7    pdldappw

7.1    名称

pdldappw - Advanced Printing Software で使用するために,LDAP のユーザ名およびパスワードを設定します。

7.2    形式

pdldappw [-f] [-v] 

7.3    機能説明

pdldappw コマンドは,Advanced Printing Software のスプーラおよびスーパバイザが LDAP サーバにアクセスして使用するために,ユーザ名およびパスワードを保存します。pdldappw コマンドは,スプーラおよびスーパバイザが存在しているマシン上で管理者によって実行する必要があります。そうすると,情報をサーバに提供できるようになります。

このコマンドを実行できるのは,root ユーザだけです。pdldappw コマンドを実行する前に,apx.conf ファイルを作成して,どの LDAP サーバを使用するかを指定する必要があります。

通常の操作では,pdldappw は,apx.conf ファイルに定義されている LDAP サーバ上でユーザ名とパスワードをテストします。現在の LDAP データベースでうまく使用できた場合にだけ,あとで使用するために,ユーザ名とパスワードを保存します。LDAP サーバのテストが失敗した場合に強制的にユーザ名とパスワードを保存するには,-f オプションを使用します。

Advanced Printing Software サーバが LDAP サーバをアップデートしようとしたとき,ユーザ名とパスワードが有効であれば,希望どおりにアップデートが行われます。ユーザ名とパスワードが利用できないかあるいは無効であれば,要求した LDAP 操作は失敗し,pdldappw を実行して LDAP パスワードを設定するように要求する旨のメッセージがプリント・ログ・ファイル (/var/adm/syslog.dated/<date>/lpr.log) に記録されます。

7.4    オプション

pdldappw コマンドでサポートされるオプションは,以下のとおりです。

7.4.1    -f

LDAP サーバにアクセスできなくても,ユーザ名とパスワードを強制的に保存するようにします。

7.4.2    -v

verbose (詳細) モード。詳細な診断情報を表示します。

7.5    使用例