4    pddelete

4.1    名称

pddelete - プリント・オブジェクトを削除します。

4.2    形式

pddelete [-c class_name]
[-m message_text][-x extended_attribute_string...]
[-X attribute_filename...]object_instance...

次のコマンドで pddelete のヘルプが表示されます。

pddelete -h

4.3    機能説明

pddelete ユーティリティは,プリンタ,ジョブ,キュー,初期値ジョブ,初期値ドキュメント,およびサーバを削除します。このユーティリティを使用する際には,以下の点に注意してください。

アクセス・レベル

管理者

4.4    オプション

pddelete でサポートされるオプションは以下のとおりです。

4.4.1    -c class_name

削除するオブジェクトのクラス,つまりタイプを指定します。

引数

class_name には次の値を指定できます。

-x 文字列オプション,または -X ファイル・オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

class type=class_name value

4.4.2    -m message_text

削除するオブジェクトについてのメッセージを設定します。たとえば,プリンタを削除する場合,次のようなメッセージを付加できます。

-m "Printer1 no longer available."

-x extended-attributes-string オプション,または -X attribute_filename オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。

プリンタ,キュー,サーバ,初期値ジョブ,または初期値ドキュメントでは,次のように指定します。

message=message_text

ジョブでは,次のように指定します。

job-message-from-administrator=message_text

たとえば,次のようになります。

-x "message='Printer1 no longer available.'"

このタイプのメッセージを取得するには,対象のオブジェクトに対し,次のオプションを指定した pdls ユーティリティを実行します。

-r message

4.4.3    -x extended_attribute_string

pddelete ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するのに使用します。

属性

-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。

次のコマンド属性を指定できます。

4.4.4    -X attribute_filename

ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pddelete ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。

属性

-X オプションではオブジェクト属性は使用できません。使用できるコマンド属性については,-x オプションを参照してください。

4.5    オペランド

object_instance

オペランド object_instance の値は,-c class_name オプション,または class=class_name 属性の値に基づいて指定します。

メモ

オブジェクトを削除する前に,セットアップおよび初期化のすべての要件を文書化できるよう,そのオブジェクトと関連のあるすべてのオブジェクトのレポートを作成してください。削除したオブジェクトの再作成が必要になったときに役立ちます。

[server_name:]printer_name

クラスが printer の場合,printer_name には削除するプリンタの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。論理プリンタまたは物理プリンタのいずれでも削除できます。

[server_name:]server_name

クラスが server の場合,server_name には削除するサーバの名前を指定します。削除するサーバとして,スーパバイザまたはスプーラを指定できます。最初の server_name は省略可能です。

[server_name:]job_id

クラスが job の場合,job_id には削除するジョブを指し示す一意の識別子を指定します。server_name を省略すると,削除要求は省略時のスプーラに送信されます。

[server_name:]queue_name

クラスが queue の場合,queue_name には削除するキューの名前を指定します。server_name を省略すると,削除要求は省略時のスプーラに送信されます。

[server_name:]ivjob_name

クラスが initial-value-job の場合,ivjob_name には削除する初期値ジョブ・オブジェクトの名前を指定します。server_name を省略すると,削除要求は省略時のスプーラに送信されます。

[server_name:]ivdoc_name

クラスが initial-value-document の場合,ivdoc_name には削除する初期値ドキュメント・オブジェクトの名前を指定します。server_name の値は省略可能です。

4.6    使用例

  1. pddelete ユーティリティを使用して,NameSpace から sams-printer という名前のプリンタを検索して,削除します。-c class_name オプションの省略時の値は printer であるため,-c オプションは不要です。

    pddelete sams-printer

  2. big-spooler から ivj1 という名前の初期値ジョブを削除します。

    pddelete -c initial-value-job big-spooler:ivj1

  3. 省略時のスプーラから centralq という名前のキューを削除します。

    pddelete -c queue centralq