_日本語HP_DECprint_Supervisor_(DCPS)_for_OpenVMS____ リリース・ノート 2006年7月 本書では,日本語DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMSの制限事項,使用方法に関するヒント,その他 有用な情報について説明します。 ソフトウェア・バー 日本語HP DECprint Supervisor ジョン: (DCPS) for OpenVMS, V2.5 オペレーティング・ 日本語OpenVMS Alpha V6.2, V7.3-2, システム: V8.2 日本語OpenVMS I64 V8.2, V8.2-1 日本語OpenVMS VAX V5.5-2, V6.2, V7.3 日本ヒューレット・パッカード株式会社 ________________________________________________________________ 2006年7月 本書の著作権はHewlett-Packard Development Company, L.P. が保有しており,本書中の解説および図,表はHewlett-Packard Development Company, L.P.の文書による許可なしに,その全体ま たは一部を,いかなる場合にも再版あるいは複製することを禁じ ます。 また,本書に記載されている事項は,予告なく変更されることが ありますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記 述に誤りがあった場合でも,日本ヒューレット・パッカードは一 切その責任を負いかねます。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライ センス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許 可されます。 (c) 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. MicrosoftおよびWindowsは米国Microsoft社の商標です。 このドキュメントに記載されているその他の会社名および製品名 は,各社の商標または登録商標です。 本書は,日本語VAX DOCUMENT V 2.1を用いて作成しています。 _________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................. vii 1 英語版DCPSと日本語DCPSとの対応 2 日本語DCPS V2.5について 2.1 新しいプリンタのサポート..................... 2-1 2.2 日本語DCPS V2.5で修正された問題点............ 2-2 2.3 日本語DCPS V2.5に含まれない機能.............. 2-2 2.4 対応ソフトウエア............................. 2-2 2.5 日本語ドキュメント........................... 2-4 3 英語版DCPS Version 2.5について 3.1 DCPS V2.5の変更点............................ 3-1 3.1.1 新しいプリンタのサポート................. 3-1 3.1.2 LPDサポートの拡張........................ 3-1 3.1.2.1 スプール機能の概要..................... 3-2 3.1.2.2 スプール機能の有効化................... 3-2 3.1.2.3 スプール・エラー....................... 3-3 3.1.3 インストレーション・プロシージャの改善... 3-4 3.1.4 フラグ・ページの改善..................... 3-4 3.2 DCPS V2.5での修正............................ 3-4 3.2.1 プリンタ・キューの開始とジョブの削除に関 する問題.................................. 3-5 3.2.2 トレイ選択時のジョブの失敗............... 3-5 3.2.3 ホチキス止めエラー....................... 3-6 3.2.4 PostScriptエラーでLPDジョブが失敗する問 題........................................ 3-6 3.2.5 キットからのAppleTalkファイルの欠落...... 3-6 3.2.6 Integrityサーバの性能.................... 3-6 iii 3.2.7 起動時の間違ったOLDSETUPメッセージ....... 3-7 4 プリンタ固有の情報 4.1 プリンタのファームウェア..................... 4-1 4.1.1 プリンタのサービス・エラー............... 4-1 4.1.2 キューの起動に関する問題................. 4-2 5 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.1 HP LaserJetプリンタにおける日本語ファイルの出 力に関する注意事項............................ 5-1 5.1.1 LaserJetプリンタでの日本語出力に関する制 限事項.................................... 5-1 5.2 A4用紙にランドスケープ・モードで印刷する場合. 5-2 5.3 半角英数字フォント........................... 5-2 5.4 テキスト・トランスレータ..................... 5-3 5.5 日本語版DCPSに関するその他の情報............. 5-9 5.5.1 カラー・セパレータ・ページと日本語 PrintServer 17/600給紙トレイ切り替えの相互 作用...................................... 5-9 6 DCPSの制限事項 6.1 OpenVMS V8.2およびそれ以降のバージョンにおけ るAppleTalk .................................. 6-1 6.2 自動検出機能付きプリンタを使用する場合の注意 事項.......................................... 6-2 6.3 Raw TCP/IPまたはLATキューでのジョブの "Starting"状態................................ 6-2 6.4 Raw TCP/IPキューでのジョブの"Starting"状態... 6-3 6.5 Raw TCP/IPキューの接続の切断................. 6-3 6.6 使用不能なRaw TCP/IPプリンタについての NOT_READY警告メッセージ....................... 6-4 6.7 カラーPostScriptを生成できないトランスレータ. 6-5 6.8 PostScript Level 2プリンタでのジョブのトレー ラ・ページのシフト排紙........................ 6-5 iv 6.9 特定のプリンタでのANSIトレイ選択不可......... 6-5 6.10 ホストにステータス・メッセージを送信しないい くつかのプリンタ.............................. 6-6 6.11 プリンタ名の出力に関する問題................. 6-7 6.12 DECwindowsソフトウェアあるいはDECimage Application Servicesを必要とするDDIF出力...... 6-7 6.13 NUMBER_UPおよびPostScriptドライバの互換性.... 6-7 6.14 PAGE_SIZEパラメータを無視するLISTトランスレー タ............................................ 6-8 6.15 挿入されたPJLコマンドの無視,バイナリ・モード は避けるべきこと.............................. 6-8 6.16 接続を拒否しているPrintServerプリンタに対する STOP /QUEUE /RESETの使用回避.................. 6-8 6.17 DELETE /ENTRYでのジョブのトレーラ・ページの出 力............................................ 6-9 6.18 /COPIESを指定した出力時のPostScriptファイルの 問題.......................................... 6-9 6.19 /JOB_COUNTを指定した場合のPAGE_LIMIT使用の問 題............................................ 6-9 6.20 I/Oバッファ設定が小さすぎる場合のOPCOMエラー 発生の可能性.................................. 6-10 7 DCPSに影響を与えるその他の制限事項 7.1 時刻変更後のDCPSプロセスによるCPU時間の消費.. 7-1 7.2 キューの起動による無効なデバイス名のエラー... 7-2 7.3 マルチストリーム・シンビオントでのキュー起動 の問題........................................ 7-2 7.4 シリアル接続プリンタのI/Oエラー.............. 7-3 7.5 アクセス違反あるいは不正パラメータ・エラーに よるシンビオントの強制終了.................... 7-4 v A Raw TCP/IPポート番号 表 1 日本語DECprint Supervisorドキュメント..... viii 3-1 スプール・ファイル・エラー・メッセージ.... 3-3 4-1 ファームウェアによるサービスエラーの修正.. 4-2 4-2 推奨される最小ファームウェア・バージョン.. 4-3 A-1 raw TCP/IPポート番号...................... A-1 vi _________________________________________________________________ まえがき 本書の対象読者 このドキュメントでは,本バージョンの日本語DECprint Supervisorにおける新機能,問題点の修正,使用上のヒント, 制限事項,およびその他の情報について説明します。このドキュ メントは,DCPSをインストールするシステム管理者,および実際 に使用する一般ユーザを対象としています。 本書の構成 本書の構成は以下のとおりです。 o 第1章,DCPSの英語版と日本語版の関係について説明してい ます。 o 第2章,日本語版DCPS V2.5の新機能および変更点について説 明しています。 o 第3章,英語版DCPS V2.5における変更点について説明してい ます。 o 第4章,DCPSで特定のプリンタを使用する場合の注意事項に ついて説明します。 o 第5章,日本語DCPS V2.5の制限事項について説明します。 o 第6章,英語版DCPS V2.5の制限事項について説明します。 o 第7章,DCPSに影響を与えることが判明しているOpenVMSオペ レーティング・システムの問題について説明します。 o 付録 A,IPプリンタを設定する際に使用されるポート番号を 示します。 vii 関連資料 DCPSについては次のドキュメントを参照してください。 表 1 日本語DECprint Supervisorドキュメント ___________________________________________________________ 『リリース・ノート』 DCPSの使用上の注意事項について説明し ています。 『インストレーショ DCPSのインストール方法について説明し ン・ガイド』 ています。 『システム管理者ガイ システム管理者,データセンタ・オペ ド』 レータ,アプリケーション・プログラマ が,DCPSプリント・キューをどのように 作成/管理し,印刷に関する問題を解決す るかを説明します。 『ユーザーズ・ガイ DCPSを使用してPostScriptプリンタに印 ド』 刷する方法について説明しています。 『ソフトウェア仕様書 DCPSがサポートするプリンタの一覧, (SPD 48.27.xx)』 DCPS V2.5の機能と動作環境について説明 ______________________しています。_________________________ HP OpenVMSの製品およびサービス情報については,下記のURLの Webサイトを参照してください。 http://www.hp.com/jp/openvms/ (日本語) http://www.hp.com/go/openvms/ (英語) 本書の表記法 このドキュメントでは以下の表記法を使用します。 viii ___________________________________________________________ 表記法______意味___________________________________________ Ctrl/x Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら別のキ ーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押す ことを示します。 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には, キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていませ ん。 HTML形式のドキュメントでは,キー名は四角ではな く,括弧で囲まれています。 . . . 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示 します。 o 文中のオプションの引数が省略されている。 o 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことが できる。 o パラメータや値などの情報をさらに入力でき る。 . 垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式 . の中の項目が省略されていることを示します。この . ように項目が省略されるのは,その項目が説明して いる内容にとって重要ではないからです。 ( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオ プションを選択した場合に,選択したオプションを 括弧で囲まなければならないことを示しています。 [ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた 要素は任意のオプションです。オプションをすべて 選択しても,いずれか1つを選択しても,あるいは1 つも選択しなくても構いません。ただし,OpenVMSフ ァイル指定のディレクトリ名の構文や,割り当て文 の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれ た要素は省略できません。 ix ___________________________________________________________ 表記法______意味___________________________________________ [|] コマンド形式の説明では,括弧内の要素を分けてい る垂直棒線はオプションを1つまたは複数選択する か,または何も選択しないことを意味します。 { } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた 要素は必須オプションです。いずれか1のオプション を指定しなければなりません。 太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件 を示しています。 italic イタリック体のテキストは,重要な情報を示し text ます。また,システム・メッセージ(たとえば内 部エラーnumber),コマンド・ライン(たとえば /PRODUCER=name),コマンド・パラメータ(たとえ ばdevice-name)などの変数を示す場合にも使用され ます。 UPPERCASE 英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,フ TEXT ァイル名,ファイル保護コード名,システム特権の 短縮形を示します。 Monospace モノスペース・タイプの文字は,コード例および会 type 話型の画面表示を示します。 Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペー ス・タイプの文字は,キーワード,別々にコンパイ ルされた外部関数およびファイルの名前,構文の要 約,または例に示される変数または識別子への参照 などを示します。 - コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コ ード・ラインにおいて,ハイフンは,要求に対する 引数がその後の行に続くことを示します。 数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10進数 です。10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その ____________旨を明記してあります。_________________________ x 1 _________________________________________________________________ 英語版DCPSと日本語DCPSとの対応 日本語DECprint Supervisor V2.4 for OpenVMSは,英語版 DECprint Supervisor V2.4 for OpenVMSを日本語用に拡張した 製品です。本製品によって,さまざまな日本語PostScriptプリン タがサポートされます。 なお,英語版DECprint Supervisor V2.4は,現時点では日本でサ ポートされていないプリンタ製品もサポートしています。日本語 DECprint Supervisor for OpenVMSではそれらのプリンタをサポー トするための機能を削除してはいませんが,それらの機能に対す る弊社からのサポートは受けられません。また,日本語DECprint Supervisor for OpenVMSには,HP PCLトランスレータなど,日本 語に対応していないコンポーネントもそのまま含まれています。 今後,サポートされるプリンタ製品および日本語機能が追加され た場合には,その時点の『ソフトウェア仕様書』および『リリー ス・ノート』に記述します。 1-1 2 _________________________________________________________________ 日本語DCPS V2.5について この章では,日本語DCPS V2.5で変更された機能について概要を説 明します。いくつかの変更点については,本書の別の箇所でも詳 しく説明しています。 日本語DCPS V2.5は英語版DCPS V2.5をもとに開発されており,英 語版V2.5の機能に加えて,日本語機能の拡張が行なわれてます。 英語版DCPS V2.5の機能変更については,第3章を参照してくださ い。 _________________________________________________________________ 2.1 新しいプリンタのサポート 日本語DCPS V2.5では,新たに次のプリンタがサポートされます。 o HP LaserJet 4240 o HP LaserJet 5200 o HP Color LaserJet 4700 o RICOH IPSiO NX860e o RICOH IPSiO CX8800 ________________________ 注意 ________________________ HP LaserJetプリンタまたはHP Color LaserJetプリンタで日 本語を印字するためには,日本語PostScriptフォントを提供 する別売のコンパクト・フラッシュ・メモリ・カードが必要 になります。詳細は第5.1節を参照してください。 ______________________________________________________ 2-1 日本語DCPS V2.5について 2.2日本語DCPS V2.5で修正された問題点 _________________________________________________________________ 2.2 日本語DCPS V2.5で修正された問題点 日本語DCPS V2.5では,次の問題点が修正されています。 o HP LaserJet OCR-Bフォント指定時の印刷エラー HP LaserJet OCR-Bフォント指定時に印刷できない問題(文字 化け,異常終了)が修正されています。 _________________________________________________________________ 2.3 日本語DCPS V2.5に含まれない機能 次の機能は,日本語DCPS V2.5では提供しません。 o セパレータ・ページへの日本語ファイル名の印刷 o パンチ機能のサポート _________________________________________________________________ 2.4 対応ソフトウエア 日本語DCPS V2.5は下記のソフトウェアバージョンに対応します。 o オペレーティングシステム o 日本語OpenVMS Alpha V6.2, V7.3-2, V8.2 o 日本語OpenVMS I64 V8.2,V8.2-1 o 日本語OpenVMS VAX V5.5-2, V6.2, V7.3 o 日本語PrintServer構成の場合: 日本語PrintServerソフトウェアV5.0以降と,次のいずれか のソフトウエア: o HP DECnet for OpenVMS o HP DECnet-Plus for OpenVMS o HP TCP/IP Services for HP OpenVMS o Process Software MultiNet for OpenVMS[3] _________________________________ [3MultiNet for OpenVMSおよびTCPware for OpenVMSは,米国Process Software社の製品です。 2-2 日本語DCPS V2.5について 2.4対応ソフトウエア o Process Software TCPware for OpenVMS[3] o TCP/IP構成の場合: 次のいずれかのTCP/IPソフトウエア o HP TCP/IP Services for HP OpenVMS o Process Software MultiNet for OpenVMS[3] o Process Software TCPware for OpenVMS[3] o AppleTalk構成の場合: o PATHWORKS for OpenVMS (Macintosh) V1.3以降(Alphaお よびVAX) 2-3 日本語DCPS V2.5について 2.4対応ソフトウエア 各ソフトウェアのサポート・バージョンについては次の表を参照 してください。 ___________________________________________________________ TCP/IP OpenVMS________Services______DECnet________DECnet-Plus_____ Alpha V6.2 V4.2 V6.2 V6.3 Alpha V7.3-2 V5.4 V7.3-2 V7.3-2 Alpha V8.2 V5.5 V8.2 V8.2 I64 V8.2 V5.5 V8.2 V8.2 I64 V8.2-1 V5.5 V8.2-1 V8.2-1 VAX V5.5-2 V4.0 V5.5-2 - VAX V6.2 V4.2 V6.2 V6.3 VAX_V7.3_______V5.3__________V7.3__________V7.3____________ _________________________________________________________________ 2.5 日本語ドキュメント 日本語DCPS V2.5では以下のドキュメントを改訂しています。 o 『ソフトウェア仕様書』(SPD) o 『リリース・ノート』 o 『インストレーション・ガイド』 o 『ユーザーズ・ガイド』 o 『システム管理者ガイド』 o オンライン・ヘルプ 本リリースでは,以下のドキュメントについては改訂していませ ん。前バージョンのものがそのままご利用いただけます。 o 『日本語トランスレータ・リファレンス・マニュアル』 2-4 3 _________________________________________________________________ 英語版DCPS Version 2.5について ここでは,DCPS V2.5における変更点について説明します。これら の変更点のいくつかは本書の別の章でも説明していますので適宜 参照してください。 _________________________________________________________________ 3.1 DCPS V2.5の変更点 3.1.1 新しいプリンタのサポート DCPS V2.5では新たに以下のプリンタをサポートします。 HP Color LaserJet 3000 HP Color LaserJet 3800 HP Color LaserJet 4610 HP Color LaserJet 4700 HP Color LaserJet 4730 MFP HP LaserJet 1300 HP LaserJet 1320 HP LaserJet 4240 HP LaserJet 5200 Xerox DocuPrint N4525 3.1.2 LPDサポートの拡張 DCPSでリモートのLPDキューをサポートようになり,LPDサポー ト・プリンタと動作するようになりました。 3-1 英語版DCPS Version 2.5について 3.1 DCPS V2.5の変更点 3.1.2.1 スプール機能の概要 リモートのLPDキューおよび多くのLPDプリンタは,実際にジョ ブが送信される前にジョブのサイズを認識しておく必要がありま す。本リリースでは,サイズを判断できるようにDCPSが一時スプ ール・ファイルを作成できるようになりました。ただし,デフォ ルトではDCPSのLPDジョブはV2.4以前と同じ動作をするため,LPD ジョブをリモートのLPDキューあるいはLPDプリンタへ送信する ために特別な操作が必要になります。論理名を定義することによ り,システム全体に対してスプールを指定することも個々のキュ ーに対して指定することも可能です。 スプール機能を使用するためには一時的なスプール・ファイルを 作成するための特別な処理を必要とするため,プリンタで必要と する場合のみスプール機能を有効にしてください。一般的には, 以下のような場合にスプール機能を利用します。 o 別のシステム上のリモートLPDキューに印刷する場合。 o スプール機能なしでDCPS LPDを使用するとプリンタが何も印 刷しない場合。 o プリンタに大規模なマルチ機能オプションを追加しており, スプール機能なしでRaw TCPプロトコルあるいはLPDプロトコ ルを使用たときにDCPSがそれらの装置をサポートしない場合 (オプション装置によっては,後続の印刷ジョブを受け取る ための独自の内部キューを持っているものがあります)。 3.1.2.2 スプール機能の有効化 スプール機能を有効にするには,以下のいずれかの論理名を定義 してください。デフォルトではどちらも定義されていません。 o DCPS$SPOOL この論理名を定義すると,すべてのキューからのすべての LPDジョブがプリンタあるいはリモート・キューに送られる 前に,一時的なスプール・ファイルが作成されます。 o DCPS$queue-name_SPOOL この論理名を定義すると,指定したキューからのLPDジョブ がプリンタあるいはリモート・キューに送られる前に,一時 的なスプール・ファイルが作成されます。 3-2 英語版DCPS Version 2.5について 3.1 DCPS V2.5の変更点 一時的なスプール・ファイルを作成する場所を指定するには,次 の論理名を使用します。この論理名は常に定義されています。 o DCPS$SPOOL_DIRECTORY 指定したディレクトリにスプール・ファイルが作成され,ジ ョブがプリンタあるいはリモート・キューに送られた後にス プール・ファイルが削除されます。上記のいずれかの論理名 でスプール機能が有効になっていないと,プリント・ジョブ はスプールされません。 DCPSのインストール時にDCPSスプール・ディレクトリの場所 が定義されていない場合は,インストール時にプロンプト が表示されます。デフォルトのスプール・ディレクトリは SYS$COMMON:[DCPS$SPOOL]ですが,スプールが有効になって いるすべてのキューに利用可能な,システム・ディスク以外 のディレクトリを指定する必要があります。このディレクト リは,DCPSプリント・シンビオント・プロセスと特権ユーザ だけがスプール・ファイルを参照できるように保護されま す。 3.1.2.3 スプール・エラー スプール機能に関する次のようなエラーメッセージがあります。 表 3-1 スプール・ファイル・エラー・メッセージ ___________________________________________________________ エラー・メッセ ージ_____________説明______________________________________ SPOOLBADDEVICE DCPS$SPOOL_DIRECTORYデバイス名にエラーがあ る SPOOLBADDIR DCPS$SPOOL_DIRECTORYディレクトリが見つから ない SPOOLERROR DCPS$SPOOL_DIRECTORYでスプール・ファイル作 成時にエラー発生 SPOOLFILENOOPEN スプール・ファイルのオープン・エラー ___________________________________________________________ (次ページに続く) 3-3 英語版DCPS Version 2.5について 3.1 DCPS V2.5の変更点 表 3-1 (続き) スプール・ファイル・エラー・メッセージ ___________________________________________________________ エラー・メッセ ージ_____________説明______________________________________ SPOOLNOLOGICAL 論理名DCPS$SPOOL_DIRECTORYが定義されていな い SPOOLNOPRIV DCPS$SPOOL_DIRECTORYへの書き込み特権がない SPOOLNOWRITE DCPS$SPOOL_DIRECTORYデバイスが書き込み保護 _________________されている________________________________ 3.1.3 インストレーション・プロシージャの改善 POLYCENTER Software Installation Utility (PCSI)でDCPS V2.4 をインストールする際,インストレーションを進める前にクラ スタ内のすべてのDCPSキューを停止させる必要がありました。本 バージョンでは,インストレーションに影響を与えるキューのみ 停止するというオプションを選択できるよう,インストレーショ ン・プロシージャが変更されています。 3.1.4 フラグ・ページの改善 DCPSのセパレータ・ページの右下にはプリンタについての情報, すなわち製品名,および,もし異なる場合はプリンタ名を表示し ます(製品名はカスタマイズできませんが各プリンタのプリンタ名 は変更できます)。 本リリースから,製品名と区別できるようにプリンタ名を括弧で 囲って表示するように変更されました。 _________________________________________________________________ 3.2 DCPS V2.5での修正 以下の問題がDCPS V2.5で修正されています。 3-4 英語版DCPS Version 2.5について 3.2 DCPS V2.5での修正 3.2.1 プリンタ・キューの開始とジョブの削除に関する問題 DCPS V2.3およびV2.4では,Raw TCPジョブがStarting状態にある 場合に以下のような問題が発生することがありました。 o DELETE /ENTRYコマンドでジョブを中断した場合にDCPSがそ のジョブを削除するのに時間がかる。 o STOP /QUEUE /RESETコマンドでキューを停止した場合,この キューあるいは他のキューを起動した時に次のようなエラー で失敗する場合がある。 %DCPS-F-STREAMUSE, Request 4 for Stream Id n ignored. Not consistent with symbiont state 開始したstarting状態のジョブは削除要求ですぐに停止される ようになり,キューの停止が原因でその後のキューの開始時に STREAMUSEエラーが発生することもなくなりました。 3.2.2 トレイ選択時のジョブの失敗 DCPS V2.4では,INPUT_TRAYパラメータでトレイを指定すると, INTRAYNOTAVLエラー・メッセージを出力してジョブが失敗するこ とがありました。たとえば,/PARAMETERS=INPUT_TRAY=TRAY_2を指 定してHP LaserJet 8150プリンタに出力する場合に,次のような エラー・メッセージを出力する場合があります。 %DCPS-E-INTRAYNOTAVL, No tray_2 tray is installed on HP LaserJet 8150 -DCPS-I-JOB_ID, for job MYJOB (queue HP8150_RAW, entry 245) on HP8150_RAW %DCPS-E-FLUSHING, Rest of Job (to EOJ) will be ignored -DCPS-I-JOB_ID, for job MYJOB (queue HP8150_RAW, entry 245) on HP8150_RAW この問題は次のプリンタでトレイを選択した場合に発生します。 HP LaserJet 2100 HP LaserJet 2200 HP LaserJet 8000 HP LaserJet 8100 HP LaserJet 8150 3-5 英語版DCPS Version 2.5について 3.2 DCPS V2.5での修正 3.2.3 ホチキス止めエラー LaserJet 9000プリンタでデフォルトでホチキス留めを行うよう に設定した場合,DCPS STAPLE=NONEパラメータが機能せずDCPS ジョブは常にホチキス留めを行っていました。本リリースでは, STAPLE=NONEを指定することによりそのプリンタのデフォルトのホ チキス留め設定を変更すると,ホチキス留めを行わない正しいジ ョブを発行するようになりました。 この問題は,他のプリンタに関してはDCPS V2.4で修正されていま すが,LaserJet 9000に関しては問題が残っていました。 3.2.4 PostScriptエラーでLPDジョブが失敗する問題 LPDキューに対して論理名DCPS$queue-name_PRODUCT_NAME が定義されていない場合,プリント・ジョブがPostScript の"checkconfiguration"エラーで失敗する場合がありました。 PostScriptエラーの報告が有効になっていないプリンタでは,LPD ジョブでどのようなPostScriptエラーが発生しても,何もエラー を表示せずにジョブが失敗していました。 本リリースでは,この論理名が定義されていないとDCPSはそのプリ ンタを認識できない"unrecognized"プリンタと判断し,このエラ ーでジョブは失敗しません。 3.2.5 キットからのAppleTalkファイルの欠落 OpenVMS AlphaおよびVAX用のDCPS V2.4 PCSIキットからAppleTalk ファイルDCPS$BE_APPLETALK.EXEが間違って削除されていました。 DCPS V2.5のキットにはこのファイルが含まれています。 3.2.6 Integrityサーバの性能 OpenVMS I64で実行する場合,DCPS V2.4シンビオント・プロセ スが印刷時に厖大なCPU時間を消費することがありました。DCPS V2.5では,性能が大幅に改善されています。 3-6 英語版DCPS Version 2.5について 3.2 DCPS V2.5での修正 3.2.7 起動時の間違ったOLDSETUPメッセージ "setup"モードでDCPSを起動する場合,スタートアップ・コマン ド・プロシージャがセットアップ・ファイルよりも新しいことを 示す間違ったメッセージを受け取る場合がありました。セットア ップ・ファイルが作成された後にスタートアップ・ファイルが変 更されていなくても,次のようなメッセージが表示されることが ありました。 %DCPS-W-OLDSETUP, setup file older than startup file この結果,新しいセットアップ・ファイルが作成され, DCPS$STARTUでキューを起動するコマンドが実行されていまし た。すべてのキューは正しく起動されていましたが,そのセット アップ・ファイルの情報を使用した望ましい動作と比べると,起 動に時間がかかっていました。本リリースでは,正しく処理され るようになりました。 3-7 4 _________________________________________________________________ プリンタ固有の情報 この章では,特定のプリンタに対して適用されるDCPSの使用方法 について説明します。なお,『DCPSシステム管理者ガイド』およ び『DCPSユーザーズ・ガイド』にもプリンタ固有の情報が含まれ てますので適宜参照してください。 _________________________________________________________________ 4.1 プリンタのファームウェア HP製プリンタの場合,ファームウェアのバージョンは,そのプリ ンタのWebページあるいはWebJetAdminプリンタ管理ユーティリテ ィのconfiguration pageに"Firmware Datecode"として表示されま す。 プリンタのファームウェアに関する情報とプリンタへのダウンロ ード手順は,HPのWebページ(http://www.hp.com/jp/)から入手で きます。プリンタのリンクをクリックした後,サポート&ドライ バをクリックしてください。 4.1.1 プリンタのサービス・エラー HP製プリンタでPostScriptファイルを印刷する際に,49.4C02サー ビス・エラーが発生する場合があります。この問題は,プリンタ のファームウェアで修正されています。表 4-1に,この問題が発 生するプリンタと問題を修正するためのファームウェア・バージ ョンを示します。 4-1 プリンタ固有の情報 4.1プリンタのファームウェア 表 4-1 ファームウェアによるサービスエラーの修正 ___________________________________________________________ プリンタ__________ファームウェア・バージョン_______________ HP Color 20050524 07.003.3 LaserJet 4650 HP Color 20050524 07.007.3 LaserJet 5550 HP LaserJet 4250 20050831 08.009.3 HP LaserJet 4350 20050831 08.009.3 HP LaserJet 9050 20050617 08.102.2 HP LaserJet 9055 20050601 07.004.0 MFP HP LaserJet 9065 20050601 07.004.0 MFP________________________________________________________ 4.1.2 キューの起動に関する問題 いくつかのHPプリンタは,ジョブの最初のDCPS同期要求に応答し ません。このため,これらのプリンタのキューを起動する前に, プリンタのファームウェアを表 4-2に示すバージョンにアップグ レードするか,あるいは論理名DCPS$queuename_NO_SYNCを定義し ておく必要があります。この処理を行っていないと,DCPSジョブ は開始されません。詳細は,本書の第6.3節,あるいは『DCPSシス テム管理者ガイド』を参照してください。 また,プリンタのパーソナリティ設定はPS (PostScript)に設定す ることをお勧めします。ただし,プリンタのパーソナリティをPS (PostScript)に設定するだけではこれらのプリンタの問題は解決 できません。 この問題は,以下のバージョンのプリンタ・ファームウェアで解 決されます。 4-2 プリンタ固有の情報 4.1プリンタのファームウェア 表 4-2 推奨される最小ファームウェア・バージョン ___________________________________________________________ Printer___________Firmware_________________________________ HP Color 20030605 04.016.2 LaserJet 5500 HP LaserJet 2300 20030530 04.047.2 HP LaserJet 4200 20030530 04.016.1 HP_LaserJet_4300__20030530_04.016.1________________________ なお,HP Color LaserJet 2500プリンタにはこの制限事項が残っ ています。 4-3 5 _________________________________________________________________ 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 この章では,日本語版のDECprint Supervisorに固有の注意事項お よび制限事項について説明します。 _________________________________________________________________ 5.1 HP LaserJetプリンタにおける日本語ファイルの出力に関する注 意事項 HP LaserJetおよびHP Color LaserJetプリンタで日本語を含ん だデータ(テキストあるいはPostScript)を印刷するには,日本語 PostScriptフォントをプリンタにインストールする必要がありま す(日本語PCLフォントでは印刷できません)。 LaserJetの日本語PostScriptフォントは,プリンタの機種ごと に別売のメモリ・モジュール(DIMM)またはコンパクト・フラッシ ュ・メモリ・カードで提供されています。 注文番号や購入方法など,詳細は弊社営業担当までお問い合わせ ください。 5.1.1 LaserJetプリンタでの日本語出力に関する制限事項 日本語フォントをインストールしたLaserJetプリンタには次の制 限事項があります。 o 縦書きフォントはサポートされません。 o Shift JIS (RKSJ)エンコーディングのPostScriptフォントは 提供されていないため,正しく出力できません。 o 日本語フォントを使用した場合,ページ範囲を指定した印刷 はサポートされません。 5-1 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.2 A4用紙にランドスケープ・モードで印刷する場合 _________________________________________________________________ 5.2 A4用紙にランドスケープ・モードで印刷する場合 日本語DECprint Supervisor V1.2以前のANSIトランスレータは, A4用紙へのランドスケープ・モードで66行出力する場合に次のよ うな問題がありました。 サポートされているプリンタの中には,A4用紙への印刷可能領 域が平均的な印刷領域よりも少し狭いものがあります。このよ うなプリンタでプリント・パラメータがPAGE_SIZE=A4, PAGE_ ORIENTATION=LANDSCAPEに設定されていると,印刷時に66行目の内 容が失われてしまったり,切れてしまう場合があります。 日本語DECprint Supervisor V1.2以降に添付されるANSIトランス レータは,A4用紙へのランドスケープ・モードでの印刷で66行目 も正しく出力します。これを行うために,ANSIトランスレータが 使用するフォント(SGR 15)の縦方向のスペーシングが変更され, A4用紙の最大印刷可能領域の値が修正されています。 従来のトランスレータの出力結果の方を使いたい場合,DCPSキュ ー論理名を次の例のように定義します。 $ DEFINE/SYSTEM DCPS$_OLD_ANSI_PAGE_SIZES TRUE なお,漢字ANSIトランスレータに対しては,この修正は行なわれ ていません。漢字トランスレータ使用時に66行目が正常に印刷さ れない場合は,FULL_A4_LANDSCAPEのレイアップ定義ファイルを使 用して印刷してください。 _________________________________________________________________ 5.3 半角英数字フォント Ryumin-Light.RomanおよびGothicBBB-Medium.Romanなどの日本語 フォントには,JISローマ字セット以外の文字は含まれていませ ん。このため,装置制御ライブラリDCPS$DEVCTL.TLBの拡張された findfontオペレータで,これらのフォントに対してISOLatin1およ びDECマルチナショナル文字セットを使用することはできません。 5-2 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ _________________________________________________________________ 5.4 テキスト・トランスレータ 1. フォーム定義 漢字LN05の標準設定では,フォーム・データ用のメモリは16 ページあわせて64 Kバイトとなっています。この値は,グラ フィック・オプションなどの使用で増やすことができます。 トランスレータによるフォーム・オーバーレイでは,1ペー ジあたり64 Kバイトまでのフォーム・データを登録すること ができます。1ページあたり64 Kバイトを越えるフォーム・ データを登録しようとすると,DECLKFシーケンスそのものが 無効になります。PRINTコマンドでマルチファイル指定をし た場合,あるファイル内で登録したフォーム・データを他の ファイルで使用することはできません。複数のファイルで共 通のフォームを使用したい場合は,フォーム・データをセ ットアップ・モジュールとして登録し,そのモジュールを PRINTコマンドの /SETUP修飾子で指定してください。 2. 複数ファイルの印刷 複数ファイルを1つのプリント・ジョブで印刷する場合,各 ファイルの先頭で初期設定が行われます。このため,あるフ ァイルの中で行った設定を,次のファイルで利用することは できません。このようなときは,セットアップ・モジュール に必要なエスケープ・シーケンスを登録しておくことによ り,各ファイルの初期状態を制御することができます。 3. LN82Rでの外字と斜体(イタリック)属性の混在 LN82Rに印刷されるファイルに外字が含まれ,かつイタリッ ク属性が漢字に対して指定されると,PostScriptのFATALエ ラーになる場合があります。この場合,プリント・キューを 停止し,キューからジョブを削除し,プリンタの電源を入れ 直してください。 4. テキスト・トランスレータの性能 テキスト・トランスレータで日本語文書を印刷する場合,必 ずしもプリンタ・ハードウェアの最高速度では印刷できませ ん。白黒反転や網かけ,倍角文字,縦書き,外字があると き,および1バイト文字と2バイト文字が頻繁に交互に現われ るような場合には,印刷速度はさらに遅くなります。 5. テキスト・トランスレータの外字と内蔵フォント 5-3 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ 日本語PostScriptプリンタの内蔵漢字フォントは, PostScriptのアウトライン・フォントです。外字は日本 語VMSのFEDITユーティリティ,またはCHARACTER_MANAGERユ ーティリティで作成することができますが,このフォント は,40ドット×40ドットまたは32ドット×32ドットのビット マップ・フォントです。したがって,外字の倍角文字は内蔵 フォントの倍角文字に比べて,印字品質が劣ります(ギザギ ザが見えます)。 6. 罫線文字 テキスト・トランスレータで使用している罫線文字は,文字 間隔/行間隔が文字サイズに比べてかなり大きいときにはつ ながりません。 また,この罫線はPostScriptフォントを使用して表示してい るため,表示される位置やサイズによっては装置上で1ピク セル程度のずれを生じることがあり,結果として,罫線が一 直線にならない場合があります。 7. SIXELと文字の重ね合わせ SIXELとテキストを座標指定(VPA,HPAなど)で位置を指定し て,同じページ上で重ね合わせるとき,印刷可能領域上端付 近(通常トップ・マージンの位置)の座標を指定した場合,結 果として表示される文字やSIXELの縦方向(Y座標)の位置が LN03/漢字LN03 とテキスト・トランスレータでは異なりま す。SIXELでは,どちらも通常はSIXELの上端の座標が,指定 されたY座標から70ピクセル上になるように表示しますが, LN03/漢字LN03では,この表示方法を取ったときにSIXELが印 刷可能領域上端を超える場合には,SIXELの上端の座標が, 印刷可能領域上端になるように位置を下げて表示します。 このため,印刷可能領域上端付近の座標を指定して文字と SIXELを重ねた場合に,LN03/漢字LN03とテキスト・トランス レータの出力を比べると,LN03/漢字LN03の SIXELはテキス ト・トランスレータよりもやや下にずれます。印刷可能領域 上端から離れた位置を指定した場合には,両者に違いは見ら れません。 8. テキスト・トランスレータのプロローグ処理 テキスト・トランスレータは,印刷ジョブの開始時に,大量 のPostScriptプロローグ処理(初期設定)を行います。この処 理は印刷ジョブの内容によらず常に同じなので,初めからプ リンタに常駐させておけば,ジョブの最初の1ページが出力 されるまでの時間を短縮することができます。デフォルトで 5-4 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ は,プロローグを常駐させることにしていますが,このこと はテキスト・トランスレータ以外の印刷ジョブにとっては, 利用できるPostScript VM (Virtual Memory)が減少している ことを意味します。弊社では,PostScriptアプリケーション がVMを400KB以上使わないようにお勧めしますが,もしもこ の制限を守っていないソフトウェアがあると,PrintServer プリンタではVMが足りないというエラーで実行できなくなる 場合があります。PrintServerプリンタとシリアル・プリン タではプロローグを常駐させる処理が異なります。 o 日本語DEC PrintServerサポーティング・ホスト・ソフ トウェアV4.2または日本語PrintServer Software V5.0, V5.1を使用している場合 このサポーティング・ホスト・ソフトウェアを使ってブ ートされたPrintServerでは,DCPSと互換性のあるプロ ローグが常駐しているので,特別に処理をする必要はあ りません。また,このサポーティング・ホストでは,プ ロローグは必ず常駐していなければなりません。 o PostScriptシリアル・プリンタの場合 PostScriptシリアル・プリンタでは,プリンタの電源 投入後の最初のプリント・ジョブで,プロローグが常 駐しているかどうかをチェックし,していなければダ ウンロードします。この時,PostScriptパスワードが プリンタ出荷時の設定になっていない場合(LN82Rでは0 でない場合),プロローグは常駐されません。つまり, PostScriptパスワードをデフォルト以外の値に設定する ことによって,常駐をやめることができます。 9. PostScriptフォントUniqueID テキスト・トランスレータでは,使用するPostScriptフォ ントに対して,UniqueIDを指定しています。3658490から 4194312のUniqueIDは他のPostScriptアプリケーションでは 使用しないでください。 10.半角ローマ字フォントの制限 PrintServerでは,内蔵PostScriptフォントのRyumin- Light.Romanおよび GothicBBB-Medium.Romanの半角ロー マ字フォントは,JISローマ字以外の文字セットをサポート しません。このため,テキスト・トランスレータでは明朝体 半角ローマ字フォントをPostScript Courierフォントで代用 しています。 5-5 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ ゴシック体半角ローマ字はPostScriptの半角ローマ字を使用 しているため,JISローマ字またはASCII文字セット以外の文 字セットを指定した場合,存在しない文字は空白(スペース) 文字で置き換えられます。 11.SETUPモジュールでの印刷 ANSI(ASCII),KANJI,KANJI78またはLA_KANJIデータ・タ イプのSETUPモジュールを作成し,その中で文字を印刷す ることができますが,この文字をPRINTコマンドで指定した ファイルの先頭ページに印刷することはできません。SETUP モジュールの中で印刷した場合には,PRINTコマンドのファ イルを印刷する前に改ページが行われます。ANSI(ASCII), KANJI,KANJI78またはLA_KANJIデータ・タイプでSETUPモジ ュールを作成し,その中でフォント・ローディング命令また はピッチ指定命令を使用したときには,空白(スペース)文字 を含む実際の文字の印刷をSETUPモジュールの中で行うこと はできません。 12.DECVPFSとマージン 可変ページ・フォーマット選択命令(DECVPFS)でページ・オ リエンテーションを変更する場合,オリエンテーション変更 後のページ・マージン(上下マージン,左右マージン) も同 時に指定してください。 マージンを新たに指定しない場合,従来のマージンの値が採 用され,シートの外にマージンが設定された状態になること があります。 13.DECVERP,DECSHORPのパラメータPs=0 漢字LN05とテキスト・トランスレータの8ポイント・フォン トの高さは,それぞれ768 centipointと922 centipointとし て定義されています。このため,フォントの高さをもとに位 置を制御する命令を使うと,出力結果が異なってしまいま す。これを避けるため,行ピッチの指定はSPIなどで明示的 に行うようにしてください。また,8ポイント・フォントを 使っていないファイルでもGSM (文字サイズ指定命令)の後 に,DECVERP,DECSHORPのパラメータで0を指定すると,漢字 LN05とテキスト・トランスレータで行ピッチ/文字ピッチの 違いが生じることがあります。この場合もSPIなどで行ピッ チ/文字ピッチを明示的に指定する事により,同様に互換性 を保つことができます。 14.A4ページ・サイズでの文字ピッチ 5-6 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ A4ページ・サイズに対して,デフォルト状態での文字属性指 定命令(SGR)で,Ps=10または11によりフォント指定後,文字 ピッチ指定命令(DECSHORP)のPs=0を指定した時の文字ピッチ は,10cpiでなく10.3cpiとなります。 15.SS2とSS3 SS2またはSS3に続いてコントロール・コードがあった時の処 理が,LN05などと異なる場合があります。SS2またはSS3は, 対象となる文字コードの直前に入れるようにしてください。 16.SUB SUBコードが漢字コードの1/2バイト間に割り込んだ場合の処 理が,LN05などと異なります。LN05ではSUBコードを漢字の2 バイト目とみなして全角のリバース・クエスチョンを出力し ますが,テキスト・トランスレータはSUBコードを先に処理 するため,漢字は正常に出力されます。 17.DEC DUTCHとDEC FRENCH DEC DUTCH文字セットの4/0と7/11およびDEC FRENCH文字セッ トの7/14は,マニュアルの記述と違う文字が出力されます。 18.PLDとPLU 下線,上線,二重下線は,PLD,PLUを行っても移動しませ ん。 19.垂直タブ VTによって次の垂直タブ位置まで移動する場合,行間隔が狭 すぎるとさらに次の垂直タブ位置まで移動することがありま す。このときには,行間隔をひろげるか,または今より小さ いフォントを使うことにより,所要のタブ位置に移動するこ とができます。 20.DECVERPと垂直タブ位置 DECVERP (行ピッチ選択命令)を行った場合,垂直タブはホー ム・ポジションを基準とした位置にすべて再設定されます。 このため,最初のVTによる垂直方向の移動量は,現在の位置 によって変化しますが,次のVTからはDECVERPによって設定 された行ピッチと等しくなります。 21.DECDHLTとDECDWLの組み合せ 5-7 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ LA_KANJIデータ・タイプで,DECDHLT (行拡大命令・4倍角) がすでに有効となっている行でDECDWL (行拡大命令・横倍 角)を指定した場合,DECDWLは無視されます。同じ行のなか で行拡大命令を組み合わせることは避けてください。 22.DECSTBMとDECVERP LA_KANJIデータ・タイプでは,DECSTBM (上下マージン設定 命令)で設定されたマージンはDECVERP (行ピッチ選択命令) ではクリアされません。この場合,DECSTBMによってマージ ンを再設定してください。 23.SHSとDECSHORPまたはGSMとDECSHORP SHS (水平ピッチ選択命令)とDECSHORP (水平ピッチ選択 命令)の組み合わせ,または GSM (文字サイズ指定命令)と DECSHORPの組み合わせで,水平タブ位置がLN05などと合わな いことがあります。この場合,水平タブのかわりにスペース を使うことにより,同じ出力を得ることができます。 24.JFY JFY (行揃え)をオフに設定した行は,その1行すべてが行揃 えされなくなります。 25.DECVERPとDECSLPP DECVERP (行ピッチ選択命令)によって行ピッチが指定されて いた場合,DECSLPP (用紙長設定命令)で設定した行数より1 行早く改ページする場合があります。このときには,行間隔 をひろげるか,または今より小さいフォントを使うことによ り,指定した行数で改ページするようになります。 26.DECVERPによる縦倍角のクリア LA_KANJIデータ・タイプでは,GSM(文字サイズ変更命令)に よる縦倍角指定は,DECVERP (行ピッチ選択命令)によって解 除されます。 27.ファイルの先頭にある改ページまたは改行+改ページ テキスト・ファイルの先頭が,改ページ・コードまたは改行 +改ページで始まる場合,漢字LN03に比べて余分な白紙が1 枚多く出力されることがあります。このようなときは,先頭 の不要な改ページ・コードを取り除くか,またはファイル・ フォーマットをstream_LFに変更することにより,漢字LN03 と同様な動きになります。 28.DEClaser2400 (漢字LN10)との違い 5-8 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.4テキスト・トランスレータ DEClaser 2400で提供されている以下の機能は,テキスト・ トランスレータでは利用できません。 o 漢字アウトライン・フォント・オプションによる,フォ ントのスケーリング 29.文字属性 文字属性にアンダーライン,二重アンダーライン,抹消ライ ン,反転,または網かけが設定されている場合,文字ピッチ の設定およびそのときに使用される文字フォントの組み合せ によっては漢字と英数字との間で文字属性に1ピクセル程度 のずれを生じることがあります。 テキスト・トランスレータと他のプリンタとの上記以外の機能の 違いは,「日本語トランスレータ リファレンス・マニュアル」を 参照してください。 _________________________________________________________________ 5.5 日本語版DCPSに関するその他の情報 この節では,日本語DCPS製品に関する一般的な情報で,他のドキ ュメントに含まれないものを示しています。 5.5.1 カラー・セパレータ・ページと日本語PrintServer 17/600給紙 トレイ切り替えの相互作用 日本語PrintServer Software V5.0, V5.1では,日本語 PrintServer 17/600プリンタに給紙トレイの自動切り替え機能 を提供しています。これにより,現在の給紙トレイが空になった とき,プリンタは同じサイズの用紙が入っている別の給紙トレイ に,自動的に切り替えます。この機能は省略時設定で有効です。 現在色つきの紙のフラグ・ページを使用している場合,この給紙 トレイ切り替え機能を無効にできます。以下のステップを実行し てください。 1. LPS$SUPPORT:LPSDEFAULTS.printer-name を編集する 5-9 日本語DCPSの使用上の注意事項および制限事項 5.5日本語版DCPSに関するその他の情報 2. /TraySwitchパラメータを検索する /TraySwitch true % Controls input tray failover. % false = disable % true = enable 3. /TraySwitchパラメータの値を,「true」から「false」へ変 更する。必ず小文字で「true」か「false」と記述してくだ さい。 /TraySwitch false % Controls input tray failover. % false = disable % true = enable 4. 新しい値を有効にするために,日本語PrintServer 17/600プ リンタを再構成またはリブートする 詳しくは『DEC PrintServer Supporting Host Software for OpenVMS Management Guide』を参照してください。 5-10 6 _________________________________________________________________ DCPSの制限事項 この章では,DECprint Supervisorに関する注意事項および制限事 項について説明します。 日本語版のDECprint Supervisorに固有の制限事項については, 第5章で説明しています。また,プリンタ固有の制限事項につい ては,第4章,『日本語DECprint Supervisor for OpenVMSシス テム管理者ガイド』,および『日本語DECprint Supervisor for OpenVMSユーザーズ・ガイド』を参照してください。 _________________________________________________________________ 6.1 OpenVMS V8.2およびそれ以降のバージョンにおけるAppleTalk DCPSが使用するネットワーク・プロトコルの1つとして,OpenVMS AlphaおよびVAXシステム上のレイヤード製品であるPATHWORKS for OpenVMS (Macintosh)で提供されるAppleTalkがあります。この製 品はすでにリタイヤしておりサポートされていませんが,DCPSは その後もAppleTalkキューとの動作が可能でした。 しかし,OpenVMS V8.2でオペレーティング・システムに対して行 われた変更により,AppleTalkプロトコルは開始できなくなりまし た。このため,OpenVMS V8.2以降,DCPSはAppleTalkキューと動作 することはできません。 OpenVMS V8.2以降は,次のようなメッセージが表示され,キュー の起動に失敗します。 %DCPS-F-CANNOTSTART, cannot start queue queue_name %DCPS-F-TRANSPORTNOTSUP, transport not supported - AppleTalk %SYSTEM-F-IVPARAM, invalid parameter specified OpenVMSクラスタ環境でAppleTalkプロトコルを使用したい場合 は,可能であれば,キューを実行するノードをOpenVMS V8.2より 前のバージョンに変更してください。 6-1 DCPSの制限事項 6.2自動検出機能付きプリンタを使用する場合の注意事項 _________________________________________________________________ 6.2 自動検出機能付きプリンタを使用する場合の注意事項 多くのプリンタでは,プリント・ジョブのデータ・タイプを検出 することができます。このようなプリンタでは,フロント・パネ ルまたはプリンタ管理ソフトウェアを使用して,接続チャネル毎 に自動検出の状態と自動検出機能が有効になっているかどうかを 調べることができます。 この機能を提供するほとんどのプリンタについては,プリンタ が"PostScript"モードあるいは"Auto-Sensing"モードに設定され ている場合に日本語DECprint Supervisorソフトウェアが正しく動 作します。このため,このようなプリンタでは,DCPSキューを起 動する前に上記のいずれかのモードで動作するように設定してお かなければなりません。プリンタが"PCL"モードに設定されている とDCPSソフトウェアは正しく動作しません。 詳細については,本書の第4章および『DCPSシステム管理者ガイ ド』を参照してください。 _________________________________________________________________ 6.3 Raw TCP/IPまたはLATキューでのジョブの"Starting"状態 ほとんどのプリンタはDCPSジョブの冒頭でPostScript同期化コマ ンドに応答しますが,場合によっては応答しないプリンタもあり ます。あるキューですべてのジョブがStarting状態になっている 場合は,次のいずれかの対処を行う必要があります。 o プリンタの言語設定を変更する ほとんどの場合,プリンタの言語識別モードを,PostScript とPCLの自動検出ではなくPostScriptに設定することで,こ の問題が解決できます。適切なポートに対して言語を変更す る手順については,ご使用のプリンタのドキュメントを参照 してください。 o NO_SYNC論理名を定義する プリンタの設定を変更しても問題が解決されない場合には, 論理名DCPS$queuename_NO_SYNCを定義し,キューを再起動す ることにより,DCPSにPostScript同期化コマンドをスキップ するように通知することができます。これは,組み込みネッ トワーク・インタフェース・カード(NIC)上でRaw TCP/IPま たはLAT接続を使用するプリンタで機能します。他の相互接 6-2 DCPSの制限事項 6.3 Raw TCP/IPまたはLATキューでのジョブの"Starting"状態 続を経由して接続されているプリンタを使用している場合に は,何の効果もありません。 _________________________________________________________________ 6.4 Raw TCP/IPキューでのジョブの"Starting"状態 Raw TCP/IP接続を使用するDCPSキューを設定する際にプリンタに 不正なTCPポート番号を指定した場合,そのキューに出力したプリ ント・ジョブは"Starting"状態のままとなります。これは,DCPS がネットワーク障害とプリンタのビジー状態あるいはオフライン 状態を区別できないため,DCPSがユーザによる不正なポート番号 指定であるかどうかを判断することができないことが原因です。 これ以外の理由によってもRaw TCP/IPキュー内のプリント・ジョ ブが"Starting"状態のままとなる場合があることに注意してくだ さい。 プリンタ,ネットワーク・インタフェース・カード,プリント・ サーバ,ターミナル・サーバのドキュメントをチェックし,正し いTCPポート番号を使用していることを確認してください。TCPポ ート番号については,本書の表 A-1にも記述されています。 _________________________________________________________________ 6.5 Raw TCP/IPキューの接続の切断 HP Color LaserJet 9500,LaserJet 9055 MFP,あるいはLaserJet 9065 MFPなどのデータ・スプール用に大きなメモリあるいはディ スクを備えたプリンタでは,Raw TCP/IP接続を使用している場合 に,長いプリント・ジョブでCONTERMINATEDエラーが発生する可能 性があります。 単一のファイルから構成されるジョブあるいはプリンタのネイテ ィブPostScript互換機能のみを使用している場合,このエラーは ジョブの最後で発生する傾向があり,(キューに対してトレーラを 指定している場合)トレーラ・ページは出力されず,(プリント・ ジョブのアカウント機能を有効としている場合)アカウント情報は 消失します。これ以外のジョブについてはジョブの中間で発生す る可能性があり,トレーラ・ページと同様に以降のドキュメント は出力されず,(プリント・ジョブのアカウント機能を有効として いる場合)アカウント情報は消失します。DCPSは中断されたジョブ 6-3 DCPSの制限事項 6.5 Raw TCP/IPキューの接続の切断 を再度キューに登録して"Holding"状態とし,ユーザによる問題解 決後に再度そのジョブを出力できるようにします。 HP JetDirectカードを含むいくつかのネットワーク・デバイス では,指定された時間内にホスト・システムから入力を受け取ら ない場合には,TCP/IP接続が切断されます。これは,ホスト・ソ フトウェアによるデバイスの専有を防ぐための機能です。ただし DCPSは,プリンタがPostScriptから別のネイティブ・プリンタ言 語に切り替える場合,あるいはトレーラ・ページの出力およびア カウント情報の収集を行う場合,その前に出力したドキュメント をプリンタが出力したことという通知を受け取るまで待ちます。 この場合はたとえプリンタがビジー状態であっても,指定された タイムアウト時間が経過するまで,NICはDCPSからのそれ以上の入 力を受け取ることができません。 NICのTCP/IPアイドル・タイムアウト時間の変更が可能である場合 は,タイムアウトを無効とすること,あるいはタイムアウト時間 を長くすることによってこの問題を回避することができます。NIC のドキュメントをチェックして,これが可能であるかどうか,ま た可能であればその方法を確認してください(最近のHPのプリンタ では,この設定をTCP/IPのアイドル・タイムアウトと呼んでいま す)。続いて,必要な出力が得られないため,キューに再登録され たジョブを解除し,キューに再登録されているその他のジョブを 削除してください。 重要なのはジョブのサイズではなく,その処理にかかる時間であ ることに注意してください。たとえば,非常に小さなPostScript プログラムであっても,出力に非常に長い時間がかかる場合があ ります。このため,どの程度のタイムアウト時間が適当であるの かを予想することは一般的に困難です。 _________________________________________________________________ 6.6 使用不能なRaw TCP/IPプリンタについてのNOT_READY警告メッセ ージ Raw TCP/IP接続を使用するプリンタのキューにジョブを登録した 際に,そのプリンタがビジー状態あるいはオフライン状態である 場合は,そのプリンタについてNOT_READY警告メッセージが表示さ れます。プリンタがビジー状態にあることが確実である場合は, このメッセージを無視することができます。DCPSは,プリンタが ビジー状態であるか,オフライン状態であるか,その他の理由に より使用不能であるかを区別することができません。 6-4 DCPSの制限事項 6.7カラーPostScriptを生成できないトランスレータ _________________________________________________________________ 6.7 カラーPostScriptを生成できないトランスレータ DCPSで提供されているトランスレータ(たとえばReGIS)は,カ ラー情報を含んでいるソース・ファイルであっても,カラー PostScriptコマンドを生成することはできません。カラー情報 は,グレースケールに変換されます。 _________________________________________________________________ 6.8 PostScript Level 2プリンタでのジョブのトレーラ・ページのシ フト排紙 PostScript Level 2プリンタで各ジョブを分離して出力するよう にジョブ・シフト排紙を有効にしている場合,ジョブ本体とその トレーラ・ページ間でシフト排紙が発生します。 _________________________________________________________________ 6.9 特定のプリンタでのANSIトレイ選択不可 トレイ選択のエスケープ・シーケンスを含むANSIファイルを出力 する場合,使用しているプリンタによっては出力できない可能性 があります。この場合,offendig command is "setpapertray"と いうPostScript構成エラーが発生してジョブが中断されます。 また,Compaq Laser Printer LN16などのいくつかのプリンタで は,PostScriptトレイ番号0の給紙トレイを持っています。トレイ を選択するためにANSIエスケープ・シーケンスDECASFCが使用され ますが,0という値はトレイの変更がないという意味であり,トレ イ0の選択はできません。たとえば,次のANSIエスケープ・シーケ ンスはトレイ0を選択せず,トレイの変更なしを示します。 0!v この問題の回避策は,TRN$XLATE_DICTディレクトリ内に settoptray,setbottomtray,setlcittrayというPostScriptコ マンドを再定義するセットアップ・モジュールを作成して起動す ることです。 たとえば,Compaq Laser Printer LN16,DIGITAL Laser Printer LN15あるいはLN15+の場合は,settoptray,setbottomtray, setlcittrayを次のように定義するセットアップ・モジュールを作 成します。 6-5 DCPSの制限事項 6.9特定のプリンタでのANSIトレイ選択不可 TRN$XLATE_DICT begin /settoptray { statusdict begin 0 setpapertray end } def /setbottomtray { statusdict begin 1 setpapertray end } def /setmanualfeedtray { statusdict begin 3 setpapertray end } def end たとえばHP LaserJet 4M Plusの場合には,settoptray, setbottomtray,setlcittrayを次のように定義するセットアッ プ・モジュールを作成します。 TRN$XLATE_DICT begin /settoptray { statusdict begin 3 setpapertray end } def /setbottomtray { statusdict begin 0 setpapertray end } def /setlcittray { statusdict begin 1 setpapertray end } def end PostScriptトレイ番号は,『DCPSユーザーズ・ガイド』に記述さ れています。 _________________________________________________________________ 6.10 ホストにステータス・メッセージを送信しないいくつかのプリ ンタ 内部的なアーキテクチャのため,いくつかのプリンタではプリン タと通信しているホスト・システムではなく,プリンタ・コンソ ールにステータス情報を通知するものがあります。このためDCPS はいくつかのステータス状態(たとえば紙切れ,紙詰まり,複雑 すぎるページ,カバーの開放など)を検出できないため,ユーザ にその状態を通知することができません。その代わり,その後 にDCPSがそのプリンタと通信しようとした場合に,DCPSキューは "Stalled"状態となります。これは最初にこの問題が発生したジョ ブで表示されることも,その後のジョブで表示されることもあり ます。 この問題が発生するプリンタは次のとおりです。 o DEClaser 5100プリンタ o LN17psプリンタ 6-6 DCPSの制限事項 6.10ホストにステータス・メッセージを送信しないいくつかのプリンタ o いくつかのHP LaserJet IIIプリンタおよびIVプリンタ(た だし,紙詰まりの回復機能が無効となっている場合,HP PostScript-Plus Level 2カートリッジの付いたHP LaserJet IIIおよびHP LaserJet IIISiでは発生しません。) _________________________________________________________________ 6.11 プリンタ名の出力に関する問題 各国語対応文字がPostScript "printername"で使用されている場 合,セパレータ・ページの下部に出力されるプリンタ名が間違っ た文字セットで出力される可能性があります。 _________________________________________________________________ 6.12 DECwindowsソフトウェアあるいはDECimage Application Servicesを必要とするDDIF出力 DDIFエンコード2値イメージを出力するには,DCPSはDECwindows ソフトウェアあるいはDECimage Application Services (DAS)が システムにインストールされていることを必要とします。DASは OpenVMS VAXシステムだけで使用可能です。 _________________________________________________________________ 6.13 NUMBER_UPおよびPostScriptドライバの互換性 ユーザ・アプリケーションでLaserWriter 8.0または8.1.1ドライ バ,あるいはAdobe 2.1.1 Windowsドライバを使用して作成された PostScriptファイルは,1より大きなNUMBER_UPが指定された場合 に正しく出力されません。 この場合,ページが抜けたり,NUMBER_UPページ位置とは異なる位 置に出力されたり,間違った拡大縮小率で出力されるという現象 が発生します。 6-7 DCPSの制限事項 6.14 PAGE_SIZEパラメータを無視するLISTトランスレータ _________________________________________________________________ 6.14 PAGE_SIZEパラメータを無視するLISTトランスレータ LISTトランスレータは,ページのフォーマットの際にPAGE_SIZEパ ラメータを無視します。この場合,LISTトランスレータはA (レタ ー用紙)およびA4用紙に適合する最大サイズのページを作成しま す。 ポートレートの場合: 80カラム,70行 ランドスケープの場合: 150カラム,66行 PAGE_SIZEおよびSHEET_SIZEパラメータの両方を指定して,論理ペ ージを拡大縮小して異なるサイズの用紙に出力することが可能で す。 _________________________________________________________________ 6.15 挿入されたPJLコマンドの無視,バイナリ・モードは避けるべき こと DEClaser 5100およびHP LaserJet IVファミリーなどのPJLプリン タ用のファイルを作成するドライバは,HP Printer Job Language (PJL)内にプリンタ制御コマンドを含んでいます。DCPSはそのデー タを検出して無視します。このため,そのようなドライバによっ て選択されたプリンタ・オプションはプリンタ・ジョブに影響を 与えません。 これらのドライバを使用する場合は,バイナリ・モードを選択し てはなりません。バイナリ・モードでは,DCPSを経由して出力す る場合に不正な動作を引き起こす可能性のあるコマンドをファイ ルに追加するからです。DCPSトランスレータを経由してジョブが 渡されたかどうかに関わらず,出力フォームはキューに実際に接 続されているプリンタに依存しています。 _________________________________________________________________ 6.16 接続を拒否しているPrintServerプリンタに対するSTOP /QUEUE /RESETの使用回避 ジョブが"Starting"状態であり,プリンタが接続を拒否してい る場合(たとえば,そのPrintServerの電源が落ちている,ある いはブート中である場合)に,弊社のPrintServerプリンタのキ ューに対してSTOP /QUEUE /RESETコマンドを実行すると,そのキ ューは停止します。まれに,そのシンビオント・プロセスが停止 6-8 DCPSの制限事項 を拒否しているPrintServerプリンタに対するSTOP /QUEUE /RESETの使用回避 する可能性があります。PrintServerプリンタが使用可能となる まで,このコマンドを実行することは避けてください。ジョブが "Starting"状態であり,PrintServerプリンタのジョブ・キューに 登録されている場合,STOP /QUEUE /RESETコマンドは正しく実行 されます。 _________________________________________________________________ 6.17 DELETE /ENTRYでのジョブのトレーラ・ページの出力 プリンタでジョブのトレーラ・ページ出力中にDELETE /ENTRYコマ ンドを実行した場合,このページの出力を削除することは可能で す。また,ファイルのすべてのデータを転送してPrintServerプリ ンタにジョブを出力している場合であっても,そのジョブに対す るDELETE /ENTRYコマンドを実行して,そのジョブのトレーラ・ペ ージが出力されないようにすることは可能です。 _________________________________________________________________ 6.18 /COPIESを指定した出力時のPostScriptファイルの問題 PostScriptファイルに/COPIES修飾子を指定した場合,DCPSは各フ ァイルの前後にPostScriptの"save"および"restore"を追加して, プリンタ内の仮想メモリの消費を避けるようにします。 ただし,まれに不正なrestoreエラー・メッセージを表示してプリ ント・ジョブが中断する場合があります。この現象が発生した場 合は,/COPIESではなく/JOB_COUNT修飾子を使用してください。 _________________________________________________________________ 6.19 /JOB_COUNTを指定した場合のPAGE_LIMIT使用の問題 /JOB_COUNT修飾子を指定した場合にPAGE_LIMITパラメータを使用 すると,期待していない出力となる可能性があります。特に,ジ ョブの最初の何ページかを出力しないように指定した場合,DCPS は最初のコピーについては指定されたページを出力しませんが, 以降のコピーについてはすべてのページを出力してしまいます。 ジョブの最後の何ページかを出力しないように指定した場合, DCPSは最初のコピーについては指定されたページを出力しませ んが,以降のコピーについては指定を無視して出力してしまいま す。 6-9 DCPSの制限事項 6.19 /JOB_COUNTを指定した場合のPAGE_LIMIT使用の問題 いくつかのページを出力しないで複数のコピーを必要とする場 合は,/JOB_COUNT修飾子を使用するのではなく,必要な回数だけ PRINTコマンドを実行するようにしてください。 _________________________________________________________________ 6.20 I/Oバッファ設定が小さすぎる場合のOPCOMエラー発生の可能性 SYSGENパラメータのMAXBUFで設定されたI/Oバッファのサイズが小 さすぎる場合,プリンタ・キューが停止し,OPCOMに次のメッセー ジが表示されます。 %SYSTEM-E-EXQUOTA, process quota exceeded このエラーが発生した場合は,SYSGENパラメータのMAXBUFの値を 増やしてください。 6-10 7 _________________________________________________________________ DCPSに影響を与えるその他の制限事項 この章では,日本語DECprint Supervisorに影響を与えることが確 認されているその他の問題,ならびにその問題を処理する必須パ ッチ・キット(ECO)についての情報を提供します。その他のバージ ョン用のパッチ・キットが提供されている場合もありますが,こ こでは,サポートされるバージョンのOpenVMSのパッチ・キットを 示します。 必須パッチ・キットは,次のいずれかの方法で入手することが可 能です。 o 弊社のカスタマ・サポート・センターに問い合わせて入手す る。 o 次のURLのHP IT Resource Center (ITRC)からダウンロード する。http://www.itrc.hp.com _________________________________________________________________ 7.1 時刻変更後のDCPSプロセスによるCPU時間の消費 特定の状況において,DCPSシンビオント・プロセスがCPU時間を過 剰に消費する場合があります。たとえば,標準時の夏時間調整の ために時刻を進めた場合に,DCPSなどのマルチスレッド・プロセ スは急なCPUループに入ります。この問題はプロセスを停止させ, 再起動することにより解決できます。 下記のパッチを適用することで,次回の夏時間調整時に同じ問題 が発生するのを回避できます。 o VMS732_TDF-V0200, for OpenVMS Alpha V7.3-2 systems o VMS73_TDF-V0500, for OpenVMS Alpha V7.3-1 systems o VMS73_TDF-V0100, for OpenVMS Alpha V7.3 systems 7-1 DCPSに影響を与えるその他の制限事項 7.1時刻変更後のDCPSプロセスによるCPU時間の消費 時間の同期にDTSSを使用する場合は,以下のDECnetのパッチも適 用しておく必要があります。 o AXP_DNVOSIECO01-V732, for OpenVMS Alpha V7.3-2 systems o AXP_DNVOSIECO03-V731, for OpenVMS Alpha V7.3-1 systems o AXP_DNVOSIECO04-V73, for OpenVMS Alpha V7.3 systems o VAX_DNVOSIECO04-V73, for OpenVMS VAX V7.3 systems _________________________________________________________________ 7.2 キューの起動による無効なデバイス名のエラー Raw TCPプロトコルを使用する自動起動DCPSキューを初期化して起 動する場合,キュー・マネージャが"invalid device name"エラー で処理に失敗する場合があります。 %%%%%%%%%%% OPCOM 26-SEP-2002 09:33:42.58 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on LATEST %QMAN-I-QUENOTSTART, queue TEST4 could not be started on node LATEST %%%%%%%%%%% OPCOM 26-SEP-2002 09:33:42.58 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on LATEST -QMAN-I-QUEAUTOOFF, queue TEST4 is now autostart inactive %%%%%%%%%%% OPCOM 26-SEP-2002 09:33:42.58 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on LATEST -SYSTEM-F-IVDEVNAM, invalid device name この問題は下記のパッチ・キットで解決できます。 o VMS731_QMAN-V0100 (OpenVMS Alpha V7.3-1システム用) _________________________________________________________________ 7.3 マルチストリーム・シンビオントでのキュー起動の問題 マルチストリーム・プロセスとして日本語DECprint Supervisorを 起動している場合は,Queue Manager必須アップデートを必ずイン ストールしなければなりません。 Queue Manager必須アップデート・キットは次のとおりです。 o ALPQMAN03_062, OpenVMS Alpha V6.2システム用 7-2 DCPSに影響を与えるその他の制限事項 7.3マルチストリーム・シンビオントでのキュー起動の問題 o VAXQMAN05_062, OpenVMS VAX V6.2システム用 o VAXQMAN03_070, OpenVMS VAX V5.5-2システム用 上記のアップデートは,マルチストリーム・シンビオントを起 動している特定の環境下でSTART /QUEUEコマンドがハングすると いう問題を解消します。キットで提供されているリリース・ノー トには,このアップデートによって解消されるすべての問題につ いて記述しています。このアップデートをインストールした後に は,システムをリブートして変更を有効にする必要があります。 このアップデートをインストールしていないシステムでは,マ ルチストリーム・プロセスで実行しているキューをSTOP /QUEUE /RESETで停止した後,直ちにSTART /QUEUEで起動すると,ハング する可能性があります。さらに,次のメッセージがOPCOMに書き込 まれることがあります。 %DCPS-F-STREAMUSE, Request 4 for Stream Id n ignored. Not consistent with symbiont state ハング状態から回復するには,Ctrl/Yを押してDCLプロンプト表 示に戻り,続いて再度STOP /QUEUE /RESETを実行し,数秒待って から再度キューを起動するようにします。この問題を回避するに は,Queue Managerアップデートをインストールしてください。 _________________________________________________________________ 7.4 シリアル接続プリンタのI/Oエラー OpenVMSターミナル・ドライバに問題があり,OpenVMSシステムの シリアル・ポートに接続したプリンタがI/Oエラーを通知する場合 があります。この問題は,使用しているシリアル・ポートの種類 に依存していますが,OpenVMS Alpha V6.2〜V7.0およびOpenVMS VAX V5.5〜V7.0で発生します。 問題は,プリンタのデータ消失防止用のXOFF要求に対して,ター ミナル・ドライバの応答が遅くなる場合があることです。この問 題はOpenVMS Alpha V7.1で解消されました。 この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。 o ALPOPDR04_062, OpenVMS Alpha V6.2システム用 7-3 DCPSに影響を与えるその他の制限事項 7.5アクセス違反あるいは不正パラメータ・エラーによるシンビオントの強制終了 _________________________________________________________________ 7.5 アクセス違反あるいは不正パラメータ・エラーによるシンビオン トの強制終了 DCPSシンビオントは,CMA (DECthreads)機能に問題があること を示していると思われるACCVIOあるいはBADPARAMエラーが発生 して,フェールする可能性があります。TCP/IP Services for OpenVMSやDECthreads機能をベースにしたその他レイヤード製品な ど,システム上のその他のソフトウェアもフェールする可能性が あります。 この問題は,デルタ時間が10,000日よりも短いという長年の OpenVMSの制限に関連しています。特に,UNIX基準時間として1970 年1月1日を使用しているPOSIX関連のソフトウェアは,この制限に 遭遇する可能性があります。 この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。 o ALPLIBR07_070, OpenVMS Alpha V6.2システム用 o VAXLIBR06_070, OpenVMS VAX V5.5-2およびV6.2システム用 7-4 A _________________________________________________________________ Raw TCP/IPポート番号 raw TCP/IPプロトコルを使用してDCPSキューを設定する場合は, 使用しているNIC (ネットワーク・インタフェース・カード),プ リント・サーバ,ターミナル・サーバのいずれかのドキュメント を参照して,そのraw TCP/IPポートの番号を決定してください。 表 A-1に,一般的に使用されるデバイスのポート番号を示しま す。 表 A-1 raw TCP/IPポート番号 ___________________________________________________________ 20nn DECserverターミナル・サーバ("nn"は物理ポート番号) 2501 DIGITAL LN17psおよびDIGITAL Laser Printer LN17+ps Emulex NIC 3001 DIGITAL Laser Printer LN15およびLN15+ DIGITAL RapidPrint 500プリント・サーバ 6869 Compaq Laser Printer LNC02 DIGITAL Laser Printer LN20,LN40,LNC02 9100 Compaq Laser Printer LN16,LN32,LNM40 GENICOM Intelliprint mL,LNおよびmicroLaserプリン タ GENICOM RapidPrint MPS1000プリント・サーバ HP Color LaserJetプリンタ HP LaserJetプリンタ IBM InfoPrintプリンタ Lexmark C,Optra S,Optra T,TおよびWシリーズ・プ リンタ Tektronix Phaserプリンタ Xerox DocuPrint Nプリンタ HP JetDirect,LexmarkおよびXCDプリント・サーバ OKI MICROLINE RICOH IPSiO ___9101__HP_9085_MFP_______________________________________ A-1 日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS リリース・ノート _________________________________________________________________ 2006年7月 発行 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24天王洲セントラルタワ ー 電話 (03)5463-6600 (大代表) _________________________________________________________________