Compaq OpenVMS
DCL ディクショナリ


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SHOW ACCOUNTING

会計情報の収集されている資源を表示します。

形式

SHOW ACCOUNTING


説明

システムのノードごとに,現在の会計情報ファイルがあります。 SHOW ACCOUNTING コマンドを使用すれば,このファイルで追跡されている資源がわかります。

SHOW ACCOUNTING コマンドを実行しても,プロセスによって使用される資源が追跡されない場合が2つあります。

同様に,SHOW ACCOUNTING コマンドを実行しても,イメージによって使用される資源が常に追跡される場合が1つあります。

SHOW ACCOUNTINGコマンドは,画面表示を出力します (「例」を参照してください)。表示のキーワード (大文字) は,2つのカテゴリに分類されます。


修飾子

/OUTPUT[=ファイル指定]

指定したファイルが作成されるディレクトリに対して,読み込み (R) および書き込み (R) のアクセス権が必要です。

アカウント情報の出力先を指定します。省略時の設定では,現在の SYS$OUTPUT 装置へ出力されます。出力をファイルに書き込む場合は, /OUTPUT 修飾子を使用してファイル名を指定します。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定を指定すると,省略時の設定によりファイル名には .SHOW,ファイル・タイプには .LIS が使用されます。


#1

$ SHOW ACCOUNTING
 
Accounting is currently enabled to log the following activities: 
 
      PROCESS        any process termination 
      IMAGE          image execution 
      INTERACTIVE    interactive job termination 
      LOGIN_FAILURE  login failures 
      NETWORK        network job termination 
      PRINT          all print jobs 
 

例に示されているキーワードは,以下によって使用されている資源の会計情報を収集していることを示しています。


SHOW AUDIT

現在システムで許可されている機密保護監査属性を表示します。

SECURITY 特権が必要です。


形式

SHOW AUDIT


説明

SHOW AUDIT コマンドは,システムの機密保護監査の現在の状態を表示します。表示には,監査ジャーナルの状態,監査サーバの属性,および監査が許可されているイベントが含まれます。監査が許可されていない場合は,表示には機密保護アラームと監査が現在禁止されていると報告されます。

SHOW AUDIT コマンドと SET AUDIT コマンドは,機密保護監査システムとの管理インタフェースを提供します。


修飾子

/ALL

次に示すような監査情報をすべて表示します。

/ALARM

現在システムで有効な,セキュリティ・イベントを表示します。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/ARCHIVE

機密保護アーカイブ・ファイルの名前/位置を表示します (設定されている場合) 。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/AUDIT

システム機密保護監査ログ・ファイルへの記録が設定されているイベントの分類を表示します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,大文字と小文字を区別した文字列検索を指定します。検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合は, "Find キー" (E1) を押すと文字列検索を有効にできます。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。 BOLD, BLINK, REVERSE, UNDERLINE のキーワードを指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/JOURNAL

システム機密保護監査ログ・ファイルの名前/位置を表示します。

/OUTPUT[=ファイル指定]

コマンドの出力先を指定します。この修飾子を指定しない場合や, /OUTPUT 修飾子だけを入力してファイル指定をしない場合には,出力は SYS$OUTPUT という論理名が割り当てられている,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に送られます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定(たとえばディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と, LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 /NOOUTPUT 修飾子を指定した場合には,出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

コマンド出力の画面表示をページャを介して行います。

次のキーワードを指定します。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面 (最大 255 カラムまで) 分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(他のコマンドでは違うものもあります)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。スペース文字等を含む場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に "Find キー(E1)" を押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合,二重引用符は必要ありません。

/SERVER

監査サーバ・プロセスに関する情報を表示します。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅を越える行をラップするかどうかを指定します。ラップを指定した場合は,はみ出す部分は次の行に表示されます。

/NOWRAP 修飾子を指定した場合は,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。


#1

$ SHOW AUDIT/ALL
List of audit journals:
 Journal name:           SECURITY
 Journal owner:          (system audit journal)
 Destination:            SYS$COMMON:[SYSMGR]SECURITY.AUDIT$JOURNAL
 Monitoring:             enabled
   Warning thresholds,   Block count:    100   Duration:    2 00:00:00.0
   Action thresholds,    Block count:     25   Duration:    0 00:30:00.0
                 
Security auditing server characteristics:
 Database version:       4.4
 Backlog (total):        100, 200, 300
 Backlog (process):      5, 2
 Server processing intervals:
   Archive flush:        0 00:01:00:00
   Journal flush:        0 00:05:00:00
   Resource scan:        0 00:05:00:00
 Final resource action:  purge oldest audit events
Security archiving information:
 Archiving events:       none
 Archive destination:
System security alarms currently enabled for:
 ACL
 Authorization
 INSTALL
 Time
 Audit:      illformed
 Breakin:    dialup,local,remote,network,detached
 Login:      batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached
 Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
System security audits currently enabled for:
 ACL
 Mount
 Authorization
 INSTALL
 Time
 Audit:      illformed
 Breakin:    dialup,local,remote,network,detached
 Login:      batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 Logout:     batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 FILE access:
   Failure:  read,write,execute,delete,control

この SHOW AUDIT コマンドは,インストレーション後の機密監査機能の設定を表示しています。各監査項目の説明については SET AUDIT/ENABLE コマンドを参照してください。


SHOW BROADCAST

SET BROADCAST コマンドによって現在選択されている,メッセージ・クラスを表示します。

形式

SHOW BROADCAST


説明

SHOW BROADCAST コマンドは, SET BROADCAST コマンドで端末から設定されているメッセージ・クラスを表示します。 SET BROADCAST コマンドでメッセージ表示が許可されていても,端末が NO BROADCAST に設定されているためにこれらのメッセージが表示されない場合は,情報メッセージが表示されます。

修飾子

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

コマンドの出力が,どこに送られるかを制御します。この修飾子を指定しない場合や, /OUTPUT 修飾子だけを指定してファイル指定をしない場合には,出力は SYS$OUTPUT という論理名に割り当てられた,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に出力されます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定(たとえばディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と, .LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。

/NOOUTPUT 修飾子を指定した場合,何も出力されません。


#1

$ SET BROADCAST=ALL
$ SET TERMINAL/NOBROADCAST
$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are enabled for all classes
Terminal is set "No Broadcast", no broadcast messages
will be displayed.
 

この例では,ブロード・キャストの全メッセージ・クラスが設定されています。ただしターミナルが NO BROADCAST に設定されたため,ブロード・キャスト・メッセージは受け取りません。

#2

$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are currently disabled for:
    MAIL

SET BROADCAST=NOMAIL に設定されていることを示しています。

#3

$ SET BROADCAST=(NOALL,USER1)
$ SET TERMINAL/NOBROADCAST
$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are currently disabled for:
    GENERAL
    PHONE
    MAIL
    QUEUE
    SHUTDOWN
    URGENT
    DCL
    OPCOM
    USER2
    USER3
    USER4
    USER5
    USER6
    USER7
    USER8
    USER9
    USER10
    USER11
    USER12
    USER13
    USER14
    USER15
    USER16
Terminal is set "No Broadcast", no broadcast messages
will be displayed.
 

この例では,USER1 からのブロード・キャストが設定されています。ただし,ターミナルが NO BROADCAST に設定されているため,ブロード・キャスト・メッセージは受け取れません。

#4

$ SET BROADCAST=NONE
$ SHOW BROADCAST
Broadcasts are disabled for all classes
 

SET BROADCAST=NONE に設定されていることを示しています。


SHOW CLUSTER

クラスタの動作と性能を監視し表示するために, Show Cluster ユーティリティ(SHOW CLUSTER)を起動します。

Show Cluster ユーティリティについての詳細は,『Compaq OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

SHOW CLUSTER


SHOW CPU

OpenVMS マルチプロセッシング・システムの各プロセッサ状態を表示します。

形式

SHOW CPU [CPU 識別子[,...]]


パラメータ

CPU 識別子[,...]

OpenVMS マルチプロセッシング・システムのプロセッサ識別子を 10 進数で指定します。 VAX 6000 システムあるいは Alpha 7000 システムでは, CPU IDはプロセッサのバックプレーン・スロット番号です。

説明

SHOW CPU コマンドは,OpenVMS マルチプロセッシング・システムまたは単一 CPU システム内の,アクティブで使用できるプロセッサの状態,属性,および機能についての情報を表示します。

/ACTIVE 修飾子,/ALL 修飾子,CPU ID,またはCPU IDのリストのいずれかを使用して,表示するプロセッサを指定します。省略時の設定は,/ALL 修飾子です。

/BRIEF,/FULL,および/SUMMARY 修飾子を使用して,表示する情報の種類を指定します。省略時の設定は,/BRIEF 修飾子です。ただし,コマンドの対象要素としてプロセッサも指定しないと,省略時の設定は SHOW/ALL/SUMMARY になります。

SHOW CPU/FULL コマンドは,システムの他の処理を停止させないで,各構成済みプロセッサの現在のプロセスをリストします。データが表示されている間に,現在のプロセスが変化することがあります。そのため,表示に一貫性が欠けることがあります。たとえば 1つのプロセスが, 2つ以上の CPU で現在のプロセスとしてリストされることがあります。


修飾子

/ACTIVE

稼動状態のプロセッサの情報のみを表示します。

/ALL

実装されているすべてのプロセッサについて,稼動状態,不稼動状態の情報を表示します。

/BRIEF

概略情報と,実装されている各プロセッサの CPU 状態および実行中プロセスの情報を表示します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用して,検索文字列を指定します。検索文字列は正確に合っていて,二重引用符 (" ") で囲まれていなければなりません。

/SEARCH 修飾子なしで /EXACT 修飾子を指定した場合,Find (E1) キーで検索文字列を設定する際に正確検索モードが有効となります。

/FULL

概略情報を表示します。また同時に,実装されている各プロセッサについて, CPU 状態,実行中プロセス,リビジョン・レベルおよび負荷を表示します。また,特定のプロセッサ上でのみ実行可能なプロセスを表示します。さらに,マルチプロセッサ対応していないドライバがシステム上に存在した場合には,その名前も表示します。

SHOW CPU/FULL コマンドは,システム状態を変更せずに,実装された CPU 上で実行中のプロセスを表示します。したがって,データ表示中に実行中のプロセス状態が変更され,表示に矛盾が生じることがあります。たとえば,同一のプロセスが,複数の CPU で同時に実行中であるように報告される可能性があります。

また,この修飾子は,CPU が Fast Path 優先 CPU としての使用が有効であるか無効であるかも表示し,続いてそれに対して割り当てられている Fast Path ポートを一覧表示し,そのポートがユーザ割り当てであるかどうかを示します。

I/O 性能を向上させるための Fast Path 機能の使用についての詳細は,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。キーワードには,BOLD,BLINK,REVERSE,および UNDERLINE を指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

コマンドの出力先を制御します。この修飾子を指定しなかった場合や, /OUTPUT 修飾子だけを指定してファイル指定を省略した場合には,出力は,論理名 SYS$OUTPUT が割り当てられている,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に出力されます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 (たとえば,ディレクトリだけ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と,LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定をするときには,アスタリスク (*) とパーセント記号 (%) のワイルドカード文字は使用できません。

/NOOUTPUT 修飾子を指定した場合は,何も出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

画面上でデバイス情報の表示を制御します。

次のキーワードを指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示 (毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示 (毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する (前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面(最大 255 カラムまで)分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B/B 1 行スクロールアップ
Down arrow key 1 行スクロールダウン
Left arrow key 1 カラム左シフト
Right arrow key 1 カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(ユーティリティによっては異なる)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新 (現在) 画面と (履歴内で) 最古画面の切り替え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。文字列にスペース文字等を入れたい場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に Find(E1) キーを押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。


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