HP OpenVMS Systems Documentation

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まえがき

本書の対象読者

本書はDECwindows Motifツールキットについての情報を必要とするプログラマを対象としています。

本書はVMS DECwindowsについて理解していることを前提として説明します。

本書の構成

• 第1章では，VMS DECwindows Motifツールキットについて説明します。この章を読むことによりVMS DECwindows Motifツールキットの実現方法について理解することができます。 この章は『OSF/Motifプログラマーズ・ガイド』の序章を補完することを目的としています。

• 第2章では，ツールキットを使用してDECwindows のアプリケーション・インターフェイスを設計する方法について説明します。 また，この章ではDECburgerのアプリケーション・ インターフェイスについても説明します。

• 第3章では，プログラミングの際に有益なヒントについて説明します。

• 第4章では，アプリケーションでHelp ウィジェットを使用する方法について説明します。

• 第5章では，アプリケーションでDECwindows ヘルプ・システムを使用する方法について説明します。

• 第6章では，アプリケーションでColor Mixing ウィジェットを使用する方法について説明します。

• 第7章では，アプリケーションでPrint ウィジェットを使用する方法について説明します。

• 第8章では，アプリケーションでCompound String Text ウィジェットを使用する方法について説明します。

• 第9章では，アプリケーションでStructured Visual Navigation ウィジェットを使用する方法について説明します。

• 第10章では，複数のハードウェア・ プラットホームを対象としてDECwindowsアプリケーションを作成する際に遵守しなければならない， 互換性をとるためのコーディングについて説明します。

• 付録 Aでは，OpenVMSシステム上でDECwTermPort ルーチンを使用してDECtermウィンドウを作成する方法について説明します。

関連資料

DECwindowsの詳細については，次に示すVMS DECwindowsに関するマニュアルを参照してください。

• 『日本語DECwindows Motif for OpenVMS拡張機能説明書』(日本語)，『DECwindows Extensions to Motif』(英語)では，Motifに対してDECが提供する拡張機能について説明しています。

• 『DECwindows Motif for OpenVMS Guide to Non-C Bindings』では，Xlib， Intrinsics，MotifツールキットおよびDECが提供する拡張ルーチンに対する，C 言語以外のバインドについて説明しています。

• 『OSF/Motif スタイル・ガイド(DECwindows追補版)』(日本語)，『DECwindows Companion to the OSF/Motif Style Guide』(英語)では， Motifに対してDECが提供する拡張機能のスタイル，および『OSF/Motifスタイル・ ガイド』で説明していないトピックについて説明しています。

• 『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: MIT C Binding』では，Xlib でMIT Cバインドを使用してプログラムを作成する方法について説明しています。

• 『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: VAX Binding』では，XlibでVAXバインドを使用してプログラムを作成する方法について説明しています。

• 『Porting XUI Applications to Motif』では，XUI DECwindowsのアプリケーションをMotif へ移植する方法について説明しています。

• 『X Window System, Second Edition』(Digital Press刊)では，Xlib についての参考情報を提供しています。

• 『X Window System Toolkit』(Digital Press刊)では， Intrinsicsについての参考情報を提供しています。

• 『X and Motif Quick Reference Guide』(Digital Press刊)では，Xlib ，Intrinsics，Motifツールキットについての情報を，迅速に参照できるようなフォーマットで提供しています。

• 『OSF/Motifスタイル・ ガイド』では，Motifツールキットを使用してアプリケーションを作成する際の， スタイルに関するガイドラインについて説明しています。

• 『OSF/Motifプログラマーズ・ リファレンス』では，Motifツールキットについての参考情報を提供しています。

• 『OSF/Motifプログラマーズ・ ガイド』では，Motifウィンドウ・マネージャー， Motifツールキット，Motifユーザ・インターフェイス言語(UIL)を使用してプログラムを作成する方法について説明しています。

本書で使用する表記法

このマニュアルでは次の表記法を使用します。

マウス	マウスという用語は，マウス， パック，スタイラスなどのポインティング・デバイスのことです。
MB1 (選択) MB2 (ドラッグ) MB3 (メニュー)	MB1はマウスの左ボタン，MB2はマウスの中央のボタン，MB3 はマウスの右ボタンのことです(ボタンはユーザが再定義することができます) 。
Ctrl /x	Ctrl/xは，Ctrlキーを押しながら他のキーやポインティング・ デバイスのボタンを押すことを意味しています。
PF1 x	PF1 xは，まずPF1キーを押して離し， その後別のキーまたはポインティング・デバイスのボタンを押して離すことを意味しています。
. . .	縦の反復記号は，コード例やコマンド形式で，内容を一部省略していることを意味しています。 省略している理由は，その内容が解説中のトピックにとってあまり重要でないからです。
太字のテキスト	太字のテキストは新しい用語の紹介， または引数，フィールド，リソース，条件のいずれかの名前を表しています。 太字のテキストは本書のオンライン・バージョンでユーザが入力する部分を表示する場合にも使用します。
大文字のテキスト	大文字はユーザがコマンドを入力する必要があること( たとえばOPEN/READ)，あるいはルーチン名，ファイル名， ファイルの保護コード名，システム特権の短縮形を意味しています。
-	コーディング例におけるハイフンは， 次の行にも引数があることを意味しています。
数字	特に指定がないかぎり， テキスト内の数字はすべて10進数とみなされます。2進数，8 進数，16進数など，10進数以外の基数はその都度明示的に示してあります。