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ONE WINDOW
日本語 EVE メイン・ウィンドウが2つ以上のウィンドウに分割されている場合に, 1つの大きいウィンドウに復元します。【操作方法】
- 保存するウィンドウの内部の任意の場所にカーソルを移動します。 NEXT WINDOW コマンド,OTHER WINDOW コマンド, PREVIOUS WINDOW コマンドのいずれかを使用します。DECwindows の場合には,マウスを使用してポインタを移動し,MB1 をクリックすることにより,カーソルをウィンドウに移動できます。
- ONE WINDOWコマンドを使用します。
日本語 EVE は現在のウィンドウを除き,他のすべてのウィンドウを削除します。ただし,これらのウィンドウに対応するバッファは削除されません。
OPEN filespec
GET FILE コマンドと同じ。指定したファイルを現在の日本語 EVE ウィンドウに表示し,必要に応じて新しいバッファを作成します。このコマンドを使用すれば,同じセッションで別のファイルを編集できます。
OPEN SELECTED
選択または検索した名前を持つファイルをオープンします。これは GET FILE コマンドやOPEN コマンドと同じ操作を実行しますが,ファイル名を入力する必要はありません。このコマンドは特に,長い名前を持つファイルをオープンする場合や,他のファイルに類似した名前を持つファイルをオープンする場合に便利であり,名前を正確に入力する必要がなくなります。【操作方法】
- 編集または作成するファイルの名前を強調表示するために,SELECT,FIND,WILDCARD FINDコマンドのいずれかを使用します。
選択領域は検索領域より優先します。DECwindows では,選択領域は日本語 EVE の内部に存在しても,同時に実行されている別のDECwindows アプリケーションの内部に存在してもかまいません。
- OPEN SELECTEDコマンドを使用します。
ファイルが存在する場合には,日本語 EVE はそのファイルを現在のウィンドウの新しいバッファに複写します。ファイルが存在しない場合には,日本語 EVE は新しい空のバッファを作成し,バッファ名としてファイル名およびファイル・タイプを使用します。その名前を持つバッファがすでに存在し,ファイルに対応づけられていない場合には ( たとえば,BUFFER コマンドや NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合 ),日本語 EVE はバッファを作成する前に,別の名前を要求します。
編集セッションですでにオープンしたファイル ( つまり,すでにバッファが設定されているファイル ) を指定した場合には,バッファがまだ存在するときは,日本語 EVE はそのファイルに対するバッファの最後の位置に戻ります。
新しいバッファのマージンや他の設定は, $DEFAULTS$ という日本語 EVE システム・バッファと同じ設定になります。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。詳しい説明は,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の「$DEFAULTS$ バッファの変更」を参照してください。
OTHER WINDOW
NEXT WINDOWコマンドと同じ。日本語 EVE で2つ以上のウィンドウを使用している場合には,次のウィンドウの最後の位置にカーソルを移動します。
OVERSTRIKE MODE
現在のバッファのモードを挿入モードではなく,重ね書きモードに設定します。入力した各文字は現在の位置の文字と置き換えられます。バッファのモードはステータス・ラインに表示されます。テキストを編集する場合には,省略時のモードは挿入モードです。モードはバッファ固有の設定であり, 1つのバッファを挿入モードに設定し,別のバッファを重ね書きモードに設定できます。
コマンド・ラインを編集する場合には,省略時のモードはターミナルの設定と同じです(DCLの SET TERMINAL コマンドに従います)。これはテキスト・バッファのモードとは無関係です。
PAGEINATE
1 ページ 54 行でソフト・ページ区切りを挿入し,54 行以内にある既存のソフト・ページ区切りを消去します。ソフト・ページ区切りはフォーム・フィードと空 ( null ) 文字であり,次のような小さい FF, NLとして表示されます。
【操作方法】
PAGINATE コマンドを繰り返すことにより,バッファを 1 ページ 54 行に区切る操作を継続できます。
ハード・ページ区切りが検出された場合は,日本語 EVE はそのページ区切りの後の行で停止し,必要に応じてそのページ区切りを消去できるようにします。ハード・ページ区切りはフォーム・フィードのみであり,通常 INSERT PAGE BREAK コマンドによって挿入されます。
バッファ内のページ区切り ( ソフト・ページ区切りまたはハード・ページ区切り ) を確認する場合には,MOVE BY PAGE コマンドを使用します。
PASTE
INSERT HERE コマンドと同じ。複写または削除したテキストを挿入します。PASTE コマンドは WPS キーパッドの PASTE キーと同じではありません。 PASTE ( またはINSERT HERE ) コマンドは,設定に応じて,日本語 EVE の Insert Here バッファまたは DECwindows クリップボードを使用します。 WPS の Paste キーは Insert Here バッファまたは WPS スタイルの代替ペースト・バッファを使用しますが,クリップボードは使用しません。
PREVIOUS CLAUSE
このコマンドは,かな漢字変換の対象となる文節を1つ前の文節に移動します (反転表示部分が左に移動します)。現在の文節が最初の文節である場合には,最後の文節に移動します。このコマンドは通常,キーに定義して使います。
PREVIOUS CONVERT
CONVERT コマンドを使って文字列を変換したとき,表示されている変換候補の1つ前の候補を表示します。 CONVERT キーを押しすぎたときに使ってください。 CONVERT キーを押す前にこのコマンドを実行すると, CONVERT コマンドを実行した場合と同じ結果になります。このコマンドは通常,キーに定義して使います。
PREVIOUS SCREEN
前の画面のテキスト ( 現在の日本語 EVE ウィンドウの長さにほぼ相当する量 ) を表示するために,垂直方向にスクロールします。カーソルがフリー・カーソル ( 省略時の設定 ) の場合には,テキストが存在するかどうかとは無関係に,カーソルは画面の同じカラムを上に移動します。
カーソルがバウンド・カーソルの場合には,テキストの形状に応じて,カーソルは各行の対応する位置を上に移動します。
カーソルの移動タイプの設定についての説明は, SET CURSOR BOUND コマンドと SET CURSOR FREE コマンドの説明を参照してください。
長いヘルプ・トピックをスクロールする場合には,[Prev Screen ]キーを使用します。
PREVIOUS WINDOW
日本語 EVE で2つ以上のウィンドウを使用している場合には,前のウィンドウの最後の位置にカーソルを移動します。たとえば,日本語 EVE メイン・ウィンドウを3つのウィンドウに分割した場合には, PREVIOUS WINDOW は次の操作を実行します。
- 現在の位置が一番下のウィンドウである場合には,カーソルは中央のウィンドウの最後の位置に戻る。
- 現在の位置が中央のウィンドウである場合には,カーソルは一番上のウィンドウの最後の位置に戻る。
- 現在の位置が一番上のウィンドウである場合には,カーソルは一番下のウィンドウの最後の位置に戻る。
2つのウィンドウだけを使用している場合には,PREVIOUS WINDOW コマンド,NEXT WINDOWコマンド, OTHER WINDOW コマンドは同じです。
曖昧なコマンドを入力した場合などのように,Choices バッファが表示される場合には,PREVIOUS WINDOW として定義されているキーを押すことにより, Choices バッファとコマンド・ラインを切り替えることができます。
QUIT
新しいファイルまたは既存のファイルの新しいバージョンを作成せずに,編集セッションを終了します。この方法で編集セッションを終了した場合には, SAVE FILE コマンドまたはWRITE FILE コマンドを使用してすでに保存した編集セッションを除き,他の編集結果は破棄されます。ユーザが作成したバッファを変更した場合には,日本語 EVE はバッファの内容を保存せずに編集セッションを終了するかどうかを確認します(誤って編集結果を破棄するのを防止するため)。バッファの内容を保存せずに,編集セッションを終了する場合には,プロンプトに対して[ Return ] キーだけを押します。バッファの内容を保存せずに編集セッションを終了する操作を実行しない場合には, NO と入力し,[ Return ] キーを押します。
バッファを変更していない場合や,すべての編集結果をすでに保存している場合には,EXIT コマンドとQUIT コマンドは同じです。したがって,[ F10 ] や[ Ctrl/Z ] などのEXIT として定義されているキーを押すことにより,編集セッションを終了できます。
次のコマンドは,編集結果を保存せずに,編集セッションを終了します。
Command: QUIT セーブされていないバッファがあります,QUIT しますか [Yes]?
QUOTE
キーを押すことにより指定した制御コードまたは他の文字を入力します。コマンド文字列の一部として使用する文字や,バッファ内のテキストとして文字を入力するときに,その文字の特殊な意味を取り消すことができます。一部の制御コードは逆疑問符として表示されます。QUOTE はバッファのモードの影響を受けます(バッファのモードはステータス・ラインに表示されます)。挿入モードでは,特殊な意味を取り消した文字は現在の位置に挿入されます。重ね書きモードでは,特殊な意味を取り消した文字は現在の文字を置換します。
FIND コマンドや REPLACE コマンドに対して文字列を入力する場合には,制御コードや他の文字の特殊な意味を取り消すことができます。たとえば,SET TABS SPACES コマンドや SET TABS MOVEMENT コマンドを使用した場合には,次に示す方法でタブ文字を検索するために, [ Tab ] または [ Ctrl/I ] の特殊な意味を取り消すことができます。
- FINDコマンドを使用し,日本語 EVE が検索文字列を要求するプロンプトを表示するようにします。
- プロンプトに対して,[ Ctrl/V ] (またはQUOTEとして定義したキー)を押します。
- タブ文字を指定するために[ Tab ]または[ Ctrl/I ]を押します。
- [ Return ] を押すことによりコマンドを終了します。
同様に,タイピング・キー(英字,数字,句読点)や制御キーを定義するために XTPU DEFINE_KEY 組込みプロシージャを使用した場合には,通常はそのキーに割り当てられている文字または制御コードを入力するためにQUOTE を使用できます。たとえば,プロシージャを実行するためにティルド( ~ )を定義した場合には,次の操作を実行することにより,ティルド文字を挿入できます。
- QUOTEコマンドを使用します(または[ Ctrl/V ]を押します)。
- ティルド( ~ )をタイプします。
QUOTE の別の使い方として,DCL コマンドを使用して作成したサブプロセスに[ Ctrl/Z ] を渡し,そのサブプロセスを終了する方法があります。詳しい説明は,DCL コマンドの説明を参照してください。
次に示す制御コードやキーは VMS が処理します。したがって,これらの特殊な意味を取り消すことはできません。
- [ Ctrl/C ]
- [ Ctrl/O ]
- [ Ctrl/Q ]
- [ Ctrl/S ]
- [ Ctrl/T ]
- [ Ctrl/X ]
- [ Ctrl/Y ]
- [ F6 ]
次の例はバッファにエスケープ文字を挿入します。
Command: QUOTE キーを押してください:
RECALL
前の日本語 EVE コマンドを再呼び出しします。再呼び出ししたコマンドは必要に応じて編集したり,実行することができます。RECALL コマンドを入力しないでください。RECALL と入力すると,そのコマンド自体が再呼び出しされます。したがって,[ Ctrl/B ] を使用(EVEJ キーパッドでは使用できませんので,ご注意ください)するか,またはRECALL として定義されているキーを使用します。
【操作方法】
- [ Ctrl/B ],またはRECALLとして定義されているキーを押します。前のコマンドがコマンド・ウィンドウに再表示され,カーソルはコマンド・ラインの最後に移動します。
- 再呼び出ししたコマンドを実行するには,[ Return ] を押します。別のコマンドを再呼び出しする場合には,[ Ctrl/B ]を再度押すか,または [↑]キーを押します(この操作は,Commands バッファをスクロールします)。
再呼び出ししたコマンドを取り消す場合には,コマンド・ラインを消去します。
日本語 EVE コマンドがファイル名や検索文字列,あるいは他のパラメータなどの追加情報を要求するプロンプトを表示した場合には,[ Ctrl/B ] を押して $PROMPTS$ バッファをスクロールし,コマンド・プロンプトに対する前の応答を再呼び出しすることができます。
RECOVER BUFFER
- buffer-name
- journal-name
buffer-name
回復したいバッファの名前です。 MAIN バッファのように,すでに存在するバッファを指定したときには,日本語 EVE は回復の前にそのバッファを削除します ( もしバッファが変更されているときには削除の前に確認をします )。journal-name
回復したいバッファのジャーナル・ファイルの名前です。ジャーナル・ファイルの名前は,バッファの名前やファイルの名前に .XTPU$JOURNAL というファイル・タイプを付けたものです。MEMO.TXT というファイルのジャーナル・ファイルの名前は,MEMO_TXT.XTPU$JOURNAL です。
システムの中断の後,バッファのジャーナル・ファイルを使ってバッファの内容を回復します。回復するバッファの名前,ファイルの名前,ジャーナル・ファイルの名前のうち,どれを使っても指定することができます。RECOVER BUFFERコマンドは,各種設定,キー定義,システム・バッファの内容は回復しません。
システムに問題が発生したときに編集していたテキストを回復するには以下のようにします。
- DCL コマンド EDIT/XTPU/NOJOURNAL を使って日本語 EVE を起動します。 /RECOVER 修飾子を指定する必要はありません。
- テキストを回復するには,日本語 EVE のRECOVER BUFFERコマンドを使ってください。たとえば MAIN バッファの内容を回復するには以下のようにします。
Command: RECOVER BUFFER main
- ジャーナル・ファイルが存在すると,日本語 EVE は以下の情報を表示して,そのバッファを回復するがどうかの確認をします。
- バッファの名前
- バッファの入力ファイル
- バッファの出力ファイル
- 回復の元となるファイル
- 編集を開始した日時
- ジャーナル・ファイルが作成された日時
そのバッファを回復するときには,[ Return ] キーを押してください。回復しないときには NO とタイプしてから [ Return ] キーを押してください。- 他のバッファを回復するときには 2 のステップを繰り返してください。
異なる編集セッションで作られたバッファの回復をすることができます。ジャーナル・ファイルの名前のリストを表示するにはワイルドカードを使ってください。
Command: RECOVER BUFFER *
ジャーナル・ファイルが存在するバッファすべてを回復するには, RECOVER BUFFER ALLコマンドを使ってください。
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