この章では,オペレーティング・システム CD-ROM,Associated Products CD-ROM Volume 1 および Volume 2,HP の Web サイトで提供されているいくつかの補助ドキュメント (Supplementary Documentation) について説明します。ドキュメント CD-ROM に含まれている補助ドキュメントについては,すでにこれまでの章で説明しています。
補助ドキュメント (Supplementary Documentation) はオンラインでのみ提供されており,さまざまなソースからのドキュメントで構成されています。実践ドキュメントなど,補助ドキュメントの中には Tru64 UNIX の開発エンジニアと緊密に作業するHPのライターによって作成されているものもありますが,その他の補助ドキュメントの多くはHP社内外の UNIX の専門家によって作成されたものです。補助ドキュメントは,コア・ドキュメントほど構造化されたフォーマットにはなっていません。
補助ドキュメントの例としては,Multimedia Services for Tru64 UNIX 実行時環境,DECevent などのインストレーション・ガイドおよびリリース・ノート,およびオペレーティング・システムの修正情報などがあります。
本書では,CD-ROM に含まれているすべての補助ドキュメントは示しませんが,以下の節でいくつかのガイドラインを示します。
5.1 Web 上の Best Practice ドキュメント
Best Practice ドキュメントは,使用できるすべてのオプションを示すのではなく,記述する情報を限定して,あるタスクを実行する際のお勧めの方法が書かれています。このようなタイプのドキュメントによって,ステップ・バイ・ステップで手順を説明しています。
このドキュメントで推奨されている手順がそのまま適用できるかどうかは,ご使用の環境に依存します。たとえば,Web サーバ上で特定の作業を実行する場合の最適な方法が,ファイル・サーバ上で同じタスクを行う場合にも最適な方法とは限りません。Best Practice ドキュメントは,すべてのユーザのニーズと一致するわけではありませんが,多くのユーザのニーズに合うように典型的なタスクについて一般的ななシステム構成を前提に説明しています。
Best Practice ドキュメントは,下記の URL で提供しています。
http://h30097.www3.hp.com/docs/best_practices/
ここで説明するマニュアルは,Tru64 UNIX オペレーティング・システム CD-ROM に含まれています。これらのマニュアルの中には,関連するソフトウェアをインストールしないと使えないものがあります。
5.2.1 オペレーティング・システムのパッチ一覧
Tru64 UNIX オペレーティング・システムの各バージョンにHP が行った修正(通常,パッチと呼びます)の一覧は,CD-ROM の
mount_point/DOCUMENTATION/TEXT
ディレクトリにあるテキスト・ファイルに記載されています。これらのファイルの名前は次のとおりです。
Digital_UNIX_V4_0_CLD_Fixes.txt Digital_UNIX_V4_0A_CLD_Fixes.txt Digital_UNIX_V4_0B_CLD_Fixes.txt DIGITAL_UNIX_V4_0D_CLD_Fixes.txt DIGITAL_UNIX_V4_0E_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V4_0F_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V4_0G_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V5_0_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V5_0A_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V5_1_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V5_1A_CLD_Fixes.txt Tru64_UNIX_V5_1B_CLD_Fixes.txt
パッチ・キットは,HP の次の Web サイトから入手できます。
http://h50221.www5.hp.com/upassist/itrc_japan/assist2/tru64.html
Tru64 UNIX パッチ・キットについてのドキュメントへは,次の URL の Web サイトからアクセスできます。
http://h30097.www3.hp.com/docs/patch/
5.2.2 テキスト形式の Tru64 UNIX『Release Notes』
ドキュメント CD-ROM に含まれている PDF および HTML バージョンの Tru64 UNIX『Release Notes』の代りに,オペレーティング・システム CD-ROM の次のディレクトリに含まれている ASCII テキスト形式の『Release Notes』を参照することもできます。
mount_point/DOCUMENTATION/TEXT/Tru64_UNIX_V5_1B_Release_Notes.txt
(英語版のみ提供)
X イメージ拡張 (XIE) コード (X コンソーシアムにより開発) は,X 機能を搭載したハードウェア上のほとんどのイメージの転送と表示を可能にする強力なメカニズムを提供します。XIE
のマニュアルは,圧縮形式で
/usr/share/doclib/xie
ディレクトリにインストールされています。
XIE マニュアルを表示するか,または印刷する前に,gunzip
コマンドで解凍する必要があります。gunzip
については,たとえば,
gzip
(1)
次の一覧は,XIE マニュアルの一覧です。それぞれのファイル名は,マニュアル名の後に示しています。
『X Image Extension Overview』 (overview.ps.gz
)
このマニュアルでは,X イメージ拡張コードについて説明します。取り扱うトピックには,XIE の設計目標,XIE のこれまでの経緯の要約,XIE アーキテクチャ,各要素の定義,およびサブ設定が含まれています。
『XIElib Specification』 (xielib.ps.gz
)
このマニュアルでは,XIElib の機能,XIElib イベント,および XIElib のエラーに関する参照情報を提供します。機能のセクションでは,スタートアップ,LUT,photomap,ROI,photoflo,クライアント・データ,強制終了と await,photoflo 要素,テクニック,および解放などの機能について説明します。
『XIE Sample Implementation Architecture』
(xieSIarch.ps.gz
)
このマニュアルでは,拡張機能の初期化,メモリ管理,要求のディスパッチ,データ表現,データ構造体,プロトコル要求,DIXIE photoflo 管理,DDXIE photflo 管理,および写真要素などを含み,XIE のアーキテクチャの概要について説明します。
『X Image Extension Protocol Reference Manual, Version 5.0』 (XIEProto.ps.gz
)
このマニュアルは,XIE の X ワイヤ・プロトコルを規定します。ここで,XIE プロトコル要素の構文,構造,および意味を定義します。取り扱うトピックは,構文の仕様,パラメータの型,資源,パイプライン処理,インポートの要素,プロセスの要素,エクスポートの要素,イベントとエラー,テクニック,サービス・クラス,およびプロトコルのコード化です。
5.3 Associated Products CD-ROM
関連製品 CD-ROM (Associated Products CD-ROM) には,Tru64 UNIX のいくつかのコンポーネントおよび別ライセンスのいくつかのレイヤード・ソフトウェア (1.6 節 を参照) のドキュメントが含まれています。
「日本語追加機能」CD-ROM に含まれている『Tru64 UNIX Version 5.1B CD-ROM の内容 』という名前のドキュメントに,
Associated Products CD-ROM に含まれているアプリケーションの一覧があり,Associated Products CD-ROM の
00README.TXT
には,この CD-ROM に含まれているファイルの一覧があります。
2 枚の Associated Products CD-ROM には,グラフィカル・ユーザ・インタフェースが提供されており,GUI を使ってドキュメントにアクセスしたり,Netscape ブラウザから製品ソフトウェアをインストールすることができます。このインタフェースを使うには,Netscape ブラウザから次の場所にアクセスします。
file://<mount_point>/index.html
このファイルにアクセスすると CD-ROM 上の製品一覧が表示されます。製品名をクリックすると,その製品のインストールに関する情報,またはドキュメントを参照するためのメニューが表示されます。
Associated Products CD-ROM は ISO 9660 レベル 1 CD-ROM 標準に準拠しています。このため,この CD-ROM の内容は,Windows PC,Macintosh,あるいは ISO 標準に準拠するその他のシステムでも参照することができます。