Compq OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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SYSTEMS クラス

SYSTEMS クラスには,識別番号,ノード名,ハードウェア・タイプ,ソフトウェア・バージョンなど,クラスタ内のすべてのシステムに関する情報が含まれます。

フィールド名 説明
DG_SIZE サーキットを通して送信されたデータグラムのアプリケーション・データの最大バイト数
HW_TYPE システム・ハードウェア・タイプ(たとえば,VAXstation 3100 またはHS70)。(システム・タイプは二重引用符で囲みます。)
HW_VERS 遠隔システムのハードウェアの構成レベルとリビジョン・レベル
INCARNATION システムのブート時に設定する一意の 16 ビット 16 進番号
INCN_TIME 時間で表されるインカーネーション番号。形式は,dd-mmm-yy
MSG_SIZE サーキットを通して送信されたメッセージのアプリケーション・データの最大バイト数
NODE 遠隔システムのノード名。通常,クラスタ管理者が SYSGEN の SCSNODE システム・パラメータを使用して設定する。この名前は,DECnet ノード名と同じとする。
NUM_CIRCUITS ローカル・システムと遠隔システムとの間の仮想サーキット数
SOFTWARE 遠隔システムで現在使用しているオペレーティング・システムの名前とバージョン
SYS_ID 遠隔システムの識別番号。クラスタ管理者が,SYSGEN の SCSSYSTEMID と SCSSYSTEMIDH のシステム・パラメータを使用して設定する。この番号は,DECnet ノード番号と同じとする。


修飾子

なし

説明

ADD (フィールド) コマンドは,特定の情報フィールドを許可し, SHOW CLUSTER 表示に追加します。現在表示されていないクラスのフィールドを追加すると,そのフィールドのクラス・ヘッダが表示に追加されます。他の ADD (クラス) コマンドに /ALL 修飾子を付けて実行すると,そのクラスのすべてのフィールドが表示に追加されます。

SHOW CLUSTER 表示からフィールドを削除するには, REMOVE (フィールド) コマンドを実行します。


#1

COMMAND> ADD SEND

このコマンドは,CREDITS クラスの SEND フィールドを許可し,SHOW CLUSTER 表示に追加しています。

#2

COMMAND> ADD REM_STATE,REM_CONID,LOC_CONID

コノコマンドは,CIRCUITS クラスの REM_STATE フィールドと CONNECTIONS クラスの REM_CONID,LOC_CONID のフィールドを許可し,SHOW CLUSTER 表示に追加しています。

ADD LOCAL_PORTS

現在許可されているすべての LOCAL_PORTS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD LOCAL_PORTS


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

説明

ADD LOCAL_PORTS コマンドは,LOCAL_PORTS クラス情報を SHOW LOCAL_PORTS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての LOCAL_PORTS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,NAME,LP_STATUS (ポート状態), PORT_NUM (ポート番号),DGS_FREE (キューに登録された空きデータグラム),MSGS_FREE (キューに登録された空きメッセージ), OPEN_CIRCS (オープン・サーキット),FORM_CIRCS (形成サーキット) です。 LOCAL_PORTS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD LOCAL_PORTS コマンドと REMOVE LOCAL_PORTS コマンドを使用することにより,LOCAL_PORTS クラス情報を表示するかどうか指定できます。LOCAL_PORTS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。LOCAL_PORTS クラスを削除して新しい LOCAL_PORTS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD LOCAL_PORTS

このコマンドは,LOCAL_PORTS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている LOCAL_PORTS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> REMOVE LOCAL_PORTS
COMMAND> ADD LB_STATUS
COMMAND> REMOVE LOCAL_PORTS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD LOCAL_PORTS

まず,REMOVE LOCAL_PORTS コマンドが LOCAL_PORTS クラスを表示から削除しています。次に,ADD LB_STATUS コマンドが LOCAL_PORTS クラス・フィールド LB_STATUS を表示に追加しています。この結果,他の LOCAL_PORTS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び LOCAL_PORTS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, LB_STATUS フィールドだけです。

ADD MEMBERS

現在許可されているすべての MEMBERS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD MEMBERS


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

説明

ADD MEMBERS コマンドは,MEMBERS クラス情報を SHOW MEMBERS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての MEMBERS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,STATUS です。 MEMBERS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD MEMBERS コマンドと REMOVE MEMBERS コマンドを使用することにより, MEMBERS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 MEMBERS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。MEMBERS クラスを削除して新しい MEMBERS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD MEMBERS

このコマンドは,MEMBERS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている MEMBERS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> REMOVE MEMBERS
COMMAND> ADD VOTES
COMMAND> REMOVE MEMBERS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD MEMBERS

まず,REMOVE MEMBERS コマンドが MEMBERS クラスを表示から削除しています。次に,ADD VOTES コマンドが MEMBERS クラス・フィールド VOTES を表示に追加しています。この結果,他の MEMBERS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び MEMBERS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, VOTES フィールドだけです。

ADD SYSTEMS

アクティブなシステムのすべてまたは一部について,現在許可されているすべての SYSTEMS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD SYSTEMS [/修飾子[,...]]


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

/ID=ALL

ID で選択したシステムを削除した後,表示を復元します。

/ID=システム識別子

SHOW CLUSTER 表示に追加するシステムを,システム識別番号で指定します。 SYSTEMS クラスの SYS_ID に表示されるシステム識別子 を指定します。16 進値を使用する場合は,番号の前に%X を付けます。

/ID 修飾子は,SYSTEMS クラスだけではなく,指定したシステムのすべての情報に適用されます。

/NODE=ALL

ノード名で選択したシステムを削除した後,表示を復元します。

/NODE=ノード名

SHOW CLUSTER 表示に追加するシステムを,ノード名で指定します。SYSTEMS クラスの NODE フィールドに表示される ノード名を指定します。二重引用符で囲んで指定することができます。/NODE 修飾子は, SYSTEMS クラスだけではなく,指定したノードのすべての情報に適用されます。

/TYPE=ALL

タイプで選択したシステムを削除した後,表示を復元します。

/TYPE=ハードウェア・タイプ

SHOW CLUSTER 表示に追加するシステムを,ハードウェア・タイプで指定します。HW_TYPE フィールドに表示されるタイプを指定し,"VAX8800" のように二重引用符で囲みます。二重引用符で囲んだテキストは短縮できるので,たとえば VAXstation II と VAXstation 2000 を 1 つのコマンドで追加することができます。複数のタイプを指定する場合は,タイプをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲みます。ハードウェア・タイプの大小文字は区別されません。

/TYPE 修飾子は,SYSTEMS クラスだけではなく,指定したハードウェア・タイプのすべての情報に適用されます。


説明

ADD SYSTEMS コマンドは,SYSTEMS クラス情報を SHOW SYSTEMS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての SYSTEMS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,NODE と SOFTWARE です。 SYSTEMS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD SYSTEMS コマンドと REMOVE SYSTEMS コマンドを使用することにより, SYSTEMS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 SYSTEMS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。SYSTEMS クラスを削除して新しい SYSTEMS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD SYSTEMS

このコマンドは,SYSTEMS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている SYSTEMS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> ADD SYSTEMS/NODE=(PISHTA,ELF)

このコマンドは,PISHTA というノードと ELF というノードを SHOW CLUSTER 表示に追加し,これらのノードについて現在許可されている情報をすべて出力しています。

#3

COMMAND> ADD SYSTEMS/TYPE=("VAX 8800","MicroVAX 2000")

このコマンドは,VAX 8800 と MicroVAX 2000 のすべてのプロセッサを SHOW CLUSTER に追加し,これらのハードウェア・タイプについて現在許可されている情報をすべて出力しています。

#4

COMMAND> REMOVE SYSTEMS
COMMAND> ADD SYS_ID
COMMAND> REMOVE SYSTEMS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD SYSTEMS

まず,REMOVE SYSTEMS コマンドが SYSTEMS クラスを表示から削除しています。次に,ADD SYS_ID コマンドが SYSTEMS クラス・フィールド SYS_ID を表示に追加しています。この結果,他の SYSTEMS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び SYSTEMS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, SYS_ID フィールドだけです。

DEFINE/KEY

等価文字列と属性を,ターミナル・キーボードのキーに対応づけます。 /KEY 修飾子が必要です。

形式

DEFINE/KEY キー名 等価文字列


パラメータ

キー名

定義対象キーの名前を指定します。キー名は,次のとおりです。

キー名 LK201 VT100 タイプ VT52
PF1 PF1 PF1 [blue]
PF2 PF2 PF2 [red]
PF3 PF3 PF3 [gray]
PF4 PF4 PF4 - -
KP0, KP1 〜 KP9 0, 1 〜 9 0, 1 〜 9 0, 1 〜 9
PERIOD . . .
COMMA , , n/a
MINUS - - n/a
ENTER Enter ENTER ENTER
Find (E1) Find - - - -
Insert Here (E2) Insert Here - - - -
Remove (E3) Remove - - - -
Select (E4) Select - - - -
Prev Screen (E5) Prev Screen - - - -
Next Screen (E6) Next Screen - - - -
HELP Help - - - -
DO Do - - - -
F17 〜 F20 F17 〜 F20 - - - -

等価文字列

キーを押したときに処理する文字列を指定します。 SHOW CLUSTER コマンドを文字列として指定することができます。文字列に空白文字を含める場合は,二重引用符で文字列を囲みます。

修飾子

/ECHO (省略時の値)

/NOECHO

キーを押した後に,キーに対応する等価文字列を画面上に表示するかどうかを制御します。/NOTERMINATE 修飾子を指定する場合, /NOECHO は使用できません。

/ERASE

/NOERASE (省略時の値)

キーを解釈する前に現在の行を消去するかどうかを制御します。

/IF_STATE=(状態名,...)

/NOIF_STATE

1 つ以上の状態を指定します。指定した状態の中の 1 つが有効でなければ,キー定義は適用されません。/IF_STATE 修飾子を省略した場合や /NOIF_STATE を使用した場合は,現在の状態が使用されます。

/LOCK_STATE

/NOLOCK_STATE (省略時の値)

明示的に変更しないかぎり,/SET_STATE 修飾子で設定した状態が有効であることを指定します。/NOLOCK_STATE 修飾子を指定すると, /SET_STATE で設定した状態が適用されるのは,次に押すキーまたは次に入力する読み込み終了文字に対してだけです。

/LOCK_STATE 修飾子を指定できるのは,/SET_STATE 修飾子を指定した場合に限定されます。

/LOG (省略時の値)

/NOLOG

キー定義が正常終了したことを示すメッセージを表示するかどうかを制御します。

/SET_STATE=状態名

/NOSET_STATE (省略時の値)

指定した状態名を,キーを押したときに設定します。状態名は英数文字列です。

/SET_STATE 修飾子を省略した場合や /NOSET_STATE を指定した場合,ロックされている現在の状態がそのまま適用されます。この修飾子を付けないでキー定義を行った場合,現在の状態を変更するには DCL コマンドの SET KEY を実行します。

/TERMINATE

/NOTERMINATE (省略時の値)

キーを押したときに,現在の等価文字列を終了するかどうか,つまり処理するかどうかを指定します。Return を押した場合,効果は /TERMINATE と同じです。

/NOTERMINATE 修飾子を指定すれば,プロンプトの後でコマンド行にテキストを入力するキー定義を作成したり,入力中のテキストにテキストを挿入するキー定義を作成したりできます。


説明

DEFINE/KEY コマンドにより,ターミナルのキーに定義を設定できます。設定できるターミナルは,VT52,VT100 シリーズをはじめ,キーボードが LK201 の VT200 シリーズなどです。

等価文字列には,異なる種類の情報や SHOW CLUSTER コマンドを定義できます。テキスト文字列を入力するキーを定義する場合, /NOTERMINATE 修飾子を指定すれば,文字列を入力した後にも入力を続けられます。

エコー機能は,ほとんどの場合に利用すると思われます。省略時の設定は,/ECHO です。/ECHO 修飾子が設定されている場合,キーを押すたびに,そのキー定義が画面上に表示されます。

/STATE 修飾子を指定すれば,より多くのキー定義を利用できます。定義ごとに別の状態を指定すれば,1 つのキーにいくつでも定義を設定できます。状態名には,英数字,ドル記号,アンダスコアを使用できます。覚えやすく,入力しやすいだけではなく,どのような定義を設定したかが分かるような状態名を設定すると便利です。



Command> DEFINE/KEY PF3 "LOCAL_PORT"/NOTERMINATE

このコマンドは,"LOCAL_PORT" テキスト文字列を出力するよう,PF3 キーを定義しています。このキーを ADD キーを使用すれば,ADD LOCAL_PORT コマンドを実行できます。


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