10    pdmod

10.1    名称

pdmod - ジョブの属性を変更します。

10.2    形式

pdmod [-g] [-m message_text]
[-n copies] [-N notification_method][-r requested_attributes] [-s style_name]
[-t job_name][-x extended_attribute_string...]
[-X attribute_filename...server_name:job_id[.doc_int]

次のコマンドで pdmod のヘルプが表示されます。

pdmod -h

10.3    機能説明

pdmod ユーティリティは,プリント・ジョブとして実行されたが,実際の印刷はまだ始まっていないジョブのジョブ属性およびドキュメント属性を変更します。ジョブに対する変更は,サーバの再起動後も有効です。

ジョブの属性を変更しても,キュー内の位置は変わりませんが,ジョブを再実行すると,ジョブ全体またはドキュメントの属性のリソース・チェックが再実行されます。

アクセス・レベル

エンド・ユーザ

10.4    オプション

pdmod でサポートされるオプションは以下のとおりです。

10.4.1    -g

すべての出力でカラム見出しを抑制します。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

headings=no

10.4.2    -m message_text

変更するジョブまたはドキュメントについてのメッセージを設定します。たとえば,変更するジョブには次のようなメッセージを付加できます。

-m "Copies required changed to 1000."

-x extended-attributes-string オプション,または -X attribute_filename オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

ドキュメントの場合: message=message_text

ジョブの場合: job-message-from-administrator=message_text

たとえば,次のようになります。

-x "job-message-from-administer='Copies required changed to 1000.'"

このタイプのメッセージを取得するには,対象のジョブまたはドキュメントに対し,次のオプションを指定した pdls ユーティリティを実行します。

-r message

10.4.3    -n copies

プリント・ジョブまたはドキュメントの印刷部数を変更します。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

job-copies=number

10.4.4    -N notification_method

実行したジョブの完了を通知する方法を指定します。

引数

notification_method には次の値を指定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,次のように属性の delivery-method フィールドを設定します。

notification-profile=profile

10.4.5    -r requested_attributes

標準出力に書き込まれる属性レポートに含めたい属性を指定します。

引数

requested_attributes には次の値を指定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

requested-attributes=requested_attributes

10.4.6    -s style_name

-r requested_attributes オプションで要求された標準出力の書式を定義します。

引数

style_name には次の値を指定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

style=style_name

10.4.7    -t job_name

変更するジョブに新しい名前を指定します。

引数

job_name にはテキスト文字列を設定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

job-name=name

10.4.8    -x extended_attribute_string

pdmod ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するために使用します。

属性

-x および -X オプションでは,ジョブおよびドキュメントのオブジェクト属性として設定できる属性はすべて使用できます。ただし,この章の使い方の説明で除外されているものを除きます。

指定できるコマンド属性は次のとおりです。

10.4.9    -X attribute_filename

ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pdmod ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。

属性

-X オプションでは,ジョブおよびドキュメントのオブジェクト属性として設定できる属性はすべて使用できます。ただし,この章の使い方の説明で除外されているものを除きます。指定できるコマンド属性については,-x オプションを参照してください。

10.5    オペランド

[server_name]:job_id[.doc_int]

pdmod でサポートされるオペランドは以下のとおりです。

[server_name:] -- 省略可能。変更するジョブが存在しているサーバを指定します。

job_id -- 必須項目。job_id には変更するジョブを指定します。

[.doc_int] -- 省略可能。1 から当該ジョブ中のドキュメント総数までの範囲の数値で,変更するジョブ中のドキュメントを指定します。たとえば,big-spooler:116.3 は,big-spooler という名前のスプーラ上の,識別子 116 のジョブの 3 番目のドキュメントを表します。

10.6    使用例

  1. spooler1 上の識別子 10 のジョブの印刷部数を 4 に変更します。

    pdmod -n 4 spooler1:10

  2. 省略時のスプーラにあるジョブ 3 の保持時間を 3600 秒 (1 時間) に変更します。

    pdmod -x "job-retention-period= 3600"
    3

  3. 省略時のスプーラにあるジョブ 1 の 3 番目のドキュメントの省略時の用紙を変更します。

    pdmod -x "default-medium=a" 3.1