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HP Tru64 UNIX: パッチ・キット・インストレーション・ガイド > 第1章 パッチの適用作業の概要![]() 1-7 一般的な問題点および制限事項 |
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この項では,パッチのインストールまたは削除の際に気をつけるべき点について説明します。インストレーションに関する問題点および制限事項については,インストールしようとしているキットの 『Patch Summary and Release Notes』 を参照してください。 パッチはマルチユーザ・モードでインストールすることもできますが,Tru64 UNIX オペレーティング・システムの動作あるいはパッチを適用しようとしている製品の動作に影響を与えるようなパッチをインストールしようとしている場合は,システムをシングルユーザ・モードにシャットダウンすることをお勧めします。システムをマルチユーザ・モードのまま維持しなければならない場合は,システムの負荷がなるべく低い時にパッチを適用してください。 マルチユーザ・モードにおけるパッチの選択および事前チェックの実行には特に制限事項はありません。パッチの削除はシングルユーザ・モードでのみ可能です。 Web からダウンロードしたパッチ・キットをインストールする場合は,不要なファイル (以前のパッチ・キットのファイル) のないディレクトリにファイルを untar します。不要なファイルが存在すると,新しいキットのインストール時に想定外の影響を受けることがあります。 クラスタを構築する前にシステムにパッチを適用すると時間を節約できます。ただし,その場合にはパッチ・キットは削除できません。 以下に,クラスタ構築前のシステムにパッチを適用する手順を説明します。
オペレーティング・システムのインストールについては Tru64 UNIX の『インストレーション・ガイド』を,クラスタの構築に関する情報は TruCluster の 『クラスタ・インストレーション・ガイド』 を参照してください。 リモート・インストール・サービス (RIS) またはデータレス管理サービス (DMS) によるパッチ・インストールはサポートされていません。ただし,パッチ・キット・インストール・メカニズムでは,NFS 経由のネットワーク・インストールはサポートしています。 Tru64 UNIX および TruCluster softwareのパッチは,dupatch を使用してのみインストールおよび削除できます。setld を使ってパッチ・サブセットを直接インストールまたは再インストールすることはできません。この制限により,パッチのトラッキングおよび管理の精度が保たれます。 パッチ管理ユーティリティでは,/var/adm/patch/backup ディレクトリが各システムに 1つ存在することを前提にしています。1 つのディレクトリに複数のシステムからのオリジナル・ファイルをバックアップすることはできません。 パッチ・キットのインストール・フェーズ実行中は,Ctrl/c コマンドを入力しないでください。
dupatch でカスタマイズ・ファイルを含むパッチを削除すると,セッション・ログ・ファイル /var/adm/patch/log/session.log に次のようなメッセージが出力されることがあります。
上記のメッセージは,削除されたパッチにカスタマイズ・ファイル (この例では,ファイル /etc/inetd.conf) が含まれていないかどうかを調べるようにとの警告メッセージです。カスタマイズした内容を維持するには,それらのカスタマイズ・ファイルを手動で追加することが必要です。
dupatch 形式のカスタマー固有パッチ (CSP) はリリース・パッチでは自動的には置き換えられません。CSP によってリリース・パッチの適用が阻止された場合,dupatch はメッセージを表示します。詳細は,B-1-7 項 「インストール済みパッチあるいはサブセットが原因でパッチをインストールできない 」を参照してください。新しいスタイルのパッチ・キットに含まれる CSP の一覧については,各パッチ・キットのリリース・ノートを参照してください。Version 5.1B-2 以上に含まれている『Patch Summary and Release Notes』には,パッチ・キットで該当する CSP の一覧が記載されています。 レイヤード・プロダクトのパッチが存在する場合,Tru64 UNIX の新しいバージョンへシステムをアップグレードするのに使用される特定のプロシージャによって,オペレーティング・システムとレイヤード・プロダクトのオブジェクト間の整合性が失われることがあります。
下記の条件のいずれかが該当する場合,New Hardware Delivery-7 (NHD-7) キットがインストールされたシステムからパッチ・キットを削除することはできません。
上記の条件に当てはまるパッチ・キットを削除したい場合,唯一の解決策は,Version 5.1B オペレーティング・システムを再インストールし,次に必要なパッチ・キットをインストールして,NHD-7 でインストールされる不必要なパッチ・キットを含まない状態にシステムを復元することです。 本バージョンのパッチ・キットまたは以前のパッチ・キットがインストール済みの場合は,TruCluster Server システムに NHD-5 や NHD-6 キットをインストールしないでください。 これらの古い NHD キットのインストール・コードは一部のクラスタ・サブセット・ファイルを正しく維持しないため,古い NHD キットをインストールするとシステム構成が誤った状態になります。 パッチ・キットのインストール後にシステムに次の変更を加えた場合には,パッチ・キットをアンインストールする前に,それらの変更を元に戻す必要があります。
このような状態でキットをアンインストールするには,以下の手順を実行します。
確認後,削除したクラスタ・メンバを追加し,また,削除したハードウェアがパッチ適用前のシステムでサポートされるものであれば,ハードウェアを再インストールできます。 パッチ・キットを再インストールすることも可能です。 パッチ・キットを削除して,パッチ適用前の状態にシステムを復元する場合は,パッチ削除プロセスの中でシステムをリブートする前に,/etc/dn_fix_dat.sh スクリプトを実行する必要があります。 この条件が適用されるのは,ご使用の V5.1B システムにインストールされている唯一の Tru64 UNIX パッチ・キットが Version 5.1B-4 である場合です。
このスクリプトを実行しなかった場合,システムが正常にブートしないことがあります。 正常にブートしない場合は,次の操作を実行します。
3-8-2-1 項 「新しいスタイルのパッチ・キットに対する必須スクリプトの実行」 で説明するように,バージョン・スイッチを解除する必要がある場合には,当該プロセスの手順 5 に続いて /etc/dn_fix_dat.sh スクリプトを実行します。
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