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HP OpenVMS Systems
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日本語 Advanced Server for OpenVMS

日本語 Advanced Server for OpenVMS
インストレーションおよび構成ガイド


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1.3 ライセンスについて

次の各項では, Advanced Server のライセンシング・ソフトウェアとライセンスの必要条件について説明します。

1.3.1 ライセンスの必要条件

Advanced Server は,ファイル・サービスおよびプリント・サービスにアクセスするクライアントが適切にライセンスされていることを要します。この必要条件に準拠するには,次のいずれかに該当しなければなりません。

いずれの場合も, Advanced Server のサービスへのアクセスに必要なライセンスは,PWLMXXXCA07.03というクライアント・アクセス・ライセンスです。

PATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server) または日本語 Advanced Server for OpenVMS V7.2からアップグレードする場合,クライアント・ライセンスのアップグレードについての詳細は,『 HP Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses 』を参照してください。

1.3.2 License Serverについて

Advanced Server License Serverは,OpenVMSシステム上で実行して,クライアントにライセンスを付与するオプションのソフトウェア・プログラムです。

License Serverは,次のようにインストールできます。

いずれの場合も,License Serverが次のプロトコルのどれを使ってクライアントをサポートするようにも構成することができます。

Advanced Server のない指定されたOpenVMSシステム上に License Serverをインストールすることを推奨します。日本語 Advanced Server for OpenVMS キットにより,ファイル・サーバとは別にスタンドアロンLicense Serverをインストールすることができます。また,この代わりに, Advanced Server のあるOpenVMS Cluster上でLicense Serverを実行すれば,クラスタ・フェイルオーバにより信頼性が向上します (クラスタ・フェイルオーバにより, Advanced Server ファイル・サーバの信頼性も向上します)。

LANはそれぞれ,アクティブなLicense Serverを1つだけ必要とします。 License Serverを実行するシステムにライセンスのProduct Authorization Key (PAK)をロードする必要があります。 OpenVMS Clusterでは,PAKを共有ライセンス・データベースにロードしなければなりません。

必要な情報 参照するマニュアル
ライセンスのロード 『 OpenVMS License Management Utility Manual 』
License Serverの構成 第 4 章, スタンドアロンLicense Serverの構成と起動
ライセンスの管理 『 HP Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses 』

1.4 外部認証について

外部認証は,OpenVMSシステムのオプション機能で,これにより,システム管理者はOpenVMSセキュリティ以外のセキュリティ・メカニズムに基づくログイン認証に応じてユーザ・アカウントを設定できるようになります。 Advanced Server は, Advanced Server またはWindows NT互換のユーザ認証メカニズムを使用してOpenVMSユーザ・ログインを認証する能力を提供することにより,この機能を利用します。これにより,ユーザはOpenVMSログイン・プロンプトで Advanced Server のユーザ名とパスワードを使用してログインすることができ,また,ユーザ・アカウントに自動的にパスワードが同期化されます。 COM for OpenVMS製品を使用している場合,外部認証が必要な場合があります。

完全な Advanced Server のインストール時に,外部認証をサポートするために必要なファイルが自動的にインストレーション・プロセスに含まれます。

Advanced Server をOpenVMS Clusterにインストールするとき,サーバを実行しておらず,同じシステム・ディスクを共有している OpenVMS Clusterメンバ・ノードで外部認証を有効にしようとする場合, ( Advanced Server ソフトウェアをインストールしないで) そのディスクにスタンドアロン外部認証ソフトウェアをインストールすることができます。 VAX メンバ・ノードでは,外部認証ファイルを, Advanced Server がインストールされているAlpha システムから VAX ノードにコピーする必要があります。外部認証を有効にする方法についての詳細は,「 第 5.7 節, 外部認証のセットアップ 」を参照してください。

1.5 リリース・ノートについて

『日本語 Advanced Server for OpenVMS リリース・ノート』および『 HP Advanced Server V7.3B for OpenVMS Release Notes 』には,製品をインストールする前に知っておく必要のある重要な情報が含まれています。インストレーションを開始する前に,リリース・ノートを確認するようにしてください。

1.5.1 インストレーション前にリリース・ノートにアクセスする方法

インストレーションの前にリリース・ノートを印刷する場合は,次の手順を行ってリリース・ノートをテキスト・ファイルに取り出します。

注意

キットに含まれているリリース・ノートは,最初に日本語版リリース・ノートのテキスト・ファイルが含まれており,その後に標準版のリリース・ノートが添付されています。

1.5.2 インストレーション後にリリース・ノートにアクセスする方法

インストレーションの完了後にリリース・ノートを参照したい場合は, SYS$HELP:ASOVMS073B.RELEASE_NOTES からオンラインで読むことも,ファイルを印刷することもできます。

1.6 インストレーション・チェックリストの使用

付録 A, インストレーションおよびアップグレードのチェックリスト 」には,インストレーション/構成チェックリストが用意されています。このチェックリストを複写し,本書で説明するインストレーションと構成手順の完了を追跡するために使用することができます。

1.7 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアをインストールするための必要条件

以降の各項では,日本語 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアのインストール時に必要なハードウェアおよびソフトウェアについて説明します。

1.7.1 ハードウェアの必要条件

OpenVMS オペレーティング・システム V7.3-2 でサポートされるすべての Alpha プロセッサは,日本語 Advanced Server for OpenVMS でもサポートされます。サーバがサポートするハードウェアの一覧についての最新情報は,『ソフトウェア仕様書(SPD)』を参照してください。

1.7.2 ソフトウェアの必要条件

日本語 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアを正常にインストールするには,システムに次のソフトウェアを正しくインストールし,構成しなければなりません。

1.7.3 サポートされるクライアント・ソフトウェア

日本語 Advanced Server for OpenVMS は,次のタイプのクライアントからの接続をサポートします。

1.7.4 メモリの必要条件

OpenVMS Alphaシステム上で Advanced Server を実行するためには、最低限 64 MB の物理メモリが必要です。

1.8 インストレーションの準備

表 1-1 にあるチェックリストを使用して,この節で説明するインストレーションの準備を行います。

表 1-1 インストレーション前のチェックリスト
[   ] 1. パーツ一覧を確認します。
[   ] 2. ネットワーク・ハードウェアがインストールされ,接続されていることを確認します。
[   ] 3. SYSTEM アカウント (またはインストレーション・プロシージャを実行するためにすべての特権が有効になった別のアカウント) にログインします。
[   ] 4. 必要なソフトウェアがインストールされていることを確認します。
[   ] 5. OpenVMSレジストリ・サーバを起動します。
[   ] 6. リリース・ノートを確認します。
[   ] 7. システム・パラメータを確認します。
[   ] 8. システム・ディスクをバックアップします。
[   ] 9. インストレーションのために十分なディスク容量があることを確認します。
[   ] 10. キュー・マネージャを確認します。
[   ] 11. タイム・ゾーンの構成を確認します。
[   ] 12. DECnetトランスポートを使用しようとする場合は, DECnetまたはDECnet-Plusが稼動していることを確認します。
[   ] 13. TCP/IPトランスポートを使用しようとする場合は, TCP/IPが稼動していることを確認します。
[   ] 14. 既存のOpenVMSサーバ・イメージとファイルがあるかどうかを確認します。
[   ] 15. クラスタ上に Advanced Server をインストールする場合は, OpenVMS Cluster構成を確認します。

日本語 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアをインストールする前に,次の手順を行います。

注意

最後の手順を除き,すべての手順はスタンドアロンおよびクラスタ Advanced Server の両方に適用されます。最後の手順は, Advanced Server をクラスタにインストールするために行う必要のある作業を示しています。

1.8.1 ステップ1: パーツ一覧の確認

ソフトウェアのパーツ一覧は,入手したキットの内容の明細です。キットの内容をこの情報に照らして確認します。パーツが不足していたり,破損している場合は,弊社の担当者にご連絡ください。

1.8.2 ステップ2: ネットワーク・ハードウェアの確認

日本語 Advanced Server for OpenVMS は,ソフトウェアの必要条件を満足するOpenVMS Alphaシステム上で稼動します。PCローカル・エリア・ネットワーク(LAN)には次のものが必要です。

1.8.3 ステップ3: SYSTEMアカウントへのログイン

日本語 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアをインストールする前に, SYSTEMアカウント,またはインストレーション・プロシージャを実行するために十分な特権を持つ別のアカウントにログインします。

SYSTEMアカウントにログインするには,次の手順を行います。

  1. Username: プロンプトでSYSTEMと入力します。


    Username: SYSTEM 
    

  2. Password: プロンプトでSYSTEMアカウントへのパスワードを入力します。入力したパスワードは表示されません。

1.8.4 ステップ4: 必要なソフトウェアの確認

日本語 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアには,次のものが必要です。

1.8.5 ステップ5: OpenVMS Registry Serverの起動

OpenVMSレジストリは,OpenVMSのインストレーションの一部としてインストールされます。レジストリ・サービスを提供するには,次の手順を行います。

  1. Registry Serverのファイルが格納されるディスク位置をポイントするSYS$REGISTRY論理名を定義します。
    たとえば,レジストリ・ファイルをディレクトリ[SYS$REGISTRY]のデバイスDKA100: に格納するには,次のコマンドを入力します。


    $ DEFINE/SYSTEM SYS$REGISTRY DKA100:[SYS$REGISTRY] 
    


    OpenVMS Clusterでは,必ずすべてのクラスタ・メンバが利用可能なディスクおよびディレクトリを指定します。

  2. Registry Serverを起動します。
    できるだけシステムのスタートアップとともにRegistry Serverを自動的に起動するようにします。これにより,レジストリを必要とするあらゆるAdvanced Serverユーティリティ (PWRK$REGUTLや構成マネージャなど)が正しく動作することが保証されます。 Registry Serverをシステムの起動時に自動的に起動するようにするには, OpenVMS Registry Configurationユーティリティ (SYS$MANAGER:REG$CONFIG)を実行し,REG$TO_BE_STARTED 論理名を必ずTRUEに設定しておきます。 OpenVMS Registry Serverの起動についての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』または『 COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide 』(OpenVMS Documentation CD-ROMに含まれています)を参照してください。
    Registry Serverを手動で起動しなければならない場合は,次のコマンドを入力します。


    $ @SYS$STARTUP:REG$STARTUP.COM 
    

OpenVMSレジストリの管理についての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』または『 COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide 』 (OpenVMS Documentation CD-ROM に含まれています)を参照してください。

1.8.6 ステップ6: リリース・ノートの印刷と確認

リリース・ノートをまだ読んでいない場合,ソフトウェアをインストールする前に読む必要があります。「 第 1.8.8 項, ステップ8: システムのバックアップ 」で推奨しているように,システムをバックアップする場合には,バックアップ中にリリース・ノートを読むことができます。詳細については,「 第 1.5 節, リリース・ノートについて 」を参照してください。

1.8.7 ステップ7: システム・パラメータの確認

ほとんどシステムには,日本語 Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアを格納するために直ちに利用できる十分なシステム・リソースがあります。ただし,次のOpenVMSのシステム・パラメータが適切に設定されていることを確認してください。必要な変更をMODPARAMS.DAT ファイルに加えたのち,AUTOGENを実行して,システムをリブートします。このリブートは,システム・ディスクのバックアップに必要な最初にリブートまで遅らせることができます (バックアップは「 第 1.8.8 項, ステップ8: システムのバックアップ 」で推奨しています)。

AUTOGEN 実行前および実行中に,システムで稼動する他のすべてのソフトウェアが本当に稼動していることを確認します。 PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) または日本語 Advanced Server for OpenVMS がすでに稼動している場合,システムには日本語 Advanced Server for OpenVMS の新しいバージョンをサポートするために十分なリソースがあると考えられます。

注意

これらのパラメータが正しく設定されていなければ,インストレーション・プロシージャを完了した後で,サーバを構成することができません。


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