HP Software Product Description _____________________________________________________________________________ HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 注意: このドキュメントでは,AlphaServerおよびIntegrityサーバ・コンピュータ・ファミ リ用のHP OpenVMSオペレーティング・システム・ソフトウェアについて説明します。 特に明記しないかぎり,このドキュメントで説明する機能は,AlphaServerサーバ・シ ステムとIntegrityサーバ・システムの両方に当てはまります。この2つのプラットフ ォーム向けのHP OpenVMSオペレーティング・システムのライセンスと部品番号は,ア ーキテクチャごとに用意されています。 仕様書の包含する範囲 このドキュメントは,OpenVMS I64 V8.3-1H1およびOpenVMS Alpha V8.3のソフトウェ ア機能仕様を述べたものです。標準版OpenVMSオペレーティング・システムの機能に加 え,日本語OpenVMSで提供する日本語処理機能についても説明します。 日本語処理機能については,第8節を参照してください。 1 概要 OpenVMSは,運用環境および開発環境の両方で利用される汎用のマルチユーザ・オペレ ーティング・システムです。OpenVMS Version 8.2からは,ハードウェア・プラットフ ォームとしてIntegrityサーバもサポートするようになりました。以前のバージョンの HP OpenVMS for Integrity ServersでサポートされていたすべてのIntegrityサーバ とオプションは,OpenVMS Version 8.3-1H1でも引き続きサポートされます。OpenVMS Version 8.3-1H1では,新たにサポート対象となるIntegrityサーバ・システムがいく つか追加されています。 Alphaシステムでは,OpenVMS Version 8.2に代わりVersion 8.3が最新バージョンとな ります。Integrityサーバでは,Version 8.3に代わってVersion 8.3-1H1が最新バージ ョンとなります。ただし,OpenVMS V8.3-1H1が出荷されても,Integrityシステムでの OpenVMS Version 8.3の標準サポートは継続されます。 OpenVMS Alphaは,弊社のAlphaServerシリーズ・コンピュータをサポートします。 OpenVMSソフトウェアは,アプリケーションの移植と相互運用が容易になるように業 界標準をサポートします。また,マルチプロセッサ・システム向けに,シンメトリッ ク・マルチプロセシング(SMP)がサポートされています。 2007年12月 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 OpenVMSオペレーティング・システムは,さまざまな環境で高い性能を発揮するように チューニングすることができます。大量の計算や大量の入出力を行う環境や,クライ アント/サーバ環境,リアルタイム環境,その他の環境の組み合わせにも対応します。 実際のシステムの性能は,コンピュータの種類,利用可能な物理メモリ,利用できる ディスク・ドライブとテープ・ドライブの数と種類に依存します。 OpenVMSオペレーティング・システムには,ネットワーク機能,分散コンピューティン グ機能,クライアント/サーバ機能,マルチプロセシング機能,ウィンドウ機能が統合 されています。また,使いやすさやプログラマの生産性を向上させ,システムの管理 が容易になるような多数の機能を備えています。 OpenVMS Version 8.3-1H1の新機能については,『OpenVMS V8.3-1H1新機能およびリリ ース・ノート』を参照してください。 2 ユーザ環境 OpenVMSユーザは,英語に似たDIGITALコマンド言語(DCL)を使用してOpenVMSソフトウ ェアにアクセスできます。DCLは,システムが備えているOpenVMS用のコマンド言語で す。DCLコマンドを使用すると,システムに関する情報を参照したり,システム・ユー ティリティやユーザ・プログラムを起動することができます。DCLコマンドでは,コマ ンド名の後にパラメータと修飾子を指定します。 ユーザはDCLコマンドを端末から入力するか,コマンド・プロシージャに記述します。 コマンド・プロシージャは,会話型で実行することも,バッチ・キューに登録して後 で処理することもできます。DCLとOpenVMSユーティリティについての情報は,OpenVMS のヘルプ・システムを通じてオンラインで参照できます。 UNIXのシェルやユーティリティに慣れ親しんでいるユーザ向けに,GNVのオープン・ソ ースをOpenVMSへ移植したものを提供しています。GNVはOpenVMS上でUNIX環境を実現 し,UNIXのシェルであるBASH (Bourne Again Shell)と多数のUNIXシェル・ユーティリ ティの実装が含まれています。 OpenVMSオペレーティング・システムには,以下のようなツールとユーティリティが統 合されています。 2.1 テキスト処理 EVE (Extensible Versatile Editor)は,OpenVMSのデフォルトのエディタです。EVEを 使用すると,テキストをすばやく挿入,変更,削除することができます。EVEはフルス クリーン・エディタであり,端末の画面上でテキストをスクロールすることができま す。EVEではEDTスタイルのキーパッドが用意されており,EDTユーザがEVEに容易に移 行できるようになっています。 2 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 2.2 Mailユーティリティ Mailユーティリティを使用すると,システム上の他のユーザにメッセージを送信でき ます。ネットワーク上の各ノードにDECnet製品またはTCP/IP製品がインストールされ ており,ライセンスを取得済みの場合には,マルチノードでの動作が可能です。 2.3 コマンド・レベル・プログラミング コマンド・レベル・プログラミングでは,一連のDCLコマンドを記述したコマンド・ プロシージャと呼ばれる特殊なファイルを作成することができます。ユーザがコマン ド・プロシージャを実行すると,コマンド・プロシージャ内のコマンドが連続的に実 行されます。 2.4 ユーザ環境のカスタマイズ ログイン・コマンド・プロシージャ,コマンドの省略形,コマンドのファンクショ ン・キーへの割り当て,コマンドの再呼び出しと編集を使用して,コンピューティン グ環境をカスタマイズすることができます。 3 プログラム開発環境 OpenVMSには,ランタイム・ライブラリ(RTL),リンカ,ライブラリアン,シンボリッ ク・デバッガなど,プログラムを開発するためのさまざまなツールが含まれていま す。 OpenVMSではプログラマは以下のツールを利用できます。 3.1 Java[TM] SE Development Kit Java Platform,Standard Edition Development Kit (JDK)は,OpenVMS Alphaおよび OpenVMS for Integrity Servers上でJavaアプリケーションを開発したり運用するた めの環境を提供し,基本的な開発ツールと豊富なクラス・ライブラリが含まれていま す。 3.2 言語とランタイム・ライブラリのサポート OpenVMSには,以下の機能を提供するいくつかのRTLが含まれています。 o 文字列操作 o 並列処理のサポート o 入出力ルーチン o 入出力変換 o 端末に依存しない画面処理 o 日付と時刻の整形ルーチン 3 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 高精度算術関数 o シグナル通知と条件処理 o その他の汎用関数 OpenVMS Alphaでは,MACRO-32,MACRO-64,Ada,BASIC,C,C++,COBOL,Fortran, Pascal,およびPL/Iなどの言語で記述されたプログラムからこれらのルーチンを呼び 出すことができます。 OpenVMS for Integrity Serversでは,MACRO-32,BASIC,C,C++,COBOL,Fortran, およびPascalなどの言語で記述されたプログラムからこれらのルーチンを呼び出すこ とができます。 また,OpenVMSには言語サポート・ライブラリも含まれています。言語はそれぞれ違い ますが,どの言語も順編成ファイルの入出力をサポートし,ほとんどの言語では直接 編成ファイルと索引編成ファイルの入出力をサポートしています。言語RTLでは,入出 力のフォーマッティングやエラー処理がサポートされ,Fortranには,他のベンダが 作成したデータが格納されている,書式付きでないファイルを読み込む機能がありま す。 OpenVMS Alpha Version 6.1からVersion 7.3-2で作成されたユーザ・モード・イメー ジから作成した変換イメージをサポートするためのRTLが複数提供されています。 3.3 呼び出し規則 弊社の多くの言語は,共通の呼び出し規則に従っています。そのため,これらのどの 言語で記述されたルーチンも,他の言語で記述されたルーチンを直接呼び出すことが できます。このため複数の言語を使用したアプリケーションの開発が容易で単純で す。 RTL内のユーザ・アクセス可能なすべてのルーチンは,適切なプラットフォーム呼び出 し規則と条件処理規則に従っており,ほとんどのルーチンは共用可能イメージに格納 されています。 低いレベルでは,セキュリティ,イベント・フラグ,非同期システム・トラップ,論 理名,レコードとファイルの入出力,プロセス制御,タイマ,時刻変換,条件処理, ロック管理,メモリ管理のために,プログラムからシステム・サービスを直接呼び出 すことができます。ここでも,システム・サービスは適切なプラットフォーム呼び出 し規則と条件処理規則を使用しています。 OpenVMSは,以前のバージョンのOpenVMSで作成されたユーザ・モード・イメージの実 行をサポートしています。通常,再コンパイルと再リンクは必要ありません。 4 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 3.4 MACROコンパイラ VAX MACRO-32のソースは,若干の変更で,AlphaServerまたはIntegrityサーバ上でコ ンパイルして実行できます。 3.5 POSIX Threads Library OpenVMSは,POSIX Threads Libraryと呼ぶ,ユーザ・モードのマルチスレッド機能を 備えています。POSIX Threads Libraryは,POSIX 1003.1-1996標準スタイルのスレ ッド・インタフェースを提供します。また,POSIX Threads Libraryでは,The Open Groupによって定義されている,分散コンピューティング環境(DCE)スレッドをOpenVMS 上に実装したインタフェースも提供しています。 POSIX Threads Libraryは,ランタイム・ルーチンのライブラリです。これを使用す ると,単一のアドレス空間内に複数の実行スレッドを作成できます。POSIX Threads Libraryのカーネル・スレッド機能を有効にすると,マルチスレッド化されたアプリ ケーションのスレッドをすべてのCPUで実行させることで,すべてのCPUにまたがる並 列処理が可能になります(シンメトリック・マルチプロセシング・システムおよび非 シンメトリック・マルチプロセシング・システムのどちらでも可能)。マルチスレッ ド機能により,計算処理と入出力動作をオーバラップさせることが可能になります。 共用リソースが正しくアクセスされるように,ミューテクスや条件変数などの同期 要素が提供されています。スレッドのスケジューリングと優先順位付けのために, POSIX Threads Libraryでは複数のスケジューリング・ポリシーが提供されています。 マルチスレッド・アプリケーションをデバッグするために,POSIX Threads Libraryは OpenVMS Debuggerでサポートされています。POSIX Threads Libraryでは,スレッド・ セーフAPIの開発を支援するためにThread Independent Services (TIS)も提供されて います。 3.6 Librarianユーティリティ Librarianユーティリティを使用すると,オブジェクト・モジュール,イメージ・ファ イル,マクロ,ヘルプ・ファイル,テキスト・ファイル,あるいはその他の一般的に レコード単位で取り扱う情報を,中央の簡単にアクセスできるファイルに格納できま す。オブジェクト・モジュールとイメージ・ファイルのライブラリは,リンカが,入 力ファイル内で解決できない参照を見つけた場合に検索されます。マクロ・ライブラ リは,MACRO-32およびMACRO-64が,入力ファイル内に定義されていないマクロ名を見 つけた場合に検索されます。 3.7 Hypersort Hypersortは,ユーザが呼び出すことができるルーチンのポータビリティのあるライブ ラリであり,AlphaServerおよびIntegrityサーバに対して高速なソート機能を提供し ます。 5 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 3.8 トレースバック機能 アプリケーションをトレースバック情報付きでコンパイルおよびリンクすると,その アプリケーションで実行時エラーが発生したときに,トレースバック機能によってス タック・フレーム・アドレスがルーチン名と行番号に変換され,シンボリックなトレ ースバックが表示されます。 3.9 デバッガ OpenVMS Debuggerを使用すると,ソース・コード内に記述されているのと同じシンボ ルを使用して,プログラムの実行をトレースしたり,レジスタの内容の表示や変更を 行うことができます。 デバッガには,メモリの割り当てと割り当て解除をリアルタイムかつグラフィカルに 表示するヒープ・アナライザ機能が含まれています。 3.10 System Code Debugger OpenVMS System Code Debuggerは,カーネル・コード・デバッガです。このデバッガ を使用すると,システム・コードの開発者は,ページング不可のシステム・コードの 実行を,任意の割り込み優先順位レベル(IPL)でトレースすることができます。System Code DebuggerはOpenVMS Debuggerをベースにしており,同じインタフェースとほぼ同 じコマンド・セットが採用されています。 3.11 System Dump Analyzer (SDA)ユーティリティ システム障害が発生すると,OpenVMSは事前に割り当てられたダンプ・ファイルにメ モリの内容を書き込みます。このダンプ・ファイルは,System Dump Analyzer (SDA) を使用して後で解析することができます。システム・ダンプは,すべてのメモリが書 き込まれたフル・メモリ・ダンプと,システムで障害が発生した時点で使用中だっ たメモリ領域だけが書き込まれた選択メモリ・ダンプのいずれかです。ダンプ・フ ァイルは,ローカルに接続された任意のディスク上に格納できます。AlphaServerと Integrityサーバでは,ダンプ圧縮機能により,フル・ダンプと選択ダンプのどちら も,圧縮されないダンプで必要とされるサイズよりも小さいファイルに書き込むこと ができます。圧縮されないフル・メモリ・ダンプでは,すべてのメモリを格納できる だけの大きさのダンプ・ファイルが必要です。選択メモリ・ダンプでは,システムで 障害が発生した時点で使用中だったメモリの情報が,ダンプ・ファイルに収まる量だ け書き込まれます。 3.12 Spinlock Tracingユーティリティ Spinlock Tracingユーティリティは,スピンロックの使用特性を確認し,特定のスピ ンロックの性能データをCPUごとに収集するためのメカニズムです。 6 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 3.13 プロセス・ダンプ アプリケーションで障害が発生した場合に,そのレジスタとメモリの内容をデータ・ ファイルに書き込み,ANALYZE PROCESSユーティリティを使用して調査することができ ます。このユーティリティでは,OpenVMS Debuggerと同じインタフェースとコマンド を使用して,レジスタおよびメモリを調査できます。AlphaServerやIntegrityサーバ では,メモリ・ダンプの書き込みを別のプロセスから開始できます。 3.14 RMSファイル・ユーティリティ レコード管理サービス(RMS)ファイル・ユーティリティを使用すると,RMSファイルの 内部構造を分析して,ファイルの入出力,メモリ,領域,性能に関するパラメータを 調整できます。RMSファイル・ユーティリティは,RMSファイルの領域の作成,ロー ド,解放にも使用できます。RMSについての詳細は,本仕様書の「オペレーティング・ システム環境」の項を参照してください。 3.15 ファイル比較ユーティリティ このユーティリティは,2つのファイルの内容を比較し,一致しないレコードの一覧を 表示します。 3.16 Translated Image Environment (TIE) (Alpha) OpenVMS Alphaでは,OpenVMS VAXイメージからバイナリ・トランスレーションを行っ たプログラムの実行を可能にするための,一連のサービスが提供されています。これ らのプログラムは,OpenVMS Alpha上で事実上すべてのユーザ・モード関数を実行し, OpenVMS VAXからトランスレートされたり,OpenVMS Alpha上のネイティブ・コンパイ ラを使用して作成された,他のプログラム(イメージ)とともに動作します。TIEでは, 特別なソース・コードなしで,浮動小数点レジスタ,条件コード,例外処理,ASTなど の,VAXアーキテクチャとAlphaアーキテクチャの違いが吸収されます。OpenVMS Alpha に付属しているTIEでは,別の場所でトランスレートされたイメージを実行できます。 詳細については,下記のWebサイトの[Tools]セクションを参照してください。 http://h71000.www7.hp.com/commercial/cace.html 3.17 Translated Image Environment (TIE) Integrityサーバ OpenVMS for Integrity Serversでは,OpenVMS Alphaイメージからバイナリ・トラン スレーションを行ったプログラムや,VESTを使用して変換されたOpenVMS VAXイメージ の実行を可能にするための,一連のサービスが提供されています。これらのプログラ ムは,OpenVMS for Integrity Servers上で事実上すべてのユーザ・モード関数を実行 し,OpenVMS AlphaまたはVAXからトランスレートされたり,OpenVMS for Integrity Servers上でネイティブ・コンパイラを使用して作成された他のプログラム(イメー ジ)とともに動作します。TIEでは,特別なソース・コードなしで,浮動小数点などの AlphaアーキテクチャとIntegrityアーキテクチャの違いが吸収されます。 7 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 詳細については,下記のWebサイトの[Tools]セクションを参照してください。 http://h71000.www7.hp.com/commercial/cace.html 4 システム管理環境 OpenVMSでは,システム管理者が最適なシステムを構成し保守するのに役立つ,以下の ような一連のツールとユーティリティが提供されています。 4.1 Web-Based Enterprise Management Services for OpenVMS Web-Based Enterprise Managment (WBEM) Services for OpenVMSは業界標準のモニタ リングおよび制御リソースで,OpenVMS Integrityサーバ・システムに自動的にインス トールされます。Instant Capacity (iCAP),Temporary Instant Capacity (TiCAP), Pay Per Use (PPU)などの機能,あるいはGlobal Workload Manager (gWLM)やHP Systems Insight Manager (HP SIM)などの製品には,WBEM Services for OpenVMS (WBEMCIM)が必要となります。さらに,OpenVMS for Integrity Serversのインストー ルにより,WBEM Providers for OpenVMSが自動的にインストールされます。この機能 は,HP SIMサービスおよびGiCAPで必要となります。 Version 8.3-1H1で新たにサポートするHP BL860c Server Bladeの管理および監視は, HP SIM管理エージェントとのWBEM通信により実現されます。サーバ・ブレードのサポ ートのために,以下のようなハードウェアとオペレーティング・システムの監視を可 能にする新しいプロバイダが提供されています。 o オペレーティング・システム o コンピュータ・システム o プロセスおよびプロセッサの統計情報 o インディケーション(監視イベント) o ファームウェア・バージョン o ファンおよび電源 o 管理プロセッサ o CPUインスタンス o メモリ・インスタンス o エンクロージャ 4.2 HP Systems Insight ManagerによるOpenVMSのプロビジョニング プロビジョニングは,オペレーティング・システムのインストールあるいはアップグ レード処理のことです。プロビジョニングのサポートにより,HP SIMはネットワーク 上の1つあるいは複数のサーバへのOpenVMSのインストールあるいはアップグレードを 素早く簡単に行います。同時に最大8台のサーバへOpenVMSをインストールあるいはア ップグレードすることが可能です。プロビジョニングのサポートにより,CD/DVDドラ 8 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 イブを持たないIntegrityサーバあるいはサーバ・ブレードへのOpenVMSのインストー ルあるいはアップグレードも容易になります。 HP Systems Insight Manager (HP SIM)は,HPのサーバ・ストレージ管理ストラテジの 基盤となる技術です。Webベースの統一された("single-pane-of-glass")インタフェ ースにより,複数のサーバおよびプラットフォームの管理を集約し簡単にします。HP SIMは,ネットワーク上のシステムあるいはその他の機器の特定,検出,監視,展開に 必要な基本ツールを提供します。コアとなるHP SIMソフトウェアはWBEMを使用して, HPのサーバ・プラットフォームを管理するための必須機能を提供します。 Microsoft Windowsが稼動するHP ProLiantサーバ上で動作するHP SIMは,HP Integrity rx3600 / rx6600サーバ,およびHP Integrity BL860cサーバ・ブレー ドで,OpenVMSのプロビジョニングをサポートします。 HP SIMは,PC上のブラウザから有効にすることができます。ただし,OpenVMSプラグ インをProLiantサーバにインストールしておくことが必要です。HP SIMがプロビジョ ニングを開始したら,インストールあるいはアップグレード処理はバックグラウンド で自動的に行なわれます。ネットワーク経由でプロビジョニングを提供するために は,HP SIMをInfoServerソフトウェア・ユーティリティ(およびTCP/IP Services for OpenVMS)と組み合わせて使用してください。 プロビジョニングはvMediaによっても可能です。HP SIMが稼動しているサーバ上に OpenVMS OE DVDのISOイメージが作成され保管されます。HP SIMはその後,vMediaをそ のISOイメージに接続します。一度に1つのサーバでvMediaを使用するように設定でき ます。現在のところ,HP SIMプロビジョニングではシャドウ・システム・ディスクか らのブートはサポートしていません。ネットワーク経由でのサーバへのインストール あるいはアップグレードのために,HP SIMとは独立して,vMediaを導入することもで きます。 OpenVMSプロビジョニングの詳細については,下記のURLを参照してください。 http://www.hp.com/go/openvms/provisioning 4.3 HP Availability Manager HP Availability Managerは,広範なローカル・エリア・ネットワーク(LAN)上の1台 以上のOpenVMSノードを,OpenVMS Alphaシステム,OpenVMS for Integrity Servers システム,またはWindows[R]が動作するPCから監視するためのシステム管理ツールで す。このツールは,システム管理者や分析者が特定のノードまたはプロセスを詳細な 分析の対象にしたり,性能またはリソースの問題を解決するのに役立ちます。このツ ールはDECamds製品のマルチプラットフォーム版であり,DECamdsの機能を包含してい ます。 OpenVMS version 8.3-1H1ではAvailability Managerが広範囲の機能をサポートしてお り,これにより,Availability Managerをサポートするネットワーク上の任意のシス テムをセントラル・コンソールから管理することができます。 9 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 Availability Manager製品の一部であるData Collectorは,OpenVMSノード上のシ ステムとプロセスのデータを収集します。監視対象の各ノード(AlphaServerおよび Integrityサーバ)にインストールする必要があります。 Data AnalyzerはData Collectorが収集したデータを分析して表示します。多数 のOpenVMSノード(OpenVMS Alphaノード,Windowsが動作するPC)からのデータを同 時に分析して表示することができます。 ハードウェアの推奨事項と関連マニュアルは,次のOpenVMSのシステム管理のWebペー ジから入手できます。 http://www.hp.com/products/openvms /availabilitymanager/ 4.4 DECamds DECamdsは保守モードになっているため,OpenVMS Version 8.2以降では使用できませ ん。DECamdsはAvailability Managerに置き換えられます。DECamdsは,VAXではV6.2か らV7.3まで,AlphaではV6.2からV7.3-2まででインストールされ動作します。 DECamdsは,OpenVMS for Integrity Serversではサポートされず,OpenVMS Alpha Version 8.2以降はインストールされません。 4.5 Management Agents for OpenVMS HP Systems Insight Manager (HP SIM)は,HPの統一インフラストラクチャ管理戦略の 基礎となる製品です。OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversを含む, すべてのHPストレージ製品とサーバを,ハードウェアレベルで管理できます。OpenVMS システムにManagement Agentsをインストールすることで,障害監視,構成管理,イ ベント・アラームのための単一の監視コンソールとしてHP SIMを使用し,システムを 監視することができます。OpenVMS用のManagement Agentsと関連マニュアルは,次の OpenVMSのシステム管理のWebページにあります。 http://www.hp.com/products/openvms /managementagents/ 4.6 HP OpenVMS Management Station HP OpenVMS Management Station (OMS)は,システム管理者やOpenVMSシステムでシス テム管理作業を行うユーザ向けの,Microsoft[R] Windowsベースの強力な管理ツール です。OMSは直感的なユーザ・インタフェースを特徴としており,システム管理者と その環境で役に立ちます。システム管理者は,システム上のユーザ・アカウント,プ リンタ,ストレージを管理することができます。システム管理者やヘルプ・デスクの 担当者は,DCLの構文やコマンド・プロシージャを覚えなくても,OpenVMS Alphaシ ステムやIntegrityサーバ・システムを管理できます。OMSはMicrosoft Management Console (MMC)をベースにしています。Microsoft Management Consoleは,さまざまな 管理プログラム向けの共通の管理フレームワークです。OpenVMS Management Station は,MMCスナップインとして実装され,必要なMMCの構成要素がすべて含まれていま 10 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 す。OpenVMS Management Stationと関連マニュアルは,次のOpenVMSのシステム管理に 関するWebページにあります。 http://www.hp.com/products/openvms /managementstation/ 4.7 Enterprise Capacity and Performance Analyzer Enterprise Capacity and Performance (ECP) Analyzerは,Data Collector (VAX用 はECP Data Collector,AlphaServerおよびIntegrityサーバではPerformance Data Collector (TDC) Version 2.1以降)が収集したデータを処理します。ECP Analyzerで は,CPU,ディスク入出力,メモリ,ページング,プロセス,ロック,SCSのメトリク スなど,Data Collectorによって収集されたデータが,グラフィカル(Motifベース)お よび表形式のレポートで表示されます。ECP AnalyzerはAlpha上で動作し,次のプログ ラムが収集したデータを処理します。 o ECP Data Collector (VAX) o TDC (AlphaServerおよびIntegrityサーバ) Performance Analyzerと関連マニュアルは,次のOpenVMSのシステム管理に関するWeb ページにあります。 http://www.hp.com/products/openvms/ecp/ 4.8 Performance Data Collector AlphaServerシステムやIntegrityサーバ・システムの性能データは,Performance Data Collector (TDC)を使用して収集することができます。デフォルトでは,TDCは定 期的にデータを収集して,ユーザ・アプリケーションが取得可能なファイルに格納し ます。TDC Software Developers Kit (SDK)では,TDCと新しいアプリケーションまた は既存のアプリケーションの統合をサポートし,ファイルから読み込んだデータに加 えて,生のデータの処理を行うことができます。TDC Version 2.2の実行時ソフトウェ アは,OpenVMS Version 8.3-1H1とともにインストールされます。 Performance Data Collectorの実行時ソフトウェア(TDC_RT Version 2.2)は,OpenVMS Version 8.3-1H1とともにインストールされます。 Performance Data Collectorの追加ソフトウェアと更新プログラム,SDK,関連マニュ アルは,次の場所にあります。 http://www.hp.com/products/openvms/tdc/ 4.9 Graphical Configuration Manager for OpenVMS Graphical Configuration Manager (GCM) for OpenVMSは,ポータビリティのあるク ライアント/サーバ・アプリケーションです。パーティション分割された,OpenVMSが 動作するAlphaServerシステムの構成を視覚的に表示したり制御することができま す。GCMクライアントはJavaベースのアプリケーションであり,TCP/IPネットワーク 11 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 とJava実行環境(Software Development Kit (SDK) for the Java Platform v1.2.2以 降)をサポートするあらゆるオペレーティング・システムで動作します(現在,GCMク ライアントはSDK v1.3以降ではサポートされていません)。GCMサーバは,1台以上の AlphaServerシステム上のパーティション分割された各OpenVMSインスタンス上で,独 立プロセスとして動作します。 4.10 CPUスケジューリングのためのClass Scheduler Class Schedulerは,OpenVMSシステムのスケジューリング・クラスを定義して制御す るためのSYSMANベースのインタフェースであり,ユーザをスケジューリング・クラス に分類することで,システムのユーザが受け取るCPU時間の割合を指定できます。 4.11 バッチおよびプリント・キュー・システム OpenVMSには,多彩なバッチとプリントの機能があり,タイムシェアリングまたはリア ルタイム・ジョブと並行して,会話型でないワークロードを処理するための,キュー の作成と,スプールされたデバイスの設定が可能です。 OpenVMSのバッチ操作とプリント操作では,汎用キューと実行キューの2種類のキュー がサポートされます。汎用キューは,ジョブを開始するための適切な実行キューが利 用可能になるまでジョブを保持するための中間的なキューです。実行キューは,ジョ ブ(プリントまたはバッチ)が実際に処理されるキューです。複数の実行キューを汎用 キューに関連付けることができるため,OpenVMSではOpenVMS Clusterシステム内の使 用可能な複数のシステムにわたる負荷分散が可能であり,システム全体のスループッ トが向上します。 汎用プリント・キュー,実行プリント・キュー,キュー管理機能を組み合わせること で,さまざまなプリント・ファイル形式のサポートなど,用途の広いプリント機能が 提供されます。 4.12 Accountingユーティリティ OpenVMSは,会計目的で,システム・リソースの使用量の記録を保持しています。これ らの統計情報にはプロセッサとメモリの使用量,入出力回数,プリント・シンビオン ト行数,イメージアクティブ化回数,プロセス終了記録が格納されています。OpenVMS Accountingユーティリティを使用すると,このデータを使用して,さまざまなレポー トを生成することができます。 4.13 Audit Analysisユーティリティ OpenVMSは,セキュリティ監査目的で,重要なセキュリティ関連のイベントを,システ ム・セキュリティ監査ログファイルに選択的に記録しています。これらの記録には, イベントが発生した日付と時刻,関連するユーザ・プロセスのID,イベントの種類に 固有の情報が格納されています。この情報は,システム管理者がシステムのセキュリ ティを維持し,侵入者の侵入を阻止するのに役立ちます。OpenVMS Audit Analysisユ ーティリティを使用すると,このデータからさまざまなレポートを生成できます。 12 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 4.14 AutoconfigureおよびAUTOGENユーティリティ AutoconfigureユーティリティとAUTOGENユーティリティは,システム・テーブル中の 使用可能なデバイスを自動的に構成し,周辺装置とメモリ・アーキテクチャに基づい てシステム・パラメータを設定します。これにより,ハードウェア構成を拡張したり 変更した場合に,従来のシステム生成処理が必要でなくなります。 OpenVMS AUTOGENコマンド・プロシージャは,構成に実装されているデバイスを検出 することで,いくつかのシステム・パラメータを自動的に設定します。フィードバッ ク・オプションにより,以前の使用パターンに基づいて,推奨されるパラメータ設定 をレポートさせることができます。 4.15 Backupユーティリティ Backupユーティリティを使用すると,ファイル構造を持ち,マウントされたボリュー ムとボリューム・セットの,フル・ボリューム・バックアップと追加型ファイル・バ ックアップができます。個々のファイル,選択したディレクトリ構造,またはボリュ ーム・セット上のすべてのファイルをバックアップしたり復元することができます。 さまざまな日付(作成日または変更日など)でファイルを選択し,磁気テープ,磁気デ ィスク,WORM (Write Once Read Many)光ディスクにバックアップできます。Backupユ ーティリティを使用して,セーブセットを復元したり,セーブセットの内容を一覧表 示することもできます。 実行可能プロシージャからバックアップ・ルーチンを呼び出すために,Backup APIが 提供されています。 Backup Manager for OpenVMSは,Backupユーティリティに対する画面指向のインタフ ェースを提供し,定期的なバックアップ操作の実行を支援します。Backup Manager は,メニュー形式のユーティリティで,次のことが可能です。 o Backupコマンドの構文を知らなくても,保存,復元,一覧表示操作へのアクセスが 可能。 o Backupの保存操作を記述したBackup Managerテンプレートの作成,変更,再呼び出 し,削除が可能。 4.16 記録型DVD OpenVMSでは,特定のドライブと構成を持つAlphaServerシステムおよびIntegrityサー バ・システムで,ローカルにマスタリングされたディスク・ボリュームまたはディス ク・イメージ・ファイルを,CD-R,CD-RW,DVD+R,DVD+RWなどの光記憶メディアの記 録デバイスに記録する機能が提供されています。 13 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 4.17 記録型CD OpenVMSでは,基本オペレーティング・システムに付属しているアプリケーションを使 用して,CD-Rメディアに1回だけ書き込む機能が提供されています。この機能では,サ ポートされているAlphaシステムおよびサポートされているIntegrityサーバに付属し ている書き込み可能CDデバイス(CD-RW)だけをサポートしています。アプリケーション についての詳細は,OpenVMSのマニュアル・セットを参照してください。CD-RWハード ウェア・オプションをサポートしているプラットフォームについては,次のWebサイト の該当するページを参照してください。 http://h18002.www1.hp.com/alphaserver/ http://www.hp.com/products1/servers/integrity/ 4.18 Analyze Disk Structureユーティリティ Analyze Disk Structureユーティリティでは,ディスク・ボリューム上の構造情報を ディスクの内容と比較し,構造情報を出力し,その情報を変更することができます。 また,ディスクのファイル構造中に発見されたエラーを修復するのにも使用できま す。 4.19 License Management Facility (LMF) License Management Facilityを使用すると,システム管理者は,OpenVMSシステム上 でソフトウェア・ライセンスを有効にしたり,ライセンスが有効なソフトウェア製品 を確認することができます。 4.20 System Managementユーティリティ(SYSMAN) System Managementユーティリティを使用すると,システム管理者は,ローカルの OpenVMSシステムから実行した操作が,環境内の他のすべてのOpenVMSシステムで実行 されるような管理環境を定義することができます。 4.21 HP Servicesツール HP Servicesは,クラッシュ・ダンプ分析とハードウェア障害の分離のためのWebベー スのツールを提供します。詳細は,次のWebサイトを参照してください。 http://h18000.www1.hp.com/support/svctools/ 5 セキュリティ OpenVMSでは,システムで制御されるデータ構造や,情報を格納するデバイスへのユー ザ・アクセスを制御するための,豊富なツール・セットが提供されています。OpenVMS では,対象(ユーザ・プロセスなど)とセキュリティ関連のシステム・オブジェクト(フ ァイルなど)の間のすべてのアクセスに介在する,参照モニタの概念が採用されていま す。OpenVMSでは,すべてのオブジェクト・アクセスの結果を記録するシステム・セキ 14 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 ュリティ監査ログ・ファイルも提供されています。監査ログは,その他さまざまなセ キュリティ関連のイベントに関する情報を取得するためにも使用できます。 各ユーザ・アカウントに関連付けられているユーザ・アカウント情報,特権,および クォータが,システム・ユーザ登録ファイル(SYSUAF)中に保持されています。各ユー ザ・アカウントには,ユーザ名,パスワード,利用者識別コード(UID)が割り当てられ ています。システムにログインしてアクセスするためには,有効なユーザ名とパスワ ードを入力する必要があります。パスワードはコード化され,端末のディスプレイ上 には表示されません。 ユーザは自発的にパスワードを変更できます。また,システム管理者がパスワードの 変更頻度やパスワードの最小文字数,ランダムに生成されたパスワードの使用を指定 することもできます。 5.1 セキュリティ操作 OpenVMSでは,さまざまなレベルの特権を異なるオペレータに割り当てることができま す。オペレータは,OpenVMS Help Messageユーティリティを使用して,エラー・メッ セージの説明をオンラインで参照できます。また,システムによって生成されたメッ セージを,各コンソール・オペレータ,テープ・ライブラリアン,セキュリティ管理 者,システム管理者の関心に基づいて異なる端末に振り分けることもできます。 セキュリティ関連のイベントを選択的に記録するために,セキュリティ監査機能が提 供されています。この監査情報は,セキュリティ・オペレータ端末(アラーム)に渡し たり,システム・セキュリティ監査ログ・ファイル(監査)に出力することができま す。それぞれの監査記録には,イベントの日付と時刻,関連するユーザ・プロセスの ID,それぞれのイベントに固有の追加情報が含まれています。 OpenVMSでは,以下のイベントに対するセキュリティ監査機能が提供されます。 o ログインとログアウト o ログインの失敗と侵入しようとした履歴 o オブジェクトの作成,アクセス,解放,削除(特権,アクセスの種類,個々のオブ ジェクトごとに選択可能) o 登録データベースの変更 o DECnet for OpenVMS,DECnet-Plus,DECwindows,IPC,およびSYSMANのネットワー ク論理リンク接続 o IDまたは特権の使用 o インストール・イメージの追加,削除,置換 o ボリュームのマウントとディスマウント o ネットワーク制御プログラム(NCP)ユーティリティの使用 o 個々の特権の使用または使用の失敗 o 個々のプロセス制御システム・サービスの使用 15 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o システム・パラメータの変更 o システム時刻の変更と再測定 すべてのセキュリティ関連のシステム・オブジェクトは,その所有者のUICと,単純な 保護マスクでラベル付けされます。所有者のUICは,ユーザ・フィールドとグループ・ フィールドの2つのフィールドで構成されます。システム・オブジェクトは,オブジェ クトの所有者,グループ,特権システム・ユーザ,その他すべてのユーザに対する, 読み取り,書き込み,実行,削除アクセスを許可する保護マスクも持ちます。システ ム管理者は,個々のユーザ,グループ,IDのリストに対してアクセスを許可または拒 否するアクセス制御リスト(ACL)を使用して,システム・オブジェクトを保護すること ができます。また,ACLは,重要なシステム・オブジェクトへのアクセスを監査するた めにも使用できます。 OpenVMSでは,以下のシステム・オブジェクトに対して完全な保護が適用されます。 o コモン・イベント・フラグ・クラスタ o デバイス o ファイル o グループ・グローバル・セクション o 論理名テーブル o バッチ・キューまたはプリント・キュー o リソース・ドメイン o セキュリティ・クラス o システム・グローバル・セクション o ODS-2ボリューム o ODS-5ボリューム OpenVMSでは,情報と通信を保護するためのオプションのセキュリティ・ソリューショ ンが提供されています。 o OpenVMS Version 8.3-1H1には,データの機密を保持するための暗号化機能が,オ ペレーティング・システムの一部として組み込まれています。そのため,個別に Encryptのライセンスを取得してインストールする必要がありません。ENCRYPTコ マンドとDECRYPTコマンドがOpenVMSに付属するようになり,128,192,256ビット のキーを使用したAESファイル暗号化がサポートされます。AES暗号化は,BACKUP /ENCRYPTでもサポートされ,暗号化されたテープやセーブセットを作成することが できます。組み込みの暗号化機能は,以前のレイヤード・プロダクトEncryption for OpenVMSで作成されたファイルやバックアップ・テープと互換性があります。 このレイヤード・プロダクトには,56ビットのDES (Data Encryption Standard)が 搭載されています。現在でも,アーカイブされたDES暗号化データを復号化するた めに使用できます。AES暗号化機能では,Electronic Code Book (ECB)ブロック・ モードと,Cipher Block Chaining (CBC)ブロック・モードの暗号化がサポートさ れています。Cipher Feedback (CFB)およびOutput Feedback (OFB)の8ビット文字 16 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 ストリーム・モードも,コマンド行およびプログラミングで使用するAPIでサポー トされています。 o OpenVMS AlphaおよびIntegrityサーバ・システム用のSSL (Secure Sockets Layer) を使用すると,インターネット経由での機密情報の転送を安全に行うことができま す。 o Common Data Security Architecture (CDSA)は,インストールとアップグレードの 際に自動的に構成して初期化され,Secure Deliveryおよびその他のセキュリティ 機能で使用されます。基本オペレーティング・システムをアップグレードせずに新 しいバージョンのCDSAをインストールした場合は,下記のコマンドを使用してCDSA ソフトウェアを初期化する必要があります。このコマンドは,SYSPRV特権とCMKRNL 特権の両方を持つアカウント(たとえばSYSTEMアカウント)で実行します。 $ @SYS$STARTUP:CDSA$UPGRADE o Kerberos for OpenVMS o スレッド単位のセキュリティ・プロファイル o 外部認証 注意: LAN Managerによって外部認証されるユーザは,単一のユーザ名とパスワード を覚えておくだけで,OpenVMSのアカウントとLAN Managerのアカウントにアクセスで きます。 5.2 米国政府のセキュリティ評価 HPでは,OpenVMSが安全な基本オペレーティング・システムを一貫して提供するように 努力しており,DoD 5200.28-STD Department of Defense Trusted Computer System Evaluation Criteriaに準拠することが評価され認定されました。OpenVMSの各リリー スでは,National Computer Security Centerに対してC2レベル準拠を証明するために 使用したものと同じテスト・スイートが,リリース前に実施されています。 注意: 残念ながら,完全なセキュリティを提供できるシステムはなく,弊社も完全な システム・セキュリティを保証することはできません。しかしながら,弊社では,製 品のセキュリティ機能を絶えず強化しています。お客様においては,業界で有効性が 認知されているすべてのセキュリティ慣行に従うことを強くお勧めします。OpenVMSで 推奨される内容については,『OpenVMSシステム・セキュリティ・ガイド』を参照して ください。 6 OpenVMS for Integrity ServersでのHP Utility Pricing OpenVMS for Integrity ServersでHP Utility Pricingを使用すると,予定されたまた は予定外の負荷の増大あるいは一時的な負荷上昇に対応して,CPUリソースが必要にな った時点で対価を支払ってCPUリソースを追加することができます。 注意: OpenVMS for Integrity ServersでHP Utility Pricingのご利用を検討されて いるお客様は,弊社営業所あるいは代理店までご相談ください。 17 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 設備投資としてシステムを購入する場合は,Instant Capacity (iCAP)が適してい ます。 o Pay Per Use (PPU)は,HP Financeを通じてリース契約したシステムでのみ有効で す。 6.1 Instant Capacity Instant Capacity (iCAP)では,予約しておいた処理能力を,運用を中断せずに顧客が すぐに運用に移行させることができます。 主な利点は以下のとおりです。 o 可用性の高い構成済みの「すぐに実行可能な」ソリューションを提供します。 o 必要なときに予備の処理能力を有効にすることができます。 o セル・ボードと個別のコアが対象です。 o 企業向けの大規模な実装では,共通のIntegrityシステム上で,ハード・パーティ ションにまたがってiCAPコアをHP-UXとの間で共有するができます。 o Global Workload Manager (gWLM)と統合されており,ワークロードの要求に応じて ハード・パーティション内のアクティブ・コアを自動的に再割り当てすることがで きます。 運用上の特徴 o iCAPコアは,アクティブ・コアの数分の1の価格で購入でき,CWUR (Components Without Usage Rights:使用権のない構成要素)と表現されます。 o システムは,工場において,最低1つのアクティブ・コアと必要な数のiCAPコアで 構成されます。 o iCAPコアをアクティブにする必要がある場合,価格の差分を支払ってアクティブ 化の使用権(RTU)コードワードをHP iCAP Web Portalから取得します。これにより iCAPコアまたはメモリをアクティブにできます。 o コアまたはセル・ボードが永続的にアクティブになると,そのコアまたはセル・ボ ードのサポート費用がシステム全体のサポート費用に自動的に追加されます。 注意: iCAPのアクティブ化は,新しいコアを永続的に追加するのと同じであると考え てください。したがって,付随する弊社および他社のソフトウェア・ライセンスと, そのために必要となるサポートの費用も追加されます。 6.2 TiCAP (Temporary iCAP) o 一定の期間だけプロセッサを一時的にアクティブにすることができます。期間の単 位はコアあたり最低30分です。 o 永続的なアクティブ化費用は必要ありません。既存のコアを必要な期間だけ利用し ます。 18 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 予想外のプロセッサ要求の上昇あるいは計画されているプロセッサ要求の上昇が一 時的にある場合に適しています。 運用上の特徴 o プロセッサに対して適用され,セル・ボードやメモリは含まれません。 o 顧客は標準のiCAPプロセッサを注文し,iCAPと同じ割引された価格分の費用を支払 います。 o 顧客は,1つ以上のiCAPコアを一時的にアクティブにするための,30-CPU日の権利 を1つ以上購入します。 o 顧客のサイトから弊社への電子メール接続は必要ありません。 o iCAPソフトウェアは,関連するすべてのコアに対する償却率を確認して,TiCAPラ イセンスの期限が切れる前に警告を発行します。 o TiCAPライセンスによってアクティブ化されるコアには,ハードウェア・サービス が含まれています。 o アクティブ化されたTiCAPコア上では,該当するオペレーティング環境(OE)のライ センスが自動的に付与されます。 注意: 注意: OE以外の弊社および他社のソフトウェアは,独自のライセンス・ポリシ ーを持っていますので,ピーク時の要件を満たすだけのソフトウェア・ライセンスを 購入することをお勧めします。 6.3 Pay Per Use PPUは,HP Financeによるリース・プログラムであり,使用したCPU処理能力に対して のみ対価を支払います。 主な特徴 o すべてのOpenVMS Integrityセル・ベース・システム(rx7620,rx7640,rx8620, rx8640,およびSuperdome)で動作します。 o 顧客は,最低月額固定リース料と,実際のCPU使用量に基づいて変動する月額使用 料を支払います。 o 顧客が支払うPPUの料金は,どの月も,標準のリース費用の105%を超えないことが 保証されます。 o リースの全期間(顧客が選択した3年間または4年間)にわたって,合計PPUリース費 用が標準の全期間のリース費用の100%を超えないことが保証されます。 o PPUには2つの種類があります。 o 各CPUの実際の使用率(パーセントCPUとも呼びます) o アクティブなCPUの数(アクティブCPUとも呼びます) o パーセントCPUとアクティブCPUは,1台のIntegrityシステムではどちらかしか使用 できません。 19 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 企業向けの大規模な実装では,パーティション分割された共通のIntegrityシステ ム上で,HP-UXおよびWindows-64 (パーセントCPUのみ)との間でPPU CPUを共用でき ます。 運用上の特徴 o 対象となるシステムで動作するPPU Metering Agentが,搭載されているすべての CPUについて,CPUリソース使用量を継続的に測定します。 o この使用量データは,HP Proliantシステムで動作するUtility Meterに送信されま す。Utility Meterは,最大99のPPUシステムをサポートすることができます。 o このシステムは,24時間ごとにHP Utility Web Portalと安全に通信し,各PPUシス テムについて集計された使用情報を送信します。 o 48時間後に,顧客は安全な接続を通じてUtility Portalにアクセスして,システム またはハード・パーティションごとの24時間分の使用量の統計情報を参照できま す。 o この情報により,各事業部門に対して,消費した実際のCPUリソースに対する課金 を正確に行うことができます。 7 オペレーティング・システム環境 7.1 プロセスとスケジューリング 実行イメージは,コンパイルしてリンクされたシステム・プログラムとユーザ・プロ グラムで構成されます。これらのイメージは,OpenVMS上でプロセスのコンテキストで 動作します。OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversでは,64のプロセ ス優先順位が認識されます。優先順位0〜15は,タイムシェアリング・プロセスおよび アプリケーション用です(タイムシェアリング・プロセスの優先順位は,通常4がデフ ォルトです)。AlphaおよびIntegrityサーバ上の優先順位16〜63は,リアルタイム・プ ロセス用です。リアルタイム・プロセスに高い優先順位を割り当てることで,実行の 準備ができているときに確実にプロセッサ時間が割り当てられるようにすることがで きます。 OpenVMSは,ページングとスワッピングを使用して,並列に動作するプロセスに対し, 十分な仮想メモリを提供します。ページングとスワッピングは,必要なメモリ量が利 用可能な物理メモリを超えるプロセスに対しても適用されます。 7.2 64ビット仮想アドレッシング OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversオペレーティング・システ ムでは,64ビット仮想メモリ・アドレッシングがサポートされています。この機能 により,8 TBの仮想アドレス空間が,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversオペレーティング・システムと,アプリケーション・プログラムで利用可能に なります。Integrityサーバの将来のハードウェア実装では,より多くの容量が提供さ れます。OpenVMSアプリケーションは,コンパイラによってサポートされる64ビットの データ型を使用することで,64ビット・プロセシングのメリットを享受することがで 20 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 きます。詳細は,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversのコンパイラ のSPDを参照してください。 7.3 VLM (Very Large Memory)機能 OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversでは,64ビット仮想アドレッシ ングで提供される機能の他に,さらに以下のメモリ管理VLM機能が提供されています。 これらの機能をデータベース・サーバで使用して,大量のデータをメモリに保持す ることで,実行時の性能を大幅に向上させることができます。OpenVMS Alphaおよび OpenVMS for Integrity Serversで提供されるVLM機能は以下のとおりです。 o メモリ常駐のグローバル・セクション o グローバル・セクションの高速入出力 o 共用ページ・テーブル o 拡張可能なグローバル・ページ・テーブル o 予約メモリ・レジストリ 7.4 DECdtmサービス OpenVMSオペレーティング・システムに組み込まれているDECdtmサービスは,2段階コ ミット・プロトコルを使用して,完全に分散化されたデータベースをサポートしま す。DECdtmサービスは,分散処理のためのテクノロジと機能を提供し,複数のHPリソ ース・マネージャにまたがったトランザクションとデータベースの一貫性を保証しま す。分散データベースの更新は,データが物理的に存在する場所にかかわらず,単一 の「オール・オア・ナッシング」の作業単位として実行されます。これにより,分散 化されたデータの整合性が保たれます。 DECdtmサービスを使用すると,アプリケーションでは,任意の数のHPデータ管理製品 の呼び出しを含む,グローバルなトランザクションを定義できます。使用するデータ 管理製品の組み合わせにかかわらず,グローバル・トランザクションはコミットする か中止するかのどちらかになります。トランザクション処理機能が基本オペレーティ ング・システム・サービスで提供されている点がOpenVMSの特徴です。 DECdtmには以下のような機能があります。 o DECtpアーキテクチャをサポートする組み込みOpenVMSシステム・サービス。これに より,分散トランザクション処理のための機能とテクノロジが提供されます。 o 複数の離れた場所にあるリソースを自動的に更新する機能。これらのリソースは, 異なるサイトの異なるクラスタ上に置かれ物理的に離れている場合と,同じノード 上の異なるデータベースに置かれ論理的に離れている場合があります。 o X/Open Distributed Transaction Processing XAインタフェースを使用する機能。 これにより,DECdtmトランザクション・マネージャは,XA準拠のリソース・マネー ジャ(HP DECdtm XA Veneer)と連携できるようになり,XA準拠のトランザクション 処理システムは,DECdtm準拠のリソース・マネージャ(DECdtm XA Gateway)と連携 できるようになります。 21 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 堅牢なアプリケーション開発。システムで障害が発生した場合でも,データが矛盾 した状態にならないようなアプリケーションを作成できます。 o 任意のHP TPモニタまたはデータベース製品から呼び出すことができます。これ は,複数のHPデータベース製品を使用するアプリケーションで便利です。 7.5 プロセス間通信 OpenVMSでは,協調して動作する複数のプロセスで構成されるアプリケーションのため に,以下の機能が提供されています。 o キューに格納されたメッセージを使用してプロセスが通信するための,仮想デバイ スとしてのメールボックス。 o 単一プロセッサ・システムまたはSMPシステム上の共用メモリ・セクション。複数 のプロセスが共用アドレス空間に同時にアクセス可能です。 o Galaxyプラットフォーム上のGalaxywideセクション。複数のインスタンス内の複数 のプロセスが同時に共用アドレス空間にアクセス可能です。 o 単純な同期を可能にするコモン・イベント・フラグ。 o ロック・マネージャ。複数レベルのロック,値,非同期システムトラップ(AST)を 使用した,より包括的なenqueue/dequeue機能が提供されます。 o クラスタ間通信サービス。同じシステムまたは異なるOpenVMS Clusterノードで動 作する2つのプロセスが,接続を確立してデータを交換できます。 o 論理名。あるプロセスが,同じシステムまたは異なるOpenVMS Clusterノードで動 作する他のプロセスに,論理名を通じて情報を渡すことができます。 o ネットワーク・プロセス間通信は,TCP/IP ServicesおよびDECnet-Plusで利用でき ます(製品ライセンスが必要です)。 7.6 シンメトリック・マルチプロセシング(SMP) OpenVMSでは,AlphaServerおよびIntegrityサーバのマルチプロセッサ・システムで, シンメトリック・マルチプロセシング(SMP)がサポートされています。SMPは,密に結 合されたマルチプロセシングの1つの形態であり,すべてのプロセッサが同時に処理を 実行します。すべてのプロセッサが,OpenVMSのすべてのアクセス・モード(ユーザ・ モード,スーパバイザ・モード,エグゼクティブ・モード,カーネル・モード)で処理 を実行します。 OpenVMSのSMP構成は,単一の共用メモリ・アドレス空間から取り出したコードを実 行する,複数のCPUで構成されます。ユーザとプロセスは,OpenVMS for Integrity ServersまたはOpenVMS Alphaの単一のアドレス空間を共用します。SMPでは,すべて のプロセッサが,グローバル・セクションにある共通のデータに同時にアクセスしま す。OpenVMS SMPがプロセスを実行するCPUを選択する際には,優先順位を基にします が,特別な場合にはアプリケーションの指示によって選択されます。ノンユニフォー ム・メモリ・アクセス(NUMA)プラットフォームでは,OpenVMSは特別なスケジューリン グ・アルゴリズムを使用します。 22 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 SMPは,OpenVMSに欠くことのできない機能であり,ユーザから見えない所で処理さ れます。SMPシステムは単一のシステム・エンティティであるため,ネットワークと OpenVMS Clusterの構成に単一ノードとして組み込まれます。 SMP構成でサポートされる最大CPU数は32です。 7.7 ネットワーク機能 OpenVMSでは,本仕様書の付録Bの「LANオプション」の項に記載されているすべてのHP ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)アダプタ用のデバイス・ドライバが提供されて います。アプリケーション・プログラマは,QIOシステム・サービスを使用し,以下の いずれかを使用してLAN経由で接続されている他のシステムと通信できます。 EthernetまたはIEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.3 パケット形式。HPイーサネット・プロトコルとIEEE 802.3プロトコルの同時使用は, すべてのHP LANアダプタでサポートされています。 OpenVMS Alphaは,ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)として,イーサネット, FDDI,トークン・リング,およびATMをサポートしています。OpenVMS for Integrity Serversは,イーサネットだけをサポートしています。 OpenVMS Alphaは,ATMフォーラムのLANEバージョン1.0仕様で定義されている標準をサ ポートしています。これは,ATMネットワーク上でLANエミュレーションを行うための ものです。ATMネットワーク上でエミュレートされたLANを実現することで,ATMステー ションのグループを,従来のLANと同様に動作させることができます。ATMネットワー ク上のLANエミュレーションを使用すると,アプリケーションが動作しているコンピュ ータをATMネットワークに接続したまま,既存のアプリケーションを基本的に変更なし で実行できます。 OpenVMSは,以下のネットワーク製品をサポートしています。 o HP TCP/IP Services for OpenVMS。異なるオペレーティング・システム間で相互運 用するための,業界標準のプロトコル・セットです。 o HP DECnet-Plus。DIGITALネットワーク・アーキテクチャ・フェーズVです。 o DECnet。DIGITALネットワーク・アーキテクチャ・フェーズIVです。 これらのネットワーク製品については,本仕様書の「関連製品」の項で説明します。 7.8 ターミナル・サーバ製品 HPターミナル・サーバ製品は,OpenVMSに対するターミナル・サーバ・アクセスを提供 します。OpenVMS Cluster環境で使用すると,ターミナル・サーバは,ログイン時に使 用可能なAlphaServerシステムおよびIntegrityサーバ・システムにユーザを分散させ ます。 OpenVMSは,ターミナル・サーバに接続されている他のデバイス(プリンタなど)との接 続を確立することもできます。 23 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 7.9 USBのサポート OpenVMSは,USB (Universal Serial Bus)テクノロジをサポートしています。USBイン ターコネクトのサポートにより,OpenVMSシステムは,単一のUSBケーブルを使用し て,サポートされている複数のUSBデバイスを接続することができます。OpenVMSは, USBハードウェアとグラフィックス・コントローラを持ちOpenVMSをサポートするシス テム上で,1つのUSBキーボードとマウスをサポートします。 OpenVMS Version 8.3より,HP OpenVMS for Integrity Serversのシリアル・サポート はUSBシリアル・マルチプレクサ(MUX)によって提供されます。OpenVMSシステムの従来 型のターミナル接続および低速度のシステム間接続であるRS232シリアル回線に,他社 製のUSBベースのシリアル・マルチプレクサを接続するのを可能にするいくつかの汎用 チップセットをサポートします。詳細は下記のURLを参照してください。 http://h71000.www7.hp.com/openvms/integrity/ integrity_io_options.html OpenVMSは,プラグ・イベントおよびアンプラグ・イベントのようなUSB構成の変化を 追跡するのに使用できるUCMと呼ばれるUSB構成ツールを提供します。UCMはまた,特定 のデバイスおよびデバイス・クラスの自動追加を制限するのにも使用できます。UCMイ ベント・ログは,HPがUSBデバイスでの問題を診断する際に使用されます。 AlphaServers OpenVMSは,AlphaServerプラットフォームの構成およびオプションに関するWebサイト にリストされている,条件を満たしたUSBデバイスをサポートします。 http://h18002.www1.hp.com/alphaserver/ OpenVMS AlphaのUSBサポートは,ロースピード・デバイスとフルスピード・デバイス に限定されます。現在はAlphaServer ES47,ES80,GS1280でのみサポートされます。 Integrity Server Systems OpenVMS Version 8.3-1H1から,OpenVMSをサポートするすべてのIntegrityサーバ で,ロースピード,フルスピード,ハイスピードのUSBデバイがサポートされます。 OpenVMS Version 8.3-1H1におけるUSB DVDサポートでは,rx2660,rx3600,rx6600の 各Integrityサーバ・システムで DVDの読み取りおよび書き込みの両方がサポートされ ます。 7.10 信頼性 OpenVMSは,データの一貫性を維持し,エラーを診断するのに十分な情報を提供しつ つ,できるだけユーザに意識させないでハードウェア・エラーを処理します。システ ムは,まずエラーが致命的かどうかを判断することで,エラーの影響を限定します。 エラーがシステム・コンテキストで発生した場合,現在のOpenVMSシステムがシャット ダウンします。エラーが致命的でない場合は,システムはエラーが発生した動作を回 復し,現在の操作を続行します。 24 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 いずれにしても,エラーに関連する情報は,後で分析するためにエラー・ログ・ファ イルに書き込まれます。ハードウェア・エラーには以下のような種類があります。 o プロセッサ・エラー。これには,プロセッサ・ソフト・エラー,プロセッサ・ハー ド・エラー,プロセッサ・マシン・チェック,アダプタ・エラーが含まれます。 o メモリ・エラー。これには,復旧不可能な(ハード)エラーと復旧可能な(ソフト)エ ラーがあります。システムはスタートアップ時にメモリを調べ,不良ページは使用 しません。ECC (Error Correction Code)メモリが搭載されているシステムでは, システムの動作中に発生したすべての1ビット・メモリ・エラーが訂正されます。 o 訂正可能なメモリ・エラー。訂正可能なメモリ・エラーの主な原因は,アルファ粒 子放射線です。プロセッサによっては,訂正可能なメモリ・エラーが発生したとき に,CPUまたは入出力コントローラに返されるデータだけがメモリ・コントローラ によって訂正されます。メモリ中の実際のデータはエラーのままになります。以降 の読み込み操作では,訂正サイクルが実行され,ほとんどの場合,エラーを報告す るための割り込みが発生します。これらのプロセッサの多くでは,OpenVMSは訂正 可能なメモリ・エラーの発生を監視し,ほぼすべての場合,メモリ中のデータを再 度書き込むことで,エラー状態を解消することができます。データを再度書き込む と,そのメモリ位置のデータが訂正されます。 その他に以下のような障害があります。 o オペレーティング・システム・エラー(システムによって検出された矛盾や,シス テム・コンテキストでのアーキテクチャ上のエラー) o ユーザ・エラー o 入出力エラー システムは,すべてのプロセッサ・エラー,内部的な一貫性チェックで検出されたす べてのオペレーティング・システム・エラー,すべての2ビット・メモリ・エラー(お よび訂正された1ビット・メモリ・エラーの要約),ほとんどの入出力エラーをログに 記録します。 復旧不可能なハードウェアまたはソフトウェアのエラーが原因でシステムがシャッ トダウンした場合は,物理メモリのダンプが書き出されます。ダンプには,プロセ ッサ・レジスタの内容が格納されます。メモリ・ダンプを分析するために,OpenVMS System Dump Analyzer (SDA)ユーティリティが提供されています。 7.11 入出力 QIOシステム・サービスとその他の関連する入出力サービスは,オペレーティング・シ ステムの入出力ルーチンに対する直接的なインタフェースを提供します。これらのサ ービスは,ほとんどのOpenVMSプログラミング言語から使用でき,実行時間が重要なア プリケーションで,最小限のオーバヘッドで低レベル入出力操作を効率的に実行する ために使用されます。 25 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 デバイス・ドライバは入出力命令を実行し,デバイスとの間でデータを転送したり, 入出力デバイスと直接通信したりします。入出力デバイスの種類ごとに固有のドライ バが必要です。弊社では,OpenVMSでサポートされているすべてのデバイスのドライバ を提供しており,これらのデバイスの多くで利用可能な特別な機能にアクセスするた めの,QIOシステム・サービス・ルーチンを提供しています。 OpenVMSは,さまざまなディスクおよびテープ装置,端末,ネットワーク,メールボッ クス(プロセス間通信のための仮想的なデバイス),およびその他のより汎用的な入出 力デバイスをサポートしています。 7.12 入出力性能 Fast I/Oでは,入出力のスループットを向上させるためにアプリケーションが使用可 能な,一連の追加システム・サービスが提供されます。Fast I/Oサービスを使用する と,入出力を実行するために必要なCPUリソースが最小化されます。 Fast Pathでは,ユニプロセッサとマルチプロセッサでの入出力性能を向上させるため に,入出力サブシステム内で効率化されたメインライン・コード・パスが提供されま す。マルチプロセッサ・システムでは,Fast Pathにより,特定の入出力アダプタに対 するすべてのCPU処理を特定のCPUで処理させることができます。これにより,プライ マリCPUに対する要求が大幅に減り,複数の入出力ポートを備えたマルチプロセッサ・ システムにおける入出力のスループットが向上します。Fast Pathを利用するためにユ ーザ・アプリケーションを変更する必要はありません。Fast Pathは$QIOシステム・サ ービスやFast I/Oサービスで使用することができます。 7.13 Extended File Cache (XFC) Extended File Cache (XFC)は,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Servers で提供される仮想的なブロック・データ・キャッシュです。XFCは,Virtual I/O Cacheと同様に,クラスタ全体で有効なファイル・システム・データ・キャッシュ です。どちらのファイル・システム・データ・キャッシュも互換性があり,OpenVMS Cluster内で共存できます。 XFCでは,Virtual I/O Cacheにはない以下の機能により,入出力性能が向上します。 o 先読みキャッシュ o キャッシュ・サイズの自動的な変更 o 最大キャッシュ・サイズの拡大 o キャッシュに格納できるクローズ済みファイルの最大数の制限の排除 o キャッシュに格納できる最大I/Oサイズの制御 o キャッシュ・メモリの静的/動的の制御 26 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 7.14 Virtual I/O Cache (Alphaのみ) OpenVMS Alphaでは,スタンドアロンまたはクラスタ全体で使用可能な,ファイル指 向のディスク・キャッシュが提供されています。アプリケーションは,特別なコーデ ィングを行わなくても,Virtual I/O Cacheのメリットを享受することができます。 Virtual I/O Cacheのアルゴリズムは,現在動作中のクラスタ全体のアクセスの種類に 基づいて選択されます。Virtual I/O Cacheにより,OpenVMSシステムにおける現在お よび今後の入出力ボトルネックが軽減されます。ディスク・サブシステムに対する入 出力の回数が減るため,システム全体のボトルネックが軽減されます。 7.15 レコード管理サービス(RMS) RMSは,アプリケーション・プログラムがファイルとレコードを処理したり管理するの に役立つ,一連の入出力サービスです。RMSは,マス・ストレージ・デバイスに対する 包括的なソフトウェア・インタフェースを提供することを意図したものですが,ユニ ット・レコード・デバイスに対する,デバイスに依存しないアクセスもサポートして います。 RMSは,固定長または可変長レコード形式の順編成ファイル,相対編成ファイル,索引 編成ファイルをサポートしています。また,順編成ファイルに対するバイト・ストリ ーム形式もサポートしています。 RMSのレコード・アクセス・モードでは,4つの方法でレコードにアクセスすることが できます。 o 順次アクセス o キー値による直接アクセス o 相対レコード番号による直接アクセス o レコード・ファイル・アドレスによる直接アクセス RMSは,ユーザ定義のファイル編成やレコード形式を必要とする,性能が重要な各種ア プリケーション向けに,ブロック入出力操作もサポートしています。 RMSでは,複数のファイル・アクセス・モードと自動的なレコード・ロック機能(該当 する場合)により,安全で効率の良いファイル共用が実現できます。また,RMSでは, 複数のプロセスによるバッファ共用のために,グローバル・バッファを有効にするこ ともできます。 RMSユーティリティは,ファイルの作成とレコードの保守を支援します。これらのユー ティリティは,ある編成と形式から別の編成と形式にファイルを変換したり,記憶域 とアクセスを効率化するために索引編成ファイルを再構成したり,索引編成ファイル 内のデータ構造を再生します。また,適切なレポートも生成します。 DECnetまたはDECnet-Plusがインストールされているシステムでは,リモート・ネット ワーク・ノードに対し,RMSはファイルとレコードを管理するサービスのサブセットを 提供します。リモート・ファイル操作は,通常ユーザ・プログラムで意識する必要は ありません。 27 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 EDIT,CREATE,COPY,TYPE,およびPRINTコマンドを使用すると,RMSファイル内のRMS レコードをDCLコマンド・レベルで操作できます。 7.16 ディスク・ボリュームとテープ・ボリューム システム管理者は,複数のディスク・ボリュームをディスク・セットとして構成でき ます。ボリューム・セットにはディスク・デバイスの種類を混在させることができ, ボリュームを追加することで拡張することができます。ボリューム・セット内では, 任意のファイル編成のファイルを複数のボリュームにまたがって作成できます。ファ イルは,セット全体に割り当てるか(デフォルト),セット内の特定のボリュームに割 り当てることができます。また,システム管理者は,索引編成ファイルの一部分を1つ のディスクの特定の領域に割り当てたり,ボリューム・セット内の特定のボリューム に割り当てることができます。 システム管理者は,ディスクにクォータを設定して,個々のユーザが割り当てること ができるディスク容量を制御することができます。クォータの割り当てはUICごとに行 い,システム内のボリューム・セットごとに(ボリュームがセットの一部になっていな い場合には,個々のボリュームごとに)制御できます。 システム管理者は,ディスク構造情報をメモリにキャッシュすることで,ファイル管 理サービスで必要な入出力オーバヘッドを減らすことができます。必須ではありませ んが,ユーザは領域を事前に割り当て,自動的な割り当てを制御することができま す。たとえば,ファイル・システムの性能を最適化するために,連続的または非連続 的に,指定したブロック数単位でファイルを拡張することができます。 システムは,重要なディスク構造情報に対して,ソフトウェア有効性チェックとチェ ックサムを適用します。ユーザ・エラーまたはシステム障害が原因でディスクが適切 にディスマウントされないと,次回ディスクをマウントするときに,ディスクの構造 情報が自動的に作成し直されます。システムは不良ブロックを検出し,そのブロック が割り当てられているファイルが削除されたときに,そのブロックを再利用しないよ うにします。DIGITAL Storage Architecture (DSA)ディスクでは,ディスク・コント ローラが不良ブロックを自動的に検出して置き換えます。 255レベルの名前付きディレクトリとサブディレクトリを作成可能であり,その内容 はアルファベット順に並べられます。デバイスおよびファイルの指定は弊社の規則に 従って指定します。論理名を使用して指定を省略し,アプリケーション・プログラム がデバイスやファイル名に依存しないようにすることができます。論理名は,指定全 体,指定の一部,別の論理名に割り当てることができます。 OpenVMSは,透過的なボリューム切り替えを使用したマルチボリュームの磁気テープ・ ファイルをサポートしています。アクセス位置は,ファイル名またはファイルの相対 的な位置で決定されます。 28 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 8 日本語処理機能 日本語OpenVMSは,標準版OpenVMSを拡張して,以下の諸領域での日本語の取り扱いを 可能にしています。標準版OpenVMSの基本機能を損なうことなく,追加機能として日本 語処理を組み込んだものです。標準版OpenVMSがインストールされたシステムに対して 日本語キットをインストールすることにより,日本語処理機能を利用できるようにな ります。日本語キットをインストールしても,標準版に含まれる機能はそのまま利用 できます。 周辺装置やターミナル・デバイスなどの環境があれば,日本語を取り扱うことがで きますし,英語のターミナル・デバイスなどからは,基本としている英語のままで OpenVMSを利用できます。日本語OpenVMSのもとでは,英語と日本語の双方の処理が可 能で,矛盾なく混在できます。 日本語OpenVMSには,次の機能があります。 o 日本語文字のサポート o 日本語文字の表示と入力 o 日本語ライブラリおよびユーティリティ o その他の日本語機能 これらの日本語機能について以下に説明します。 8.1 日本語文字のサポート 8.1.1 漢字文字集合とコードセット 日本語OpenVMSでは,DEC漢字コードセット,Super DEC漢字コードセット,DEC漢字 2000コードセットが利用できます。また,一部の用途にUTF-8コードセットが利用でき ます。 各コードセットの詳細については, 『日本語OpenVMS概説書』を参照してください。 また,各コードセットの文字列およびファイルは,iconv()関数およびICONVユーティ リティで相互に変換できます。変換できる日本語のコードセットは以下のものです。 o deckanji o sdeckanji o deckanji2000 o eucJP o SJIS o iso2022jp o UTF-8 o UCS-2 29 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o UCS-4 8.1.2 外字のサポート 漢字ディスプレイ/キーボード・ターミナルでは,初期設定時にJIS漢字以外のユーザ 定義文字等の追加フォントを転送するプリローディング方式,または必要時に転送す るオンデマンド・ローディング方式によって,外字をサポートします。 8.1.2.1 ネットワーク環境での漢字データおよび外字の処理 DECnetにおいての日本語処理では,漢字データの転送(ファイル転送,タスク間通信) およびリモート・ターミナル操作($ SET HOSTコマンド)が可能です。ただし,DECnet を経由してのオンデマンド・ローディングはサポートされていません。リモート・タ ーミナルで日本語処理を効果的に行うには,プリローディング方式を行うことをお勧 めします。 8.1.2.2 クラスタ環境での漢字データおよび外字の処理 OpenVMS Clusterでは,各ノード間で漢字データを共用できます。また,コモン・シス テム・ディスクに日本語OpenVMSをインストールすることも可能です。 ただし,OpenVMS Cluster環境におけるリモート・ターミナル操作では,前項の "DECnetソフトウェア"と同様の制限があり,他ノードのユーザ定義文字の使用は,プ リローディング方式で行います。 8.2 日本語文字の表示と入力 8.2.1 日本語端末エミュレータでの表示と入力 PC等で日本語端末エミュレータ・ソフトウェアを使用すると,エミュレータがサポー トする範囲で日本語OpenVMSの各コードセットおよび外字の日本語の文字列の表示が可 能です。また,それらのエミュレータがサポートする範囲で,PCのIMEなどの日本語入 力機能を使用してOpenVMSへ日本語を入力することができます。 8.2.2 漢字ターミナルでの表示と入力 漢字ターミナルでは,DEC漢字および外字の表示が可能です。日本語OpenVMSでは,DEC 漢字1983年版漢字ターミナルとDEC漢字1978年版漢字ターミナルを利用できます。1983 年版漢字ターミナルでは,JIS X 0208-1983に準拠した6,877字のDEC漢字1983年版文字 集合とユーザ定義文字などのための8,836字,合計15,713字の文字集合を利用できま す。 8.2.3 DEC XTPU DEC XTPUは,DECTPUに日本語処理機能を追加したものです。DEC XTPUは,高性能でプ ログラマブルなテキスト処理用のユーティリティで,マルチ・バッファ,マルチ・ウ ィンドウ,マルチ・コードセット,かな漢字変換入力,サブプロセス機能など数多く の特徴があります。DEC XTPUには標準として,高度な日本語編集機能をもつエディ 30 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 タ,日本語EVE V3が用意されています。日本語EVE V3には,いままでEVEJを使ってい たユーザのために,EVEJエミュレーション機能があります。 8.2.4 DECwindowsでの表示と入力 日本語DECwindows Motifでは,DEC漢字コードセット,Super DEC漢字コードセット, DEC漢字2000コードセット,日本語EUCコードセットの文字列の表示,および入力が可 能です。一部の機能でUTF-8も利用できます。 日本語DECwindows Motifの機能の詳細は,第10.10項を参照してください。 8.2.5 日本語DECwindowsフォント・ファイル ワークステーション上で日本語を表示するための漢字フォントとして,スクリーン, 明朝,ゴシックのフォントを提供します。利用できるフォントの大きさは,スクリー ンは4種類,明朝,ゴシックは6種類です。 8.3 日本語ライブラリおよびユーティリティ 8.3.1 かな漢字変換ライブラリ 日本語OpenVMSは,かな漢字変換(ローマ字漢字変換を含む)にかかわる各種操作を行う サブルーチン・ライブラリを提供します。このライブラリはOpenVMSの標準のコーリン グ・シーケンスを用いており,各種のプログラミング言語で作成されたプログラムか ら呼び出して利用することができます。ライブラリをコールして,かな漢字変換操作 を行ったり,かな漢字変換付のデータ入力操作を行うプログラムを作成することがで きます。 かな漢字変換ライブラリの辞書は,日本語OpenVMSの各種アプリケーション・ソフトウ ェアで共通に利用できます。 8.3.2 かな漢字変換用辞書 かな漢字変換を行うための辞書として,一般的な国語辞書に人名および地名を加え た,約10万語を備えたものを提供しています。辞書は,かな漢字変換ライブラリを利 用することによってユーザ・プログラムからも簡単にアクセスできます。 日本語OpenVMSには,システム辞書(マスター辞書)に加えて,ユーザごとにそのユーザ の参照した単語だけを抜き出して保有する個人辞書(ユーザ辞書)機能があります。通 常のかな漢字変換はこのメカニズムから,主としてマスター辞書を利用し,個人辞書 はユーザが登録した単語や,自動的に学習された単語を記録し,変換効率を上げる目 的で使われます。 31 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 8.3.3 ユーザ・キー定義ライブラリ(IMLIB) ユーザ・キー定義ライブラリ(IMLIB)は,かな漢字変換のキー定義をユーザが変更でき るようにするためのライブラリです。 IMLIBを使用すると,ユーザは違うアプリケーション内で,同じかな漢字変換キー定義 を使用することができます。IMLIBを使用して作られたアプリケーションで,かな漢字 変換を実行することにより,ユーザは独自の定義されたキーを使用することができま す。 8.3.4 日本語画面管理ライブラリ(日本語SMG) 日本語画面管理ライブラリ(日本語SMG)は,標準版SMGに日本語処理機能を拡張したバ ージョンです。 8.3.5 フォント・ユーティリティ 日本語OpenVMSは,ユーザ定義文字などのフォントを作成し維持更新するための Character Managerユーティリティを提供しています。Character Managerは,サ ブコマンドでユーザ定義文字の作成/登録等ができます。 8.3.6 日本語ソート・マージ 標準版SORT/MERGEに以下の機能を追加・拡張したものです。SORT/MERGEのコレーティ ング・シーケンス処理に,漢字特有の性質を考慮しています。 o 音読み順ソート/マージ o 訓読み順ソート/マージ o 部首コード順ソート/マージ o 総画数順ソート/マージ o 国語辞典方式ソート/マージ 国語辞典方式では,ふりがなフィールドに全角または半角文字を使用することができ ます。 8.3.7 KINQUIREユーティリティ OpenVMSのINQUIREコマンドの日本語版であるKINQUIREは,日本語を含むDCLコマンド・ プロシージャなどに利用できます。 8.3.8 KCODEユーティリティ KCODEユーティリティは,DEC漢字コードを他の漢字コードへ変換したり,他の漢字コ ードをDEC漢字コードに変換します。 32 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 JIS漢字コードやCP/M漢字コード,MS-DOS漢字コード,さらに主要なコンピュータ・ベ ンダー独自のコード系(IBM,富士通,日立各社のMシリーズ用漢字コード系,日本電気 (各種)コード系)からの,またはそれらへの,漢字コード変換を行います。 8.4 その他の日本語機能 8.4.1 日本語ファイル名 Extended File Specificationの機能により,日本語のファイル名をODS-5ディスクに Unicode形式で格納することが出来ます。また,RMSや一部のコマンド/ユーティリティ では,ODS-5のファイルに対して,DEC漢字コードを用いて最大118文字の日本語ファイ ル名を扱うことができます。 日本語ファイル名をサポートするユーティリティについては『日本語HP OpenVMSリリ ースノート』を参照してください。 8.4.2 日本語DECprint Supervisor (DCPS) OpenVMSシステムから日本語PostScriptプリンタへの印刷する機能は,レイヤード 製品である日本語DECprint Supervisorによって提供されます。日本語DECprint SupervisorのライセンスはAlphaプラットフォームではオペレーティング・シス テムに,Integrityサーバ・プラットフォームではFOE (Foundation Operating Environment)に含まれています。 日本語DECprint Supervisorの機能の詳細は,『日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMSソフトウェア仕様書』を参照してください。 8.4.3 日本語ESCPトランスレータ 日本語ESCPトランスレータはOpenVMSシステムからPRINTコマンドを発行して,ESC/P J84に準拠したESC/Pプリンタで印刷を行うための機能です。 この機能を使用するための設定など詳細については,『日本語OpenVMS概説書』を参照 してください。 8.4.4 日本語デバッガ・サポート 日本語デバッガ・サポートは,COBOLの日本語機能を利用しているプログラムのデバッ グを容易に行うためにOS側で提供する機能です。 次の機能をサポートします。 o 日本語ユーザ定義語 o 日本語文字定数 o 日本語によるコメント o かな漢字変換機能 33 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 日本語DECwindowsインタフェース 8.4.5 日本語オンライン・ヘルプ OpenVMSの主なオンライン・ヘルプを日本語で提供します。プロセスごとに表示するオ ンライン・ヘルプの言語を選択することができます。デフォルトでは,英語のオンラ イン・ヘルプが表示されます。 8.5 日本語OpenVMS Alphaでの日本語機能 以下の機能は,日本語OpenVMS Alphaでのみ提供します。日本語OpenVMS for Integrity Serversではこれらの機能はサポートされません。 8.5.1 漢字プリント・シンビオント(Alphaのみ) LAシリーズの漢字プリンタで拡張漢字を印字するために拡張されたプリント・シンビ オントです。ホスト直結用とLAT経由用の2種の漢字プリント・シンビオントがありま す。 漢字プリンタでは,漢字プリント・シンビオントを利用して印刷することで,ユーザ 定義文字の追加フォントを使用することができます。接続コントローラの制限やプリ ンタの登録可能文字数による制限もありません。 8.5.2 日本語メール・ユーティリティ(Alphaのみ) 日本語OpenVMSは,日本語メール・ユーティリティを提供しています。基本機能は OpenVMS Mailと同じです。ユーザは標準版OpenVMS Mailと日本語メールの両方を使用 することができます。 日本語メール・ユーティリティでは,エラー・メッセージやヘルプ・メッセージは日 本語化されています。 8.5.3 日本語メッセージ・ユーティリティ(Alphaのみ) 日本語メッセージ・ユーティリティは,OpenVMSのメッセージおよびヘルプを日本語で 参照できるようにするユーティリティです。日本語メッセージ・ユーティリティが提 供する機能は次のとおりです。 o いくつかのOpenVMSコマンドとユーティリティの日本語メッセージを提供します。 o 使用したい言語を選択するためのコマンド・プロシージャを提供します。 日本語メッセージ・ユーティリティでは,プロセスごとに使用する言語を選択するこ とができます。デフォルトでは,英語のメッセージが表示されます。 34 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 8.5.4 フロントエンド日本語入力プロセス(FIP) (Alphaのみ) フロントエンド日本語入力プロセス(FIP)は,日本語OpenVMS上の漢字ターミナル (VT284,VT382等)上で動いているアプリケーションに,日本語を入力するためのフロ ントエンド・システムです。 FIPを起動している環境下では,アプリケーションの入力要求にしたがってFIPが日本 語入力を行い,その結果をアプリケーションに返します。この時使用されるインタフ ェースは,システム・サービスの$QIOです。したがって,日本語入力機能を持たない アプリケーションに対しても,日本語の入力が可能となります。 8.5.5 KCONVERTユーティリティ(Alphaのみ) KCONVERTは,変換テーブルに従って漢字コードを変換します。DEC漢字1978年版から 1983年版への変換またはその逆の変換に使用します。DEC漢字1978年版から1983年版へ の変換またはその逆の変換に用いる変換テーブルは日本語OpenVMSに含まれています。 8.5.6 日本語DECwindowsキーマップ・ファイル(Alphaのみ) キーマップファイルは,LK401-JJ等のJIS配列キーボードやOADG 106キー日本語キーボ ード(PCXAJ-AA)を含む7種類のキーボードをサポートします。 9 e-Businessと統合テクノロジ HP OpenVMS e-Business and Integration Infrastructure Packageは,主要なインタ ーネット・テクノロジ,e-Businessテクノロジ,および統合ソフトウェア・テクノロ ジを提供します。これにより,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Servers オペレーティング・システムの機能が強化され,e-Businessソリューションやエンタ ープライズ統合ソリューションの展開が可能になります。これらのテクノロジは, OpenVMS AlphaまたはOpenVMS for Integrity Serversオペレーティング・システムに 付属しています。いくつかの構成要素は,オープン・ソース・ソフトウェア・ライセ ンスに制約されています。 OpenVMS Alpha上のe-Business and Integration Infrastructure Packageには,以下 の構成要素が含まれています。 o HP Secure Web Server (SWS)と,広く使用されているスクリプト機能mod_PHP, mod_Perl,Perl,およびJavaServer Pages (Tomcat) o HP Secure Web Browser (SWB) o Java SE Development Kit (JDK) o HP Extensible Markup Language (XML) Technology o Simple Object Access Protocol (SOAP) Toolkit o Universal Description,Discovery,and Integration (UDDI) Client Toolkit o Web Services Integration Toolkit (WSIT) o NetBeans and Distributed NetBeans for OpenVMS 35 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o HP OpenVMS Enterprise Directory (LDAP/X.500) o HP BridgeWorks o COM for OpenVMS o HP Reliable Transaction Router (RTR) for OpenVMS Alpha OpenVMS for Integrity ServersのFoundation Operating Environment (FOE)には,以 下の構成要素が含まれています。 o HP Secure Web Server (SWS) o HP Secure Web Browser (SWB) o Java SE Development Kit (JDK) o HP Extensible Markup Language (XML) Technology o Simple Object Access Protocol (SOAP) Toolkit o Universal Description,Discovery,and Integration (UDDI) Client Toolkit o Web Services Integration Toolkit (WSIT) o NetBeans and Distributed NetBeans for OpenVMS o HP OpenVMS Enterprise Directory (LDAP/X.500) HP Reliable Transaction Router (RTR) for OpenVMS Backend for Integrity serversが,OpenVMS for Integrity serversのMission Critical Operating Environment (MCOE)に含まれています。 詳細は,『OpenVMS e-Business and Integration Infrastructure Package Software Product Description』(SPD 80.58.xx)または次のOpenVMSのe-Businessと統合のWebペ ージを参照してください。 www.hp.com/go/openvms/ebusiness/ 10 関連製品 ここに示す製品は,OpenVMSオペレーティング・システムの一部としてはライセンスが 提供されておらず,ご利用になるには個別のライセンスが必要です。 ただし,OpenVMS for Integrity Serversでは各オペレーティング環境にライセンスが 含まれる製品もあり,その場合はそれぞれ明記しています。 36 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 10.1 HP Galaxy Software Architecture on OpenVMS Alpha HP Galaxy Software Architecture on OpenVMS Alphaは,個別にライセンスされるシ ステム統合製品(SIP)として利用できます。 OpenVMSの複数のインスタンスを1台のコンピュータまたはハード・パーティションで 動作させることで,OpenVMS Galaxyコンピューティング環境では,以下の点が大幅に 強化されます。 o 互換性-既存のアプリケーションは変更なしで動作します。 o 可用性-ダウンタイムなしにソフトウェアをアップグレードしてシステムを拡張す ることができます。 o 拡張性-SMPとクラスタ環境での性能を向上させるためのスケーリングの代替手段が 提供されます。 o 適合性-絶えず変化するワークロードの需要を満たすために,物理リソースを動的 に再割り当てすることができます。 o 所有コスト-コンピュータ・システムの数を少なくできるため,システム管理要 件,フロア・スペースなどが削減されます。 OpenVMS Galaxyのライセンス要件については,『HP Galaxy Software Architecture on OpenVMS Alpha Software Product Description』(SPD 70.44.xx)を参照してくださ い。 OpenVMS Galaxyコンピューティング環境の作成,管理,使用方法については, 『OpenVMS AlphaパーティショニングおよびGalaxyガイド』を参照してください。 10.2 HP OpenVMS Clusterソフトウェア HP OpenVMS Clusterソフトウェアは,個別にライセンスされるレイヤード・プロダク トとして,AlphaシステムとIntegrityサーバ・システムで使用できます。Integrityサ ーバではMCOE (Mission Critical Operating Environment)パッケージに含まれていま す。この製品は,高度に統合されたOpenVMS分散コンピューティング環境を提供しま す。システム間の距離は最大800 km (500マイル)までサポートし,最大で96ノードま で構成できます。 OpenVMS Clusterシステムおよびストレージは,以下のインターコネクトを使用して通 信します。 o メモリ・チャネル(Alphaのみ) o CI (Alphaのみ) o DSSI (DIGITAL Storage Systems Interconnect) (Alphaのみ) o FDDI (Fiber Distributed Data Interface) (Alphaのみ) o イーサネット 37 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o SCSI (Small Computer Systems Interface) (ストレージのみ) o SMCI (Shared Memory Cluster Interconnect) (Galaxyのみ,Alphaのみ) o Fibre Channel (ストレージのみ) Alphaでは,適切なFDDIブリッジを使用して構成すると,OpenVMS Cluster構成はDS3 /T3と非同期転送モード(ATM)ネットワーク・インフラストラクチャを使用することが できます。 OpenVMS Clusterシステム内の1つ以上のノードで動作するアプリケーションは,協調 しながらリソースを共用します。データの更新中には,OpenVMS Clusterソフトウェア が共用リソースへのアクセスの同期を取り,クラスタ内の任意のノード上の複数のプ ロセスが共用データに無秩序にアクセスするのを防ぎます。この協調により,更新ト ランザクションを並列に実行する際のデータの一貫性が保たれます。 AlphaシステムとIntegrityサーバ・システムの両方が含まれる,複合アーキテクチ ャ・クラスタや複合バージョン・クラスタがサポートされます。 OpenVMS Version 8.3以降は,Integrityサーバ・システム上のクラスタ・サテライ ト・ブートがサポートされるようになりました。この機能は,Integrity同士でのサテ ライト・ブートをサポートしています。クロス・アーキテクチャ・ブート(Alphaブー ト・サーバからのIntegrityサテライト・ノードのブートまたはその逆)はサポートさ れていません。 詳細は,『HP OpenVMS Cluster Software Software Product Description』(SPD 29.78.xx)を参照してください。 10.3 HP Volume Shadowing for OpenVMS HP Volume Shadowing for OpenVMS Alpha and Integrity serversは,RAID-1 (Redundant Array of Independent Disks)ストレージ方式を使用して,ディスク・ミ ラーリング操作を実行します。Volume Shadowing for OpenVMSは,Alphaシステムおよ びIntegrityサーバ・システムの両方で,個別にライセンスされる製品として利用でき ます。また,IntegrityサーバではEOE (Enterprise Operating Environment)にも含ま れています。 Volume Shadowing for OpenVMSは,メディアの劣化やコントローラまたはデバイスの 障害からデータを保護することで,ディスク・デバイスのデータの高可用性を提供し ます。これにより,ストレージ・サブシステム・コンポーネントの障害によってシス テムやアプリケーションの作業が中断されるのを防ぐことができます。 詳細は,『HP Volume Shadowing for OpenVMS Software Product Description』(SPD 27.29.xx)を参照してください。 38 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 10.4 HP RMS Journaling for OpenVMS HP RMS Journaling for OpenVMS Alpha and Integrity serversは,レイヤード・プロ ダクトおよびIntegrityサーバのEnterprise Operating Environment (EOE)の一部とし て利用できます。ジャーナリングにより,システム管理者,ユーザ,アプリケーショ ンは,いくつもの障害シナリオにおいて,RMSファイルのデータの一貫性を保つことが できます。これらのジャーナリング製品は,RMSファイルのデータが失われたり,矛盾 した状態になるのを防ぎます。 RMS Journalingでは,以下の3種類のジャーナリングが可能です。 o 順方向ジャーナリング。ファイルに対して行われた変更を再度適用できます。この 種類のジャーナリングでは,誤って削除,消失,破壊されたファイルを復旧するこ とができます。 o 逆方向ジャーナリング。ファイルに対して行われた変更を元に戻すことができま す。この種類のジャーナリングでは,ファイルを以前の既知の状態に戻すことがで きます。 o リカバリ・ユニット・ジャーナリング。トランザクションの一貫性を維持すること ができます。トランザクションは,1つ以上のファイルに対する一連のファイル更 新として定義できます。トランザクションの処理中に何らかの障害が発生すると, リカバリ・ユニット・ジャーナリングは,部分的に完了したトランザクションの処 理を,その開始時点までロールバックします。 RMS Journalingのバイナリ・キットは,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversのディストリビューション・キットに付属しています。このソフトウェアを実 行するためには,ライセンスとマニュアルを購入する必要があります。詳細は,『RMS Journaling for OpenVMS Software Product Description』(SPD 27.58.xx)を参照して ください。 10.5 日本語HP Advanced Server for OpenVMS Alpha 日本語HP Advanced Server for OpenVMSは,OpenVMS Alphaシステムのみでサポートさ れます。日本語Advanced Server V7.3B for OpenVMSは,OpenVMS Alpha Version 8.3 でサポートされる唯一のバージョンです。 Advanced Serverは,Microsoftのネットワーク・テクノロジと互換性のある,OpenVMS ベースのネットワーク・オペレーティング・システム(NOS)です。このソフトウェア を使用すると,OpenVMSシステムを,Windowsデスクトップ・ユーザ(Windowsおよび Windows XP Professionalを含む)に対して,OpenVMSのファイル・サービスとプリン ト・サービスに対する簡単で効率的なアクセスを提供します。デスクトップ・ユー ザは,WindowsエクスプローラなどのMicrosoft製品とユーティリティを使用して, ネットワーク経由で共用リソースにアクセスできます。日本語Advanced Server for OpenVMSは,小規模で隔離されたユーザ・コミュニティに対するファイル・サーバおよ びプリント・サーバとしても,地理的に広い範囲に分散した大規模なネットワークの 基盤としても機能します。Advanced Serverソフトウェアは,ワイド・エリア・ネット ワーク(WAN)およびローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に対する,ネットワーク管 理とセキュリティのための柔軟なシステムを提供します。 39 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 詳細は,『日本語HP Advanced Server for OpenVMSソフトウェア仕様書』(SPD 70.81.xx)を参照してください。 10.6 HP PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) HP Pathworks for OpenVMS (Advanced Server)は,Pathworks Advanced Serverとも呼 ばれ,Alphaベースのシステムでのみ使用できます。Pathworks for OpenVMS Version 6.1は,OpenVMS Alpha Version 7.3,7.3-1,および7.3-2でサポートされる唯一のバ ージョンです。Pathworks for OpenVMS Version 6.1は,OpenVMS Version 8.2以降で はサポートされません。 詳細は,『HP Advanced Server for OpenVMS Software Product Description』(SPD 30.50.xx)を参照してください。 10.7 HP TCP/IP Services for OpenVMS HP TCP/IP Services for OpenVMSはシステム統合製品(SIP)です。OpenVMS Alpha では個別のライセンスが必要です。OpenVMS for Integrity Serversでは,TCP/IP ServicesはFOE (Foundation Operating Environment)の一部としてライセンスされる ため,個別のライセンスは不要です。 HP TCP/IP Services for OpenVMSは,業界標準のTCP/IPおよびNFSネットワーク・プ ロトコルの,OpenVMSプラットフォーム上での弊社の実装です。TCP/IP Services for OpenVMSは,OpenVMSオペレーティング・システムのインストール時に同時にインスト ールできます。TCP/IP Services for OpenVMSにより,OpenVMS,UNIX[TM],Windows, TCP/IPをサポートするその他のオペレーティング・システムとの,相互運用とリソー ス共用が可能になります。TCP/IPは,異機種ネットワーク通信とリソース共用のため の業界標準プロトコルをサポートする,包括的な一連の機能とアプリケーションを提 供します。TCP/IP Services for OpenVMSは,IPマルチキャスト,動的な負荷分散, rloginプロキシ,ネットワーク・ファイル・アクセス,リモート端末アクセス,リ モート・コマンド実行,リモート・プリント,メール,アプリケーション開発,POP (Post Office Protocol),SNMP Extensible agent (eSNMP),Finger Utilityなど,完 全なTCP/IPプロトコル・スイートを提供します。 詳細は,『HP TCP/IP Services for OpenVMS Software Product Description』(SPD 46.46.xx)を参照してください。 10.8 HP DECnet-PlusとHP DECnetソフトウェア HP DECnet for OpenVMS Alpha and Integrity Serversソフトウェアは,システム統 合製品(SIP)です。DECnet for OpenVMS Alphaは,OpenVMSオペレーティング・システ ムとは別にライセンスされます。DECnet for OpenVMS for Integrity Serversは, OpenVMS for Integrity ServersのFOE (Foundation Operating Environment)に含まれ ています。 40 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 HP DECnet-Plus (旧称DECnet/OSI) for OpenVMS Alphaも,OpenVMSオペレーテ ィング・システムとは別にライセンスされます。DECnet-Plus for OpenVMS for Integrity Serversは,OpenVMS for Integrity ServersのFOE (Foundation Operating Environment)に含まれています。DECnet for OpenVMS AlphaおよびDECnet for OpenVMS for Integrity Serversのライセンスには,DECnet-Plusを使用する権利 も含まれています。1台のシステムで同時にアクティブにできるDECnetのバージョンは 1つだけである点に注意してください。DECnetとDECnet-Plusのどちらでも,ファイル の転送とコピー,プリント,アプリケーションの実行などの目的で,OpenVMSシステム がネットワークのタスク間通信に参加することができます。 DECnet-Plusは,DIGITALネットワーク・アーキテクチャ(DNA)フェーズVプロトコルで 定義された,タスク間通信,ファイル管理,システムとタスクのダウンライン・ロー ディング,ネットワーク・コマンド端末,ネットワーク・リソース共用機能を提供し ます。DECnet-Plusは,拡張アドレッシングやダウンライン・ローディングの性能向上 など,最新のDECnet機能を提供します。DECnet-PlusではDECnetとOSIプロトコルが統 合されており,RFC (Request for Comments) 1006およびRFC 1859を使用したTCP/IP との連携も提供されています。DECnetアプリケーションとOSIアプリケーションは, DECnet (NSP)トランスポート,OSI (CLNS)トランスポート,およびTCP/IPトランスポ ート上で動作可能になりました。 DECnet for OpenVMS Alphaは,DIGITALネットワーク・アーキテクチャ(DNA)フェーズ IVで定義されているネットワーク機能を提供します。 詳細は,『DECnet-Plus for OpenVMS Software Product Description』(SPD 50.45.xx)または『DECnet for OpenVMS Software Product Description』(SPD 48.48.xx)を参照してください。 10.9 HP DECram for OpenVMS HP DECram for OpenVMSは,メイン・メモリに常駐する疑似ディスク(RAMdisk)を OpenVMSシステム管理者が作成することで,入出力性能を向上させるディスク・デバイ ス・ドライバです。頻繁にアクセスするデータでは,DECramデバイスのほうが,物理 ディスク・デバイスよりもはるかに高速にアクセスできます。これらのRAMdiskは,物 理ディスクにアクセスするのと同様にファイル・システムを通じてアクセスできるた め,アプリケーションやシステム・ソフトウェアを変更する必要はありません。 DECramデバイス用にメイン・メモリが割り当てられるため,通常は追加のメモリが必 要です。OpenVMSのシステム管理者は,DECramデバイスに割り当てるメモリの量と,そ の中に格納するファイルを指定できます。 HP OpenVMS Version 8.2から,HP DECramのバイナリ・キットがHP OpenVMS Alphaおよ びHP OpenVMS for Integrity Serversのディストリビューション・キットに収録され るようになりました。DECramソフトウェアを動作させるためには,まず個別のライセ ンスを購入する必要があります。 HP OpenVMS Alphaのユーザ向けのソフトウェア・ライセンスはQL-MV3A*-**です。 41 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 HP OpenVMS for Integrity Serversのユーザは,HP DECramのライセンスをOpenVMS Enterprise Operating Environment (EOE)の一部として購入するか,個別のPCL (per- processor core license) BA407ACとして購入できます。 詳細は,『HP DECram for OpenVMS Software Product Description』(SPD 34.26.xx) を参照してください。 10.10 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMS 日本語HP DECwindows Motif for OpenVMSは,システム統合製品(SIP)です。Alphaプラ ットフォームでは,個別にライセンスされるレイヤード・プロダクトです。Integrity サーバ・プラットフォームでは,FOE (Foundation Operating Environment)に含まれ ています。 この製品は,標準に基づくグラフィカル・ユーザ・インタフェースであるOSF/Motif と,Xユーザ・インタフェース(XUI)を,単一の実行時環境および開発環境でサポート しています。DECwindows Motifは,OSF/Motifユーザ・インタフェースを表示します。 MotifとXUIはどちらもX.orgのX Window Systemをベースにしているため,ユーザがど ちらの環境を選択しても,どちらのツールキットを使用して作成されたアプリケーシ ョンでも動作します。 詳細は,『日本語HP DECwindows Motif for OpenVMSソフトウェア仕様書』(SPD 28.A8.xx)を参照してください。 11 標準への準拠 OpenVMSは,以下の公開された標準,国家標準,国際標準に基づいています。 11.1 分散コンピューティング環境(DCE)のサポート OpenVMS製品ファミリ用のDCEは,The Open GroupのDCEで規定された分散コンピューテ ィング機能と,アプリケーション開発者向けのツールを提供します。The Open Group は,DCEによって,クライアント/サーバ・アプリケーションの作成,使用,保守を 容易にするための,標準的なサービスとインタフェースを策定しています。DCE for OpenVMSは,オープン・コンピューティング環境の基礎となり,ユーザからは,マルチ ベンダ・システムのネットワークが単一のシステムとして見えます。DCEにより基盤と なるネットワークとオペレーティング・システムを意識する必要がなくなるため,ア プリケーション開発者は,移植性があり,相互運用可能なクライアント/サーバ・アプ リケーションを容易に開発できます。ユーザは,企業全体で情報を安全かつ簡単に見 つけて共用できます。DCE for OpenVMSでは,システム管理者向けに,企業の完全性を 保証しつつ,分散コンピューティング環境全体を一貫して管理するためのツール・セ ットが提供されます。 現在,DCE for OpenVMSは,以下の製品で構成されています。 o DCE Run-Time Services for OpenVMS o DCE Application Developers' Kit for OpenVMS 42 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o DCE Cell Directory Service (CDS) o DCE Security Server。DCEごとに1つ必要。 DCE Run-Time Servicesの使用権は,OpenVMSオペレーティング・システムの基本ライ センスに含まれています。その他すべてのDCE製品は,個別のレイヤード・プロダクト として利用できます。詳細は,『HP Distributed Computing Environment (DCE) for OpenVMS Software Product Description』(SPD 43.05.xx)を参照してください。 11.2 OSF/MotifおよびX Window System標準のサポート DECwindows Motifは,標準ベースのグラフィカル・ユーザ・インタフェースである OSF/Motifをサポートしています。また,DECwindows Motifでは,X Consortiumの X Window System,Version 11,Release 6 (X11R6)サーバとVersion 11,Release 5 (X11R5)クライアントもサポートしています。 11.3 OpenVMSによってサポートされる標準 OpenVMSオペレーティング・システムは,以下の公開標準,国家標準,国際標準に基 づいています。これらの標準は,ANSI (American National Standards Institute), 米国連邦政府(FIPSを管轄),IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers),ISO (International Organization for Standardization)によって 策定されています。以下の情報は,業務用または政府の調達提案書に記載された標準 への準拠要件に対する対応度合いを判断するのに役立ちます。 o ANSI X3.4-1986: American Standard Code for Information Interchange o ANSI X3.22-1973: Recorded Magnetic Tape (800 BPI,NRZI) o ANSI X3.27-1987: File Structure and Labeling of Magnetic Tapes for Information Interchange o ANSI X3.298:限定的なサポート。 Information Technology-AT Attachment-3 Interface (ATA-3) o ANSI X3.39-1986: Recorded Magnetic Tape (1600 BPI,PE) o ANSI X3.40-1983: Unrecorded Magnetic Tape o ANSI X3.41-1974: Code Extension Techniques for Use with 7-bit ASCII o ANSI X3.42-1975: Representation of Numeric Values in Character Strings o ANSI X3.54-1986: Recorded Magnetic Tape (6250 BPI,GCR) 43 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o ANSI X3.131-1986 (SCSI I): Small Computer System Interface o ANSI X3.131-1994 (SCSI II): Small Computer System Interface o ANSI/IEEE 802.2-1985: Logical Link Control o ANSI/IEEE 802.3-1985: Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection o FIPS 1-2: Code for Information Interchange,Its Representations,Subsets,and Extensions 注意: 1-2には,ANSI X3.4-1977(86)/FIPS 15,ANSI X3.32-1973/FIPS 36,ANSI X3.41-1974/FIPS 35,FIPS 7が含まれます。 o FIPS 3-1/ANSI X3.22-1973: Recorded Magnetic Tape Information Interchange (800 CPI,NRZI) o FIPS 16-1/ANSI X3.15-1976: Bit Sequencing of the Code for Information Interchange in Serial-by-Bit Data Transmission 注意: FED STD 1010はFIPS 16-1を採用しています。 o FIPS 22-1/ANSI X3.1-1976: Synchronous Signaling Rates Between Data Terminal and Data Communication Equipment 注意: FED STD 1013はFIPS 22-1を採用しています。 o FIPS 25/ANSI X3.39-1986: Recorded Magnetic Tape for Information Interchange (1600 CPI,Phase Encoded) o FIPS 37/ANSI X3.36-1975: Synchronous High-Speed Data Signaling Rates Between Data Terminal Equipment and Data Communication Equipment 注意: FED STD 1001はFIPS 37を採用しています。 o FIPS 50/ANSI X3.54-1986: Recorded Magnetic Tape for Information Interchange,6250 CPI (246 CPMM),Group Coded Recording o FIPS 79/ANSI X3.27-1987: Magnetic Tape Labels and File Structure for Information Interchange o FIPS 86/ANSI X3.64-1979: Additional Controls for Use with American National Standard Code for Information Interchange 注意: その他のFIPSは該当しません。 注意: ANSI標準およびFED標準とFIPSとの互換性については,一般調達局にて発行 され管理されている『ADP Telecommunications Standards Index』(1988年7月)を 参照してください。 o ISO 646: ISO 7-bit Coded Character Set for Information Exchange 44 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o ISO 1001: File Structure and Labeling of Magnetic Tapes for Information Interchange o ISO 1863: Information Processing - 9-track,12,7 mm (0.5 in) wide magnetic tape for information interchange recorded at 32 rpmm (800 rpi) o ISO 1864: Information Processing - Unrecorded 12,7 mm (0.5 in) wide magnetic tape for information interchange - 35 ftpmm (800 ftpi) NRZI, 126 ftpmm (3 200 ftpi) phase encoded and 356 ftmm (9 042 ftpi),NRZI o ISO 2022: Code Extension Techniques for Use with ISO 646 o ISO 3307: Representations of Time of the Day o ISO 3788: Information Processing - 9-track,12,7 mm (0.5 in) wide magnetic tape for information interchange recorded at 63 rpmm (1 600 rpt),phase encoded o ISO 4873: 8-Bit Code for Information Interchange - Structure and Rules for Implementation o ISO 5652: Recorded Magtape (6250) o ISO 6429: Control Functions for Coded Character Sets o ISO 9316: 1989 (SCSI-1) Small Computer System Interface o ISO 9660: Information Processing - Volume and file structure of CD-ROM for information exchange o ISO 10288: 1994 (SCSI-2) Small Computer System Interface 12 インストレーション OpenVMS for Integrity Serversは,DVD上のバイナリ・キットとして配布されていま す。OpenVMS Alphaは,CD上のバイナリ・キットとして配布されています。メディア からシステム・ディスクをセットアップし,システムの日常的な運用を準備するため の手順については,『HP OpenVMS Version 8.3-1H1インストレーション・ガイド[翻 訳版]』を参照してください。この手順では,POLYCENTER Software Installation (PCSI)ユーティリティを使用して,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS Integrityオペレー ティング・システムの構成とインストールを行います。 12.1 ネットワーク・インストレーションおよびアップグレード OpenVMS AlphaおよびIntegrityサーバ・システムで,OpenVMSのインストールおよびア ップグレードにInfoServerネットワーク・ブート機能がサポートされます。OpenVMS Integrityサーバ・システムでは,EFIでサポートするすべてのLANカード(LANデバイス またはLANアダプタとも呼びます)でInfoServerネットワーク・ブートがサポートされ ます。 45 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 OpenVMS Alpha Version 8.3とOpenVMS Integrity Servers Versions 8.3および8.3- 1H1のインストールおよびアップグレードの際には,OpenVMS InfoServerソフトウェ ア・アプリケーションを使用して,LAN上の仮想DVD/CDドライブからブートすることが できます。OpenVMS InfoServerソフトウェア・アプリケーションは,Version 8.2-1 以上が動作するすべてのOpenVMS Integrityサーバ・システム,およびDVDドライブを サポートしOpenVMS Version 8.3が動作するAlphaシステムで使用できます。この機能 は,OpenVMS CDあるいはDVDの単一のコピーからネットワーク上の複数のOpenVMSシス テムをブートできるという利便性をネットワーク管理者に対し提供します。 InfoServerソフトウェアをIntegrityサーバで使用するには,OpenVMS Integrityサ ーバに固有のいくつかの構成処理を一回だけ行う必要があります。同様に,OpenVMS AlphaServerでInfoServerソフトウェア・アプリケーションを使用するには,ソフトウ ェア構成処理を一回だけ行う必要があります。InfoServerハードウェア・システム(従 来はAlphaで使用)でネットワーク・ブートのために実行した構成処理は,OpenVMS I64 あるいはOpenVMS Alpha InfoServerアプリケーションには適用されません。OpenVMS Integrity用のInfoServerソフトウェア・アプリケーションからのブートは,従来 からOpenVMS Alphaシステムで使用されているInfoServerハードウェア・システムや OpenVMS Alphaシステム上のInfoServerソフトウェア・アプリケーションからのブート とは,大きく異なります。 OpenVMS Integrityシステムに対してネットワーク経由でオペレーティング・システム をインストールあるいはアップグレードするには,OpenVMSオペレーティング・システ ムに統合されたInfoServerソフトウェア・アプリケーションを使用しなければなりま せん。従来からOpenVMS Alphaシステムで使用されているInfoServerハードウェアは, OpenVMS Integrity用のDVDメディアをマウントするためのDVDドライブを装備していま せん。OpenVMS Alphaシステムでは,OpenVMS InfoServerソフトウェア・アプリケーシ ョン,またはOpenVMSとは独立した従来のInfoServerハードウェア・システムを使用で きます。OpenVMS Alphaシステムは,DVDドライブにマウントしたディストリビューシ ョンCDからブートできます(DVDドライブはDVDとCDの両方をサポートしています)。 詳細は,『HP OpenVMS Version 8.3-1H1インストレーション・ガイド[翻訳版]』を参 照してください。 12.2 Virtual Connect Virtual Connectは, HP BladeSystem c-Classエンクロージャのための一連のインタ ーコネクト・モジュールおよび組み込みソフトウェアで,サーバ接続の設定および 管理を容易にします。HP Virtual Connectは,c-Class BladeSystem用のHP 1/10Gb Virtual Connect Ethernet Module,HP 4Gb Fibre Channelモジュール,およびHP Virtual Connect Managerで構成されます。 12.3 Virtual Media (vMedia) Virtual Media (vMedia)は,PC上に存在する種々多様なデバイスの総称です。ホス ト・システムには,これらのデバイスがローカルのUSBディスク・デバイスのように 見えます。vMediaは,iLO2拡張機能セットの一部です。システムによってはハード ウェアにiLO2ライセンスが付属しているものもありますが,仮想メディア・デバイ 46 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 スを有効にするためにiLO2ライセンスを別途購入しなければならないものもありま す。vMediaデバイスを使用して,ネットワーク経由でOpenVMSのブート,インストー ル,あるいはアップグレードを行うことも可能です。詳細は,『HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Serversインストレーション・ガイド[翻訳版]』を参照してく ださい。 OpenVMSは,BL860c,rx2660,rx3600,rx6600,rx7640,rx8640,およびsx2000チップ セットのSuperdomesの各Integrityサーバ・システムでvMediaをサポートします。 注意: rx7640,rx8640,およびSuperdomeセル・ベースIntegrityサーバでvMediaを機 能させるためには,AD307Aカードが必要になります。 12.4 POLYCENTER Software Installation PCSIユーティリティを使用すると,OpenVMS製品のインストレーションと管理が容易に なります。PCSIは,このユーティリティ用に作成されているソフトウェア製品をイン ストール,更新,削除するために使用します。また,このユーティリティは,ソフト ウェアのインストレーション,再構成,削除を追跡するためのデータベースを備えて います。他のインストレーション・テクノロジを使用してインストールされた製品に 対しては,それらの製品に関する情報を製品データベースに追加するためのメカニズ ムが提供されています。また,インストレーション処理の際に製品間の依存関係を管 理する機能も備えています。 ソフトウェア提供者にとっては,PCSIユーティリティを使用することで,ソフトウェ アのパッケージ化作業が簡単になります。これは,インストレーション・キットの内 容を記述し,そのインストール方法を定義するための,簡潔な宣言型の言語が提供さ れているためです。開発者はユーティリティに対して実行すべきことを指示し,ユー ティリティは機能を処理します。これにより,インストレーション手順を開発する際 の複雑さが大幅に軽減され,時間が短縮されます。この言語では,他のソフトウェア に対する依存関係を簡単に指定し,実行環境のオブジェクト(ファイルやディレクトリ など)を管理し,競合を察知して事前に回避することができます。また,複数のソフト ウェア製品を1つの論理製品スイートにパッケージ化する作業も大幅に簡略化されま す。 OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversでは,PCSIユーティリティを使 用してオペレーティング・システムをインストールし,POLYCENTERユーティリティに 準拠しているレイヤード・プロダクトをインストールします。 OpenVMS Version 8.3-1H1のディストリビューション・メディアに収録されているほと んどのソフトウェア製品キットは,Secure Deliveryを使用して署名されています。特 記すべき例外は,OpenVMSオペレーティング・システム(VMS製品)です。これは,署名 された単一のファイル・キットではなく,ブート可能な形式で出荷されているためで す。 OpenVMS for Integrity Serversでは,ディストリビューション・メディアからブー トしてオペレーティング・システムをインストールまたはアップグレードする際に, 署名されているレイヤード・プロダクトは,ディジタル署名ファイル(マニフェスト と呼びます)を用いてPCSIユーティリティによって検証されます。検証では,CDSAの 47 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 Secure Delivery構成要素を使用して,製品キットの提供元を認証し,その内容を確認 します。 OpenVMS Alphaでは,ディストリビューション・メディア(CD)からOpenVMSをインスト ールまたはアップグレードする際に,レイヤード・プロダクト・キットの検証は行わ れません。この制限は,OpenVMS AlphaのディストリビューションCDの容量の制限に よるものであり,CDからブートするときにCDSAが使用可能な形で存在できないためで す。ただし,OpenVMSをVersion 8.3にインストールまたはアップグレードした後に は,以降インストールする署名付きキットに対して検証処理が実行されます(ディスト リビューション・メディアに収録されている署名付きキットを含む)。 また,OpenVMS AlphaとOpenVMS for Integrity Serversのどちらでも,PRODUCT SHOW HISTORYコマンドでは,インストールされている製品の検証状態が表示され,署名付き でないキットからインストールされた製品や,Secure Delivery機能が利用できるよう になる前にインストールされた製品を識別することができます。 12.5 VMSINSTAL OpenVMSには,POLYCENTER Software Installationユーティリティを使用するように変 換されていない,弊社によって提供されるオプションのソフトウェア製品のインスト レーションを扱うためのVMSINSTAL機能が搭載されています。 12.6 パッケージのテストと診断 OpenVMSには,UETP (User Environment Test Package)が含まれています。これは, OpenVMSオペレーティング・システムが適切にインストールされ,顧客のシステムで使 用する準備ができていることを確認します。 通常のシステム運用中に,個々のデバイスに対する診断を実行することができます。 重要な構成要素は,縮退モードで動作させることができます。 48 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 13 OpenVMS for Integrity Serversのディスク容量 13.1 オペレーティング・システムのディスク容量 OpenVMS for Integrity Serversに必要な最低限のディスク領域は3.1 GBです。 OpenVMS for Integrity Serversのディスク領域要件は,インストールするオプシ ョンによって変わります。 _____________________________________________________________________________ ファイルのカテゴリ______________容量_________________________________________ 最小構成のOpenVMSファイル 2.4 GB DECwindowsのサポート 74 MB DECwindows Motif全体(オプシ 132 MB ョン) DECnetのサポート 3 MB DECnet-Plus 66 MB WBEMCIM 308 MB OpenVMSのその他のオプション 167 MB のファイル ページング・ファイル(必須) 1028 MB スワップ・ファイル(推奨) 32 MB ダンプ・ファイル(オプション) 181 MB 合計______________________________3.1_GB_____________________________________ 14 OpenVMS Alphaのディスク容量 14.1 オペレーティング・システムのディスク容量 OpenVMS Alphaに必要な最低限のディスク領域は3 GBです。OpenVMS Alphaのディスク 領域要件は,インストールするオプションによって変わります。 49 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ ファイルのカテゴリ______________容量_________________________________________ 最小構成のOpenVMSファイル 2.7 GB OpenVMSのオプションのファイ 84 MB ル DECwindows Motif 106 MB DECwindowsのサポート 89 MB DECnet-Plus 47 MB ページング・ファイル(必須) 38 MB スワップ・ファイル(推奨) 1 MB ダンプ・ファイル(オプション) 28 MB 解凍したヘルプ・ファイル(オ 10 MB プション) DECwindows Motif全体(オプシ 180 MB ョン) アップグレードのための予備 50 MB 合計______________________________3_GB_______________________________________ 注意: 表に示した最小構成のOpenVMSファイルでは,最低限の機能を実行できます。 この最小構成では,マニュアルに記載されているOpenVMSコマンドやユーティリティが すべて完全に機能するわけではありません。この最小構成では,弊社や他社のレイヤ ード・プロダクトがすべて機能するわけではありません。 最小構成のOpenVMSファイルは,初期インストレーション時の,すべてのオプション機 能が除かれたシステム構成用です。ほとんどの用途では,現実的なOpenVMS環境ではあ りません。 ページング・ファイル,スワップ・ファイル,ダンプ・ファイルの要件は,64 MBのメ イン・メモリが搭載されたシステムでの最低限の値です。ほとんどの場合,メモリの 追加や,アプリケーション固有の要件により,これらのファイルに必要な領域は増え ます。慎重にシステムを管理することで,ページング・ファイルの領域を一時的なダ ンプ・ファイルとして使用できます。 OpenVMS Clusterのシステム・ディスクでは,ページング・ファイル,スワップ・ファ イル,ダンプ・ファイルをノード間で共用することはできません。そのため,これら のファイルをシステム・ディスク上に重複して作成するか,他のディスク上に置く必 要があります。 50 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 14.2 DECwindows Motif for OpenVMS Alphaのディスク容量 完全なOpenVMS Alphaと完全なDECwindows Motif for OpenVMS Alphaをサポートする ためには,少なくとも550 MBの容量を持ったシステム・ディスクが推奨されます。 ただし,DECwindows Motif環境のサブセットをインストールすることもできます。 DECwindows Motifのインストレーションに必要なディスク領域は159 MBです。常に使 用する領域は145 MBです。DECwindows X11 Display Serverと関連するファイルをイン ストールするためには,さらに33 MBが必要です。(DECwindows X11 Display Serverと 関連ファイルは,OpenVMS Alphaオペレーティング・システム・メディアに収録され ています。)これらのディスク領域は,OpenVMS Alphaのディスク領域要件の表に示し た,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムに必要なディスク領域に対して追加で 必要になります。 DECwindows Motifレイヤード・プロダクトのインストレーションでは,以下の構成要 素のいずれかをインストールするか,すべてをインストールするかを,ユーザが選択 できます。 o Run-time support base kit - 33 MB。これは,Alphaコンピュータ・サーバで のDECwindows Motif for OpenVMS Alphaアプリケーションの実行をサポートし,イ ンストレーションに必須の部分です。 o New Desktop - 24 MB。これは,New Desktop環境の利用を可能にするオプションの 構成要素です。アプリケーションとアプリケーション・プログラミング・インタフ ェース(API)が含まれています。 o DECwindows desktop - 11 MB。この構成要素もオプションですが,使用可能なシ ステムを構成するためには,New DesktopまたはDECwindows desktopのどちらか をインストールする必要があります。DECwindows desktopは,以前のバージョン のDECwindows Motifに含まれていたユーザ・インタフェースであり,DECwindows Session Manager,FileView,Motif Window Managerが含まれています。 o Programming support - 32 MB。これには,プログラミング言語C,C++,Fortran, およびPascalのサポートが含まれています。言語の一部のみをインストールする と,必要なディスク領域の量が少なくなります。 o Example files -約26 MB。 o Translated image support -約20 MB。 14.3 DECwindows Motif for OpenVMS for Integrity Serversのディスク容量 完全なOpenVMS for Integrity Serversと完全なDECwindows Motif for OpenVMS for Integrity Serversをサポートするためには,少なくとも707 MBのシステム・ディスク が推奨されます。ただし,DECwindows Motif環境のサブセットをインストールするこ ともできます。常に使用される領域は135 MBです。これらのディスク領域は,OpenVMS for Integrity Serversのディスク領域要件の表に示した,OpenVMS for Integrity Serversオペレーティング・システムに必要なディスク領域に対して追加で必要になり ます。 51 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 DECwindows Motifレイヤード・プロダクトのインストレーションでは,以下の構成要 素のいずれかをインストールするか,すべてをインストールするかを,ユーザが選択 できます。 o Run-time support (base kit) - 60 MB。これは,IntegrityサーバでのDECwindows Motif for OpenVMS for Integrity Serversアプリケーションの実行をサポート し,インストレーションに必須の部分です。 o New Desktop - 35 MB。これは,New Desktop環境の利用を可能にするオプションの 構成要素です。アプリケーションとアプリケーション・プログラミング・インタフ ェース(API)が含まれています。 o DECwindows desktop - 8 MB。DECwindows desktopは,以前のバージョンの DECwindows Motifに含まれていたユーザ・インタフェースであり,DECwindows Session Manager,FileView,Motif Window Managerが含まれています。 o Programming support - 8 MB。この数値には,プログラミング言語C,Pascal,お よびFortranと,New Desktopのサポートが含まれています。言語の一部のみをイン ストールすると,必要なディスク領域の量が少なくなります。 o Programming examples - 8 MB。この数値には,サンプル・オーディオ・ファイ ル,DECwindows desktop,New Desktopが含まれています。サンプル・ファイルの 一部のみをインストールすると,必要なディスク領域の量が少なくなります。 14.4 レイヤード・プロダクトのディスク容量 弊社または他社のレイヤード・プロダクトで直接使用されるディスク領域に加えて, これらの製品がOpenVMSヘルプ・ライブラリ,コマンド・テーブル,オブジェクト・ラ イブラリなどに保存する情報によって使用される領域が追加で必要です。必要な追加 ディスク領域の量は,これらのライブラリ・ファイル中にすでに存在している未使用 の領域が回復される可能性があることから,正確には予測できません。レイヤード・ プロダクトで提供されるモジュールが異常に大きいと,新しいバージョンのOpenVMS AlphaまたはOpenVMS for Integrity Serversオペレーティング・システムへのアップ グレードに必要な領域の量に影響することもあります。 15 メモリ要件 OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversのメモリ容量 OpenVMS for Integrity Serversは,Integrityサーバ・プラットフォームの最低メモ リ要件で動作します。次の場所にある,サポートされているプラットフォームの一覧 を参照してください。 http://www.hp.com/products1/servers/integrity/ OpenVMS Alphaシステムをインストールし,ブートし,ログインするために必要な最低 メモリ量は64 MBです。以下のいずれかの場合に満足できる性能を得るためには,これ 以上のメモリが必要になります。 o 特殊なアプリケーションまたはユーザ数 52 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 特殊なハードウェア構成 レイヤード・プロダクトのメモリ要件については,その製品のマニュアルを参照して ください。 53 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 16 ディストリビューション・メディア 16.1 OpenVMS for Integrity Servers OpenVMS for Integrity ServersはDVDで提供されます。OpenVMS for Integrity ServersのバイナリDVDには,オペレーティング・システムと,オペレーティング 環境に含まれるすべてのレイヤード・プロダクトのバイナリが収録されています。 OpenVMS for Integrity Serversのメディア・キットにはその他のCDまたはDVDも含ま れています。オペレーティング・システム,オペレーティング環境の構成要素となる 製品,レイヤード・プロダクト,フリーウェア,オンライン・マニュアル,数冊のハ ードコピー・マニュアルが1つのメディア・キットに含まれています。 Integrityサーバの中にはCD/DVDドライブが標準装備されていないものがあります。こ の場合は,外付けUSB CD/DVDドライブを使用します(Integrityサーバには,外付けド ライブとケーブルは付属していませんので別途用意する必要があります)。あるいは InfoServerネットワーク・ブートを使用して,ネットワーク上の仮想DVDドライブから ブートすることもできます。さらにOpenVMS Version 8.3-1H1からは,HP SIMプロビジ ョニングを使用して同様の作業を行うこともできます。この機能を使用すると,ネッ トワーク上の複数のサーバ(最大8台)でOpenVMSのインストールあるいはアップグレー ドを同時に実行することができます。また,仮想メディア(vMedia)デバイスを使用し て,ネットワーク経由でOpenVMSシステムのブート,インストール,アップグレードを 行うこともできます。詳細は『HP OpenVMS Version 8.3-1H1インストール・ガイド[翻 訳版]』を参照してください。 注意: 年4回発行される Integrity版のLayered Products Library DVDによって,最 新版のレイヤード・プロダクトが提供されます。OpenVMS OEメディアに含まれている レイヤード・プロダクトの構成要素に対する年4回の更新は,オリジナルのOpenVMS for Integrit serversのバイナリ・ディストリビューションの一貫性を保つために, 追加のOpenVMS OE Update DVDによって提供されます。 16.2 OpenVMS Alpha OpenVMS AlphaのキットはCDで提供されます。OpenVMS AlphaのCDには,オペレーティ ング・システムのバイナリ,レイヤード・プロダクトのバイナリ,フリーウェア,オ ンライン・マニュアル,数冊のハードコピー・マニュアルが収録されています。 17 マニュアル OpenVMS Version 8.3-1H1では,以下の形式のマニュアルが提供されています。 17.1 印刷されたマニュアル OpenVMS Version 8.3-1H1では,以下の新しい3冊のハードコピーのマニュアル が,OpenVMS Version 8.3のマニュアル・セットのマニュアルを補完します。これ らの新しいマニュアルは,OpenVMSのマニュアルのWebサイトからも入手でき,OpenVMS OE DVDに.PSおよび.TXT形式で格納されています。 54 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o 『OpenVMS Version 8.3-1H1新機能およびリリース・ノート』 o 『HP OpenVMS Version License Management Utility Manual』 o 『HP OpenVMS Version 8.3-1H1インストレーション・ガイド[翻訳版]』 OpenVMS Alphaでは,印刷されたマニュアルが,OpenVMS Full Documentation Setと OpenVMS Base Documentation Setの2つのセットで提供されています。OpenVMS for Integrity Serversのユーザ向けには,さらにOpenVMS OE Extension Manualsセットも 提供されています。 Full Documentation Setは,主なすべてのOpenVMSリソース,システム・ルーチンとユ ーティリティに関する完全なリファレンス情報,詳細な例,OpenVMS Clusterのガイド ライン,プログラミングの概念,Help Messageユーティリティに関する情報など,広 範囲にわたる説明情報を必要とするユーザ向けです。このセットは,システム管理者 のニーズと,システム・プログラマおよびアプリケーション・プログラマのニーズを 満たします。Full Documentation SetにはBase Documentation Setが包含されていま す。 Base Documentation Setには,一般ユーザと,小規模のスタンドアロン・システムの システム管理者のニーズを満たす,最も一般的に使用されるOpenVMSマニュアルが含 まれています。Base Documentation Setには,『リリースノート』,『新機能説明 書』,『DCLディクショナリ』などのマニュアルが含まれています。 OpenVMS OE Extension Manualsには,OpenVMS for Integrity Serversの各オペレーテ ィング環境でライセンスされる,DECnet-Plus for OpenVMS,DECprint Supervisor, DECwindows Motif,DCE,およびTCP/IP Services for OpenVMSのマニュアルが含まれ ています。 17.2 オンライン・ドキュメント OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity serversメディア・キットには,オペレーテ ィング環境およびレイヤード・プロダクトのオンライン・ドキュメントCDが含まれて います。 以降の年4回のリリースで,このCDで提供するドキュメントは,オペレーティング環境 およびレイヤード・プロダクト用のOnline Documentation Libraryメディアで最新バ ージョンが提供されます。 18 バージョンアップの考慮 本製品の将来のバージョンでは,必要なハードウェアおよびソフトウェアの最小構成 が変更されることがあります。 55 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 19 ソース・リスト OpenVMS for Integrity Servers Operating System Source ListingsがDVDで提供さ れています。OpenVMS Alpha Operating System Source ListingsはCDで提供されて います。これらのディスクには,OpenVMSオペレーティング・システムを構成するソ ース・リスト・ファイルと,AlphaServerおよびIntegrityサーバ固有のデバッグ・ シンボル・ファイルが収録されています。弊社では,エンド・ユーザおよびアプリ ケーション開発者にとって有用な,OpenVMSオペレーティング・システムの主要な モジュールのソース・リストを提供しています。OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity ServersのSource Listings メディアのデバッグ・シンボル・ファイル (DSF)には,OpenVMS System Code Debuggerで使用される情報が格納されています。た だし,企業秘密のソース・リストとデバッグ・シンボル・ファイルは,CD-ROMから除 外されています。 注文可能なメディア・キットには,スタンドアロン・システムまたはOpenVMS Cluster システムでこれらのファイルを参照するためのライセンスが含まれています。これら のファイルを別のシステム(リモート・サイトなど)で利用できるようにするために は,別のキットを購入する必要があります。 20 注文情報 20.1 OpenVMS for Integrity Serversの注文情報 OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity serversでは,オペレーティング・システ ム・ソフトウェア,レイヤード・プロダクト・ソフトウェア,オンライン・マニュア ルは,1つのメディア・キットで提供されています。Foundation (FOE),Enterprise (EOE),およびMission Critical (MCOE)の各オペレーティング環境のメディアが提供 されています。OEメディア製品を購入するためには,同じ注文で対応するOEライセン スを購入する必要があります。 表 1に,3つのオペレーティング環境のメディア製品の一覧を示します。表 2に,各メ ディア製品で選択可能なオプションの一覧を示します。 _____________________________________________________________________________ 表_1:_OpenVMS_for_Integrity_Serversのメディア製品____________________________ 製品番 号_________説明______________________________________________________________ BA322AA[1] HP OpenVMS I64 FOE Media BA322AJ HP OpenVMS/Japanese I64 FOE Media BA323AA[1] HP OpenVMS I64 EOE Media BA323AJ HP OpenVMS/Japanese I64 EOE Media BA324AA[1] HP OpenVMS I64 MCOE Media BA324AJ HP OpenVMS/Japanese I64 MCOE Media _____________________________________________________________________________ [1]中国語(Hanzi)版および韓国語(Hangul)版は,英語語版のメディアに含まれていま す。 _____________________________________________________________________________ 56 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 表_2:_OpenVMS_for_Integrity_Serversのメディア・オプション____________________ メディ ア・オプ ション______説明_____________________________________________________________ #A57 HP OpenVMS for Integrity Servers Version 8.3-1H1 #A35 HP OpenVMS for Integrity Servers Version 8.3 #AJR OE Media Kit on DVD #0D1 Factory Installation[1] _____________________________________________________________________________ [1]中国語(Hanzi)版および韓国語(Hangul)版ユーザに対しては,英語版の工場インス トールが提供されます。 _____________________________________________________________________________ 各メディアの注文には,OEバージョン・オプションが含まれている必要があります。 HP OpenVMS for Integrity Servers Version 8.3-1H1では,オプション#A57を指定し てください。 各メディアの注文では,以下のいずれかを注文する必要があります。 o DVDメディア(オプション#AJR) o 工場インストレーション(オプション#0D1) o DVDメディアと工場インストレーション(オプション#AJRおよび#0D1) 顧客サイトあたり少なくとも1つのDVDメディア・オプションを購入することを強くお 勧めします。これは,DVDメディア上のすべての項目が工場インストレーションに含ま れているわけではないためです。 注意: 注意: OpenVMS Version 8.2-1の更新メディアは,ソフトウェア更新サービス なしで入手できます。BA831AAでは,OpenVMS Version 8.2-1のDVDメディアを提供しま す。 OpenVMS for Integrity Serversのオペレーティング環境についての詳細,その他 の注文情報については,『HP Operating Environments for OpenVMS for Integrity Servers Software Product Description』(SPD 82.34.xx)を参照してください。 21 ソフトウェア製品サービス 弊社ではさまざまなサービス・オプションを提供しています。詳細は,各地の弊社営 業担当または販売代理店にお問い合わせください。また,次のWebサイトからも情報を 得ることができます。 http://www.hp.com/hps/software 57 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 22 ソフトウェア・ライセンス OpenVMSオペレーティング・システム・ソフトウェアは,弊社の標準の使用条件のライ センス規定の下で提供されています。 22.1 License Management Facilityのサポート OpenVMSオペレーティング・システムは,OpenVMS License Management Facility (LMF)をサポートしています。 LMFを使用してOpenVMSライセンスが登録されアクティブ化されていない場合,システ ム管理目的の,システム・コンソール(OPA0:)を通じた1ユーザのログインだけが許可 されます。 OpenVMSのライセンスの種類のいくつかは,同時ユーザ数に基づいており,アクティビ ティ・ライセンスと呼ばれます。どの製品にも,LMFに関連するアクティビティを定義 するオプションがあります。OpenVMS Interactive User LicenseとADL Interactive User Licenseは,LMFで定義されるアクティビティ・ライセンスを持つ同時ユーザ数を 定義しています。OpenVMSでは,アクティビティを以下のように定義しています。これ は,OpenVMSユーザとも呼びます。 o 各リモート端末接続は1つのアクティビティと見なされます。これは,ユーザがホ ストをローカル・ノードとして設定した場合(SET HOST 0)にも適用されます。 o ターミナル・サーバからの各接続は,1つのアクティビティと見なされます。 o ワークステーション上のマルチ・ウィンドウ・セッションは,ウィンドウの数にか かわらず1つのアクティビティと見なされます。 o バッチ・ジョブはアクティビティとは見なされません。 o リモート・ネットワーク接続(リモート端末接続以外の接続)は,アクティビティと は見なされません。 弊社のライセンス条項とポリシーについての詳細は,弊社営業担当にお問い合わせく ださい。 ソフトウェア・ライセンス情報(OpenVMS for Integrity Serversのみ) OpenVMS for Integrity Serversは,PCL (Per-Processor Core License)付きで提供 されます。OpenVMS for Integrity Serversのライセンスは,Operating Environment (OE)バンドルを使用して,異なる方法でもパッケージ化されています。License Management Facility (LMF)は,これらの変更をサポートするように更新されまし た。 OEバンドルは,個々の製品をグループ化し単一のライセンスの下でまとめて提供され るようにしたものです。OEはPCL付きで提供されます。システムまたはハード・パーテ ィション内のアクティブなプロセッサ・コアごとに1つのPCLが必要です。後でプロセ ッサ・コアをシステムまたはハード・パーティションに追加した場合は,それぞれの プロセッサ・コアに追加のPCLが必要です。 58 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 OEライセンスでは,指定のOEに含まれているすべての構成要素を使用する権利が付与 されます。 OpenVMS for Integrity Serversでは,顧客が新たにライセンスを購入した後は,新し いバージョンの製品に対する権利を取得する唯一の方法は次のとおりです。 o サポート契約を通じた入手 o その製品の新しい,正価のライセンスの購入による入手 OpenVMS Alphaのライセンス方式とのその他の違い o ユーザ・ライセンスは必要ありません。Foundation Operating Environment (FOE) ライセンスには,無制限のOpenVMSユーザが含まれています。 o バージョン更新ライセンスは提供されていません。更新サービスは,サポート契約 を通じてのみ提供されます。 o 下取りは,個別のライセンスとしてではなく,ライセンス「オプション」として提 供されています。 OpenVMS for Integrity Serversのライセンス条項とポリシーについての詳細は,弊社 の営業担当に問い合わせるか,次のWebサイトでソフトウェア・ライセンス情報を参照 してください。 http://h18000.www1.hp.com/products/software/ info/terms/swl_sld.html 22.2 ソフトウェア・ライセンス情報(AlphaおよびIntegrityサーバ) OpenVMS Operating System Base Licenseには,Capacity On Demand for OpenVMSの使 用権が含まれています。 OpenVMS Version 8.2から,OpenVMSオペレーティング・システム・ライセンスには, Open3D Graphics Softwareの使用権が含まれるようになりました。このバージョンの オペレーティング・システムでは,Open3Dグラフィックス表示ソフトウェアの使用権 がOpenVMSオペレーティング・システム・ライセンスに付属しています。メディアとマ ニュアルは,オペレーティング・システム・ソフトウェアに付属しています。詳細は 『OpenVMS V8.2リリース・ノート』を参照してください。 OpenVMS Alphaオペレーティング・システム・ライセンスには,1台のAlphaServer ES80またはGS80/160/320/1280システムの最初のハード・パーティションと,以降の各 ハード・パーティション上の複数のOpenVMSインスタンスに対するOpenVMS Alphaの使 用権が含まれています。 以下のテクノロジが,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムの一部としてライセ ンスされています。 59 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 製品名____________________SPD番号____________________________________________ BridgeWorks SPD 80.58.xx COM for OpenVMS SPD 70.45.xx DECprint Supervisor SPD 44.15.xx (DCPS) for OpenVMS 日本語DECprint SPD 48.27.xx Supervisor (DCPS) for OpenVMS ECP Data Collector SPD 80.89.xx ECP Performance SPD 80.88.xx Analyzer Open3D for OpenVMS SPD 45.08.xx Alpha OpenVMS Enterprise SPD 81.03.xx Directory (LDAPv3 /X.500) Reliable Transaction SPD 51.04.xx Router_______________________________________________________________________ 以下のテクノロジが,OpenVMS for Integrity Serversオペレーティング・システムの 一部としてライセンスされています。 60 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 製品名____________________SPD番号____________________________________________ DECprint Supervisor SPD 44.15.xx (DCPS) for OpenVMS 日本語DECprint SPD 48.27.xx Supervisor (DCPS) for OpenVMS HP Distributed SPD 43.05.xx Computing Environment (DCE) Open3D for OpenVMS for SPD 45.08.xx Integrity servers OpenVMS Enterprise SPD 81.03.xx Directory (LDAPv3 /X.500)______________________________________________________________________ 以下のテクノロジが,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity serversオペレー ティング・システムとともに,適用されるオープン・ソース・ソフトウェア・ライセ ンスまたはその他のソフトウェア・ライセンスの下で配布されています。詳細は, 『HP OpenVMS e-Business Infrastructure Package Software Product Description』 (SPD 80.58.xx)を参照してください。 o Extensible Markup Language (XML) Technology o NetBeansおよびDistributed NetBeans o Secure Web Server (mod_PHP,mod_Perl,Perl,Tomcat,およびSecure Sockets Layerを含む(SWSに付属)) o Secure Web Browser o Simple Object Access Protocol (SOAP) Toolkit o Java SE Development Kit (JDK) o Universal Description,Discovery,and Integration (UDDI) Client Toolkit 以下に,OpenVMS Alpha用の個別にライセンスされる製品を示します。OpenVMS for Integrity Servers製品については,『HP Operating Environments for OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers Software Product Description』(SPD 82.34.xx)を参照してください。 61 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 製品名____________________SPD番号____________________________________________ Advanced Server for SPD 30.50.xx OpenVMS 日本語Advanced Server SPD 70.81.xx for OpenVMS DECnet-Plus for SPD 50.45.xx OpenVMS Alpha DECnet for OpenVMS SPD 48.48.xx Alpha DECram for OpenVMS SPD 34.26.xx DECwindows Motif for SPD 42.19.xx OpenVMS 日本語DECwindows Motif SPD 28.A8.xx for OpenVMS Galaxy Software SPD 70.44.xx Architecture on OpenVMS Alpha PATHWORKS for OpenVMS SPD 30.50.xx (Advanced Server) OpenVMS Cluster SPD 29.78.xx Software RMS Journaling for SPD 27.58.xx OpenVMS TCP/IP Services for SPD 46.46.xx OpenVMS Volume Shadowing for SPD 27.29.xx OpenVMS______________________________________________________________________ 62 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 22.3 システム・サポート・サービス 弊社では,システムの購入時に適切なライセンス種別を提供しています。すべてのシ ステム・モデルですべてのライセンス種別が利用できるわけではありません。 22.4 OpenVMS Alphaのライセンス情報 Alphaプロセッサでは,5種類のOpenVMSライセンスがあります。 1. Operating System Base License (QL-MT1A*-6*) LMF製品名: OpenVMS-ALPHA このライセンスでは,1つのプロセッサ上でOpenVMS Alphaオペレーティング・システ ムのリモート・バッチ,プリント,アプリケーション,コンピューティング・サー ビスを非会話型で利用する権利が付与されます。このライセンスでは,システム管 理目的専用で1つの直接ログインが許可されます。デュアル・プロセッサ・システム (AlphaServer 8200,8400およびAlphaServer GS60,GS60E,およびGS140)では,これ らのシステムの基本ライセンスによって,デュアル・プロセッサ上でOpenVMS Alphaオ ペレーティング・システムのリモート・バッチ,プリント,アプリケーション,コン ピューティング・サービスを非会話型で利用する権利が付与されます。 Operating System Base Licenseは,OpenVMS User LicensesとSMP Base Extension Licensesの前提条件です。 Operating System Base Licenseは,現在のバージョンまたは以前のバージョンの OpenVMSオペレーティング・システムの機能を利用する権利だけを提供します。 AlphaServer ES47,ES80,およびGS1280システムでは,Base Licenseの部品番号には 最初のCPUのSMPライセンスは含まれません。これらのシステムでは,最初のCPUを含め 各CPUにSMP Extensionが必要です。Operating System Base LicenseとSMP Extensions を組み合わせることにより,バッチ,プリント,ファイル・サービスに対するリモー トで登録された要求を実行し,情報を非会話型で表示する目的で,単一の指定された システム・モデルでオペレーティング・システムを使用する権利が付与されます。 2. Symmetric Multiprocessing (SMP) Base Extension License (QL-MT1A9-6*) LMF製品名: OpenVMS-ALPHA SMP Base Extensionsは,Operating System Base Licenseを拡張し,SMPをサポート するOpenVMS Alphaシステム上でシンメトリック・マルチプロセシング機能を使用可 能にします。SMP Base Extensionsは,Operating System Base Licenseに恒久的に結 びつけられるため,システムからSMP基板を取り除いても,Operating System Base Licenseから切り離すことはできません。 SMP Extensionsは,SMP Extensionが付与された時点で対応するOperating System Base Licenseで許可されているのと同じバージョンのオペレーティング・システム・ ソフトウェアを使用する権利を付与します。 63 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 AlphaServer ES47,ES80,およびGS1280システムでは,Operating System Base Licenseに対する各デュアルSMP Extensionが追加のデュアルCPUシステム・モジュ ールに対する権利を付与します。必要なデュアルSMPライセンスは,各AlphaServer ES47,ES80,およびGS1280システム基板に,アドオン部品番号として付属していま す。 3. Individual User License (QL-MT2A*-**) (提供終了) LMF製品名: OpenVMS-ALPHA-USER このライセンスは,OpenVMS Alphaシステムに適切なOperating System Base License がインストール済みである場合に,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムを会話 型で使用する権利を付与します。Individual User Licensesは,必要な数だけ購入す ることも,無制限ユーザ・ライセンスとして購入することもできます。 Individual User Licensesは,再指定することができ,1つのOpenVMS Alphaプロセッ サのみにインストールして使用できます。1つのOpenVMS Cluster環境で共用すること はできません。ユーザは,OpenVMS Alphaプロセッサにログインしている人,またはロ グイン以外の手段でオペレーティング・システム・ソフトウェアを会話型で使用して いる人として定義されます。 このライセンスは,User Licenseをインストールした時点で対応するOperating System Base Licenseで許可されているのと同じバージョンのオペレーティング・ システム・ソフトウェアを使用する権利を付与します。 4. OpenVMS Alpha Distributed Interactive User License (QL-MT3A*-**) (提供終了) LMF製品名: OpenVMS-ALPHA-ADL このライセンスは,Alphaシステムに適切なOperating System Base Licenseがインス トール済みの場合に,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムを会話型で使用する 権利を付与します。ADL Interactive User Licensesは,同時使用ライセンスであり, 無制限以外の任意の数のライセンスを購入できます。ADL Interactive User Licenses は,再指定可能であり,1つのOpenVMS Alphaプロセッサにインストールして使用した り,1つのOpenVMS Cluster環境で共用することができます。 分散された会話型ユーザは,OpenVMS AlphaプロセッサまたはOpenVMS Clusterにログ インしている人,またはログイン以外の手段でオペレーティング・システム・ソフト ウェアを会話型で使用している人として定義されます。 このライセンスは,User Licenseをインストールした時点で対応するOperating System Base Licenseで許可されているのと同じバージョンのオペレーティング・ システム・ソフトウェアを使用する権利を付与します。 5. OpenVMS Concurrent-Use License (VAXおよびAlpha用) (QL-MT3A*-3*) LMF製品名: OpenVMS-ALPHA-ADL 64 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 このライセンスは,OpenVMS VAXプロセッサまたはOpenVMS Alphaプロセッサ上に適切 なOpenVMS Operating System Base Licenseがインストール済みの場合,またはVAXシ ステム上のOpenVMS VAXプロセッサに5種類のVAX Licensesのいずれかがインストール 済みの場合に,OpenVMSオペレーティング・システムを会話型で使用する権利を付与し ます。OpenVMS Concurrent-Use Licensesは,無制限以外の任意の数だけ購入できま す。OpenVMS Concurrent-Use Licensesは移動可能(再指定可能)であり,1つのOpenVMS VAXプロセッサまたはOpenVMS Alphaプロセッサにインストールして使用するか,1つの OpenVMS VAXclusterまたは1つのOpenVMS Clusterで共用するか,複合アーキテクチャ のOpenVMS Clusterで共用することができます。 Concurrent-Use Licenseが適用されるユーザは,OpenVMS VAXプロセッサ,OpenVMS Alphaプロセッサ,OpenVMS VAXcluster,OpenVMS Cluster,複合OpenVMS Clusterにロ グインしている人や,ログイン以外の手段でOpenVMSオペレーティング・システム・ソ フトウェアを会話型で使用している人として定義されます。 Alpha SMPシステムをアップグレードする場合,OpenVMS Alpha Operating System Licenseに対してSMP Base Extensionを付加することで,アップグレード後のシステム で既存のすべてのUser Licensesを使用できます。 このライセンスは,User Licenseをインストールした時点で対応するOperating System Base Licenseで許可されているのと同じバージョンのオペレーティング・ システム・ソフトウェアを使用する権利を付与します。 23 サポートされるシステム 23.1 サポートされるIntegrityサーバ・システム OpenVMS Version 8.3-1H1では以下のHP Integrityサーバがサポートされます。 o HP BladeSystems Integrity BL860cサーバ・ブレード (2P/2C,2P/4C); 1.6GHz/6MB,1.4GHz/12MB, 1.6GHz/18MB; c7000およびc3000エンクロージャに含まれる o HP Integrity rx1600サーバ(2P/2C); 1.0GHz o HP Integrity rx1620サーバ(2P/2C); 1.6GHz/3MB 267FSB (DP),1.3GHz/3MB (DP) o HP Integrity rx2600サーバ(2P/2C); 1.5,1.4,1.3,1.0 GHz o HP Integrity rx2620サーバ(2P/4C); 1.6GHz/18MB 1.4GHz/12MB o HP Integrity rx2620サーバ(2P/2C); 1.6GHz/6MB 1.6GHz/3MB (DP),1.3GHz/3MB (DP) o HP Integrity rx2660サーバ(2P/2C,2P/4C); 1.6GHz/6MB,1.4GHz/12MB,1.6GHz/18MB o HP Integrity rx3600サーバ(2P/4C); 1.6GHz/18MB,1.4GHz/12MB 65 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o HP Integrity rx4640サーバ(4P/8C); 1.6GHz/24MB; 1.6GHz/18MB o HP Integrity rx4640サーバ(4P/4C); 1.6GHz/9MB, 1.6GHz/6MB,1.5GHz/4MB,1.5GHz,1.3GHz o HP Integrity rx4640サーバ(8P/8C); 1.1GHz o HP Integrity rx6600サーバ(4P/8C); 1.6GHz/24MB, 1.6GHz/18MB,1.4GHz/12MB o HP Integrity rx7620サーバ,2セル(8P/8C); 1.6GHz/6 MB,1.5GHz/4 MB o HP Integrity rx7620サーバFASTベース・システム- 2,4,6,8コア o HP Integrity rx7640サーバ,2セル(8P/16C); 1.6GHz/18MB,1.4GHz/12MB o HP Integrity rx7640サーバFASTベース・システム- 4,8,12,16コア o HP Integrity rx8620サーバ,4セル(16P/16C); 1.6GHz/6 MB,1.5GHz/4 MB o HP Integrity rx8620サーバFASTベース・システム- 2,4,8,12,16コア o HP Integrity rx8640サーバ,4セル(16P/32C); 1.6GHz/24MB,1.6GHz/18MB,1.4GHz/12MB o HP Integrity rx8640サーバFASTベース・システム- 4,8,16,24,32コア o HP Integrity Superdome (sx2000チップセットを搭載), 16セル(64P/128C) -最大ハード・パーティション(nPars) サイズ4セル; 1.6GHz/24MB;1.6GHz/18MB o HP Integrity Superdome (sx1000チップセットを搭載), 16セル(64P/64C) -最大ハード・パーティション(nPars) サイズ4セル; 1.6GHz/9MB 23.2 サポートされるAlphaシステム ここでは,OpenVMS Alpha V8.3でサポートされるAlphaシステムの一覧を示します。 Alphaのハードウェア構成とオプションについての詳細は,次のWebサイトの該当する ページを参照してください。 http://h18002.www1.hp.com/alphaserver/ TURBOchannelバス・ベースのシステム o DEC 3000モデル300/300L/300LX/300X 66 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o DEC 3000モデル400/400S o DEC 3000モデル500/500S o DEC 3000モデル600/600S o DEC 3000モデル700 o DEC 3000モデル800/800S o DEC 3000モデル900 XMIバス・ベースのシステム o AlphaServer 8400 (すべてのチップ速度) o DEC 7000モデル600 PCIバス・ベースのシステム o AlphaServer 300 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 800 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 1000 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 1000A (すべてのチップ速度) o AlphaServer 1200 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 2100 (5/375以外のすべてのチップ速度) o AlphaServer 2100A (5/375以外のすべてのチップ速度) o AlphaServer 2100A LP (すべてのチップ速度) o AlphaServer 4000 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 4100 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 8200 (すべてのチップ速度) o AlphaServer 8400 (すべてのチップ速度) o AlphaServer DS10 o AlphaServer DS10L o AlphaServer DS15 o AlphaServer DS20 o AlphaServer DS20E o AlphaServer DS25 o AlphaServer ES40 o AlphaServer ES45 o AlphaServer ES47 67 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o AlphaServer ES80 o AlphaServer GS60 o AlphaServer GS60E o AlphaServer GS80 o AlphaServer GS140 o AlphaServer GS160 o AlphaServer GS320 o AlphaServer GS1280 o DIGITAL 2100サーバ・モデルA500MP,A600MP o AlphaStation 200 (すべてのチップ速度) o AlphaStation 250 (すべてのチップ速度) o AlphaStation 255/233,255/300 o AlphaStation 400 (すべてのチップ速度) o AlphaStation 500/266,500/333,500/400,500/500 o AlphaStation 600 (すべてのチップ速度) o AlphaStation 600A (すべてのチップ速度) o Digital Personal Workstation 433au,500au,600au o AlphaStation DS10/XP900 o AlphaStation DS15 o AlphaStation DS20e o AlphaStation DS25 o AlphaStation ES40 o AlphaStation ES47 o AlphaStation XP1000 OpenVMS Alphaでは以下の半導体マイクロプロセッサ開発リファレンス・ボードがサポ ートされています。 o Alpha 21064/21064A PCIリファレンス・ボード(EB64+) o Alpha 21164 PCIリファレンス・ボード(EB164) o Alpha PC64リファレンス・ボード(APC64) 68 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 以下のシステムをサポートするのは,OpenVMS Alpha Version 7.3-1が最後のバージョ ンとなります。 o DEC 2000モデル300/500 o Tadpole AlphaBook 1 以下のシステムをサポートするのは,OpenVMS Alpha Version 8.2が最後のバージョン となります。 DSSIバス・ベースのシステム o DEC 4000モデル600 o DEC 4000モデル700 XMIバス・ベースのシステム o DEC 10000モデル600 PCIバス・ベースのシステム o AlphaServer 400 o AlphaServer 2000 モジュラ・コンピューティング・コンポーネント o Alpha 4/233 PICMG SBC o Alpha 4/266 PICMG SBC o Alpha 5/366 PICMG SBC o Alpha 5/500 PICMG SBC o CompactPCI CS-1000 24 付録A - OpenVMS for Integrity Serversのオプション・ハードウェア この付録では,OpenVMS for Integrity Serversでサポートされるオプションについて 説明します。 LANオプション A5230A PCIシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワ ークに10または100 Mb/sで接続するUTP (銅線)ネットワーク・インタフェ ース・カード(NIC) A5506B PCIシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワ ークに10または100 Mb/sで接続する4ポートUTP (銅線)ネットワーク・イン タフェース・カード(NIC) 69 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 A6825A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに10,100または1000 Mb/sで接続するUTP (銅線)ネットワーク・イ ンタフェース・カード(NIC) A6847A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに1000 Mb/sで接続する光ファイバ・ネットワーク・インタフェー ス・カード(NIC) A7011A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに1000 Mb/sで接続するデュアル・ポート光ファイバ・ネットワー ク・インタフェース・カード(NIC) A7012A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに10,100,または1000 Mb/sで接続するデュアル・ポートUTP (銅 線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC) AB287A PCI-Xシステムをイーサネットおよび IEEE 802.3ローカル・エリア・ネッ トワークに 10 Gb/sで接続する光ファイバ・ネットワーク・インタフェー ス・カード(NIC) [1] AB545A PCI-Xシステムをイーサネットおよび IEEE 802.3ローカル・エリア・ネッ トワークに10,100,または1000 Mb/sで接続する4ポートUTP (銅線)ネット ワーク・インタフェース・カード(NIC) AB352A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに10,100,または1000 Mb/sで接続するデュアル・ポートUTP (銅 線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。このカードは,rx4640 のコアIOオプションとしてのみサポートされます。 AD331A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに10,100,または1000 Mb/sで接続するUTP (銅線)ネットワーク・ インタフェース・カード(NIC) AD332A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネッ トワークに10,100,または1000 Mb/sで接続する光ファイバ・ネットワー ク・インタフェース・カード(NIC) AD337A PCIeをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 10,100,または1000 Mb/sで接続するデュアル・ポートUTP (銅線)ネット ワーク・インタフェース・カード(NIC) [1] _____________________________________________________________________________ [1]ブートはサポートしていません。 70 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 AD338A PCIeをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 10,100,または1000 Mb/sで接続するデュアル・ポート光ファイバ・ネッ トワーク・インタフェース・カード(NIC) [1] AD385A PCI-XシステムをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネット ワークに10 Gb/sで接続する光ファイバ・ネットワーク・インタフェース・ カード(NIC)[1] NC364M PCIeをイーサネットおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 10,100,または1000 Mb/sで接続する4ポートUTP (銅線)ネットワーク・イ ンタフェース・カード _____________________________________________________________________________ [1]ブートはサポートしていません。 ファイバ・チャネル・ストレージ・オプション AB378A, 1ポート4Gb Fibre Channelアダプタ; PCI-Xシステムをスイッチ型ファブリ AB378B ックに最大4Gb/sで接続 AB379A, 2ポート4Gb Fibre Channelアダプタ; PCI-Xシステムをスイッチ型ファブリ AB379B ックに4Gb/sで接続 A6826A 2ポート2GB Fibre Channelアダプタ; PCI-Xシステムをスイッチ型ファブリ ックに2Gb/sで接続 AD300A 2ポート4Gb Fibre Channelアダプタ; PCI-Eシステムをスイッチ型ファブリ ックに4Gb/sで接続 AD299A 1ポート4Gb Fibre Channelアダプタ; PCI-Eシステムをスイッチ型ファブリ ックに4Gb/sで接続 AD255A 2ポート4Gb Fibre Channelアダプタ; PCI-Eシステムをスイッチ型ファブリ ックに4Gb/sで接続 403619- 2ポート4Gb Fibre Channelアダプタ;メザニン・ブレード・システムをスイ B21 ッチ型ファブリックに4Gb/sで接続 パラレルSCSIストレージ・オプション A9890A 2チャネルSmart Array 6402 RAIDアダプタ。PCI-XシステムをUltra320バッ クプレーンRAIDに接続。 A9891A 4チャネルSmart Array 6404 RAIDアダプタ。PCI-XシステムをUltra320バッ クプレーンRAIDに接続。 71 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 A7173A 2ポートUltra320 SCSIアダプタ。PCI-XシステムをU320 SCSIバスに接続。 シリアル接続SCSI (SAS)ストレージ・オプション AB036A, 8内部ポートSAS Controller。PCI-Xシステムを内部SASディスクに接続。 AB037A rx2660,rx3600,rx6600,BL860cでコアIOとしてサポート。rx6600のセカ ンダリ内部ストレージ・コントローラ用の部品番号はAB037A。 AD397A, 8内部ポートSmart Array P-400 RAIDアダプタ。PCI-Eシステムを内部SAS AD348A ディスクに接続。rx2660,rx3600,rx6600で代替コアIOとしてサポート。 rx2660の代替コアIO用の部品番号はAD397A。rx3600およびrx6600の代替コ アIO用の部品番号はAD348A。 AD335A 16内部/外部ポートSmart Array P-800 RAIDアダプタ。PCI-EシステムをSAS バックプレーンRAIDに接続。 ストレージ/ネットワーク・コンボ・カード AB290A 2ポートU320 SCSI + 2ポート1000Base-T Combo Card PCI-X AB465A 2ポート2GB Fibre Channel + 2ポート1000Base-T Combo Card PCI-X A9782A 1ポート2GB Fibre Channel + 1ポート1000Base-SX Combo Card PCI-X A9784A 2ポート2GB Fibre Channel + 2ポート1000Base-T Combo Card PCI-X AD193A 1ポート4GB Fibre Channel + 1ポート1000Base-T Combo Card PCI-X AD194A 2ポート4GB Fibre Channel + 2ポート1000Base-T Combo Card PCI-X A9918A 1ポートU320 SCSI + 1ポート1000Base-T Combo Card。rx7620のコアIOとし てサポート。 テープ・デバイス SDLT320 320GB SDLTテープ・ドライブ SDLT600 600GB SDLTテープ・ドライブ Ultrium 400GB LTO Ultrium 2テープ・ドライブ 460 Ultrium 400GB LTO Ultrium 2テープ・ドライブ 448 72 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 Ultrium 400GB LTO Ultrium 2テープ・ブレード 448c Ultrium 800GB LTO Ultrium 3テープ・ドライブ 960 Ultrium 800GB LTO Ultrium 3テープ・ドライブ 920 Ultrium 1.6TB LTO Ultrium 4テープ・ドライブ 1840 DAT72 72GB DATテープ・ドライブ DAT160 160GB DATテープ・ドライブ 1/8 テープ・オートローダ Autoloader VLS6000 仮想テープ・ライブラリ MSL6000 Ultrium/SDLTテープ・ライブラリ MSL2024 Ultriumテープ・ライブラリ MSL2048 Ultriumテープ・ライブラリ MSL8096 Ultriumテープ・ライブラリ ESL E- Ultrium/SDLTテープ・ライブラリ Series EML E- Ultriumテープ・ライブラリ Series 注意: 圧縮能力は2:1のデータ圧縮を想定。 パラレルSCSI/SASストレージ・シェルフ MSA30 14ディスクUltra320シングルバス・エンクロージャ SB MSA30 14ディスクUltra320ダブルバス・エンクロージャ DB 73 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 MSA30MI 14ディスクUltra320 2ノード共有SCSIエンクロージャ[1] MSA60 12 3.5" SASディスク・ストレージ・エンクロージャ MSA70 25 SFF SASディスク・ストレージ・エンクロージャ SB40c ハーフ・ハイトc-Classストレージ・ブレード,6 SFF SASディスク付 _____________________________________________________________________________ [1]シェルフは,Integrityサーバrx2620,rx2660,rx3600,rx6600でのみサポート。 その他のオプション AB552A OpenVMSキーボードおよびマウス A9803A 管理プロセッサ・カード(Out-of-band管理およびベーシック2Dグラフィッ クス用) AB551A Radeon 7500グラフィックス2D/3Dアダプタ AD307A HP Lights-Out Advanced/KVMカード。このカードはrx76xx,rx86xx, Superdomeでサポートされます。 A6869A 1ポートVGA DB15 + 2ポートUSB 2.0 PCIカード。USBポートは,rx76xx, rx86xx,Superdomeでサポート。VGAポートはサポートされません。 25 付録B - OpenVMS Alphaのオプション・ハードウェア この付録では,OpenVMS Alphaでサポートされるオプションを示します。特定のデバイ スで制限があるときにはその旨記載しています。 弊社は,OpenVMS Alpha,DECnet for OpenVMS Alpha,DECnet-Plus for OpenVMS, TCP/IP Services for OpenVMS,およびOpenVMS Clusterソフトウェアでサポートさ れるデバイスの数や種類を変更する権利を保有します。これらのソフトウェア製品 の将来のバージョンや更新では,最低ハードウェア要件が現在のハードウェア要件 とは変わる可能性があります。AlphaまたはVAXハードウェアの構成についての詳細 は,『Systems and Options Catalog』および『Network and Communications Buyers Guide』を参照してください。 詳細な製品情報については,SPD『DECnet for OpenVMS』(SPD 48.48.xx),『DECnet- Plus for OpenVMS』(SPD 50.45.xx,25.03.xx),『TCP/IP Services for OpenVMS』 (SPD 46.46.xx),『OpenVMS Cluster』(SPD 29.78.xx),および『Open3D for OpenVMS Alpha』(SPD 45.08.xx)を参照してください。 端末とターミナル・ライン・インタフェース 74 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 受信データがバッファからあふれないように,端末はASCII制御文字DC1 (XONとも呼び ます)とDC3 (XOFFとも呼びます)を使用して,HP STD 111,Revision Aで定義されてい る同期を行います。VXTウィンドウ端末は,LATトランスポート・プロトコルを使用し た,標準のANSIアプリケーションとX Windows Systemsをサポートします。 OpenVMS Alphaでは,VT200シリーズ,VT300シリーズ,VT400シリーズ,VT500シリー ズ,VXT2000シリーズの各端末がサポートされています。 ディスク 次の表に,OpenVMS Alphaでサポートされるディスク・ドライブ,デバイスがサポート されるバス,デバイスをサポートするOpenVMS Alphaの最低バージョンの一覧を示しま す。 _____________________________________________________________________________ ディス ク ドライ 最低の ブ_________説明_________________バス______OSバージョン_______________________ ESE- 120 MB半導体ディ SDI 1.0 52[3] スク ESE-56 600 MB半導体ディ SDI 1.5 スク ESE-58 960 MB半導体ディ SDI 1.5 スク EZ31 134 MB半導体ディ SCSI 6.2-1H3 スク EZ32 268 MB半導体ディ SCSI 6.2-1H3 スク EZ51R[3] 100 MB 半導体ディ SCSI 1.5 スク EZ54R 467 MB 半導体ディ SCSI 1.5 スク EZ58R 855 MB 半導体ディ SCSI 1.5 スク _____________________________________________________________________________ [3]デバイスはOpenVMS VAXシステム・ディスクとしては使用できません。 75 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ ディス ク ドライ 最低の ブ_________説明_________________バス______OSバージョン_______________________ EZ64 475 MB 半導体ディ SCSI 6.2-1H3 スク EZ69 950 MB 半導体ディ SCSI 6.2-1H3 スク DS-EZ41 134 MB半導体ディ SCSI 6.2-1H3 スク DS-EZ42 268 MB半導体ディ SCSI 6.2-1H3 スク DS- 536 MB半導体ディ SCSI 6.2-1H EZ705 スク DS- 1.07 GB半導体ディ SCSI 6.2-1H3 EZ711 スク DS- 1.6 GB半導体ディ SCSI 6.2-1H3 EZ716 スク PBXRW- 2 GBワイド・ハー UltraSCSI 6.2-1H3 JC ド・ディスク PBXRW- 4 GBワイド・ハー UltraSCSI 6.2-1H3 NB ド・ディスク PBXRW- 9 GBワイド・ハー UltraSCSI 6.2-1H3 SA ド・ディスク PBXRZ- 2 GBナロー・ハー SCSI 6.2-1H3 JC ド・ディスク PBXRZ- 4 GBナロー・ハー SCSI 6.2-1H3 NB ド・ディスク PBXRZ- 9 GBナロー・ハー SCSI 6.2-1H3 SA ド・ディスク 76 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ ディス ク ドライ 最低の ブ_________説明_________________バス______OSバージョン_______________________ RA72 1 GBハード・ディ SDI 1.0 スク RA73 2 GBハード・ディ SDI 1.0 スク RA90 1.2 GBハード・デ SDI 1.0 ィスク RA92 1.5 GBハード・デ SDI 1.0 ィスク RF31 381 MBハード・デ DSSI 1.5 ィスク RF31T 381 MBハード・デ DSSI 1.5 ィスク RF35 800 MBハード・デ DSSI 1.0 ィスク RF36 1.6 GBハード・デ DSSI 6.1 ィスク RF71 400 MBハード・デ DSSI 1.5 ィスク RF72 1 GBハード・ディ DSSI 1.5 スク RF74 3.5 GBハード・デ DSSI 6.1 ィスク RRD42 600 MB読み取り専 SCSI 1.0 用光ディスク・ド ライブ RRD43 680 MB読み取り専 SCSI 6.1 用光ディスク・ド ライブ 77 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ ディス ク ドライ 最低の ブ_________説明_________________バス______OSバージョン_______________________ RRD44 680 MB読み取り専 SCSI 6.1 用光ディスク・ド ライブ RRD45 600 MB 4x読み取り SCSI 6.1 専用光ディスク・ ドライブ RRD46 600 MB 12x読み取 SCSI 6.2-1H3 り専用光ディス ク・ドライブ RRD47 600 MB 32x読み取 SCSI 6.2-1H3 り専用光ディス ク・ドライブ RX23L 1.44 MBディスケッ SCSI 6.2-1H3 ト・ドライブ RX26 2.8 MBディスケッ I82077 1.5-1H1 ト・ドライブ RX26 2.8 MBディスケッ SCSI 1.0 ト・ドライブ RZ1BB 2 GBワイド・ハー UltraSCSI 6.2-1H3 ド・ディスク RZ1CB 4 GBワイド・ハー UltraSCSI 6.2-1H3 ド・ディスク RZ1DB 9 GBワイド・ハー UltraSCSI 6.2-1H3 ド・ディスク RZ23L[3] 121 MBハード・デ SCSI 1.5 ィスク _____________________________________________________________________________ [3]デバイスはOpenVMS VAXシステム・ディスクとしては使用できません。 78 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ ディス ク ドライ 最低の ブ_________説明_________________バス______OSバージョン_______________________ RZ24[1] 209 MBハード・デ SCSI 1.5 ィスク RZ24L 245 MBハード・デ SCSI 1.0 ィスク RZ25 425 MBハード・デ SCSI 1.0 ィスク RZ25L 500 MBハード・デ SCSI 1.5 ィスク RZ25M 540 MBハード・デ SCSI 6.1 ィスク RZ26 1.05 GBハード・デ SCSI 1.0 ィスク RZ26B 1.05 GBハード・デ SCSI 1.5 ィスク RZ26L 1.0 GBハード・デ SCSI 1.5 ィスク RZ26N 1.0 GBハード・デ SCSI 6.2 ィスク RZ28 2.1 GBハード・デ SCSI 1.5 ィスク RZ28B 2.1 GBハード・デ SCSI 1.5 ィスク RZ28D 2.1 GBハード・デ SCSI 6.2 ィスク RZ28L 2 GBナロー・ハー SCSI 6.2-1H3 ド・ディスク _____________________________________________________________________________ [1]このデバイスをDECwindows Motif環境のOpenVMS AlphaまたはVAXのシステム・ディ スクとして使用するためには,個別の調整が必要です。 79 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ ディス ク ドライ 最低の ブ_________説明_________________バス______OSバージョン_______________________ RZ28M 2.1 GBハード・デ SCSI 6.2-1H3 ィスク RZ29B 4.3 GBハード・デ SCSI 6.1 ィスク RZ29L 4 GBナロー・ハー SCSI 6.2-1H3 ド・ディスク RZ40 9 GBナロー・ハー SCSI 6.2-1H3 ド・ディスク RZ55 332 MBハード・デ SCSI 1.0 ィスク RZ56 665 MBハード・デ SCSI 1.0 ィスク RZ57[2] 1 GBハード・ディ SCSI 1.5 スク RZ58 1.35 GBハード・デ SCSI 1.0 ィスク RZ73 2 GBハード・ディ SCSI 1.0 スク RZ2CC 4 GBハード・ディ SCSI 7.1-1H2 スク RZ2DC 9 GBハード・ディ SCSI 7.1-1H2 スク RZ1EF 18 GBハード・ディ SCSI 7.1-1H2 スク _____________________________________________________________________________ [2]ファームウェアの最低リビジョン番号はV6000です。___________________________ 注意: 上記の一覧は現在出荷されているディスク・デバイスおよびテープ・デバイス という点では完全ではありません。一覧は頻繁に変更されます。現在,サポートされ ているディスク・デバイスとテープ・デバイスは,次の個々のAlphaServerのWebペー ジに掲載されているAlphaServer Supported Options Listsに反映されています。 80 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 http://h18002.www1.hp.com/alphaserver/ 目的のAlphaServerをクリックした後,左側の欄の「Technical Information」の下の リンクにアクセスし,「Supported Options」にアクセスできます。そこから,オプシ ョンの種類で並べ替えることができます。 テープ 次の表に,OpenVMS Alphaでサポートされるテープ・ドライブ,デバイスがサポートさ れるバス,デバイスをサポートするOpenVMS Alphaの最低バージョンの一覧を示しま す。 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ TA78 1600/6250 BPI, STI 1.0 STI TU78 TA81 145 MBテープ・ド STI 1.0 ライブ TA90 1.2 GBテープ・カ STI 1.0 ートリッジ・サブ システム(5インチ 200 MBカートリッ ジ) TF85 2.6 GBストリーミ DSSI 6.1 ング・テープ・カ ートリッジ・ドラ イブ TF857 18.2 GBテープ・ DSSI 6.1 カートリッジ・ロ ーダ TF86 6.0 GB DLTテー DSSI 6.1 プ・カートリッジ TF867 42 GB DLTテー DSSI 6.1 プ・ローダ TKZ09 5.0 GB,8mmテー SCSI 1.5 プ・ドライブ 81 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ TKZ9E 1-14 GB,8mmテー SCSI 6.2-1H3 プ・ドライブ TKZ15 Exabyte 8505 8mm SCSI 6.1 テープ・ドライブ TKZ20 2 GB,DC2000テー SCSI 6.1 プ・ドライブ TKZ60 200/400 MB, SCSI 1.0 3480/3490テー プ・ドライブ TKZ61 4.4 GB,3480 SCSI 6.1 /3490テープ・ロ ーダ TKZ62 24 GB,3480/3490 SCSI 6.1 /3490Eテープ・ロ ーダ TL893 18.4 TB,4mm, SCSI 6.2-1H3 DATテープ・ドラ イブ TL894 3.3 TB,4mm,DAT SCSI 6.2-1H3 テープ・ドライブ TL896 12.3 TB,4mm, SCSI 6.2-1H3 DATテープ・ドラ イブ TLZ04 1.2 GB,4mm,DAT SCSI 1.0 テープ・ドライブ TLZ06 4 GB,4mm,DATテ SCSI 1.0 ープ・ドライブ TLZ07 8 GB,4mm,DATテ SCSI 6.1 ープ・ドライブ 82 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ TLZ09 4 GB,DATテー SCSI 6.1 プ・ドライブ TLZ10 12/24 GB,DATテ SCSI 6.2-1H3 ープ・ドライブ TLZ6L 4 GB,3.5イン SCSI 6.1 チ,4mm DATテー プ・ローダ TLZ7L 8 GB,3.5イン SCSI 6.1 チ,4mm DATテー プ・ローダ TLZ9L 32/64 GB,3.5イ SCSI 6.2-1H3 ンチ,4mm DATテ ープ・ローダ TL812 1.92 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 プ・ライブラリ TL822 10.4 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 プ・ライブラリ TL826 7.0 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 プ・ライブラリ DS- 1.12 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 TL890 プ・ライブラリ DS- 700 GB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 TL891 プ・ライブラリ DS- 18.4 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 TL893 プ・ライブラリ DS- 3.3 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 TL894 プ・ライブラリ DS- 6.7 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 TL895 プ・ライブラリ 83 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ DS- 12.3 TB,DLTテー SCSI 6.2-1H3 TL896 プ・ライブラリ TSZ05[1] 1600 bits/inテー SCSI 1.5 プ・ドライブ TSZ07 1600/6250 BPIテ SCSI 1.0 ープ・ドライブ TZ30 95 MB,ハーフ・ SCSI 1.0 ハイトDLTテー プ・ドライブ TZ85 2.6 GB DLTテー SCSI 1.0 プ・ドライブ TZ857 18 GB,DLTテー SCSI 1.0 プ・ローダ TZ86 6.0 GB,DLTテー SCSI 1.5 プ・ドライブ TZ867 42 GB,DLTテー SCSI 1.5 プ・ローダ TZ87 20 GB,DLTテー SCSI 6.1 プ・ドライブ TZ875 100 GB,DLTテー SCSI 6.1 プ・ローダ TZ877 140 GB,DLTテー SCSI 6.1 プ・ローダ TZ88 20/40 GB,DLTテ SCSI 6.2 ープ・ドライブ TZ88N 40/80 GB,DLTテ SCSI 6.2 ープ・ドライブ _____________________________________________________________________________ [1]TSZ05をサポートする最後のバージョンはAlpha Version 6.1です。 84 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ TZ89N 35/70 GB,DLTテ SCSI 6.2-1H3 ープ・ドライブ TZ885 40/80 GB,DLTテ SCSI 6.2-1H2 ープ・ローダ TZ887 40/80 GB,DLTテ SCSI 6.2-1H2 ープ・ローダ TZK08 2.2 GB 8mm,テー SCSI 6.1 プ・ドライブ TZK10 320/525 MB,QIC SCSI 1.0 テープ・ドライブ TZK11 2.0 GB,QICテー SCSI 6.1 プ・ドライブ TZS20 25/50 GB,AIT SCSI 7.1 8mm,テープ・ド ライブ ESL9326 40/80 GB,DLTテ SCSI 7.2 ープ・ライブラ リ・ファミリ ESL9198 40/80 GB,DLTテ SCSI 7.2 ープ・ライブラ リ・ファミリ SDLT 320GB SDLTテー SCSI 7.3-1 320 プ・ドライブ SDLT 600GB SDLTテー SCSI 7.3-2 600 プ・ドライブ Ultrium 400GB LTO SCSI 7.3-2 460 Ultrium 2テ ープ・ドライブ 85 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ Ultrium 400GB LTO SCSI 7.3-2 448 Ultrium 2テ ープ・ドライブ Ultrium 800GB LTO SCSI 7.3-2 960 Ultrium 3テ /FC ープ・ドライブ Ultrium 800GB LTO SCSI 7.3-2 920 Ultrium 3テ /FC ープ・ドライブ Ultrium 1.6TB LTO SCSI 7.3-2 1840 Ultrium 4テ /FC ープ・ドライブ DAT72 72GB DATテープ・ SCSI 7.3-2 ドライブ DAT160 160GB DATテー SCSI 7.3-2 プ・ドライブ 1/8 テープ・オートロ SCSI 7.3-2 Au- ーダ toloader VLS6000 仮想テープ・ライ FC 7.3-2 ブラリ MSL6000 Ultrium/SDLTテー FC 7.3-2 プ・ライブラリ MSL2024 Ultriumテープ・ SCSI 7.3-2 ライブラリ /FC MSL2048 Ultriumテープ・ SCSI 7.3-2 ライブラリ /FC MSL8096 Ultriumテープ・ SCSI 7.3-2 ライブラリ /FC 86 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ 最低の テープ____説明________________バス____OSバージョン___________________________ ESL E- Ultrium/SDLTテー FC 7.3-2 Series プ・ライブラリ EML E- Ultriumテープ・ FC 7.3-2 Series____ライブラリ_________________________________________________________ 注意: 上記の一覧は現在出荷されているディスク・デバイスおよびテープ・デバイス という点では完全ではありません。一覧は頻繁に変更されます。現在,サポートされ ているディスク・デバイスとテープ・デバイスは,次の個々のAlphaServerのWebペー ジに掲載されているAlphaServer Supported Options Listsに反映されています。 http://h18002.www1.hp.com/alphaserver 目的のAlphaServerをクリックした後,左側の欄の「Technical Information」の下の リンクにアクセスし,「Supported Options」にアクセスできます。そこから,オプシ ョンの種類で並べ替えることができます。 ネットワーク・ストレージ・サーバ HS111 StorageWorks FDDI StorageServer HS121 StorageWorks FDDI StorageServer HS211 StorageWorks FDDI StorageServer HS221 StorageWorks FDDI StorageServer HS241 StorageWorks FDDI StorageServer SWXNA StorageWorks FDDI StorageServer InfoServer イーサネットに直接接続し,CD,ハード・ディスク,光磁気ディスク, テープへのアクセスをLAN上のOpenVMSクライアントに提供するハードウ ェア・ソフトウェア統合システムです。最大14のSCSIデバイスをサポー トし,ソフトウェア配布や初期システム・ロード(ISL)に使用できます。 ISLはAlpha専用で,OpenVMS Version 8.2以降のIntegrityプラットフォ ームではサポートされません。詳細は,『InfoServer Software Product Description』(SPD 33.20.xx.)を参照してください。 エンタープライズ・ストレージ・アレイ SWXES StorageWorks Enterprise Storage Array 10000,12000 SWXRA StorageWorks RAID Array 7000,310,450,3000,8000 87 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 コントローラとアダプタ HSC40 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 8.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSC50 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 4.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSC60 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 8.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSC65 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 8.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSC70 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 8.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSC90 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 8.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSC95 MSCPでサービスされるディスクとTMSCPでサービスされるテープ用の階 層型ストレージ・コントローラ(HSCソフトウェアの最低バージョンは 8.1 )。サポートされる構成についてはSPD 42.81.xxを参照してくださ い。 HSD05 DSSIからSCSI-2 FSE StorageWorksへのバス・アダプタ。(ファームウェ アの最低バージョンはX36。) HSD10 DSSIからSCSI-2 FSE StorageWorksへのバス・アダプタ。 HSD30 DSSIベースのStorageWorksコントローラ。3つまでのSCSI-2 FSEポート をサポート(HSDファームウェアの最低バージョンはV15D)。 88 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 HSD50 DSSIベースのStorageWorksコントローラ。6つまでのSCSI-2 FSEポート をサポート(HSDファームウェアの最低バージョンは5.0D)。 HSJ30 CIベースのStorageWorksコントローラ。3つまでのSCSI-2 FSEポートを サポート(HSJファームウェアの最低バージョンはV15J)。 HSJ40 CIベースのStorageWorksコントローラ。6つまでのSCSI-2 FSEポートを サポート(HSJファームウェアの最低バージョンはV15J)。 HSJ50 CIベースのStorageWorksコントローラ。6つまでのSCSI-2 FSEポートを サポート(HSJファームウェアの最低バージョンは5.0J-2以降)。 HSJ80 CIベースのStorageWorksコントローラ。512 MBのキャッシュを搭載 し,2つのCIホスト・ポートをサポート(HSJファームウェアは,最低ACS Version 8.5J-2以降)。 HSZ20 ファースト・ワイド・ディファレンシャルSCSIベースの StorageWorks コントローラ。3つまでのSCSI-2 FSEポートをサポート。 HSZ40-Bx ファースト・ワイド・ディファレンシャルSCSIベースのStorageWorksコ /Cx ントローラ。6つまでのSCSI-2 FSEポートをサポート(HSZファームウェ アの最低バージョンはV2.5Z)。 HSZ50 ファースト・ワイド・ディファレンシャルSCSIベースのStorageWorksコ ントローラ。6つまでのSCSI-2 FSEポートをサポート(HSZファームウェ アの最低バージョンは5.0Z)。 HSZ70 UltraSCSIワイド・ディファレンシャル・ベースのStorageWorksコント ローラ。6つまでのUltraSCSIワイド・シングルエンド・デバイス・ポー トと1つのホスト・ポートをサポート。 HSZ80 UltraSCSIワイド・ディファレンシャル・ベースのStorageWorksコント ローラ。6つまでのUltraSCSIワイド・シングルエンド・デバイス・ポー トと2つのホスト・ポートをサポート。 HSZ22 UltraSCSIワイド・ディファレンシャル・ベースのStorageWorksコント ローラ。2つまでのUltraSCSIワイド・シングルエンド・デバイス・ポー トと2つのホスト・ポートをサポート。 HSG60 Fibre ChannelベースのStorageWorksコントローラ。2つまでの UltraSCSIワイド・シングルエンド・デバイス・ポートと2つのホス ト・ポートをサポート(Version 7.2-1以降)。 89 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 HSG80 Fibre ChannelベースのStorageWorksコントローラ。6つまでの UltraSCSIワイド・シングルエンド・デバイス・ポートと2つのホス ト・ポートをサポート(Version 7.2-1以降)。 HSV110 Fibre ChannelベースのStorageWorks仮想化コントローラ。Fibre Channelネイティブ・デバイス・ポートと2つのホスト・ポートをサ ポート(Version 7.2-2以降)。 KDM70 XMIシステム用マス・ストレージ・コントローラ。8つのSDIポートを搭 載。 KFESA EISAシステム用マス・ストレージ・コントローラ。1つのDSSIポートを 搭載。 KFESB EISAシステム用マス・ストレージ・コントローラ。1つのDSSIポートを 搭載。 KFMSB XMIシステム用マス・ストレージ・コントローラ。2つのDSSIポートを搭 載。 KFPSA PCIシステム用マス・ストレージ・コントローラ。1つのDSSIポートを搭 載(サポートされる最低のバージョンは6.2-1H2)。 KZESC-AA EISAシステム用バックプレーンRAIDコントローラ。1つのSCSI-2 FSEポ ートを搭載。 KZESC-BA EISAシステム用バックプレーンRAIDコントローラ。3つのSCSI-2 FSEポ ートを搭載。 KZMSA XMIシステム用マス・ストレージ・コントローラ。2つのSCSIポートを搭 載(限定的なSCSI-2サポート)。 KZPAA PCIシステム用マス・ストレージ・アダプタ。1つのSCSI-2 FSEポートを 搭載。 KZPBA-CA PCIベース・サーバ用マス・ストレージ・アダプタ。1つのUltraSCSIポ ートを搭載。Version 6.2-1H3およびVersion 7.1-1H1以降で1台のホス トをサポート。 KZPBA-CB PCIベース・サーバ用マス・ストレージ・アダプタ。2つのUltraSCSIポ ートを搭載。Version 6.2-1H3では1台のホストをサポートし,Version 7.1-1H1以降では複数のホストをサポート。 90 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 KZPBA-CC PCI-Xベース・サーバ用マス・ストレージ・アダプタ。2つのUltraSCSI ポートを搭載。Version 7.3以降で複数のホストをサポート。 KZPDA PCIシステム用マス・ストレージ・アダプタ。1つのSCSI-2 FWSEポート を搭載。 KZPEA PCIベース・サーバ用マス・ストレージLVDアダプタ。2つのUltra3 SCSI ポートを搭載。1台のホストのみサポート。Version 7.2-2以降でサポー ト。 KZPSA PCIシステム用マス・ストレージ・アダプタ。1つのSCSI-2 FWDポートを 搭載(Version 6.2-1H3およびVersion 7.1でシステムあたり最大26デバ イス)。 KZPSC-AA PCIシステム用バックプレーンRAIDコントローラ。1つのSCSI-2 FSEポー トを搭載。 KZPSC-BA PCIシステム用バックプレーンRAIDコントローラ。3つのSCSI-2 FSEポー トを搭載。 KZPAC- PCIシステム用1チャネルおよび2チャンネル・バックプレーンRAIDコン AA,CA, トローラ。 CB KZPDC- PCIシステム用Smart ArrayバックプレーンRAIDコントローラ。2つまた BE, は4つのUltra SCSIポートを搭載。 DF KZPEC PCIシステム用U320 Smart ArrayバックプレーンRAIDコントローラ。2つ または4つのUltra SCSIポートを搭載。 KZPCM PCIシステム用マス・ストレージおよびネットワーク・アダプタ。1つの SCSI-2 FSEポート,IEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに接続 するための1つのイーサネット・ポートを搭載(サポートされる最低のバ ージョンは6.2-1H1)。 KZPCA PCIベース・サーバ用マス・ストレージ・アダプタ。1つのUltraSCSI, Ultra-2ポートを搭載。 KGPSA- PCIベース・サーバ用マス・ストレージ・アダプタ。1つのFibre BC,CA, Channelポートを搭載(Version 7.2-1以降)。 DA 91 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 KZTSA TURBOchannelシステム用マス・ストレージ・アダプタ。1つのSCSI-2 FWDポートを搭載。 PB2HA-SA EISAシステム用マス・ストレージ・コントローラ。1つのSCSIポートを 搭載(限定的なSCSI-2のサポート。1 GB以下のメモリが搭載されたAlpha システムのみ)。 PMAZB TURBOchannelシステム用マス・ストレージ・アダプタ。2つのSCSI-2シ ングルエンド・ポートを搭載。 PMAZC TURBOchannelシステム用マス・ストレージ・アダプタ。2つのファース トSCSI-2 FSEポートを搭載。 ハブとスイッチ DWZZH-03 3ポートSCSIハブ DWZZH-05 5ポートSCSIハブ 非同期ターミナル・コントローラ PBXDA-AA 4ポートPCI非同期ターミナル・コントローラ PBXDA-AB 8ポートPCI非同期ターミナル・コントローラ PBXDA-AC 16ポートPCI非同期ターミナル・コントローラ 同期通信コントローラ X.25 for OpenVMS Alpha Systemsソフトウェア製品には,同期デバイス・ドライバが 含まれており,同期通信オプションを使用する場合に必要です。詳細はSPD 47.37.xx を参照してください。 SCC DEC 3000システム上の内蔵同期通信コントローラ DSYT1 2ポートTURBOchannel/同期通信コントローラ DNSES 2ポートEISA/同期通信コントローラ(サポートされる最低バージョンは 6.2-1H2) PBXDD-Ax 2ポートまたは4ポートISA/同期通信コントローラ PBXDI-Ax 2ポートまたは4ポートISA/同期通信コントローラ PBXDP-Ax 2,4,8ポートPCI/同期通信コントローラ グラフィック・オプション 92 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 PBXGK ELSA/GLoria Synergy+グラフィック・オプション。サポートされるPCIベ ースのAlpha WorkstationおよびServerで,2Dアクセラレーションを提 供。 PBXGD PowerStorm 300/500グラフィック・オプション。サポートされるPCIベー スのAlpha WorkstationおよびServerで,3Dアクセラレーションまたは立 体表示機能付きの3Dアクセラレーションを提供。 PBXGF 3DLabs OXYGEN VX1グラフィック・オプション。サポートされるPCIベー スのAlpha WorkstationおよびServerで,2Dアクセラレーションを提供。 PBXGG ATI RADEON 7500 2Dおよび3D,PCIおよびAGPグラフィック・オプショ ン。 OpenGL 1.1は,以下のプラットフォーム上でPowerStorm 350および300グラフィック・ アクセラレータをサポートします。 o XP900 o XP1000 o DS10 o DS20 o DS20e o DS25 o ES40 o ES45 OpenGL 1.2と同等のMesa 3Dグラフィック・ライブラリが,以下のプラットフォーム上 のATI RADEON 7500 PCIグラフィック・アクセラレータでサポートされます。 o DS10 o DS10L o DS15 o DS20e o DS25 o ES40 o ES45 o ES47 o ES80 93 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 o GS1280 OpenGL 1.2は,以下のプラットフォーム上で ATI RADEON 7500 3D AGPグラフィック・アクセラレータをサポートします。 o ES45 o ES47 o ES80 o GS1280 OpenGLは,OpenVMS Alphaオペレーティング・システム・ディストリビューション・キ ットに付属しています。OpenVMS Version 8.2から,3Dグラフィック・ソフトウェアを 実行するのに個別のライセンスは不要になりました。以前のバージョンのOpenVMSで は,3Dグラフィック・ソフトウェアを実行するのに引き続きライセンスが必要です。 ライセンスの部品番号はQL-0ADA9-AAです。 詳細は,『Open3D for OpenVMS Alpha Software Product Description』(SPD 45.08.xx)および『DECwindows Motif Software Product Description』(SPD 42.19.xx)を参照してください。 LANオプション DEGXA-SA, 光ファイバ・ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCI-Xシ -SB ステムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワーク に1000 Mb/sで接続。 DEGXA-TA, UTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCI-Xシス -TB テムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 10,100,あるいは1000 Mb/sで接続。 DEGPA-SA 光ファイバ・ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCI-Xシ ステムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワーク に1000 Mb/sで接続。 DEGPA-TA UTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCI-Xシス テムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 10,100,あるいは1000 Mb/sで接続。 DE600-AA UTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステ ムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 あるいは100 Mb/sで接続。 DE602-AA, デュアル・ポートUTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード -BB (NIC)。PCIシステムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ ネットワークに10あるいは100 Mb/sで接続。 94 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 DE602-TA DE602ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)用のデュアル・ポ ートUTP (銅線)アドオン・ドータ・カード。PCIシステムをEthernet およびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10あるいは100 Mb/sで接続。 DE602-FA DE602ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)用のシングルポー ト・マルチノード光ファイバ・アドオン・ドータ・カード。PCIシステ ムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに100 Mb/sで接続。 DE500-AA, UTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステ -BA ムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 あるいは100 Mb/sで接続。 DE500-FA 光ファイバ・ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシス テムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 100 Mb/sで接続。 DE504-BA 4ポートUTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCI システムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワー クに10または100 Mb/sで接続。 DE500-XA UTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステ ムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 または100 Mb/sで接続。 DE450 ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 DE436 4ポートネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/s で接続。 DE435 ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 DE434 UTP (銅線)ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステ ムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに 10 Mb/sで接続。 DEFPA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステムをANSI FDDIローカル・エリア・ネットワークに 10[D0 Mb/sで接続。 95 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 DAPBA FORE Systems HE155ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。 PCIシステムをATMローカル・エリア・ネットワークに155 Mb/s(OC3)で 接続。 DAPCA FORE Systems HE622ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。 PCIシステムをATMローカル・エリア・ネットワークに622 Mb/s(OC12) で接続。 DGLPB ATMworks 350ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシス テムをATMローカル・エリア・ネットワークに155 Mb/s (OC3)で接続。 DGLPA ATMworks 351ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシス テムをATMローカル・エリア・ネットワークに155 Mb/s (OC3)で接続。 PBXNP-DA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステムをToken Ringローカル・エリア・ネットワークに 4あるいは16 Mb/sで接続。 PBXNP-AA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。PCIシステムをToken Ringローカル・エリア・ネットワークに4あるいは16 Mb/sで接続。 DE205 ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。ISA/EISAシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/s で接続。 DE422 ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。EISAシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 DE425 ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。EISAシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 PB2CA-AA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。EISAシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 DEFEA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。EISAシステムをANSI FDDIローカル・エリア・ネットワークに100 Mb/sで接続。 DW300 ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。EISAバスをToken Ring ローカル・エリア・ネットワークに4あるいは16 Mb/sで接続。 96 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 PMAD ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。TURBOchannelシステ ムをEthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 DEFTA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。TURBOchannelシステム をANSI FDDIローカル・エリア・ネットワークに100 Mb/sで接続。 DEFZA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。TURBOchannelシステム をANSI FDDIローカル・エリア・ネットワークに100 Mb/sで接続。クラ スタ・インターコネクトあるいはブート・デバイスとしてはサポート されない。 DETRA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。TURBOchannelシステム をToken Ringローカル・エリア・ネットワークに 4あるいは16 Mb/sで 接続。 DEFAA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。FUTUREBUS+システムを ANSI FDDIローカル・エリア・ネットワークに100 Mb/sで接続。 DEMNA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。XMIシステムを EthernetおよびIEEE 802.3ローカル・エリア・ネットワークに10 Mb/sで接続。 DEMFA ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)。XMIシステムをANSI FDDIローカル・エリア・ネットワークに100 Mb/sで接続。 CIオプション CIPCA PCI AlphaServerシステム用ネイティブCIアダプタ。1つのCIポートを搭 載(Alphaのみ-サポートされる最低バージョンは6.2-1H2) CIXCD-AC Alpha XMIシステム用ネイティブCIアダプタ(最低マイクロコード・バー ジョンRev 1.0が必要) メモリ・チャネル・オプション CCMAA-AA PCIベースのメモリ・チャネル・コントローラ CCMAA-BA PCIベースのメモリ・チャネル・コントローラ CCMHA-AA メモリ・チャネル・ハブ(4ライン)カード CCMLA-AA メモリ・チャネル・ハブ(CCMHA-AA)で使用するメモリ・チャネル・ライ ン・カード 97 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 CCMAB-AA PCIベースのメモリ・チャネル2コントローラ CCMHB-AA メモリ・チャネル2ハブ(4ライン)カード CCMLB-AA メモリ・チャネル2ハブ(CCMHB-AA)で使用するメモリ・チャネル2ライ ン・カード その他 PC4XD-AA パラレルおよびシリアル・ポート・アダプタ PMTCE TURBOchannelエクステンダ 26 付録C - OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversの SANソリューシ ョン この付録では,OpenVMS AlphaおよびOpenVMS for Integrity Serversでサポートされ ているSAN構成要素について説明します。 エンタープライズ・ストレージ・アレイ EMA StorageWorks Enterprise Modular Array 1200,1600 EVA StorageWorks Enterprise Virtual Array 3000,4000,5000,6000, 8000 MSA StorageWorks Modular Storage Array 1000,1500 (注意: OpenVMSで MSA1500をサポートするためには,MSAファームウェアのバージョン7が最 低限必要です。) XP StorageWorks XP Storage Array 128/1024,48/512,10000,12000 アダプタとスイッチ MDR StorageWorks Modular Data Router。SCSIテープ・デバイスおよびFC テープ・デバイスをFCスイッチに接続するために使用。 NSR StorageWorks Network Storage Router。SCSIテープ・デバイスおよび FCテープ・デバイスをFCスイッチに接続するために使用。 DSGGA-AA/B 8/16ポートFibre Channelスイッチ DSGGD 16ポート2 GB Fibre Channelスイッチ 98 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 Bシリー HP StorageWorksでサポートされる,SANベースのFCスイッチ。Webサイ ズ,Mシリ ト http://www.hp.com/go/storageで参照可能な新しいバリエーション ーズ,Cシ リーズ・ス イッチ SANに接続されるテープ・ライブラリ EML-Eシリ エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ーズ ESL-Eシリ エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ーズ ESL9595 エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ESL9322 エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ESL9326 エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ESL9198 エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ESL630e エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ ESL712e エンタープライズ・ストレージ・ライブラリ MSL2024 ビジネス・クラス・ライブラリ MSL4048 ビジネス・クラス・ライブラリ MSL8096 ビジネス・クラス・ライブラリ MSL5000シ モジュラ・ストレージ・ライブラリ リーズ MSL6000シ モジュラ・ストレージ・ライブラリ リーズ VLS 6000 エンタープライズ仮想テープ・ライブラリ 注意: OpenVMSは,HP StorageWorksテープ・ライブラリ内で,SDLTテープ・ドライブ とUltrium 460/960テープ・ドライブの両方をサポートしています。 SANに接続されるテープ・ライブラリについての詳細は,次のWebサイトを参照してく ださい。 http://www.hp.com/go/storage 99 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 略語 APMP Adaptive Partitioned Multi-Processing ATA AT/Attachment ATAPI ATA Packet Interface COM Component Object Model DLT Digital Linear Tape DSSI DIGITAL Storage Systems Interconnect EISA Extended Industry Standard Architecture FDDI Fiber Distributed Data Interface FSE Fast Single Ended (SCSI) FWD Fast-Wide Differential (SCSI) GigE Gigabit Ethernet IDE Integrated Device (またはDrive) Electronics IEEE Institute of Electrical and Electronics Engineers I80277 Intel[R] 82077 PC Compatible Floppy Interface LVD Low Voltage Differential MSCP Mass Storage Control Protocol NCS National Character Set PCI Peripheral Component Interconnect QIC Quarter Inch Cartridge RAID Redundant Array of Independent Disks RPC Remote Procedure Call RMS Record Management Services 100 HP OpenVMS Alpha Version 8.3 SPD 25.C4.23 HP OpenVMS Version 8.3-1H1 for Integrity Servers ソフトウェア仕様書 SDI Standard Drive Interface SMP Symmetric Multiprocessing STI Standard Tape Interface TFF Terminal Fallback Facility TIE Translated Image Environment TMSCP Tape Mass Storage Control Protocol USB Universal Serial Bus VLM Very Large Memory XMI Extended Memory Interconnect 27 保証 本ソフトウェアについては,弊社所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提 供されます。 (c) 2007 Hewlett-Packard Development Company,L.P. 本ドキュメントの著作権はHewlett-Packard Development Company,L.P.が保有してお り,本ドキュメント中の解説および表はHewlett-Packard Development Company,L.P. の文書による許可なしに,その全体または一部を,いかなる場合にも再版あるいは複 製することを禁じます。 また,本ドキュメントに記載されている事項は,予告なく変更されることがあります ので,あらかじめご承知おきください。万一,本ドキュメントの記述に誤りがあった 場合でも,弊社は一切その責任を負いかねます。 日本ヒューレット・パッカードは,弊社または弊社の指定する会社から納入された機 器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合,その性能あるいは信頼性について 一切責任を負いかねます。 本ドキュメントで解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライセンス契 約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許可されます。 Intelは米国Intel社の商標です。JavaおよびJavaをベースにしたすべての商標およ びロゴは,米国および他の国におけるSun Microsystems社の商標です。Microsoft Windowsは米国Microsoft社の商標です。UNIXは,The Open Groupの商標です。 101