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HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル (下巻)


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指定されたファイルから書式設定された入力を実行し,その入力を書式指定に従って解釈します。

形式

#include <stdio.h>

int fscanf (FILE *file_ptr, const char *format_spec, ...);


引数



file_ptr

入力テキストを提供するファイルを指すポインタ。

format_spec

書式指定を格納した文字列を指すポインタ。変換文字の詳細については,『HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル(上巻)』第 2 章を参照してください。

...

省略可能な式であり,この式の結果は書式指定に指定した変換指定に対応します。

変換指定を指定しない場合は,入力ポインタを省略できます。変換指定を指定する場合は,関数呼び出しに変換指定と正確に同じ数の入力ポインタを指定する必要があります。変換指定は入力ポインタの型と一致しなければなりません。

変換指定は左から右への順に入力ソースに対応付けられます。入力ポインタの数の方が多い場合は,超過するポインタは無視されます。


説明

次の例は変換指定を示しています。

#include <stdio.h> 
 
main () 
{ 
   int   temp, temp2; 
 
   fscanf(stdin, "%d %d", &temp, &temp2); 
   printf("The answers are %d, and %d.", temp, temp2); 
} 

stdinによって指定されるファイルに次の内容が格納されているとします。

4 17 

この例の変換指定は次の結果を生成します。

The answers are 4, and 17.

書式指定と入力ポインタの詳細については,『HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル(上巻)』第 2 章を参照してください。


戻り値

x 正しく照合され,代入された入力項目の数。
EOF ファイルの終端 (EOF) が検出されたか,読み込みエラーが発生したことを示します。読み込みエラーが発生した場合は, errno は次のいずれかに設定されます。

  • EILSEQ---不正な文字が検出されました。

  • EVMSERR---変換不可能な OpenVMS エラー。 vaxc$errno には OpenVMS エラー・コードが格納されます。これはオーバフローのために数値への変換に失敗したことを示します。

I/O サブシステムからエラーが返された場合,この関数は errno を次の値に設定することがあります。

  • EBADF---ファイル記述子が不正です。

  • EIO---I/O エラー。

  • ENXIO---デバイスが存在しません。

  • EPIPE---パイプが壊れています。

  • EVMSERR---変換不可能な OpenVMS エラー。 vaxc$errno には OpenVMS エラー・コードが格納されます。これは,対応する C エラー・コードが定義されていない I/O エラーが発生したことを示します。


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