HP OpenVMS Systems Documentation  | 
    
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ここでインストレーションの進行を報告する多くの情報メッセージが表示されます。この後は問い合わせはありません。インストレーションが成功すると,変更あるいは新規作成したファイルが目的のディレクトリに移され,必要に応じてヘルプ・ファイルと DCLテーブルが更新されます。古いバージョンのファイルを削除するように指示してあるならば,ここで行われます。そして,次のメッセージが表示されます。
%VMSINSTAL-I-MOVEFILES, files will now be moved to their target directories...  | 
インストレーションが成功すると,次のファイルが目的のディレクトリに移されます。
さらに,SYS$HELP:HELPLIB.HLBおよびSYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE がそれぞれHP FMS HELPテキストおよびFMSコマンド行定義の新しいバージョンのファイルに更新されます。日本語HP FMSのリリース・ノートは,SYS$HELP:HPFMSJA025.RELEASE_NOTESファイルにコピーされます。
インストレーションによって作成もしくは変更された全ファイルの一覧は付録 Cを参照してください。
2.2.4 インストレーション検証プロシージャの実行
インストレーション時にIVPの実行を指定した場合,VMSINSTALは IVPを実行します。次のメッセージが表示されます。
Beginning the FMSJA V2.5 Installation Procedure...  | 
日本語HP FMSが正常にインストールされているとIVPは次のメッセージを表示します。
FMSJA V2.5 Installation Verification Procedure was successful Refer to the FMSJA Installation Guide for further verification procedures..  | 
日本語HP FMSをインストールした後,いつでも単独でIVPを実行することができます。IVPを実行するためには,次のコマンドを使用します。
@SYS$COMMON:[SYSTEST.FMS]DECFMSJ$IVP  | 
次のメッセージが表示されると,すべてのインストレーションが終了したことを示します。
Installation of FMSJA V2.5 completed at 11:03 VMSINSTAL procedure done at 11:17  | 
ここで特権付きアカウントからログアウトします。
$ LOGOUT  | 
次のメッセージが表示されます。
SYSTEM logged out at 31-JAN-1990 11:24:32.40  | 
VMSINSTALは,インストレーション中にプロセス・シンボル・テーブルのエントリを削除,もしくは変更します。したがって,システム・マネージャのアカウントを使用し,これらのシンボルを復元させたい場合,一度ログアウトしてもう一度ログインし直してください。
2.3 エラーの回復
インストレーション実行中もしくはIVP実行中にエラーが発生すると,VMSINSTALがエラー・メッセージを表示します。インストレーションに失敗すると次のメッセージが表示されます。
%VMSINSTAL-E-INSFAIL, The installation of FMSJA V2.5 has failed.  | 
IVPに失敗すると次のメッセージが表示されます。
The FMSJA V2.5 Installation Verification Procedure failed. %VMSINSTAL-E-INSFALL, The IVP for FMSJA V2.5 has failed.  | 
インストレーション中にエラーが発生するのは,次のいずれかの原因によります。
これらの状態によって出力されるエラー・メッセージについての説明は,VMSドキュメントのシステム・メッセージ,復元プロシージャおよびVMSソフトウェア・インストレーションの項を参照してください。これらの状態に気づいた場合は,メッセージに従って適切な処理を実行しなければなりません(システム・パラメータを変更するか,もしくは登録されているクォータの値を増やす必要があります)。なお,インストレーションに必要な条件については, 第 1 章 を参照してください。
2.4 問題点の通知
本ソフトウェアについては,日本HP 所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提供されますので,その内容にしたがった処置を取ってください。
なお,ご不明な点につきましては,日本HPの各支店/営業所にお問い合わせください。
日本語HP FMSをインストールした後,次の作業を行う必要があります。
システムをリブートしたときに,自動的に,日本語HP FMSのスタートアップを行うようにするために2つのシステム・スタートアップ・ファイルを編集する必要があります。次の手順で,スタートアップ・ファイルを編集します。
$ @SYS$MANAGER:STARTNET.COM 
     . 
     . 
     . 
$ @SYS$STARTUP:JFMSTRTUP.COM 
 | 
コマンド・プロシージャの最後のコマンドは,JFDVSHR, JFDVMSGとJFDVMSGEを共用可能イメージとしてインストールします。FMSアプリケーション・プログラムの性能をさらに改善するためには,JFMSTRTUP.COMから次の行を取り除きます。
$ EXIT ! Remove this line to install the images  | 
JFMSTRTUP.COMファイルに変更を加えたら,SHUTDOWNプロシージャで現在のシステムを停止し,システムをリブートしてください。
3.2 ユーザ・アカウントの条件
日本語HP FMSを使用するためには,ユーザ・アカウントに少なくともTMPMBX特権がなければなりません。また,ユーザ・アカウントには, 表 3-1 に示すクォータがなければなりません。
| クォータ名 | 値 | 
|---|---|
| ASTLM | 24 | 
| BIOLM | 18 | 
| DIOLM | 18 | 
| ENQLM | 30 | 
| FILLM | 20 | 
ユーザ・アカウントの特権とクォータは,ファイルSYSUAF.DATに保存されています。ユーザ・アカウントのクォータを確認および変更するには,次の手順でVMS AUTHORIZEユーティリティを使用します。
$ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE UAF>  | 
UAF> SHOW SMITH  | 
MODIFY アカウント名 /クォータ名 = nnnn/privilege = 特権名  | 
次の例ではSMITHアカウントのENQLMクォータを変更し,そしてユーティリティを終了します。
UAF> MODIFY SMITH /ENQLM=50 UAF> EXIT  | 
アカウントのクォータの変更方法についての詳細は,VMSドキュメント・セットの中のAUTHORIZEユーティリティの説明を参照してください。
3.3 IVPの実行
日本語HP FMSをインストールした後,IVPは自動的に
SYS$COMMON:[SYSTEST.FMS]DECFMSJ$IVP.COMに置かれます。インストレーション時にIVPの実行を選択しなくてもIVPはそこに置かれます。
日本語HP FMSのインストール後は,いつでも次のコマンドでIVP を実行することができます。
@SYS$COMMON:[SYSTEST.FMS]DECFMSJ$IVP  | 
データの損失を防ぐために,日本語HP FMSを使用する前に端末をHOSTSYNCとTYPAHEADに設定する必要があります。詳細についてはオンライン・リリース・ノートを参照してください。
3.5 日本語HP FMSの性能のチューニング
本節では,システム・チューニングの情報と日本語HP FMSを共用イメージとしてインストールする方法について説明します。
日本語HP FMSバージョン2.5のフォーム・ドライバは,共用イメージとして構築されます。HP FMSアプリケーションを複数のユーザが同時に実行した場合,各ユーザはメモリ上にフォーム・ドライバのコピーをもちます。フォーム・ドライバを共用可能なイメージとしてインストールすれば,複数のHP FMSアプリケーションを実行したときに,ユーザはメモリ上の1つのフォーム・ドライバのコピーを共有します。
共用可能イメージにすれば必要なメモリを減らし,システムの性能を改善することができます。
現在実行しているシステムに日本語HP FMSを共用可能イメージとしてインストールするには,VMSインストール・ユーティリティ(INSTALL)を使用してください。グローバル・ページ・テーブルの使用可能な領域が分裂することはほとんどないので,ブートされているシステム上でインストール操作を実行することをおすすめします。
次の手順で,日本語HP FMSを共用イメージとしてインストールします。
$ INSTALL INSTALL> ADD SYS$SHARE:JFDVSHR.EXE /OPEN /SHARED INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSG.EXE /OPEN /SHARED INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSGE.EXE /OPEN /SHARED INSTALL> EXIT  | 
$ INSTALL INSTALL> ADD SYS$SHARE:JFDVSHR.EXE /OPEN /SHARED INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSG.EXE /OPEN /SHARED INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSGE.EXE /OPEN /SHARED INSTALL> EXIT  | 
会話型であるという性質上,フォーム・エディタおよびフォーム・テスタはVT100もしくはVT200と互換性のある端末上で手作業でテストされなければなりません。次に示す手順でフォーム・エディタおよびフォーム・テスタのインストレーションを確認します。
$ JFMS/EDIT testfile.frm  | 
$ SET TERMINAL/INQUIRE  | 
Phase Choice: LAYOUT  | 
This is a test of FMS.  | 
フィールド・モードに入る場合は,PF1キーを押してからキーパッドの8キーを押します。フィールドを示すために文字xを6回入力します。
<PF1><KP8> XXXXXX  | 
<PF1><KP7> Phase Choice: EXIT  | 
$ Do you want to save this form? %FMS-I-FORMSAVED, Form testfile.frm saved in testfile.frm  | 
$ JFMS/TEST testfile.frm  | 
フォームが表示されます。文字を7文字入力します。7番目の文字が画面に表示されないことに注目してください。端末のベルが鳴り,フィールドがいっぱいであることを知らせるエラー・メッセージが端末の画面の下端に表示されます。RETURNキーを押します。システム・プロンプトが現われます。
123456 <RETURN> $  | 
$ DELETE testfile.frm;*  | 
テストは完了です。テスト中に何かエラーが発生した場合は, 第 2.3 節 の指示に従ってください。
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