COMPAQ Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 この仕様書は,次の2つのソフトウェア製品について説明します。 o 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 o 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5A 「製品の説明」の項では両製品に共通の機能について説明しています。両者に違いが ある場合は特に明記してあります。 1 製品の説明 DECwindowsデスクトップは,日本語Compaq OpenVMS VAXオペレーティング・システム および日本語Compaq OpenVMS Alphaオペレーティング・システム用のグラフィカル・ ユーザ・インタフェース(GUI)です。このインタフェースではマウスを使用すること によって,日本語OpenVMS VAXおよび日本語OpenVMS Alphaとの対話的処理ができるよ うになっています。DECwindowsにはデスクトップ・アプリケーションが統合されてお り,Open VMSユーザに基本的なデスクトップ・ツールを提供します。各アプリケーシ ョンを使用することによって,このユーザ・インタフェースの優れた操作性をご理解 いただくことができます。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5では,西暦2000年対応のための拡張機能を 含むいくつかの新しい機能を提供します。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aには,CDE (共通デスク トップ環境)仕様から派生した,OpenVMS Alphaシステム用のNew Desktop環境が提供さ れています。CDEは複数のプラットフォーム間で,エンド・ユーザおよびアプリケーシ ョン開発者用の一貫したユーザ・インタフェースを定義し,提供するものです。 旧バージョンのDECwindows MotifのGUIも継続して使用することができます。これを DECwindowsデスクトップと呼びます。OpenVMS VAXでは,DECwindowsデスクトップだけ しか提供されていません。OpenVMS Alphaでは,インストール時にデスクトップのいず れか一方または両方のインストレーションを選択することができます。両方のデスク トップをインストールした場合には,省略時にどちらのデスクトップを起動するかを 選択することができます。また,DECwindowsの再起動時にもデスクトップを切り替え ることができます。 1999年10月 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 New DesktopおよびDECwindowsデスクトップは,業界標準として広範に認められたGUI であるOSF/Motifを採用したものです。 DECwindowsには,MotifおよびXUIの2つのウィンドウ・マネージャが提供されており, 簡単に切り替えることができます。生産性を向上するDECwindowsアプリケーションは Motifツールキットを使用しますが,XUIウィンドウ・マネージャとともに動作するこ ともできます。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5のレイヤード製品は,CDE Motif 1.0ツー ルキット(OSF/Motifリリース1.2.5)とXコンソーシアム仕様X Window System V 11リリ ース5 (X11 R5)の実行時サポート,プログラミング・サポートを提供しています。ま た,OSF/Motifリリース1.1.3およびXUIツールキット,X11 R4の実行時サポートを提供 しています。 DECwindows Motifの旧バージョンで提供されていたOSF/Motifリリース1.2.2,1.2.3の 各ツールキット用に開発されたプログラムは,CDE Motif 1.0ツールキットとの互換性 を持っています。すなわち,システム固有のアプリケーションを含むXUIおよびMotif のアプリケーションを実行することができます。さらに,OpenVMS Alphaシステムで は,変換アプリケーションを実行することもできます(変換アプリケーションの実行に ついての詳細は,本書の「変換イメージ環境」の項を参照してください)。 DECwindows Motifの一環としてサポートされているX Window System規格には,X11ネ ットワーク・プロトコル,ワークステーション用の基本フォント・セット,Xlibプロ グラミング・ライブラリおよびXツールキット・ライブラリ用のC言語バインディング が含まれています。 クライアント・ライブラリのX11ネットワーク・プロトコルのサポートおよびディスプ レイ・サーバ構成要素により,OpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaの両オペレーティン グ・システムでの,分散ネットワークに接続されている他のX11準拠のシステムとの相 互運用性を提供します。 DECwindowsは,X Window Systemに固有のクライアント/サーバ分散システムをサポー トしています。クライアント/サーバ・モデルの各ノード間で通信を行うトランスポー ト機能により,X Window Systemのクライアントを1つのノードで実行し,その出力を 別のノードに表示することができます。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5は, ローカル共有メモリ,DECnet,TCP/IP (弊社の日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS,またはMultiNetあるいはWollongongなどの他社製品を使用),LATの4種のト ランスポート・インタフェースを提供します。また,ユーザ独自のトランスポート・ サブシステムおよびトランスポート・インタフェースを組み込むこともできます。 別売のDECwindows MotifアプリケーションあるいはXアプリケーションを,Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXあるいはCompaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaシステムで実行可能であるかどうか不明の場合は,各アプリケーションの『ソフ トウェア仕様書』を参照してください。 2 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 1.1 基本的な構成要素 Compaq DECwindows Motif for OpenVMSのユーザ環境には,次の4つの基本的な構成要 素があります。 o セッション・マネージャ セッション・マネージャは,DECwindowsワークステーションで最上位のユーザ・イン タフェースとなります。セッション・マネージャからアプリケーションの起動,セッ ションのカスタマイズ,セキュリティ管理が可能です。さらに,セッション・マネー ジャでは,英語以外のCompaq DECwindows Motif for OpenVMS他国語キットをご注文い ただき,これをインストールし,使用ライセンスを登録している場合,サポートされ ているDECwindowsアプリケーション用のユーザ・インタフェース言語を指定すること もできます。 他国語に翻訳されているDECwindows Motifのデスクトップ・アプリケーションのユー ザ・インタフェースについての詳細は,その他国語キットの『ソフトウェア仕様書』 を参照してください。DECwindows Motif他国語キットの『ソフトウェア仕様書』で は,他国語キットに含まれているその国独自のハードウェアおよびソフトウェアのサ ポートについても説明しています。 o ウィンドウ・マネージャ ウィンドウ・マネージャで,ウィンドウのサイズの変更,ウィンドウの移動が可能で す。OSF/Motifのウィンドウ・マネージャが標準のウィンドウ・マネージャになって います。代わりに,DECwindows XUIウィンドウ・マネージャを選択することもできま す。ウィンドウ・マネージャは,ユーザ毎に個別に選択することもできますし,シス テム管理者によりシステム全体で有効なものを選択することもできます。 o ファイルビュー OpenVMSファイル・システムのGUIであるファイルビューにより,ファイル・システム 内の自由な移動,および操作が可能です。 o 漢字端末エミュレータ 漢字端末エミュレータにより,ワークステーションで従来の文字セル・インタフェー スによる既存のOpenVMS機能およびアプリケーションを利用することができます。こ れは,VT320端末エミュレータでReGISおよびsixelに対応していますが,VT340とは完 全な互換性がありません。VT52,VT100,VT220,VT320クラスの端末用に作成され, OpenVMS端末ドライバ機能を使用しているプログラムは,変更を加えなくても漢字端 末エミュレータのウィンドウで動作させることができます。漢字端末エミュレータに は,マウスによるカーソルの位置合わせ,変更可能な画面サイズ,漢字端末エミュレ ータおよび他のDECwindowsアプリケーション間でのテキストのカット・アンド・ペー ストなど,ワークステーション指向の各機能も提供されています。他の多くのプログ ラムについても,変更を加えることなく上述の各機能を使用することができます。 3 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 1.2 西暦2000年対応のための拡張機能 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5には,元々ALPMOTF03_U4012およびVAX- MOTF02_U4012キットに含まれていた西暦2000年対応のための拡張機能が含まれていま す。この拡張機能は,全OpenVMSオペレーティング・システムに対する厳密かつ包括的 な解析およびテストの結果得られたものです。 西暦2000年対応のための拡張機能についての詳細は,『日本語DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』を参照してください。 ご使用の環境およびアプリケーションの西暦2000年対応のテスト方法を含む,OpenVMS の西暦2000対応についての詳細は,次のOpenVMS Year 2000 Webサイトを参照してくだ さい。 http://www.openvms.digital.com/openvms/ products/year-2000 1.3 日本語OpenVMS VAX V5.5-2対応 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5は日本語OpenVMS VAX V5.5- 2に対応しています。 これまで日本語OpenVMS VAX V5.5-2で使用可能な日本語DECwindows MotifはV1.0, V1.1*およびV1.2-4Aでした。それ以外のV1.2,V1.2-3およびV1.2-4は日本語OpenVMS VAX V5.5-2に対応していません。 西暦2000年以降も日本語OpenVMS VAX V5.5-2上で日本語DECwindows Motifをご使用に なる場合は,V1.2-4Aに西暦2000年対応パッチを適用するか,西暦2000年に対応してい る本バージョンの日本語DECwindows Motifをご使用ください。 2 New Desktop 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aは,CDE (共通デスクト ップ環境)仕様から派生したNew Desktop環境を提供しています。CDEは,CDE Motif 1.0ツールキット(OSF/Motifリリース1.2.5)およびX11 R5をベースにした完全なデスク トップ環境を提供します。 New Desktopは,CDE仕様のユーザ・インタフェースおよびエンド・ユーザの操作環境 に重点を置いています。New Desktopを使用する場合は,OpenVMS Alpha V 6.2以降の バージョンが必要です。 インストレーション時にいずれのデスクトップを選択するか問い合わせがあります。 ここで選択したデスクトップに応じて,起動時にDECwindows Motifログイン・ボック スあるいはNew Desktopログイン・ボックスのいずれかが表示されます。インストレー ション後は,いつでもデスクトップを切り替えることができます。 4 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 New Desktopで既存のOSF/Motif R1.2.3アプリケーションを実行するために,既存のア プリケーションの再コンパイルおよび再リンクを行う必要はありません。また,アプ リケーションのソース・コードを変更することなく,New Desktopに対する既存のアプ リケーションの基本的な統合を行うことができます。 次のCDE構成要素が,本リリースのNew Desktopに組み込まれています。 o アプリケーション - dtlogin:ログイン・マネージャ,dtgreet - dthello:ログイン・マネージャとウィンドウ・マネージャとの間に表示される 挨拶画面。 - dtscreen:スクリーン・セーバ画面。 - dtpad:エディタ - dtclock:デジタル時計 - dtsession:セッション・マネージャ - dtstyle:スタイル・マネージャ - dtwm:ウィンドウ・マネージャ,コントロール・パネル - dtfile:ファイル・マネージャ,アプリケーション・マネージャ - dtcalc:電卓 - dticon:アイコン・エディタ - dtcreate:アクション・データベースへの記入項目作成ツール - dthelpview:ヘルプ・ビューア - [セキュリティ]オプション:ローカル・ワークステーションにアプリケーション を表示する許可をユーザに与えるための設定あるいは変更を行う,スタイル・ マネージャの新しいオプション。 - [キーボードの選択]ダイアログ・ボックス。 - [入力サーバの選択]ダイアログ・ボックス。 - 保存および復元機能を持つDECwindowsアプリケーション。 - dthelpgen:フロントパネルのヘルプ・ビューアで表示させる,ヘルプ・ボリュ ーム作成用ユーティリティ。 - dthelptag: HelpTag付きのソース・ファイルを実行時ヘルプ・ファイルにコン パイルするアプリケーション。 - dximageview o ライブラリ - dthelp:ヘルプ・ユーティリティ機能 - dtsvc:関連ユーティリティ・ルーチン 5 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 - dtwidget: CDEカスタム・ウィジェット 本リリースのNew Desktopでは,次のCDE構成要素が既存のDECwindowsMotifアプリケー ションに置き換わります。 o dtmail - DECwindowsメール・プログラムに置き換わります。 o dtcm - DECwindowsカレンダに置き換わります。 o dtterm - DECwindows漢字端末エミュレータに置き換わります。 o 印刷マネージャ- DECwindows印刷ウィジェットに置き換わります。 次のCDE構成要素は,本リリースのNew Desktopには組み込まれていません。 o アプリケーション・ビルダ o ToolTalk -内部で一部のToolTalk機能をエミュレートするICCCM転送メカニズムを 実現していますが,これを基にToolTalkメッセージ送信サービスAPIを開発に使用 することはできません。 o ウィンドウ処理Kornシェル。 o MIME (多目的インターネット・メール拡張機能)サポート 2.1 デスクトップの生産性向上機能 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSは,コンピュータの操作方法を習得しや すい共通の外観および操作性を採用した,統合デスクトップ・アプリケーションを提 供しています。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5では,次のデスクトップ・アプリケーショ ンを利用することができます。 o ブックリーダ-オンラインで配付,格納されているドキュメントの内容を表示する ためのツールです。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5A および日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5では,プックリー ダの印刷機能が改良されています。 o 電卓-基本的な科学計算用の電卓。 o カレンダ-個人用のスケジュール管理システム。 o カード管理-オンラインのアドレス帳や電話帳と同様の,デスクトップのカード索 引またはカード式にデータを整理するファイル。 o 時計-アラーム付きのアナログ式またはデジタル式の時計。 o CDAビューア-複合テキスト,グラフィックス,イメージ・データが含まれている文 書を,DECwindowsワークステーションで読むためのツール。 o DECsound -録音メッセージ,音声メッセージ,音声メールを再生したり,音声メ ッセージを複合文書に組み込んだりできる,使いやすいアプリケーション。なお DECsoundのGUIは英語です。 6 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 DECsoundは次のTURBOチャネル・システムでのみ使用することができます。 - DEC 3000モデル400シリーズ - DEC 3000モデル500シリーズ - DEC 3000モデル700シリーズ - DEC 3000モデル900シリーズ - VAXstation 4000モデルVLC,60,90 またDECsoundは,Compaq OpenVMSおよびCompaq DECwindows Motif for OpenVMSの将来 のバージョンではサポートが中止される可能性があります。 o メール・プログラム- OpenVMSメール・プログラム機能のDECwindowsユーザ・イン タフェース。 o メッセージ・ウィンドウ-メール受信の通知やシステム管理者のメッセージなどシ ステムのメッセージを表示するウィンドウ。 o ノートパッド-簡素なテキスト・エディタ。 o ペイント-簡素なビットマップのグラフィックス・エディタ。 o 画面印刷-画面の画像を取り込むツール。画像の直接印刷,およびファイルへの保 管が可能です。 o パズル-数字の入ったタイルで遊ぶゲーム。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSのDECW$EXAMPLES_JA_JPディレクト リには,動物の鳴き声,笑い声や種々のアラーム音などの音声イメージが入ってお り,VAXstation 4000シリーズおよびDEC 3000シリーズのワークステーションでは, DECsoundを使用して再生することができます。音声イメージが含まれた文書は,CDAビ ューアでの表示および再生が可能です。さらに,DECwindowsメール・プログラムは, 音声メール・メッセージの送受信用のオーディオ・エディタを組み込むように設定す ることができます。OpenVMS VAXシステムではALL-IN-1 MAILを構成して,音声メー ル・メッセージ送受信用のオーディオ・エディタを組み込むことができます。 2.2 日本語ファイル名のサポート(Alphaのみ) 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aでは,OpenVMS V7.2以降 でサポートされるExtended File Specificationsの機能を使用することにより,いく つかのデスクトップ・アプリケーションで最大40文字の日本語ファイル名を使用する ことができます。ただし,半角カナは使用することができません。 詳しくは,『日本語DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』を参照してく ださい。 7 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 2.3 Netscape Navigatorのサポート 日本語DECwindows Motif V1.2-3,V1.2-4,V1.2-5, V1.2-5Aの各ライセンスは,1 CPUでのNetscape Navigator for OpenVMSの使用を許可します。Netscape Navigator V3.03は,日本語OpenVMS VAX V6.2以降,日本語OpenVMS Alpha V6.2以降で動作しま す。 Netscape Navigator for OpenVMS V3.03のWebナビゲータは,次のところからダウンロ ードすることができます。 http://www.openvms.digital.com/openvms/ products/ips Netscape Navigator for OpenVMS V3.03は,ソフトウェア・ライブラリCD-ROMから入 手することもできます。Netscape Navigatorの機能についての詳細は,上記のURLから アクセス可能な『Netscape Navigator for OpenVMS Software Product Description』 を参照してください。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2-5以降は,それ以前のバージョ ンで提供されていたSpyglass Enchanced Mosaic Webブラウザのサポートを終了しま す。Spyglass Enchanced Mosaicをご使用のDECwindows Motifのお客様には,Netscape Navigatorを使用されることを推奨します。 2.4 MITユーティリティ・プログラムのサポート MITユーティリティ・プログラム,ビットマップ,MIT X11リリース4およびリリース5 の各種ユーティリティ・ライブラリが,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS レイヤード製品のDECW$UTILSディレクトリに置かれています。さらに,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5では,ウィンドウの内容のキャプキャおよび印刷が可能な XPR (X Print)ユーティリティが提供されています。『日本語DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』に利用可能なMITプログラムの一覧表がありますので参照 してください。 2.5 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSのヘルプ・システム 日本語DECwindows Motifのヘルプ・システムでは,従来と同じブックリーダを使用し てヘルプを表示したり,ヘルプ情報を取り出したりすることができます。このヘル プ・システムには目次があり,ホットスポットから他のヘルプ・トピックを表示させ ることもできます。 DECwindowsアプリケーションは,DECwindows Motifのヘルプ・システムを使用してい ます。ヘルプを起動すると,ヘルプ・メニューあるいはコンテキスト・ヘルプからブ ックリーダが起動して,ヘルプ・トピックが表示されます。 8 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 2.6 各国語サポート DECwindows Motifでは標準の英語に加え,各国語対応のユーザ・インタフェースが提 供されています。オプション製品あるいは対応している各国語の構成が利用可能かど うかについての最新の情報は,最寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせくださ い。他国語キットについての詳細は,その言語の『ソフトウェア仕様書』を参照して ください。また,本書の「注文方法」および「ソフトウェアのライセンス契約」の項 も参照してください。なお,特定の言語版のDECwindows Motif V1.2-5がまだ用意され ていない場合は,用意されるまでDECwindows Motif V1.2-3あるいはDECwindows Motif V1.2-4を継続してご使用ください。 2.7 プログラミング支援 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS環境には,アプリケーション開発者 が利用できる多種多様なプログラミング用のライブラリあるいはツールが組み込ま れています。ライブラリは共有可能イメージの形式で提供されています。CDE Motif 1.0 (OSF/Motifリリース1.2.5)プログラミング支援ツールは提供されていますが, OSF/Motifリリース1.1.3,リリース1.2.2,リリース1.2.3,XUIプログラミング支援ツ ールは組み込まれていません。 次の3種に分類されるライブラリが用意されています。 o XlibあるいはIntrinsicsなどの標準X Window Systemライブラリ(Xツールキット)。 o Motifユーザ・インタフェースのスタイルを踏襲した,アプリケーション開発を支 援するCDE Motif 1.0ツールキット。 o 拡張機能を提供する,次のような弊社の付加価値ライブラリ。 - DIGITAL OSF/Motif (DXm)拡張機能 - CDA - アプリケーションを,XUIインタフェース用からOSF/Motifユーザ・インタフェ ース用に変換する移植ツール。 以上の各構成要素は,アプリケーションの必要に応じてどのようにも組み合わせて使 用することもできます。また,各構成要素が種々のプログラミング言語のツールを使 用することもできます。 次の各プログラミング言語用のMotif言語バインディングが用意されています。 o Digital Fortran for OpenVMS VAXおよびDigital Fortran for OpenVMS Alpha o DEC Pascal for OpenVMS VAXおよびDEC Pascal for OpenVMS Alpha o DEC C for OpenVMS VAXおよびDEC C for OpenVMS Alpha さらに,OSF提供のCヘッダ・ファイルがDEC C++とともに動作するように変更されてい ます。PascalおよびFortranの各バインディングがDECwindows Motifキットに含まれ ており,DEC Ada for OpenVMS (VAXおよびAlpha)レイヤード製品では,OSF/Motifの "strongly typed" Ada言語バインディングが提供されています。 9 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 その他のプログラミング支援ツールについては,DECW$EXAMPLES_JA_JPディレクトリの サンプル・プログラムを参照してください。 o Motifウィジェット・セットのサンプル・プログラム o X11 R4およびX11 R5プログラミング・サンプル(Xlibサンプル) o 弊社提供のサンプル・プログラム プログラミング支援ライブラリ 以下の各項ではプログラミング支援ライブラリについて説明します。 X Window System (X)プログラミングによる支援 Compaq DECwindows Motif for OpenVMSに組み込まれているX Window System互換Xプロ グラミング・ライブラリ(Xlib)には,基本的なリソース管理(ウィンドウ,カラーマッ プ,入力デバイス)およびビットマップのグラフィックス・サービスが含まれており, プロシージャ・ライブラリにはXネットワーク・プロトコルのマッピングが定義されて います。 X Window System Intrinsicsによる支援 X Window System Intrinsicsライブラリには,Xコンソーシアムのリリース5 (R5) Intrinsics (Xツールキット)が含まれています。Xツールキットは,ウィジェットとい うユーザ・インタフェース・オブジェクトの作成を可能とする下位ルーチンを提供し ています。 OSF/Motifユーザ・インタフェースによるプログラミング支援 OSF/Motifは,弊社および他社製のソフトウェア用のDECwindows仕様のユーザ・インタ フェースであり,グラフィックスが含まれるアプリケーションの表現に関する約束と スタイルを制定するものです。アプリケーションはMotifの構成要素を使用して,外観 と操作性がほとんど同一のユーザ・インタフェースを構築します。 『OSF/Motifスタイル・ガイド』では,一貫性のある統合されたOSF/Motifアプリケー ションを構築するための,原理,原則,構成要素について説明しています。さらに, 『OSF/Motifスタイル・ガイド(DECwindows追補版)』には,OSF/Motifユーザ・インタ フェースのスタイルに関するその他の情報が記載されています。また,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSで弊社が提供しているその他の機能に関するガイドラ インも記載されています。また,英語以外の言語を使用してOSF/Motifアプリケーショ ンを作成する開発者のために,弊社の用語対訳集も記載されています。 OSF/Motifのスタイルのコンセプトは,OSF/Motifツールキットによって実現していま す。DECwindows MotifにはOSF/MotifとXUIの2つのツールキットが含まれており,XUI ツールキットだけでなくCDE Motif 1.0 (OSF/Motifリリース1.2.5),OSF/Motifリリー ス1.2.3,リリース1.2.2,リリース1.1.3の各ツールキットにはアプリケーションの実 行時サポートが提供されています。OSF/MotifツールキットはXツールのIntrinsicsを ベースにしており,次の3種の構成要素が含まれています。 o スクロール・バー,メニュー,プッシュ・ボタンなど,ユーザ・インタフェースの 共通オブジェクトを実現するためのOSF/Motifウィジェットおよびガジェット。 10 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 o カット・アンド・ペーストなどの共通操作を実行するための機能を提供する,ユー ティリティ・ルーチン。 o ユーザ・インタフェース定義ファイルを読み込んで,定義ファイルの内容を基にし てウィジェットやガジェットを作成するための,リソース・マネージャ・ルーチ ン。 OSF/Motifツールキットは,OSF/MotifのUIL (ユーザ・インタフェース言語)コンパイ ラとともに使用されます。このコンパイラが作成するユーザ・インタフェース定義フ ァイルには,DECwindowsアプリケーションの形式を説明するデータが含まれていま す。これらのUILファイルにより,メニュー項目名などのOSF/Motifツールキットのウ ィジェットおよびガジェットに関するデータを,ツールキットおよびアプリケーショ ンの実行時コードとは別に保存することもできます。この機能により,アプリケーシ ョン開発者はユーザ・インタフェースのプロトタイプを設計して,簡単に変更した り,アプリケーションの機能と形式を別にしたり,ソース・ファイルの再コンパイル が不要な変換可能ソフトウェアに対応することができます。 DIGITAL OSF/Motif拡張機能 日本語DECwindows Motif製品には,OSFでは用意されていない弊社独自に開発したウィ ジェットおよび実行時ルーチンが付け加えられているため,標準OSF/Motifよりも高機 能なものとなっています。次の各ウィジェットにより,DECwindowsの一般的に使用さ れる一部の機能で,共通のDECwindowsインターフェースを実現しています。 o ユーザが種々のカラー・モデルを使用して色の選択,および混ぜ合わせを可能とす る,カラー・ミックス(Color Mix)・ウィジェット。 o 英語以外の言語で左から右へ書く文字セットだけでなく,右から左へ書く文字セッ トをサポートする,複合文字列テキスト(Compound String Text)・ウィジェット。 o アプリケーションが一貫した方法で該当するヘルプ・テキストを表示できるよ うにする,ヘルプ(Help)・ウィジェット。このウィジェットは,旧バージョン のDECwindows Motif for OpenVMS V 1.0とも互換性があり,Compaq DECwindows Motif for OpenVMSのヘルプ・システム(hyperhelp)に置き換えられたものです。 o アプリケーションが一貫した形式でファイルを印刷できるようにする印刷(Print) ウィジェット。 実行時ルーチンには次のものがあります。 o ユーザがブックリーダを使用してオンライン・ヘルプ・ファイルを表示できる,日 本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSヘルプ・システムの3種の呼び出しルー チン。 o DECimageアプリケーション・サービスを使用して開発されたアプリケーション用の DECimage実行時サポート・ルーチン。このサポート・ルーチンには,イメージ・サ ービス・ライブラリ,イメージ表示サービス,Xイメージ拡張機能があります。 Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの変換イメージ環境 11 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaでは,DECwindows Motif V 1.1お よびXUI VAXのイメージをバイナリ変換したプログラムを動作できるようにする,一 連のサービスが提供されています。これらのプログラムは日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaシステムではほとんどすべてのユーザ・モード機能を実行 することができますが,変換イメージとともに使用される日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの共有可能イメージは,変換前のイメージとともに使用さ れる共有可能イメージとは異なり,互換性がありません。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaのソフトウェアを使用する変換前のイメージおよび変換イメ ージは,1つのプロセス内で共用することはできません。 特別のソース・コードを必要とすることなく,TIE(変換イメージ環境)が浮動小数点レ ジスタ,条件コード,例外処理,ASTなどのVAXアーキテクチャとAlphaアーキテクチャ 間の相違点を自動的に修正します。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaで提供されるTIEは,他のマシン で変換されたイメージを実行することができます。DECmigrateレイヤード製品を使用 して,OSF/Motifリリース1.1.3ツールキット(日本語DECwindows Motif for OpenVMS VAXに付属)とリンクするイメージを,OpenVMS Alphaシステムで実行できるように変換 することができます。バイナリ変換に適したプログラムの正確な特性についての詳細 は,DECmigrateの『ソフトウェア仕様書』(VAXの場合はSPD 39.44.xx,Alphaの場合は SPD 39.45.xx)を参照してください。 XUIからMotifへの移植ツール プログラマ用に,アプリケーションをMotifへ移植しやすくするためのツールが用意さ れています。これらのツールは,入力ソース・ファイルに現れるXUI名を正しいMotif 名に置き換えます。 複合ドキュメント・アーキテクチャ(CDA)プログラミング・サポート CDAツールキットは,複合テキスト,グラフィックス,イメージを含むような複合ド キュメント・ファイルをアプリケーションが作成したり,読み書きするためのアクセ スルーチンを提供します。この複合ドキュメント・ファイルは,単にこのような情報 をディスク上に保存するためだけではなく,アプリケーション間でのデータ交換や, 高解像度のグラフィックス印刷のための中間ファイルとしても使用することができま す。 機能強化したXウィンドウDisplay PostScript(XDPS) 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMSで提供するDisplay PostScriptシステム は,XDPS拡張をサポートしているワークステーション上にテキストまたはイメージを 表示するDECwindowsユーザのためにXのグラフィックス・プログラミング環境を拡張し ます。 X Display PostScriptでは,基本的なX11環境に以下の機能を追加しています。 o ほとんどのDECwindowsフォントを任意のサイズおよび回転角で表示することができ ます(英語フォントのみ対応)。 o XDPSグラフィックスは,モニタ密度とは別にユーザ定義座標系で指定します。 12 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 o カラーまたはグレースケールは,direct display,color dithering,またはhalf- toningのいずれかのモニタ・タイプを利用することによって自動的に変更されま す。 o DPSディスプレイ・ルーチンはサーバにダウンロードされて,コマンドで実行され ます。 o 精密に制御されたBezier曲線のような洗練されたグラフィックス・プリミティブを 表示することができます。 o どのディスプレイ表示でも,必要に応じて大きさの変更および回転が可能です。 プログラムからのXDPSへのアクセスは,Adobe Client Libraryによって行います。さ らに,pswrapと呼ばれるコンバータにより,PostScriptコードを他の言語からも呼び 出すことができるCプログラムに変換することができます。 1998年8月1日から,弊社はAdobe Display PostScriptソフトウェアをサポートし なくなりました。ただし,利用者の便宜のため,Adobe Display PostScriptソフト ウェアはサポートなしの状態で現状のまま提供されます。弊社は,Adobe Display PostScriptソフトウェアに関するあらゆる保証を行いません。 OpenVMS拡張サポート用DECwindows X11ディスプレイ・サーバ OpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaの両オペレーティング・システムでX11サーバのプロ トコルが実現されています。OpenVMS VAX V6.0の時点では,OpenVMS VAXのX11ディス プレイ・サーバは,すべてのX11プロトコルに加えて,リリース4 (R4)およびリリース 5 (R5)の多くの基本コードと拡張オプションのいくつかをサポートしています。これ に対して,OpenVMS AlphaのDECwindows X11ディスプレイ・サーバは,Xウインドウ・ システムのバージョン11リリース6 (X11R6)ディスプレイ・サーバの直接的な移植版 で,いくつかの拡張オプションが付いています。 DECwindows X11ディスプレイ・サーバはOpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaキットのオ プション製品です。DECwindows X11ディスプレイ・サーバは,デバイス・ドライバお よびフォントも含めて,OpenVMS VAXまたはOpenVMS Alphaのインストレーションの際 に,選択してインストールすることができます。 DECwindows X11ディスプレイ・サーバでは,以下の拡張をサポートしています。これ らの拡張のクライアント・ライブラリは,Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX およびCompaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaのレイヤード製品に含まれます。 o AccessX (OpenVMS Alphaのみ): 当社の定義による"AccessX"は,Xサーバを拡張して,身体の不自由なユーザのために キーボード機能を強化します。 o Display PostScript: Adobe Systems社と弊社が共同で定義し,Xコンソーシアムに登録されている"Adobe- DPS-Extension"は,ディスプレイ・サーバを拡張して,XDPSプログラミング環境をサ ポートするPostScriptコマンドを実行できるようにします。 o MITmisc: 13 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 Xコンソーシアムの定義による"MIT-SUNDRY-NO-NSTANDARD"は,ユーザがサーバのバグ 互換性モードを選択,設定できるようにします。 o MIT-SHM (OpenVMS Alphaのみ): Xコンソーシアムの定義による"MIT-SHM"は,メモリ上のXイメージをクライアントおよ びサーバが共用することを可能にします。 o Multibuffering: Xコンソーシアムの定義による"Multi-Buffering"は,ディスプレイ・サーバを拡張し てマルチ・バッファ・イメージに対するサポートを実現します。 o Shape (OpenVMS Alphaのみ): Xコンソーシアムの定義による"SHAPE"は,通常の四角なウィンドウ以外の形のウイン ドウをプログラムが作成することを可能にします。 o X Imaging Extension: 弊社が定義し,Xコンソーシアムに登録されている"XIE"は,ディスプレイ・サーバを 拡張して,ISL (Image Services Library)のイメージ操作のためにハードウェアまた はソフトウェアのサポートを提供できるようにします。 o XTRAP: 弊社で定義し,Xコンソーシアムに登録されている"DEC-XTRAP"は,ディスプレイ・サ ーバを拡張して,DTM(DEC Test Manager)のような自動試験用プログラムに対するサポ ートを実現します。 3 必要なハードウェア 日本語DECwindows Motifは対応する任意のプロセッサ上で実行することができます が,ディスプレイ装置としてワークステーション,MS-DOSベースのパソコン,マッ キントッシュ,X端末のいずれかが必要です。以上のディスプレイ装置は,X Window System V 11リリース4 (R4)あるいはリリース5 (R5)準拠のディスプレイ・サーバを実 行していることが必要です。 3.0.1 対応しているVAXプロセッサおよびAlphaプロセッサ DECwindows MotifはOpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaの両オペレーティング・シ ステムの『ソフトウェア仕様書』(Alphaの場合はSPD 41.87.xx,VAXの場合はSPD 25.01.37)に記載されているすべてのVAXおよびAlphaプロセッサに対応しています。ま た,「対応していないプロセッサ」の項に記載されたプロセッサの一部の例外にも対 応しています。 対応していないプロセッサ 以下のプロセッサでは日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5の処 理速度が遅くなるため,対応していません。 MicroVAX II MicroVAX 2000 14 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 VAXstation II VAXstation 2000 VAXstation 8000 VAX-11/725 VAX-11/730 VAX-11/750 VAX-11/780 VAX-11/782 VAX-11/785 3.1 ディスクの必要な空き容量(ブロック・クラスタ・サイズ単位) 3.1.1 Alphaシステムの場合 日本語DECwindows Motif 105,000ブロック のインストールに必要な 空き容量 日本語DECwindows Motif 103,000ブロック の永続的な使用に必要な 空き容量 日本語Compaq OpenVMS Alphaおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの全機能をサポートするには,最低480 MB以上が望ましいシステム・ディスクの 空き容量です。ただし,日本語DECwindows Motifのサブセットもインストールするこ とができます。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aをインス トールすると,次の構成要素の全部,または任意のものを選んでインストールするこ とができます。 o 実行時サポート・ファイル(基本キット) - 30,300ブロック。これは日本語 DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの各アプリケーションのAlpha演算サー バ上での実行時サポートを提供するもので,インストールに不可欠な構成要素で す。 o New Desktop - 18,500ブロック。これは,New Desktop環境を使用できるようにす るオプションの構成要素で,アプリケーションやAPI(アプリケーション・プログラ ミング・インタフェース)が入っています。 o 変換イメージ・サポート- 11,500ブロック。 o キーマップ-700ブロック。このオプションにより,日本語専用キーボードに対応で きるようになります。 o 75 DPIフォント-24,800ブロック。75 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォン ト。 15 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 o 100 DPIフォント-19,000ブロック。100 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォ ント。 3.1.2 VAXシステムの場合 日本語DECwindows Motif 55,000ブロック のインストールに必要な 空き容量 日本語DECwindows Motif 53,000ブロック の永続的な使用に必要な 空き容量 日本語Compaq OpenVMS VAXおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXの 全機能をサポートするには,最低280 MB以上が望ましいシステム・ディスクの空き容 量です。ただし,日本語DECwindows Motif環境のサブセットもインストールすること ができます。日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5をインストー ルすると,次の構成要素の全部,または任意のものを選んでインストールすることが できます。 o DECwindows Motif実行時サポート・ファイル(基本キット) - 24,000ブロック。こ れは日本語DECwindows Motif for OpenVMS VAXの各アプリケーションのVAX演算サ ーバ上での実行用のサポートを提供するもので,インストールに不可欠な構成要素 です。DECwindowsデスクトップの各アプリケーションとライブラリが入っていま す。 o キーマップ-200ブロック。このオプションにより,日本語専用キーボードに対応で きるようになります。 o 75 DPIフォント-16,800ブロック。75 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォン ト。 o 100 DPIフォント-14,000ブロック。100 DPIディスプレイ装置用の日本語表示フォ ント。 以上のブロック単位のサイズは,システム・ディスクに必要な空き容量を表します。 記載のサイズは概算値で,実際のサイズはご使用のシステムの環境,構成,ソフトウ ェアのオプションなどにより異なる場合があります。 3.2 必要なメモリ 3.2.1 Alphaシステムの場合 システム・ユーザが日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaを,日本語 Compaq OpenVMS Alphaにインストールして起動し,ログインするために最低限必要な メモリは64 MBです。アプリケーションを遠隔で実行するには,アプリケーションをロ ーカル・ワークステーションで表示中に,そのアプリケーションを実行するもう1つの システムが必要です。 16 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaを実行中の日本語OpenVMS Alpha システムの処理速度およびメモリ使用量は,システムの構成とウィンドウやアプリケ ーションの使用量により異なります。 なお,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alphaの今後のバージョンでは, 必要なメモリ量が変更される場合があることにご注意ください。 3.2.1.1 VAXシステムの場合 システム・ユーザが日本語Compaq DECwindows Motiffor OpenVMS VAXを,日本語 Compaq OpenVMS VAXにインストールして起動し,ログインするために最低限必要なメ モリは16 MBですが,より高速に処理するには32 MBを装着することを推奨します。ア プリケーションを遠隔で実行するには,アプリケーションを表示させるローカル・ワ ークステーションとともに,そのアプリケーションを実行するための1つのシステムが 必要です。 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXを実行中の日本語OpenVMS VAXシス テムの処理速度とメモリ使用量は,システムの構成とウィンドウおよびアプリケーシ ョンの使用量により異なります。 なお,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAXの今後のバージョンでの必要 なメモリ量は,変更される場合があることにご注意ください。 3.3 複数画面構成のサポート Alphaシステムでは,複数画面構成が複数のグラフィックス・オプションをサポートす る1台のワークステーションから構成されます。グラフィックス・オプションは,グラ フィックス・コントローラおよびモニタから構成されます。複数画面を持つワークス テーションは,『システムおよびオプション・カタログ』で指定されたもの以外では サポートされません。複数画面構成では,すべてのグラフィックス・カードを同一モ デルとする必要があることに注意してください。 サポートされる複数画面構成についての詳細は,『システムおよびオプション・カタ ログ』および『New Desktop使用概説書』を参照してください。 3.4 周辺装置 VSXXX-AB タブレット(マウスに代わる) VSXXX-JA ヘッドホン VSXXX-AA マウス VSXXX-FA マウス 17 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 3.5 クラスタ環境 本レイヤード製品は,正規のライセンスを持つクラスタ構成*の上にインストールされ ている場合,機能上の制限を受けません。本ソフトウェアで必要とされるハードウェ アについては「必要なハードウェア」の項に記述されているとおりです。 注意: クラスタ構成については『OpenVMS Cluster Software Product Description』 (SPD 29.78.xx)に詳しく説明されています。また,この構成にはCI, Ethernetおよび Mixed Interconnect構成が含まれます。 4 必要なソフトウェア 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5は,次のオペレーティング・システムに対 応しています。 o OpenVMS VAX V5.5-2および日本語OpenVMS VAX V5.5-2 o OpenVMS VAX V6.2および日本語OpenVMS VAX V6.2 o OpenVMS VAX V7.1および日本語OpenVMS VAX V7.1 o OpenVMS VAX V7.2および日本語OpenVMS VAX V7.2 o OpenVMS Alpha V6.2および日本語OpenVMS Alpha V6.2 o OpenVMS Alpha V7.1および日本語OpenVMS Alpha V7.1 o OpenVMS Alpha V7.2および日本語OpenVMS Alpha V7.2 o Compaq OpenVMS Alpha V7.2-1および日本語Compaq OpenVMS Alpha V7.2-1 なお,OpenVMS V6.2以降では対応するバージョンのOpenVMS I18nキットもインストー ルする必要があります。 5 オプション・ソフトウェア o PATHWORKS for DOS and Windows o PATHWORKS for DOS (TCP/IP) o 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS VAX o 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Alpha 6 今後のバージョンで必要なハードウェアおよびソフトウェア 今後のバージョンで最低限必要なハードウェアおよびソフトウェアは,現行バージョ ンのものとは異なる可能性があります。 18 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 7 提供媒体 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha V1.2-5Aおよび日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5ソフトウェアは次の媒体で提供されます。 o CD-ROM 8 注文情報 詳細については,最寄りの弊社の各支店/営業所までお問い合わせください。 9 ソフトウェア・ライセンス契約 本ソフトウェアはライセンス契約に基づいてのみ提供されます。弊社のライセンス契 約の諸条件と諸方針についての詳細は,最寄りの弊社の各支店/営業所までお問い合わ せください。 VAXまたはAlphaワークステーションをお買い上げの際に,Compaq DECwindows Motif for OpenVMSライセンス製品の使用許可キー(PAK)を提供します。 メディア・キットやオンライン・ドキュメント・キットは,ソフトウェア・インスト ール済みシステム(FIS)には付属していません。 9.1 ライセンス管理機能のサポート 日本語DECwindows Motif for OpenVMSでは,OpenVMS LMF(ライセンス管理機能)をサポ ートしています。日本語DECwindows Motif for OpenVMSのライセンス・ユニットは, システムの無制限の利用ベースと個人利用ベースに割り当てられます。個人の場合 は,認定された個人利用ライセンスを受けた方だけがレイヤード製品を使用できるよ うになります。 ライセンス管理機能についての詳細は,OpenVMS VAXあるいはOpenVMS Alphaオペレー ティング・システムの『ソフトウェア仕様書』(Alphaの場合はSPD 41.87.xx,VAXの場 合はSPD 25.01.37),またはOpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaオペレーティング・シス テム関連のドキュメントを参照してください。 10 西暦2000年対応 本製品は,西暦2000年に対応しています。 西暦2000年対応製品とは,弊社製品との間で正確な日付データの交換を行う弊社製品 を組み合わせた環境で,すべてのハードウェア,ファームウェア,ソフトウェアを使 用するという条件で,弊社製品ドキュメントの記述に従って使用された場合,20世紀 から21世紀に渡り,および1999年から2000年に渡り,閏年の計算を含む,正確な日付 データの処理,送信あるいは受信,あるいは送受信が可能な製品であると弊社により 定義されています。 19 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha SPD 28.A8.06 V1.2-5A,日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS VAX V1.2-5 ソフトウェア仕様書 詳細については,弊社の次のWebサイトを参照してください。 http://www.compaq.com/year2000/ 11 ソフトウェア製品サービス 弊社では,さまざまなサービス・オプションを提供しています。詳細については,最 寄りの弊社の各支店/営業所にお問い合わせください。 12 ソフトウェア保証 本ソフトウェアについては,弊社所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提 供されます。 (c)1999 Compaq Computer K.K. All Rights Reserved. AdobeおよびDisplay PostScriptは米国Adobe Systems社の登録商標です。 Macintoshは米国Apple Computer社の商標です。 MosaicおよびNCSA Mosaicは,米国University of Illinoisの商標です。 Motif,OSF,OSF/Motif,Open Software FoundationはOpen Software Foundation 社の登録商標です。 MS-DOSは,米国Microsoft社の商標です。 MultiNetは,米国TGV社の商標です NetscapeおよびNetscape Navigatorは米国Netscape Communications社の商標で す。 PostScriptは日本および各国で登録されたアドビシステムズ社の商標です。 X Window Systemは米国MIT (Massachusetts Institute of Technology)の商標で す。 20