この章では,以下の項目について説明します。
TruCluster Server バージョン 5.1B は,以下のように,8 メンバ・クラスタ構成をサポートします。
Fibre Channel: ファブリック (スイッチ) 構成では,8 メンバ・システムを Fibre Channel を介して共通ストレージに接続します。
パラレル SCSI: メンバ・システムの中の 4 システムだけを 1 つの SCSI バスに接続します。複数の SCSI バスを使用して他のノード・セットに接続できます。ノード・セットは相互に重なることも許されます。RAID アレイ・コントローラを使って,4 メンバ・システムを共通 SCSI バスに接続する場合は,フェア・アービトレーションを有効に設定した DS-DWZZH-05 UltraSCSI ハブを使用してください。
注意
DS-DWZZH-03/05 UltraSCSI ハブは,StorageWorks BA35X ストレージ・シェルフには接続できません。このストレージ・シェルフからハブに,終端電源が供給されていないからです。
Fibre Channel を使っての 8 メンバ・クラスタは簡単に構成できます。メンバ・システムを Memory Channel ハブと Fibre Channel スイッチに接続します (Fibre Channel の構成については,第 7 章を参照)。
共用バスを使って 8 メンバ・クラスタを構成する場合は,かなり複雑になります。1 つの共用バスには,4 メンバ・システムしか接続できないからです。
この章では,外部終端の共用バスを使った,最小ストレージを持つ 8 ノード・クラスタに重点を置いています。このタイプのクラスタは,高性能技術計算 (HPTC) に使用するカスタマが主に関心を持つクラスタですが,Tru64 UNIX バージョン 4.0F か 4.0G と TruCluster Software Products Memory Channel Software バージョン 1.6 製品を組み合せて使用していて,Tru64 UNIX バージョン 5.1B と TruCluster Server バージョン 5.1B にアップグレードしたいと考えているカスタマにも重要です。
注意
Tru64 UNIX バージョン 4.0F または 4.0G をアップグレードする必要も,クラスタ・インターコネクトを Memory Channel からプライベート LAN に変更する必要もありません。
12.1 8 ノード TruCluster Server クラスタの概要
図 12-1 に,8 ノード・クラスタの基本ブロック・ダイアグラムを示します。
注意
この章の図 12-1 や他の図では,公衆網を説明していません。公衆網に接続する場合は,ネットワーク・アダプタが必要になります。
8 ノード・クラスタを構成する方法は多数ありますが,これはほんの一例です。アプリケーションや用途に応じて構成を選択する必要があります。
図 12-1: 8 ノード・クラスタのブロック・ダイアグラム
図 12-1 では以下のことを示しています。
メンバ・システムはすべてクラスタ・インターコネクト経由で接続されています。
Memory Channel ハブには Memory Channel
イーサネット・スイッチにはプライベート LAN
共用ストレージ用に共用バスが 3 本あります。
メンバ・システム 1 と 2 は,1 番目の共用バスに接続されています。
Tru64 UNIX バージョン 5.1B オペレーティング・システムは,メンバ・システム 1 にインストールされています。これは,図 12-1 のように内部ディスクにインストールしたり,共用ディスクにインストールすることができます。
メンバ・システム 1 は
clu_create
コマンドでクラスタを作成するために使われます。
メンバ・システム 2 は
clu_add_member
コマンドでクラスタに追加されます。
メンバ・システム 1 と 2 の共用ストレージには,クラスタ単位のルート (/
),/usr
,/var
ファイル・システムと,メンバ・システム 1 と 2 用のブート・ディスクが入っています (Tru64 UNIX と TruCluster Server ソフトウェアをインストールする場合は,Tru64 UNIX 『インストレーション・ガイド』と TruCluster Server 『クラスタ・インストレーション・ガイド』を参照)。
メンバ・システム 1 と 2 に 1 つのボートを割り当てます。
メンバ・システム 2,3,4,5 は,2 番目の共用バス上のストレージを共用します。共用バスに接続できるクラスタ・メンバの最大数は 4 システムです。
このバス上にある共用ストレージには,メンバ・システム 3,4,5 用のメンバ・システム・ブート・ディスクが入っています。
メンバ・システム 1 または 2 を使って,メンバ・システム 3,4,5 をクラスタに追加します。
メンバ・システム 3 に 1 つのボートを割り当てます。
メンバ・システム 1,6,7,8 が,3 番目の共用 SCSI バスを構成します。
このバス上の共用ストレージには,メンバ・システム 6,7,8 用のメンバ・システム・ブート・ディスクが入っています。
メンバ・システム 1 または 2 を使って,メンバ・システム 6,7,8 をクラスタに追加します。
12.2.1 項と図 12-2 では,1 番目の共用バスにメンバ・システム 1 と 2 のケーブルを接続する方法を説明しています。
12.2.2 項と図 12-3 では,2 番目の共用バスとメンバ・システム 2,3,4,5 をクラスタにケーブル接続する方法を説明しています。
12.2.3 項と図 12-4 では,3 番目の共用バスとメンバ・システム 1,6,7,8 をクラスタにケーブル接続する方法を説明しています。
注意
Tru64 UNIX および TruCluster Server バージョン 5.1B は,メンバ・システム 1 と 2 のハードウェアのインストールが完了した後か,システムすべてのハードウェアがインストールされた段階で,インストールすることができます。
12.2 UltraSCSI BA356 と外部終端を使って 8 ノード・クラスタを構成する方法
8 ノード・クラスタの構成は 3 段階で行われますが,各段階は,それぞれの共用バスに対応しています。
メンバ・システム 1 と 2,および共用バス上にこの 2 システムを配置するために必要な,関連するクラスタ・ハードウェアをすべてインストールします。
メンバ・システム 3,4,5 と,これらのシステムを共用 SCSI バス上に配置するために必要な,関連するクラスタ・ハードウェアをすべて,メンバ・システム 2 とともにインストールします。
メンバ・システム 6,7,8 と,これらのシステムを共用 SCSI バス上に配置するために必要な,関連するクラスタ・ハードウェアをすべて,メンバ・システム 1 とともにインストールします。
注意
ステップ 2 と 3 を入れ換えて,メンバ・システム 6,7,8 をインストールしてからメンバ・システム 3,4,5 をインストールしても構いません。
12.2.1 最初の外部終端の共用 SCSI クラスタ上での,最初の 2 つのノードのケーブル接続
この項では,8 ノードの共用バス・クラスタの最初の 2 つのノードのクラスタ・ハードウェアをインストールする方法を説明します。順番に手順を実行してください。別の項や表を参照するときは,この項に戻る前に,そこでの手順を完全に終了してください。
注意
Tru64 UNIX バージョン 4.0F か 4.0G と TruCluster Memory Channel Software バージョン 1.6 から,Tru64 UNIX バージョン 5.1B と TruCluster Server バージョン 5.1B にアップグレードする場合は,共用ストレージが必要になりますが,Memory Channel や公衆網用のハードウェアを変更する必要はありません。したがって,以下の点を除きこれらの手順をスキップすることができます。
Tru64 UNIX と TruCluster Server バージョン 5.1B ソフトウェアをインストールした後で,マルチ・アクティブ・レール・モードの Memory Channel アダプタを TruCluster Memory Channel Software 製品で使う場合は,
rm
カーネル・サブシステム構成のrm_rail_style
変数を 0 にリセットしなければなりません。TruCluster Server バージョン 5.1B のrm_rail_style
の省略時の設定は,フェイルオーバ・ペアを有効にする 1 です。詳しくは,『クラスタ高可用性アプリケーション・ガイド』を参照してください。
図 12-2 に,8 ノード共用 SCSI クラスタの最初の 2 つのメンバ・システムの詳細を示します。図 12-2 に示すクラスタの一部を作成するために使われている構成要素を表 12-1 に示します。
8 ノード・クラスタの最初の 2 つのメンバ・システムにクラスタ・ハードウェアをインストールするには,以下の手順に従ってください。
メンバ・システム 1 と 2 にクラスタ・インターコネクト (Memory Channel アダプタ,またはプライベート LAN 用のイーサネット・アダプタ) をインストールします。
Memory Channel アダプタのインストール方法とジャンパ設定は,第 5 章を参照してください。すべてのハードウェアをインストールするまでは,Memory Channel のテストは行わないでください。
プライベート LAN 構成の詳細は,第 6 章を参照してください。
8 メンバ・システムのすべてが 10 m (32.8 フィート) 以内に収まるように,Memory Channel ハブをインストールしてください。
8 つのイーサネット・スイッチを,すべてのメンバ・システムから 25 m 以内に収まるようにインストールします。プライベート LAN に対する 25 m の制限は,使用する SCSI ケーブルの最大長でさらに制限されます。
BN39B-04 (4 m; 13.1 フィート) ケーブルか,BN39B-10 (10 m; 32.8 フィート) ケーブルを使って,メンバ・システム 1,2 の Memory Channel アダプタを Memory Channel ハブに接続するか,またはサポートされているイーサネット・ケーブルを使用してプライベート LAN イーサネット・アダプタをイーサネット・スイッチに接続します。
メンバ・システム 1,2 に公衆網用のネットワーク・アダプタをインストールします。この章の構成図では公衆網は示していません。
表 10-2 を参照して,メンバ・システム 1 と 2 それぞれに,以下に示す共用バスを使用する KZPBA ホスト・バス・アダプタを各 2 台インストールしてください。
メンバ・システム 1 と 2 の共用バス
メンバ・システム 2 とメンバ・システム 3,4,5 との共用バス
メンバ・システム 1 とメンバ・システム 6,7,8 との共用バス
ホスト・バス・アダプタの SCSI ID が以下のようにセットされていることを確認してください。
メンバ・システム 1: SCSI バス ID 7 (両方のホスト・バス・アダプタともに)
メンバ・システム 2: SCSI バス ID 6 (両方のホスト・バス・アダプタともに)
各システム (メンバ・システム 1 と 2) で,各々の KZPBA ホスト・バス・アダプタに BN21W-0B Y ケーブルが接続されていることと,各々の BN21W-0B Y ケーブルの片側に H879-AA HD68 ターミネータが接続されていることを確認してください。メンバ・システム 1 と 2 は,2 つの共用 SCSI バスの端に接続されます。
TruCluster Server 用の UltraSCSI BA356 を用意します (11.4.1.3 項を参照)。UltraSCSI BA356 パーソナリティ・モジュールに,H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタが取り付けられていることを確認してください。
注意
UltraSCSI BA356 で使用できるストレージより多くのストレージが必要な場合には,その 2 つをデイジー・チェイン接続することができます。詳細は,11.4.3.3 項を参照してください。
各システムで KZPBA ホスト・バス・アダプタを 1 つ選択します。BN38C ケーブルか BN38D ケーブル,または BN38E-0B テクノロジ・アダプタ・ケーブルと BN37A ケーブルを組み合わせたケーブルを使って,各システムの BN21W-0B Y ケーブルのターミネータの付いていないコネクタと,UltraSCSI BA356 パーソナリティ・モジュールの H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタ間を接続します。これで,メンバ・システム 1 と 2 の間に,共用バスが作成されます。
各システムの別の KZPBA に接続されている,BN21W-0B Y ケーブルの片方には何も接続されていません。ここに接続すると,他の共用バスとして使用できます。
図 12-2: 8 ノード・クラスタの最初の 2 つのノード
表 12-1: 図 12-2 の構成で使われているハードウェア構成要素
図中の丸で囲んだ番号 | 説明 |
1 | BN21W-0B HD68 Y ケーブル |
2 | H879-AA HD68 ターミネータ |
3 | BN38C (または BN38D) HD68-VHDCI ケーブル [脚注 72] [脚注 73] |
4 | H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタ |
5 | BN39B-04 または BN39B-10 Memory Channel ケーブル,またはイーサネット・ケーブル |
6 | BN21K,BN21L,BN31G または 328215-00X HD68-HD68 ケーブル |
各手順を正しく実行していれば,最初の 2 つのメンバ・システムのそれぞれを共用バス上の他の 3 つのメンバ・システムに追加する準備ができたことになります。
Tru64 UNIX と TruCluster Server バージョン 5.1B ソフトウェアは,この段階か,クラスタ・ハードウェアがすべてインストールされた段階で,インストールすることができます。
8 ノード共用 SCSI クラスタを作成するには,4 ノード共用バスを 2 つ構成する必要があります。以降の 2 つの項では,共用バス上にメンバ・システム 3,4,5 をメンバ・システム 2 とともに構成し,また共用バス上にメンバ・システム 6,7,8 をメンバ・システム 1 とともに構成するために必要な手順を解説しています。
12.2.2 外部終端された 2 番目の共用 SCSI バスのケーブル接続
ここまでは,メンバ・システム 1 と 2 で構成される,外部終端された 2 ノードの共用バスの構成を行ってきました。この項では,共用バス上にメンバ・システム 3,4,5 をメンバ・システム 2 とともに構成するために必要な手順を解説します。
図 12-3 に,共用バス上のメンバ・システム 2,3,4,5 の詳細を示します。図 12-3 のシステムをクラスタに構成するために必要な構成要素を,表 12-2 に示します。
4 ノード共用バスのメンバ・システム 2,3,4,5 を構成するには,以下の手順に従ってください。
メンバ・システム 3,4,5 にクラスタ・インターコネクト用アダプタ (Memory Channel アダプタ,またはプライベート LAN のイーサネット・アダプタ) をインストールします。
Memory Channel アダプタのインストール方法とジャンパ設定は,第 5 章を参照してください。ハードウェアをすべてインストールするまでは,Memory Channel のテストは行わないでください。
注意
メンバ・システム 1 と 2 がクラスタ・ソフトウェアを実行している場合,
mc_cable
Memory Channel 診断コマンドを実行してはなりません。すべてのシステムをコンソール・レベルにシャットダウンしてからmc_cable
Memory Channel 診断コマンドを実行してください。
プライベート LAN 構成の詳細は,第 6 章を参照してください。
BN39B-04 (4 m; 13.1 フィート) ケーブル,または BN39B-10 (10 m; 32.8 フィート) ケーブルを使って,メンバ・システム 3,4,5 の Memory Channel アダプタと Memory Channel ハブを接続するか,またはイーサネット・ケーブルを使用してプライベート LAN イーサネット・アダプタとイーサネット・スイッチを接続します。
メンバ・システム 3,4,5 に公衆網用のネットワーク・アダプタをインストールします。この章の構成図では公衆網は示していません。
表 10-2 を参照して,メンバ・システム 3,4,5 に KZPBA ホスト・バス・アダプタをインストールします。これらのホスト・バス・アダプタは,メンバ・システム 2 との共用 SCSI バスを構成するために使われます。
ホスト・バス・アダプタの SCSI ID が,以下のようにセットされていることを確認してください。
メンバ・システム 2: SCSI ID 6 (設定済)
メンバ・システム 3: SCSI ID 7
メンバ・システム 4: SCSI ID 5
メンバ・システム 5: SCSI ID 4
各システム (メンバ・システム 3,4,5) の KZPBA ホスト・バス・アダプタに,BN21W-0B Y ケーブルが接続されていることを確認してください。
メンバ・システム 5 の BN21W-0B Y ケーブルの片側に,H879-AA ターミネータが取り付けられていることを確認してください。メンバ・システム 2 とメンバ・システム 5 がこの共用バスの両端に配置されます。
TruCluster Server 用の UltraSCSI BA356 を用意します (11.4.1.3 項を参照)。UltraSCSI BA356 パーソナリティ・モジュールに,H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタが取り付けられていることを確認してください。
注意
UltraSCSI BA356 で使用できるストレージより多くのストレージが必要な場合は,その 2 つをデイジー・チェイン接続することができます。詳細は,11.4.3.3 項を参照してください。
メンバ・システム 2 とメンバ・システム 3 の BN21W-0B Y ケーブル間を BN21K,BN21L,BN31G または 328215-00X ケーブルで接続します。
メンバ・システム 4 とメンバ・システム 5 の BN21W-0B Y ケーブル間を BN21K,BN21L,BN31G または 328215-00X ケーブルで接続します。
BN38C ケーブルか BN38D ケーブル,または BN38E-0B テクノロジ・アダプタ・ケーブルと BN37A ケーブルを組み合わせたケーブルを使って,メンバ・システム 3 と 4 の BN21W-0B Y ケーブルの片側のコネクタと,UltraSCSI BA356 パーソナリティ・モジュールの H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタ間を接続します。
図 12-3: 8 ノード・クラスタの 2 番目の共用 SCSI バス
図 12-3
のクラスタを作成するために使われる構成要素を,表 12-2
に示します。
表 12-2: 図 12-3 の構成で使われているハードウェア構成要素
図中の丸で囲んだ番号 | 説明 |
1 | BN21W-0B HD68 Y ケーブル |
2 | H879-AA HD68 ターミネータ |
3 | BN21K,BN21L,BN31G または328215-00X HD68-HD68 ケーブル [脚注 74] |
4 | H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタ |
5 | BN38C (または BN38D) HD68-VHDCI ケーブル [脚注 74] [脚注 75] |
6 | BN39B-04 または BN39B-10 Memory Channel ケーブル,またはイーサネット・ケーブル |
12.2.3 外部終端された 3 番目の共用バスのケーブル接続
ここまでは,メンバ・システム 1 と 2 で構成される 2 ノードの外部終端された共用バスの構成と,メンバ・システム 2,3,4,5 で構成される 4 ノードの外部終端された共用バスの構成を行ってきました。8 ノードの共用 SCSI クラスタを完成させるには,3 番目の外部終端された共用バスを構成することが必要です。
この項では,外部で終端している共用バス上のメンバ・システム 1,6,7,8 を構成するために必要な手順を説明しています。
図 12-4 では,共用バス上のメンバ・システム 1,6,7,8 の詳細を示しています。図 12-4 のシステムをクラスタに構成するために必要な構成要素を,表 12-3 に示します。
4 ノード共用 SCSI バスのメンバ・システム 1,6,7,8 の構成を行うには,以下の手順に従ってください。
メンバ・システム 6,7,8 にクラスタ・インターコネクト用アダプタ (Memory Channel アダプタ,またはプライベート LAN のイーサネット・アダプタ) をインストールします。
Memory Channel アダプタのインストール方法とジャンパ情報は,第 5 章を参照してください。ハードウェアをすべてインストールするまでは,Memory Channel のテストは行わないでください。
注意
メンバ・システム 1 と 2 がクラスタ・ソフトウェアを実行している場合は,
mc_cable
Memory Channel 診断コマンドを実行しないでください。すべてのシステムをコンソール・レベルにシャットダウンしてからmc_cable
Memory Channel 診断コマンドを実行してください。
プライベート LAN 構成の詳細は,第 6 章を参照してください。
BN39B-04 (4 m ; 13.1 フィート) ケーブル,または BN39B-10 (10 m; 32.8 フィート) ケーブルを使って,メンバ・システム 6,7,8 の Memory Channel アダプタを Memory Channel ハブに接続するか,またはイーサネット・ケーブルを使ってプライベート LAN イーサネット・アダプタをイーサネット・スイッチに接続します。
ハードウェア・マニュアルを参照して,メンバ・システム 6,7,8 に公衆網用のネットワーク・アダプタをインストールします。この項の図では公衆網を説明していません。
表 10-2 を参照して,メンバ・システム 6,7,8 に KZPBA ホスト・バス・アダプタをインストールします。これらのホスト・バス・アダプタは,メンバ・システム 1 との共用 SCSI バスを構成するために使われます。
ホスト・バス・アダプタの SCSI ID が,以下のようにセットされていることを確認してください。
メンバ・システム 1: SCSI バス ID 7 (設定済)
メンバ・システム 6: SCSI バス ID 6
メンバ・システム 7: SCSI バス ID 5
メンバ・システム 8: SCSI バス ID 4
各システム (メンバ・システム 6,7,8) の KZPBA ホスト・バス・アダプタに BN21W-0B Y ケーブルが接続されていることを確認してください。
メンバ・システム 8 の BN21W-0B の片側に,H879-AA ターミネータが取り付けられていることを確認してください。メンバ・システム 1 とメンバ・システム 8 がこの共用バスの両端に配置されます。
TruCluster Server 用の UltraSCSI BA356 を用意します (11.4.1.3 項を参照)。UltraSCSI BA356 パーソナリティ・モジュールに,H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタが取り付けられていることを確認してください。
注意
UltraSCSI BA356 に接続されているストレージより多くのストレージが必要な場合は,その 2 つをデイジー・チェイン接続することができます。詳細は,11.4.3.3 項を参照してください。
メンバ・システム 1 とメンバ・システム 6 の BN21W-0B Y ケーブル間を,BN21K,BN21L,BN31G または 328215-00X ケーブルで接続します。
メンバ・システム 7 とメンバ・システム 8 の BN21W-0B Y ケーブル間を,BN21K,BN21L,BN31G または 328215-00X ケーブルで接続します。
BN38C ケーブルか BN38D ケーブル,または BN38E-0B テクノロジ・アダプタ・ケーブルと BN37A ケーブルを組み合わせたケーブルを使って,メンバ・システム 6 と 7 の BN21W-0B Y ケーブルの片側のコネクタと,UltraSCSI BA356 パーソナリティ・モジュールの H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタ間を接続します。
図 12-4: 8 ノード・クラスタの 3 番目の共用 SCSI バス
図 12-4
で示されているクラスタを作成するための構成要素を,表 12-3
に示します。
表 12-3: 図 12-4 に示す構成で使われているハードウェア構成要素
図中の丸で囲んだ番号 | 説明 |
1 | BN21W-0B HD68 Y ケーブル |
2 | H879-AA HD68 ターミネータ |
3 | BN21K,BN21L,BN31G または 328215-00X HD68-HD68 ケーブル |
4 | H8861-AA VHDCI トライリンク・コネクタ |
5 | BN38C (または BN38D) HD68-VHDCI ケーブル [脚注 76] [脚注 77] |
6 | BN39B-04 または BN39B-10 Memory Channel ケーブル,またはイーサネット・ケーブル |