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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMSマニュアル
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第1章:インストールに関する注意事項
第2章:関連製品に関する注意事項
第3章:一般ユーザ向けの注意事項
第4章:システム管理に関する注意事項
第5章:プログラミングに関する注意事項
第6章:ハードウェアに関する注意事項
付録A:インターロックされたメモリ命令の使用
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HP OpenVMS
V8.4 リリース・ノート【翻訳版】


目次 索引

第 2 章
OpenVMS の関連製品に関する注意事項

この章では,OpenVMS 関連製品について説明します。関連製品のインストール/アップグレードに特に関連する事項については, 第 1 章 を参照してください。

コンパイラ,リンカ,ランタイム・ライブラリ・ルーチンの使用に関する注意事項については, 第 5 章 を参照してください。

2.1 関連製品のサポート

関連製品のサポートに関する詳細については, Software Public Rollout Reports for OpenVMSを参照してください。

Software Public Rollout Reports for OpenVMS には, OpenVMS Alpha および OpenVMS VAX 用の Software Products Library キット (CD-ROM),および OpenVMS Integrity 用の Layered Product Library キット (DVD) で提供されている弊社のソフトウェア製品の情報が記載されています。

レポートには製品名とバージョン,製品をサポートするのに必要なオペレーティング・システムのバージョン,製品のボリューム出荷日が示されています。レポートの情報は今後も追加され,変更される可能性があります。レポートは公開され,毎月更新されます。レポートの情報はたえず変化するので,リリース・ノートには含まれません。

2.1.1 HP BASIC for OpenVMS

OpenVMS Version 7.3-2 およびそれ以降の変更により, V1.5A より前のバージョンの BASIC では,インストール中に BASIC$STARLET ライブラリ・ファイルを作成できません。

STARLET ライブラリ・ファイルの構築を要求しなければ,以前のバージョンの BASIC を OpenVMS Version 7.3-2 およびそれ以降の上にインストールすることができます。また,以前にインストールされた BASIC コンパイラと,以前に作成された STARLET ライブラリ・ファイルは,古い OpenVMS システムを Version 7.3-2 およびそれ以降にアップグレードした後も動作します。

OpenVMS Version 7.3-2 およびそれ以降で動作しないのは, BASIC$STARLET ライブラリ・ファイルの作成だけです。 BASIC V1.5A キットには, STARLET ライブラリ・ファイルを OpenVMS Version 7.3-2 およびそれ以降上で正しく構築する拡張インストール・プロシージャが含まれています。

BASIC V1.6 は,最新のコンソリデーテッド・レイヤード・プロダクト CD で入手できます。

2.2 HP TCP/IP Services for OpenVMS

V8.4

OpenVMS Version 8.4 へアップグレードした場合, TCP/IP Services のバージョンは HP TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.7 を使用する必要があります。詳細は『HP TCP/IP Services for OpenVMS Version 5.7 Release Notes』を参照してください。

2.3 NetBeans Version 5.5.1 で必要となる最新の JDK

V8.4

OpenVMS Alpha および OpenVMS Integrity 用の NetBeans Version 5.5.1 は, Java Platform, Standard Edition, Development Kit (JDK) v 1.4.2-x 上での動作だけがサポートされます。

  注意
NetBeans Version 5.5.1 は JDK Version 6.0-1 for Integrity をサポートしません。



V8.4

DFS 経由でODS-5ディスクへアクセスする場合,クライアントからのパス指定にMFDを含むとアクセスが失敗し,次の例に示すようなエラー・メッセージが表示されます。パス指定にMFDを含まない場合は,アクセスは成功します。

次の例は,アクセス・ポイントが DKA100:[USERS] でクライアント・ディスクが DFSC1001 の場合の例です。

$ DIR DFSC1001:[000000]  ! fails with the error message 
 
%DIRECT-E-OPENIN, error opening DFSC1001:[000000]*.*;* 
as input -RMS-E-DNF, directory not found 
-SYSTEM-W-NOSUCHFILE, no such file 
 
$ TYPE DFSC1001:[000000]file.dat  ! fails with the error message   (1)
 
%TYPE-W-SEARCHFAIL, error searching for DFSC1001:[000000]file.dat 
-RMS-E-DNF, directory not found 
-SYSTEM-W-NOSUCHFILE, no such file 
 
$ DIR DFSC1001:[SUBDIR]  ! works as expected    (2)

  1. file.dat は USERS.DIR の下にあるファイルです。

  2. SUBDIR は USERS.DIR の下にあるサブディレクトリです。

この問題は,DECdfs V2.4B で解決されます。

2.5 HP DCE for OpenVMS の制限事項 (Integrity のみ)

V8.4

OpenVMS Version 8.4 では, Install メニューから Install or Upgrade Layered Products を選択して HP DCE for OpenVMS Version 3.2 をインストールしようとすると,次のようなエラー・メッセージを表示して処理が失敗します。

%PCSI-E-ERROWNER, error in owner specification 'DCE$SERVER' 
-SYSTEM-E-NORIGHTSDB, rights database file not found %PCSI-E-OPFAILED, 
operation failed 

回避策

DCE をインストールするには, OE DVD インストレーション・ディスクを OpenVMS システムにマウントし, DCE_I64032 ディレクトリにある DCE$INSTALL.COM プロシージャを実行します。

2.6 XML-C 製品の ZIP ファイル

V8.3-1H1

OpenVMS for Integrity サーバの XML-C 製品は, ZIP ユーティリティでアーカイブされた形態で自己解凍形式の実行可能ファイルが提供されます。 XML-C のインストール・マニュアルでは,この実行可能ファイルを使って製品をインストールする方法が説明されています。インストールを開始する前に, ZIP ファイルを解凍して実行可能ファイルを取り出してください。

2.7 追加された CMAP ファイル

V8.2

次の新しい CMAP ファイルが, OpenVMS Version 8.2 国際化データ・キットで提供されています。

DECKANJI2000
GB18030
ISO8859-1-EURO
UTF8-20
UTF8-30


V7.3

OpenVMS Alpha Version 7.2 で Extended File Support が追加されたことにより, OpenVMS Alpha Version 7.2 以降での I/O 実行時診断メッセージおよび RMS 特殊レジスタの処理が変わりました。特に,Version 7.2 より前のバージョンの OpenVMS では,長いファイル名により RMS$_FNM が発生しましたが, OpenVMS Alpha Version 7.2 以降のバージョンでは RMS$_CRE が発生するようになりました。これらの RMS に関する違いをサポートするために,新しい ODS-5 サポートを使用する必要はありません。

2.9 COM for HP OpenVMS (Alpha のみ)

ここでは,COM for HP OpenVMS に関する注意事項について説明します。

2.9.1 COM for OpenVMS のサポート

V8.4

現在 COM Version 1.4 for OpenVMS は, OpenVMS Alpha Version 7.3-2 以降でサポートされています。 COM for OpenVMS についての最新情報は次の Web サイトを参照してください。

http://h71000.www7.hp.com/openvms/products/dcom/



V7.3-2

CTLPAGES 値に 256 以下の値を設定して, COM for OpenVMS アプリケーションを負荷の高い状態で実行した場合, Error accessing registry database, contact system manager (0x000025fc)メッセージが出力されることがあります。この問題を回避するには,CTLPAGES 値に 512 を設定してください。

2.10 サポートされるバージョンの DECdfs

V8.4

OpenVMS Version 8.4 以降では,DECdfs Version 2.4B が必要です。古いバージョンの DECdfs を使用すると,エラー・メッセージが表示されます。

V8.3

OpenVMS Version 8.3 および 8.3-1H1 では,DECdfs Version 2.4A が必要です。古いバージョンの DECdfs を使用すると,エラー・メッセージが表示されます。

2.11 DECforms Web Connector Version 3.0 (Alpha のみ)

V7.3-1

DECforms がすでにインストールされている場合, DECforms Web Connector V3.0 を OpenVMS Version 7.3-1 以降で実行するには,次のタスクを実行します。

  1. 次の行を削除するか,コメント・アウトします。

    $ @SYS$COMMON:[JAVA$122.COM]JAVA$122_SETUP.COM 
    


    上記の行は,FORMS$INSTALL_AREA ディレクトリの次のコマンド・プロシージャに含まれています。

    • FORMS_SMGR_STARTUP.COM

    • FORMS_WEB$STARTUP.COM

    • FORMS_WEB_CONFIG.COM

  2. すべてのプロセスに対して, Javatm 環境がシステム全体に設定されているか確認します。システムの SYLOGIN.COM ファイルに Java 環境設定を追加することをお勧めします。

  3. ブラウザ・クライアントで Sun Java Plugin Version 1.2.2 が使用されているか確認してください (『SPD』および管理ガイドを参照 )。



2.12 DEC PL/I: OpenVMS での RTL のサポート

V7.3

OpenVMS オペレーティング・システムで配布される PL/I RTL と, Kednos Corporation が所有し配布する新しい PL/I RTL の間には,互換性がありません。 OpenVMS オペレーティング・システムと同時に配布された旧バージョンが,より新しいバージョンを上書きしてしまうことがあります。該当するイメージ・ファイルは,SYS$LIBRARY:DPLI$RTLSHR.EXE です。

OpenVMS では, DCL の ANALYZE/IMAGE コマンドで次のように表示されるバージョンのファイルが配布されます。

Image Identification Information 
 
        image name: "DPLI$RTLSHR" 
        image file identification: "V4.0-6" 

OpenVMS Version 7.3 以降にアップグレードする前に ANALYZE/IMAGE コマンドを実行し,より新しいバージョンの DPLI$RTLSHR.EXE が存在する場合は,それをコピーしておきアップグレード後に復元するか,あるいは後で PL/I キットを再インストールしてください。

第 5.35 節 の,関連する注意を参照してください。

2.13 FMS キット

V8.3

次の FMS キットのいずれか (またはより新しいバージョン) を OpenVMS Alpha および OpenVMS Integrity システムにインストールできます。

フルキット: HPFMS025

実行時キット: HPFMSRT025

OpenVMS V8.2 以降のシステム (Alpha および Integrity) では FMS V2.5 がサポートされます。

2.14 HP DECram

ここでは,DECram に関する注意事項について説明します。

  注意
HP DECram についての詳細は, 第 1.15 節 を参照してください。



V8.2

OpenVMS Alpha および OpenVMS Integrity の Version 8.2 以降, DECram は System Integrated Product (SIP) として OpenVMS オペレーティング・システムに統合されて提供されます。ユーザは,DECram のライセンスを引き続き必要とします。 DECram ドライバは,SYS$COMMON:[SYS$LDR] にあります。 Alpha のユーザは,システム固有のディレクトリ ([SYSx.SYS$LDR]) 内に残っている SYS$MDDRIVER イメージを削除する必要があります。 Version 8.2 へアップグレードする前に DECram の旧バージョンを削除する手順は,『HP OpenVMS Version 8.2 Upgrade and Installation Manual』を参照してください。

旧バージョンの DECram をロードしようとすると,次のエラー・メッセージが表示されます。

SYSTEM-W-SYSVERDIF, system version mismatch; please relink 
No older versions of DECram are supported on OpenVMS Version 8.2. 
DECram Version 2.5 will continue to be supported on VAX system only. 



2.14.2 DECRYPT DCL コマンドとの競合

V8.2

Encryption for OpenVMS Alpha レイヤード・プロダクトでは,インストール時に専用の DCL コマンド DECRYPT を生成します。 DECRYPT は,DCL コマンド DECR のデフォルトの定義を上書きしますが,これはユーザが DECram を呼び出すために使用している可能性があります。

両方の製品がインストールされた場合,次のような DCL フォーリン・コマンド・シンボルを定義することにより DECram インタフェースにアクセスすることができます。

$ DECRAM == "$MDMANAGER" 



2.15 HP DECwindows Motif for OpenVMS

ここでは,HP DECwindows Motif for OpenVMS に関する注意事項について説明します。

2.15.1 新しいロケールの追加

V8.2

ローカライズされた DECwindows Motif ソフトウェアが使用する次の新しいロケールが, OpenVMS Version 8.2 国際化データ・キットに追加されました。

iw_IL.utf-8 (ヘブライ,イスラエル,UTF-8)
ko_KR.utf-8 (韓国,UTF-8)
zh_CN.utf-8 (中国,PRC,UTF-8)
zh_HK.utf-8 (中国,香港,UTF-8)
zh_TW.utf-8 (中国,台湾,UTF-8)


V7.3-2

DECwindows Motif Version 1.3 for OpenVMS Alpha では,クライアント間交換 (ICE) プロトコル,低帯域幅 X (LBX) プロキシ・サーバ,および入力メソッド・サーバのマルチスレッドおよび通信のニーズに応えて, DECwindows Motif のトランスポート・ライブラリが大きく変更されました。この結果,弊社は,DECwindows Motif Version 1.3 以降を実行しているシステムでの,ユーザ作成ネットワーク・トランスポートのサポートを中止しました。

既存のトランスポート (DECnet,TCP/IP,LAT,および LOCAL) はそのまま使用でき,問題なく機能しますが,更新されたトランスポート・インタフェースに基づくユーザ作成トランスポートの設計および実装に対するサポートは今後行われません。『VMS DECwindows Transport Manual』はアーカイブに入れられ,新しいライブラリは公開されません。

ユーザが作成したトランスポートを実装し,そのトランスポートを DECwindows Motif Version 1.5 以降の環境に移行する場合は,移行戦略の作成方法について,弊社のサポート担当者にお問い合わせください。

2.16 HP Secure Web Server のサポート

V8.2

OpenVMS Alpha Version 7.3-2 および OpenVMS Version 8.2 (Alpha および Integrity) は, Secure Web Server (SWS) Version 1.3-* をサポートする最後のリリースです。 OpenVMS Alpha Version 7.3-2 は, SWS Version 2.0 をサポートする最後のリリースです。

SWS Version 1.3-* および SWS Version 2.0 の代替機能は, SWS Version 2.1 です。今後の SWS の新機能や機能拡張は, Apache 2.0.* オープン・ソース・コードをベースにした SWS 2.1 で提供されます。

OpenVMS Alpha Version 7.3-2 が PVS (Prior Version Support) の状態である限り, SWS Version 1.3-* および SWS Version 2.0 に対するサポートは継続します。また,OpenVMS Version 8.2 がサポートされている限り, SWS Version 1.3-* に対するサポートは継続します。これらの SWS バージョンのサポートには,必要と判断された修正パッチ,セキュリティ・パッチが含まれます。

2.17 HP Pascal for OpenVMS Alpha Systems

ここでは,OpenVMS Alpha システム上の HP Pascal に関する注意事項について説明します。

2.17.1 STARLET ライブラリの作成には HP Pascal V5.8A (以降) が必要 (Alpha のみ)

V7.3-2

OpenVMS Version 7.3-2 の変更により, V5.8A より前のバージョンの Pascal では,インストール中に STARLET ライブラリ・ファイルを作成できません。

STARLET ライブラリ・ファイルを作成してインストールするかという質問に "NO" とこたえると,OpenVMS Version 7.3-2 以降上に,以前のバージョンの Pascal をインストールできます。また,以前にインストールされた Pascal コンパイラと,以前に作成された STARLET ライブラリ・ファイルは,古い OpenVMS システムを Version 7.3-2 以降にアップグレードした後も動作します。

OpenVMS Version 7.3-2 以降で動作しないのは, Pascal のインストールの,STARLET ライブラリ作成の部分だけです。 Pascal V5.8A キットには, STARLET ライブラリ・ファイルを OpenVMS Version 7.3-2 以降上で正しく構築する拡張インストール・プロシージャが含まれています。

Pascal V5.8A は,最新のコンソリデーテッド・レイヤード・プロダクト CD で入手できます。

2.17.2 アップグレード後の HP Pascal のインストール (Alpha のみ)

V7.3

この注意事項は,すべてのバージョンの HP Pascal と,すべてのバージョンの OpenVMS Alpha オペレーティング・システムにあてはまります。

OpenVMS のアップグレード後,HP Pascal を再インストールして,新しいバージョンの STARLET.PAS ファイルと他の定義ファイルを作成し,アップグレード後のシステムと一致させなければなりません。

OpenVMS のアップグレード後に HP Pascal を再インストールしない場合でも,コンパイラは正しく起動しますが,STARLET.PAS ファイルと他の定義ファイルに, OpenVMS のアップグレードで提供される新しい定義や修正後の定義が含まれません。

2.18 I64 システムでの WEBES および SEA のサポート

V8.3

最新版の WEBES (WEBased Enterprise Services) は,次の WEBES のホームページから入手できます。

http://www.hp.com/services/webes


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