日本語,中国語,韓国語では,アジア系言語の標準の文字セットで定義されていない文字を補うために,ユーザ定義文字 (UDC) を使用することができます。 この付録では,UDC と,UDC の入力および表示をサポートするファイルの作成方法について説明します。
UDC の作成には,B.1 節で説明する
cedit
エディタを使用します。
UDC のフォント・ファイル,照合ファイル,およびその他のサポート・ファイルを作成するには,B.2 節で説明する
cgen
コマンドを使用します。
X アプリケーションはフォント・レンダラを使用して,UDC データベースから直接 UDC 用のフォントを取得できます。
フォント・レンダラについては,7.6 節を参照してください。
注意
システム標準の
sort
コマンドは,UDC 用に作成された照合ファイルにはアクセスしません。 これらのファイルにアクセスするには,asort
コマンドを使用します。 これらの文字を含む文字列のソートについては,のリファレンス・ページと,『国際化機能ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 asort
(1)
端末あるいはワークステーションのモニタで UDC を表示させるためには,そのための設定操作が必要です。
atty
ドライバには,UDC に関連するファイルのオンデマンド・ローディングを可能にするメカニズムが備わっています。
このメカニズムを有効にすると,stty
コマンドで省略時のパラメータ値を変更できます。
表 B-1
に,オンデマンド・ローディングで使用する
stty
コマンド・オプションを示します。
表 B-1: UDC サポート・ファイルのオンデマンド・ローディングのための stty オプション
stty オプション | 説明 |
odl |
ソフトウェア・オンデマンド・ローディング (SoftODL) サービスを有効にします。 |
-odl |
ソフトウェア・オンデマンド・ローディング (SoftODL) サービスを無効にします。 |
odlsize
size |
ODL バッファの最大サイズを設定します。 このサイズは,端末のフォント・キャッシュ・サイズと同じでなければなりません。 省略時の size は 256 文字です。 |
odltype
type |
ODL バッファの置換方式を設定します。
type
に指定できる値は,fifo
(先入れ先出し) と
lru
(最低使用頻度) です。 |
odldb
path |
UDC をサポートするデータベースとその他のファイルのパスを設定します。 このパスが指定されていない場合,システムの省略時ファイルが使用されるか,あるいは,ユーザが個人用の UDC データベースを作成できるときは,プロセスの省略時ファイルが使用されます。 各種データベースの省略時パス名は,この章の後半で説明するファイル
|
odlreset |
ODL サービスをリセットし,内部 ODL バッファをクリアします。 |
odlall |
ODL サービスの現在の設定を表示します。 |
図 B-1
に,表 B-1
で説明したコンポーネントと SoftODL サービスの関係を示します。
図 B-1: ユーザ定義文字をサポートするコンポーネント
UDC エディタ (cedit
コマンドで起動されます) は,ユーザ定義文字の属性を管理するための
curses
アプリケーションです。
cedit
で操作できる文字属性は次のとおりです。
シンボリック名
ビットマップ・フォント用のスタイルとサイズ (16x18,24x24,32x32,および 40x40)
コードセット値
照合値
サポートされている入力システムの入力キー・シーケンス
文字クラス
ユーザ定義文字には,文字属性 UDC データベースに格納される,それぞれの文字属性レコードがあります。 UDC データベースには,システム全体で使用されるものと,個人用のものがあります。 全ユーザが共有するシステム全体のデータベースは 1 つしか設定できませんが,すべてのユーザがシステム全体のデータベースの他に個人用のデータベースを持つことができます。
% cedit
オプションを指定しないで
cedit
コマンドを実行すると,省略時のデータベースが使用されます。
スーパユーザの場合,省略時のデータベースは
/var/i18n/udc
になります。
一般ユーザの場合には,省略時のデータベースは
$HOME/.udc
になります。
個人用データベース内の UDC を使用した場合,さまざまな問題が発生する可能性があります。
たとえば,個人用データベースに定義されている属性に依存している文字を使用したデータを交換するユーザは,個人用のデータベースを共同で管理しなければなりません。
このような問題を回避するには,特権ユーザが,システム全体のデータベースですべての UDC を管理するようにしてください。表 B-2
に示すように,cedit
コマンドには多数のオプションと引数があります。
表 B-2: cedit コマンドのオプション
cedit のオプションと引数 | 説明 |
-c old_db | 日本語 ULTRIX の
fedit
フォント・ファイルやアジア版 ULTRIX の文字属性データベース・ファイルを,cedit
で使用されるフォーマットに変換します。 |
cur_db | 文字属性データベースのパスを指定します (省略時のパスを無効にします)。 |
-h | cedit
の構文を表示します。 |
-r ref_db | 基準文字属性データベースのパスを指定します (省略時のパスを無効にします)。 このデータベースは,
|
cedit
コマンドは,UDC の作成をサポートしていないロケール設定の場合,エラー・メッセージを返します。
UDC がサポートされているロケールには,中国語や日本語のロケールがあります。
cedit
を起動した後に,cedit
ユーザ・インタフェース画面の [Options] メニューを使用して,ユーザ・インタフェース・メッセージやヘルプ・テキストを英語に戻すことができます。
注意
dtterm
端末エミュレータは,cedit
の機能をサポートしていません。 このため,dtterm
下でcedit
を使用しようとすると,UDC マネージャ・ユーティリティがハング・アップすることがあります。cedit
の機能をサポートしている,dxterm
端末エミュレータを使用してください。
次の項では,cedit
の画面,メニュー項目,編集モード,およびファンクション・キーについて説明します。
B.1.1 cedit のユーザ・インタフェース画面上での操作
LANG
変数が
zh_TW.big5
などのサポートされているロケールに設定されている場合,cedit
コマンドは,ユーザ・インタフェース画面を表示します (図 B-2)。
図 B-2: cedit のユーザ・インタフェース画面
ユーザ・インタフェース画面は,次の領域に分割されています。
メニュー領域
この領域には,メニュー・バーが含まれます。 特定のメニューを選択して起動すると,その項目がメニュー・バーの下のメニュー領域に表示されます。
ステータス領域
メニュー領域の下にはステータス領域があり,現在の言語とコードセットが表示されます。
入力およびメッセージ領域
画面下部の 2 行は,ユーザが入力を行ったり,警告メッセージや情報メッセージが表示される領域です。
メニュー上の項目を参照するには,メニュー・タイトルの下線が付いている文字のキーを押します。 または,キーボードの 4 つの矢印キーを使用してメニューを選択し,Return キーまたはスペース・バーを押します。
アクティブ
アクティブな項目とは,ユーザが選択できる項目のことです。 アクティブな項目では,1 つの文字が強調表示され,下線が付けられています。 その文字のキーを押すと,その項目の機能を起動できます。
非アクティブ
非アクティブな項目は選択することができません。 非アクティブな項目には,下線付きの強調表示された文字は含まれません。
選択
強調表示されたキーではなく,下矢印キーを押すと,項目の表す機能を起動せずに,その項目を選択できます。 現在選択されている項目は,反転表示されます。
起動
強調表示された文字のキーを押すか,あるいは下矢印キーにより項目を選択した後で Return キーかスペース・バーを押すと,項目を起動できます。
一般に,項目を起動したときは,ポップアップ・メニューが表示されるか,特定の機能が実行されるか,あるいは,その両方が実行されます。
>>
が後に付いている項目を起動すると,カスケード・メニューが表示されます。
項目を起動せずに,1 つ上のレベルのメニューに戻るには,Ctrl/X
を押します。
ユーザ・インタフェース画面のメニューには,ユーザ定義文字とその属性を管理するための,次のようなオプションがあります。
[File] メニューを使用すると,次の操作が行えます。
現在の文字に加えた変更を保存する。
現在処理している文字に加えた変更を取り消す。
基準文字属性データベースを変更する。
cedit
プログラムを終了する。
[Edit] メニューを使用すると,文字を選択し,その文字のフォント・グリフ,コードセット値,照合値,入力キー・シーケンス,クラス,名前などを作成し,変更できます。
B.1.2 項に,文字のフォント・グリフの編集方法が解説されています。
コードセットや照合値の変更,入力キー・シーケンスについては,この項の [Show],[Commands],[Options]
のメニューの説明を参照するか,
cedit
(1)
Delete
Show
[Show] メニューを使用すると,現在処理している文字の属性や,データベース (現在の文字属性データベースまたは基準文字属性データベース) のステータスを表示できます。
cedit
ユーティリティは,属性レコードを使用して文字をトラックします。
このレコードには,次の属性を識別するためのフィールドが含まれています。
文字番号 (UDC データベース内の文字ごとに一意の番号)
コードセット値 (特定の言語と地域の組み合わせでサポートされているコードセットごとに 1 つの値)
フォント・スタイルとサイズ
照合値 (言語でサポートされる照合シーケンスごとに 1 つの値)
入力キー・シーケンス (言語でサポートされる語句入力方式ごとに 1 つのシーケンス)
クラス識別子 (将来の使用のために予約されている)
文字ニーモニック (将来の使用のために予約されている)
アジア系言語のコードセット間には,UDC 属性のサポートに関していくつかの違いがあります。
たとえば
cedit
では,日本語のユーザ定義文字の入力キー・シーケンスを定義することはできません。
中国語では,DEC Hanyu コードセットと,TsangChi および QuickTsangChi 入力モードを組み合わせて使用する場合にのみ,入力キー・シーケンスを定義できます。
[Commands] メニューを使用すると,次の操作が行えます。
文字レコードを,基準文字属性データベースから現在の文字属性データベースにコピーする。 あるいは,現在の文字属性データベース内で,ある範囲の文字レコードを別の範囲にコピーする。
コピー操作には,確認しない (No Confirm),範囲内のすべての文字のコピー操作を確認する (ConfirmAll),あるいは他の文字を上書きするコピー操作の場合にのみ確認する (Confirm Conflict) の 3 種類のコピー方法があります。
現在の言語およびコードセット設定において,現在の文字属性データベース内で定義されているすべての文字を表示する。
文字のフォント・サイズを変更する。
文字をあるフォント・サイズに設定した後でこのオプションを使用すると,他のサイズのフォントを作成できます。 スケーリング・アルゴリズムが単純なものなので,スケーリングを行った後で手作業によりフォント・グリフを修正しなければならないことがあります。
[Options] メニューを使用すると,UDC の処理作業に使用する言語とコードセットの現在の設定を変更できます。
また,cedit
のユーザ・インタフェースで表示されるメッセージとヘルプ・テキストの言語を別々に設定することもできます。
省略時の
cedit
ユーザ・インタフェースの言語は,cedit
を起動したときのロケール設定と同じです。
Help
[Help] メニューを使用すると,cedit
の機能についての説明が表示されます。
また,キーボードに Help キーがあれば,あるいは,ワークステーション・ユーザの場合には端末設定で Help キーが有効になっていれば,Help キーを使用してメニュー項目についてのヘルプも表示できます。
矢印キーでメニュー項目を選択し,次に Help キーを押すと,選択された項目の簡単な説明が表示されます。
ユーザ定義文字のフォント・グリフを作成または変更するには,以下の手順に従って,cedit
のフォント編集画面を呼び出さなければなりません。
[Edit] メニューから [Character] 項目を選択し,文字を選択します。
cedit
は,編集する文字の 16 進コード値 (\x
プレフィックスは付けない) を入力するように求めます。
UDC 文字の有効なコード範囲は,一連の構成ファイルで定義されています。
現在のロケールの言語と地域に対して,複数のコードセットがサポートされている場合,cedit
は,関連するすべてのロケールでその文字が使用できるように,その他のコードセットの値も判定しようとします。
cedit
が,他のコードセットにおける文字の値を判定できない場合には,[Options] メニューでコードセット設定を変更し,そのコードセットにおける文字のコードを明示的に指定することもできます。
一般に,その言語でサポートされている他のコードセットに対してマップ可能な値を UDC が持つように定義します。 特定のアジア系言語における UDC のコードについては,次の言語固有のマニュアルを参照してください。
『日本語機能ガイドブック』
これらのマニュアルは,本オペレーティング・システムのドキュメント Web サイト (http://h30097.www3.hp.com/docs/pub_page/V51A_DOCS/PRG_DOCS.HTM) で,プログラミング関連ドキュメントとして掲載されています。
cedit
エディタはまず,ユーザが入力したコードを現在の UDC データベースで検索します。
そのコードの文字が UDC データベースになければ,現在の基準文字データベースで検索します。
[Edit] メニューの Font 項目を選択し,フォント・スタイル/サイズのオプションを表示します。
フォント・スタイル/サイズ・オプションのいずれかを選択します。
Motif アプリケーションで使用するフォント・グリフを作成する場合,使用可能なサイズ・オプションが,そのフォントを使用するウィンドウ領域に適していないことがあります。 その場合には,フォントの縦横両方の大きさに対応できる一番小さなサイズ・オプションを選択します。
cedit
エディタは,フォントの全画面エディタ・インタフェースを表示します (図 B-3)。
図 B-3: credit フォント編集画面
cedit
のフォント編集画面には,次のウィンドウがあります。
画面右側の大きなウィンドウは,UDC フォント・グリフを編集するためのウィンドウです。
編集には,cedit
のカーソル移動機能と編集機能を使用します。
編集ウィンドウ上の個々のドットは 1 ピクセルを表します。
Reference タイトルのすぐ下の 3 つの小さなウィンドウには,現在のフォント・グリフを編集するときに参照可能な他のフォント・グリフが表示されます。
これらのウィンドウに表示されるフォント・グリフは,cedit
の Refer 機能を使用して制御できます。
3 つの参照ウィンドウの下にある小さなウィンドウは,表示ウィンドウと呼ばれます。 表示ウィンドウは,編集中のフォント・グリフを実寸大で表示します。 表示ウィンドウは,編集ウィンドウで行った変更を自動的には反映しません。 表示ウィンドウのフォント・グリフを更新するには,KP. キーを押さなければなりません。
注意
小さなウィンドウでのフォント・グリフ表示には,ハードウェア上の制約がいくつかあります。
参照および表示ウィンドウでのフォント・グリフの表示は,一部の端末,特に動的置換文字セット (DRCS) 機能をサポートしているローカル言語端末でのみ可能です。
端末エミュレーション・ウィンドウでは,表示ウィンドウのフォント・グリフは実寸大では表示されません。
編集ウィンドウで作成した,システム・ソフトウェア用のフォントは,エディタ・インタフェース画面が表示される前に,ユーザが選択したサイズになるように処理されます。
また,Motif アプリケーション用のフォントを作成することもできますが,Motif アプリケーション用のフォントは選択したサイズよりも小さくなります。 この場合,編集操作は,編集ウィンドウの左上隅から始まる長方形内で行い,利用可能な編集領域よりも小さいサイズのフォントに制限されます (図 B-4 を参照)。
Motif アプリケーションをサポートする UDC フォント・コンバータは,編集ウィンドウの左上隅をフォントの原点と見なし,この原点に基づいてグリフを囲むのに必要な大きさを決定し,その外側にある未使用の領域を破棄します。 また,このユーティリティを使用すると,コンパイル済みのフォント・グリフのサイズを明示的に指定することもできます。
図 B-4: フォント・サイズを変更するフォント編集画面の解釈
cedit
のすべての機能はキーにバインドされています。
つまり,キーを押すことにより,機能を実行できます。
PF2 キーまたは Help キーを押すと,各キーがバインドされている編集機能のダイアグラムが表示されます。
システムによってキーパッドのデザインが異なるため,オンライン・ダイアグラムがこの項の説明と異なることもあります。
cedit
編集画面には,次の編集モードがあります。
矢印キーを使用してカーソルを移動しても,ピクセル状態に影響することはありません。 ただし,キーパッド・キーを使用してカーソルを移動したときは,カーソル・モードはピクセル状態に次のような影響を与えます。
On: カーソルの下のピクセルをオンにする。
Off: カーソルの下のピクセルをオフにする。
On/Off: カーソルの下のピクセルを反転する。
また,KP5 キーを押すことにより,カーソルの下のピクセルを反転することもできます。
Move: ピクセルの状態を変更せずにカーソルを移動する。
ペースト・モードは,ペースト機能を実行したときのピクセルの動作を制御します。
Overlay: ペースト・バッファ内の対応するピクセルがオンになっている場合に,ピクセルをオンにする。
Overwrite: ピクセルを,ペースト・バッファの対応するピクセルの状態に設定する。
タイプ・モードは,文字の周囲に 1 ピクセル幅のマージンを置くかどうかを判定します。
Body: フォント・グリフ領域全体の編集を可能にする。
Letter: 境界領域のピクセル値の編集を不可能にする。 このモードでは,編集ウィンドウの境界にあるピクセルの状態をオンにすることはできません。
ラップ・モードは,カーソル・ラッピングをオンまたはオフにします。
On: 編集領域の右端のピクセルを越えてカーソルを移動すると,カーソルは左端のピクセルに折り返す。
編集領域の左端,上端,あるいは下端のピクセルを越えてカーソルを移動したときも,同じような折り返しが起こります。
Off: 編集領域の左端,右端,上端,あるいは下端のピクセルを越えてカーソルを移動しようとすると,警告音が鳴って,カーソル移動が停止する。
cedit
は,4 つのバッファを使用してビットマップ・データを保持します。
これらのバッファのいくつかは,バッファの説明の次に解説する編集機能で使用されます。
通常このバッファの内容は,編集ウィンドウに表示されます。
このバッファは Use 機能に関連付けられており,UDC データベースや,参照ウィンドウの 1 つから取り出したフォント・グリフを含みます。
このバッファは,ビットマップ・データを編集ウィンドウにペーストするときに使用します。 ペーストされるビットマップ・データは,使用バッファまたは編集バッファからコピーされます (編集ウィンドウの一部を別の部分にコピーする場合)。
このバッファには,最後の編集操作で加えられた変更が含まれており,cedit
の Undo 機能がそれらの変更を取り消すのに使用します。
フォント編集画面上でウィンドウ操作を行っているときは,キーストロークを使用するか,場合によっては Do キーを押したときに表示されるポップアップ・メニューを使用して,編集機能を呼び出します。 ポップアップ・メニューでは,次の機能を使用できます。
この機能を使用すると,現在のフォント・グリフを,システムでサポートされている他のサイズに変更できます。 SCALE 機能には対応するキーストロークがないため,ポップアップ・メニュー以外では使用できません。
この機能は,フォント・グリフを UDC データベースから,あるいは参照ウィンドウの 1 つから取り出します。
この機能は,UDC データベースからコピーしたフォント・グリフを,参照ウィンドウの 1 つにコピーします。
図 B-5
に,さまざまな編集機能を呼び出すためのキーパッド・キーマップを示します。
その次の表には,キーパッド機能と,描画に使用される英字キーの説明を示します。
図 B-5: cedit の編集機能を呼び出すためのキーマップ
キー | 説明 |
Help または PF2 | キーと編集機能の対応付けを表示します。 特定のキーの編集機能については,図の中のキーと Help キーを同時に押してください。 |
PF1 | GOLD 状態 (代替機能を持つキーに関するワード・プロセッサ用語) を切り替えます。 一部のキーパッド・キーには,複数の機能が対応付けられています。 そのような場合は,PF1 キーを押してから他のキーパッド・キーを押すと,機能の 1 つが実行されます。 |
KP. | 表示ウィンドウ上に実寸大のフォント・グリフを表示します。 |
GOLD KP. | 編集ウィンドウ上に表示されているフォント・グリフをクリアします。 |
U または u | 直前の操作を取り消します。 |
Ctrl/L | 画面を再描画します。 |
Ctrl/Z | cedit
を停止します。 |
Do | SCALE,USE,および REFER 機能を呼び出すためのポップアップ・メニューを表示します。 |
Enter | 変更を保存し,フォント・エディタを終了します。 |
GOLD Enter | 変更を保存せずに,フォント・エディタを終了します。 |
キー | 説明 |
PF3 | カーソル・モードを切り替えます。 |
PF4 | ペースト・モードを切り替えます。 |
KP- | タイプ・モードを切り替えます。 |
KP. | ラップ・モードを切り替えます。 |
キー | 説明 |
上矢印 | カーソルを上に移動します。 |
下矢印 | カーソルを下に移動します。 |
左矢印 | カーソルを左に移動します。 |
右矢印 | カーソルを右に移動します。 |
KP7 | カーソル・モードに応じて,カーソルを左上に移動します。 |
KP8 | カーソル・モードに応じて,カーソルを上に移動します。 |
KP9 | カーソル・モードに応じて,カーソルを右上に移動します。 |
KP4 | カーソル・モードに応じて,カーソルを左に移動します。 |
KP6 | カーソル・モードに応じて,カーソルを右に移動します。 |
KP1 | カーソル・モードに応じて,カーソルを左下に移動します。 |
KP2 | カーソル・モードに応じて,カーソルを下に移動します。 |
KP3 | カーソル・モードに応じて,カーソルを右下に移動します。 |
KP5 | カーソルを移動せずに,カーソルの下のピクセルを反転します。 |
キー [脚注 5] | 説明 |
GOLD KP7 | カーソルを左上隅に移動します。 |
GOLD KP8 | カーソルを一番上の行に移動します。 |
GOLD KP9 | カーソルを右上隅に移動します。 |
GOLD KP4 | カーソルを一番左のカラムに移動します。 |
GOLD KP5 | カーソルをウィンドウの中央に移動します。 |
GOLD KP6 | カーソルを一番右のカラムに移動します。 |
GOLD KP1 | カーソルを左下隅に移動します。 |
GOLD KP2 | カーソルを一番下の行に移動します。 |
GOLD KP3 | カーソルを右下隅に移動します。 |
キー | 説明 |
L または l | 選択した 2 つの点を結ぶ線を描きます。 |
C または c | 選択した点を中心とする円を描きます。 |
r | 選択した領域に,点線の長方形を描きます。 |
R | 選択した領域に,実線の長方形を描きます。 |
e | 選択した領域に,点線の楕円を描きます。 |
E | 選択した領域に,実線の楕円を描きます。 |
X または x | 横軸 (X 軸) に沿ってフォント・グリフを反転します。 |
Y または y | 縦軸 (Y 軸) に沿ってフォント・グリフを反転します。 |
/ | 45 度の対角線に沿ってフォント・グリフを反転します。 |
\ | 135 度の対角線に沿ってフォント・グリフを反転します。 |
F または f | カーソル・モードに応じて,領域を塗り潰します。 |
T または t | すべてのピクセル状態を反転させます。 |
キー [脚注 6] | 説明 |
KP0 | 編集ウィンドウの表示を,編集バッファ内のフォント・グリフから,使用バッファ内のフォント・グリフに変更します。 |
GOLD KP. | 参照ウィンドウにフォント・グリフを表示します。 |
GOLD KP0 | 編集ウィンドウの表示を,使用バッファ内のフォント・グリフから,編集バッファ内のフォント・グリフに変更します。 |
Select | 選択した領域で操作を開始するか,取り消します。 |
Insert | カット-アンド-ペースト・バッファの内容を挿入します。 |
Remove | 選択した領域をカット-アンド-ペースト・バッファにカットします。 |
GOLD Remove | 選択した領域をカット-アンド-ペースト・バッファにコピーします。 |
GOLD 上矢印 | フォント・グリフを 1 行上にずらします。 |
GOLD 下矢印 | フォント・グリフを 1 行下にずらします。 |
GOLD 左矢印 | フォント・グリフを 1 カラム左にずらします。 |
GOLD 右矢印 | フォント・グリフを 1 カラム右にずらします。 |
以下に,一般的な
cedit
操作を実行するために推奨する方法をまとめます。
通常,1 つの編集操作を実行する方法は複数あります。
KP1 から KP9 までのキーを使用して,編集ウィンドウ内を移動します。 これらのキーは,カーソル移動にバインドされています。 キーは,KP5 キーを除き,コンパス上の点と見なすことができます。 個々の点は,描画を行う向きを表します。 描画は,KP3 キーで制御されるカーソル・モードに影響されます。 カーソル・モードが移動モードに設定されている場合,描画キーは何も描画せずにカーソルを移動します。
KP5 キー (コンパスの真中のキー) を使用して,ピクセル状態をオンまたはオフに切り替えます。
カーソル移動は,それぞれ KP- および KP. キーにバインドされているタイプとラップ・モードの影響を受けます。
描画キーは,ピクセルを 1 つずつ変更します。 複数の操作 (カット,ペースト,およびコピー) は,ピクセルのブロックに影響します。 まず選択機能により,選択領域を指定します。 次にカットまたはコピー機能により,ピクセルのブロックをペースト・バッファに移動します。 その後,カーソルを他の位置に移動し,ペースト機能を使用して,ペースト・バッファ内のピクセルを新しい位置に移動できます。 ペースト操作は,ペースト・モードの設定に影響されます。
グリフ全体を特定の向きに移動するには,GOLD キーまたは PF1 キーと,該当する矢印キーを押します。
最後の編集操作を取り消すには,U キーを押します。
端末エミュレーション・ウィンドウではなく,アジア系言語用の端末を使用している場合は,KP. キーを押して,実寸大のグリフを表示できます。 この操作は,デスクトップ・ウィンドウ環境ではサポートされません。
複数のバージョンのグリフを作成して参照ウィンドウに格納しておけば,後で気に入ったものを選択できます。 KP. キーを押して,グリフを編集ウィンドウから参照ウィンドウに移動します。 3 つの参照ウィンドウは,左から右にラウンドロビン方式で使用されます。
この時点で,ポップアップ・メニューの Refer 機能を使用して,既存のグリフを,現在のデータベースまたは基準データベースから参照ウィンドウに移動できます。
Use 機能は,グリフを編集ウィンドウに移動します。 キーパッドにバインドされている Use 機能は,現在のデータベースまたは基準データベース内の他のコードポイントからグリフをコピーします。 ポップアップ・メニューからアクセスする Use 機能は,参照ウィンドウの 1 つから編集ウィンドウにグリフを移動します。
Use 機能は,編集ウィンドウ内の現在のグリフのコピーを使用バッファに保存します。 このバッファからグリフを取り出すには,KP0 キーを押します。 取り消しバッファの内容とは異なり,使用バッファ内のグリフは,編集操作中いつでも使用できます。
cedit
メイン・メニューの Scale オプションは,現在選択されているサイズを持つ,データベース内のすべてのグリフについて複数のサイズを作成します。
フォント編集画面の Scale オプションは,現在編集中の文字だけに複数のサイズを作成します。
既存の UDC データベースを使用している場合は,cedit
のメイン・メニューではなく,フォント編集画面の Scale オプションを使用します。
スケーリングが
cedit
のメイン・メニューから行われ,データベース全体に影響を及ぼす場合,スケーリングの後でフォントに対して手作業で加えた微調整は,すべてこの操作によって取り消されます。
フォント編集画面の終了
Enter キーを押して編集結果を保存し,フォント編集画面を終了します。
編集結果を保存せずに終了するには,GOLD キーを押すか,あるいは PF2 キーと Enter キーを押します。
フォント・グリフを作成したら,その名前,入力キー・シーケンス,照合値,さらにオプションとして,文字が属するクラス名を指定する必要があります。
cedit
ユーザ・インタフェース画面の [Edit] メニュー項目を使用して,これらの属性を指定します。
B.2 システム・ソフトウェアが使用する UDC サポート・ファイルの作成
UDC データベースに格納されている文字属性は,さまざまなシステム・ソフトウェアのニーズに合わせて,特定の種類のファイルに出力されなければなりません。
たとえば,端末ドライバ・ソフトウェアと
asort
コマンドは,ユーザ定義文字属性を認識できなければなりませんが,UDC データベース内の情報に直接アクセスすることはできません。
そのため,UDC データベース内の文字属性を作成したり変更したときは,cgen
コマンドを使用して,次のサポート・ファイルを作成する必要があります。
デバイスに直接ロードできるフォント・ファイル
文字をソートするための照合値テーブル
UDC の入力キー・シーケンスを含むファイル
X および Motif アプリケーションが使用するフォント・ファイル
次のコマンドは,~wang/.udc
内の UDC データベースについて,これらのファイルのいくつかを作成します。
% cgen -odl -pre -col -iks ~wang/.udc
オプションを指定せずに
cgen
を実行すると,指定したデータベースに関する統計情報が表示されます。
UDC データベースを指定せずに実行すると,一般ユーザの場合は個人用のユーザ・データベースが使用されます。
スーパユーザの場合には,システム・データベースが使用されます。
つまり,上記の例で,コマンドを入力したユーザが
wang
でログオンしている場合,データベースの指定は必要ありません。
表 B-9
で,cgen
コマンドのオプションについて説明します。
この表で,bdf
フォーマットは Bitmap Distribution Format のことで,pcf
フォーマットは Portable Compiled Format のことです。
これらのフォーマットについては,
bdftopcf
(1X)表 B-9: cgen コマンドのオプション
オプション | 説明 |
-bdf | X および DECwindows の Motif アプリケーションに必要な
.bdf
(Bitmap Distribution Format) ファイルを作成します。 |
-col | 照合値テーブルを作成します。
これらのテーブルをソート操作に使用したいときは,sort
コマンドではなく
asort
コマンドを使用しなければなりません。 |
-dpi 75|100 | -bdf
と
-pcf
オプションを指定して,.bdf
と
.pcf
ファイルを作成するときの解像度を
75
または
100
に設定します。 |
-fprop property | -bdf
と
-pcf
オプションを指定して,.bdf
と
.pcf
ファイルを作成するときのフォント・プロパティを設定します。 |
-iks | 入力キー・シーケンス・ファイルを作成します。 |
-merge font_pattern |
-merge
オプションを指定するときは,-pcf
と
-size
オプションも指定する必要があります。
出力の
|
-osiz width-xheight |
-osiz オプションで指定したサイズ・パラメータが,-size オプションで指定したサイズ・パラメータよりも小さい場合は,UDC フォント・グリフの左上部分だけが使用されます。 -osiz オプションで指定したサイズ・パラメータが,-size オプションで指定したサイズ・パラメータよりも大きい場合には,結果として得られたフォント・グリフの右下部分が OFF ピクセルで塗り潰されます。 |
-pcf |
このオプションを指定した場合, |
-pre | プリロード・フォント・ファイルを作成します。 プリロード・フォント・ファイルは,端末と一部のプリンタに直接かつ完全にロードされるファイルです。 ほとんどのデバイスではメモリに制限があるため,UDC データベースが大きい場合には,プリロード・ファイルを使用しても意味がありません。 オンデマンド・ローディング (ODL) では,プリロード・フォント・ファイルの代わりに ODL フォント・ファイルを使用します。 |
-odl | ODL フォント・ファイルを作成します。 端末ドライバは,必要性と使用可能なメモリに応じて,ODL フォント・ファイルからフォントをインクリメンタルにロードします。 |
-win userfont | Windows Version 3.1 や Windows NT Version 3.5 システムにコピー可能な,userfont
というフォント・ファイルを作成します。
指定したファイルには 1 つのサイズしか使用できないため,-size
フラグを指定する必要があります。
このオプションで作成されるフォント・ファイルでサポートされるコードセットは, |
B.3 X11 や Motif アプリケーションで使用する UDC フォントの処理
cgen
の
-pre
オプションで作成されたプリロード・フォント・ファイルを,X11 や Motif アプリケーションで使用できるようにするには,BDF (Bitmap Distribution Format) または PCF (Portable Compiled Format) に変換しなければなりません。
この変換を行う
fontconverter
コマンドは,変換出力に対し次のいずれかの処理を実行できます。
独立した
pcf
および
bdf
フォント・ファイルを作成する。
この場合は,これらのファイルをワークステーションにインストールして,アプリケーションから使用できるようにしなければなりません。
フォントを既存の (pcf
) フォント・ファイルにマージする。
ここでは,fontconverter
コマンドと,そのオプションの使用方法について説明します。
cgen
コマンドにも
fontconverter
のオプションに対応するオプションがあります。
つまり,fontconverter
の操作は,cgen
のコマンド行で類似したオプションを指定することにより,間接的に実行できます。
B.3.1 fontconverter のコマンド・オプションの使用法
次の例は,出力ファイルに省略時の名前を使用する最も簡単な形式の
fontconverter
コマンドです。
この例とこれ以降の説明では,コマンド入力時のロケールには日本語ロケールが設定されており,24x24 のフォント・サイズがフォント・グリフの作成時に
cedit
エディタで指定されているものとします。
% fontconverter \ -font -jdecw-screen-medium-r-normal--24-240-75-75-m-240-jisx0208-kanji11 \ my_font.pre
上記のコマンドは,my_fonts.pre
ファイル内のフォントを変換します。
省略時の設定では,コマンドはフォント・ファイル
JISX.UDC_24_24.pcf
と
JISX.UDC_24_24.bdf
を作成します。
出力フォント・ファイルの省略時のベース名は,次のように言語によって異なります。
日本語:
JISX.UDC
中国語 (繁体字):
DEC.CNS.UDC
中国語 (簡体字):
GB.UDC
フォントの幅と高さを表す文字列が,出力フォント・ファイル名のベース名に自動的に追加されます。
ベース名は,レジストリ名として,XLFD (X Logical Font Description) でも使用されます。
フォントをアプリケーションから利用できるようにするためには,コンパイル済みの (pcf
) フォントに対して,次のいずれかの処理を行う必要があります。
フォントが置かれているディレクトリで,次のコマンドを実行する。
% /usr/bin/X11/mkfontdir % /usr/bin/X11/xset +fp `pwd` % /usr/bin/X11/xset fp rehash
これらのコマンドは,サーバが再起動するか,システムがシャットダウンするまで,フォントを使用できるようにします。
cgen
コマンドで
-pcf
オプションを指定すると,fontconverter
コマンドと
mkfontdir
コマンドを実行できます。
フォントを永続的に (つまり,サーバの再起動やシステムのシャットダウンの後でも) 使用できるようにするには,次のコマンドを使用する。
/usr/i18n/usr/lib/X11/fonts/decwin/100dpi
などの既存のフォント・ディレクトリに
pcf
フォントをコピーします。
% cp JISX.UDC_24_24.pcf \ /usr/i18n/usr/lib/X11/fonts/decwin/100dpi
そのディレクトリに移動します。
% cd /usr/i18n/usr/lib/X11/fonts/decwin/100dpi
そのディレクトリで
mkfontdir
コマンドを入力します。
% /usr/bin/X11/mkfontdir
次の
xset
コマンドを入力します。
% /usr/bin/X11/xset fp rehash
表 B-10
では,fontconverter
コマンドのオプションを説明します。
オプションは,-preload
を除き,コマンド行に指定する順に示されています。
これらのオプションの使用例については,B.3.2 項を参照してください。
表 B-10: fontconverter コマンドのオプションと引数
引数またはオプション | 説明 |
-merge | コマンド出力を,既存のフォント・ファイルとマージします。 -font オプションも参照してください。 |
-w | フォント幅を指定します。 このオプションは,フォントが
|
-h | フォントの高さを指定します。 このオプションは,フォントが
|
-udc base_name | 出力 UDC フォント・ファイルの基本ファイル名を指定します。 このオプションは,スタンドアロンの出力ファイルを作成し (出力を既存のファイルにマージしない),出力ファイルに省略時の名前を付けたくない場合に使用します。 |
-font reference_font | 基準フォントを指定します。
基準フォントは,使用しているディスプレイ上で使用可能なフォントの名前です。
-font オプションを -merge オプションと組み合わせて使用すると,reference_font は,変換されたフォント・グリフがマージされるフォントを示します。 -font オプションを -merge オプションなしで使用すると,reference_font のヘッダが,スタンドアロン出力ファイルのヘッダを生成するときの基準として使用されます。 また,reference_font の情報は,スタンドアロン出力ファイル内の省略時の文字を決定するのにも使用されます。 省略時の文字は,フォントが指定されたコードに対応するグリフをなにも含まないときに表示されるグリフ (通常は四角形) です。 |
-preload preload_font | 入力ファイル ( このオプションは, |
X と Motif アプリケーションには,PCF フォーマットのロード可能なフォントが必要です。
-merge
オプションを使用しない場合,fontconverter
コマンドは,PCF と BDF の両方のフォーマットのスタンドアロン・フォント・ファイルを作成します。
-merge
オプションを指定すると,変換されたフォントは,-font
オプションで指定された標準 PCF フォントにマージされ,PCF フォーマットのスタンドアロン・ファイルのみが作成されます。
UDC フォントを標準のフォントとマージしたときは,すべての Motif アプリケーションで結合したファイルを使用できます。
独立したフォント・ファイルを作成した場合,マージしたフォントは,結合したファイルを明示的にロードするアプリケーションで使用できます。 フォント・レジストリが,特定のロケールの UDC レジストリの 1 つであれば,標準のシステム・アプリケーションでも作成したフォント・ファイルを使用できます。
fontconverter
の処理時間は,フォントを既存のファイルにマージするときの方が,独立したファイルを作成するときよりも長くなる点に注意してください。
次のような操作を実行する
fontconverter
の例を,以下に示します。
ファイル
udc_font.pre
内のプリロード・フォーマット・フォントを PCF フォーマットに変換する。
変換された出力をフォント
-jdecw-screen-medium-r-normal--24-240-75-75-m-240-jisx0208-kanji11
にマージする。
標準のフォントと新しいフォントを組み合わせて,出力ファイル
JISX0208-Kanji11_24_24.pcf
を生成する。
% fontconverter -merge -font \ -jdecw-screen-medium-r-normal--24-240-75-75-m-240-jisx0208-kanji11 \ udc_font.pre
次のような操作を実行する
fontconverter
の例を,以下に示します。
ファイル
deckanji.udc_24_24.bdf
と
deckanji.udc_24_24.pcf
を作成する。
フォント
-jdecw-screen-medium-r-normal--24-24-240-75-75-m-240-jisx0208-kanji11
からこれらのファイルの省略時の文字と大部分のヘッダ情報を取得する。
フォント・レジストリ・フィールドを
deckanji.udc
に設定する。
% fontconverter -udc deckanji.udc -font \ -jdecw-screen-medium-r-normal--24-240-75-75-m-240-jisx0208-kanji11 \ udc_font.pre