pdpromote - ジョブをキューの先頭に移動します。
14.2 形式
pdpromote [-m message_text] [-x
extended_attribute_string...] [-attribute_filename...] [server_name:]job_id
次のコマンドで pdpromote のヘルプが表示されます。
pdpromote -h
pdpromote ユーティリティは,指定したプリント・ジョブを現在登録されているキューの先頭に移動します。このユーティリティを使用する際には,以下の点に注意してください。
既に印刷中のジョブは,この操作の影響を受けません。
昇格できるのは,held (保留) ジョブと pending (処理待ち) ジョブだけです。
pdpromote によるジョブの昇格を複数回行った場合は,最後に昇格したジョブが最初に印刷されます。
一度昇格したジョブをもう一度昇格することもできます。
オペレータ
pdpromote でサポートされるオプションは以下のとおりです。
14.4.1 -m message_text
昇格するジョブについてのメッセージを設定します。
-x extended-attributes-string オプション,または -X attribute_filename オプションを使用する場合は,コマンド属性のタイプと値を次のように指定します。
job-message-from-administrator=message_text
pdls ユーティリティでこのメッセージを取得するには,対象のジョブまたはドキュメントに対し,次のオプションを指定して実行します。
-r job-message-from-administrator
14.4.2 -x extended_attribute_string
pdpromote ユーティリティで処理するコマンド行に一連の attribute_type=value の組を指定するために使用します。
job-message-from-administrator を含め,-x オプションではオブジェクト属性は使用できません。
次のコマンド属性を指定できます。
attributes=(filename) -- -x (attribute filename) と同じ。
ユーティリティが読み取る属性ファイルを指定します。pdpromote ユーティリティを実行すると,このオプションのコマンド行中の記述位置でファイル内の属性データが処理され,-x オプションで直接指定した場合と同じ結果になります。
14.5 オペランド
job_id には昇格するジョブを表す一意の識別子を指定します。
Job_id の値は必須です。
job_id に指定できるジョブは 1 つだけです。
server_name の値は省略可能です。サーバ名を省略すると PDPRINTER の値が使用されます。ただし,PDPRINTER にはプリンタ名が設定されているため,server_name はそのプリンタを保持するサーバから取られます。
ジョブ 123 を昇格させて,次に印刷されるようにします。コマンドには,このジョブを昇格させる理由を説明するメッセージを含めます。
pdpromote -m "I need this right away"
big-spool:123