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既知イメージ・エントリを,イメージの別のバージョン,または変更された属性に置き換えます。 REPLACEコマンドはDELETEコマンドの同義語です。CMKRNL特権が必要です。また,システム・グローバル・セクションを作成するために SYSGBL特権が,パーマネント・グローバル・セクションを作成するためにPRMGBL特権が必要です。
REPLACE ファイル指定
ファイル指定
既知イメージとしてインストールしたイメージのファイルを指定します。
REPLACEコマンドは,既知ファイルを最新の,または指定されたディレクトリに含まれる指定されたバージョンに置き換えます。ファイル指定パラメータで検索リストが指定された場合には,別のディレクトリの中の指定されたバージョンに置き換えます。REPLACE コマンドにより,現在インストールされているイメージの属性を変更できます。REPLACE コマンドでは,新しい修飾子を指定することもできます。また, CREATE コマンドやADD コマンドでイメージをインストールしたときに設定した修飾子の値を変更することもできます。修飾子を指定しない場合,新しいイメージの属性は古いイメージと同じとなります。 REPLACE コマンドがインストールされたイメージ・ファイルを変更しないだけでなく,その属性も変更しない場合, REPLACEコマンドによりグローバル・セクションの共用が続行されます。
REPLACE コマンドを入力した時点でグローバル・セクションにアクセスしているプロセスがある場合,グローバル・セクションはそのプロセスが終了するまで削除されません。ただし,REPLACE コマンドが入力されると同時にグローバル・セクションが削除対象としてマークされるため,REPLACE コマンド入力後,他のプロセスは削除対象のグローバル・セクションにアクセスできません。
/ACCOUNTING
/NOACCOUNTING (省略時の設定)
DCLのSET ACCOUNTING/DISABLE=IMAGEコマンドを使用して,ローカル・ノードでイメージ会計処理が禁止されている場合でも,選択したイメージのイメージ・レベルの会計処理を許可します。イメージ会計処理がローカル・ノードで許可された場合には,すべてのイメージが記録され,/NOACCOUNTING修飾子は効果がありません。/ARB_SUPPORT=キーワード
Alpha システムでは,このインストールされたイメージがシステム・パラメータ ARB_SUPPORT を無効にします。次の表は,/ARB_SUPPORT 修飾子で使用できるキーワードの一覧です。
キーワード 動作 None 使用されなくなったカーネル・データ・セルは,システムで保守されない。フィールドはプロセス生成時にゼロに初期化されるか,または,有効でないポインタに設定される。 Clear 使用されなくなったカーネル・データ・セルは,コードが後方互換性用の値を設定しているときに,クリアされるか,または,有効でないポインタに設定される。 Read-only 使用されなくなったセルは, $PERSONA_ASSUME が発行されたときに,現在の PSB (Persona Security Block) に格納された対応するセキュリティ情報によって更新される。 Full (省略時の設定) セキュリティ関連の操作が行われると,データは,使用されなくなったセルから現在アクティブな PSB に移される。
使用されなくなったカーネル・セルの詳細については,本書の付録,または,オンライン・ヘルプにある ARB_SUPPORT システム・パラメータの説明を参照してください。
/AUTHPRIVILEGES[=(特権名[,...])]
/NOAUTHPRIVILEGES
ファイルを,認可済み特権を指定してインストールされた既知イメージとしてインストールします。
- 特権付きイメージがシステム・ボリューム上に存在しない場合,このイメージは暗黙に /OPEN でインストールされます。
- 特権付きイメージ用の特権群は,空にしておくことができます。ただし,特権を定義,再定義するときには,毎回それぞれの特権をリストしなければなりません。
- /AUTHPRIVILEGES 修飾子は,実行可能イメージのみに適用されます。
- この修飾子は,/TRACEBACK 修飾子とリンクする実行可能イメージには使用できません。
- /NOAUTHPRIVILEGES 修飾子に特権名を割り当てることはできません。
/PRIVILEGED と /AUTHPRIVILEGES の相互作用
新しいエントリを作成する際,/AUTHPRIVILEGED 修飾子で具体的な認可済み特権を割り当てない場合,割り当てる特権は認可済み特権にも割り当てられます。
イメージを置き換えるときに, /PRIVILEGED 修飾子で割り当てられる特権は認可済み特権には 割り当てられません。また,/NOAUTHPRIVILEGES 修飾子を指定して REPLACE コマンドを使用した場合,認可済み特権は, /PRIVILEGED 修飾子で設定される省略時の特権と同じものになります。
特権の一覧については,『OpenVMS Guide to System Security』の付録を参照してください (省略時の設定は ALL です)。
/EXECUTE_ONLY
/NOEXECUTE_ONLY (省略時の設定)
/EXECUTE_ONLY 修飾子は,メイン・プログラム専用です。ユーザが実行アクセス権を持っていて読み込みアクセス権を持っていない共用可能イメージを起動できます。プログラムが参照する共用可能イメージはすべて,インストールされている必要があります。 OpenVMS RMS は,エグゼクティブ・モードまたはカーネル・モードで使用する保護論理名を使用します。/TRACEBACK 修飾子でリンクされた実行可能イメージには,この修飾子は指定できません。
/HEADER_RESIDENT
/NOHEADER_RESIDENT
永久常駐ヘッダを持つ既知イメージとしてファイルをインストールします (ネイティブ・モード・イメージ専用)。常駐ヘッダがインストールされたイメージは,暗黙のうちにオープンとしてインストールされます。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
新しく追加した既知ファイル・エントリを,インストール時に作成されたグローバル・セクションとともにリストします。/OPEN
/NOOPEN
永久的にオープン状態である既知イメージとしてファイルをインストールします。/PRIVILEGED[=(特権名[,...])]
/NOPRIVILEGED
指定した現在の特権を持つ既知イメージとして,ファイルをインストールします。
- 特権付きイメージがシステム・ボリューム上に存在しない場合,このイメージは暗黙に /OPEN でインストールされます。
- 特権付きイメージ用の特権群は,空にしておくことができます。ただし,特権を定義,再定義するときには,毎回それぞれの特権をリストしなければなりません。
- /PRIVILEGED 修飾子は,実行可能イメージのみに適用されます。
- この修飾子は,/TRACEBACK 修飾子とリンクする実行可能イメージには使用できません。
- /NOPRIVILEGED 修飾子に特権名を割り当てることはできません。
特権の一覧については,『OpenVMS Guide to System Security』の付録を参照してください (省略時の設定は ALL です)。
/PROTECTED
/NOPROTECTED(省略時の設定)
ユーザ・モードとスーパバイザ・モードの書き込みアクセスから保護される既知イメージとして,ファイルをインストールします。このイメージに書き込むためには,エグゼクティブ・モードまたはカーネル・モードが必要です。特権付き共用可能イメージとなるユーザ作成サービスを実現する場合は,/PROTECTED 修飾子を /SHARE 修飾子と併用します。/PURGE (省略時の設定)
/NOPURGE
イメージを PURGE 処理で削除できることを指定します。 /NOPURGE を指定した場合には,DELETE 処理または REMOVE 処理を使用してイメージを削除します。/RESIDENT[=([NO]CODE,[NO]DATA)]
Alphaシステムでは,イメージ・コード・セクションや読み込み専用データ・セクションを粒度ヒント領域に格納し,その他のイメージ・セクションはプロセス空間の中に置いたまま圧縮します。 /RESIDENT 修飾子を指定しない場合は,コードとデータのどちらも常駐としてインストールされません。 /RESIDENT 修飾子をキーワード引数なしで指定すると,コードが常駐としてインストールされ,データは常駐としてインストールされません。イメージは/SECTION_BINDING=(CODE,DATA)修飾子を使ってリンクする必要があります。常駐のコードまたはデータ付きでインストールされたイメージは,暗黙のうちに/HEADER_RESIDENTと/SHAREDとしてインストールされます。
/SHARED[=[NO]ADDRESS_DATA]
/NOSHARED
ファイルを共用既知イメージとしてインストールし,共用可能なイメージ・セクションのためのグローバル・セクションを作成します。共用としてインストールされたイメージは,暗黙のうちにオープンとしてインストールされます。/SHARED 修飾子で ADDRESS_DATA キーワードを使用する場合は, P1 スペース・アドレスは共用可能イメージのために割り当てられます。イメージが起動され,CPU と I/O タイムを減少しているときではなく,イメージがインストールされたときに,割り当てられたアドレスについて, INSTALL ユーティリティはアドレス・データ・セクションの内容を判断することができます。グローバル・セクションは,アドレス・データ・イメージ・セクションへの共用アクセスを許可するために作成されます。
/WRITABLE
/NOWRITABLE
/SHARED 修飾子も指定している場合,書き込み可能な既知イメージとしてファイルをインストールします。/WRITABLE修飾子は,共用可能で書き込み可能なイメージ・セクションのイメージにのみ適用されます。 /NOSHARED修飾子を指定すると, /WRITABLE修飾子は自動的に打ち消されます。
INSTALL> REPLACE GRPCOMM /ACCOUNTING/NOOPEN |
既知イメージ GRPCOMM を最新バージョンと置換しています。同時に,イメージ会計情報を許可し,OPEN 属性を削除しています。
ファイルのフル・ネームは, SYS$SYSTEM:GRPCOMM.EXE と仮定しています。
12.1 LANCP について
LAN 制御プログラム(LANCP)ユーティリティは,OpenVMS システム上で LAN ソフトウェアを構成し制御します。LANCP により,次の処理が行えます。
LANCP ユーティリティにより,次の処理が行えます。
- LAN パラメータを設定して LAN 環境をカスタマイズする。
- LAN の設定とカウンタを表示する。
- ターミナル・サーバ,X端末,LAN ベースのプリンタなどの装置のサポートや, OpenVMS Cluster 環境でのサテライトのブートのために, MOPダウンライン・ロード・サポートを提供する。これは,DECnet ソフトウェアを使うという従来の手法の代わりとして使用できます。
LANCP [コマンド]
使用法の要約 LANCP を起動するには,DCL コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。コマンド
LANCP コマンドを指定します。このパラメータはオプションです。コマンドが指定されなかった場合,ユーティリティはプロンプトを表示して,コマンドの入力を待ちます。
$ RUN SYS$SYSTEM:LANCP |
LANCP ユーティリティは LANCP> プロンプトを表示します。以降で説明する LANCP コマンドはすべて,このプロンプトに対して入力できます。
また,MCR コマンドを使用するか,LANCP を外部コマンドとして定義することで,LANCP を起動することもできます。
MCR コマンドを使用するには,DCL コマンド・プロンプトで次のように入力します。
$ MCR LANCP |
LANCP を外部コマンドとして定義するには,DCL プロンプトか,スタートアップまたはログイン・コマンド・ファイルに,次のように入力します。
$ LANCP :== $SYS$SYSTEM:LANCP |
その後,DCL プロンプトで LANCP コマンドを入力してユーティリティを起動し,LANCP コマンドを入力することができます。
LANCP コマンドまたは MCR LANCP コマンドを入力すると,次の処理が行われます。
一部の LANCP コマンドは特殊な特権を必要とします。 |
LANCP ユーティリティを終了するには,LANCP> プロンプトで EXIT コマンドを入力するか,または Ctrl/Z を押します。
LANCP ユーティリティの詳細については, LANCP> プロンプトで HELP コマンドを入力してください。
12.3 LANCP コマンド
この項では,LANCP コマンドについて例を挙げて説明します。次の表は LANCP コマンドを要約したものです。
コマンド | 機能 |
---|---|
@ (プロシージャの実行) | コマンド・プロシージャを実行する。 |
CLEAR DLL | すべてのノードと装置の MOP ダウンライン・ロード・カウンタをクリアする。 |
CLEAR DEVICE | LAN 運用時装置データベースから装置を削除する。 |
CLEAR MOPDLL | CLEAR DLL コマンドと同じ。 |
CLEAR NODE | LAN 運用時ノード・データベースからノードを削除する。 |
CONNECT NODE | MOP コンソール・キャリア・プロトコルを使って管理インタフェースを実現している,ターミナル・サーバなどの LAN 装置に接続する。 |
CONVERT DEVICE_DATABASE | 装置データベースを,LANCP の現在のバージョンで必要とされる形式に変換する。 |
CONVERT NODE_DATABASE | ノード・データベースを,LANCP の現在のバージョンで必要とされる形式に変換する。 |
DEFINE DEVICE | 装置を LAN パーマネント装置データベースに入力する,あるいは既存のエントリを変更する。 |
DEFINE NODE | ノードを LAN パーマネント・ノード・データベースに入力する,あるいは既存のエントリを変更する。 |
EXIT | LANCP の実行を中止し,DCL コマンド・レベルに制御を戻す。 |
HELP | LANCP ユーティリティに関するオンライン・ヘルプ情報を表示する。 |
LIST DEVICE | LAN パーマネント装置データベースの情報を表示する。 |
LIST NODE | LAN パーマネント・ノード・データベースの情報を表示する。 |
PURGE DEVICE | LAN パーマネント装置データベースから装置を削除する。 |
PURGE NODE | LAN パーマネント・ノード・データベースからノードを削除する。 |
SET ACP | LANACP LAN Server プロセスの動作を変更する。 |
SET DEVICE | LAN 運用時装置データベースに装置を入力する,あるいは既存のエントリを修正し,装置パラメータを設定する。 |
SET NODE | LAN 運用時ノード・データベースにノードを入力する,あるいは既存のエントリを変更する。 |
SHOW CONFIGURATION | システム上の LAN 装置のリストを表示する。 |
SHOW DEVICE | LAN 運用時装置データベースの情報を表示し,装置データを表示する。 |
SHOW DLL | MOP ダウンライン・ロード・サービスの現在の状態を表示する。 |
SHOW LOG | 最近のダウンライン・ロード・アクティビティを表示する。 |
SHOW MOPDLL | SHOW DLL コマンドと同じ。 |
SHOW NODE | LAN 運用時ノード・データベースの情報を表示する。 |
SPAWN | 現在のプロセスのサブプロセスを作成する。 |
TRIGGER NODE | 遠隔ノードに対して再ブートの要求を発行する。 |
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