kk2keybind コンバータを使って, DIGITAL UNIX で利用されているかな漢字キー・シーケンス KKSEQ の設定ファイルを KEYBIND コンパイラで処理できる KEYBIND ファイルに変換することができます。 この変換出力をさらに keybind コンパイラにかけることによって, これまで使い慣れてきたキー配置を IMLIB のもとで利用することができます。
kk2keybind コンバータは次のような形式を持ちます。
% /usr/i18n/usr/bin/kk2keybind [-オプション] ファイル名
次のオプションを,ファイル名の前に指定することができます。
出力を output-file に出力します。 このオプションが省略されると,出力は標準出力となります。
kk2keybind コンバータは完全な KEYBIND ファイルを出力せずに, ステートなどの記述された主ファイルを %INCLUDE 命令で取り込むようになっています。 -i オプションで,このインクルード・ファイル名を指定します。 このオプションが省略されると, /usr/i18n/usr/jsy/imlib/kk2keybind.dat あるいは /usr/i18n/usr/jsy/imlib/kk2keybind_level2.dat がインクルードされます。 なお include-file で指定されたファイル名が正規のものか, 存在するかなどの検査は行われません。
このオプションが指定されると,キーパッド,ファンクション・キーについてキー名の他に, そのキーが発生するエスケープ・コードを出力しません。 指定省略時の設定では,キー名とエスケープ・コード両方を出力します。
ファイル名には,KKSEQ で利用されている設定ファイルを指定します。 ファイル名の指定がない,または複数のファイル名を指定した場合はエラーになります。
kk2keybind コンバータが出力するエラーは,次のとおりです。 エラーにはメッセージの他に,必要に応じて行番号やファイル名などが付加されます。
アクション名が不正です。
キーの名称が不正です。
キーワードが必要です。
同じキーマップで同じキーが二度以上定義されています。
kkseq で予約されているキーワードをキー名として使っています。
keybind で予約されているキーワードをキー名として使っています。
すでにキーマップ名として定義されているキーワードをキー名として使っています。
アクション名として予約されているキーワードをキー名として使っています。
キー名が不正です。
不正なセパレータが見つかりました。
不正なトークンが見つかりました。
不正な文字が見つかりました。
コントロール・コードの表記が間違っています。
セミコロン(;)が必要です。
コロン(:)が必要です。
文字の定義の中に文字列が含まれています。
文字または文字列の定義の中に改行が含まれています。
処理中に End Of File を検出しました。
このアクションは keybind(1) では完全にはサポートできません。
KKSEQ のアクション start-henkan および no-operation は keybind コンパイラでは完全にサポートできません。 これらはそれぞれ変換動作,確定動作を行うものと解釈されます。