日本語 Compaq DECwindows Motif for OpenVMS
リリース・ノート


前へ 次へ 目次 索引


B.4.10.1 追加のトランスレーション

V1.2

次のトランスレーションを DECW$XDEFAULTS.DAT ファイルに追加しておくと, emacs を使い慣れたユーザには便利です。


 
*XmText.translations:     Mod1<Btn3Down>: scroll-cursor-vertically()\n\
  Mod1<Btn3Motion>: scroll-cursor-vertically()\n\
 Ctrl<key>a: beginning-of-line()\n\
 Ctrl<key>b: backward-character()\n\
 Ctrl<key>d: delete-next-character()\n\
 Ctrl<key>e: end-of-line()\n\
 Ctrl<key>f: forward-character()\n\
 Ctrl<key>g: beep()\n\
 Ctrl<key>h: delete-previous-character()\n\
 Ctrl<key>i: cut-primary()\n\
 Ctrl<key>j: newline-and-indent()\n\
 Ctrl<key>k: set-anchor() end-of-line() key-select() cut-clipboard()\n\
 Ctrl<key>l: redraw-display()\n\
 Ctrl<key>m: newline()\n\
 Ctrl<key>n: next-line()\n\
 Ctrl<key>o: newline-and-backup()\n\
 Ctrl<key>p: previous-line()\n\
 Ctrl<key>v: next-page()\n\
 Ctrl<key>w: cut-clipboard()\n\
 Ctrl<key>y: paste-clipboard()\n\
 Ctrl<key>z: scroll-one-line-up()\n\
 Mod1<key>b: backward-word()\n\
 Mod1<key>d: delete-next-word()\n\
 Mod1<key>f: forward-word()\n\
 Mod1<key>h: delete-previous-word()\n\
 Mod1<key>i: copy-primary()\n\
 Mod1<key>k: delete-to-end-of-line()\n\
 Mod1<key>v: previous-page()\n\
 Mod1<key>w: copy-clipboard()\n\
 Mod1<key>z: scroll-one-line-down()\n\
 Mod1 Shift<key>greater: end-of-file()\n\
 Mod1<key>less: beginning-of-file()\n\
 Mod1<key>]: forward-paragraph()\n\
 Mod1<key>[: backward-paragraph() 
 

B.4.11 View プログラム例

V1.2

viewプログラムは, Motifの国際化サポートを使用した DCL コマンドの TYPE/PAGE と似ています。このプログラムによって,ファイルを数カ国語で表示することができます。

用意されているコマンド・ファイル DECW$EXAMPLES:FILEVIEW.COM を使用して,各国の言語を選ぶことができます。有効な言語は,フランス語,英語,およびドイツ語です。言語を選択するには,次のコマンドを実行してください。


$ SET DEFAULT DECW$USER_DEFAULTS
$ @DECW$EXAMPLES:FILEVIEW language

このコマンド・ファイルでは, .UID および .DAT の各ファイルを現在のディレクトリに複写するとともに,適切なロケールを設定し,ファイル表示のための view プログラム例を実行します。

アプリケーションが起動されると,1次の最上位のシェルが作成されます。 1次の最上位のシェルから,2次シェルを作成することができます。

各最上位のシェルはメイン・ウィンドウの親に当たります。メイン・ウインドウの作業領域が PanedWindow です。

メニュー・バーには,次のエントリがあります。

ファイル・メニュー

ファイル・メニューには次のオプションが含まれています。

表示メニュー

表示メニューには,次のオプションが含まれています。

1つのウィンドウ内でもう1つ別のファイルを開こうとすると,アプリケーションは突然終了します。この場合,表示メニューは正常に作動しません。

B.4.12 Xmpiano プログラム例

V1.2

xmpiano プログラムは MIDI (Motif Interface to Dumb Instruments) アプリケーションの書き込み方法を示します。譜表は,楽譜を書くためにも,キーボードのためにも使用することができます。

ウィンドウの下部には,譜表上で使用するための音符のセットがあります。音符ボタンの1つを選択すると,それに従って使用される音符が変わります。選択した音符は,マウスのカーソルとして表示されます。

選択できる音符の種類は制限されたものですが,自然音階のほかに,シャープも選択可能です。プログラムのインタフェースは,フラットの音階をサポートしていません。譜表は,音符が書き加えられて右端を超えると自動的に延長されます。右端を超えたところにある音符は,必要に応じて楽譜のウィンドウをスクロールすることで表示できます。

このアプリケーションを使用するには,表示された譜表の上でマウスの右ボタンを押します。これによって次のメニュー項目が表示されます。

本バージョンでは,音符を操作して編曲することはできません。編曲するには,譜表を消去して再度入力するか,保管ファイルからデータを読み込みます。

音符の色を設定するには,アプリケーションの前景色を変更します。このためにはコマンド・ラインで -fg オプションを使用します。次の例を参照してください。


$ xmpiano :== $DECW$EXAMPLES:xmpiano
$ xmpiano -fg blue

B.4.13 Motif サンプル・プログラム

V1.2

表 B-6 の表には, Motif ツールキットのさまざまな機能の一覧が掲載されています。

表 B-6 Motif サンプル・プログラム
ファイル名 説明
xmdialogs.c ダイアログ・サンプラ
xmfonts.c フォント検索用
xmeditor.c テキスト・エディタ
xmlist.c 例の一覧表示用
xmprotocol.c ウィンドウ・マネージャ・プロトコルの例
xmter.c 図形とアニメーションの例
xmform.c フォーム・アタッチメントの例
xmforc.c フォーム・アタッチメントと行・列の例
xmmap.c 描画領域とスクロールされたウィンドウの例
xmgetres.c リソース取り出しの例
xmapdef.c app の定義によるスクロールされたウィンドウの例

これらのサンプル・プログラムには,次の項目が適用されます。

  1. xmfonts プログラムは,省略時の設定では字数が10文字以下のフォント名だけを表示します。システムによっては,フォント・パスには長い XLFD フォント名しか含まれていないものもあります。したがって, XMFONTS*maxLen のリソースをより大きな数字(80)に設定するか, numColumns のリソースを 1 に指定する必要があります。
  2. xmter プログラムを Motif ウィンドウ・マネージャ以外のウィンドウ・マネージャで実行する場合,そのウィンドウ・マネージャは(たとえばマットのような) ウィンドウの装飾をすべて削除する必要があります。 xmter プログラムから Motif ウィンドウ・マネージャに対して,ウインドウの装飾を削除するように指示が出されます。
  3. xmform プログラムでは,Form に組み込まれた Motif ウィジェットで構成された文字列を表示できます。このためには次のコマンドを使用してください。


    $ xmform :== $DECW$EXAMPLES:xmform
    $ xmform string
    

    stringの変数はオプションです。 stringを指定する場合に使用できる文字は,F,I,M,O,T です。使用する文字列は必ず大文字で,引用符(" ")で囲まなければなりません。 stringが省略された場合,xmform は"MOTIF"に戻ります。

  4. xmgetres プログラムは,XmGetSecondaryResourceData の使用法を示す例です。 xmgetres を起動するには次のコマンドを使用します。


    $ xmgetres :== $DECW$EXAMPLES:xmgetres
    $ xmgetres WidgetClass
    

    WidgetClass の変数はオプションです。 WidgetClass が省略された場合, "Widget"という省略時のクラスに戻ります。 "All"のクラスも使用できます。この設定では Xt と Motif のすべてのウィジェットに対するリソースが表示されます。

B.4.14 Xmtravel プログラム例

V1.2

xmtravel プログラムは,旅行代理店関係やフライト・データベース向けのプログラム例です。このプログラムによって,『OSF/Motif スタイル・ガイドリリース 1.2』に準拠した様々なユーザ・インタフェースの設計概念を知ることができます。

このプログラムはほんの一例に過ぎず,装備されていない機能も多く,使用を目的とした定義済設定も行われていません。

B.4.15 プログラム例のリソース・ファイル

V1.2

プログラム例の多くには,それらの表示属性を定義する関連リソース・ファイルがあります。これらのリソース・ファイルを使用するには, DECW$EXAMPLES ディレクトリからユーザの DECW$USER_DEFAULTS ディレクトリに複写を行うか,あるいはファイルの内容をユーザの DECW$XDEFAULTS.DAT ファイルに追加します。

プログラム例ファイルおよびその関連リソース・ファイルの一覧を次の表に示します。

プログラム例 リソース・ファイル
DECW$CDPLAYER.EXE DECW$CDPLAYER.DAT
FILEVIEW.EXE FILEVIEW.DAT
PERIODIC.EXE PERIODIC.DAT
MOTIFANM.EXE MOTIFANIM.DAT
XMAPDEF.EXE XMDEMOS.DAT
XMDIALOGS.EXE XMDEMOS.DAT
XMEDITOR.EXE XMDEMOS.DAT
XMFONTS.EXE XMDEMOS.DAT
XMFORC.EXE XMDEMOS.DAT
XMFORM.EXE XMDEMOS.DAT
XMGETRES.EXE XMDEMOS.DAT
XMLIST.EXE XMDEMOS.DAT
XMMAP.EXE XMDEMOS.DAT
XMPROTOCOL.EXE XMDEMOS.DAT
XMTER.EXE XMDEMOS.DAT
XMTRAVEL.EXE XMTRAVEL.DAT

リソース・ファイルが見つからない場合には,プログラム例は実行されますが,正しく表示されないこともあります。

B.4.16 プログラム例用 UID ファイル

V1.2

プログラム例が使用する UID ファイルは,現在のディレクトリまたはユーザのDECW$USER_DEFAULTS ディレクトリに入れておかなければなりません。 UID ファイルが見つからない場合,アプリケーションは正常に起動することができません。UID ファイルは DECW$EXAMPLES ディレクトリから複写することができます。

B.5 OSF/Motif の既知の問題のリスト

DECwindows Motif ソフトウェアには,OSF/Motif の既知の問題について記述した OSF ファイルが含まれています。このファイルは,インストレーション中にキットから SYS$HELP:DECW$MOTIF_OSF_BUGLIST_V12.TXT にコピーされます。


前へ 次へ 目次 索引