pdq - プリント・ジョブについての情報を表示します。
15.2 形式
pdq [-f filter_expression]
[-F] [-g] [-p printer_name] [-r requested_attributes]
[-s style_name] [-x extended_attribute_string...]
[-X attribute_filename...] [object_instance]...
次のコマンドで pdq のヘルプが表示されます。
pdq -h
pdq ユーティリティは,論理プリンタに対して実行されたジョブについて問い合わせたり,それらのジョブについてレポートする場合に使用します。これにより,そのプリンタに関連するキューにあるいずれか,またはすべてのジョブについて知ることができます。ジョブ情報は,印刷スケジュールの順に表示されます。
pdq のレポートは標準出力に書き込まれます。
プリンタの指定を省略すると,PDPRINTER 環境変数で指定されたプリンタ上のジョブの一覧が表示されます。
エンド・ユーザ。自分が所有するジョブだけを表示できます。
オペレータおよび管理者。すべてのジョブを表示できます。
pdq でサポートされるオプションは以下のとおりです。
15.4.1 -f filter_expression
フィルタでは,オブジェクト値のグループのサブセットを定義する条件テンプレートを,論理式またはテキスト文字列の形で指定できます。pdq ユーティリティは,指定されたフィルタ式に合致するオブジェクト値だけを出力します。
filter_expression の省略時の値は次のとおりです。
job-owner==userName
filter_expression としてフィルタ項目またはフィルタを指定できます。
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
filter=filter_expression
15.4.2 -F
省略時のフィルタリングを含め,すべてのフィルタリングを無効にします。
-F オプションは,コマンド行に指定されたすべての -f
filter_expression
オプションに優先します。
15.4.3 -g
カラム見出しの出力を抑制します。
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
headings=no
15.4.4 -p printer_name
プリント・ジョブの昇格を行う論理プリンタの名前を指定します。
printer_name には特定のプリンタ名を指定できます。ここで指定したプリンタが,PDPRINTER 環境変数で指定されたプリンタに優先します。
このオプションを省略した場合,PDPRINTER 環境変数にプリンタが設定されていなければ,操作は失敗します。
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
printer-name-requested=printer_name
15.4.5 -r requested_attributes
標準出力に書き込まれる属性レポートに含めたい属性を指定します。
requested_attributes には次の値を指定できます。
verbose -- 属性の拡張セットを出力に書き込みます。
brief -- 属性の verbose リストのサブセットを出力に書き込みます。
all -- 値の設定されたすべての属性を出力に書き込みます。
none -- 属性を出力に書き込みません。これが省略時の値です。
"属性のリスト" -- 表示したい属性を複数まとめて指定できます。属性のリストは引用符で囲んでください。リスト中の属性と属性の間はスペースで区切ります。たとえば,次のように指定します。
-r "job-owner job-name"
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
requested-attributes=requested_attributes
15.4.6 -s style_name
-r requested_attributes オプションで要求された出力の書式を定義します。
style_name には次の値を指定できます。
column -- 要求された属性ごとに 1 つのカラムを使用して表示します。これが省略時の値です。
line -- 各属性値を 1 行に表示します。
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
style=style_name
15.4.7 -x extended_attribute_string
pdq ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するために使用します。
-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。
次のコマンド属性を指定できます。
attributes
count-limit
filter
headings
requested-attributes
style
time-limit
ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pdq ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。
15.5 オペランド
pdq では,以下の 2 つのオペランド形式をサポートします。
[server_name:]job_id[.doc_int]...
[server_name:] -- 省略可能。表示するジョブのあるサーバを指定します。
job_id -- 必須項目。job_id には表示するジョブを指し示す一意の識別子を指定します。
[.doc_int] -- 省略可能。表示するジョブ内のドキュメントの位置を示す数字を指定します。
[.doc_int] を指定すると,要求されたドキュメント属性のうち指定したドキュメントに関するもののみが表示されます。要求されたジョブ属性はすべて表示されます。
[.doc_int] を省略すると,ジョブ中のすべてのドキュメントに関して,要求されたドキュメント属性およびジョブ属性が表示されます。
コマンド行に複数の object_instance がある場合,問い合わせの有効範囲 (ジョブ属性,ドキュメント属性の両方またはいずれか) は,最初の object_instance によって決まります。
object_instance を省略
object_instance を省略すると,指定された論理プリンタ,または省略時の論理プリンタにあるすべてのプリント・ジョブが表示されます。ジョブ情報は,印刷スケジュールの順に表示されます。
省略時のプリンタに関連付けられたキューに対して自分が実行したジョブの一覧を表示します。
pdq
gary という名前の論理プリンタに関連付けられたキューにある自分のジョブをすべて表示します。
pdq -p gary
ジョブ名の一覧に加えて,ジョブの printer-name-requested 属性の値を表示します。
pdq -r "job-identifier job-name printer-name-requested"
ジョブ 123 と 124 についてのジョブおよびドキュメント情報を表示します。
pdq 123.1 124