A    ネットワーク・インタフェースの監視

netstatコマンドは,イーサネット,FDDI (Fiber Distributed Data Interface),およびトークン・リングのネットワーク・インタフェースの監視にたいへん便利です。 次の各節では,システム出力のサンプルを示し,各ネットワーク・インタフェースの情報について説明します。

A.1    イーサネット・インタフェースの監視

イーサネット・カウンタのリストを表示させるには,netstat -I ln0 -s コマンドを実行します。 次に,このコマンドによるシステム出力のサンプルを示します。

ln0 Ethernet counters at Thu Nov 6 07:33:00 1992
        1289 seconds since last zeroed
    16812469 bytes received
     4657308 bytes sent
       42555 data blocks received
       28418 data blocks sent
      860360 multicast bytes received
        7710 multicast blocks received
         546 multicast bytes sent
          13 multicast blocks sent
           0 blocks sent, initially deferred
        1864 blocks sent, single collision
        5542 blocks sent, multiple collisions
           6 send failures, reasons include:
                Excessive collisions
           0 collision detect check failure
           3 receive failures, reasons include:
                Block check error
                Framing Error
           0 unrecognized frame destination
           0 data overruns
           0 system buffer unavailable
           0 user buffer unavailable

次の各項目では,上記のサンプルの各フィールドをアルファベット順にリストし,それぞれのフィールドについて説明します。

blocks sent, initially deferred

最初の送信でフレームの送信が遅延された回数。 衝突のないイーサネット・コンテンションの測定に使用されます。

blocks sent, multiple collisions

通常の衝突が発生した後,3 回目以降でフレームを正常に送信した回数。

blocks sent, single collision

最初の送信で通常の衝突が発生した後,2 回目でフレームを正常に送信した回数。

bytes received

正常に受信したバイト数。

bytes sent

正常に送信したバイト数。

collision detect check failure

送信後に衝突の検出が検知されなかった回数。

data blocks received

正常に受信したフレーム数。

data blocks sent

正常に送信したフレーム数。

data overruns

受信バッファを使用できなかったためにフレームが破棄された回数。

multicast blocks received

マルチキャスト・フレームで正常に受信したフレーム数。

multicast blocks sent

マルチキャスト・フレームで正常に送信したフレーム数。

multicast bytes received

マルチキャスト・フレームで正常に受信したバイト数。

multicast bytes sent

マルチキャスト・フレームで正常に送信したバイト数。

receive failures, reasons include:

受信エラーが発生した回数。 各受信エラーは,次のうちいずれか 1 つに分類されます。

seconds since last zeroed

関連するカウンタの属性が 0 に設定されてからの秒数。

send failures, reasons include:

送信エラーが発生した回数。 各送信エラーは,次のうちいずれか 1 つに分類されます。

system buffer unavailable

リンク・バッファを使用できなかったためにフレームが破棄された回数。

unrecognized frame destination

データ・リンク・ポートがなかったためにフレームが破棄された回数。 この回数に含まれるのは物理アドレスで受信されたフレーム数だけです。 マルチキャスト・アドレスまたはブロードキャスト・アドレスで受信されたフレームは数えません。

user buffer unavailable

ユーザ・バッファを使用できなかったためにフレームが破棄された回数。

A.2    FDDI インタフェースの監視

FDDI (Fiber Distributed Data Interface) インタフェースのカウンタ,状態,および特性のリストを表示させるには,netstat -Iinterface -s コマンドを実行します。 次に,fza0 インタフェースのこのコマンドによるシステム出力のサンプルを示します。 アダプタのエラー・メッセージについては, faa(7)fta(7)fza(7),および mfa(7) を参照してください。

fza0 FDDI counters at Wed Jun 12 14:02:44 1992
          89 seconds since last zeroed
     6440875 ANSI MAC frame count
           0 ANSI MAC frame error count
           0 ANSI MAC frames lost count
       37488 bytes received
       39005 bytes sent
         447 data blocks received
         479 data blocks sent
       30170 multicast bytes received
         321 multicast blocks received
       29163 multicast bytes sent
         360 multicast blocks sent
           0 transmit underrun errors
           0 send failures
           0 FCS check failures
           0 frame status errors
           0 frame alignment errors
           0 frame length errors
           0 unrecognized frames
           0 unrecognized multicast frames
           0 receive data overruns
           0 system buffers unavailable
           0 user buffers unavailable
           0 ring reinitialization received
           0 ring reinitialization initiated
           0 ring beacon process initiated
           0 ring beacon process received
           0 duplicate tokens detected
           0 duplicate address test failures
           0 ring purger errors
           0 bridge strip errors
           0 traces initiated
           0 traces received
           0 LEM reject count
           0 LEM events count
           0 LCT reject count
           0 TNE expired reject count
           1 completed connection count
           0 elasticity buffer errors
 
fza0 FDDI status
 
Station State:                     On
Last Station ID:                   Not Implemented
Station UID:                       00-00-08-00-2B-A2
Link State:                        On ring running
Link UID:                          08-00-2B-A2-B5-84
Negotiated TRT:                    7.987 ms
Duplicate Address Test:            Absent
Upstream Neighbor Address:         08-00-2B-18-B3-D7
Old Upstream Neighbor Address:     08-00-2B-1E-C0-3E
Upstream Neighbor Dup Addr Flag:   Unknown
Downstream Neighbor Address:       08-00-2B-1E-C0-3E
Old Downstream Neighbor Address:   08-00-2B-1E-C0-3E
Ring Purger State:                 Purger off
Frame Strip Mode:                  Source Address Match
Ring Error Reason:                 No reason
Loopback Mode:                     False
Ring Latency:                      0.000 ms
Ring Purge Address:                Not Implemented
Physical Port State:               In use
Physical Port UID:                 08-00-2B-A2-B5-84
Neighbor Physical Port Type:       Master
Physical Link Error Estimate:      15
Broken Reason:                     None
Reject Reason:                     No reason
 
fza0 FDDI characteristics
 
Station ID:                        00-00-08-00-2B-A2
Station Type:                      SAS
SMT Version ID:                    2
SMT Max Version ID:                2
SMT Min Version ID:                2
Link Address:                      08-00-2B-A2-B5-84
Requested TRT:                     8.000 ms
Valid Transmission Time:           2.621 ms
Restricted Token Timeout:          1000.000 ms
Ring Purger Enable:                FALSE
Physical Port Type:                Slave
PMD Type                           ANSI multimode
LEM Threshold:                     8

ダウンストリームの近隣のアドレス (Downstream Neighbor Address) と制限付きトークン・タイムアウト (Restricted Token Timeout) は,DEFZA ファームウェアがリビジョン 1.2 以降の場合のみに報告されます。

次の各項では,上記のサンプルの各フィールドをアルファベット順にリストし,それぞれのフィールドについて説明します。

A.2.1    FDDI カウンタ

この項では,FDDIカウンタをアルファベット順にリストします。

ANSI MAC frame count

このリンク内にあるフレーム(トークン・フレームを除く)の総数。

ANSI MAC frame error count

メディア・アクセス制御 (MAC) によって,フレーム内のEインディケータが R から S に変更された合計の回数。

ANSI MAC frames lost count

フレーム (トークン・フレームを除く) が異常終了した回数の合計。

bridge strip errors

トークンを受信することで,フレームの内容に依存しないストリップ操作が終了した回数。

bytes received

正常に受信したバイト数。

bytes sent

正常に送信したバイト数。

completed connection count

物理 (PHY) ポートが初期化処理を完了し,In Use 状態に入った回数。

data blocks received

正常に受信したフレーム数。

data blocks sent

正常に送信したフレーム数。

duplicate address test failures

二重アドレス・テストに失敗した回数。

duplicate tokens detected

二重トークン検出アルゴリズムによって,またはトークン保留中に別のトークンを受信することによって,MAC が二重トークンを検出した回数。

elasticity buffer errors

PHYポートで Elasticity Buffer 機能がオーバフローまたはアンダフローした回数。

FCS check failures

受信したフレームが FCS (Frame Control Status) 検査に失敗した回数。

frame alignment errors

受信したフレームでアライメント・エラーが発生した回数。

frame length errors

受信したフレームの長さが不適切だった回数。

frame status errors

CRC (cyclic redundancy check) は正常だったが,受信したフレームに不正な E インディケータがあった回数。

LCT reject count

物理的な接続のどちらかの末端で LCT (link confidence test) に失敗したために,この物理ポートの接続がリジェクトされた回数。

LEM events count

リンク・エラー・モニタ (LEM) によって検出された物理層のエラー数。

LEM reject count

この物理ポートの有効な接続が,LEM によって物理的な接続のこの端でリジェクトされたために,切断された回数。

multicast blocks received

マルチキャスト・フレームで正常に受信したフレーム数。

multicast blocks sent

マルチキャスト・フレームで正常に送信したフレーム数。

multicast bytes received

マルチキャスト・フレームで正常に受信したバイト数。

multicast bytes sent

マルチキャスト・フレームで正常に送信したバイト数。

receive data overruns

受信バッファを使用できなかったためにフレームが破棄された回数。

ring beacon process initiated

リング・ビーコン処理が,このリンクで開始された回数。

ring beacon process received

リング・ビーコン処理の再初期化が,別のリンクで開始された回数。

ring purger errors

リング・パージャが,リング・パージ状態の間にトークンを受信した回数。

ring reinitialization initiated

リングの再初期化が,このリンクで開始された回数。

ring reinitialization received

リングの再初期化が,別のリンクで開始された回数。

seconds since last zeroed

リンク要素が作成された時間。 この値は,関連するカウンタ属性が 0 に設定されてからの秒数です。

send failures

送信エラーが発生した回数 (送信アンダーランを除く)。

system buffers unavailable

リンク・バッファを使用できなかったためにフレームが破棄された回数。

TNE expired reject count

この物理ポートの有効な接続が,ノイズ・タイマ (TNE) の終了によってリジェクトされたために切断された回数。

traces initiated

PCトレース処理がこのリンクで開始された回数。

traces received

PCトレース処理が別のリンクで開始された回数。

transmit underrun errors

送信アンダーラン・エラーが発生した回数。 これは,フレームの送信中に,転送先いれ先出し (FIFO) バッファが空になったことを示します。

unrecognized frames

データ・リンク・ポートがなかったために,受信ずみの個々にアドレス指定された LLC (logical link control) フレームが破棄された回数。

unrecognized multicast frames

データ・リンク・ポートがなかったために,受信ずみの,マルチキャスト・アドレス指定された LLC フレームが破棄された回数。

user buffers unavailable

ユーザ・バッファを使用できなかったためにフレームが破棄された回数。

A.2.2    FDDI の状態

この項では,FDDI の状態をアルファベット順にリストします。

Broken Reason

物理ポートが Broken 状態にある理由 (非 SAS 局)。 このフィールドは,次のいずれかの値が入ります。

Broken 物理ポートが壊れています。
None 物理ポートは Broken 状態ではありません。

Downstream Neighbor Address

リングのダウンストリーム側にある局の 48 ビット・ハードウェア・アドレス。

Duplicate Address Test

局の FDDI MAC 要素が実行した二重アドレス・テストの結果。 このフィールドには,次のうちいずれか 1 つの状態が入ります。

Absent FDDI MAC 要素は,リング内に自分の回線アドレスの重複がないと判定しました。
Present FDDI MAC 要素は,リング内に自分の回線アドレスの重複があると判定しました。 論理的なリングの障害が解決されるまで,データの送信や受信はできません。
Unknown FDDI MAC 要素が二重アドレス・テストを実行して,リング内の別の局に自分の回線アドレスと同じアドレスがあるかどうかを判定中です。

Frame Strip Mode

局が使用するフレーム・ストリップ・モード。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Source Address Match 局は,自分のアドレスを含むソース・アドレス・フィールドを持っているフレームを,リングから取り除きます。
Bridge Strip 局は,トークンを取得した後に送信したフレームのカウントを保持し,送信が完了した場合に無効フレームを 1 つ送信します (リング・パージャの場合は無効フレームを 2 つ)。 さらに,送信したフレームのカウントが 0 になるまで,返ってくるフレームをリングから取り除きます。 ブリッジは,所有者のないフレームを検知し,ソース・アドレス・フィールドに自分のアドレスを含んでいないフレームを頻繁に送信するため,ブリッジではブリッジ・ストリップが使用されます。
Unknown そのリングでは,その局は機能していません。

Last Station ID

インプリメントされている場合は,PMF (Parameter Management Frame) の変更,追加,あるいは削除を最後に実行した局の 48 ビット・アドレスです。 インプリメントされていない場合は,"Not implemented" というメッセージが表示されます。

Link State

局の FDDI MAC 要素の作動状態。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Broken ハードウェアに問題があります。
Off Fault Recovery FDDI MAC 要素は,二重アドレス・テストの失敗,ローカルまたはリモートのビーコン・ハング状態,リング動作の振動など,リングの論理的な障害から回復中です。
Off Maintenance FDDI MAC 要素は,ループバック・テストとオンライン診断を実行中です。
Off Ready FDDI MAC 要素は,作動の準備はできていますが,リングに論理的には接続されていません。
On Ring Initializing FDDI MAC 要素が,論理的なリングに接続しているところです。
On Ring Running FDDI MAC 要素は,論理的なリングに接続されて正常に作動しています。
Unknown FDDI MAC エンティティはリングには接続されていません。

Link UID

データ・リンクの物理ポートの 48 ビット・アドレス。

Loopback Mode

リンク・エンティティのループバック・モードの作動状態。 このフィールドには,次のいずれかの値が入ります。

False ループバック・モードはオフ。 リンク・エンティティは,リング上あるいは物理ポートのループバック・テストを実行するために転送フレームを受けとるようには設定されていません。
True ループバック・モードはオン。 リンク・エンティティは,リング上あるいは物理ポートのループバック・テストを実行するために転送フレームを受けとるように設定されています。

Negotiated TRT

折衝 TTRT (Target Token Rotation Time) の値が,ANSI FDDI 仕様の T_Neg として参照されます。 折衝は,トークン請求処理中に行われます。

Neighbor Physical Port Type

近隣の物理ポートのタイプ。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

A FDDI デュアル・リングの着信一次リングと発信二次リングに接続する,デュアル・アタッチメント・ワイヤ・コンセントレータ (DAC) またはデュアル・アタッチメント局 (DAS) の物理ポート。
B FDDI デュアル・リングの発信一次リングと着信二次リングに接続される,デュアル・アタッチメント・ワイヤ・コンセントレータ (DAC) またはデュアル・アタッチメント局 (DAS) の物理ポート。
Master DECbridge 500 デバイスなどのシングル・アタッチメント局 (SAS) に接続される,ワイヤ・コンセントレータ上の物理ポートの 1 つ。
Slave ワイヤ・コンセントレータまたは別の SAS に接続される,SAS 上の物理ポート。
Unknown 接続が確立されていません。

Old Downstream Neighbor Address

リングのダウンストリーム側にあった局の 48 ビット・ハードウェア・アドレス。

Old Upstream Neighbor Address

リングのアップストリーム側にあった局の 48 ビット・ハードウェア・アドレス。

Physical Link Error Estimate

リンク・エラー・モニタ (LEM) によって求められるリンクの現在のエラーの割合。 値が n の場合は,実際の割合は 1×10-n になります。

Physical Port State

物理ポートの作動状態。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Broken 物理ポートは,診断テストに失敗したために作動できません。
Failed 物理ポートが最低1回は異常終了したこと以外は,Waiting と同じです。 これは,初期化中にリンク信頼性テスト (LCT) に失敗したか,作動中にリンク・エラー・モニタ (LEM) のしきい値を超えてしまったか,違法なトポロジーの一部を構成していたためです。
In use 物理ポートは,接続を確立して作動中です。
Off maintenance 物理ポートは,診断テストとループバック用に予約されています。
Off ready 物理ポートは,使用できません。
Starting 物理ポートは,近隣の物理ポートからの応答を受信して情報を交換し,接続を完了する前にリンク信頼性テスト (LCT) を実行しています。
Unknown 物理ポートの状態が不明です。
Waiting 物理ポートが接続を確立し,近隣の物理ポートからの応答を待っています。
Watching 物理ポートが最低1回は異常終了したこと以外は,Startingと同じです。 これは,初期化中にリンク信頼性テスト (LCT) に失敗したか,作動中にリンク・エラー・モニタ (LEM) のしきい値を超えてしまったか,または違法なトポロジーの一部を構成していたためです。

Physical Port UID

物理ポートの 48 ビット・アドレス。

Reject Reason

物理ポート上の最新の接続が失われた理由。 このフィールドは,物理ポートが Failed 状態と Watching 状態を交互に繰り返すたびに更新されます。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

LCT Both この物理ポートと近隣の物理ポートで,リンク信頼性テスト (LCT) に失敗しました。
LCT Local この物理ポートでのリンク信頼性テスト (LCT) に失敗しました。
LCT Remote 近隣の物理ポートでのリンク信頼性テスト (LCT) に失敗しました。
LEM Failure 物理ポートのビット誤り率が,リンク・エラー・モニタ (LEM) のしきい値を超えてしまいました。 LEM は,作動中のリンクの品質を監視します。
No Reason 物理ポートは初期化中です。 この値は,物理ポートが In Use 状態になるとクリアされます。
Remote Reject 近隣の物理ポートが,原因不明で接続を切断しました。
Standby 物理ポートは使用できません。 初期化中です。
TNE Expired シングル・ノイズ・イベントが 1.31072 ミリ秒以上続いたため,ノイズ・タイマが終了しました。 ノイズ・タイマは,物理ポートが In Use の場合にだけ作動します。
Topology Rules A と A,または Master と Master などのように,近隣の物理ポートがこの物理ポートとルールに反して一致しています。
Trace in Progress 物理ポートの初期化中に,PC トレースが発生しました。 PC トレースが発生すると,接続を確立していない物理ポートはシャットダウンされて,トポロジーが変更できなくなります。
Trace Received-Trace Off 物理ポートの PCトレース機能が禁止されている場合に,物理ポートが PCトレースを受信したため,そのポートが一時的に使用できなくなりました。 Trace Disable スイッチは,PC トレース・アルゴリズムの不完全な実装から物理ポートを保護するために設計されたものです。 Trace Disable スイッチは,リモートでは管理できません。

Ring Error Reason

リングにエラー状態がある理由。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Bridge Strip Error ブリッジ・フレーム・ストリップを使用する局が,Sent のカウントを 0 に設定する前に,トークンを受信しました。 ブリッジ・ストリップ・モードで,局は,トークンを取得してから送信されたフレームのカウントを保持し,そのフレームが 1 つずつ返されるたびにカウントを減少させます。
Directed Beacon Received ビーコン処理でハングしている局が,指定のビーコン・マルチキャスト・アドレスにフレームを送信し,リング・ブレークの原因となった可能性があることを示しています。 FDDI MAC 要素が,ANSI FDDI パラメータの T_Stuck で定義されるよりも長い時間ビーコン処理を行った場合は,局がビーコン処理でハングします。 これが,PC トレースの開始前の,最後の回復処理です。
Duplicate Address Detected 局が,自分のアドレスの重複を検出しました。
Duplicate Token Detected 局が,トークンの保持中に同じトークンを受信しました。
No Reason リングは正常に作動しています。
PC Trace Initiated ビーコン処理でハングしている局が,アップストリーム側の隣接する局にセルフ・テストを実行させました。 FDDI MAC 要素が,ANSI FDDI パラメータのT_Stuckで定義されるよりも長い時間ビーコン処理を行った場合は,局がビーコン処理でハングします。 PC トレースは,最もドラスチックな障害回復処理です。
PC Trace Received 局は,セルフ・テストの開始を指示する PC トレース・フレームを受信しました。
Beaconing Initiated トークン請求処理がリングが回復する前に TRT タイマが時間切れになったので,局はリングのビーコン処理を開始しました。 ビーコン処理は,リング・ブレークの位置を突き止めます。 ブレークから見てダウンストリームにある局は,ビーコン処理でハングします。 FDDI MAC 要素が,ANSI FDDI パラメータの T_Stuck で定義されるよりも長い時間ビーコン処理を行った場合は,局がビーコン処理でハングします。
Ring Init Initiated 構成の変更および紛失したトークンを検出したため,この局の FDDI MAC 要素がトークン請求処理を開始しました。
Ring Init Received 別の局が,構成の変更および紛失したトークンを検出したため,トークン請求処理を開始しました。
Ring OP Oscillation リングが,リング OP (作動) 振動で不安定になっています。 つまり,立ち上がっても一時的で,再び初期化の実行に戻ってしまい,これの繰り返しになります。 この問題は,二重アドレス状態の場合,頻繁に発生します。
Ring Purge Error リング・パージャとして動作していた局が,予期していなかった時点でトークンを受信しました。 局がリング・パージャとして動作している場合は,無効なフレーム 2 つを受信した後ではじめてトークンを 1 つ受信することを予期します。

Ring Latency

単一の要素がリング全体に行き渡るまでの総時間 (ミリ秒単位)。

Ring Purge Address

リング・パージャとして現在選ばれている局の 48 ビット・データ・リンクアドレス。

Ring Purger State

局の FDDI MAC 要素用リング・パージャ・アルゴリズムの状態。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Candidate リングは作動中で,FDDI MAC要素は,リング・パージャのマルチキャスト・アドレスに Candidate Hello フレームを送信することで,リング・パージャになることを要求しています。 リング・パージャになるのは,最高の局 ID を持つ局です。
Non Purger リングは作動中ですが,別の局が候補要求で勝ったか,またはこの回線が二重アドレスであるか,いずれかの原因で,FDDI MAC 要素がリング・パージャになれませんでした。
Purger リングが作動中で,FDDI MAC 要素は,リング・パージャとして動作し,リングからフラグメントおよび所有者のないフレームを定期的にパージしています。 局は,リング・パージャのマルチキャスト・アドレスに Ring Purger Hello フレームを定期的に送信します。
Purger Off リングが実行中ではないため,リング・パージャ・アルゴリズムは無効です。

Station State

局の状態。 このフィールドには次のいずれかの値が入ります。

Loopback ループバック・モード。 リングには接続しません。
Off 局が無効です。
On 通常の動作モード。

Station UID

局の FDDI ポートの 48 ビット ID。 最初の 2 バイトはゼロ (0) です。 残りのバイトは,局の最初の MAC のリンク・アドレス値です。

Upstream Neighbor Address

この局から見てリングのアップストリーム側にある局の48ビット・ハードウェア・アドレス。

Upstream Neighbor Dup Addr Flag

アップストリーム隣接局のアドレス重複状況。 このフィールドには,次のいずれかの値が入ります。

Absent 重複アドレス・テストをパスしました。
Present 重複アドレス・テストに失敗しました。

A.2.3    FDDI の特性

この項では,FDDI の特性をアルファベット順にリストします。

LEM Threshold

物理ポート用に設定されたリンク・エラー・モニタ (LEM) のしきい値。 LEM は,物理ポートの通常の動作時のビット誤り率 (BER) を監視します。 ビット誤り率が LEM のしきい値を超えると,局は物理ポートを使用できないようにして,リングが混乱しないようにします。

LEM のしきい値は,ビット誤り率の指数の絶対値として表現されます。 しきい値の正しい範囲は 5〜8 で,ビット誤り率の範囲に対応しています。 ビット誤り率の範囲は,1 秒あたり 1×10-5 〜 1×10-8 (0.0001〜0.00000001) です。

Link Address

この FDDI ネットワーク・インタフェースの 48 ビット・ハードウェア・アドレス。

Physical Port Type

隣接物理ポートのタイプ。 このフィールドには,次のいずれかの値が入ります。

A FDDI デュアル・リングの着信 1 次リングおよび発信 2 次リングに接続する DAC (dual attachment wiring concentrator) あるいは DAS (dual attachment station) の物理ポート。
B FDDI デュアル・リングの発信 1 次リングおよび着信 2 次リングに接続する DAC あるいは DAS の物理ポート。
Master DECbridge 500 デバイスなどの SAS (single attachment station) に接続するワイア・コンセントレータの物理ポートの 1 つ。
Slave ワイア・コンセントレータあるいは他の SAS に接続する SAS の物理ポート。
Unknown 接続されていません。

PMD Type

この物理ポートを接続できる物理メディアのタイプ。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

ANSI Multimode 発光ダイオード (LED) ソースと PIN (P-type intrinsic N-type) 検出器に接続している,低価格の太軸コア・ファイバ。
ANSI Singlemode Type 1 レーザー・ダイオード・ソースとアバランシェ・フォトダイオード (APD) 検出器に接続している,高価格の細軸コア・ファイバ。
ANSI Singlemode Type 2 レーザー・ダイオード・ソースとアバランシェ・フォトダイオード (APD) 検出器に接続している,高価格の細軸コア・ファイバ。
ANSI SONET 同期光ネットワーク

Requested TRT

ANSI MAC パラメータの T_req。 トークン巡回タイマには,この値が必要です。 省略時の値は,8.0 ミリ秒です。

Restricted Token Timeout

この値は,単一の制限付きモード・ダイアログのタイムアウトを定義します。

Ring Purger Enable

True の場合,このリンクはリング・パージャ候補に含まれます。 選択されたリンクはリング・パージャ機能を実行します。

SMT Max Version ID

サポートされる最も高い SMT バージョン ID 値。 値 1 は,SMT Revision 6.2 に相当します。

SMT Min Version ID

サポートされる最も低い SMT バージョン ID 値。 値 1 は,SMT Revision 6.2 に相当します。

SMT Version ID

FDDI の局管理部 (SMT) プロトコルのバージョン番号。

Station ID

局管理部 (SMT) に対する FDDI ネットワーク・インタフェースの 48 ビット ID。 最初の 2 バイトは 0 で,残りのバイトは局の最初の MAC のリンク・アドレス値です。

Station Type

局のタイプ。 このフィールドには次のいずれかの値が入ります。

DAS DAS (dual attachment station)。 1 つあるいは 2 つのリンクと 2 つの物理ポート,タイプ A の 1 つおよびタイプ B の 1 つを持つ局。
SAS SAS (single attachment station)

Valid Transmission Time

FDDI MAC 要素が使用する有効転送時間 (TVX)。 FDDI MAC 要素が有効フレームまたは制限なしのトークンを有効転送時間内で受信しない場合は,リングを初期化します。 省略時の値は,2.621 ミリ秒です。

A.3    トークン・リング・インタフェースの監視

トークン・リングのカウンタおよびその他の属性のリストを表示するには,netstat -I tra0 -s コマンドを実行します。 次に,このコマンドによるシステム出力のサンプルを示します。

tra0 Token ring counters at Thu Mar 24 07:33:00 1993
       82502 seconds since last zeroed
        2230 bytes received
        1704 bytes sent
          34 data blocks received
          20 data blocks sent
         288 multicast bytes received
           8 multicast blocks received
         306 multicast bytes sent
          13 multicast blocks sent
           0 unrecognized frames
           0 unrecognized multicast frames
           0 transmit failures
           0 transmit underrun errors
           1 line errors
           9 internal errors
           4 burst errors
           0 ARI/FCI errors
           0 abort delimiters transmitted
           3 lost frame errors
           0 receive data overruns
           0 frame copied errors
           0 token errors
           9 hard errors
           3 soft errors
           1 adapter resets
           1 signal loss
           5 beacon transmits
           2 ring recoveries
           0 lobe wire faults
           0 removes received
           0 single stations
           0 self test failures
tra0 Token ring and host information:
MAC address:                           00-00-C9-19-4A-F3
Group address:                         00-C0-00-80-00-00
Functional address:                    00-C0-00-00-00-00
Physical drop number:                  0
Upstream neighbor address:             00-00-10-C9-F5-3B
Upstream physical drop number:         0
Transmit access priority:              0
Last major vector:                     Standby monitor present
Ring status:                           No problems detected
Monitor contender:                     Yes
Soft error timer value:                2000 ms
Local ring number:                     0
Reason for transmitting beacon:        No beacon
Reason for receiving beacon:           No beacon
Last beacon upstream neighbor address: 00-00-10-C9-F3-4A
Beacon station physical drop number:   0
Ring speed:                            4Mbps
Early token release:                   False
Open status:                           Open
Token ring chip:                       TMS380C26

A.3.1    トークン・リング・カウンタ

この項では,トークン・リング・カウンタをアルファベット順にリストします。

abort delimiters transmitted

データの送信中に強制終了デリミタが送信された回数。

adapter resets

アダプタがリセットされた回数。

ARI/FCI errors

SMP (standby monitor present) MAC フレームまたは AMP (active monitor present) MAC フレームの番号が受信されて,アドレス認識標識 (ARI) またはフレーム・コピー標識 (FCI) のビットが0にセットされた後に,別の SMP MAC フレームが受信されて ARI および FCI のビットが 0 にセットされた回数。

beacon transmits

送信されたビーコン処理 MAC フレームの数。

burst errors

バースト・エラーが検出された回数。

bytes received

正常に受信したバイト数。

bytes sent

正常に送信したバイト数。

data blocks received

正常に受信したフレーム数。

data blocks sent

正常に送信したフレーム数。

frame copied errors

局を認識するアドレスを持つフレームによって,フレーム・コピー標識 (FCI) がセットされた回数。

hard errors

ストリーム・エラー,周波数エラー,シグナル損失エラー,または内部エラーが検出された回数。

internal errors

回復可能な内部エラーが検出された回数。

line errors

フレームが繰り返じコピーされたか,着信フレーム内のエラー検出標識 (EDI) が 0 になったか,または次のうちのいずれかが発生した回数。

lobe wire faults

ワイヤ障害状態が検出された回数。

lost frame errors

アダプタがデータを送信したが,送信したフレームの終端を受信できなかった回数。

multicast blocks received

マルチキャスト・フレームで正常に受信したフレーム数。

multicast blocks sent

マルチキャスト・フレームで正常に送信したフレーム数。

multicast bytes received

マルチキャスト・フレームで正常に受信したバイト数。

multicast bytes sent

マルチキャスト・フレームで正常に送信したバイト数。

receive data overruns

フレームを受信したが,使用できるバッファ・スペースが局になかった回数。

removes received

リング局削除 MAC フレームを受信した回数。

ring recoveries

リングの回復が発生した回数。

seconds since last zeroed

関連するカウンタの属性が 0 に設定されてからの秒数。

self test failures

セルフ・テストに失敗した回数。

signal loss

リングの破損,ワイヤ・コンセントレータの障害,送信タスクまたは受信タスクの誤動作が検出された回数。

single stations

リング上に局が 1 つしかなかった回数。

soft errors

エラーの MAC フレームが送信された回数。

token errors

アクティブ・モニタが,トークンの送信を必要とするエラー状態を認識した回数。

transmit failures

送信エラーが発生した回数 (送信アンダーランを除く)。

transmit underrun errors

送信アンダーラン・エラーが発生した回数。 これは,フレームの送信中に,転送先いれ先出し (FIFO) バッファが空になったことを示します。

unrecognized frames

データ・リンク・ポートがなかったために,受信ずみの個々にアドレス指定された LLC (logical link control) フレームが破棄された回数。

unrecognized multicast frames

データ・リンク・ポートがなかったために,受信ずみの,マルチキャスト・アドレス指定された LLC フレームが破棄された回数。

A.3.2    トークン・リングおよびホストの情報

この項では,トークン・リングおよびホストの情報をアルファベット順にリストします。

Beacon station physical drop number

ビーコンを送信したアップストリーム側の局の物理的位置。

Early token release

このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

True 局は,フレームの送信を完了すると,トークンを解放します。 省略時の値は,16Mb/s リングです。
False 局は,送信されたフレーム・ヘッダを受信すると,トークンを解放します。 省略時の値は,4 Mb/s リングです。

Functional address

局の機能を示すアドレス。 ローカルで管理され,特定の意味を付与したビットによって定義済みデバイス群を識別するグループ・アドレスです。 デバイスの例を,次に示します。

アクティブ・モニタ C0 00 00 00 00 01
リング・パラメータ・サーバ (RPS) C0 00 00 00 00 02
リング・エラー・モニタ (REM) C0 00 00 00 00 08
構成レポート・サーバ (CRS) C0 00 00 00 00 10
ソース・ルート・ブリッジ (SRB) C0 00 00 00 01 00

Group address

局のグループ・アドレス。

Last beacon upstream neighbor address

ビーコンを送信したアップストリーム局のアドレス。

Last major vector

アダプタが実行する機能。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Active monitor present アクティブ・モニタが,隣接するダウンストリーム側の近隣に,待機モニタ提供 MAC フレームを要求しました。
Beacon アダプタによるビーコン処理に使用します。
Change parameters ネットワーク・マネージャがアダプタ・パラメータを変更しています。
Claim token アダプタによる,モニタ送信権の争奪処理に使用します。
Duplicate address test アダプタが,リング内でアドレスがユニークであることを確認しています。
Initialize ring station リング・パラメータ・サーバが,アダプタ・パラメータを設定しています。
Lobe media test アダプタが,ループバック・パスでワイヤの連続性をテストしています。
Remove ring station ネットワーク・マネージャが,アダプタにリングから脱退するように要求しています。
Report error アダプタが,リング・エラー・モニタにソフト・エラー・イベントを報告しています。
Report monitor error アダプタが,アクティブ・モニタに問題が発生したか,または局アドレスが二重になっている可能性があることを,リング・エラー・モニタに報告しています。
Report new monitor 送信権を取得した後,アクティブ・モニタ・アダプタが,この状態をネットワーク・マネージャに報告しています。
Report ring poll failure アクティブ・モニタが,リング・エラー・モニタにリング・ポール処理の失敗を報告しています。
Report station address アダプタが,局アドレスをネットワーク・マネージャに報告しています。
Report station attachment アダプタが,アタッチメントの状態をネットワーク・マネージャに報告しています。
Report station state アダプタが,自分の状態をネットワーク・マネージャに報告しています。
Report SUA change アダプタが,SUA (stored upstream address)の変更をネットワーク・マネージャに報告しています。
Report transmit forward アダプタが,送信されて取り除かれたフレームをネットワーク・マネージャに報告しています。
Request initialization アダプタが,リング・パラメータ・サーバに操作パラメータを要求しています。
Request station address ネットワーク・マネージャが,局アドレス報告 MAC フレームをアダプタに要求しています。
Request station attachment ネットワーク・マネージャが,局アタッチメント報告 MAC フレームをアダプタに要求しています。
Request station state ネットワーク・マネージャは,局状態報告 MAC フレームをアダプタに要求しています。
Response アダプタが,応答を必要とするフレームに肯定応答を送信しているか,または MAC フレーム内の構文エラーを報告しています。
Ring purge アクティブ・モニタによるリング・パージ処理に使用します。
Standby monitor present アダプタが,アクティブ・モニタ提供 MAC フレームまたは待機モニタ提供 MAC フレームに応答しています。
Transmit forward 転送処理に使用します。

Local ring number

局のローカル・リング番号。

MAC address

局の MAC アドレス。

Monitor contender

局が,モニタ送信権の争奪処理を行っているかどうかを示します。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

No 局は,モニタ送信権の争奪処理を行いません。
Yes 局は,モニタ送信権の争奪処理を行います。

Open status

リング上でのアダプタの状態。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Close アダプタはリング上で作動していません。
Open アダプタはリング上で作動しています。

Physical drop number

局の物理的位置。

Reason for receiving beacon

アダプタがビーコン処理 MAC フレームを受信している理由。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Bit streaming アダプタが,モニタ送信権争奪送信モードでトークン請求 MAC フレームを受信する前に,モニタ送信権争奪タイムアウトが発生しました。
Contention streaming アダプタが,モニタ送信権争奪モード (送信または受信) で 1 つ以上のトークン請求 MAC フレームを受信している間に,モニタ送信権争奪タイムアウトが発生しました。
No beacon アダプタは,ビーコン処理 MAC フレームを受信していません。
Signal loss アダプタは,シグナルの損失を検出しました。

Reason for transmitting beacon

アダプタがビーコン処理 MAC フレームを送信する理由。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Bit streaming アダプタが,モニタ送信権争奪送信モードでトークン請求 MAC フレームを受信している間に,モニタ送信権争奪タイムアウトが発生しました。
Contention streaming アダプタが,モニタ送信権争奪モード (送信または受信) でトークン請求MACフレームを 1 つまたは複数受信している間に,モニタ送信権争奪タイムアウトが発生しました。
No beacon アダプタは,ビーコン処理 MAC フレームを送信していません。
Signal loss アダプタは,リング上でシグナルの損失を検出しました。

Ring speed

リングの速度: 4Mb/s または 16Mb/s。

Ring status

アダプタがドライバに報告した状態。 このフィールドには,次の値のうちいずれか 1 つが入ります。

Auto removal error アダプタが,ローブ・ラップ・テストに失敗し,リングから脱退します。
Counter overflow アダプタのエラー・カウンタのうちの 1 つが最大値を超えています。
Hard error アダプタが,ビーコン処理フレームをリングに送信しているか,またはリングからビーコン処理フレームを受信しています。
Lobe wire fault アダプタが,アダプタとワイヤ・コンセントレータを接続するケーブルで,開放回路または短絡を検出しました。
No problems detected リングが正常に作動しています。
Remove received アダプタが,リング局脱退の MAC フレーム要求を受信し,リングから脱退しました。
Ring recovery アダプタが,リング上のトークン請求 MAC フレームを観察しています。
Signal loss アダプタが,リング上でシグナルの損失を検出しました。
Single station アダプタが,リング上で自分だけが唯一の局であることを検知しました。
Soft error アダプタが,エラー報告 MAC フレームを送信しました。
Transmit beacon アダプタが,リング上でビーコン処理フレームを送信しています。

Soft error timer value

アダプタが,ソフト・エラーを検出してからエラー報告 MAC フレームをリング・エラー・モニタに送信するまでの経過時間 (ミリ秒)。

Token ring chip

送信する局が使用したチップのタイプ。

Transmit access priority

この局がリングにアクセスできる優先順位レベル。 このフィールドには,0 (最低の優先順位) 〜 7 (最高の優先順位) の値が入ります。

Upstream neighbor address

アップストリーム側の局のアドレス。

Upstream physical drop number

アップストリーム側の局の位置。