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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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目次
まえがき
第 1 章:日本語 EVE 概要
第 2 章:日本語EVEの拡張機能
第 3 章:DECwindows で起動する日本語 EVE
第 4 章:日本語 EVE コマンド・ディクショナリ
コマンド一覧
付録 A :定義済みキー一覧表
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日本語 EVE リファレンス・マニュアル


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形式

SET TABS {AT integer1 [integer2...]}
{EVERY integer}
{INSERT}
{INVISIBLE}
{MOVEMENT}
{SPACES}
{VISIBLE}


パラメータ



AT integer1 [integer2...]

現在のバッファにタブ・ストップを設定するカラム。新しいタブ・ストップはバッファに存在するすべてのタブ文字に適用されます。値は小さい順に入力し,各値はスペースで区切ります。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。

EVERY integer

現在のバッファですべてのタブ・ストップを等間隔に設定します。新しいタブ・ストップはバッファの既存のすべてのタブ文字に適用されます。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。省略時の設定は EVERY 8 です(つまり,タブ・ストップはカラム 9,17,25,33 などに設定されます)。

INSERT

省略時の設定。[ Tab ] を使用すると,タブ文字が挿入され,カーソルとその行の既存のテキストは次のタブ・ストップに移動されます。設定はすべてのバッファに適用されます。

MOVEMENT

[ Tab ] を指定すると,カーソルは次のタブ・ストップに移動しますが,何も挿入されません。カーソルは現在の行から移動せず,バウンド・カーソルに設定されている場合でも,バッファの使用されていない部分にカーソルを移動できます。この設定はすべてのバッファに適用されます。この機能は,表やリストなどのようにタブによって揃えられたテキストの内部を移動するときに役立ちます。

SPACES

[ Tab ] を使用すると,タブ文字ではなく,適切な数のスペースが挿入され,カーソルとその行の既存のテキストは次のタブ・ストップに移動されます。この設定はすべてのバッファに適用されますが,既存のタブには影響を与えません。たとえば,タブ文字がスペースに変換されることはありません。プリンタやディスプレイに対してどのようなタブ・ストップを設定している場合でも,スペースは同じであるため,この機能は異なる装置でプリントまたは表示されるテキストを編集するときに役立ちます。

VISIBLE

タブ文字を表示します。タブ文字は次のような小さい   HT(水平タブ) として表示されます。

この設定はすべてのバッファに適用されます。タブの表示は編集を便利にしますが,テキストをプリントする際に,タブ文字が表示される方法には影響を与えません。

INVISIBLE

省略時の設定。タブ文字を表示しません。タブはスペースとして表示されます。この設定はすべてのバッファに適用されます。

各コマンドに1つのキーワードだけを指定できます。キーワードを指定しなかった場合には,日本語 EVE はキーワードを要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,キーワードを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。


説明

バッファのタブ・ストップ( AT または EVERY ),タブ・モード( INSERTMOVEMENTSPACES ),編集中のタブ文字の表示方法 ( INVISIBLE または VISIBLE) を設定します。

タブ・ストップはバッファ固有の設定であり,各バッファに対して異なるタブ・ストップを設定できます。タブ・ストップを変更すると,バッファの既存のタブ文字に影響があります。バッファの現在のタブ・ストップを確認する場合には,SHOW コマンドを使用します。

すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定のタブ・ストップを使用する場合には,SET TABS AT コマンドまたは SET TABS EVERY コマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語 EVE を起動すると,指定した設定はメイン (または最初) バッファと $DEFAULTS$ という名前の日本語 EVE システム・バッファに適用されます。したがって,ユーザが作成する各バッファは同じタブ・ストップになります。

タブ・モードはグローバル設定であり,日本語 EVE のすべてのバッファに適用されます。INSERTSPACESMOVEMENT のいずれかを指定しても,異なるモードで入力した既存のタブには影響ありません。たとえば,SET TABS SPACES コマンドはタブ文字をスペースに変換しません。すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して,特定のタブ・モードを使用する場合には,関連する SET TABS コマンドを日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルに登録します。

指定したときと異なるタブ・ストップを設定したプリンタやターミナルでは,タブ文字によって揃えたテキストの書式は,編集中と同じになりません。


次の例はタブ・ストップとタブ・モードの設定方法を示しています。

  1. Command: SET TABS AT 6 11 20 36
    


    現在のバッファの指定されたカラムにタブ・ストップを設定します。これはバッファ内の既存のすべてのタブ文字を変更します。

  2. Command: SET TABS EVERY 10
    Command: SET TABS MOVEMENT
    

    現在のバッファでタブ・ストップを10カラムおきに設定し(11,21,31 など),バッファ内の既存のすべてのタブ文字を変更し,何も挿入せずに,カーソルを次のタブ・ストップに移動するようにタブ・モードを設定します。したがって, [ Tab ] を押すと,カーソルは次のタブ・ストップまで最大10カラム移動します。

  3. Command: SET TABS SPACES
    Command: SET TABS VISIBLE
    


    タブ文字ではなく,スペースを挿入するように TAB 機能を設定し,既存のタブ文字を表示します。


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