日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス OpenVMS製品情報
≫  お問い合わせ


OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
ライブラリ

タイトル
目次
まえがき
第 1 章:日本語OpenVMSの概要
第 2 章:漢字ターミナルの設定
第 3 章:ESC/Pプリンタによる印刷
第 4 章:使用可能な文字
第 5 章:日本語の入力
第 6 章:日本語ファイル名サポート
第 7 章:こんな時どうする
第 8 章:各ハードウェア・バージョンの違い
第 9 章:マニュアル
索引
PDF
OpenVMS ホーム
日本語 HP OpenVMS

日本語 HP OpenVMS
概説書


目次 索引



DEC 漢字 1983 年版の漢字 ROM を持つ LN03, DEClaser 2300 および DEClaser 2400 は KANJIGEN ユーティリティによる設定を行う必 要はありません。 DEC 漢字 1978 年版の漢字 ROM を持つ LN03 に対しては KANJIGEN ユーティリティで使用する漢字コードの設定が必要です。詳しくは,後述の「DEC 漢字 1978 年版漢字ターミナルの追加設定」の項をご覧ください。

  注意
プリンタの設定は”オンデマンド・ローディングなし”になっていなければなりません。

以下の例を参考にして設定してください。


$ SET TERMINAL TTA0:/DEVICE=LN03 - 
      /HOSTSYNCH/NOWRAP/WIDTH=511/PAGE=0/PERMANENT 
$ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN   ! DEC 漢字 1978 年版 
KANJIGEN> SET TTA0:/NOFONT/KCODE_TYPE=DEC78 ! LN03 以外の 
KANJIGEN> EXIT     ! プリンタでは不要 
$ SET DEVICE TTA0:/SPOOLED 
$ DEFINE/FORM LN03_FORM 03 /MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0) - 
      /NOTRUNCATE/NOWRAP/STOCK=DEFAULT/WIDTH=80/LENGTH=66 
$ INITIALIZE/QUEUE/START/TERMINAL/FORM=LN03_FORM - 
      /ON=TTA0:/DEFAULT=(FORM=LN03_FORM) JSY$PRINT 

この場合,以下の点に注意してください。

  • フォーム名,フォーム番号は未使用の名前と番号を割り当てる。

  • フォームの MARGIN の TOP,BOTTOM,LEFT は 0 にする。

  • フォームの属性には /NOTRUNCATE,/NOWRAP を付ける。



2.4 DEC 漢字 1978 年版漢字ターミナルの追加設定

1978 年版漢字ターミナルは,日本語ユーティリティが使用する 8 区の罫線コードを出力できません。 8 区の罫線を出力するには, KANJIGEN ユーティリティで以下の例のように設定してください。

    $ RUN JSY$SYSTEM:KANJIGEN 
 
    KANJIGEN> SET ターミナル名/KCODE_TYPE=DEC78    
 
    KANJIGEN> EXIT 

このように設定すると,出力時に 8 区の罫線コードは, DEC 漢字 1978 年版の拡張 94 区の罫線コードに変換されますから,これまでどおり罫線を使用できます。漢字ターミナル以外の場合,および漢字ターミナルをカナ・モードで使用する場合には, "/KCODE_TYPE=DEC78" には 設定しないで ください。

2.5 KANJITERM.COM

JSY$SYSTEM:KANJITERM.COM は SYLOGIN.COM,LOGIN.COM などから使用できるコマンド・プロシージャです。 このコマンド・プロシージャはログインしたビデオ・ターミナルが以下のことをターミナルに問合せ,ビデオ・ターミナルの場合のみ KANJIGEN ユーティリティの SET コマンドを実行します。

  • 漢字ターミナル(VT282,VT284,VT286,VT382)かどうか

  • 漢字ターミナルの持つ漢字 ROMがDEC 漢字 1983 年版か 1978 年版か

したがって,ターミナルを持たないバッチ・ジョブでは KANJITERM.COM は使用できません。

SET コマンドで必ず指定したい修飾子 ( たとえば /PRELOAD など)がある場合はパラメータ (P1) で指定します。


     LOGIN.COM などで 
 
       $ 
       $ @JSY$SYSTEM:KANJITERM 
       $ 
     とします。 
 
     拡張漢字 94 区の罫線をプリロードする場合は, 
     パラメータに"/PRELOAD"をつけて 
 
       $ 
       $ @JSY$SYSTEM:KANJITERM  "/PRELOAD" 
       $ 
     とします。 



漢字ターミナルの初期設定をシステム起動時に行う場合は,
JSY$SYSTEM:KANJIUP.COM をお持ちの機器構成に合わせて変更してください。このプロシージャは,システムのブート時に
SYS$STARTUP:JSY$STARTUP.COM の中で実行されます。

2.7 その他の設定

日本語 OpenVMS をさらに使いやすくするために,以下のような設定もできます。

  • DCL$PATH の設定
    DCL の自動フォーリン・コマンド(パス)の機能を利用して JSY$SYSTEM に提供されている KANJIGEN などのユーティリティを,シンボル定義することなく起動することができます。たとえば,次のような論理名を SYS$MANAGER:SYLOGIN.COM または各ユーザの LOGIN.COM で定義します。

    $ DEFINE DCL$PATH SYS$SYSTEM,JSY$SYSTEM,SYS$LOGIN,SYS$DISK:[]    
    


    これにより,DCL$PATH で参照されるディレクトリ・パスに存在する実行イメージやコマンド・プロシージャのファイル名のみを入力するだけで,次のように日本語 OpenVMS のユーティリティを起動できます。

    1. KANJIGEN の起動

      $ KANJIGEN    
      

    2. 日本語ヘルプ・メッセージへの切り替え

      $ JSY$SWITCH JAPANESE    
      


    DCL$PATH は日本語 OpenVMS V6.2 以上で利用できます。


目次 索引

© 2012 Hewlett-Packard Development Company, L.P.