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OpenVMS マニュアル


日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS

日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS
リリース・ノート


目次

第7章 DCPS に影響を与えるその他の制限事項

この章では,日本語DECprint Supervisor に影響を与えることが確認されているその他の問題,ならびにその問題を処理する必須パッチ・キット (ECO) についての情報を提供します。その他のバージョン用のパッチ・キットが提供されている場合もありますが,ここでは,サポートされるバージョンの OpenVMS のパッチ・キットを示します。

必須パッチ・キットは,次のいずれかの方法で入手することが可能です。

  • 弊社のカスタマ・サポート・センターに問い合わせて入手する。

  • 次のURL の HP Support Center からダウンロードする。 http://www.hp.com/go/hpsc/

  注意
この章には,日本語 DCPS ではサポートしていない OS バージョンについての情報も含まれています。



特定の状況において, DCPS シンビオント・プロセスが CPU 時間を過剰に消費する場合があります。たとえば,標準時の夏時間調整のために時刻を進めた場合に, DCPS などのマルチスレッド・プロセスは急な CPU ループに入ります。この問題はプロセスを停止させ,再起動することにより解決できます。

下記のパッチを適用することで,次回の夏時間調整時に同じ問題が発生するのを回避できます。

  • VMS732_TDF-V0200, for OpenVMS Alpha V7.3-2 systems

  • VMS73_TDF-V0500, for OpenVMS Alpha V7.3-1 systems

  • VMS73_TDF-V0100, for OpenVMS Alpha V7.3 systems

時間の同期に DTSS を使用する場合は,以下の DECnet のパッチも適用しておく必要があります。

  • AXP_DNVOSIECO01-V732, for OpenVMS Alpha V7.3-2 systems

  • AXP_DNVOSIECO03-V731, for OpenVMS Alpha V7.3-1 systems

  • AXP_DNVOSIECO04-V73, for OpenVMS Alpha V7.3 systems

  • VAX_DNVOSIECO04-V73, for OpenVMS VAX V7.3 systems



7.2 キューの起動による無効なデバイス名のエラー

  注意
日本語 DCPS では,この制限事項の対象となる OS バージョンはサポートしていません。

Raw TCP プロトコルを使用する自動起動 DCPS キューを初期化して起動する場合,キュー・マネージャが "invalid device name" エラーで処理に失敗する場合があります。

    %%%%%%%%%%%  OPCOM  26-SEP-2002 09:33:42.58  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on LATEST 
    %QMAN-I-QUENOTSTART, queue TEST4 could not be started on node LATEST 
 
    %%%%%%%%%%%  OPCOM  26-SEP-2002 09:33:42.58  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on LATEST 
    -QMAN-I-QUEAUTOOFF, queue TEST4 is now autostart inactive 
 
    %%%%%%%%%%%  OPCOM  26-SEP-2002 09:33:42.58  %%%%%%%%%%% 
    Message from user SYSTEM on LATEST 
    -SYSTEM-F-IVDEVNAM, invalid device name 

この問題は下記のパッチ・キットで解決できます。

  • VMS731_QMAN-V0100 (OpenVMS Alpha V7.3-1 システム用)



7.3 マルチストリーム・シンビオントでのキュー起動の問題

  注意
日本語 DCPS では,この制限事項の対象となる OS バージョンはサポートしていません。

マルチストリーム・プロセスとして日本語 DECprint Supervisor を起動している場合は, Queue Manager 必須アップデートを必ずインストールしなければなりません。

Queue Manager 必須アップデート・キットは次のとおりです。

  • ALPQMAN03_062, OpenVMS Alpha V6.2 システム用

  • VAXQMAN05_062, OpenVMS VAX V6.2 システム用

  • VAXQMAN03_070, OpenVMS VAX V5.5-2 システム用

上記のアップデートは,マルチストリーム・シンビオントを起動している特定の環境下で START /QUEUE コマンドがハングするという問題を解消します。キットで提供されているリリース・ノートには,このアップデートによって解消されるすべての問題について記述しています。このアップデートをインストールした後には,システムをリブートして変更を有効にする必要があります。

このアップデートをインストールしていないシステムでは,マルチストリーム・プロセスで実行しているキューを STOP /QUEUE /RESET で停止した後,直ちに START /QUEUE で起動すると,ハングする可能性があります。さらに,次のメッセージが OPCOM に書き込まれることがあります。

    %DCPS-F-STREAMUSE, Request 4 for Stream Id n ignored. 
    Not consistent with symbiont state 

ハング状態から回復するには,Ctrl/Y を押して DCL プロンプト表示に戻り,続いて再度 STOP /QUEUE /RESET を実行し,数秒待ってから再度キューを起動するようにします。この問題を回避するには, Queue Manager アップデートをインストールしてください。

7.4 シリアル接続プリンタの I/O エラー

  注意
日本語 DCPS では,この制限事項の対象となる OS バージョンはサポートしていません。

OpenVMS ターミナル・ドライバに問題があり, OpenVMS システムのシリアル・ポートに接続したプリンタが I/O エラーを通知する場合があります。この問題は,使用しているシリアル・ポートの種類に依存していますが, OpenVMS Alpha V6.2 〜 V7.0 および OpenVMS VAX V5.5 〜 V7.0 で発生します。

問題は,プリンタのデータ消失防止用の XOFF 要求に対して,ターミナル・ドライバの応答が遅くなる場合があることです。この問題は OpenVMS Alpha V7.1 で解消されました。

この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。

  • ALPOPDR04_062, OpenVMS Alpha V6.2 システム用



7.5 アクセス違反あるいは不正パラメータ・エラーによるシンビオントの強制終了

  注意
日本語 DCPS では,この制限事項の対象となる OS バージョンはサポートしていません。

DCPS シンビオントは, CMA (DECthreads) 機能に問題があることを示していると思われる ACCVIO あるいは BADPARAM エラーが発生して,フェールする可能性があります。 TCP/IP Services for OpenVMS や DECthreads 機能をベースにしたその他レイヤード製品など,システム上のその他のソフトウェアもフェールする可能性があります。

この問題は,デルタ時間が 10,000 日よりも短いという長年の OpenVMS の制限に関連しています。特に,UNIX 基準時間として 1970 年 1 月 1 日を使用している POSIX 関連のソフトウェアは,この制限に遭遇する可能性があります。

この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。

  • ALPLIBR07_070, OpenVMS Alpha V6.2 システム用

  • VAXLIBR06_070, OpenVMS VAX V5.5-2 および V6.2 システム用


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