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HP Tru64 UNIX: パッチ・キット・インストレーション・ガイド > 第1章 パッチの適用作業の概要

1-1 dupatch の使用

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Tru64 UNIX V5.1B-4 ライブラリ

目次
用語集
索引
まえがき
第 1 章:概要
第 2 章:準備
第 3 章:適用手順
第 4 章:クラスタでの適用
付録 A:ログ・ファイル
付録 B:エラー・メッセージ
付録 C:dupatch コマンド
付録 D:過去のリリースでの変更点
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Tru64 UNIX ホーム
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パッチ・キットの操作用に,対話式およびコマンド行ツールとして dupatch ユーティリティが提供されています。次の項では,dupatch の概要と,最新バージョンをインストールする手順について説明します。

dupatch の動作が以前とは変更されているため,最新のいくつかのパッチ・キットをインストールしていない場合は 付録 D 「以前のパッチ・キットにおけるパッチ・インストールの変更点」 を参照して動作の変更点を確認しておいてください。

1-1-1 dupatch の概要

Tru64 UNIX および TruCluster softwareリリース・パッチ・キットはすべて,setld をベースにした dupatch ユーティリティを使用して,インストール,削除,管理を行います。 このユーティリティには,さまざまな作業のためのメニューが用意されています。

dupatch ユーティリティは,カスタマー固有パッチ・キット (CSP) の多く,および早期リリース・パッチ・キット (ERP) のインストールにも使用します。 このドキュメントの例や説明は,主にリリース・パッチ・キットを対象としていますが,dupatch を使用してインストールする CSP および ERP の場合も,この情報を同じように適用できます。

dupatch ユーティリティは対話式ですが,コマンド・オプションを指定してコマンド行からも実行できます。コマンド行インタフェースの使用方法については,付録 C 「コマンド行からの dupatch の使用」にある,リファレンス・ページ dupatch(8) を参照してください。

TruCluster が稼働するクラスタ・システムでは,dupatch をローリング・アップグレード (4-1 項 「ローリング・アップグレード」 参照) またはノーロール (4-2 項 「ノーロール・パッチ」 参照) の処理と組み合わせて実行します。

dupatch では,次の作業が可能です。

  • パッチのインストールと削除

  • パッチのトラッキング情報および管理情報の表示

  • dupatch を使用してインストールされたパッチおよびカスタマー固有パッチの現状のトラッキング

  • 手動でシステム・ファイルがインストールされたシステムのベースラインの作成

  • カスタマイズの内容が失われないように,カスタマイズされたシステム構成ファイル (conf.c など) の確実な処理。これらの構成ファイルは,システム保護ファイル (.new..) とも呼ばれます

  • 既存のシステム・ファイルへのパッチ適用可否の検証 (衝突検出)

  • パッチ固有のドキュメントの表示

パッチの相互依存関係が dupatch によって管理されるため,setld を直接使用したインストール (setld -l) と削除 (setld -d) はできなくなります。

dupatchの多くの操作では,操作の手順を記録したログ・ファイルが生成されます。ログ・ファイルについては付録 A 「ログ・ファイルの表示」 を参照してください。

1-1-2 dupatch の起動と新しいパッチ・ツールのインストール

パッチを適用するシステムでパッチ・キットを利用可能な状態にしたら,ルートから dupatch を実行するか,またはディレクトリを dupatch ユーティリティが含まれている patch_kit に変更して実行します。

ルートからの場合:

# /patches/pk4/patch_kit/dupatch

patch_kit ディレクトリからの場合:

# cd /patches/pk4/patch_kit
# ./dupatch

新しいパッチ・ツールを利用できる場合は,ツールがロードされ,次のようなメッセージが表示されます。

   * A new version of patch tools required for patch management
     is now being installed on your system.

   * Tools updated, invoking the updated Patch Utility...

dupatch ユーティリティはロードされたツールの情報をログ・ファイル /var/adm/patch/log/Dupatch_load_date.log に保管します(ログ・ファイルについては付録 A 「ログ・ファイルの表示」を参照してください)。

注意:

新しいパッチの tar ファイルまたは新しい Tru64 UNIX Patch CD-ROM を入手するたびに,/patch_kit ディレクトリの dupatch ユーティリティを実行してパッチ・ツールを更新することが重要です。コマンド行からインストールする際の注意事項については,C-1 項 「リリース・パッチ・キットのインストールと削除」を参照してください。

新しいツールがロードされると,dupatch によって,パッチ・キット・ファイルのパスを尋ねるプロンプトが表示されます。パスを指定すると (またはパッチ・キットが現在のディレクトリにある場合はリターン・キーを押すと) ,メイン・メニューが表示されます。たとえば,次のようになります。

Enter path to the top of the patch distribution,
or enter "q" to get back to the menu :  /patches/pk4/patch_kit

Tru64 UNIX Patch Utility (Rev. 48-00)
==========================
	- This dupatch session is logged in /var/adm/patch/log/session.log

    Main Menu:
    ---------

    1)  Patch Kit Installation
    2)  Patch Kit Deletion
    3)  Patch Kit Documentation
    
    4)  Patch Tracking
    5)  Patch Baseline Analysis/Adjustment
    
    h)  Help on Command Line Interface
    
    q)  Quit

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