B    ASU レジストリ・エントリ

ASU サーバが省略時の値を割り当てる値エントリは,次のレジストリ・パスにあります。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services

¥AdvancedServer
¥Alerter
¥Browser
¥EventLog
¥LanmanServer
¥Netlogon
¥Replicator
¥UPS

B.1    AdvancedServer

AdvancedServer サブキーには,省略時の値エントリが設定される次のサブキーがあります。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer

¥AlertParameters
¥FileServiceParameters
¥NetAdminParameters
¥Parameters
¥ProcessParameters
¥RpcParameters
¥ShareParameters
¥UnixAuditParameters
¥UserServiceParameters

B.1.1    AlertParameters

AlertParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥AlertParameters

省略時の設定により,次の AlerterParameter 値エントリが設定されます。

AlertAdminOnLicenseOverflow REG_DWORD 0 または 1

クライアント数が最大許容数を超えた場合に,ASU サーバが管理警告メッセージを送るかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (メッセージ送信なし)

AlertUserOnLicenseOverflow REG_DWORD 0 または 1

クライアント数が最大許容数を超えた場合に,接続しようとして失敗したクライアントにサーバがメッセージを送るかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (メッセージ送信なし)

B.1.2    FileServiceParameters

FileServiceParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥FileServiceParameters

省略時の設定により,次の FileServiceParameter 値エントリが設定されます。

AclCacheSize REG_DWORD 0 - 100

ACL キャッシュ内のエントリの数を指定します。ACL キャッシュは,ASU 資源上で実行された最近のアクセス・チェックの結果を記録するものです。

省略時の値: 6

EAFilePrefix REG_SZ 文字列

拡張属性データが収められているネーム・ファイルに使用されるプレフィックスを指定します。たとえば,省略時にはファイル foo の拡張属性は,.EA@foo に格納されます。

省略時の値: .EA@

EnableSoftCompat REG_DWORD 0,1,または 2

読み取り専用互換モードでの ASU サーバのファイル・オープンの処理方法を指定します。

0 - 互換モードを保持する。

1 - EnableSoftFileExtensions エントリの値で指定された特定の拡張子 (batcomexe など) が付いたファイルを,読み取り専用/DenyWrite モードに変換する。

2 - 全ファイル・オープンについて,読み取り専用/DenyWrite モードに変換する。

省略時の値: 2 (ファイル・オープンを読み取り専用/DenyWrite モードに変換する)

EnableSoftFileExtensions REG_MULTI_SZ リスト

EnableSoftCompat エントリの値が 1 に設定されているときに,互換モードを読み取り専用/DenyWrite モードに変換するファイル拡張子を指定します。

省略時の値: batcomexedll,および cmd

ForceDirectoryAcl REG_DWORD 0 または 1

クライアント・コンピュータによって明示的な ACL (アクセス制御リスト) が提供されない場合,ASU サーバが,新しく作成されたディレクトリの ACL を作成するかどうかを決定します。ACL が作成されない場合は,必要に応じていつでも親のディレクトリから継承されます。

省略時の値: 1 (新しい ACL を作成する)

ForceFileAcl REG_DWORD 0 または 1

クライアント・コンピュータによって明示的な ACL (アクセス制御リスト) が提供されない場合,ASU サーバが,新しく作成されたファイルの ACL を作成するかどうかを決定します。ACL が作成されない場合は,必要に応じていつでも親のディレクトリから継承されます。

省略時の値: 0 (新しい ACL を作成しない)

ForceFileFlush REG_DWORD 0 または 1

SMB フラッシュ要求を受信したときに Tru64 UNIX fsync(2) システム・コールを強制するかどうかを指定します。fsync(2) システム・コールを強制しなければ,ファイル・サーバの性能が向上します。これは,キーの設定に関わりなく,ファイルは,Tru64 UNIX fsflush デーモンによって定期的にディスクへフラッシュされるためです。

省略時の値: 0 (fsync システム・コールを強制しない)

HomeDirectoryAccess REG_DWORD 0 または 1

ユーザのドメイン・ユーザ・アカウントが作成されたときに,ユーザの Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリ上のユーザにフル・アクセス (RWCXDAP) 制御エントリを追加するかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (ユーザに対してフル・アクセス制御エントリを追加する)

IgnoreUnixPermissions REG_DWORD 0 または 1

ドメイン・ユーザが Tru64 UNIX のファイルおよびディレクトリにアクセスする場合に,Tru64 UNIX のアクセス許可を無視して,Windows NT および Windows NTFS のアクセス権のみを強制するように指定します。

IgnoreUnixPermissions 値エントリが有効 (1 に設定されている) な場合には,次の点に注意してください。

  • nfsshare ユーティリティは,自動的にはディスク共有を作成しません。

  • ユーザは root ディレクトリをホーム・ディレクトリにリンクして,ファイルを操作することができます。無効な場合には,ユーザは root ディレクトリをホーム・ディレクトリにリンクすることができますが,ファイルを操作することはできません。

  • UnixQuotas レジストリ値エントリを有効に設定すると,IgnoreUnixPermissions 値エントリが有効に設定されていても,ASU サーバは Tru64 UNIX のアクセス許可をチェックします。

省略時の値: 0 (Tru64 UNIX 許可を強制する)

MappingSeparator REG_SZ 7 文字以内の文字列

ファイル名の固有なサフィックスの前に付けられる文字列を指定して,その名前がマッピングされていることを示します。この値が問題となるのは,Tru64 UNIX から Windows NT へファイル名をマップするときだけです。省略時の値はチルド (~) であり,Tru64 UNIX システムでの 8.3 ファイル名のマッピングと同じですが,クライアントが容易に Windows NT で違法な文字を含むファイルを識別できるように設定することもできます。my? という名前のファイルは,省略時には,my_~xyz にマップされます。このキーの値を ~asu~ に設定すると,そのファイル名は,my_~asu~xyz にマップされます。誤ったパラメータがレジストリに配置された場合,MappingSeparator エントリは,省略時の値で置き換えられます。

省略時の値: ~

MaxEASize REG_DWORD 1 - 無限大

拡張属性に割り当てるバッファ・サイズをバイトで指定します。

省略時の値: 4096 バイト

MaxFileSizeInKB REG_DWORD 100 - 無限大

ユーザが ASU サーバ上に作成できる最大ファイル・サイズを K バイトで示します。

省略時の値: -1

MaxZeroFillinInKB REG_DWORD 0 - 無限大

ファイルを初期化するときにゼロ詰めされる最大バイト数を K バイト単位で示します。

省略時の値: 50000

MemoryMapFiles REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,効率を上げるために Tru64 UNIX mmap システム・コールを使用して,マップ・ファイル・データを ASU サーバのアドレス空間に記憶させるかどうかを指定します。ファイルのマッピングは,読み取り専用ファイルに対してのみ行われます。

省略時の値: 1 (読み取り専用ファイルのマップを記憶する)

MixedCaseSupport REG_DWORD 0 または 1

大文字/小文字の混在をサポートするかどうかを指定します。大文字/小文字の混在をサポートすれば,クライアントは,Tru64 UNIX システム上の大文字を含むファイル名にアクセスできます。大文字/小文字の混在をサポートすると,ASU サーバの性能が落ちることがあります。

省略時の値: 1 (大文字/小文字の混在をサポートする)

NameSpaceMapping REG_DWORD 0,1,2,または 3

ASU サーバ上で,ファイル・ネーム・スペースのマッピングが可能なタイプを指定します。

0 - ネーム・スペースのマッピングが可能なタイプなし。

1 - Tru64 UNIX システムの 8.3 へのマッピングのみ可能とすることを指定する。これによって,8.3 スタイルのクライアント ,つまり MS-DOS, Windows 3.1,および Windows for Workgroups などのクライアントが,長いファイル名や DOS で違法な文字 ( + , ; = [ ] ? " \ < > * | : . [スペース] ) を含むファイル名の付いたファイルにアクセスできるようになる。

2 - Tru64 UNIX システムの Windows NT へのマッピングのみ可能とすることを指定する。これによって,Windows NT スタイルのクライアント,つまり Windows 95, Windows NT,および OS/2 などのクライアントが,Windows NT で違法な文字 (? " \ < > * | :) を含むファイル名の付いたファイルにアクセスできるようになる。

3 - Tru64 UNIX システムの 8.3 へのマッピングと Tru64 UNIX システムの Windows NT へのマッピングの両方を可能とすることを指定する。

省略時の値: 3

NFSExportFile REG_SZ 文字列

NFS エクスポート・ファイルの名前を指定します。

省略時の値: /etc/exports

OplockTimeout REG_DWORD 1 - 無限大

サーバが,クライアントからの oplock 切断通知の肯定応答を待機する間隔を秒で示します。

省略時の値: 30 秒

ReportNTFS REG_DWORD 0 または 1

共有 Tru64 UNIX システム・ボリュームを,NTFS として報告するかまたは Tru64 UNIX ファイル・システム・タイプとして報告するかを指定します。

省略時の値: 1 (NTFS として報告する)

RootOwnsFilesCreatedOnNFS REG_DWORD 0 または 1

NFS 上のファイルを root が所有するかまたはユーザが所有するかを指定します。

省略時の値: 0 (ユーザの Tru64 UNIX ユーザ ID によってファイルを所有する) このエントリを有効にするには,エクスポートしているディレクトリに対して,/etc/exports ファイルに -root=0 オプションを指定する必要があります。たとえば,次のように指定します。

/usr/users -root=0
 

ShareNFSExports REG_DWORD 0 または 1

NFS を介してエクスポートされた資源に対してディスク共有を作成するかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (共有を可能にする)

SyncAclFileOnWrite REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバは,fsync(2) システム・コールを使用して,アクセス制御リスト (ACL) ファイルに対する変更をディスクに書き込むことを強制するか,または ASU サーバは,通常通りにオペレーティング・システムが変更をディスクに書き込むことを許可するかを指定します。

省略時の値: 0 (ACL の変更を強制しない)

SyncNFSExports REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバの起動時に,サーバが NFS エクスポートとディスク共有との同期をとるかどうかを決定します。このエントリが無効の場合,NFS エクスポートから作成されていたすべてのディスク共有が削除されて,新しいディスク共有が NFS エクスポートから再作成されます。

省略時の値: 1 (ASU サーバ起動時に同期をとる)

TruncatedExtensions REG_DWORD 0 または 1

マップされたファイル名のファイル拡張子の末尾文字をチルド (~) で置き換えるかどうかを指定します。このエントリは,ファイル拡張子が 4 文字以上の場合に適用されます。この機能は,変更されなかった 3 文字の似たようなファイル拡張子と,長いファイル拡張子とを区別するために使用されます。この機能が有効であれば,たとえば,file1.document という名前のファイルが file~xyz.doc という名前のファイルへマップされて,クライアントが Microsoft Word ファイルと混同してしまうような可能性を防ぐことができます。このエントリは, Tru64 UNIX システムの 8.3 ファイルへのマッピングにのみ有効です。

省略時の値: 1 (末尾の文字をチルドに置き換えない)

UniqueSuffixLength REG_DWORD 0 - 7

マッピングの固有性を保証するため,ファイル名に付ける英数字のサフィックスの長さを指定します。サフィックスが長いほど,マップされる名前が固有である可能性が高くなります。マップされた名前がディレクトリ内で固有でない場合には,名前の衝突が発生して,クライアントが必要なファイルへのアクセスを拒否されたり,要求するファイルとは別のファイルにアクセスさせられてしまうようなことが起こる可能性があります。

ファイル名のプレフィックスを長くすることの方が,名前の衝突問題の可能性より影響が大きい場合を除き,UniqueSuffixLength エントリを 3 未満の値にしないでください。

省略時の値: 3 文字

UnixAclSupport REG_DWORD 0 または 1

NTFS ユーザおよびグループのアクセス権に加え,ASU サーバで Tru64 ACL を使用できるようにします。

このエントリは,Tru64 UNIX バージョン 5.0A 以降のオペレーティング・システムを実行しているシステムでのみサポートされます。

省略時の値: 0 (Tru64 UNIX ACL を使用しない)

UnixCloseCount REG_DWORD 1 - 20

Tru64 UNIX システムのプロセス当たりの制限に達することを防ぐために,ASU サーバが透過的にクローズする,最も長くアクセスされていないオープン・ファイルの数を示します。ASU サーバはファイル記述子の多重化を行って,プロセス当たりの制限によって通常許可される数より多くのファイルを,クライアントがオープンできるようにしています。

省略時の値: 5 ファイル

UnixDirectoryCheck REG_DWORD 0,1,または 2

ASU サーバは,クライアントが書き込み許可なしでも Tru64 UNIX システムのディレクトリに書き込めるようにするかどうかを指定します。 Microsoft クライアント・ソフトウェアは,読み取り専用属性をアドバイザリとして扱い,ディレクトリの動作を制限しません。

Tru64 UNIX システムは,読み取り専用属性を強制的なものとして扱い,書き込み許可を持たないディレクトリへのユーザの書き込みを禁止します。

0 - 書き込み許可を持つディレクトリへの書き込みのみ許可する。

1 - ASU サーバによって所有または作成されたディレクトリへの書き込みを許可する (ディレクトリのグループ・メンバシップをチェックすることによって判断する)。

2 - Tru64 UNIX システムのディレクトリ許可を無視する。

省略時の値: 1 (ASU サーバによって所有または作成されたディレクトリへの書き込みを許可する)

UnixDirectoryPerms REG_DWORD 0 - 511

新規に作成されたディレクトリに対する Tru64 UNIX システムの許可を指定します。

省略時の値: 0755 (8進) (493 (10進))。 UseUnixGroups エントリを有効にする場合は,UnixDirectoryPerms の値を 0775 に変更します。

ASU 共有で作成されたディレクトリが親ディレクトリから Tru64 UNIX 許可を継承するように指定するには,値を 0 (ゼロ) に設定します。

UnixDirectoryCheck レジストリ・エントリは,Tru64 UNIX セキュリティ・チェックをバイパスするために設定できますが,許可の継承には影響しません。

UnixFilePerms REG_DWORD 0 - 4095

新規に作成されたファイルに対する Tru64 UNIX システムの許可を指定します。アップグレード中であって,以前に UnixFilePerms エントリを設定している場合には,現在の設定から変更されません。

省略時の値: 0644 (8進) (420 (10進))

ASU 共有で作成されたファイルが親ディレクトリから Tru64 UNIX 許可を継承するように指定するには,値を 0 (ゼロ) に設定します。

UnixDirectoryCheck レジストリ・エントリは,Tru64 UNIX セキュリティ・チェックをバイパスするために設定できますが,許可の継承には影響しません。

UnixQuotas REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,Tru64 UNIX システムのディスク・クォータをサポートするかどうかを指定します。

これをサポートすると,ドメイン・ユーザのマップ先となる Tru64 UNIX システム・ユーザの,Tru64 UNIX システム UID の下で,ファイルの作成や書き込みが実行されることを保証します。各アクションは,そのユーザのクォータに対してカウントされ,クォータを超えると,エラー・メッセージがクライアントに送られます。UFS,AdvFS,および NFS ファイル・システムに対して,i-node クォータとブロック・クォータの2つがサポートされています。

省略時の値: 0 (ディスク・クォータのサポートなし)

UseEAs REG_DWORD 0 または 1

OS/2 の拡張属性のサポートを指定します。

省略時の値: 0 (拡張属性のサポートなし)

UseNfsLocks REG_DWORD 0 または 1
ASU サーバが,クライアントからの要求に応じて,Tru64 UNIX システムのレコード・ロックをファイルに設定しようとするかどうかを指定します。レコード・ロックは NFS を実行しているサーバ上の NFS ファイルに対しては機能しないことがあります。UseUnixLocks エントリの値がゼロの場合,この機能は,サーバに何の影響も与えません。 この値エントリを有効にした場合は,ASU サーバを実行している Tru64 UNIX システムまたは NFS サーバ上で,rpc.lockd または rpc.statd デーモンを実行していることを確認してください。そうでない場合は,ASU サーバが機能停止したり,データが失われる可能性があります。
省略時の値: 1 (ロックを設定する)
UseOplocks REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバは,クライアントに,ファイル・オープンに対して要求する便宜的ロックを許可するかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (便宜的ロックを使用する)

UseUnixGroups REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバは,Tru64 UNIX のグループ・フィールドを使用して, MS-DOS のファイル属性やディレクトリ属性を保存するかどうかを指定します。このエントリを有効にすると,Tru64 UNIX グループ許可を強制することによって,セキュリティが向上し,MS-DOSの Archive,Hidden,および System 属性がサーバによって無視されることになります。

省略時の値: 0 (DOS 属性の保存に Tru64 UNIX グループ・フィールドを使用する)

UseUnixLocks REG_DWORD 0,1,または 2

クライアントによって作成されたレコード・ロックを Tru64 UNIX ファイル・システムで反映させるかどうかを指定します。

0 - Tru64 UNIX ファイル・システムでロックを反映させないことを指定する。

1 - Tru64 UNIX ファイル・システムでロックを反映させることを指定する。

2 - ASU サーバが O_NONBLOCK を設定してファイルをオープンすることを指定する。これにより,ファイルが別のプロセスによってロックされている場合に,読み取りまたは書き込みを行うと適切なエラーが返されるようになる。

省略時の値: 1

ASU サーバは,UseUnixLocks エントリの値がゼロに設定されている場合,TruCluster ノード全体に渡るバイト範囲のロックを強制しません。このため,ASU サーバが TruCluster クラスタ内でマルチ・モードで構成されている場合には,値をゼロに設定しないようにお勧めします。

WriteBehind REG_DWORD 0 または 1

Tru64 UNIX システムの書き込みの実行を,ASU サーバがクライアントへ応答する前にするかまたは後にするかを指定します。Tru64 UNIX システムが,ASU サーバのクライアントへの応答前に書き込みを実行する場合,ASU サーバは,ディスク・フル・エラーをクライアントへ報告することができます。ただし,応答が遅れるため,ASU サーバは速度が低下します。 Tru64 UNIX システムが,応答送信後に書き込みを実行する場合,サーバ・メッセージ・ブロック (SMB) を書き込む間のディスク・フル・エラーは,クライアントに報告されません。

省略時の値: 1 (後に書き込み)

B.1.3    NetAdminParameters

NetAdminParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥ AdvancedServer¥NetAdminParameters

省略時の設定により,次の NetAdminParameters 値エントリが設定されます。

NetAdminGroupName REG_SZ 文字列

ネットワーク管理 ¥¥servername /c コマンドに割り当てられる Tru64 UNIX システムのグループ名を指定します。

省略時の値: DOS----

NetAdminPath REG_SZ 256 文字までの文字列

ネットワーク管理 ¥¥servername /c コマンドによって実行依頼されるコマンドの検索に使用される Tru64 UNIX システムのパスを指定します。

省略時の値: /usr/net/servers/lanman/bin:/bin:/usr/bin

NetAdminUserName REG_SZ 文字列

ネットワーク管理 ¥¥servername /c コマンドによって実行されるプロセスに割り当てる Tru64 UNIX システムのユーザ・アカウント名を指定します。

省略時の値: lmxadmin

B.1.4    Parameters

Parameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥Parameters

省略時の設定により,次の Parameters 値エントリが設定されます。

BigEndianLuidCompatibilityMode REG_DWORD 0 または 1
Alpha ハードウェアはリトル・エンディアンのマシン・タイプであるため,この値エントリは無視されます。
CheckPrintQueueInMinutes REG_DWORD 1 - 無限大
ASU サーバがプリンタ・キューを起動するかどうかを判断する間隔を分で指定します。
省略時の値: 10 分
DefaultPrintQueue REG_SZ 文字列

ShowUnixQueues エントリがゼロ (0) に設定されている場合に,ローカルで実行依頼されたジョブを表示する Tru64 UNIX キュー名を指定します。

省略時の値: OSFqueue

DeletedPrintJobTimeOnQ REG_DWORD 0 - 無限大

キューにあるジョブを削除された後,継続して表示する時間を秒単位で指定します。

省略時の値: 180 秒

DisableUpLevelPrinting REG_DWORD 0 または 1

Windows NT スタイルの印刷を可能にするか不可にするかを指定します。アップグレード・プロシージャの実行中に,この値を 1 に設定して,Windows NT スタイルの印刷を使用不能にしていた場合,値をゼロ (0) に変更することによって,この機能を使用可能にすることができます。

省略時の値: 0 (Windows NT スタイルの印刷を可能にする)

ExtraListenNames MULTI_SZ リスト

ASU サーバのリッスン名を指定します。リッスン名は,ASU サーバに割り当てられた一意の名前であり,ASU サーバはネットワーク上でそれに応答します。ユーザは,ASU サーバに接続する際に,割り当てられた任意のリッスン名を使用することができます。たとえば,ASU サーバに server1 というリッスン名と,server2 および server3 という追加のリッスン名が割り当てられている場合,ユーザは,その共有に接続する際に,¥¥server1,¥¥server2,または ¥¥server3 を指定することができます。

HideClusterMember REG_DWORD 0 または 1

TruCluster のメンバがネットワーク コンピュータおよび他のブラウザ機能に表示されるかどうかを指定します。HideClusterMember パラメータは,クラスタ別名がネットワーク コンピュータおよび他のブラウザ機能に表示されるかどうかには影響しません。

省略時の値: 0 (TruCluster メンバを隠さない)

MaxIpcTryCount REG_DWORD 1 - 無限大

ASU サーバが,別の作業をサーバで行うことができるかどうかをチェックする前に実行する read() システム・コールの回数を指定します。サーバ・プロセス間のプロセス間通信 (IPC) は,大量に行われます。サーバは,read システム・コールを使用して,IPC メッセージを受信しますが,read システム・コールは常にメッセージ全体を返すわけではありません。このキーによって,サーバは,他のプロセスの処理を犠牲にして IPC メッセージの取得の試行を続けることがなくなります。

省略時の値: 20 (read ( ) コール)

MaxMailslotReadTime REG_DWORD 1 - 無限大

ローカル・メールスロット・アプリケーションがクラス 1 メールスロットを読み取るために待機する時間を秒で指定します。この値を設定すれば,ASU サーバがメッセージの配布を無期限に待ち続けることを防ぎます。

省略時の値: 90 秒

MaxMessageSize REG_DWORD 1024 - 無限大

クライアントが ASU サーバと交換できる 1 メッセージ当たりのデータの最大値をバイト数で指定します。

省略時の値: 65535 バイト

MaxPrintJobs REG_DWORD 1000 - 1000000 (百万)

ASU サーバで作成された任意のクラス・キューに登録できるプリント・ジョブの最大数を指定します。

省略時の値: 1000 プリント・ジョブ

MaxPrintJobName REG_DWORD 0 - 8191

プリント・ジョブ名の最大文字数を指定します。MaxPrintJobName パラメータの値を超える文字は切り捨てられます。

省略時の値: 0 文字 (プリント・ジョブ名を切り捨てない)

MaxServiceWaitTime REG_DWORD 5 - 無限大

ASU サーバが,一時停止,続行,インストール,アンインストールなどのサービス状態を変更するまでに,サービスの応答を待機する時間を秒で指定します。

省略時の値: 60 秒

NativeLM REG_SZ 文字列

セッション・セットアップの要求/応答に追加するフィールドを指定します。このフィールドは,実行時に生成されます。

省略時の値: Advanced Server Vn.n for UNIX

NativeOS REG_SZ 文字列

セッション・セットアップの要求/応答に追加するフィールドを指定します。このフィールドは,実行時に生成されます。

省略時の値: Tru64 UNIX Vn.n (Rev. nnnn)

SendByeMessage REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,通常のシャットダウン以外の何らかの理由によって停止する場合に,ドメイン内の各クライアントにメッセージを送るかどうかを指定します。メッセージには, ASU サーバが停止したことが記述されます。

省略時の値: 1 (メッセージを送信する)

ShowUnixQueues REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,クライアントに Tru64 UNIX キューを見せるかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (Tru64 UNIX キューを見せない)

SizeGcBufferPoolInKB REG_DWORD 1 - 無限大

クライアント・ファイルを処理する各サーバ・プロセスに割り当てられるバッファ・サイズを K バイトで指定します。

省略時の値: 200 KB

TestBits REG_DWORD 0 - 無限大
現在は使用されていません。
UseClusterLicensing REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが TruCluster Server マルチ・インスタンス・クラスタ内で構成されている場合に,クラスタ単位のライセンスを使用するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (クラスタ単位のライセンスを使用しない)

B.1.5    ProcessParameters

ProcessParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥ProcessParameters

省略時の設定により,次の ProcessParameters 値エントリが設定されます。

CoreOk REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,損害の大きい障害についてのコア・ダンプ・ファイルを作成するかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (コア・ファイルを作成する)

KeepSpareServer REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバは,予備の lmx.srv プロセスを別のクライアントが使用できるようにするかどうかを指定します。このキーを有効にした場合,新規のクライアントの接続速度が向上します。

省略時の値: 1 (予備の lmx.srv プロセスを起動)

LockNapInMSec REG_DWORD 1 - 無限大

共有メモリのロック競合が発生した場合に,ASU サーバがスリープする時間をミリ秒で指定します。ASU サーバは,MaxLockTimeInSeconds エントリの値で指定された時間が経過するまで,このキーに指定された間隔で,ビジー・ロックを再試行します。

省略時の値: 10 ミリ秒

MaxLockTimeInSeconds REG_DWORD 5 - 無限大

共有メモリ・ロックが利用可能になるまで,サーバ・プロセスが待機する最大間隔を秒で指定します。

省略時の値: 60 秒

MaxSmbWorkerTasks REG_DWORD 1 - 100

いずれか 1 つの lmx.srv プロセスで作成できる SMBWORKER タスクの最大数を指定します。したがって,lmx.srv プロセスによって同時に処理できる SMB の最大数も指定します。この値を増やしても,得ることのできるスループットは小さく,スタック・オーバのリスクが大きくなるため,お奨めしません。

省略時の値: 8

MaxVCPerProc REG_DWORD 0 - 101

lmx.srv プロセスが処理できる仮想回線の最大数を指定します。この制限値は,通常 ASU サーバによって,VCDistribution エントリの値と,lanman.ini ファイルの maxclients パラメータの値を使用して算出されます。このキーの値がゼロ以外の場合は,算出された値の代わりにその値が使用されます。MinVCPerProc の値が MaxVCPerProc の値より大きい場合には,MinVCPerProcMaxVCPerProc よりも小さい値にされます。

lanman.ini ファイルの [server] セクションにある maxserverprocs は,MaxVCPerProc レジストリ・エントリの値を無効にします。

省略時の値: 0 (VCDistribution キーの値を使用する)

MaxVCs REG_DWORD  
ASU サーバに設定できる仮想回線の最大数を指定します。このキーによって,手動で共有メモリのサイズ変更を無効にすることができますが,このキーの値は変更しないでください。
MinSmbWorkerTasks REG_DWORD 0-100

起動時に,lmx.srv プロセスによって事前に割り当てられる SMBWORKER タスクの数を指定します。このキーの値は変更しないでください。

省略時の値: 1 worker タスク

MinVCPerProc REG_DWORD  

新しいサーバ・プロセスが作成される前に,各 lmx.srv プロセスが処理できる仮想回線の最小数を指定します。この値が 0 の場合,その制限値は,VCDistribution レジストリ値エントリの値と lanman.ini ファイルの maxclients パラメータの値を使用して算出されます。

省略時の値: 1

NumCIStructs REG_DWORD  

共有メモリ内の CLIENTINFO 配列のサイズを指定します。このキーの値は変更しないでください。

省略時の値: 12

NumCLIENT_SESSION REG_DWORD 5 - 128

ASU サーバが他のドメインと保持できる信頼関係の数を制限します。この値は,少なくともサーバのドメインで信頼されている実際のドメイン数より 1 以上大きい値である必要があります。

省略時の値: 5 信頼関係

NumHashTables REG_DWORD 8 - 無限大 (2 のべき乗)

クライアントがファイルのオープンやレコード・ロックの設定に使用しているさまざまなモードの記録を行う,共有メモリ内のハッシュ・テーブルのバケット数を指定します。

適切な値は,128,256,512,1024,2048,または 4096 です。約 8 から 15 の ustructs ごとに 1 つのハッシュ・バケットが必要です。

省略時の値: 128 バケット

NumSERVER_SESSION REG_DWORD 5 - 無限大

この ASU サーバを認証できるサーバおよび Windows NT クライアントの数を制限します。この値は,ASU サーバに接続できる Windows NT クライアントの数を制限するものであるため,大きな値にする必要があります。プライマリ・ドメイン・コントローラでは,この値は,最低でもドメイン内のサーバと Windows NT の数と同じでなければなりません。

省略時の値: 100 クライアント

NumUStructs REG_DWORD 1 - 無限大

レコード・ロックおよびオープン・ファイル・レコードを処理するために共有メモリ内に割り当てる構造体の数を指定します。オープン・ファイルとレコード・ロックの合計数は,このキーの値を超えることができません。データベース・アプリケーションが使用されていない場合のガイドラインは,クライアント毎に 5 オープン・ファイルとレコード・ロックです。

省略時の値: 1000 オープン・ファイルおよびレコード・ロック。値が省略時の設定の 200 の maxclients キーについては,この値で十分です。

SpareServerTime REG_DWORD 0 - 無限大

予備の lmx.srv プロセスが,終了させられるまでに,クライアントにサービスすることなく実行できる最小時間を秒で指定します。

省略時の値: 120 秒 (2 分)

StopOnCore REG_DWORD 0 または 1

ある lmx.srv プロセスが予期せずに終了していることを発見した場合,lmx.ctrl プロセスを終了させるかどうか,さらにその結果として,その他の lmx.srv プロセスをすべて終了させるかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (ASU サーバを停止しない)

VCDistribution REG_MULTI_SZ リスト

lmx.srv プロセスに配布する仮想回線またはセッションを指定します。ASU サーバのアーキテクチャにより,複数のセッションが,Tru64 UNIX システム上の各 lmx.srv プロセスによってサービスされることができるようになっています。ASU サーバは,新しいセッションを既存の lmx.srv プロセスによってサービスするか,または新しいプロセスを起動するかを判断します。値は,コンマで区切った 3 個の整数をセットにして入力し,その 3 つの数字のセットは,それぞれ別の行に入力します。各セットにおいて,最初の数字はクライアントの数を指定し,2 番目の数字は各 lmx.srv プロセスがサポートする仮想回線の最小数を指定し,3 番目の数字は各プロセスがサポートする仮想回線の最大数を指定します。VCDistribution レジストリ・エントリの値は,lanman.ini ファイルの [server] セクションにある maxserverprocs パラメータによって上書きされることがあります。

省略時の値:

1,2,12
20,2,20 
35,2,24 
35,2,24 
50,3,28
85,4,28
100,5,32 
130,6,36
180,8,42
350,10,50
500,10,60 
750,10,80 
1000,10,101

次の表に省略時の値の意味を示します。

クライアント数 lmx.srv 当たりの最小セッション数 lmx.srv 当たりの最大セッション数
1-19 2 12
20-34 2 20
35-49 2 24
50-84 3 28
85-99 4 28
100-129 5 32
130-179 6 36
180-249 8 42
250-349 9 44
350-499 10 50
500-749 10 60
750-999 10 80
1000+ 10 101

B.1.6    RpcParameters

RpcParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥RpcParameters

省略時の設定により,次の RpcParameters 値エントリが設定されます。

BrowserMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・ブラウザ・セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

EventlogMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・イベント・ログ・セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

LsarpcMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン LSA RPC セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

NetlogonMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン Netlogon セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

SamrMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン SAM セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

SpoolssMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・プリント・セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 100 セッション

SrvsvcMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・サーバ・セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

SvcctlMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・サービス制御セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

WinregMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・レジストリ・セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

WkssvcMaxCalls REG_DWORD 10 - 10,000

lmx.srv プロセスが同時にサポートできるオープン・ワークステーション・セッションの最大数を指定します。

省略時の値: 20 セッション

B.1.7    ShareParameters

ShareParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥ShareParameters

省略時の設定により,次の ShareParameters 値エントリが設定されます。

KeepAdministrativeShares REG_DWORD 0 または 1

管理者による ADMIN$ および IPC$ 共有資源の削除を妨げるかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (管理共有資源の削除を防止する)

MakeUnixDirectoriesOnShare REG_DWORD 0 または 1

サーバー マネージャを使用して新しい共有を作成するときに,既存のディレクトリがない場合,ASU サーバが自動的にディレクトリを作成するかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (新しいディレクトリを作成)

ShareReadCount REG_DWORD 1 - 無限大

sharefile オペレーション中に読み込む共有エントリの数を指定します。このパラメータに 1 より大きい値を設定すると,ASU サーバは,sharefile ファイルから SHAREENTRY 構造体を先読みします。

省略時の値: 25 共有エントリ

B.1.8    UnixAuditParameters

UnixAuditParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥UnixAuditParameters

省略時の設定により,次の UnixAuditParameters 値エントリが設定されます。

Access REG_DWORD 0 または 1

ファイルのアクセス可能性の決定を監査します。

省略時の値: 1

chdir REG_DWORD 0 または 1

現在のディレクトリの変更を監査します。

省略時の値: 1

chown REG_DWORD 0 または 1

ファイルおよびディレクトリの所有者の変更を監査します。

省略時の値: 1

close REG_DWORD 0 または 1

ファイル記述子に対応付けられているファイルのクローズを監査します。

省略時の値: 1

EnableUnixAuditing REG_DWORD 0 または 1

Tru64 UNIX 監査機能がカーネルに構成されている場合に,ASU サーバがそれを利用するかどうかの指定を監査します。

省略時の値: 1

getuid REG_DWORD 0 または 1

実ユーザ ID または実効ユーザ ID の取得を監査します。

省略時の値: 1

login REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバへのセッションの確立を監査します。

省略時の値: 1

open REG_DWORD 0 または 1

読み取りまたは書き込みのためのファイルのオープンを監査します。

省略時の値: 1

setuid REG_DWORD 0 または 1

ユーザ ID の設定を監査します。

省略時の値: 1

stat REG_DWORD 0 または 1

ファイルに関する情報の表示を監査します。

省略時の値: 1

B.1.9    UserServiceParameters

UserServiceParameters サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer¥UserServiceParameters

省略時の設定により,次の UserServiceParameters 値エントリが設定されます。

CreatePersonalShare REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが自動的に,Tru64 UNIX ユーザ・アカウントが作成されるかまたはドメイン・ユーザ・アカウントが Tru64 UNIX ユーザ・アカウントへマップされた場合にパーソナル・ディスク共有を作成し,ドメイン・ユーザ・アカウントが削除された場合にそれに関連付けられているパーソナル・ディスク共有を削除し,ドメイン・ユーザ・アカウントの名前を変更した場合にそれに関連付けられているパーソナル・ディスク共有の名前を変更するかどうかを指定します。

パーソナル・ディスク共有のパスはユーザの Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリになりますが,Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリが存在しないか,または同じ名前の既存の共有がある場合,ASU サーバはパーソナル共有を作成しません。

ASU サーバはパーソナル・ディスク共有を隠しディスク共有として作成します。隠しディスク共有はドル記号 ($) で終わる名前を持ち,ASU サーバをブラウズした場合に表示されません。たとえば,peter という名前の Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成すると,peter の Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリにマップされている peter$ という名前のパーソナル・ディスク共有が自動的に作成されます。ユーザは,共有名にドル記号を付加することにより,隠しディスク共有に接続できます。

省略時の値: 0 (パーソナル共有の作成,削除,または名前の変更を行わない)。CreatePersonalShare エントリを有効にする場合には,CreateUnixUser エントリも有効にする (省略時の設定では有効) 必要があります。

CreateUnixHomeDirectory REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成した場合に,そのユーザの Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリを作成するかどうかを指定します。

Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成して,ファイルおよびディレクトリに適切な Tru64 UNIX の所有権を割り当てたいが,ユーザにシステムへ直接ログインさせたくない場合には,Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリを作成しないのは便利な方法です。

省略時の値: 1 (Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリを作成する)

CreateUnixUser REG_DWORD 0 または 1

各新規ドメイン・ユーザ・アカウントに対して,対応する Tru64 UNIX ユーザ・アカウントが存在していない場合,Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを自動的に作成して,割り当てるかどうかを指定します。Tru64 UNIX システム・アカウントが作成されるすべてのサーバにおいて,このエントリの値に 1 を設定しなければなりません。

Tru64 UNIX アカウントは, /bin/sh ログイン・シェルとともに作成されます。/bin/sh ログイン・シェルにより,ユーザは,ターミナル・エミュレータを使用して,Tru64 UNIX サーバと対話式セッションを行うことが可能になります。ユーザが対話式にサーバへログインできるようにする前に, root アカウントで Tru64 UNIX ユーザ・アカウントのパスワードを設定しなければなりません。

ドメイン・ユーザ・アカウント名は,20 文字までにすることができますが,Tru64 UNIX ユーザ・アカウントの最長文字数は 8 文字です。ドメイン・ユーザ・アカウント名が 8 文字を超える場合,Tru64 UNIX ユーザ・アカウントは,その先頭の 6 文字を使用し,末尾 2 文字に固有の文字を指定して作成されます。 ユーザは,この新しい切り詰めた名前を使用して Tru64 UNIX サーバにログインします。

たとえば,ドメイン・ユーザ・アカウント名が longusername の場合,Tru64 UNIX アカウントは,longush3 のようになります。ユーザは,ターミナル・エミュレータを使用する場合には,この longush3 を使用して Tru64 UNIX サーバにログインします。

MapExistingUnixUser エントリを有効にしないかぎり,CreateUnixUser にゼロ (0) を設定した場合,新規ドメイン・ユーザ・アカウントはすべて,Tru64 UNIX システムの lmworld アカウントにマップされます。

省略時の値: 1 (Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成する)

DeleteUnixHomeDirectory REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが UNIX アカウントを削除するときに,そのアカウントのホーム・ディレクトリを削除するかどうかを指定します。ASU サーバは,自分が作成した Tru64 UNIX アカウントだけを削除することに注意してください。

省略時の値: 0 (ホーム・ディレクトリを削除しない)

Exclude REG_SZ 文字列

ドメイン・ユーザ・アカウントへの割り当てを除外する既存の Tru64 UNIX ユーザ ID の範囲を指定します。ドメイン・ユーザ・アカウントが,除外リストに含まれる ID を持つ既存の Tru64 UNIX システム・ユーザ・アカウントと一致する名前で作成されている場合には,新しい Tru64 UNIX システム・ユーザ・アカウントが生成されて,そのドメイン・ユーザ・アカウントへ割り当てられます。これによって,ForceUniqueUnixUserAccount キーがゼロ (0) に設定されている場合でも,ある既存の Tru64 UNIX ユーザ・アカウントが,新規に作成されたドメイン・ユーザ・アカウントに自動的に割り当てられるようなことはありません。

省略時の値: 0 - 100

ForceUniqueUnixUserAccount REG_DWORD 0 または 1

既存の Tru64 UNIX システム・ユーザ・アカウントを,新規に作成されたドメイン・ユーザ・アカウントへ自動的に割り当てるかどうかを指定します。有効にした場合 (1 に設定),システムは既存の Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを割り当てません。その代わりに,ドメイン・ユーザ・アカウントの作成時に,新しい Tru64 UNIX ユーザ・アカウントが作成されて,ドメイン・ユーザ・アカウントへ割り当てられます。

省略時の値: 0 (既存の Tru64 UNIX ユーザ・アカウントが割り当てられる)

GroupUpdateTime REG_DWORD 0 - 無限大

ASU サーバが, Tru64 UNIX のシステム・ファイル /etc/group が変更されたかどうかをチェックする間隔を秒で指定します。

省略時の値: 3600 秒 (1 時間)

MapExistingUnixUser REG_DWORD 0 または 1

MapExistingUnixUser が有効になっているときに,ASU サーバがドメイン・ユーザ・アカウントを作成または複製すると,そのドメイン・ユーザ・アカウントを小文字で同じ名前の既存の Tru64 UNIX アカウントへマップします。この自動マッピングは,Administrator や Guest などの特殊なアカウント,あるいは除外する範囲の UID (省略時には 0 から 100) を持つ Tru64 UNIX アカウントについては行われません。

省略時の値: 0 (新しいドメイン・ユーザ・アカウントを Tru64 UNIX ユーザ・アカウントにマップしない)

MinUnixUid REG_DWORD 0 - 無限大

ASU サーバが新しい Tru64 UNIX アカウントを作成する際に使用する最小の Tru64 UNIX ユーザ識別子 (UID) を指定します。アカウントの省略時の Tru64 UNIX UID は,対応するドメイン・ユーザ・アカウントの Relative ID (RID) を MinUnixUid に加えた値になります。

省略時の値: 32767 (0 に設定されている場合,RID は 1000 から開始されるため,生成可能な最小 UNIX UID は 1000)

NewUserShell REG_SZ 文字列

新規ユーザ・アカウントに提供するログイン・シェルを指定します。新規ユーザがターミナル・エミュレータを使用して Tru64 UNIX システムにログインできないようにするには,このキーに /bin/false を設定します。

省略時の値: /bin/sh

NISPasswordFile REG_SZ 文字列

NIS パスワード・ファイルのディレクトリ・パスを指定します。

省略時の値: /var/yp/src/passwd

PreserveCase REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが Tru64 UNIX ユーザ・アカウント名を作成する際に,ドメイン・ユーザ・アカウントを作成するために入力されたのと同じ大文字/小文字を使用するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (大文字/小文字の区別を維持せず,小文字を使用して Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成する)

PreserveNumericUserName REG_DWORD 0 または 1

数字で始まるドメイン・ユーザ・アカウントを作成する場合に,頭に文字 a を付加して Tru64 UNIX ユーザ・アカウント名を作成するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (Tru64 UNIX ユーザ・アカウント名の前に文字 a を付加する)

SpreadUnixHomeDirectory REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが Tru64 UNIX ユーザ・ホーム・ディレクトリを,ユーザ名の最初の文字に対応する 1 文字のサブディレクトリに作成するかどうかを指定します。たとえば,peter という名前のユーザの Tru64 UNIX ホーム・ディレクトリを /usr/users/p/peter として作成するかどうかを指定します。このエントリを有効にすると,/usr/users ディレクトリ・パスの下に 32,768 以上のユーザ・ホーム・ディレクトリを作成することができます。

省略時の値: 0 (UNIX ホーム・ディレクトリを展開しない)

SyncUnixHomeDirectory REG_DWORD 0 または 1

ドメイン・ユーザ・アカウントのホーム・ディレクトリを変更する場合に,対応付けられている Tru64 UNIX システム・ユーザ・アカウントのホーム・ディレクトリもそれに合わせて変更するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (ホーム・ディレクトリの同期をとらない)

SyncUnixPassword REG_DWORD 0 または 1

ユーザのドメイン・パスワードが変更されたときに,Tru64 UNIX ユーザ・パスワードをドメイン・ユーザ・アカウント・パスワードに合わせて変更するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (パスワードの同期をとらない)

UseActiveDirectory REG DWORD 0 または 1

ASU サーバが,Tru64 UNIX アカウント情報の解決に Windows 2000 Active Directory を使用するかどうかを指定します。ASU サーバが Windows 2000 Active Directory を使用することができるのは,Windows 2000 システムおよび ASU が稼働している Tru64 UNIX システムに Windows 2000 シングル サインオン (SSO) バージョン 2.0 以降のソフトウェアがインストールされている場合にかぎります。SSO ソフトウェアについての詳細は,『セキュリティ管理ガイド』を参照してください。

このエントリを有効にすると,ASU サーバから Tru64 UNIX ユーザ・アカウントの管理 (追加,変更,または削除) ができなくなります。

省略時の値: 0 (Tru64 UNIX ユーザ・アカウント情報の解決に Active Directory を使用しない)

UseNIS REG DWORD 0 または 1

ASU が Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成する際に NIS を使用するかどうかを指定します。この値エントリは,ASU PDC および NIS マスタとして構成されている Tru64 UNIX システム上でのみ有効にします。

省略時の値: 0 (NIS を使用しない)

UserComment REG_SZ 文字列

ASU サーバはこのキーを無視します。このキーは,その他のシステムで,自動的に作成される Tru64 UNIX アカウントへのコメントを指定するために使用されます。

省略時の値: Advanced Server for UNIX ユーザ

UserRemark REG_SZ 48 文字以下の文字列

USERS 共有ディレクトリに関するコメントの文字列を指定します。

省略時の値: Users Directory

B.2    Alerter

Alerter サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥Alerter¥Parameters

省略時の設定により,次の Alerter 値エントリが設定されます。

AlertNames REG_MULTI_SZ リスト

管理警告を受け取る必要のあるユーザ・アカウントとコンピュータ名のリストを指定します。

省略時の値: なし

CountNotOnNetworkCache REG_DWORD 0 - 無限大

警告サービスがメッセージの送信を試行してはならない,キャッシュしておく実行していないクライアントの数を指定します。警告サービスがクライアントへメッセージを送信しようとするときに,そのクライアントがネットワーク上になければ,NetBIOS 名前解決によって遅延が生じることがあります。この問題を回避するために,警告サービスは,実行していないクライアントの名前をキャッシュに書き込み,これらのクライアントに警告を送らないようにします。

省略時の値: 10 クライアント

IncludeMessageHeader REG_DWORD 0 または 1

警告サービスで,送信者,受信者,題目,日付などの情報をヘッダに追加するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (ヘッダ情報を含めない)

NotOnNetworkCacheTimeout REG_DWORD 0 - 無限大

実行していないクライアントを ASU サーバのキャッシュ内に保存しておく時間を秒で指定します。

省略時の値: 120 秒 (2 分) 

B.3    Browser

Browser サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥Browser¥Parameters

省略時の設定により,次の Browser 値エントリが設定されます。

BackupRecovery REG_DWORD 60 - 無限大

バックアップ・ブラウザになるのを中断させられたサーバが再度バックアップ・ブラウザになれるまでの時間を秒で指定します。

省略時の値: 1800 秒 (30 分)

BackupUpdate REG_DWORD 60 - 無限大

バックアップ・ブラウザがマスタ・ブラウザのリストを使用して,ブラウズ・リストを再表示する間隔を秒で指定します。

省略時の値: 720 秒 (12 分)

IsDomainMaster REG_SZ YES または NO

ASU サーバが優先マスタ・ブラウザかどうかを指定します。優先マスタ・ブラウザは,IsDomainMasterBrowser (Windows NT 3.51 以前) レジストリ値または IsDomainMaster (Windows NT 4.0 または Windows 2000) レジストリ値が YES に設定されている場合,ブラウザ選択時に優先されるという点を除いて BDC と同じです。

省略時の値: NO

MasterUpdate REG_DWORD 60 - 無限大

マスタ・ブラウザが,自分のブラウズ・リストを古いものとし,ドメイン・マスタ・ブラウザのリストを使用して,ブラウズ・リストを更新する間隔を秒で指定します。

省略時の値: 720 秒 (12 分)

MoreLog REG_DWORD 0 または 1

Computer Browser サービスが,受信するパケットの選択やブラウザ・サーバの役割 (マスタまたはバックアップ) などのイベントの追加システム・ログ・エントリを記録するかどうかを指定します。

省略時の値: 0 (追加システム・ログ・エントリを記録しない)

B.4    EventLog

EventLog サブキーには,Application,Security,および System のサブキーがあります。これらのサブキーには,次のような関連イベント・メッセージ・ファイルの場所およびサポートするイベントのタイプを定義するログファイルが含まれています。

EventLog サブキーには,この項で説明されている値エントリを入れることができます。これらのエントリのレジストリ・パスは次のとおりです。logfile のところは, System, Application,または Security が入ります。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥EventLog¥logfile

これらのエントリは,情報目的のみで記述されています。通常は,イベント ビューアでこの情報を保守します。

省略時の設定により,次の EventLog 値エントリが設定されます。

File REG_EXPAND_SZ 文字列

このログに対応するファイルの絶対パス名を指定します。

省略時の値: %SystemRoot%/usr/net/servers/lanman/logs/filename

MaxSize REG_DWORD 64 K バイトの倍数で 0 - 無限大

ログ・ファイルの最大サイズをバイトで指定します。この値は,イベント ビューアを使用して設定できます。

省略時の値: 524288 (512 KB)

Retention REG_DWORD 0 - 無限大

この値より新しいレコードを上書きしない時間を秒で指定します。 このエントリの値によって,ログ・フル・イベントが発生する場合があります。 この値は,イベント ビューアを使用して設定できます。

省略時の値: 604800 秒 (7 日)

Sources REG_MULTI_SZ リスト

このログにイベントを書き込むアプリケーション,サービス,または,アプリケーション・グループを指定します。各 ソースは,ログファイル・サブキーのサブキーである場合があります。appsourcessecsources,および syssources キーも,lanman.ini ファイル内にあります。

省略時の値: (ログ・ファイルによって異なる)

ログファイル・サブキーの下のサブキーは,関連するイベント・ログにイベントを書き込むアプリケーションによって作成されます。 これらのサブキーには,次のようなタイプの値エントリの下に,イベントのソースに固有の情報が収められています。

EventMessageFile REG_EXPAND_SZ 文字列

イベント識別子テキスト・メッセージ・ファイルのパスおよびファイル名を指定します。

CategoryMessageFile REG_EXPAND_SZ 文字列

カテゴリ・テキスト・メッセージ・ファイルのパスおよびファイル名を指定します。カテゴリ・メッセージおよびイベント識別子メッセージの文字列は,同じファイルに入れることができます。

CategoryCount REG_DWORD 0 - 無限大

サポートするカテゴリの数を指定します。

TypesSupported REG_DWORD 0 - 無限大

サポートするタイプのビットマスクを指定します。

B.5    LanmanServer

LanmanServer サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥LanmanServer¥Parameters

省略時の設定により,次の LanmanServer 値エントリが設定されます。

AccessAlert REG_DWORD 0 - 無限大

ASU サーバが alertnames リストに対して警告を送るまでに発生し得る資源アクセス違反の数を指定します。

省略時の値: 5 違反

AutoDisconnect REG_DWORD 0 - 3600 (60 時間)

ASU サーバが,非アクティブなクライアントに対して,仮想回線をドロップするまでに待機する時間を分で指定します。

省略時の値: 0 分 (自動切断なし)

EnableSecuritySignature REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが SMB サインの使用を Windows NT クライアントと交渉するかどうかを指定します。

省略時の設定: 0

ErrorAlert REG_DWORD 0 - 無限大

ASU サーバが alertnames リストに対して警告を送るまでに発生し得るエラー数を指定します。

省略時の値: 5 エラー

Hidden REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバをネットワーク上で隠すかどうかを指定します。ASU サーバを隠さない場合は,SrvAnnounce エントリと LmAnnounce エントリを設定します。

省略時の値: 0 (サーバを可視にする)

LmAnnounce REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバが,Windows NT タイプの通知に加え,LAN Manager タイプの通知を使用して自己通知をするかどうかを指定します。このキーは,Hidden キーの値がゼロ (0) の場合のみ有効です。

省略時の値: 0 (Windows NT タイプの通知のみ使用)

LogonAlert REG_DWORD 0 - 無限大

ASU サーバが alertnames リストに対して警告を送るまでに発生し得るログオン違反の数を指定します。

省略時の値: 5 違反

MaxMpxCt REG_DWORD 1 - 100

クライアントが ASU サーバに対して同時に持つことのできる要求の最大数を指定します。

省略時の値: 50

NullSessionShares REG_MULTI_SZ リスト

ヌル・セッションによるアクセスが許可されている共有のリストが含まれています。ヌル・セッションが,そのリストにない共有にアクセスしようとすると,IPC$ 共有を除いてアクセスは拒否されます。IPC$ 共有は,常にヌル・セッションによるアクセスが可能でなければなりません。

省略時の値: 空の文字列

RequireSecuritySignature REG_DWORD 0 または 1

ASU サーバで SMB サインの使用を必要とするかどうかを指定します。可能に設定されている場合,ASU サーバは,EnableSecuritySignature エントリを可能に設定していないクライアントおよびサーバからの接続を拒否します。SMB サインはネットワーク帯域幅を使用しませんが,クライアントおよびサーバ上の CPU サイクルを使用するため,性能が低下します。

省略時の値: 0

SrvAnnounce REG_DWORD 1 - 無限大

ASU サーバが自分の存在をネットワークに通知する間隔を秒で指定します。このキーは,Hidden キーの値がゼロ (0) の場合のみ有効です。

省略時の値: 180 秒 (3 分)

SrvComment REG_SZ 48 文字までの文字列

ASU サーバが自分の存在をネットワークへ通知するために送る,説明のコメントを指定します。

省略時の値: Advanced Server for UNIX Systems

UserPath REG_SZ 文字列

新規ユーザ・アカウントのホーム・ディレクトリの省略時の親ディレクトリとして使用される Tru64 UNIX システム・ディレクトリを指定します。

省略時の値: c:¥usr¥users

B.6    Netlogon

Netlogon サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥ Netlogon¥Parameters

省略時の設定により,次の Netlogon 値エントリが設定されます。

LogonQuery REG_DWORD 60 - 無限大

ASU サーバが,接続しているクライアントがまだアクティブであるかどうかをチェックする間隔を秒単位で指定します。

省略時の値: 900 秒 (15 分)

Pulse REG_DWORD 60 - 3600 (1 時間)

更新が発生していない場合に,マスタ・ユーザ・アカウント・データベースへ更新通知を送る間隔を秒単位で指定します。このキーワードは,PDC にのみ適用され,その他のサーバでは無視されます。

省略時の値: 300 秒 (5 分)

QueryDelay REG_DWORD 1 - 無限大

クライアントが,ASU サーバからのアクティブかどうかの照会に応答するまでに待機することができる時間を秒単位で指定します。

省略時の値: 2 秒

Randomize REG_DWORD 5 - 120

バックアップ・ドメイン・コントローラが,更新通知を受信してから,プライマリ・ドメイン・コントローラへの更新要求をランダム化するまでの時間を秒単位で指定します。このキーワードによって,同じドメイン内のサーバ同士が,プライマリ・ドメイン・コントローラから同時に更新を要求する可能性を減らします。

省略時の値: 30 秒

RefusePasswordChange REG_DWORD 0 または 1

マシン・アカウント・パスワードの変更を受け入れる能力を無効にするかどうかを指定します。通常,マシン・アカウント・パスワードの変更は,毎週発生します。マシン・アカウント・パスワードの自動変更を無効に設定すると,アカウント複製数が減少して,プライマリ・ドメイン・コントローラとバックアップ・ドメイン・コントローラ間のネットワーク・トラフィックを削減することができます。

省略時の値: 0 (パスワードの変更を許可する)

RelogonDelay REG_DWORD 1 - 無限大

ASU サーバが停止して再起動してから,クライアントがそのサーバへログオンし直すまでに待機することができる時間を秒で指定します。

省略時の値: 2 秒

Scripts REG_EXPAND_SZ 文字列

ログオン・スクリプト・ディレクトリの場所を指定します。

省略時の値: %SystemRoot%¥usr¥net¥servers¥lanman¥shares¥ASU¥repl¥export¥scripts

SSIPasswdAge REG_DWORD 86400 (24 時間) - 無限大

BDC が,ユーザ・アカウント・データベースの更新を受け取る資格があるかどうかを確認するために PDC へ送るパスワードを変更しなければならない時間を秒単位で指定します。

省略時の値: 604800 秒 (7 日)

Update REG_DWORD 0 または 1

サーバが起動されるたびに,ユーザ・アカウント・データベースと PDC の同期をとるかどうかを指定します。このキーワードは,BDC にのみ適用され,PDC では無視されます。完全な同期化は,たいへん時間がかかるオペレーションであることに注意してください。

省略時の値: 0 (同期をとらない)

B.7    Replicator

Replicator サブキーのエントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥Replicator¥Parameters

省略時の設定により,次の Replicator 値エントリが設定されます。

ExportList REG_SZ 文字列

エクスポート・ディレクトリが更新されたときに,通知を受信するサーバまたはドメインを指定します。これらのサーバは,その後で,エクスポート・サーバから複製を行います。値を指定しない場合,エクスポート・サーバは,自分のドメインに通知を送ります。複数の名前を指定する場合は,セミコロン (;) で区切ります。Replicate エントリの値が 2 (インポート) の場合,この値は無視されます。

コンピュータ名の指定に UNC 名を使用しないでください。つまり,名前の先頭に 2 つの¥マーク (¥¥) を付けないでください。

省略時の値: (ローカル・ドメイン名)

ExportPath REG_SZ または REG_EXPAND_SZ 文字列

エクスポート・パスを指定します。複製されるファイルはすべて,エクスポート・ディレクトリのサブディレクトリ内になければなりません。Replicate エントリの値が 2 (インポート) の場合,この値は無視されます。

省略時の値: C:¥usr¥net¥servers¥lanman¥shares¥ASU¥repl¥export

GuardTime REG_DWORD 0 - Interval の 1/2

インポート・サーバがファイルを複製できるまでに,エクスポート・ディレクトリが安定していなければならない (ファイルの変更がない) 時間を分単位で指定します。このオプションは,一貫性のあるツリー構造を持つディレクトリにのみ適用されます。

GuardTime エントリの値が,Interval エントリの値を 2 で割った値 (Interval/2) よりも大きい場合,Replicator は起動しません。ほとんどの場合,省略時の値を使用すると,うまく動作します。

省略時の値: 2 分

ImportList REG_SZ 文字列

ファイルおよびディレクトリの複製元となるサーバまたはドメインを指定します。値を指定しない場合,ファイルおよびディレクトリは,サーバのドメインから複製されます。複数の名前を指定する場合は,セミコロン (;) で区切ります。Replicate エントリの値が 1 (エクスポート) の場合,この値は無視されます。

コンピュータ名の指定に UNC 名を使用しないでください。つまり,名前の先頭に 2 つの ¥ マーク (¥¥) を付けないでください。

ImportPath REG_SZ または REG_EXPAND_SZ 文字列

エクスポート・サーバから複製を受信するインポート・サーバ上のパスを指定します。Replicate エントリの値が 1 (エクスポート) の場合,この値は無視されます。

省略時の値: C:¥usr¥net¥servers¥lanman¥shares¥ASU¥repl¥import

Interval REG_DWORD 1 - 60

エクスポート・サーバが,複製ディレクトリが変更されているかどうかをチェックする間隔を分単位で指定します。このエントリは Pulse エントリとともに使用します。この値は,インポート・サーバでは無視されます。

GuardTime エントリの値が,Interval エントリの値を 2 で割った値 (Interval/2) より大きい場合,Replicator は起動しません。ほとんどの場合,省略時の値を使用すると,うまく動作します。

省略時の値: 5 分

MaxFilesInDirectory REG_DWORD 0 - 無限大

インポート・ディレクトリ内の複製ファイルの最大数を指定します。

省略時の値: 2000 ファイル

Pulse REG_DWORD 1 - 10

エクスポート・サーバが,最新の更新通知の送信を繰り返す間隔を分単位で指定します。この反復して送信される通知は,変更がなかった場合でも送られるので,オリジナルの更新通知を受け損ねたインポート・サーバも,更新通知を受信することができます。ASU サーバは,各反復通知を送るまで (pulse * interval) に等しい時間 (分) 待機します。

省略時の値: 3 分

Random REG_DWORD 1 - 120

インポート・サーバが更新要求を行うまでに待機する最長時間を秒単位で指定します。インポート・サーバは,エクスポート・サーバの Random の値を使用して,秒の乱数を生成します (0 〜 Random の値)。インポート・サーバは,更新通知を受信してから,エクスポート・サーバからの複製を要求するまで,指定された時間待機します。これにより,エクスポート・サーバに,同時更新要求によって負荷がかかるのを防ぎます。

省略時の値: 60 秒

Replicate REG_DWORD 1,2,または 3

次の値によって,Replicator アクションを指定します。

1 エクスポート - ASU サーバは,複製されるマスタ・ツリーを保守する。

2 インポート - ASU サーバは,エクスポート・サーバから更新通知を受信する。

3 両方 - ASU サーバは,ディレクトリまたはファイルを,エクスポートおよびインポートする。

省略時の値: 2 (インポート)

TryUser REG_DWORD 0 または 1

インポート・サーバは,ユーザがローカルでログオンしたときに,ディレクトリの更新を試行するかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (ユーザがログオンしたときに更新を試行する)

UnixDirectoryGroup REG_SZ 文字列

複製ディレクトリの Tru64 UNIX グループ名を指定します。

省略時の値: DOS----

UnixDirectoryOwner REG_SZ 文字列

複製ディレクトリの Tru64 UNIX ユーザ・アカウント名を指定します。

省略時の値: lmxadmin

UnixFileGroup REG_SZ 文字列

複製ファイルの Tru64 UNIX グループ・アカウント名を指定します。

省略時の値: DOS----

UnixFileOwner REG_SZ 文字列

複製ファイルの Tru64 UNIX ユーザ・アカウント名を指定します。

省略時の値: lmxadmin

B.8    UPS

UPS (Uninterrupted Power Source: 無停電電源) サブキーの値エントリがあるレジストリ・パスは,次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥UPS¥Parameters

省略時の設定により,次の UPS 値エントリが設定されます。

IgnoreSIGPWR REG_DWORD 0 または 1

UPS サービスを使用可能にするかどうかを指定します。

省略時の値: 1 (UPS サービスを使用不能にする)

PowerFailAddress REG_SZ 15 文字までの文字列

ASU サーバが,SIGPWR シグナルを受信したときに,メッセージの送り先となる NetBIOS 名を指定します。

省略時の値: * (全ユーザ)

PowerFailMessage REG_SZ 500 文字までの文字列

ASU サーバが,SIGPWR シグナルを受信したときに送信するメッセージのテキストを指定します。

省略時の値: The system has experienced a power failure. Please close all applications and files and log off immediately. (システムに,電源障害が発生しました。すべてのアプリケーションとファイルをクローズし,ただちにログオフしてください。)

PowerMessageInterval REG_DWORD 0 - 無限大

ASU サーバが,SIGPWR シグナルを受信したときにメッセージ送信を繰り返す間隔を分単位で指定します。値がゼロ (0) の場合は,メッセージの送信は 1 回のみであることを示します。

省略時の値: 1 分