B    属性照会フィルタ

B.1    フィルタ操作

フィルタの構文は,1 つのフィルタ項目または再帰フィルタとして定義できます。フィルタ項目の構文は次のとおりです。

attribute-type operator attribute-value

表 B-1:  使用可能なフィルタ項目演算子

演算子 説明

= =

指定した文字列と等しい値 (文字列,整数など) を検索します。

= *

指定した文字列が先頭にある値を検索します。

*=

指定した文字列が末尾にある値を検索します。

*=*

指定した文字列が含まれる (つまり,サブ文字列となる) 値を検索します。

> =

指定した文字列より大きい値を検索します。

< =

指定した文字列より小さい値を検索します。

使用例:

-f job-owner==userName

このほかにも単項演算子が 1 つあり,次の構文で使用します。

attribute-type operator

表 B-2:  使用可能な単項フィルタ項目演算子

演算子 説明

*

値が存在する属性を検索します (値は任意)。

使用例:

-f 'message*'

B.1.1    再帰フィルタ

フィルタ項目の構文は次のとおりです。

表 B-3:  使用可能なフィルタ演算子

優先順位 演算子

filter-item && filter

"and" 演算子

filter-item || filter

"or" 演算子

!(filter)

"not" 演算子

(filter)

カッコは優先させる項目をまとめるときに使用します。

表 B-4 に,使用可能な演算子の優先順位を示します。フィルタ・テキストの各属性値には単一の値を指定する必要があります。複数の値を指定する場合は,&& または || を使用します。カッコを使用すると,優先させる項目をまとめることができます。

表 B-4:  演算子の優先順位

優先順位 演算子

1

()

2

<=, >=, ==, =*, *=* , *=, *

3

!

4

&&

5

||

使用例:

John の所有するプリント・ジョブで,North American レター・サイズの用紙以外を使用するジョブをすべて検索するには,次のようなフィルタ式を指定します。

-f "(user-name==John) && !(media-used==a)"

メッセージが付加されたすべてのプリンタを検索するには,次のようなフィルタ・テキストを使用します (ここでは一重引用符が必要)。

-f 'message*'

copy-count (印刷部数) が 1 より大きいドキュメントをすべて検索するには,次のようなフィルタ・テキストを指定します。

-f "copy-count>=1"