20    pdshowdb

20.1    名称

pdshowdb - オブジェクト・データベースを表示します。

20.2    形式

pdshowdb [-n server-name] [-d ODB-directory]

次のコマンドで pdshowdb のヘルプが表示されます。

pdshowdb -h

20.3    機能説明

pdshowdb ユーティリティは,既存のオブジェクト・データベースの特性を表示します。指定したデータベースが存在しない場合,またはそのデータベースを使用するサーバが動作中の場合は,pdshowdb はエラー・メッセージを表示して終了します。

アクセス・レベル

管理者

20.4    オプション

pdshowdb でサポートされるオプションは以下のとおりです。

20.4.1    -n server-name

アクセスしたいデータベースの名前を指定します。

-n スイッチを省略すると,省略時の名前が使用されます。省略時の名前は,pdshowdb ユーティリティが動作しているホストの名前と,表示するのがスーパバイザ・データベースかスプーラ・データベースかによって決まります。スプーラなら <hostname>_spl,スーパバイザなら <hostname>_sup となります。

20.4.2    -d destination-ODB-directory

オブジェクト・データベース・ファイルの場所を指定します。

実行するユーザ ID には,ODB パスに対する読み取り許可が設定されている必要があります。指定したディレクトリが存在しない場合,またはユーザに読み取り許可がない場合は,pdshowdb はエラー・メッセージを表示して終了します。

-d スイッチを省略すると,/var/pd/odb ディレクトリでオブジェクト・データベース・ファイルが検索されます。

pdshowdb は,-d スイッチで指定されたディレクトリ (-d スイッチを省略した場合は /var/pd/odb ディレクトリ) でオブジェクト・データベースを探します。データベース名は,-n スイッチの値 (-n スイッチを省略した場合は省略時のデータベース名) で決まります。たとえば,-n my-server と -d /var/tmp を指定して pdshowdb を実行すると,オブジェクト・データベースの完全パス名は,/var/tmp/my-server になります。

オブジェクト・データベースは,実際には,いくつかのデータ・ファイルを含むディレクトリです。

20.4.3    -h

使い方のメッセージを表示します。

-h スイッチを指定すると,他のスイッチを指定していても,使い方のメッセージが表示されるだけで,その他の処理は何も行われません。

20.5    使用例

  1. オブジェクト・データベース・ファイルが /var/pd/odb にある,スプーラ・データベース achilles_spl の特性を表示します。

    pdshowdb -n achilles_spl -d /var/pd/odb