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キーボードおよびマウスのキー割り当て

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A キーボードおよびマウスのキー割り当て

この付録では,DECwindows Motifのキーボード・キー割り当て一覧,DEC の3ボタン・マウスのマウス・キー割り当て一覧,ウィンドウ・メニューおよび編集メニューの標準アクセレレータ( メニュー項目のキーボード・ キー割り当て)について説明します。

メニューは垂直方向,メニュー・バーは水平方向であると仮定して説明します。

それぞれの例は,最も一般的なキーの使用について示したもので,すべてを網羅しているわけではありません。

Motifではキーの組合せをプラス記号(+)で表しています(たとえばAlt+F5) 。通常,DECではキーの組合せにスラッシュ(/)を使用していますが, 本章ではすべての表でプラス記号を使用します。

A.1 キーボード・キー割り当て

本章の表に記載されているキー割り当ては,DECのLK401キーボードとDEC のPC型キーボート(LK443とLK444モデルを含む)のものです。 DECwindowsのアプリケーションではLK401モデルとほぼ同じDECのLK201 キーボードを使用することもできます。LK201とLK 401の相違点を表 A-1 に示します。

表 A-1 LK201とLK401の相違点

LK201 LK401
Compose characterキー Altキー2つとCompose characterキー2つがそれぞれスペース・バーの両側に1ずつある。
Prev Screen Prev
Next Screen Next

Motifは,その他の多数のキーボードのキー割り当てをサポートしています。 これらのキー割り当てについての詳しい説明は,『OSF/Motifスタイル・ ガイド』を参照してください。

キーボード・キー割り当てに関する一般的な概念は,次のとおりです。

表 A-2にDECwindows Motifキー割り当ての修飾キーを示します。

表 A-2 DECwindows Motifキーボード・キー割り当ての修飾キー

Motif名 LK401のキー 使用例
MShift Shift 修飾キー

KUp,KDown,KLeft,KRight,KBeginLine,KEndLine,KBeginData, KEndDataと同時に使用すると,移動操作を実行し選択範囲を拡張する。

MCtrl Ctrl 修飾キー

MCtrl修飾キー(Ctrlキー)を使用するキーボード・キー割り当ては,通常MCtrl 修飾キーを使用しない同じキー・キー割り当てよりも処理順位が上位である。 たとえば,行の先頭に移動したい場合はAlt+←を押し, ファイルの先頭に移動したい場合はCtrl+Alt+← を押す。

MAlt Alt 修飾キー

表 A-3に,DECwindows Motif 用の一般的なキーボード・ キー割り当てを示します。

表 A-3 一般的なキー割り当て

Motif名 LK401のキー 用途
KEnter Return 複数行のテキスト入力フィールドでキャリッジ・リターンを挿入。

起動でも使用。KActivateを参照。

KHelp Help 位置カーソルも含めた制御に関するコンテキスト依存ヘルプを起動。
KCancel F11 ウィンドウの移動, ウィンドウのサイズ変更,メニューの使用などのマウス移動操作の取消。

メニューの取消。

ダイアログ・ボックスの取消。

KTab Tab 複数行のテキスト入力フィールドにタブ文字を挿入。

フィールド移動でも使用。KNextField,KPrevFieldを参照。

KBackTab Shift+Tab フィールド移動に使用。KPrevField を参照。
KSpace スペース・バー テキストの入力フィールドに空白を挿入。

選択でも使用。KSelectを参照。

KBackSpace Delete テキストでは, 選択した文字をすべて削除。その他の場合はカーソルの直前の文字を削除。

取消でも使用。KUndoを参照。

KUp メニュー,複数行のテキスト・フィールド,リスト・ ボックス,その他のスクロール可能な制御ボタン類で上方に移動。

タブ・グループ内の制御ボタン間を上方に移動。

KDown メニュー,複数行のテキスト・ フィールド,リスト・ボックス,その他のスクロール可能な制御ボタン類で下方に移動。

タブ・グループ内の制御ボタン間を下方に移動。

KLeft テキスト・フィールド内およびその他のスクロール可能な制御ボタン類で左方向に移動。

タブ・グループ内の制御ボタン間を左方向に移動。

メニュー移動でも使用。

KRight テキスト・フィールド内およびその他のスクロール可能な制御ボタン類で右方向に移動。

タブ・グループ内の制御ボタン間を右方向に移動。

メニュー移動でも使用。プルダウン・メニューでは,KPrevMenuとして作動。KNextMenu を参照。

KPageUp Prev 複数行のテキスト・フィールド,リスト・ ボックス,その他のスクロール可能な制御ボタン類で上方向にスクロール。
KPageDown Next 複数行のテキスト・フィールド, リスト・ボックス,その他のスクロール可能な制御ボタン類で下方向にスクロール。
KDelete Shift+Delete テキストでは,選択した文字をすべて削除。 その他の場合はカーソルの直後の文字を削除。

その他の制御ボタン類では,選択した項目を削除。

表 A-4に,DECwindows Motif の一般的な移動のためのキーボード・ キー割り当てを示します。

表 A-4 一般的な移動のためのキー割り当て

Motif名 LK401のキー 用途
KBeginLine Alt+← テキスト・フィールドの行の先頭に移動。リスト・ ボックスまたはその他のスクロール可能な制御ボタン類では,最初の項目に移動。
KEndLine Alt+→ テキスト・フィールドの行の終わりに移動。リスト・ ボックスまたはその他のスクロール可能な制御ボタン類では, 最後の項目に移動。
KBeginData Ctrl+Alt+← テキスト・フィールド, リスト・ボックスまたはその他のスクロール可能な制御ボタン類の最初に移動。
KEndData Ctrl+Alt+→ テキスト・フィールド, リスト・ボックスまたはその他のスクロール可能な制御ボタン類の最後に移動。
KPageLeft Ctrl+Prev テキスト・フィールド,リスト・ボックスまたはその他のスクロール可能な制御ボタン類で, 左方向にスクロール。
KPageRight Ctrl+ Next テキスト・ フィールド,リスト・ボックスまたはその他のスクロール可能な制御ボタン類で, 右方向にスクロール。
KNextField Tab Ctrl+Tab 位置カーソルを,ダイアログ・ボックス内の次の基本制御ボタン類またはタブ・ グループに移動。枠付きウィンドウ内の, ある枠から次の枠へ位置カーソルを移動。
KPrevField Shift+Tab Shift+Ctrl+Tab 位置カーソルを,ダイアログ・ボックス内の前の制御ボタン類またはタブ・ グループに移動。枠付きウィンドウ内の, ある枠から前の枠へ位置カーソルを移動(Tabキーと逆の順序) 。

表 A-5に,DECwindows Motif におけるメニューの移動のためのキーボード・ キー割り当てを示します。

表 A-5 メニュー移動用キー割り当て

Motif名 LK401のキー 用途
KMenuBar F10 位置カーソルをメニュー・バーに移動。位置カーソルがすでにメニュー・ バーにある場合,またはプルダウン・メニューにある場合は, クライアント領域に戻す。
KMenu Shift+F10 ポップアップ・ メニューを表示。位置カーソルがすでにプルダウン・メニューにある場合は, このメニューを取り消す。

表 A-6に,DECwindows Motif におけるテキストの移動のためのキーボード・ キー割り当てを示します。

表 A-6 テキスト移動用キー割り当て

Motif名 LK401のキー 用途
KPrevWord Ctrl+← テキスト・フィールドの直前の語に移動。
KNextWord Ctrl+→ テキスト・フィールドの直後の語に移動。
KPrevPara Ctrl+↑ 複数行のテキスト・ フィールドでは,直前のパラグラフに移動。オプション機能。
KNextPara Ctrl+↓ 複数行のテキスト・フィールドでは,直後のパラグラフに移動。 オプション機能。
KEraseEndLine Ctrl+Remove 最終行まで消去。オプション機能。

表 A-7に,DECwindows Motif におけるウィンドウ移動用のキーボード・ キー割り当てを示します。

表 A-7 ウィンドウ移動用キー割り当て

Motif名 LK401のキー PC型のキー 用途
KWindowMenu Shift+F11 Shift+F11 ウィンドウ・メニューを表示。
KNextWindow Alt+Tab Alt+Tab 実行中のウィンドウ・ファミリーに含まれない,次のウィンドウに移動。
KPrevWindow Shift+Alt+Tab Shift+Alt+Tab 実行中のウィンドウ・ファミリーに含まれない, 前のウィンドウに移動。
KNextFamilyWindow Alt+F6 Alt+F6 ウィンドウ・ファミリー内の次のウィンドウに移動。
KPrevFamilyWindow Shift+Alt+F6 Shift+Alt+F6 ウィンドウ・ファミリー内の前のウィンドウに移動。

表 A-8に,DECwindows Motif における画面オブジェクトの起動のためのキーボード・ キー割り当てを示します。

表 A-8 起動および編集用キー割り当て

Motif名 LK401のキー PC型のキー 用途
KActivate Return
Ctrl+Return
Enter
Enter 移動を終了またはウィンドウをサイズ変更。

プルダウン,ポップアップ,およびオプション・メニューで,メニュー項目を選択。

ダイアログ・ボックスで,位置カーソルがプッシュ・ボタン・フィールドまたはオプション・ メニュー内になければ,省略時のプッシュ・ボタンを起動。

ダイアログ・ボックスで,位置カーソルがプッシュ・ボタン・フィールドにあれば, その位置カーソルのあるプッシュ・ボタンを起動。

位置カーソルが複数行のテキスト入力フィールドにある場合は, Returnでキャリッジ・リターンを挿入。省略時のプッシュ・ボタンを起動する際には,Ctrl-Return を使用する。

KUndo Alt+<x| Alt+Backspace オプション機能。直前の操作の実行の取消。
KSelect Select
スペース・バー
Ctrl+スペース・バー
スペース・バー プッシュ・ボタン,チェック・ボタン(オンまたはオフを指定する) ,およびオプション・メニューを起動。

オフになっているラジオ・ボタンを起動(オンに)する。一組のラジオ・ボタンのすべてをオフにすることが可能な場合は, オンになっているラジオ・ ボタンをすべてオフにする。一組のラジオ・ボタンのいずれか1つをオンにしておかなければならない場合は, ラジオ・ボタンはオフにしない。

リスト・ボックス内の項目選択が可能。KSelectの後に移動操作を行うと, 範囲選択が行われる。テキスト入力フィールドに対してはCtrl+スペース・ バーを使用する。

KExtend Shift+Select
Shift+Ctrl+スペース・バー
Shift+Ctrl+スペース・バー 追加モードでは,KSelectと入力して別の位置へナビゲートし, さらにKExtendと入力して拡張した範囲内のすべての項目を選択することができる。
KReselect Ctrl+Shift+スペース・バー
Ctrl+Shift+Select
Ctrl+Shift+スペース・バー オプション機能。前の選択を復元。
KSelectAll Ctrl+スラッシュ(/) Ctrl+スラッシュ(/) テキスト入力フィールド,リスト・ボックス,グラフィック・ キャンバスなどの制御ボタン類のすべての要素を選択。
KDeselectAll Ctrl+バックスラッシュ(\) Ctrl+バックスラッシュ(\) テキスト入力フィールド,リスト・ボックス,グラフィック・ キャンバスなどの制御ボタン類のすべての要素の選択を解除する。
KCut Remove(Shift+Delete) Shift+Delete 選択したオブジェクトをクリップボードに切抜く。
KCopy Ctrl+Insert Here Ctrl+Insert 選択したオブジェクトをクリップボードに複写。
KPaste Shift+Insert Here Shift+Insert クリップボードのオブジェクトを貼付ける。
KAddMode Shift+F8 Shift+F8 通常モードと追加モードの切り換え。通常モードは省略時の状態で, キーボードからの範囲選択のみ可能である。追加モードでは不連続な選択も可能である。
KRestore Ctrl+Shift+Insert Here Ctrl+Shift+Insert テキストを編集前の状態に復元。

A.2 マウス・キー割り当て

DECの3ボタン・マウスのキー割り当てを表 A-9 に示します。Motifは1ボタン・マウスおよび2ボタン・マウス用のキー割り当てもサポートしています。

表 A-9 DECwindows Motifのマウス・キー割り当て(3ボタン・マウス)

Motif名 マウス・キー割り当て 用途
BSelect MB1 位置カーソルの設定に使用。選択や起動にも使用。
BDrag MB2 オブジェクトの移動,複写,およびドラッグに使用。
BCustom MB3 アプリケーションで定義した操作に使用。MB3はポップアップ・ メニュー用に使用されることが多い。BMenuを参照。
BMenu MB3 ポップアップ・ メニューに使用。
BExtend Shift+MB1 選択範囲を拡張。
BToggle Ctrl+MB1 範囲内の項目間の切り換え。
BPrimaryPaste MB2 選択したオブジェクトをポインタのある位置へ切抜きまたは複写。 オブジェクトを切り抜くか複写するかによって, また,移動先によって操作は異なる。
BPrimaryCopy Ctrl+MB2 選択したオブジェクトをポインタのある位置へ複写。
BPrimaryCut Alt+MB2 選択したオブジェクトをポインタのある位置へ切抜く( 移動する)。
BQuickPaste MB2 2番目の選択を移動先カーソルの位置へ切抜くまたは複写する。
BQuickCopy Ctrl+Shift+MB2 2番目の選択を移動先カーソルの位置へ複写。
BQuickCut Alt+Shift+MB2 2番目の選択を移動先カーソルの位置へ切抜く。

A.3 標準アクセレレータ

アクセレレータは,メニューと同等の機能をもつキーボード・キー割り当てです。 ウィンドウ・メニューと「編集」メニューのいずれかには標準アクセレレータが表示されます。

表 A-10は,ウィンドウ・ メニュー用のOSF/Motif 標準アクセレレータの一覧です。これらのアクセレレータは, 『OSF/Motifスタイル・ガイド』にも記載されています。

表 A-10 ウィンドウ・メニュー用Motifアクセレレータ

ウィンドウ・メニュー機能 アクセレレータ
復元 Alt+F5 (Alt+F5) Alt+F5
移動 Alt+F7 (Alt+F7) Alt+F7
サイズ Alt+F8 (Alt+F8) Alt+F8
最小化 Alt+F9 (Alt+F9) Alt+F9
最大化 Alt+10 (Alt+F10) Alt+F10
奥へ Alt+F3 (Alt+F3) Alt+F3
クローズ Alt+F4 (Alt+F3) Alt+F4

表 A-11は,DECが「ファイル」メニューと共に使用することを勧めるアクセレレータの一覧です。 「ファイル」メニュー用のアクセレレータはDEC が提案するものですが,「編集」メニュー用のアクセレレータはMotif が定義しています。

表 A-11 「ファイル」メニュー用に提案されるアクセレレータ

「ファイル」メニュー機能 アクセレレータ
新規 Ctrl+N
オープン Ctrl+O
保管 Ctrl+S
印刷... Ctrl+P
クローズ Ctrl+C
終了 Ctrl+E

表 A-12は,「編集」メニュー用のOSF /Motif標準アクセレレータの一覧です。これらのアクセレレータは,『OSF/Motifスタイル・ ガイド』にも記載されています。

表 A-12 「編集」メニュー用Motifアクセレレータ

「編集」メニュー機能 LK401アクセレレータ PC型アクセレレータ
取消 Alt+delete_key Alt+BackSpace
切抜き Shift+Remove Shift+Delete
複写 Ctrl+Insert Here Ctrl+Insert
貼付け Shift+Insert Here Shift+Insert


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