバ・ドライバ(PCFまたはPCI)またはexeclet (PWRK$STREAMSOS_V*.EXE)の以前のバージョンがメ モリ内で検出された場合。以前のバージョンは,日本 語Advanced Server for OpenVMSまたはPATHWORKS for OpenVMS製品のいずれかのものです(Advanced Serverを 開始する前にリブートする必要があります)。 o システム・パラメータ(MODPARAMS.DAT内)が変更された か,システム・パラメータに影響を与えるようなサー バ・パラメータが変更された場合(「第1章, Advanced Serverソフトウェアをインストールする前に」に示す ように,Advanced Serverを構成する前にリブートが必 要です)。 PATHWORKS for OpenVMSまたは日本語Advanced Server for OpenVMS製品が以前にインストールされていて起動されてい た場合は,その製品が停止または削除された後でもシステ ムに残っているイメージがあります。このため,Advanced Server for OpenVMSが起動できるようにするには,システム をリブートして古いイメージを削除する必要があります。 ダウン時間を最小限にするため,インストレーション・プロ シージャは必要な場合にのみリブートするように要求しま 2-10 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション す。インストレーション後にはリブートを強制されることは ありません。 「例 2-3,サンプルのインストレーション・プロシ ージャ-パート3」では,以前の製品のインストレー ションからのソフトウェアが検出されました(この 場合,PWRK$STREAMSOS_V*.EXEファイル,つまり, PATHWORKS for OpenVMSからのPWRK$STREAMSOS_V6.EXEま たは,日本語Advanced Server for OpenVMSから のPWRK$STREAMSOS_V7.EXEのいずれか)。このシステムで 日本語Advanced Server for OpenVMSを実行する予定がない 場合にかぎり,リブートが必要です。 必要なリブートを遅らせて,インストレーションや構成プロ セスをリブート前に終わらせるようにするオプションがあり ます。たとえば,OpenVMS Clusterにサーバをインストール している場合は,クラスタのすべてのノードへのサーバ・イ ンストレーションを終えてからリブートを行いたいと思うで しょう。リブートは,無期限に遅らせて,回避することも可 能です。 また,インストール済みのサーバで次の処理を行わないよう にするオプションもあります。 o このシステム・ディスク(サーバをインストールしてい るディスク)を使用するノードでの構成をリブート後ま で行わないようにする。 o すべてのクラスタ・ノードでの構成をリブート後まで 行わないようにする。 o このシステム・ディスクを使用するノードでの起動を リブート後まで行わないようにする。 o すべてのクラスタ・ノードでの起動をリブート後まで 行わないようにする。 これらのオプションは,サーバを共通ディスクにインストー ルしている場合に,クラスタ上などでの不必要なリブートを 防ぐことができるようにします。サーバを1つのノードにイ ンストールする場合に,これらのオプションを使用すると, サーバを起動する前に,他のクラスタ・ノード上でのインス トレーションおよび構成を完了することができます。システ ムは1度だけリブートする必要があります。 ______________________________________________________ Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-11 例 2-4 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート4 User Accounts and User Identification Codes (UICs) -------------------------------------------------- The Advanced Server V7.3B for OpenVMS installation creates two OpenVMS accounts: a default account, PWRK$DEFAULT, and a guest account, PWRK$GUEST. The default UIC group number for both these new accounts depends on the following: o If you are installing the server for the first time, the default is the first unused UIC group number, starting with 360. o If a PCFS$ACCOUNT already exists, the default is the UIC group number associated with PCFS$ACCOUNT. o If a PWRK$DEFAULT or PWRK$GUEST account already exists, the default is the UIC group number associated with PWRK$DEFAULT or PWRK$GUEST, in preference to PCFS$ACCOUNT. However, the default UIC group number will not be used to change the UIC of any existing accounts. For more information about UIC group numbers, see the OpenVMS System Manager's Manual. Enter default UIC group number for PWRK$DEFAULT and PWRK$GUEST Group: [360] Creating OpenVMS accounts for PWRK$DEFAULT and PWRK$GUEST PWRK$DEFAULT account already exists PWRK$GUEST account already exists ____________________ 例 2-4の説明 ____________________ 完全な日本語Advanced Server for OpenVMS製品をインスト ールしている場合にかぎり,デフォルトのUICグループ番号 の入力を要求されます。新しく作成したOpenVMSアカウント のPWRK$DEFAULTおよびPWRK$GUESTをデフォルトのユーザ識別 コード(UIC)グループ番号と関連付けたくない場合には,別 の3桁のUICグループ番号を指定します。 ______________________________________________________ 2-12 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 例 2-5 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート5 * This product does not have any configuration options. ____________________ 例 2-5の説明 ____________________ 構成の選択はすでにプロシージャの実行中に行われていま す。 プロシージャは次のように続行されます。 ______________________________________________________ Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-13 例 2-6 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート6 Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B DISK$AXP0732:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...70%...90% To automatically start Advanced Server V7.3B for OpenVMS at system startup, you should add the following line to the SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM file. $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP Note: Add this line after the lines that start all the network transports, such as DECnet. Before starting Advanced Server V7.3B for OpenVMS on this node, be sure to configure the product (@SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG) on each node in the cluster where the product will run. ...100% The following product has been installed: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product ____________________ 例 2-6の説明 ____________________ インストレーションの実行フェーズの進行中,各部分が完了 するごとにスクリプトから通知があります(どれくらい完了 したかがパーセントで示されます)。その後,システムの起 動時に自動的にサーバが起動するようにする方法について説 明するとともに,サーバを起動する前に構成プロシージャを 実行することを通知します(外部認証イメージのみのインス トレーションでは,起動および構成はオプションではありま せん)。 ______________________________________________________ 例 2-7 サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート7 (次ページに続く) 2-14 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 例 2-7 (続き) サンプルのインストレーション・プロシージャ-パート7 %PCSI-I-IVPEXECUTE, executing test procedure for CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B ... Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Starting Installation Verification Procedure for Advanced Server V7.3B for OpenVMS %PWRK-I-NORMAL, IVP completed successfully %PCSI-I-IVPSUCCESS, test procedure completed successfully $ ____________________ 例 2-7の説明 ____________________ プロシージャはインストレーションの検証を行ったのち,終 了します。 ______________________________________________________ 2.1.3 インストレーション完了後の作業 外部認証イメージのみをインストールした場合は,「第5.7節,外 部認証のセットアップ」で説明している外部認証を有効にする処 理へ進むことができます。他のインストレーションでは,インス トレーションの完了後,次の処理を行います。 1. システムで日本語Advanced Server for OpenVMSの以前のバ ージョンを実行していた場合には,必要であれば,Advanced Serverを起動する前にシステムをリブートします。リブート が必要な状況については,「例 2-3,サンプルのインストレ ーション・プロシージャ-パート3」の後の説明を参照してく ださい。 2. 第3章に進んで日本語Advanced Server for OpenVMSを構成し ます。 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-15 インストレーションが完了した後,次のコマンドを入力すると, インストールされた日本語Advanced Server for OpenVMSファイル の一覧を表示することができます。 $ PRODUCT LIST ADVANCEDSERVERJA /SOURCE=directory-path このとき,directory-pathには,日本語Advanced Server for OpenVMSキットが入っているソース・ドライブのデ ィスクおよびディレクトリ名を指定します。たとえば, /SOURCE=DAD$100:[ASOVMS073]のように指定します。ソース修 飾子を指定しなければ,POLYCENTER Software Installationユー ティリティは,論理名PCSI$SOURCEで定義される位置を検索しま す。論理名が定義されていない場合,ユーティリティは現在のデ フォルトのディレクトリを検索します。 _________________________________________________________________ 2.2 インストレーション時の問題のトラブルシューティング 以降の各項では,日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェ アを適切でない環境にインストールした場合に発生する可能性の ある問題をいくつか説明します。 2.2.1 VAXシステム上への日本語Advanced Server for OpenVMSソフト ウェアのインストレーション Advanced Serverは,OpenVMS VAXシステム上では稼動しません。 Advanced ServerをVAXシステムにインストールしようとすると, POLYCENTER Software Installationユーティリティが次のエラ ー・メッセージを表示して,インストレーションを終了します。 Advanced Server V7.3B for OpenVMS does not run on OpenVMS VAX systems. You can install this product on OpenVMS Alpha systems only. 2-16 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2.2.2 別のAdvanced Serverイメージを実行しているシステムへの日本 語Advanced Server for OpenVMSのインストール 日本語Advanced Server for OpenVMSを,PATHWORKS for OpenVMS または日本語Advanced Server for OpenVMSイメージを実行中のシ ステム(またはクラスタ内のノード)にインストールしようとする と,インストレーション・プロシージャは次のようなメッセージ を表示します。 Advanced Server V7.3B for OpenVMS cannot be installed while any PATHWORKS or Advanced Server processes are running. If this node is part of a cluster, no node of the cluster can be running any of those images. At least one of the preconditions for installation have not been met. See the Installation Guide for more information %PCSI-E-S_OPFAIL, operation failed %PCSIUI-E-ABORT, operation terminated due to an unrecoverable error condition ________ このメッセージが表示された場合の処置 ________ これらのサーバ・イメージの実行を停止した後,インストレ ーション・プロシージャを再起動します。 ______________________________________________________ 2.2.3 システム・ディスクの制限事項 インストレーション・プロシージャがPATHWORKS (NetWare)フ ァイルを検出すると,プロシージャはユーザに通知し,それら のファイルを削除してインストレーション・プロシージャを再 起動するように要求します。インストレーション・プロシージ ャがSYS$SPECIFIC:ディレクトリでPATHWORKS for OpenVMSファ イルまたはいずれかのAdvanced Serverファイルを検出した場 合も同様です。システム・メモリでイメージ(「例 2-3,サンプ ルのインストレーション・プロシージャ-パート3」にあるよう なPWRK$STREAMSOS_V*.EXEファイルなど)が検出された場合には, プロシージャは続行し,日本語Advanced Server for OpenVMSを起 動する前にリブートする必要があることを通知します。 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 2-17 2.2.4 PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) V6.0A以前のバージ ョンのあるシステムへの日本語Advanced Server for OpenVMSの インストール システムにV6.0A以前のバージョンのPATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)がインストールされている場合,インストレー ション・プロシージャは次のメッセージを表示します。 The migration path from PATHWORKS V6.0 to the Advanced Server is valid, but not recommended. Do you want to continue with the installation? [YES]: できるだけPATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) V 6.0C以 降からAdvanced Server V7.3B for OpenVMSにアップグレードする ようにしてください。サーバの以前のバージョンからアップグレ ードするには,Advanced Server V7.3B for OpenVMSをインストー ルする前に,「第1.1.2項,日本語Advanced Server for OpenVMSに アップグレードする場合」で説明する移行パスに従います。 _________________________________________________________________ 2.3 次のステップ 続行する場合は,インストールしているサーバに応じて,次のい ずれかを行います。 _________________________________________________________________ インストールしているサ ーバ____________________参照する章_______________________________ 完全なAdvanced Server 第3章, Advanced Serverの構成 スタンドアロンLicense 第4章,スタンドアロンLicense Serverの構成 Server と起動 スタンドアロン外部認証 第5.7節,外部認証のセットアップおよび ソフトウェア 『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイド』 ________________________を参照___________________________________ 2-18 Advanced Serverソフトウェアのインストレーション 3 _________________________________________________________________ Advanced Serverの構成 この章では,Advanced Serverの構成方法について説明します。こ の章は,次の節から構成されます。 o 第3.1節, Advanced Serverの構成プロシージャについて o 第3.2節, LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移 行 o 第3.3節, Advanced Server構成プロシージャを起動する前に o 第3.4節, Advanced Server構成プロシージャの起動方法 o 第3.5節, Advanced Server構成プロンプトへの応答方法 o 第3.6節,サーバ構成設定の変更方法 o 第3.7節, Advanced Serverのドメインの役割の構成 o 第3.8節,サーバの言語の構成 o 第3.9節, Windows NTプリンタ管理の構成 o 第3.10節,構成プロシージャの問題のトラブルシューティン グ o 第3.11節, Advanced Serverのネットワーク・アダプタ o 第3.12節,次のステップ _________________________________________________________________ 3.1 Advanced Serverの構成プロシージャについて Advanced Serverの初期構成プロシージャPWRK$CONFIG.COMは,日 本語Advanced Server for OpenVMSのインストレーション・プロシ ージャによってインストールされます。 インストレーション・プロシージャと同様,構成プロシージャも (プロンプトを表示することにより)一連の質問を行います。プロ シージャは,入力された答えを使用してAdvanced Serverを構成し ます。 Advanced Serverの構成 3-1 PWRK$CONFIGプロシージャを使用して,あとでいつでもサーバを構 成することができます。スクリプトの内容は,最初の構成の後, 変更されることに注意してください。 3.1.1 構成プロシージャの動作 PWRK$CONFIGは,次のことを行うコマンド・プロシージャです。 o Advanced Serverのオンディスク構造(「第E.2節, Advanced Serverオンディスク構造」を参照)を作成する。 o サーバを以前のバージョンからアップグレードする場合や, 現在構成されている言語が既存のファイル・サーバで使用さ れていた言語と互換性がない場合などに,既存のファイル・ サーバのユーザ・アカウントおよび共有データベースをアッ プグレードする。 o 以前に構成されていたサーバを構成している場合は,元のア カウント・データベースを特別に作成したディレクトリに保 存する(詳細については,「第3.10.3項, Advanced Serverの 再構成中に問題が発生した場合」を参照)。 o まだ実行されていない場合は,レジストリ・サーバを起動す る。 o PATHWORKS for OpenVMSサーバから日本語Advanced Server for OpenVMSへアップグレードしている場合は,サーバ構成 パラメータをPATHWORKS for OpenVMSのLANMAN.INIファイル からOpenVMSレジストリに移行する(詳細については,「第 3.2節, LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移 行」を参照)。 o PWUTIL,PWLIC,PWLICENSE共有にあるPCファイルをインスト ールするオプションを提供する。 o クライアント・ライセンス・チェックを無効にするオプショ ンを提供する。 o 構成マネージャに入って,システム環境に影響を及ぼすシス テム構成パラメータを変更できるようにする。また利用可能 なシステム・リソースに対する構成の設定の確認を可能にす る。たとえば,サーバが実行するトランスポートや,サーバ に同時に接続できるクライアントの最大数を指定することが できる。 3-2 Advanced Serverの構成 構成マネージャについての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照。 o サーバの役割,ドメイン名,および有効にするサービスな ど,サーバ構成のデフォルトの変更を可能にする。 o プライマリ・ドメイン・コントローラまたはメンバ・サーバ として実行するサーバ上で,Administratorアカウント・パ スワードを指定できるようにする。 o サーバを起動するオプションを提供する。 サーバをインストールした後,サーバを起動できるようにするに は,PWRK$CONFIG構成プロシージャを実行する必要があります。 OpenVMS Clusterでは,いずれかのノードでサーバを起動する前 に,サーバを実行しようとする各ノードで,PWRK$CONFIGを実行し なければなりません。OpenVMS Clusterのノードは,ドメインにお いて1つの単位として機能しますが,構成のためにはそれらを個別 の単位として扱います。 _________________________________________________________________ 3.2 LANMAN.INIパラメータのOpenVMSレジストリへの移行 PATHWORKS for OpenVMSと日本語Advanced Server for OpenVMS サーバは,サーバ・パラメータを異なる位置に保存します。 PATHWORKS for OpenVMSサーバは,LANMAN.INIファイルを使用して サーバ構成パラメータを保存します。日本語Advanced Server for OpenVMSは,Windows NTレジストリに似たOpenVMSレジストリを使 用します。OpenVMSレジストリにおけるサーバ構成パラメータの管 理についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 PATHWORKS for OpenVMSから日本語Advanced Server for OpenVMS にシステムをアップグレードする場合,インストレーションの後 でPWRK$CONFIG.COM構成プロシージャを初めて実行したときに,既 存のLANMAN.INIファイルにあるパラメータや設定がOpenVMSレジス トリに移行されます(日本語Advanced Server for OpenVMSは,パ ラメータ設定をLANMAN.INIファイルからは読み込みません)。パラ メータはOpenVMSレジストリに移行された後,レジストリで管理す ることができます。それ以降,システムがPATHWORKS for OpenVMS を再度実行した場合,LANMAN.INIファイルが保持されます。 Advanced Serverの構成 3-3 PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャは,パラメータの1度限りの 移行を実行します。パラメータがレジストリに移行されるとき, PWRK$CONFIGプロシージャがLanmanIniMigrated値に関連づけられ ているデータをOpenVMSレジストリに設定します。この値が存在 し,それに関連づけられたデータを持つ場合,PWRK$CONFIGプロシ ージャは,パラメータ移行プロセスを省略します。 次のコマンドを使用して,OpenVMSレジストリにある値とそれに関 連づけられたデータを表示することができます。 $ REGUTL :== $SYS$SYSTEM:PWRK$REGUTL.EXE $ REGUTL SHOW VALUE * LANMANINIMIGRATED 次の例では,LanmanIniMigrated値について表示されているデータ は,パラメータが2000年10月29日に移行されたことを示していま す。 Key: SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AdvancedServer\Parameters Value: LanmanIniMigrated Type: String Current Data: LANMAN.INI migrated on 29-OCT-2000 15:31:48.90 次の例は,PATHWORKS for OpenVMSを構成したことがないシステム に日本語Advanced Server for OpenVMSを構成している場合(つま り,PATHWORKS for OpenVMSからアプップグレードしているのでは ない場合),LanmanIniMigrated値について表示されるデータを示 しています。 REGUTL> SHOW VALUE * LANMANINIMIGRATED Key: SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AdvancedServer\Parameters Value: LanmanIniMigrated Type: String Current Data: No LANMAN.INI to migrate on 29-OCT-2000 15:31:48.90 PWRK$REGUTLユーティリティを使用してOpenVMSレジストリにあ るサーバ構成パラメータを管理する方法についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』 を参照してください。 3-4 Advanced Serverの構成 _________________________________________________________________ 3.3 Advanced Server構成プロシージャを起動する前に PWRK$CONFIG.COMコマンド・プロシージャを起動する前に,第 1.8.7項,ステップ7:システム・パラメータの確認で説明するシス テム・パラメータが正しく設定されていることを確認します。 PWRK$CONFIGコマンド・プロシージャを起動する前に,次の事項を 確認します。 3.3.1 どのOpenVMSディスク・デバイスにAdvanced Serverデータ・フ ァイルを格納するか? データ・ファイルには,次のものがあります。 o 構成パラメータ・ファイル o License Serverのデータ・ファイル o ログ・ファイル o プリンタ・スプール・ファイル o サーバ・データ・ファイル o Security Account Manager (SAM)データベース・ファイル o クライアント・ベースのサーバ管理ツールおよびライセン ス・キット o 仮想メモリ・セクション・ファイル デフォルトでは,構成プロシージャは,データ・ファイルをシス テム・デバイス(SYS$SYSDEVICE)にコピーします。ただし,指定で きるのは,未使用ブロックが最低85,000あるディスク領域を持つ 既存のOpenVMSディスク・デバイスです。必要な容量はインストー ルするコンポーネントによって異なります。 Advanced Serverデータ・ファイルのディスクを選択する場合,次 のことに注意してください。 o Advanced Serverは,指定されたディスク・デバイスにコピ ーされたデータ・ファイルに頻繁にアクセスし,これにより ディスク入出力が発生します。このような動作がシステム・ ディスクで生じると,OpenVMSシステムとAdvanced Serverの 両方のパフォーマンスが低下する可能性があります。できる Advanced Serverの構成 3-5 だけシステム・ディスク以外のディスク・デバイスを指定し てください。 o 複数のシステム・ディスクがあるOpenVMS Clusterでは, Advanced Serverを実行する予定のノード全部が同じディス ク・デバイスを使用して,Advanced Serverデータ・ファイ ルを格納し,アクセスしなければなりません。別々のクラス タ・メンバで別々のディスクを使用することは,禁止されて います。 o Advanced Serverデータ・ファイルを格納するディスク・ デバイスは,PWKR$CONFIGコマンド・プロシージャを実行し て,随時,変更することができます。PWRK$CONFIGは,自動 的にデータ・ファイルを新しい位置にコピーして,現在の位 置からデータ・ファイルを削除します。 3.3.2 Windowsクライアント・ユーティリティをインストールするか? Advanced Server V7.3Bより前のバージョンでは,PWRK$CONFIGに よってPWUTILという名前の共有が常に作成され,Windowsクライア ントからAdvanced Serverを管理するのに使用されるドメインのユ ーザ・マネージャやサーバ・マネージャなどのWindowsユーテリテ ィで使用されていました。Advanced Server V7.3Bでは次のような プロンプトを追加して,PWUTIL共有はオプションとしています。 Do you want to install Windows client utilities, such as User Manager for Domains and Server Manager, which can be used to manage Advanced Server from a Windows client [N]? Yesと応答すると,このサーバから(PWUTIL共有にある) Windows ユーティリティが利用できるようになります。デフォルトのオプ ションを選択するかNoと応答すると,PWUTIL共有は作成されませ ん。PWUTIL共有が既に存在する場合,この共有と関連ファイルを 削除してよいかPWRK$CONFIGがプロンプトを表示します。 The Windows client utilities files currently exist on this server and are accessible from the share named PWUTIL Do you want to remove this share [Y]? この共有を削除することを選択した場合,次のようなメッセージ が表示されます。 3-6 Advanced Serverの構成 If necessary, the Windows client utilities and PWUTIL share may be installed at any time by executing the command procedure: $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWUTIL.COM PWUTIL共有を削除しないことを選択した場合は,次のようなメッ セージが表示されます。 If necessary, the Windows client utilities and PWUTIL share may be removed at any time by executing the command procedure: $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWUTIL.COM 3.3.3 このサーバでクライアント・ベースのライセンス・ソフトウェ アを共有するか? Advanced Server V7.3Bより前のバージョンでは,PWLICおよび PWLICENSE共有がPWRK$CONFIGによって常に作成されていました。 PWLIC共有とPWLICENSE共有はどちらも,クライアント・ベースの ライセンス機能を実装するのに必要となるWindowsクライアント・ ソフトウェアのコピーを含んだ同じディレクトリを指していまし た。カスタマーがサーバ・ベースのライセンシングのみを選ぶ場 合,この機能は必要ありません。クライアント・ベースのライセ ンシング・ソフトウェアは,PATHWORKS32 for Windowsでも提供さ れます。 クライアント・ベースのライセンシング・ソフトウェアはすべて の環境で必要になるわけではないため,Advanced Server V7.3Bで はこの機能はオプションとなっています。PWRK$CONFIGの実行中に 次のようなプロンプトが表示されます。 Do you want this server to share the client-based license software [N] Yesと応答すると,このサーバでクライアント・ベースのライセン シング・ソフトウェアが利用できます。デフォルトのオプション を選択するかNoと応答した場合,PWLIC共有およびPWLICENSE共有 は作成されません。PWLICおよびPWLICENSE共有が既に存在する場 Advanced Serverの構成 3-7 合,PWRK$CONFIGは次のようなプロンプトが表示され,それらの共 有および関連ファイルを削除することができます。 The client-based license software is currently available for download from the server in the shares named PWLIC and PWLICENSE. Do you want to remove these shares [Y]? 共有を削除することを選択した場合,次のようなメッセージが表 示されます。 If necessary, the client-based license software can be shared from this server at any time by executing the command procedure: $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWLIC.COM 既存の共有を削除しないことを選択した場合,次のようなメッセ ージが表示されます。 If necessary, the client-based license software can be removed from this server at any time by executing the command procedure: $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWLIC.COM ________________________ 注意 ________________________ 第3.3.2項および第3.3.3項の説明に関しては, PWRK$PWUTIL.COMあるいはPWRK$;PWLIC.COMを実行した時 にAdvanced Serverが稼動中の場合は,ユーザ名とパスワー ドを入力するためのプロンプトが表示されます。Advanced Serverが稼動中でない場合は,これらのプロンプトは表示さ れません。 Advanced ServerがPDCあるいはBDCとして構成されている場 合,正しくファイルおよび共有の追加/削除が行なわれるよ うにプロンプトに対して特権付きドメイン・ユーザのユーザ 名とパスワードを入力してください。 Advanced Serverがメンバ・サーバとして構成されている場 合は,ローカル・メンバ・サーバの管理者アカウントあるい 3-8 Advanced Serverの構成 は適当な特権付きメンバ・サーバ・ローカル・アカウントの 情報を入力してください。Advanced Serverがメンバ・サー バとして構成されている場合にドメイン・ユーザの情報を入 力すると,共有の追加あるいは削除が失敗します。 ______________________________________________________ 3.3.4 クライアント・ベース・ライセンス・チェックを無効にするか? デフォルトでは,ドライブあるいはプリンタのマッピングのため にクライアントがAdvanced Serverに対するセッションを確立した 場合,そのクライアントにクライアント・ベース・ライセンスが インストールされているかどうかを確認するために,サーバがク ライアントに対して別のセッションを確立します。このライセン ス・チェックは,クライアントあるいはネットワークがTCPポート 139の着信トラフィックをブロックするファイアウォールを使用す る場合,大きな遅延の原因となります。この遅延は,ドライブを マップしようとしてタイムアウトや処理の失敗が発生する原因と なります。クライアントでクライアント・ベースのライセンスを 使用しない場合は(その代わりにサーバ・ベースのライセンスがサ ーバに存在する場合のみ応答する),次のようなプロンプトでYes と応答することにより,サーバがクライアントにライセンスを照 会しないように設定することができます。 Do you have PATHWORKS client license components installed on any client in your network? If not, do you wish to disable client-based license checks (enter ? for more information)? [Y] 3.3.5 今すぐシステム構成パラメータを変更するか? システム構成パラメータを変更するためのプロンプトに"YES"と答 えると,構成マネージャが起動します。構成マネージャは,サー バに同時に接続できるクライアントの最大数やサーバが使用でき る物理メモリの割合,およびサーバが使用するネットワーク・ト ランスポートなどのシステム環境構成パラメータの設定を変更し たり確認したりするためのユーティリティです。 Advanced Serverの構成 3-9 Advanced Serverの起動後も,構成マネージャを使用してシス テム構成パラメータの設定を変更することができます(構成マネ ージャはDCLプロンプトでADMINISTER/CONFIGURATIONコマンドを 入力して起動します)。詳細については,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。「第B.2節, Advanced Server構成プロシージャの例」には, PWRK$CONFIGの実行中にシステム構成パラメータの設定を変更す る場合に表示される基本的な構成マネージャの画面を示していま す。 3.3.5.1 バックアップ・ドメイン・コントローラまたはメンバ・サーバ 用のトランスポートの構成 サーバをバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)またはメン バ・サーバとして構成する場合,プライマリ・ドメイン・コント ローラ(PDC)でも実行されるトランスポートを最低1つ選択する必 要があります。そうでなければ,構成が失敗します。 トランスポートがワイド・エリア・ネットワークの中のサーバ上 で動作するよう選択する場合,次の事項に注意してください。 o ワイド・エリア・ネットワークでは,TCP/IPトランスポート は必須です(DECnetもワイド・エリア・ネットワークをサポ ートしていますが,提供する機能は,TCP/IPほど広範囲に渡 るものではありません)。クラスタでは,すべてのAdvanced Serverメンバは同じサブネット内に存在していなければなり ません。 o BDCまたはメンバ・サーバを構成する場合,PDCがあるのとは 別のTCP/IPサブネットの既存のドメインに加えるには,構成 しているサーバとPDCの両方がTCP/IPトランスポートを使用 するように構成するとともに,「第6章,ワイド・エリア・ネ ットワークの実装」に説明するように,NetBIOS名の解決に WINS (Windowsインターネット・ネーム・サービス)サーバ, Domain Name System (DNS)サーバ,またはLMHOSTSファイル のいずれかを使用して,ワイド・エリア・ネットワークをセ ットアップしなければなりません(名前の解決には,これら の方法のうちの1つ,2つ,または3つすべてを選択すること ができます)。 o ネットワーク名の解決にWINSを使用する場合,PDCとBDCの両 方とメンバ・サーバがWINSサーバを使用してNetBIOS名の解 決を行わなければなりません。 3-10 Advanced Serverの構成 Advanced ServerをOpenVMS Clusterで実行する場合,ロー ド・バランシングおよびフェイルオーバの恩恵を受けるに は,クライアントはAdvanced Serverクラスタ・エイリアス を使用してAdvanced Serverに接続する必要があります。た だし,Advanced Serverは,Advanced Serverクラスタ・エイ リアスをWINSサーバに動的には登録しません。そのため, Advanced Serverエイリアス用の静的なマルチホーム・エン トリをWINSデータベースに定義しておきます。詳細について は,「第6.3.1項, OpenVMSクラスタのためのWINSのセットア ップ」を参照してください。NetBIOS名の解決にDNSを使用す る予定の場合には,この静的なマルチホーム・エントリを WINSデータベースから削除する必要があります(NetBIOS名の 解決のために,Windows 95,Windows 98,あるいはWindows NTクライアントがWINSおよびDNSの両方を使用するように構 成されている場合には,まず,WINSサーバを照会して名前を 解決します)。 o LMHOSTSファイルを使用する場合,PDC,BDCおよびメンバ・ サーバにそれをセットアップしなければなりません。PDCと 同じサブネット上にないBDCまたはメンバ・サーバを構成す る前に,PDC用の特別なNetBIOS名エントリがBDCまたはメン バ・サーバ上のLMHOSTSファイルにあることを確認します。 このエントリがない場合,BDCまたはメンバ・サーバはPDCを 見つけることができず,既存のドメインへの参加に失敗しま す。このNetBIOS名エントリは,ドメイン名と同じでなけれ ばならず,15文字まで空白を詰め,それに16進数の制御文字 1Bを付加したものです。PDCのIPアドレスをこの特殊名にマ ップします。たとえば,ドメイン名がLANGROUPで,LANGROUP のPDCがIPアドレス10.20.30.40のDOMPDCのとき,BDCおよび メンバ・サーバは次の行をLMHOSTSファイルに追加する必要 があります。 10.20.30.40 DOMPDC #PRE #DOM:LANGROUP 10.20.30.40 "LANGROUP \0x1B" #PRE 引用符内の文字の総数は常に20文字(空白詰めして15文字に したドメイン名に16進数の制御文字(\0x1B)に必要な5文字を 加えたもの)であることに注意してください。 詳細については,「第6章,ワイド・エリア・ネットワークの 実装」を参照してください。 Advanced Serverの構成 3-11 Advanced ServerをOpenVMS Cluster内で実行する場合, Advanced Serverクラスタと同じサブネットにない他のドメ イン・コントローラ(PDCを含む)は,Advanced Serverクラス タ・エイリアス用のエントリをLMHOSTSファイルに追加する 必要があります。これにより,NetBIOS名の解決に他の方法 (WINSまたはDNS)が使用されないことが想定されます。ドメ インの操作については,クラスタ内のすべてのドメイン・コ ントローラは,個々のクラスタ・メンバの固有のコンピュ ータ名ではなく,Advanced Serverクラスタ・エイリアス名 で識別される単一のドメイン・コントローラとして動作し ます。ただし,LMHOSTSファイルでは,複数のIPアドレスを 単一のNetBIOS名にマッピングする方法を提供していないた め,Advanced Serverクラスタ・エイリアスのエントリは, 1つの特定のサーバ・クラスタ・メンバのIPアドレスにマッ プしていなければなりません。Advanced Serverがそのクラ スタ・メンバで停止された場合は,Advanced Serverがまだ 実行されているクラスタ・メンバのIPアドレスにクラスタ・ エイリアス名をマップするようにすべてのクライアントお よびサーバでLMHOSTSファイルを変更する必要があります。 Microsoft Windowsオペレーティング・システムを実行して いるシステムでは,NetBIOS名キャッシュもコマンドNBTSTAT -R (Rは大文字)を使用して再ロードする必要があります。 上述したLMHOSTSの制限のために,LMHOSTSファイルを使用し て,ロード・バランシングおよびフェイルオーバの恩恵を受 けることは困難(そして,おそらく管理不能)です。 o OpenVMS Cluster内でAdvanced Serverを実行し,DNSを使 用してクラスタのロード・バランシングをセットアップ している場合には,すべてのサーバおよびクライアント 上でNetBIOS名の解決のためにDNSの使用を可能にします。 LMHOSTSファイルおよびWINSデータベースからAdvanced Serverクラスタ・エイリアス用のエントリを削除します。 Advanced Serverクラスタ・エイリアスはTCP/IPクラスタ・ エイリアス(TCP/IPクラスタ・インパーソネータ名と呼ぶ)と 同じにしないように強く推奨します。ロード・バランシング のセットアップ方法については,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 いずれかのワイド・エリア・ネットワークの実装を有効にするに は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』に説明するように,構成マネージャを使用してそれらを選 択します。 3-12 Advanced Serverの構成 3.3.6 サーバ構成設定のいずれかを変更するか? サーバ構成設定によって,次の事項が決定されます。 o License Serverを実行するかどうか。 License Serverは,クライアントごとのライセンスを付与す るためにOpenVMSシステム上で実行することができるソフト ウェア・プログラムです。サーバのリソースを使用しよう とするクライアントはすべて,有効なライセンスが必要で す。ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)のそれぞれにつ き,License Serverが1つだけ必要です。クライアントのラ イセンスのProduct Authorization Key (PAK)は,License Serverを実行するシステム上にロードしなければなりませ ん。 OpenVMS Clusterでは,クラスタ・メンバすべてが利用可能 な共有ライセンス・データベースにPAKをロードする必要が あります。 License Serverは,構成プロシージャで有効にした場合のみ 実行されます。 - クライアントごとのライセンスを使用する場合, License Serverを実行する必要があります。License ServerはできるだけAdvanced Serverとは異なるシステ ム上で実行してください。詳細については,「第1.3節, ライセンスについて」を参照してください。 - サーバごとのライセンスを使用する場合は,License Serverを実行する必要がありません。 デフォルトでは,License Serverは実行されません。 o Timesourceサービスを実行するかどうか。 Timesourceサービスを実行すると,サーバがタイム・サーバ として動作できるようになります。ネットワーク上の他のサ ーバは,このタイム・サーバと同期化してネットワーク・イ ベントを同調させることができます(たとえば,毎日同じ時 間にすべてのコンピュータでバッチ・プログラムを実行す る)。タイム・サーバは,各LANに1つだけ必要です。 デフォルトでは,Timesourceサービスは実行されません。 o Alerterサービスを実行するかどうか。 Advanced Serverの構成 3-13 Alerterサービスは,警告(アラート)と呼ばれるメッセージ をMessengerサービスを実行するサーバおよびクライアント に送信します。 デフォルトでは,Alerterサービスが実行されます。 o 警告メッセージを受信するユーザの名前 デフォルトでは,警告メッセージがAdministratorアカウン トに送信されます。 o Netlogonサービスを有効にするかどうか。 ドメインでは,Netlogonサービスが,ドメイン単位のユー ザ・アカウント・データベースを,Netlogonを実行している すべてのドメイン・コントローラに配布します。このサービ スにより,ドメイン単位のシングル・ログオンが可能にな り,ユーザはドメイン内の任意のサーバのリソースにアクセ スできるようになります。Netlogonサービスは,ドメインの 円滑な操作のために必要です。このため,メンバ・サーバで あっても,NetLogonサービスは必ず有効にしておくように推 奨します。 デフォルトでは,Netlogonサービスが実行されます。 o ドメイン名 これは,サーバが置かれるドメインです。ドメインとは, ネットワーク上のクライアントおよびサーバの一部分で す。ドメインについての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Concepts and Planning Guide』および『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 デフォルトのドメイン名はLANGROUPです。自分の会社やグル ープを示す名前を指定することができます。 o サーバの役割 これは,ドメインにおけるサーバの役割です。 Advanced Serverは,プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC), バックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC),またはメ ンバ・サーバとして指定することができます。Advanced Serverを新しいドメインにインストールすると,デフォルト により,新しいサーバはPDCになります。OpenVMS Clusterで は,クラスタ上のすべてのノードは同じ役割でなければなり ません。つまり,1つのノードの役割を変更すると,その変 更はクラスタ上のすべてのサーバに適用されます。 3-14 Advanced Serverの構成 サーバ・ドメインの役割の構成についての詳細は,「第3.7 節, Advanced Serverのドメインの役割の構成」を参照して ください。 o コンピュータ名 この一意の名前がドメイン内でサーバを識別します。構成プ ロシージャの実行時には,この名前を定義するか,デフォル トの値をそのまま使用します。 PWRK$CONFIGプロシージャは,別のノードまたはクラスタ がすでに定義され,それがPDCとして実行されていても,同 じ名前のPDCを指定することができなくはありません。しか し,新しい(重複した) PDCでは,Netlogonサービスが起動さ れません。PDCは,ドメインで一意でなければなりません。 デフォルトのコンピュータ名は,サーバのSCSNODE名と同じ です。 o Advanced Serverのクラスタ・エイリアス サーバがOpenVMS Clusterのメンバである場合,これは,ク ラスタにあるすべてのサーバが共有する名前です。エイリア スを使用すると,リモート・ノード(クライアントを含めた) がクラスタ内のすべてのサーバ・メンバを,あたかも1つの サーバであるかのように扱うことができます。たとえば,ク ライアント・ユーザは,Advanced Serverクラスタ・エイリ アスを指定して,クラスタの任意のサーバに接続することが でき,ユーザは,クラスタの中でそれが接続される特定のノ ードを知る必要がありません。 DECnetがクラスタで実行されるよう構成されている場合, Advanced Serverのデフォルトのエイリアスは,DECnetの クラスタ・エイリアスと同じです。DECnetのエイリアスが 定義されていない場合,Advanced Serverのデフォルトの クラスタ・エイリアスは,nodename_ALIASであり,このと きnodenameは,最初にPWRK$CONFIGを実行するクラスタ・メ ンバのSCSNODE名です。 ________________________ 注意 ________________________ Advanced Serverのクラスタ・エイリアスとTCP/IPのクラス タ・エイリアス(TCP/IPインパーソネータ・クラスタ名と呼 ばれる)は同じにしないように強く推奨します。 Advanced Serverの構成 3-15 ドメイン名をAdvanced Serverのクラスタ・エイリアスとし て使用してはなりません。それらが同じ場合,NetLogonは起 動に失敗します。 ______________________________________________________ o サーバ・アナウンス・コメント これは,Advanced Serverがネットワーク上に存在すること を自らアナウンスするとき,および利用できるサーバのリス トを表示するときに表示されるテキストです。 デフォルトのサーバ・アナウンス・コメントは"Advanced Server V7.3B for OpenVMS"です。 o Advanced Serverの言語 これは,Advanced Serverが,ファイルや共有名,ユーザ 名,記述文字列,およびADMINISTERコマンド表示の内容など の,テキストのエンコーディングに使用する言語と関連す る文字セット(ISO-8859文字セットのうちの1つ)を決定しま す。言語の設定は44) Japaneseを選択してください。 ________________________ 注意 ________________________ ドメイン内のすべてのサーバは同じ言語を使用しなければな りません。そのサーバにアクセスするすべてのクライアント も同じ言語を使用するように構成することを推奨します。そ うでない場合,サーバの言語でサポートされていない文字を 含む名前は,クライアントが期待するように表示されませ ん。 ______________________________________________________ ディスク・デバイスにODS-2ファイル名(具体的には,エス ケープ・コード化文字を含む__XXという形式のファイル名) が含まれる場合は,「第5.8節,日本語ファイル名のODS-2か らODS-5への変換」で説明するように,まず,そのファイル 名をODS-5ファイル名に変換する必要があります。「第3.8 節,サーバの言語の構成」で,Advanced Serverの言語を構成 する方法について説明しています。言語,文字セット,お よびUnicodeについての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 o NTスタイルの印刷を有効にする 3-16 Advanced Serverの構成 これにより,共有プリンタの管理を,リモートWindows NTコ ンピュータから行うか,またはサーバでADMINISTERコマン ド・インタフェースを使用してローカルに行うかを選択する ことができます。これが有効な場合,管理者はプリンタ用の 最新のドライバをAdvanced Serverに保存することができま す。新しいドライバが配布されると,管理者は1つの場所だ けをアップデートする必要があります。クライアントのユー ザがワークステーションから使用するようにプリンタをセッ トアップすると,適切なプリンタ・ドライバを自動的にダウ ンロードすることができます。 デフォルトは,ADMINISTERコマンドを使用した,共有プリン タのローカル管理です。Windows NTプリンタ管理を有効にす ると,ADMINISTERインタフェースを使用したプリンタの管 理について限られた機能のみを使用することができます。 Windows NTスタイルのプリンタ管理を構成する前に,「第 3.9.1項, Windows NTプリンタ管理に関する考慮事項」に記 載されている考慮事項と制限事項を参照してください。「第 3.9.2項, Windows NTプリンタ管理の構成例」には,Windows NTスタイルのプリンタ管理の構成方法を示すサンプルの構成 スクリプトが示されています。 Advanced Serverプリント共有の管理についての詳 細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 構成設定の変更についての詳細は,「第3.6節,サーバ構成設定の 変更方法」を参照してください。 サーバ構成の各設定についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 3.3.7 Administratorアカウントのパスワードは何にするか? PDCを構成している場合,構成プロシージャは,ドメインの Administratorアカウント用のパスワードを指定するよう求め ます。メンバ・サーバを構成している場合には,構成プロシージ ャは,メンバ・サーバのローカルAdministratorアカウントのパ スワードを設定するように求めるプロンプトを表示します。メン バ・サーバのローカルAdministratorアカウントのパスワードでメ ンバ・サーバのローカル・セキュリティ・アカウント・データベ Advanced Serverの構成 3-17 ースにアクセスすることができます。Windows NTのように,ドメ イン全体を管理する権限を与えないで,特定のユーザがメンバ・ サーバのローカル・データベースを管理できるようにしたい場合 があります。 パスワードでは,大文字小文字が区別され,14文字以下で,英数 字と次の特殊文字を含めることができます。 ! # $ % & () - . ^ _ ` { } ~ 3.3.8 アカウント/パスワード情報を提供するか? 既存のドメインに(BDCまたはメンバ・サーバとして)参加するよう にサーバを構成している場合には,次のいずれかを行うことがで きます。 o ドメイン管理者がコンピュータを手動でドメインに追加する o 構成プロシージャの実行中に,管理者アカウントのユーザ名 とパスワードを提供することにより,コンピュータを追加す る 最初のオプションは,ドメイン管理者が,このサーバをド メインに参加するように構成しているユーザに,ドメインの Administratorアカウントのユーザ名とパスワードを教えたくない 場合に便利です。ドメイン管理者は,ADMINISTER ADD COMPUTERコ マンドまたはWindows NT Server Managerを使用して,コンピュー タをドメインに追加することができます。この場合は,このプロ ンプトに対してNOと応答すると,アカウント/パスワード情報の入 力を求めるプロンプトが表示されません。 2番目のオプションでは,構成プロシージャはドメインのPDCにコ ンピュータをドメインに追加するように要求します。「第3.3.9 項,ドメイン管理者のパスワードは?」で説明するように,ドメイ ン管理者アカウントのユーザ名とパスワードを入力するように求 めるプロンプトが表示されます。 3-18 Advanced Serverの構成 3.3.9 ドメイン管理者のパスワードは? 構成プロシージャによりコンピュータを自動的に追加することを 選択した場合には,ドメイン管理者アカウントのユーザ名とパス ワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。「第3.3.8項, アカウント/パスワード情報を提供するか?」に記述したように, PDCはコンピュータをドメインに追加するように要求されます。 PDCは,構成プロシージャの代わりに,アカウントのユーザ名とパ スワードを認証します。「第3.3.7項, Administratorアカウント のパスワードは何にするか?」で説明されている規則に従って,パ スワードを入力します。 3.3.10 新しい管理者アカウントのパスワードを入力するか? 場合によっては,新しいAdministratorのパスワードを入力するか どうかの問い合わせがあります。これにより,パスワードを変更 することができます。 3.3.11 サーバを起動するかどうか? 構成プロシージャは,Advanced Serverを起動するかどうかを尋ね ます。この時点でAdvanced Serverを起動しなくても,構成プロ シージャが完了した後で,コマンド行から起動することができま す。 OpenVMS Clusterメンバでサーバを起動する場合は,できるだけ その前にサーバとして使用するクラスタ・メンバのそれぞれで Advanced Serverを構成してください。各クラスタ・メンバ上で個 別にサーバを起動することにする場合,必ず各サーバ・ノードの SYSTEMアカウント(または同様のアカウント)から起動します。詳 細については,「第5.4.3項, OpenVMS ClusterでAdvanced Server を起動する方法」を参照してください。 _________________________________________________________________ 3.4 Advanced Server構成プロシージャの起動方法 インストレーション・プロシージャが完了すると,OpenVMSシステ ムのプロンプトである($)が表示されます。 1. SYSTEMアカウントにログインしていることを確認します。 Advanced Serverの構成 3-19 2. 次のコマンドを入力して,構成プロシージャを起動します。 $ @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG _________________________________________________________________ 3.5 Advanced Server構成プロンプトへの応答方法 「表 3-1, Advanced Server構成プロンプト」に,PWRK$CONFIGが 表示するプロンプトに対する応答方法を示します。 ________________________ 注意 ________________________ 表 3-1には,PWRK$CONFIGが表示するプロンプトだけを示 し,情報メッセージは表示しません。構成スクリプトの完全 な例については,「付録 B, Advanced Serverのインストレ ーションおよび構成の例」を参照してください。 ______________________________________________________ 表 3-1 Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Do you want Windowsクライアント・ユーティ Returnキーを押 to install リティをインストールしない す Windows client 詳細は第3.3.2 utilities[N] 項を参照。 Windowsクライアントから YES Advanced Serverをマッピン グするWindowsクライアント・ユ ーティリティをインストールす る。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) 3-20 Advanced Serverの構成 表 3-1 (続き) Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Do you want this このサーバからクライアント・ベ Returnキーを押 server to share ースのライセンス・ソフトウェア す the client-based を提供しない。 詳細は第3.3.3 license software 項を参照。 [N]? このサーバからのクライアント・ YES ベースのライセンス・ソフトウェ アを共有する。 Do you wish to サーバによるクライアント・ベー Returnキーを押 disable client- スのライセンス・チェックを無効 す based license にする。 詳細は第3.3.4 checks (enter 項を参照。 ? for more information)? [Y] クライアント・ベース・ライセン NO シングのチェックを有効にする。 Do you want to サーバ,または構成中のサーバが Returnキーを押 continue with OpenVMS Clusterの一部である場 す configuration 合はクラスタの中のすべてのサー [YES]:[1] バをシャットダウンする。 構成プロシージャを強制終了す NO る。 [1]このプロンプトはサーバが実行されている場合のみ表示される。____ _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverの構成 3-21 表 3-1 (続き) Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Enter disk Advanced Serverのオンディスク Returnキーを押 device name 構成を,表示されたデフォルトの す where Advanced OpenVMSディスク・デバイスにコ Server data files ピーする。 will be stored これまでにPWRK$CONFIGを実行し [default_device]: ている場合,デフォルトのディス ク・デバイスは,サーバを最後に 構成したときに指定したデバイス である。実行したことがない場 合,デフォルトのデバイスは, SYS$SYSDEVICEである。 Advanced Serverのオンディス device_name ク構成を,表示されたデフォル トのディスク・デバイス以外の OpenVMSディスク・デバイスにコ ピーする。 Do you want to 構成マネージャ・ツールにアクセ Returnキーを押 change the server スして,サーバのシステム環境に す configuration 影響を及ぼすパラメータを変更す 構成マネージャ parameters now? る。 の使用につい [YES]: ての詳細は, 『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参 照。 構成マネージャに入らずに構成を NO 終了する。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) 3-22 Advanced Serverの構成 表 3-1 (続き) Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Enter item 表示されたサーバ構成パラメータ Returnキーを押 number, or RETURN を使用する(これは,サーバのソ す to use these フトウェア構成に直接影響を及ぼ values [DONE]: したり,定義したりする10くらい のパラメータ)。 表示された構成設定を変更する。 変更する設定の 番号。 デフォルトの構 成設定の変更に ついての詳細 は,「第3.6節, サーバ構成設定 の変更方法」を 参照。 Are you going PWRK$CONFIGによりコンピュータ Returnキーを押 to supply を自動的に追加する。ドメイン管 す account/password 理者アカウントのユーザ名とパス information? ワードの入力を求めるプロンプト [YES]:[4] が表示される。 ドメイン管理者のパスワードを教 NO えなくて済むように,コンピュー タを手動で(たとえばドメイン管 理者により)追加する。 [4]このプロンプトは,BDCまたはメンバ・サーバを構成している(既存の ドメインに参加している)場合にのみ表示される。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverの構成 3-23 表 3-1 (続き) Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Enter the name サーバが加わろうとしているドメ PDC-name of the primary インのプライマリ・ドメイン・コ domain controller ントローラ(PDC)の名前を入力す for domain る。 domain-name[4] Enter パスワードをAdministratorアカ password Administrator ウントに関連づける。 ドメイン account の既存の password:[3] Administrator アカウントへの パスワードを入 力する。 Do you want to 既存のAdministratorアカウント Returnキーを押 enter a new のパスワードを継続して使用す す Administrator る。 account password [NO]:[2,3] 新しいAdministratorアカウント YES のパスワードを入力するためのプ ロンプトを表示させる。 [2]このプロンプトは,PWRK$CONFIGがこれ以前に実行された場合に表示_ される。 [3]このプロンプトは,PDCを構成している場合にのみ表示される。 [4]このプロンプトは,BDCまたはメンバ・サーバを構成している(既存の ドメインに参加している)場合にのみ表示される。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) 3-24 Advanced Serverの構成 表 3-1 (続き) Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Re-enter to password verify password [3,4,5]: Enter a password パスワードをメンバ・サーバのロ password for this member ーカルAdministratorアカウント メンバ・サーバ server's local に関連付ける。 のローカルの Administrator Administrator account:[5] アカウントへの パスワードを入 力する。 Enter the account password password in the 現在のドメイ required case[4] ン・アカウント のパスワードに 一致するよう に,大文字/小 文字を区別して パスワードを入 力する。 [3]このプロンプトは,PDCを構成している場合にのみ表示される。_____ [4]このプロンプトは,BDCまたはメンバ・サーバを構成している(既存の ドメインに参加している)場合にのみ表示される。 [5]このプロンプトは,メンバ・サーバを構成している場合のみ表示され る。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverの構成 3-25 表 3-1 (続き) Advanced Server構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト_________行いたい操作____________________入力__________ Do you want 構成プロシージャ完了後にサーバ Returnキーを押 to start the を自動起動する。 す Advanced Server V7.3B for OpenVMS on node node_name now [YES]:[6] サーバを起動しない。 NO [6]このプロンプトは,最初にAUTOGENを実行したり,システムをリブー_ トすることなく,Advanced Serverを起動できる場合にのみ表示される。 _________________________________________________________________ _________________________________________________________________ 3.6 サーバ構成設定の変更方法 構成マネージャの終了後,構成プロシージャは,サーバ構成設定 のリストを表示し,それらが変更できるようプロンプトを表示し ます。次に例を示します。 Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: LANGROUP 6. Advanced Server role: PRIMARY 7. Advanced Server computer name: COBRAZ 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: COBRAZ_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: English (USA) 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: o サーバの構成設定を変更するには,変更する設定の番号を入 力します。設定を変更できるよう,プロンプトが表示されま 3-26 Advanced Serverの構成 す。「表 3-2,構成設定」に,各設定が取りうる値を示しま す。 o 変更が終わって設定を保存する場合や,表示された設定を使 用する場合は,Returnキーを押して,デフォルトの答えであ るDONEを使用します。サーバ構成についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 表 3-2 構成設定 _________________________________________________________________ 設定____________________取りうる値_______________________________ 1. Run the License YES-License Serverを実行する場合 Server: NO-デフォルトの値を使用し,License Server を実行しない場合 2. Enable Timesource YES-Timesourceサービスを有効にする場合 service: NO-Timesourceサービスを有効にしない場合 3. Enable Alerter YES-デフォルトの値を使用し,Alerterサービ service: スを有効にする場合 NO-Alerterサービスを無効にする場合 3a. Alert user 警告メッセージを受け取れるユーザーの名前 names:[1] (各ユーザ名は最大20文字)が,カンマで区切 られて記載されているリスト 4. Enable Netlogon YES-デフォルトの値を使用し,Netlogonサー service:[2] ビスを有効にする場合 NO-Netlogonサービスを無効にする場合 5. Advanced Server 最大15文字のドメイン名。 domain: Returnキーを押してデフォルトの値を使用す る。デフォルトのドメイン名は,LANGROUPで ある。会社やグループの名前を付けることが できる。 [1]Alerterサービスが有効な場合のみ表示される。___________________ [2]メンバ・サーバ上でも,NetLogonサービスを常に有効にしておくよう に推奨する。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverの構成 3-27 表 3-2 (続き) 構成設定 _________________________________________________________________ 設定____________________取りうる値_______________________________ 6. Advanced Server PRIMARY-サーバをPDCとして指定する場合 role: BACKUP-サーバをBDCとして指定する場合 MEMBER-サーバをメンバ・サーバとして指定す る場合 ドメインの役割を構成する方法についての詳 細は,「第3.7節, Advanced Serverのドメイ ンの役割の構成」を参照。 7. Advanced Server 最大15文字のコンピュータ名。 computer name: デフォルトの値を使用するには,Returnキー を押す。構成プロシージャを実行するのが初 めての場合,デフォルトの値は,システムの SCSNODE名である。 7a. Advanced Server サーバが属するOpenVMS Clusterについての, for OpenVMS Cluster Advanced Serverのクラスタ・エイリアス。 alias:[3] デフォルトの値を使用するには,Returnキ ーを押す。DECnetが実行されるよう構成す る場合,デフォルトの値は,DECnetのクラ スタ・エイリアスである。DECnetが実行さ れるよう構成しない場合,デフォルトの値 は,nodename_ALIASである。 8. Server announce サーバがネットワーク上でその存在をアナウ comment: ンスするために使用する最大48文字のテキス ト文字列。 デフォルトの値を使用するには,Returnキー を押す。 [3]OpenVMS_Clusterでのみ表示される。_____________________________ _________________________________________________________________ (次ページに続く) 3-28 Advanced Serverの構成 表 3-2 (続き) 構成設定 _________________________________________________________________ 設定____________________取りうる値_______________________________ 9. Advanced Server Advanced Serverが使用する言語のオプション language: 番号。デフォルトは英語(USA)。 デフォルトを使用するには,Returnキーを押 す。 サーバの言語を構成する方法についての詳 細は,「第3.8節,サーバの言語の構成」を参 照。 10. Enable NT style YES-Windows NTからのサーバ・プリンタのリ printing: モート管理を有効にする NO-デフォルトを使用する。つまり, ADMINISTERコマンド・インタフェースを使 用して,サーバ・プリンタをローカルに管理 する。 Windows NTのプリンタ管理を構成する方法に ついての詳細は,「第3.9節, Windows NTプリ ________________________ンタ管理の構成」を参照。_________________ _________________________________________________________________ 3.7 Advanced Serverのドメインの役割の構成 ドメインのタイプにより,Advanced Serverは,PDC,BDC,または メンバ・サーバのいずれかとしてドメインに加わることができま す。 Advanced Serverが加わるドメインには,次の3つの種類がありま す。 o Windows NTドメイン。このドメインには,Advanced Server はPDC,BDC,またはメンバ・サーバとして加わることができ ます。 o Windows 2000混在モード・ドメイン。これは,Windows 2000 ドメイン・コントローラおよびWindows NTまたはAdvanced Serverドメイン・コントローラの両方を含むドメインであ り,Advanced ServerはBDCおよびメンバ・サーバとして加わ ることができます。 Advanced Serverの構成 3-29 o Windows 2000ネイティブ・モード(またはピュアWindows 2000ドメインとも呼ぶ)。これは,すべてのドメイン・コ ントローラがWindows 2000システムのドメインであり, Advanced Serverはメンバ・サーバとしてのみ加わることが できます。 o Windows 2003暫定ドメイン。このドメインには,Windows 2003ドメイン・コントローラおよびWindows NTあるいはHP Advanced Serverドメイン・コントローラが加わることがで きます。Advanced ServerはBDCおよびメンバ・サーバとして 加わることができます。 o Windows 2003ドメイン。すべてのドメイン・コントローラが Windows 2003システムです。Advanced Serverは,メンバ・ システムとしてのみ加わることができます。Windows 2003ド メインには少なくとも1つのドメイン・コントローラが必要 です。 「表 3-3,各ドメインのタイプにおけるサーバの役割」に,各ドメ インのタイプについてサーバがとることができる役割をリストし ます。 表 3-3 各ドメインのタイプにおけるサーバの役割 ___________________________________________________________ ドメイン・タイ プ Advanced Serverがとることができる役割 _________________PDC____BDC____メンバ・サーバ______________ Windows NT ○ ○ ○ Windows 2000 ○ ○ 混在モード Windows 2000 ○ ネイティブ・モ ード Windows 2003暫 ○ ○ 定 Windows_2003___________________○__________________________ 3-30 Advanced Serverの構成 各Windows NTドメインには1つのPDCがなければなりません。PDCは セキュリティ・アカウント・データベースのドメインのマスタ・ コピーを保存します。 Advanced Serverをインストールして新しいWindows NTドメインを 作成する場合,その新しいサーバはデフォルトの設定によりPDCに なります。サーバ・ソフトウェアをインストールし,既存のドメ イン名を指定した場合,サーバは既存のドメインにBDCまたはメン バ・サーバとしてのみ加わることができます。 ドメインにはBDCがなくてもかまいませんが,1つ以上のBDCを持つ ことを推奨します。BDCは,ドメインのマスタ・セキュリティ・ア カウント・データベースのコピーを保持します。BDCに保持されて いるセキュリティ・アカウント・データベースのコピーは,PDCの マスタ・データベースと同期がとられます。PDCおよびBDCは,ド メイン内のログオン要求を認証します。 メンバ・サーバは,ドメインのセキュリティ・アカウント・デー タベースのコピーを保持せず,ログオン要求を認証しません。メ ンバ・サーバは,ドメイン・コントローラに依存して,メンバ・ サーバ共有へのアクセスを要求するユーザのクレデンシャルを認 証します。Advanced Serverをメンバ・サーバとして構成すること の利点を「第3.7.1項, Advanced Serverのメンバ・サーバとして の構成」にリストしています。 OpenVMS Clusterでは,クラスタ上のすべてのノードは同じ役割を 持たなくてはなりません。1つのノードの役割を変更すると,他の ノードも自動的に同じ役割に変更されます。 Advanced Serverを始めて構成する場合,サーバがドメイン内で 実行する役割を選択します。何度かサーバの役割を変更する必 要があるかもしれません。サーバを変更する方法は,サーバの現 在の役割と変更したい役割によって異なります。BDCからPDCへ, またはその逆へサーバの役割を変更するには,ADMINISTER SET COMPUTER/ROLEコマンドを使用します。サーバをBDCからメンバ・ サーバに変更するには,「第3.7.1項, Advanced Serverのメン バ・サーバとしての構成」で説明しているPWRK$CONFIGを使用する 必要があります。PDCからメンバ・サーバに変更するには,まず, 別のBDCをPDCに昇格します。すると,元PDCが自動的にBDCに降格 され,その後,PWRK$CONFIGを使用してそれをメンバ・サーバに変 更することができます。メンバ・サーバをBDCに変更する場合にも PWRK$CONFIGを使用します(この制限は,Windows NTの制限に似て Advanced Serverの構成 3-31 います。Windows NTでは,ドメイン・コントローラをメンバ・サ ーバに変更したり,その逆を行う場合,オペレーティング・シス テムを再インストールする必要があります)。サーバをBDCからPDC へ変更したり,その逆の変更を行う方法についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』 を参照してください。「表 3-4,サーバの役割を変更する方法」 に,PWRK$CONFIGで許可されている役割の変更と許可されていない 役割の変更を示します。 表 3-4 サーバの役割を変更する方法 ___________________________________________________________ 変更前___変更後___方法_____________________________________ BDC PDC ADMINISTER SET COMPUTER/ROLEコマンドを使 用してBDCをPDCへ昇格する BDC メンバ PWRK$CONFIGを使用する メンバ PDC PWRK$CONFIGを使用してこのサーバをBDCへ変 更したのち,ADMINISTER SET COMPUTER/ROLE コマンドを使用してBDCをPDCへ昇格する メンバ BDC PWRK$CONFIGを使用する PDC BDC ADMINISTER SET COMPUTER/ROLEを使用して, ドメイン内のBDCをPDCに昇格すると,この昇 格により,元のPDCがBDCに降格される PDC メンバ ADMINISTER SET COMPUTER/ROLEを使用して, 既存のBDCをPDCに昇格すると,この昇格によ り,PDCがBDCに降格され,PWRK$CONFIGを使用 して,それをメンバ・サーバに変更すること __________________ができる_________________________________ ________________________ 警告 ________________________ BDCをメンバ・サーバとして再構成すると,PWRK$CONFIGはド メイン・コントローラのドメイン・ユーザ・アカウント・デ ータベースを自動的に削除します。 メンバ・サーバをBDCに再構成すると,PWRK$CONFIGはメン バ・サーバのローカル・ユーザ・アカウント・データベース を自動的に削除します。 3-32 Advanced Serverの構成 どちらの場合も,ローカル・グループ情報が失われるため, リソースへのアクセスに影響を及ぼします。リソースの許可 がローカル・グループを使用して設定されている場合,これ らの許可を再設定する必要があります。リソースの許可がグ ローバル・グループまたはグローバル・ユーザ・アカウント を使用して設定されている場合には,これらの許可は役割を 変更しても有効なままです。 ______________________________________________________ 3.7.1 Advanced Serverのメンバ・サーバとしての構成 Advanced Serverを構成して,ドメインにメンバ・サーバとして加 わるようにするには,PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャを使用し ます。ADMINISTER SET COMPUTER/ROLEコマンドを使用して,日本 語Advanced Server for OpenVMSドメイン・コントローラをメン バ・サーバの役割に変更したり,メンバ・サーバをドメイン・コ ントローラの役割に変更したりすることはできません。 Advanced Serverが,動作中のPDCのある既存のドメインに加わ っている場合,それをメンバ・サーバとして構成することができ ます。ドメインがネイティブ・モードのWindows 2000環境(ピュ アWindows 2000ドメインとも呼ばれ,すべてのドメイン・コント ローラがWindows 2000システムであるドメイン)あるいはWindows 2003ドメインの場合,すなわちすべてのドメイン・コントローラ がWindows 2000システムあるいはWindows 2003システムであるド メインでは,まず,ドメインに少なくとも1つのドメイン・コント ローラが含まれるようにする必要があり,その後Advanced Server をメンバ・サーバとして構成できます。 次のような理由により,日本語Advanced Server for OpenVMSを BDC (またはPDC)ではなく,メンバ・サーバとして構成したいこと があります。 o メンバ・サーバはログオン要求の認証に時間を費やすことが ありません。このため,この役割は,作業負荷の重いサーバ や,非常に時間的制約の厳しいタスクを実行するサーバにと っては良い選択です。 Advanced Serverの構成 3-33 o さらに重要なことは,1つ以上のサーバをドメイン・コント ローラではなくメンバ・サーバとして構成すると,ドメイ ン・コントローラがユーザ・データベースの複製を行った り,ログオン要求の認証を行ったりすることにより通常生成 されるネットワーク・トラフィックが排除されるため,ネッ トワーク負荷を削減するのに役立ちます。クライアントが要 求を認証するログオン・サーバを見つけようとすると,すべ てのドメイン・コントローラが要求に応答します。環境によ っては,これがネットワーク上で深刻な負荷を生成すること があります。 o 日本語Advanced Server for OpenVMSをメンバ・サーバとし て構成すると,日本語Advanced Server for OpenVMSはネイ ティブ・モードのWindows 2000あるいはWindows 2003環境を 中断することなく,その環境に加わることができます。 o 将来,日本語Advanced Server for OpenVMSサーバを異なる ドメインに移動する場合,それをメンバ・サーバとしてドメ インから別のドメインに移動する方が簡単です。 以降の項で,Advanced Serverをメンバ・サーバとして構成する方 法について説明します。 3.7.1.1 Advanced Serverをメンバ・サーバとして構成するタイミング に関する検討 Advanced Serverをアクティブ・ディレクトリでメンバ・サーバ として構成する場合は,次のような項目を検討する必要がありま す。 o どのコンピュータをPDCエミュレータとして機能させるかを 判断します。はっきりしない場合は次のような手順で決定し ます。 a. Active Directory Users and Computersを起動して,ド メイン名を右クリックし,Operations Mastersを選択し ます。 b. PDCタブを選択して,どのドメイン・コントローラがPDC エミュレータであるか確認します。 c. Advanced Server構成プロシージャがPDCの名前について のプロンプトを表示したら,PDCエミュレータのNetBIOS 名(pre-Windows 2000名とも呼ばれます)を入力します。 3-34 Advanced Serverの構成 o 構成中にユーザ名とパスワードを提供することを管理者が選 択する限りは,Advanced Serverは正しくドメインに参加で きます。しかし,認証情報を提供しないことを管理者が選 択した場合(たとえば既にそのコンピュータ・アカウントが 存在する場合など),処理が失敗する可能性があります。こ の場合は,以下のセキュリティ・ポリシがWindows Server 2003 PDCエミュレータで有効であること(デフォルトは無効) を確認してください(このポリシはWindows 2000には存在し ません)。 Network access: Allow anonymous SID/Name translation PDCエミュレータでこのポリシが無効になっている場合は, ドメインに参加する際Advanced ServerはSAMデータベース・ ファイルの作成に失敗します。構成中に次のようなエラーが 表示されます。 Creating SAM datafiles... %PWRK-F-SAMCHECK, error creating SAM databases PWRK-I-RESTORE, restoring original settings @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG must be executed again. The Advanced Server configuration is incomplete and cannot continue. o PDCエミュレータのセキュリティ・ポリシ"Network security: LAN Manager authentication level"の現在の 設定を確認します。 このポリシはレジストリ値LmCompatibilityLevelの設定 (HKEY_LOCAL_ MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Lsaの下の キー)を制御します LmCompatibilityLevelの設定は,可能な限りすべてのシス テムで同じであるべきです。Windowsセキュリティ・ポリ シの設定"Network security: LAN Manager authentication level"はレジストリ値LmCompatibilityLevelに次のようにマ ップされます。 Advanced Serverの構成 3-35 Network security: LAN Manager authentication level LmCompatibilityLevel Send LM & NTLM responses 0 Send LM & NTLM 1 Send NTLM response only 2 Send NTLMv2 response only 3 Send NTLMv2 response only/refuse LM 4 Send NTLMv2 response only/refuse LM & NTLM 5 デフォルトでは,LmCompatibilityLevelレジストリ・パ ラメータはAdvanced Server for OpenVMSのレジストリに は存在しません。デフォルトはLmCompatibilityLevel = 0 (Send LM & NTLM responses)となります。Advanced Server でLmCompatibilityLevelが0,1,あるいは2と定義されて いる場合,セキュリティ・ポリシ"Network security: LAN Manager authentication level"がPDCエミュレータで"Send NTLMv2 response only\Refuse LM and NTLM"と定義されてい ないことを確認してください。 PDCエミュレータでセキュリティ・ポリシが"Send NTLMv2 response only\Refuse LM and NTLM"に設定されてい る場合,Advanced Serverでレジストリ・パラメータ LmCompatibilityLevelを3,4,あるいは5に修正してくだ さい。この修正は,Advanced Server for OpenVMSサーバを ドメインに参加させる前に実行する必要があります。 Advanced ServerでLmCompatibilityLeveの設定を最初に変更 するためには,最初に次のように作成しておくことが必要で す。 $ regutl :== $sys$system:pwrk$regutl.exe $ regutl set parameter lsa LmCompatibilityLevel /create 最初にこのように設定したら,設定の修正に/create修飾子 を使用する必要はありません。 o すべてのWindows 2000ドメイン・コントローラで,セキュ リティ・ポリシ"Additional restrictions for anonymous connections"が"No access without explicit anonymous permissions"に設定されていないことを確認してください。 その他の設定であれば問題ありません。この要件はWindows Server 2003ドメイン・コントローラには適用されません。 設定が変更されたらシステムのリブートが必要です。ただ し,リブートの前にポリシのリフレッシュが行なわれるまで 待ってください。そうしないと再度リブートが必要になりま す。ドメイン・コントローラは,デフォルトでは,5分毎に 3-36 Advanced Serverの構成 ポリシをリフレッシュします。次のコマンドを使用すると, 強制的にポリシをリフレッシュすることができます。 SECEDIT /REFRESHPOLICY MACHINE_POLICY /ENFORCE このポリシが"No access without explicit anonymous permissions"に設定されている場合,ドメインに参加し ようとしたときに認証情報が提供されていないとAdvanced Serverの構成プロシージャは処理に失敗します。ドメインに 参加しようとしたときに認証情報が提供されている場合は, 構成プロシージャは正しく処理を行います。しかしAdvanced Serverはその後のNETLOGONサービスの起動に失敗し,システ ム・イベント・ログに次のようなメッセージを送ります($ ADMIN SHOW EVENTS)。 Events in System Event Log on server "MYSRV": T Date Time Source Category Event User Computer -------- ----------- --------- -------- ------ ---- --------- E 01/31/06 11:00:57 AM NETLOGON None 3210 N/A MYSRV Failed to authenticate with W2KDC, a domain controller for domain MYDOM. Data:0000: 22 00 00 c0 00 00 00 00 "..?.... さらに,NETLOGONサービスを起動しようとすると次のような エラーが表示されます。 $ ADMIN START SERVICE NETLOGON %PWRK-I-SVCOPWAIT, attempting to start the "NETLOGON" service on "MYSRV"%PWRK-E-SVCOPFAILED, start of service "NETLOGON" on "MYSRV" failed-LM-E-UIC_INTERNAL, an internal error occurred このエラーにより,システム・イベント・ログに次のような メッセージが出力されます。 T Date Time Source Category Event User Computer - -------- ----------- ------ --------- ----- ---- --------- W 02/02/06 10:31:57 AM NETLOGON None 5701 N/A MYSRV The Netlogon service failed to update the domain trust list. The following error occurred: %5 Data:0000: 22 00 00 c0 00 00 00 00 "..?.... ネットワーク・トレースは,Advanced ServerがIPC$共有に 匿名接続を試みて拒否されたことを示します(0xC0000022)。 Advanced Serverの構成 3-37 o Advanced Serverコンピュータのアカウント名とそのアカウ ントの作成方法を決定します。前述したように,Advanced ServerをOpenVMS Cluster環境で実行している場合,クラス タ全体で単一のコンピュータ・アカウントが使用されます。 このコンピュータ・アカウントは,Advanced Serverクラス タ別名と同一でなければなりません。Advanced Serverクラ スタ別名は,Advanced Serverの構成時に設定できます。 Advanced ServerシステムがOpenVMS Clusterのメンバでない 場合,そのコンピュータ・アカウント名はAdvanced Server のコンピュータ名と同一でなければなりません。デフォルト では,そのコンピュータ名はSYSGEN SCSNODEパラメータと 同一ですが,Advanced Serverの構成時に変更されているか もしれません。コンピュータ・アカウントは,次のように Advanced Serverの構成前あるいは構成時に作成できます。 - Advanced Serverの構成前 Active Directory Users and Computersでアカウントを 作成します。 ________________________ 注意 ________________________ このアカウントはpre-Windows 2000コンピュータを指定した ものでなければなりません。 ______________________________________________________ Windows 2000 Active Directory Users and Computers で,Allow pre-Windows 2000 computersオプション を選択してアカウントを作成します。Windows Server 2003 Active Directory Users and Computersでは, Assign this computer account as a pre-Windows 2000 computerオプションを選択します。 アカウントはOrganizational Unit (OU)あるいは Computersコンテナに作成されます。 - Advanced Serverの構成時 管理者アカウントのユーザ名とパスワードを使用しま す。構成プロシージャは,Computersコンテナにコンピ ュータ・アカウントを作成します。作成したアカウント は必要に応じてOUに移動することができます。 3-38 Advanced Serverの構成 3.7.1.2 新しい日本語Advanced Server for OpenVMSのメンバ・サーバ としての構成 新しい日本語Advanced Server for OpenVMSを既存のドメインにイ ンストールしている場合,PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャの実 行中にそれをメンバ・サーバとして構成することができます。ド メインには1つのアクティブなPDCを含んでいる必要があります。 つまり,ネイティブ・モードのWindows 2000ドメインあるいは Windows 2003ドメインには,少なくとも1つのドメイン・コントロ ーラがなければなりません。 次のPWRK$CONFIG.COM出力は,日本語Advanced Server for OpenVMSサーバをメンバ・サーバとして構成する方法を示して います。プロシージャのこの前の部分で項目5が選択されて,ドメ インとしてUPTIMEが選択されています。この例では,UPTIMEドメ インは,すでに1つ以上のドメイン・コントローラのあるネイティ ブ・モードのWindows 2000ドメインであると想定しています。 Reading current configuration parameters ... Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: UPTIME 6. Advanced Server role: PRIMARY 7. Advanced Server computer name: GRATDA 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: GRATDA_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: Japanese 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: 6 The Advanced Server role is the part the server will play in its domain. A primary domain controller maintains the domain's master user accounts database and validates logins. Advanced Serverの構成 3-39 A backup domain controller receives copies of the master database, validates logins, and can be promoted to primary. A member server does not receive copies of the master database or validate logins. It relies on domain controllers to validate user credentials. Enter the role of this server (P)rimary/(B)ackup/(M)ember [P]: M Before joining a domain, the computer must be added to the domain. This can be done in one of two ways: - the administrator of the domain uses the administrative tools to add this computer to the domain, or - the computer is added automatically by this procedure; you must supply an administrator account and password Are you going to supply account/password information [Y]/N YES Enter the name of the primary domain controller for domain UPTIME: SUNDA Enter the name of the administrator account: [Administrator] Enter the account password in the required case: Re-enter to verify password: Process NETBIOS created with identification 206010B5 Process PWRK$NBDAEMON created with identification 206010B7 Process PWRK$KNBDAEMON created with identification 206010B9 Confirming domain name with SUNDA Successfully retrieved domain name from SUNDA ... Validating user name and password... Successfully verified user name and password. Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 3-40 Advanced Serverの構成 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: UPTIME 6. Advanced Server role: MEMBER 7. Advanced Server computer name: GRATDA 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: GRATDA_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: Japanese 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: Saving parameters to the OpenVMS Registry... Creating SAM datafiles... . . . The Advanced Server Administrator account is used to administer the server. The Administrator account is mapped by default to the OpenVMS SYSTEM account. The Administrator account password can be up to 14 characters long and the case of the characters used will be preserved. Enter a password for this Member Server's local Administrator account: Re-enter to verify password: Changing password for Administrator account... Setting character set information in databases as needed ... Setting share database character set information ... Setting ACL database character set information ... Checking system resources... Advanced Serverの構成 3-41 3.7.1.3 既存の日本語Advanced Server for OpenVMSのBDCのメンバ・サ ーバとしての構成 BDCをメンバ・サーバになるように構成する場合,スクリプトは, 新しいサーバをメンバ・サーバとして構成するスクリプトと同様 です。1つの例外は,スクリプトで次の数行が表示されることで す。 Changing from backup domain controller to member server results in the re-creation of the Advanced Server SAM databases. If there is any problem with the configuration, your existing SAM databases will be restored. BDCのドメイン単位のアカウント・データベースが削除されて,メ ンバ・サーバのローカル・データベースが作成されます。サーバ 固有のデータは,BDCのデータベースから保持されます。構成プロ シージャは,あとでリストアする必要が生じた場合に備えて,ド メイン単位のアカウント・データベースを保存します(詳細につい ては「第3.10.3項, Advanced Serverの再構成中に問題が発生した 場合」を参照)。 次の2つの表示例は,サーバLIONHEARTの役割をメンバ・サーバの 役割として再構成する前後を示しています。メンバ・サーバを表 す表示シンボルは[SV]です。 LANDOFOZ\\TINMAN> SHOW COMPUTERS Computers in domain "LANDOFOZ": Computer Type Description ------- ------------------------ ----------------------------- [PD] TINMAN OpenVMS (NT 4.0) Primary Advanced Server V7.3B for OpenVMS [BD] LIONHEART OpenVMS (NT 4.0) Backup Advanced Server V7.3B for OpenVMS [BD] DOROTHY OpenVMS (NT 3.51) Backup Advanced Server V7.2A for OpenVMS Total of 3 computers [reconfigure server role] . . . LANDOFOZ\\TINMAN> SHOW COMPUTERS 3-42 Advanced Serverの構成 Computers in domain "LANDOFOZ": Computer Type Description ------- ------------------------ ----------------------------- [PD] TINMAN OpenVMS (NT 4.0) Primary Advanced Server V7.3B for OpenVMS [SV] LIONHEART OpenVMS (NT 4.0) Server Advanced Server V7.3B for OpenVMS [BD] DOROTHY OpenVMS (NT 3.51) Backup Advanced Server V7.2A for OpenVMS Total of 3 computers _________________________________________________________________ 3.8 サーバの言語の構成 Advanced Serverの言語設定はファイル名等のテキストのエンコー ディングに使われる文字セットを指定します。言語の設定は44) Japaneseを選択してください。 3.8.1 サーバの言語に関する考慮事項 サーバの言語を構成する際には,次の点を考慮してください。 o ドメイン内のすべてのサーバが同じ言語を使用しなければな りません。同じクラスタ内のすべてのAdvanced Serverは, 自動的に同じ言語を共有します(それらは言語が保存されて いる同じレジストリ・データベースを共有します)。 o サーバの言語は(Advanced Serverを停止したのち)いつでも 変更することができますが,いったん選択したら,選択を変 更しないことを推奨します。 選択した新しい言語に含まれていない文字を含む名前のオ ブジェクトが存在する場合があります。たとえば,新しい 言語を選択したのち,PWRK$CONFIGは,Security Account Manager (SAM),アクセス制御リスト(ACL),および共有デー タベース内のすべての文字列を,古い文字セット(以前の言 語用)から新しい文字セット(新しい言語用)に(言語に応じ て)変換することがあります。 これらのデータベースの1つ以上が変換される場合, PWRK$CONFIGは次のメッセージを表示します。 Setting character set information in databases as needed ... Advanced Serverの構成 3-43 さらに,影響の及ぶ各データベースについて,次のようなメ ッセージが表示されます。 Setting share database character set information ... これらのデータベースのいずれかに変換できないテキスト 文字列が含まれる場合(つまり,新しく構成されるAdvanced Serverの言語の文字セットに含まれていない文字を含むオブ ジェクト名),PWRK$CONFIGプロシージャは,変換を行う前の データベースのセットに戻します。エラー・メッセージに変 換できなかった名前が示されて,言語は元の言語に戻されま す。変換できないオブジェクトは名前を変更(または削除) し,PWRK$CONFIGを再実行して言語を変更する必要がありま す。 いくつかの言語については,PWRK$CONFIGは上述したデータ ベース内のテキスト文字列を変換する必要がなく,クライア ント・コード・ページ値のみを変換します(クライアント・ コード・ページは,各国の言語で使用されるさまざまな文 字をサポートするために,ASCII (American Standard Code for Information Interchange)文字セットの制限を超える 256文字の順序付けされたセットです。各言語に固有のコー ド・ページは,同じ8ビット値のセットの上に置かれていま す。たとえば,英語用に使用されるコード・ページ内の固有 の8ビット値は,キリル言語用に使用される別の文字のため に使用できます)。 3.8.2 サーバの言語の構成例 PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャの実行中に,オプション9を選 択することにより,Advanced Serverの言語をデフォルト以外の言 語に構成することができます。プロシージャは,構成可能な言語 をリストします。プロンプトに対して,使用したい言語の番号を 入力します。 次の例では,日本語が構成されます。 Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 3-44 Advanced Serverの構成 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: LANDOFOZ 6. Advanced Server role: MEMBER 7. Advanced Server computer name: LIONHEART 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: LIONHEART_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: English (USA) 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: 9 ******************** W A R N I N G ************************ Although you can change the server's language at any time (after stopping the Advanced Server), HP recommends that once a choice is made, you do not alter that choice. Certain objects might exist whose names include characters that are not included in the new language that you select. Error messages will indicate the names that could not be converted, and the language will be reset to the original language. If you want to change the language, you must first rename (or remove) the objects that cannot be converted, and rerun PWRK$CONFIG to change the language. ***********************************************************" Do you want to continue with item number 9 (Y/[N]) Y 1) Afrikaans 16) French 31) Portuguese 2) Albanian 17) French (Ca. MS-DOS) 32) Portuguese (MS-DOS) 3) Basque 18) German 33) Romanian 4) Belarussian 19) Greek 34) Russian 5) Bulgarian 20) Greek (IBM) 35) Serbian (Cyrillic) 6) Catalan 21) Hebrew 36) Serbian (Latin) 7) Croatian 22) Hungarian 37) Slovak 8) Czech 23) IBM Cyrillic 38) Slovenian 9) Danish 24) Icelandic 39) Spanish 10) Dutch 25) Icelandic (MS-DOS) 40) Swedish 11) English (USA) 26) Indonesian 41) Turkish 12) English (USA)+Euro 27) Italian 42) Ukrainian 13) English (Other) 28) Nordic L. (MS-DOS) 43) Western Europe+ 14) Faeroese 29) Norwegian Euro 15) Finnish 30) Polish 44) Japanese Advanced Serverの構成 3-45 The Advanced Server language specifies the internal character set encoding for strings, character casing rules, and the client code page. Enter Advanced Server language by number for this cluster [English(USA)]: 44 Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: LANDOFOZ 6. Advanced Server role: MEMBER 7. Advanced Server computer name: LIONHEART 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: LIONHEART_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: Japanese 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: _________________________________________________________________ 3.9 Windows NTプリンタ管理の構成 デフォルトでは,サーバによって共有されるプリンタは, ADMINISTERユーザ・インタフェースを使用してローカルに管理 されます。Windows NTからのプリンタの管理をサポートするよう にサーバを構成することができます。これにより,プリンタを追 加するための「プリンタの追加ウィザード」などの,Windows NT プリント・サービス・ダイアログ・ボックスを使用することによ り,Windows NTスタイルのプリンタ管理を利用できるようになり ます。 管理者は,Advanced Serverにプリンタ用の最新のドライバを保存 することができます。新しいドライバが配布される場合,管理者 は1つの位置を更新する必要があるだけです。クライアント・ユー ザが自分のワークステーションから使用するようにプリンタをセ ットアップする場合は,適切なプリンタ・ドライバを自動的にダ ウンロードすることができます。 3-46 Advanced Serverの構成 Windows NTプリンタ管理をサポートするようにサーバを構成する 前に,「第3.9.1項, Windows NTプリンタ管理に関する考慮事項」 に記述している考慮事項を理解しておいてください。 3.9.1 Windows NTプリンタ管理に関する考慮事項 Windows NTスタイルのプリンタ管理を構成することを選択する前 に,次の事項について考慮してください。Windows NTプリンタ管 理を有効にすると,次のようになります。 o ADMINISTERインタフェースでのプリンタ管理では,限られ た機能のみ利用可能です(同様に,デフォルトのプリンタ管 理スタイルを有効にすると(ADMINISTERインタフェースを使 用),Windows NTからのプリンタ管理では,限られた機能の み利用可能です)。 o サーバですでに定義されていたプリンタまたはプリント・キ ューは,自動的にアップグレードされて,クライアントはこ れらのプリンタおよびキューを継続して共有することができ るようになります。ただし,アップグレードされたこれらの プリンタのWindows NTからの管理は制限されています。これ らのプリンタについて,完全なWindows NTの管理機能を利用 できるようにするには,Windows NTプリント・サービスを使 用し,プリンタを一度削除してからAdvanced Serverにプリ ンタを追加します。 ________________________ 注意 ________________________ PWRK$CONFIGを実行してAdvanced Serverを再構成する場合, 以前にアップグレードされているプリンタは,再度アップグ レードされることはありません。 ______________________________________________________ o Windows NTプリンタ管理スタイルを一度構成すると,サーバ をデフォルトのローカル・プリンタ管理スタイルに再構成す る場合には,すべてのプリンタが使用不能になります。プリ ンタを再度使用可能にするには,いくつかの時間のかかる作 業を実行する必要があります。 o Windows NTプリンタ管理に関する制限事項の詳細につい て,必ず『HP Advanced Server V7.3B for OpenVMS Release Notes』を参照してください。 Advanced Serverの構成 3-47 3.9.2 Windows NTプリンタ管理の構成例 PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャの実行中に,オプション10を選 択することにより,Windows NTスタイルのプリンタ管理を構成す ることができます。次の例に示すように,プロシージャは警告メ ッセージを表示して,本当に変更したいかどうかを問い合わせま す。 Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: LANDOFOZ 6. Advanced Server role: MEMBER 7. Advanced Server computer name: LIONHEART 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: LIONHEART_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: Japanese 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: 10 ******************** W A R N I N G ************************ Before enabling this feature, make sure you are familiar with the Windows NT printer management restrictions documented in the Release Notes. Note that once you configure the Windows NT printer management style, if you reconfigure your server to the default local printer management style, all printers will be unusable. You will have to perform several time-consuming tasks to make printers functional again. ***********************************************************" Are you sure you want to enable Windows NT printer management? [Y/[N]] Y 10. Enable NT style printing: Y 3-48 Advanced Serverの構成 _________________________________________________________________ 3.10 構成プロシージャの問題のトラブルシューティング この節では,次の方法を説明します。 o Registry Serverのスタートアップ時の問題 o クライアントをサポートするために利用できるリソースが十 分であることの確認 o Advanced Serverの再構築中に問題が発生した場合の回復方 法 3.10.1 Registry Serverのスタートアップ時の問題 PWRK$CONFIG.COM構成プロシージャとファイル・サーバの正しい操 作のためには,Advanced Serverを稼動するシステム上で,レジス トリ・サービスが利用可能でなければなりません。 OpenVMS Cluster環境では,Registry Serverがそのサーバ・ノー ドではなく,クラスタ内の他のノードで実行されるようにOpenVMS レジストリを構成することができます。しかし,OpenVMSレジ ストリは,できるだけ全部のAdvanced ServerノードでRegistry Serverを実行するように構成してください。これにより,ファ イル・サーバが確実にレジストリ・サービスを利用できるよう になります。Registry Serverを起動し,レジストリ・サービス を有効にする方法については,「第1.8.5項,ステップ5: OpenVMS Registry Serverの起動」を参照してください。 o レジストリ・サービスが利用できない場合, PWRK$CONFIG.COMプロシージャは,OpenVMS Registry Server を起動しようとします。この試みが成功すると,プロシージ ャが次のメッセージを表示します。 Checking to see if the OpenVMS Registry Services are available ... %RUN-S-PROC_ID, identification of created process is 0000023B o SYS$REGISTRY論理名が定義されていなければ,OpenVMSレジ ストリは起動されません。この場合,PWRK$CONFIG.COMは次 のメッセージを表示して終了します。 Advanced Serverの構成 3-49 Checking to see if OpenVMS Registry Services are available... SYS$REGISTRY must be defined to start the VMS Registry %PWRK-F-NOREGISTRY, OpenVMS Registry services not configured for this system %PWRK-F-CONFIGERR, severe error encountered during configuration OpenVMS Registry Services are not available on this system. Some file server parameters are stored in the OpenVMS Registry. For the file server or file server utilities to be able to access these parameters, OpenVMS Registry Services must be available on this system. Since the file server requires access to the OpenVMS Registry, it is recommended that OpenVMS Registry Services be started as part of system start-up, before the file server is started. For instructions on how to start OpenVMS Registry Services please refer to the file server release notes. This configuration is incomplete and cannot continue. You must execute @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG again. Please configure and start the OpenVMS Registry Services before doing so. レジストリ・サービスを有効にし,Registry Serverを起 動してから,PWRK$CONFIG.COMプロシージャを再度,実行 しなければなりません。Registry Serverを有効にし,起動 する方法についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニ ュアル』または『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』(OpenVMS Documentation CD-ROMに含ま れている)を参照してください。 3.10.2 クライアントをサポートするための十分なリソースが存在する ことの確認 Advanced Serverは,OpenVMS AUTOGENユーティリティを使用 して,必要とするリソースを要求します。AUTOGENがAdvanced Server以外のプロセスの使用に必要なリソースを過小評価し, Advanced Serverの起動時にそのリソースがすでに消費されていた 場合,Advanced Serverが予定した数のクライアントをサポートす るためのリソースが十分残されていない可能性があります。 3-50 Advanced Serverの構成 クライアントをサポートするために十分なリソースの割り当てを 確保するには,Advanced Serverと同時に実行されるソフトウェア がすべて,Advanced Server構成プロシージャ(PWRK$CONFIG.COM) を実行する前にインストールされ起動されていなければなりま せん。トランスポートとしてTCP/IPが選択されている場合, PWRK$CONFIGプロシージャを実行する前にTCP/IP製品がロードされ ていることを確認します。 Advanced Serverを正常に構成しても,クライアントをサポートす るためのリソースが不十分であるとレポートして,起動しないこ とがあります。この場合,次のファイルを検査して増加させる必 要があるシステム・リソースを判断します(nodenameは,サーバ・ ノードの名前)。 PWRK$LOGS:PWRK$CONFIG_ERROR_nodename.LOG リソースを増加させるには,MODPARAMS.DATファイルに適切な変更 を加えた後,AUTOGENを実行します。 3.10.3 Advanced Serverの再構成中に問題が発生した場合 以前に構成されたサーバを再構成する場合,PWRK$CONFIGコマン ド・プロシージャは,PWRK$LMDOMAINS:およびPWRK$LMDATAFILES: ディレクトリにサブディレクトリを作成し,元のアカウント・デ ータベース・ファイルをそこに保存します。 サブディレクトリの名前は,16JUN200014314818.DIRのように,日 付と時刻に基づいて決められ,これはディレクトリが16-JUN-2000 の午後2:32頃に作成されたことを示しています。 構成中にエラーが発生した場合,サーバ構成は元の状態に戻され ます。再構成が成功したことを確信している場合は,これらのサ ブディレクトリとその中のファイルを手動で削除することができ ます。 Advanced Serverの構成 3-51 _________________________________________________________________ 3.11 Advanced Serverのネットワーク・アダプタ PWRK$CONFIG構成では,PDCと通信するために,ネットワークを使 用する必要がある場合があります。システムに複数のネットワー ク・アダプタ(ネットワーク・インタフェース・カードとも呼ばれ る)がある場合,PWRK$CONFIGによって選択されたデフォルトのア ダプタが正しくないことがあります。また,いくつかの新しいシ ステムでは,Advanced Serverはひとつしか存在しないネットワー ク・アダプタでも認識できないことがあります。このような場合 には,システム論理名を定義して,Advanced Serverに特定のイン タフェースを使用するように指示することができます。そのよう な論理名が定義されていなければ,PWRK$CONFIGは,既知のアダプ タのリストからシステムで定義されている最初のアダプタ(アルフ ァベット順)を選択します。 サーバが複数のネットワーク・アダプタにアクセスし,選択され たアダプタを使用したくない場合,または,Advanced Serverが見 つけられなかったり認識できないネットワーク・アダプタがシス テムにある場合は,指定したトランスポートで使用するネットワ ーク・アダプタを手動で指定することができます。 3.11.1 ネットワーク・アダプタの手動による定義 特定のプロトコルで使用するためにネットワーク・アダプタを手 動で定義するには,次の手順に従います。 1. 次の例に示すように,DCL DEFINE/SYSTEMコマンドを使 用して,ネットワーク・アダプタを指定するシステム 論理名を定義します。「表 3-5, OpenVMSネットワー ク・アダプタの論理名」に,各トランスポートで使用で きるOpenVMSの論理名をリストします。適切な論理名を SYS$MANAGER:SYLOGICALS.COMに追加して,リブート後にそれ らの論理名が使用できるようにしなければなりません。 2. サーバを再起動します。 3-52 Advanced Serverの構成 $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 表 3-5 OpenVMSネットワーク・アダプタの論理名 ___________________________________________________________ 論理名__________________________トランスポート_____________ NETBIOS$DEVICE DECnet PWRK$KNBDAEMON_DEVICE TCP/IP PWRK$NETBEUI_DEVICE_____________NetBEUI____________________ 次の例は,DECnet,TCP/IP,およびNetBEUIトランスポートに適切 なネットワーク・アダプタを定義する方法をそれぞれ示していま す。 o DECnetトランスポート用にアダプタEWA0:を指定するには, 次のコマンドを入力します。 $ DEFINE/SYSTEM NETBIOS$DEVICE EWA0: o TCP/IPトランスポート用にアダプタESA0:を指定するには, 次のコマンドを入力します。 $ DEFINE/SYSTEM PWRK$KNBDAEMON_DEVICE ESA0: ________________________ 注意 ________________________ TCP/IPが複数のネットワーク・アダプタ上で実行されてい て,そのうちの1つをAdvanced Serverが使用するよう選択 する場合,TCP/IPトランスポート用に選択するアダプタが TCP/IPローカル・ホスト・データベースにリストされた最初 のホストのIPアドレスに対応していることを確認してくださ い(TCPIP SHOW HOSTコマンドで確認できます)。そうしない と,関連する論理名PWRK$KNBDAEMON_DEVICEとは異なるネッ トワーク・インタフェースのIPアドレスをAdvanced Server が使用する可能があります。 しかし,そのインタフェースのIPアドレスを論理名 PWRK$KNBDAEMON_IPADDRに定義することにより,論理名 PWRK$KNBDAEMON_DEVICEによって定義されたのと同じインタ フェースのIPアドレスをAdvanced Serverが確実に使用する ように設定することができます。これにより,選択したアダ Advanced Serverの構成 3-53 プタが,ローカル・ホスト・データベースの最初のIPアドレ スに対応しているかどうかを気にする必要がなくなります。 ______________________________________________________ o NetBEUIトランスポート用にアダプタESA1:を指定するには, 次のコマンドを入力します。 $ DEFINE/SYSTEM PWRK$NETBEUI_DEVICE ESA1: 次の例のように,各プロトコルに対して同じアダプタを指定する ことができます。 $ DEFINE/SYSTEM NETBIOS$DEVICE EWA0: $ DEFINE/SYSTEM PWRK$KNBDAEMON_DEVICE EWA0: $ DEFINE/SYSTEM PWRK$NETBEUI_DEVICE EWA0: ________________________ 注意 ________________________ 論理名PWRK$NETBEUI_DEVICE,PWRK$KNBDAEMON_DEVICE,およ びNETBIOS$DEVICEを使用して定義されたアダプタの名前は, 下線(_)で始まっていてはなりません。下線で始まっている 場合, PWRK$KNBDAEMONが起動しないで他のプロセスが起動 し,それらのプロセスは正しく動作しません。 ______________________________________________________ 3.11.2 ネットワーク・アダプタが見つからない場合の対処方法 NETBIOS,PWRK$KNBDAEMON (TCP/IP用),およびPWRK$NBDAEMON (NetBEUI用)プロセスは,関連するネットワーク・アダプタがサ ーバ・ソフトウェアで認識されて,使用可能であることを必要 とします。Advanced Serverソフトウェアの現在のバージョンで 認識されない新しいネットワーク・アダプタがリリースされるこ とがあります。Advanced Serverが,選択されたネットワーク・ アダプタを見つけられなかったり,認識しない場合,失敗した 各プロセス(NETBIOS (必ず存在する),およびPWRK$KNBDAEMONと PWRK$NBDAEMON (存在する場合))は,それぞれのログ・ファイル にエラーを書き込みます。「表 3-6,未定義のアダプタ・メッセ ージ」に,それぞれのプロセス,そのプロセスからのエラー・メ ッセージを記録するログ・ファイル,およびエラー・メッセージ のテキストの例を示します。表 3-6の例では,サーバ・ノード名 3-54 Advanced Serverの構成 はMYNODEです。3つのエラー・メッセージはすべて同じ意味(つま り,サーバでそのようなデバイスは見つかりませんでした)です。 表 3-6 未定義のアダプタ・メッセージ ___________________________________________________________ プロセス_________ログ・ファイル名__________________________ PWRK$KNBDAEMON PWRK$LOGS:PWRK$KNBDAEMON_MYNODE.LOG メッセージ: Tue Mar 24 13:13:50 2000 get_phys_addr: Failed to get Ethernet device_characteristics_____________________________________ PWRK$NBDAEMON PWRK$LOGS:PWRK$NBDAEMON_MYNODE.LOG メッセージ: Tue_Mar_24_13:13:50_2000_Failed_to_open_datalink___________ NETBIOS PWRK$LOGS:NETBIOS_MYNODE.LOG メッセージ: %NB-W-ERRSIGNAL, exceptional conditional detected at 24- Mar-2000 13:13:50.00 -SYSTEM-W-NOSUCHDEV,_no_such_device_available______________ 表 3-6に記載されているいずれかのメッセージが表示された場合 は,「第3.11.1項,ネットワーク・アダプタの手動による定義」で 概要を説明したプロシージャを使用し,適切なプロセス用にネッ トワーク・アダプタを定義します。たとえば,サーバで未知のデ バイスが報告された場合は,DEFINE/SYSTEMコマンドを入力して, サーバ上の各プロトコル用に適切なアダプタを定義します。 Advanced Serverの構成 3-55 _________________________________________________________________ 3.12 次のステップ 構成プロシージャの一部として,Advanced Serverを自動的に起動 することができます。 サーバを起動してよい場合は,「第5章, Advanced Serverのイン ストール後の処理」の指示を参照してください。 3-56 Advanced Serverの構成 4 _________________________________________________________________ スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 License Serverは,クライアントにライセンスを付与するため に,OpenVMSシステム上で実行するソフトウェア・プログラムで す。 この章では,スタンドアロンLicense Serverの構成と起動の方法 について説明します。この章は,次の節から構成されます。 o 第4.1節, License Serverについて o 第4.2節,スタンドアロンLicense Serverを構成する前に o 第4.3節,スタンドアロンLicense Serverの構成 o 第4.4節,トランスポートの構成 o 第4.5節, License Serverの構成プロンプトへの応答方法 o 第4.6節,スタンドアロンLicense Serverの起動方法 _________________________________________________________________ 4.1 License Serverについて 日本語Advanced Server for OpenVMSのLicense Serverは, PATHWORKS (LAN Manager)サーバ,PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)サーバ,および日本語Advanced Server for OpenVMSサーバにアクセスする必要のあるクライアントに対してラ イセンスの認証を提供します。 License Serverは,クライアント別のライセンスに必要です。サ ーバ別のライセンスを使用する場合,License Serverを実行する 必要はありません。 1つのLANごとに,クライアント別のライセンスをサポートするた めのLicense Serverは1つのみ必要です。次のタイプのファイル・ サーバにアクセスするクライアントのためのライセンスは,同じ License Serverで管理できます。 スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 4-1 o PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) o PATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server) o 日本語Advanced Server for OpenVMS 日本語Advanced Server for OpenVMSに付属のLicense Serverは, PATHWORKS for OpenVMS (NetWare)ライセンスの発行,および管理 は行いません。NetWareネットワーク・ソフトウェアを使用するク ライアントがある場合,Advanced Serverを稼動するシステムとは 異なるシステム上で,既存のバージョンのLicense Serverを維持 します。 License Serverは,次のようにインストールすることができま す。 o Advanced Serverとは別にインストールする。 o Advanced Serverとともにインストールする。 License ServerはAdvanced Serverを持たない,決められた OpenVMSシステムにインストールすることを推奨します。した がって,日本語Advanced Server for OpenVMSキットは,スタン ドアロンLicense Serverをファイル・サーバとは別にインスト ールできるようになっています。また,この代わりに,Advanced ServerのあるOpenVMS Cluster上でLicense Serverを実行すれば, クラスタ・フェイルオーバにより信頼性が向上します(Advanced ServerのないOpenVMS Cluster上でもLicense Serverを実行するこ とができます)。 OpenVMSクラスタでは,PAKは共有ライセンス・データベースにロ ードしなければなりません。ライセンス管理についての詳細は, 『HP Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses』を参照してください。 _________________________________________________________________ 4.2 スタンドアロンLicense Serverを構成する前に スタンドアロンLicense Serverは,Advanced Serverのインスト レーションに使用するのと同じソフトウェア・キットからイン ストールします。プロシージャについては,「第2章, Advanced Serverソフトウェアのインストレーション」で説明されていま す。 4-2 スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 _________________________________________________________________ 4.3 スタンドアロンLicense Serverの構成 LANのクライアントにライセンスを付与するよう,スタンドアロン License Serverを構成しなければなりません。したがって,クラ イアントが使用する適切なトランスポートを選択します。次のト ランスポートを使用するようLicense Serverを構成することがで きます。 o DECnet o NetBEUI o TCP/IP License Serverは,これらのタイプのトランスポートをすべて サポートしているので,スタートアップおよびシャットダウン・ プロシージャは,サービスが予期せず中断されるのを防ぐため に,注意深く設計されています。License Serverの起動および シャットダウンは,ファイル・サーバ・コマンド・プロシージャ PWRK$STARTUP.COMおよびPWRK$SHUTDOWN.COMを使用して行うことが できます。スタンドアロンLicense Serverの起動についての詳細 は,「第4.6節,スタンドアロンLicense Serverの起動方法」を参 照してください。 次の表に,PWRK$STARTUP.COMプロシージャの詳細について示しま す。 ___________________________________________________________ 構成されてい るもの_________起動されるもの______________________________ DECnet DECnetトランスポート NetBEUI NetBEUIトランスポート TCP/IP TCP/IPトランスポート DECnet Advanced Serverメール通知のためのDECnetトラ ンスポート License License Serverコンポーネント Server_____________________________________________________ スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 4-3 _________________________________________________________________ 4.4 トランスポートの構成 次の節では,構成コマンド・プロシージャを使用して,スタンド アロンLicense Server用のトランスポートを構成する方法を説明 します。 インストレーション・プロシージャが完了すると,OpenVMSのシス テム・プロンプト($)が表示されます。インストレーションに続 いてシステムを再起動する場合は,次の手順を行います。 1. SYSTEMアカウントにログインしていることを確認します。 2. 次のコマンドを入力して,構成プロシージャを起動します。 $ @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG 3. 構成プロンプトに応答します。 _________________________________________________________________ 4.5 License Serverの構成プロンプトへの応答方法 「表 4-1, License Serverの構成プロンプト」には,スタンドア ロンLicense Serverの構成時に,PWRK$CONFIGが表示するプロンプ トに対する応答方法を示します。 ________________________ 注意 ________________________ 表 4-1には,PWRK$CONFIGが表示するプロンプトだけを示 し,情報メッセージは表示しません。構成スクリプトの完全 な例については,「付録 B, Advanced Serverのインストレ ーションおよび構成の例」を参照してください。 ______________________________________________________ 4-4 スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 表 4-1 License Serverの構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト___________行いたい操作_______________________入力_____ Enter disk device サーバのオンディスク構成を,表示 name where the されるデフォルトのOpenVMSディス Advanced Server ク・デバイスにコピーする。これら data files のデータ・ファイルを保管するため will be stored には,5,000ブロックの空きディスク [default_device]: 容量が必要です。 (以前にPWRK$CONFIGを実行した場 合,デフォルトのディスク・デバイ スは,サーバを最後に構成したとき に指定したデバイスとなる。) Advanced Serverのオンディスク構成 device_ を,表示されるデフォルトのディス name ク・デバイス以外のOpenVMSディス ク・デバイスにコピーする。 Do you want to ライセンスをDECnet経由で付与す serve client- る。 based licenses over DECnet [YES]:[1] ライセンスをDECnet経由で付与しな NO い。 Do you want to ライセンスをNetBEUI経由で付与す YES serve client- る。 based licenses over NetBEUI [NO]:[1] [1]License_Server構成プロシージャを,以前に実行したことがある場合 は,デフォルトの応答が異なることがある。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 4-5 表 4-1 (続き) License Serverの構成プロンプト _________________________________________________________________ プロンプト___________行いたい操作_______________________入力_____ ライセンスをNetBEUI経由で付与しな い。 Do you want to ライセンスをTCP/IP経由で付与す YES serve client-based る。 licenses over TCP /IP [NO]:[1] ライセンスをTCP/IP経由で付与しな い。 Do you want to 構成プロシージャ完了後にサーバを start the Advanced 自動起動する。 Server License Server now [YES]: サーバを起動せずに,構成プロシー NO ジャを完了する。 [1]License_Server構成プロシージャを,以前に実行したことがある場合 は,デフォルトの応答が異なることがある。 _________________________________________________________________ _________________________________________________________________ 4.6 スタンドアロンLicense Serverの起動方法 License Serverは,次のいずれかの方法で起動できます。 o 「第4.3節,スタンドアロンLicense Serverの構成」で説明す るように,構成プロシージャ中に起動する。 o コマンド行から手動で起動する。 o 再起動のたびに自動的に起動する。 4-6 スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 4.6.1 License Serverを手動で起動する方法 構成プロシージャでLicense Serverを起動しなかった場合,次の コマンドを使用して,手動で起動します。 $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP The License Server will use DECnet, NetBEUI, TCP/IP. Process NETBIOS created with identification 0000011E Process PWRK$NBDAEMON created with identification 00000120 Process PWRK$KNBDAEMON created with identification 00000122 Process PWRK$LICENSE_S created with identification 00000124 $ 4.6.2 License Serverを自動的に起動する方法 OpenVMSシステムを起動するたびに,License Serverが自動的に起 動する設定を行うには,次のようにします。 1. システム・スタートアップ・ファイ ルSYS$STARTUP:SYSTARTUP_VMS.COMを編集します。 2. 次の例に示すように,startupコマンドを追加します。コマ ンドを,ファイルのネットワーク・トランスポートを起動す るコマンドすべてより後に追加します。次の例に,ファイル の編集方法を示します。 $ IF F$SEARCH("SYS$SYSTEM:NETACP.EXE") .NES. "" $ THEN @SYS$MANAGER:STARTNET $ ENDIF . . . $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 4-7 4.6.3 OpenVMS ClusterにおけるLicense Serverの起動方法 License Serverを同じOpenVMS Cluster上の,複数のメンバにイン ストールして構成する場合,できるだけSYSMANユーティリティを 使用して,すべてのクラスタ・メンバでサーバを手動で同時に起 動してください。これには,次の手順を行います。 1. OpenVMS Clusterのノードの1つで,SYSTEMアカウントにログ インしていることを確認します。 2. 次のコマンドを入力して,SYSMANユーティリティを起動しま す。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN 3. スタンドアロンLicense Serverを起動する,すべてのクラ スタ・メンバを定義します。たとえば,License Serverを SPEEDY,SPIN,およびSPANというノードで起動する場合, SYSMAN>プロンプトから次のコマンドを入力します。 SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(SPEEDY,SPIN,SPAN) 4. 定義したノードでLicense Serverを起動します。SYSMAN>プ ロンプトで次のコマンドを入力します。 SYSMAN>DO @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 4-8 スタンドアロンLicense Serverの構成と起動 5 _________________________________________________________________ Advanced Serverのインストール後の処理 この章では,Advanced Serverをインストールした後に行うタスク について説明します。この章は,次の節から構成されます。 o 第5.1節,インストレーション後のタスクを開始する前に o 第5.2節, Advanced Serverインストレーションの検証 o 第5.3節, Advanced Serverの起動 o 第5.4節, Advanced Serverの起動方法 o 第5.5節, Advanced Serverの停止 o 第5.6節,特殊なAdvanced Server管理コマンド o 第5.7節,外部認証のセットアップ o 第5.8節,日本語ファイル名のODS-2からODS-5への変換 o 第5.9節,オプションのサーバ管理ツールのインストール _________________________________________________________________ 5.1 インストレーション後のタスクを開始する前に Advanced Serverを起動する前に,次の操作を完了していることを 確認します。 o 「第2章, Advanced Serverソフトウェアのインストレーショ ン」に説明するように,Advanced Serverをインストールし ていること。 o 「第3章, Advanced Serverの構成」に説明するように,構成 プロシージャを完了していること。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-1 _________________________________________________________________ 5.2 Advanced Serverインストレーションの検証 Advanced Serverのインストレーション時にインストレーション検 証プロシージャ(IVP)を実行しなかった場合は,この時点で(また は後に)実行して,サーバが正常にインストールされていることを 確認することができます(PRODUCT INSTALLコマンドに/NOTEST修飾 子を指定すると,IVPプロシージャは実行されません)。 IVPを実行するには,次のコマンドを入力します。 $ @SYS$TEST:PWRK$PCSI_IVP 表 5-1, IVPの結果と取るべきアクションに,IVPが示すインスト レーションの状態に従ってどのようなアクションを取るかを示し ます。 表 5-1 IVPの結果と取るべきアクション _________________________________________________________________ インストレー ションの状態__IVPの表示________________必要な操作________________ 成功 メッセージ: %PWRK-I-NORMAL, IVP completed successfully 「第5.3節, Advanced Server の起動」に説明するように, サーバを起動する。 失敗 エラーメッセージの後に次のメッセージ: -PWRK-E-IVPFAIL, IVP has failed 「第2章, Advanced Serverソ フトウェアのインストレーシ ョン」に説明するように,ソ フトウェアを再インストール _______________________________________する。____________________ 5-2 Advanced Serverのインストール後の処理 _________________________________________________________________ 5.3 Advanced Serverの起動 以降の各項では,Advanced Serverを起動するタイミングとその方 法(手動あるいは自動起動),およびスタートアップ・プロシージ ャが実行する処理について説明します。 5.3.1 Advanced Serverを起動するとき Advanced Serverを構成して初めて,起動できるようになります。 構成プロシージャを実行した後は,Advanced Serverの起動と停止 をいつでも行えます。 5.3.2 スタートアップ・プロシージャの動作 スタートアップ・プロシージャは,次の処理を行います。 1. 必要な特権を確認する。 2. 必要な構成ファイルが利用可能であることを確認する。 3. サーバが構成されていることを確認し,構成されていない場 合に終了する。 4. リブートが必要な場合は,リブートが実行されたことを確認 し,実行されていない場合は終了する。 5. トランスポート・ドライバをロードする。 6. イメージをインストールする。 7. トランスポート・サポート・プロセスを起動する。 8. 必要に応じて,OpenVMS Registry Serverを起動する。 9. 次のコンポーネントを起動する。 o License Registrar o License Server (構成されている場合) o ファイル・サーバ 10.OpenVMSレジストリに設定されているすべてのAdvanced Serverパラメータのリストを記録する(「第5.4.5項, OpenVMSレジストリに保存される初期のAdvanced Server パラメータ値の決定」を参照)。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-3 _________________________________________________________________ 5.4 Advanced Serverの起動方法 Advanced Serverは次のように起動することができます。 o 「第3章, Advanced Serverの構成」に説明するように,構成 プロシージャ中に起動する。 o コマンド行から手動で起動する。 o 再ブートするたびに自動で起動する。 5.4.1 Advanced Serverを手動で起動する方法 構成プロシージャでAdvanced Serverを起動しなかった場合,次の コマンドを入力して起動することができます。 $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP Advanced Serverが起動し,次のようなメッセージが表示されま す。 The file server will use DECnet, NetBEUI, TCP/IP. Advanced Server mail notification will use DECnet. Process NETBIOS created with identification 00000248 Process PWRK$NBDAEMON created with identification 0000024A Process PWRK$KNBDAEMON created with identification 0000024C Process PWRK$LICENSE_R created with identification 0000024E Checking to see if the OpenVMS Registry Services are available... The Advanced Server is configured to support 20 PC clients. Process PWRK$MASTER created with identification 00000251 The master process will now start all other Advanced Server processes. 5.4.2 Advanced Serverを自動的に起動する方法 OpenVMSシステムを起動するたびにAdvanced Serverが必ず自動的 に起動するようにするには,サイト固有のスタートアップ・ファ イル,SYS$STARTUP:SYSTARTUP_VMS.COMを編集します。ファイルの ネットワーク・トランスポートを起動するコマンドすべてより後 に,Advanced ServerのSTARTUPコマンドを追加します。次に例を 示します。 5-4 Advanced Serverのインストール後の処理 $ @SYS$STARTUP:TCPIP$STARTUP.COM . . . $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 5.4.3 OpenVMS ClusterでAdvanced Serverを起動する方法 Advanced Serverを同じOpenVMS Cluster上の,複数のメンバにイ ンストールして構成する場合,できるだけSYSMANユーティリティ を使用して,すべてのクラスタ・メンバでAdvanced Serverを手動 で同時に起動してください。 Advanced Serverをすべてのクラスタ・メンバで同時に起動するに は,OpenVMS Clusterのメンバ・ノードの1つで,SYSTEMアカウン トにログインしていることを確認してから,次のようにSYSMANを 実行します。 ___________________________________________________________ コマンド________________________操作_______________________ $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMANユーティリティの起動 SYSMAN> SET ENVIRONMENT /NODE=(SPEEDY,SPIN,SPAN) サーバを起動するOpenVMS Clusterメンバを定義する。た とえば,SPEEDY,SPIN,SPAN など。 SYSMAN> DO 前のコマンドで定義したすべ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP てのノードでAdvanced Server を起動する。 SYSMAN> EXIT SYSMANユーティリティを終了 ________________________________する。_____________________ Advanced Serverのインストール後の処理 5-5 ________________________ 注意 ________________________ SYSMANユーティリティのSTARTUP機能を使用してAdvanced Serverを起動する場合," " (ヌルまたは空白)のP1パラメー タを渡さなければなりません。次に例を示します。 SYSMAN> STARTUP ADD FILE PWRK$STARTUP.COM/PARAMETER=P1:" " SYSMANユーティリティのSTARTUP機能の使用方法についての 詳細は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレ ンス・マニュアル』を参照してください。 ______________________________________________________ 5.4.4 スタートアップのトラブルシューティング 以降の項に,Advanced Serverが起動しない原因をいくつか挙げま す。 o 第5.4.4.1項, SYLOGIN.COMに独立プロセスに適さないコマン ドが入っている o 第5.4.4.2項, OpenVMSレジストリ・サービスが利用できない 5.4.4.1 SYLOGIN.COMに独立プロセスに適さないコマンドが入っている Advanced Serverプロセスは独立プロセスです。スタートアップ時 に,独立プロセスはすべてサイト固有のシステム・ログイン・プ ロシージャ(デフォルトはSYS$MANAGER:SYLOGIN.COM)を実行しなけ ればなりません。 Advanced Serverスタートアップが正常に完了しない場合, SYLOGIN.COMプロシージャを確認します。独立プロセスが実行 しなければならないコマンドだけがAdvanced Serverスタートアッ プ時に実行されることを確認します。 SYLOGIN.COMでは,$SET TERM/INQUIREのような,非独立プロセス によってのみ実行されるDCLコマンドがAdvanced Serverスタート アップ時に実行されないように,DCLレキシカル関数のF$MODEまた はF$GETJPIを使用して条件化することができます。詳細について は,『OpenVMS DCLディクショナリ』を参照してください。 5-6 Advanced Serverのインストール後の処理 5.4.4.2 OpenVMSレジストリ・サービスが利用できない Advanced Serverは,OpenVMSレジストリ・サービスが利用可 能な場合のみ起動します。Registry Serverの起動についての 詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』および『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』 (OpenVMS Documentation CD-ROMに含まれている)を参照してく ださい。 Registry ServerがAdvanced Serverスタートアップの一部として 起動する場合,次のようなメッセージがスタートアップ・プロシ ージャにより表示されます。 Checking to see if the OpenVMS Registry Services are available... %RUN-S-PROC-ID, identification of created process is 0000023B Registry Serverが起動できない場合,次のメッセージが表示され てスタートアップ・プロシージャが終了します。 SYS$REGISTRY must be defined to start the VMS Registry. %PWRK-F-NOREGISTRY, OpenVMS Registry services not configured for this system %PWRK-F-STARTERR, severe error encountered during start-up OpenVMS Registry Services are not available on this system. Some file server parameters are stored in the OpenVMS Registry. For the file server or file server utilities to be able to access these parameters, OpenVMS Registry Services must be available on this system. Without them the file server cannot start. $ 5.4.5 OpenVMSレジストリに保存される初期のAdvanced Serverパラメ ータ値の決定 Advanced Serverスタートアップ・プロシージャは,OpenVMSレジ ストリに設定されるすべてのAdvanced Serverパラメータのリスト を記録します。最新のパラメータ値が必要な場合は,このリスト を参照することができます。このリストは次の位置に保存されて います。このとき,nodenameは,サーバ・ノードの名前です。 PWRK$PARAMS:PWRK$REGISTRY_PARAMS_nodename.LIS Advanced Serverのインストール後の処理 5-7 _________________________________________________________________ 5.5 Advanced Serverの停止 Advanced Serverは,次のような場合に,いつでも停止することが できます。 o サーバ構成パラメータを変更したいとき o 定期システム・シャットダウンの一部として o サーバの問題を解決する必要があるとき Advanced Serverを停止するには,次のコマンドを入力します。 $ @SYS$STARTUP:PWRK$SHUTDOWN Shutting down the currently running server(s)... クラスタ・サーバについては,次のコマンドを入力します。 $ @SYS$STARTUP:PWRK$SHUTDOWN CLUSTER 定期システム・シャットダウンの一部としてAdvanced Serverを停 止するには,サイト固有のシステム・シャットダウン・プロシー ジャにSHUTDOWNコマンドを追加します。さらに,サーバをシャッ トダウンする前には,ADMINISTER SEND/USERSコマンドを使用し て,接続しているユーザにシャットダウンの予定を通知します。 次の例では,サーバWOODMANに接続しているすべてのユーザに警告 しています。 LANDOFOZ\\TINMAN> SEND/USERS/SERVER=WOODMAN "Shutdown @ 1pm today!!!" _________________________________________________________________ 5.6 特殊なAdvanced Server管理コマンド HPでは,たとえば,特定のサーバ管理コマンドやプロシ ージャを起動するためのショートカットを提供するコ マンド・プロシージャを多数提供しています。ファイ ルSYS$MANAGER:PWRK$DEFINE_COMMANDS.COMの内容を調べると, これらのコマンドのリストを見ることができます。 Advanced Serverの管理に使用するアカウントにログインすると, これらのAdvanced Server管理コマンドを自動的に定義することが できます。ログイン時にAdvanced Serverコマンドを定義するに 5-8 Advanced Serverのインストール後の処理 は,特権付きアカウントのLOGIN.COMファイルを編集して,次の行 を追加します。 $ @SYS$MANAGER:PWRK$DEFINE_COMMANDS _________________________________________________________________ 5.7 外部認証のセットアップ バージョン7.1以上のOpenVMSオペレーティング・システムは,外 部認証をサポートします。Advanced Serverはオペレーティング・ システムとともに,Advanced Serverドメイン・ユーザがAdvanced Serverのユーザ名とパスワードを使用して,OpenVMSオペレーテ ィング・システムにログインすることができるようにします。 Advanced Serverはログイン要求で外部認証を行います。 外部認証は,OpenVMSアカウントとそれに対応するAdvanced Serverドメイン・アカウントの間で,自動的にパスワードを同 期化することができます。OpenVMSとAdvanced Serverドメインの 両方のユーザ・アカウントを持つユーザは,異なるパスワードを2 つ管理する必要がなくなります。ドメイン・アカウント・パスワ ードが変更された場合,次回にユーザがOpenVMSアカウントにログ インしたときにOpenVMS LOGINOUTプログラムがOpenVMSアカウン ト・パスワードをドメイン・アカウント・パスワードに変更しま す。ユーザがDCL SET PASSWORDコマンドを使用してOpenVMSパスワ ードを変更した場合,そのSET PASSWORDコマンドはパスワードの 変更をAdvanced Server外部認証ソフトウェアに送ります。正しく 同期化されるよう,Advanced Serverドメイン・コントローラが利 用可能な状態で,ドメイン・アカウント・パスワードはOpenVMSの 要件に合った構文でなければなりません。 Advanced Serverを起動すると,SYSUAFで外部認証のタグが付い ているユーザ・アカウントに関しては,サーバの外部認証が自動 的に有効になります(外部認証を有効にするために,PWRK$ACME_ STARTUP.COMはSYSTARTUP_VMS.COMでSYS$SINGLE_SIGNON論理名のビ ット0を値1に定義します。このビットのデフォルト値を変更する ことによって,外部認証を無効にすることができます。外部認証 を無効にする方法およびSYS$SINGLE_SIGNON論理名のその他のビッ トの定義については,第5.7.5項,外部認証の無効化を参照してく ださい)。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-9 OpenVMSシステムでの外部認証を有効にする方法についての詳細は 『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイド』を参照してくださ い。 Advanced Serverを実行しているクラスタ・メンバでは,外部認証 プロセスに加わるためにAdvanced Serverを有効にするための追加 の構成は必要ありません。ただし,Advanced Serverクラスタで外 部認証を使用するには,すべてのクラスタ・メンバをネットワー ク・ユーザのOpenVMSログイン要求が処理できるように構成し, 外部認証されたユーザがクラスタ内の任意のノードを介してクラ スタにログオンできるようにします。Advanced Serverを実行し ていないクラスタ・メンバは,共有クラスタ・システム・ディス ク上の外部認証ソフトウェアにアクセスできる場合には,ネット ワーク・ユーザからのログオン要求を認証するように構成するこ とができます。共有クラスタ・システム・ディスク上の外部認証 ソフトウェアにアクセスできない場合は,「第5.7.1項, OpenVMS Clusterにおける外部認証のセットアップ」で説明する手順に従 って,外部認証イメージをシステム・ディスクにコピーするだけ で,そのシステムでの外部認証を有効にすることができます。 Advanced Serverシステム上で外部認証機能を提供するには,次の 手順を実行します。 1. 次のいずれかをインストールします。 o Advanced Server o スタドアロン外部認証ソフトウェア ________________________ 注意 ________________________ 少なくともクラスタ内の1つのノードが完全なAdvanced Serverソフトウェアを実行していなければなりません。 ______________________________________________________ 詳細は第2章, Advanced Serverソフトウェアのインストレー ションを参照してください。 2. 適切なOpenVMSユーザ・アカウントを(SYSUAFで)外部認証 可能に設定します。詳細は『OpenVMSシステム・セキュリテ ィ・ガイド』を参照してください。 5-10 Advanced Serverのインストール後の処理 3. 完全なAdvanced Serverソフトウェアがインストールされて いる場合,サーバを起動すると外部認証を認められているす べてのユーザ・アカウントに対する外部認証が有効になりま す。 スタンドアロンAdvanced Server外部認証ソフトウェアがイ ンストールされている場合,次の処理を実行してください。 a. SYSTARTUP_VMS.COMファイルに次の行を追加します。 $ DEFINE/SYSTEM/EXE SYS$SINGLE_SIGNON 1 $ @SYS$STARTUP:PWRK$ACME_STARTUP.COM クラスタ環境では,クラスタワイドのシステム・ス タートアップ・ファイルではなく,ノード固有のシ ステム・スタートアップ・ファイルに,これらの行 に加えその後に下記の行も追加してください。あるい は,SYS$COMMON:[SYSMGR]SYLOGICALS.COMなどの共有シ ステム・スタートアップ・ファイルを使用している場合 は,ノード名にしたがってDEFINEコマンドで条件を定 義してください(つまり,レキシカル関数F$GETSYIを使 用)。 $ DEFINE/SYSTEM/EXE PWRK$ACME_SERVER scsnode1_name[,scsnode2_name,...] 各scsnodex_name名は等価名,すなわち外部認証要求を 処理するAdvanced Serverを実行しているクラスタ・メ ンバのSCSNODE名です。Advanced Serverメンバ・ノー ドのすべての名前,あるいは一部の名前を含めること ができます。これにより,外部認証のためのAdvanced Serverソフトウェアを実行しているどのホストに対して 要求元ホストがコンタクトするか,その順番を指定する ことができます。もしリストの最初のノードが応答しな い場合は要求元ホストはリストの次のホストに要求を行 う,という処理を繰り返します。 詳細は『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイド』および 第5.7.1項を参照してください。 4. 必要に応じて,Advanced Serverドメイン・ユーザ・アカウ ントと対応するOpenVMSユーザ・アカウントの間でホストの マッピングを確立します。詳細は『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-11 5. Advanced ServerがOpenVMS Clusterのメンバ・システムの場 合,すべてのクラスタ・メンバで外部認証を設定してくださ い。詳細は第5.7.1項, OpenVMS Clusterにおける外部認証の セットアップを参照してください。 6. 外部認証のデフォルトのドメイン・ユーザを変更したい場 合は,システム論理名PWRK$ACME_DEFAULT_DOMAINを設定し てください(ローカル・サーバのドメインが,外部認証を 確立する時のユーザのデフォルトのドメインとなります。 ログイン時にユーザがドメイン名を指定しない場合,シス テムはデフォルトのドメインを認証に使用します)。詳細 については,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 7. トラステッド・ドメインでユーザの外部認証を確立する場合 は,トラステッド・ドメインの名前をOpenVMS Registry値 HOSTMAPDOMAINSに追加してください。詳細は『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参 照してください。 ユーザの認証およびOpenVMSとWindows NTのユーザ・セキュリテ ィ・プロファイルの決定のためにAuthentication and Credential Management (SYS$ACM)を有効にする方法については,『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』を参 照してください(OpenVMS Documentation CD-ROMに含まれていま す)。 5.7.1 OpenVMS Clusterにおける外部認証のセットアップ OpenVMS Clusterで外部認証が使用されている場合には,クラス タ内でOpenVMS Registryが起動されていることを確認してくださ い。さらに,すべてのクラスタ・メンバを,ネットワーク・ユー ザのためにOpenVMSログオン要求が処理できるように構成するよう 推奨します。 既に説明しているように,システムでAdvanced Serverが起動され ると, SYSUAFで外部認証が有効になっているユーザ・アカウント に対しては外部認証が自動的に有効になります。Advanced Server を実行していないクラスタ・メンバは,共有クラスタ・ディス ク上の外部認証ソフトウェアにアクセスできる場合,ネットワー ク・ユーザからのログオン要求を認証することができます。外部 認証はV7.1より前のOpenVMSシステムではサポートされていないこ 5-12 Advanced Serverのインストール後の処理 とに注意してください。このため,クラスタ上で外部認証が適切 に動作するためには,Advanced Serverを実行していないクラスタ 内のすべてのメンバが必ずOpenVMS V7.1以降を実行しているよう にしてください。 クラスタ・メンバが共有クラスタ・ディスク上の外部認証ソフト ウェアにアクセスできない場合は,外部認証イメージをそのシス テムにコピーすることによって,そのシステム上で外部認証を有 効にすることができます。 クラスタ・メンバが共有クラスタ・ディスクを持っている場合 は,以下の手順1は省略して残りの手順を実行してください。クラ スタ・メンバが共有クラスタ・ディスクを持っていない場合は, 以下のすべての手順を実行してください。 1. クラスタ・メンバがVAXノードの場合は,次の外部認証ファ イルを,完全な日本語Advanced Server for OpenVMSがイン ストールされている任意のシステム・ディスクから,VAXノ ード上の指示された位置にコピーします。 SYS$LIBRARY:PWRK$ACME_MODULE_VAX.EXE から SYS$COMMON:[SYSLIB] SYS$STARTUP:PWRK$ACME_STARTUP.COM から SYS$COMMON:[SYS$STARTUP] クラスタ・メンバがOpenVMS Alpha V7.3-2以降のノードの場 合は,「第2.1.2項,サーバのインストレーション」で説明す るように,PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJAコマンドを 使用して,システムでPOLYCENTER Software Installation ユーティリティを実行します。Advanced Serverなしで 外部認証イメージをインストールするには,「External Authentication Images only」オプションを選択します。 AlphaシステムがV7.1の場合には,次の外部認証ファイル を,完全な日本語Advanced Server for OpenVMSがインスト ールされている任意のシステム・ディスクから,Alphaノー ド上の指示された位置にコピーします。 SYS$LIBRARY:PWRK$ACME_MODULE_ALPHA.EXE から SYS$COMMON:[SYSLIB] SYS$STARTUP:PWRK$ACME_STARTUP.COM から SYS$COMMON:[SYS$STARTUP] Advanced Serverのインストール後の処理 5-13 2. 次の論理名をクラスタ単位ではないノード固有のシステ ム・スタートアップ・ファイルに定義します。または, SYS$COMMON:[SYSMGR]SYLOGICALS.COMのような共有システ ム・スタートアップ・ファイルを使用している場合は,レキ シカル関数F$GETSYIを使用して,ノード名に基づき条件分け して定義します。 $ DEFINE/SYSTEM/EXE SYS$SINGLE_SIGNON 1 $ DEFINE/SYSTEM/EXE PWRK$ACME_SERVER scsnode1_name[,scsnode2_name,...] 2行目の各scsnodex_nameは等価名であり,外部認証要求の処 理に使用できるAdvanced Serverを実行しているクラスタ・ メンバのSCSNODE名です。Advanced Serverメンバ・ノードの 名前のすべてまたは一部を含めることができます。これに より,認証要求のために,要求しているホストが,完全な Advanced Serverソフトウェアを実行しているホストにコン タクトする順番を指定することができます。リスト内の最初 のノードが応答しない場合,要求側のホストは次のホストに 問い合わせを行い,以下同様に続きます。 ________________________ 注意 ________________________ 外部認証要求を適切に処理するためには,Advanced Server メンバ・ノードの一部を指定する場合に,これら指定さ れたクラスタ・メンバのうちの少なくとも1つでAdvanced Serverが実行されていなければ(利用可能でなければ)なり ません。そうでない場合,リストに指定されていない別の Advanced Serverメンバ・ノードが現在実行中であっても, 要求は処理されません。 ______________________________________________________ 3. システムのスタートアップ時にSYS$STARTUP:PWRK$ACME_ STARTUPコマンド・プロシージャを起動します。 4. すべてのクラスタ・メンバで適切なOpenVMSユーザ・アカ ウントを外部認証有効に設定し,必要であれば,OpenVMSユ ーザ・アカウントとAdvanced Serverユーザ・アカウントと の間にホスト・マッピングをセットアップします。外部認 証のためにOpenVMSユーザ・アカウントを有効にする方法に ついての詳細は,『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイ ド』を参照してください。ホスト・マッピングをセットアッ プする方法についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 5-14 Advanced Serverのインストール後の処理 5.7.2 DECnet-Plusを経由した外部認証の必要条件 DECnet-Plus for OpenVMSを経由してユーザの外部認証を可能にす るには,OpenVMSシステム・パラメータNET_CALLOUTSを255に設定 します。これにより,Advanced ServerのユーザIDマッピングおよ びネットワーク・ログインのための認証が可能になります。 5.7.3 外部認証のためのサーバの能力の構成 デフォルトでは,Advanced Serverは同時に10までの外部認証ログ オン要求(サインオン)をサポートすることができます。構成マネ ージャを使用すれば,Advanced Serverの要求に合わせて,この 最大値を変更することができます。構成マネージャを起動するに は,次のコマンドを入力します。 $ ADMINISTER/CONFIGURATION 基本的なサーバ・パラメータには,外部認証によるユーザの同時 アクティブ化があります。 構成マネージャの使用についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 5.7.4 ネットワークのダウン時の外部認証のバイパス ネットワーク接続が必要で,かつネットワークがダウンしてい る場合,外部認証を行うことができません。しかし,一時的な 解決方法として,特権ユーザであれば,ログイン・プロンプトで OpenVMSユーザ名の後に/LOCAL_PASSWORD修飾子を入力して,ロー カル認証を指定することができます。/LOCAL_PASSWORD修飾子を使 用するときには,OpenVMSユーザ名とパスワードを必ず指定しま す。 /LOCAL_PASSWORD修飾子の使用は,システム・マネージャが確立し たセキュリティ・ポリシーを事実上オーバーライドするので,ユ ーザのアカウントに,許可された特権としてSYSPRVがある場合に のみ許容されます。これにより,システム管理者は,ネットワー クがダウンしたときにシステムにアクセスできます。SYS$SINGLE_ SIGNON論理名にビット1が設定されている場合は,通常は外部認証 Advanced Serverのインストール後の処理 5-15 される,特権のないユーザがローカルにログインできるようにな ります(/LOCAL_PASSWORD修飾子を指定する必要はありません)。 ログイン・コマンド行の/LOCAL_PASSWORD修飾子についての詳細 は,『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイド』を参照してくだ さい。 5.7.5 外部認証の無効化 外部認証を無効にしたい場合は,Advanced Serverを起動する前 に次のようにSYS$SINGLE_SIGNON論理名の値を0に設定してくださ い。 $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE SYS$SINGLE_SIGNON 0 SYS$SINGLE_SIGNONおよびOpenVMSでの外部認証の無効化の詳細に ついては,『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイド』を参照し てください。 _________________________________________________________________ 5.8 日本語ファイル名のODS-2からODS-5への変換 既存のPATHWORKS共有ディレクトリは,ODS-2からODS-5に変換する ことによって,OpenVMSの拡張ファイル指定のサポートを利用する ことができます。日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウ ェアは,ODS-2から変換されたODS-5デバイス上で,ODS-2用にエ ンコードされたファイル名を変換するための変換ユーティリティ を提供します。この変換ユーティリティは,ファイル名のエスケ ープコード化文字を削除し,ファイル名を日本語の文字に変更し ます。たとえば,ODS-2ディスク上に作成されたファイルの名前 が,__8F__6Fという文字コード化シーケンスを含む場合,日本語 の「出」という文字のエンコード文字列なので,変換ユーティリ ティはエンコードされた文字列を削除し,それを「出」という文 字に置き換えます。 ODS-2ファイル名からODS-5ファイル名に変換できるのは,次の操 作が行われた後です。 o 日本語Advanced Server for OpenVMSがインストールされ, 構成されている。 5-16 Advanced Serverのインストール後の処理 o エスケープコード化されたファイル名が存在するディス ク・デバイスが,ODS-2からODS-5に変換されている。ディス ク・デバイスのODS-5への変換についての詳細は,『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照。 ________________________ 注意 ________________________ デフォルトの言語(英語(USA))以外の言語を構成するとき に,システム・デバイスにODS-2ファイル名(エスケープ・ コード化文字を含む__XX形式の名前)が含まれている場合に は,新しい言語を構成する前にすべてのファイル名を変換す る必要があります。 ______________________________________________________ 5.8.1 ファイル名変換ユーティリティの使用 ファイル名をODS-2ファイル・システムで使用されるエンコード文 字列から,Extended File Specificationsの日本語ファイル名に 変換することができます。ファイル名変換ユーティリティ・ファ イルは,次のとおりです。 SYS$SYSTEM:PWRK$CNVTOHFS.EXE Advanced Serverコマンドが定義されていれば,PWCONVERTシステ ム管理コマンドを使用して,ファイル名変換ユーティリティを起 動することができます。Advanced Serverシステム管理コマンドの 定義についての詳細は,「第5.6節,特殊なAdvanced Server管理コ マンド」を参照してください。たとえば,PWCONVERTコマンドを定 義するには,次のDCLコマンドを入力します。 $ PWCONVERT :== $SYS$SYSTEM:PWRK$CNVTOHFS.EXE PWCONVERTコマンドの形式は次のとおりです。 $ PWCONVERT /qualifiers file-spec ここでは,次の規則が適用されます。 o 修飾子はオプションです。修飾子については,「表 5-2, PWCONVERTの修飾子」で説明します。修飾子を省略した場合 は,デフォルトが使用されます。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-17 o file-spec引数は必須で,デバイス名,ディレクトリ名,お よびファイル名を含めることができます。 - ディスク・デバイスだけを指定した場合,変換ユーティ リティは,コード化されたファイル名をデバイス全体で スキャンし,それらを必要に応じて変換します。 - ディスク・デバイスとディレクトリを指定した場合,指 定されたディレクトリにあるすべてのファイルがスキャ ンされ,必要に応じて変換されます。ディレクトリ名と ファイル名には,ワイルドカード文字を含めることがで きます。 - ディスク・デバイス,ディレクトリ,およびファイル名 を1つだけ指定した場合は,そのファイルだけが変換さ れます。 - ファイル指定なしにPWCONVERTコマンドを入力した場 合,ファイル指定を求めるプロンプトが表示されます。 次に例を示します。 $ PWCONVERT FILENAME: このプロンプトへの応答では,変換するデバイス名を指 定しなければなりません。オプションとして,ディレク トリ名とファイル名を指定することができます。修飾子 を付けることも可能です。 表 5-2 PWCONVERTの修飾子 _________________________________________________________________ 修飾子___________説明____________________________デフォルトの値__ /CODE_PAGE=n コード化文字の変換に使用する なし コード・ページを指定する。日 本語ファイル名(shift_jisコー ド)を変換する場合は,/CODE_ PAGE=sjisを指定する。コー ド・ページについての詳細は, 『OpenVMSユーザーズ・マニュア ル』を参照。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) 5-18 Advanced Serverのインストール後の処理 表 5-2 (続き) PWCONVERTの修飾子 _________________________________________________________________ 修飾子___________説明____________________________デフォルトの値__ /DISABLE=keyword キーワードによって指定される変 /NODISABLE 換ユーティリティの機能を無効に する。キーワードは次のとおりで ある。 o ACE-変換ユーティリティが ファイル上で"PATHWORKS" ACEの確認を行わないよう指 定する。 o STRUCTURE_LEVEL-変換ユー ティリティがファイル・シ ステム・タイプ(ODS-2また はODS-5)の確認を行わない ように指定する。 /LOG=log-file- 変換されたファイル名を含むロ /NOLOG。情報が表 specification グ・ファイルを作成する。この修 示されログ・ファ 飾子を使用して,ログの記憶位置 イルは作成されな と名前を指定することができる。 い。 /VERBOSE 変換処理の間に,スキャンされた /NOVERBOSE ファイル名をすべて表示する。 /NOLIST 変換されたファイル名を一切表示 /LIST しない。エラー・メッセージのみ _________________表示する。______________________________________ 5.8.2 コード化されたファイル名の変換の例 この例では,報告書.TXTという名前のファイルが,DISKAに ある共有ディレクトリ上にWindows 95クライアントで作成さ れ,__95__F1__8D__90__8F__91.TXTという名前でコード化され ています。デバイスDISKAは,ODS-2からODS-5に変換されていま す。OpenVMSから表示すると,ファイルは次のようになります。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-19 $ DIRECTORY DISKA:[FILES] Directory DISKA:[FILES] ... __95__F1__8D__90__8F__91.TXT;1 Total of 20 files. $ 次のようにPWCONVERTコマンドを使用して,このファイルを変換し ます。 $ PWCONVERT/VERBOSE DISKA:[FILES]__95__F1__8D__90__8F__91.TXT Scanning file - DISKA:[FILES]__95__F1__8D__90__8F__91.TXT;1 Renamed __95__F1__8D__90__8F__91.TXT to ^U5831^U544A^U66F8.TXT Convert Utility Complete $ ここで^U5831^U544A^U66F8.TXTはODS-5上での「報告書.TXT」を表 します。日本語OpenVMS V7.2以降を使用している場合,以下のよ うに見えます。 $ DIRECTORY DISKA:[FILES] Directory DISKA:[FILES] ... 報告書.TXT;1 Total of 20 files. $ 5.8.3 全部のファイル名を変換する場合の例 ディスク・デバイスおよびディレクトリにある,コード化された ファイル名を全部変換するには,ファイル名を指定せずに,ディ スク・デバイスとディレクトリを指定して,PWCONVERTコマンドを 入力します。たとえば,デバイスDISK$USER1に格納されているコ ード化されたファイル名を全部変換するには,次のように入力し ます。 5-20 Advanced Serverのインストール後の処理 $ PWCONVERT _FILENAME: DISK$USER1: ... Renamed __95__F1__8D__90__8F__91.TXT to ^U5831^U544A^U66F8.TXT ... Convert Utility Complete $ _________________________________________________________________ 5.9 オプションのサーバ管理ツールのインストール Advanced Serverは,Windows NT,Windows 2000,あるいは Windows XPクライアントからサーバを管理できるオプションの クライアント・ベースのサーバ管理ツールを提供します。これら のツールは,PWUTIL共有に含まれています。 Advanced Serverの構成時にWindowsクライアント・ユーティリテ ィをインストールしないことを選択した場合,PWUTIL共有は作成 されません。必要であれば,下記のコマンド・プロシージャを実 行することにより,Windowsクライアント・ユーティリティおよび PWUTIL共有がインストールされます。 $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWUTIL.COM 詳細は第3.3.3項,このサーバでクライアント・ベースのライセン ス・ソフトウェアを共有するか?の注意を参照してください。 PWUTIL共有のSRVTOOLSディレクトリには,それぞれのタイプの クライアント・コンピュータのためのサブディレクトリがあり ます。クライアント・コンピュータへのソフトウェアのインス トレーション方法については,適切なサブディレクトリにある README.TXTファイルを参照してください。 Windows NTサーバ管理ツールの使用方法についての詳細は, Windows NT Serverのドキュメントを参照するか,オンライン・ヘ ルプを使用してください。 Advanced Serverのインストール後の処理 5-21 6 _________________________________________________________________ ワイド・エリア・ネットワークの実装 この章では,日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアが サポートするTCP/IPソフトウェア製品の1つを使用して,ワイド・ エリア・ネットワーク(WAN)をセットアップする方法を説明しま す。 この章は,次の節から構成されます。 o 第6.1節,ワイド・エリア・ネットワーク・サポートの有効化 o 第6.2節,ワイド・エリア・ネットワークにおけるLMHOSTSフ ァイルの使用 o 第6.3節,ワイド・エリア・ネットワークにおけるWINSの使用 o 第6.4節,ワイド・エリア・ネットワークにおけるDNSの使用 _________________________________________________________________ 6.1 ワイド・エリア・ネットワーク・サポートの有効化 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアでは,次の方法 のいずれか1つ以上を使用して,ワイド・エリア・ネットワークの 名前の解決を行うことができます。 o LMHOSTSファイル o Windows Internet Name Servers (WINS) o Domain Name System (DNS) これらを使用するためには,構成マネージャを使用して有効化す る必要があります。これらは,PWRK$CONFIG.COMコマンド・プロ シージャによって有効化することができます。このコマンド・プ ロシージャで,"Do you want to change server configuration parameters."という質問にYESと答えると,構成マネージャにアク セスできます。1つ以上の方式のワイド・エリア・ネットワーク・ サポートを有効化するには,Transports画面を選択してから,適 切なチェックボックスを選択します。また,この代わりに,『HP ワイド・エリア・ネットワークの実装 6-1 Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』 で説明するように,サーバを構成して起動した後で,構成マネー ジャを実行することもできます。 ________________________ 注意 ________________________ チェックボックスはX印が有効を意味し,空白が無効を意味 します。 ______________________________________________________ _________________________________________________________________ 6.2 ワイド・エリア・ネットワークにおけるLMHOSTSファイルの使用 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアは,LMHOSTSフ ァイルを使用することにより,TCP/IPトランスポートのワイド・ エリア・ネットワークをセットアップする能力を提供します。こ のファイルには,同じドメイン内にあるドメイン・コントローラ とメンバ・サーバ,および信頼を確立しているドメイン内にある ドメイン・コントローラのリストが入っています。LMHOSTSファイ ルにより,Advanced Serverは,Windows NTのワイド・エリア・ネ ットワークにも参加できるようになります。 Advanced Serverは,Windows NT Serverとは異なり,リモート LMHOSTSファイル(#INCLUDEを使用して,Windows NT LMHOSTSファ イルに呼び込まれます)はサポートしません。Windows NT Server にある既存のLMHOSTSファイルと同じホスト名を取り込むには, そのLMHOSTSファイルをAdvanced Serverにコピーしてから,その エントリをAdvanced ServerのLMHOSTSファイルに手動で挿入しま す。 ________________________ 警告 ________________________ WANでクラスタのロード・バランシングを使用する(Advanced Serverクラスタ・エイリアス名のNetBIOS解決のためにDNSを 使用)予定がある場合は,Advanced Serverクラスタにアクセ スし,名前解決のためにDNSを有効にするすべてのシステム 上のLMHOSTSファイルから,クラスタ・エイリアスのすべて のエントリを削除する必要があります。クラスタのロード・ バランシングについての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 ______________________________________________________ 6-2 ワイド・エリア・ネットワークの実装 6.2.1 TCP/IPワイド・エリア・ネットワークのセットアップ TCP/IPワイド・エリア・ネットワークをセットアップするには, 同じドメイン,またはそのドメインと信頼関係のあるドメインに ある,ワイド・エリア・ネットワーク中のドメイン・コントロー ラとメンバ・サーバについての,ホスト名とTCP/IPアドレスを追 加することにより,LMHOSTSファイルを修正します。 LMHOSTSファイルは,NetBIOS名を解決するために他の方法が使用 されていなければ,ドメイン内のすべてのドメイン・コントロー ラおよびメンバ・サーバ上でセットアップされていなければなり ません。Advanced ServerのLMHOSTSファイルに,ドメインのすべ てのドメイン・コントローラとメンバ・サーバ,およびそのドメ インと信頼関係を確立しているドメイン内のドメイン・コントロ ーラのエントリが含まれていることを確認してください。 既存のドメインでバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)ま たはメンバ・サーバになるサーバを構成している場合には,次の 点に注意してください。つまり,異なるTCP/IPサブネットにある プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)のエントリがLMHOSTS ファイルに含まれていない場合,サーバはそのPDCを見つけるこ とができません。LMHOSTSファイルにそのPDCのエントリが含ま れていることを確認してから,既存のドメインに加わるために PWRK$CONFIGを実行してください。1つのPDCに対して,次の2つの エントリが必要です。 o PDCのコンピュータ名の標準エントリ o ドメインのPDCとしてシステムを一意に識別するエントリ このエントリには,16バイト目に制御文字\0x1Bを持つドメ イン名(15文字まで空白詰めされている)が含まれています。 詳細については,「第6.2.3項, LMHOSTSファイル構文」を参 照してください。 BDCは,ドメイン単位のセキュリティ・アカウント・データベース に対する変更を,PDCから定期的に検索します。PDC上のLMHOSTSフ ァイルからBDCを削除すると,PDCは,検索する必要のあるデータ ベースの変更をBDCに通知しません。あるいは,BDCがPDCのための 必要なエントリを削除すると,BDCは,データベースの変更を検索 しようとする際に,PDCを見つけることができません。どちらの場 合も,BDCのデータベースが最新でなくなります。 ワイド・エリア・ネットワークの実装 6-3 LMHOSTSファイルは,随時修正が可能です。LMHOSTSファイルが存 在する限り,ユーザはこのファイルにリストされた任意のサーバ に対して,TCP/IP接続を確立することができます。 6.2.2 LMHOSTSディレクトリ ワイド・エリア・ネットワークのセットアップは,異なるサブネ ットにあるすべてのOpenVMSファイル・サーバで次のファイルを供 給することにより行います。 PWRK$LMROOT:[LANMAN]LMHOSTS. (LMHOSTSファイルには,ファイル・タイプはありません。上記の ように最後のドットも含まれます。) 6.2.3 LMHOSTSファイル構文 LMHOSTSファイルでは,各ノードについて次の行を指定することに より,ノードのリストを作成します。 address NetBIOSname #PRE #DOM:domain_name ここで, o addressは,x.x.x.xという形式のインターネット・アドレス で,xは,0から255までの10進数です。 o NetBIOSnameは,1〜16文字の名前で,制御文字を含む場合も あります(制御文字の形式は,\0Xnnまたは\nnで,nは16進数 です) 印刷されない文字や制御文字を含めるには,名前を二重引用 符で囲みます。名前がキャッシュにロードされる前(次に説 明する#PRE指示文を参照)または照合に使用される前に,英 文字はすべて大文字に設定されます。 名前の16バイト目に制御文字を明示的に含めたい場合は,次 の処理を行う必要があります。 o 制御文字の位置を制御するために,名前の後ろに空白文 字を詰めます。 6-4 ワイド・エリア・ネットワークの実装 o 名前と制御文字を二重引用符で囲みます。 次は,有効なNetBIOS名の例です。 speedy "LANDOFOZ \0x1B" o #PREは,エントリがキャッシュにプリロードされなければ ならないことを示すオプションの指示文です。#PREタグの 付いたエントリは,Advanced Serverが最初に起動されると きにキャッシュにプリロードされます。Advanced Serverの 起動後に,#PREタグの付いたエントリをLMHOSTSファイルに 追加した場合は,Advanced Serverが再起動されるまで名前 はキャッシュにプリロードされません。ただし,その名前 は,LMHOSTSファイルを次に検索するときに利用可能になり ます。 o #DOM:domain-nameは,エントリをdomain-nameによって指定 されるドメイン内のドメイン・コントローラとして指定しま す。これは,エントリがドメイン・コントローラの場合には 必須です。メンバ・サーバのエントリについて含めてはなり ません。 #DOM:domain-name指示文は,ログインおよびブラウザ・サー ビスがルーティング環境においてどう動作するかに作用しま す。これはまた,ユーザ・アカウント管理および信頼関係で も使用されます。 たとえば,PDCと同じIPサブネット内にないBDC上のLMHOSTSファイ ルには,次のエントリを含めておきます(2つのシステムが同じIP サブネット内にある場合には,ブロードキャストを使用して名前 を解決することができます)。この例では,PDC名はDOMPDCで,ド メインLANGROUP内にあり,IPアドレスは10.20.30.40です。 10.20.30.40 DOMPDC #PRE #DOM:LANGROUP 10.20.30.40 "LANGROUP \0x1B" #PRE \0x1B名は,ドメインのPDCによってのみ登録されます。BDCがPDC に昇格した場合,元のPDCは\0x1B名を解放して,新しいPDCがそれ を登録できるようにします。この\0x1B名のエントリを含む他のシ ステム上のLMHOSTSファイルは,新しいPDCのIPアドレスを反映す るように更新する必要があります。 ワイド・エリア・ネットワークの実装 6-5 ドメインのPDCが,OpenVMS Clusterの複数のメンバ上で実行さ れているPATHWORKSまたはAdvanced Server for OpenVMSサーバ の場合は,1つのクラスタ・メンバだけが\0x1B名を登録します (NetLogonサービスを起動する最初のメンバ)。ただし,サーバ がそのクラスタ・メンバ上で停止した場合,\0x1B名はそのクラ スタ・メンバによって解放され,その後,そのサーバを実行す る別のクラスタ・メンバによって登録されます。この場合には, この\0x1B名のエントリを含む他のシステム上のLMHOSTSファイル は,\0x1B名を登録して保持しているクラスタ・メンバのIPアド レスを反映するように更新する必要があります。\0x1B名の登録 を行い,現在それを保持しているクラスタ・メンバを判断するに は,クラスタの各ノードでOpenVMS DCLプロンプトからNBSHOW KNB コマンドを実行し,表示された名前テーブルで\0x1B名を探しま す。\0x1B名は,クラスタ・メンバのうちの1つの名前テーブル にのみ表示されます。コマンドNBSHOWは,コマンド・ファイル SYS$MANAGER:PWRK$DEFINE_COMMANDS.COMに定義されている特別な Advanced Server管理コマンドです。詳細については,「第5.6節, 特殊なAdvanced Server管理コマンド」を参照してください。 ________________________ 警告 ________________________ すべてのシステム上のLMHOSTSファイルが,PDCの変更を反映 するように更新されていない場合,これらのシステムではド メインのPDCを見つけることができない場合があります。こ れにより,ドメイン操作に悪影響を及ぼすことがあります。 ______________________________________________________ 信頼関係を使用する環境では,信頼する側のドメインにあるドメ イン・コントローラは,信頼される側のドメイン内のドメイン・ コントローラとセキュアな通信チャネルを確立する必要がありま す。これにより,1つのドメイン内にアカウントを持つユーザは, そのユーザのドメインを信頼するドメインによって提供されるリ ソースにアクセスできるようになります(パススルー認証と呼びま す)。このため,信頼する側のドメインのドメイン・コントローラ は,信頼される側のドメインのドメイン・コントローラと同様, それぞれのLMHOSTSファイルに他のドメインからのすべてのドメイ ン・コントローラをリストする必要があります(この場合,WINSな ど他のNetBIOS名解決の方法が使用されていないものとします)。 各ドメイン・コントローラには,他のドメインのPDCの\0x1Bエン トリも含める必要があります。次の例では,ドメインLANGROUPは ドメインCORPDOMを信頼します。LANGROUPドメインは,次のドメイ ン・コントローラから構成されます。 6-6 ワイド・エリア・ネットワークの実装 ___________________________________________________________ 名前____IPアドレス____役割_________________________________ LGPPDC 192.20.30.40 PDC LGPBDC__192.20.30.41__BDC__________________________________ CORPDOMドメインは,次のドメイン・コントローラから構成されま す。 ___________________________________________________________ 名前________IPアドレス____役割_____________________________ CORPPDC 110.5.5.5 PDC CORPBDC1 110.5.5.20 BDC CORPBDC2____110.10.1.1____BDC______________________________ ドメインLANGROUPのドメイン・コントローラが,ドメインCORPDOM のドメイン・コントローラを検索できるようにするには,ドメイ ンLANGROUPのドメイン・コントローラにあるLMHOSTSファイルに次 のエントリを含めます。 110.5.5.5 CORPPDC #PRE #DOM:CORPDOM 110.5.5.5 "CORPDOM \0x1B" #PRE 110.5.5.20 CORPBDC1 #PRE #DOM:CORPDOM 110.10.1.1 CORPBDC2 #PRE #DOM:CORPDOM 同様に,ドメインCORPDOMのドメイン・コントローラが,ドメイ ンLANGROUPのドメイン・コントローラを検索できるようにするに は,ドメインCORPDOMのドメイン・コントローラにあるLMHOSTSフ ァイルに次のエントリを含めます。 192.20.30.40 LGPPDC #PRE #DOM:LANGROUP 192.20.30.40 "LANGROUP \0x1B" #PRE 192.20.30.41 LGPBDC #PRE #DOM:LANGROUP これらの場合,#DOM指示文は必須です。これは,システムを, 指定されたドメインのドメイン・コントローラとして明示的に指 定します。メンバ・サーバをLMHOSTSファイルに含める場合には (Windows NTまたはAdvanced Serverメンバ・サーバのどちらであ っても),#DOM指示文を省く必要があります。メンバ・サーバはド メイン・コントローラではありません。 ワイド・エリア・ネットワークの実装 6-7 6.2.4 LMHOSTSファイルの管理 利用可能なノードのリストを変更するために,ファイルをいつで も編集することができます。ドメイン・コントローラ・エントリ (#DOM指示文で指定される)および#PRE指示文のないコンピュータ 名エントリは,LMHOSTSファイルを動的に確認することにより解決 されます。この確認は,名前を解決する必要があり,名前キャッ シュで見つからないときにはいつでも行われます。 LMHOSTS名の解決を無効にするには,すべてのバージョンの LMHOSTSファイルの名前をLMHOSTS以外のものに変更します。 あるいは,構成マネージャを使用して,LMHOSTS名の解決を無 効にすることもできます。構成マネージャを起動し($ ADMIN /CONFIG),「Transports」オプションを選択して,「Enable LMHOSTS Resolution」オプションの横のチェック・マークをクリ アします。構成マネージャを使用してLMHOSTS名の解決を有効ま たは無効にする場合,変更は動的ではありません。つまり,次に Advanced Serverを起動するまで,変更は有効になりません。 ________________________ 注意 ________________________ チェックボックスはX印が有効を意味し,空白が無効を意味 します。 ______________________________________________________ Advanced Serverの実行中にLMHOSTSファイルにエントリを追加し たとき,エントリに#PRE指示文が含まれている場合,サーバが次 に再起動されるまで,(エントリの#PRE部分で指示されているよう に)エントリはパーマネントにキャッシュされません。ただし, その名前が次に解決が必要になった場合に動的に読み込まれるの で,変更は直ちに有効になります。 6.2.5 LMHOSTSログ・ファイルの使用 LMHOSTSにアクセスしたときにエラーが発生すると,そのエラーが 次のファイルに記録されます。 PWRK$LMROOT:[LOGS]PWRK$KNBDAEMON_nodename.LOG 6-8 ワイド・エリア・ネットワークの実装 このファイルは,Advanced Serverの実行中は開いており,書き込 みが行われます。ログ・ファイルをクローズするには,Advanced Serverを停止する必要があります。 ログ・ファイルが大きくなり過ぎるのを防ぐため,エラーはそれ ぞれ,最初に発生したときのみログに記録されます。エラーがロ グ・ファイルにある場合,そのエラーが重ねてログに記録される ことはありません。 _________________________________________________________________ 6.3 ワイド・エリア・ネットワークにおけるWINSの使用 Advanced Serverサーバは,WINSクライアントとして構成すること ができます。これにより,Advanced Serverはワイド・エリア・ネ ットワーク構成において,WINSサーバを使用して,NetBIOS名の登 録,解決,書き換え,および解放を行うことができます。 構成マネージャを使用して,Advanced ServerがWINSを使用する よう構成する方法についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 6.3.1 OpenVMSクラスタのためのWINSのセットアップ WINSをサポートするよう構成されたクライアントが,Advanced Serverのエイリアス名を使用して,WANの中のクラスタ化された Advanced Serverに接続できるようにするには,Advanced Server エイリアス名のための静的マルチホーム・エントリをWINSデータ ベースに追加しなければなりません。 Advanced Serverエイリアス名のための静的マルチホーム・エント リを追加するには,Advanced Serverを実行するOpenVMS Cluster にある各ノードのTCP/IPアドレスを入力しなければなりません。 WINSデータベースへの静的エントリの追加についての詳細は,お 使いのWINS製品のドキュメントを参照してください。 ________________________ 警告 ________________________ DNS名の解決を使用してWANでクラスタのロード・バランシン グを提供する場合には,WINSデータベースからクラスタ・エ イリアスのすべての静的エントリを削除しなければなりませ ワイド・エリア・ネットワークの実装 6-9 ん。WANでクラスタのロード・バランシングを有効にする方 法についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してください。 ______________________________________________________ _________________________________________________________________ 6.4 ワイド・エリア・ネットワークにおけるDNSの使用 Advanced ServerをDNSクライアントとして構成することができ ます。これにより,Advanced ServerはNetBIOS名の解決のため にDNSサーバを使用できるようになります。Advanced Serverは, NetBIOS名を解決するための他のすべての方法が失敗した場合に, 最後の手段として名前解決のためにDNSを使用します。 ________________________ 注意 ________________________ DNS名の解決は,WINSおよびLMHOSTSの代わりに提供されて いるのではなく,むしろそれらを補うために提供されてい ます。DNSでは,Advanced Serverは,名前の解決のために WINS,LMHOSTS,またはブロードキャスト方法も使用しま す。 ______________________________________________________ 構成マネージャを使用して,DNSを使用するようにAdvanced Serverを構成する方法についての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照してくださ い。 6-10 ワイド・エリア・ネットワークの実装 7 _________________________________________________________________ Advanced Serverソフトウェアの削除 この章は,日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアをシ ステムから削除する方法について説明します。 日本語Advanced Server for OpenVMSソフトウェアを再インストー ルしなければならない場合,日本語Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアの削除が必要になることがあります。 たとえば,インストレーション検証プロシージャにより,ソフト ウェア・インストレーション・プロシージャが失敗した場合,ソ フトウェアを再インストールしなければなりません。しかし,ま ず,Advanced Serverソフトウェアを削除する必要があります。 o システムに十分なディスク領域がある場合,Advanced Serverを削除することなく,サーバを再度インストール することができます。 o システムに十分なディスク領域がない場合,再インストール する前にAdvanced Serverを削除する必要があります。 必要なディスク領域についての詳細は,「第1.8.9項,ステップ9: ディスク容量の必要条件の確認」を参照してください。 この章は,次の節から構成されます。 o 第7.1節, Advanced Serverのアンインストレーション o 第7.2節, Advanced Server構成パラメータの削除 o 第7.3節, Advanced Serverソフトウェアの削除 o 第7.4節, Advanced Server削除プロシージャの例 Advanced Serverソフトウェアの削除 7-1 _________________________________________________________________ 7.1 Advanced Serverのアンインストレーション Advanced Serverは,PRODUCT REMOVEコマンドを使用して削除しま す。削除プロシージャは,次の操作を行います。 o サーバを自動的にシャットダウンする。 o 削除プロシージャを完了するために必要な情報を入力するた めのプロンプトを表示する。 o レジストリ・サービスが利用できない場合,OpenVMS Registry Serverを起動する。 o インストレーション・プロシージャで作成されたすべての日 本語Advanced Server for OpenVMSイメージ,サポート・フ ァイル,および論理名を削除する。 o すべてのAdvanced Serverデータ・ファイルをシステムから 削除するかどうかを問い合わせるプロンプトを表示する。 YESと応答すると,OpenVMSレジストリ内にあるすべての既知 のAdvanced Serverキーと値,およびデータ・ファイルを削 除する。NOと応答すると,サーバ・ソフトウェアを削除する 前に,OpenVMSレジストリにあったすべてのAdvanced Server パラメータのリストを含むファイルを作成する。 o データ・ファイルを削除した場合に,Advanced Serverユー ザ・アカウントを削除する。 o Advanced Serverで提供されるクリーンアップ・ツールを削 除したいかどうかを問い合わせるプロンプトを表示する。こ のツールには,PWRK$FIXACEおよびPWRK$DELETEACEが含まれ ている。これらのツールについての詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参 照。 o 必要な場合にリストアできるように,NETBIOSイメージ SYS$COMMON:[SYSEXE]NETBIOS.EXE (インストールされて いる場合)を保存したいかどうかを問い合わせるプロンプ トを表示する。たとえば,他の製品で必要なことがあと でわかることがある(日本語Advanced Server for OpenVMS およびPATHWORKS for OpenVMSの古いバージョンでは, NETBIOSイメージが必要)。このプロンプトに対する応答 により,プロシージャは他の関連するファイルもいくつ か保存したり,削除したりする。保存されたファイルは, SYS$COMMON:[SYSUPD.PWRK$SAFETY]に保存される。 7-2 Advanced Serverソフトウェアの削除 o NETBIOSイメージの保存を選択しなかった場合, NETBIOS$ACCESSというOpenVMS識別子を削除する。 o NETBIOSイメージの保存を選択しなかった場合,Advanced Server DECnetオブジェクトを削除する。 o すべてのAdvanced Server論理名の割り当てを解除する。 o 古いAdvanced ServerのファイルをSYS$SPECIFICから削除す る(以前そこへコピーされたパッチなど)。 _________________________________________________________________ 7.2 Advanced Server構成パラメータの削除 Advanced Serverデータ・ファイルを削除する場合,削除プロシー ジャは,値またはそのキーとして格納されているサーバ構成パラ メータを,OpenVMSレジストリから削除します。 この操作を完了するために,削除プロシージャは,次の動作を行 います。 o レジストリ・サービスがシステム上で利用可能であること を要求する。Registry Serverは,システムまたはクラス タで実行されていなければならず,レジストリ・データベ ースがシステム上で利用できなければならない。レジスト リ・サービスが利用できない場合,削除プロシージャは, Registry Serverを起動しようとする。Registry Serverを実 行するためには,レジストリ・サービスがシステムで有効に なっていなければならない。レジストリ・サービスを利用 できるようにする方法についての詳細は,『OpenVMSシステ ム管理者マニュアル』または『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』(OpenVMS Documentation CD-ROMに含まれている)を参照。 o PWRK$REGUTLパラメータ管理ユーティリティを起動す る(説明は『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』)。 Advanced Serverソフトウェアの削除 7-3 _________________________________________________________________ 7.3 Advanced Serverソフトウェアの削除 削除プロシージャを起動し,日本語Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアを削除するには,次の手順を行います。 1. SYSTEMアカウントにログインしていることを確認します。 2. Advanced Server ADMINISTERコマンド行インタフェースを実 行しているプロセスが存在しないことを確認します。 3. 次のように,削除コマンド・プロシージャを起動します。 $ PRODUCT REMOVE ADVANCEDSERVERJA 「表 7-1, PRODUCT REMOVEプロンプト」では,削除プロシージャ が表示するプロンプトへの応答の方法を説明します。 7-4 Advanced Serverソフトウェアの削除 表 7-1 PRODUCT REMOVEプロンプト _________________________________________________________________ プロンプト______________削除プロシージャに行わせたい動作_____入力 Do you want to 続行 continue? [YES] 終了 NO Information about the セキュリティ・アカウント・データ use of the Advanced ベース(SAM),共有データベース, Server may have およびサーバ構成パラメータなどの accumulated in data Advanced Serverのオンディスク構造 files. Delete those をOpenVMSレジストリに保存する(「第 files? [NO]: 7.3.1項, OpenVMSレジストリ内のサー バ構成パラメータ」を参照)。 セキュリティ・アカウント・データ YES ベース(SAM),共有データベース, およびサーバ構成パラメータなどの Advanced Serverのオンディスク構造 を削除する Save clean up tools? PWRK$FIXACEおよびPWRK$DELETEACEツ [YES] ールを保存する これらのツールを削除する NO Save a copy of 必要な場合に,あとでリストアできる NETBIOS.EXE? [YES] ように,NETBIOSイメージと関連ファ イルを保存する NETBIOSイメージと関連ファイルを削 NO ________________________除する___________________________________ Advanced Serverソフトウェアの削除 7-5 7.3.1 OpenVMSレジストリ内のサーバ構成パラメータ Advanced Serverデータ・ファイルを削除するかどうかを問い合わ せるプロンプトが表示された場合には,応答により,次のような 処理が行われます。 o YESと応答すると,データ・ファイル(インストール時に作 成されたAdvanced Serverディレクトリ構造および関連する ファイル)の削除に加えて,プロシージャはすべての既知の Advanced Serverキーと値をOpenVMSレジストリから削除しま す。 o NOと応答すると,プロシージャは次のファイルを作成しま す。 PWRK$LANMAN:SYS$REGISTRY.LIS このファイルには,Advanced Serverを削除する前にOpenVMS レジストリにあったすべてのAdvanced Serverパラメータの リストが含まれています。一旦Advanced Server製品が削除 されると,PWRK$REGUTLはもうレジストリ・パラメータの管 理に使用することはできません。OpenVMSレジストリに残さ れたAdvanced Serverパラメータを削除するには,OpenVMSレ ジストリ制御プログラム(REG$CP.EXE)を使用します。削除す るキーと値を決定するには,PWRK$LANMAN:SYS$REGISTRY.LIS ファイルを参照してください。 _________________________________________________________________ 7.4 Advanced Server削除プロシージャの例 次は,Advanced Serverソフトウェアを削除するプロシージャの例 です。 The following product has been selected: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product Do you want to continue? [YES] YES The following product will be removed from destination: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B DISK$AXP0721:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20% Information about the use of the Advanced Server may have accumulated in data files. Delete those files? [NO] YES 7-6 Advanced Serverソフトウェアの削除 Some portions of Advanced Server may be useful even after Advanced Server is removed. Save clean up tools? [YES] NO If PCSI provided the image SYS$COMMON:[SYSEXE]NETBIOS.EXE and does not know of another product also using that image, then PCSI will remove that image. It is possible another program uses that image but PCSI does not know about it. This procedure can save the image so you can restore it in case it is needed. Several related files are also saved. Save a copy of NETBIOS.EXE? [YES] The OpenVMS Registry server is already started on this node. Removing Advanced Server registry parameter and keys Removing PWRK$DEFAULT and PWRK$GUEST OpenVMS accounts... Saving Advanced Server for OpenVMS NETBIOS component... Deleting Advanced Server data files... Deassigning Advanced Server for OpenVMS logical names... ...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been removed: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product Advanced Serverソフトウェアの削除 7-7 A _________________________________________________________________ インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト 表 A-1に,Advanced Serverをインストールおよび構成するため に行う必要があるタスクを要約します。本書でタスクについて読 み,それを行うときには,この表をコピーしてチェックリストと して使用することができます。 インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト A-1 表 A-1 インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト _________________________________________________________________ < >1. 「第1.8節,インストレーションの準備」のチェックリストに ある,次のようなインストレーション前のタスクを行うこと により,インストレーションの準備を整える。 a. パーツ一覧を確認する。 b. 必要なハードウェアが揃っていることを確認する。 c. SYSTEMアカウント(または同等のアカウント)にログイン する。 d. システムに必要なソフトウェアがインストールされてい ることを確認する。 e. Advanced Serverシステムで,OpenVMSレジストリ・サー ビスが利用可能であることを確認する。 f. リリース・ノートを読む。 g. GBLPAGES,GBLSECTIONS,PROCSECTCNT,およびSCSNODE というシステム・パラメータが正しく設定されているこ とを確認する。 h. システム・ディスクをバックアップする。 i. このソフトウェアをインストールするために必要なディ スク領域があることを確認する。 j. キュー・マネージャが実行されていることを確認する。 k. タイム・ゾーン構成を確認する。 l. 必要に応じて,DECnet (またはDECnet-Plus)およびTCP /IPが稼動していることを確認する。 m. システムに既存のOpenVMSサーバ・イメージおよびファ イルがあるかどうかを確認する。 n. クラスタ上にインストールする場合は,OpenVMS Cluster構成を確認する。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) A-2 インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト 表 A-1 (続き) インストレーションおよびアップグレードのチェックリ スト _________________________________________________________________ < >2. インストレーション・プロシージャを起動し,インストレー ション・プロンプトに答える。次のものがインストールでき る。 o 完全なAdvanced Server o スタンドアロンLicense Server (Advanced Serverのイ ンストレーションを選択しない場合) o スタンドアロン外部認証ソフトウェア(Advanced Server のインストレーションを選択しない場合) o スタンドアロンLicense Serverと外部認証ソフトウェア の両方(Advanced Serverのインストレーションを選択し ない場合) < >3. 構成プロシージャを起動し,構成プロンプトに答える。 < >4. インストレーション検証プロシージャを実行する(Advanced Serverのインストレーション時に行わなかった場合)。 < >5. サーバを起動する(Advanced Serverのインストレーション時 に起動しなかった場合)。 < >6. Windows NTサーバ管理ツールをインストールする(オプショ __________ン)。__________________________________________________ インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト A-3 B _________________________________________________________________ Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 この付録では,Advanced Serverがシステムに初めてインストール される場合のインストレーションおよび構成プロシージャの例を 示します。 _________________________________________________________________ B.1 Advanced Serverのインストレーション・プロシージャの例 次に,Advanced Serverのインストレーション・ダイアログの例を 示します。システムの環境により,インストレーション・ダイア ログが少し異なります。 $ PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJA/SOURCE=DKA100:[000000] The following product has been selected: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B: Advanced Server for OpenVMS Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Advanced Server is sold by Hewlett-Packard Development Company Advanced Server requires PAK PWLMXXXCA07.03 for each client. Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 B-1 This installation procedure requires that all the following conditions are satisfied: 1. This procedure is running on an Alpha processor. 2. The system is running OpenVMS 7.3-2 or later. 3. All required privileges are currently enabled. 4. No PATHWORKS or Advanced Server images are running on this node or anywhere in the cluster. 5. No files from a PATHWORKS (NetWare) kit are present on this system disk. 6. No files from any Pathworks or Advanced Server kit are in SYS$SPECIFIC on this system disk. This procedure checks if the conditions are satisfied. If they are satisfied, the procedure continues. If not, the procedure stops. Do you want to continue? [YES] Select one of the numbered options: 1 Install the complete Advanced Server [default] 2 Install only the License Server 3 Install only the external authentication images 4 Install both the License Server and the external authentication images Option: [1] A PCFS driver from a previous kit is currently loaded in memory on this node. A PCI driver from a previous kit is currently loaded in memory on this node. You must reboot this node before starting the product on this node. Select an option: 1. Delay reboot as long as possible on all nodes. [default] 2. Prevent PWRK$CONFIG configuration on any node using this system disk until after reboot. 3. Prevent PWRK$CONFIG configuration on all nodes until after reboot. 4. Prevent startup on any node using this system disk until after reboot. 5. Prevent startup on all nodes until after reboot. Option: [1] User Accounts and User Identification Codes (UICs) -------------------------------------------------- The Advanced Server V7.3B for OpenVMS installation creates two OpenVMS accounts: a default account, PWRK$DEFAULT, and a guest account, PWRK$GUEST. The default UIC group number for both these new accounts depends on the following: B-2 Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 o If you are installing the server for the first time, the default is the first unused UIC group number, starting with 360. o If a PCFS$ACCOUNT already exists, the default is the UIC group number associated with PCFS$ACCOUNT. o If a PWRK$DEFAULT or PWRK$GUEST account already exists, the default is the UIC group number associated with PWRK$DEFAULT or PWRK$GUEST, in preference to PCFS$ACCOUNT. However, the default UIC group number will not be used to change the UIC of any existing accounts. For more information about UIC group numbers, see the OpenVMS System Manager's Manual. Enter default UIC group number for PWRK$DEFAULT and PWRK$GUEST Group: [360] Creating OpenVMS accounts for PWRK$DEFAULT and PWRK$GUEST * This product does not have any configuration options. Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B DISK$ALPHAV82:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...70%...90% To automatically start Advanced Server V7.3B for OpenVMS at system startup, you should add the following line to the SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM file. $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP Note: Add this line after the lines that start all the network transports, such as TCP/IP. To automatically stop Advanced Server V7.3B for OpenVMS at system shutdown, you should add the following line to the SYS$MANAGER:SYSHUTDWN.COM file. $ @SYS$STARTUP:PWRK$SHUTDOWN Note: Add this line before the lines that stop any of the network transports, such as TCP/IP. Before starting Advanced Server V7.3B for OpenVMS on this node, be sure to configure the product (@SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG) on each node in the cluster where the product will run....100% The following product has been installed: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 B-3 %PCSI-I-IVPEXECUTE, executing test procedure for CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3B ... Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Starting Installation Verification Procedure for Advanced Server V7.3B for OpenVMS %PWRK-I-NORMAL, IVP completed successfully %PCSI-I-IVPSUCCESS, test procedure completed successfully _________________________________________________________________ B.2 Advanced Server構成プロシージャの例 次に,Advanced Serverの構成ダイアログの例を示します。 $ @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG Advanced Server V7.3B for OpenVMS Configuration Procedure The Advanced Server stores and accesses the following types of data files: o Configuration parameter files o License Server data files o Log files o Printer spool files o Virtual memory section files You can specify any existing OpenVMS disk device that has at least 150000 free blocks of disk space to store these data files. Note: The server frequently accesses the data files stored on the disk. If these files are stored on the system disk, it can degrade the performance of both the OpenVMS system and the server. Therefore, HP recommends that you specify a disk other than the system disk. Enter disk device name where the Advanced Server data files will be stored [SYS$SYSDEVICE:]: Creating Advanced Server directory tree on SYS$SYSDEVICE:... Checking to see if OpenVMS Registry Services are available... The OpenVMS Registry server is already started on this node. Populating OpenVMS Registry with required Advanced Server & NT parameters. Please wait. This may take one to two minutes... Required OpenVMS Registry file keys and values have been created. Creating Advanced Server directory tree... B-4 Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 Processing optional client files... Do you want to install Windows client utilities, such as User Manager for Domains and Server Manager, which can be used to manage Advanced Server from a Windows client [N]? If necessary, the Windows client utilities and PWUTIL share may be installed at any time by executing the command procedure: $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWUTIL.COM The Advanced Server includes a copy of the Windows client software necessary to implement client-based licensing. If you have or plan to implement server-based licensing only, this software is not required on the Windows clients. Do you want this server to share the client-based license software [N]? If necessary, the client-based license software can be shared from this server at any time by executing the command procedure: $ @SYS$UPDATE:PWRK$PWLIC.COM Do you have PATHWORKS client license components installed on any client in your network. If not, do you wish to disable client-based license checks (enter ? for more information)? [Y] Creating the Monitor user authorization file PWRK$COMMON:PWMONUAF.DAT ... Changing the server configuration parameters will allow you to modify this server's client capacity and select the transports to be used. GRUNT is currently configured to + support 50 PC clients + use the following transport(s): TCP/IP If you want this server to be the primary domain controller, you should configure it to use all the transports used by the backup domain controllers and member servers in the domain. If you want this server to be a backup domain controller or member server, you should configure it to have at least one transport in common with the domain's primary domain controller, otherwise this configuration will fail. If you do not change the configuration parameters now, you may do so later by typing ADMIN/CONFIG. Do you want to change the server configuration parameters now? [YES]: Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 B-5 ******** Advanced Server Configuration for node GRUNT ******** * Options Help * * * * *Server's Client Capacity********************************* * * * * * * * ( ) Maximize Client Capacity Using AUTOGEN/Reboot * * * * ( ) Maximize Client Capacity Without AUTOGEN or Reboot * * * * (*) User Supplied Client Capacity * * * * * * * * Client Capacity: 50 * * * ********************************************************** * * * * Percent of Physical Memory Used: 80 * * Data Cache Size (Kbytes): 8192 * * * * Maximum Concurrent Signons: 10 * * OpenVMS Process Priority: 9 * * * * ********** ******** *************** ***************** * * * Verify * * Quit * * Advanced... * * Transports... * * * ********** ******** *************** ***************** * * * * Test for supportable configuration ************************* The OpenVMS Registry server is already started on this node. Reading current configuration parameters ... Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: LANGROUP 6. Advanced Server role: PRIMARY 7. Advanced Server computer name: GRUNT 7a. Advanced Server OpenVMS cluster alias: GRUNT-ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: English (USA) 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: 5 B-6 Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 An Advanced Server domain is a collection of computers that share a common security database and policy. Each domain has a unique name. A network can have many domains. The Advanced Server domain name can be up to 15 characters long. The domain name must be different than the computer name. Enter Advanced Server domain name for this system [LANGROUP]: GRUNTDOM Your Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: GRUNTDOM 6. Advanced Server role: PRIMARY 7. Advanced Server computer name: GRUNT 7a. Advanced Server OpenVMS cluster alias: GRUNT-ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: English (USA) 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]: Saving parameters to the OpenVMS Registry... Creating SAM datafiles... Creating sharefile PWRK$LMROOT:[LANMAN.DATAFILES]SHAREDB ... New sharefile has been created. ADMIN$ added IPC$ added The Advanced Server Administrator account is used to administer the server. The Administrator account is mapped by default to the OpenVMS SYSTEM account. The Administrator account password can be up to 14 characters long and the case of the characters used will be preserved. Enter Administrator account password: Re-enter to verify password: Changing password for Administrator account... Setting character set information in databases as needed ... Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 B-7 Setting share database character set information ... Setting ACL database character set information ... Checking system resources... The current system configuration for GRUNT will support 50 PC clients. The Advanced Server is configured to use DECnet, NetBEUI, TCP/IP. To automatically start the Advanced Server V7.3B for OpenVMS at system startup, you should add the following line to the SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM file. $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP Note: Add this line below the lines that start all network transports (such as TCP/IP). Do you want to start the Advanced Server V7.3B on node GRUNT now [YES]: The file server will use DECnet, NetBEUI, TCP/IP. Advanced Server mail notification will use DECnet. Process NETBIOS created with identification 00000248 Process PWRK$NBDAEMON created with identification 0000024A Process PWRK$KNBDAEMON created with identification 0000024C Process PWRK$LICENSE_R created with identification 0000024E Checking to see if the OpenVMS Registry Services are available... The Advanced Server is configured to support 20 PC clients. Process PWRK$MASTER created with identification 00000251 The master process will now start all other Advanced Server processes. $ B-8 Advanced Serverのインストレーションおよび構成の例 C _________________________________________________________________ スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構成の例 この付録では,OpenVMS ClusterにおけるスタンドアロンLicense Serverのインストレーションおよび構成プロシージャの例を示し ます。 _________________________________________________________________ C.1 スタンドアロンLicense Serverのインストレーション・プロシー ジャの例 次に,スタンドアロンLicense Serverのインストレーション・ダ イアログの例を示します。 $ PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJA The following product has been selected: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B: Advanced Server for OpenVMS Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Advanced Server is sold by Hewlett-Packard Development Company スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構成の例 C-1 Advanced Server requires PAK PWLMXXXCA07.03 for each client. This installation procedure requires that all the following conditions are satisfied: 1. This procedure is running on an Alpha processor. 2. The system is running OpenVMS 7.3-2 or later. 3. All required privileges are currently enabled. 4. No PATHWORKS or Advanced Server images are running on this node or anywhere in the cluster. 5. No files from a PATHWORKS (NetWare) kit are present on this system disk. 6. No files from any PATHWORKS or Advanced Server kit are in SYS$SPECIFIC on this system disk. This procedure checks if the conditions are satisfied. If they are satisfied, the procedure continues. If not, the procedure stops. Do you want to continue? [YES] Select one of the numbered options: 1. Install the complete Advanced Server [default] 2. Install only the License Server 3. Install only the external authentication images 4. Install both the License Server and the external authentication images Option: [1] 2 This node does not have to be rebooted before starting this product. Select an option: 1. Delay reboot as long as possible on all nodes. [default] 2. Prevent PWRK$CONFIG configuration on any node using this system disk until after reboot. 3. Prevent PWRK$CONFIG configuration on all nodes until after reboot. 4. Prevent startup on any node using this system disk until after reboot. 5. Prevent startup on all nodes until after reboot. Option: [1] 1 * This product does not have any configuration options. Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B DISK$ALPHAV82:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90% ...100% C-2 スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構成の例 The following product has been installed: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product %PCSI-I-IVPEXECUTE, executing test procedure for CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B ... Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Starting Installation Verification Procedure for Advanced Server V7.3B for OpenVMS %PWRK-I-NORMAL, IVP completed successfully %PCSI-I-IVPSUCCESS, test procedure completed successfully _________________________________________________________________ C.2 スタンドアロンLicense Serverの構成ダイアログの例 次に,スタンドアロンLicense Serverの構成ダイアログの例を示 します。 $ @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG Advanced Server V7.3B for OpenVMS Configuration Procedure The Advanced Server stores and accesses the following types of data files: o Configuration parameter files o License Server data files o Log files o Printer spool files o Virtual memory section files You can specify any existing OpenVMS disk device that has at least 5000 free blocks of disk space to store these data files. Note: The server frequently accesses the data files stored on the disk. If these files are stored on the system disk, it can degrade the performance of both the OpenVMS system and the server. Therefore, HP recommends that you specify a disk other than the system disk. Press RETURN to continue: If this OpenVMS Cluster has multiple system disks, make sure that all nodes on which you plan to run the Advanced Server: o Use the same disk device to store and access Advanced Server data files. スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構成の例 C-3 o Share the same SYSUAF.DAT file. In each system disk's startup file, define a system logical name that points all nodes to the shared SYSUAF.DAT file. For example: $ define/system/exec sysuaf pencil$dka300:[sys0.sysexe]sysuaf.dat The startup file is called SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM Enter disk device name where the Advanced Server data files will be stored [SYS$SYSDEVICE:]: Creating Advanced Server directory tree on SYS$SYSDEVICE:... %CREATE-I-EXISTS, PWRK$COMMONROOT:[000000] already exists The License Server can serve client-based licenses for Advanced Server clients over DECnet, NetBEUI, and TCP/IP. The Advanced Server need not be running for the License Server to operate. Do you want to serve client-based licenses over DECnet [YES]: Do you want to serve client-based licenses over NetBEUI [NO]: Y Do you want to serve client-based licenses over TCP/IP [NO]: Y Do you want to start the Advanced Server License Server now [YES]: The License Server will use DECnet, NetBEUI, TCP/IP. Process NETBIOS created with identification 2960012B Process PWRK$NBDAEMON created with identification 2960012D Process PWRK$KNBDAEMON created with identification 2960012F Process PWRK$LICENSE_S created with identification 29600131 To automatically start the License Server at system startup, you should add the following line to the SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM file: $ @SYS$STARTUP:PWRK$LICENSE_STARTUP Note: Add this line below the lines that start all network transports (such as TCP/IP). $ C-4 スタンドアロンLicense Serverのインストレーションと構成の例 D _________________________________________________________________ 外部認証ソフトウェアのインストレーションの例 次に,外部認証ソフトウェアのみをインストールする場合のイン ストレーション・ダイアログの例を示します。このインストレー ションの後は,構成プロシージャPWRK$CONFIGは使用できないこと に注意してください。使用しようとすると,例に示すようなメッ セージが表示されます。 $ PRODUCT INSTALL ADVANCEDSERVERJA The following product has been selected: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product [Installed] Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B: Advanced Server for OpenVMS Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Advanced Server is sold by Hewlett-Packard Development Company Advanced Server requires PAK PWLMXXXCA07.03 for each client. This installation procedure requires that all the following conditions are satisfied: 1. This procedure is running on an Alpha processor. 2. The system is running OpenVMS 7.3-2 or later. 3. All required privileges are currently enabled. 4. No PATHWORKS or Advanced Server images are running on this node or anywhere in the cluster. 5. No files from a PATHWORKS (NetWare) kit are present on this system disk. 6. No files from any PATHWORKS or Advanced Server kit are in SYS$SPECIFIC on this system disk. This procedure checks if the conditions are satisfied. If they are satisfied, the procedure continues. If not, the procedure stops. 外部認証ソフトウェアのインストレーションの例 D-1 Do you want to continue? [YES] Select one of the numbered options: 1. Install the complete Advanced Server [default] 2. Install only the License Server 3. Install only the external authentication images 4. Install both the License Server and the external authentication images Option: [1] 3 A PWRK$STREAMSOS_V*.EXE execlet from a previous kit is currently loaded in memory on this node. You must reboot this node before starting the product on this node. Select an option: 1. Delay reboot as long as possible on all nodes. [default] 2. Prevent PWRK$CONFIG configuration on any node using this system disk until after reboot. 3. Prevent PWRK$CONFIG configuration on all nodes until after reboot. 4. Prevent startup on any node using this system disk until after reboot. 5. Prevent startup on all nodes until after reboot. Option: [1] 1 * This product does not have any configuration options. Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B DISK$ALPHAV82:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90% ...100% The following product has been installed: CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B Layered Product %PCSI-I-IVPEXECUTE, executing test procedure for CPQ AXPVMS ADVANCEDSERVERJA V7.3-B ... Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Starting Installation Verification Procedure for Advanced Server V7.3B for OpenVMS %PWRK-I-NORMAL, IVP completed successfully %PCSI-I-IVPSUCCESS, test procedure completed successfully D-2 外部認証ソフトウェアのインストレーションの例 $ $ @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG %DCL-E-OPENIN, error opening SYS$SYSROOT:[SYSUPD]PWRK$CONFIG.COM; as input -RMS-E-FNF, file not found 外部認証ソフトウェアのインストレーションの例 D-3 E _________________________________________________________________ Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 この付録は次の節から構成されます。 o 第E.1節, Advanced Serverファイル o 第E.2節, Advanced Serverオンディスク構造 _________________________________________________________________ E.1 Advanced Serverファイル 表 E-1では,Advanced Serverのインストレーション時に作成され るファイルを説明します。 表 E-1 Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ DCPS$EXAMPLES:___________________________________________________ PWRK$BORDER.LUP[5] ボーダがある場合のDECprint Supervisorプリンタ・レイアップ PWRK$NOBORDER.LUP[5] ボーダがない場合のDECprint Supervisorプリンタ・レイアップ PWRK$REV_LANDSCAPE_BORDER.LUP[5] Windowsによるボーダがある場合の DECprint Supervisorプリンタ・レ イアップ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-1 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ DCPS$EXAMPLES:___________________________________________________ PWRK$REV_LANDSCAPE_ Windowsによるボーダがない場合の NOBORDER.LUP[5] DECprint Supervisorプリンタ・レ イアップ _________________________________________________________________ SYS$HELP:________________________________________________________ ASOVMS073B.RELEASE_NOTES Advanced Server V7.3B for OpenVMSのリリース・ノート AS$HLP.HLB[1],[5] Advanced Serverのシステム・ダン プ・アナライザ(SDA)のヘルプ・フ ァイル(AS$SDA.EXEに関連付けら れ,SDA内でAS HELPコマンドによ って起動される) CS$HLP.HLB[1],[5] 共通サービスのシステム・ダン プ・アナライザ(SDA)のヘルプ・フ ァイル(CS$SDA.EXEに関連付けら れ,SDA内でCS HELPコマンドによ って起動される) PCDISKHLP.HLB[5] DOS File Maintenanceユーティリ ティのヘルプ・ライブラリ PWRK$ADMIN_CFG.HLB 構成マネージャのヘルプ・ライブ ラリ PWRK$ADMIN_LIC.HLB[5] ライセンス・マネージャのヘル プ・ライブラリ [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-2 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$HELP:________________________________________________________ PWRK$MANAGER.HLB ADMINISTERコマンドのヘルプ・ラ イブラリ PWRK$PWMONITOR.HLB[1], [5] ホスト・ベースのモニタリング・ ユーティリティであるPWRK$PWMON のヘルプ・ファイル(PWRK$PWMON内 でPWMON HELPコマンドにより起動 される) PWRK$SHOWINI.HLB[1] PWRK$SHOWINI.EXE用のヘルプ・フ ァイル STREAMS$HLP.HLB[1],[5] ストリーム(プロトコル層)分析 のためのシステム・ダンプ・ア ナライザ(SDA)のヘルプ・ファイ ル(STREAMS$SDA.EXEに関連付けら れ,SDA内でSTREAMS HELPコマンド により起動される) _________________________________________________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ AS$SDA.EXE[1],[5] Advanced Serverシステムおよびダ ンプの分析のためのシステム・ダ ンプ・アナライザ(SDA)の拡張機能 CS$SDA.EXE[1],[5] 共通サービス・ダンプの分析のた めのシステム・ダンプ・アナライ ザ(SDA)の拡張機能 [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-3 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ NETBIOSSHR.EXE[5] NetBIOS for DECnetの共有可能イ メージ PCDISKSHR.EXE[5] DOS File Maintenanceユーティリ ティの共有可能イメージ PCSA_MAILSHR.EXE[5] メール通知の共有可能イメージ PWRK$ACME_MODULE_ALPHA.EXE[4] 外部認証のAlphaイメージ PWRK$ACME_MODULE_VAX.EXE[4] 外部認証のVAXイメージ PWRK$CMTLIBSHR.EXE[1],[3],[5] コンフィギュレータ,モニタ,お よびチューナの共有可能ライブラ リ(監視データはPWRK$PWMONで収集 され表示される) PWRK$CMT_LM.EXE[1],[3] コンフィギュレータ,モニタ,お よびチューナへのAdvanced Server インタフェース(監視データは PWRK$PWMONで収集され表示される) [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [3]このファイルは,サポートされていないユーティリティであり, Advanced Server for OpenVMSとはもう互換性がない。 [4]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロン外部認証ソフトウェアのインストレーションでもインストー ルされる。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-4 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ PWRK$CMTSHR.EXE[1],[3],[5] コンフィギュレータ,モニタ,お よびチューナの共有可能イメージ (監視データはPWRK$PWMONで収集さ れ表示される) PWRK$CSSHR_V7.EXE 共通サービスの共有可能イメージ PWRK$DEVCTL_DL1100.TLB[5] DEClaser 1100デバイス制御ライブ ラリ PWRK$DEVCTL_DL2100.TLB[5] DEClaser 2100デバイス制御ライブ ラリ PWRK$DEVCTL_DL2100P.TLB[5] DEClaser 2100Pデバイス制御ライ ブラリ PWRK$DEVCTL_DL2200.TLB[5] DEClaser 2200デバイス制御ライブ ラリ PWRK$DEVCTL_DL2200P.TLB[5] DEClaser 2200Pデバイス制御ライ ブラリ PWRK$DEVCTL_DL3200.TLB[5] DEClaser 3200デバイス制御ライブ ラリ PWRK$DEVCTL_FX1050.TLB[5] FX1050デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_FX850.TLB[5] FX850デバイス制御ライブラリ [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [3]このファイルは,サポートされていないユーティリティであり, Advanced Server for OpenVMSとはもう互換性がない。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-5 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ PWRK$DEVCTL_GENERIC.TLB[5] 汎用デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_HP_LASERJET.TLB[5] HP LaserJetデバイス制御ライブラ リ PWRK$DEVCTL_LA50.TLB[5] LA50デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LA51.TLB[5] LA51デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LA70.TLB[5] LA70デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LA75.TLB[5] LA75デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LA75P.TLB[5] LA75Pデバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LA210.TLB[5] LA210デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LA324.TLB[5] LA324デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LG01.TLB[5] LG01デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LG02.TLB[5] LG02デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LG06.TLB[5] LG06デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LG31.TLB[5] LG31デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LJ250.TLB[5] LJ250デバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LN03.TLB[5] LN03デバイス制御ライブラリ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-6 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ PWRK$DEVCTL_LN03P.TLB[5] LN03 PLUSデバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_LN03R.TLB[5] LN03Rデバイス制御ライブラリ PWRK$DEVCTL_PROPRINTER.TLB[5] Proprinterデバイス制御ライブラ リ PWRK$DEVCTL_SILENTWRITER.TLB[5] SilentWriterデバイス制御ライブ ラリ PWRK$FSLIB_ODS2.EXE[5] ODS2/ODS5アドオン・ライブラリ PWRK$LICENSE_LIBSHR.EXE[5] ライセンス共有可能ライブラリ PWRK$LICENSE_MGMTSHR.EXE[5] ライセンス管理共有可能イメージ PWRK$LMAPISHR.EXE[5] Advanced Server共有可能イメージ PWRK$LMRPCAPISHR.EXE[5] Advanced Server共有可能イメージ PWRK$LMRPCSHR.EXE[5] Advanced Server共有可能イメージ PWRK$LMRPCXNPSHR.EXE Advanced Server共有可能イメージ PWRK$LMTASKSHR.EXE[5] Advanced Server共有可能イメージ PWRK$MGTLIBSHR.EXE[5] Advanced Server共有可能イメージ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-7 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ PWRK$MSV1_0_ACMESHR.EXE[4] 外部認証サポート・ライブラリ PWRK$NBLIB_DECNET.EXE DECnetに対するAdvanced Serverネ ットワーク・インタフェース PWRK$NBLIB_NETBEUI.EXE NetBEUIに対するAdvanced Server ネットワーク・インタフェース PWRK$NBLIB_TCPIP.EXE TCP/IPに対するAdvanced Serverネ ットワーク・インタフェース PWRK$PCMSHR.EXE[5] キャッシュ・マネージャ共有可能 イメージ PWRK$PRINTER_INFORMATION.DAT[5] プリンタ情報ファイル PWRK$SDA.EXE[1],[5] 下位互換性のための,システムお よびダンプの分析のためのシステ ム・ダンプ・アナライザ(SDA)の拡 張(AS$SDA.EXE,CS$SDA.EXE,およ びSTREAMS$SDA.EXEで置き換えられ る) PWRK$SDA_V1.EXE[1],[5] システム・ダンプ・アナライザの オリジナルの拡張 [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [4]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロン外部認証ソフトウェアのインストレーションでもインストー ルされる。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-8 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LIBRARY:_____________________________________________________ PWRK$STREAMSSHR_V7.EXE[5] ストリーム(プロトコル層)共有可 能イメージ PWRK$WHAT_TO_INSTALL.TXT インストレーション・オプション のメニューを表示するためにイン ストレーション・プロシージャが 使用するテキスト・ファイル PWRK$WINLIBSHR.EXE[5] Advanced Serverキャラクタセル・ ユーザ・インタフェースの共有可 能イメージ PWRK$XTILIBSHR.EXE[5] X/Open Transport Interface共有 可能ライブラリ PWRK$XTINETBIOSSHR.EXE[5] NetBIOS用のX/Open Transport Interface共有可能イメージ PWRK$XTINSPNBSHR.EXE[5] DECnet用のX/Open Transport Interface共有可能イメージ STREAMS$SDA.EXE[1],[5] ストリーム(プロトコル層)のロー ド可能イメージの分析のためのシ ステム・ダンプ・アナライザ _________________________________________________________________ SYS$LOADABLE_IMAGES:_____________________________________________ PCFSDRIVERDEF.STB[5] PCFSDRIVERのためのデータ構造定 義 [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-9 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$LOADABLE_IMAGES:_____________________________________________ PWRK$STREAMSOS_V7.EXE[5] ストリーム(プロトコル層)システ ムのロード可能イメージ PWRK$STREAMSOS_V7.STB[5] PWRK$STREAMSOS_V7.EXE用シンボ ル・テーブル(プロトコル層) SYS$PCFSDRIVER_V7.EXE[5] DECnet I/Oおよびダブル・マッピ ング・ドライバ SYS$PCFSDRIVER_V7.STB[5] SYS$PCFSDRIVER_V7.EXE用シンボ ル・テーブル SYS$PCIDRIVER_V7.EXE[5] Cluster Interconnect I/Oドライ バ SYS$PCIDRIVER_V7.STB[5] SYS$PCIDRIVER_V7.EXE用シンボ ル・テーブル _________________________________________________________________ SYS$MANAGER:_____________________________________________________ PWRK$DEFINE_COMMANDS.COM[1],[5] Advanced Serverユーティリティを 実行するコマンド用にシンボルを 定義するコマンド・プロシージャ PWRK$SHOWSYS.COM[5] ファイル・サーバ・プロセスの状 態を示すコマンド・プロシージャ _________________________________________________________________ SYS$MESSAGE:_____________________________________________________ [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-10 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$MESSAGE:_____________________________________________________ PWRK$MSG.EXE[5] 日本語Advanced Server for OpenVMSメッセージ・ファイル _________________________________________________________________ SYS$STARTUP:_____________________________________________________ PCSA$MAIL_STARTUP.COM[5] TCP/IPクライアントがPATHWORKS メール・サーバを起動するための PCSAMAILコマンド PWRK$ACME_STARTUP.COM[4] 外部認証スタートアップ・ファイ ル PWRK$CHECK_PARAMS.COM[5] システム・リソースを確認するコ マンド・プロシージャ PWRK$COMMON_LOGICALS.COM[5] 共通の論理名を定義するコマン ド・プロシージャ PWRK$COMMON_SHUTDOWN.COM[5] 共通シャットダウン・コマンド・ プロシージャ PWRK$COMMON_STARTUP.COM[5] 共通スタートアップ・コマンド・ プロシージャ PWRK$GATHER_INFO.COM レポートに関する問題について情 報をセーブ・セットに収集するコ マンド・プロシージャ [4]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロン外部認証ソフトウェアのインストレーションでもインストー ルされる。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-11 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$STARTUP:_____________________________________________________ PWRK$IS_REBOOT_NEEDED.COM インストレーション時に呼び出さ れ,リブートが必要かどうかを判 断するコマンド・プロシージャ PWRK$LICENSE_R_START.COM[5] License Registrarのスタートアッ プ PWRK$LICENSE_S_START.COM[5] License Serverのスタートアップ PWRK$LICENSE_SHUTDOWN.COM[5] License Serverのシャットダウ ン・コマンド・プロシージャ PWRK$LICENSE_STARTUP.COM[5] License Serverスタートアップ・ コマンド・プロシージャ PWRK$LMBROWSER_START.COM ブラウザ・スタートアップ・ファ イル PWRK$LMMCP_START.COM Advanced Serverコントローラを実 行するコマンド・プロシージャ PWRK$LMSRV_START.COM Advanced Serverを実行するコマン ド・プロシージャ PWRK$LOGICALS.COM[5] 論理名を定義するコマンド・プロ シージャ PWRK$PCSA_SHUTDOWN.COM PATHWORKS for VMS V4.xシャット ダウン・コマンド・プロシージャ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-12 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$STARTUP:_____________________________________________________ PWRK$SHUTDOWN.COM[5] シャットダウン・コマンド・プロ シージャ PWRK$STARTUP.COM[5] スタートアップ・コマンド・プロ シージャ _________________________________________________________________ SYS$I18n.LOCALES.SYSTEM__________________________________________ PWRK$ISO8859-1-EURO.LOCALE ISO8859-1-EURO文字セット用のロ ケール・ファイル PWRK$ISO8859-1.LOCALE ISO8859-1文字セット用のロケー ル・ファイル(デフォルト) PWRK$ISO8859-2.LOCALE ISO8859-2文字セット用のロケー ル・ファイル PWRK$ISO8859-5.LOCALE ISO8859-5文字セット用のロケー ル・ファイル PWRK$ISO8859-7.LOCALE ISO8859-7文字セット用のロケー ル・ファイル PWRK$ISO8859-8.LOCALE ISO8859-8文字セット用のロケー ル・ファイル PWRK$ISO8859-9.LOCALE ISO8859-9文字セット用のロケー ル・ファイル [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-13 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$SYSTEM:______________________________________________________ PWRK$FIXMEMSRV.EXE メンバ・サーバの役割用のサポー ト・イメージ NETBIOS.EXE[5] DECnet用のNetBIOS PCDISK.EXE[5] DOS File Maintenanceユーティリ ティ PCSA$MAIL_SERVER.EXE[5] PATHWORKSクライアント・メール・ サーバ PCSA_CLAIM_NAME.EXE[5] PCSAクレイム・ネーム・ユーティ リティ PCX$SERVER.COM PC DECwindows X server (eXcursion)を起動するコマン ド・プロシージャ PWRK$ACLADM.EXE サーバ構成ツール PWRK$ADMIN.COM Remote Net Adminコマンド・プロ シージャ PWRK$ADMIN_CFG.EXE 構成マネージャ・ユーティリティ PWRK$ADMIN_LIC.EXE[5] ライセンス・マネージャ・ユーテ ィリティ PWRK$BANNER.EXE システム情報を収集し,それをロ グ・ファイルの先頭に挿入するユ ーティリティ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-14 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$SYSTEM:______________________________________________________ PWRK$BLOBADM.EXE サーバ構成ツール PWRK$CHACL.EXE サーバ構成ツール PWRK$CHDOMAIN.EXE サーバ構成ツール PWRK$CHGROUP.EXE[1] Advanced Serverグループ・デー タベースを管理するスタンドアロ ン・ユーティリティ PWRK$CHUSER.EXE[1] Advanced Serverユーザ・アカウン ト・データベースを管理するスタ ンドアロン・ユーティリティ PWRK$CNVTOHFS.EXE[5] ODS-5ファイル名変換ユーティリテ ィ PWRK$DELETEACE.EXE[5] File ACE削除ユーティリティ PWRK$FIXACE.EXE[5] File ACE修復ユーティリティ PWRK$ELFREAD.EXE イベント・ログ・ファイル・リー ダ・ユーティリティ PWRK$EVTREPORT.EXE[5] イベント・ロガー・レポート・ジ ェネレータ PWRK$GETROLE.EXE サーバ構成ツール [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-15 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$SYSTEM:______________________________________________________ PWRK$KNBDAEMON.EXE[5] TCP/IP用のカーネルNETBIOSデーモ ン・プロセス PWRK$LICENSE_REGISTRAR.EXE[5] License Registrar PWRK$LICENSE_SERVER.EXE[5] License Server PWRK$LMBROWSER.EXE Advanced Serverブラウザ・イメー ジ PWRK$LMECHO.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ PWRK$LMMCP.EXE Advanced Serverコントローラ PWRK$LMSHARE.EXE[1] Advanced Server共有データベース を管理するスタンドアロン・ユー ティリティ PWRK$LMSRV.EXE Advanced Server実行可能ファイル PWRK$LMSTAT.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ PWRK$LOADSTREAMS_V7.EXE[5] ストリーム(プロトコル層)システ ムのロード可能イメージ用ローダ PWRK$LR_SHOW_USAGE.EXE[1],[5] ライセンス・カウント・ユニッ ト・ユーティリティ PWRK$LSACL.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-16 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$SYSTEM:______________________________________________________ PWRK$MAKEMACH.EXE サーバ構成ツール PWRK$MANAGER.EXE[5] ADMINユーティリティ PWRK$MAPUNAME.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ PWRK$MASTER.EXE[1] マスタ・プロセスおよびイベン ト・ロガー PWRK$MODAL.EXE[1] Advanced Serverモダル・データベ ースを管理するスタンドアロン・ ユーティリティ PWRK$MONITOR.EXE[1],[3],[5] PATHWORKSモニタ・ユーティリテ ィ(日本語Advanced Server for OpenVMSの最新バージョンでは使用 できない。PWRK$PWMONで置き換え られた) PWRK$NBDAEMON.EXE[5] NetBEUI用のNetBIOSデーモン・プ ロセス PWRK$NBSHOW.EXE[1],[5] NetBEUI状態表示ユーティリティ PWRK$NETEVENT.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ PWRK$PWMON.EXE[1],[5] ホスト・ベースのモニタ・ユーテ ィリティ [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [3]このファイルは,サポートされていないユーティリティであり, Advanced Server for OpenVMSとはもう互換性がない。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-17 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$SYSTEM:______________________________________________________ PWRK$REGUTL.EXE[5] レジストリ・パラメータ管理ユー ティリティ PWRK$RMACL.EXE サーバ構成ツール PWRK$SAMCHECK.EXE サーバ構成ツール PWRK$SETSHO.EXE[5] Set/Show Parametersユーティリテ ィ PWRK$SHOWINI.EXE[1] サーバ構成パラメータを表示する ユーティリティ PWRK$SHOWQUOTA.EXE[5] Show Disk Quotaユーティリティ PWRK$SRVCONFIG.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ PWRK$START.EXE[5] 独立マスタ・プロセスおよびその 他のプロセスを起動するユーティ リティ PWRK$START_PRINTERS.EXE プリンタ・キューおよびプリンタ の出力先を起動するユーティリテ ィ PWRK$STARTSVC.EXE[1] デバッギング・ユーティリティ PWRK$STOP.EXE[5] サーバ・プロセスを終了するユー ティリティ [1]このファイルは,サポートされていないユーティリティまたはコマン ド・プロシージャである(またはそれに関連づけられている)。 [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-18 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$SYSTEM:______________________________________________________ PWRK$VAPFADM.EXE サーバ構成ツール PWRK$VERIFY.EXE[5] 構成パラメータを確認するユーテ ィリティ _________________________________________________________________ SYS$TEST:________________________________________________________ PWRK$PCSI_IVP.COM インストレーション検証プロシー ジャ(IVP) PWRK$PCSI_IVP.DAT インストレーション検証プロシー ジャのデータ・ファイル _________________________________________________________________ SYS$UPDATE:______________________________________________________ PWRK$COMMANDS.CLD[5] サーバ・コマンド行の定義 PWRK$COMMON.SAV[2],[5] 初期のサーバ・ディレクトリ・ツ リーのためのバックアップ・セー ブセット PWRK$COMMON_CONFIG.COM[5] 共通の構成コマンド・プロシージ ャ PWRK$CONFIG.COM[5] ワンタイム構成コマンド・プロシ ージャ PWRK$DEFINE_FORMS.COM[2],[5] プリンタ・フォームを定義するコ マンド・プロシージャ [2]このファイルは,サーバの構成後削除される。____________________ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-19 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$UPDATE:______________________________________________________ PWRK$DEINSTAL.COM Advanced Server削除コマンド・プ ロシージャ(サーバがPCSIでインス トールされている場合は,PRODUCT REMOVEコマンドを使用してサーバ をアンインストールする) PWRK$GETPARAM.COM[5] PWRK.INIからパラメータを取得す るコマンド・プロシージャ PWRK$INSTALL_COMMANDS.COM[5] Advanced Server DCLコマンドをイ ンストールするコマンド・プロシ ージャ PWRK$LANMAN.SAV[2],[5] Advanced Serverの初期ディレクト リ・ツリーのためのBACKUPセーブ セット PWRK$LICENSE_CONFIG.COM[5] License Serverの構成コマンド・ プロシージャ PWRK$LICENSE.SAV PATHWORKSクライアント・ライセン シング・ソフトウェアBACKUPセー ブセット PWRK$LMCONFIG.COM Advanced Serverの初期ディレクト リ・ツリーをセットアップするコ マンド・プロシージャ [2]このファイルは,サーバの構成後削除される。____________________ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) E-20 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$UPDATE:______________________________________________________ PWRK$MIGRATE_INI.COM[5] LANMAN.INIパラメータをOpenVMSレ ジストリに移行するコマンド・プ ロシージャ PWRK$PCSI_CHECK_SYS$SPECIFIC.COM SYS$SPECIFICにインストレーショ ン前に削除しなければならないフ ァイルまたはイメージがあるかど うかを検出するコマンド・プロシ ージャ PWRK$PCSI_CLEANUP_ SYS$SPECIFIC内の古いサーバ・イ SYS$SPECIFIC.COM メージを削除するために,インス トレーションおよびアンインスト レーション・プロシージャで呼び 出されるコマンド・プロシージャ PWRK$PCSI_REMOVE_MASTER.COM Advanced Serverのファイルおよび イメージを削除するためのアンイ ンストレーション・コマンド・プ ロシージャ PWRK$PWUTIL.SAV[2] PATHWORKSクライアント・ベースの ユーティリティ用のBACKUPセーブ セット PWRK$RESTORE_NETBIOS.COM サーバのアンインストレーション 後にNETBIOSイメージを保存するコ マンド・プロシージャ [2]このファイルは,サーバの構成後削除される。____________________ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-21 表 E-1 (続き) Advanced Server用にインストールされるファイル _________________________________________________________________ ファイル__________________________説明___________________________ SYS$UPDATE:______________________________________________________ PWRK$SETINI.COM[5] サーバ構成パラメータを更新する コマンド・プロシージャ PWRK$SETPARAM.COM[5] PWRK.INIにパラメータを設定する コマンド・プロシージャ PWRK$VERSIONS.COM[5] サーバ・イメージのバージョンを 表示するコマンド・プロシージャ [5]このファイルは,完全なサーバ・インストレーションのほかに,スタ ンドアロンLicense Serverソフトウェアのインストレーションでもイン ストールされる。 _________________________________________________________________ E-22 Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 _________________________________________________________________ E.2 Advanced Serverオンディスク構造 図 E-1は,Advanced Serverオンディスク構造を示します。従属構 造の一部のみが示されていることに注意してください。 図 E-1 オンディスク構造図 pwrk$commonroot, pwrk$lmroot | |___datafiles | |___lanman | | | |___.accounts | |___.datafiles | |___.debug | |___.domains | |___.logs | |___.repl | |___.samsave | |___.shares | |___.upgrade | |___license | |___logs | |___params | |___perfdata | |___print | |___section | |___spool | |___temp Advanced Serverファイルおよびオンディスク構造 E-23 F _________________________________________________________________ Advanced Server論理名 表 F-1では,Advanced Serverを構成し,起動したときに作成され る論理名を説明します。 表 F-1 Advanced Server論理名 _________________________________________________________________ 論理名_____________________説明__________________________________ NETBIOS$DEVICE DECnetデバイス用に使用する-この論理名 は,インストレーション時には定義されな い。これは,一定の状況下でネットワー ク・アダプタを定義するために使用される (詳細については,「第3.11節, Advanced Serverのネットワーク・アダプタ」を参 照)。 PWRK$ACME_SERVER Advanced Serverソフトウェアを実行して おらず,共有クラスタ・ディスクを使用し て外部認証ソフトウェアにアクセスしない OpenVMS Clusterメンバ上で,そのメンバ のために外部認証要求を処理するために 指定するOpenVMS Advanced Serverクラス タ・メンバを定義する。この論理名は, インストレーション時には定義されない (詳細については,「第5.7.1項, OpenVMS Clusterにおける外部認証のセットアッ プ」を参照)。 _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Server論理名 F-1 表 F-1 (続き) Advanced Server論理名 _________________________________________________________________ 論理名_____________________説明__________________________________ PWRK$ACME_DEFAULT_DOMAIN 外部認証を使用するユーザのためにデ フォルトのドメインを定義する。この 論理名は,インストレーション時には 定義されない(詳細については,『HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide』を参照) PWRK$ADDON_LIBRARY ファイル・システムの共有可能イメージの 位置 PWRK$COMMON Advanced Serverの最上位ディレクトリ PWRK$COMMONROOT[1] Advanced Server共通ディレクトリ・ツリ ーのルート・ディレクトリ PWRK$DATAFILES 1バイト文字コード・ページの変換マッピ ング・データ PWRK$KNBDAEMON_DEVICE TCP/IPデバイス用に使用される。この論理 名は,インストレーション時には定義され ない。これは,一定の状況下でネットワー ク・アダプタを定義するために使用される (詳細については,「第3.11節, Advanced Serverのネットワーク・アダプタ」を参 照)。 PWRK$LANMAN Advanced Server領域 PWRK$LANMAN_STARTED PATHWORKS Advanced Serverが起動されて いるかどうかを示す PWRK$LICENSE ライセンス領域 PWRK$LMDATAFILES Advanced Serverのデータ・ファイル領域 [1]この論理名は,ディレクトリを一緒に指定する必要がある。________ _________________________________________________________________ (次ページに続く) F-2 Advanced Server論理名 表 F-1 (続き) Advanced Server論理名 _________________________________________________________________ 論理名_____________________説明__________________________________ PWRK$LMDEBUG トレース・ファイルが書き込まれる領域 PWRK$LMDOMAINS Advanced Serverドメイン・データベース 領域 PWRK$LMLOGS Advanced Serverログ・ファイル領域 PWRK$LMROOT[1] Advanced Serverディレクトリ・ツリーの ルート・ディレクトリ PWRK$LMMSGFILES Advanced Serverメッセージ・ファイル PWRK$LMUPGRADE Advanced Serverアップグレード領域 PWRK$LMREPLEXPORT レプリケーション・ファイル領域のエクス ポート PWRK$LMREPLIMPORT レプリケーション・ファイル領域のインポ ート PWRK$LMSAMSAVE SAMデータベース・バックアップ領域 PWRK$LMSAMSAVEX SAMデータベース・バックアップ領域 PWRK$LOADSTREAMS LoadStreamsイメージ用論理名 PWRK$LOGS 共通ログ・ファイル領域 PWRK$LR_DISABLE_CLIENT_ License Registrarがクライアント・ベー PING スのライセンスをチェックするか,ある いは,直ちにサーバ・ベースのライセン スを割り当てようとするかを定義する。 詳細については,『HP Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses』を参照。 [1]この論理名は,ディレクトリを一緒に指定する必要がある。________ _________________________________________________________________ (次ページに続く) Advanced Server論理名 F-3 表 F-1 (続き) Advanced Server論理名 _________________________________________________________________ 論理名_____________________説明__________________________________ PWRK$LR_LICENSE_REPORT_ サーバ・ベースのライセンスについて報告 INTERVAL する間隔をLicense Registrarログ・ファ イルに生成するかどうかを決定する。デフ ォルトでは,これらの報告は生成されな い。 PWRK$LR_LOG_SERVERBASED_ サーバ・ベースのライセンスに関連するイ ACTIVITY ベントをログに記録するかどうかを決定す る。 PWRK$LS_V7_ACCESS_UPGRADE PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) クライアント・ライセンス要求のアップグ レードを可能にするためにLicense Server スタートアップ・ファイルに含める。 PWRK$NETBEUI_DEVICE NetBEUIデバイス用に使用される。この論 理名は,インストレーション時には定義 されない。これは,一定の状況下でネッ トワーク・アダプタを定義するために使 用される(詳細については,「第3.11節, Advanced Serverのネットワーク・アダプ タ」を参照)。 PWRK$PARAMS パラメータ領域 PWRK$PCFSDRIVER PCFSドライバ PWRK$PCIDRIVER PCIドライバ PWRK$PERFDATA Advanced Serverモニタ・パフォーマン ス・データ・ディレクトリ PWRK$PRINT Advanced Serverプリンタ・データベー ス・ディレクトリ _________________________________________________________________ (次ページに続く) F-4 Advanced Server論理名 表 F-1 (続き) Advanced Server論理名 _________________________________________________________________ 論理名_____________________説明__________________________________ PWRK$SAMSAVE SAMCHECKデータ領域 PWRK$SAMSAVEX SAMCHECKデータ領域 PWRK$SHARED_IMAGES 共有イメージがロードされているかどうか を示す PWRK$SECTION セクション・ファイル領域 PWRK$SPOOL スプール領域 PWRK$TEMP Advanced Server一時領域 PWRK$VERSION_______________Advanced_Serverのバージョン___________ Advanced Server論理名 F-5 _________________________________________________________________ 索引 A Advanced Server (続き) _______________________________ 論理名, F-1 ADMIN/CONFIG 論理名,割り当て解除, 7-3 構成マネージャを参照 Advanced Serverディスク Administratorアカウント 変更, 3-6 メンバ・サーバ, 3-17 Advanced Serverイメージ Administratorアカウントのパス 状態の確認, 1-24 ワード Alerterサービス 設定, 3-17 説明, 3-14 メンバ・サーバ用, 3-17 Advanced Server _B_____________________________ NETBIOSイメージ,削除, 7-2 BACKUPコマンド, 1-19 SYS$SPECIFIC:で検出されたファ イル, 2-17 D オンディスク構造, E-23 _______________________________ 起動, 5-3 DCPS クラスタ・エイリアス, 3-15 DECprint Supervisor (DCPS)ソ 構成時の起動, 3-19 フトウェアを参照 削除プロシージャの例, 7-6 DECnet サンプルのインストレーション 確認, 1-23 と構成, B-1 起動, 1-23 スタートアップ, 5-4 DECnet-Plus 停止, 5-8 確認, 1-23 ファイル, E-1 起動, 1-23 役割, 3-14, 3-27 DECnetオブジェクト 構成, 3-29 削除, 7-3 変更, 3-32 DECnetトランスポート, 1-10 ユーザ・アカウント,削除, 構成中の実行, 1-22 7-2 状態の確認, 1-22 索引-1 DECprint Supervisorソフトウェ LMHOSTS名の解決, 3-11 ア, 1-5 DNS _N_____________________________ 使用するための構成, 6-10 NETBIOS$ACCESS OpenVMS識別子 セットアップ, 6-10 削除, 7-2 G NETBIOS$DEVICE, 3-53 _______________________________ NETBIOSイメージ GBLPAGESパラメータ 削除, 7-2 確認と定義, 1-16 NETBIOSプロセス, 3-54 GBLSECTIONSパラメータ NetBIOS名の解決 確認と定義, 1-17 DNSの使用, 6-10 LMHOSTSを使用した, 6-2 _I_____________________________ WINSを使用した, 6-9 IVP Netlogonサービス, 3-14 インストレーション中, 2-14 NetLogonサービス インストレーション後の実行, 起動の失敗, 3-16 5-2 NIC ネットワーク・アダプタを参照 _L_____________________________ LANMAN.INIパラメータ _O_____________________________ OpenVMSレジストリへの移行, ODS-5へのファイル名の変換, 3-3 5-16 LanmanIniMigratedパラメータ, OpenVMS Cluster 3-4 Advanced Server for OpenVMSへ License Server, 3-13 のアップグレード, 1-4 インストレーション・プロシー Advanced Serverファイル用のデ ジャ, 4-1 ィスク・デバイス, 3-6 構成プロシージャ, 4-1 License Serverを実行する, スタンドアロン・インストレー 1-7 ション, 2-3 PAKをロードする, 1-7 License Server クラスタ・エイリアス, 3-15, スタートアップおよびシャット 3-28 ダウン, 4-3 構成の確認, 1-12 LMHOSTS でサーバを起動する, 5-5 使用するための構成, 6-3, 6-9 におけるサーバの起動, 4-8 トランスポートの構成, 3-11 におけるサーバの役割, 3-15 におけるノードの構成, 3-3 のノードの構成, 3-49 索引-2 OpenVMS Cluster (続き) OpenVMS VAXシステム, 2-16 へのインストレーション, OpenVMSレジストリ・サーバ, 1-25, 3-19 1-4 OpenVMS Cluster DNSを使用したロード・バランシ _P_____________________________ ング, 6-9 PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN LMHOSTSファイル, 3-12 Manager) での外部認証の有効化, 5-10 アップグレード, 1-3 における外部認証, 5-12 PATHWORKS Advanced Servers 負荷分散, 3-11 アップグレード, 1-3 メンバ・サーバ, 3-10 PATHWORKS (NetWare)ファイル ロード・バランシング, 3-11, インストレーション時に検出, 3-12 2-17 OpenVMS Clusters PATHWORKS for OpenVMS LMHOSTSファイル, 6-6 SYS$SPECIFIC:で検出されたファ OpenVMS Registry Server イル, 2-17 起動, 1-15 PATHWORKS Advanced Server OpenVMSクラスタ へのインストレーション, 2-18 License Serverを実行する, PROCSECTCNTパラメータ 4-2 確認と定義, 1-17 クライアント・ライセンスPAKを PWCONVERTコマンド, 5-17 ロードする, 4-2 PWRK$ACME_SERVER logical, スタンドアロンLicense Server 5-14 のインストレーションおよび PWRK$CONFIGプロシージャ 構成プロシージャの例, C-1 構成プロシージャを参照 のためのWINSサーバのセットア PWRK$DEFINE_COMMANDS.COM, 5-8 ップ, 6-9 PWRK$DELETEACE OpenVMSのリブート 削除, 7-2 遅延, 2-11 PWRK$FIXACE 必要な場合, 2-10 削除, 7-2 不要な場合の回避, 2-11 PWRK$KNBDAEMON_DEVICE, 3-53 OpenVMSレジストリ, 3-3 PWRK$KNBDAEMONプロセス, 3-54 起動, 1-14 PWRK$NETBEUI_DEVICE, 3-53 サーバ・パラメータの削除, PWRK$REGUTLユーティリティ, 7-3 1-15, 3-4 スタートアップ時のサーバ・パ PWRK$STARTUP.COM ラメータ値, 5-7 スタートアップ・プロシージャ を参照 索引-3 PWRK$STREAMSOS_V*.EXE Timesourceサービス インストレーション中に検出, 説明, 3-13 2-9 PWRK$NBDAEMONプロセス, 3-54 _U_____________________________ R Unicode (UCS-2) _______________________________ 拡張文字セットを参照 Registry Server 起動, 1-15 _V_____________________________ S VMSINSTALプロシージャ _______________________________ インストレーション・プロシー SCSNODEパラメータ ジャを参照 定義, 1-18 Security Account Manager (SAM) W データベース, 3-43 _______________________________ ファイル, 3-5 Windows 2000 SHOW QUEUE/MANAGERコマンド, ドメイン環境, 3-30, 3-34 1-20 Windows 2000混在モード・ドメイ START/QUEUE/MANAGERコマンド, ン, 3-29 1-20 Windows 2000ネイティブ・モー SYS$SINGLE_SIGNON, 5-9 ド・ドメイン, 3-29 SYSTEMアカウント Windows 2003暫定ドメイン, ログイン, 1-13 3-30 Windows 2003ドメイン, 3-30 _T_____________________________ Windows NTプリンタ管理, 3-17, TCP/IP, 1-10 3-29 起動, 1-24 構成, 3-46 クラスタにおける, 1-25 例, 3-48 サポートのためのAdvanced 考慮事項, 3-47 Serverの構成, 1-24 Windows NTサーバ管理ツール, 状態の確認, 1-23 5-21 TCP/IPクラスタ・インパーソネー インストレーション, 5-21 タ名, 3-12, 3-15 WINS TCP/IPクラスタ・エイリアス, OpenVMSクラスタのためのセット 3-12, 3-15 アップ, 6-9 使用するための構成, 6-9 TDF セットアップ, 6-9 時差係数を参照 トランスポートの構成, 3-10 索引-4 インストレーションの必要条件 _ア____________________________ (続き) アップグレード ライセンス, 1-5 OpenVMS Cluster, 1-4 インストレーション・プロシージ PATHWORKS Advanced Servers, ャ 1-3 Advanced Serverのサンプル・ス ファイル・サーバ, 1-2 クリプト, B-1 アンインストレーション PWRK$STREAMSOS_V*.EXEの検出, Advanced Server 2-9 のガイドライン, 7-1 インストールされたファイル, アンインストレーション・プロシ 2-16 ージャ インストールされるファイル, 削除を参照 E-1 外部認証, D-1 _イ____________________________ 起動, 2-4 移行 失敗,システム・ディスクに他 Advanced Serverへの, 1-3 のサーバ・ファイルがある, LANMAN.INIパラメータ, 1-4 2-17 インストールされたファイル 失敗,別のサーバの実行中, 表示, 2-16 2-17 インストールの準備, 1-13 スタンドアロンLicense Server, インストールの必要条件 4-1 必要条件, 1-11 スタンドアロンLicense Server インストレーション のサンプル・スクリプト, チェックリスト, A-1 C-1 インストレーション検証プロシー 説明, 2-2 ジャ 前提条件, 2-2 IVPを参照 中断, 2-7 インストレーションの準備 インストレーション前のタスク, チェックリスト, 1-11 2-2 インストレーションのためのチェ オ ックリスト, A-1 _______________________________ インストレーション後のタスク, オプションのソフトウェア, 5-1 5-21 インストレーションの必要条件 オペレーティング・システムの必 ソフトウェア, 1-10, 1-14 要条件, 1-10 ディスク容量, 1-20 ハードウェア, 1-10, 1-13 索引-5 オンディスク構造, E-23 _キ____________________________ _カ____________________________ 起動 外部認証 Advanced Server, 5-3 パススルー認証も参照 DECnet, 1-23 Advanced Serverを実行していな License Serverを手動で, 4-7 いシステム上, 5-12 License Serverを自動的に, DECnet-Plus経由での必要条件, 4-7 5-15 OpenVMSレジストリ, 1-14 OpenVMS Clusterでのセットアッ TCP/IP, 1-24 プ, 5-12 構成時のAdvanced Serverの, クラスタ内, 1-25 3-19 サーバの能力, 5-15 スタンドアロンLicense Server, セットアップ, 5-9 4-6 バイパス, 5-15 キットの内容 外部認証ソフトウェア 確認, 1-13 サンプル・インストレーション, キュー・マネージャ D-1 起動, 1-20 スタンドアロン・インストレー 構成時の実行, 1-20 ション, 2-4 ク 拡張文字セット, 3-16, 3-29, _______________________________ 3-43 クライアント・ソフトウェア, 構成 1-11 例, 3-44 クライアント別のサーバ管理ツー 管理コマンド ル, 5-21 のためのショートカット, 5-8 クラスタ 管理者アカウントのパスワード OpenVMSクラスタを参照 確認, 3-18, 3-19 構成中に提供するかどうか, ケ 3-18 _______________________________ ドメインへの参加, 3-18, 3-19 言語, 3-16, 3-29 変更, 3-19 構成, 3-43 考慮事項, 3-43 例, 3-44 コード・ページ, 3-44 索引-6 _コ____________________________ _サ____________________________ 構成 再構成, 3-51 バックアップ・ドメイン・コン 削除 トローラ, 3-10 Advanced Server, 7-1, 7-2, メンバ・サーバ, 3-33 7-4 メンバ・サーバ・トランスポー サーバ構成パラメータ, 7-3 ト, 3-10 サーバ ワイド・エリア・ネットワーク, 外部認証のための能力, 5-15 3-10 構成時の起動, 3-26, 4-6 構成設定 サーバ・アナウンス・コメント, 変更, 3-26 3-16 構成プロシージャ サーバ管理ツール Advanced Server, 3-1 インストレーション, 5-21 Advanced Serverのための準備, サーバ構成パラメータ 3-5 構成中, 3-26 以前に構成されたサーバ, 3-51 サーバ・システム構成パラメー 起動, 3-19 タ, 3-2 作成される論理名, F-1 実行中のサーバの起動, 3-26, _シ____________________________ 4-6 時差係数 スタンドアロンLicense Server 設定, 1-22 のサンプル・スクリプト, システム・ディスク C-1, C-3 インストレーション中の制限, スタンドアロンのライセンス・ 2-17 サーバ・データ・ファイルに インストレーションに必要な容 必要なディスク容量, 4-5 量, 1-20 前提条件, 3-5 システムのバックアップ, 1-19 時のサーバの起動, 3-19 システムのリブート 必要なディスク領域, 3-5 必要な場合, 2-10 プロンプトへの応答, 3-20, システム・パラメータ 4-4 確認と定義, 1-16 構成マネージャ, 1-15, 3-2 システム・リブート コード・ページ, 3-44 遅延, 2-11 コンピュータ名, 3-15 必要な場合, 2-10 SCSNODEパラメータ, 1-18 不要な場合の回避, 2-11 索引-7 シャットダウン・プロシージャ, 5-8 _タ____________________________ タイム・ゾーンの設定, 1-22 _ス____________________________ 確認, 1-21 スタートアップ Advanced Server, 5-4 _テ____________________________ OpenVMS Clusterにおける, 5-5 ディスク,システム OpenVMSレジストリ・サーバ・パ インストレーション中の制限, ラメータ値の保存, 5-7 2-17 SYSMANユーティリティの起動, ディスク容量 5-6 判定, 1-20 自動, 5-4 ディスク容量の要件 手動, 5-4 ライセンス・サーバの構成, トラブルシューティング, 5-6 4-5 プロシージャ, 5-3 ディスク容量の必要条件, 1-20 スタンドアロンLicense Server, ディスク領域 1-7 構成のための必要条件, 3-5 インストレーションおよび構成 データの喪失 プロシージャの例, C-1 再構成中のリストア, 3-51 スタートアップ, 4-6 データの損失 スタンドアロン・License Server 防止, 1-19 , 4-2 デバイス名, 2-3 _セ____________________________ _ト____________________________ 製品識別子, 2-2 ドメイン セキュリティ・アカウント・デー 自動的に参加,PWRK$CONFIGによ タベース る, 3-18 プライマリ・ドメイン・コント 手動での参加,ADMINISTER ADD ローラ上, 3-31 COMPUTERコマンドによる, 3-18 _ソ____________________________ ドメイン管理者アカウント ソフトウェアの必要条件, 1-10, メンバ・サーバにローカル, 1-14 3-17 ドメイン管理者アカウントのパス ワード 確認, 3-19 ドメインへの参加, 3-19 索引-8 ドメイン管理者アカウントのパス ネットワーク・トランスポート・ ワード (続き) ソフトウェア, 1-10 変更, 3-19 メンバ・サーバ用, 3-17 _ハ____________________________ ドメインの管理者アカウントのパ バックアップ・ドメイン・コント スワード ローラ 確認, 3-18 構成, 3-10 構成中に提供するかどうか, 指定, 3-14, 3-27 3-18 指定designating, 3-29 ドメインへの参加, 3-18 パススルー認証, 6-6 ドメインの役割 外部認証も参照 構成, 3-29 パスワード 変更, 3-32 管理者アカウント, 3-18 ドメイン名 パーツ一覧 定義された用語, 3-14 確認, 1-13 トランスポート ハードウェアの必要条件, 1-10, LMHOSTS用, 3-11 1-13 WINS用, 3-10 パラメータ 選択, 3-10 LanmanIniMigrated, 3-4 ナ 移行, 3-3 _______________________________ 削除, 7-3 夏時間 サーバ構成 設定, 1-22 構成中, 3-26 システムに影響を及ぼす, 3-2 _ネ____________________________ パラメータ設定 ネットワーク・アダプタ, 3-52 サーバ NETBIOS$DEVICE, 3-53 構成中, 3-26 OpenVMS論理名, 3-52 システムに影響を及ぼす, 3-2 PWRK$KNBDAEMON_DEVICE, 3-53 フ PWRK$NETBEUI_DEVICE, 3-53 _______________________________ 定義, 3-52 ブート 見つからない, 3-54 リブートを参照 ネットワーク・インタフェース・ プライマリ・ドメイン・コントロ カード ーラ ネットワーク・アダプタを参照 指定, 3-14, 3-27 指定designating, 3-29 プリンタ 管理, 3-17 索引-9 プリンタ (続き) の管理, 3-29 _ユ____________________________ 考慮事項, 3-47 ユーザ・アカウント スタイルの構成, 3-46 削除, 7-2 プリンタ管理スタイル 構成, 3-46 ラ 例, 3-48 _______________________________ 考慮事項, 3-47 ライセンスの必要条件, 1-5 プロトコル トランスポートを参照 _リ____________________________ リブート _ヘ____________________________ およびDECprint Supervisor for 変換ユーティリティ, 5-17 OpenVMSのインストレーショ ン, 1-5 メ およびシステムの変更, 1-16 _______________________________ クラスタ上での回避, 1-26 メモリの必要条件, 1-11 遅延, 2-11 メンバ・サーバ 必要な場合, 2-10 OpenVMS Clusterにおける, 不要な場合の回避, 2-11 3-10 リリース・ノート, 1-8 構成, 3-33 印刷, 1-8 指定, 3-14, 3-27, 3-29 インストレーション後の位置, トランスポートの構成, 3-10 2-16 利点, 3-33 ローカルのAdministratorアカウ _レ____________________________ ントのパスワード, 3-17 レジストリ モ OpenVMSレジストリを参照 _______________________________ 文字セット, 3-16, 3-29 _ロ____________________________ 構成, 3-43 ロード・バランシング, 3-11, 考慮事項, 3-43 例, 3-44 3-12, 6-9 論理名 Advanced Server, F-1 スタートアップ・プロシージャ, 5-3 割り当て解除, 7-3 索引-10 _ワ____________________________ ワイド・エリア・ドメイン, 6-1 ワイド・エリア・ネットワーキン グ 提供, 3-10 索引-11 日本語Advanced Server for OpenVMS インストレーションおよび構成ガイド _________________________________________________________________ 2007年4月 発行 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒102-0076 東京都千代田区五番町7番地 電話 (03)3512-5700 (大代表) _________________________________________________________________