pdenable - プリンタ,サーバ,またはキューを使用可能にします。
5.2 形式
pdenable [-c class_name]
[-m message_text][-x extended_attribute_string...]
[-X attribute_filename...]object_instance...
次のコマンドで pdenable のヘルプが表示されます。
pdenable -h
pdenable ユーティリティは,プリンタ,サーバ,およびキューでプリント・ジョブを受け付け可能にします。
使用可能にするオブジェクトが論理プリンタの場合は,次の点に注意してください。
associated-queue 属性には既存のキューを設定する必要があります。
プリンタが,関連付けられているキューとスプーラの logical-printers-ready 属性に追加されます。
プリンタが,関連付けられているすべての物理プリンタの printer-ready 属性に追加されます。
使用可能にするオブジェクトが物理プリンタの場合は,次の点に注意してください。
associated-queue 属性に設定されたキューが既に存在している必要があります。また,操作が成功するためには,このキューをサポートするスプーラが動作している必要があります。
プリンタが,スーパバイザの physical-printers-ready 属性に追加されます。
プリンタが,関連付けられているキューとスプーラの physical-printers-ready 属性に追加されます。
使用可能にしたオブジェクトがスプーラの場合,関連するキューも使用可能になっていれば,スプーラの論理プリンタでジョブの受け付けを開始します。
使用可能にしたオブジェクトがスーパバイザの場合,スーパバイザの物理プリンタでジョブの受け付けを開始します。
キューは,プリンタに関連付けられていなくても使用可能にできます。
オペレータ
pdenable でサポートされるオプション,関連する引数および属性は以下のとおりです。
5.4.1 -c class_name
使用可能にするオブジェクトのクラス,つまりタイプを指定します。
class_name には次の値を指定できます。
printer
server
queue
-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
class=class_name
5.4.2 -m message_text
使用可能にするプリンタ,キュー,またはサーバについてのメッセージを設定します。たとえば,使用可能にするプリンタには次のようなメッセージを付加できます。
-m "Printer1 now accepting jobs."
-x extended-attributes-string オプション,または -X attribute_filename オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
message=message_text
たとえば,次のようになります。
-x "message='Printer1 now accepting jobs.'"
このタイプのメッセージを取得するには,対象のプリンタ,キュー,またはサーバに対し,次のオプションを指定した pdls ユーティリティを実行します。
-r message
5.4.3 -x extended_attribute_string
pdenable ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するのに使用します。
-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。
次のコマンド属性を指定できます。
attributes
class
message
ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pdenable ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。
-X オプションではオブジェクト属性は使用できません。使用できるコマンド属性については,-x オプションを参照してください。
オペランド object_instance の値は,-c class_name オプション,または class=class_name 属性の値に基づいて指定します。
システムの省略時の設定です。クラスが printer の場合,printer_name には使用可能にする論理または物理プリンタの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。
クラスが server の場合,server_name には使用可能にするサーバの名前を指定します。最初の server_name は省略可能です。
クラスが queue の場合,queue_name には使用可能にするキューの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。
printer1 という名前のプリンタを使用可能にします。
pdenable printer1
big-spooler という名前のサーバを使用可能にし,pdls ユーティリティで取得できるメッセージを付加します。
pdenable -x class=server -x message="Ready to go" big-spooler