D    関連ソフトウェアのインストレーション

ここでは,「Associated Products」CD-ROM から関連ソフトウェアをインストールする方法について説明します。 項目は次のとおりです。

D.1    一般的な注意

関連ソフトウェアは,最初のフル・インストレーション後に,setld コマンドでインストールされます。 「Associated Products」 CD-ROM の Volume 1 か 2,または RIS (リモート・インストレーション・サービス) サーバ環境からインストールすることができます。

関連ソフトウェアの CD-ROM では,ほとんどの製品ディレクトリには doc サブディレクトリが含まれており,ここにドキュメント (HTML およびテキスト形式) が用意されています。 各製品ディレクトリにある README ファイルには,ソフトウェアの簡単な説明があります。

D.1.1 項 または D.1.2 項 の説明に従って,関連ソフトウェアをインストールします。

D.1.1    関連ソフトウェアを CD-ROM からインストールする

次に示す手順に従って,「Associated Products」CD-ROM から関連ソフトウェアをインストールします。

  1. スーパユーザになります (または root でログインします)。

    # su -
    Password: root_password
    

  2. 「Associated Products」CD-ROM を /mnt ディレクトリにマウントします。 CD-ROM のマウント方法については,B.3 節 を参照してください。

    /mnt 以外のマウント・ポイントに CD-ROM をマウントした場合は,この後の手順もそれに応じて変えてください。

  3. マウントした CD-ROM にディレクトリを変更します。

    # cd /mnt
    

  4. プロダクト・ディレクトリを調べ,ソフトウェアが入っているディレクトリの名前を確認します。

    # ls -cF
    

  5. / (ルート) ディレクトリに変更します。

    # cd /
    

  6. setld ユーティリティを実行します。

    # /usr/sbin/setld -l /mnt/product_directory/kit
    

    product_directory は,ソフトウェアがあるディレクトリの名前に置き換えます。

    setld ユーティリティは,インストール可能なソフトウェア・サブセットのリストを表示します。 インストールしたいソフトウェア・サブセットをリストから選択します。

  7. インストールする関連ソフトウェアそれぞれに対して,手順 4 から 6 を繰り返します。

D.1.2    関連ソフトウェアをリモート・サーバからインストールする

関連ソフトウェアRIS サーバ環境からインストールするには,次に示す手順に従ってください。

  1. システムが RIS サーバのクライアントであり,適切なソフトウェア環境が登録されているかどうか,RIS サーバ管理者に確認します。

  2. システムが RIS サーバと通信できることを確認します。

    # /sbin/ping -c2 ris_server_name
    

    システムと RIS サーバが正常に通信できていれば,データ・パケットの損失はゼロになります。 コマンドの出力は次のようになります。

    # ping -c2 system9
    PING system9 (16.59.124.96): 56 data bytes
    64 bytes from 16.59.124.96: icmp_seq=0 ttl=255 time=1 ms
    64 bytes from 16.59.124.96: icmp_seq=1 ttl=255 time=0 ms
     
    ----system9 PING Statistics----
    2 packets transmitted, 2 packets received, 0% packet loss
    round-trip (ms)  min/avg/max = 0/0/1 ms
    

    上記の例では,system9 が RIS サーバの名前です。 システムがネットワークに接続されていない場合,System Setup アプリケーションをオープンして (/usr/sbin/checklist と入力),Quick Setup アプリケーションを用いて基本的なネットワーク・サービスを構成します。

  3. setld ユーティリティを実行します。 RIS サーバ名には必ずコロン ( : ) を付けてください。

    # /usr/sbin/setld -l ris_server_name:
    

    setld ユーティリティは,インストール可能なソフトウェア・サブセットのリストを表示します。 インストールしたいソフトウェア・サブセットをリストから選択します。

D.1.3    関連ソフトウェアのリファレンス・ページをインストールした後,whatis データベースを更新する

apropos および man コマンドは,whatis データベースのリファレンス・ページ・エントリにアクセスします。 whatis データベースは,最初にベース・オペレーティング・システムをインストールしたときに /usr/share/man に作成され,これらのリファレンス・ページのエントリだけが含まれています。

オペレーティング・システムの一部として提供されている whatis データベースは,最初にオペレーティング・システムをインストールした後は,関連ソフトウェアレイヤード・ソフトウェア,サード・パーティのソフトウェア,またはサイト固有のリファレンス・ページをインストールしても,自動的には更新されません。 システムに whatis データベースがあり,ソフトウェア固有のリファレンス・ページをインストールした場合は,catman -w コマンドを実行してデータベースを更新してください。 catman -w コマンドを使用した whatis データベースの再構築についての詳細は, catman(8) を参照してください。