日本語HP DECwindows Motif for_OpenVMS___________________________________ インストレーション・ガイド 2005年2月 本書は,日本語OpenVMSオペレーティング・システムに日 本語DECwindows Motifをインストールする方法を説明し たものです。 改訂情報: 本書は改訂版です。 オペレーティング・システム: 日本語HP OpenVMS I64 V8.2 日本語HP OpenVMS Alpha V8.2 ソフトウェア・バージョン: 国際化HP DECwindows Motif for OpenVMS I64, V1.5 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS I64, V1.5 国際化HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha, V1.5 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha, V1.5 日本ヒューレット・パッカード株式会社 __________________________________________________________ 2005年2月 本書の著作権はHewlett-Packard Development Company, L.P.が 保有しており,本書中の解説および図,表はHewlett-Packard Development Company, L.P.の文書による許可なしに,その全体 または一部を,いかなる場合にも再版あるいは複製することを禁 じます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,日本ヒューレット・パッカードは一 切その責任を負いかねます。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 (c) 2005 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Motif,OSF/1およびUNIXはThe Open Groupの商標です。 本書に記載のあるその他すべての製品名は,それぞれの会社の商 標または登録商標です。 本書は,日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 ________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................ ix 第1部 日本語DECwindows Motifのインストレーション 1 インストレーションの準備 1.1 リリース・ノートについて.................... 1-1 1.2 必要なライセンス............................ 1-1 1.2.1 I64版のライセンスについて............... 1-2 1.2.2 Alpha版のライセンス登録................. 1-2 1.3 必須ソフトウェア............................ 1-3 1.4 インストレーション・プロシージャに必要な条 件........................................... 1-3 1.4.1 特権.................................... 1-4 1.4.2 システム・パラメータ.................... 1-4 1.4.3 プロセス・アカウントのクォータ.......... 1-5 1.4.4 ディスク・スペース...................... 1-5 1.4.5 システム・ディスクのバックアップ........ 1-5 1.5 オプションのインストール.................... 1-6 1.6 以前のバージョンからアップデートする場合のイ ンストレーション手順......................... 1-7 2 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2.1 ソフトウェア・キット........................ 2-1 2.2 国際化キットのインストレーション............ 2-2 2.3 日本語キットのインストレーション............ 2-4 iii 3 インストレーション後の作業 3.1 DECwindows Motifソフトウェアの再起動........ 3-1 3.2 インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実 行........................................... 3-1 3.3 キーボードの省略時の設定.................... 3-2 4 インストレーション/アンインストレーション実行例 4.1 インストレーション実行例.................... 4-1 4.1.1 国際化DECwindows Motif V1.5のインストレ ーション................................. 4-1 4.1.2 日本語DECwindows Motif V1.5のインストレ ーション................................. 4-2 4.2 アンインストレーションの実行例.............. 4-4 4.2.1 日本語DECwindows Motif V1.5のアンインス トレーション............................. 4-4 4.2.2 国際化DECwinndows Motif V1.5のアンインス トレーション............................. 4-5 5 エラーからの回復 5.1 日本語DECwindows Motifのインストレーション・ エラー....................................... 5-1 第2部 標準版DECwindows Motifのインストレーション 6 インストレーションの準備 6.1 必要なハードウェアとメモリ.................. 6-2 6.2 必要なオペレーティング・システム・ソフトウェ ア........................................... 6-2 6.3 必要なライセンス............................ 6-4 6.3.1 OpenVMS Alphaシステムでのライセンス..... 6-5 6.3.2 OpenVMS I64システムでのライセンス....... 6-5 6.4 OSF/Motif Release 1.1.3およびXUIプログラミン グ・ファイルの保管........................... 6-6 6.5 設定したブックリーダ・ファイルの保管........ 6-7 iv 6.6 インストレーション・プロシージャの実行に必要 な前提条件................................... 6-8 6.6.1 プロセス・アカウントのクォータ.......... 6-8 6.6.2 ディスク容量............................ 6-9 6.6.3 システム・パラメータ.................... 6-15 6.6.4 システム・ディスクのバックアップ........ 6-19 6.6.5 他のユーザへの通知...................... 6-19 7 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーテ ィリティの使用方法 7.1 ヘルプ情報の参照............................ 7-2 7.2 製品のリリース・ノートの取り出しと印刷...... 7-3 7.3 DECwindows Motifのインストレーション........ 7-4 7.3.1 インストレーションの開始................ 7-4 7.3.2 インストレーション・ダイアログ.......... 7-5 7.3.2.1 プログラミング環境の保存(Alphaのみ)... 7-6 7.3.2.2 デフォルト・インストレーション........ 7-7 7.3.2.3 LBXプロキシのインストレーション....... 7-7 7.3.2.4 クライアント・ソフトウェアのインストレ ーションの選択......................... 7-7 7.3.2.5 デスクトップの選択についての質問...... 7-8 7.3.2.6 プログラミング言語サポート・オプショ ン..................................... 7-9 7.3.2.7 変換イメージのサポート(Alphaのみ)..... 7-10 7.3.2.8 言語バリアントについての注意.......... 7-10 7.3.2.9 インストレーション・オプションの確認.. 7-11 7.3.2.10 実行ダイアログ........................ 7-12 7.3.2.11 DECwindows Motifサポート・ファイルの確 認..................................... 7-12 7.3.2.12 インストレーションの最終メッセージの確 認..................................... 7-14 7.4 エラーからの回復............................ 7-14 7.5 インストレーション後のパラメータの調整...... 7-15 v 8 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8.1 DECwindows Motifソフトウェアの起動.......... 8-1 8.2 IVPの実行................................... 8-2 8.2.1 プロシージャの実行...................... 8-2 8.2.2 表示関連テスト.......................... 8-3 8.2.3 LBXプロキシ・テスト..................... 8-4 8.2.4 表示関連以外のテスト.................... 8-6 8.3 コンソールの選択............................ 8-7 8.3.1 OpenVMS Alphaシステムの場合............ 8-7 8.3.2 OpenVMS I64システムの場合............... 8-7 8.4 デスクトップの選択.......................... 8-8 8.5 システムの保守.............................. 8-9 8.5.1 SYSGENによるシステム・パラメータ値のチェ ック..................................... 8-9 8.5.2 未使用のグローバル・ページとグローバル・ セクションの計算......................... 8-10 8.5.3 ページ・ファイ・サイズの設定............ 8-10 8.5.4 AUTOGENユーティリティによるシステム・パ ラメータの変更........................... 8-11 9 DECwindows Motifソフトウェアの管理 9.1 DECwindows X11ディスプレイ・サーバのスタート アップ・プロシージャのカスタマイズ........... 9-1 9.2 DECwindowsベース・サポート・ファイルの追加.. 9-2 9.3 問題の確認と報告............................ 9-2 A POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティ リティを使用したインストレーション実行例 A.1 OpenVMS I64システムにおける実行例........... A-1 A.2 OpenVMS Alphaシステムに置ける実行例......... A-4 vi B ソフトウェア・コンポーネントとバージョンの確認 B.1 インストールされているコンポーネントの一覧.. B-1 B.2 インストール済みイメージのバージョンの確認.. B-2 索引 例 A-1 Version 8.2システムにおけるDECwindows Motifのインストレーション実行例.......... A-2 A-2 OpenVMS Alpha Version 8.2システムにおける DECwindows Motifのアップグレード実行例... A-5 表 1-1 必須ソフトウェア......................... 1-3 1-2 国際化DECwindows Motifおよび日本語 DECwindows Motifのインストレーションに必 要となるディスク・スペース............... 1-5 6-1 DECwindows Motifサポート・オプション..... 6-3 6-2 旧バージョンのXUIまたはMotifプログラミン グ環境用ディレクトリ..................... 6-6 6-3 インストールするアカウントのプロセス・ク ォータ................................... 6-8 6-4 OpenVMS I64システムで必要なディスク容量 (ブロック数)............................. 6-11 6-5 OpenVMS Alphaシステムで必要なディスク容量 (ブロック数) ............................ 6-13 6-6 OpenVMS I64システムにおけるシステム・パラ メータの最小値........................... 6-15 6-7 OpenVMS Alphaシステムにおけるシステム・パ ラメータの最小値......................... 6-17 vii ________________________________________________________________ まえがき 本書では,日本語OpenVMSオペレーティング・システムが稼動し ているシステムに,国際化HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.5および日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.5をイン ストールする方法について説明しています。 本書の構成 本書の構成は以下のとおりです。 第1部,日本語DECwindows Motifのインストレーション o 第1章,日本語DECwindows Motifをインストールする前の準 備作業について説明しています。 o 第2章,日本語DECwindows Motif (国際化キットおよび日本 語キット)のインストレーションについて説明しています。 o 第3章,日本語DECwindows Motifのインストレーション後の 作業について説明しています。 o 第4章,インストレーションの実行例を紹介しています。 o 第5章,エラーが発生した場合の対応方法について説明して います。 第2部,標準版DECwindows Motifのインストレーション o 第6章,標準版DECwindows Motifをインストールする前の準 備作業について説明しています。 o 第7章,POLYCENTER Software Installationユーティリティ の使用方法について説明しています。 ix o 第8章,インストレーション後の作業について説明していま す。IVP (Installation Verification Procedure)について も説明しています。 o 第9章,環境のカスタマイズおよび問題の報告について説明 しています。 o 付録 A,POLYCENTER Software Installation (PCSI)ユーテ ィリティによるインストレーション実行例を示します。 o 付録 B,DECwindows Motifソフトウェア・コンポーネント の一覧とシステムにインストールされたイメージのバージ ョンの確認方法を示します。 関連ドキュメント 本書に加えて,必要に応じて以下のドキュメントを参照してくだ さい。 o 『日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS V1.5ソフトウ ェア仕様書』 o 『日本語HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノー ト』 o 『HP DECwindows Motif for OpenVMS New Features』 o 『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引 き』 o 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 o 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マ ニュアル』 表記法 本書では次の表記法を使用しています。 x __________________________________________________________ 表記法___________意味_____________________________________ [YES] システムからの問い合わせに対する省略時の [NO] 応答は,大括弧で示されます。キー だけを押した場合は,省略時の応答を選択す ることになります。 UPPERCASE 英大文字のテキストは,コマンド,ファイ ル,パラメータ,プロシージャを示します。 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTALムとの会話型の表示例では,システム からのプロンプトおよびテキストはモノスペ ース・タイプの文字で示します。ユーザによ る入力例は太字で示します。 $ ドル記号はDCLプロンプトを示します。システ ムによっては異なる記号である場合がありま す。 Ctrl/x Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら 別のキーまたはポインティング・デバイス・ _________________ボタンを押すことを示します。_____________ xi 第1部 ________________________________________________________________ 日本語DECwindows Motifのインストレーション 第1部では,日本語DECwindows Motifの国際化キットおよび日本 語キットのインストレーションについて説明します。 国際化キットおよび日本語キットをインストールする前に,標準 版DECwindows Motifのキットをインストールする必要がありま す。標準版DECwindows Motifのインストレーションについては, 第2部を参照してください。 なお,DECwindows MotifをOpenVMSオペレーティング・システム と同時にインストールする場合は,『日本語OpenVMS V8.2インス トレーション・ガイド』を参照してください。 1 ________________________________________________________________ インストレーションの準備 この章では,日本語DECwindows Motifのインストールを実行する 前に理解しておくべき内容について説明します。 ___________________________________________________________ 1.1 リリース・ノートについて 日本語DECwindows Motifをインストールすると,次の場所にリリ ースノートがコピーされます。日本語DECwindows Motifをご使用 になる前に,リリースノートに記述されている注意事項を確認し ておいてください。 SYS$HELP:DWM_JA_JP_15.RELEASE_NOTES また,次のコマンドを実行して,キットからリリースノートを抽 出することもできます。 $ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES JDECW /SOURCE = kit_location ここでkit_locationは,日本語DECwindows Motif V1.5 for OpenVMSのキットが含まれているディレクトリ(デバイス名を含 む)です。DKA0:[KIT]にキットが置かれている場合,次のように 指定します。 $ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES JDECW /SOURCE = DKA0:[KIT] ___________________________________________________________ 1.2 必要なライセンス この節では,日本語DECwindows Motifのインストールおよび使用 の際に必要となるライセンスについて説明します。 インストレーションの準備 1-1 1.2.1 I64版のライセンスについて 日本語DECwindows Motif for OpenVMS I64に対しては,標準版 DECwindows Motif for OpenVMS I64が含まれているOpenVMS I64 Operating Environmentのライセンスが適用されます。日本語 DECwindows Motif for OpenVMS I64をご使用になるにあたり, OpenVMS I64 Operating Environmentのライセンス以外は特に必 要ありません。 1.2.2 Alpha版のライセンス登録 日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの場合,ノードまた はクラスタ上に日本語DECwindows Motifをインストールして起動 する前に,ライセンス管理機能(LMF)を使用して,プロダクト・ オーソライゼーション・キー(ライセンスPAK)を登録しなければ なりません。登録に必要なPAK情報は,ソフトウェア使用許諾証 書に記載されています。 すでにライセンスが登録されているシステムで日本語DECwindows Motifをアップデートする場合は,あたらめてライセンスPAKを登 録する必要はありません。 日本語DECwindows Motifとともに必須ソフトウェアおよびオ プション・ソフトウェアをインストールする場合は,日本語 DECwindows Motifをインストールする前にその必須ソフトウェア およびオプション・ソフトウェアのPAKも登録しておかなければ なりません。 なお日本語DECwindows Motifのライセンス情報は,インストレー ション検証プロシージャ(IVP)を起動してソフトウェアをご使用 になる前に登録しておかなければなりません。 OpenVMSシステムでライセンスを登録する場合は,システム管理 者のアカウント(SYSTEM)でログインします。次のいずれかの方法 でライセンスを登録してください。 o SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMプロシージャを呼び出します。 入力を求めるプロンプトが表示されたら,ライセンスPAKの データを入力してください。 1-2 インストレーションの準備 o DCLのプロンプトで,ライセンスPAKの情報に対応する修飾 子を指定して,LICENSE REGISTERコマンドを入力してくだ さい。 VMSクラスタの複数ノードで日本語DECwindows Motifを使用する 場合は,各ノードでライセンスを登録してください。 PAK情報の登録方法の詳細は,ソフトウェア利用許諾証書に付属 のPAKインストレーション・ガイドを参照してください。ライ センス管理機能(LMF)の使用についての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 ___________________________________________________________ 1.3 必須ソフトウェア 日本語DECwindows Motifのキットは,国際化DECwindows Motifと 日本語DECwindows Motifの2つのキットで構成されています。 国際化DECwindows Motif V1.5および日本語DECwindows Motif V1.5をインストールする前にシステムに表 1-1のソフトウェアを インストールしておく必要があります。 表 1-1 必須ソフトウェア __________________________________________________________ 必須ソフトウェア___________ソフトウェア・バージョン_______ OpenVMS V8.2 日本語OpenVMS V8.2 標準版DECwindows Motif V1.5 for_OpenVMS_______________________________________________ ___________________________________________________________ 1.4 インストレーション・プロシージャに必要な条件 この節では,日本語DECwindows Motifをインストールする際に必 要な条件(プロセス・アカウント・クォータ,システム・パラメ ータ,ディスク・スペースなど)について説明します。 インストレーションの準備 1-3 各種パラメータのチェックおよび設定の方法については,第8章 で説明されています。 1.4.1 特権 日本語DECwindows Motifをインストールする場合は,SETPRV特権 あるいは少なくとも次の特権を持つアカウントにログインする必 要があります。 o CMKRNL o WORLD o SYSPRV 1.4.2 システム・パラメータ 日本語DECwindows Motifのインストールの際には,システム・パ ラメータ値が一定の値以上に設定されていることが必要となりま す。 ただし,日本語DECwindows Motifのインストレーションの前提条 件となっている標準版DECwindows Motifがすでにインストールさ れている場合は,システム・パラメータに通常問題はありませ ん。 標準版DECwindows Motif V1.5のインストレーションに必要なシ ステム・パラメータ値については,第6.6.3項を参照してくださ い。 _______________________ 注意 _______________________ システムに,インストレーションに必要な量のグローバ ル・ページおよびグローバル・セクションがあることを確 認しない場合,DCLテーブルが壊れる可能性があります。 _____________________________________________________ 1-4 インストレーションの準備 1.4.3 プロセス・アカウントのクォータ インストール時には,インストール・プロシージャを実行するア カウントで一定のプロセス・クォータが必要になります。必要な プロセス・クォータ値については,第6.6.1項を参照してくださ い。 1.4.4 ディスク・スペース 国際化DECwindows Motifおよび日本語DECwindows Motifのインス トレーションに必要となる空きディスク・スペースを,表 1-2に 示します。 表 1-2 国際化DECwindows Motifおよび日本語DECwindows Motif のインストレーションに必要となるディスク・スペース __________________________________________________________ インストレーション前の必要ブロ キット_____________________ック数_________________________ Alpha版 270,000 I64版______________________270,000________________________ 上記の数値は,すべての製品コンポーネントをインストールする 場合に使用される最低限必要なディスク・スペースを示していま す。 システム・ディスクの空きブロック数を確認するには,DCLプロ ンプトで次のコマンドを入力してください。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE 1.4.5 システム・ディスクのバックアップ インストレーションの開始時に,システム・ディスクのバックア ップを行ったかどうかを問い合わせます。ソフトウェアをインス トールする場合は,その前にシステム・ディスクのバックアップ を行うことを推奨します。 インストレーションの準備 1-5 通常の手順でバックアップを行ってください。システム・ディス クのバックアップの実行手順についての詳細は,『OpenVMSシス テム管理者マニュアル』のシステム・ディスクのバックアップの 項を参照してください。 ___________________________________________________________ 1.5 オプションのインストール 日本語DECwindows Motifでは,次のコンポーネントがオプション として提供されます。 日本語キーマップ(Japanese Keymaps) 日本語75dpiフォント(75dpi Japanese Font) 日本語100dpiフォント(100dpi Japanese Font) 日本語OpenVMSオペレーティング・システムのインストール時に すでにこれらのコンポーネントがインストールされている場合 は,オプションのインストールは不要です。そうでない場合,あ るいは不明の場合はすべてのオプションをインストールしてくだ さい。また,以前のバージョンの日本語DECwindows Motifを削除 して日本語DECwindows Motif V1.5をインストールする場合も, すべてのオプションをインストールしてください。 オプション・コンポーネントのファイルは次のとおりです。 o 日本語キーマップ SYS$COMMON:[SYS$KEYMAP.DECW.SYSTEM]JAPANESE_*.* o 日本語75dpiフォント SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_GOTHIC_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_KMENU_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_MINCHO_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.75DPI]JDECW_SCREEN_*.* o 日本語100dpiフォント SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.100DPI]JDECW_GOTHIC_*.* SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.100DPI]JDECW_MINCHO_*.* 1-6 インストレーションの準備 ___________________________________________________________ 1.6 以前のバージョンからアップデートする場合のインストレーシ ョン手順 すでに以前のバージョンの日本語DECwindows Motifをお使いで, オペレーティング・システムのアップグレードと合わせて日本語 DECwindows Motif V1.5へアップデートする場合は,事前に日本 語DECwindows Motifをシステムから削除しておく必要がありま す。 日本語OpenVMSのインストールと同時に日本語DECwindows Motif のインストールを行う場合のインストレーション手順について は,『日本語OpenVMS V8.2インストレーション・ガイド』を参照 してください。 インストレーションの準備 1-7 2 ________________________________________________________________ 日本語DECwindows Motifのインストレーション この章では,日本語DECwindows Motifのインストレーション方法 について説明します。 なお,インストレーション時にエラーが発生した場合は第5章を 参照してください。 ___________________________________________________________ 2.1 ソフトウェア・キット 日本語DECwindows Motif for OpenVMSは,次の2つのキットで構 成されています。 o 国際化キット 各国語サポートに共通のソフトウェア・コンポーネントが 含まれています。 o 日本語キット 日本語サポート固有のソフトウェア・コンポーネントが含 まれています。 日本語DECwindows Motif V1.5の環境を作るには,標準版 DECwindows Motif V1.5がインストールされているシステム に対して,国際化キット,日本語キットの順でインストレーシ ョンを行います。標準版DECwindows Motifのインストールは, OpenVMSオペレーティング・システムのインストール中に同時に 行うことができます。標準版DECwindows Motifを単独でインスト ールする方法については,第2部を参照してください。 日本語DECwindows Motif V1.5 for OpenVMSの国際化キットおよ び日本語キットは,以下のメディアで提供されています。 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-1 __________________________________________________________ プラットフォ ーム__________提供メディア________________________________ Alpha版: 日本語OpenVMS Alphaオペレーテイング・システ ムCD-ROM または OpenVMS Alpha Software Product Library CD- ROM I64版:_______OpenVMS_I64_Operating_Environment_Update_DVD 日本語DECwindows Motif V1.5のキットは,OpenVMSが提供する PCSIユーティリティ(POLYCENTERソフトウェア・インストレーシ ョン・ユーティリティ)で処理可能なPCSI形式で提供されていま す。キット名は以下のとおりです。 __________________________________________________________ 内容___________キット名___________________________________ I64版国際化キ HP-I64VMS-DWMOTIF_I18N-V0105--1.PCSI$COMPRESSED ット I64版日本語キ HP-I64VMS-JDECW-V0105--1.PCSI$COMPRESSED ット Alpha版国際化 DEC-AXPVMS-DWMOTIF_I18N-V0105--1.PCSI$COMPRESSED キット Alpha版日本語 DEC-AXPVMS-JDECW-V0105--1.PCSI$COMPRESSED キット____________________________________________________ ___________________________________________________________ 2.2 国際化キットのインストレーション ここでは,国際化DECwindows Motif V1.5のインストール方法に ついて説明します。 なお,インストレーション実行時にユーザの入力が必要な場合に はシステム・プロンプトが表示されますが,省略時の応答が大括 弧([])で囲まれて表示されます。省略時の応答をそのまま適用 する場合は,リターン・キーを押してください。 2-2 日本語DECwindows Motifのインストレーション 1. 特権付きアカウントにログインします。 Username: SYSTEM Password: 2. POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティ リティ(PCSI)を起動します。コマンドは次のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL product_name /SOURCE=kit_location コマンド以下の要素は次のように定義されます。 product_name プロダクト名です。キット名ではありません。 国際化キットの場合,次のプロダクト名を使用します。 DWMOTIF_I18N kit_location 日本語DECwindows Motifの国際化キットを含むディレクト リ(装置名を含む)を指定します。 日本語DECwindows Motif V1.5の国際化キットは,配布メデ ィアの下記のディレクトリに含まれています。 o I64版:[JDECWI64015.KIT] o Alpha版:[JDECWAXP015.KIT] たとえば,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・シス テムのCD-ROMがDKA400にマウントされている場合,kit_ locationは DKA400:[JDECWAXP015.KIT] となります。この場合のPRODUCTコマンド全体の指定は,次 のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF_I18N /SOURCE=DKA400:[JDECWAXP015.KIT] PRODUCTコマンド起動後,次の問い合わせに対してReturnキ ーを押して,インストレーションを開始してください。 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-3 The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] 3. インストールが実行されます。 実際にインストレーションが実行されます。 Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5: DECwindows Motif/I18N This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 2830 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 10 Installation of DECwindows Motif/I18N for OpenVMS Alpha V1.5 completed. You can install Locale Language Variant of DECwindows Motif. これでインストレーションは完了しました。この後続いて 日本語キットをインストールしてください。 ___________________________________________________________ 2.3 日本語キットのインストレーション 次の手順に従って,日本語キットをインストールします。 1. 特権付きアカウントにログインします。 Username: SYSTEM Password: 2-4 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2. POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティ リティ(PCSI)を起動します。コマンドは次のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL product_name /SOURCE=kit_location コマンド以下の要素は次のように定義されます。 product_name プロダクト名です。キット名ではありません。 日本語キットの場合,次のプロダクト名を使用します。 JDECW kit_location 日本語DECwindows Motifのキットを含むディレクトリ(装置 名を含む)を指定します。 日本語DECwindows Motif V1.5の日本語キットは,配布メデ ィアの下記のディレクトリに含まれています。 o I64版:[JDECWI64015.KIT] o Alpha版:[JDECWAXP015.KIT] たとえば,日本語OpenVMS Alphaオペレーティング・システ ムのCD-ROMがDKA400にマウントされている場合,product_ locationは DKA400:[JDECWAXP015.KIT] となります。この場合のPRODUCTコマンド全体の指定は,次 のとおりです。 $ PRODUCT INSTALL JDECW /SOURCE=DKA400:[JDECWAXP015.KIT] PRODUCTコマンド起動後,次の問い合わせに対してReturnキ ーを押して,インストレーションを開始してください。 The following product has been selected: DEC AXPVMS JDECW V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] 3. インストールするオプションを選択します。 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-5 オプションについてPCSIから次のような問い合わせがあり ます。 Do you want the defaults for all options? [YES] 日本語DECwindows Motifでは,次のコンポーネントがオプ ションとしてインストールされます。 日本語キーマップ(Japanese Keymaps) 日本語75dpiフォント(75dpi Japanese Font) 日本語100dpiフォント(100dpi Japanese Font) 日本語OpenVMSオペレーティング・システムのインストール 時にすでにこれらのコンポーネントがインストールされて いる場合は,オプションのインストールは不要です。そう でない場合,あるいは不明の場合はすべてのオプションを インストールしてください。また,以前のバージョンの日 本語DECwindows Motifを削除して日本語DECwindows Motif V1.5をインストールする場合も,すべてのオプションをイ ンストールしてください。詳しくは第1.5節を参照してくだ さい。 すべてのオプションをインストールする場合,およびイン ストールしない場合の手順はそれぞれ次のとおりです。 o すべてのオプションをインストールする場合 最初の質問にYESを入力してデフォルトの動作を選択し ます。これによってすべてのオプションがインストー ルされます。 以下はすべてのオプションをインストールする場合 の例です。この例ではDo you want to review the options?という質問にyesを入力して,インストールさ れるオプションを確認しています。 Do you want the defaults for all options? [YES] Do you want to review the options? [NO] yes DEC AXPVMS JDECW V1.5: DECwindows Motif/Japanese Do you need to install Japanese keymaps?: YES Do you need to install 100dpi Japanese font?: YES Do you need to install 75dpi Japanese font?: YES Are you satisfied with these options? [YES] 2-6 日本語DECwindows Motifのインストレーション o インストールしない場合 最初の質問にNOを入力します。すると各オプションに ついてインストールするかどうか聞いてくるので,す べてNOを入力します。 以下はオプションをインストールしない場合の例で す。この例ではDo you want to review the options? という質問にyesを入力して,インストールされるオプ ションを確認しています。 Do you want the defaults for all options? [YES] no Do you need to install Japanese keymaps? [YES] no Do you need to install 100dpi Japanese font? [YES] no Do you need to install 75dpi Japanese font? [YES] no Do you want to review the options? [NO] yes DEC AXPVMS JDECW V1.5: DECwindows Motif/Japanese Do you need to install Japanese keymaps?: NO Do you need to install 100dpi Japanese font?: NO Do you need to install 75dpi Japanese font?: NO Are you satisfied with these options? [YES] 4. インストールが実行されます。 実際にインストレーションが実行されます。 Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS JDECW V1.5 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100 The following product has been installed: DEC AXPVMS JDECW V1.5 Layered Product DEC AXPVMS JDECW V1.5: DECwindows Motif/Japanese This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 13300 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 40 日本語DECwindows Motifのインストレーション 2-7 Installation Verification Procedure (IVP) can be run after reboot. The IVP is SYS$TEST:DECW$IVP_JA_JP.COM. Installation of DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS Alpha completed. Check whether this product have the following PAKs registerd and loaded. PAK Name DW-MOTIF DW-MOTIF-UI-JAPANESE These are required to run any DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS application. If your system is already running DECwindows Motif, restart DECwindows Motif with the following DCL command: $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART If your system has not run DECwindows Motif yet, start DECwindows Motif with the following DCL command: $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP これでインストレーションは完了しました。DECwindows Motifのインストレーション前のシステム構成に応じて, DECwindowsを起動,または再起動する必要があることに注 意してください。 2-8 日本語DECwindows Motifのインストレーション 3 ________________________________________________________________ インストレーション後の作業 日本語DECwindows Motifをインストールした後,次の作業を行わ なければなりません。 o DECwindows Motifソフトウェアの再起動 o インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行 ___________________________________________________________ 3.1 DECwindows Motifソフトウェアの再起動 システムでDECwindows Motifをすでに起動している場合は,次の DCLコマンドを使用してDECwindows Motifを再起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART システムでまだDECwindows Motifを起動していない場合は,次の DCLコマンドを使用してDECwindows Motifを起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP ___________________________________________________________ 3.2 インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行 インストレーションが完了し,DECwindows Motifを再起動した場 合は,インストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行するこ とを推奨します。次のコマンドを使用して,インストレーション 検証プロシージャを実行します。 $ @SYS$COMMON:[SYSTEST]DECW$IVP_JA_JP.COM インストレーション後の作業 3-1 ___________________________________________________________ 3.3 キーボードの省略時の設定 ワークステーションで日本語キーボードを使用している場合は, キーボードの省略時の設定をすることができます。 まず,キーボードを裏返してモデル番号を確認してください。シ ステムにインストールされているキーマップは,スタイル・マネ ージャのキーボード,もしくはセッション・マネージャのキー ボード設定のダイアログ・ボックス内のキーボード・リストに 表示されます。この中から適当なものを選択し,DECW$DEFAULT_ KEYBOARD_MAP に設定してください。 OpenVMS I64システムで日本語DECwindows Motifをお使いになる 場合は,『日本語DECwindows Motifリリース・ノート』の第6章 のUSBキーボードのサポートに関する項も参照してください。 3-2 インストレーション後の作業 4 ________________________________________________________________ インストレーション/アンインストレーション実行例 ここでは,インストレーションの実行例と旧バージョンを削除す るアンインストレーションの例を紹介します。 ___________________________________________________________ 4.1 インストレーション実行例 以下に,日本語OpenVMS Version 8.2システムに国際化 DECwindows Motif V1.5および日本語DECwindows Motif V1.5 をインストールする場合の実行例を紹介します。 インストールは,国際化DECwindows Motif V1.5,日本語 DECwindows Motif V1.5の順に行います。 この例では,DECnetがシャットダウンしていて,ユーザがログイ ンしていないことを前提としています。 4.1.1 国際化DECwindows Motif V1.5のインストレーション $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF_I18N /source=DKA400:[JDECWAXP015.KIT] The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5: DECwindows Motif/I18N Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hewlett-Packard Company インストレーション/アンインストレーション実行例 4-1 * This product does not have any configuration options. Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...90%...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5: DECwindows Motif/I18N This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 3900 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 11 Installation of DECwindows Motif/I18N for OpenVMS Alpha completed. You can install Locale Language Variant of DECwindows Motif. $ 4.1.2 日本語DECwindows Motif V1.5のインストレーション この例では,すべてのオプションをインストールします。 $ PRODUCT INSTALL JDECW /source=DKA400:[JDECWAXP015.KIT] The following product has been selected: DEC AXPVMS JDECW V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS JDECW V1.5: DECwindows Motif/Japanese Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hewlett-Packard Company This product uses the PAK: DW-MOTIF and DW-MOTIF-UI-JAPANESE 4-2 インストレーション/アンインストレーション実行例 Do you want the defaults for all options? [YES] yes Do you want to review the options? [NO] yes DEC AXPVMS JDECW V1.5: DECwindows Motif/Japanese Do you need to install Japanese keymaps?: YES Do you need to install 100dpi Japanese font?: YES Do you need to install 75dpi Japanese font?: YES Are you satisfied with these options? [YES] Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS JDECW V1.5 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100 The following product has been installed: DEC AXPVMS JDECW V1.5 Layered Product DEC AXPVMS JDECW V1.5: DECwindows Motif/Japanese This product requires the following SYSGEN parameters: GBLPAGES add 13300 This product requires the following SYSGEN parameters: GBLSECTIONS add 40 Installation Verification Procedure (IVP) can be run after reboot. The IVP is SYS$TEST:DECW$IVP_JA_JP.COM. Installation of DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS Alpha completed. Check whether this product have the following PAKs registerd and loaded. PAK Name DW-MOTIF DW-MOTIF-UI-JAPANESE These are required to run any DECwindows Motif/Japanese for OpenVMS application. If your system is already running DECwindows Motif, restart DECwindows Motif with the following DCL command: $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART インストレーション/アンインストレーション実行例 4-3 If your system has not run DECwindows Motif yet, start DECwindows Motif with the following DCL command: $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP $ ___________________________________________________________ 4.2 アンインストレーションの実行例 以下に,国際化DECwindows Motif V1.5および日本語DECwindows Motif V1.5をアンインストールする実行例を紹介します。 アンインストールは,日本語DECwindows Motif V1.5,国際化 DECwindows Motif V1.5の順に行います。 この例では,DECnetがシャットダウンしていて,ユーザがログイ ンしていないことを前提としています。 4.2.1 日本語DECwindows Motif V1.5のアンインストレーション $ PRODUCT REMOVE JDECW The following product has been selected: DEC AXPVMS JDECW V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS JDECW V1.5 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100% The following product has been removed: DEC AXPVMS JDECW V1.5 Layered Product $ 4-4 インストレーション/アンインストレーション実行例 4.2.2 国際化DECwinndows Motif V1.5のアンインストレーション $ PRODUCT REMOVE DWMOTIF_I18N The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 DISK$1:[VMS$COMMON.] Portion done: 0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100 The following product has been removed: DEC AXPVMS DWMOTIF_I18N V1.5 Layered Product $ インストレーション/アンインストレーション実行例 4-5 5 ________________________________________________________________ エラーからの回復 ここでは,製品のインストレーション時あるいは製品の使用時に 発生する可能性のある障害あるいはエラーに対処するための情報 を提供します。 ___________________________________________________________ 5.1 日本語DECwindows Motifのインストレーション・エラー インストレーション時に問題を検出した場合は,ユーザにそれを 通知し,インストレーションを継続するかどうか問い合わせま す。ある状況の場合は,YESと応答して処理を継続することがで きます。インストレーション処理を中止し,問題を修正する場合 はNOと応答するかReturnキーを押します。続いて,問題を修正し て,インストレーションを再度実行します。 インストレーションに失敗した場合は,次のメッセージが表示さ れます。 %PCSI-E-S_OPFAIL, operation failed %PCSIUI-E-ABORT, operation terminated due to an unrecoverable error condition インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合 はエラーが発生する可能性があります。 o オペレーティング・システムのバージョンが正しくない場 合。 o 必要とするソフトウェア・バージョンが正しくない場合。 o インストレーションに必要なクォータが不足している場 合。 o インストレーションに必要なシステム・パラメータ値が不 足している場合。 o 製品ライセンスが登録されていない場合。 エラーからの回復 5-1 これらの条件により発生したエラー・メッセージについての説明 は,システム・メッセージ,回復手順,OpenVMSソフトウェア・ インストレーションに関するOpenVMSドキュメントを参照してく ださい。上記の状態が通知された場合は,メッセージに記述され ている適切な処置を行う必要があります。 インストレーションに必要な条件については,第1章を参照して ください。 5-2 エラーからの回復 第2部 ________________________________________________________________ 標準版DECwindows Motifのインストレーション 第2部では標準版DECwindows Motifのインストレーションについ て説明します。 標準版DECwindows Motifは,OpenVMSのインストレーション・プ ロシージャを使用してオペレーティング・システムと同時にイン ストールすることも可能です。 ここでは,標準版DECwindows Motifを単独でインストールする場 合の手順について説明します。 6 ________________________________________________________________ インストレーションの準備 ここでは,POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユー ティリティを使用して,標準版DECwindows Motifソフトウェアを インストールするために必要な準備と条件について説明します。 DECwindows Motifをインストールし設定を行うには,適切なバー ジョンのOpenVMSオペレーティング・システムと充分な容量のメ モリ,およびライセンスが必要です。また,システムのアップグ レードの場合は,OSF/Motif Release 1.1.3プログラミング・フ ァイルあるいはブックリーダ・ファイルのカスタマイズ内容の保 管が必要な場合があります。 この節の構成と内容は次のとおりです。 o 第6.1節,必要なハードウェアとメモリ o 第6.2節,必要なオペレーティング・システム・ソフトウェ ア o 第1.2節,必要なライセンス o 第6.4節, OSF/Motif Release 1.1.3およびXUIプログラミン グ・ファイルの保管 o 第6.5節,設定したブックリーダ・ファイルの保管 o 第6.6節,インストレーション・プロシージャの実行に必要 な前提条件 _______________________ 注意 _______________________ インストレーションを始める前にリリース・ノートをお読 みください。オンライン・リリース・ノートが用意されて います。リリース・ノートを参照する方法については第 7.2節を参照してください。 _____________________________________________________ インストレーションの準備 6-1 ___________________________________________________________ 6.1 必要なハードウェアとメモリ DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.5ソフトウェアは, OpenVMS Version 8.2がサポートするすべてのプロセッサにイン ストールすることができます。サポートされているハードウェア の一覧については,OpenVMSおよびDECwindows Motifのソフトウ ェア仕様書(SPD)を参照してください。 OpenVMS Alphaシステムでは最低64 MBのメモリが必要になりま す。可能であれは128 MB以上のメモリを用意することをお勧めし ます。 OpenVMS I64システムでは,必要な最低メモリ容量はそれぞれの Integrityサーバによって異なります。一般的には,512 MBのメ モリ構成をお勧めします。詳細はOpenVMSのSPDを参照してくださ い。 ___________________________________________________________ 6.2 必要なオペレーティング・システム・ソフトウェア DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.5のインストールに は,システムにOpenVMS Version 8.2オペレーティング・システ ムがインストールされていることが必要です。 サポートされているバージョンのOpenVMSがシステムにインスト ールされていない場合は,DECwindows Motifをインストールしよ うとするとインストレーションが失敗します。 OpenVMSオペレーティング・システムには,DECwindows Motifを サポートするコンポーネントのサブセットが2つ含まれていま す。DECwindows Motifソフトウェアを使用するには,表 6-1に示 すコンポーネントがインストールされた状態でOpenVMSシステム が稼動している必要があります。 6-2 インストレーションの準備 表 6-1 DECwindows Motifサポート・オプション __________________________________________________________ オプション________説明____________________________________ DECwindows Motif このコンポーネントはDECwindows Motif ネットワーク・ト のインストレーション,およびDECwindows ランスポートおよ Motifアプリケーションの実行に必要です。 びベース・システ OpenVMSのインストレーション時にこのオプ ム・サポート ションのインストレーションを行うかどうか 問い合わせるプロンプトが表示されます。 OpenVMSのこのオプションがインストールさ れているかどうか確認するには,次のファイ ルが存在するかどうかを確認してください。 SYS$LIBRARY:DECW$TRANSPORT_COMMON.EXE __________________________________________________________ (次ページに続く) インストレーションの準備 6-3 表 6-1 (続き) DECwindows Motifサポート・オプション __________________________________________________________ オプション________説明____________________________________ DECwindows X11 このコンポーネントは,システムに Display Server, DECwindows Motifアプリケーションその フォントおよびデ 他のX11アプリケーションを表示するために バイス・ドライバ 必要です。OpenVMSのインストレーション時 に,このオプションをインストールするかど うかのプロンプトが表示されます。 OpenVMSにこのオプションがインストールさ れているかどうか確認するには,次のファイ ルが存在するかどうかを確認してください。 SYS$SYSTEM:DECW$SERVER_MAIN.EXE システムにDECW$SERVER_MAIN.EXEファイルが ない場合は,ローカル・システムにX Window アプリケーションを表示することはできませ ん[1]。DECwindows Motifのインストレーシ ョン・プロシージャは,ワークステーション のサポートなしでインストレーションを継続 するかどうかのプロンプトを表示します。 OpenVMSをインストールした後にDECwindows デバイス・サポートを追加する方法について は,第9.2節を参照してください。 [1]このコンポーネントがローカルにインストールされていない_ 場合は,DECwindows MotifアプリケーションをDECwindows X11 Display Serverがインストールされたリモート・システムに表示 させてください。 __________________________________________________________ ___________________________________________________________ 6.3 必要なライセンス インストレーション検証プロシージャ(IVP)を起動してソフトウ ェアを使用する前に,DECwindows Motifのライセンスを登録して おかなければなりません。 ライセンス管理機能LMFを使用してライセンスを登録するには, システム管理者のアカウント(SYSTEM)でログインします。次のい ずれかの方法でライセンスを登録してください。 6-4 インストレーションの準備 o SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMプロシージャを呼び出します。 入力を求めるプロンプトが表示されたら,ライセンスPAKの データを入力してください。 o DCLのプロンプトで,ライセンスPAKの情報に対応する修飾 子を指定して,LICENSE REGISTERコマンドを入力してくだ さい。 VMSクラスタの複数ノードでDECwindows Motifを使用する場合 は,このインストレーションの完了後,他のノードでもライセン スを登録してください。 DECwindows Motifソフトウェアのライセンスがすでに登録されて いるノードあるいはクラスタに対してアップデートを行う場合 は,ライセンスPAKの新規登録の必要はありません。 ライセンス管理機能(LMF)の使用についての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 以下の項で,それぞれのプラットフォームに固有のライセンス情 報について説明します。 6.3.1 OpenVMS Alphaシステムでのライセンス ノードまたはクラスタ上にDECwindows Motifソフトウェアをイン ストールして起動する前に,ライセンス管理機能(LMF)を使用し て,DW-MOTIFライセンスPAK,あるいはNET-APP-SUP-150などの DECwindows Motifのサポートを含む別のライセンスPAKを登録す る必要があります。ライセンスとメディアをあわせて注文した場 合はライセンスPAK情報はキットとともに提供されます。それ以 外の場合は,ライセンスの注文に応じて別途提供されます。 6.3.2 OpenVMS I64システムでのライセンス DECwindows Motifをインストールする前に,DECwindows Motifレ イヤード製品を含むOpenVMS I64 Operating Environment (OE)の ライセンスを登録しておく必要があります。OpenVMS I64のOEに ついては,HP OpenVMS I64およびDECwindows MotifのSPDを参照 してください。 インストレーションの準備 6-5 ___________________________________________________________ 6.4 OSF/Motif Release 1.1.3およびXUIプログラミング・ファイル の保管 DECwindows Motifソフトウェアで提供されるX Windowおよび OSF/Motifライブラリは,V1.2より前のバージョンに付属のライ ブラリとの互換性がありません。ランタイムの互換性は維持され ていますが,OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIのプログラミン グ環境は,それよりあとのOSF/Motifリリース1.2のプログラミン グ環境との互換性はありません。 DECwindows Motifの旧バージョンで提供されていたXUIおよび OSF/Motifリリース1.1.3環境でのプログラミング・サポート は,現在のDECwindows Motif製品ではサポートされていません。 DECwindows Motifのインストレーション時に,システムに存在す るXUIおよびOSF/Motifリリース1.1.3のプログラミング・ファイ ルを保管するかどうかを選択することができます。これらのプロ グラミング・ファイルの保管を選択した場合はサブディレクト リにファイルが移され,以後のプログラミングでそれらを利用 することができす。具体的には,表 6-2に示す各ディレクトリ に[.DECW$113]というサブディレクトリが作成され,古いファイ ルがこのサブディレクトリに移されます。 表 6-2 旧バージョンのXUIまたはMotifプログラミング環境用ディレク トリ ________________________________________________________________ ディレクトリ__内容___________新しい位置_________________________ DECW$INCLUDE Cヘッダ・ファ SYS$SYSROOT:[DECW$INCLUDE.DECW$113] イル SYS$SYSTEM UILコンパイラ SYS$SYSROOT:[SYSEXE.DECW$113] SYS$LIBRARY 非C言語バイン SYS$SYSROOT:[SYSLIB.DECW$113] ______________ディング__________________________________________ _______________________ 注意 _______________________ 保管したプログラミング・ファイルを利用する方法につい ては,『HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノ ート』を参照してください。 _____________________________________________________ 6-6 インストレーションの準備 ___________________________________________________________ 6.5 設定したブックリーダ・ファイルの保管 インストレーション・プロシージャによって,次のファイルがデ フォルト・バージョンに置き換えられます。 SYS$SYSROOT:[DECW$BOOK]LIBRARY.DECW$BOOKSHELF カスタマイズしたファイルを保管したい場合は,DECwindows Motifソフトウェアをインストールする前に,別のディレクトリ にコピーするか,名称を変更して削除されないようにします。 カスタマイズしたファイルを別のディレクトリにコピーする場合 は,ディレクトリを作成して,DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMフ ァイルにグローバル・シンボルを定義します。 次の手順に従って,SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL]という名前の ブックリーダ用のディレクトリを作成します。 1. 次のようにディレクトリを作成し,WORLDの読み取りアクセ スを指定します。 $ CREATE/DIRECTORY/PROTECTION=WORLD:R - _$ SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL] 2. 次のようにLIBRARY.DECW$BOOKSHELFファイルを新しいディ レクトリにコピーします。 $ COPY SYS$SYSROOT:[DECW$BOOK]LIBRARY.DECW$BOOKSHELF - _$ SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL]*/LOG 3. SYS$MANAGERディレクトリにDECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM コマンド・ファイルが存在しない場合は,次のようにテ ンプレート・ファイルをコマンド・ファイルにコピーしま す。 $ COPY SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - _$ SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM/LOG 4. DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMファイルを編集して次の1行 を追加し,グローバル・シンボルのDECW$BOOKがブックリー ダのディレクトリを示すようにします。 $ DECW$BOOK == "SYS$COMMON:[DECW$BOOK_LOCAL]" インストレーションの準備 6-7 5. 製品のインストレーション後およびDECwindowsの起動後(た とえば,システムのリブート後など)に手順4を実行した場 合は,次のコマンドを使用してDECwindows Motifを再起動 します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART DECwindows Motif環境の設定手順についての詳細は,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してく ださい。 ___________________________________________________________ 6.6 インストレーション・プロシージャの実行に必要な前提条件 ここでは,PCSIを使用してDECwindows Motifソフトウェアをイン ストールする際に必要な前提条件について説明します。 6.6.1 プロセス・アカウントのクォータ 表 6-3に,インストレーション・プロシージャが必要とするクォ ータを示します。 表 6-3 インストールするアカウントのプロセス・クォータ __________________________________________________________ クォータ_______値_________________________________________ ASTLM 250 BIOLM 150 BYTLM 64,000 DIOLM 150 ENQLM 2,000 __________________________________________________________ (次ページに続く) 6-8 インストレーションの準備 表 6-3 (続き) インストールするアカウントのプロセス・クォ ータ __________________________________________________________ クォータ_______値_________________________________________ FILLM__________100________________________________________ OpenVMS AUTHORIZEユーテリィティを使用して,利用者登録ファ イル(UAF)内のインストレーション・アカウントのプロセス・ク ォータの確認および変更を行います(サイトによっては,特定の アカウントあるいはユーザに対して,AUTHORIZEユーティリティ の使用を制限している場合があります)。たとえば,インストレ ーション・アカウントaccount-nameのBYTLMクォータを変更する には,次のコマンドを入力してください。 $ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE UAF> SHOW account-name UAF> MODIFY account-name /BYTLM = 32768 UAF> SHOW account-name UAF> EXIT $ LOGOUT インストレーション・アカウントのクォータを変更した場合は, 新しい値を有効にするために一度ログアウトした後に再度ログイ ンしてください。以上で,インストレーションに進むことができ ます。 ユーザ・アカウント・クォータはSYS$SYSTEM:SYSUAF.DATファイ ルに保存されています。アカウント・クォータを変更する手順に ついての詳細は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リフ ァレンス・マニュアル』を参照してください。 6.6.2 ディスク容量 以下の表を使用して,DECwindows Motifのソフトウェア・コンポ ーネントをインストールするために必要な空きスペースがシステ ム・ディスクにあるかどうか確認します。ただし,すべてのコン ポーネントをインストールしない場合は,実際に使用するディス ク・スペースはこれよりも少なくなります。 インストレーションの準備 6-9 システム・ディスクの空きブロック数を確認するには,DCLプロ ンプトで次のコマンドを入力してください。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE インストレーション・プロシージャは,システム・ディスクの空 きスペースをチェックします。空きスペースが十分でない場合 は,次のいずれかの方法を選択することができます。 o インストールするオプション・ファイルの数を減らす。 o インストレーションを強制終了し,システム・ディスクの 空きスペースを増やしてから,インストレーションを再度 実行する。 o ディスクの空きスペースが足りなくなる可能性があること を承知した上で,継続してインストレーションを行う。 _______________________ 注意 _______________________ インストール中に必要な空きスペースが不足すると,イン ストレーション・プロシージャは失敗します。 _____________________________________________________ 6-10 インストレーションの準備 表 6-4 OpenVMS I64システムで必要なディスク容量(ブロック 数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ インストレーション・オ 40,000[1] 40,000 40,000 ーバーヘッド: LBXサポート: 1,020 1,020 1,020 クライアント・ソフトウ ェア: クライアント・ベー 114,970 114,970 ス・キット デスクトップ・サポ ート 新しいデスクト 63,510 ップ DECwindowsデス 13,600 クトップ 新しいデスクト 2,810 ップ用の リファレンス・ ページ デスクトップ小 79,920 計 プログラミング環境 [1]余分のディスク・スペース割り当て(ディスク・クラスタ・サ イズに依存),PCSIオーバーヘッド,ログ・ファイルを含む。こ の値は,LBX,クライアント・ソフトウェアを組み合わせたイン ストレーションのための値です。 __________________________________________________________ (次ページに続く) インストレーションの準備 6-11 表 6-4 (続き) OpenVMS I64システムで必要なディスク容量(ブ ロック数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ C, C++ 8,970 FORTRAN 2,080 Pascal 3,060 新しいデスクト 150 ップ プログラミング 14,260 小計 サンプル・プログラ ム サウンド・サン 1,670 プル プログラミン 12,290 グ・サンプル 新しいデスクト 1,250 ップのサンプル サンプル小計 15,210 クライアント合計 224,360 すべてのコンポーネント 265,380 の合計:___________________________________________________ 6-12 インストレーションの準備 表 6-5 OpenVMS Alphaシステムで必要なディスク容量(ブロック 数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ インストレーション・オ 40,000[1] 40,000 40,000 ーバーヘッド: LBXサポート: 450 450 450 クライアント・ソフトウ ェア: クライアント・ベー 57,030 57,030 ス・キット デスクトップ・サポ ート 新しいデスクト 43,410 ップ DECwindowsデス 7,850 クトップ 新しいデスクト 2,810 ップ用の リファレンス・ ページ デスクトップ小 54,090 計 プログラミング環境 [1]余分のディスク・スペース割り当て(ディスク・クラスタ・サ イズに依存),PCSIオーバーヘッド,ログ・ファイルを含む。こ の値は,LBX,クライアント・ソフトウェアを組み合わせたイン ストレーションのための値です。 __________________________________________________________ (次ページに続く) インストレーションの準備 6-13 表 6-5 (続き) OpenVMS Alphaシステムで必要なディスク容量 (ブロック数) __________________________________________________________ コンポーネント/サブ・コ ンポーネント_____________容量________小計________合計_____ C, C++ 7,910 FORTRAN 2,080 Pascal 3,060 新しいデスクト 150 ップ プログラミング 13,020 小計 サンプル・プログラ ム サウンド・サン 1,550 プル プログラミン 10,290 グ・サンプル 新しいデスクト 1,250 ップのサンプル サンプル小計 13,090 変換イメージ・サポ 28,330 28,330 ート クライアント合計 165,780 すべてのコンポーネント 206,740 の合計:___________________________________________________ 6-14 インストレーションの準備 6.6.3 システム・パラメータ 以下の表を参照して,DECwindowsの実行に必要なオペレー ティング・システムのシステム・パラメータ値の推奨値を 確認してください。DECwindowsのインストレーションによ り,AUTOGENがCLU$PARAMS.DATファイルの入力として使用す るNEWPARAMS.DATファイルが提供されます。CLU$PARAMS.DATファ イルは,NEWPARAMS.DATを使用してAUTOGENにシステム・パラメー タ要件値を提供するレイヤード・プロダクトから,システム・パ ラメータの要件値を取得します。ほとんどの場合,この処理によ りMODPARAMS.DATファイルの修正は必要なくなります。 ご利用のプログラムとアプリケーションの種類に応じて,一 部の設定について表の値より大きな値が必要となる場合もあり ます。より大きな値が必要な場合は,AUTOGENを実行する前に MODPARAMS.DATファイルを修正する必要があります。チューニン グに関するその他の情報については,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してください。 表 6-6 OpenVMS I64システムにおけるシステム・パラメータの 最小値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ______________値____________________________________ GBLSECTIONS 1,000[1] GBLPAGES 150,000[1] GBLPAGFIL 4,096 [1]グローバル・ページおよびグローバル・セクションを使用___ するアプリケーションをすでにインストールしてある場合は, 表より高いパラメータ値が必要となることがあります。シス テムをブートすると,DECWindows Motifの起動時にシステム の未使用のGBLPAGESおよびGBLSECTIONSの値がチェックされま す。GBLPAGESおよびGBLSECTIONSに十分な空きがない場合は, DECwindows Motifの起動プロシージャが,警告と各パラメータの 推奨値を出力します。 __________________________________________________________ (次ページに続く) インストレーションの準備 6-15 表 6-6 (続き) OpenVMS I64システムにおけるシステム・パラメ ータの最小値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ______________値____________________________________ SWPOUTPGCNT 512 MAXBUF 8,192 CHANNELCNT 255 PROCSECTCNT 64 PQL_MASTLM 100 PQL_MBIOLM 100 PQL_MBYTLM 100,000 PQL_MDIOLM 100 PQL_MENQLM 300 PQL_MFILLM 100 PQL_MPRCLM 10 PQL_MWSDEFAULT 4,096 PQL_MWSQUOTA 8,192 PQL_MWSEXTENT 16,384 CLISYMTBL 512 GH_RES_CODE 3,072 IMGREG_PAGES 10,000 __________________________________________________________ (次ページに続く) 6-16 インストレーションの準備 表 6-6 (続き) OpenVMS I64システムにおけるシステム・パラメ ータの最小値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ______________値____________________________________ WINDOW_SYSTEM 1 NPAGEDYN 4,194,304 PAGEDYN 4,194,304 WSMAX______________131,072________________________________ 表 6-7 OpenVMS Alphaシステムにおけるシステム・パラメータ の最小値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ______________値____________________________________ GBLSECTIONS 600[1] GBLPAGES 150,000[1] GBLPAGFIL 4,096 SWPOUTPGCNT 512 MAXBUF 8,192 [1]グローバル・ページおよびグローバル・セクションを使用___ するアプリケーションをすでにインストールしてある場合は, 表より高いパラメータ値が必要となることがあります。シス テムをブートすると,DECWindows Motifの起動時にシステム の未使用のGBLPAGESおよびGBLSECTIONSの値がチェックされま す。GBLPAGESおよびGBLSECTIONSに十分な空きがない場合は, DECwindows Motifの起動プロシージャが,警告と各パラメータの 推奨値を出力します。 __________________________________________________________ (次ページに続く) インストレーションの準備 6-17 表 6-7 (続き) OpenVMS Alphaシステムにおけるシステム・パラ メータの最小値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ______________値____________________________________ CHANNELCNT 255 PROCSECTCNT 128 PQL_MASTLM 100 PQL_MBIOLM 100 PQL_MBYTLM 100,000 PQL_MDIOLM 100 PQL_MENQLM 300 PQL_MFILLM 100 PQL_MPRCLM 10 PQL_MWSDEFAULT 1,024 PQL_MWSQUOTA 2,048 PQL_MWSEXTENT 8,192 CLISYMTBL 512 GH_RES_CODE 1,584 IMGREG_PAGES 10,000 WINDOW_SYSTEM 1 NPAGEDYN 1,348,576 __________________________________________________________ (次ページに続く) 6-18 インストレーションの準備 表 6-7 (続き) OpenVMS Alphaシステムにおけるシステム・パラ メータの最小値 __________________________________________________________ システム・パラ メータ______________値____________________________________ PAGEDYN 704,288 WSMAX_______________12,000________________________________ _______________________ 注意 _______________________ インストレーションで必要とするグローバル・ページおよ びグローバル・セクションに満たない場合,DCLテーブル が壊れる可能性があります。 _____________________________________________________ 6.6.4 システム・ディスクのバックアップ ソフトウェアをインストールする場合は,その前にシステム・デ ィスクのバックアップを行うことをお勧めします。インストレー ション開始時に,インストレーション・プロシージャから,シス テム・ディスクのバックアップを行ってあるかどうか問い合わせ があります。通常の手順でバックアップを行ってください。シス テム・ディスクのバックアップの実行手順についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュ アル』のバックアップ・ユーティリティの項を参照してくださ い。 6.6.5 他のユーザへの通知 インストレーションの前に,特定の製品をインストールしようと していること,およびインストレーション中はログアウトしなけ ればならないことをシステムにログインしているユーザに通知し ます。次の手順に従って,他にログインしているユーザがいない ことを確認してください。 1. DCLプロンプトに次のコマンドを入力して,現在ログインし ている他のユーザにログアウトするよう通知します。 インストレーションの準備 6-19 $ REPLY/ALL/BELL/SHUTDOWN "Log out for the installation of - _$ Compaq DECwindows Motif for OpenVMS, Version 1.2--6 please..." 2. DCLプロンプトに次のコマンドを入力して,非特権ユーザが システムにログインできないようにします。 $ SET LOGINS/INTERACTIVE=0 可能な場合は,システムに再度ログインできるまでの予想時間を ユーザに通知するようにしてください。 6-20 インストレーションの準備 7 ________________________________________________________________ POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用 方法 ここでは,POLYCENTERソフトウェア・インストレーション(PCSI) ユーティリティを使用して,DECwindows Motifをインストール する方法について説明します。DECwindows Motif製品では,DCL (Digital Command Language)インタフェースを使用したPCSIをサ ポートしています。 この節の構成および内容は次のとおりです。 o 第7.1節,ヘルプ情報の参照 o 第7.2節,製品のリリース・ノートの取り出しと印刷 o 第7.3節, DECwindows Motifのインストレーション o 第7.4節,エラーからの回復 システムにソフトウェア製品をインストールし,管理する方法お よび手順についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュア ル』を参照してください。このマニュアルでは,インストレーシ ョンを開始する前の準備に関する情報の他,次のような各種トピ ックについての有用な情報が提供されています。 o インストールした製品の削除 o インストールした製品の設定変更 o 新しいロケーションへのソフトウェア・キットのコピー o 製品情報の検索 必要とされるソフトウェアおよびライセンスについての情報は, 第6.2節を参照してください。 _______________________ 警告 _______________________ システム・ディスクのバックアップ・コピーがない場合 は,DECwindows Motifをインストールしないようにして ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-1 ください。DECwindows Motifをインストールする前に, (『OpenVMS Upgrade and Installation Supplement』に記 載されている手順で)システム・ディスクのバックアップ を行ってください。 インストレーション・プロシージャを開始する前に,第6 章に目を通し,インストレーションの前提条件と必要条件 を確認してください。 _____________________________________________________ ___________________________________________________________ 7.1 ヘルプ情報の参照 インストレーション・ユーティリティだけでなく,すべての PRODUCTコマンドおよび修飾子に関するオンライン・ヘルプを利 用することができます。具体的なコマンドに関するヘルプを呼び 出すには,DCLプロンプトでHELPコマンドの後にそのコマンド名 と製品名を入力してください。 PRODUCTコマンドおよび修飾子についての詳細は,次のドキュメ ントを参照してください。 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マ ニュアル』 『OpenVMS DCLディクショナリ』 製品のインストレーション中にPCSIユーティリティが問い合わ せる質問についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュア ル』を参照してください。問い合わせが表示された場合は,たと えば次のようにして応答します。 o 値を入力し,Returnキーを押してオプションを選択しま す。 o Returnキーを押して,省略時の値を選択します。 o 応答を確認します。 オプションを選択するか,省略時の値を選択して質問に応 答すると,インストレーション・ユーティリティは応答の 内容を要約して画面に表示します。 7-2 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 この時点で,入力した内容に問題がないか,このままイ ンストレーションを継続してもよいか問い合わせがありま す。入力した応答を変更する場合は,NOと入力してReturn キーを押します。再度応答を入力するか,NOと入力してイ ンストレーション・ユーティリティを終了することもでき ます。 o Ctrl/Yでインストレーションを中止します(このオプション はできるだけ使用しないようにしてください)。 ___________________________________________________________ 7.2 製品のリリース・ノートの取り出しと印刷 インストレーションを開始する前に,製品のリリース・ノートに 目を通してください。リリース・ノートのコピーをキットから取 り出すには,PCSI$SOURCEにPCSIキットの場所(デバイス名とデ ィレクトリ)を定義したあと,DCLプロンプトでPRODUCT EXTRACT RELEASE NOTESコマンドを入力し,続いて製品名であるDWMOTIFを 入力します。 次に例を示します。 $ DEFINE PCSI$SOURCE DKA400:[KITS] $ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES DWMOTIF 上記の例では,インストレーション・キットはdka400:[kits]に 存在します。実際にこのコマンドを実行する場合は,このディレ クトリ名をDECwindows Motifキットが実際に存在する場所と置き 換えてください。DECwindows Motifキットの場所については,製 品の配布メディアに含まれているドキュメントを参照してくださ い。 リリース・ノートをファイルとして取り出したら,印刷すること ができます。リリース・ノートをキットから取り出すために,製 品をインストールする必要はありません。 ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-3 ___________________________________________________________ 7.3 DECwindows Motifのインストレーション 以降の各項で,PCSIユーティリティを使用してDECwindows Motif ソフトウェアをインストールする手順について説明します。 アカウントのクォータ,ディスク・スペース,システム・パラメ ータについては,第6章を参照してください。 7.3.1 インストレーションの開始 PCSIユーティリティを起動するには,DCLプロンプトに対して次 のコマンドを入力します。 $ DEFINE PCSI$SOURCE device:[KITS] 上記の例のdeviceには配布メディアがマウントされているデバイ スもしくはインストレーション・キットが置かれているデバイス の名前を指定します。上記の例は,[KITS]にインストレーショ ン・キットが存在する場合の例です。実際にコマンドを実行する 場合は,実際にDECwindows Motifキットが存在するディレクトリ 名と置き換えて実行してください。キットの場所については,製 品の配布メディアに含まれているドキュメントを参照してくださ い。 次に,PCSIを起動します。 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF _______________________ 注意 _______________________ ヘルプ情報を参照したい場合は,/HELP修飾子を指定して PRODUCT INSTALLコマンドを使用してください。 いくつかのメッセージ継続行を除き,この章で示すすべて の表示メッセージは,長い行でも紙面に収まるように左側 に寄せています。このため実際に表示されるメッセージの インデントは,この章で示すものと異なる場合がありま す。 _____________________________________________________ 7-4 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7.3.2 インストレーション・ダイアログ インストレーション・ダイアログには,最初にPCSIがこれからイ ンストールしようとしている製品名が表示されます。その後,イ ンストレーションを継続するか問い合わせがあります。続いて, 製品名,著作権情報,ライセンス情報が表示されます。 The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif HP DECwindows for OpenVMS Version 1.5 is based on Version 11 Release 6.6 of the X Window System (X11R6.6) and OSF/Motif Version 1.2.5. DECwindows Motif V1.5 provides both runtime and development support for the X Window System. Runtime and development support is provided for X11 Release 6.6 (X11R6.6) and OSF/Motif Version 1.2.5. For OSF/Motif Version 1.1.3, only runtime support is provided. (c) Copyright 2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Proprietary computer software. Valid license from HP required for possession, use, or copying. Consistent with FAR 12.211 and 12.212, Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items are licensed to the U.S. Government under vendor's standard commercial license. Hewlett-Packard Company. This software product is sold by Hewlett-Packard Company. This product uses the PAK: DW-MOTIF This software is furnished under the licensing provisions of Hewlett-Packard Company's Standard Terms and Conditions. For more information about HP's licensing terms and policies, contact your local HP office. ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-5 7.3.2.1 プログラミング環境の保存(Alphaのみ) DECwindows Motif Alphaのインストレーション中に,OSF/Motif リリース1.1.3プログラミング環境がシステムに存在するかどう かチェックされます。すでに存在する場合は次の情報が表示さ れ,OSF/Motifリリース1.1.3プログラミング環境を保存するかど うか問い合わせがあります。 The DECwindows Motif programming environment was installed with a previous version of this kit. This environment is incompatible with the OSF/Motif Release 1.2 environment provided with DECwindows Motif Version 1.5. XUI programming environment is also not included in DECwindows Motif Version 1.5. If you intend to continue developing programs for XUI or OSF/Motif Release 1.1.3, then save this environment. Please refer to the installation guide for more details and information on accessing these files in their new location. If you do not choose to save the XUI and OSF/Motif Release 1.1.3 programming environment, those files will be removed from the system disk. Save the OSF/Motif Release 1.1.3 and XUI programming environment? Yesと応答してReturnキーを押すと,OSF/Motifリリース1.1.3お よびXUIプログラミング環境が保存されます。サブディレクト リ[.DECW$113]が作成され,プログラミング環境をサポートする ファイルがこのサブディレクトリに移動されます。 Noと応答してReturnキーを押すと,ファイルは削除されます。 OSF/Motifリリース1.1.3プログラミング環境に関連するファイ ルへのアクセスについての詳細は,『HP DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』を参照してください。 OpenVMSオペレーティング・システムのアップグレードと DECwindows Motifのアップグレードを同時に行う場合はこの 部分のメッセージは表示されません。 7-6 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7.3.2.2 デフォルト・インストレーション 次に,デフォルト・インストレーションを希望するかどうか問い 合わせがあります。DECwindows Motifを新規にインストールする 場合は,使用しているハードウェア・プラットフォームに適用さ れるすべてのオプションが自動的にインストールされます。 以前のバージョンのDECwindows Motifが存在するアップグレー ド・インストレーションの場合は,以前のインストールで選択さ れたすべてのオプションが自動的にインストールされます。イン ストール済みバージョンで選択されていないオプションについて は,デフォルト・インストレーションではインストールされませ ん。 Do you want the defaults for all options? [YES] この章の以降の部分は,Noと応答した場合の手順について説明し ます。 7.3.2.3 LBXプロキシのインストレーション 次に,LBX (Low-Bandwidth X)プロキシ・オプションをインスト ールするかどうか尋ねるダイアログが表示されます。 The LBX proxy reduces the overall network bandwidth required for client-to-server communications. The LBX proxy can be installed as a standalone option or in conjunction with the DECwindows Motif client software. Install Low Bandwidth X (LBX) Support [YES] LBXの機能についての詳細は,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してください。 7.3.2.4 クライアント・ソフトウェアのインストレーションの選択 次に,クライアント・ソフトウェアをインストールするかどうか 尋ねられます。 Install the DECwindows Motif Version 1.5 client software? [YES] インストールを行っているシステムあるいはその他のリモート・ システムで,DECwindowsの表示が必要なプログラムを実行する場 合はYesと答えます。 ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-7 Noと答えた場合は第7.3.2.8項へ進みます。 Yesと答えた場合,省略時のクライアント・インストレーション を行うかどうか尋ねられます。 Do you want the defaults for all suboptions? [YES] Yesと答えると,以下のクライアント・インストレーションに対 して省略時の設定が適用されます。Yesと答えた場合は第7.3.2.8 項へ進みます。Noと答えた場合は第7.3.2.5項へ進みます。 7.3.2.5 デスクトップの選択についての質問 インストレーションのこの段階で,New Desktopおよび従来のデ スクトップについての情報が表示されます。どちらかのデスクト ップを選択してインストールするか,あるいは両方をインストー ルするか選択することができます。New Desktopのインストール を選択した場合,New Desktopを省略時のデスクトップとして設 定するかどうか尋ねてきます。 The New Desktop is a graphical user interface that is derived from the Common Desktop Environment (CDE). It offers the following features not available with the traditional DECwindows desktop: o Multiple workspaces for greater flexibility in managing windows on the screen. o An icon-based File Manager to make it easier to manipulate files from the graphical user interface. o Enhanced support for the drag-and-drop feature, which is fully supported in the new File Manager and Application Manager applications. o New Image Viewer and Icon Editor applications. Both the New Desktop and the DECwindows desktop provide the same underlying X and Motif libraries and the same DECterm, Bookreader, Mail, and Calendar applications. Install New Desktop [YES] The manual pages provide online help text for New Desktop functions. If installed they can be viewed using the man page viewer from the Application Manager. 7-8 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 Install Manual (reference) pages for the New Desktop [YES] If the New Desktop is the default, the new login box will be used and the user has the option at login to use either the New or the traditional desktop. If the New Desktop is not the default, the traditional login box will be used and only the traditional desktop will be available. You can change the default desktop by editing the file [SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM and restarting DECwindows. Make the New Desktop the default desktop [YES] The traditional DECwindows Desktop is that provided since Version 1.2 of DECwindows. If both new and traditional desktops are installed, the user can select which to run when logging in. Install traditional DECwindows Desktop [YES] インストレーション終了後にデスクトップの選択を変更する手順 については,第8.4節を参照してください。 7.3.2.6 プログラミング言語サポート・オプション 次に,どのプログラミング言語をインストールするか,プログラ ミング・サンプルをインストールするかどうか問い合わせがあり ます。 次のようなダイアログが表示されます。 Headers and related files to support programs in C that will use the DECwindows libraries. Programming Support for the C Language [YES] Include files to support programs in Pascal that will use the DECwindows libraries. Programming Support for the Pascal Language [YES] Include files to support programs in FORTRAN that will use the DECwindows libraries. Programming Support for the FORTRAN Language [YES] ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-9 Headers and related files to support programs in C that will use the New Desktop widgets. Programming Support for the New Desktop [YES] Examples of programming to use the various libraries. Programming examples [YES] Do you want all the defaults for the subitems? [YES] no Sample sound files that can be used with DECsound. Sound example files [YES] Examples, in various programming languages, of using the DECwindows and standard widgets and libraries. Programming examples for DECwindows [YES] Examples, in C, of using the new widgets provided with the New Desktop. Programming examples for the New Desktop [YES] 7.3.2.7 変換イメージのサポート(Alphaのみ) DECwindows MotifをOpenVMS Alphaオペレーティング・システム にインストールしている場合は,変換イメージ・サポート(TIS) をインストールするかどうか確認するためのプロンプトが表示さ れます。このオプションは,VAX環境で動作するMotif Release 1.1.3プログラムをAlpha環境で動作するように変換する機能を提 供するためのものです。 Translated image support to allow programs translated from the VAX to work on the Alpha with the Motif Release 1.1.3 libraries. Translated Image Support [YES] 7.3.2.8 言語バリアントについての注意 ここで,言語バリアントのアップデートについての警告がダイア ログに表示されます。DECwindows Motifの言語バリアントを使用 する場合は,必ずDECwindows Motif Version 1.5と同じバージョ ンの言語バリアントをインストールするようにしてください。ま た,システムに古いバージョンの言語バリアントがインストール されている場合は,DECwindows Motif Version 1.5のインストー ルの前に古い言語バリアントを削除しておく必要があります。 7-10 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 If a Language Variant is installed, refer to the Installation Guide. If you have a language variant of DECwindows Motif installed, then you must upgrade to the version for DECwindows Motif Version 1.5 after completing this installation and before rebooting the system. A failure to do so could prevent DECwindows from starting. If there is no local language variant upgrade available for DECwindows Motif Version 1.5, then you should remove the local language variant before installing DECwindows Motif Version 1.5. Do you want to continue? [YES] 7.3.2.9 インストレーション・オプションの確認 インストレーション・ダイアログで選択したオプションを確認す るかどうか問い合わせがあります。 Do you want to review the options? [NO] y DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif DEC AXPVMS VMS V8.2 [Installed] Install Low Bandwidth X (LBX) Support: YES Install the DECwindows Motif Version 1.5 client software: YES Install New Desktop: YES Install Manual (reference) pages for the New Desktop: YES Make the New Desktop the default desktop: YES Install traditional DECwindows Desktop: YES Programming Support for the C Language: YES Programming Support for the Pascal Language: YES Programming Support for the FORTRAN Language: YES Programming Support for the New Desktop: YES Programming examples: YES Sound example files: YES Programming examples for DECwindows: YES Programming examples for the New Desktop: YES Translated Image Support: YES Are you satisfied with these options? [YES] ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-11 7.3.2.10 実行ダイアログ この時点で,インストレーション・ダイアログのすべての問い合 わせに答えたことになります。ここから実行段階に入ります。ま ず,インストールあるいは削除するすべての製品名が表示されま す。インストレーションの進行状況が示されます。 _______________________ 注意 _______________________ 実行段階では,DECwindows Motifサポート・ファイルのチ ェックが行われます。これらのファイルが使用できない場 合,処理を継続するかどうかの問い合わせがあります。詳 細については,第7.3.2.11項を参照してください。 _____________________________________________________ Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 DISK$ALPHASYS:[VMS$COMMON.] Portion done: 0% ...10% ...20% ...30% ...40% ...50% ...60% ...70% ...80% ...90% 7.3.2.11 DECwindows Motifサポート・ファイルの確認 インストレーションのこの段階で,DECwindows Motifアプリ ケーションおよび実行時サポート・ファイルがオペレーティン グ・システムにインストールされていることがチェックされま す(DECwindows Motifソフトウェアの実行に必要なトランスポー ト・ファイル,フォント・ファイルなどです)。 **** DECwindows Motif application and run-time support files DETECTED **** これらのファイルは,デフォルトでインストールされます。 7-12 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 次に,システムをワークステーションまたはワークステーショ ン・ブート・サーバとして使用するために必要なサポート・ファ イルがインストールされているかチェックされます。サポート・ ファイルがインストールされていれば,次のメッセージが表示さ れます。 **** DECwindows device support files DETECTED **** ファイルがインストールされていない場合は,システムをワーク ステーションまたはワークステーション・ブート・サーバとして 使用できないことを知らせる次の警告メッセージが表示されま す。 The DECwindows device support files for using this machine as a workstation or as a boot node for workstations have not been installed. You can use the POLYCENTER Software Installation utility to change the options selected when the OpenVMS software was installed. See the POLYCENTER Software Installation Utility User's Guide for more information. To add the support files and the 75DPI and/or the 100DPI font files, use the PRODUCT RECONFIGURE command as follows: $ PRODUCT RECONFIGURE VMS You should add the "DECwindows server support" subclass in the Utilities class. その後,次のような質問があります。 Do you wish to continue with this installation without the workstation support? No (デフォルト)と応答してReturnキーを押すと,インストレー ションは中止します。必要なサポート・ファイルの追加について は第9.2節を参照してください。必要なサポート・ファイルを追 加した後,インストレーションを再開します。 Yesと応答してReturnキーを押すと,インストレーションがその まま進行します。 OpenVMSオペレーティング・システムおよびDECwindows Motifを 同時にインストールまたはアップグレードする場合は,インスト レーションのこの部分は該当しません。 ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-13 7.3.2.12 インストレーションの最終メッセージの確認 インストレーションが無事完了すると,インストールまたは削除 された製品のリストが表示されます。最後に,DECwindows Motif のインストレーション完了を通知する最終メッセージが表示され ます。 ...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif System reboot is required. If using a language variant, reboot after upgrade of language variant. A system reboot is required to install the new DECwindows Motif images. If this is a new installation, you should execute AUTOGEN using the following command: $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK This command adjusts your system parameters and reboots the system. If you want to use DECwindows with any language other than English, install the appropriate DECwindows Motif Version 1.5 language variant product before using AUTOGEN or rebooting the system. Installation Verification Procedure can be run after reboot. Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation is completed and the system is rebooted. The IVP is located in the following directory: SYS$TEST:DECW$IVP.COM. ___________________________________________________________ 7.4 エラーからの回復 インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合 はエラーが発生する可能性があります。 o オペレーティング・システムのバージョンが正しくない場 合。 o 必要とするソフトウェア・バージョンが正しくない場合。 7-14 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 o インストレーション・ユーティリティに必要なプロセス・ クォータが十分でない場合。 o OpenVMSのヘルプ・ライブラリが現在使用中である場合。 これらの状態により発生したエラー・メッセージの説明について は,「まえがき」の「関連ドキュメント」に示したドキュメント を参照してください。これらのドキュメントにエラーの分析と対 処方法が示されています。 何らかの理由によりインストレーションに失敗した場合,PCSIユ ーティリティは,次のようなメッセージを表示します。 %PCSI-I-INSFAIL, The installation of DECwindows Motif Version 1.5 for OpenVMS has failed. インストレーションに失敗した場合は,問題を解決してからイン ストレーションを再度実行してください。 ___________________________________________________________ 7.5 インストレーション後のパラメータの調整 OpenVMSオペレーティング・システムおよびDECwindows Motifを 同時にインストールまたはアップグレードした場合は,この時点 でシステム・パラメータ値がチェックされます(第6.6.3項および 第8.5節を参照)。 インストレーションが正常に完了した場合は,DECwindows Motif の起動時に次のようなメッセージが表示されます。 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLPAGES is 120000, should be at least 150000 %DECW-W-BADVALUE, Free GBLPAGES is 75040 should be at least 92000 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter CLISYMTBL is 256, should be at least 512 Some SYSGEN parameters must be reset for DECwindows to start. If you type YES, AUTOGEN will change these parameters and reboot your system. If you type NO, AUTOGEN will not be run or cause a reboot but DECwindows will not start. Do you want the system to run AUTOGEN for you [YES] _______________________ 注意 _______________________ DECwindowsの新規インストレーションの場合は,このメッ ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 7-15 セージは表示されません。 _____________________________________________________ ここで,RETURNキーを押してください。システムは自動的に AUTOGENを実行してシステム・パラメータを調整し,リブートが 行われた後DECwindowsのログイン画面が表示されます。 7-16 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティの使用方法 8 ________________________________________________________________ ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 ここでは,DECwindows Motifのインストレーションが完了後に必 要な作業について説明します。 o 第8.1節, DECwindows Motifソフトウェアの起動 o 第8.2節, IVPの実行 o 第8.3節,コンソールの選択 o 第8.4節,デスクトップの選択 ___________________________________________________________ 8.1 DECwindows Motifソフトウェアの起動 OpenVMSのワークステーション・サポート・コンポーネント がインストールされている場合,システムのリブート時に DECwindowsのスタートアップ・プロシージャが自動的に実行 されます。DECW$START_NEW_DESKTOPグローバル・シンボルの値に 応じて,New Desktopのログイン・ダイアログ・ボックスあるい はDECwindowsデスクトップのセッション開始ダイアログ・ボック スのいずれかが表示されます(詳細は第8.4節を参照してくださ い)。 システムにDECwindows Motifの有効なライセンスが登録され ていない場合は,コンソール端末にその旨のメッセージが表示 され,DECwindows Motifは自動的には起動されません。この場 合は,システムにログインして有効なライセンスを登録してか らDECwindows Motifソフトウェアを起動してください。LMFを 使用してライセンスを登録する方法についての詳細は,『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 DECwindowsの起動方法の詳細については『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』を参照してください。 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8-1 ___________________________________________________________ 8.2 IVPの実行 DECwindows Motifをインストールして起動した後,IVP (Installation Verification Procedure) SYS$TEST:DECW$IVP.COM を実行します。IVPには,ソフトウェアのインストレーションが 完全かつ正確に行われたかどうかを確認する一連のテストが含ま れています。 8.2.1 プロシージャの実行 IVPプロシージャを起動するにはSYS$TEST:DECW$IVPコマンド・プ ロシージャを実行します。簡単な指示とともにダイアログが表示 されます。 $ @SYS$TEST:DECW$IVP (c) Copyright 2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P. HP DECwindows Motif for OpenVMS Installation Verification Procedure (IVP) This IVP is intended to test some of the functionality of DECwindows Motif and to provide a quick method of verifying the installation. _______________________ 注意 _______________________ LATソフトウェアを使用してX端末からIVPを実行する場 合,最初に次のコマンドを入力してください。 $ SET DISPLAY/CREATE/NODE=LAT_nnnnnnnnnnnn/TRANSPORT=LAT nnnnnnnnnnには実際のLAT端末番号を入力してください。 _Display:プロンプトでデフォルトを入力することもでき ます。 _____________________________________________________ 8-2 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8.2.2 表示関連テスト 次に,IVPプロシージャは表示関連テストを実行しようとしま す。これらのテストを実行するかどうか,またその動作の内容 は,お使いのハードウェアによって,およびシステムにテスト・ イメージが存在するかどうかによって異なります。 o テスト・イメージが存在し,かつワークステーションか らテストを実行している場合は,表示関連テストをどこに 表示するか確認のための問い合わせがあります。通常,現 在お使いのワークステーションがデフォルトの表示場所で す。デフォルトの表示場所は,通常,IVP実行しているプロ セスに対応するDECW$DISPLAY論理名の値で決まります。こ の論理名は,ローカル・ディスプレイ・サーバあるいはリ モート・ディスプレイ・サーバのどちらかを指します。 o テスト・イメージが存在し,かつワークステーションを使 用していない場合,_Display:プロンプトでノード名を入 力する必要があります。この場合,DECW$DISPLAY論理名は 定義されていないのでデフォルト値は表示されません。た とえば,SET HOSTコマンドを使用してシステムにアクセス し,DECW$DISPLAY論理名を定義していない場合,IVPはユ ーザがワークステーションを使用しているかどうか判断で きません。表示を行いたいノードの名前を入力してくださ い。ノード名だけを指定した場合,そのノード上でデフォ ルトとしてDECnetトランスポート,サーバ0,スクリーン 0が使用されます。これらのデフォルト値と違う値を使用 したい場合は,完全な表示名を指定してください(たとえ ば,ashfld:2.1は,ノードashfldでTCP/IPトランスポート を使用してスクリーン1,サーバ2との接続を確立します)。 o IVPがイメージを検出しなかった場合は,メッセージが表示 されテストは実行されません。 表示関連テストを実行したくない場合は,プロンプトでCtrl/Zを 入力してください。 次の例は,ワークステーションにおける表示テストの実行例で す。表示デバイス_WSA150は,ローカル・ディスプレイでもリモ ート・ディスプレイでもかまいません。 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8-3 To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display:[_WSA150:]: %DECW-I-IVP, The IVP will display on WSA150: %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, Running SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_CLOCK spawned 次の例ではワークステーションでないシステムでテストを実行し ています。 This machine is not a workstation. Please provide the node name of a workstation on which to display the IVP tests. You must be sure that this account and node have security access to the display node, or the IVP will fail. To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display []: NODE33 %DECW-I-IVP, The IVP will display on NODE33::0.0 この後表示されるメッセージは,ワークステーションの場合と同 じです。 8.2.3 LBXプロキシ・テスト 表示関連テストが選択され必要なイメージが利用できる状態であ れば,プロシージャはLBXプロキシ・テストを実行しようとしま す。テスト結果のメッセージ表示は,前のセクションでディスプ レイ名あるいはノード名が入力されたかどうかによって,およ び,ディスプレイ名が入力された場合はそのディスプレイがロー カル・ディスプレイかあるいはリモート・ディスプレイかによっ て,また,ローカル・ディスプレイの場合はそのディスプレイが LBXテストをサポートするように適切に構成されているかどうか によって変わります。次に示すのは,考えられるいくつかのケー スにおけるIVPの動作例です。 o 指定したディスプレイがローカルで,ディスプレイ・サー バがLBXおよびSECURITY機能をサポートするように構成され 8-4 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 ており,IVPプロセスが必要な特権を持っている場合は, IVPは次のようなメッセージを表示します。 %DECW-I-IVP, LBX Proxy tests, tests will execute through a proxy %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_LBX spawned Using port number '50' %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, End of LBX Proxy tests o 指定したディスプレイがリモートの場合,プロシージャ は,ディスプレイ・サーバがLBXおよびSECURITY機能をサポ ートするかどうか判断できません。リモート・サーバが適 切に構成されていない場合はテストが失敗する旨警告メッ セージが表示されます。次の例で示すのは,リモート・デ ィスプレイが選択され,IVPを実行しているプロセスが必要 な特権を持っている場合のIVPのLBXに関する部分です。リ モート・サーバが適切に構成されている場合,この後に表 示されるLBXに関する部分のメッセージは最初の例のメッセ ージと同じです。リモート・サーバが適切に構成されてい ない場合は,LBXテスト(およびIVP)は失敗します。 The LBX tests can only be executed if the display server has been configured to support the LBX and SECURITY extensions and this account has permission to generate cookies. Normally, remote servers will not give that permission and the LBX tests cannot be executed. Answer "NO" at the following prompt to skip the LBX tests. Execute LBX test? YES o 指定したディスプレイがローカルで,ディスプレイ・サー バがLBXおよびSECURITY機能をサポートするように構成され ているが,IVPプロセスが必要な特権を持っていない場合 は,IVPは次のようなメッセージを表示します。 %DECW-I-IVP, No privilege to execute LBX part of test. Proxy test skipped. o 指定したディスプレイがローカルで,ディスプレイ・サー バがLBX機能をサポートするように構成されていない場合, IVPは次のようなメッセージを表示します。 %DECW-I-IVP, Server does not support LBX extension. Proxy test skipped. ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8-5 o 指定したディスプレイがローカルで,ディスプレイ・サー バがSECURITY機能をサポートするように構成されていない 場合,IVPは次のようなメッセージを表示します。 %DECW-I-IVP, Server does not support SECURITY extension. Proxy test skipped. o IVPダイアログの最初の部分でディスプレイ名の変わりにノ ード名を入力した場合,IVPは次のようなメッセージを表示 します。 %DECW-I-IVP, LBX Proxy tests need a display device. Proxy test skipped. 8.2.4 表示関連以外のテスト 最後に,IVPは表示関連以外の2つのテストを実行します。 o 3つのうち最初のテストはMotif UILコンパイラを起動しま す。プログラミング・サポートをインストールしていない 場合,IVPは,Motif UILイメージが存在しないためこのテ ストは実行されない旨通知するメッセージを表示します。 このテストが実行された場合,終了状態が通知されます。 o 最後のテストでは,テキスト・ファイルがDDIFフォーマ ットに変換され,その後テキストに戻されて,元のテキス ト・ファイルと変換されたファイルが比較されます。ファ イルが一致する場合,テストは成功しています。ユーザに 終了状態が通知されます。 次の例は,最後の2つのテストについてのIVPの出力です。 %DECW-I-IVP, Invoking the UIL Motif compiler... %DECW-S-IVP, The UIL Motif compiler test completed successfully. %DECW-I-IVP, Beginning CONVERT/DOCUMENT IVP... %DECW-S-IVP, CONVERT/DOCUMENT IVP passed. %DECW-S-IVP, The IVP has completed. $ 8-6 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 ___________________________________________________________ 8.3 コンソールの選択 コンソールから手動でDECwindows Motifソフトウェアをブートす ることができます。ただし前述のように,コンソールのタイプは オペレーティング・システム・プラットフォームによって変わり ます。 8.3.1 OpenVMS Alphaシステムの場合 メイン・コンソールからDECwindows Motifソフトウェアをブート することができます。オペレータ・ウィンドウを表示するかしな いかはCtrl/F2で切り替えることができます。メイン・コンソー ルは常にワークステーションの画面です。 メイン・コンソール(ワークステーション画面)にログインしてい る場合,DECwindowsを起動する前にログアウトする必要がありま す。メイン・コンソールから次のコマンドを実行してください。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP コマンド・プロシージャが完了した後,メイン・コンソールから ログアウトしてください。ログアウトしないとサーバは起動され ず,ログイン・ボックスが表示されません。 ターミナル・ポート経由でワークステーションに接続したターミ ナルを代替コンソールとして使用することができます。メイン・ コンソールからブートした場合,代替コンソールはDECwindows Motifスタートアップ・コマンド・プロシージャを起動したとき に接続されます。代替コンソールからシステムをブートした場 合,Console Windowアプリケーションは起動できません。 8.3.2 OpenVMS I64システムの場合 OpenVMS I64環境では,特別な管理ポートに接続された非グラフ ィクスのシリアル・コンソールのみがサポートされます。シリア ル・コンソールの構成および使用方法については『HP OpenVMS Upgrade and Installation Manual』を参照してください。 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8-7 ___________________________________________________________ 8.4 デスクトップの選択 OpenVMS Alphaシステムの場合,DECwindows Motifには2種類のデ スクトップのオプションがあります。CDE (共通デスクトップ環 境)から派生したNew Desktopおよび従来のDECwindowsウィンドウ です。 インストレーション中に,New Desktopおよび従来のDECwindows ウィンドウの両方をインストールする選択をした場合,どちらを 省略時の設定にするか問い合わせがあります。 省略時の設定としてもう一方のデスクトップを選択する場合は, 次の手順を実行してください。 1. SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE APPS SETUP.COMファイルが存在 しない場合はDECW$PRIVATE APPS SETUP.TEMPLATEからコピ ーします。(または,以前のバージョンのDECwindows Motif がインストールされていない場合は,新規に作成します)。 次に例を示します。 $ COPY SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - _$ SYS$COMMON:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM 2. SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMを編集し, DECW$START_NEW_DESKTOPのシンボル定義を追加します。New Desktopを省略時の設定にしたい場合は,次のグローバル・ シンボル定義を入力します。 $ DECW$START_NEW_DESKTOP == "TRUE" DECwindowsデスクトップを省略時の設定にしたい場合は, 次のグローバル・シンボル定義を入力します。 $ DECW$START_NEW_DESKTOP == "FALSE" 3. 次のコマンドを実行して,DECwindowsを再起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART 8-8 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 ___________________________________________________________ 8.5 システムの保守 この項では,システム・ジェネレーション・ユーティリティ (SYSGEN)およびAUTOGENユーティリティを使用して,DECwindows Motif用にシステムを調整する方法を説明します。AUTOGENユーテ ィリティはシステム構成データを使用して,システム・パラメー タを自動的に設定します。 _______________________ 注意 _______________________ DECwindows Motifのスタートアップ・プロシージャは, 必要なシステム・パラメータ値を自動的にチェックし, NEWPARAMS.DATを通してAUTOGENに適切な値を渡します。し たがって,ほとんどの場合,以下の項で説明するようなマ ニュアル操作によるパラメータ値のチェックおよび修正の 必要はありません。これらの項では,DECwindows Motifに より通常指定される値を超えてシステム・リソースを増や す必要があると判断した場合の手順について説明していま す。 _____________________________________________________ 8.5.1 SYSGENによるシステム・パラメータ値のチェック システム・パラメータ値をチェックするには,DCLプロンプトで 次のコマンドを入力してSYSGENユーティリティを起動してくださ い。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> USE CURRENT SYSGEN> SYSGENプロンプトで,SHOWコマンドを入力してシステム・パラメ ータ値を表示してください。次のコマンドで,CLISYMTBLシステ ム・パラメータ値を表示することができます。 SYSGEN> SHOW CLISYMTBL SHOWコマンドですべての必要なパラメータをチェックした後, SYSGENプロンプトでEXITコマンドを入力し,DCLレベルに戻りま す。 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8-9 8.5.2 未使用のグローバル・ページとグローバル・セクションの計算 DECwindows Motifソフトウェアをインストールし実行 するためには,DECwindows Motifソフトウェアおよび SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXEファイルに対して,十分な空き グローバル・ページとグローバル・セクションが必要になりま す。 DECwindows Motifは,NEWPARAMS.DATファイルでグローバル・ペ ージおよびグローバル・セクションに対してMIN_およびADD_パラ メータの両方を用意して十分なリソースが利用できるようにしま す。また,DECwindows Motifのスタートアップ・コマンド・プロ シージャはこれらの値をチェックし,現在のリソースが十分でな い場合はAUTOGENを自動的に起動します。ただし,一定のシステ ム負荷のもとでは,ユーザ自身がMODPARAMS.DATにADD_エントリ を記述してこれらのリソースを増やす必要がある場合もありま す。ユーザがMODPARAMS.DATに用意したADD_の値は,DECwindows MotifがNEWPARAMS.DATファイルに用意した値に加えられます。 連続する空きグローバル・ページ数および空きグローバル・セク ション数を調べるには,F$GETSYIレキシカル関数とともにWRITE コマンドを入力してください。可能であればこのコマンドは,こ れらの2つのリソースに対する負荷のピーク時に使用してくださ い。次の例では,省略時のターミナルSYS$OUTPUTでこの情報を入 手する方法を示しています。 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("CONTIG_GBLPAGES") 15848 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") 24 8.5.3 ページ・ファイ・サイズの設定 許容範囲のパフォーマンスでDECwindows Motifを実行できるよう に,ページ・ファイルのサイズには,システムの仮想メモリを扱 うことができるだけの十分な大きさが必要です。ページ・ファイ ルの最適サイズは,システムに搭載している物理メモリ量,アプ リケーションの負荷など,各種要因に依存します。 8-10 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 通常は,FEEDBACKを指定してAUTOGENを実行し,システムの使用 パターンに基づいたページ・ファイルのサイズを計算させます。 FEEDBACKを指定してAUTOGENを実行するには,次のDCLコマンドを 入力します。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN SAVPARAMS REBOOT FEEDBACK また,SYSGENユーティリティを実行して,あるいは SYS$UPDATE:SWAPFILES.COMコマンド・プロシージャを使用して, ページ・ファイルのサイズを増やすこともできます。 ページ・ファイルのサイズの設定手順およびAUTOGENの実行手順 についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』の AUTOGENユーティリティの節および『OpenVMSシステム管理ユーテ ィリティ・リファレンス・マニュアル』のAUTOGENユーティリテ ィの節を参照してください。パフォーマンスのチューニング全般 については,『OpenVMS Performance Management』を参照してく ださい。 8.5.4 AUTOGENユーティリティによるシステム・パラメータの変更 AUTOGENユーティリティを使用して,システム・パラメータ を変更します。AUTOGENは,ユーザがマニュアル操作でリセッ トした値に対応するパラメータの値を自動的に調整します。 AUTOGENを使用してシステム・パラメータを変更するには, SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATファイルを編集してください。 このファイルに入っているパラメータ値を変更するには,そのパ ラメータに対応する現在値を削除し,新しい値を入力してくださ い。 グローバル・ページおよびグローバル・セクションなどのパラメ ータの現在の値を増やす場合は,パラメータ名にプリフィックス ADD_を付けて値を指定した1行をファイルに追加します。次の例 では,グローバル・ページの値に30,000を追加しています。 ADD_GBLPAGES = 30000 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 8-11 変更をすべて入力したらファイルの編集を終了し,AUTOGENユー ティリティを実行してシステム・パラメータを再度計算します。 次のコマンドを入力して,システム・パラメータを再度計算し, システムをリブートします。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT REBOOTを指定すると,AUTOGENユーティリティが自動的にシステ ムをシャットダウンした後,システムを再ブートします。シャッ トダウン中にシステムにログインしたユーザは,シャットダウン 時に自動的にシステムから切断されます。自動再ブートにより, 新しいパラメータ値が有効となります。 AUTOGENの使用法についての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マ ニュアル』のAUTOGENユーティリティの項および『OpenVMSシステ ム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』のAUTOGEN の項を参照してください。 8-12 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業 9 ________________________________________________________________ DECwindows Motifソフトウェアの管理 DECwindows Motif製品のインストレーション後,システムをチュ ーニングすることにより,システムの性能を向上させ,システ ム・リソースの消費を低減し,特定のサーバ設定を行うことがで きます。ここでは,DECwindows Motif環境の設定について説明 します。システム管理についての詳細は,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』および『HP DECwindows Motif for OpenVMS New Features』を参照してください。 この章では以下の内容について説明します。 o 第9.1節, DECwindows X11ディスプレイ・サーバのスタート アップ・プロシージャのカスタマイズ o 第9.2節, DECwindowsベース・サポート・ファイルの追加 o 第9.3節,問題の確認と報告 ___________________________________________________________ 9.1 DECwindows X11ディスプレイ・サーバのスタートアップ・プロ シージャのカスタマイズ DECwindows X11 Display Serverは,ディスプレイ,キーボー ド,マウスなどのワークステーションのグラフィックス装置 を管理します。スタートアップ・コマンド・プロシージャは, DECwindows X11 Display Serverのほとんどの構成パラメータを 自動的に決定します。ただし,キーボードのレイアウト,適切な ネットワーク・トランスポート,あるいはどのXサーバ拡張(たと えばXINERAMA,SECURITY,XKB)を有効にするかなど,コマンド・ プロシージャが決定できない項目がいくつかあります。 サーバ・スタートアップ・ファイルを次のように変更することに より,これらのディスプレイ・サーバ設定を指定することができ ます。 DECwindows Motifソフトウェアの管理 9-1 1. SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_SERVER_SETUP.TEMPLATEファイ ルのコピーを作成し,それをSYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_ SERVER_SETUP.COMという名前に変更します。このサーバ・ スタートアップ・ファイルに,各ワークステーション用の DCLコマンド部分を追加して,個々のワークステーションを 設定する方法を明示します。 2. サーバ・スタートアップ・ファイルの2つのセクション (Cluster CommonあるいはStandalone Workstation)のい ずれかにセットアップ・オプションを追加あるいは変更す るためにファイルを編集します。これらのオプションの詳 細は,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の 手引き』あるいはこのファイルそのものを参照してくださ い。ワークステーション固有のオプションを追加した場合 は,変数node_listも変更しなければなりません。 3. 次のコマンドを使用して,サーバ・スタートアップをカス タマイズしたワークステーション上でDECwindows Motifを 再起動します。 $ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART ___________________________________________________________ 9.2 DECwindowsベース・サポート・ファイルの追加 以前にDECwindowsベース・サポート・ファイルのインスト ールを選択していない場合,または削除した場合,PRODUCT RECONFIGUREコマンドを使用してオペレーティング・システムを 再構成しDECwindows Motifをサポートするように指定します。 ___________________________________________________________ 9.3 問題の確認と報告 DECwindows Motifを使用していて問題が発生した場合は,弊社に ご連絡ください。保証の詳細については,『ソフトウェア仕様 書』で確認してください。保証期間中に問題が発生した場合は, 弊社のサポート担当者に連絡してください。 9-2 DECwindows Motifソフトウェアの管理 A ________________________________________________________________ POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティを使用 したインストレーション実行例 ここでは,OpenVMS I64 Version 8.2 および OpenVMS Alpha Version 8.2オペレーティング・システムにおけるDECwindows Motifのインストール実行例を示します。 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション(PCSI)ユーティリ ティを使用してDECwindows Motifソフトウェアをインストールす る方法の詳細は,第7章を参照してください。 ここに示すインストレーション実行例では,省略時のディレクト リを,DECwindows Motifセーブセットと必要なECOを含むデバイ ス名とディレクトリに設定していることを想定しています。 ___________________________________________________________ A.1 OpenVMS I64システムにおける実行例 例 A-1に示すのは,OpenVMS I64オペレーティング・システムに おけるDECwindows Motifのインストレーション実行例です。 ーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 A-1 例 A-1 Version 8.2システムにおけるDECwindows Motifのインストレ ーション実行例 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF The following product has been selected: HP I64VMS DWMOTIF V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. HP I64VMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif (c) Copyright 2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hewlett-Packard Company. This software product is sold by Hewlett-Packard Company. DECwindows Motif is license-managed using the License Management Facility. Do you want the defaults for all options? [YES] If a Language Variant is installed, refer to the Installation Guide. Do you want to continue? [YES] Do you want to review the options? [NO] Y HP I64VMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif HP I64VMS VMS V8.2 [Installed] Install Low Bandwidth X (LBX) Support: YES Install the DECwindows Motif Version 1.5 client software: YES Install New Desktop: YES (次ページに続く) A-2 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 例 A-1 (続き) Version 8.2システムにおけるDECwindows Motifのイン ストレーション実行例 Install Manual (reference) pages for the New Desktop: YES Make the New Desktop the default desktop: YES Install traditional DECwindows Desktop: YES Programming Support for the C Language: YES Programming Support for the Pascal Language: YES Programming Support for the FORTRAN Language: YES Programming Support for the New Desktop: YES Programming examples: YES Sound example files: YES Programming examples for DECwindows: YES Programming examples for the New Desktop: YES Are you satisfied with these options? [YES] Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: HP I64VMS DWMOTIF V1.5 DISK$2:[VMS$COMMON.] Portion done: 0% ...10% ...20% ...30% ...40% ...50% ...60% ...70% ...80% ...90% **** DECwindows Motif application and run-time support files DETECTED **** **** DECwindows device support files DETECTED **** ...100% The following product has been installed: HP I64VMS DWMOTIF V1.5 Layered Product (次ページに続く) ーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 A-3 例 A-1 (続き) Version 8.2システムにおけるDECwindows Motifのイン ストレーション実行例 HP I64VMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif System reboot is required. Installation Verification Procedure can be run after reboot. $ Logout ___________________________________________________________ A.2 OpenVMS Alphaシステムに置ける実行例 例 A-2に示すのは,OpenVMS Alphaオペレーティング・システム におけるDECwindows Motifのインストレーション実行例です。 A-4 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 例 A-2 OpenVMS Alpha Version 8.2システムにおけるDECwindows Motifのアップグレード実行例 $ PRODUCT INSTALL DWMOTIF The following product has been selected: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 Layered Product Do you want to continue? [YES] Configuration phase starting ... You will be asked to choose options, if any, for each selected product and for any products that may be installed to satisfy software dependency requirements. DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif (c) Copyright 2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hewlett-Packard Company This product uses the PAK: DW-MOTIF Do you want the defaults for all options? [YES] If a Language Variant is installed, refer to the Installation Guide. Do you want to continue? [YES] Do you want to review the options? [NO] Y DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif DEC AXPVMS VMS V8.2 [Installed] Install Low Bandwidth X (LBX) Support: YES Install the DECwindows Motif Version 1.5 client software: YES Install New Desktop: YES Install Manual (reference) pages for the New Desktop: YES Make the New Desktop the default desktop: YES Install traditional DECwindows Desktop: YES (次ページに続く) ーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 A-5 例 A-2 (続き) OpenVMS Alpha Version 8.2システムにおける DECwindows Motifのアップグレード実行例 Programming Support for the C Language: YES Programming Support for the Pascal Language: YES Programming Support for the FORTRAN Language: YES Programming Support for the New Desktop: YES Programming examples: YES Sound example files: YES Programming examples for DECwindows: YES Programming examples for the New Desktop: YES Translated Image Support: YES Are you satisfied with these options? [YES] Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 DISK$2:[VMS$COMMON.] The following product will be removed from destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-1 DISK$2:[VMS$COMMON.] Portion done: 0% ...10% ...20% ...30% ...40% ...50% ...60% ...70% ...80% ...90% **** DECwindows Motif application and run-time support files DETECTED **** **** DECwindows device support files DETECTED **** ...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 Layered Product (次ページに続く) A-6 POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 例 A-2 (続き) OpenVMS Alpha Version 8.2システムにおける DECwindows Motifのアップグレード実行例 The following product has been removed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.3-1 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5: DECwindows Motif System reboot is required. Installation Verification Procedure can be run after reboot. $ Logout ーション・ユーティリティを使用したインストレーション実行例 A-7 B ________________________________________________________________ ソフトウェア・コンポーネントとバージョンの確認 ___________________________________________________________ B.1 インストールされているコンポーネントの一覧 DECwindows Motifをインストールしたら,インストールされてい るすべてのファイルとディレクトリおよびサブディレクトリの一 覧を入手することができます。 この一覧を入手するには,次のPCSIコマンドを入力してくださ い。 $ PRODUCT SHOW OBJECT/product=dwmotif 以下に,コマンドの出力結果の例を示します。 OBJECT OBJECT TYPE STATUS ------ ----------- ------ [000000] directory OK [000000]DEC-AXPVMS-DWMOTIF-V0105.PCSI$DESCRIPTION file OK [000000]DEC-AXPVMS-DWMOTIF-V0105.PCSI$TLB file OK [CDA$LIBRARY] directory OK [CDA$LIBRARY]CL_DAY.DOC_STYLE file OK [CDA$LIBRARY]DEFSTYLE.DDIF file OK [CDE$DEFAULTS] directory OK [CDE$DEFAULTS] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C] directory OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DT.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTCALC.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTCREATE.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTFILE.DAT file OK [CDE$DEFAULTS.SYSTEM.APP-DEFAULTS.C]DTHELLO.DAT file OK . . ソフトウェア・コンポーネントとバージョンの確認 B-1 . ___________________________________________________________ B.2 インストール済みイメージのバージョンの確認 システムにインストールされているソフトウェア・コンポーネン トとそのバージョンを確認したい場合は,以下のようなコマン ド・プロシージャを使用することができます。これらのコマン ド・プロシージャはSYS$UPDATEディレクトリに含まれており,イ ンストール済みのレイヤード製品イメージのバージョンの確認に 利用することができます。 o DECW$GET_IMAGE_VERSION.COM イメージからイメージID文字列を取り出し,ユーザ定義シ ンボルに代入します。 o DECW$COMPARE_VERSIONS.COM 2つのイメージID文字列を比較し,ユーザ定義シンボルに以 下のような値を割り当てます。 - ファシリティ・コードが一致しない - IDが同じ - 2つ目のIDは1つ目のIDより古い - 2つ目のIDは1つ目のIDより新しい o DECW$VERSIONS.COM DECwindows Motifレイヤード製品およびXディスプレイ・サ ーバのいくつかのコンポーネントのバージョンを表示しま す。DECW$VERSIONS.COMプロシージャは,DECW$GET_IMAGE_ VERSION.COMコマンド・プロシージャを使用してそれぞれの ファイルのイメージIDを取得します。 システムにインストールされているDECwindowsイメージのバージ ョンを表示するには,次のコマンドを実行します。 $ @SYS$UPDATE:DECW$VERSIONS * B-2 ソフトウェア・コンポーネントとバージョンの確認 上記のコマンドを実行すると,次のようにイメージID (DW),バ ージョン番号,およびイメージの作成日が表示されます。 DW V1.5-040312 上記の例は,DECwindows Motifクライアント(DW)のイメージのバ ージョンがV1.5で,このイメージが2004年3月12日に作成されて いることを示しています。 ソフトウェア・コンポーネントとバージョンの確認 B-3 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS インストレーション・ガイド ________________________________________________________________ 2005年2月 発行 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24天王洲セントラルタワ ー 電話 (03)5463-6600 (大代表) ________________________________________________________________