COMPAQ Software Product Description _____________________________________________________________________________ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 1 概要 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSは,日本語OpenVMS Alphaおよび日本語 OpenVMS VAXシステムで業界標準のTCP/IPプロトコル体系とインターネット・サービス を実装するためのソフトウェア製品です。カーネル・ソフトウェアは,DIGITAL UNIX Version 4.0Dから移植されています。このカーネル・ソフトウェアは,BSD (Berkeley Software Distribution)バージョン4.3および4.4をベースとし,弊社による機能の拡 張が行われたものです。 TCP/IPを使用したインターネットワーキングにより,個々のネットワークのハードウ ェアの詳細が隠され,物理的なネットワーク接続に依存しないコンピュータ間の通信 が可能になります。インターネットワーキングでは,TCP/IPに対応したネットワー ク・メディアを使用するすべてのノードのインターネット上でのふるまいを,統一さ れたプロトコル・セットを使用して定義します。TCP/IPは,ソフトウェア・アプリケ ーション用に,標準トランスポート・メカニズムと全二重,高信頼性ストリーム通信 サービスの両方を提供します。 2 機能と特長 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品の主な機能は次のとおりです。 o 各種ネットワーク・ハードウェアのコンフィギュレーションのサポート:イーサネ ット,光ファイバ分散データ・インタフェース(FDDI),トークン・リング,非同期 転送モード(ATM)(Alphaシステムのみ)。 o Internet Software Consortium (ISC) BIND 8.1.2をベースにしたBerkeley Internet Name Domain (BIND)ネーム・サーバおよびリゾルバ o クラスタの負荷分散とラウンド・ロビン(総当たり)のスケジューリングを行うロー ド・ブローカ o DIGITAL UNIXコード・ベースから移植されたSNMP Version 2 o ネットワーク接続とTCP/IP Servicesソフトウェアのコンフィギュレーションと管 理のためのDCLまたはUNIX形式の管理コマンド o カスタマイズされたアプリケーションの開発のためのアプリケーション・プログ ラミング・インタフェース(API):$QIO,SRI $QIO,標準CソケットおよびCソケッ ト・ライブラリ(BSD V4.3とV4.4),SUN RPC,eSNMP 1999年8月 AE-PUL0J-TE 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 o エラー・メッセージの画面表示やログ・ファイルへの出力などのトラブルシュー ティング・ツール,Traceユーティリティ(TCPTRACE),BINDサーバの負荷分散と NSLOOKUPのデバッグ機能,および問題の特定やパフォーマンスのチューニング用の 管理コマンド o FTPでの長いファイル名,深いディレクトリ階層,および拡張文字セット(日本語 OpenVMS Extended File Specifications)のサポート o ゲートウェイ経路選択デーモン(GATED)によって管理される動的経路選択プロトコ ルの拡張セット o Competitive AutomationのJOIN Version 3.3ソフトウェア製品に基づくDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)の実装 o ネットワーク間のデータ転送に最も効率的な手段を計算するPathMTU o 経路選択テーブルのサイズを減らし,IPアドレス空間をより効率的に使用できるク ラスレス・インタードメイン・ルーティング(CIDR) o POLYCENTERソフトウェア・インストレーション・ユーティリティによる簡単かつ高 速なインストール o 対話形式のコンフィギュレーション手順を組み込んだ,自由度の高いコンフィギュ レーション・プロセス 3 ソフトウェア・ライセンス 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSには,数種類のソフトウェア・ライセン スが用意されています。 _____________________________________________________________________________ ライセン スの種類_____説明____________________________________________________________ クライア 日本語TCP/IP Services for OpenVMS製品のクライアント・コンポー ント ネントのみを必要とするユーザ向けのライセンスです。FTP,LPD, TELNET,SNMP,NTP,Metric Server,POP,FINGERおよびRMT/RCDを利用 することができます。 サーバ 日本語TCP/IP Services for OpenVMS製品のすべての機能を必要とする ユーザ向けのライセンスです。上記クライアント・コンポーネントに加 えて,BIND,BOOTP,DHCP,TFTP,NFS,PC-NFSおよびLoad Brokerを利 用することができます。 クライア クライアント・ライセンスをすでに取得しているユーザ向けに提供さ ント・ア れるライセンスで,サーバ機能を含む日本語DIGITAL TCP/IP Services ップグレ for OpenVMS製品のすべての機能が必要になったときに利用できます。 ード_________________________________________________________________________ 2 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 4 ネットワーク・インタフェース層のサポート 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアは,各物理ネットワーク・ コントローラで複数のネットワーク・インタフェースをサポートするため,日本語 OpenVMSシステムでは,次に示すような,種類の異なるネットワーク上にあるどのホス ト・コンピュータにも接続することができます。 o Ethernet o 光ファイバ分散データ・インタフェース(FDDI) o トークン・リング o 非同期転送モード(ATM)(Alphaシステムのみ) 個々のホスト・コンピュータは,シリアル回線インターネット・プロトコル(SLIPまた はCSLIP)やポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PPP)を使用して,シリアル回線経 由で他のホストやネットワークに接続することもできます(日本語OpenVMS Alphaバー ジョン7.1および7.2)。 5 インターネット層のサポート 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,インターネットを利用したデー タの移動に,それぞれ固有の役割を果たす次のインターネット層プロトコルをサポー トしています。 o インターネット・プロトコル(IP) -コネクションレスのパケット伝送サービス o インターネット制御メッセージ・プロトコル(ICMP) -診断機能を提供し,エラーや 制御メッセージを処理します。 o アドレス解決プロトコル(ARP) - IPアドレスを物理ハードウェア・アドレスに動的 にマッピングします。 o 経路選択プロトコルと経路選択デーモン-ゲートウェイ間で,ホストおよび直接接 続しているネットワークに関する現在の経路選択情報を交換できるようにします。 サポートするプロトコルは次のとおりです。 - Routing Information Protocol(RIP) Version 1 (RFC 1058)とRIP Version 2 (RFC 1388) - Open Shortest Path First (OSPF) Version 2 (RFC 1583) - Exterior Gateway Protocol (EGP) (RFC 904) - Border Gateway Protocol (BGP) (RFC 1163 RFC 1267 RFC 1654) - Router Discovery (RFC 1256) 経路選択デーモンのROUTEDとGATEDは,カーネルと通信を行って,新しい経路を追加し たり,既存経路の削除,変更を行います。 3 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 6 トランスポート層のサポート 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,2つのホスト(ローカルまたはリ モート)間のコネクション指向とコネクションレスのデータ転送を提供するために, TCPとUDPの両方のプロトコルをサポートしています。これらのプロトコルは,アプリ ケーション層とインターネット層を橋渡しするブリッジを構成します。 o トランスミッション・コントロール・プロトコル(TCP) -データ受け渡しの保証(確 認応答)を要求されるアプリケーションに,コネクション指向で,順序制御された 高信頼なデータ転送を提供します。 o ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP) -データ受け渡しの確認を必要としない アプリケーションにコネクションレスの高速データ転送を提供します。 7 アプリケーション層のサポート 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,アプリケーション層の各種プロ トコルをサポートし,日本語OpenVMSユーザに次の機能を提供します。 o リモート・システム上でのソフトウェアの実行 o ローカルとリモート・システム間のデータ・ファイル転送 o ディスク記憶領域やプリンタなど,リモート・システムのリソースの共有-ユーザ のローカル・システムに接続しているのとまったく同じように操作できます。 o 電子メールの送受信-ローカルでの送受信と,世界規模のインターネット経由での 送受信が可能です。 o インターネット上のすべてのユーザに対する,一貫性と信頼性のある効率的なネッ トワーク・サービスの提供 リモート・コンピューティング 日本語OpenVMSユーザは,TELNETを使用してネットワークのリモート・ホストにログイ ンすることができます。TELNETには次の機能があります。 o 同時に複数のセッションを確立可能 o IBM 3270モデルのターミナル・エミュレーション(TN3270) o OpenVMSとUNIXの両形式のインタフェースのサポート 日本語OpenVMSユーザは,Rコマンドと呼ばれるUNIXの標準的なリモート・コマンドを 使用して,リモート・インターネット・ホスト(UNIXまたはOpenVMSシステム)上のアカ ウントで作業することができます。日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフ トウェアは,RLOGIN,RSH,REXEC,およびRMT/RCDコマンドをサポートしています。 Fingerユーティリティを使用して,ローカルまたはリモート・システムにログインし ているユーザの情報を得ることもできます。この情報には,ユーザ名,アカウント 名,およびユーザが実行中のプログラムが含まれます。 4 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 ファイル転送 日本語OpenVMSユーザは,次の構成要素を使用して,ローカルとリモート・システム間 でデータ・ファイルを転送することができます。 o ファイル転送プロトコル(FTP) -ホスト間でファイル転送を行います。 o 単純ファイル転送プロトコル(TFTP) -ファイルをダウンロードし,転送します。 o リモート・コピー(rcp)コマンド-リモート・ホストとの間でファイルのコピーを行 います。 FTPは,ODS-5ディスクのExtended File Specifications(長いファイル名,深いディレ クトリ階層,および拡張文字セット)をサポートしています。 リソース共有 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアは,ライン・プリンタ/ラ イン・プリンタ・デーモン(LPR/LPD)と,TELNETプリント・シンビオント(TELNETSYM) を通して,ネットワーク印刷機能を提供します。 o LPDは,ローカルとリモートのプリント・キューを通じて,UNIXとOpenVMSクライア ント・ホストにリモート・プリント・サービスを提供します。システム管理者によ りプリント・キューの設定が行われた後,OpenVMSクライアント・ユーザはDCL形式 のPRINTコマンドを使用して,UNIXクライアント・ユーザは通常lprコマンドを使用 して印刷を実行することができます。 o TELNETSYMは,LPR/LPDではできないOpenVMS標準の印刷機能を利用できるリモー ト・プリント・サービスを提供します。 ネットワーク・ファイル・システム(NFS)クライアント・ユーザは,堅牢なNFSサー バ・ソフトウェアの管理下で,リモート・ファイル・サービスに透過的にアクセスす ることができます。NFSがローカルとリモート・システム間のオペレーティング・シス テム,ハードウェア,アーキテクチャの違いを吸収するため,ファイルやディレクト リは,リモート・システムからアクセスしても,ローカル・システムにいるのとほと んど見分けがつきません。PC-NFSデーモンは,PC-NFSクライアントに対して認証サー ビスを提供します。 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアのNFS構成要素は,次のシ ステムでクライアントとの相互運用性および接続性がテストされています。 Sun Microsystems SunOS Hewlett-Packard HP-UX IBM AIX Apple A/UX Santa Cruz Operation SCO UNIX 5 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 電子メール 日本語OpenVMSユーザは,簡易メール転送プロトコル(SMTP)を使用して,ローカルとリ モート・ホスト間で電子メールを送受信することができます。日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSに実装されているSMTPは,日本語OpenVMSのMail機能を使用しま す。これにより,SMTPホストのアドレスが自動的にsmith@widgets.com形式で認識され ます。 SMTPサーバは,Post Office Protocol(POP)サーバを利用して,信頼できるメール・サ ービスを提供します。POPをメール・リポジトリにすることで,PCの電源を落としてい るときでも,PCクライアントにメールの受信が保証されます。 ネットワーク・サービス 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSに用意された次の管理構成要素を利用す ることで,ネットワーク管理者やシステム管理者は,システムの中断を最小限に押さ え,一貫した,高信頼性,高効率のサービスをユーザに提供することができます。 o 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)バージョン2 -ネットワーク上の管理ステ ーションから日本語OpenVMSシステムを管理できるようにするマスター・エージェ ントとサブ・エージェントです。このバージョンでは,DIGITAL UNIX SNMPv2に実 装されたバージョンと同じ機能が含まれる他,いくつかの機能が改善されていま す。 o ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)バージョン3 - TCP/IPネットワーク上の ホスト間で時間を同期させる環境です。NTPは,TCP/IPネットワーク上のホストに 対して信頼のおける正確な時刻を提供することを目的としています。 o Berkely Internet Name Domain (BIND) -各ホストがインターネット上の他のす べてのホストのアドレスを知らなくても済むように,ホスト情報を配布,管理 する分散データベース・システムです。このバージョンは,Internet Software Consortium (ISC) BIND 8.1.2の実装に基づき,動的な更新,新しい方法を取り入 れた設定,より効率的なゾーン転送などの機能が含まれています。 o ポートマップ機能-システム管理者が各サービスのポート番号をクライアント・ア プリケーションに事前に設定しなくて済むように,ポートを自動的に割り当てるデ ータベース・システムです。 o Auxiliary(補助)サーバ・プロセス- UNIXのinetdインターネット・デーモンを 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS用に実装したサーバ・プロセス。 Auxiliaryサーバは,アプリケーションのプログラミングを大幅に簡素化し,同時 サーバ・プロセスを減らすことによりオーバーヘッドを管理します。また,サービ ス要求の認証を通じてシステム・セキュリティを提供し,イベントとエラーのログ 収集機能もサポートします。 o Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)とブートストラップ・プロトコル (BOOTP) - DHCPプロトコルはBOOTPのスーパーセットです。DHCPは,BOOTPの機能 (ブートストラップ要求への応答)に加え,IPアドレス,サブネット・マスク,およ び省略時のゲートウェイなどを含む堅牢なコンフィギュレーション・サービスを提 供します。DHCPサーバはBOOTPクライアントをサポートするように設定することが 6 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 できます。BOOTPがDHCPなしで有効にされている場合,DHCPの機能は使用できませ ん。 8 管理制御プログラム 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,OpenVMS形式の100種類を超える コマンドを組み込んだ使いやすい汎用ネットワーク管理ツールである管理制御プログ ラムを提供します。システム管理者は,これらのコマンドを使用して,製品の構成要 素をローカルに設定,監視することができます。 9 UNIX形式の管理コマンド 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,UNIXネットワーク・サブシステ ムの管理に慣れたシステム管理者のために,UNIXの管理コマンドを用意しています。 サポートしているコマンドは,ifconfig,netstat,sysconfig,route,arp,ping,traceroute, およびripqueryなどです。ただし,UNIXの一部のフラグとパラメータはサポートされ ていない場合があります。 10 エラー・メッセージの拡張 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品では,以前のバージョンに比べてエ ラー・メッセージが改善されています。TCP/IP Servicesの構成要素の多くは,日本語 OpenVMS Help Messageユーティリティ(MSGHLP)を使ってメッセージのオンライン・ド キュメントを参照できます。 11 アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API) 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品には,カスタマイズされたアプリケ ーションを開発するプログラマ用に次のAPIが用意されています。 o 標準CソケットおよびCソケット・ライブラリ- C言語で書かれたアプリケーション は,UNIXと同様の方法でTCP,UDP,および未加工のIPにアクセスできます。 o $QIOインタフェース- OpenVMSシステム・サービスをソケット通信用に拡張し,プ ログラミング言語に関係なくあらゆるアプリケーションにTCP,UDP,およびIPへの アクセスを提供します。 o SRI $QIOインタフェース-旧式の非UCX $QIOインタフェースを$QIOインタフェース に変換します。 o Sun RPC -ネットワーク・プロトコルに精通していないプログラマのために業界標 準の移植可能なAPIを提供します。ソケットを使用しないでアプリケーションを開 発できる効率的な方法です。 o 拡張簡易ネットワーク管理プロトコル(eSNMP) - eSNMPサブエージェント構築用の ルーチンを提供します。 7 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 12 PATHWORKSとDECnet-over-TCP/IP 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,PATHWORKSとTCP/IPとの緊密な 統合をさらに進めるために,PATHWORKS IP(PWIP)ドライバとPWIP補助制御プロセス (PWIP_ACP)をサポートしています。 PWIPドライバにより,PATHWORKSサーバとTCP/IP Servicesソフトウェアの両方を実 行しているOpenVMSシステムと,PATHWORKSクライアント・ソフトウェアを実行して いるパーソナル・コンピュータ間の通信が可能になります。また,DECnet-Plus for OpenVMS Version 6.0以降に付属しているDECnet-over-TCP/IP機能も使用できるように なります(詳細については,DECnet-Plus for OpenVMSのドキュメントを参照してくだ さい)。 13 インストールと設定 日本語DIGITAL TCP/IPServices for OpenVMS製品のインストールには,POLYCENTERソ フトウェア・インストレーション・ユーティリティを使用します。メニュー形式の簡 単な設定手順により,すべての構成要素とサービスを一括してインストールしたり, 必要な構成要素を選択してインストールすることができます。 14 必要なハードウェア サポート対象CPU 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,日本語OpenVMSバージョン7.1ま たは7.2を実行するCPUをサポートします。サポート対象ハードウェアの完全なリスト については,OpenVMSオペレーティング・システムの各リリースに付属しているSPDを 参照してください。 必要なネットワーク・コントローラ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアは,『日本語OpenVMSオペ レーティング・システム・ソフトウェア仕様書』に記載されているすべてのネットワ ーク・デバイスをサポートしています。 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアは,DECnet-Plus for OpenVMSなどの他の弊社ネットワーク製品とEthernetインタフェースを共有することが できます。 必要なメモリ容量 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSを使用するには,ライセンスの種類(ク ライアントまたはサーバ・ライセンス)に関係なく,最小限次のメモリ容量が必要で す。 8 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 _____________________________________________________________________________ システム_________必要なメモリ容量____________________________________________ 日本語OpenVMS 24 MB VAX 日本語OpenVMS 32 MB Alpha________________________________________________________________________ 必要なディスクの空き領域 次に示す数字は,日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSソフトウェアを動作 させるのに,計算上最小限必要と思われるシステム・ディスクの空き領域です。実際 のサイズは,システムの環境,コンフィギュレーションの内容,選択するソフトウェ ア・オプションにより異なる場合があります。 _____________________________________________________________________________ システム_______________必要なブロック・サイズ________________________________ 日本語OpenVMS Alpha 57,000 日本語OpenVMS_VAX______42,000________________________________________________ 15 クラスタ・サポート 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,正規にライセンスされた OpenVMSクラスタ構成にインストールする場合には,完全にサポートされます。 16 必要なソフトウェア 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品の実行には,日本語OpenVMSオペレ ーティング・システム・バージョン7.1,7.2または7.2-1が必要です。 クライアント・アクセスには,NFSバージョン2.0に規定されたプロトコルとTCP/IPの Request for Comments(RFC)に定義されたすべてのTCP/IPアプリケーション・プロトコ ルをサポートするシステムが必要です。 ターミナルを使用するシステムの場合: 日本語OpenVMSバージョン7.1,7.2または 7.2-1 DECwindowsを実行するワークステーションの場合: 日本語OpenVMSバージョン7.1,7.2 または7.2-1 DECwindows Motifを実行するワークステーションの場合:日本語OpenVMSバージョン 7.1,7.2または7.2-1 日本語DECwindows Motif for OpenVMSバージョン1.2-3以降 9 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 17 バージョンアップについて 本製品の将来のバージョンでは,必要なハードウェア,ソフトウェアの最小構成が変 更されることがあります。 18 提供メディア 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS製品は,『日本語OpenVMSソフトウェ ア・ライブラリ』として提供されます。ハードコピーのマニュアルが必要な場合は別 途ご注文ください。 19 注文情報 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Alpha ソフトウェア・ライセンス:QL-0LXJ*-** ソフトウェア・マニュアル:QA-0LXJA-GZ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Alphaクライアント ソフトウェア・ライセンス:QL-0M2J*-** ソフトウェア・マニュアル:QA-0LXJA-GZ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Alphaクライアント・アップグレード ソフトウェア・ライセンス:QL-0PHJ*-** ソフトウェア・マニュアル:QA-0LXJA-GZ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS VAX ソフトウェア・ライセンス:QL-VHRJ*-** ソフトウェア媒体:QA-VHRJA-H5 ソフトウェア・マニュアル:QA-VHRJA-GZ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS VAXクライアント ソフトウェア・ライセンス:QL-GL7J*-** ソフトウェア・マニュアル:QA-VHRJA-GZ 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS VAXクライアント・アップグレード ソフトウェア・ライセンス:QL-OPJJ*-** ソフトウェア・マニュアル:QA-VHRJA-GZ * この部分の値は変化します。提供されているライセンス,サービス,メディアにつ いての詳細は,該当する価格表を参照してください。この注文情報は,リリース時 点で有効な情報です。最新の注文情報については,弊社の最寄の支店/営業所にお 問い合わせください。 10 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 20 ソフトウェア・ライセンス 本ソフトウェアは,弊社の標準販売約款中のライセンス規定に基づいて提供されま す。Compaqのライセンス条件とその方針についての詳細は,弊社の最寄の支店/営業所 にお問い合わせください。 クライアント・ライセンスは,次のサーバ構成要素を除き,製品の完全な機能を提供 します:NFSサーバ,BINDサーバ,PC-NFSサーバ,リモートBOOTサーバ,DHCPサーバお よびRMT/RCDサーバ。 21 ライセンス管理機能のサポート 本製品は,OpenVMSライセンス管理機能(LMF)に対応しています。 ライセンス管理機能についての詳細は,『OpenVMS Operating System for Alpha and VAX Software Product Description』またはOpenVMSのマニュアルを参照してくださ い。 22 西暦2000年対応 本製品は,西暦2000年に対応しています。 西暦2000年対応製品とは,弊社製品との間で正確な日付データの交換を行う弊社製品 を組み合わせた環境で,すべてのハードウェア,ファームウェア,ソフトウェアを使 用するという条件で,弊社製品ドキュメントの記述に従って使用された場合,20世紀 から21世紀に渡り,および1999年から2000年に渡り,閏年の計算を含む,正確な日付 データの処理,送信あるいは受信,あるいは送受信が可能な製品であると弊社により 定義されています。 詳細については,弊社の次のWebサイトを参照してください。 http://ww1.digital.com/year2000/warranty.asp 23 保証 本製品には,弊社の所定のソフトウェア保証基準に定められた90日間の保証が付きま す。 24 ソフトウェア製品サービス 弊社からさまざななサービス・オプションが提供されています。サービス・オプショ ンについての詳細は,弊社の最寄の支店/営業所にお問い合わせください。 このSPDに記載されている製品情報は,製品のリリース時点で有効な情報です。最新の 製品情報については,弊社の最寄の支店/営業所にお問い合わせください。 A/UXは米国Apple Computer社の商標です。 Hewlett-Packard,HP-UXは米国Hewlett-Packard社の商標です。 IBM,AIXは米国International Business Machines社の商標です。 11 日本語DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.0A SPD 28.B4.08 ソフトウェア仕様書 IEEEは米国電気通信技術者協会の商標です。 JOINは米国Competetive Automation社の商標です。 MotifはOpen Software Foundation社の商標です。 NFSは米国Sun Microsystems社の商標です。 UNIXはX/Openカンパニー・リミテッドがライセンスしている米国ならびに他の国に おける登録商標です。 SCOは米国Santa Cruz Operations社の商標です。 Sunは米国Sun Microsystems社の商標です。 SunOSは米国Sun Microsystems社の商標です。 (c) 1999 Compaq Computer K.K. 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