Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 仕様書の包含する範囲 この文書は,日本語DECADMIRE for OpenVMSのソフトウェア機能仕様を述べたもので す。本文中では,日本語DECADMIRE for OpenVMSを単に"DECADMIRE"と記述します。 1 DECADMIREの概要 DECADMIREは高性能なアプリケーションや,大規模なアプリケーション・プログラムを 生成する開発ツールです。DECADMIREを用いることで,各種システム間のクライアン ト/サーバ処理およびトランザクション処理,標準的なアプリケーション,OpenVMS環 境で連続的に使用されるアプリケーションを開発することができます。 迅速な開発は,プロトタイピング,自動画面生成,およびコード生成機能によって実 現されます。アプリケーション開発者は,DECADMIREを用いて,データーベースの設計 および定義を行ったり,見映えのよいアプリケーションの画面,メニュー,レポート を作成できます。 個々のアプリケーションの構成要素(画面,レポートおよびメニュー)あるいはアプ リケーション全体を,プロトタイピング機能を使ってテストできます。アプリケーシ ョンのソース・コードはDECADMIRE GENERATORを用いて生成されます。アプリケーショ ンのカスタマイズは,生成されたコードを編集することで可能であり,その変更部分 は再度のコード生成時にも消去されることなく活かされます。将来にわたるアプリケ ーションのメンテナンスも,DECADMIREで行うことも,あるいは生成されたアプリケー ション・コードによって直接行うことも可能です。 DECADMIRE構成要素の概要 DECADMIREは,ユーザがアプリケーションを作成するための2つの構成要素からなりま す。それは,DECADMIRE BUILDERとDECADMIRE GENERATORです。 DIGITAL 1994年7月 AE-Q8HAA-TE 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 DECADMIRE BUILDER DECADMIRE BUILDERを用いて,アプリケーション開発者は会話形式でアプリケーション のデータベース構造,画面およびレポートの設計ができます。既存のデータ定義も, DECADMIREにインポートしたりクローン(コピー)することで利用することが可能です。 プロトタイピング環境では,アプリケーションを実際のデータを用いて会話形式で使 用することができます。アプリケーションがエンド・ユーザの要求を満たしているか どうかの確認をするテストを,実際のコード生成の前に行うことができます。またオ ンライン・ヘルプも,アプリケーション開発時に画面内に追加できます。 DECADMIRE GENERATOR アプリケーションのソース・コードはDECADMIRE GENERATORにより生成されます。最終 的に生成されるものは,DECレイヤード製品のコードからなる統合されたアプリケーシ ョンです。この生成されるコードは編集・修正が可能であり,アプリケーションに新 機能を追加したり,カスタマイズすることが可能です。また,このコードはマーカー を含んでいます。これはDECADMIRE BUILDERの中で行なわれた変更をもとに再生成した 場合に,更新されるコード部分を表わしています。コードに対する修正は,このマー カーの外側で行わなければなりません。最新バージョンのソース・コードが,全ての カスタマイズを吸収しながら,再生成のために使用されます。 DECADMIRE GENERATORは,COBOL, Fortran, PascalおよびDEC Cのソース・コード,エ ラーのないDECformsコードやACMSのエクスチェインジ・タスク,PC環境のためのクラ イアント・ファイル,CDDディクショナリ,テスト用Rdbデータベース,およびACMSタ スク・グループとアプリケーション定義ファイル(ACMSアプリケーションの場合)を 生成します。さらに,仕様に関するレポートおよびユーザ・ドキュメントを生成する ことができます。 2 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 構成要素の詳細 データベースの設計/定義 DECADMIREにデータベース情報を入力する方法は2つあります。1つはデーターベースの 情報をディクショナリにインポートする方法であり,もう1つは会話的に入力する方法 です。入力あるいはインポートされたすべての情報は,プロトタイピングあるいはコ ード生成を行う前に,会話的あるいはレポートを用いて確認されている必要がありま す。 テーブル間のリレーションは,等しいデータ項目を関連させることにより定義されま す。これは親子関係および関連するテーブル定義からなります。画面の開発,レポー ト開発,プロトタイピングおよびコード生成は,すべてディクショナリ情報に基づい ています。開発を効率的に行うために,テーブルのコピー機能が提供されています。 アプリケーションの設計 アプリケーションから実行される各機能は,モジュールとして設計します。各モジュ ールは,提供されるテンプレートを用いて構成されます。このテンプレートは,アプ リケーションの中で使用される処理アクションをまとめたものです。モジュールは, データ・エントリ用の画面,問合せ画面,メニュー,レポートあるいは画面を表示せ ずにデータを更新するモジュールのいずれかになります。 アプリケーションの設計および定義を行うために,以下の機能が用意されています。 o パネル・メンテナンス機能は,アプリケーション中のどのモジュールがどのパネル を使用するかを管理します。以下のいずれをもモジュールに組み入れることができ ます。 - キー・パネル。キー・フィールドへのデータ・エントリを有効にします。 - 選択パネル。特定のフィールドに入力された値に基づいてレコードを選択する ことができ,またこれらの値を選択基準に基づいてフォームに返すことができ ます。 - フィールド・パネル。データ・エントリの主要部分を有効にします。 - 拡張パネル。1個のモジュールあたり最大8個までフィールド・エントリの拡張 入力ができます。 3 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 - ファンクション・パネル。ファンクション・キーとアプリケーション特定の機 能を結び付けます。 o 画面の作成にはスクリーン・エディタが使われます。これは,フィールド,フリ ー・テキスト,フィールドのグループおよびフィールドとモジュールとの間のアク ションを記述するのに用いられます。 o 自動表示スクリーンは,以下の3つの形式の中のテーブルから生成されます。 - 左から右へ入力フィールドが並ぶ形式 - 上から下に入力フィールドが並ぶ形式 - ラベルの下に入力フィールドがある形式 o モジュール・コピー機能は,モジュールの内容のみならず,コピーされたモジュー ルから新しいモジュールへのアクション/処理をもコピーします。 o アプリケーション・メッセージは,各モジュールに対して付加できます。 o メニューは,以下をサポートするメニュー設計ペインタを用いて定義されます。 - メニュー・ヘッダのラベル付け - アプリケーションを移動するクイック・ラベル - ユーザーズ・ガイド・ハンドブックの登録 - メイン・メニューとサブメニューのサポート o RTRルーティング・キーのメンテナンス(COBOLのみ) - RTRサーバが使うデータ・セット用のRTRルーティング・キーの定義 - 各DECADMIREモジュールに対するRTRキー値の定義 設計情報のレポート レポートは,レポート・デザイナを用いて定義されます。これには,レポート・ペイ ンタが含まれます(モジュールを定義するのに使われた画面ペインタと同じく)。 レポート設計と記述は,以下の特徴を含みます。 - ソート・パラメータ 4 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 - モジュール呼出し - モジュール・パラメータ - レポート・レイアウト - レポート選択パラメータ 5 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 プロトタイピング ユーザがデーターベースを定義し,メニュー,画面およびレポートを定義するモジュ ールを作成したら,プロトタイピングを用いてアプリケーションをシミュレートする ことができます。 プロトタイピングは,単一モジュール(メニュー,レポートあるいは画面),モジュ ールのグループあるいはアプリケーション全体に対して実行できます。他のモジュー ルを呼び出しているモジュールのプロトタイピングを行う場合,プロトタイピング・ セッション中に自動的にすべての関連するモジュールを呼び出してテストします。 DECADMIRE BUILDERデータ構造を用いて,実際にデータを入力,読み込みおよび更新す ることで,テスト用あるいは既存のRdbデータベースに基づく生成されるアプリケーシ ョンをシミュレートします。 プロトタイピングは実際のアプリケーションをシミュレートしています。プロトタイ ピング環境にみられる幾つかの不整合は,生成されるアプリケーションには残りませ ん。また,生成されたコードに対するカスタマイズは,プロトタイピング中に検証す ることはできません。 アプリケーションの生成 DECADMIREは,アプリケーションのビルドに必要な以下の情報を生成します。 o テーブルの設計情報(3GL用コピー・ファイル) o 完全なアプリケーションのCDD/repositoryおよびCDO言語サポート o CDD/Repository用の特有のデータベース・テーブルおよびCDO言語サポート o テストRdbデータベース(複数あるいは単一ファイル)および必要なSQL言語定義 o DECforms用テーブル定義(コピー・ファイル。これはコンパイルにCDD/Repository が使われていない場合に使用する) o DECforms用の値のリスト o ACMS Desktopワークスペース定義クライアント・ファイル o RTR埋込み呼出し(COBOLのみ) o ACMSタスク,タスク・グループ,ACMSアプリケーション定義ファイルおよびNO I/O タスクAC- MS組込みのための単一ステップ・タスク(ACMSコード生成時のみ) 6 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 o 特定のモジュールあるいはアプリケーション全体のためのハンドブック・ユーザ・ ドキュメント o RMS for OpenVMS用DEC DBインテグレータ・ゲートウェイを経由したRMSサポート DECADMIRE BUILDERで生成したモジュールからアプリケーションを生成するには,以下 の2つの方法があります。 o モジュール単位で生成およびコンパイルを行う方法。この方法を用いれば,完成し たモジュールごとにアプリケーション・プログラムを作成することができます。 o アプリケーション全体を生成するために,ソース・コードの生成とコンパイルお よびリンクを,定義された最上位のモジュールから始めて,実行可能なコードを 生成する方法。通常この方法は,特定のルーチン/モジュールあるいはアプリケー ション全体のソース・コードが用意できている場合に使用されます。DECADMIRE GENERATORは,正しい順序ですべてのモジュールを自動的に処理します。 ACMSを指定して再生成すれば,タイムシェアリング・アプリケーションをTPアプリケ ーションに変更できます(ACMSのライセンスが必要です)。特定の言語に依存してい る部分とDECformsのコードは,TPアプリケーションへの変更の後でも全く同じです。 ドライバ部分のコードは,ACMSタスクと他のACMS構成要素に置き換えられます。いく つかの一般的なルーチンをともなうオブジェクト・ライブラリはアプリケーションの リンク中に用いられます。 開発環境のレポート DECADMIREは,DECADMIREディクショナリの中に含まれる情報を記述するレポート機能 を提供します。これらのレポート機能は,開発中およびアプリケーションのドキュメ ンテーションに用いられます。以下のタイプのレポート機能が提供されています。 o テーブルおよびそれと結びついたカラム o アプリケーション・モジュール(メニュー,画面およびレポート) o モジュール呼出しおよび呼び出されたモジュール o フィールドおよびそれに結びついた画面およびレポート(DECformsのみ有効) o カラムの参照 o 関連するモジュール 7 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 サポートされる機能 DECADMIREは,オーソライゼーション・ツール(使用者を登録するツール)および印 刷,バッチおよびキュー管理機能を含みます。これらは生成されたアプリケーション 中で使用することができます(DECformsを利用したサーバ・コードでのみ有効)。 8 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 DECADMIREビルディング・ブロック DECADMIREは15種類のビルディング・ブロックを提供しています。これらはアプリケー ション特有の機能の集まり,あるいはコード・テンプレート中のアクションの集合を 表します。画面生成用に7つ,更新モジュール用に1つ,メニュー用に1つ,レポート 設計用に6つのビルディング・ブロックがあります。 これらのビルディング・ブロックは各アプリケーションのニーズに応じてカスタマイ ズできます。ただし,修正するには各ビルディング・ブロックの規則に従っていなけ ればなりません。DECADMIREビルディング・ブロックに対して行なわれたカスタマイズ は,生成されたコード中に含まれます。ビルディング・ブロック中のコード・マーカ ーの削除はサポートされません。 国際化機能 DECADMIREは,各国語のメッセージやその言語の入力を,DECformsの機能でサポートし ています。生成されたアプリケーションがどこまで各国語をサポートしているかは, その言語のDECformsの機能に依存します。 日本語機能 日本語DECadmireでは,以下の機能が追加されます。詳細はリリース・ノートを参照し て下さい。 o 日本語ヘルプ o 生成アプリケーション用,日本語メッセージ・テンプレート o COBOL PICNサポートのためのテンプレート o 日本語用警告メッセージのテンプレート サンプル・アプリケーション 9 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 本製品では,5つのサンプル・アプリケーションが提供されています。これらに含まれ るモジュールは,再作成して自習に役立てることができます。あるいは,開発中のア プリケーションの中の類似した機能にすばやく取り込むためにコピーすることができ ます。 o ADMIRERZ(ACMS AVERTZデモに対応) - 架空の自動車レンタル会社のビジネス・トランザクション - アプリケーション例を含むユーザーズ・ガイド - プロトタイピング環境および生成されたDECforms/COBOLアプリケーション o ORDER(受注処理アプリケーション) - 典型的な受注処理トランザクション - 顧客情報のメンテナンス,商品情報のメンテナンスおよび受注のメンテナンス - モジュール呼出し - プロトタイピング環境および生成されたDECforms/COBOLアプリケーションの ACMSからの利用およびタイムシェアリング o TF(トラック/フィールド・アプリケーション) - DECforms Style Guideに基づいたフォームとの会話 - DECformsトラックおよびフィールド・アプリケーションとのインタラクション - プロトタイピング環境 o UNIV(大学事務処理アプリケーション) - 学生の授業への割当て処理,学科および学部情報のメンテナンス - プロトタイピング環境 o ACMS Desktopアプリケーション用のVisual Basicクライアント・アプリケーション - ACMSサーバはDECADMIRE BUILDERから生成できます。 10 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 1.1 DECADMIREによって生成されたアプリケーションが使用する製品の概要 日本語DECforms (SPD VAX:26.K4.xx,AXP:62.75.xx) DECformsは,フォーム・ベースのユーザ・インターフェイス用であり,当社の戦略的 な製品です。DECformsは,アプリケーション開発者およびエンド・ユーザの幅広いニ ーズをサポートしうるアーキテクチャを提供します。 DECformsは,当社のネットワーク・アプリケーション・サポート(NAS)環境で必須の 構成要素であり,複数のNASプラットフォーム間で一貫したフォーム・ベースのユー ザ・インターフェイス・プレゼンテーション・サービスを提供します。DECformsはま た,当社のTP環境のための戦略的なフロント・エンド・フォーム・システムであり, OpenVMS VAXシステム上の集中型あるいは分散型のトランザクション処理環境における ACMSベースのアプリケーション用の,統合された,強力で非同期性のインターフェイ スを提供します。 DECformsアーキテクチャに反映された最も強力な原理の1つは,"フォームとプログラ ムの完全な分離"です。DECformsでは,ユーザ・インターフェイス処理はアプリケーシ ョン・プログラムから完全に分離され,フォーム自身の中で行なわれます。アプリケ ーション・プログラムは,ユーザ・インターフェイスにおけるデータの収集および表 示をあまり気にせず,データの処理だけに専念できます。これにより,アプリケーシ ョンの開発はより簡略化され,保守が容易になります。 日本語ACMS (SPD VAX:26.V9.xx,AXP:25.50.xx) ACMSは,OpenVMS用に設計されたトランザクション処理(TP)モニタです。ACMSは,当 社のほかの商用アプリケーション・ソフトウェア製品とともに動作し,受注管理,会 計,伝票発行,店舗管理,保険請求および資金転送などのトランザクション処理アプ リケーションのための開発および実行時環境を提供します。 ACMSソフトウェアは,複雑なTPアプリケーションのインストレーション,プランニン グ,設計,開発,テスト,運用,管理およびメンテナンスを含む,ソフトウェア・ラ イフサイクル全搬においてユーザを支援します。ACMSはまた,TPアプリケーション機 能や実行時特性の構造定義のための特別な目的のアプリケーション定義言語を提供し ます。 11 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 日本語ACMS Desktop for OpenVMS (SPD VAX:47.73.xx,AXP:34.81.xx) 注意: AXP向けには,英語版のみリリースされています。 ACMS Desktopを用いれば,MS-DOS[R], Macintosh[R], SCO[TM], UNIX[R], OSF/1およ びOpenVMSオペレーティング・システム環境で動作するアプリケーション・プログラム がデスクトップ・プログラミング・インターフェイスを通じてOpenVMSベースのACMSト ランザクション処理アプリケーションをアクセスできます。 RTR for OpenVMS (SPD 34.30.xx) OpenVMS用のReliable Transaction Routerが完全な機能操作用に,あるいはクライア ントとしてのみの動作用にライセンスされる予定です。これは,トランザクションお よび非トランザクションメッセージ制御システムの両方を含む,高信頼性の透過的な メッセージ・ルーティング・システムです。 OpenVMS用のReliable Transaction Routerは,ハードウェア(CPU),通信およびアプ リケーション・ソフトウェアのエラーを調整することにより,OpenVMSシステム上のソ フトウェアの動作不良とエラーの回復を自動的に行います。 OpenVMS用のReliable Transaction Routerにより,DECnetのローカル・エリア・ネッ トワーク(LAN)およびワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を通じて,ユーザは複 数のアプリケーション・プログラムを容易に分割できます。メッセージ・ブロードキ ャスト機能と同様,開発の容易性は,利用者(クライアント)/サーバ設計環境と,そ れにともなうオプションのオール・オア・ナッシングのトランザクション・セマンテ ィックを含みます。OpenVMS用のReliable Transaction Routerは,アプリケーション 開発者に分散クライアント/サーバ環境の"単一ビュー"を提供する仮想ネットワークを 実行します。この方法により,アプリケーション・ソフトウェアは物理的なハードウ ェア(CPU)のロケーションや,ネットワークの命名規則や,通信プロトコルに依存し ないですみます。 日本語COBOL (SPD VAX:25.B9.xx,AXP:25.04.xx) 注意: AXP向けには,英語版のみリリースされています。 12 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 COBOLはOpenVMSオペレーティング・システム上で動作する,ビジネス・データの処理 のための高級言語であり,システム機能およびVIAにおいてすぐれた特長があります。 COBOLはX.23a-1989の修正に基づいた,1985 ANSI COBOL標準であるX3.23-1985に準拠 しています。 Pascal (SPD 25.11.xx) Pascalは,ANSI/IEEE 770X3.97-1983 (1983年12月)と同様にISOの指定した言語であ る,Pascal [ISO 7185-1983(E)]のレベルと互換性のあるプログラムをサポートする言 語製品です。Pascalはまた,ANSI標準に準拠したプログラムを利用すれば,Federal Information Processing Standard Publication (FIPS-109)の要求に合致します。 Pascalはまた,拡張Pascal標準(ANSI/IEEE 770X3.160-1989 and ISO 10206)から,多 くの機能を取り入れています。 DEC Fortran for OpenVMS (SPD 25.16.xx) DEC Fortranは,アメリカ合衆国標準のFORTRAN, ANSI X3.9-1978に準拠し たFORTRAN-77のフル・サポート言語製品です。これは,以前の標準であるANSI X3.9- 1966に準拠したオプショナル・サポートをも含んでいます。DEC Fortranは,ANSI標準 に準拠しフラッガを取り入れることにより,FIPS-69-1に合致しています。フラッガは オプションとして,フル・レベルのANSI FORTRAN X3.9-1978標準に準拠しないコンパ イル時要素に対する診断メッセージを生成します。DEC Fortranはまた,国際標準であ るISO 1539-1980(E)およびMIL-STD 1753にも準拠します。 日本語DEC C (SPD VAX: 46.50.xx, AXP: 42.26.xx) 注意: AXP向けには,英語版のみリリースされています。 DEC Cは,当社の拡張機能を取り込んだANSI準拠のCプログラミング言語製品です。 DEC CコンパイラはOpenVMSオペレーティング・システム上で動作し,最適化されたロ ケータブル・コードを生成します。DEC Cはネイティブ・モードの言語製品であり, OpenVMS共通言語環境に統合されています。DEC Cで記述されたプログラムに対し,す べてのOpenVMSシステム・サービスが使用可能です。DEC Cは,他の言語で記述された 機能を起動できます。 13 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 日本語DEC Rdb for OpenVMS (SPD VAX:25.C0.xx,AXP:48.22.xx) DEC Rdb for OpenVMSは,OpenVMSオペレーティング・システム用に設計された,機能 の完結したSQLベース・リレーショナル・データベース管理システムです。本製品は, 一般の利用,マルチ・ユーザ,集中あるいは分散アプリケーションのためのものであ り,データベース管理ユーティリティおよびホスト集中型あるいはクライアント/サー バ型のプログラミング・サポートを含みます。DEC Rdbは,OpenVMS VAXおよびOpenVMS AXPシステムの両方で使用可能です。 日本語CDD/Repository (SPD VAX:28.A3.xx, AXP:25.53.xx) 注意: AXP向けには,英語版のみリリースされています。 CDD/Repository for OpenVMSは多機能な分散リポジトリ・システムであり,ユーザは 業務全般を通じてツールおよびアプリケーションを作成,管理,制御および統合する ことができます。CDD/Repositoryは当社のCOHESION環境の基幹をなすものであり,ネ ットワーク・アプリケーション・サポート(NAS)の構成要素でもあります。本製品 は,以前のCDD/Plusデータ・ディクショナリの延長線にあるものであり,ソフトウェ ア開発環境に必要とされるデータ・インテグレーション機能を提供します。ACMSは, メタデータの生成,分析および管理にCDD/Repositoryを用います。 1.2 ドキュメント DECADMIREドキュメント・セットが本製品と一緒に,あるいは別売で提供されていま す。ドキュメント・セットは以下のものからなります。 o 日本語DECADMIRE for OpenVMSソフトウェア仕様書 o 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0インストレーション・ガイド o 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0リリース・ノート o DECADMIRE for OpenVMS Software Product Description o DECADMIRE for OpenVMS Introduction o DECADMIRE for OpenVMS Installation Guide 14 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 o DECADMIRE for OpenVMS Getting Started o DECADMIRE for OpenVMS User's Guide o DECADMIRE for OpenVMS Application Code Guide o DECADMIRE for OpenVMS Client/Server Development with TFM o DECADMIRE for OpenVMS Client/Server Development with ACMS Desktop o DECADMIRE for OpenVMS Client/Server Development with the Reliable Transaction Router 2 必要なハードウェア 2.0.1 適用されるAXPプロセッサ DEC 3000モデル400 AXPワークステーション, DEC 3000モデル400 AXPサーバ, DEC 3000モデル500 AXPワークステーション, DEC 3000モデル500 AXPサーバ DEC 4000モデル610 AXPシステム DEC 7000モデル610 AXPシステム DEC 10000モデル610 AXPシステム 2.0.2 適用されるVAXプロセッサ VAX 4000モデル100, VAX 4000モデル200, VAX 4000モデル300, VAX 4000モデル500, VAX 4000モデル600 VAX 6000モデル200シリーズ, VAX 6000モデル300シリーズ, 15 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 VAX 6000モデル400シリーズ, VAX 6000モデル500シリーズ, VAX 6000モデル600シリーズ VAX 7000モデル600シリーズ VAX 8200, VAX 8250, VAX 8300, VAX 8350, VAX 85xx, VAX 8600, VAX 8650, VAX 8700, VAX 8800, VAX 8810, VAX 8820, VAX 8830, VAX 8840 VAX 9000モデル110, VAX 9000モデル210, VAX 9000モデル300シリーズ, VAX 9000モデル400シリーズ VAX 10000モデル600シリーズ VAX-11/750, VAX-11/780, VAX-11/785 VAXftモデル110, VAXftモデル310, VAXftモデル410, VAXftモデル610, VAXftモデル612 MicroVAX: MicroVAX II, MicroVAX 2000, MicroVAX 3100モデル30, MicroVAX 3100モデル10/10E, MicroVAX 3100モデル20/20E, MicroVAX 3100モデル40, MicroVAX 3100モデル80, MicroVAX 3100モデル90, 16 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 MicroVAX 3300, MicroVAX 3400, MicroVAX 3500, MicroVAX 3600, MicroVAX 3800, MicroVAX 3900 VAXstationVAXstation II, VAXstation 2000, VAXstation 3100モデル30, VAXstation 3100モデル38, VAXstation 3100モデル40, VAXstation 3100モデル48, VAXstation 3100モデル76, VAXstation 3200, VAXstation 3500, VAXstation 3520, VAXstation 3540 VAXstation 4000モデル60, VAXstation 4000モデル90, VAXstation 4000 VLC VAXserver:VAXserver 3100モデル10/10E, VAXserver 3100モデル20/20E, VAXserver 3300, VAXserver 3400, VAXserver 3500, VAXserver 3600, VAXserver 3602, VAXserver 3800, VAXserver 3900 VAXserver 4000モデル200, VAXserver 4000モデル300, VAXserver 4000モデル500 VAXserver 6000モデル210, VAXserver 6000モデル220, VAXserver 6000モデル310, VAXserver 6000モデル320, VAXserver 6000モデル410, VAXserver 6000モデル420, 17 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 VAXserver 6000モデル510, VAXserver 6000モデル520, VAXserver 6000モデル610, VAXserver 6000モデル620, VAXserver 6000モデル630 適用されないプロセッサ MicroVAX I, VAXstation I, VAX-11/725, VAX-11/730, VAX-11/782, VAXstation 8000 プロセッサ制限事項 TK50テープ・ドライブがインストレーションに必要です。 端末 VT100 AVO付きVT100 VT101 VT102 VT103 1 VT125 VT131 VT220 VT240 VT241 VT320 VT330 VT340 VT420 VT510 1. VT131はVT102モードでのみサポートされます。 ターミナル・エミュレータ VAXstationやパーソナル・コンピュータ上の端末エミュレータは,VT100,VT220ある いはVT320用のエミュレータのみサポートします。 プリンタ 取り込んだDECADMIREの画面の出力には,LN03あるいはPostScript[R]プリンタを使用 してください。DECADMIRE BUILDERレポート情報の出力には,LN03あるいはPostScript プリンタを使用してください。 18 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 2.0.3__OpenVMS_VAXシステムに必要なディスク容量_______________________________ インス トレー ション ________________________時________実行時_____________________________________ ベース・キット 95,000 91,000 言語(3GL)生成用 5,900 4,000 ACMS生成用 2,000 3,400 デモ・アプリケーショ 27,000 21,000 ン CDDサポート 12,000 11,000 日本語キット____________1,600_____1,300______________________________________ 2.0.4__OpenVMS_AXPシステムに必要なディスク容量_______________________________ インス トレー ション ________________________時________実行時_____________________________________ ベース・キット 120,000 112,000 言語(3GL)生成用 5,900 4,000 ACMS生成用 2,000 3,400 デモ・アプリケーショ 23,000 21,000 ン 19 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 _____________________________________________________________________________ インス トレー ション ________________________時________実行時_____________________________________ CDDサポート 12,000 11,000 日本語キット____________1,600_____1,300______________________________________ 2.0.5__最低限必要なアカウント・クォータ______________________________________ 修飾子______________VAX値________AXP値_______________________________________ BYTLM 16,384 64,000 ENQLM 1,000 2,000 FILLM 150 150 JTQUOTA 2,048 4,096 PRCLM 10 10 PGGLQUO 30,000 50,000 WSDEF 2,048 2,048 WSQUO 4,096 4,096 WSEXTENT_____________8,092_______16,184______________________________________ 3 オプション・ハードウェア 必須/オプション・ソフトウェアでサポートされる装置。 4 必須ソフトウェア アプリケーション開発,プロトタイピングおよびコード生成用 DECADMIRE BUILDERを用いてアプリケーションの設計を行い,ソース・コードを生成す ることができます。 o 日本語OpenVMS VAX V5.5〜V6.1 o 日本語OpenVMS AXP V1.5〜V6.1 20 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 o 日本語DEC Rdb for OpenVMS V4.1〜V6.0(VAX) o 日本語DEC Rdb for OpenVMS V5.1〜V6.0(AXP) アプリケーションのコンパイル用 生成されたソース・コードをコンパイルおよびビルドするには,以下の製品が必要で す。 _____________________________________________________________________________ OpenVMS ソフトウェア________VAX__________OpenVMS_AXP_________________________________ 日本語COBOL V4.3-V5.2 V1.1-V2.0 日本語DEC C V3.2-V4.0 V1.3-V4.0 Fortran V5.6-V6.2 V6.1-V6.2 Pascal V4.2-V5.0 V5.1-V5.2 日本語DECforms V1.4-V2.0 V1.4 日本語ACMS V3.2-V4.0 V4.0 _____________________________________________________________________________ DECforms V1.4 AXPは,実行時キットのみです。 COBOL AXPおよびDEC C AXPは,英語版のみのリリースです。 COBOL AXPは,PIC Nをサポートしていません。 ACMS V4.0 VAXはDECforms V1.4のみサポートします。 _ACMS_V4.0_AXPはDECformsはサポートしません。_________________________________ OpenVMSテーラリング 本レイヤード製品の全機能を得るには,以下のOpenVMS構成要素が必要です。 o OpenVMS Required Saveset o Programming Support 21 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 o Utilities OpenVMSのクラスおよびテーラリングについては,OpenVMSオペレーティング・システ ムのソフトウェア仕様書(VAX: SPD 25.C4.xx, AXP: SPD 41.87.xx)を参照してくださ い。 5 オプション・ソフトウェア _____________________________________________________________________________ OpenVMS ソフトウェア________VAX__________OpenVMS_AXP_________________________________ 日本語 V5.1 V5.1-V5.3 CDD/Repository DEC LSE V2.3-V4.2 V4.2 DECtrace V1.4-V2.1 V2.1 DECset Release V11.0 V11.0 _____________________________________________________________________________ _CDD/Repository_AXPは,英語版のみのリリースです。____________________________ 6 バージョンアップについて 本製品の将来のバージョンでは,必要なハードウェアおよびソフトウェアの構成が変 更されることがあります。 22 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 7 提供媒体 Alpha AXPシステム o CD-ROM 本製品は『日本語OpenVMS AXPソフトウェア・ライブラリ』の一部としてCD-ROMで提供 されます。 VAXシステム o TK50ストリーム・テープ 本製品は『日本語OpenVMS VAX Consolidated Software Distribution』の一部として CD-ROMでも提供されます。 本製品のソフトウェア・ドキュメントは『日本語OpenVMS VAX Online Documentation Library』の一部としてCD-ROMでも提供されます。 8 注文情報 Alpha AXPシステム ソフトウェア・ライセンス: QL-2SSJ*-** ソフトウェア媒体/ドキュメント: QA-03XJA-H8 ソフトウェア・ドキュメント: QA-091J*-GZ ソフトウェア製品サービス: QT-2SSJ*-** VAXシステム ソフトウェア・ライセンス: QL-091J*-** ソフトウェア媒体: QA-091J*-** ソフトウェア・ドキュメント: QA-091J*-GZ ソフトウェア製品サービス: QT-091J*-** 提供されるライセンス,サービスおよび媒体の詳細については,最寄りの日本DECの各 支店/営業所にお問い合わせください。 23 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 9 ソフトウェア・ライセンス 本ソフトウェアは,日本DEC標準販売約款中のライセンス規定に基づいて提供されま す。 日本DECのライセンス条件とその方針についての詳細は,最寄りの日本DECの各支店/営 業所にお問い合わせください。 10 ライセンス管理機能のサポート 本ソフトウェアは,以下のOpenVMSライセンス管理機能(LMF)をサポートしていま す。 o パーソナル・ユース・ライセンス o 無制限ユーザ・システム・ライセンス OpenVMSのライセンス管理機能についての詳細は,『OpenVMS Operating System Software Product Description (VAX: SPD 25.01.xx, AXP: SPD 41.87.xx)』また はOpenVMSオペレーティング・システムのドキュメント・セットの中の『License Management Utility Manual』を参照してください。 11 保証 本ソフトウェアについては,日本DEC所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が 提供されます。 12 ソフトウェア製品サービス 日本DECでは,サービス・オプションを提供しています。詳細については,最寄りの日 本DEC各支店/営業所にお問い合わせください。 [R] Macintoshは Apple Computer社の登録商標です。 [R] MS-DOSは Microsoft社の登録商標です。 24 日本語DECADMIRE for OpenVMS V2.0 ソフトウェア仕様書 SPD 62.83.00 [R] PostScriptは Adobe Systems社の登録商標です。 [TM] SCOはSanta Cruz Operations社の商標です。 [R] UNIXは UNIX System Laboratories社の登録商標です。 [TM] Windowsは Microsoft社の商標です。 [TM] ACMS, ACMS Desktop, AXP, CDD/Plus, CDD/Repository, COHESION, DECADMIRE, DEC C, DEC Fortran, DECforms, DEC Pascal, DECnet, DECset, DECtrace, Digital, LN03, MicroVAX, OpenVMS, Reliable Transaction Router, TK, VAX, VAX COBOL, VAXft, VAXserver, VAXstation, VMS, VT100, VT220, VT320, VT340, VT420,およびDIGITALロゴは,米国Digital Equipment Corporationの商 標です。 25