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画面ホールド・キーの応答時間が遅すぎる場合には,使用しているDECW$TERMINAL_DEFAULT.DAT ファイルに次の行を追加します。
DECW$TERMINAL.main.terminal.syncFrequency: 1 DECW$TERMINAL.main.terminal.batchScrollCount: 1 |
このリソースの使用によって,漢字端末エミュレータのウィンドウ操作性が影響を受ける場合があります。影響の度合いは各ワークステーションによって異なります。スクロールの速度を犠牲にして画面ホールドの反応時間を向上することができます。画面ホールドの反応速度を早めると,スクロールの速度は遅くなります。省略時には,これらのリソースは,それぞれ10と0に設定されています。
5.4 『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』
この節では,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
5.4.1 グローバル・シンボル
V1.2--3
DECwindows Motif for OpenVMS製品では,次のグローバル・シンボルが追加され,使用することができます。
このシンボルの使用法についての詳細は,本リリース・ノートの 第 3.4.1.1 項
を参照してください。グローバル・シンボルのリストについては,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』の「DECwindowsの使い方」の章を参照してください。
5.4.2 セキュリティ・オプション
[セッション:セキュリティの設定]ダイアログ・ボックスでは,ノード名に次のいずれかの文字が入っている場合,引用符で囲んでください。
セッション・マネージャは,ノード名が二重引用符で始まらない場合,必要であればノード名に自動的に引用符を加えます。ノード名が二重引用符で始まっている場合,セッション・マネージャは,ユーザが既にそのノード名に引用符を付けたものと見なして変更を行いません。
引用符に囲まれた文字列の中の二重引用符は, 2つの二重引用符("")に置き換えてください。たとえば DEC:.zko."my node"という文字列は次のように変更します。
("DEC:.zko.""my node"""). |
省略時の設定では, SYSTEMアカウントにDECwindows Motifライセンスがない場合, DECwindowsはユーザが作成したログイン・ロゴを表示しません。これは, DECwindows Motif 個人使用ライセンスを使用しているシステムで, DECwindowsユーザ・リストにSYSTEMが含まれていない場合に問題となります。
SYSTEMアカウントにDECwindows Motifのライセンスがない場合は, SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMファイルに次の定義を追加することにより,ユーザが作成したロゴを表示することができます。
$ DECW$LOGINLOGOSUB == "TRUE" |
ファイルが存在しない場合は, SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE ファイルからコピーしてください。 |
セットアップ・ファイルを編集した後,次のコマンドを使用してDECwindows Motifを再起動してください。
$ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART |
DECwindows Motifのログインによってロゴ・プロセスが,独立プロセスではなくサブプロセスとして起動されます。ライセンス・チェックは,ロゴ・プロセスがログイン・プロセスの子プロセスであることを確認し, X接続がオープンされます。
5.4.4 アクセス制御の有効および無効
DECwindows Motifでは,省略時の設定ではアクセス制御は行わず,サーバのアクセス制御の設定に従います。 OpenVMSサーバは,起動時にアクセス制御をオンに設定します。
DECwindowsセッション・マネージャにログインするときにアクセス制御を明示的に有効または無効にするには,次の論理名のいずれかを定義しなければなりません。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DECW$LOGIN_ACCESS_CONTROL ENABLE $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DECW$LOGIN_ACCESS_CONTROL DISABLE |
論理名を定義しないか, "SERVER" などの他の値に定義した場合は, DECwindowsログインはアクセス制御を有効,無効のいずれにも設定しません。
通常は,論理名を定義する必要はありません。
5.5 『DECwindows Motif for OpenVMS Guide to Non-C Bindings』
この節では,『DECwindows Motif for OpenVMS Guide to Non-C Bindings』の記述の追加と訂正について説明します。
5.5.1 GET_CHAR_STRUCT 関数
XLIB GET_CHAR_STRUCT 関数の char_struct 引数に関するアクセスの記述が間違っていました。正しいアクセスはwrite (書き込み)です。
5.6 『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: VAX Binding』
V1.2
『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming:VAX Binding』のExample 1-1の例は間違っています。 "Create the WINDOW_1 window"の節の次の 2 行を変更してください。
WINDOW_1X = (X$WIDTH_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$HEIGHT_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1H) / 2 |
正しい例は次のとおりです。
WINDOW_1X = (X$WIDTH_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$HEIGHT_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1H) / 2 |
『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: VAX Binding』のExample 3-1の例は間違っています。次の 2 行を変更してください。
WINDOW_1X = (X$DISPLAY_WIDTH_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$DISPLAY_HEIGHT_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1H) / 2 |
正しい例は次のとおりです。
WINDOW_1X = (X$DISPLAY_WIDTH_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$DISPLAY_HEIGHT_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1H) / 2 |
5.7 『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 拡張機能説明書』
この節では,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 拡張機能説明書』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
5.7.1 DXmNlayoutDirection リソース定数
第2章の「DXmNlayoutDirection リソース」の節に,次の定数がリストされています。
現在,次の定数は DXmNlayoutDirection リソース用に使用できないことに注意してください。
表2-1の説明に間違いがありました。表2-1は,定数 DXmLAYOUT_LEFT_DOWN および DXmLAYOUT_RIGHT_DOWN の関数への影響について説明したものです。
V1.2
『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 拡張機能説明書』ドキュメントの第2.2節の DXmChildren の説明で,「ルーチンを使用して widget_list の長さを知ることができます。」と間違って記述しています。
この記述は間違いです。この部分は「DXmChildrenによって戻されたウィジェット・リストの長さは DXmNumChildrenのルーチン使用できます。」という意味です。
5.8 『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS アプリケーション開発の手引き』
この節では,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS アプリケーション開発の手引き』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
5.8.1 OpenVMS DECburger アプリケーションのUIL ソース・コード
第 4 章の「UIL による Help ウィジェットの作成」の節の例 4-6 「UIL による Help ウィジェットの実現」についての説明では, OpenVMS DECburger アプリケーションの完全な UIL ソース・コードが OpenVMS システムの DECW$EXAMPLES に含まれていることを明確に記述していません。
5.8.2 Help ウィジェット実現コード
V1.2--3
例 4--7 の「Help ウィジェット実というタイトルには,次のように DECBURGER.C を追加してください。
「Help ウィジェットの実現--- C 言語モジュール (DECburger.C)」
5.8.3 Help ウィジェットの実現---コールバック
V1.2--3
例 4--8 のタイトルは次のように読み替えてください。
「Help ウィジェットの実現--- コールバック (DECburger.C 続き)」
5.8.4 UIL による Help ウィジェットの作成
V1.2--3
第 4.10 節の「ツールキットの Help ウィジェット作成ルーチンの使用」というタイトルは,この節の内容を正しく反映していません。このタイトルは,「UIL による Help ウィジェットの作成」と読み替えてください。
この節の例 4--9 「ツールキット・ルーチンによる Help ウィジェットの作成」についての説明は,不完全です。次の記述が正しい説明です。
「例 4--9のコードは DECburger.C に入っていますが,コメント化されているため,サンプル・プログラムの作成時にはコンパイルされません。」
この例は不完全です。例 4--7 および例 4--8 のいくつかのセクションが必要です。
要約すると,ドキュメントの記述に次の情報が含まれていなければなりません。
この章は,日本語機能に関する新規機能および制限事項について説明します。
6.1 日本語 Compaq DECwindows Motif V1.2--6 for OpenVMS の新機能
6.1.1 日本語Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Alpha キットの PCSI化
V1.2--6
日本語Compaq DECwindows Motif V1.2-6 for OpenVMS Alpha キットは,従来のセーブセット形式から,標準版Compaq OpenVMS Alpha の POLYCENTER ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティ(PCSI)形式のキットへ移行しました。これにより,より迅速かつ分かり易いインストール環境を提供します。
6.1.2 既知の問題点の解決
V1.2--6
日本語Compaq DECwindows Motif V1.2-6 for OpenVMS では,次の問題点が解決されています。
DECW$SYSTEM_DEFAULTS_JA_JP:DECW$TERMINAL.DAT |
6.2 日本語 DECwindows Motif V1.2--5A for OpenVMS の新機能
6.2.1 日本語ファイル名サポート
日本語 DECwindows Motif V1.2--5A では,日本語 OpenVMS V7.2 から提供されている日本語ファイル名サポート機能を使用することによって日本語ファイル名を使用することができます。
以下のアプリケーションで日本語ファイル名を使用することができます。
日本語 Motif V1.2--5A では,ODS--5 ディスク上で最長 40 文字の日本語ファイル名を使用することができます。日本語ファイル名の使用できる長さは,ファイルが存在するディレクトリの長さにも依存します。制限を超えた場合,ファイル名はファイル ID,ディレクトリ ID 形式に変換されます。
日本語ファイル名として使用できる文字は, ASCII 文字,JIS X0208--1983 漢字です。半角カナは使用することができません。半角カナを使用した場合,予期せぬ結果が生じる場合があります。 |
日本語 Motif V1.2--5A の日本語ファイル名サポート機能は,日本語 OpenVMS V7.2 以降で提供されている機能を使用しています。したがって,日本語 OpenVMS V7.2 より前の OS 上にインストールされた場合,日本語 Motif 1.2--5A のアプリケーションで日本語ファイル名を使用することはできません。
アプリケーションから RMS を使用してファイルの読み込みあるいは書き込みを行う場合, SDECKANJI コードでファイル名の指定あるいは取得を行うことができます。ウィンドウ・アプリケーションのファイル・セレクション等で,日本語ファイル名を使用することができます。
使用する場合は以下の論理名定義を行います.
$ DEFINE /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING SDECKANJI |
また,使用を中止する場合は以下の論理名定義を行います。
$ DEFINE /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING DEFAULT あるいは $ DEASSIGN /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING |
6.3 日本語 DECwindows Motif V1.2--5 for OpenVMS の新機能
6.3.1 日本語 OpenVMS VAX V5.5--2 対応
V1.2--5
日本語 DECwindows Motif V1.2--5 は日本語 OpenVMS VAX V5.5--2 に対応しています。
これまで日本語 OpenVMS VAX V5.5--2 で使用可能な日本語 DECwindows Motif は V1.0,V1.1* および V1.2--4A でした。それ以外の V1.2,V1.2--3 および V1.2--4 は日本語 OpenVMS VAX V5.5--2 に対応していません。
西暦 2000 年以降も日本語 OpenVMS VAX V5.5--2 上で日本語 DECwindows Motifをご使用になる場合は, V1.2--4A に西暦 2000 年対応パッチを適用するか,西暦 2000 年に対応している本バージョンの日本語 DECwindows Motif をご使用ください。
日本語 OpenVMS VAX V5.5--2 上で日本語 DECwindows Motif V1.2--5 をご使用になる場合は,次の点に注意してください。
この節では,日本語機能の制限事項について説明します。
6.4.1 イメージBACKUPによって復元されるファイル名が正しくない
V1.2
日本語 OpenVMS Alpha V6.2 および V7.0では,共通システム・ディスクのイメージ BACKUP の復元を実行した場合,実行前は正しくSYSCOMMON.DIRがVMS$COMMON.DIRの同義(または別名) ディレクトリであったものが,実行後はVMS$COMMON.DIRがSYSCOMMON.DIRの同義ディレクトリになり,逆になってしまいます。この結果,lib$fid_to_name関数から,正しくない共通ルート・ディレクトリに常駐するファイルのファイル名が返されることになります。
lib$fid_to_name関数はsetlocaleとcatopenが間接的に使用するため,ファイル名が正しくない場合は, setlocaleが正常に動作を完了しなかったり, catopenがNew Desktopが使用するカタログを検索しなかったりする (またはその両方) 可能性があります。
この問題を解決するには,イメージBACKUP の復元後,次のプロシージャを実行してください。
$SET PROCESS/PRIVILEGE=SYSPRV RENAME SYS$SYSDEVICE:[000000]VMS$COMMON.DIR - $_ SYS$SYSDEVICE:[000000]SYSCOMMON.DIR RENAME SYS$SYSDEVICE:[000000]SYSCOMMON.DIR - $_ SYS$SYSDEVICE:[000000]VMS$COMMON.DIR_ |
以上のプロシージャにより, SYSCOMMON.DIRの別名ディレクトリをVMS$COMMON.DIRにするのではな, VMS$COMMON.DIRの別名ディレクトリをSYSCOMMON.DIRにするように,ファイル・ヘッダのバックリンク・ポインタを修正することができます。
6.4.2 DEC日本語入力サーバ
V1.2--3
候補リストボックスは入力中のウィンドウがフォーカスを失うと消えてしまいます。したがって,ウィンドウ・マネージャの設定によっては,候補の選択をマウスでは行わない場合があります。そのような場合には,キーボードの矢印キーを使用して候補の選択を行ってください。
6.4.3 アプリケーション
V1.2--3
X Toolkit Warning: locale not supported by C library, locale unchanged |
なお,SYS$LIBRARY:EN_US_ISO8859-1.LOCALE を EN_US_ISO8859_1.LOCALE にコピーすると,メッセージは表示されなくなります。
Can't find font -ADECW-Screen-Medium-R-Normal--24-*-*-*-*-*-*-* |
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