COMPAQ Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 この仕様書は,次の2つのソフトウェア製品について説明します。 o 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-6 o 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-6 「製品の説明」の項では両製品に共通の機能について説明しています。両者に違いが ある場合は特に明記してあります。 1 製品の説明 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS (DECwindows Motif)デスクトップ環境 は,Motifをベースとした,日本語Compaq OpenVMS Alphaオペレーティング・システム および日本語Compaq OpenVMS VAXオペレーティング・システム用のグラフィカル・ユ ーザ・インタフェース(GUI)です。このインタフェースではマウスを使用することによ って,日本語OpenVMS Alphaおよび日本語OpenVMS VAXとの対話的処理ができるように なっています。DECwindowsにはデスクトップ・アプリケーションが統合されており, OpenVMSユーザに基本的なデスクトップ・ツールを提供します。各アプリケーションを 使用することによって,このユーザ・インタフェースの優れた操作性をご理解いただ くことができます。 日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaには,CDE (共通デスクトップ環境)仕様 から派生した,New Desktop環境が提供されています。CDEは複数のプラットフォーム 間で,エンド・ユーザおよびアプリケーション開発者用の一貫したユーザ・インタフ ェースを定義し,提供するものです。 旧バージョンのDECwindows MotifのGUIも継続して使用することができます。これを DECwindowsデスクトップと呼びます。OpenVMS VAXシステムでは,DECwindowsデスクト ップだけしか提供されていません。OpenVMS Alphaシステムでは,省略時にどちらのデ スクトップを起動するかを選択することができます。また,DECwindowsの再起動時に もデスクトップを切り替えることができます。 New DesktopおよびDECwindowsデスクトップは,業界標準として広範に認められたGUI であるOSF/Motifを採用したものです。 DECwindowsデスクトップには,MotifおよびXUIの2つのウィンドウ・マネージャが提供 されており,簡単に切り替えることができます。生産性を向上するDECwindowsアプリ ケーションはMotifツールキットを使用しますが,XUIウィンドウ・マネージャととも に動作することもできます。 2001年7月 AE-PVF6E-TE 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 日本語Compaq DECwindows Motif V1.2-6のレイヤード製品は,CDE Motif 1.0ツールキ ット(OSF/Motifリリース1.2.5)とXコンソーシアム仕様X Window System V 11リリース 5 (X11 R5)の実行時サポート,プログラミング・サポートを提供しています。また, OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIツールキット,X11 R4の実行時サポートを提供して います。 DECwindows Motifの旧バージョンで提供されていたOSF/Motifリリース1.2.2,1.2.3の 各ツールキット用に開発されたプログラムは,CDE Motif 1.0ツールキットとの互換性 を持っています。すなわち,システム固有のアプリケーションを含むXUIおよびMotif のアプリケーションを実行することができます。さらに,OpenVMS Alphaシステムで は,変換アプリケーションを実行することもできます(変換アプリケーションの実行に ついての詳細は,本書の「変換イメージ環境」の項を参照してください)。 DECwindows Motifの一環としてサポートされているX Window System規格には,X11ネ ットワーク・プロトコル,ワークステーション用の基本フォント・セット,Xlibプロ グラミング・ライブラリおよびXツールキット・ライブラリ用のC言語バインディング が含まれています。 クライアント・ライブラリのX11ネットワーク・プロトコルのサポートおよびディスプ レイ・サーバ構成要素により,OpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaの両オペレーティン グ・システムでの,分散ネットワークに接続されている他のX11準拠のシステムとの相 互運用性を提供します。 DECwindows Motifは,X Window Systemに固有のクライアント/サーバ分散システムを サポートしています。クライアント/サーバ・モデルの各ノード間で通信を行うトラン スポート機能により,X Window Systemのクライアントを1つのノードで実行し,その 出力を別のノードに表示することができます。日本語DECwindows Motif V1.2-6は, ローカル共有メモリ,DECnet,TCP/IP (弊社の日本語Compaq TCP/IP Services for OpenVMS,またはMultiNetなどの他社製品を使用)の3種類のトランスポート・インタフ ェースを提供します。また,ユーザ独自のトランスポート・サブシステムおよびトラ ンスポート・インタフェースを組み込むこともできます。 別売のDECwindows MotifアプリケーションあるいはXアプリケーションを,DECwindows Motifシステムで実行可能であるかどうか不明の場合は,各アプリケーションの『ソフ トウェア仕様書』を参照してください。 1.1 基本的な構成要素 DECwindows Motifのユーザ環境には,次の4つの基本的な構成要素があります。 o セッション・マネージャ セッション・マネージャは,DECwindowsワークステーションで最上位のユーザ・イン タフェースとなります。セッション・マネージャからアプリケーションの起動,セッ ションのカスタマイズ,セキュリティ管理が可能です。さらに,セッション・マネー ジャでは,英語以外のDECwindows Motif各国語キットをご注文いただき,これをイン ストールし,使用ライセンスを登録している場合,サポートされているDECwindowsア プリケーション用のユーザ・インタフェース言語を指定することもできます。 2 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 各国語に翻訳されているDECwindows Motifのデスクトップ・アプリケーションのユー ザ・インタフェースについての詳細は,その各国語キットの『ソフトウェア仕様書』 を参照してください。DECwindows Motif各国語キットの『ソフトウェア仕様書』で は,各国語キットに含まれているその国独自のハードウェアおよびソフトウェアのサ ポートについても説明しています。 o ウィンドウ・マネージャ ウィンドウ・マネージャで,ウィンドウのサイズの変更,ウィンドウの移動が可能で す。OSF/Motifのウィンドウ・マネージャが標準のウィンドウ・マネージャになってい ますが,代わりに,DECwindows XUIウィンドウ・マネージャを選択することもできま す。ウィンドウ・マネージャは,ユーザ毎に個別に選択することもできますし,シス テム管理者によりシステム全体で有効なものを選択することもできます。 o ファイルビュー OpenVMSファイル・システムのGUIであるファイルビューにより,ファイル・システム 内の自由な移動,および操作が可能です。 o 漢字端末エミュレータ 漢字端末エミュレータはVT320端末エミュレータであり,ワークステーションで従来の 文字セル・インタフェースによる既存のOpenVMS機能およびアプリケーションを利用 できるようにします。これは,ReGISおよびsixelに対応していますが,VT340とは完 全な互換性がありません。VT52,VT100,VT220,VT320クラスの端末用に作成され, OpenVMS端末ドライバ機能を使用しているプログラムは,変更を加えなくても漢字端 末エミュレータのウィンドウで動作させることができます。漢字端末エミュレータに は,マウスによるカーソルの位置合わせ,変更可能な画面サイズ,漢字端末エミュレ ータおよび他のDECwindows Motifアプリケーション間でのテキストのカット・アン ド・ペーストなど,ワークステーション指向の各機能も提供されています。 1.2 日本語OpenVMS VAX V5.5-2対応 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5以降は日本語OpenVMS VAX V5.5-2に対応しています。 それまで日本語OpenVMS VAX V5.5-2で使用可能な日本語DECwindows MotifはV1.0, V1.1*およびV1.2-4Aでした。それ以外のV1.2,V1.2-3およびV1.2-4は日本語OpenVMS VAX V5.5-2に対応していませんでした。 西暦2000年以降も日本語OpenVMS VAX V5.5-2上で日本語DECwindows Motifをご使用に なる場合は,V1.2-4Aに西暦2000年対応パッチを適用するか,西暦2000年に対応してい る本バージョンの日本語DECwindows Motifをご使用ください。 3 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 1.3 Extended File Specifications (Alphaのみ) Extended File Specifications (EFS)は,オプションとして,OpenVMSのファイル名 と属性を,Microsoft Windowsのファイル名と属性に一致するように拡張します。EFS は,Compaq Advanced Server for OpenVMSと一緒に使用することにより,OpenVMSシス テムが,Microsoft Windowsクライアントに対して,完全なファイル・サーバとして 機能できるようにします。さらに,EFSを使用すると,OpenVMSシステムの管理者は, OpenVMSのアカウントからMicrosoft Windowsのファイルに対してOpenVMSシステム管 理機能を実行することができます。この機能は,主にCompaq Advanced Server for OpenVMSで使用するためのものですが,DCLコマンドのサブセットを使用して,EFSファ イル名を作成したり操作したりすることができます。これらのコマンドの一覧につい ては,OpenVMSオペレーティング・システムに関するドキュメントを参照してくださ い。 2 New Desktop (Alphaのみ) New Desktop環境は,CDE (共通デスクトップ環境)仕様から派生したものです。CDE は,CDE Motif 1.0ツールキット(OSF/Motifリリース1.2.5)およびX11 R5をベースにし た完全なデスクトップ環境を提供します。 New Desktopは,CDE仕様のユーザ・インタフェースおよびエンド・ユーザの操作環境 に重点を置いています。New Desktopを使用する場合は,OpenVMS Alpha V6.2以降のバ ージョンが必要です。 起動時にDECwindows Motifログイン・ボックスあるいはNew Desktopログイン・ボック スのいずれかが表示されます。インストレーション後は,いつでもデスクトップを切 り替えることができます。 New Desktopで既存のOSF/Motifリリース1.2.3アプリケーションを実行するために, 既存のアプリケーションの再コンパイルおよび再リンクを行う必要はありません。ま た,アプリケーションのソース・コードを変更することなく,New Desktopに対する既 存のアプリケーションの基本的な統合を行うことができます。 次のCDE構成要素が,本リリースのNew Desktopに組み込まれています。 o アプリケーション - dtlogin:ログイン・マネージャ,dtgreet - dthello:ログイン・マネージャとウィンドウ・マネージャとの間に表示される 挨拶画面 - dtscreen:スクリーン・セーバ画面 - dtpad:エディタ - dtclock:デジタル時計 - dtsession:セッション・マネージャ - dtstyle:スタイル・マネージャ - dtwm:ウィンドウ・マネージャ,コントロール・パネル 4 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 - dtfile:ファイル・マネージャ,アプリケーション・マネージャ - dtcalc:電卓 - dticon:アイコン・エディタ - dtcreate:アクション・データベースへの記入項目作成ツール - dthelpview:ヘルプ・ビューア - [セキュリティ]オプション:ローカル・ワークステーションにアプリケーション を表示する許可をユーザに与えるための設定あるいは変更を行う,スタイル・ マネージャの新しいオプション - [キーボードの選択]ダイアログ・ボックス - [入力サーバの選択]ダイアログ・ボックス - 保存および復元機能を持つDECwindowsアプリケーション - dthelpgen:フロントパネルのヘルプ・ビューアで表示させる,ヘルプ・ボリュ ーム作成用ユーティリティ - dthelptag: HelpTag付きのソース・ファイルを実行時ヘルプ・ファイルにコン パイルするアプリケーション - dximageview o ライブラリ - dthelp:ヘルプ・ユーティリティ機能 - dtsvc:関連ユーティリティ・ルーチン - dtwidget: CDEカスタム・ウィジェット 次のCDE構成要素が既存のDECwindows Motifアプリケーションに置き換わります。 o dtmail - DECwindowsメール・プログラムに置き換わります。 o dtcm - DECwindowsカレンダに置き換わります。 o dtterm - DECwindows漢字端末エミュレータに置き換わります。 o 印刷マネージャ- DECwindows印刷ウィジェットに置き換わります。 次のCDE構成要素は,New Desktopには組み込まれていません。 o アプリケーション・ビルダ o ToolTalk -内部で一部のToolTalk機能をエミュレートするICCM (Inter-Client Communications Manual)転送メカニズムを実現していますが,これを基にToolTalk メッセージ送信サービスAPIを開発に使用することはできません。 o ウィンドウ処理Kornシェル o MIME (多目的インターネット・メール拡張機能)サポート 5 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 2.1 デスクトップの生産性向上機能 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSは,コンピュータの操作方法を習得しや すい共通の外観および操作性を採用した,統合デスクトップ・アプリケーションを提 供しています。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6では,次のデスクトップ・アプ リケーションを利用することができます。 o ブックリーダ-オンラインで配付,格納されているドキュメントの内容を表示する ためのツールです。 o 電卓-基本的な科学計算用の電卓。 o カレンダ-個人用のスケジュール管理システム。 o カード管理-オンラインのアドレス帳や電話帳と同様の,デスクトップのカード索 引またはカード式にデータを整理するファイル。 o 時計-アラーム付きのアナログ式またはデジタル式の時計。 o コンピュータ支援学習-初心者のMotifユーザのためのオンライン・チュートリア ル。ユーザは,マウスの使用方法やMotifを使用して簡単な操作を行う方法を学習 することができます。 o メール・プログラム- OpenVMSメール・プログラム機能のDECwindowsユーザ・イン タフェース。 o メッセージ・ウィンドウ-メール受信の通知やシステム管理者のメッセージなどシ ステムのメッセージを表示するウィンドウ。 o ノートパッド-簡素なテキスト・エディタ。 o ペイント-簡素なビットマップのグラフィックス・エディタ。 o 画面印刷-画面の画像を取り込むツール。画像の直接印刷,およびファイルへの保 管が可能です。 o パズル-数字の入ったタイルで遊ぶゲーム。 o DECsound -録音メッセージ,音声メッセージ,音声メールを再生したり,音声メッ セージを文書に組み込んだりできる,使いやすいアプリケーション。なおDECsound のGUIは英語です。DECsoundはTURBOチャネル・システムでのみ使用することができ ます。 2.2 Webブラウザのサポート 日本語DECwindows Motifで使用可能なWebブラウザは,ハードウェア・プラットフォー ムおよびOpenVMSオペレーティング・システムのバージョンによって異なります。 日本語DECwindows Motif V1.2-3,V1.2-4,V1.2-5, V1.2-6の各ライセンスは,1 CPU でのNetscape Navigator for OpenVMSの使用を許可します。Webブラウザのオプション や可用性についての詳細は,『日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSリリー ス・ノート』を参照してください。 6 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 2.3 MITユーティリティ・プログラムのサポート MITユーティリティ・プログラム,ビットマップ,MIT X11リリース4およびリリース 5の各種ユーティリティ・ライブラリが,日本語DECwindows Motifレイヤード製品の DECW$UTILSディレクトリに置かれています。さらに,日本語DECwindows Motifでは, ウィンドウの内容のキャプキャおよび印刷が可能なXPR (X Print)ユーティリティが提 供されています。 2.4 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSのヘルプ・システム 日本語DECwindows Motifのヘルプ・システムでは,従来と同じブックリーダを使用し てヘルプを表示したり,ヘルプ情報を取り出したりすることができます。このヘル プ・システムには目次があり,ホットスポットから他のヘルプ・トピックを表示させ ることもできます。 DECwindowsアプリケーションは,DECwindows Motifのヘルプ・システムを使用してい ます。ヘルプを起動すると,ヘルプ・メニューあるいはコンテキスト・ヘルプからブ ックリーダが起動して,ヘルプ・トピックが表示されます。 2.5 各国語サポート DECwindows Motifでは標準の英語に加え,各国語対応のユーザ・インタフェースが提 供されています。オプション製品あるいは対応している各国語の構成が利用可能かど うかについての最新の情報は,最寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせくださ い。各国語キットについての詳細は,その言語の『ソフトウェア仕様書』を参照して ください。また,本書の「注文方法」および「ソフトウェアのライセンス契約」の項 も参照してください。 2.6 プログラミング支援 日本語DECwindows Motif環境には,アプリケーション開発者が利用できる多種多様な プログラミング用のライブラリあるいはツールが組み込まれています。ライブラリは 共有可能イメージの形式で提供されています。CDE Motif 1.0 (OSF/Motifリリース 1.2.5)プログラミング支援ツールは提供されていますが,OSF/Motifリリース1.1.3, リリース1.2.2,リリース1.2.3,XUIプログラミング支援ツールは組み込まれていませ ん。 次の3種類に分類されるライブラリが用意されています。 o XlibあるいはIntrinsicsなどの標準X Window Systemライブラリ(Xツールキット)。 o Motifユーザ・インタフェースのスタイルを踏襲した,アプリケーション開発を支 援するCDE Motif 1.0ツールキット。 o 拡張機能を提供する,次のような弊社の付加価値ライブラリ。 - Compaq (Digital) OSF/Motif (DXm)拡張機能 - CDA 7 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 - アプリケーションを,XUIインタフェース用からOSF/Motifユーザ・インタフェ ース用に変換する移植ツール。 以上の各構成要素は,アプリケーションの必要に応じてどのようにも組み合わせて使 用することもできます。また,各構成要素が種々のプログラミング言語のツールを使 用することもできます。 次の各プログラミング言語用のMotif言語バインディングが用意されています。 o Compaq Fortran for OpenVMS VAXおよびCompaq Fortran for OpenVMS Alpha o Compaq Pascal for OpenVMS VAXおよびCompaq Pascal for OpenVMS Alpha o Compaq C for OpenVMS VAXおよびCompaq C for OpenVMS Alpha さらに,The Open Group提供のCヘッダ・ファイルがDEC C++とともに動作するように 変更されています。PascalおよびFortranの各バインディングがDECwindows Motifキッ トに含まれており,Compaq Ada for OpenVMS (VAXおよびAlpha)レイヤード製品では, OSF/Motifの"strongly typed" Ada言語バインディングが提供されています。 その他のプログラミング支援ツールについては,DECW$EXAMPLES_JA_JPディレクトリの サンプル・プログラムを参照してください。 o Motifウィジェット・セットのサンプル・プログラム o X11 R4およびX11 R5プログラミング・サンプル(Xlibサンプル) o 弊社提供のサンプル・プログラム プログラミング支援ライブラリ 以下の各項ではプログラミング支援ライブラリについて説明します。 X Window System (X)プログラミングによる支援 DECwindows Motifに組み込まれているX Window System互換Xプログラミング・ライブ ラリ(Xlib)には,基本的なリソース管理(ウィンドウ,カラーマップ,入力デバイス) およびビットマップのグラフィックス・サービスが含まれており,プロシージャ・ラ イブラリにはXネットワーク・プロトコルのマッピングが定義されています。 X Window System Intrinsicsによる支援 X Window System Intrinsicsライブラリには,Xコンソーシアムのリリース5 (R5) Intrinsics (Xツールキット)が含まれています。Xツールキットは,ウィジェットとい うユーザ・インタフェース・オブジェクトの作成を可能とする下位ルーチンを提供し ています。 OSF/Motifユーザ・インタフェースによるプログラミング支援 OSF/Motifは,弊社および他社製のソフトウェア用のDECwindows仕様のユーザ・インタ フェースであり,グラフィックスが含まれるアプリケーションの表現に関する約束と スタイルを制定するものです。アプリケーションはMotifの構成要素を使用して,外観 と操作性がほとんど同一のユーザ・インタフェースを構築します。 8 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 『OSF/Motifスタイル・ガイド』(Prentice-Hallから出版されている業界標準のリファ レンス・マニュアル)では,一貫性のある統合されたOSF/Motifアプリケーションを構 築するための,原理,原則,構成要素について説明しています。さらに,『OSF/Motif スタイル・ガイド(DECwindows追補版)』には,OSF/Motifユーザ・インタフェースのス タイルに関するその他の情報が記載されています。また,日本語DECwindows Motifで 弊社が提供しているその他の機能に関するガイドラインも記載されています。また, 英語以外の言語を使用してOSF/Motifアプリケーションを作成する開発者のために,弊 社の用語対訳集も記載されています。 OSF/Motifのスタイルのコンセプトは,OSF/Motifツールキットによって実現していま す。DECwindows MotifにはOSF/MotifとXUIの2つのツールキットが含まれており,XUI ツールキットだけでなくCDE Motif 1.0 (OSF/Motifリリース1.2.5),OSF/Motifリリー ス1.2.3,リリース1.2.2,リリース1.1.3の各ツールキットにはアプリケーションの実 行時サポートが提供されています。OSF/MotifツールキットはX Toolkit Intrinsicsを ベースにしており,次の3種類の構成要素が含まれています。 o スクロール・バー,メニュー,プッシュ・ボタンなど,ユーザ・インタフェースの 共通オブジェクトを実現するためのOSF/Motifウィジェットおよびガジェット。 o カット・アンド・ペーストなどの共通操作を実行するための機能を提供する,ユー ティリティ・ルーチン。 o ユーザ・インタフェース定義ファイルを読み込んで,定義ファイルの内容を基にし てウィジェットやガジェットを作成するための,リソース・マネージャ・ルーチ ン。 OSF/Motifツールキットは,OSF/MotifのUIL (ユーザ・インタフェース言語)コンパイ ラとともに使用されます。このコンパイラが作成するユーザ・インタフェース定義フ ァイルには,DECwindowsアプリケーションの形式を説明するデータが含まれていま す。これらのUILファイルにより,メニュー項目名などのOSF/Motifツールキットのウ ィジェットおよびガジェットに関するデータを,ツールキットおよびアプリケーショ ンの実行時コードとは別に保存することもできます。この機能により,アプリケーシ ョン開発者はユーザ・インタフェースのプロトタイプを設計して,簡単に変更した り,アプリケーションの機能と形式を別にしたり,ソース・ファイルの再コンパイル が不要な変換可能ソフトウェアに対応することができます。 Compaq OSF/Motif拡張機能 日本語DECwindows Motif製品には,OSFでは用意されていない弊社独自に開発したウィ ジェットおよび実行時ルーチンが付け加えられているため,標準OSF/Motifよりも高機 能なものとなっています。次の各ウィジェットにより,DECwindowsの一般的に使用さ れる一部の機能で,共通のDECwindowsインターフェースを実現しています。 o ユーザが種々のカラー・モデルを使用して色の選択,および混ぜ合わせを可能とす る,カラー・ミックス(Color Mix)・ウィジェット。 o 英語以外の言語で左から右へ書く文字セットだけでなく,右から左へ書く文字セッ トをサポートする,複合文字列テキスト(Compound String Text)・ウィジェット。 9 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 o アプリケーションが一貫した方法で該当するヘルプ・テキストを表示できるよ うにする,ヘルプ(Help)・ウィジェット。このウィジェットは,旧バージョンの DECwindows Motif for OpenVMS V 1.0とも互換性があり,DECwindows Motifのヘル プ・システムに置き換えられたものです。 o アプリケーションが一貫した形式でファイルを印刷できるようにする印刷(Print) ウィジェット。 o 階層情報を表示するためにアプリケーションが使用するSVN (Structured Visual Navigation)ウィジェット。 実行時ルーチンには,ユーザがブックリーダを使用してオンライン・ヘルプ・ファイ ルを表示できる,日本語DECwindows Motifヘルプ・システムの3種類の呼び出しルーチ ンがあります。 変換イメージ環境(Alphaのみ) 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaでは,DECwindows Motif V 1.1お よびXUI VAXのイメージをバイナリ変換したプログラムを動作できるようにする,一 連のサービスが提供されています。これらのプログラムは日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaシステムではほとんどすべてのユーザ・モード機能を実行 することができますが,変換イメージとともに使用される日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの共有可能イメージは,固有のイメージとともに使用される 共有可能イメージとは異なり,互換性がありません。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaのソフトウェアを使用する固有のイメージおよび変換イメージは, 1つのプロセス内で共用することはできません。 特別のソース・コードを必要とすることなく,TIE (変換イメージ環境)が浮動小数点 レジスタ,条件コード,例外処理,ASTなどのVAXアーキテクチャとAlphaアーキテクチ ャ間の相違点を自動的に修正します。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaで提供されるTIEは,他のマシン で変換されたイメージを実行することができます。 XUIからMotifへの移植ツール プログラマ用に,アプリケーションをMotifへ移植しやすくするためのツールが用意さ れています。これらのツールは,入力ソース・ファイルに現れるXUI名を正しいMotif 名に置き換えます。 CDA (複合ドキュメント・アーキテクチャ)プログラミング・サポート CDAツールキットは,複合テキスト,グラフィックス,イメージを含むような複合ド キュメント・ファイルをアプリケーションが作成したり,読み書きするためのアクセ ス・ルーチンを提供します。この複合ドキュメント・ファイルは,単にこのような情 報をディスク上に保存するためだけではなく,アプリケーション間でのデータ交換 や,高解像度のグラフィックス印刷のための中間ファイルとしても使用することがで きます。 機能強化したXウィンドウDisplay PostScript (XDPS) 10 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 DECwindows Motifの以前のバージョンで提供されていたDisplay PostScriptシステム は,日本語DECwindows Motif V1.2-6からは提供されません。詳細については,『日本 語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』を参照してください。 OpenVMS拡張サポート用DECwindows X11ディスプレイ・サーバ OpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaの両オペレーティング・システムでX11サーバのプロ トコルが実現されています。OpenVMS VAX V6.0の時点では,OpenVMS VAXのX11ディス プレイ・サーバは,すべてのX11プロトコルに加えて,リリース4 (R4)およびリリース 5 (R5)の多くの基本コードと拡張オプションのいくつかをサポートしています。これ に対して,OpenVMS AlphaのDECwindows X11ディスプレイ・サーバは,Xウインドウ・ システムのバージョン11リリース6 (X11R6)ディスプレイ・サーバの直接的な移植版 で,いくつかの拡張オプションが付いています。 DECwindows X11ディスプレイ・サーバはOpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaオペレーテ ィング・システム・キットのオプション製品です。DECwindows X11ディスプレイ・サ ーバは,デバイス・ドライバおよびフォントも含めて,OpenVMS VAXまたはOpenVMS Alphaオペレーティング・システムのインストレーションの際に,選択してインストー ルすることができます。 DECwindows X11ディスプレイ・サーバでは,以下の拡張をサポートしています。これ らの拡張のクライアント・ライブラリは,Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX およびCompaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaのレイヤード製品に含まれます。 o AccessX (Alphaのみ): 当社の定義による"AccessX"は,Xサーバを拡張して,身体の不自由なユーザのため にキーボード機能を強化します。 o MITmisc: Xコンソーシアムの定義による"MIT-SUNDRY-NO-NSTANDARD"は,ユーザがサーバのバ グ互換性モードを選択,設定できるようにします。 o MIT-SHM (Alphaのみ): Xコンソーシアムの定義による"MIT-SHM"は,メモリ上のXイメージをクライアント およびサーバが共用することを可能にします。 o Multibuffering: Xコンソーシアムの定義による"Multi-Buffering"は,ディスプレイ・サーバを拡張 してマルチ・バッファ・イメージに対するサポートを実現します。 o Shape (Alphaのみ): Xコンソーシアムの定義による"SHAPE"は,通常の四角なウィンドウ以外の形のウイ ンドウをプログラムが作成することを可能にします。 o X Imaging Extension (バージョン3): 11 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 弊社が定義し,Xコンソーシアムに登録されている"XIE"は,ディスプレイ・サーバ を拡張して,ISL (Image Services Library)のイメージ操作のためにハードウェア またはソフトウェアのサポートを提供できるようにします。 o XTRAP: 弊社で定義し,Xコンソーシアムに登録されている"DEC-XTRAP"は,ディスプレイ・ サーバを拡張して,DTM (Compaq Digital Test Manager)のような自動試験用プロ グラムに対するサポートを実現します。 日本語DECwindows Motif for OpenVMSのドキュメント 日本語DECwindows Motifのドキュメントは,ユーザ・ドキュメント・セットとプログ ラマ・ドキュメント・セットから構成されています。どちらのドキュメント・セット もDECwindows Motif for OpenVMS VAXとOpenVMS Alphaの両方のオペレーティング・シ ステムに対応しています。 プログラマ・ドキュメントには業界標準のリファレンス・マニュアルと,Compaq作成 のDECwindows Motif固有のドキュメントがあります。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6キットでは,Compaq作成のドキュメントだけが一緒に出荷されま す。 ドキュメントはハードコピー版とCD-ROMの両方で提供されています。DECwindows Motif for OpenVMSをCD-ROMで注文する場合には,Compaq作成のユーザ・ドキュメン トとプログラマ・ドキュメントの両方がBookreader形式で届けられます。DECwindows Motifを磁気テープ・メディアで注文する場合には,ハードコピー版のユーザ・ドキュ メントのみが届けられます。プログラマ・ドキュメントは別に注文する必要がありま す。 CDEドキュメント CDE (共通デスクトップ環境)のマニュアルは,New Desktopのサポートで提供されま す。これらのマニュアルは,DECwindows MotifのCD-ROMキットにHTML形式で格納され ており,ブラウザで読むことができます。日本語DECwindows Motifのハードコピー版 のドキュメント・セットには含まれていません。 CDEのドキュメントとリファレンス・ページに記述されているすべての情報がNew Desktopに当てはまるわけではないことに注意してください。New Desktopについての 正確な説明は,『New Desktop使用概説書』を参照してください。 DECwindows Motifのドキュメントについての説明は,『Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Documentation Overview』を参照してください。 12 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 3 必要なハードウェア 日本語DECwindows Motifは対応する任意のプロセッサ上で実行することができます が,ディスプレイ装置としてワークステーション,Microsoft Windowsベースのパソコ ン,マッキントッシュ,X端末のいずれかが必要です。以上のディスプレイ装置は,X Window System V 11リリース4 (R4)あるいはリリース5 (R5)準拠のディスプレイ・サ ーバを実行していることが必要です。 3.0.1 対応しているVAXプロセッサおよびAlphaプロセッサ DECwindows MotifはOpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaの両オペレーティング・シ ステムの『ソフトウェア仕様書』(Alphaの場合はSPD 41.87.xx,VAXの場合はSPD 25.01.xx)に記載されているすべてのVAXおよびAlphaプロセッサに対応しています。ま た,「対応していないプロセッサ」の項に記載されたプロセッサの一部の例外にも対 応しています。 対応していないプロセッサ 以下のプロセッサでは日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-6の処 理速度が遅くなるため,対応していません。 MicroVAX II MicroVAX 2000 VAXstation II VAXstation 2000 VAXstation 8000 VAX-11/725 VAX-11/730 VAX-11/750 VAX-11/780 VAX-11/782 VAX-11/785 3.1 ディスクの必要な空き容量(ブロック・クラスタ・サイズ単位) 3.1.1 Alphaシステムの場合 日本語DECwindows Motif 105,000ブロック のインストールに必要な 空き容量 日本語DECwindows Motif 103,000ブロック の永続的な使用に必要な 空き容量 13 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 日本語Compaq OpenVMS Alphaおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの全機能をサポートするには,最低550 MB以上が望ましいシステム・ディスクの 空き容量です。ただし,日本語DECwindows Motif環境のサブセットもインストールす ることができます。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-6をイ ンストールすると,次の構成要素の全部,または任意のものを選んでインストールす ることができます。 o 実行時サポート・ファイル(基本キット) - 30,300ブロック。これは日本語 DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの各アプリケーションのAlpha演算サー バ上での実行時サポートを提供するもので,インストールに不可欠な構成要素で す。 o New Desktop - 18,500ブロック。これは,New Desktop環境を使用できるようにす るオプションの構成要素で,アプリケーションやAPI (アプリケーション・プログ ラミング・インタフェース)が入っています。 o 変換イメージ・サポート- 11,500ブロック。 o キーマップ-700ブロック。このオプションにより,日本語専用キーボードに対応で きるようになります。 o 75 DPIフォント-24,800ブロック。75 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォン ト。 o 100 DPIフォント-19,000ブロック。100 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォ ント。 3.1.2 VAXシステムの場合 日本語DECwindows Motif 55,000ブロック のインストールに必要な 空き容量 日本語DECwindows Motif 53,000ブロック の永続的な使用に必要な 空き容量 日本語Compaq OpenVMS VAXおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXの 全機能をサポートするには,最低300 MB以上が望ましいシステム・ディスクの空き容 量です。ただし,日本語DECwindows Motif環境のサブセットもインストールすること ができます。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-6をインストー ルすると,次の構成要素の全部,または任意のものを選んでインストールすることが できます。 o DECwindows Motif実行時サポート・ファイル(基本キット) - 24,000ブロック。こ れは日本語DECwindows Motif for OpenVMS VAXの各アプリケーションのVAX演算サ ーバ上での実行用のサポートを提供するもので,インストールに不可欠な構成要素 です。DECwindowsデスクトップの各アプリケーションとライブラリが入っていま す。 14 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 o キーマップ-200ブロック。このオプションにより,日本語専用キーボードに対応で きるようになります。 o 75 DPIフォント-16,800ブロック。75 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォン ト。 o 100 DPIフォント-14,000ブロック。100 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォ ント。 以上のブロック単位のサイズは,システム・ディスクに必要な空き容量を表します。 記載のサイズは概算値で,実際のサイズはご使用のシステムの環境,構成,ソフトウ ェアのオプションなどにより異なる場合があります。 3.2 必要なメモリ 3.2.1 Alphaシステムの場合 システム・ユーザが日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaを,日本語 Compaq OpenVMS Alphaにインストールして起動し,ログインするために最低限必要な メモリは64 MBですが,より高速に処理するには128 MBを装着することを推奨します。 アプリケーションを遠隔で実行するには,アプリケーションをローカル・ワークステ ーションで表示中に,そのアプリケーションを実行するもう1つのシステムが必要で す。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaを実行中の日本語OpenVMS Alpha システムの処理速度およびメモリ使用量は,システムの構成とウィンドウやアプリケ ーションの使用量により異なります。 なお,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの今後のバージョンでは, 必要なメモリ量が変更される場合があることにご注意ください。 3.2.1.1 VAXシステムの場合 システム・ユーザが日本語Compaq DECwindows Motiffor OpenVMS VAXを,日本語 Compaq OpenVMS VAXにインストールして起動し,ログインするために最低限必要なメ モリは16 MBですが,より高速に処理するには32 MBを装着することを推奨します。ア プリケーションを遠隔で実行するには,アプリケーションを表示させるローカル・ワ ークステーションとともに,そのアプリケーションを実行するための1つのシステムが 必要です。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXを実行中の日本語OpenVMS VAXシス テムの処理速度とメモリ使用量は,システムの構成とウィンドウおよびアプリケーシ ョンの使用量により異なります。 なお,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXの今後のバージョンでの必要 なメモリ量は,変更される場合があることにご注意ください。 15 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 3.3 複数画面構成のサポート Alphaシステムでは,複数画面構成が複数のグラフィックス・オプションをサポートす る1台のワークステーションから構成されます。グラフィックス・オプションは,グラ フィックス・コントローラおよびモニタから構成されます。複数画面構成では,すべ てのグラフィックス・カードが同じモデルでなければならないことに注意してくださ い。複数画面をサポートするワークステーションについての詳細は,最寄りの弊社の 各支店/営業所に問い合わせるか,または次のURLから製品情報を参照してください。 http://www.compaq.com 3.4 周辺装置 VSXXX-AB タブレット(マウスに代わる) VSXXX-JA ヘッドホン VSXXX-AA マウス VSXXX-FA マウス 3.5 クラスタ環境 本レイヤード製品は,正規のライセンスを持つOpenVMS Cluster構成の上にインストー ルされている場合,機能上の制限を受けません。本ソフトウェアで必要とされるハー ドウェアについては「必要なハードウェア」の項に記述されているとおりです。 注意: VAXcluster構成については『OpenVMS Cluster Software Product Description』(SPD 29.78.xx)に詳しく説明されています。また,この構成にはCI, EthernetおよびMixed Interconnect構成が含まれます。 4 必要なソフトウェア 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6は,次のオペレーティング・シ ステムに対応しています。 o OpenVMS VAX V5.5-2および日本語OpenVMS VAX V5.5-2 o OpenVMS VAX V6.2および日本語OpenVMS VAX V6.2 o OpenVMS VAX V7.1および日本語OpenVMS VAX V7.1 o OpenVMS VAX V7.2および日本語OpenVMS VAX V7.2 o OpenVMS VAX V7.3および日本語OpenVMS VAX V7.3 o OpenVMS Alpha V6.2および日本語OpenVMS Alpha V6.2 o OpenVMS Alpha V7.1-2および日本語OpenVMS Alpha V7.1-2 16 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 o Compaq OpenVMS Alpha V7.2-1および日本語Compaq OpenVMS Alpha V7.2-1 o Compaq OpenVMS Alpha V7.3および日本語Compaq OpenVMS Alpha V7.3 なお,OpenVMS V6.2以降では対応するバージョンのOpenVMS I18nキットもインストー ルする必要があります。 5 オプション・ソフトウェア o Compaq PATHWORKS 32 (SPD 56.33.xx) o 日本語Compaq TCP/IP Services for OpenVMS (SPD 46.46.xx) o Compaq DECnet-Plus for OpenVMS (SPD 25.03.xx) o Compaq DECnet for OpenVMS (Phase IV) (SPD 48.48.xx) 6 今後のバージョンで必要なハードウェアおよびソフトウェア 今後のバージョンで最低限必要なハードウェアおよびソフトウェアは,現行バージョ ンのものとは異なる可能性があります。 7 提供媒体 日本語Compaq DECwindows Motif V1.2-6ソフトウェアは次の媒体でスタンドアロン・ レイヤード製品として提供されます。 o CD-ROM また,この製品はOpenVMSソフトウェア・プロダクト・ライブラリ (Consolidated Software Distribution)のCD-ROMでも提供されています。 8 注文情報 詳細については,最寄りの弊社の各支店/営業所までお問い合わせください。 9 ソフトウェア・ライセンス契約 本ソフトウェアはライセンス契約に基づいてのみ提供されます。弊社のライセンス契 約の諸条件と諸方針についての詳細は,最寄りの弊社の各支店/営業所までお問い合わ せください。 VAXまたはAlphaワークステーションをお買い上げの際に,Compaq DECwindows Motif for OpenVMSライセンス製品の使用許可キー(PAK)を提供します。 メディア・キットやオンライン・ドキュメント・キットは,ソフトウェア・インスト ール済みシステム(FIS)には付属していません。 17 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-6 SPD 28.A8.07 ソフトウェア仕様書 9.1 ライセンス管理機能のサポート 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSでは,OpenVMS LMF (ライセンス管理機 能)をサポートしています。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSのライセン ス・ユニットは,システムの無制限の利用ベースと個人利用ベースに割り当てられま す。個人の場合は,認定された個人利用ライセンスを受けた方だけがレイヤード製品 を使用できるようになります。 ライセンス管理機能についての詳細は,OpenVMS VAXあるいはOpenVMS Alphaオペレー ティング・システムの『ソフトウェア仕様書』(Alphaの場合はSPD 41.87.xx,VAXの場 合はSPD 25.01.xx),またはOpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaオペレーティング・シス テム関連のドキュメントを参照してください。 10 ソフトウェア保証 本ソフトウェアについては,弊社所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提 供されます。 11 ソフトウェア製品サービス 弊社では,さまざまなサービス・オプションを提供しています。詳細については,最 寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせください。 (c) 2001 Compaq Computer K.K. COMPAQおよびCompaqロゴは米国Patent and Trademark Officeに登録されています。 DECnetおよびOpenVMSはCompaq Information Technologies Group, L.Pの商標です。 Microsoft, Windows,およびWindows NTは米国Microsoft社の商標です。 Motif, UNIXおよびThe Open GroupはThe Open Groupの商標です。 その他,ここに記載されているすべての製品名はそれぞれの会社の商標または登録商 標です。 本書に記載されている事項は,予告なく変更されることがありますので,あらかじめ ご承知おきください。万一,本書の記述に誤りがあった場合でも,コンパックは一切 その責任を負いかねます。 18