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HP OpenVMS Systems
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日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS

日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS
リリース・ノート


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6.19 /JOB_COUNT を指定した場合の PAGE_LIMIT 使用の問題

/JOB_COUNT 修飾子を指定した場合に PAGE_LIMIT パラメータを使用すると,期待していない出力となる可能性があります。特に,ジョブの最初の何ページかを出力しないように指定した場合, DCPS は最初のコピーについては指定されたページを出力しませんが,以降のコピーについてはすべてのページを出力してしまいます。ジョブの最後の何ページかを出力しないように指定した場合, DCPS は最初のコピーについては指定されたページを出力しませんが,以降のコピーについては指定を無視して出力してしまいます。

いくつかのページを出力しないで複数のコピーを必要とする場合は, /JOB_COUNT 修飾子を使用するのではなく,必要な回数だけ PRINT コマンドを実行するようにしてください。

6.20 I/O バッファ設定が小さすぎる場合の OPCOM エラー発生の可能性

SYSGEN パラメータの MAXBUF で設定された I/O バッファのサイズが小さすぎる場合,プリンタ・キューが停止し,OPCOM に次のメッセージが表示されます。


    %SYSTEM-E-EXQUOTA, process quota exceeded 

このエラーが発生した場合は,SYSGEN パラメータの MAXBUF の値を増やしてください。


第 7 章
DCPS に影響を与えるその他の制限事項

この章では,日本語DECprint Supervisor に影響を与えることが確認されているその他の問題,ならびにその問題を処理する必須パッチ・キット (ECO) についての情報を提供します。その他のバージョン用のパッチ・キットが提供されている場合もありますが,ここでは,サポートされるバージョンの OpenVMS のパッチ・キットを示します。

必須パッチ・キットは,次のいずれかの方法で入手することが可能です。

7.1 時刻変更後のDCPSプロセスによるCPU時間の消費

特定の状況において, DCPS シンビオント・プロセスが CPU 時間を過剰に消費する場合があります。たとえば,標準時の夏時間調整のために時刻を進めた場合に, DCPS などのマルチスレッド・プロセスは急な CPU ループに入ります。この問題はプロセスを停止させ,再起動することにより解決できます。

下記のパッチを適用することで,次回の夏時間調整時に同じ問題が発生するのを回避できます。

時間の同期に DTSS を使用する場合は,以下の DECnet のパッチも適用しておく必要があります。

7.2 キューの起動による無効なデバイス名のエラー

Raw TCP プロトコルを使用する自動起動 DCPS キューを初期化して起動する場合,キュー・マネージャが "invalid device name" エラーで処理に失敗する場合があります。


    %%%%%%%%%%%  OPCOM  26-SEP-2002 09:33:42.58  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on LATEST 
    %QMAN-I-QUENOTSTART, queue TEST4 could not be started on node LATEST 
 
    %%%%%%%%%%%  OPCOM  26-SEP-2002 09:33:42.58  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on LATEST 
    -QMAN-I-QUEAUTOOFF, queue TEST4 is now autostart inactive 
 
    %%%%%%%%%%%  OPCOM  26-SEP-2002 09:33:42.58  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on LATEST 
    -SYSTEM-F-IVDEVNAM, invalid device name 

この問題は下記のパッチ・キットで解決できます。

7.3 マルチストリーム・シンビオントでのキュー起動の問題

マルチストリーム・プロセスとして日本語 DECprint Supervisor を起動している場合は, Queue Manager 必須アップデートを必ずインストールしなければなりません。

Queue Manager 必須アップデート・キットは次のとおりです。

上記のアップデートは,マルチストリーム・シンビオントを起動している特定の環境下で START /QUEUE コマンドがハングするという問題を解消します。キットで提供されているリリース・ノートには,このアップデートによって解消されるすべての問題について記述しています。このアップデートをインストールした後には,システムをリブートして変更を有効にする必要があります。

このアップデートをインストールしていないシステムでは,マルチストリーム・プロセスで実行しているキューを STOP /QUEUE /RESET で停止した後,直ちに START /QUEUE で起動すると,ハングする可能性があります。さらに,次のメッセージが OPCOM に書き込まれることがあります。


    %DCPS-F-STREAMUSE, Request 4 for Stream Id n ignored. 
    Not consistent with symbiont state 

ハング状態から回復するには,Ctrl/Y を押して DCL プロンプト表示に戻り,続いて再度 STOP /QUEUE /RESET を実行し,数秒待ってから再度キューを起動するようにします。この問題を回避するには, Queue Manager アップデートをインストールしてください。

7.4 シリアル接続プリンタの I/O エラー

OpenVMS ターミナル・ドライバに問題があり, OpenVMS システムのシリアル・ポートに接続したプリンタが I/O エラーを通知する場合があります。この問題は,使用しているシリアル・ポートの種類に依存していますが, OpenVMS Alpha V6.2 〜 V7.0 および OpenVMS VAX V5.5 〜 V7.0 で発生します。

問題は,プリンタのデータ消失防止用の XOFF 要求に対して,ターミナル・ドライバの応答が遅くなる場合があることです。この問題は OpenVMS Alpha V7.1 で解消されました。

この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。

7.5 アクセス違反あるいは不正パラメータ・エラーによるシンビオントの強制終了

DCPS シンビオントは, CMA (DECthreads) 機能に問題があることを示していると思われる ACCVIO あるいは BADPARAM エラーが発生して,フェールする可能性があります。 TCP/IP Services for OpenVMS や DECthreads 機能をベースにしたその他レイヤード製品など,システム上のその他のソフトウェアもフェールする可能性があります。

この問題は,デルタ時間が 10,000 日よりも短いという長年の OpenVMS の制限に関連しています。特に,UNIX 基準時間として 1970 年 1 月 1 日を使用している POSIX 関連のソフトウェアは,この制限に遭遇する可能性があります。

この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。


付録 A
Raw TCP/IP ポート番号

raw TCP/IP プロトコルを使用して DCPS キューを設定する場合は,使用している NIC (ネットワーク・インタフェース・カード),プリント・サーバ,ターミナル・サーバのいずれかのドキュメントを参照して,その raw TCP/IP ポートの番号を決定してください。

表 A-1 に,一般的に使用されるデバイスのポート番号を示します。

表 A-1 raw TCP/IP ポート番号
  20nn DECserver ターミナル・サーバ ("nn" は物理ポート番号)
  2501 DIGITAL LN17ps および DIGITAL Laser Printer LN17+ps
    Emulex NIC
  3001 DIGITAL Laser Printer LN15 および LN15+
    DIGITAL RapidPrint 500 プリント・サーバ
  6869 Compaq Laser Printer LNC02
    DIGITAL Laser Printer LN20,LN40,LNC02
  9100 Compaq Laser Printer LN16,LN32,LNM40
    GENICOM Intelliprint mL,LN および microLaser プリンタ
    GENICOM RapidPrint MPS1000 プリント・サーバ
    HP Color LaserJet プリンタ
    HP LaserJet プリンタ
    IBM InfoPrint プリンタ
    Ricoh Aficio プリンタ
    Lexmark C,Optra S,Optra T,T および W シリーズ・プリンタ
    Tektronix Phaser プリンタ
    Xerox DocuPrint N プリンタ
    Xerox Phaser プリンタ
    Xerox WorkCentre Pro プリンタ
    HP JetDirect,Lexmark および XCD プリント・サーバ
    OKI MICROLINE
    RICOH IPSiO
  9101 HP 9085 MFP


付録 B
LPD キューに指定するプリンタ製品名の

DCPS がサポートするプリンタの LPD キューを設定する場合,論理名 DCPS$queuename_PRODUCT_NAME を定義する必要があります。この論理名にはプリンタの PostScript 製品名を指定します。詳細は,『DCPS 管理ガイド』の3.5.7 項および表 3-4「DCPS が認識する製品名」を参照してください。

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