A    メール・ハンドラの相違点

CDE のメール・アプリケーションと DECwindows Motif のメール・アプリケーションによるメール操作の管理方法には相違点がいくつかあります。この付録では,次のことについて説明します。

A.1    CDE のメール・アプリケーションで使用できる機能

この節では,CDE のメール・アプリケーションで使用できる機能のうち,MH/DXmail アプリケーションでは使用できないものをいくつか取り上げて説明します。

A.2    CDE のメール・アプリケーションで使用できない機能

次に,DECwindows Motif のメール・アプリケーションと CDE のメール・アプリケーションの相違点をいくつか取り上げて説明します。

A.3    MH と CDE メール・アプリケーションの相違点について

dtmail アプリケーションとは異なり,dxmail アプリケーションでは,Rand Corporation の MH (Mail Handler) を使用してメールを処理します。表 A-1 に,CDE のメール・アプリケーションで MH 属性が使用できるかどうかについて示します。

表 A-1:  メール・ハンドラの相違点

MH コマンド 機能 CDE のメールの使用
alex メッセージ・ヘッダからアドレスを抽出します。 不可
ali メールの別名をリストします。
anno メッセージに注釈をつけます。 不可
ap RFC 822 形式のアドレスを解析します。
burst メッセージを展開して,ダイジェスト版を作成します。 不可
comp 新しいメッセージを作成します。
conflict 矛盾する別名およびパスワードがないかどうか検索します。 不可
dist メッセージを追加アドレスに再配布します。
dp RFC 822 形式の日付を解析します。
folder 現在のフォルダ/メッセージを設定 (またはリスト) します。
forw メッセージを転送します。
inc 新しいメールを取り込みます。 可 (新しいメールを読み取ります。)
install-mh MH 環境を初期化します。 不可
mark メッセージにマークをつけます。 不可
mhl 編集済みのMHメッセージのリストを作成します。 不可
mhmail メールを送信するか,または読み取ります。
mhpath MH のメッセージおよびフォルダの完全パス名をプリントします。 不可
msgchk メッセージがあるかどうかチェックします。
msh MH シェルを起動します。 適用外
next 次のメッセージを表示します。
packf フォルダの内容を 1 つのファイルに圧縮します。 適用外
pick メッセージを内容によって選択します。 部分的に可
post メッセージを配布します。
prev 前のメッセージを表示します。
prompter プロンプト形式のフロント・エンド・エディタ。 不可
rcvstore 新しいメールを非同期に取り込みます。 適用外
refile メッセージを別のフォルダに,ファイルとして入れます。
repl メッセージに対する返信を作成します。
rmf フォルダを削除します。 不可
rmm メッセージを削除します。
scan メッセージごとに 1 行の情報が表示される検索リストを作成します。
send メッセージを送信します。
slocal [脚注 8] メール・フックを受信します。
show メッセージを (リストで) 表示します。
sortm メッセージをソートします。
whatnow 送信時のプロンプト・タイプのフロントエンド。 不可
whom 送信するメッセージの受信者を報告します。 不可