16    pdresubmit

16.1    名称

pdresubmit - プリント・ジョブを再実行します。

16.2    形式

pdresubmit [-c class_name]
[-x extended_attribute_string...
[-X attribute_filename...]target_printer_name
[server_name:job_id... object.instance...

次のコマンドで pdresubmit のヘルプが表示されます。

pdresubmit -h

16.3    機能説明

pdresubmit ユーティリティは,実行された後 pending (処理待ち),held (保留),paused (一時停止),または retained (保持) 状態になっているプリント・ジョブを,同じスプーラ上の別のプリンタに対して再実行します。再実行は,指定したジョブ (複数可) が printing (印刷中),processing (処理中),preprocessing (前処理中),または completed (完了) 状態の場合は失敗します。

1 つのキューのすべてのジョブを他の論理プリンタに対して再実行すると,再確認処理が起動します。ジョブがこの処理で失敗すると,警告が返されます。ジョブが失敗した場合は,ジョブの要件をプリンタの機能に合わせて調整するか,必要な機能をサポートするプリンタに対してジョブを再実行することができます。

アクセス・レベル

エンド・ユーザ。再実行できるのは自分が所有するジョブだけです。

オペレータ。キューにある任意,またはすべてのジョブを再実行できます。この操作を行うには,対象のキューを使用不能 (enabled=no) にする必要があります。

16.4    オプション

pdresubmit でサポートされるオプションは以下のとおりです。

16.4.1    -c class_name

オペランドのクラス,つまりタイプを指定します。

引数

class_name には次の値を指定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

class type=class_name value

16.4.2    -x extended_attribute_string

pdresubmit ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するために使用します。

属性

-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。

次のコマンド属性を指定できます。

16.4.3    -X attribute_filename

ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pdresubmit ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。

属性

-X オプションではオブジェクト属性は使用できません。

次のコマンド属性を指定できます。

16.5    オペランド

pdresubmit ユーティリティには次の 2 つのオペランドを指定する必要があります。

target_printer_name

オペランド object_instance で指定されたジョブ (複数可) が再実行される論理プリンタを指定します。

object_instance

オペランド object_instance の値は,-c class_name オプション,または class=class_name 属性の値に基づいて指定します。

[server_name:]job_id...

クラスが job の場合,job_id には再実行するジョブを指し示す一意の識別子を指定します。server_name の値は省略可能です。server_name を省略すると,PDPRINTER 環境変数で指定されたサーバが使用されます。

[server_name:]queue_name...

クラスが queue の場合,queue_name には再実行するジョブが格納されているキューの名前を指定します。この操作により,指定したキューにある pending (処理待ち) または held (保留) 状態のジョブがすべて削除されて,指定した論理プリンタに実行されます。

16.6    使用例

  1. 省略時のスプーラにあるジョブ 2000 および 2001ginger という名前の論理プリンタに対して再実行します。

    pdresubmit ginger 2000 2001

  2. jose という名前のキューで pending (処理待ち) または held (保留) 状態になっているすべてのジョブを,luke という名前の論理プリンタに対して再実行します。

    pdresubmit -c queue luke jose