5    pdenable

5.1    名称

pdenable - プリンタ,サーバ,またはキューを使用可能にします。

5.2    形式

pdenable [-c class_name]
[-m message_text][-x extended_attribute_string...]
[-X attribute_filename...]object_instance...

次のコマンドで pdenable のヘルプが表示されます。

pdenable -h

5.3    機能説明

pdenable ユーティリティは,プリンタ,サーバ,およびキューでプリント・ジョブを受け付け可能にします。

アクセス・レベル

オペレータ

5.4    オプション

pdenable でサポートされるオプション,関連する引数および属性は以下のとおりです。

5.4.1    -c class_name

使用可能にするオブジェクトのクラス,つまりタイプを指定します。

引数

class_name には次の値を指定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

class=class_name

5.4.2    -m message_text

使用可能にするプリンタ,キュー,またはサーバについてのメッセージを設定します。たとえば,使用可能にするプリンタには次のようなメッセージを付加できます。

-m "Printer1 now accepting jobs."

-x extended-attributes-string オプション,または -X attribute_filename オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

message=message_text

たとえば,次のようになります。

-x "message='Printer1 now accepting jobs.'"

このタイプのメッセージを取得するには,対象のプリンタ,キュー,またはサーバに対し,次のオプションを指定した pdls ユーティリティを実行します。

-r message

5.4.3    -x extended_attribute_string

pdenable ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するのに使用します。

属性

-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。

次のコマンド属性を指定できます。

5.4.4    -X attribute_filename

ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pdenable ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。

属性

-X オプションではオブジェクト属性は使用できません。使用できるコマンド属性については,-x オプションを参照してください。

5.5    オペランド

オペランド object_instance の値は,-c class_name オプション,または class=class_name 属性の値に基づいて指定します。

[server_name:]printer_name

システムの省略時の設定です。クラスが printer の場合,printer_name には使用可能にする論理または物理プリンタの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。

[server_name:]server_name

クラスが server の場合,server_name には使用可能にするサーバの名前を指定します。最初の server_name は省略可能です。

[server_name:]queue_name

クラスが queue の場合,queue_name には使用可能にするキューの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。

5.6    使用例

  1. printer1 という名前のプリンタを使用可能にします。

    pdenable printer1

  2. big-spooler という名前のサーバを使用可能にし,pdls ユーティリティで取得できるメッセージを付加します。

    pdenable -x class=server -x message="Ready to go" big-spooler