この項では,ターミナル・サーバあるいは RapidPrint ベースのキューを構成するために,キュー・スタートアップ・ファイルあるいはシステム・スタートアップ・ファイルに記述するコマンドについて説明します。
- キューのデフォルト・フォームを定義します。 
例:
 $ DEFINE/FORM ESCJ_DEFAULT 1 -
    /NOTRUNCATE/WIDTH=174/MARGIN=BOTTOM=0/STOCK=DEFAULT -
    /DESCRIPTION="ESCP Trans default"
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この例では,ESCJ_DEFAULT はフォーム名で,1 はフォーム番号です。 
形式:
 $ DEFINE/FORM form-name form-number - 
    /WIDTH=174/MARGIN=BOTTOM=0/STOCK=DEFAULT - 
    /DESCRIPTION=string
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プリンタ・キューには,デフォルトのフォーム定義が必要です。 OpenVMS では,各フォームは名前と番号を持っています。フォーム番号を付ける簡便な方法は,使用可能な最も小さいフォーム番号を選ぶことです。 
すでに使用しているフォーム番号を表示するには,次のコマンドを使用します。
$ SHOW QUEUE/FORM
 
Form name    Number  Description 
---------    ------- ------------------------------------------ 
 
DEFAULT         0     System-defined default 
 
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 - OpenVMS LAT ポートの属性を設定します。
 $ SET TERMINAL/NOBROADCAST/EIGHT/PASTHRU/PERMANENT LTA9999:
 
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この例で,LTA9999 は OpenVMS LAT ポート名です。 
形式:
 $ SET TERMINAL/NOBROADCAST/EIGHT/PASTHRU/PERMANENT OpenVMS-port-name
 
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 - プリント・キューを初期化および起動します。 
例:
$ INITIALIZE/QUEUE ESCJPR2/START -
   /PROCESSOR=ESCJ$LATSYM -
   /FORM_MOUNTED=ESCJ_DEFAULT -
   /ON=LTA9999:
 
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この例では,
ESCJPR2 はキュー名です。
ESCJ_DEFAULT はフォーム名です。
LTA9999 はOpenVMS LAT ポート名です。
形式:
 $ INITIALIZE/QUEUE queue-name/START - 
    /PROCESSOR=ESCJ$LATSYM - 
    /FORM_MOUNTED=form-name - 
    /ON=openvms-port-name
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INITIALIZE/QUEUE コマンドは,キューがまだ存在していない場合はこれを作成し,キューに名前を付け,その他プロセッサ,マウント・フォーム,ポートなどの必要なものをキューに設定します。
 - キューについての説明を記述します。 
次の例では,ESCJPR2 がキュー名で,LAT_0040AF271155 が設定しようとしているノード名です。 
例:
 $ SET QUEUE ESCJPR2 -
    /DESCRIPTION="Gerry's Printer LAT_0040AF271155"
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形式:
 $ SET QUEUE queue-name/DESCRIPTION=string
 
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SET QUEUE コマンドはキューの属性を変更します。/DESCRIPTION 修飾子には,キューについての情報を記述するための最大 255 文字までの文字列を指定します。
 - キューのデフォルトのジョブ・セパレータおよびフォーム・オプションを設定します。 
例:
 $ SET QUEUE ESCJPR2 -
    /DEFAULT=(NOFEED,FORM=ESCJ_DEFAULT)
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この例では,ESCJPR2 はキュー名で,ESCJ_DEFAULT はフォーム名です。 
形式:
 $ SET QUEUE queue-name - 
    /DEFAULT=(option,NOFEED,FORM=form-name) 
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- SET QUEUE コマンドはキューの属性を変更します。/DEFAULT 修飾子は, PRINT コマンドの特定のオプションのデフォルト値を設定します。デフォルト値は,オプションのリストで指定します。
 - NOFEED は,プリンタの印字位置がフォームのボトム・マージンに来た場合に,キュー・プロセッサが自動的にフォーム・フィード文字を送信しないようにします。 FORM オプションは,特定のフォームを指定しないでジョブが出力された場合のデフォルト・フォームを指定します。オプションについての詳細は,『OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照してください。
 
 
これで,キュー名を PRINT コマンドで使用できるようになりました。たとえば,次のコマンドは ESCJPR2 にファイルを送信します。