F    バージョン 1.x クラスタでの ASU の構成

TruCluster バージョン 1.x クラスタでは,ASU サーバは一度に 1 つのクラスタ・メンバ上でのみ実行でき,複数のクラスタ・メンバ上で同時に実行することはできません。そのクラスタ・メンバに障害が発生すると,ASU サーバは他のクラスタ・メンバ上で自動的に再起動され,新しいクラスタ・メンバとユーザとの間で接続が確立されます。ユーザは,ASU サーバが再起動するまでの間,少しの時間待たされることになります。

TruCluster バージョン 1.x クラスタで ASU サーバを構成するには,次の作業を行う必要があります。

F.1    ASU および TruCluster ソフトウェアの要件

ASU サーバは,少なくとも 2 つのクラスタ・メンバ上で使用しなければなりません。ASU サーバがアクティブな状態にあるクラスタ・メンバと,非アクティブになっているクラスタ・メンバの 2 つです。アクティブなメンバに障害が発生すると,非アクティブなメンバは ASU サーバの役割を引き継ぎます。

クラスタ・メンバは,互換性のあるバージョンのソフトウェアおよびファームウェアを使用し,ASU 共有データベースやユーザ・アカウント・データベースなどの ASU 関連の構成ファイルやデータ・ファイルを格納した共有ディスクにアクセスするための SCSI 接続された共有バスを備えていなければなりません。共有ディスクには,その環境内のシステムからアクセスできるという条件さえ満たしていれば,単一ディスク,複数のディスク,ミラー化されたディスク,またはディスク・アレイのいずれも使用できます。

クラスタ・メンバとそのクライアントが TCP/IP を使用する場合は,ASU ディスク・サービスにも TCP/IP アドレスが必要です。クラスタ・メンバは,それぞれの /etc/hosts ファイルに,ASU ディスク・サービスの TCP/IP アドレスと名前を記述したエントリを持つ必要があります。TCP/IP アドレスに関連付けられる名前は,ASU サーバ名でなければなりません。

たとえば,ASU サーバとディスク・サービスの名前が ASU で,このサービスに割り当てられた IP アドレスが 10.0.0.10 である場合には,各クラスタ・メンバの /etc/hosts ファイルに,次のような行が含まれていなければなりません。

10.0.0.10 ASU

別のサブネットに属するシステムは,エントリをローカルの /usr/net/servers/lanman/datafiles/lmhosts ファイルに追加するか,または DNS サーバや WINS サーバを利用して,ASU ディスク・サービスの名前とアドレスを取得する必要があります。

F.2    TruCluster ディスク・サービスの作成

asemgr ユーティリティを使用して,ASU サーバ用のディスク・サービスを作成します。TruCluster ディスク・サービスを作成するには,次の手順にしたがいます。

  1. /etc/hosts ファイルを編集して,ASU ディスク・サービスに割り当てられた TCP/IP 名とアドレスを追加します。

  2. root としてログインし,次のように入力して,TruCluster asemgr ユーティリティを起動します。

    # asemgr

    asemgr ユーティリティによって,ASE メイン・メニューが表示されます。

  3. [Managing ASE Services],[Service Configration],[Add a new service],[Disk Service] の順にオプションを選択します。

    状況を示すメッセージが表示されます。ディスク・サービスの名前を入力するようにプロンプトが表示されます。

  4. ディスク・サービスの名前を入力します。この名前は,ASU ソフトウェアを構成するときに ASU サーバに対して使用する名前と同じにする必要があります。

    ディスク・サービスに TCP/IP アドレスを割り当てるようにプロンプトが表示されます。

  5. yes を入力して,TCP/IP アドレスを割り当てます。

    TruCluster ソフトウェアによって,サービスの TCP/IP アドレスが /etc/hosts ファイルに入れられます。

    共有ディスクの場所を入力するようにプロンプトが表示されます。

  6. サービス用の共有ディスクの場所を入力します。たとえば,/dev/rz10c のように入力します。

    共有ディスクのマウント・ポイントを入力するようにプロンプトが表示されます。

  7. マウント・ポイントを入力します。たとえば,/ASU のように入力します。

    マウント・ポイントのアクセス・タイプを入力するようにプロンプトが表示されます。

  8. 読み取り-書き込みを示す 1 を入力します。

    オプションとして,ユーザおよびグループ・クォータを有効にするかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  9. クォータを有効にするには,提供されている省略時のファイルを使用するか,または選択するファイルの絶対パスを指定します。クォータを無効にする場合には,何も入力しません。

    オプションとして,mount オプションを入力するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  10. 希望のオプションを入力するか,または,Enter キーを押して,省略時のオプションを選択します。 省略時のオプションは,mount リファレンス・ページにリストされています。

    他の共有ディスクについての情報を入力するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  11. 必要に応じて,サービスで使用される他の共有ディスクの場所を入力し,ステップ 5 〜 9 を繰り返します。続行するには,Enter キーを押します。

    [Modifying user-defined scripts for the service] メニューが表示されます。

  12. [Start action script] オプションを選択します。

    [Modifying the start script for the service] メニューが表示されます。

  13. [Add a start action script] オプションを選択します。

    スタート処理スクリプトの絶対パス名を入力するようにプロンプトが表示されます。

  14. 次のパス名を入力します。

    /usr/net/servers/lanman/scripts/asuase_start

    スクリプトの引数リストを入力するようにプロンプトが表示されます。

  15. Enter キーを押します。

    タイム・アウト時間 (秒) を入力するようにプロンプトが表示されます。

  16. Enter キーを押して,省略時の値を選択します。

    [Modifying the start script for the service] メニューが表示されます。

  17. [Exit] オプションを選択します。

    [Modifying user-defined scripts for the service] メニューが表示されます。

  18. 「start」を「stop」に置き換えて,ステップ 12 〜 16 を繰り返し実行します。

    [Modifying the stop script for the service] メニューが表示されます。

  19. [Selecting an Automatic Service Placement (ASP) Policy] メニューが表示されるまで,[Exit] オプションを選択します。

    [Favor Members] オプションを選択します。

    システム名のリストが表示されます。サービスのフェールオーバを行うシステムを選択するようにプロンプトが表示されます。

  20. サービスのフェールオーバを行う順番でシステムをリストから選択します。

    利用可能になったシステムがある場合に,そのサーバをより適したメンバとして再配置するかどうかを選択するプロンプトが表示されます。

  21. もともとサービスを実行していたシステムがクラスタへ復帰した後も,サービスをフェールオーバしたシステム上にそのまま残す場合は,no を選択します。

    サービスを追加するかどうかを選択するプロンプトが表示されます。

  22. yes と答えます。

    サービスが追加されます。

ディスク・サービスの作成についての詳細は,TruCluster Software Products の『インストレーション・ガイド』を参照してください。

F.3    ASU ソフトウェアの構成

次の手順に従って,ASU ソフトウェアを構成します。

  1. ASU サーバをアクティブにするシステムを選択し,root としてログインします。

  2. /usr/sbin/asusetup ユーティリティを実行します。

    asusetup ユーティリティは,TruCluster ソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを検出し,インストールされていれば,ASU サーバを TruCluster バージョン 1.x クラスタに加えるかどうかを問い合わせるプロンプトを表示します。

  3. yes と答えます。

    asusetup ユーティリティから,TruCluster ディスク・サービス名とマウント・ポイントを入力するようにプロンプトが表示されます。

  4. ディスク・サービス名とマウント・ポイントを入力します。

    構成作業が正常に続行されます。ASU ソフトウェアの構成についての詳細は,第 1 章を参照してください。

次の手順に従って,ASU サーバをインストールする代替システムを構成します。

  1. 代替サーバに root としてログインして,/usr/sbin/asusetup ユーティリティを実行します。

    asusetup ユーティリティは,TruCluster ソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを検出し,インストールされていれば,ASU サーバを TruCluster バージョン 1.x クラスタに加えるかどうかを問い合わせるプロンプトを表示します。

  2. yes と答えます。

    asusetup ユーティリティから,TruCluster ディスク・サービス名とマウント・ポイントを入力するようにプロンプトが表示されます。

  3. ディスク・サービス名とマウント・ポイントを入力します。

    ASU サーバのトランスポート情報を入力するようにプロンプトが表示されます。

  4. ASU サーバのトランスポート情報を入力します。

    ASU ソフトウェアのトランスポート情報の構成についての詳細は,第 1 章を参照してください。

代替 ASU サーバは,アクティブ ASU サーバが使用不能になった場合にアクティブ ASU サーバの身分と役割を引き継ぐため,その他の構成情報は必要ありません。

F.4    TruCluster クラスタでの ASU のライセンス

ASU サーバはクラスタに対応していますが,LMF (License Management Facility) は対応していません。ASU のライセンスは,ASDU-CONNECT という PAK (Product Authorization Key) の形式で提供され,これを LMF にロードします。ASU サーバを実行する各クラスタ・メンバ上の LMF に ASDU-CONNECT PAK をロードする必要があります。

ASU のライセンス情報については 1.9 節を参照してください。

F.5    TruCluster クラスタでの ASU 資源の管理

以降の各項で,ASU ディスク共有,ドメイン・ユーザ・アカウント,および ASU プリンタ共有を TruCluster クラスタ内で作成および管理する方法について説明します。

F.5.1    ディスク共有の作成

TruCluster クラスタで ASU サーバを構成すると,自動的に /usr/net/servers/lanman/shares ディレクトリに共有ディスクへのリンクが設定されます。

このディレクトリ,または共有ディスク上の他のディレクトリに作成した共有は,すべてのクラスタ・メンバからアクセスできます。ASU サーバを TruCluster クラスタ内に設定する以前に作成された共有が,共有ディスク上にあることを必ず確認してください。非共有ディスクまたはローカル・ディスク上に作成された共有は,フェールオーバ後,他のクラスタ・メンバからアクセスできなくなります。

F.5.2    ユーザ・アカウントの保守

TruCluster クラスタでは,/etc/passwd ファイルに含まれる ASU サーバのエントリはすべてのクラスタ・メンバで同一でなければなりません。

省略時の設定では,ドメイン・ユーザ・アカウントの追加や削除があっても,関連する Tru64 UNIX ユーザ・アカウントはローカル・システムの /etc/passwd ファイルに反映されるだけなので,他のクラスタ・メンバはこの情報にアクセスすることができなくなります。

クラスタ内の NIS (ネットワーク情報サービス) を使用すれば,Tru64 UNIX ユーザ・アカウント情報をすべてのクラスタ・メンバから利用できるようにすることができます。これを行うには,ドメイン・ユーザ・アカウントを作成する前に,NIS マスタ・サーバ上で Tru64 UNIX ユーザ・アカウントを作成しなければなりません。これにより,ドメイン・ユーザ・アカウントを作成したときに,Tru64 UNIX アカウントは NIS データベースにすでに存在するため,ASU は このアカウントをローカルに作成しなくなります。

クラスタに NIS が含まれていない場合には,各メンバ・サーバ上でローカルの /etc/passwd ファイルを手動で保守しなければなりません。

F.5.3    プリント・サービスの保守

TruCluster クラスタでは,各 ASU プリンタ共有についての情報が共有ディスクに保存されます。メンバ・サーバ上の /etc/printcap ファイル内のプリント・サービスについての情報を変更した場合には,すべてのメンバ・サーバ上の /etc/printcap ファイルも変更して,同じ情報を入れるようにしなければなりません。

F.6    ASU の TruCluster クラスタからの削除

ASU サーバの削除は次の方法で行うことができます。

F.6.1    クラスタからの 1 台の ASU サーバの削除

1 台の ASU サーバをクラスタから削除するには,次の作業を行います。

  1. クラスタから削除したいシステムが,現在 ASU サービスを実行している場合は,その ASU サービスを代替システムに再配置します。

  2. 削除したいシステムでの ASU サービスの実行を禁止します。

  3. ASU サーバをそのシステムからアンインストールするか,または,asusetup ユーティリティを使用し,ASU サーバを TruCluster バージョン 1.x クラスタに加えるかどうかについて asusetup から問い合わせがあった場合には,no と答えます。

これらの手順については,以降の各項で詳述します。

F.6.1.1    ASU サービスの再配置

次の手順に従って,ASU サービスを,アクティブ・サーバから代替サーバへ再配置します。

  1. root としてログインし, 次のように入力して,asemgr ユーティリティを起動します。

    # asemgr

    ASE メイン・メニューが表示されます。

  2. [Managing ASE Services] オプションを選択したのち,[Relocate a service] オプションを選択します。

    [Select the service that you want to relocate] メニューが表示されます。

  3. 再配置する ASU サービスを示す番号を入力します。

    [Select member to run 'service name' service] メニューが表示されます。

  4. サービスの再配置先にしたい ASU サーバを示す番号を入力します。

    再配置が正常に行われたかどうかを知らせる状態メッセージが表示されます。

F.6.1.2    システムでの ASU サービスの実行の禁止

次の手順に従って,TruCluster バージョン 1.x クラスタ内のシステムで ASU サービスの実行を禁止します。

  1. root としてログインし,次のように入力して,asemgr ユーティリティを起動します。

    # asemgr

    ASE メイン・メニューが表示されます。

  2. [Managing ASE Services] オプションを選択したのち,[Service Configuration] オプションを選択します。

    [Service Configuration] メニューが表示されます。

  3. ASU サービスを示す番号を入力します。

    変更オプションのリストが表示されます。

  4. [Restrict Membership] オプションを選択します。

    メンバのリストが表示されます。

  5. クラスタ内で ASU ディスク・サービスの実行を禁止するメンバを選択して,サービスの実行を禁止します。

F.6.1.3    ASU サーバのアンインストール

システムから ASU サーバをアンインストールするには,ASU サブセットを削除します。次の手順に従って,ASU サブセットを削除します。

  1. Tru64 UNIX システムに root ユーザとしてログインし,ユーザに ASU サーバが利用できなくなることを通知します。

  2. 次のコマンドを入力して,インストールされている ASU サブセットを表示します。

    # setld -i |grep ASU |grep -v not |grep installed

  3. /usr/sbin/setld -d コマンドの後ろに削除するサブセット名を指定して入力します。たとえば,次のように入力します。

    # setld -d ASUADMnnn ASUBASEnnn ASUMANPAGEnnn ASUTRANnnn

    サブセット名の nnn は ASU のバージョン番号を表しています。現在のバージョン番号については,『Advanced Server for UNIX リリース・ノート』を参照してください。

    アンインストール中に, ASU ソフトウェアをクラスタから削除するように再構成するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  4. プロンプトに対して yes と答えます。

ASU サブセットが削除されている間,データ・ファイルを保存するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示される場合があります。データ・ファイルは共有ファイルに保存されているため,no と答えてもかまいません。

ASU サブセットのアンインストールでは,ユーザによって作成された ASU ディレクトリ構造内のファイルやディレクトリは削除されません。/usr/net/server/lanman ディレクトリ内に残っているディレクトリおよびファイルは削除してもかまいません。

F.6.2    TruCluster バージョン 1.x クラスタ内の全システムからの ASU の削除

クラスタ内の全システムから ASU サーバを削除するには,次の手順にしたがいます。

  1. 共有ディスクから ASU データ・ファイルを受け取るシステムを決め,必要な場合は,ASU サービスをそのシステムへ再配置します。

  2. ステップ 1 で決定したデータ・ファイルを受け取るシステム上でのみ ASU サーバが実行されるように制限します。

  3. 代替システムから ASU サーバを削除します。

  4. アクティブ・システムから ASU サーバを削除します。

  5. TruCluster クラスタから ASU ディスク・サービスを削除します。

以降の各項で,これらの各ステップについて詳述します。

F.6.2.1    ASU サービスの再配置

ASU データ・ファイルの転送先となるシステムがアクティブ・サーバでない場合は,次の手順に従ってください。

  1. root としてログインし,次のように入力して,asemgr ユーティリティを起動します。

    # asemgr

    ASE メイン・メニューが表示されます。

  2. [Managing ASE Services] オプションを選択したのち,[Relocate a service] オプションを選択します。

    [Select the service that you want to relocate] メニューが表示されます。

  3. 再配置する ASU サービスを示す番号を入力します。

    [Select member to run 'service name' service] メニューが表示されます。

  4. ASU サービスの再配置先となるシステムを示す番号を入力します。

    再配置が正常に行われたかどうかを知らせる状態メッセージが表示されます。

F.6.2.2    ASU サーバを制限して,1 つのシステム上で実行させる

次の手順に従って,ASU サーバを 1 つのシステム上で実行するように制限します。

  1. root としてログインし, 次のように入力して,asemgr ユーティリティを起動します。

    # asemgr

    ASE メイン・メニューが表示されます。

  2. [Managing ASE Services] オプションを選択したのち,[Service Configuration] オプションを選択します。

    [Service Configuration] メニューが表示されます。

  3. ASU サービスを示す番号を入力します。

    変更オプションのリストが表示されます。

  4. [Restrict Membership] オプションを選択します。

    メンバのリストが表示されます。

  5. データ・ファイルの移動先となるシステムのみをメンバとして残し,ASU サービスの実行を禁止するすべてのメンバを選択します。

F.6.2.3    代替システムからの ASU サーバの削除

次の手順に従って,代替システムから ASU サーバを削除します。

  1. root としてログインし, 次のように入力して,asusetup ユーティリティを起動します。

    # asusetup

    asusetup ユーティリティは,ASU サーバが,TruCluster サービスとして実行するように構成されているかどうかを検出し, TruCluster ディスク・サービスの一部として実行を続行させるかどうかを問い合わせるプロンプトを表示します。

  2. プロンプトに対して no と答えます。

    asusetup ユーティリティから,ASU サーバを再構成するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  3. ASU サーバの構成を行う場合は yes と答えます。asusetup ユーティリティは,通常の構成処理のプロンプト表示およびプロシージャを続行します。

    asusetup ユーティリティを終了させる場合は no と答え,必要に応じて,setld コマンドを使用して ASU サブセットをシステムから削除します。

    ASU サーバの構成についての詳細は,第 1 章を参照してください。

F.6.2.4    アクティブ・システムからの ASU サーバの削除

次の手順に従って,TruCluster 環境内のアクティブ・システムから ASU サーバを削除します。

  1. root としてログインし,次のように入力して,asusetup ユーティリティを起動します。

    # asusetup

    asusetup ユーティリティは,ASU サーバが,TruCluster サービスとして実行するように構成されているかどうかを検出し,TruCluster ディスク・サービスの一部として実行を続行させるかどうかを問い合わせるプロンプトを表示します。

  2. プロンプトに対して no と答えます。

    asusetup ユーティリティから,共有ディスク上にあるデータ・ファイルをローカル・ディスクへ転送するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  3. プロンプトに対して yes と答えます。

    asusetup ユーティリティによって,ASU ソフトウェアを再構成するかどうかを問い合わせるプロンプトが表示されます。

  4. プロンプトに対して yes と答えます。

    asusetup ユーティリティは,通常の構成処理のプロンプト表示およびプロシージャを続行します。

    ASU ソフトウェアの構成についての詳細は,第 1 章を参照してください。

    ASU サーバをバックアップ・ドメイン・コントローラとして構成する場合,共有ディスクからローカル・ディスクへ転送されたユーザ・アカウント・データベースは,プライマリ・ドメイン・コントローラによって保持されているユーザ・アカウント・データベースで重ね書きされることに注意してください。

F.6.2.5    ASU ディスク・サービスの削除

次の手順に従って,ASU ディスク・サービスを削除します。

  1. root としてログインし, 次のように入力して,asemgr ユーティリティを起動します。

    # asemgr

    ASE メイン・メニューが表示されます。

  2. [Managing ASE Services],[Service Configuration],[Delete a service] の順にオプションを選択します。

    [Deleting a Service] メニューが表示されます。

  3. 削除する ASU ディスク・サービスを示す番号を入力します。

    確認のメッセージが表示されます。

  4. プロンプトに対して yes と答えます。