pddisable - プリンタ,サーバ,またはキューを使用不能にします。
6.2 形式
pddisable [-c class_name]
[-m message_text][-x extended_attribute_string...]
[-X attribute_filename...]object_instance...
次のコマンドで pddisable のヘルプが表示されます。
pddisable -h
pddisable ユーティリティは,オブジェクトとして指定された任意のスーパバイザ,スプーラ,物理/論理プリンタ,またはキューでプリント・ジョブの受け付け機能をオフにします。pdenable ユーティリティで使用可能にしない限り,pdpr または pdresubmit ユーティリティで実行したプリント・ジョブは,そのオブジェクトで受け付けられません。サーバ,キュー,またはプリンタに対するその他のコマンド行操作は引き続き有効です。
使用不能にするオブジェクトが printer の場合は,次の点に注意してください。
論理プリンタなら,新たなプリント・ジョブ要求が受け付けられなくなり,プリンタの名前が,関連するキューおよびスプーラの logical-printers-ready 属性から削除されます。
物理プリンタなら,プリンタは新たなプリント・ジョブを要求しなくなります。現在印刷中または処理中のジョブはすべて最後まで実行されます。プリンタの名前が,スーパバイザの physical-printers-ready 属性から削除されます。関連するすべての論理プリンタの printers-ready 属性が更新されます。プリンタにキューが関連付けられている場合,そのキューおよびスプーラの physical-printers-ready 属性も更新されます。
使用不能にするオブジェクトが queue の場合は,次の点に注意してください。
関連する論理プリンタの printer-state および enabled 属性は変更されません。
そのキューに関連付けられた論理プリンタに対する pdpr 操作はすべてエラーになります。
使用不能にするオブジェクトが server の場合は,次の点に注意してください。
サーバがスプーラなら,新たなジョブはすべて拒否されますが,実行済みのジョブのスケジューリングと物理プリンタへの送信は行われます。
サーバがスーパバイザなら,スーパバイザはスプーラからのジョブを要求しなくなります。スーパバイザで既に処理中のジョブは最後まで実行されます。
オペレータ
pddisable でサポートされるオプションは以下のとおりです。
6.4.1 -c class_name
使用不能にするオブジェクトのクラス,つまりタイプを指定します。
class_name には次の値を指定できます。
printer (省略時の値)
server
queue
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
class=class_name
6.4.2 -m message_text
使用不能にするプリンタ,キュー,またはサーバについてのメッセージを設定します。たとえば,使用不能にするプリンタには次のようなメッセージを付加できます。
-m "Printer1 not accepting jobs."
-x extended-attributes-string オプション,または -X attribute_filename オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
message=message_text
たとえば,次のようになります。
-x "message='Printer1 not accepting jobs.'"
このタイプのメッセージを取得するには,対象のプリンタ,キュー,またはサーバに対し,次のオプションを指定した pdls ユーティリティを実行します。
-r message
6.4.3 -x extended_attribute_string
pddisable の実行時に処理されるコマンド行に一連の,つまり "文字列" 形式の attribute_type=value の組を指定するのに使用します。
-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。
次のコマンド属性を指定できます。
attributes
class
message
ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pddisable ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。
-X オプションではオブジェクト属性は使用できません。使用できるコマンド属性については,-x オプションを参照してください。
オペランドの値は,-c class_name オプション,または class=class_name 属性の値に基づいて指定します。
クラスが printer の場合,printer_name には使用不能にする論理プリンタまたは物理プリンタの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。
クラスが queue の場合,queue_name には使用不能にするキューの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。
クラスが server の場合,server_name には使用不能にするスプーラまたはスーパバイザの名前を指定します。"server_name:" は省略可能です。
printer1 および printer2 という名前のプリンタを使用不能にします。プリンタは物理プリンタ,論理プリンタのいずれでもよく,混在して指定することもできます。
pddisable printer1 printer2
big-spooler という名前のサーバを使用不能にし,pdls ユーティリティで取得できるメッセージを付加します。
pddisable -c server -m "server not available" big-spooler