1 製品概要 Digital PHIGS (Programmers Hierarchical Interactive Graphics System) (旧 称DEC PHIGS)はオペレーティング・システムをプラットフォームとする洗練された3 次元グラフィックスサポートシステムで,階層的グラフィックデータの定義・変更・ 組織化・表示を行うことができます。Digital PHIGSはこのデータを概念中心的なデー タベースにおいて処理します。 Digital PHIGS forは,デバイス独立型の3次元グラフィックスの国際標準1988 ANSI/ISO PHIGS標準に準拠しており, Digital PHIGSは,デバイスから独立しているため,1つのプログラムが,ソースコー ドを変えずに,異なるデバイス上でグラフィック出力を行うことができます。Digital PHIGSによってサポートされているグラフィック出力フォーマットには,次のものが含 まれます。 o CGM (コンピュータ・グラフィック・メタファイル) o DDIF (DECの文書交換フォーマット) o Hewlett-Packard[R] Graphics Language (HP-GL) o PostScript Digital PHIGSには,グラフィックデータを作成・処理するための次の4つの言語バイ ンディングが提供されています。- ISO Fortran, ISO C, Ada, DEC C (Cバインディン グのDEC版)およびPHIGS$ (言語独立バインディング)。 PHIGS標準が規定する機能の他に,Digital PHIGSはPHIGS PLUS機能,およ び,GM/EDSエクステンションを提供します。これらの機能とエクステンションに は,下記が含まれます。 o 陰線/陰面除去(HLHSR) o ライティング,シェーディング,デプス・キューイング o 追加プリミティブ 円 円弧 三角ストリップ 四辺形メッシュ インデックスポリゴン DIGITAL 1996年 4月 15日 トリムされた/トリムされていないNURB (非ユニフォーム有理Bスプライン) この追加機能によって,これらのグラフィックはグラフィックライブラリにおいて提 供されるため,アプリケーションソフトウェアは複雑なグラフィックを生成する必要 がなくなります。 1.0.1 PEXサポート Digital PHIGSでは,DECのPEXバージョン5.0およびPEXバージョン5.1各サーバへの出 力がサポートされています。 1.0.2 エレメントとストラクチャー Digital PHIGSにおいて,データの最小成分はエレメントです。1つ以上のエレメント を,グラフィックオブジェクトを描写する1つのストラクチャーにまとめることができ ます。Digital PHIGSがサポートするエレメントには,出力プリミティブ(折れ線,ポ リマーカー,等),属性,変形およびクリッピング,ストラクチャー制御,アプリケ ーションデータが含まれます。これらのエレメントはアプリケーションプログラムに よっていつでも編集できます。 ストラクチャーは,ストラクチャーストアと呼ばれるグラフィックデータベースに保 存されています。グラフィック出力は,ストラクチャー・トラバーサルメカニズムに よって作成されます。このメカニズムはストラクチャーストアにあるエレメントを解 釈し,それらをスクリーンに表示します。このメカニズムをストラクチャーモードと 呼びます。 Digital PHIGSには,即時モードと呼ばれる交互トラバーサルメカニズムが備えられて います。このモードでは,PHIGSエレメントがストラクチャーストアに置かれることな く,画面上で直接生成されます。 1.0.3 出力プリミティブ Digital PHIGSでは,基本的な2次元および3次元グラフィック成分をストラクチャース トア内に作成するための様々な出力基本要素が提供されています。これらのエレメン トは以下のとおりです。 2 注釈テ - モデリング座標から,常に読み取りが可能な正常化されたプロジェ キスト クション座標に変換されたテキスト。このテキストは8ビット(半 角)もしくは16ビット(全角)にすることが可能であり,様々なフ ォントや向きで表示することができます。テキストの位置は,変換 によって影響されますが,テキストサイズは影響を受けません。 セル配 - 個別の色を持つ2次元または3次元のセルの配列(Open GLワークステ 列 ーションのみ)。 円弧 - 中点と半径,および開始角度と終了角度によって規定される円弧。 塗りつ - 中点と半径によって規定される塗りつぶされた円領域。 ぶされ た円 楕円弧 - 中点と,主軸と副軸ベクトル,および開始角度と終了角度によって 規定される円弧。 塗りつ - 中点と,主軸と副軸ベクトルによって規定される塗りつぶされた楕 ぶされ 円。 た楕円 塗りつ - 空白か,もしくは一様な色やハッチ(細かい平行線)で塗りつぶさ ぶし領 れた多角形領域。この領域のエッジは定義されておらず,制御する 域 こともできません。このプリミティブの変形を使って,塗りつぶさ れた領域の形を特定し,パフォーマンスを最適化することができま す。 塗りつ - 単一の実体として扱われる穴もしくはバラバラの区域を持つ多角形 ぶし領 領域の集合。エッジ属性を制御することができます。このプリミテ 域の集 ィブの変形を使って,塗りつぶされた領域集合の形を特定し,パフ 合 ォーマンスを最適化することができます。 3 インデ - 多角形の集合(nonplanarの場合あり)。これによって,PHIGSが共 ックス 有された頂点を利用することが可能になります。 多角形 NURB - 非ユニフォーム有理Bスプライン。これは,3次元曲線もしくは曲面 で,ユーザが特定した制御点や,近似基準,場合によってトリミン グ曲線によって作成されます。 ピック - X11ディスプレイのためにフォーマットされたピックスマップエレメ スマッ ント。 プ 折れ線 - 連結された線の集合で,一連の点によって定義されます。線種,線 幅,色,シェーディング属性が定義されます。 折れ線 - 折れ線の集合。 集合 ポリマ - 画面に必要な点を1つ以上マークできる記号。タイプ,サイズ,スケ ーカ ール,色属性が定義されます。 四辺形 - 網目の形で,隣の四辺形とエッジを共有している四辺形の列。 メッシ ュ テキス - モデリング座標空間の所定の位置にある文字列。この列は8ビット ト (半角)と16ビット(全角)のいずれにすることも可能です。ま た,様々なフォントや向きで表示することが可能です。テキストの サイズは,変換によって影響されます。 三角形 - 三角形の連続。ストリップにおいて,それぞれは次の三角形とエッ ストリ ジを共有します。 ップ 4 1.0.4 属性 それぞれの出力プリミティブエレメントは,プリミティブの外観を制御する属性エレ メントの関連集合を持っています。属性は,グループ(バンドル)単位,もしくは個 別に定義できます。属性の例を次にあげます。 線種 - 線のスタイル,たとえば,点線やダッシュ 線幅 - 線の幅 色 - 線色。あらかじめ設定してある色の中から1つ選択できます。また は,必要なRGBの輝度を指定して,カラーデバイス上の特定の色を定 義できます。 文字 - テキスト属性。フォント,文字スペース,高さ,角度,パス,文字 属性 揃えなど。 1.0.5 変形とビュー Digital PHIGSでは,自らの「モデリング」調整システムを使ってオブジェクトの定義 を行うことが可能です。変形機能は,これらのオブジェクトを,互いに関連させなが ら「ワールド」座標調整システムに置くために提供されています。 ワールド座標調整はどのようなスケールでも設定できます。たとえば,最大レンジ0か ら1000.0まで設定可能なアプリケーションもあれば,レンジを0.01から0.1までに限定 することができるアプリケーションもあります。Digital PHIGSでは,ワールド調整か ら,使用中のディスプレイに合わせた調整に自動切替できます。 ユーザは,画面上のピクチャーの位置やサイズだけではなく,1つ以上のディスプレ イ画面に同じオブジェクトを同時に複数表示し,そのビューを制御することができま す。さらに,標準PHIGSビューイングモデルの場合はディスプレイにストラクチャーを 置くことができますが,それだけではなく,特定のビューにもストラクチャーを置く ことが可能です。Digital PHIGSでは,この処理のための機能が提供されています。 1.0.6 モデリングクリップ モデリングクリップの機能を使うと,ビューの変形を行う前にクリッピングの限定範 囲を定義することができます。設定値はアプリケーションによって,ワールド座標系 の中で単純にも複雑にも設定可能です。この機能が利用できるのはOpenGLワークステ ーションのみです。 5 1.0.7 制御機能 制御機能は,Digital PHIGS環境や,ワークステーション環境,グラフィックディスプ レイに関係のあるシステム管理タスクを行うのに役立ちます。これらのタスクには, アプリケーションから求められた場合にDigital PHIGSをオン・オフしたり,ストラク チャーストアから1つ以上の論理デバイスに流れるグラフィックデータのフローの方向 を定めたりすることが含まれます。 1.0.8 照会機能 Digital PHIGSには,完全な照会機能のセットが含まれています。これらの機能は, PHIGSの状態,ストラクチャーストア,アーカイブ容量,ワークステーションの性能, ワークステーションの状態に関するデータ収集のために使います。これはデバイスか ら独立したモジュラーなプログラムを開発するために欠かすことのできないデータで す。 1.0.9 ストラクチャーの検索と照会 Digital PHIGSでは,ストラクチャーストアを探すために以下の方法をとることができ ます。 o エレメント照会機能-この機能により,エレメントの種類,大きさ,内容を含むス トラクチャーに関する包括的な情報を得ることができます。 o エレメントサーチ機能-この機能により,指定したエレメント1つだけを使って,ス トラクチャーを検索することができます。 o 増加的空間サーチ(ISS)機能-この機能により,与えられた範疇に該当するエレメン トに基づいて,ストラクチャーのネットワークの中から次にグラフィック出力され るものを検索することができます。この機能が利用できるのはOpenGLワークステー ションのみです。 6 1.0.10 エスケープ機能 エスケープ機能はDigital PHIGSに含まれており,PHIG標準に提供されていない機能へ のアクセスを可能にします。Digital PHIGSのエスケープ機能には次のものがありま す。 o アンチ・エイリアス機能 o バッチクイックアップデート o ダブルバッファリング制御 o トランスパレンシー o バックグラウンド・ピックスマップ制御 o ユーザ定義線種 o ユーザ定義マーカータイプ o レンダーエレメントレンジ 1.0.11 論理入力デバイス Digital PHIGSでは,次の論理入力デバイスからの同時入力および非同時入力がサポー トされています。 ロケー - これを使ってディスプレイ上の点を選択することができます。 タ ストロ - これを使ってディスプレイ上に一連の点を入力することができます。 ーク バリュ - これを使って(たとえば,ラジオダイアル上のある位置までポインタ エータ をスライドさせることによって)所定の範囲から実数を選択できま す。 チョイ - これを使ってメニューの中の選択肢から特定の項目を選ぶことができ ス ます。 7 ストリ - たとえば,これを使ってプロンプトに対して文字列を入力することが ング できます。 ピック - これを使って,画面上で見ることができるオブジェクトを選択できま す。返された情報は,ストラクチャー識別子,ピック識別子,ストラ クチャー・ネットワークの各レベルのためのエレメント番号で構成さ れています。 1.0.12 ネームセット 個々のグラフィックエレメントについて,ハイライティング,表示・非表示,選択す べきかどうかを決定する際に,これらをグループにまとめる場合があります。Digital PHIGSでは,ネームセットを使ってグループ化を行います。たとえば,建築用製図にお いて,すべての暖房用パイプをあるネームセットの下にまとめ,すべての水道パイプ を別のネームセットの下にまとめることができます。これによって,これらのパイプ の集合をグループ単位で画面から隠したり,選択したり,ハイライト表示したりする ことが可能になります。 1.0.13 アーカイブ容量 Digital PHIGSには,ストラクチャーストアの全てもしくはその一部を永久的に保管で きる保管ファイル用のインタフェースが備えられています。ストラクチャーストアへ は,後から同一のアプリケーションもしくは他のアプリケーションを使ってアクセス することができます。アーカイブファイルは以下の目的に使用できます。 o セッション間でグラフィック情報を保存・復元する。 o Digital PHIGSの互換性を持つバージョン同士の間でグラフィック情報を転送す る。 o Digital PHIGSのアプリケーション同士の間でグラフィック情報を転送する。 o 付随する非グラフィック情報を保存する。 8 1.0.14 文字フォント Digital PHIGSには,一連のストローク精度文字フォントが含まれています。これらの 文字フォントは,Naval Surface Weapons Laboratoryのアレン・V・ハーシェイ博士に よって作成され,DECでは,国立標準局から提供を受けました。 1.0.15 言語バインディング Digital PHIGSの諸機能は,PHIG標準では「バインディング」と呼ばれているサブルー チンコールの5つのセットによってアクセスできます。バインディングは以下のとおり です。 o 最終PHIGS ANSI/ISO Cバインディング標準に準拠したISO Cバインディング。 o (Digital PHIGSの旧バージョンとの互換性のために作成された)PHIGS Cバインデ ィングのドラフト版に準拠したDEC Cバインディング。 o 最終PHIGS ANSI/ISO Fortranバインディング標準に準拠したISO Fortranバインデ ィング。 o PHIGS ANSI/ISO Adaバインディング標準のドラフト版に準拠したAdaバインディン グ。 o DEC指定のPHIGS$バインディング ISO Fortran, ISO C,およびAdaのバインディング・インタフェースを使うことで,ISO Fortran, ISO C,またはAdaで書かれたDigital PHIGSアプリケーションを,他のオペレ ーティング・システムでも使用することができます。ただし,オペレーティング・シ ステムがDigital PHIGSと適合するこれらのバインディングを実行中であることが条件 です。ISO CおよびDEC C言語バインディングへの呼び出しは,同じアプリケーション 内にある他の言語バインディングへの呼び出しとミックスできないことにご注意くだ さい。 1.0.16 コンピュータグラフィック・メタファイル(CGM)の出力 Digital PHIGSでは,ANSI標準フォーマット(ANSI X3.122-1986)のコンピュータグラ フィック・メタファイル(CGM)を使ったデータの保存をサポートしています。また, Digital PHIGSでは,以下のフォーマットでのCGM出力をサポートしています。 o クリア・テキストの符号化――このフォーマットで保存されたグラフィック出力デ ータは,共通のテキストエディタを使って手軽に,作成・表示・変更できます。こ 9 のフォーマットは,テキストファイルのみの転送をサポートするネットワークを通 じてグラフィック出力データを転送するのに適しています。 o 文字の符号化――グラフィック出力データは,ファイルのサイズを小さくするため に,通例このフォーマットで保存されます。このフォーマットは特に,バイナリ転 送をサポートしないネットワークを通じて転送を行うのに適しています。 o バイナリの符号化――このフォーマットで保存されたグラフィック出力データは大 変コンパクトで,最も速く読み書きできます。しかしこのフォーマットは,各バイ トの8ビット全部に意味があるため,コミュニケーションラインを通して転送する のには適していません。 2 標準への準拠 Digital PHIGSは次の標準に適合しています。 o MIT X Window Systemバージョン11リリース5 (X11R5). o PEXバージョン5.0および5.1. o ISO Cバインディングは最終PHIGS ANSI/ISO CバインディングISO/IEC 9593-4:1991 に適合しています。 o ISO Fortranバインディングは最終PHIGS ANSI/ISO FortranバインディングISO/IEC 9593-1:1989に適合しています。 o AdaバインディングはPHIGS ANSI/ISO AdaバインディングISO/IEC 9593-3:1990に適 合しています。 3 ハードウェアの必要条件 Digital PHIGSでは,以下の装置をサポートしています。 10 _____________________________________________________________________________ サポートするグラフィ ックス グラフィックス プロセッサ______________アクセラレータ_______________________________________ DEC 3000 Model 300 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-L1 Alpha Workstation _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 300L Alpha Workstation _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 300LX ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-L1 Alpha Workstation _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 300X ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-L1 Alpha Workstation _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 400 AlphaServer _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 400 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-M2, ZLX-L1, Alpha Workstation ZLX-L2 _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 500 AlphaServer _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 500 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-M2, ZLX-L1, Alpha Workstation ZLX-L2 _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 500X AlphaServer _____________________________________________________________________________ 11 _____________________________________________________________________________ サポートするグラフィ ックス グラフィックス プロセッサ______________アクセラレータ_______________________________________ DEC 3000 Model 600 AlphaServer _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 600 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-M2, ZLX-L1, Alpha Workstation ZLX-L2 _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 700 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-M2, ZLX-L1, Alpha Workstation ZLX-L2 _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 800 AlphaServer _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 800 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-M2, ZLX-L1, Alpha Workstation ZLX-L2 _____________________________________________________________________________ DEC 3000 Model 900 ZLX-E1, ZLX-E2, ZLX-E3, ZLX-M1, ZLX-M2, ZLX-L1, Alpha Workstation ZLX-L2 _____________________________________________________________________________ DEC 4000 Model 610 Alpha System _____________________________________________________________________________ DEC 4000 Model 700 AlphaServer _____________________________________________________________________________ DEC 7000 Model 610 Alpha System _____________________________________________________________________________ 12 _____________________________________________________________________________ サポートするグラフィ ックス グラフィックス プロセッサ______________アクセラレータ_______________________________________ DEC 10000 Model 610 Alpha System _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2 200 4/100 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1,ZLXp-L2 200 4/166 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2 200 4/233 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2 250 4/266 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-L1, ZLXp-L2, PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 255/233 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-L1, ZLXp-L2, PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 255/300 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2 400 4/233 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-L1, ZLXp-L2, PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 500/266 _____________________________________________________________________________ 13 _____________________________________________________________________________ サポートするグラフィ ックス グラフィックス プロセッサ______________アクセラレータ_______________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-L1, ZLXp-L2, PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 500/333 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2, 600 5/266 PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2, 600 5/300 PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaStation ZLXp-E1, ZLXp-E2, ZLXp-E3, ZLXp-L1, ZLXp-L2, 600 5/333 PowerStorm 3D30, PowerStorm 4D20 _____________________________________________________________________________ Digital AlphaServer 2100 4/200および 4/275________________________________________________________________________ 3.0.1 必要なディスクの空き容量 以下に示すように,Digital PHIGSに必要なディスクの空き容量は,インストールする キットによって異なります。 これらの数値は,システムディスク上に必要なディスクの空き容量を表します。数値 は近似値で,実際のサイズはユーザのシステム環境や構成,ソフトウェアのオプショ ンによって変動します。クライアントとサーバの両方が同一システム上で実行されて いる場合,32 MBです。システムによって異なりますが,典型的なハードウェア構成用 にお勧めするメモリサイズは64 MB以上です。 システム構成とアプリケーションのパフォーマンスから来る条件によって,システム 上に必要なメモリは次のように決まります。 o もしサーバ(アプリケーションを表示しているコンポーネント)が別のシステム上 にある場合,ソフトウェアがインストールされ実行されているクライアントのシス テム上で必要なメモリは少なくなります。 14 o システムのパフォーマンス改善を望む場合や,いくつかのアプリケーションを同時 に起動する場合は,必要なメモリが増えます。 4 ハードウェアのオプション グラフィック周辺セット(32ファンクションキーボックスと8ダイアルボックス) Digital PHIGSでは,様々なインタラクティブ・デバイスやハードコピー・デバイスが サポートされています。グラフィック出力を表示するために,下記のデバイスの少な くとも1つが必要です。 対応するシクセルデバイス o Digital DEClaser 1100, 2100, 2150, 2200, 2250, 2300, 2400の各レーザープリ ンタ o Digital LN03およびLN03S-UAアップグレードキット o Digital LN03 PLUSレーザープリンタ o Digital LN03S-JAレーザープリンタ o Digital LA50 (アスペクト比は2:1に限定) o Digital LA75 o Digital LA84 o Digital LA86 o Digital LA100 o Digital LA280 o Digital LA324 (カラーシクセルプリンタ) o Digital LA380 対応するHewlett-Packard製グラフィック言語デバイス o Digital LVP16ペン・プロッタ o HP7475 Hewlett-Packardペン・プロッタ o HP7550 Hewlett-Packardペン・プロッタ 15 o HP7580 Hewlett-Packardペン・プロッタ o HP7585 Hewlett-Packardペン・プロッタ o LASERGRAPHICS[R] MPS-2000フィルム記録装置 対応するHewlett-Packard PCL Level 4デバイス o Hewlett-Packard LaserJet[R] II 対応するPostScriptプリンタ o Apple LaserWriter o Apple LaserWriter Plus o Digital DEClaser 1150, 2150, 2250 o Digital LN03R ScriptPrinter o Digital LPS20レーザープリンタ o Digital LPS20-GJレーザープリンタ o Digital LPS32レーザープリンタ o Digital LPS40レーザープリンタ o Digital LPS40-AJレーザープリンタ o Digital LPS40-DJレーザープリンタ 5 ソフトウェアの必要条件 6 オプションのソフトウェア 注: これらの製品の中には,オペレーティング・システムの特定のバージョンに依存 しているものがあります。どのバージョンが必要なのかを判断するためには,該当す る製品のSPDを参照してください。 16 7 バージョンの更新に伴う注意事項 本製品の将来のバージョンに関しては,ハードウェアとソフトウェアの最低必要条件 が,現バージョンとは異なる可能性があります。 8 配布メディア 9 注文のご案内 * は変動する欄を示します。利用できるライセンス,サービス,メディアに関する追 加情報は,該当する価格書を参照してください。 10 ソフトウェアのライセンス供与 Digital PHIGSは開発キットとランタイムオンリーキットという2つの形で入手できま す。どちらのキットもライセンス契約のもとでのみユーザに供給されます。 開発キットライセンスがあれば,自分専用のグラフィックアプリケーションを開発 し,実行することができます。ランタイム・オンリーキットライセンスがあれば,完 全なDigital PHIGS製品がインストールされたシステム上で開発されたアプリケーシ ョンを実行することができます。結果として,ランタイム・オンリーキットライセン スは,開発キットライセンスよりもシステム当たりかなり割安なコストで利用できま す。 10.0.1 ライセンス管理機構のサポート Digital PHIGSでは,のライセンス管理機構(LMF)をサポートしています。この機構に よって,Digital PHIGS用のライセンスユニットが次のように割り当てられます。 o 開発オプション用――個人使用および無制限使用 o ランライム・オンリー(RTO)オプション用――同時使用および無制限使用 個人使用ライセンスを持っていれば,許可を受けた個人ひとりがDigital PHIGSを使 用できます。同時使用ライセンスを持っている場合,一度にDigital PHIGSを使用で きるのは一人だけです。無制限使用ライセンスを持っている場合は,何人でも同時 にDigital PHIGSを使用できます。 17 ライセンス管理機構についての詳細は,を参照してください。DECのライセンス供与の 条件や方針についてさらに詳しくお知りになりたい方は,最寄りの日本DECの支店,営 業所までお問い合わせください。 11 ソフトウェア製品サービス DECでは様々な種類のサービスを提供しています。詳しくは,最寄りの日本DECの支 店,営業所にお問い合わせください。 12 ソフトウェアの保証 本書(SPD)のソフトウェア保証に関する付録の中で説明されているように,このソフ トウェア製品の保証は,Digital PHIGSのライセンスをご購入の際に,DECによって提 供されます。 この文書に記されている情報はリリース時に有効なものです。最新情報をお知りにな りたい場合は,最寄りの日本DECの支店,営業所にお問い合わせください。 [R] はApple Computer, Inc.の登録商標です。 [R] Hewlett-Packard, HP, HP-GL, およびLaserJetはHewlett-Packard Companyの登 録商標です。 [R] LASERGRAPHICS MPS-2000はLaser Graphics, Inc.の登録商標です。 [R] MotifおよびOSF/1はOpen Software Foundation, Inc.の登録商標です。 [R] PostScriptはAdobe Systems, Incorporatedの登録商標です。 [TM] X Window Systemはマサチューセッツ工科大学の商標です。 [TM] Bookreader, DDIF, DEC, DEC Ada, DEC Fortran, DEC C, DEC PHIGS, DEClaser, Digital, LN03, LN03 PLUS, LN03 ScriptPrinter, LVP16,およ びDIGITALロゴはDigital Equipment Corporationの商標です。 (c)1996 Digital Equipment Corporation. All Rights Reserved. 18