A    インストレーション CDF の属性と値

個々の項目内に含まれる属性とその値は,モデル・システムの最初のフル・インストレーションを実行する際に使用された配布メディア (CD-ROM あるいは RIS) によって異なります。 ここでは,install.cdf ファイルの以下の項目の内容について説明します。

注意

install.cdf ファイル内の属性と値の変更は,経験のあるシステム管理者だけが行うようにしてください。 入力ミスや間違った項目への属性と値の挿入は,クローン・システムで重大な誤りが発生する原因となり,システムが使用できない状態になることがあります。

また,属性とその値にはブランク・スペースを含めることはできません。 ブランク・スペースはデータ確認エラーの原因となります。 ブランク・スペースはすべて削除するようにしてください (特に,行末のブランク・スペース)。 属性に値を指定しない場合は,等号 (=)の後に何も入力しないように注意してください。

先頭に下線 (_) が付いた属性を変更あるいは削除してはなりません。 このような属性(たとえば_action=create)は,フル・インストレーションあるいはクローン・インストレーションで必要とする内部変数です。

A.1    Inst_islinfo 項目の属性

表 A-1 に示すのは,CDF のInst_islinfo項目に含まれる属性です。 Inst_islinfo 項目は,インストレーションを開始する前のシステムの状態を伝えるために使用されます。

表 A-1:  イニシャル・サブセット・ロード (Inst_islinfo) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
client=   変更しないでください。 この属性は RIS フル・インストレーション (クローン・インストレーションではなく) に対してのみ有効で,複製されたシステムの RIS クライアント名を指定します。 RIS クライアント名は,サーバに対する bootp 要求の結果,自動的に決定されます。
clone=   変更しないでください。 この属性は,クローン・インストレーションの結果,CDF に自動的に挿入されます。 この属性は,クローン・インストレーションでのみ有効です。
force_ccii=

yes
no

この属性をyes に設定すると,グラフィックス機能を持つシステムでテキスト・ベースのインストレーション・ユーザ・インタフェースが起動されます。 省略時の値はヌルで,これは no に相当します。
media_type=

REMOTE
CDROM

この属性は,現在実行しようとしているインストレーションの配布メディアのタイプを指定するために,フル・インストレーションおよびクローン・インストレーションで使用されます。 この属性は,Inst_islinfo 項目で欠かせない唯一の属性です。 イニシャル・インストレーションで使用した配布メディアのタイプと実行しようとしているクローン・インストレーションの配布メディアのタイプが異なる場合は,この属性を編集してください。
prompt=

yes
no

この属性は,クローン・インストレーションの開始をユーザに確認するかどうかを指定するために使用されます。 インストレーション・インタフェースはこの属性を CDF に挿入する機能を提供しないので,この属性は手作業で CDF に追加しなければなりません。 yes の属性値は,CDF の使用に関する確認プロンプトを表示することを指定します。 noの属性値は,確認プロンプトの表示を省略して自動的に CDF を使用することを指定します。 この属性が CDF に含まれていない場合は,省略時の値として prompt=yes が使用されます。 no を設定する場合は,インストレーション・プロセスが CDF を検出するとすぐにクローン・インストレーションが開始されることに注意してください。 配布メディアからシステムをブートしてシステム管理作業あるいはディスク・メンテナンスを実行したい場合などは,クローン・インストレーションがすぐに開始されると困ります。
risdir=   変更しないでください。この属性は RIS フル・インストレーションに固有の属性で,クライアント・システムが登録されているプロダクト環境のベース RIS ディレクトリが自動的に設定されます。
server=   変更しないでください。この属性は RIS フル・インストレーションおよび RIS クローン・インストレーションに固有の属性で,クライアント・システムが現在登録されているRIS サーバを指定します。
server_locality=   変更しないでください。 この属性は RIS フル・インストレーションに固有の属性で,現在の地理的位置を指定します。 この属性は,Inst_cinstall 項目の locality= 属性で制御されます。
server_timezone=   変更しないでください。 この属性は RIS フル・インストレーションに固有の属性で,地理的なタイムゾーンを指定します。 この値は RIS フル・インストレーション中に自動的に設定されます。
srcloc=

/ALPHA/BASE
RISserver:

この属性は,オペレーティング・システムが内部処理のために使用し,フル・インストレーション・プロセスあるいはクローン・インストレーション・プロセスによっては使用されません。 この属性はロードするソフトウェアの位置を指定します。 RIS インストレーションの場合,この値はサーバ名を指定します。 サーバ名の後ろにはコロン (:) を付けます。 CD-ROM インストレーションの場合,この値は,ディレクトリ・パス /ALPHA/BASE になります。 この属性の値は media_type 属性の値と矛盾がないようにしなければならないので,media_type 属性を変更していなければこの属性は変更しないでください。
timeset=

0
1

変更しないでください。 この属性はフル・インストレーションに対して適用され,クライアント・システムの日付と時刻が正しく設定されていてインストレーション中にそれを表示できるかどうかを示しています。 日付と時刻が設定されておらず,インストレーション中にそれを表示できない場合,この属性は 0 になります。 日付と時刻が正しく設定されており,インストレーション中にそれを表示できる場合,この属性は 1 になります。 この属性は内部インストレーション・プロセスによって制御されているため,この属性を変更するとオリジナルの設定に戻されます。

A.2    Inst_filesystem 項目の属性

表 A-2 に示すのは,CDF の Inst_filesystem 項目で使用される属性です。 Inst_filesystem 項目は,複製されたシステムで作成されるファイル・システムの数とタイプに関する情報を伝えます。 少なくとも,//usr,および /var ファイル・システムと 1 つの swap 領域の合計 4 つのファイル・システムに関する情報が記述されていなければなりません。 お勧めしませんが,注意事項として記述されている状況が該当する場合を除いて,この項目の属性はすべて変更可能です。

表 A-2:  ファイル・システム(Inst_filesystem) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
name=

root
usr
var
i18n
swap1
swap2

必須。 作成するファイル・システムの名前を指定します。 /usrvari18nswap1,および swap2 ごとに 1 つの項目が記述できます。
file_system_type=

ufs
advfs
swap

必須。 作成するファイル・システムのタイプを指定します。 name= 属性の値が swap1 あるいは swap2 の場合,この属性の値は swap でなければなりません。 値 swap は,他の name= 属性の値としては許可されません。 注意: AdvFS のサポートに必要なサブセットが CDF に定義されていなければ,複製されるシステムにこのサブセットがインストールされないため,この値を ufs から advfs へ変更すると,複製されるシステムでエラーが生じることがあります。 このような状況が生じると,ファイル・システムは読み取り不能な状態になります。 インストレーション・プロセスによって他のファイル・システムが advfs に設定されていない場合,あるいは Inst_subsets 項目の ss_names= 属性に必要な AdvFS サブセットが記述されていない場合は,この値を advfs に変更しないでください。 サブセットの内容については『インストレーション・ガイド』を参照してください。
disk_name= dskn 必須。 ファイル・システムのディスク名を指定するのに必要な属性で,dsk0 などオペレーティング・システムが認識できる名前を指定します。 この属性の値は,disk_type= 属性の値と矛盾してはなりません。 この属性を変更する場合は,disk_type= 属性の値を確認する必要があります。 ディスク・タイプを確認するには,次のコマンドを入力します。
    disklabel dskn |grep disk
    たとえば,この属性の値を disk_name=dsk1 と変更する場合は,dsk1 のディスクのタイプを調べる必要があります。 ディスクのタイプが RZ58 の場合は,disk_type= 属性の値を RZ58 にします。
disk_number= n この属性は,フル・インストレーション・プロセスによって設定され,クローニング・プロセスでは使用されません。
disk_type=

RZnn[n][A-Z]
RAnn
HSZnn

必須。 disk_name で指定したディスクのディスク・タイプ (たとえば,RZ26 など) を示します。 この属性の値は,disk_name= 属性と矛盾してはなりません。 詳細については,disk_name= 属性の説明を参照してください。
partition= [a-h] 必須。 ファイル・システムを作成するディスク・パーティションを指定します。 有効な値は,ah の英字です。 / ファイル・システムは,常に a パーティションになければなりません。 注意: / 以外のファイル・システムに関してこの属性の値を変更する場合は,選択するパーティションが,アクティブなファイル・システムを含んでいる他のパーティションと重ならないように注意してください。
controller_type=   この属性は,指定したディスクが接続されているコントローラのタイプを指定するための属性です。 フル・インストレーション中,情報提供のためにこの値が自動的に提供されます。 クローン・インストレーションの場合はこの属性は使用されず,CDF で省略することも可能です。
controller_number=   この属性は,ディスクが接続されているコントローラの番号を指定します。 フル・インストレーション中,情報提供のためにこの値が自動的に提供されます。 クローン・インストレーションの場合はこの属性は使用されず,CDF で省略することも可能です。

A.3    Inst_disklabel 項目の属性

表 A-3 は,CDF の Inst_disklabel 項目の属性定義を示しています。 Inst_disklabel 項目は,クローン・システム上に作成される各パーティションのサイズとオフセットを伝えます。 Inst_disklabel 項目は,ファイル・システムあるいはスワップ領域をインストールする各ディスクに対して作成されます。 たとえば,dsk0 上に /dsk1 上に /usr をインストールすると,dsk0 および dsk1 に対してInst_disklabel 項目が作成されます。 クローン・システム内の他のディスクはすべて,複製中に影響を受けません。

表 A-3:  ディスクラベル (Inst_disklabel) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
name=

dskn
in usr_domain
in usr

必須。 変更しないでください。この属性は,Inst_disklabel 項目内のサイズおよびオフセット定義に関連するディスクを指定します。 Inst_disklabel 属性は,モデル・システム内で構成されている各ディスクに対して作成されます。 値 in usr_domain は,ファイル・システム・タイプが AdvFS の var および i18n ディレクトリが usr_domain に含まれることを意味します。 値 in usr は,ファイル・システム・タイプが UFS の var および i18n ディレクトリが /usr ファイル・システムに含まれることを意味します。
[a-h]_size= n (ブロック) 必須。 変更しないでください。 この属性は,構成されているディスクの各パーティションのサイズを指定します。 ファイル・システム用に使用されているかどうかにかかわらず,すべてのパーティションが定義されています。 Inst_filesystem 項目は,ファイル・システムを定義します。
[a-h]_offset= n (ブロック) 必須。 変更しないでください。 この属性は,構成済みのディスク上の各パーティションのオフセットを指定します。 ファイル・システム用に使用されているかどうかにかかわらず,すべてのパーティションが定義されています。 Inst_filesystem 項目は,ファイル・システムを定義します。

A.4    Inst_lsm_global 項目の属性

表 A-4 は,CDF の Inst_lsm_global 項目の属性定義を示しています。 Inst_lsm_global 項目は,構成済みのすべてのディスク上に作成される LSM プライベート・リージョンのサイズを伝えて,システムの LSM ホスト名を定義します。 Inst_lsm_global 項目は,LSM ボリュームにインストールすることを選択した場合のみ作成されます。

表 A-4:  LSM グローバル (Inst_lsm_global) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
priv_reg_size= n (ブロック) 変更しないでください。 LSM を使用することを選択した場合にこの属性が作成されて,クライアント・システムで構成されているすべてのディスク上で作成されるプライベート・リージョンのサイズを伝えます。
lsm_hostname=

nnnnn:hh:mm:ss
既存のホスト名

この属性は,rootdg ディスク・グループを定義する際に LSM が使用するホスト名を定義します。 LSM ホスト名は,同じネットワーク上に存在するクライアントに対して一意でなければなりません。 既存の LSM 構成からホスト名が判断できない場合,あるいはシステム上に LSM が存在しない場合は,フル・インストレーション・プロセスは,5 桁の数の後にタイムスタンプが付加された形式で LSM ホスト名を生成します。 Inst_cinstall 項目の hostname= 属性を変更する場合,システムがネットワーク上でユニークな ID を維持する一方でホスト名と LSM ホスト名が同じになるように,ここで同じ変更を行うことをお勧めします。

A.5    Inst_lsm_disks 項目の属性

表 A-5 は,CDF の Inst_lsm_disks 項目の属性定義を示しています。 Inst_lsm_disks 項目は,プライベート・リージョンのパーティションおよびディスク情報を伝達します。 Inst_lsm_disks 属性は,構成済みの各ディスクに対して作成されます。 Inst_lsm_disks 項目は,LSM を使用することを選択した場合のみ作成されます。

表 A-5:  LSM ディスク (Inst_lsm_disks) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
name= dskn 変更しないでください。 この属性は,LSM プライベート・リージョン・パーティション情報に関連するディスクを指定します。 Inst_lsm_disks 属性は,モデル・システムで構成されている各ディスクに対して作成されます。
priv_reg_part= [a-h] 変更しないでください。 この属性は,name= 属性によって定義されたディスクに対して作成される LSM プライベート・リージョンのパーティションを示します。

A.6    Inst_subsets 項目の属性

表 A-6 に示すのは,CDF の Inst_subsets 項目で使用される属性です。 Inst_subsets 項目は,複製されるシステムにインストールされるベース・ソフトウェア・サブセットについての情報をクローン・インストレーション・プロセスに知らせるために使用されます。 Inst_subsets 項目は,ベース・オペレーティング・システム・ソフトウェア用に常に 1 つ存在します。 WLS ソフトウェア用に Inst_subsets 項目をさらに 1 つ用意することも可能です。

表 A-6:  ソフトウェア・サブセット・ロード(Inst_subsets) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
advflag= 1 変更しないでください。 この属性は,サブセット・ロード・プロシージャ setld ユーティリティに (アップデート・インストレーションではなく) フル・インストレーションであることを知らせます。 この属性は,フル・インストレーション・プロセスによって常に 1 に設定されます。
name=

BASE
WLS

[脚注 6]

必須。 変更しないでください。この属性は,ss_names 属性にリストされているサブセットに関連するソフトウェアの名前を指定します。 インストールされている各ソフトウェアごとに name 属性が定義されています。 BASE はベース・オペレーティング・システムを意味します。 WLS はワールドワイド言語サポート・ソフトウェアを意味します。
ss_names=

サブセット名の一覧

必須。 この属性は,インストールするベース・オペレーティング・システムおよび WLS ソフトウェア・サブセットのリストを指定するための属性です。 各ソフトウェア・サブセット名はコンマ (,) で区切り,リターン・キーで改行せずに 1 行で記述しなければなりません。 この属性にソフトウェア・サブセット名を追加する場合は,ディスク容量と他のソフトウェア・サブセットへの依存性を考慮する必要があります。 ソフトウェア・サブセットの依存関係については『インストレーション・ガイド』を,サブセットのサイズ情報については『リリース・ノート』を参照してください。
volume_name=

DISC1
DISC2

必須。 変更しないでください。 この属性は,name= 属性によって定義されているソフトウェアが格納されているディストリビューションを指定します。 たとえば,ベース・オペレーティング・システム CD-ROM の volume_name の値は DISC1 になります。 また,WLS ソフトウェアが含まれている CD-ROM の volume name の値は DISC2 になります。

A.7    Inst_cinstall 項目の属性

表 A-7 に示すのは,CDF のInst_cinstall 項目で使用する属性です。 Inst_cinstall 項目は,ターゲット・システムの構成情報をクローン・インストレーション・プロセスに伝えるために使用されます。 インストレーション構成項目で指定される属性は,すべてオプションです。 これらの属性の値が指定されていない場合,インストレーション構成のフェーズでインストレーション・プロセスは対話モードになり,情報の入力を要求します。

複数のクローン・システムに対して単一の CDF を使用する場合は,ホスト名,パスワードなどのシステム固有の情報は指定しないで,カーネル・オプション,地理的位置,日付,時刻などのサイト固有の情報をのみを指定するようにします。

表 A-7:  インストレーション構成 (Inst_cinstall) 項目の属性定義

属性 有効な値 説明
hostname=   この属性は,クライアント・システムのホスト名を指定します。 同一ネットワーク上に存在する各クライアント・システムのホスト名は,一意でなければなりません。 ホスト名の選択のガイドラインについては,『インストレーション・ガイド』を参照してください。 RIS クローン・インストレーションの場合,この値は自動的にクライアント・システムのホスト名に設定されます。 CD-ROM インストレーションの場合は,この値が正しく設定されているか,あるいは何も設定されていないことを確認してください。 値が何も設定されていない場合,インストレーション構成のフェーズでインストレーション・プロセスが対話モードになり,ホスト名の入力を要求します。
kernel_option=

mandatory
all
interactive

この属性は,カスタム・カーネル構築を対話モードで行うか非対話モードで行うかを指定します。 ユーザの介入なしでインストレーション・クローニング・プロセスを実行したい場合は,この属性を interactive に設定しないでください。
    interactive カーネル構築セッションでは,カーネル・オプション・メニューが表示され,カーネルへ組み込むカーネル・オプションを選択することができます。 ターゲット・システムでのカーネルの構築では,カーネル・オプション・タイプが interactive に設定されていてオプションのカーネル構成要素をユーザが意図的に選択しない限り,モデル・システムで組み込まれていたオプションのカーネル構成要素は自動的には組み込まれません。
    mandatory を指定すると,選択したソフトウェアにとって必須のカーネル・オプションでカーネルの構築を行います。 all を指定すると,すべての必須およびオプション・カーネル構成要素を使用してカーネルの構築を行います。 この属性を mandatory あるいは all に設定すると,ユーザの介入なしにカーネルが構築されます。
lang_env


i18n_intro(5) 参照

この属性は言語環境を設定します。 この属性で有効な値は LANG 環境変数の値と同じです。 省略時の設定はアメリカ英語です。
locality=

/etc/zoneinfo
ディレクトリを参照

この属性は,クライアント・システムの地理的位置を指定します。 RIS クローン・インストレーション中,この値はRIS サーバの地理的位置に自動的に設定されます。 値が指定されていない場合,システム構成のフェーズでインストレーション・プロセスは対話モードになり,地理的位置の入力を要求します。
password=   変更しないでください。 この属性は,クライアント・システムの暗号化された rootパスワードを指定します。 この属性に値が指定されている場合は,すべてのクローン・システムとモデル・システムが root パスワードを共用することになります。 値が指定されていない場合,システム構成のフェーズでインストレーション・プロセスは対話モードになり,パスワードの入力を要求します。 このエントリは暗号化されるため,そのまま残すか,ヌルにします。 値を入力する場合は,解読できないパスワードに設定します。
    ターゲット・システムのクローニングが完了したら,セキュリティ上の理由から,パスワードは変更してください。
    password= の値は暗号化されていなければならないため,手作業でこの属性に新しい値を指定することはできません。
timeset=

yes
no

この属性は,インストレーション・プロセスに対して,ターゲット・システム上の日付と時刻の状態を指定します。 RIS フル・インストレーションあるいは RIS クローン・インストレーションの場合,この値は常に yes に設定されます。 これは,RIS サーバ・システムの日付と時刻が設定されていることを意味します。
    この値が no に設定されている場合は,システムの日付と時刻が設定されていないことを示します。 インストレーション・プロセスは対話モードになり,日付と時刻の入力を要求します。
    CD-ROM インストレーションの場合は,インストレーション・プロセスは対話モードになり,日付と時刻の入力を要求します。
timezone=

/etc/zoneinfo
ディレクトリを参照

この属性は,特定の地理的位置内のタイムゾーンを指定します(該当する場合)。 RIS クローン・インストレーション中,この値は自動的に RIS サーバのタイムゾーンに設定されます。 timezone の値は,locality= 属性に定義されている地理的位置に対するタイムゾーンでなければなりません。 たとえば,locality=US が設定されている場合は,合衆国のタイムゾーンだけが有効です。 地理的位置に対応するタイムゾーンがない場合は,この属性には値を指定しません。 地理的位置に対応するタイムゾーンがないことをインストレーション・プロセスが検知すると,構成のフェーズでタイムゾーンの入力は要求されません。
    地理的位置に対応するタイムゾーンが存在しそれが指定されていない場合は,システム構成のフェーズで対話モードになり,タイムゾーンの入力が要求されます。