以降の項では,dupatch によるインストールが完了した後にとるアクションについて説明します。
3-7-1 新しいスタイルのパッチ・キットにおけるバージョン・スイッチのインストール後の有効化 |
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パッチによっては,パッチが提供する新機能を有効にするために,versw -switch コマンドの実行が必要な場合があります(バージョン・スイッチについては 1-6 項 「バージョン・スイッチ」 を参照してください)。この操作は,dupatch を使用したインストールが完了した後に実行します。
新しい機能は,システムのリブート後に利用可能になります。versw -switch コマンドの実行は必須ではありませんが,実行しなかった場合,バージョン・スイッチ・パッチによって提供される機能を使用することはできません。
3-7-2 一時ディレクトリの削除 |
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パッチ・キットのインストールが完了したら,パッチ・キットの tar ファイルを展開した一時ディレクトリを削除します。たとえば,次のようになります。
一時ディレクトリを削除しておけば,そのディレクトリを以降のパッチ・キットのインストールで使用してしまうのを避けることができます。パッチ・キットのインストール時に,以前のパッチ・キットのインストールに使用したファイルが残っているディレクトリを使用すると,システムが不安定になる場合があります。
パッチ・キットの tar ファイルを残しておきたい場合には,一時ディレクトリから別の場所に移し,元のディレクトリは削除するようにします。
3-7-3 Worldwide Language Support の追加 |
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包括パッチ・キットは,Tru64 UNIX Worldwide Language Support (WLS) サブセットに対するパッチを提供します。WLS サブセットがシステムにインストールされている場合,WLS パッチはパッチ・キットのインストール時に自動的にインストールされます。ただし,システムにパッチを適用した後に WLS サブセットをインストールした場合には,dupatch を再実行して WLS パッチをインストールする必要があります。dupatch ユーティリティは WLS サブセットを検出し,パッチがインストールされていないことを認識し,インストールを実施します。