まえがき

本書では,Advanced Server for UNIX (ASU) バージョン 5.1B ソフトウェアについて,マニュアルに記載されていない新機能と拡張機能および問題点に関する情報を提供します。

ASU の概要

Advanced Server for UNIX (ASU) バージョン 5.1B ソフトウェアには,旧リリースの全機能に加えて,本書で説明する新機能および拡張機能が含まれています。

ASU バージョン 5.1B ソフトウェアは,次のいずれの目的にも使用できます。

ASU バージョン 5.1B ソフトウェアへのアップグレードまたはそのインストールは,Tru64 UNIX バージョン 5.1A 以降のオペレーティング・システム・ソフトウェアが稼働しているシステムに,ASU バージョン 5.1B サブセット に示す ASU サブセットをインストールすることによって行います。

ASU ソフトウェアのアップグレードまたはインストールについては,『Advanced Server for UNIX インストレーション/管理ガイド』を参照してください。

ASU バージョン 5.1B サブセット

サブセット名 説明
ASUBASE540

ASU サーバ機能。

ASUTRAN540

ASU ソフトウェアがネットワーク通信のために使用する NetBEUI および NetBIOS over TCP/IP トランスポート。

ASUADM540

Nexus ツールの英語版。ASU ソフトウェアの管理に使用する Microsoft Windows ベースのインタフェース。

ASUADMJP540

Nexus ツールの日本語版。ASU ソフトウェアの管理に使用する Microsoft Windows ベースのインタフェース。

ASUMANPAGE540

ASU コマンドについて説明するリファレンス・ページの英語版。

ASUMANJP540

ASU コマンドについて説明するリファレンス・ページの日本語版。

ASUSIA540

Tru64 UNIX ユーザ認証のために ASU サーバを使用するように Tru64 UNIX オペレーティング・システムを構成する Tru64 UNIX のセキュリティ・メカニズム。このサブセットは,Tru64 UNIX バージョン 5.0 以降のオペレーティング・システム・ソフトウェアが稼働していて,エンハンスト・セキュリティを使用していないシステムでのみ使用可能。

対象読者

本書は,ASU ソフトウェアのインストレーション,構成,および管理を行うすべてのユーザを対象にしています。

新機能

第 1 章で説明しているすべての情報は,本リリースでの新機能です。本リリースで追加された情報 には,第 2 章で説明している情報のうち,本リリースで新しく追加された情報を示しています。

本リリースで追加された情報

項番号 タイトル
2.1.3 項 ASU ドメイン・コントローラからの Windows XP ワークステーションへのログオン
2.1.4 項 Windows XP ワークステーション上での ASU サーバ名の識別
2.1.5 項 ASDU Password ユーティリティの実行
2.2.1 項 ロッキング違反
2.3.3 項 ASU のファイル複製
2.5.2 項 net perms コマンドの使用
2.7.1 項 プリンタ共有の追加
2.7.2 項 Lexmark PostScript ドライバ

関連資料

ASU ソフトウェアについては,次のマニュアルに詳しい説明があります。

本書で使用する表記法

本書では,次の表記法を使用しています。

%
$

パーセント記号は,C シェルのシステム・プロンプトを表します。ドル記号は, Bourne シェル,Korn シェル,および POSIX シェルの場合の システム・プロンプトを表します。

#

番号記号は root としてログインした場合のシステム・プロンプトを表します。

file

イタリック体 (斜体) は,変数値,プレースホルダ,および関数の引数名を示します。

[ | ]
{ | }

構文定義では,大カッコはオプションの項目を示し,中カッコは必須項目を示します。 大カッコまたは中カッコの中の項目を縦線で区切っている場合は, そこに併記されている項目の中から1つの項目を選択することを示します。

colored text

構文定義では,リテラル要素(コマンド名など文字通り入力する要素)は緑色で表示され,変数値,数式/論理式記号,関数の引数名は赤色で表示されます。 構文説明以外の場所では,色付きのテキストは使用しません。

. . .

構文定義では,水平の反復記号は,前の項目を1回以上繰り返して使用できることを示します。

cat(1)

リファレンス・ページの参照には,該当するセクション番号をカッコ内に示します。 たとえば, cat(1) は,cat コマンドについての情報が, リファレンス・ページのセクション1に記載されていることを示します。

[Return]

四角で囲まれたキー名はユーザがそのキーを押すことを示します。

[Ctrl/x]

この記号は,スラッシュの前に指定されているキーを押しながら, スラッシュの後のキーまたはマウス・ボタンを押すことを示します。 例中では,このようなキーの組み合わせは, 四角あるいは大カッコで囲まれて示されます(たとえば,[Ctrl/C] )。