DECwindowsツールキット拡張機能
[ 前のページ ]
[ 次のページ ]
[ 目次 ]
[ 索引 ]
この章は,OSF/Motifツールキットに含まれるリソースおよびルーチンを補足するために,DEC
が新規に作成または強化したリソースおよびルーチンについて説明します。
この節では,2つの新規作成のリソースおよびXmStringDirectionCreateルーチンの拡張機能について説明します。
DXmNautoUnrealizeリソースは論理値リソースであり,FALSEの場合には,
XmBulletinBoardDialogウィジェット(およびそのサブクラス)が最初に管理状態に置かれたときにそのウィジェット自身およびその子ウィジェットのためにウィンドウを作成し,
そのウィンドウを破壊(" unrealize ")することは決してないことを示します。TRUE
の場合には,ウィジェットは管理状態に置かれるたびにウィンドウを再作成し,
管理状態が終了するとウィンドウを破壊します。
このリソースを設定するときには,次の性能上の影響があることに注意してください。
- クライアントの中央処理装置(CPU)負荷は,このリソースをTRUE
に設定したときに最高になる。
- サーバ・ウィンドウ負荷は,このリソースをFALSEに設定したときに最高になる。
省略時の値はFALSEです。
Dialog Shellウィジェットに特有のDXmNfitToScreenPolicyリソースは,
すべてのDialogウィジェットのサイズを画面に自動的に合わせて決定します。
アプリケーションの省略時のファイルでDXmNfitToScreenPolicyをAS_NEEDED
に設定すると,ダイアログ・シェルはユーザの画面には大きすぎるすべてのダイアログ・
シェルを自動的にサイズ変更し位置を決定します。
このリソースはアプリケーションの省略時のファイル(アクセスはCG)にのみ設定することができます。
つまり,UILモジュール中にもXtSetArgの呼び出しによっても設定できません。
このリソースの設定のためのフォーマットを次に示します。
*DXmfitToScreenPolicy: AS_NEEDED
DXmNlayoutDirectionリソースは,方向の設定,ウイジェットのレイアウト方向およびウイジェット間の移動方向が求められるアプリケーションで使用されます。
このリソースにより,アプリケーションを左から右,または右から左からのどちらかの方向に設定できます。
このリソースの値(定数)は,
次のとおりです。
Value | Description |
DXmLAYOUT_LEFT_DOWN | レイアウトの方向は,
右から左,かつ上から下 |
DXmLAYOUT_
LEFT_UP | レイアウトの方向は,が右から左,かつ下から上
|
DXmLAYOUT_RIGHT_DOWN |
レイアウトの方向は,左から右,かつ上から下 |
DXmLAYOUT_RIGHT_UP | レイアウトの方向は,左から右,
かつ下から上 |
省略時の値はDXmLAYOUT_LEFT_DOWNです。
DXmNlayoutDirectionリソースは, XmPrimitive, XmManager,またはXmGadget
ウイジェット・クラスのすべてのサブクラスに継承されます。
DXmNlayoutDirectionリソースの挙動は,いっしょに使用する機能やウイジェットに左右されます。DXmNlayoutDirection
は,ラベル,ポップアップ,ブッシュ・
ボタン,スクロール・バーなど以下の機能で互いに関連するウイジェット・
コンポーネントのレイアウト方向を指定する読取り/書込み可能なリソースです。
- DXmCreateColorMixDialog
- DXmCreateCSText
- DXmCreateHelpDialog
- DXmCreatePrintDialog
- DXmCreateScrolledCSText
- DXmCreateSvn
表 2-1は,このリソースがこれらの機能のDXmLAYOUT_LEFT_DOWN
とDXmLAYOUT_RIGHT_DOWNの値に与える効果について記述しています。
DXmLAYOUT_LEFT_DOWN | DXmLAYOUT_RIGHT_
DOWN |
レイアウトの方向は,右から左,かつ上から下。
| レイアウトの方向は,左から右,かつ上から下。
|
|
省略時の値はDXmLAYOUT_RIGHT_DOWN,
または3。アクセスはCSGである。 |
DXmNlayoutDirectionは, DXmCreateScrolledCSText機能のテキストに関連する垂直スクロール・
バーの方向を指定する読取り/書込み可能なリソースです。
これに加えて,このリソースは,ウイジェット幅に対するサイズ変更の方向をコントロールします。
- 注意
- リソースファイルで指定されている場合は, DXmNlayoutDirection
に対する正当な値は,つぎのとおりです。
- LEFT_DOWN-レイアウトは右から左,かつ上から下
- RIGHT_DOWN-レイアウトは左から右,かつ上から下
表 2-2は,このリソースがこの機能のDXmLAYOUT_
LEFT_DOWNとDXmLAYOUT_RIGHT_DOWNの値に与える効果について記述しています。
DXmLAYOUT_LEFT_DOWN | DXmLAYOUT_RIGHT_
DOWN |
XmNscrollLeftSideの省略時の値は, TRUE
。XmNresizeWidthがTRUEの場合は,ウイジェットの左縁がサイズ変更になる。
| XmNscrollLeftSideの省略時の値は,
FALSE。XmNresizeWidthがTRUEの場合は,ウイジェットの右縁がサイズ変更になる。
|
|
省略時の値はDXmLAYOUT_RIGHT_DOWN,
または3。アクセスはCSGである。 |
以下のOSF/MotifウイジェットがDXmNlayoutDirectionをサポートしています。
- XmLabelGadgetクラスとXmLabelGadgetサブクラス
- XmCascadeButtonGadget
- XmPushButtonGadget
- XmToggleButtonGadget
- XmPrimitiveサブクラス
- XmLabel
- XmList
- XmScroll bar
- XmCascadeButton
- XmPushButton
- XmToggleButton
- XmManagerサブクラス
- XmSelectionBox
- XmForm
- XmMessageBox
- XmCommand
- XmFileSelectionBox
表 2-3は, DXmNlayoutDirectionリソースがこれらのウイジェット・
コンポーネントに与える効果について記述しています。
ウィジェット・コンポーネント | DXmLAYOUT_
LEFT_DOWN | DXmLAYOUT_RIGHT_DOWN |
カスケード・ボタン/ガジェット | カスケード・
グラフィックが左側に現われ,メニューが左に表示されます。
XmALIGNMENT_BEGINNINGが行の右端の位置合わせを,そしてXmALIGNMENT_
ENDが行の左端の位置合わせをそれぞれ行います。 | カスケード・
グラフィックが右側に現われ,メニューが右に表示されます。
XmALIGNMENT_BEGINNINGが行の左端の位置合わせを,そしてXmALIGNMENT_
ENDが行の右端の位置合わせを行います。 |
コマンド
| 省略時の記号"<"と一緒に,プロンプト・ストリングが右側につきます。
| 省略時の記号">"と一緒に,
プロンプト・ストリングが左側につきます。 |
ファイル選択ボックスx | ボタンの配列は右から左に,
ラベルの位置合わせは右側に,スクロール・バーの位置合わせは左側に,
テキストの表示は右から左にそれぞれなります。 | ボタンの配列は左から右に,
ラベルの位置合わせは左側に,スクロール・バーの位置合わせは右側に,
テキストの表示は左から右にそれぞれなります。
|
フォーム | 『OSF
/Motif Programmer's Reference』で,
XmNrubberPositioning,
XmNleftAttachment,
XmNleftOffset,
XmNleftPosition
およびXmNleftWidgetリソースについては,語「近い("near")」は右の意味になります。
『OSF/Motif Programmer's Reference』で,
XmNrightAttachment,
XmNrightOffset,
XmNrightPositionおよびXmNrightWidget
リソースについては,語「遠い("far")」は左の意味になります。
| 『OSF/Motif Programmer's
Reference』で,
XmNrubberPositioning,
XmNleftAttachment,
XmNleftOffset,
XmNleftPosition
およびXmNleftWidgetリソースについては,語「近い("near")は左の意味になります。
『OSF/Motif Programmer's Reference』で,
XmNrightAttachment,
XmNrightOffset,
XmNrightPositionおよびXmNrightWidget
リソースについては,語「遠い("far")」は右の意味になります。
|
ラベル/ガジェット
| XmALIGNMENT_BEGINNINGが行の右端の位置合わせを,
そしてXmALIGNMENT_ENDが行の左端の位置合わせをそれぞれ行います。
| XmALIGNMENT_BEGINNINGが行の左端の位置合わせを,
そしてXmALIGNMENT_ENDが行の右端の位置合わせをそれぞれ行います。
|
メッセージ・ボックス |
ボタンの配列は右から左に,ピックスマップの配置は右側にそれぞれなります。
| ボタンの配列は左から右に,ピックスマップの配置は左側にそれぞれなります。
|
オプション・
メニュー | ラベルの位置合わせは右側,バー・
グラフィックの配置は左側にそれぞれなります。プルダウン・メニューがボタンの上に配置できない場合は,
このメニューは左側に表示されます。
| ラベルの位置合わせは左側,バー・グラフィックの配置は右側にそれぞれなります。
プルダウン・メニューがボタンの上に配置できない場合は,
このメニューは右側に表示されます。
|
枠付きウィンドウ | 枠の配置は左側になります。
| 枠の配置は右側になります。
|
ポップアップ・メニュー |
ホットスポットの位置は,右上隅です。 | ホットスポットの位置は,
左上隅です。 |
プルダウン・
メニュー | メニュー・バーまたは水平メニューからプルダウン操作を行った場合は,
プルダウン・メニューの右端の位置が,
親カスケード・ボタンの右端に合わせられます。 |
メニュー・バーまたは水平メニューからプルダウン操作を行った場合は,
プルダウン・メニューの左端の位置が,親カスケード・ボタンの左端に合わせられます。
|
プッシュ・ボタン/
ガジェット | アクセラレータが左側に表示されます。
XmALIGNMENT_BEGINNINGが行の右端の位置合わせを,そしてXmALIGNMENT_
ENDが行の左端の位置合わせをそれぞれ行います。 | アクセラレータが右側に表示されます。XmALIGNMENT_BEGINNING
が行の左端の位置合わせを,
そしてXmALIGNMENT_ENDが行の右端の位置合わせをそれぞれ行います。
|
行カラム |
メニュー・バーのカスケードを含めて,子の配列は右から左になります。
| メニュー・バーのカスケードを含めて,子の配列は左から右になります。
|
スケール |
テキスト・ストリングは右側に配置されます。XmNorientationがXmVERTICAL
で,かつXmNshowValueがTRUEの場合は,この値が拡大/縮小の左側に表示されます。XmNorientation
がXmHORIZONTALの場合には,省略時のXmNprocessingDirection
はXmMAX_ON_LEFTになります。 |
テキスト・ストリングの配置は拡大/縮小の左側になります。
XmNorientationがXmVERTICALで,かつXmNshowValue is TRUEの場合は,この値が拡大/縮小の右側に表示されます。XmNorientation
がXmHORIZONTAL
の場合には,省略時のXmNprocessingDirectionはXmMAX_ON_RIGHTになります。
|
スクロール・バー |
XmNorientationがXmHORIZONTAL
の場合は,省略時のXmNprocessingDirection
はXmMAX_ON_LEFT
になります。 | XmNorientationがXmHORIZONTAL
の場合は,省略時のXmNprocessingDirection
はXmMAX_ON_RIGHT
になります。 |
スクロールド・
ウィンドウ | 省略時のXmNscrollbarPlacement
は,
XmBOTTOM_LEFTになります。 | 省略時のXmNscrollbarPlacement
は,
XmBOTTOM_RIGHTになります。 |
選択ボックス
| ボタンの配列は右から左に,ラベルの位置合わせは右側にそれぞれなります。
| ボタンの配列は左から右に,ラベルの位置合わせは左側にそれぞれなります。
|
トグルボタン/ガジェット | アクセラレータはラベルの左側に表示され,
トグル・グラフィックは,ラベルの右側に配置されます。XmALIGNMENT_BEGINNING
が,行の右端の位置合わせを, XmALIGNMENT_
ENDが行の左端の位置合わせをそれぞれ行います。 | アクセラレータはラベルの右側に表示され,
トグル・グラフィックは,ラベルの左側に配置されます。XmALIGNMENT_BEGINNING
が,行の左端の位置合わせを, XmALIGNMENT_END
が行の右端の位置合わせをそれぞれ行います。
|
XmStringDirectionCreateルーチンは,使用中のシステムが文字列の文字,
またはコンパウンド・ストリングのセグメント文字をどの方向に表示するかを指定するコンパウンド・
ストリングを作成します。方向を指定するために使用するデータ・
タイプはXmStringDirectionです。
DECwindows拡張機能では,XmStringDirectionデータ・タイプに左から右の値または右から左の値を指定するのに加えて,
文字列内の次の文字を表示する前に逆の方向に戻るように,
ユーザが指定することができます。次の表はXmStringDirection
データ・タイプの機能をまとめたものです。
XmStringDirectionデータ・タイプ | 説明
|
XmSTRING_DIRECTION_L_TO_R |
文字列の方向を左から右に設定 |
XmSTRING_DIRECTION_R_TO_L | 文字列の方向を右から左に設定
|
XmSTRING_DIRECTION_
REVERT | 文字列の方向を逆方向に設定(DECwindows拡張機能)
|
次に,OSF/Motifツールキットのツールキット・ルーチンにDECが補足したツールキット・
ルーチンについて,アルファベット順に説明します。これらのルーチンは,
次のように大きく分類されます。
- 以下のDECwindowsウィジェットをサポートする作成ルーチンおよび操作ルーチン
- Color Mixingウィジェット
- Compound String Textウィジェット
- Helpウィジェット
- Printウィジェット
- Structured Visual Navigation (SVN)ウィジェット
- コンビニエンス・ルーチン
- DXmActivateWidget
- DXmChildren
- DXmCreateCursor
- DXmCSContainsStringCharSet
- DXmDescToNull
- DXmFormSpaceButtonsEqually
- DXmGetLocaleString
- DXmHelpOnContext
- DXmInitialize
- DXmNumChildren
- 変換ルーチン
- DXmCvtCStoDDIF
- DXmCvtCStoFC
- DXmCvtCStoOS
- DXmCvtDDIFtoCS
- DXmCvtFCtoCS
- DXmCvtOStoCS
- DECwindows Motifヘルプ・システム・ルーチン
- DXmHelpSystemClose
- DXmHelpSystemDisplay
- DXmHelpSystemOpen
- フォント・ルーチン
- DXmFindFontFallback
- DXmLoadQueryFont
- メッセージ・ルーチン
- DXmDisplayCSMessage
- DXmDisplayVMSMessage
『日本語VMS DECwindows
Motifアプリケーション開発の手引き』(日本語),『DECwindows Motif
Guide to Application Programming』(英語)は,DECwindows特有のウィジェットについて詳しく説明したものです。
これには,本書で説明するルーチンの使用方法に関する説明が例とともに記載されています。
アプリケーションはプッシュ・ボタンの起動をシミュレートすることができます。
フォーマット
void DXmActivateWidget(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- ウィジェット・データ構造を指すポインタ
説明
DXmActivateWidgetルーチンを使用すると,アプリケーションはユーザがプッシュ・
ボタンをクリックしたときに発生するのと同じ強調表示およびコールバックを行うことができます。
使用中のアプリケーションでこのルーチンを使用すると一貫したユーザ・
インターフェイスを確保することができます。
たとえば,ユーザはプッシュ・ボタンを押すことによってでも,
またはDXmActivateWidgetルーチンが呼び出されている場合には対応するプッシュ・
ボタンを起動させるメニュー・オプションを選択することによってでも,
機能を選択することができます。
DXmActivateWidgetルーチンはプッシュ・ボタンのみをサポートしています。
DXmChildrenルーチンはウィジェットの子ウィジェットのリストを返します。
フォーマット
WidgetList DXmChildren (widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 子ウィジェットのリスト
引数
- widget
- ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmChildrenルーチンはウィジェットの子ウィジェットのリストを返します。
子ウィジェットは親ウィジェットにジオメトリ管理の変更を要求しなければならず,
また親ウィジェットはその子ウィジェットのサイズ変更を行うことができます。
このルーチンを使用すれば, widget_list
の長さを知ることができます。
Color Mixingウィジェットの現在の新しい赤,緑,青の各色の値をアプリケーションに返します。
フォーマット
void DXmColorMixGetNewColor(cmw, red, green, blue)
DXmColorMixWidget cmw;
unsigned short *red;
unsigned short *green;
unsigned short *blue;
引数
- cmw
- Color Mixingウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- red
- 新しい赤の色の値を指すポインタ
- green
- 新しい緑の色の値を指すポインタ
- blue
- 新しい青の色の値を指すポインタ
説明
DXmColorMixGetNewColorにより,呼び出しを行っているアプリケーションまたはルーチンは,Color Mixing
ウィジェットから迅速に現在の色の値を得ることができます。
使用中のアプリケーションが省略時のColor
Mixingサブウィジェットを使用している場合には,IntrinsicsルーチンであるXtGetValues
の代わりにこのルーチンを呼び出せば,アプリケーションはこの操作をより速く行うことができます。(Intrinsics
ルーチンの使用の詳細については『X
Window System Toolkit』を参照)。
ルーチン | 説明 |
DXmColorMixSetNewColor | Color Mixingウィジェット内の新しい赤,
緑,青の各色の値を設定する。 |
DXmCreateColorMix | ダイアログ・ボックスを使用しないで Color Mixing
ウィジェットを作成する。 |
DXmCreateColorMixDialog | ダイアログ・ボックスを使用して Color Mixing
ウィジェットを作成する。 |
Color Mixingウィジェットに,新しい赤,緑,青の各色の値を設定します。
フォーマット
void DXmColorMixSetNewColor(cmw, red, green, blue)
DXmColorMixWidget cmw;
unsigned short red;
unsigned short green;
unsigned short blue;
引数
- cmw
- Color Mixingウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- red
- 新しい赤の色の値。Xの色の値(0〜65535)を指定します。
- green
- 新しい緑の色の値。Xの色の値(0〜65535)を指定します。
- blue
- 新しい青の色の値。Xの色の値(0〜65535)を指定します。
説明
DXmColorMixSetNewColorルーチンによって,アプリケーションやユーザ提供のColor Mixer
サブウィジェットは現在の色の値をColor
Mixingウィジェットに渡すことができます。IntrinsicsルーチンであるXtSetValues
の代わりにこのルーチンを呼び出せば,アプリケーションはこの操作をより速く行うことができます。(Intrinsics
ルーチンの使用の詳細については
『X
Window System Toolkit』を参照)。
ルーチン | 説明 |
DXmColorMixGetNewColor | 現在の色の値をColor Mixing
ウィジェットから返す。 |
DXmCreateColorMix | ダイアログ・ボックスを使用しないでColor Mixing
ウィジェットを作成する。 |
DXmCreateColorMixDialog | ダイアログ・ボックスを使用してColor Mixing
ウィジェットを作成する。 |
このルーチンはポップアップ・ダイアログ・ボックスを使用しないでColor Mixing
ウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
Compositeリソース・セット
\
Constraintリソース・セット
\
XmManagerリソース・セット
\
XmBulletinBoardリソース・セット
\
DXmColorMixリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreateColorMix(parent, name, arglist, argcount)
Widget parent;
String name;
ArgList arglist;
Cardinal argcount;
戻り値
-
- 作成したColor Mixingウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent
- 親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- arglist
- アプリケーション引数リスト
- argcount
- アプリケーション引数リスト内の引数の数
説明
DXmCreateColorMixルーチンはDXmCreateColorMixDialogルーチンと同じ引数とリソースを使用してColor Mixing
ウィジェットを作成しますが,
ポップアップ・ダイアログ・ボックスは使用しません。ただしカラー・
リソースが限定されている場合には,Pop-up Color Mixing
ウィジェットを代わりに使用しなければなりません。詳細についてはDXmCreateColorMixDialog
ルーチンを参照してください。
このルーチンはダイアログ・ボックスを使用してColor Mixingウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
Compositeリソース・セット
\
Constraintリソース・セット
\
XmManagerリソース・セット
\
XmBulletinBoardリソース・セット
\
DXmColorMixDialogリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreateColorMixDialog(parent, name, arglist, argcount)
Widget parent;
String name;
ArgList arglist;
Cardinal argcount;
リソース情報省略時またはアプリケーション提供のColor Display
サブウィジェットおよび Color Mixer
サブウィジェットの組み合わせを使用するときには,
arglist 中の以下のウィジェットに固有の各リソースを設定することができます。
XmString DXmNclearLabel;
XmString DXmNdisplayLabel;
Widget DXmNdisplayWindow;
XmString DXmNhelpLabel;
XmString DXmNmainLabel;
XmString DXmNmixerLabel;
Widget DXmNmixerWindow;
unsigned short DXmNnewBlueValue;
unsigned short DXmNnewGreenValue;
unsigned short DXmNnewRedValue;
unsigned short DXmNorigBlueValue;
unsigned short DXmNorigGreenValue;
unsigned short DXmNorigRedValue;
XmString DXmNresetLabelString;
XmString DXmNscratchPadInfoLabel;
XmString DXmNscratchPadLabel;
void proc DXmNsetMixerColorProc;
void proc DXmNsetNewColorProc;
XtCallbackList XmNapplyCallback;
XmString XmNapplyLabelString;
XtCallbackList XmNcancelCallback;
XmString XmNcancelLabelString;
XtCallbackList XmNokCallback;
XmString XmNokLabelString;
Widget XmNworkWindow;
arglist 中の以下の各ウィジェット別のリソースは,省略時のColor
Displayサブウィジェットを使用するときにのみ設定できます。
unsigned short DXmNbackBlueValue;
unsigned short DXmNbackGreenValue;
unsigned short DXmNbackRedValue;
Dimension DXmNdisplayColWinHeight;
Dimension DXmNdisplayColWinWidth;
Dimension DXmNdispWinMargin;
Boolean DXmNmatchColors;
arglist 中の以下の各ウィジェット別のリソースは,省略時のColor
Mixerサブウィジェットを使用するときにのみ設定できます。
XmString DXmNblackLabel;
XmString DXmNblueLabel;
short DXmNbrowserItemCount;
XmString DXmNbrowserLabel;
unsigned char DXmNcolorModel;
XmString DXmNcoolerLabel;
XmString DXmNdarkerLabel;
XmString DXmNearthtoneLabel;
XmString DXmNfullLabel;
XmString DXmNgrayLabel;
XmString DXmNgreenLabel;
XmString DXmNgreyscaleLabel;
Boolean DXmNgreyscaleOnGreyscale;
XmString DXmNhlsLabel;
XmString DXmNhueLabel;
short DXmNinterpTileCount;
short DXmNinterpTileHeight;
short DXmNinterpTileWidth;
XmString DXmNinterpTitleLabel;
XmString DXmNlighterLabel;
XmString DXmNlightLabel;
short DXmNlightnessIncrement;
XmString DXmNoptionLabel;
XmString DXmNpastelLabel;
unsigned short DXmNpickerColors;
XmString DXmNpickerLabel;
short DXmNpickerTileHeight;
short DXmNpickerTileWidth;
XmString DXmNpickerTitleLabel;
XmString DXmNredLabel;
XmString DXmNrgbLabel;
XmString DXmNsatLabel;
XmString DXmNsliderLabel;
XmString DXmNsmearLabel;
XmString DXmNspectrumLabel;
XmString DXmNundoLabel;
XmString DXmNuserPaletteLabel;
XmString DXmNvalueLabel;
XmString DXmNvividLabel;
XmString DXmNwarmerLabel;
unsigned short DXmNwarmthIncrement;
XmString DXmNwhiteLabel;
戻り値
-
- 作成したColor Mixingウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent
- 親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- arglist
- アプリケーション引数リスト
- argcount
- アプリケーション引数リスト内の引数の数
リソース(省略時またはアプリケーション提供の Color Displayサブウィジェット/ Color Mixer
サブウィジェット)
- DXmNclearLabel
- スクラッチ・パッドの「消去」プッシュ・ボタンのラベルとして現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「消去」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNdisplayLabel
- Color Displayサブウィジェットの左右の枠の中央に現れるテキストを指定します。
省略時の値はありません。アクセスはCSGです。
- DXmNdisplayWindow
- Color Displayサブウィジェット。省略時の値はColor Mixingウィジェットの Color Display
サブウィジェットです。アクセスはCSGです。
次の事項に注意してください。
- このリソースをウィジェット作成時にNULLに設定すると,
Color Display サブウィジェットは表示されない。
- アプリケーションが省略時のColor Displayサブウィジェットの代わりにそのアプリケーション自身のColor Display
サブウィジェットを使用する場合は,
サブウィジェットの管理(サブウィジェットを見えている状態にし,
そのジオメトリ管理を行うこと)はすべてアプリケーションの責任となる。
アプリケーションは,Intrinsics
ルーチンのXtSetValuesを使用して DXmNdisplayWindow リソースをNULL
に設定することで省略時の Color Displayサブウィジェットに戻ることができる。(Intrinsics
ルーチンの使用の詳細については『X Window System
Toolkit』を参照)。
- DXmNhelpLabel
- 「ヘルプ」プッシュ・ボタン内に現れるテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「ヘルプ」です。アクセスはCSGです。
- DXmNmainLabel
- Color Mixingウィジェットの最上部の左右の枠の中央に現れるテキストを指定します。
省略時の値はありません。アクセスはCSGです。
- DXmNmixerLabel
- Color Mixerサブウィジェットの左右の枠の中央に現れるテキストを指定します。
省略時の値はありません。アクセスはCSGです。
- DXmNmixerWindow
- Color Mixerサブウィジェット。省略時のColor Mixerサブウィジェットは,HLS
配合,RGB配合,色選択,色名指定,グレー・スケール・ミキサの各カラー・
モデルをサポートします。このリソースをウィジェット作成時にNULL
に設定すると Color Mixerサブウィジェットは表示されなくなります。
アクセスはCSGです。
次の事項に注意してください。
- アプリケーションが省略時のColor Mixerサブウィジェットの代わりにそのアプリケーション自身のColor Mixer
サブウィジェットを使用する場合は,
そのサブウィジェットの管理(サブウィジェットを見えている状態にし,
そのジオメトリ管理を行うこと)はすべてアプリケーションの責任となる。
アプリケーションは,IntrinsicsルーチンのXtSetValues
を使用して DXmNmixerWindow リソースをNULL
に設定することで,後で省略時のColor Displayサブウィジェットに戻ることができる。(Intrinsics
ルーチンの使用の詳細については
『X Window System
Toolkit』を参照)。
- 省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用しているアプリケーションは,
新しい色の値を更新する必要はない。ただし,独自のColor Mixer
サブウィジェットを使用しているアプリケーションは,
Intrinsics ルーチンのXtSetValues,またはDXmColorMixSetNewColor
ルーチンのいずれか(より速い方)を使用して新しい色の値を更新しなければならない。
- DXmNnewBlueValue
- Color Mixingウィジェットの新しい青の色の値。 DXmNmatchColors
がTRUEでない限り,省略時の値は0です。 DXmNmatchColors がTRUEであれば,
ウィジェットが作成されるか見える状態になると,省略時の値によりDXmNnewBlueValue
は常に DXmNorigBlueValue に合うように設定されます。
アクセスはCSGです。
- DXmNnewGreenValue
- Color Mixingウィジェットの新しい緑の色の値。 DXmNmatchColors
がTRUEでない限り,省略時の値は0です。 DXmNmatchColors がTRUEであれば,
ウィジェットが作成されるか見える状態になると,省略時の値によりDXmNnewGreenValue
は常に DXmNorigGreenValue に合うように設定されます。
アクセスはCSGです。
- DXmNnewRedValue
- Color Mixingウィジェットの新しい赤の色の値。 DXmNmatchColors
がTRUEでない限り,省略時の値は0です。 DXmNmatchColors がTRUEであれば,
ウィジェットが作成されるか見える状態になると,省略時の値によりDXmNnewRedValue
は常に DXmNorigRedValue に合うように設定されます。
アクセスはCSGです。
- DXmNorigBlueValue
- Color Mixingウィジェットのオリジナルの青の色の値。省略時の値は0
です。ただし,アプリケーションによってオリジナルの青の値を設定しなければなりません。
アクセスはCSGです。
- DXmNorigGreenValue
- Color Mixingウィジェットのオリジナルの緑の色の値。省略時の値は0
です。ただし,アプリケーションによってオリジナルの緑の値を設定しなければなりません。
アクセスはCSGです。
- DXmNorigRedValue
- Color Mixingウィジェットのオリジナルの赤の色の値。省略時の値は0
です。ただし,アプリケーションによってオリジナルの赤の値を設定しなければなりません。
アクセスはCSGです。
- DXmNresetLabelString
- 「リセット」プッシュ・ボタン内に現れるテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「リセット」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNscratchPadInfoLabel
- スクラッチ・パッドの最上部中央のラベルとして現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「色の保管...
」です。アクセスはCSGです。
- DXmNscratchPadLabel
- 「色保管」プッシュ・ボタンのラベルとして現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「色保管...」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNsetMixerColorProc
- アプリケーションが新しい色を設定する時に,Color Mixing ウィジェットが現在の配色制御ボタン類を更新するために使用するリソース。
このリソースは,
省略時の値以外のColor Mixerサブウィジェットを使用しているアプリケーション用のリソースです。
省略時の値は,適切な省略時のカラー・
モデル(色選択,HLS配合,RGB配合,色名指定,またはグレー・
スケール)を更新する(Color Mixingウィジェット特有の)プロシージャです。
アクセスはCSGです。
- DXmNsetNewColorProc
- Color Mixingウィジェットが,Color Displayサブウィジェットに表示された新しい色の値を更新するために使用するリソース。
アプリケーションが省略時のColor Display
サブウィジェットを変更し,Color Mixing
ウィジェットが色を更新する必要がある場合に,アプリケーションはこのリソースを設定しなければなりません。
設定しないと,省略時のColor
Display サブウィジェットを変更したときにこのリソースはNULLに設定されてしまいます。
アクセスはCSGです。
このリソースを設定してアプリケーションがこのサブウィジェットを管理する場合には,
作業ウィンドウの位置はColor Displayサブウィジェットと Color Mixer
サブウィジェット(もしあれば)の下で,Color Mixingウィジェット・
プッシュ・ボタンの上に設定されます。
- XmNapplyCallback
- ユーザがColor Mixingウィジェットにおいて「適用」Push Button ウィジェットをクリックしたときに行われるコールバック。
このコールバックの条件は XmCR_APPLY
です。省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- XmNapplyLabelString
- 「適用」Push Buttonウィジェット内に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「適用」です。アクセスはCSG
です。
- XmNcancelCallback
- ユーザがColor Mixingウィジェットにおいて「取消」Push Button ウィジェットをクリックしたときに行われるコールバック。
このコールバックの条件は XmCR_CANCEL
です。省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- XmNcancelLabelString
- 「取消」Push Buttonウィジェット内に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「取消」です。アクセスはCSG
です。
- XmNokCallback
- ユーザがColor Mixingウィジェットにおいて「了解」Push Button ウィジェットをクリックしたときに行われるコールバック。
このコールバックの条件は XmCR_ACTIVATE
です。省略時の値はNULLです。アクセスはCSG
です。
- XmNokLabelString
- 「了解」Push Buttonウィジェット内に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「了解」です。アクセスはCSG
です。
- XmNworkWindow
- オプションのWork Areaサブウィジェット。省略時の値はNULLです。
アクセスはCSGです。
リソース(省略時のColor Displayサブウィジェットのみ)
- DXmNbackBlueValue
- 省略時のColor Displayサブウィジェットの青の背景色の値。省略時の値は 32767 (gray)
です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合はこのリソースは無視されます。
- DXmNbackGreenValue
- 省略時のColor Displayサブウィジェットの緑の背景色の値。省略時の値は32767 (gray)
です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合はこのリソースは無視されます。
- DXmNbackRedValue
- 省略時のColor Displayサブウィジェットの赤の背景色の値。省略時の値は 32767 (gray)
です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合はこのリソースは無視されます。
- DXmNdisplayColWinHeight
- オリジナルのカラー・ディスプレイ・ウィンドウおよび新しいカラー・
ディスプレイ・ウィンドウの高さ。省略時の値は80ピクセルです。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNdisplayColWinWidth
- オリジナルのカラー・ディスプレイ・ウィンドウおよび新しいカラー・
ディスプレイ・ウィンドウの幅。省略時の値は80ピクセルです。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNdispWinMargin
- オリジナルのカラー・ディスプレイ・ウィンドウおよび新しいカラー・
ディスプレイ・ウィンドウと,Color Displayサブウィジェットの外側辺との間のマージン。
このマージンは背景リソース(省略時の設定はgray)
の影響を受けるエリアです。省略時の値は20ピクセルです。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNmatchColors
- Color Mixingウィジェットが作成されて見える状態になったときに,
新しい色の値がオリジナルの色の値と合っているかどうかを指定する論理リソース。TRUE
であれば新しい色の値はオリジナルの色の値と一致しています。FALSE
であれば新しい色の値はオリジナルの色の値と一致していません。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Displayサブウィジェットを使用したときにのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
リソース(省略時のColor Mixerサブウィジェットのみ)
- DXmNblackLabel
- Middle Scaleサブウィジェットの左端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「黒」です。アクセスはCSG
です。
省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には,このリソースはHLS
配合カラー・モデル内で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNblueLabel
- Bottom Scaleサブウィジェットの左端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「青」です。アクセスはCSG
です。
省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には,このリソースはRGB
配合で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNbrowserItemCount
- 色名指定のカラー・リスト内の見えている項目の数。このリソースはウィジェット作成時にのみ設定できます。
見えている項目にはそれぞれ,
Color Mixウィジェットがカラー・セルを割り当てなければなりません。
省略時の値は5です。アクセスはCGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNbrowserLabel
- カラー・モデル・オプション・メニュー内の第4項目として現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「色名指定」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNcolorModel
- 現在使用中のカラー・モデル。このリソースの値は次のとおりです。
カラー・モデル | 値 | 省略時の設定
|
色選択 |
DXmColorModelPicker | カラー・システム |
HLS配合 | DXmColorModelHLS |
省略時の値としては不使用 |
RGB
配合 | DXmColorModelRGB | モノクロ・
システム |
色名指定 |
DXmColorModelBrowser | 省略時の値としては不使用
|
グレー・スケール |
DXmColorModelGreyscale | グレース・ケール・システム
|
アプリケーションは,ウィジェットが管理される前に必ずこのリソースを設定し,
ユーザがオプション・メニューを使用してカラー・モデルを切り換えられるようにしなければなりません。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNcoolerLabel
- 「寒く」矢印ボタンのテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時のテキストは「寒く」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNdarkerLabel
- 「暗く」矢印ボタンのテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時のテキストは「暗く」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNearthtoneLabel
- 色選択スペクトル・オプション・メニューの「濁色調」パレットを表すために使用するラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「濁色調」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNfullLabel
- Bottom Scaleサブウィジェットの右端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「純色」です。アクセスはCSG
です。
省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には,このリソースは HLS
配合カラー・モデル内で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNgrayLabel
- Bottom Scaleサブウィジェットの左端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「濁色」です。アクセスはCSG
です。
省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には,このリソースは HLS
配合カラー・モデル内で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNgreenLabel
- Middle Scaleサブウィジェットの左端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「緑」です。アクセスはCSG
です。
省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には,このリソースは RGB
配合で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNgreyscaleLabel
- カラー・モデル・オプション・メニュー内の最下段項目として現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「グレー・
スケール」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNgreyscaleOnGreyscale
- TRUEの場合にグレー・スケール・システムにおいてグレー・スケール・
ミキシング・カラー・モデルが省略時の値となるように指定する論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNhlsLabel
- カラー・モデル・オプション・メニュー内の第2項目として現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「HLS配合」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNhueLabel
- Top Scaleサブウィジェットの左側に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「色調:」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にHLS
配合で使用されます。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNinterpTileCount
- 使用する補間タイルの数(Color Mixingウィジェットは各補間タイルのカラー・
セルを割り当てなければなりません)。このリソースは,ウィジェットの作成時にのみ設定できます。
省略時の値は10です。アクセスはCG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNinterpTileHeight
- 各補間タイルの高さ(単位ピクセル)。省略時の値は30です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNinterpTileWidth
- 各補間タイルの幅(ピクセル単位)。省略時の値は30です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNinterpTitleLabel
- Interpolatorウィジェットの上部の中央に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「補間」です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNlighterLabel
- 「明るく」矢印ボタンのテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時のテキストは「明るく」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNlightLabel
- Bottom Scaleサブウィジェットの左側に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「明度:」です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には HLS
配合カラー・モデル内で使用します。これを行わない場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNlightnessIncrement
- 「明るく」ボタンまたは「暗く」ボタンを押したときに,各補間タイル色の明度を何パーセントだけ上げるかまたは下げるかを示します。
省略時の値は5
です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNoptionLabel
- Color Model Option Menuサブウィジェット内に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「カラー・モデル」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNpastelLabel
- 色選択スペクトル・オプション・メニュー内の「明色調」パレットを表すのに使用するラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「明色調」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNpickerColors
- ユーザ・パレット・メニュー・オプションで使用可能な10色のパレット。
指定しないとメニューにユーザ・パレットが現れません。指定すると,
ユーザ・パレットが省略時の色選択パレットになります。このリソースは作成時にのみ設定できます。
アクセスはCGです。
配列の第1項目が第1スペクトル・タイルの赤の値であることに注意してください。
第2項目はその緑の値,第3項目はその青の値です。 第4項目は第2
タイルの赤の値といった順で続きます。したがって,この配列を設定する場合にはその中に30
項目を入れなければなりません。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNpickerLabel
- カラー・モデル・オプション・メニュー内の最上部項目として現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「色選択」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNpickerTileHeight
- 各スペクトル・タイルのそれぞれの高さ(ピクセル単位)。省略時の値は30
です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNpickerTileWidth
- 各スペクトル・タイルのそれぞれの幅(単位ピクセル)。省略時の値は30
です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNpickerTitleLabel
- Pickerウィジェットの上部中央に現れるテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時のテキストは「スペクトル」です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNredLabel
- Top Scaleサブウィジェットの左端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「赤」です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には RGB
配合で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNrgbLabel
- カラー・モデル・オプション・メニュー内の第3項目として現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時のテキストは「RGB
配合」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNsatLabel
- Middle Scaleサブウィジェットの左側に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「彩度:」です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にHLS
配合カラー・モデル内で使用します。これを行わない場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNsliderLabel
- Top Scaleサブウィジェットの左側に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「割合」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にRGB
配合で使用しす。これを行わない場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNsmearLabel
- 「塗る」プッシュ・ボタンのテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「塗る」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNspectrumLabel
- 色選択スペクトル・オプション・メニュー内のレインボー・パレットを表すのに使用ラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「スペクトル」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNundoLabel
- 「取消」プッシュ・ボタンのテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「取消」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNuserPaletteLabel
- スペクトル・オプション・メニュー内のアプリケーションが定義したユーザ・
パレットを表すために使用するラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時のテキストは「ユーザー・パレット」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNvalueLabel
- Textサブウィジェットの桁の上に現れるテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「値」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には RGB
配合で使用します。それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNvividLabel
- 色選択スペクトル・オプション・メニュー内の「中間調」パレットを表すために使用するラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「中間調」です。
アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNwarmerLabel
- 「暖かく」矢印ボタンのテキストを指定します。言語設定が日本語の場合,
省略時のテキストは「暖かく」です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNwarmthIncrement
- 「暖かく」または「寒く」ボタンを押したときに各補間タイルの色に加える赤または青の量。
省略時の値は5000です。アクセスはCSGです。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合にのみ有効です。
それ以外の場合にはこのリソースは無視されます。
- DXmNwhiteLabel
- Middle Scaleサブウィジェットの右端の下に現れるテキストを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「白」です。アクセスはCSG
です。
このリソースは省略時のColor Mixerサブウィジェットを使用する場合には HLS
配合カラー・モデル内で使用します。これを行わない場合にはこのリソースは無視されます。
リソースの例外
XmBulletinBoard
から引き継がれた次のリソースは,それぞれ異なる方法でサポートされます。
- XmNdialogStyleの省略時の値は XmDIALOG_MODELESS
- XmNdialogTitleの省略時の値は「配色」
- XmNresizePolicyの省略時の値は XmRESIZE_NONE
コールバック構造体
typedef struct
{
int reason;
XEvent *event;
unsigned short newred;
unsigned short newgrn;
unsigned short newblu;
char *newname;
unsigned short origred;
unsigned short origgrn;
unsigned short origblu;
} DXmColorMixCallbackStruct;
コールバック・フィールドの説明
- reason
- コールバック条件に合わせて設定する整数。このウィジェットに有効な値についてはコールバック条件の節を参照してください。
- event
- このコールバックを生成したイベントを説明するXイベント構造体を指すポインタ
- newred
- Color Mixingウィジェットの新しい赤の色の値
- newgrn
- Color Mixingウィジェットの新しい緑の色の値
- newblu
- Color Mixingウィジェットの新しい青の色の値
- newname
- アプリケーションに色の名前を引き渡します。ユーザが色名指定からその名前のついた色を選択し,
次に新しい色を変更せずにアプリケーションにコールバックを起動すると,
コールバック・データ構造体の newname
フィールドは,その色のX11名を含むNULLで終了するASCII文字列を指すポインタで満たされます。
この文字列は読み取り専用であり,解放したり変更してはなりません。
他のカラー・モデルの内の1つの中で色が生成されると,または色名指定内で生成されてその後変更されると,
コールバック構造体内の newname
フィールドはNULLに設定されます。
- origred
- Color Mixingウィジェットのオリジナルの赤の色の値
- origgrn
- Color Mixingウィジェットのオリジナルの緑の色の値
- origblu
- Color Mixingウィジェットのオリジナルの青の色の値
コールバック条件
- XmCR_ACTIVATE
- ユーザが「了解」プッシュ・ボタンを起動しました。
- XmCR_APPLY
- ユーザが「適用」プッシュ・ボタンを起動しました。
- XmCR_
CANCEL
- ユーザが「取消」プッシュ・ボタンを起動しました。
説明
Color MixingウィジェットによりDECwindows Motifアプリケーションはユーザに色を尋ねることができます。Color Mixing
ウィジェットはユーザに即時フィードバックを提供し,
新しい色を選択すると選択したとおりにその色を表示します。
このウィジェットは,以下に示すサブウィジェットを含むように事前構成されているポップアップ・
ダイログ・ボックス(
またはDXmCreateColorMixルーチンを使用する場合には非ポップアップ・
ダイアログ・ボックス)を使用します。
サブウィジェット | 説明 |
スクラッチ・パッド | 後で配色に使用するために中間色を格納する。
|
Color
Displayサブウィジェット | オリジナルの色と新しい色を表示する。
|
Color Model Option
Menuサブウィジェット | カラー・モデル選択を実現する。
|
Color Mixerサブウィジェット
| ユーザが新しい色を定義するのに使用するグラフィック・
ツールを提供する。 |
Push Buttonサブウィジェット
| Color Mixingウィジェット機能を起動する。
|
Labelサブウィジェット |
情報を提供する。 |
Color Mixingウィジェットによりユーザは最高5つの異なるカラー・モデルから選択することができます。
- 色選択
カラー・システムにおけるColor Mixingウィジェットの省略時のカラー・
モデル。(非カラー・システムやリソースが少なすぎるシステムでは表示を行いません)
。
色選択は,10色カラー・スペクトルとカラー・パレット・オプション・
メニュー,色補間(補間機能)とそのタイトル,「塗る」ボタン,
「取消」ボタン,2つのバケツ・ボタン,および補間色の暖かさと明るさを制御する矢印ボタンから構成されています。
- HLS配合(色調,明度,彩度)
HLS配合カラー・モデルにおいては色は色調,明度,彩度の3つの特性により決定されます。
色調とは色です。明度はその色の輝度(その色の量)
を指します。彩度はその色の純度,つまりその色がどれだけ白で薄められているかを示します。
HLS配合カラー・モデルをサポートするため,Color Mixerサブウィジェットは色調,
明度,彩度を表す3つのスケールを備えています。色調スケールは色の値を0
から360の範囲で表します。明度スケール,および彩度スケールはその値を0
から100パーセントの範囲の割合で表します。
- RGB配合(赤,緑,青)
モノクロ・システム上のColor Mixingウィジェットの省略時のカラー・
モデル。
RGB配合カラー・モデルでは色は異なる輝度をもつ赤,緑,青の混合体として指定されます。X Window System
バージョン11では赤,緑,青の輝度を0
から65,535の間の値で指定します。ゼロが最低の輝度です。黒は3
つの色すべてがゼロの輝度値である状態と定義され,白は3つの色すべてが100
パーセントの輝度値である状態と定義されます。
RGB配合カラー・モデルをサポートするため,Color Mixerサブウィジェットは赤,
緑,青の輝度範囲を表す3つのスケールを備えています。
各スケールはこれらの色の値を0から100パーセントの範囲の割合で表します。
さらに,Color Mixerサブウィジェットは,アプリケーションのユーザがRGB
値をテキストとして直接入力できるTextウィジェットを備えています。Text
ウィジェットとスケールはリンクされており,片方に変更があるともう一方にもそれに対応した変更が発生します。
- 色名指定( X11の名前がついた色)
ユーザがX11の名前がついたカラー・リストを見ることができるスクロール・
ウィンドウ。スクロール・ウィンドウの各ボタンがX11の色のそれぞれの名前を表します。
使用可能なリソースが充分にあれば背景をその色に設定できます。(
新しい色が他のカラー・モデルによってそれ以上の変更を加えられない場合には,
その色のX11名もColor Mixingウィジェットのコールバック構造体の一部としてアプリケーションに返されます)
。このカラー・リストをスクロールするにはスクロール・バーを使用します。
リスト内の1つの色上でMB1をクリックすると Color
Displayサブウィジェットはその色で埋まります。色名指定はすべてのシステムで使用可能です。
- グレー・スケール・ミキサ
黒から白までのグレー・スケールの生成を可能にするScaleウィジェット。
グレー・スケール・ミキサを選択すると現在の新しい色は適切なグレー・
スケールに変換され,次にScaleウィジェットを使用して調整されます。
このモデルにより生成されたグレー・スケールはすべて,
赤,緑,青が等しい割合で混合されています。つまり,このグレー・
スケールはカラー・システムとグレー・スケール・システムの両方において現れ方が同一です。
グレー・スケール・ミキサはすべてのシステムで使用可能です。
- 注意
- ポップアップまたは非ポップアップのColor Mixing
ウィジェットのいずれを使用するかを考える場合には次の事項に注意してください。
- ポップアップColor Mixingウィジェット (DXmCreateMixDialog
ルーチンを使用して作成)は,マップされるたびに必要なカラー・セルの割り当てを行い,
次にウィジェットがアンマップされるたびにそのカラー・
セルを解放します。
- 非ポップアップColor Mixingウィジェット (DXmCreateMixルーチンを使用して作成)
は,作成された時点で必要なカラー・セルを割り当てますが,
ウィジェットが破壊されるまではカラー・セルを解放しません。
したがって,カラー・リソースが限られている場合は,アプリケーションは非ポップアップColor Mixing
ウィジェットではなく,
ポップアップColor Mixingウィジェットを使用する必要があります。
Color Mixingウィジェットの詳細については『日本語VMS DECwindows
Motifアプリケーション開発の手引き』(日本語),『DECwindows Motif
Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。関連情報については次のルーチンも参照してください。
ルーチン | 説明 |
DXmCreateColorMix | ダイアログ・ボックスを使用しないで Color Mixing
ウィジェットを作成する。 |
DXmColorMixGetNewColor | Color Mixing
ウィジェットから現在の色の値を返す。 |
DXmColorMixSetNewColor | Color Mixingウィジェットに新しい赤,
緑,青の色の各値を設定する。 |
ジオメトリ管理
Color Mixing
ウィジェットはその子ウィジェットのレイアウトを完全に制御します。
サイズ変更
Color Mixing
ウィジェットは,その子ウィジェットのすべてを囲むために必要な最小サイズを計算します。
この最小サイズには,さまざまなサイズのColor Mixing
サブウィジェットも含まれます。このサイズは,ユーザがオプション・
メニューから異なるカラー・モデルを選択する間は変更されません。
Compound String Textウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
XmPrimitiveリソース・セット
\
DXmCSTextリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreateCSText (parent, name, args, num_args)
Widget parent;
char *name;
Args *args;
int num_args;
リソース情報
args
内の次に示すウィジェットに固有の各リソースを設定することができます。
Boolean DXmNbidirectionalCursor;
int DXmNeditingPath;
XtCallbackList DXmNnofontCallback;
int DXmNtextPath;
XtCallbackList XmNactivateCallback;
Boolean XmNautoShowCursorPosition;
int XmNblinkRate;
int XmNcolumns;
DXmCSTextPosition XmNcursorPosition;
Boolean XmNcursorPositionVisible;
Boolean XmNeditable;
int XmNeditMode;
XtCallbackList XmNfocusCallback;
XmFontlist XmNfontList;
XtCallbackList XmNlosingFocusCallback;
Dimension XmNmarginHeight;
Dimension XmNmarginWidth;
int XmNmaxLength;
XtCallbackList XmNmodifyVerifyCallback;
XtCallbackList XmNmotionVerifyCallback;
Boolean XmNpendingDelete
Boolean XmNresizeHeight:
Boolean XmNresizeWidth;
int XmNrows;
Boolean XmNscrollHorizontal;
Boolean XmNscrollLeftSide;
Boolean XmNscrollTopSide;
Boolean XmNscrollVertical;
XmRPointer XmNselectionArray
int XmNselectionArrayCount
int XmNselectThreshold
DXmCSTextPosition XmNtopPosition;
XmString XmNvalue;
XtCallbackList XmNvalueChangedCallback;
Boolean XmNwordWrap;
戻り値
-
- 作成したCompound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent
- 親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- args
- アプリケーション上書き引数リスト
- num_args
- アプリケーション上書き引数リスト内の引数の数を表す整数
リソース
- DXmNbidirectionalCursor
- TRUEの場合に,挿入箇所にあるカーソルの形が現在使用中の編集方向によって変更されるように指定する論理リソース。
アクセスはCSGです。
省略時の値はFALSEです。
- DXmNeditingPath
- Compound String Textウィジェットの現在処理中の編集テキスト・パス(
方向)を保持する読み取り専用値。初期値は DXmNtextPath と等しい値に設定されます。
このリソースは XmNvalue がNULLの場合にのみ使用します。
このリソースの値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmDIRECTION_RIGHT_DOWN (0) | テキスト・パスの方向は右および下
|
DXmDIRECTION_LEFT_DOWN
(1) | テキスト・パスの方向は左および下 |
省略時の値はDXmDIRECTION_RIGHT_DOWNまたは0です。アクセスはCGです。
- DXmNnofontCallback
- 特定の文字セットを使用して割り当てた(タグをつけた)テキストを表示するために必要なフォントをCompound String Text
ウィジェットが見つけることができない場合に行われるコールバック。
このコールバックの条件は DXmCR_NOFONT
です。これ以外のコールバック・フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
event | コールバックを作成したXEvent構造体を指すポインタ
|
charset | ウィジェットのフォント・
リスト内に一致するフォントがない文字セット。コールバックは,
必要な文字セットの入力を含めるようにウィジェット・
フォント・リストを変更する。 |
charset_
len | charset 文字列の長さ |
省略時の値はNULLです。アクセスはCです。
- DXmNtextPath
- Compound String Textウィジェット内のテキストのメイン・テキスト・
パス(方向)を保持する読み取り専用値。このリソースは XmNvalue がNULL
の場合にのみ使用します。この値はウィジェットの初期コンパウンド・
ストリングの値から設定されます。このリソースの値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmDIRECTION_RIGHT_DOWN (0) | テキスト・パスの方向は右および下
|
DXmDIRECTION_LEFT_DOWN
(1) | テキスト・パスの方向は左および下 |
省略時の値はDXmDIRECTION_RIGHT_DOWNまたは0です。アクセスはCGです。
- XmNactivateCallback
- ユーザがCSTextを起動したときに行われるコールバック。このコールバックの条件は XmCR_ACTIVATE
であり,対応するコールバック構造体はDXmCSTextCallbackStruct
です。省略時の値は NULLです。アクセスはCです。
- XmNautoShowCursorPosition
- TRUEの場合に,見えているテキストにカーソルが含まれるようにする論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- XmNblinkRate
- テキスト・カーソルの点滅速度をミリ秒単位で表す整数。省略時の値は500
ミリ秒です。アクセスはCSGです。
- XmNcolumns
- 文字数で表したウィンドウの幅。 XmNwidthリソースでウィンドウ幅を指定していない場合は,
省略時の値は 20文字です。アクセスはCSGです。
- XmNcursorPosition
- カーソルの現在位置を表す整数。省略時の値は0です。アクセスはCSG
です。
- XmNcursorPositionVisible
- TRUEの場合に,点滅しているテキスト・カーソルがカーソル位置にマークを設定する論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- XmNeditable
- TRUEの場合に,Compound String Textウィジェットのテキストをユーザが編集できることを表す論理リソース。FALSE
の場合にはユーザはそのテキストを編集することはできません。
アクセスはCSGです。省略時の値はTRUE
です。
- XmNeditMode
- CSTextに使用するキーボード・バインドのセットを指定します。キーボード・
バインドの省略時のセットはXmSINGLE_LINE_EDITです。テキストが複数の場合にはXmMILTI_LINE_EDIT
を使用します。アクセスはCSGです。
- XmNfocusCallback
- Compound String Textウィジェットが入力フォーカスを受け入れたときに行われるコールバック。
このコールバックの条件は XmCR_FOCUS であり,
対応するコールバック構造体は DXmCSTextCallbackStructです。省略時の値はNULL
です。アクセスはCです。
- XmNfontList
- Compound String Textウィジェットに使用するフォント・リスト。省略時の値は,
言語設定に依存したツールキット・デフォルト・フォントです。
アクセスはCSGです。
- XmNlosingFocusCallback
- Compound String Textウィジェットが入力フォーカスを消失したときに行われるコールバック。
コールバック条件は XmCR_LOSING_FOCUS であり,
対応するコールバック構造体は XmTextVerifyCallbackStructです。
これ以外のコールバック・フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
event | このコールバックを生成したXEventを指すポインタ
|
doit | コールバックを起動した処理を実行するかどうかを制御する。
このフィールドをFALSE
に設定すると処理は実行されない。 |
currInsert | 挿入カーソルの現在位置 |
省略時の値はNULLです。アクセスはCです。
- XmNmarginHeight
- ウィンドウの上辺または下辺とテキストとの間のピクセル数。省略時の値は6
ピクセルです。アクセスはCSGです。
- XmNmarginWidth
- ウィンドウの右辺または左辺とテキストとの間のピクセル数。省略時の値は6
ピクセルです。アクセスはCSGです。
- XmNmaxLength
- Compound String Textウィジェットのテキストの最大長を文字数で表したもの。
省略時の値は最大整数(MAXINT)です。アクセスはCSGです。
- XmNmodifyVerifyCallback
- テキストがCSTextウィジェットから削除されるかまたはそこに挿入される前に行われるコールバック。
コールバック条件は XmCR_
MODIFYING_TEXT_VALUE であり,対応するコールバック構造体はDXmCSTextVerifyCallbackStruct
です。これ以外のコールバック・フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
event | このコールバックを作成したXEventを指すポインタ
|
doit | コールバックを起動した処理を実行するかどうかを制御する。
このフィールドをFALSE
に設定すると処理は実行されない。 |
currInsert | 挿入カーソルの現在位置 |
newInsert | 処理完了後のカーソルの位置
|
startPos | 変更するテキストの開始位置
|
endPos |
変更するテキストの終了位置。テキストに修正も削除も行わなかった場合には,
この値は startPos と同じ。 |
text | 挿入するテキストを保持しているXmStringを指すポインタ
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCです。
- XmNmotionVerifyCallback
- カーソルが次の位置に移動する前に行われるコールバック。コールバック条件は XmCR_MOVING_INSERT_CURSOR
であり,対応するコールバック構造体はXmTextVerifyCallbackStruct
です。これ以外のコールバック・フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
event | このコールバックを作成したXEventを指すポインタ
|
doit | コールバックを起動した処理を実行するかどうかを制御する。
このフィールドをFALSE
に設定すると処理は実行されない。 |
currInsert | 挿入カーソルの現在位置 |
newInsert | 処理完了後のカーソルの位置
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCです。
- XmNpendingDelete
- TRUEの場合に,新しいテキストを入力するときに挿入箇所を含む選択したテキストが削除されるように指定する論理リソース。
省略時の値はTRUE
です。アクセスはCSGです。
- XmNresizeHeight
- ウィジェット内に含まれるすべてのテキストを収容するために,
Compound String Textウィジェットの高さを変更するかどうかを指定する論理リソース。TRUE
の場合にはCompound String Textウィジェットは高さを変更して,
たとえ他の指示が出されてもテキストはソースの最初の位置から常に表示されます。 XmNscrollVertical
がTRUEであればこのリソースは無視されます。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- XmNresizeWidth
- ウィジェット内に含まれるすべてのテキストを収容するために,
Compound String Textウィジェットの幅を変更するかどうかを指定する論理リソース。TRUE
の場合には,Compound String Textウィジェットは幅を変更します。 XmNwordWrap
がTRUEの場合には,このリソースは無視されます。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- XmNrows
- 文字数で表したウィンドウの高さ。XmNeditModeリソースがXmSINGLE_LINE_EDIT
の場合はこのリソースは無視されます。XmNheightリソースを使用して高さを指定していなければ,
省略時の値は1文字です。
アクセスはCSGです。
- XmNscrollHorizontal
- TRUEの場合に,ユーザがテキストを水平方向にスクロールできるようにスクロール・
バーを追加する論理リソース。省略時の値はFALSEです。
アクセスはCGです。
このリソースはDXmCreateScrolledCSTextルーチンの場合にのみ有効です。
- XmNscrollLeftSide
- TRUEの場合に,垂直スクロール・バーをコンパウンド・ストリング・
テキスト・ウィンドウの左側に配置する論理リソース。このリソースは,
XmNscrollVertical リソースがFALSEの場合には無視されます。アクセスはCG
です。
このリソースはDXmCreateScrolledCSTextルーチンの場合にのみ有効です。
- XmNscrollTopSide
- TRUEの場合に,水平スクロール・バーをコンパウンド・ストリング・
テキスト・ウィンドウの上段側に配置する論理リソース。省略時の値はFALSE
です。アクセスはCGです。
このリソースはDXmCreateScrolledCSTextルーチンの場合にのみ有効です。
- XmNscrollVertical
- TRUEの場合に,ユーザがテキストを垂直方向にスクロールできるようにするスクロール・
バーを追加する論理リソース。省略時の値はFALSEです。
アクセスはCGです。
このリソースはDXmCreateScrolledCSTextルーチンの場合にのみ有効です。
- XmNselectionArray
- マウスを何回もクリックしたときに行われる処理を指定します。このリソースの値はXmTextScanType
要素を配列したものです。省略時の配列で発生する順序に従って,
行なわれる処理を以下に示します。
値 | 説明 |
XmSELECT_POSITION | 挿入カーソル位置をリセットする。
|
XmSELECT_WORD |
1つの単語を選択する。 |
XmSELECT_
LINE | テキストの1行を選択する。 |
XmSELECT_ALL | テキスト全体を選択する。
|
省略時の値は上記の配列です。アクセスはCSGです。
- XmNselectionArrayCount
- XmNselectionArrayリソース内の要素の数。省略時の値は4です。アクセスはCSG
です。
- XmNselectThreshold
- マウスのクリックおよびドラッグの操作中に次の文字を選択するのに必要なモーションのピクセルの数。
省略時の値は5ピクセルです。アクセスはCSG
です。
- XmNtopPosition
- テキストの位置をウィンドウの最上部に表示します。省略時の値は 0
です。アクセスはCSGです。
- XmNvalue
- Compound String Textウィジェットのテキストの内容。省略時の値はNULL
です。NULLの場合,テキスト・パスおよび編集パスはDXmDIRECTION_
RIGHT_DOWNに設定されます。これ以外の場合にはテキスト・パスおよび編集パスはその値の最初のセグメントの方向に基づいて設定されます。
アクセスはCSG
です。
- XmNvalueChangedCallback
- Compound String Textウィジェットの値が変更したときに行われるコールバック。
このコールバックの条件は XmCR_VALUE_CHANGED であり,対応するコールバック構造体はDXmCSTextCallbackStruct
です。省略時の値はNULL
です。アクセスはCです。
- XmNwordWrap
- ワード・ラップを設定するかどうかを指定する論理リソース。 TRUE
の場合には単語の区切りで改行され,テキストがウィンドウの右辺からはみ出ることはありません。
このリソースは,XmNeditModeリソースがXmSINGLE_LINE_EDIT
に設定されているときには無視されます。省略時の値はFALSE
です。アクセスはCSGです。
リソースの例外
-
- DXmCSTextウィジェットは内部でCoreリソース XmNwidth およびXmNheight
を別の方式でサポートしており,両方のリソースの省略時の値はそれぞれ,
与えられたマージン幅およびマージン高さで行数および桁数を表示するのに必要な大きさに設定されます。
コールバック情報
-
- 以下は,CSTextウィジェットが使用する2つのコールバック構造体の説明です。
DXmCSTextCallback構造体
typedef struct
{
int reason;
XEvent *event;
char *charset;
unsigned int charset_len;
} DXmCSTextCallbackStruct;
DXmCSTextCallbackフィールド
- reason
- コールバック条件に合わせて設定される整数
- event
- コールバックを作成したXEvent構造体を指すポインタ
- charset
- ウィジェットのフォント・リスト内に一致するフォントがない文字セット。
コールバックは必要な文字セットのエントリを含めるようにウィジェット・
フォント・リストを変更する。
- charset_len
- charset 文字列の長さ
DXmCSTextCallback条件
次の表にDXmCSTextCallback
条件および有効なコールバック・フィールドを示します。
条件 | 説明 | 有効フィールド
|
DXmCR_NOFONT | ウィジェット・
フォント・リスト内に必要な文字セット用のフォントのエントリがない。
| reason, event, charset,
charset_len |
XmCR_ACTIVATE |
ユーザがCSTextウィジェットを起動した。 | reason,
event |
XmCR_FOCUS | Compound
String Textウィジェットが入力フォーカスを受け取った。 |
reason, event |
XmCR_HELP |
ユーザがヘルプを選択した。 | reason,
event |
XmCR_VALUE_CHANGED |
ユーザがCompound String Textウィジェット内のテキストの値を変更した。
| reason |
XmTextVerifyCallback構造体
typedef struct
{
int reason;
XEvent *event;
Boolean doit;
DXmCSTextPosition currInsert, newInsert;
DXmCSTextPosition startPos, endPos;
XmString text;
} XmTextVerifyCallbackStruct, *XmTextVerifyPtr;
XmTextVerifyCallbackフィールド
- reason
- コールバック条件に合わせて設定された整数
- event
- コールバックを生成したCSTextウィジェットを指すポインタ
- doit
- コールバックを起動した処理を実行するかどうかを制御します。このフィールドをFALSE
に設定すると処理を否定します。
- currInsert
- 挿入カーソルの現在位置
- newInsert
- 処理完了後のカーソルの位置。(XmNmodifyVerifyCallbackおよびXmNmotionVerifyCallback
コールバック・ルーチンによってのみ使用されます)
。
- startPos
- 変更するテキストの開始位置。(XmNmodifyVerifyCallback コールバック・
ルーチンによってのみ使用されます)。
- endPos
- 変更するテキストの終了位置。テキストに修正も削除も行わなかった場合にはこの値は startPos
と同じです。(XmNmodifyVerifyCallbackコールバック・
ルーチンによってのみ使用されます)。
- text
- 挿入するテキストを含むコンパウンド・ストリングを指すポインタ。
(XmNmodifyVerifyCallbackコールバック・ルーチンによってのみ使用されます)
。
XmTextVerifyCallback条件
次の表に,DXmTextVerifyCallback
条件および有効なコールバック・フィールドを示します。
条件 | 説明 | 有効フィールド
|
XmCR_LOSING_FOCUS |
Compound String Textウィジェットが入力フォーカスを消失した。
| reason, event, doit, currInsert |
XmCR_MODIFYING_TEXT_VALUE | ユーザがテキストを削除または挿入している。
| reason, event,
doit, currInsert, newInsert, startPos, endPos, text |
XmCR_MOVING_INSERT_CURSOR | ユーザが挿入カーソルを次の位置に移動している。
| reason, event,
doit, currInsert, newInsert |
説明
DXmCreateCSTextルーチンはアプリケーションに,テキスト編集機能を与えるCompound String Text
ウィジェットを作成します。この機能には,
ユーザ・インターフェイス全体を通じて使用されるものと同じ文字セットおよび同じ書込み方向でユーザがテキストの入力および編集を行うことができる機能が含まれています。
省略時の設定により,ユーザがテキスト文字を入力または削除するのに従って,
テキスト・ウィンドウは拡大または縮小します。
ただし,テキスト・ウィンドウは作成時には初期設定のサイズ・
セット以下には縮小しないことに注意してください。
Compound String Textウィジェットの詳細については 『日本語VMS DECwindows
Motifアプリケーション開発の手引き』(日本語),『DECwindows Motif
Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。関連情報については次のルーチンも参照してください。
ルーチン | 説明 |
DXmCSTextClearSelection | Compound String
Textウィジェット内で強調表示されたグローバル選択を消去する。
|
DXmCSTextCopy | 現在選択した(
強調表示されている)テキストをクリップボードに複写する。
|
DXmCSTextCut |
現在選択した(強調表示されている)テキストを,クリップボードに複写した後で消去する。
|
DXmCSTextGetEditable | Compound String Textウィジェット内のテキストをユーザが編集できるかどうかを示す。
|
DXmCSTextGetInsertionPosition |
挿入カーソルの論理位置を得る(返す)。 |
DXmCSTextGetLastPosition | テキストの最終文字に対応する論理位置を得る(
返す)。 |
DXmCSTextGetMaxLength |
Compound String Textウィジェット内のテキストの現在の最大許容長を得る(
返す)。 |
DXmCSTextGetSelection | Compound String Text
ウィジェット内の選択したテキストを得る(返す)。 |
DXmCSTextGetSelectionInfo | 現在選択したテキストの右と左の位置を得る(
返す)。 |
DXmCSTextGetString | Compound String
Textウィジェットからすべてのテキストを得る。 |
DXmCSTextGetTopPosition | 表示されたテキストの最初の文字の位置を得る(
返す)。 |
DXmCSTextHasSelection | Compound String Textウィジェットが現在の1
次選択を所有するかどうかを表示する。 |
DXmCSTextHorizontalScroll | テキストを水平方向にスクロールする。
|
DXmCSTextInsert | 新しいテキストをCompound
String Textウィジェットに挿入する。 |
DXmCSTextNumLines | Compound String Textウィジェット内の見えている行の数を得る(
返す)。 |
DXmCSTextPaste | データをクリップボードからテキストの現在カーソルがある位置に貼り付ける。
|
DXmCSTextPosToXY | テキスト内の指定した文字の
x および y の位置を得る(返す)
。 |
DXmCSTextRemove | 現在選択している(
強調表示されている)テキストを削除する。 |
DXmCSTextReplace | Compound String
Textウィジェット内にあるテキストの指定したセグメントを置換する。
|
DXmCSTextSetAddMode |
CSTextウィジェットを(挿入カーソル移動に関連して)追加モードにするかどうかを制御する。
|
DXmCSTextSetEditable | ユーザがウィジェット内のテキストを編集できるかどうか指定する。
|
DXmCSTextSetHighlight | コンパウンド・ストリング・
テキストの強調表示を変更する。 |
DXmCSTextSetInsertionPosition | 挿入カーソルをソース内の任意の論理位置に設定する。
|
DXmCSTextSetMaxLength | Compound String Text
ウィジェット内のテキストの最大許容長を設定する。 |
DXmCSTextSetSelection | 指定したテキストを,Compound String Text
ウィジェット内で強調表示して現在の1
次選択として指定する。 |
DXmCSTextSetString | Compound String Text
ウィジェット内のテキストを新しい値に変更する。 |
DXmCSTextSetTopPosition | 表示されたテキストの最初の文字の論理位置を設定する。
|
DXmCSTextShowPosition | 指定した位置にあるテキストを表示する。
|
DXmCSTextVerticalScroll | テキストを垂直方向にスクロールする。
|
DXmCSTextXYToPos | 指定した x および
y の位置に一番近い文字のテキスト内における位置を示す。
|
ジオメトリ管理
Compound String Text
ウィジェットは子ウィジェットをサポートしていません。
サイズ変更
Compound String Text
ウィジェットは子ウィジェットをサポートしていません。
特定のカーソルを作成します。
フォーマット
Cursor DXmCreateCursor(widget, cursorkind)
Widget widget;
int cursorkind;
戻り値
-
- 作成したカーソルの識別子(cursor ID)
引数
- widget
- ディスプレイ情報を得るためのウィジェット
- cursorkind
- カーソルのタイプを表す次の整数
値 | カーソルの説明 |
decw$c_wait_cursor (4) | 時計 |
decw$c_questionmark_cursor (54) | 疑問符
|
decw$c_inactive_cursor (6) |
警告( " do not enter " ) シンボル |
説明
DXmCreateCursorルーチンにより時計,疑問符,警告 ( " do not
enter " )の各シンボルとして表示されるカーソルを作成することができます。
これらのシンボルは頻繁に使用されるカーソル・シンボルです。
DECwindows固有のこれらのカーソルをロードできない場合は,次に示すMIT
フォールバックが提供されています。
DECwindows固有のカーソル | MITフォールバック
|
decw$c_wait_cursor |
XC_watch |
decw$c_questionmark_
cursor | XC_question_arrow |
decw$c_inactive_cursor | XC_circle |
OpenVMSシステムでdecw$cursor.hファイルを,またUNIXおよびWindows NT
システムでdecwcursor.hを参照して,追加のカーソル・シンボルを指定することができます。(
各カーソルにはX Windowシステムのフォールバックも提供されています)
。
ダイアログ・ボックスを使用してHelpウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
Compositeリソース・セット
\
Constraintリソース・セット
\
XmManagerリソース・セット
\
DXmHelpDialogリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreateHelpDialog (parent, name, arglist, argcount)
Widget parent;
char *name;
Arglist arglist;
int argcount;
リソース情報
arglist
内の次に示すウィジェットに固有の各リソースを設定することができます。
XmString DXmNaddtopicLabel;
XmString DXmNapplicationName;
XmString DXmNbadFrameMessage;
XmString DXmNbadlibMessage;
Boolean DXmNcacheHelpLibrary;
XmString DXmNcloseLabel;
int DXmNcols;
XmString DXmNcopyLabel;
KeySym DXmNcopyLabelMnem;
XmString DXmNcopyLabelMnemCS;
Boolean DXmNdefaultPosition;
XmString DXmNdismissLabel;
XmString DXmNeditLabel;
KeySym DXmNeditLabelMnem;
XmString DXmNeditLabelMnemCS;
XmString DXmNerroropenMessage;
XmString DXmNexitLabel;
KeySym DXmNexitLabelMnem;
XmString DXmNexitLabelMnemCS;
XmString DXmNfileLabel;
KeySym DXmNfileLabelMnem;
XmString DXmNfileLabelMnemCS;
XmString DXmNfirstTopic;
XmString DXmNglossaryTopic;
XmString DXmNgobackLabel;
KeySym DXmNgobackLabelMnem;
XmString DXmNgobackLabelMnemCS;
XmString DXmNgobacktopicLabel;
XmString DXmNgooverLabel;
KeySym DXmNgooverLabelMnem;
XmString DXmNgooverLabelMnemCS;
XmString DXmNgotoLabel;
XmString DXmNgototopicLabel;
KeySym DXmNgototopicLabelMnem;
XmString DXmNgototopicLabelMnemCS;
XmString DXmNhelpAcknowledgeLabel;
XmString DXmNhelphelpLabel;
KeySym DXmNhelphelpLabelMnem;
XmString DXmNhelphelpLabelMnemCS;
XmString DXmNhelpLabel;
KeySym DXmNhelpLabelMnem;
XmString DXmNhelpLabelMnemCS;
XmString DXmNhelpOnHelpTitle;
XmString DXmNhelpontitleLabel;
XmString DXmNhelptitleLabel;
XmString DXmNhistoryLabel;
KeySym DXmNhistoryLabelMnem;
XmString DXmNhistoryLabelMnemCS;
XmString DXmNhistoryboxLabel;
XmString DXmNkeywordLabel;
KeySym DXmNkeywordLabelMnem;
XmString DXmNkeywordLabelMnemCS;
XmString DXmNkeywordsLabel;
XmString DXmNlibrarySpec;
unsigned int DXmNlibraryType;
XmString DXmNnokeywordMessage;
XmString DXmNnotitleMessage;
XmString DXmNnulllibMessage;
XmString DXmNoverviewTopic;
int DXmNrows;
XmString DXmNsaveasLabel;
KeySym DXmNsaveasLabelMnem;
XmString DXmNsaveasLabelMnemCS;
XmString DXmNsearchapplyLabel;
XmString DXmNsearchkeywordboxLabel;
XmString DXmNsearchLabel;
KeySym DXmNsearchLabelMnem;
XmString DXmNsearchLabelMnemCS;
XmString DXmNsearchtitleboxLabel;
XmString DXmNselectallLabel;
KeySym DXmNselectallLabelMnem;
XmString DXmNselectallLabelMnemCS;
XmString DXmNtitleLabel;
KeySym DXmNtitleLabelMnem;
XmString DXmNtitleLabelMnemCS;
XmString DXmNtitlesLabel;
XmString DXmNtopictitlesLabel;
XmString DXmNviewLabel;
KeySym DXmNviewLabelMnem;
XmString DXmNviewLabelMnemCS;
XmString DXmNvisitglosLabel;
KeySym DXmNvisitglosLabelMnem;
XmString DXmNvisitglosLabelMnemCS;
XmString DXmNvisitLabel;
XmString DXmNvisittopicLabel;
KeySym DXmNvisittopicLabelMnem;
XmString DXmNvisittopicLabelMnemCS;
XtCallbackList XmNmapCallback;
XtCallbackList XmNunmapCallback;
戻り値
-
- 作成したウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent
- 親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- arglist
- アプリケーション引数リスト
- argcount
- アプリケーション引数リスト内の引数の数を表す整数
リソース
- DXmNaddtopicLabel
- ヘルプのための追加トピックを表示するラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「追加トピック」です。アクセスはCSGです。
- DXmNapplicationName
- ウィジェット・タイトル・バーに使用するアプリケーション名。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmNbadFrameMessage
- フレームが見つからないときに表示されるメッセージ。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「!CSのフレームが見つかりません。」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNbadlibMessage
- 要求したライブラリが見つからないときに表示されるメッセージ。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「!CSのライブラリが開けません。
」です。アクセスはCSGです。
- DXmNcacheHelpLibrary
- ヘルプ・ライブラリのテキストをHelpウィジェットのキャッシュ・メモリに記憶するかどうかを指定する論理リソース。TRUE
であればテキストはキャッシュ・
メモリに記憶され,FALSEであれば記憶されません。省略時の値はFALSE
です。アクセスはCSGです。
- DXmNcloseLabel
- Helpウィジェット・ウィンドウにおける「終了」プッシュ・ボタンのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「終了」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNcols
- 文字数で表したヘルプ・テキスト・ウィンドウの幅。省略時の値は各言語により異なります。
アメリカ英語の省略時の値は55です。アクセスはCSG
です。
- DXmNcopyLabel
- 「編集」メニュー内の「複写」メニュー項目のラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「複写」です。アクセスはCSGです。
- DXmNcopyLabelMnem
- 「編集」メニューの「複写」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「複写」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア (_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>C</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCG
です。
- DXmNcopyLabelMnemCS
- 「複写」メニュー項目を起動するために,(DXmNcopyLabelMnemリソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「複写」メニュー・
ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNdefaultPosition
- TRUEの場合に,省略時のウィジェット位置に有利なようにCoreリソース x
および y が無視されるようにする論理リソース。省略時のウィジェット位置は親ウィンドウの中央に位置します。FALSE
の場合には,
指定した x および y の各リソースは省略時のウィジェット位置を決めるのに使用されます。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- DXmNdismissLabel
- Helpウィジェット・ダイアログ・ボックス(たとえば履歴検索,タイトル検索,
キーワード検索の各ボックスなど)を消去するために使用するプッシュ・
ボタンのラベル。言語設定が日本語の場合,省略時の値は「取消」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNeditLabel
- 「編集」プルダウン・メニューのラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「編集」です。アクセスはCSGです。
- DXmNeditLabelMnem
- 「編集」プルダウン・メニューを起動するために,(MB1をクリックする代わりに)
ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。このリソースは,
キーボードのキーを定義し,「編集」プルダウン・メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>E</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCG
です。
- DXmNeditLabelMnemCS
- 「編集」プルダウン・メニューを起動するために,
(DXmNeditLabelMnemリソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「編集」プルダウン・
メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。
アクセスはCGです。
- DXmNerroropenMessage
- ファイルがオープンできないときに表示されるエラー・メッセージ。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「!CSというファイルを開けません。
」です。アクセスはCSGです。
- DXmNexitLabel
- 「ファイル」プルダウン・メニューの「終了」メニュー項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「終了」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNexitLabelMnem
- 「ファイル」プルダウン・メニュー内の「終了」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「終了」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>E</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNexitLabelMnemCS
- 「ファイル」プルダウン・メニュー内の「終了」メニュー項目を起動するために,(DXmNexitLabelMnem
リソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「終了」プルダウン・
メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNfileLabel
- 「ファイル」プルダウン・メニューのラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「ファイル」です。アクセスはCSGです。
- DXmNfileLabelMnem
- 「ファイル」プルダウン・メニューを起動するために,(MB1をクリックする代わりに)
ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。このリソースは,
キーボードのキーを定義し,「ファイル」プルダウン・メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>F</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCG
です。
- DXmNfileLabelMnemCS
- 「ファイル」プルダウン・メニューを起動するために,
(DXmNfileLabelMnemリソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「ファイル」プルダウン・
メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。
アクセスはCGです。
- DXmNfirstTopic
- 最初に表示されるヘルプ・トピック。NULL文字列が引き渡されるとレベル1
のトピックが表示されます。省略時の値はNULLです。アクセスはCSG
です。
- DXmNglossaryTopic
- アプリケーション用語一覧トピック。NULL文字列が提供されると「表示」プルダウン・
メニュー内に「用語集を表示」メニュー項目が現れなくなります。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNgobackLabel
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「戻る」メニュー項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「戻る」です。アクセスはCSGです。
- DXmNgobackLabelMnem
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「戻る」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「戻る」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>B</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCG
です。
- DXmNgobackLabelMnemCS
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「戻る」メニュー項目を起動するために,(DXmNgobackLabelMnem
リソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「戻る」メニュー・
ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。アクセスはCG
です。
- DXmNgobacktopicLabel
- Helpウィジェット・ウィンドウ内の「戻る」プッシュ・ボタンのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「戻る」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNgooverLabel
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「概要へ」項目のラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「概要へ」です。アクセスはCSGです。
- DXmNgooverLabelMnem
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「概要へ」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「概要へ」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>O</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNgooverLabelMnemCS
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「概要へ」メニュー項目を起動するために,(DXmNgooverLabelMnem
リソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「概要へ」メニュー・
ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。アクセスはCG
です。
- DXmNgotoLabel
- Helpウィジェットのダイアログ・ボックス内の「移動」プッシュ・
ボタンのラベル。言語設定が日本語の場合,省略時の値は「移動」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNgototopicLabel
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「トピックへ」プッシュ・ボタンのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「トピックへ」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNgototopicLabelMnem
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「トピックへ」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいか指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「トピックへ」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>T</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNgototopicLabelMnemCS
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「トピックへ」メニュー項目を起動するために,(DXmNgototopicLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「トピックへ」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNhelpAcknowledgeLabel
- エラー・メッセージ・ボックス内の「確認」プッシュ・ボタンのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「了解」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNhelphelpLabel
- 「ヘルプの使い方」プルダウン・メニュー内の「概要」メニュー項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「ウィンドウ」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNhelphelpLabelMnem
- 「ヘルプの使い方」プルダウン・メニュー内の「概要」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,
「概要」メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>W</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNhelphelpLabelMnemCS
- 「ヘルプの使い方」プルダウン・メニュー内の「概要」メニュー項目を起動するために,(DXmNhelphelpLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「概要」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNhelpLabel
- 「ヘルプの使い方」プルダウン・メニューのラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「ヘルプの使い方」です。アクセスはCSGです。
- DXmNhelpLabelMnem
- 「ヘルプの使い方」プルダウン・メニューを起動するために,(MB1をクリックする代わりに)
ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,また「ヘルプの使い方」プルダウン・
メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>U</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNhelpLabelMnemCS
- 「ヘルプの使い方」プルダウン・メニューを起動するために,
(DXmNhelpLabelMnemリソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「ヘルプの使い方」プルダウン・
メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNhelpOnHelpTitle
- 「Help-on-Help」Helpサブウィジェット内のタイトル・バーのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「ヘルプの使い方」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNhelpontitleLabel
- アプリケーション名に関連して使用するHelpウィジェット・タイトルのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「ヘルプ:」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNhelptitleLabel
- アプリケーション名を指定しないときのHelpウィジェット・タイトル・
バーのラベル。言語設定が日本語の場合,省略時の値は「ヘルプ」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNhistoryLabel
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「履歴...」メニューのラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「履歴...」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNhistoryLabelMnem
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「履歴...」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「履歴...
」メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>H</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNhistoryLabelMnemCS
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「履歴...」メニュー項目を起動するために,(DXmNhistoryLabelMnem
リソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「履歴...
」プルダウン・メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNhistoryboxLabel
- 履歴ダイアログ・ボックスのラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は" Search Topic History "です。アクセスはCSGです。
- DXmNkeywordLabel
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「キーワード...」メニュー項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「キーワード...」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNkeywordLabelMnem
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「キーワード...」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,
「キーワード...」メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)
を挿入して括弧で囲み,そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>K</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNkeywordLabelMnemCS
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「キーワード...」メニュー項目を起動するために,(DXmNkeywordLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「検索」プルダウン・メニューの「キーワード...
」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。アクセスはCGです。
- DXmNkeywordsLabel
- テキスト入力フィールドを示すために「キーワード検索」ボックス内で使用するラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「キーワード」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNlibrarySpec
- ヘルプ・トピック・ライブラリを示す,ホスト・システムのファイル仕様。
省略時の値はNULLです。アクセスはCGです。
- DXmNlibraryType
- DXmNlibrarySpecリソースにより指定されるヘルプ・トピック・ライブラリの型。
このリソースの定義済みの値はDXmTextLibraryです。これはOpenVMS
ヘルプ・ライブラリ,またはUNIXあるいはWindows NTシステム上のヘルプ・
ディレクトリのヘルプ・テキストです。アクセスはCGです。
- DXmNnokeywordMessage
- 要求したキーワードが見つからなかった場合に表示されるメッセージ。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「!CSというキーワードが見つかりません。
」です。アクセスはCSGです。
- DXmNnotitleMessage
- 要求したタイトルが見つからなかった場合に表示されるメッセージ。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「文字列「!CS」似合うタイトルはありません。
」です。アクセスはCSGです。
- DXmNnulllibMessage
- ライブラリを指定しなかった場合に表示されるメッセージのテキスト。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「ライブラリが指定されていません」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNoverviewTopic
- アプリケーション概要トピック。省略時の値はNULLです。アクセスはCSG
です。
- DXmNrows
- 文字数で表したヘルプ・テキスト・ウィンドウの高さ。省略時の値は各言語により異なります。
アメリカ英語の場合は省略時の値は20です。アクセスはCSG
です。
- DXmNsaveasLabel
- 「ファイル」プルダウン・メニュー内の「別名保管...」項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「別名保管...」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNsaveasLabelMnem
- 「ファイル」プルダウン・メニュー内の「別名保管...」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,
「別名保管...」メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア (_)
を挿入して括弧で囲み,そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>A</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNsaveasLabelMnemCS
- 「ファイル」プルダウン・メニュー内の「別名保管...」メニュー項目を起動するために,(DXmNsaveasLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「別名保管...」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNsearchapplyLabel
- 「検索」ダイアログ・ボックス内の検索処理を起動するのに使用するプッシュ・
ボタンのラベル。言語設定が日本語の場合,省略時の値は「適用」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNsearchkeywordboxLabel
- 「キーワード検索」ダイアログ・ボックスのラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「キーワード検索」です。アクセスはCSGです。
- DXmNsearchLabel
- 「検索」プルダウン・メニューのラベル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「検索」です。アクセスはCSGです。
- DXmNsearchLabelMnem
- 「検索」プルダウン・メニューを起動するために,(MB1をクリックする代わりに)
ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。このリソースは,
キーボードのキーを定義し,「検索」プルダウン・メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>S</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCG
です。
- DXmNsearchLabelMnemCS
- 「検索」プルダウン・メニューを起動するために,
(DXmNsearchLabelMnemリソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「検索」プルダウン・
メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。
アクセスはCGです。
- DXmNsearchtitleboxLabel
- 「タイトル検索」ボックスのタイトル。言語設定が日本語の場合,
省略時の値は「タイトル検索」です。アクセスはCSGです。
- DXmNselectallLabel
- 「編集」プルダウン・メニュー内の「すべて選択」項目のラベル。
- DXmNselectallLabelMnem
- 「編集」プルダウン・メニューの「すべて選択」項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,「すべて選択」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア (_)を挿入して括弧で囲み,
そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。省略時の値は(<U>S</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCG
です。
- DXmNselectallLabelMnemCS
- 「編集」プルダウン・メニューの「すべて選択」メニュー項目を起動するために,(DXmNselectLabelMnem
リソースで定義したとおりに)ユーザが押すキーに対応する「すべて選択」メニュー・
ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1です。
アクセスはCGです。
- DXmNtitleLabel
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「タイトル...」項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「タイトル...」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNtitleLabelMnem
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「タイトル...」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいか指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,また「タイトル...
」メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)
を挿入して括弧で囲み,そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>T</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNtitleLabelMnemCS
- 「検索」プルダウン・メニュー内の「タイトル...」メニュー項目を起動するために,(DXmNtitleLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「タイトル...」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNtitlesLabel
- 「タイトル検索」ボックスのテキスト入力フィールドを示すラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「タイトル」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNtopictitlesLabel
- 「タイトル検索」ボックス内でのタイトル検索の結果,見つけたトピックを示すのに使用するラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「タイトル」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNviewLabel
- 「表示」メニューのラベル。言語設定が日本語の場合,省略時の値は「表示」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNviewLabelMnem
- 「表示」メニューを起動するために,(MB1をクリックする代わりに)
ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。このリソースは,
キーボードのキーを定義し,「表示」メニュー・ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア (_)
を挿入して括弧で囲み,そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>V</U>)
で,対応するキーがキーボード上で定義されます。アクセスはCGです。
- DXmNviewLabelMnemCS
- 「表示」メニューを起動するために,(DXmNviewLabelMnemリソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「表示」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNvisitglosLabel
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「用語集を表示」項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「用語集を表示」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNvisitglosLabelMnem
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「用語集を表示」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,また「用語集を表示」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)
を挿入して括弧で囲み,そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>G</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNvisitglosLabelMnemCS
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「用語集を表示」メニュー項目を起動するために,(DXmNvisitglosLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「用語集を表示」プルダウン・メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- DXmNvisitLabel
- Helpウィジェットのダイアログ・ボックス内の「表示」プッシュ・
ボタンのラベル。言語設定が日本語の場合,省略時の値は「表示」です。
アクセスはCSGです。
- DXmNvisittopicLabel
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「トピックへ」メニュー項目のラベル。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「トピックへ」です。アクセスはCSG
です。
- DXmNvisittopicLabelMnem
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「トピックへ」メニュー項目を起動するために,(MB1
をクリックする代わりに)ユーザがどのキーを押せばよいかを指定します。
このリソースは,キーボードのキーを定義し,また「トピックへ」メニュー・
ラベル内の指定した文字の下にアンダスコア(_)
を挿入して括弧で囲み,そのキーをユーザが視覚的に確認できるようにします。
省略時の値は(<U>V</U>)で,対応するキーがキーボード上で定義されます。
アクセスはCGです。
- DXmNvisittopicLabelMnemCS
- 「表示」プルダウン・メニュー内の「トピックへ」メニュー項目を起動するために,(DXmNvisittopicLabelMnem
リソースで定義したとおりに)
ユーザが押すキーに対応する「トピックへ」メニュー・ラベル内の文字を示すのに使用する文字セットを設定します。
省略時の文字セットはIS08859-1
です。アクセスはCGです。
- XmNmapCallback
- Helpウィジェットがマップされるときに行われるコールバック。コールバック条件は XmCR_MAP
です。省略時の値はNULLです。アクセスはC
です。
- XmNunmapCallback
- Helpウィジェットがアンマップされるときに行われるコールバック。
コールバック条件は XmCR_UNMAP です。省略時の値はNULLです。アクセスはC
です。
リソースの例外
XmNwidth
および XmNheight の各リソースは DXmCreateHelpDialogにより別の方式でサポートされており,
呼び出す側が両方を設定することはできません。
これらの値はテキスト・ウィンドウ( XmNcols および XmNrows
)のサイズに基づいてウィジェットにより計算されます。
コールバック構造体
typedef struct
{
int reason;
XEvent *event;
} XmAnyCallbackStruct;
コールバック・フィールドの説明
- reason
- コールバック条件に適合する整数セット。このウィジェットの有効値についてはコールバック条件の節を参照してください。
- event
- このコールバックを生成したイベントを説明しているXイベント構造体を指すポインタ
コールバック条件
- XmCR_MAP
- ヘルプ・ウィンドウがマップされました。
- XmCR_UNMAP
- ヘルプ・ウィンドウがアンマップされました。
説明
DXmCreateHelpDialogルーチンは,それ自身のダイアログ・ボックスを含むHelp
ウィジェットを作成します。このHelpウィジェットは,アプリケーションがユーザの要求に対して適切なユーザ補助情報を表示することができるようにするモードなしウィジェットです。
ユーザがヘルプを要求すると,Help
ウィジェットは初期ヘルプ・トピックを表示します。さらに,
ユーザは追加のヘルプ・トピックを表示することもできます。
DXmNfirstTopic リソースを使用することにより,アプリケーションはユーザからの暗黙の合図または明示された合図に基づいた特定のトピックを選択することで,
コンテキスト依存ヘルプを提供することができます。
このHelpウィジェットを作成した後,ユーザは(Intrinsicsルーチンである XtSetValues
を使用して)新規の DXmNfirstTopic を指定し,
次にヘルプ・ウィンドウを表示するために(IntrinsicsルーチンであるXtManageChild
を使用して)このウィジェットを管理することにより,ヘルプ・
トピックを変更することができます。(Intrinsicsルーチンの使用方法の詳細については,
『X
Window System Toolkit』を参照)。
ユーザがヘルプ・セッションを終了すると, Helpウィジェットは自動的に管理が終了します。
Helpウィジェットの詳細については,
『日本語VMS DECwindows Motif
アプリケーション開発の手引き』(日本語),
『DECwindows Motif Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。
ジオメトリ管理
このHelp
ウィジェットは子ウィジェットをサポートしていません。
サイズ変更
このHelp
ウィジェットは作成時に XmNrows および XmNcols に基づいて自分自身のサイズを決定します。
ダイアログ・ボックスを使用しないでPrintウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
Compositeリソース・セット
\
Constraintリソース・セット
\
XmManagerリソース・セット
\
XmBulletinBoardリソース・セット
\
DXmPrintBoxリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreatePrintBox(parent, name, arglist, argcount)
Widget parent;
char *name;
Arglist arglist;
int argcount;
戻り値
-
- 作成したPrintウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- widget
- 作成した親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- arglist
- アプリケーション引数リスト
- argcount
- アプリケーション引数リスト中の引数の数を表す整数
説明
DXmCreatePrintBoxルーチンはPrintウィジェットを作成するのに DXmCreatePrintDialog
ルーチンと同じ引数およびリソースを使用しますがダイアログ・
ボックスは含んでいません。詳細についてはDXmCreatePrintDialog
ルーチンを参照してください。
ダイアログ・ボックスを使用してPrintウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
Compositeリソース・セット
\
Constraintリソース・セット
\
XmManagerリソース・セット
\
XmBulletinBoardリソース・セット
\
DXmPrintDialogリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreatePrintDialog(parent, name, arglist, argcount)
Widget parent;
char *name;
Arglist arglist;
int argcount;
リソース情報
arglist
内の次に示すウィジェットに固有の各リソースを設定することができます。
Boolean DXmNautoPagination;
XmString DXmNdefaultPrinter;
Boolean DXmNdeleteFile;
Boolean DXmNdoubleSpacing;
int DXmNfileBurstSheet;
int DXmNfileEndSheet;
int DXmNfileNameCount;
XmStringTable DXmNfileNameList;
int DXmNfileStartSheet;
Boolean DXmNheader;
Boolean DXmNholdJob;
int DXmNinputTray;
XmString DXmNjobName;
XmString DXmNlayupDefinition;
int DXmNmessageLog;
Boolean DXmNnotify;
int DXmNnumberCopies;
int DXmNnumberUp;
XmString DXmNoperatorMessage;
XmString DXmNoptionsDialogTitle;
int DXmNorientation;
int DXmNoutputTray;
XmString DXmNpageRangeFrom;
XmString DXmNpageRangeTo;
int DXmNpageSize;
Boolean DXmNpassAll;
XmString DXmNprintAfter;
int DXmNprinterCount;
XmString DXmNprinterChoice;
XmString DXmNprinterFormChoice;
XmStringTable DXmNprinterFormList;
int DXmNprinterFormCount;
XmStringTable DXmNprinterList;
XmString DXmNprintFormatChoice;
int DXmNprintFormatCount;
XmStringTable DXmNprintFormatList;
int DXmNpriority;
XmString DXmNsetup;
int DXmNsheetCount;
int DXmNsheetSize;
int DXmNsides;
XmString DXmNstartSheetComment;
unsigned long DXmNsuppressOptionsMask;
Boolean DXmNunmanageOnCancel;
Boolean DXmNunmanageOnOk;
XtCallbackList XmNcancelCallback;
XtCallbackList XmNokCallback;
戻り値
-
- 作成したPrintウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- widget
- 作成したウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- arglist
- アプリケーション引数リスト
- argcount
- アプリケーション引数リスト内の引数の数を表す整数
リソース
- DXmNautoPagination
- TRUEの場合に自動的ページ付け(長さまたは行数に基づいて出力フォーマットを整える機能)
がオンになる論理値です。FALSEの場合には自動的ページ付けはオフになります。
省略時の値では,このリソースの値は,ユーザがプリント・
フォーマットを切り換えると変更します。プリント・フォーマットの省略時の値の設定は次のとおりです。
プリント・フォーマット | 省略時の値
|
省略時の値[1] |
FALSE |
Text(ANSIレベル0)
| TRUE |
Line
Printer(ANSIレベル1) | TRUE |
Terminal | TRUE |
ANSI2 (ANSIレベル2) | FALSE |
ANSI3 (ANSIレベル3) | FALSE |
PostScript | FALSE |
ReGIS | FALSE |
TEK (Tektronix) | FALSE |
DDIF | FALSE |
[1]データ型仕様は出力されない。 |
アクセスはCSGです。
- DXmNdefaultPrinter
- 省略時のプリンタを指定することができるようにするXmStringです。
省略時のプリンタを指定しない場合は,SYS$PRINTが省略時の選択値となります。
アクセスはCSGです。
- DXmNdeleteFile
- 印刷したファイルを削除するかどうかを制御する論理値。 TRUEの場合にはファイルは削除されます。FALSE
の場合にはファイルは削除されません。
省略時の値はFALSEです。ファイルを削除するには,ユーザはそのファイルへの削除アクセスができなければなりません。
アクセスはCSGです。
- DXmNdoubleSpacing
- ダブル・スペーシングの状態を制御する論理値。TRUEの場合にはダブル・
スペーシングがオンになります。FALSEであればオフになります。省略時の値はFALSE
です。アクセスはCSGです。
- DXmNfileBurstSheet
- プリント・ジョブにファイル・バースト・シートを使用するかどうか,
およびどの程度の頻度で使用するかをユーザが制御できるようにする整数値。
指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmFILE_
SHEET_DEFAULT | 印刷中のジョブのキューに対して省略時の値を使用したいことを指示する。
|
DXmFILE_SHEET_NONE | バースト・ページを必要としないことを指示する。
|
DXmFILE_SHEET_
ONE | 最初のファイルを印刷する前に印刷されるバースト・
ページは1枚しか必要としないことを指示する。 |
DXmFILE_SHEET_ALL | プリント・ジョブ内のそれぞれのファイルの前に先にバースト・
ページを印刷したいことを指示する。
|
省略時の値はDXmFILE_SHEET_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNfileEndSheet
- プリント・ジョブにファイル・エンド・シートを使用するかどうか,
およびどの程度の頻度で使用するかをユーザが制御できるようにする整数値。
指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmFILE_
SHEET_DEFAULT | 印刷中のジョブのキューに対して省略時の値を使用したいことを指示する。
|
DXmFILE_SHEET_NONE | ファイル・エンド・シートを必要としないことを指示する。
|
DXmFILE_
SHEET_ONE | 最終ファイルを印刷した後のファイル・エンド・
シートは1枚しか必要としないことを指示する。 |
DXmFILE_SHEET_ALL | プリント・ジョブ内のすべてのファイルを印刷した後でファイル・
エンド・シートを印刷したいことを指示する。
|
省略時の値はDXmFILE_SHEET_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNfileNameCount
- DXmNfileNameListリソースで指定したファイルの数を整数で表したもの。
省略時の値は0です。アクセスはCSGです。
- DXmNfileNameList
- 印刷するファイルのプリント・フォーマットのサイズ整合を行うために,
このリソースが指定したファイルをPrintウィジェットが使用できるようにするXmStringtable
。DXmNfileNameListリソースを設定する場合にはDXmNfileNameCount
リソースの値も設定しなければなりません。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmNfileStartSheet
- プリント・ジョブにファイル・スタート・シートを使用するかどうか,
およびどの程度の頻度で使用するかをユーザが制御できるようにする整数値。
指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmFILE_
SHEET_DEFAULT | 印刷中のジョブのキューに対して省略時の値を使用したいことを指示する。
|
DXmFILE_SHEET_NONE | ファイル・スタート・シートを必要としないことを指示する。
|
DXmFILE_
SHEET_ONE | 最初のファイルを印刷する前にファイル・
スタート・シートは1枚しか必要としないことを指示する。 |
DXmFILE_SHEET_ALL | プリント・ジョブ内のそれぞれのファイルの前にファイル・
スタート・シートを印刷したいことを指示する。
|
省略時の値はDXmFILE_SHEET_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNheader
- ヘッダを印刷するかどうかを制御する論理値。TRUEの場合にはヘッダが印刷されます。FALSE
の場合には印刷されません。省略時の値はFALSEです。
アクセスはCSGです。
- DXmNholdJob
- 手動で介入しなくてもプリント・ジョブが最終的に完了するかどうかを制御する論理値。
このリソースがTRUEの場合は,プリント・ジョブはキュー管理操作によって手動で解放されるまではプリンタを処理しているプリント・
キュー内に保留されます。省略時の値はFALSEです。アクセスはCSG
です。
- DXmNinputTray
- プリント・ジョブで使用する媒体を収容する入力トレーを指定する整数値。DXmNinputTray
が指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmINPUT_TRAY_DEFAULT | 省略時の入力トレーが,そのキューに指定されている入力トレーである。
|
DXmINPUT_TRAY_TOP | 最上段入力トレーが,印刷が行われる媒体のソースである。
|
DXmINPUT_
TRAY_MIDDLE | 中段入力トレーが,印刷が行われる媒体のソースである。
|
DXmINPUT_TRAY_
BOTTOM | 最下段入力トレーが,印刷が行われる媒体のソースである。
|
省略時の値はDXmINPUT_TRAY_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNjobName
- プリント・ジョブ名を示すXmStringを指すポインタ。ジョブ名を指定しない場合は,
ジョブ名は印刷中の最初のファイルの名前によって決まります。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNlayupDefinition
- LPS$LAYUP:x.LUPライブラリに含まれるモジュール名を入力できるようにするXmString
。このモジュールをDXmNnumberUpリソースに関連して使用すると,
媒体上でイメージをどのように配置するかを制御することができます。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNmessageLog
- 印刷中に出されるエラー・メッセージに対して何を行うかを指定できるようにする整数値。DXmNmessageLog
が指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmMESSAGE_LOG_DEFAULT | プリント・キューに指定されたものはすべて許可する。
|
DXmMESSAGE_
LOG_IGNORE | エラー・メッセージに対して何も行わない。
|
DXmMESSAGE_LOG_PRINT |
エラー・メッセージがファイル・エンド・シートに書き込まれる。
|
DXmMESSAGE_LOG_KEEP |
エラー・メッセージがファイル内に保持される。 |
DXmMESSAGE_LOG_KEEP_AND_PRINT | エラー・メッセージがファイル・
エンド・シート(または追加ジョブ・エラー・シート)
に書き込まれ,ログ・ファイル内に保持される。 |
省略時の値はDXmMESSAGE_LOG_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNnotify
- ファイルが印刷される時点をユーザに通知するかどうかを決定する論理値。TRUE
の場合にはユーザに通知されます。FALSEの場合には通知されません。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- DXmNnumberCopies
- ファイルを何部印刷するかを決定する整数値。許容範囲は1から255部です。
省略時の値は0です。この0はシステムの省略時の値を使用することを意味します。
アクセスはCSGです。
- DXmNnumberUp
- ページの片面に論理イメージをいくつ印刷するかを指定する0から100
の範囲の整数値。省略時の値は0です。この0は,媒体上のイメージの配置の調整を行わない場合に論理イメージを1
つ印刷することを意味します。
アクセスはCSGです。
- DXmNoperatorMessage
- ジョブが最初に印刷を始めるときにオペレータ・コンソール上に表示するテキスト・
フィールドを入力できるようにするXmString。
印刷した出力の処理についてオペレータにメッセージを渡すのにDXmNoperatorMessage
を使用することができます。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmNoptionsDialogTitle
- 追加プリント・オプションがリストされている2次ダイアログ・ボックスのタイトルを指定します。
言語設定が日本語の場合,省略時の値は「印刷:
オプション」です。アクセスはCSGです。
- DXmNorientation
- 用紙の向きの指定をサポートするプリンタ上で,用紙の向きを決める整数値。
向きを決めるために指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmORIENTATION_DEFAULT | 選択したプリント・キューに定義されている用紙の向きにプリントする。
|
DXmORIENTATION_PORTRAIT | 縦長の向きにプリントする。
|
DXmORIENTATION_LANDSCAPE |
横長の向きにプリントする。 |
省略時の値はDXmORIENTATION_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNoutputTray
- 印刷後のシートを入れる出力トレーを指定する整数値。
DXmNoutputTrayに指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmOUTPUT_TRAY_DEFAULT | 省略時の出力トレーは,
そのキューに指定した出力トレーになる。 |
DXmOUTPUT_TRAY_TOP | 印刷された媒体を受け取るために最上段の出力トレーを選択する。
|
DXmOUTPUT_TRAY_SIDE | 印刷された媒体を受け取るために側面の出力トレーを選択する。
|
DXmOUTPUT_TRAY_FACE_UP | 印刷された媒体を受け取るために正面の出力トレーを選択する。
|
DXmOUTPUT_TRAY_UPPER | 印刷された媒体を受け取るために上段の出力トレーを選択する。
|
DXmOUTPUT_TRAY_LOWER | 印刷された媒体を受け取るために下段の出力トレーを選択する。
|
省略時の値はDXmOUTPUT_TRAY_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNpageRangeFrom
- 印刷するファイルの最初のページを示すXmStringを指すポインタ。
ファイル全体を印刷しない場合には,DXmNpageRangeFromリソースおよびDXmNpageRangeTo
リソースにより印刷するページの範囲を入力することができます。
このリソースを使用する場合には,次の事項に注意してください。
- ファイルの最初のページから印刷を開始する場合には,
DXmNpageRangeFromリソースは空欄(値を指定しない)でもよい。
- DXmNpageRangeToリソースに値を指定した場合には,
DXmNpageRangeFromリソースの値はDXmNpageRangeToリソースの値以下でなければならない。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNpageRangeTo
- 印刷するファイルの最終ページを示すXmStringを指すポインタ。
ファイル全体を印刷しない場合には,DXmNpageRangeFromリソースとDXmNpageRangeTo
リソースによりページ範囲を入力することができます。
ファイルの最終ページまで印刷する場合はDXmNpageRangeToリソースは空欄でも構いません。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNpageSize
- 印刷イメージの論理サイズ(つまり仮想のサイズ)を決定する整数値。
ページ・サイズに指定できる値は次のとおりです。
値 | サイズ(インチ) | サイズ(mm)
|
DXmSIZE_DEFAULT |
キューの省略時値 | キューの省略時値 |
DXmSIZE_LETTER | 8.5×11 |
216×279 |
DXmSIZE_LEDGER |
11×17 | 279×432 |
DXmSIZE_LEGAL | 8.5×14 | 216×356
|
DXmSIZE_EXECUTIVE | 7.5
×10 | 191×254 |
DXmSIZE_
A5 | 5.8×8.3 | 148×210 |
DXmSIZE_A4 | 8.3×11.7 |
210×297 |
DXmSIZE_A3 |
11.7×16.5 | 297×420 |
DXmSIZE_B5 | 7.2×10.1 | 176×250
|
DXmSIZE_B4 | 10.1×14.3
| 250×353 |
DXmSIZE_C4_
ENVELOPE | 9×12.8 | 229×324 |
DXmSIZE_C5_ENVELOPE | 6.4×9
| 162×229 |
DXmSIZE_
C56_ENVELOPE | 4.3×8.7 | 110×220
|
DXmSIZE_10X13_ENVELOPE |
10×13 | 254×330.2 |
DXmSIZE_9X12_ENVELOPE | 9×12 |
228.6×304.8 |
DXmSIZE_BUSINESS_
ENVELOPE | 4.125×9.5 | 104.8×241.3
|
省略時の値はDXmSIZE_DEFAULTです。アクセスはCSGです。
- DXmNpassAll
- TRUEの場合に,すべての制御文字をプリンタに引き渡すことができるようにする論理値。
省略時の設定では,ユーザがプリント・フォーマットを切り換えるとこのリソースの値が変更されます。
プリント・フォーマットの省略時の値は次のとおりです。
プリント・フォーマット | 省略時の値
|
省略時の値[1] |
FALSE |
Text(ANSIレベル0)
| FALSE |
Line
Printer(ANSIレベル1) | FALSE |
Terminal | FALSE |
ANSI2(ANSIレベル2) | TRUE |
ANSI(ANSIレベル3) | TRUE |
PostScript | FALSE |
ReGIS | FALSE |
TEK(Tektronix) | TRUE |
DDIF | TRUE |
[1]データ型仕様は出力されません。 |
アクセスはCSGです。
- DXmNprintAfter
- 指定したプリント・ジョブの最初のプリントを開始したい時間および日付をユーザが入力できるようにするXmString
。時間および日付のXmString
のフォーマットは,標準OpenVMSフォーマットであるDD-MMM-YYYY
HH:MMでなければなりません。たとえば23-JUL-1991 17:30と入力します。
UNIXシステムの日付フォーマットについては,at(1)リファレンス・ページを参照してください。Windows NT
システムのフォーマットは,MM/DD/YY
HH:MM[a|p]です。ここでaは午前,pは午後をあらわします。
このリソースを指定しない場合は,ジョブは指定直後のプリント・スケジュールに入れられます。
ユーザがこのリソースを指定しながら,
XmStringに何も指定しないか,またはXmStringに" now "を指定した場合も,
ジョブは指定直後のプリント・スケジュールに入れられます。省略時の値は" now "
です。アクセスはCSGです。
- DXmNprinterChoice
- 現在のプリント・フォーマットに使用するプリンタを指定するXmString
。通常,アプリケーションはユーザのプリンタ設定に関する情報を記憶するためにこのリソースを使用します。
このリソースを設定する場合には,XmStringはPrintウィジェットをサポートするプリンタの1
つと,文字セットまで正確に一致していなければなりません。Print
ウィジェットを最初に管理するときには,このリソースは指定しないことを勧めます。
その場合,ユーザがプリント・フォーマットを一度選択したとき XtGetValues
ルーチンを呼び出してその値を求め,
XtSetArgを呼び出してDXmNprinterChoiceを設定することができます。
Printウィジェットは,このリソースを次のように設定します。
- ユーザが新しいプリント・フォーマットを設定すると,(ユーザがプリント・
キュー論理を設定してあるものと仮定して)プリンタ・
キュー・ボックスを再設定することができる。
- ユーザが以前にこのプリント・フォーマットを選択しており,
このフォーマット用のプリンタをすでに選択している場合には,Print
ウィジェットはこのプリンタをDXmNprinterChoiceリソースとして識別する。
プリンタは直前のキューの選択に関係なく自動的に選択される。
- ユーザが直前にこのプリント・フォーマットを選択していない場合は,Print
ウィジェットはDXmNdefaultPrinterにより定義されたプリンタの1
つに合うプリンタがあるかどうかを決定する。そのようなプリンタが使用可能ならば,Print
ウィジェットはそのプリンタを選択する。
使用不可能ならば,Printウィジェットはリスト内の最初のプリンタを選択する。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNprinterCount
- DXmNprinterListに整数で指定したプリンタの数。アプリケーションにこのリソースの値が必要である場合には, XtGetValues
ルーチンを呼び出してこの値を求めます。
このリソースに値を設定することはできません。アクセスはGです。省略時の値は0
です。
- DXmNprinterFormChoice
- 省略時の値として使用するプリンタ・フォームを指定するXmString。
このリソースは,アプリケーションがユーザのプリンタの設定を記憶するために使用します。
このリソースを設定した場合には,XmStringはオペレーティング・システムがサポートするプリンタ・
フォームの1つに正確に一致していなければならないことに注意してください。(
その文字列をXmStringに変換するにはDXmCvtOSToCS
ルーチンを使用します)。 Printウィジェットを最初に管理するときには,
このリソースは指定しないことを勧めます。
その場合,ユーザがプリンタ・フォームを選択した後にIntrinsicsルーチンのXtGetValues
を呼び出してその値を求め,XtSetArgを呼び出してDXmNprinterFormChoice
を設定することができます。省略時の値はNULLです。
アクセスはCSGです。
- DXmNprinterFormList
- 使用可能なプリンタ・フォームのXmStringTableリスト。アプリケーションにこのリソースの値が必要な場合には,XtGetValues
ルーチンを呼び出してその値を求めます。
このリソースに値を設定することはできません。アクセスはGです。省略時の値はNULL
です。
- DXmNprinterFormCount
- DXmNprinterFormListリソースで指定したプリンタ・フォームの,整数値で表した数。
アプリケーションにこのリソースの値が必要な場合は,
XtGetValuesルーチンを呼び出してこの値を求めます。
このリソースの値を設定することはできません。アクセスはGです。省略時の値はNULL
です。
- DXmNprinterList
- プリンタ・リスト・ボックス内に現れるプリント・キュー名を決めるXmStringTable
。アプリケーションにこのリソースの値が必要な場合は,
XtGetValuesルーチンを呼び出してこの値を求めます。
このリソースの値を設定することはできません。アクセスはGです。省略時の値はNULL
です。
- DXmNprintFormatChoice
- 省略時の値として使用するプリント・フォーマットを指定するXmString
。このリソースは,アプリケーションがユーザのプリント・
フォーマットの設定を記憶しておくために使用します。
このリソースを設定する場合には,XmStringはPrintウィジェットをサポートするプリンタの1
つと,文字セットまで正確に一致していなければならないことに注意してください。Print
ウィジェットを最初に管理するときには,
このリソースを指定しないことを勧めます。このリソースを指定しなければ,
ユーザがプリント・フォーマットを選択した後にIntrinsics
ルーチンのXtGetValuesを呼び出してその値を求め,XtSetArgを呼び出してDXmNprintFormatChoice
を設定することができます。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmNprintFormatCount
- DXmNprinterFormListリソースで指定したプリント・フォーマットの数を整数で表したもの。
省略時の値は0です。アクセスはCSGです。
- DXmNprintFormatList
- Printウィジェットのプリント・フォーマット・リストを決めるXmStringTable
。このリストはPrintウィジェットが理解できるプリント・
フォーマットのリストです。このリソースを設定する場合には,表内のXmString
のそれぞれが,Printウィジェットのサポートするプリント・フォーマットの1
つと正確に一致していなければなりません。
Printウィジェットは次のデータ・フォーマットをサポートしています。
- 省略時の値(データ型仕様は出力されない)
- Text(ANSIレベル0)
- Line Printer(ANSIレベル1)
- Terminal
- ANSI2(ANSIレベル2)
- ANSI(ANSIレベル3)
- PostScript
- ReGIS
- Tektronix
- DDIF
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNpriority
- プリント・キュー内におけるジョブの優先順位(0〜255)を決定する整数値。
優先順位の指定がない場合(値が0の場合)は,そのキューに関する省略時優先順位が使用されます。
省略時の値は0です。アクセスはCSGです。
- DXmNsetup
- ファイルを印刷する前に,1つ以上のセットアップ・モジュール名をカンマで区切ってプリンタに送信するために入力できるようにするXmString
。省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmNsheetCount
- 各シートを何回印刷するか指定するための0〜10000の範囲の整数値。
このオプションはPostScriptプリンタで最も多く利用されます。
PostScriptプリンタでは,複雑なイメージを複製するために(同じ情報を複数回送信する代わりに)1
回の送信しか必要としません。省略時の値は0
です。アクセスはCSGです。
- DXmNsheetSize
- 印刷が行われる媒体のサイズを決定する整数値。シート・サイズに指定できる値は次のとおりです。
値 | サイズ(インチ) | サイズ(mm)
|
DXmSIZE_DEFAULT |
キューの省略時値 | キューの省略時値 |
DXmSIZE_LETTER | 8.5×11 |
216×279 |
DXmSIZE_LEDGER |
11×17 | 279×432 |
DXmSIZE_LEGAL | 8.5×14 | 216×356
|
DXmSIZE_EXECUTIVE | 7.5
×10 | 191×254 |
DXmSIZE_
A5 | 5.8×8.3 | 148×210 |
DXmSIZE_A4 | 8.3×11.7 |
210×297 |
DXmSIZE_A3 |
11.7×16.5 | 297×420 |
DXmSIZE_B5 | 7.2×10.1 | 176×250
|
DXmSIZE_B4 | 10.1×14.3
| 250×353 |
DXmSIZE_C4_
ENVELOPE | 9×12.8 | 229×324 |
DXmSIZE_C5_ENVELOPE | 6.4×9
| 162×229 |
DXmSIZE_
C56_ENVELOPE | 4.3×8.7 | 110×220
|
DXmSIZE_10X13_ENVELOPE |
10×13 | 254×330.2 |
DXmSIZE_9X12_ENVELOPE | 9×12 |
228.6×304.8 |
DXmSIZE_BUSINESS_
ENVELOPE | 4.125×9.5 | 104.8×241.3
|
省略時の値はDXmSIZE_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNsides
- 印刷を媒体の片面または両面のいずれかに行うかを決め,さらに片面からもう一方の面に切り換える方法を決める整数値。
DXmNsidesに指定できる値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmSIDES_DEFAULT | 現在印刷中のキューの省略時の値。
|
DXmSIDES_SIMPLEX_ONE |
片面のみに印刷。one-sided-simplexとも呼ばれる。 |
DXmSIDES_SIMPLEX_TWO | シートの両面に印刷するが,
片面印刷用に必要なものと同じページ・レイアウトを使用する。
レイアウトにはマージンとページ番号の各位置および関連する仕様が反映される。
|
DXmSIDES_DUPLEX_
ONE | 各シートの最初の面にのみ印刷するが,両面印刷のためのページ・
レイアウトを保持する。レイアウトにはマージンとページ番号の各位置および関連する仕様が反映される。
|
DXmSIDES_DUPLEX_TWO | 両面に印刷を行い,
本をめくるようにページの左側を繰って裏面にする。これはtwo-sided-
duplexとも呼ばれる。 |
DXmSIDES_TUMBLE_
ONE | 各シートの最初の面にのみ印刷するが,タンブル印刷のためのページ・
レイアウトを保持する。レイアウトにはマージンとページ番号の各位置および関連する仕様が反映される。
|
DXmSIDES_TUMBLE_TWO | 両面に印刷する。上端を綴じた文書のページをめくるようにページの下端を繰って裏面にする。
これはtwo-sided-tumble
とも呼ばれる。 |
省略時の値はDXmSIDES_DEFAULTまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNstartSheetComment
- ファイル・スタート・シートに現れるXmString。省略時の値はNULLです。
アクセスはCSGです。
- DXmNsuppressOptionsMask
- ユーザが使用可能なプリント選択の数などのPrintウィジェット機能を禁止します。
このリソースで指定できる値は次のとおりです。
- DXmSUPPRESS_AUTOMATIC_PAGINATION
- DXmSUPPRESS_DELETE_FILE
- DXmSUPPRESS_DOUBLE_SPACING
- DXmSUPPRESS_FILE_BURST_SHEET
- DXmSUPPRESS_FILE_END_SHEET
- DXmSUPPRESS_FILE_START_SHEET
- DXmSUPPRESS_HEADER
- DXmSUPPRESS_HOLD_JOB
- DXmSUPPRESS_INPUT_TRAY
- DXmSUPPRESS_JOB_NAME
- DXmSUPPRESS_LAYUP_DEFINITION
- DXmSUPPRESS_MESSAGE_LOG
- DXmSUPPRESS_NONE
- DXmSUPPRESS_NOTIFY
- DXmSUPPRESS_NUMBER_COPIES
- DXmSUPPRESS_NUMBER_UP
- DXmSUPPRESS_OPERATOR_MESSAGE
- DXmSUPPRESS_ORIENTATION
- DXmSUPPRESS_OUTPUT_TRAY
- DXmSUPPRESS_PAGE_RANGE
- DXmSUPPRESS_PAGE_SIZE
- DXmSUPPRESS_PASS_ALL
- DXmSUPPRESS_PRINT_AFTER
- DXmSUPPRESS_PRINT_FORMAT
- DXmSUPPRESS_PRINTER
- DXmSUPPRESS_PRINTER_FORM
- DXmSUPPRESS_PRIORITY
- DXmSUPPRESS_SETUP
- DXmSUPPRESS_SHEET_COUNT
- DXmSUPPRESS_SHEET_SIZE
- DXmSUPPRESS_SIDES
- DXmSUPPRESS_START_SHEET_COMMENT
省略時の値はDXmSUPPRESS_NONEまたは0です。アクセスはCSGです。
- DXmNunmanageOnCancel
- 1次ボックスの「取消」ボタンを押したときにPrintウィジェットが自動的にそのウィジェット自身の管理を中止するかどうかを指定する論理値。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- DXmNunmanageOnOk
- 1次ボックスの「了解」ボタンを押したときにPrintウィジェットが自動的にそのウィジェット自身の管理を中止するかどうかを指定する論理値。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- XmNcancelCallback
- ユーザがPrintウィジェットの1次ダイアログ・ボックスの「取消」プッシュ・
ボタンをクリックしたときに行われるコールバック。
DXmNunmanageOnCancelリソースを設定すると,1次ボックスの「取消」ボタンを押したときにPrint
ウィジェットは自動的にそのウィジェット自身の管理を中止します。
コールバック条件は XmCR_CANCEL です。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
同様に,アプリケーションは関連する機能を行うためにXmNcancelCallback
コールバックを使用することもできます。
- XmNokCallback
- ユーザがPrintウィジェット1次ダイアログ・ボックスの「了解」プッシュ・
ボタンをクリックしたときに行われるコールバック。
DXmNunmanageOnOkリソースを設定すると,1次ダイアログ・ボックスの「了解」ボタンを押したときに Print
ウィジェットは自動的にそのウィジェット自身の管理を中止します。
コールバック条件は XmCR_OK です。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
アプリケーションは XmNokCallback コールバックを使用して他の機能を行うことができることに注意してください。
たとえば,
DXmPrintWgtPrintJobを呼び出してプリント・ジョブの実行を依頼することができます。
コールバック構造体
typedef struct
{
int reason;
XEvent *event;
} XmAnyCallbackStruct;
コールバック・フィールドの説明
- reason
- コールバック条件にセットされた整数。このウィジェットの有効な値についてはコールバック条件の節を参照してください。
- event
- このコールバックを生成したイベントを説明しているXイベント構造体を指すポインタ
コールバック条件
- XmCR_OK
- ユーザがPrintウィジェットの1次ダイアログ・ボックスの「了解」ボタンを起動しました。
- XmCR_CANCEL
- ユーザがPrintウィジェットの1次ダイアログ・ボックスの「取消」ボタンを起動しました。
説明
DXmCreatePrintDialogルーチンはPrintウィジェットを作成します。
このウィジェットは,1つ以上のファイルを複数のフォーマットで印刷できる高速で便利な方法をアプリケーションに提供するモードなしウィジェットです。
Printウィジェットの詳細については,
『日本語VMS DECwindows Motif
アプリケーション開発の手引き』(日本語),
『DECwindows Motif Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。
関連情報については次のルーチンも参照してください。
ルーチン | 説明 |
DXmPrintWgtAugmentList | 追加のプリント・
フォーマットを定義する。 |
DXmPrintWgtPrintJob | プリント・ジョブの実行を依頼する。
|
スクロール・バーのあるCompound String Textウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
XmPrimitiveリソース・セット
\
DXmScrolledCSTextリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreateScrolledCSText(parent, name, args, num_args)
Widget parent;
char *name;
Args *args;
Cardinal num_args;
戻り値
-
- 作成したCompound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent
- 親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- args
- アプリケーション上書き引数リスト
- num_args
- アプリケーション上書き引数リスト内の引数の数
説明
DXmCreateScrolledCSTextルーチンはCompound String Textウィジェットを作成するためにDXmCreateCSText
ルーチンと同じ引数とリソースを使用しますが,
ウィジェットのための水平スクロール・バーおよび垂直スクロール・
バーを作成するために,次に示す追加のリソースも使用します。
リソース | 説明 |
XmNscrollHorizontal | ユーザがテキストを水平方向にスクロールできるスクロール・
バーをコンパウンド・
ストリング・テキスト・ウィンドウに追加するかどうかを制御する。
|
XmNscrollTopSide | コンパウンド・
ストリング・テキスト・ウィンドウの上部に水平スクロール・
バーを配置するかどうかを制御する。 |
XmNscrollVertical | ユーザがテキストを垂直方向にスクロールできるスクロール・
バーをコンパウンド・ストリング・テキスト・
ウィンドウに追加するかどうかを制御する。 |
XmNscrollLeftSide | コンパウンド・ストリング・テキスト・
ウィンドウの左側に垂直スクロール・バーを配置するかどうかを制御する。
|
すべてのリソースの詳細については,DXmCreateCSTextルーチンを参照してください。
SVNウィジェットを作成します。
ウィジェット・クラス階層構造
Coreリソース・セット
\
Compositeリソース・セット
\
Constraintリソース・セット
\
XmManagerリソース・セット
\
DXmSvnリソース・セット
フォーマット
Widget DXmCreateSvn(parent, name, arglist, argcount)
Widget parent;
char *name;
Arg *arglist;
int argcount;
リソース
arglist
に次のウィジェット固有のリソースを設定することができます。
XtCallbackList DXmSvnNattachToSourceCallback
Boolean DXmSvnNcolumnLines;
Dimension DXmSvnNdefaultSpacing;
XtCallbackList DXmSvnNdetachFromSourceCallback
XtCallbackList DXmSvnNdisplayChangedCallback
short DXmSvnNdisplayMode;
XtCallbackList DXmSvnNdraggingCallback
XtCallbackList DXmSvnNdraggingEndCallback
XtCallbackList DXmSvnNentrySelectedCallback
XtCallbackList DXmSvnNentryTransferCallback
XtCallbackList DXmSvnNentryUnselectedCallback
Boolean DXmSvnNexpectHighlighting;
XtCallbackList DXmSvnNextendConfirmCallback
Boolean DXmSvnNfixedWidthEntries;
XmFontList DXmSvnNfontList;
XmFontList DXmSvnNfontListLevel0;
XmFontList DXmSvnNfontListLevel1;
XmFontList DXmSvnNfontListLevel2;
XmFontList DXmSvnNfontListLevel3;
XmFontList DXmSvnNfontListLevel4;
Boolean DXmSvnNforceSeqGetEntry;
XtCallbackList DXmSvnNgetEntryCallback
Dimension DXmSvnNghostHeight;
Pixmap DXmSvnNghostPixmap;
Dimension DXmSvnNghostWidth;
Position DXmSvnNghostX;
Position DXmSvnNghostY;
XtCallbackList DXmSvnNhelpRequestedCallback;
Dimension DXmSvnNindentMargin;
Boolean DXmSvnNliveScrolling;
Boolean DXmSvnNmultipleSelections;
XmString DXmSvnNnavWindowTitle;
longword DXmSvnNnumberOfEntries;
Widget DXmSvnNoutlineHScrollWidget;
Widget DXmSvnNpaneWidget;
XtCallbackList DXmSvnNpopupMenuCallback
longword DXmSvnNprimaryPercentage
Widget DXmSvnNprimaryWindowWidget
Position DXmSvnNsecondaryBaseX;
Boolean DXmSvnNsecondaryComponentsUnmapped;
Widget DXmSvnNsecondaryWindowWidget;
XtCallbackList DXmSvnNselectAndConfirmCallback
short DXmSvnNselectionMode;
XtCallbackList DXmSvnNselectionsDraggedCallback
Boolean DXmSvnNshowPathToRoot;
short DXmSvnNstartColumnComponent;
short DXmSvnNstartLocationCursor;
XtCallbackList DXmSvnNtransitionsDoneCallback
Dimension DXmSvnNtreeArcWidth;
Boolean DXmSvnNtreeCenteredComponents;
Boolean DXmSvnNtreeEntryOutlines;
Boolean DXmSvnNtreeEntryShadows;
Boolean DXmSvnNtreeIndexAll;
Dimension DXmSvnNtreeLevelSpacing;
Boolean DXmSvnNtreePerpendicularLines;
Dimension DXmSvnNtreeSiblingSpacing;
short DXmSvnNtreeStyle;
Boolean DXmSvnNtruncateText;
Boolean DXmSvnNuseScrollButtons;
戻り値
-
- 作成したSVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent
- 親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- ウィジェットの名前を定義する文字列
- arglist
- アプリケーション引数リスト
- argcount
- アプリケーション引数リスト内の引数の数を整数で表したもの。引数リストに引数がない場合はargcount
は0でなければなりません。ただし,
argcountが0の場合に引数リストがNULLである必要はありません。
リソース
- DXmSvnNattachToSourceCallback
- ソース・データ・モジュールにウィジェットが付加されたときのコールバック。
これにより,このモジュールはデータ階層構造における初期項目(
および項目数)を指定するためにDXmSvnAddEntriesルーチンを呼び出します。
コールバック条件は DXmSvnCRAttachToSource です。省略時の値はNULL
です。アクセスはCGです。
- DXmSvnNcolumnLines
- TRUEの場合に,各桁を直線によって分けるように指定する論理リソース。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNdefaultSpacing
- 構成要素間のピクセルの数。省略時の値は12ピクセルです。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNdetachFromSourceCallback
- ウィジェットがソース・データ・モジュールから切り離された(ウィジェットが破壊されている)
ときに行われるコールバック。アプリケーションはこのウィジェットがその後コールバックされないように記録します。
コールバック条件は DXmSvnCRDetachFromSource です。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNdisplayChangedCallback
- ユーザに対して現在表示されている項目が変更されたときに行われるコールバック。
この変更は,拡張または縮小操作,スクロール,あるいはDXmSvnPositionDisplay
ルーチンに呼び出しを行っているアプリケーションに対して応答するものです。
コールバック条件は DXmSvnCRDisplayChanged です。追加のコールバック・
フィールドは loc_cursor_entry_number であり,これは位置カーソルが現在表示されている項目の番号です。
省略時の値はNULLです。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNdisplayMode
- 次に示す値の1つによって,どのディスプレイ内容を画面に表示するかを指定します。
値 | 説明 |
DXmSvnKdisplayOutline | アウトライン・
モードの表示 |
DXmSvnKdisplayColumns | カラム・モードの表示
|
DXmSvnKdisplayTree |
ツリー・モードの表示 |
DXmSvnKdisplayAllModes | 構成要素をすべてのモードで隠すために,DXmSvnSetComponentHidden
ルーチンが使用する。
|
DXmSvnKdisplayNone |
いずれのモードにおいても構成要素を表示する(隠さない)ために,
DXmSvnSetComponentHiddenルーチンが使用する。 |
省略時の値はDXmSvnKdisplayOutlineです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNdraggingCallback
- 項目のセットをドラッグするためにユーザがMB2を押したときに行われるコールバック。
このコールバックは,(ユーザがDXmSvnSetApplDragging
ルーチンを使用して設定する)アプリケーションが制御するドラッグに必要です。
コールバック条件は DXmSvnCRDragging です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
時間 | ボタンを押すイベントが発生した時間
|
x | ポインタの
x 位置 |
y | ポインタの
y 位置 |
dragged_entry_
number | MB2を押しながら現在ドラッグしている項目の番号
|
loc_cursor_entry_number |
位置カーソルが現在表示されている項目の番号 |
event | このコールバックを生成したXEventを指すポインタ
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNdraggingEndCallback
- 項目のセットをドラッグした後でユーザがMB2を離したときに行われるコールバック。
このコールバックは(ユーザがDXmSvnSetApplDraggingルーチンを使用して設定する)
アプリケーションが制御するドラッグに必要です。
コールバック条件は DXmSvnCRDraggingEnd です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
時間 | ボタンを離すイベントが発生した時間
|
x | マウス・ボタンが離されたときのカーソルの
x 位置 |
y | マウス・ボタンが離されたときのカーソルの
y 位置 |
loc_cursor_entry_
number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したXEvent
を指すポインタ |
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNentrySelectedCallback
- ユーザが項目を選択したときに行われるコールバック。コールバック構造体内にあるフィールドにより,
アプリケーションは選択した項目に関する詳細をソース・
モジュールから得ることができます。
コールバック条件は DXmSvnCREntrySelected です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
entry_number | 選択した項目 |
component_number | 項目を選択したときにマウスがあった位置の項目の構成要素
|
time | 項目を選択したときの時間 |
entry_tag | entry_number フィールドに関連する値 (DXmSvnSetEntry
ルーチンまたはDXmSvnSetEntryTagルーチンでアプリケーションに以前設定された値)
|
first_selection |
次の値の1つである。
値 | 説明 |
DXmSvnKnotFirst | これは行われた選択の最初のもの
ではない。 | DXmSvnKfirstOfOne |
これは行われた唯一の選択である。 |
DXmSvnKfirstOfMany | これは行われた複数の選択
の最初のものである。 |
論理関数として扱われるときのこの値は,通常TRUEである。この値は,
ユーザが範囲選択を行った場合で,さらに最初のDXmSvnNentrySelectedCallback
でない場合にのみ FALSEになる。
|
entry_level | 項目のレベル番号
|
loc_cursor_entry_
number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したXEvent
を指すポインタ |
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNentryTransferCallback
- ユーザがマウスを動かさないでMB2をクリックしたときに行われるコールバック。
コールバック条件は DXmSvnCREntryTransfer です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
loc_cursor_entry_number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
transfer_
mode | このフィールドの値は,ユーザがMB2クリックで「修飾」キーを押したかどうか,
またはアプリケーションがどのように反応するかどうか(
まったく処理を行わないか,あるいは項目を移動または複写するか)
を反映する。このフィールドに指定できる値は次のとおりである。
値 | 説明 |
DXmSvnKtransferUnknown | MB2クリッ
クで修飾が指定されなかった。 |
DXmSvnKtransferMove | MB2クリックでALT修飾が指定
された。 | DXmSvnKtransferCopy |
MB2クリックでCtrl修飾が指定された。 |
|
event | このコールバックを生成したイベントを説明しているX
イベント構造体を指すポインタ
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNentryUnselectedCallback
- ユーザが項目の選択を取り消す( " unselect "する)と行われるコールバック。
コールバック構造体内にあるフィールドにより,アプリケーションは選択した項目に関する詳細をソース・
モジュールから得ることができます。
コールバック条件は DXmSvnCREntryUnselected です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
entry_number | 取り消した項目 |
component_number | 項目を取り消したときにマウスがあった位置の項目の中の構成要素
|
time | 選択を取り消したときの時間 |
loc_cursor_entry_number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したイベントを説明している X
イベント構造体を指すポインタ |
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNexpectHighlighting
- TRUEの場合に,項目を強調表示するために充分な大きさのある四角を作成する論理リソース。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNextendConfirmCallback
- ユーザが複数の項目を選択しながらMB1をダブルクリックしたときに行われるコールバック。
どの項目を選択したかを確定するためにはアプリケーションはDXmSvnGetNumSelections
ルーチンおよびDXmSvnGetSelections
ルーチンを呼び出さなければなりません。
コールバック条件は DXmSvnCRExtendConfirm です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
entry_number | 選択した項目 |
time | ダブルクリックが発生した時間 |
loc_cursor_entry_number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したイベントを説明している X
イベント構造体を指すポインタ |
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNfixedWidthEntries
- TRUEの場合に,各項目の右側の選択可能な空白を含むすべての項目が同じ幅になるように指定する論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNfontList
- レベル・フォントを指定しない場合の省略時のフォント。省略時の値はDXmDefaultFont
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNfontListLevel0
- レベル0項目が使用する省略時のフォント・リスト。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNfontListLevel1
- レベル1項目が使用する省略時のフォント・リスト。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNfontListLevel2
- レベル2項目が使用する省略時のフォント・リスト。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNfontListLevel3
- レベル3項目が使用する省略時のフォント・リスト。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNfontListLevel4
- レベル4項目が使用する省略時のフォント・リスト。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNforceSeqGetEntry
- TRUEの場合に,SVNウィジェットが連続した順番でのみDXmSvnNgetEntryCallback
コールバックを生成するように指定する論理リソース。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNgetEntryCallback
- SVNウィジェットが項目についての情報を必要とする場合に行われるコールバック。
アプリケーションはDXmSvnSetEntryルーチンを呼び出して応答しなければなりません。DXmSvnComponentPixmap
,
DXmSvnSetComponentText,DXmSvnSetComponentWidgetのいずれかのルーチンに対してこの呼び出し,
またはそれに続く呼び出しが行われるまではこのコールバックから制御を戻してはなりません。
コールバック条件は DXmSvnCRGetEntry です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
entry_number | 必要な項目の番号 |
entry_tag | entry_number に関連する値(DXmSvnSetEntry
またはDXmSvnAddEntriesルーチンでアプリケーションに以前設定された値)
|
entry_level |
項目のレベル番号 |
loc_cursor_entry_
number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNghostHeight
- 項目がドラッグされた後に発生する特殊タイプの強調表示イメージ,
つまりゴーストのピックスマップの高さ。省略時の値は0です。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNghostPixmap
- 項目がドラッグされた後に発生する特殊タイプの強調表示イメージ,
つまりゴーストのピックスマップ。省略時の値はNULLです。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNghostWidth
- 項目がドラッグされた後に発生する特殊タイプの強調表示イメージ,
つまりゴーストのピックスマップの幅。省略時の値は0です。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNghostX
- カーソルにゴーストのドラッグ(項目がドラッグされた後に発生する特殊タイプの強調表示イメージ)
が付加されている場合の画面上での相対的な
x 位置。省略時の値は0です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNghostY
- カーソルにゴーストのドラッグ(項目がドラッグされた後に発生する特殊タイプの強調表示イメージ)
が付加されている場合の画面上での相対的な
y 位置。省略時の値は0です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNhelpRequestedCallback
- ユーザがヘルプを要求したときに行われるコールバック。コールバック条件は DXmSvnCRHelpRequested
です。これ以外のコールバック・フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
component_number | ヘルプが要求された項目内の構成要素の番号
|
time | ユーザがヘルプを要求したときの時間
|
entry_
number | ヘルプが要求された項目の番号 |
entry_tag | entry_number フィールドに関連する値(DXmSvnSetEntry
ルーチンでアプリケーションに以前設定された値)
|
entry_level |
項目のレベル番号 |
loc_cursor_entry_
number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したイベントを説明している X
イベント構造体を指すポインタ
|
entry_number フィールドおよび loc_cursor_entry_number フィールドは,
ユーザがどのようにヘルプを要求するかによって次に示すような処理が行なわれます。
- ユーザがキーボード上の「ヘルプ」キーを押す。
この場合,SVNウィジェットは loc_cursor_entry_number フィールド内の有効な項目番号を戻した後,
対応する項目のSVNヘルプを起動します。
- ユーザがコンテキスト依存ヘルプを起動し,次にMB1をクリックする。
この場合,アプリケーションはSVNサブウィジェットを得るためのヘルプを起動するために,(DXmHelpOnContext
ルーチンを指定してアプリケーションに含めた)
コンテキスト依存ヘルプを使用します。entry_
number フィールドが負の値の場合は,ヘルプを要求するためにユーザが次のサブウィジェットのいずれをクリックしたかを示します。
サブウィジェット | 値 |
DXmSvnKHelpScroll | -1 |
DXmSvnKHelpNavButton | -2 |
DXmSvnKNavWindow | -3 |
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNindentMargin
- 各項目レベルが使用するピクセルの数。省略時の値は16ピクセルです。
アクセスはCSGです。
- DXmSvnNliveScrolling
- TRUEの場合に,アウトラインおよびカラムのディスプレイ・モードにおけるスクロールは可能にするがツリー・
モードにおいては可能にしない論理リソース。
アプリケーションが既存の索引ウィンドウを使用する場合には,
このリソースはFALSEに設定しなければなりません。省略時の値はTRUE
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNprimaryPercentage
- 桁表示の1次ウィンドウ側にあるディスプレイ・ウィンドウの割合。
省略時の値は50パーセントです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNprimaryWindowWidget
- SVNディスプレイの1次ウィンドウのウィジェットの識別子(ウィジェットID)
。省略時の値はNULLです。アクセスはG (読み取り専用)です。
- DXmSvnNmultipleSelections
- TRUEの場合に,ユーザが複数の選択ができるようにする論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNnavWindowTitle
- ポップアップ・ナビゲーション・ウィンドウのタイトル。省略時の値はNULL
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNnumberOfEntries
- 項目の数。初期値は0です。この値は,DXmSvnAddEntriesルーチンおよびDXmSvnDeleteEntries
ルーチンが項目を変更するのに従って増加または減少します。
アクセスはG (読み取り専用)です。
- DXmSvnNoutlineHScrollWidget
- 1次水平スクロール・バーの識別子(ウィジェットID)。省略時の値はNULL
です。アクセスはG (読み取り専用)です。
- DXmSvnNpaneWidget
- Paneウィジェットの識別子(ウィジェットID)。省略時の値はNULLです。
アクセスはG (読み取り専用)です。
- DXmSvnNpopupMenuCallback
- この項目に対してポップアップ・メニューを生成するようにアプリケーションに通知するMB3
クリックの後で行われるコールバック。
コールバック条件は DXmSvnCRPopupMenu です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
loc_cursor_entry_number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event |
このコールバックを生成したイベントを説明している Xイベント構造体を指すポインタ
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNsecondaryBaseX
- x 桁表示における2次ウィンドウの基底位置。
省略時の値は0です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNsecondaryComponentsUnmapped
- TRUEの場合に,2次構成要素が桁表示において見えなくても依然として存在するように指定する論理リソース。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNsecondaryWindowWidget
- SVNディスプレイにおける2次ウィンドウのウィジェットの識別子(ウィジェットID)
。省略時の値はNULLです。アクセスはG (読み取り専用)です。
- DXmSvnNselectAndConfirmCallback
- ユーザが単一項目の上でMB1をダブルクリックしてその項目を拡張または縮小(
省略)したいことを示したときに行われるコールバック。
アプリケーションはコールバック・データ構造体の entry_number
および component_number フィールドをチェックするか,あるいはDXmSvnGetSelections
ルーチンを呼び出して,どの項目が選択されたのかを確定することができます。
このコールバックは,次の3つの条件がすべて存在するときにも呼び出されます。
- DXmSvnNmultipleSelectionsリソースがTRUEに設定されている。
- DXmSvnNExtendedConfirmコールバックが提供されていない。
- ある範囲の項目の選択を終了するためにユーザがダブルクリックした。
このような場合には,各呼び出しは選択された中で最上位の項目番号から最下位の項目番号へと行われます。
コールバック条件は DXmSvnCRSelectAndConfirm です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
component_number | マウスが位置している構成要素の番号
|
time | ダブルクリックの内の2
回目のクリックが発生した時間 |
entry_number | 選択された項目の項目番号
|
entry_tag | entry_
number フィールドに関連する値(DXmSvnSetEntryまたはDXmSvnAddEntries
ルーチンでアプリケーションに以前設定された値) |
entry_level | 項目のレベル番号 |
loc_cursor_entry_number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したイベントを説明している X
イベント構造体を指すポインタ |
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNselectionMode
- 何を選択すべきかを指定します。桁表示が使用する選択モードは次に示す値の1
つによって示されます。
値 | 説明 |
DXmSvnKselectEntry | すべての項目を選択する。
|
DXmSvnKselectComp |
その構成要素のみを選択する。 |
DXmSvnKselectCompAndPrimary | 現在の構成要素および桁表示の1
次表示側のすべてを選択する。 |
DXmSvnKselectEntryOrComp | すべての項目( 1次側で選択を行った場合)
,またはその構成要素のみ(ディスプレイ・ウィンドウの2
次側で選択を行った場合)のいずれかを選択する。 |
省略時の値はDXmSvnKselectEntryです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNselectionsDraggedCallback
- 選択した項目を別の位置にドラッグするためにユーザがMB2を使用しました。
このリソースの使用は (DXmSvnNdraggingCallbackコールバックおよび DXmSvnNdraggingEndCallback
コールバックを使用して)アプリケーションが制御するドラッグを設定してある場合にのみ有効であることに注意してください。
コールバック条件は DXmSvnCRSelectionsDragged です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
component_number | マウス・ボタンを離した構成要素の番号
|
x | マウス・ボタンを離した
x 位置 |
y |
マウス・ボタンを離した y 位置 |
entry_number | マウス・ボタンを離した項目の番号
|
entry_tag | entry_number
フィールドに関連する値(DXmSvnSetEntryルーチンでアプリケーションに以前設定された値)
|
entry_level |
項目のレベル番号 |
loc_cursor_entry_
number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event | このコールバックを生成したイベントを説明している X
イベント構造体を指すポインタ
|
省略時の値はNULL (ドラッグは発生しない)です。アクセスはCSG
です。
- DXmSvnNshowPathToRoot
- TRUEの場合に,ディスプレイの最初の項目レベル(レベル0 )であるルートへのパスを示す論理リソース。
このパスは,(それぞれインデントされている)
項目レベルの階層構造の下に表示される水平の直線によって示します。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNstartColumnComponent
- 2次桁を開始する構成要素の番号。省略時の値は,2次桁内に構成要素があってはならないことを示す0
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNstartLocationCursor
- SVNウィジェットを最初に起動したときに位置カーソルが表示される場所にアプリケーションが項目を指定できるようにします。
このリソースはウィジェット作成時にしか設定できず,
それ以後は変更もできません。
位置カーソルの省略時の位置は項目番号1です。アクセスはCです。
- DXmSvnNtransitionsDoneCallback
- アプリケーションが制御するドラッグの後でユーザがMB1を離したときに行われるコールバック。
コールバック条件は DXmSvnCRTransitionsDone です。これ以外のコールバック・
フィールドは次のとおりです。
フィールド | 説明 |
loc_cursor_entry_number | 位置カーソルが現在表示されている項目の番号
|
event |
このコールバックを生成したイベントを説明している Xイベント構造体を指すポインタ
|
省略時の値はNULLです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeArcWidth
- 各ツリー・ディスプレイ・モード項目相互間の境界を描く円弧の輪郭の幅。
省略時の値は15ピクセルです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeCenteredComponents
- TRUEの場合に,項目内で構成要素を中央に配置する論理リソース。
SVNウィジェットは,中央に配置する構成要素に合わせて項目のサイズを自動的に変更します。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeEntryOutlines
- TRUEの場合にツリー・モード項目を囲む輪郭を表示する論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeEntryShadows
- TRUEの場合にツリー・モード項目を囲む輪郭に影を付ける論理リソース。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeIndexAll
- TRUEの場合に,ユーザがスクロールをしているときにすべてのツリー項目が索引ウィンドウ内に現れるよう指定する論理リソース。
省略時の値はTRUE
です。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeLevelSpacing
- ツリー・モード項目相互間にどれだけの間隔を入れるかをピクセル数で指定します。
省略時の値は5ピクセルです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreePerpendicularLines
- TRUEの場合にツリー・モードにおいて項目相互間を接続している直線が斜めにならずに垂直になるように指定する論理リソース。
省略時の値はTRUE
です。
- DXmSvnNtreeSiblingSpacing
- 兄弟ツリー・モード項目相互間にどれだけの間隔を入れるかをピクセル数で指定します。
省略時の値は5ピクセルです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtreeStyle
- 次に示す値のいずれか1つで示されるツリー・ディスプレイのスタイル(
フォーマット)を指定します。
値 | 説明 |
DXmSvnKtopTree | 垂直ツリー・
フォーマット(上から下への方向) |
DXmSvnKhorizontalTree | 水平ツリー・
フォーマット(左から右への方向) |
DXmSvnKoutlineTree | アウトライン・
フォームをもとにする。 |
DXmSvnKuserDefinedTree | アプリケーション定義フォーマットをもとにする。SVN
ウィジェットは,ツリーにおける項目の位置を決めるために,
ユーザが項目として指定した x および
y の座標値を使用する。 |
省略時の値はDXmSvnKoutlineTreeです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNtruncateText
- TRUEの場合に,表示するには長すぎるテキストを切り捨てる論理リソース。
省略時の値はFALSEです。アクセスはCSGです。
- DXmSvnNuseScrollButtons
- TRUEの場合に,スクロール・バー上に外向きの矢印を作成する論理リソース。
ユーザはこの矢印をクリックすることによりディスプレイを移動させることができます。
省略時の値はTRUEです。アクセスはCSGです。
コールバック構造体
typedef struct
{
int reason;
int entry_number;
int component_number;
int first_selection;
int x;
int y;
XtPointer entry_tag;
Time time;
int entry_level;
int loc_cursor_entry_number;
int transfer_mode;
int dragged_entry_number;
XEvent *event;
} DXmSvnCallbackStruct;
すべてのコールバックが,列記されている reason 以外のすべてのフィールドを使用するわけではないことに注意してください。
これはすべての場合にあてはまります。
コールバック・フィールドの説明
- reason
- コールバック条件に合った整数セット
- entry_number
- 項目の識別子
- component_number
- 構成要素の識別子
- first_selection
- 次に示す値のいずれか1つです。
値 | 説明 |
DXmSvnKnotFirst | これは最初の選択ではない。
|
DXmSvnKfirstOfOne |
唯一の選択である。 |
DXmSvnKfirstOfMany | これは複数の選択の内の最初の選択である。
|
論理関数として扱われる場合は,この値は通常TRUEです。ユーザが範囲選択を行い,
さらに最初のDXmSvnNentrySelectedCallbackでない場合にのみ,
この値はFALSEになります。
- x
- イベントが発生した x 位置
- y
- イベントが発生した y 位置
- entry_tag
- entry_number フィールドに関連する値。この値は,次のような特定のコールバックに対応するルーチンを使用するアプリケーションに設定することができます。
コールバック | ルーチン |
DXmSvnNentrySelectedCallback |
DXmSvnSetEntry
DXmSvnSetEntryTag |
DXmSvnNgetEntryCallback | DXmSvnSetEntry
DXmSvnAddEntries |
DXmSvnNhelpRequestedCallback |
DXmSvnSetEntry |
DXmSvnNselectAndConfirmCallback | DXmSvnSetEntry
DXmSvnAddEntries |
DXmSvnNselectionsDraggedCallback |
DXmSvnSetEntry |
- time
- イベントが発生した時間
- entry_level
- 現在の項目番号
- loc_cursor_entry_number
- 位置カーソルが現在ある項目の番号
- transfer_mode
- マウスを動かさずにMB2をクリックした後で発生する転送操作を指定する定数
- dragged_entry_number
- 現在MB2を押しながらドラッグしている項目の番号
- event
- このコールバックを生成したイベントを説明しているXイベント構造体を指すポインタ
コールバック条件
次の表に,コールバック条件とそれぞれに有効なコールバック・フィールドを示します。
条件 | 有効フィールド |
DXmSvnCRAttachToSource | reason |
DXmSvnCRDetachFromSource | reason |
DXmSvnCRDisplayChanged |
reason |
DXmSvnCRDragging |
reason, x, y, time, loc_cursor_entry_number,
dragged_entry_number, event |
DXmSvnCRDraggingEnd | reason, x, y, time,
loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCREntrySelected | reason, entry_
number, component_number, first_selection, entry_tag,
time, loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCREntryTransfer | reason, loc_cursor_
entry_number, transfer_mode, event |
DXmSvnCREntryUnselected | reason, entry_number,
component_number, time, loc_cursor_entry_number |
DXmSvnCRExtendConfirm | reason,
entry_number, time, loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCRGetEntry | reason,
entry_number, entry_tag, entry_level, loc_cursor_entry_
number |
DXmSvnCRHelpRequested |
reason, entry_number, component_number, entry_tag, time,
entry_level, loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCRPopupMenu | reason,
loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCRSelectAndConfirm | reason,
entry_number, component_number, entry_tag, time, entry_
level, loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCRSelectionsDragged | reason,
entry_number, component_number, x, y, entry_tag, entry_
level, loc_cursor_entry_number, event |
DXmSvnCRTransitionsDone | reason,
event |
キーボード・バインド
次に示す表に特定のキーがSVN環境でどのように機能するかを説明します。
この表にはMotif名,および各キーのLK401キーボードにおける等価キーも示してあります。DECwindows Motif
キーボード・バインドの詳細については
『OSF/Motif
スタイル・ガイド』 および『OSF/Motifスタイル・ガイド(DECwindows追補版)』(日本語),
『DECwindows Companion to the OSF/Motif Style Guide』(英語)を参照してください。
Motif名 | LK401
等価キー[1] | SVN関数 |
KActivate | Return
Ctrl+Return | 現在の項目を選択し確認する。マウスのMB1
をダブルクリックするのと同じ。 |
KBeginData | Ctrl+Alt+← | SVNディスプレイの最初の項目までスクロールし,
その項目を選択し位置カーソルをそこに移動する。
|
KBeginLine |
Alt+← | ディスプレイの一番左までスクロールする。
|
KDown | ↓ |
必要に応じてディスプレイを下にスクロールし,表示されているその次の項目を選択し位置カーソルをそこに移動する。
|
KEndData | Ctrl+Alt+→ |
SVNディスプレイの最終の項目までスクロールし,その項目を選択して位置カーソルをそこに移動する。
|
KEndLine | Alt+→ | ディスプレイの一番右までスクロールする。
|
KExtendDown | Shift+↓ | 拡張選択に次の項目を追加する。
次の項目を選択して位置カーソルをそこまで移動する。
|
KExtendUp |
Shift+↑ | 拡張選択に直前の項目を追加する。
直前の項目を選択し位置カーソルをそこまで移動する。 |
KHelp | Help | 指定がある場合にはヘルプ・
コールバックがあることをアプリケーションに報告する。
|
KLeft |
← | ディスプレイを1文字分だけ左にスクロールする。
|
KMenu | F4 |
位置カーソルのある項目について指定のある場合にはアプリケーションにDXmNpopupMenuCallback
があることを報告する。 |
KNextColumn | Ctrl+→ |
右側にある次の桁構成要素を選択する。 |
KNextPara | Ctrl+v | ディスプレイの最下部までスクロールする。
|
KPageDown | Next | ディスプレイを次の項目画面にスクロールする。
次の画面上の同じ相対位置にある項目を選択し位置カーソルをそこまで移動する。
|
KPageLeft | Ctrl+Prev | ディスプレイを1
画面分だけ左にスクロールする。 |
KPageRight | Ctrl+Next | ディスプレイを1
画面分だけ右にスクロールする。 |
KPageUp | Prev | ディスプレイを直前の項目画面にスクロールする。
直前の画面上の同じ相対位置にある項目を選択し位置カーソルをそこまで移動する。
|
KPrevColumn | Ctrl+← |
左側にある直前の桁構成要素を選択する。 |
KPrevPara | Ctrl+↑ | ディスプレイを最上段までスクロールする。
|
KRight | → | ディスプレイを1
文字分だけ右にスクロールする。 |
KSelect | Select | 現在の項目を選択し,
それ以外の選択した項目はすべて取り消す。 |
KSelectAll | Ctrl+Slash (/) |
SVNが認識しているすべての項目を選択する。 |
KUp | ↑ | 必要に応じてディスプレイをスクロールし,
ディスプレイの直前の項目を選択して位置カーソルをそこに移動する。
|
[1] LK201キーボードではPrevは
Prev Screen,Nextは Next
Screen,AltはCompose Characterになります。
|
説明
DXmCreateSvnルーチンにより,ユーザは情報の階層構造を作成することができます。
この階層構造はユーザに対して系統的に提示され,ユーザはその構造に導かれてそこから情報を選択することができます。
アプリケーションでは,SVN
ウィジェットに対してデータの編成についての説明を行い,SVN
ウィジェットのコールバックに応答することしか必要ではありません。
実際のデータの表示はSVNウィジェットが行います。
SVNを使用して,次の3つの異なるフォーマットまたはモードで階層構造情報を表示することができます。
階層構造内の各SVN行つまり項目は,ユーザが必要とする情報量に応じて30
という多くの情報(呼び出した構成要素)を表示することができます。この構成要素は3
つのデータ型,つまりテキスト,ピックスマップ,ウィジェットのいずれかにすることができます。
SVNウィジェットには,(本書にも説明されている)追加のサポート・ルーチンが含まれます。
このサポート・ルーチンにより,アプリケーションは構成要素を挿入および削除し,
構成要素に対応するテキストを設定し,構成要素を隠された状態に設定し,
構成要素の幅を設定および決定し,さらに構成要素の番号を決定することができるようになります。
SVNウィジェットを作成する場合には,アプリケーションは,選択に関する情報を要求して選択を操作するツールキット・
ルーチンの呼び出しを使用してSVN
ウィジェットと通信できなければならないことに注意してください。
したがって,SVNウィジェットを作成するためにDXmCreateSvnルーチンを使用するときには,
次に示すコールバックが含まれていなければなりません。
- DXmSvnNattachToSourceCallback
- DXmSvnNgetEntryCallback
- DXmSvnNselectAndConfirmCallback
SVNウィジェットの詳細については,
『日本語VMS DECwindows Motif
アプリケーション開発の手引き』(日本語),
『DECwindows Motif Guide to Application Programming』(英語) を参照してください。
関連情報については次のSVNルーチンも参照してください。
ルーチン | 説明 |
DXmSvnAddEntries | 構造体の中の新しい項目をオープンする。
|
DXmSvnAutoScrollCheck | DXmSvnAutoScrollDisplay
ルーチンを呼び出すべきかどうかを決定する。 |
DXmSvnAutoScrollDisplay | カーソル位置に基づき画面を自動的に1
単位分スクロールする。 |
DXmSvnClearHighlight | 指定した項目からの強調表示を(
除去)消去する。 |
DXmSvnClearHighlighting | 項目からのすべての強調表示を(
除去)消去する。 |
DXmSvnClearSelection | 指定した項目の選択を消去する(
取り消す)。 |
DXmSvnClearSelections | すべての選択を消去する(取り消す)
。 |
DXmSvnDeleteEntries |
構造体から項目を削除する。 |
DXmSvnDisableDisplay | 一時的にSVNウィジェットがディスプレイを生成できないようにする。
|
DXmSvnEnableDisplay | SVN
ウィジェットを再び有効にする。 |
DXmSvnFlushEntry | 指定した項目が論理的に次に表示される項目であれば,
それを画面に表示する。 |
DXmSvnGetComponentNumber | 提供されているタグ値を含む構成要素番号を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetComponentTag | 指定した構成要素番号の構成要素タグを得る(
返す)。 |
DXmSvnGetComponentText | コンパウンド・
ストリングのアドレスを得る(返す)。 |
DXmSvnGetComponentWidth | 指定した構成要素の幅を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetDisplayed | 表示されている項目番号および対応するディスプレイを描くのに必要な関連情報を得る(
返す)
。 |
DXmSvnGetEntryLevel |
ディスプレイ上の項目のレベルを得る(返す)。 |
DXmSvnGetEntryNumber | 指定した項目タグ値の項目番号を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetEntryPosition | ディスプレイ上の項目の位置を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetEntrySensitivity | ディスプレイ上の項目の感知状態を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetEntryTag | 項目の指定した項目番号に対するタグを得る(
返す)。 |
DXmSvnGetHighlighted | ユーザが現在強調表示している項目のリストを得る(
返す)。 |
DXmSvnGetNumDisplayed | ウィンドウ内に現在表示されている項目の数を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetNumHighlighted | 強調表示されている項目の数を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetNumSelections | 選択した項目の数を得る(
返す)。 |
DXmSvnGetPrimaryWorkWidget | 1次SVN作業ウィジェット(
ウィンドウ)のウィジェットIDを得る(返す)。 |
DXmSvnGetSecondaryWorkWidget |
2次SVN作業ウィジェット(ウィンドウ)のウィジェットIDを得る(返す)
。 |
DXmSvnGetSelections |
選択した項目番号のリストを得る(返す)。 |
DXmSvnGetTreePosition | 後で使用するためにディスプレイ・
ウィンドウの位置を得る(返す)。 |
DXmSvnHideHighlighting | SVN
ウィジェットが省略時のフォーマットにおいて強調表示グラフィックを使用しないで強調表示項目を表示することを指定する。
|
DXmSvnHideSelections |
SVNウィジェットが省略時のフォーマットにおいて選択グラフィックを使用しないで選択項目を表示することを指定する。
|
DXmSvnHighlightAll |
すべての項目を強調表示する。 |
DXmSvnHighlightEntry | 指定した項目を強調表示する。
|
DXmSvnInsertComponent |
各SVN項目に新規の構成要素を挿入する。 |
DXmSvnInvalidateEntry | SVNウィジェットが項目を再表示(
更新)することを指定する。 |
DXmSvnMapPosition | 項目番号に x および
y 位置を関連付ける。 |
DXmSvnPositionDisplay | 指定した項目を表示する。
|
DXmSvnRemoveComponent |
各SVN項目から構成要素を削除する。 |
DXmSvnSelectAll | すべての項目を選択する。
|
DXmSvnSelectComponent |
指定した項目を,特定の構成要素を使用して選択する。 |
DXmSvnSelectEntry | 指定した項目を選択する。
|
DXmSvnSetApplDragging |
SVNウィジェット内においてアプリケーション・ドラッグ・
モードをオンまたはオフにする。 |
DXmSvnSetComponentHidden | 特定の構成要素を表示するためにSVN
ウィジェットがどのモードを使用するかを指定する。
|
DXmSvnSetComponentPixmap |
項目にピックスマップ構成要素を追加する。 |
DXmSvnSetComponentTag | 構成要素のタグを設定する。
|
DXmSvnSetComponentText |
項目に読み取り専用の構成要素文字列を追加する。 |
DXmSvnSetComponentWidget | 項目にSVN
ウィジェット構成要素を追加する。 |
DXmSvnSetComponentWidth | 構成要素の幅を設定する。
|
DXmSvnSetEntry | SVNウィジェットに新規の項目レベル情報を提供する。
|
DXmSvnSetEntryIndexWindow | SVNウィジェットが索引ウィンドウにおいて項目を表示するかどうかを制御する。
|
DXmSvnSetEntryNumComponents | SVN
ウィジェットに項目の構成要素の数を提供する。 |
DXmSvnSetEntryPosition | ユーザが定義したツリー・
モードにおいて項目の位置を設定する。 |
DXmSvnSetEntrySensitivity | ユーザが特定の項目を選択できるかどうかを制御する。
|
DXmSvnSetEntryTag | 指定した項目のある項目タグを設定する。
|
DXmSvnSetTreePosition | ツリー・ディスプレイ・
モードにおいてツリーの位置を設定する。 |
DXmSvnShowHighlighting | SVNウィジェットが強調表示項目を表示するときに強調表示グラフィックを使用することを指定する。
|
DXmSvnShowSelections |
SVNウィジェットが選択を表示するときに項目上で選択グラフィックを使用することを指定する。
|
DXmSvnValidateAll | すべての項目を有効にする。
|
XmStringセグメントにISO_LATIN_1文字があるかどうかをチェックします。
フォーマット
Boolean DXmCSContainsStringCharSet(str)
XmString str;
戻り値
-
- TRUEの場合に,XmStringのすべてのセグメントが ISO_LATIN_1文字セットからの文字を含んでいることを示す論理値
引数
- str
- コンパウンド・ストリング
説明
DXmCSContainStringCharSetルーチンは,アプリケーション内のXmString
のすべてのセグメントがISO_LATIN_1文字セットに属する文字を含むかどうかをチェックします。
非ISO_LATIN_1文字が検出されると,このルーチンはFALSE
を返します。
Compound String Textウィジェット内の強調表示されたグローバル選択を取り消します。
フォーマット
void DXmCSTextClearSelection(widget, time)
Widget widget;
Time time;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- time
- DXmCSTextClearSelectionの呼び出しを生成したイベントの時間
説明
DXmCSTextClearSelectionルーチンはCompound String Textウィジェット内の強調表示されたグローバル選択を消去します(
取り消します)。
関連する情報については,DXmCreateCSText,DXmCSTextGetSelection,
DXmCSTextSetSelectionの各ルーチンを参照してください。
現在選択されている(強調表示されている)テキストをクリップボードに複写します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextCopy (widget, time)
Widget widget;
Time time;
戻り値
-
- TRUEの場合にテキストのクリップボードへの複写が成功したことを示す論理値
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- time
- DXmCSTextCopyの呼び出しを生成したイベントの時間
説明
DXmCSTextCopyルーチンは,Compound String Textウィジェット内で選択した(
強調表示されている)テキストをクリップボードに複写して,
この操作が成功したかまたは失敗したかを返します。クリップボードの詳細については『OSF/Motif
プログラマーズ・リファレンス』および『OSF/Motif
プログラマーズ・
ガイド』を参照してください。関連する情報についてはDXmCreateCSText
,DXmCSTextCut,DXmCSTextPaste,DXmCSTextRemove
の各ルーチンを参照してください。
現在選択している(強調表示されている)テキストをクリップボードに複写した後で削除します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextCut(widget, time)
Widget widget;
Time time;
戻り値
-
- TRUEの場合に,テキストのクリップボードへの複写が成功して,次にそれを削除したことを示す論理値
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- time
- DXmCSTextCutの呼び出しを生成したイベントの時間
説明
DXmCSTextCutルーチンは,Compound String Textウィジェット内で選択されている(
強調表示されている)テキストをクリップボードに複写した後でそれを削除して(
切り抜いて),この操作が成功したかまたは失敗したかを返します。
クリップボードの詳細については,
『OSF/Motifプログラマーズ・
リファレンス』および 『OSF/Motifプログラマーズ・ガイド』を参照してください。
関連する情報についてはDXmCreateCSText,DXmCSTextCopy,
DXmCSTextPaste,DXmCSTextRemoveの各ルーチンを参照してください。
一時的にDXmCSTextウィジェットの表示の更新ができなくなります。
フォーマット
void DXmCSTextDisableRedisplay(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextDisableRedisplayルーチンは, DXmCSTextの表示属性が変更された場合でも,
再表示をできなくします。ウィジェットの表示は,
DXmCSTextEnableRedisplayが呼び出されるまで変更されない状態が続きます。
これによって、アプリケーションが中間の表示を更新することなく,
ウィジェットに対して複数の変更を実行することが可能になります。
DXmCSTextウィジェットの表示の更新を強制実行します。
フォーマット
void DXmCSTextEnableRedisplay(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextEnableRedisplayは,
DXmCSTextの表示の更新を抑制するDXmCSTextDisableRedisplayと関連して使用されます。DXmCSTextEnableRedisplay
が呼び出された場合,
DXmCSTextDisableRedisplayが呼び出された以降に,指定したウィジェットに対してなんらかの表示属性に関する設定または変更が行われたかを判定します。
行われた場合には,行なわれた変更全部に対するビジュアル表示の更新を行うことを強制します。
ビジュアルな外観に影響を及ぼすそれ以降の変更のすべてが,
ウィジェットにそのビジュアル表示の更新を行わせます。
ユーザがCompound String Textウィジェット内のテキストを編集できるかどうかを表示します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextGetEditable(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- TRUEの場合にユーザがCompound String Textウィジェット内のテキストを編集できることを表示する論理値。FALSE
の場合はユーザはそのテキストは編集できません。
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetEditableルーチンは,TRUEまたはFALSEを返すことによりユーザがCompound String Text
ウィジェット内のテキストを編集できるかどうかを表示します。
関連する情報についてはDXmCreateCSTextルーチンおよびDXmCSTextSetEditable
ルーチンを参照してください。
挿入カーソルの論理位置を返します。
フォーマット
DXmCSTextPosition DXmCSTextGetInsertionPosition(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- カーソルの論理位置をテキスト・バッファの始まりからの文字数で表す整数
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetInsertionPositionルーチンは挿入カーソルの論理位置を取り出します。
これは,カーソルとテキスト・バッファの始まりとの間の距離を(
文字数で)示す整数を返すことによって行います。
テキストの最終文字の論理位置を返します。
フォーマット
DXmCSTextPosition DXmCSTextGetLastPosition(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- テキスト・バッファの最終文字の論理位置を表す整数
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetLastPositionルーチンはテキストの最終文字の論理位置を整数で返します。
この位置はライン・フィードに対応します。
Compound String Textウィジェット内の現在のテキスト最大許容長を返します。
フォーマット
int DXmCSTextGetMaxLength(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- Compound String Textウィジェット内のテキストの最大許容長を文字数で表した整数
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetMaxLengthルーチンはCompound String Textウィジェット内のテキストの現在の最大許容長を取り出します。
関連する情報については DXmCreateCSText
ルーチンおよびDXmCSTextSetMaxLengthルーチンを参照してください。
Compound String Textウィジェット内で選択されたテキストを取り出します。
フォーマット
XmString DXmCSTextGetSelection(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 選択したテキストのコンパウンド・ストリングを指すポインタ
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetSelectionルーチンはCompound String Textウィジェット内で選択した(
強調表示された)テキストを取り出します。ウィジェット内に選択されたテキストがない場合はこのルーチンはNULL
ポインタを返します。
アプリケーションは,そのテキストに関連した記憶領域をIntrinsics
ルーチンのXtStringFreeを使用して解放する責任があります。
関連する情報についてはDxmCreateCSText,DXmCSTextSetSelection,
DXmCSTextClearSelection,DXmCSTextCut,DxmCSTextCopy,
DXmCSTextPasteの各ルーチンを参照してください。Intrinsicsルーチンの使用方法の詳細については『X Window System Toolkit
』も参照してください。
現在選択しているテキストの右位置および左位置を返します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextGetSelectionInfo (widget, left, right)
Widget widget;
DXmCSTextPosition *left;
DXmCSTextPosition *right;
戻り値
-
- FALSEの場合に,現在選択されているテキストがないことを示す論理値。
その他の場合にはTRUEを返します。
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- left
- 選択したテキストに対応する左の論理位置
- right
- 選択したテキストに対応する左の論理位置
説明
DXmCSTextGetSelectionInfoルーチンは,TRUEの場合に,現在選択されている(
強調表示されている)テキストに対応した左右の論理位置を返します。
テキストが選択されていない場合には,ルーチンはFALSEを返します。
Compound String Textウィジェットからすべてのテキストを取り出します。
フォーマット
XmString DXmCSTextGetString(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- Compound String Textウィジェット内の現在のすべてのテキストを保有しているコンパウンド・
ストリングを指すポインタ。
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetStringルーチンはCompound String Textウィジェットから現在のコンパウンド・
ストリングを取り出します。アプリケーションは,
コンパウンド・ストリングに関連した記憶領域を IntrinsicsルーチンのXtStringFree
を使用して解放する責任があります。関連する情報についてはDxmCreateCSText
,DXmCSTextSetString,DXmCSTextReplaceの各ルーチンを参照してください。Intrinsics
ルーチンの使用方法の詳細については『X Window System
Toolkit』も参照してください。
表示されたテキストの最初の文字の論理位置を返します。
フォーマット
DXmCSTextPosition DXmCSTextGetTopPosition(widget)
Widget widget
戻り値
-
- テキスト・バッファの最初の文字の論理位置を表す整数
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextGetTopPositionルーチンは,表示されたテキストの最初の文字の論理位置を返します。
方向が左から右であれば最初の文字はディスプレイの左上部にあります。
方向が右から左であれば表示の右上部にあります。
Compound String Textウィジェットが現在1次選択を所有するかどうかを示します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextHasSelection(widget)
Widget widget
戻り値
-
- TRUEの場合に,Compound String Textウィジェットが現在1次選択を所有していることを示す論理値
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextHAsSelectionルーチンは,Compound String Textウィジェットが現在1
次選択を所有していればTRUEを,所有していなければFALSE
を返します。
テキストを水平方向にスクロールします。
フォーマット
void DXmCSTextHorizontalScroll(widget, n)
Widget widget
int n
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- n
- 右または左にスクロールするピクセル数を表す整数。正の値であれば右に,
負であれば左にスクロールします。
説明
DXmCSTextHorizontalScrollルーチンは,水平方向に(左または右へ)
任意のピクセル数だけテキストをスクロールさせます。
新しいテキストをCompound String Textウィジェットに挿入します。
フォーマット
DXmCSTextStatus DXmCSTextInsert(widget, pos, value)
Widget widget
DXmCSTextPosition pos;
XmString value;
戻り値
-
- 挿入操作の状態(成功または失敗)を表す次の値
値 | 説明 |
DXmCSTextStatusEditDone | テキストの挿入は成功した。
|
DXmCSTextStatusEditError |
テキストは挿入されなかった(失敗)。 |
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- pos
- 新しいテキストを挿入する論理位置
- value
- テキストのコンパウンド・ストリング表示
説明
DXmCSTextInsertルーチンは,Compound String Textウィジェットの指定された論理位置に新しいテキストを挿入し,
その操作結果が成功か失敗かを返します。
Compound String Textウィジェット内の見えている行の数を返します。
フォーマット
int DXmCSTextNumLines(widget)
Widget widget
戻り値
-
- 見えている行の数を表す整数
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextNumLinesルーチンは,Compound String Textウィジェット内のユーザに見えている行の数を表す整数を返します。
データをクリップボードから現在カーソルがある位置のテキストに貼り付けます。
フォーマット
Boolean DXmCSTextPaste(widget)
Widget widget
戻り値
-
- TRUEの場合に,クリップボードからテキストへのデータの貼り付けに成功したことを示す論理値
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextPasteルーチンは,クリップボードから現在カーソルがある位置のテキストにデータを貼り付けて,
その操作結果が成功か失敗かを返します。
クリップボードの詳細については『OSF/Motifプログラマーズ・
リファレンス』および 『OSF/Motifプログラマーズ・ガイド』を参照してください。
関連する情報についてはDXmCreateCSText,DXmCSTextCopy,
DXmCSTextCut,DXmCSTextRemoveの各ルーチンを参照してください。
テキスト内の指定した文字の x および y 位置を返します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextPosToXY(widget, position, x, y)
Widget widget;
DXmCSTextPosition position;
Position *x;
Position *y;
戻り値
-
- TRUEの場合に,テキスト内の文字の x および y
位置を返す論理関数。FALSEの場合は x および y
位置は戻しません。
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- position
- x 座標および y 座標が返される文字のテキスト内における位置を指定します。
- x
- ウィジェットの左上隅を基準とした場合の x 座標を指すポインタ(
ルーチンがTRUEを戻した場合のみ有効)
- y
- ウィジェットの左上隅を基準とした場合の y 座標を指すポインタ(
ルーチンがTRUEを戻した場合のみ有効)
説明
DXmCSTextPosToXYルーチンはテキスト内の指定した文字の論理位置を,
それに対応する x 座標および y 座標に変換します。
関連する情報についてはDXmCSTextXYToPosルーチンを参照してください。
現在選択されている(強調表示されている)テキストを除去します。
フォーマット
Boolean DXmCSTextRemove(widget)
Widget widget
戻り値
-
- TRUEの場合に,テキストの除去が成功したことを示す論理値
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmCSTextRemoveルーチンは現在選択されている(強調表示されている)
テキストを除去して,その操作結果が成功か失敗かを返します。
関連する情報についてはDXmCSText,DXmCSTextCopy,DXmCSTextCut,
DXmCSTextPasteの各ルーチンを参照してください。
Compound String Textウィジェット内で指定されたテキスト・セグメントを置換します。
フォーマット
DXmCSTextStatus DXmCSTextReplace(widget, from_pos, to_pos, value)
Widget widget;
DXmCSTextPosition from_pos;
DXmCSTextPosition to_pos;
XmString value;
戻り値
-
- 置換操作の状態(成功か失敗か)を表す次に示す値
値 | 説明 |
DXmCSTextStatusEditDone | テキストの置換は成功した。
|
DXmCSTextStatusEditError |
テキストは置換されなかった(失敗)。 |
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- from_pos
- 置換中のテキストの最初の文字の位置を表す整数
- to_pos
- 置換中のテキストの最終文字の位置を表す整数
- value
- Compound String Textウィジェット内の現在のテキストの一部分と置換するテキストまたはCompound String Text
ウィジェットに挿入する追加テキスト
説明
DXmCSTextReplaceルーチンは,Compound String Textウィジェット内のテキストの一部を置換します。
このウィジェット内では,位置には0
から始まり順次増大していく番号が付けられています。たとえばテキスト内の2
番目と3番目の文字を置換する場合は from_pos は1, to_pos は3
でなければなりません。4番目の文字の後にテキストを挿入する場合には, from_pos
および to_pos は4でなければなりません。関連する情報についてはDXmCreateCSText
,DXmCSTextSetString, DXmCSTextGetString
の各ルーチンを参照してください。
CSTextウィジェットを追加モードにするかどうかを制御します。
フォーマット
void DXmCSTextSetAddMode(widget,state)
Widget widget;
Boolean state;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- state
- TRUEの場合に追加モードをオンにし,FALSEの場合にオフにする論理関数
説明
DXmCSTextSetAddModeルーチンはCSTextウィジェットを追加モードにするかどうかを制御します。TRUE
の場合には,ユーザは1次選択に影響を与えずに挿入カーソルを移動させることができます。
ユーザがCompound String Textウィジェット内のテキストを編集できるかどうか指定します。
フォーマット
void DXmCSTextSetEditable(widget, editable)
Widget widget;
Boolean editable;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- editable
- TRUEの場合に,ユーザがCompound String Textウィジェット内のテキストを編集できることを示す論理値。FALSE
の場合には,ユーザは Compound String Text
ウィジェット内のテキストを編集できません。
説明
DXmCSTextSetEditableは,ユーザがCompound String Textウィジェット内のテキストを編集できるかどうかを設定し,
その許可状態を示すために TRUE
またはFALSEを返します。関連する情報についてはDXmCreateCSText
ルーチンおよびDXmCSTextGetEditableルーチンを参照してください。
指定した2つの論理位置の間にあるコンパウンド・ストリング・テキストの強調表示を変更します。
フォーマット
void DXmCSTextSetHighlight(widget, left, right, mode)
Widget widget;
DXmCSTextPosition left;
DXmCSTextPosition right;
XmHighlightMode mode;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- left
- 強調表示するテキストの左側の境界
- right
- 強調表示するテキストの右側の境界
- mode
- 次に示す強調表示のタイプの内の1つ
値 | 説明 |
XmHIGHLIGHT_NORMAL | 強調表示を除去する。
|
XmHIGHLIGHT_SELECTED |
反転表示を使用する。 |
XmHIGHLIGHT_
SECONDARY_SELECTED | 下線を使用する。 |
説明
DXmCSTextSetHighlightルーチンは,指定した2つの論理位置の間にあるコンパウンド・
ストリング・テキストの強調表示を変更します。この変更とは,
強調表示の除去,下線付けまたは反転表示です。ディスプレイ中に見えているこの変更は,
選択へ影響を及ぼすこと(選択を変更すること)
はありません。
挿入カーソルをテキスト内の指定した論理位置に設定します。
フォーマット
void DXmCSTextSetInsertionPosition(widget, position)
Widget widget;
DXmCSTextPosition position;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- position
- 挿入カーソルの位置
説明
DXmCSTextSetInsertionPositionルーチンは,挿入カーソルをテキスト内の(
文字数て示されている)指定した論理位置に設定します。関連する情報についてはDXmCSTextGetInsertionPosition
を参照してください。
Compound String Textウィジェット内のテキストの最大許容長を設定します。
フォーマット
void DXmCSTextSetMaxLength(widget, max_length)
Widget widget;
int max_length;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- max_length
- Compound String Textウィジェット内のテキストの文字数の最大長を表した整数。
この引数は,DXmCreateCSTextルーチンが使用するXmNmaxLength
リソースを設定します。
説明
DXmCSTextSetMaxLengthルーチンは,Compound String Textウィジェット内のテキストの最大許容長を設定します。
このルーチンは,ユーザがこの限度を超えた長さのテキストを入力できないようにします。
関連ルーチンである DXmCreateCSText
およびDXmCSTextGetMaxLengthを参照してください。
指定したテキストをCompound String Textウィジェット内のテキストにおいて強調表示することで現在の1
次選択として指定します。
フォーマット
void DXmCSTextSetSelection(widget, first, last, time)
Widget widget;
DXmCSTextPosition first;
DXmCSTextPosition last;
Time time;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- first
- 選択中のテキストの最初の文字の位置を表します。
- last
- 選択中のテキストの最終の文字の位置を表します。
- time
- DXmCSTextSetSelectionルーチンの呼び出しを生成したイベントの時間を指定します。
説明
DXmCSTextSetSelectionルーチンは,指定したテキストをCompound
String Textウィジェット内で強調表示することにより現在の1次選択として指定します。
テキスト・ウィンドウ内では, first は最初の文字の位置のマークを設定し, last
は最終の文字の位置のマークを設定します。
フィールド文字は0から始まり,順次増加していきます。
関連する情報についてはDXmCreateCSText,DXmCSTextGetSelection,
DXmCSTextClearSelectionの各ルーチンを参照してください。
Compound String Textウィジェット内のすべてのテキストを新しいテキストに置換します。
フォーマット
void DXmCSTextSetString(widget, value)
Widget widget;
XmString value;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- value
- 現在のCompound String Textウィジェット内のテキストすべてと置換するテキスト
説明
DXmCSTextSetStringルーチンは,Compound String Textウィジェット内のテキストをすべて value
引数により指定した新しいテキストと置換します。
関連する情報についてはDXmCreateCSTextおよびDXmCSTextGetString
の各ルーチンを参照してください。
表示されたテキストの最初の文字の論理位置を設定します。
フォーマット
void DXmCSTextSetTopPosition(widget, top_position)
Widget widget;
DXmCSTextPosition top_position;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- top_position
- テキストの最初の文字の論理位置
説明
DXmCSTextSetPositionルーチンは,表示されたテキストの最初の文字の論理位置を設定します。
表示方向が左から右であれば最初の文字はディスプレイの左上部になります。
右から左であれば画面の右上部になります。
指定した位置にあるテキストを表示します。
フォーマット
void DXmCSTextShowPosition(widget, position)
Widget widget;
DXmCSTextPosition position;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- position
- 表示するテキスト内における文字の論理位置
説明
DXmCSTextShowPositionルーチンは,指定した位置にあるテキストを表示します。
この位置は,そのテキスト内における文字の論理位置です。
テキストを垂直方向にスクロールします。
フォーマット
void DXmCSTextVerticalScroll(widget, n)
Widget widget;
int n;
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- n
- 上方または下方にスクロールする行数を表す整数。値が正であれば上方への,
負であれば下方へのスクロールを意味します。
説明
DXmCSTextVerticalScrollルーチンは任意の行数だけテキストを垂直方向にスクロールします。
関連する情報についてはDXmCSTextHorizontalScroll
ルーチンを参照してください。
指定した x および y 位置に一番近い文字のテキスト内における位置を返します。
フォーマット
DXmCSTextPosition DXmCSTextXYToPos(widget, x, y)
Widget widget;
Position x;
Position y;
戻り値
-
- テキスト内の文字の位置を示す整数。この整数は,0が最初の文字を示すものとして,
テキスト・バッファの最初からの文字数を表します。
引数
- widget
- Compound String Textウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- x
- ウィジェットの左上隅を基準とした x 座標値
- y
- ウィジェットの左上隅を基準とした y 座標値
説明
DXmCSTextXYToPosルーチンは,指定した x および
y 位置に一番近い文字のテキスト内における位置を示す整数を返します。
関連する情報についてはDXmCSTextPosToXYルーチンを参照してください。
コンパウンド・ストリングをDDIFフォーマットの文字列に変換します。
フォーマット
Opaque DXmCvtCStoDDIF (cs, byte_count, status)
XmString cs;
long *byte_count;
long *status;
戻り値
-
- DDIF文字列を指すポインタ
引数
- cs
- コンパウンド・ストリング
- byte_count
- DDIF文字列の出力長のバイト数
- status
- 変換プロシージャの状態。次の値の1つで示される。
値 | 説明 |
DXmCvtStatusOK | 変換は成功した。 |
DXmCvtStatusDataLoss | 変換中にデータが失われた。
|
DXmCvtStatusFail |
変換に失敗した。 |
説明
DXmCvtCStoDDIFルーチンはコンパウンド・ストリングをDDIFフォーマットの文字列に変換します。
ユーザはIntrinsicsルーチンのXtFree
を使用してこの文字列を解放しなければなりません。Intrinsicsルーチンの使用方法の詳細については
『X Window System Toolkit』を参照してください。
コンパウンド・ストリングをファイルに格納されるフォーマットの文字列に変換します。
現在はテキスト・フォーマットを使用しています。
フォーマット
Opaque DXmCvtCStoFC (cs, byte_count, status)
XmString cs;
long *byte_count;
long *status;
戻り値
-
- ファイルに格納されるフォーマットの文字列を指すポインタ
引数
- cs
- コンパウンド・ストリング
- byte_count
- 出力文字列の長さのバイト数
- status
- 変換プロシージャの状態。次の値の1つで示される。
値 | 説明 |
DXmCvtStatusOK | 変換は成功した。 |
DXmCvtStatusDataLoss | 変換中にデータが失われた。
|
DXmCvtStatusFail |
変換に失敗した。 |
説明
DXmCvtCStoFCルーチンは,コンパウンド・ストリングをファイルに格納されるフォーマットの文字列に変換します。
現在はテキスト・フォーマットを使用しています。
ユーザはIntrinsicsルーチンのXtFreeを使用してこの文字列を解放しなければなりません。Intrinsics
ルーチンの使用方法の詳細については『X
Window System Toolkit』を参照してください。
コンパウンド・ストリングをオペレーティング・システム固有フォーマットに変換します。
現在はテキスト・フォーマットを使用しています。
フォーマット
Opaque DXmCvtCStoOS (cs, byte_count, status)
XmString cs;
long *byte_count;
long *status;
戻り値
-
- オペレーティング・システム固有フォーマットの文字列のアドレス
引数
- cs
- コンパウンド・ストリング
- byte_count
- 出力文字列の長さのバイト数
- status
- 変換プロシージャの状態。次の値の1つで示される。
値 | 説明 |
DXmCvtStatusOK | 変換は成功した。 |
DXmCvtStatusDataLoss | 変換中にデータが失われた。
|
DXmCvtStatusFail |
変換に失敗した。 |
説明
DXmCvtCStoOSルーチンはコンパウンド・ストリングをオペレーティング・
システム固有フォーマットに変換します。現在はテキスト・フォーマットを使用しています。
ユーザはIntrinsicsルーチンのXtFreeを使用してこの文字列を解放しなければなりません。Intrinsics
ルーチンの使用方法の詳細については『X
Window System Toolkit』を参照してください。
DDIFフォーマットの文字列をコンパウンド・ストリングに変換します。
フォーマット
XmString DXmCvtDDIFtoCS (ddif,size,return_status)
Opaque ddif;
long *size;
long *return_status;
戻り値
-
- コンパウンド・ストリングを指すポインタ
引数
- ddif
- DDIF入力文字列を指すポインタ
- size
- コンパウンド・ストリングの長さ
- return_status
- 変換プロシージャの状態。次の値の1つで示される。
値 | 説明 |
DXmCvtStatusOK | 変換は成功した。 |
DXmCvtStatusDataLoss | 変換中にデータが失われた。
|
DXmCvtStatusFail |
変換に失敗した。 |
説明
DXmCvtDDIFtoFCルーチンはDDIFフォーマットの文字列をコンパウンド・
ストリングに変換します。ユーザはツールキット・ルーチンのXmStringFree
を使用してこの文字列を解放しなければなりません。このルーチンの使用方法の詳細については『OSF/Motif
プログラマーズ・リファレンス』を参照してください。
ファイルに格納されるフォーマットの文字列をコンパウンド・ストリングに変換します。
フォーマット
XmString DXmCvtFCtoCS (fc, byte_count, status)
Opaque fc;
long *byte_count;
long *status;
戻り値
-
- コンパウンド・ストリングを指すポインタ
引数
- fc
- 入力文字列を指すポインタ
- byte_count
- 出力文字列の長さのバイト数
- status
- 変換プロシージャの状態。次の値の1つで示される。
値 | 説明 |
DXmCvtStatusOK | 変換は成功した。 |
DXmCvtStatusDataLoss | 変換中にデータが失われた。
|
DXmCvtStatusFail |
変換に失敗した。 |
説明
DXmCvtFCtoCSルーチンはファイルに格納されるフォーマットの文字列をコンパウンド・
ストリングに変換します。ユーザはツールキット・
ルーチンのXmStringFreeを使用してこの文字列を解放しなければなりません。
このルーチンの使用方法の詳細については『OSF/Motifプログラマーズ・
リファレンス』を参照してください。
オペレーティング・システム固有フォーマットの文字列をコンパウンド・
ストリングに変換します。
フォーマット
XmString DXmCvtOStoCS (os_string, byte_count, status)
Opaque os_string;
long *byte_count;
long *status;
戻り値
-
- コンパウンド・ストリングを指すポインタ
引数
- os_string
- 入力文字列を指すポインタ
- byte_count
- 出力文字列の長さのバイト数
- status
- 変換プロシージャの状態。次の値の1つで示される。
値 | 説明 |
DXmCvtStatusOK | 変換は成功した。 |
DXmCvtStatusDataLoss | 変換中にデータが失われた。
|
DXmCvtStatusFail |
変換に失敗した。 |
説明
DXmCvtOStoCSルーチンはオペレーティング・システム固有フォーマットの文字列をコンパウンド・
ストリングに変換します。ユーザはツールキット・
ルーチンのXmStringFreeを使用してこの文字列を解放しなければなりません。
このルーチンの使用方法の詳細については 『OSF/Motifプログラマーズ・
リファレンス』を参照してください。
OpenVMS文字列記述子をNULL終了文字列に変換します。このルーチンはOpenVMS
システムにのみ使用できます。
フォーマット
char *DXmDescToNull(desc)
struct dsc$descriptor_s *desc;
戻り値
-
- IntrinsicsルーチンのXtMallocによって記憶領域を割り当てられているNULL
終了文字列のアドレス。ユーザはIntrinsicsルーチンのXtFreeを使用してこの文字列を解放しなければなりません。
引数
- desc
- 文字列を変換するためのOpenVMS文字列記述子のアドレス
説明
DXmDescToNullルーチンはOpenVMS文字列記述子をNULL終了文字列に変換します。
このNULL終了文字列は,IntrinsicsルーチンのXtFreeを使用して解放しなければなりません。Intrinsics
ルーチンの使用方法の詳細については『X Window
System Toolkit』を参照してください。
コンパウンド・ストリングのメッセージを表示します。
フォーマット
Widget DXmDisplayCSMessage(parent_widget, name,
default_position, x, y,
style, message_vector,
widget, convert_proc,
ok_callback, help_callback)
Widget parent_widget;
char *name;
Boolean default_position;
Position x;
Position y;
unsigned char style;
int *message_vector;
Widget *widget;
int *convert_proc;
XtCallbackList ok_callback;
XtCallbackList help_callback;
戻り値
-
- Message Boxウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent_widget
- 作成したウィジェットの親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- default_position
- TRUEに設定された場合は省略時の値が選択され,ウィジェット・ウィンドウの
x および y 位置は無視されます。これによりメッセージ・
ボックスは,親ウィジェットのウィンドウの中心に配置されます。
- x
- 親ウィンドウの内部の左上隅を基準にしてメッセージ・ボックスの左辺の位置をピクセルで表したもの
- y
- 親ウィンドウの内部の左上隅を基準にしてメッセージ・ボックスの上辺の位置をピクセルで表したもの
- style
- メッセージ・ボックスに使用するDialog Boxウィジェットのスタイル。
このリソースの定義済みの値は次のとおりです。
値 | 説明 |
XmDIALOG_FULL_APPLICATION_MODAL | 同一のアプリケーション内で他の会話より先に対応しなければならないダイアログのために使用
|
XmDIALOG_MODELESS |
モードなしダイアログ・ボックス |
XmDIALOG_PRIMARY_APPLICATION_MODAL | ウィジェットの祖先ウィンドウで他の会話より先にダイアログに対応しなければならない場合に使用
|
XmDIALOG_SYSTEM_
MODAL | モード付きダイアログ・ボックス |
省略時の値はXmDIALOG_MODELESSです。
- message_vector
- コンパウンド・ストリングおよび関連する情報を指定するメッセージ引数ベクタ。
最初のロングワードには,後に続くメッセージ・ブロック内のロングワードの数が入っています。
各メッセージ・ブロックの最初のロングワードにはコンパウンド・
ストリングを指すポインタが入っています。その次のワードは $FAO
パラメータ・カウントから構成されています。メッセージ・
ブロックの残りのロングワードは$FAOパラメータです。
標準$FAOシステム・サービス・フラグに加えて,コンパウンド・ストリングのメッセージ・
ルーチンは新しい$FAO指示「!CS.」を受け取ります。
この指示を使用すると,コンパウンド・ストリング自身が挿入されます。
- widget
- 既存のMessage Boxウィジェットの識別子(ウィジェットID)。このウィジェットがあると,
メッセージのテキストを新しいテキストに一致させるためにIntrinsics
ルーチンのXtSetValuesが呼び出されます。
ただし,XtSetValuesのこの呼び出しは既存のMessage Boxウィジェットの default_position
, x , y , style のいずれも設定しないことに注意してください。
この引数が0の場合は新しいMessage Boxウィジェットが作成されます。Intrinsics
ルーチンの使用方法の詳細については
『X Window System
Toolkit』を参照してください。
- convert_proc
- メッセージがフォーマットされてから表示されるまでの間に実行されるルーチンを指すポインタ。
フォーマットした文字列を指すポインタはルーチンにパラメータとして引き渡されます。
このパラメータはNULL終了文字列です。
- ok_callback
- コールバック記述子データ構造体。このコールバックはユーザが「了解」ボタンをクリックすると実行されます。
条件は XmCR_OK です。
- help_callback
- コールバック記述子データ構造体。このコールバックはユーザがヘルプを要求すると実行されます。
返される条件は XmCR_HELP です。
説明
DXmDisplayCSMessageルーチンはコンパウンド・ストリングの配列を受け取り,
それをフォーマットし,さらに,必要に応じてメッセージ・
ボックスを作成します。0 (NULL)が返される場合にはメッセージ・ボックスが作成できなかったことを示しています。
OpenVMSメッセージを受け取り,それを表示します(このルーチンはOpenVMS
システムでのみ使用できます)。
フォーマット
Widget DXmDisplayVMSMessage(parent_widget, name,
default_position, x, y,
style, message_vector,
widget, convert_proc,
ok_callback, help_callback)
Widget parent_widget;
char *name;
Boolean default_position;
Position x;
Position y;
unsigned char style;
int *message_vector;
Widget *widget;
int *convert_proc;
XtCallbackList ok_callback;
XtCallbackList help_callback;
戻り値
-
- 作成したMessage Boxウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- parent_widget
- 作成したウィジェットの親ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- name
- 作成したウィジェットの名前
- default_position
- TRUEに設定された場合には省略時の値が選択されメッセージ・ボックスの
x および y 位置は無視されます。これによりメッセージ・
ボックスは親ウィジェットのウィンドウの中心に配置されます。
- x
- 親ウィンドウの内部の左上隅を基準にしてメッセージ・ボックスの左辺の位置をピクセルで表したもの
- y
- 親ウィンドウの内部の左上隅を基準にしてメッセージ・ボックスの上辺の位置をピクセルで表したもの
- style
- メッセージ・ボックスに使用するDialog Boxウィジェットのスタイル。
このリソースの定義済みの値は次のとおりです。
値 | 説明 |
XmDIALOG_FULL_APPLICATION_MODAL | 同一アプリケーション内の他の会話より先に対応しなければならないダイアログのために使用
|
XmDIALOG_MODELESS | モードなしダイアログ・
ボックス |
XmDIALOG_
PRIMARY_APPLICATION_MODAL | ウィジェットの祖先ウィンドウにおける他の会話より先にダイアログに対応しなければならない場合に使用
|
XmDIALOG_SYSTEM_MODAL |
モード付きダイアログ・ボックス |
省略時の値はXmDIALOG_MODELESSです。
- message_vector
- メッセージ識別子および関連する情報を指定するメッセージ引数ベクタ。
この引数はOpenVMS $PUTMSGシステム・サービスと同一です。
最初のロングワードには,後に続くメッセージ・ブロック内のロングワードの数が入っています。
各メッセージ・ブロックの最初のロングワードにはOpenVMS
メッセージ識別子を指すポインタが入っています。メッセージ識別子は値で引き渡されます。
アプリケーションがこのメッセージを出す場合には,その次のワードは$FAO
パラメータ・カウントから構成されています。メッセージ・ブロックの残りのロングワードは,$FAO
パラメータです。
- widget
-
- 既存のMessage Boxウィジェットの識別子。このウィジェットがあるとメッセージのテキストを新しいテキストに一致させるためにIntrinsics
ルーチンのXtSetValuesが呼び出されます。ただし,XtSetValues
のこの呼び出しは既存のMessage Boxウィジェットのdefault_position
, x , y , style のいずれも設定しないことに注意してください。
この引数が0の場合は新しいMessage Boxウィジェットが作成されます。Intrinsics
ルーチンの使用方法の詳細については
『X Window System
Toolkit』を参照してください。
- convert_proc
- メッセージがフォーマットされてから表示されるまでの間に実行されるルーチンを指すポインタ
フォーマットした文字列を指すポインタはルーチンにパラメータとして引き渡されます。
このパラメータはNULL終了文字列です。
- ok_callback
- コールバック記述子データ構造体。このコールバックはユーザが「確認」ボタンをクリックすると実行されます。
条件は XmCR_OK です。
- help_callback
- コールバック記述子データ構造体。このコールバックはユーザがヘルプを要求すると実行されます。
返される条件は XmCR_HELP です。
説明
DXmDisplayVMSMessageルーチンは,$PUTMSGシステム・サービスにより定義されている標準のOpenVMS
メッセージ・ベクタを受け取り,それを取り出し,
さらに,メッセージを表示するためのメッセージ・ボックスを作成します。0 (NULL)
が返される場合にはメッセージ・ボックスが作成できなかったことを示しています。
指定したXLFDフォント名をフォールバックさせて,新しいXLFDフォント名を作成します。
フォーマット
char *DXmFindFontFallback(fontname)
char *fontname;
戻り値
-
- XLFDフォント名文字列を指すポインタ
引数
- fontname
- XLFDフォント名を指すポインタ
説明
DXmFindFontFallbackルーチンは任意のXLFD ( X論理フォント記述)
フォント名をフォールバックさせて,新しいXLFDフォント名を作成します。
このルーチンは生成したフォントをロードせず,また,そのロードが成功するかどうかの保証もしません。
このルーチンを呼び出したアプリケーションは,
フォント名が必要でなくなった場合に戻ってきたフォント名を,Intrinsics
ルーチンの XtFreeを使用して解放する必要があります。
IntrinsicsルーチンのXtFree
については『X
Window System Toolkit』を,またXウィンドウ・システムがどのように有効フォント名を定義するかについては『X Window System
』を参照してください。
Formウィジェット内のプッシュ・ボタンを,間隔とサイズが等しくなるように設定します。
フォーマット
void DXmFormSpaceButtonsEqually (parent, widget_list, num_widgets)
Widget parent;
Widget *widget_list;
Cardinal num_widgets;
引数
- parent
- ボタンを含むFormウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- widget_list
- 変更するプッシュ・ボタンのウィジェットIDの配列
ウィジェットIDは,ダイアログ・ボックス内に表示されるのと同じ順序で列記しなければならないことに注意してください。
さらに,プッシュ・ボタンの左右に接続機構を指定してはなりません。
- num_widgets
- widget_list内のウィジェット数
説明
DXmFormSpaceButtonsEquallyルーチンにより,Formウィジェット内のプッシュ・
ボタンを,間隔とサイズが等しくなるように設定することができます。
アプリケーションは,ダイアログ・ボックスが管理されている状態でこのルーチンを呼び出さなければなりません。
ツールキットの省略時のASCII文字列(OKボタンの"OK"など)をロケール(言語)
特有のコンパウンド・ストリング(「了解」など)に変換します。
フォーマット
XmString DXmGetLocaleString(context, string, word_type)
I18nContext context;
char *string;
I18nWordType word_type;
戻り値
-
- 値を含むMotifコンパウンド・ストリングへのポインタ
引数
- context
- 未使用( NULL値が渡されます)。
- string
- ロケール(言語)特有の用語(たとえば「了解」)を作成するための,オリジナルのASCII
文字列("OK"など)のNULL終了文字列
- word_type
- 文字列内のワードの種類(品詞)を指定します。次の値の1つで示されます。
値 | 説明 |
I18NADJECTIVE | ワードは形容詞 |
I18NADVERB | ワードは副詞 |
I18NNOUN | ワードは名詞 |
I18NVERB | ワードは動詞 |
説明
DXmGetLocaleStringルーチンは,ツールキットの省略時のASCII文字列に対して,
ロケール(言語)特有のMotifコンパウンド・ストリングを提供します。
たとえば,"OK"や"Cancel"に対応する「了解」や「取消」などです。
文字列内の各ワードに関連して品詞(形容詞,副詞,動詞,名詞)
を指定することができます。
アプリケーションをコンテキスト依存ヘルプ・モードにしてから,(ヘルプ・
コールバックが存在する場合には)ヘルプ・コールバックを呼び出すか,
またはそのウィジェットの親ウィジェット内でヘルプ・コールバックを検索します。
フォーマット
void DXmHelpOnContext (widget, confine)
Widget widget;
Boolean confine;
引数
- widget
- XmTrackingLocateルーチンに引き渡すための識別子(ウィジェットID)
- confine
- XmTrackingLocateに引き渡される論理値。TRUEの場合は,ヘルプ・カーソル(?)
が widget 引数の指定したウィジェットでしか動かないように制限します。
説明
DXmHelpOnContextルーチンは,コンテキスト依存ヘルプ・モードに入って,
カーソルをヘルプ・カーソル(?)に変更し,ウィジェットがMB1でクリックされるのを待ちます。
選択したウィジェットにヘルプ・コールバックがあれば,
そのヘルプ・コールバックが呼び出されます。ヘルプ・コールバックがない場合には,
そのウィジェットの親ウィジェットにヘルプ・
コールバックがないかどうかが調べられます。
ヘルプ・コールバックにはNULLコールバック構造体ポインタが引き渡されることに注意してください。
したがって,アプリケーションのヘルプ・コールバックでこのポインタの値を使用しようとする前に,
その値をテストしておかなければなりません。
関連する情報については,『OSF/Motifプログラマーズ・リファレンス』にあるXmTrackingLocate
ルーチンの説明を参照してください。
ブックリーダ内に残っているトピックおよびナビゲーション・ウィンドウをすべてクローズします。
フォーマット
void DXmHelpSystemClose(help_context, routine, tag)
Opaque help_context;
void ((*routine )()),
Opaque tag );
引数
- help_context
- DECwindows Motifヘルプ・システムが,必要なリンクワークス およびヘルプ情報をあるルーチンから別のルーチンに引き渡すのに使用します。
- routine
- エラー処理に使用します。エラーがDECwindows Motifヘルプ・システム内で発生し,
それがリンクワークスでもブックリーダでも処理できない場合には,DECwindows Motif
ヘルプ・システムは,次に示すように,アプリケーションに含まれているエラー処理ルーチンを呼び出して,
エラー処理操作の状態を示す整数または status
を引き渡します。
値 | 説明 |
1 | DECwindows Motifヘルプ・システムはリンクワークスとの共用可能イメージを見つけることができなかった。
|
2 | DECwindows Motifヘルプ・システムは指定された値を有効なファイル仕様に翻訳できなかった。
|
次の事項に注意してください。
- status は,アプリケーションにおいてすでに指定しているroutine
および tag の各引数を補助するシステム供給の引数である。
- リンクワークスによってもブックリーダによってもエラーが処理できず,
エラー処理補助ルーチンも指定していない場合には,システムはアクセス・
バイオレーション・エラー・メッセージを生成する。
- tag
- 前述の routine 引数にユーザが指定する引数。タグをルーチンと対応付けることにより,
エラーが発生した場所を容易に判断することができます。
説明
DECwindows Motifヘルプ・システムでは,DXmHelpSystemCloseルーチンはブックリーダ内に残ったトピックおよびナビゲーション・
ウィンドウをすべてクローズします。
アプリケーションが他のウィンドウをすべてクローズするときに,
このルーチンを呼び出さなければなりません。
DECwindows Motifヘルプ・システムの詳細については,『日本語VMS DECwindows
Motifアプリケーション開発の手引き』(日本語),『DECwindows Motif
Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。関連する情報については,DXmHelpSystemDisplay
およびDXmHelpSystemOpen
の各ルーチンも参照してください。
ブックリーダ内のトピックまたはヘルプ・ファイル・ディレクトリを表示します。
フォーマット
void DXmHelpSystemDisplay(help_context, help_file, keyword, name, routine, tag)
Opaque help_context;
char *help_file;
char *keyword;
char *name;
void ((*routine )()),
Opaque tag );
引数
- help_context
- DECwindows Motifヘルプ・システムが,必要なリンクワークスおよびヘルプ情報をあるルーチンから別のルーチンに引き渡すのに使用します。
- help_file
- ヘルプ・ファイルのファイル名。これはオプションです。NULLまたは""
が指定されると,ブックリーダはDXmHelpSystemOpenルーチンに引き渡されたヘルプ・
ファイル名を使用します。いずれも指定されていなければ,
新しいファイル名を引き渡すことができます。
- keyword
- "topic "または" dir "の2つの値のいずれか。この代わりに,これらの文字列を指すポインタを引き渡すこともできます。
- name
- キーワードに" topic "を使用した場合のヘルプ・コールバックからのトピック・
シンボル。" dir "を使用した場合には, name は「目次」や「索引」といったオープンする必要のあるブックリーダ・
ディレクトリの名前を参照します。
特定の文字列,または文字列を指すポインタのいずれかを引き渡すこともできます。
- routine
- エラー処理に使用します。エラーがDECwindows Motifヘルプ・システム内で発生し,
それがリンクワークスでもブックリーダでも処理できない場合には,DECwindows Motif
ヘルプ・システムは,次に示すように,アプリケーションに含まれているエラー処理ルーチンを呼び出して,
エラー処理操作の状態を示す整数または status
を引き渡します。
値 | 説明 |
1 | DECwindows Motifヘルプ・システムはリンクワークスとの共用可能イメージを見つけることができなかった。
|
2 | DECwindows Motifヘルプ・システムは指定された値を有効なファイル仕様に翻訳できなかった。
|
次の事項に注意してください。
- status はアプリケーションにおいてすでに指定しているroutine
および tag の各引数を補助するシステム供給の引数である。
- リンクワークスによってもブックリーダによってもエラーが処理できず,
エラー処理補助ルーチンも指定していない場合には,システムはアクセス・
バイオレーション・エラー・メッセージを生成する。
- tag
- 前述の routine 引数にユーザが指定する引数。タグをルーチンと対応付けることにより,
エラーが発生した場所を容易に判断することができます。
説明
DXmHelpSystemDisplayルーチンは,Helpウィジェットの呼び出しの代わりに使用することができ,DECwindows Motif
ヘルプ・システムを使用することにより,
ブックリーダ内のトピックまたはヘルプ・ファイル・ディレクトリを表示します。
このルーチンはまた,DXmHelpSystemOpenに引き渡された本以外の本のトピックまたはディレクトリをオープンすることもできます。
DECwindows Motifヘルプ・システムの詳細については『日本語VMS DECwindows
Motifアプリケーション開発の手引き』(日本語),『DECwindows Motif
Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。関連する情報については,DXmHelpSystemDisplay
およびDXmHelpSystemOpen
の各ルーチンも参照してください。
リンクワークスが必要とする初期設定操作を完了し,指定したヘルプ・ファイル名からのトピックを表示する準備を行います(ブックリーダおよびリンクワークスはWindows NT
システムでは使用できないことに注意してください)。
フォーマット
void DXmHelpSystemOpen(help_context, main_window, help_file, routine, tag)
Opaque *help_context;
Widget main_window;
char *help_file;
void ((*routine )()),
Opaque tag);
引数
- help_context
- DECwindows Motifヘルプ・システムが,必要なリンクワークスおよびヘルプ情報をあるルーチンから別のルーチンに引き渡すのに使用します。 help_context
はグローバルに定義しなければならないことに注意してください。DXmHelpSystemDisplay
ルーチンおよびDXmHelpSystemClose
ルーチンは,この引数に初期に設定されたアドレスを引き続き使用します。
- main_window
- アプリケーションのメイン・ウィンドウの識別子(ID)
- help_file
- ヘルプ・ファイルのファイル名。省略時の仕様は次のとおりです。
省略時の値 | 説明 |
SYS$HELP: | ディレクトリの位置 |
.DECW$BOOK | ファイル拡張子 |
ヘルプ・ファイル名に加えて,現在のディレクトリの位置または拡張子を指定することもできます。
help_file は,このルーチンでは必須ですが,DXmHelpSystemDisplayルーチンではオプションであることに注意してください。
- routine
- エラー処理に使用します。エラーがDECwindows Motifヘルプ・システム内で発生し,
それがリンクワークスでもブックリーダでも処理できない場合には,DECwindows Motif
ヘルプ・システムは,次に示すように,アプリケーションに含まれているエラー処理ルーチンを呼び出して,
エラー処理操作の状態を示す整数または status
を引き渡します。
値 | 説明 |
1 | DECwindows Motifヘルプ・システムはリンクワークスとの共用可能イメージを見つけることができなかった。
|
2 | DECwindows Motifヘルプ・システムは指定された値を有効なファイル仕様に翻訳できなかった。
|
次の事項に注意してください。
- status はアプリケーションにおいてすでに指定しているroutine
および tag の各引数を補助するシステム供給の引数である。
- リンクワークスによってもブックリーダによってもエラーが処理できず,
エラー処理補助ルーチンも指定していない場合には,システムはアクセス・
バイオレーション・エラー・メッセージを生成する。
- tag
- 前述の routine 引数にユーザが指定する引数。タグをルーチンと対応付けることにより,
エラーが発生した場所を容易に判断することができます。
説明
DECwindows Motifヘルプ・システムでは,DXmHelpSystemOpenルーチンは,DECwindows
ユーザ・インターフェイス・オブジェクトおよび代理オブジェクトなどリンクワークスが必要とするすべての初期設定操作を完了し,
その後,引き渡されたヘルプ・ファイル名からのトピックを表示する準備を行います。
このルーチンの呼び出しはアプリケーションのメイン・
ループの直前に行う必要があります。
DECwindows Motifヘルプ・システムの詳細については『日本語VMS DECwindows
Motifアプリケーション開発の手引き』(日本語),『DECwindows Motif
Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。関連する情報については,DXmHelpSystemDisplay
およびDXmHelpSystemOpen
の各ルーチンも参照してください。
MRMウィジェット・フェッチ機能を,DECが提供するMotifウィジェット(DXm)
で使用できるようにアプリケーションを準備します。
フォーマット
void DXmInitialize()
説明
DXmInitializeルーチンはMrmInitialize機能と同様の機能を行いますが,DXm
ウィジェットに関してしか行いません。DXmInitialize
を呼び出すのは, DXmウィジェット(DXmColorMix,DXmHelp,DXmPrint,
DXmCSText,DXmSVN)のそれぞれの場合にMrmRegisterClassを呼び出すのと同じです。
指定されたフォントあるいはそれをフォールバックさせたフォントをロードします。
フォーマット
XFontStruct *DXmLoadQueryFont (d, fontname)
Display *d;
char *fontname;
戻り値
-
- フォントのXFontStructを指すポインタ。フォントのロードができないとNULL
が返されます。
引数
- d
- フォントがロードされるディスプレイを指すポインタ
- fontname
- フォントをロードするのに使用するXLFDフォント名を指すポインタ
説明
DXmLoadQueryFontルーチンはフォント名によって指定されたフォントをロードします。
フォントのロードが失敗に終わった場合には,新しいフォント名を生成して代わりにそれをロードします。
X Window Systemが有効なフォント名をどのように定義するかについては『X Window System
』を参照してください。DXmFindFontFallback
ルーチンも参照してください。
ウィジェットに属する子の数を返します。
フォーマット
Cardinal DXmNumChildren(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 子の数(正の整数)
引数
- widget
- ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmNumChildrenルーチンは,ウィジェットに属する子ウィジェットの数を表す正の整数を返します。
追加のプリント・フォーマットを定義して,Printウィジェットのオプション・
メニューに新しいオプションを加えることができるようにします。
フォーマット
unsigned long int DXmPrintWgtAugmentList(pw,list,data)
Widget pw;
int list;
XtPointer data;
戻り値
-
- Printウィジェットが認識するプリント・フォーマットの数,またはPrint
ウィジェットのオプション・メニューに追加された新しいオプションの識別子のいずれかを表す整数。
行う操作によって戻り値は異なります。
戻り値がNULLの場合には,プリント・フォーマットまたはオプションの追加が失敗に終わったことを示します。
引数
- pw
- Printウィジェット
- list
- プリント・フォーマットまたはオプション。値は次のとおりです。
値 | 説明 |
DXmFILE_
BURST_SHEET | 印刷されたファイル・バースト・シートが使用可能かどうか,
またそれをどの位の頻度で使用するかを指定する。
|
DXmFILE_END_SHEET |
印刷されたファイル・エンド・シートが使用可能かどうか,またそれをどの位の頻度で使用するかを指定する。
|
DXmFILE_START_SHEET | 印刷されたファイル・スタート・
シートが使用可能かどうか,またそれをどの位の頻度で使用するかを指定する。
|
DXmINPUT_TRAY |
印刷ジョブで使用するシートを収納している入力トレーを指定する。
|
DXmMESSAGE_LOG | プリント操作中に生成されたエラー・
メッセージに対して何を行うかを指定する。
|
DXmOUTPUT_TRAY |
シートを入れる出力トレーを指定する。 |
DXmPAGE_SIZE | プリント・イメージのサイズを指定する。
|
DXmPRINT_FORMAT | プリント・
フォーマットを指定する。 |
DXmSHEET_
SIZE | シートのサイズを指定する。 |
DXmSIDES | シートの片面に印刷するか両面に印刷するかを指定する。
|
- data
- 次に示すデータ構造体の1つです。
- 以下の構造体を持つDXmPrintFormatStruct
typedef struct _DXmPrintFormatStruct
{
XmString ui_string; 【1】
XmString os_string; 【2】
XmString var_string;【3】
} DXmPrintFormatStruct;
- ユーザ・インターフェイスに表示されるラベル
- オペレーティング・システムのプリント・フォーマットを示す文字列を指定する。
- プリント・フォーマットを示すOpenVMS論理変数またはUNIX
もしくはWindows NT環境変数
- 以下の構造体を持つDXmPrintOptionMenuStruct
typedef struct _DXmPrintOptionMenuStruct
{
XmString ui_string; 【1】
XmString os_string; 【2】
} DXmPrintOptionMenuStruct;
- ユーザ・インターフェイスに表示されるラベル
- オペレーティング・システムのプリント・オプションを示す文字列を指定する。
説明
DXmPrintWgtAugmentListルーチンは,追加のプリント・フォーマットを定義して,
ユーザがPrintウィジェットのオプション・メニューを追加できるようにします。
プリント・フォーマットを追加するときには戻り値(
整数)は必要ではないことに注意してください。ただし,オプション・
メニュー上で引き続き呼び出しを行う場合は,IntrinsicsルーチンのXtGetValues
およびXtSetValuesがこの整数を使用します。
Intrinsicsルーチンの詳細については,
『X Window
System Toolkit』を参照してください。また,Printウィジェットの詳細については,
『日本語VMS DECwindows Motif
アプリケーション開発の手引き』(日本語),
『DECwindows Motif Guide to Application Programming』(英語)を参照してください。
関連する情報については,以下のルーチンも参照してください。
- DXmCreatePrintBox
- DXmCreatePrintDialog
- DXmPrintWgtPrintJob
プリント・サービスにファイルを登録します。
フォーマット
unsigned long int DXmPrintWgtPrintJob(print_widget, filenames,
filename_count)
Widget print_widget;
XmStringTable filenames;
int filename_count;
戻り値
-
- プリント・ジョブの成功または失敗を示す以下の整数
値 | 説明 |
0 | プリント・ジョブが失敗した。 |
1 | プリント・ジョブが成功した。 |
引数
- print_widget
- Printウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- filenames
- 印刷するファイル名のリスト
- filename_count
- ファイル名の数を表す整数
説明
DXmPrintWgtPrintJobルーチンは,識別されたファイルの適切なプリント・
サービスへの登録を完了して,アプリケーションにプリント・ジョブが成功または失敗したことを示す値を返します。
構造体内に新しい項目をオープンします。
フォーマット
void DXmSvnAddEntries(widget, after, count, level, tags, index)
Widget widget;
int after;
int count;
int level;
int* tags[];
Boolean index;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- after
- 新しくオープンした項目をどの項目番号の後に挿入するかを示す項目番号を表す整数。(
番号1の前に項目を追加したい場合にはこの引数を 0に設定します)
。
- count
- 配列に追加する項目の数を表す整数
- level
- 追加している項目のレベル番号を表す整数。レベル番号が0であれば最上位レベルの項目を示します。
- tags
- 追加中の各項目のタグ値を含むロングワードの配列を指すポインタ。
タグ値を使用しない場合はNULLポインタを引き渡します。この値はDXmSvnSetEntry
またはDXmSvnSetEntryTagの各ルーチンの呼び出しを使用して変更することもできます。
- index
- TRUEの場合に,ユーザがスライダをドラッグすると追加中の項目がすべてスクロール索引ウィンドウ内に現れなければならないことを示す論理値。
この値はDXmSvnSetEntryまたはDXmSvnSetEntryIndexWindow
の各ルーチンを使用して変更することもできます。索引ウィンドウは,
DXmNliveScrollingリソースを FALSEに設定した場合にしか使用できないことに注意してください。
説明
DXmSvnAddEntriesルーチンはアプリケーションが項目を拡張処理できるようにします。 count
に指定された値は,アプリケーションが項目を何個オープンすべきかを決定します。
項目の実際のテキストは引き渡されません。
項目がユーザに最初に表示されたときに,SVNウィジェットは,その項目に関する情報を獲得するためにDXmSvnNgetEntryCallback
を実行します。
特定の項目が見えている場所にユーザがウィンドウを移動することがなければ,
このコールバックは実行されることはありません。アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDiaplyとの間に行う必要があります。
DXmSvnAutoScrollDisplayルーチンを呼び出すべきかどうかを制御します。
フォーマット
int DXmSvnAutoScrollCheck(widget, x, y)
Widget widget;
int x;
int y;
戻り値
-
- DXmSvnAutoScrollDisplayを呼び出すかどうかを示す以下の整数
値 | 説明 |
0 (FALSE) | DxmSvnAutoScrollDisplayを呼び出さない。
|
1 (TRUE) |
DxmSvnAutoScrollDisplayを呼び出す。 |
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- x
- SVNウィンドウの左上隅を基準にしたときのカーソルの x
位置を示す整数
- y
- SVNウィンドウの左上隅を基準にしたときのカーソルの y
位置を示す整数
説明
DXmSvnAutoScrollCheckルーチンは,カーソルが自動スクロール(ユーザが項目をウィンドウの外に移動させると起動するスクロール)
が発生する領域に現在あるかどうかを決定します。
このルーチンは,カーソルがそのような領域内にあり,
さらにその方向には項目が表示されていない場合にTRUE
を返します。このルーチンがTRUEを戻した場合には,
アプリケーションはDXmSvnAutoScrollDisplayルーチンを呼び出す必要があります。
アプリケーションが(DXmSvnSetApplDraggingルーチンを使用して)ドラッグ操作を制御する場合には,
このルーチンを使用します。関連する情報についてはDXmSvnSetApplDragging
およびDXmSvnAutoScrollDisplayの各ルーチンを参照してください。
カーソルの位置に基づいて自動的に画面を1単位だけスクロールします。
フォーマット
void DXmSvnAutoScrollDisplay(widget, x, y)
Widget widget;
int x;
int y;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- x
- カーソルの現在の x 位置を示す整数
- y
- カーソルの現在の y 位置を示す整数
説明
DXmSvnAutoScrollDisplayルーチンは,現在のカーソルの位置に基づいて自動的に画面を1
単位だけスクロールします。カーソルが自動スクロールの可能な位置にない場合は,
この呼び出しは無視されます。
アプリケーションが(DXmSvnSetApplDraggingルーチンを使用して)ドラッグ操作を制御する場合には,
このルーチンを使用します。関連する情報についてはDXmSvnSetApplDragging
およびDXmSvnAutoScrollDisplayの各ルーチンを参照してください。
指定した項目の強調表示を解除します。
フォーマット
void DXmSvnClearHighlight(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 強調表示を解除する項目を表す整数
説明
DXmSvnClearHighlightルーチンは,構造体内の指定した項目の強調表示を解除します。
項目が現在強調表示されていない場合にはこの呼び出しは無視されます。
アプリケーションでのこの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDiaplyとの間に行う必要があります。
項目の強調表示をすべて解除します。
フォーマット
void DXmSvnClearHighlighting(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnClearHighlightingルーチンは構造体内のすべての項目のすべての強調表示を解除します。
現在強調表示されている項目がない場合は,
この呼び出しは無視されます。アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
と DXmSvnEnableDiaplyとの間に行う必要があります。
指定した項目の選択を取り消します。
フォーマット
void DXmSvnClearSelection(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 選択を取り消す項目を表す整数
説明
DXmSvnClearSelectionルーチンは,構造体内の特定の項目の選択を消去,
すなわち取り消します。現在選択されている項目がない場合は,
この呼び出しは無視されます。アプリケーションでのこの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDiaplyとの間に行う必要があります。
すべての選択を取り消します。
フォーマット
void DXmSvnClearSelections(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnClearSelectionsルーチンは,構造体内のすべての項目を取り消します。
現在選択されている項目がない場合は,この呼び出しは無視されます。
選択の取り消しおよび表示には,DXmSvnGetSelections,
DXmSvnClearSelections,DXmSvnShowSelectionsの各ルーチンを使用します。
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDiaply
との間に行う必要があります。
構造体から項目を削除します。
フォーマット
void DXmSvnDeleteEntries(widget, after, count)
Widget widget;
int after;
int count;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- after
- 指定した数の項目の削除を開始する直前の項目の項目番号を表す整数
- count
- 配列から削除する項目の数を表す整数
説明
DXmSvnDeleteEntriesルーチンによりアプリケーションは項目の除去(
破壊)処理を行うことができます。このルーチンはどれだけの数の項目を削除するか,
そして何番目の項目の後から削除を開始するかを指定します。
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDiaply
との間に行う必要があります。
一時的にSVNウィジェットがディスプレイを生成できないようにします。
フォーマット
void DXmSvnDisableDisplay(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnDisableDisplayルーチンを使用することにより,ユーザが追加変更を行わなくても,
アプリケーションがSVNウィジェットの変更を行うことができるようになります。
たとえば,ユーザが構造体内の項目を拡張または縮小のいずれかを行うことを選択した場合には,
DXmSvnDisableDisplayルーチンを呼び出さなければなりません。拡張操作または縮小操作が完了し,DXmSvnEnableDisplay
ルーチンが呼び出されるまでは,SVN
ウィジェットが一時的に無効になるためユーザによる処理は受け付けられません。DXmSvnEnableDisplay
ルーチンが呼び出されると,
SVNウィジェットは再び有効になり変更がユーザに見えるようになります。
SVNウィジェットが無効となっている間に行うことができる変更には次のような種類があります。
- 選択を変更するためにDXmSvnSelectAllルーチンまたはDXmSvnClearSelections
ルーチンを呼び出す。
- 下層構造体を変更するためにDXmSvnAddEntriesルーチンまたはDXmSvnDeleteEntries
ルーチンを呼び出す。
- 項目の見た目を変更する。たとえば強調表示を行ったり感知状態を向上させたりする。
このルーチンは,SVNコールバックへの応答として行われた変更ではない場合にのみ必要です。(SVN
ウィジェットは,コールバックを実行する前に自動的に自分自身を無効にし,
復帰するとすぐに有効にします)。
関連する情報についてはDXmSvnEnableDisplayルーチンを参照してください。
SVNウィジェットを再び有効にします。
フォーマット
void DXmSvnEnableDisplay(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnEnableDisplayルーチンはSVNウィジェットを再び有効にし,
その後,SVNウィジェットが無効モードであった間に記録された実行状態に基づいてディスプレイを更新するかどうか(
行なわれた変更をユーザの目に見えるようにするかどうか)
を決定します。この実行状態には,選択の変更,
項目の追加や削除,項目の見栄えの変更などがあります。
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
ルーチンの呼び出しの後に行う必要があります。関連する情報については,DXmSvnDisableDisplay
ルーチンを参照してください。
指定した項目が論理的に次に表示されるべき項目であれば,それを画面に表示します。
フォーマット
void DXmSvnFlushEntry(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 指定した項目を表す整数
説明
DXmSvnFlushEntryルーチンは,引き渡された項目番号が最後に表示された項目より整数の1
だけ大きく,かつ画面にその項目を入れるのに充分なスペースがあれば,(
アウトライン・モードの場合にのみ)その項目を画面上に表示(
つまり「フラッシュ」)します。項目が入るスペースがない場合は,DXmSvnFlushEntry
はSVNウィジェットが項目までスクロールすることを許可します。
与えられたタグ番号を含む構成要素番号を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetComponentNumber(widget, tag)
Widget widget;
XtPointer tag;
戻り値
-
- 構成要素番号を表す整数。指定したタグ値が見つからなかった場合は0
を返します。
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- tag
- 構成要素タグを表す値
説明
DXmSvnGetComponentNumberルーチンは,アプリケーションが特定のタグ値に関連した構成要素番号を要求するたびに呼び出されます。
指定したタグ値が見つからない場合には0
が返されます。
構成要素のタグ値の設定については,DXmSvnGetComponentTag およびDXmSvnInsertComponent
ルーチンの説明を参照してください。
指定した構成要素番号の構成要素タグを返します。
フォーマット
int DXmSvnGetComponentTag(widget, comp_number)
Widget widget;
unsigned int comp_number;
戻り値
-
- タグ値を表す整数。構成要素タグが設定されなかった場合は0を返します。
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- comp_number
- 構成要素番号を表す整数
説明
DXmSvnGetComponentTagルーチンは,アプリケーションが特定の構成要素番号に関連したを情報を要求するたびにその構成要素タグを返します。
このタグの値は,DXmSvnInsertComponentまたはDXmSvnSetComponentTag
の各ルーチンを使用して設定することができます。
コンパウンド・ストリングのアドレスを返します。
フォーマット
XmString DXmSvnGetComponentText(widget, entry_number, comp_number)
Widget widget;
int entry_number;
int comp_number;
戻り値
-
- コンパウンド・ストリングを指すポインタ
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry_number
- 項目の番号を表す整数
- comp_number
- 構成要素の番号を表す整数
説明
DXmSvnGetComponentTextルーチンは,以前DXmSvnSetComponentText
ルーチンを呼び出して記憶したコンパウンド・ストリングのアドレスを返します。
指定した構成要素の幅を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetComponentWidth(widget, comp_number)
Widget widget;
int comp_number;
戻り値
-
- 構成要素の幅を表す整数
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- comp_number
- 構成要素番号を表す整数
説明
DXmSvnGetComponentWidthルーチンは,アプリケーションが特定の構成要素番号に関連した構成要素の幅を要求するたびに呼び出されます。
幅の値は,DXmSvnInsertComponentまたはDXmSvnSetComponentWidthの各ルーチンを使用して設定することができます。
現在の幅の値よりも大きな構成要素があると,SVN
ウィジェットは自動的に幅フィールドを増加することに注意してください。
対応するディスプレイを作画するのに必要な現在表示中の項目番号および関連する情報を返します。
フォーマット
void DXmSvnGetDisplayed(widget, entries, tags, ys, len)
Widget widget;
int *entries[];
unsigned int *tags[];
int *ys[];
int len;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entries
- 現在表示中の項目の項目番号を受け取るための整数配列を指すポインタ
- tags
- 表示中の各項目のアプリケーションの entry_tag 値を受け取るためのロングワード配列を指すポインタ。
タグが必要でない場合は,NULLポインタを引き渡すことができます。
- ys
- 表示中の各項目の y 座標値を受け取るためのロングワード配列を指すポインタ。
y 座標値が必要でない場合は,NULL
ポインタを引き渡すことができます。
- len
- 与えられた配列内に割り当てられている項目の数
説明
DXmSvnGetDisplayedルーチンは,SVNウィジェットが現在表示中の項目に関する情報を返します。
この情報はSVNウィジェット・ウィンドウ(
たとえば現在表示中の項目をすべて含むダイアログ・ボックスの場合)のディスプレイとの時間的なずれをなくすために使用することができます。
この項目のリストを返すために使用するメモリの管理は,アプリケーションに責任があります。
次の事項に注意してください。
- 配列内の項目数は,少なくともDXmSvnGetNumDisplayedルーチンから返される値が示す項目数を保持することができなければならない。
- アプリケーションが必要としている以上に配列内に項目がある場合には, SVN
ウィジェットはその余剰分の項目に対する値を0に設定する。
- 引き渡された配列の容量が,選択した項目の数よりも少ない場合には,
与えられた配列内に割り当てることのできる項目の数( len
の値)だけが返される。
ディスプレイ上の項目のレベルを返します。
フォーマット
int DXmSvnGetEntryLevel(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
戻り値
-
- 項目レベル値を表す整数
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 項目数を表す整数
説明
DXmSvnGetEntryLevelルーチンは,指定した項目番号のレベル番号をアプリケーションが要求するたびに呼び出されます。
指定した項目タグ値の項目番号を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetEntryNumber(widget, tag)
Widget widget;
XtPointer tag;
戻り値
-
- 項目番号を表す整数。項目タグ値がいずれの項目番号にも対応していない場合には0
を返します。
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- tag
- 項目タグを表す値
説明
DXmSvnGetEntryNumberルーチンは,指定した項目タグ値の項目番号の情報をアプリケーションが要求するたびにその項目番号を返します。
関連する情報についてはDXmSvnAddEntries
およびDXmSvnSetEntryの各ルーチンを参照してください。
ディスプレイ上の項目の位置を返します。
フォーマット
void DXmSvnGetEntryPosition(widget, entry, mode, x, y)
Widget widget;
int entry;
Boolean mode;
int *x;
int *y;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 位置情報が要求されている項目の番号を表す整数
- mode
- TRUEの場合に,返される位置情報がSVNウィンドウの左上隅を基準にしていることを指定する論理値。FALSE
の場合に返される位置情報は,カラムおよびアウトライン・
モードの場合には内部SVN情報のみ,ツリー・
モードの場合にはツリー全体の中での位置を示しています。
- x
- ツリー内での x 位置を指すポインタ
- y
- ツリー内での y 位置を指すポインタ
説明
DXmSvnGetEntryPositionルーチンにより,アプリケーションは項目の位置を決定することができます。
このルーチンは, x 座標値と
y 座標値とを,アプリケーションのモードによって次に示すように異なる方法で解釈します。
- アウトライン・モードおよびカラム・モード
アプリケーションがアウトライン・モードまたはカラム・モード(DXMSvnNDisplayMode
リソースがDXMSvnKdiplayOutlineまたはDXMSvnKdisplayColumn
のいずれかに設定された場合のモード)にあり,
さらに DXmSvnGetEntryPositionルーチンの mode がTRUEに設定されている場合には,
x 座標値および y 座標値は表示されている項目とSVN
ウィンドウ左上隅との距離をピクセルで示す。
ただし,指定された項目がSVNウィンドウ内に見えていない
場合には,アプリケーションがアウトライン・モードまたはカラム・
モードのときに SVNウィジェットがその項目の位置を決定することができないため,
x 座標値と y 座標値の両方に対してこのルーチンは-1 (
無効値)を返す。
mode がFALSEの場合には, x 座標値と y 座標値に対して返される値はSVN
ウィジェットの内部でしか意味を持たない。
- ツリー・モード
アプリケーションがツリー・モード(DXMSvnNDisplayModeリソースがDXMSvnKdisplayTree
に設定された場合のモード)にあり,かつDXMSvnNtreeStyle
リソースがDXMSvnKuserDefinedTreeに設定された(
アプリケーションがフォーマットを制御する)場合には, mode がTRUE
であれば, x 座標値および y 座標値は表示中の項目とSVN
ウィンドウ左上隅との距離もピクセルで示す。
項目がSVNウィンドウ内に見えていない場合には, mode
はFALSEである。ただし,ツリー・モードでは,返された x
座標値および y 座標値はたとえその位置が現在SVN
ウィンドウ内に表示できる限度を超えていても,ツリー全体の中での項目の位置を示す。
位置値が有効であるためには,ディスプレイの内容に変更を行う前にSVN
ウィジェットが有効になっていなければならないことに注意してください。
ディスプレイ上の項目の感知状態を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetEntrySensitivity(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
戻り値
-
- 項目の感知状態値を表す以下の整数
値 | 説明 |
0 | 項目が選択不可能である(ユーザが選択できない)
。 |
1 | 項目が選択可能である(
ユーザが選択できる)。 |
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 項目番号を表す整数
説明
DXmSvnGetEntrySensitivityルーチンは,指定した項目の感知状態(
ユーザが項目を選択できるかどうかを示す状態)をアプリケーションが要求するたびに,
その感知状態を返します。
指定した項目番号に対して項目のタグを返します。
フォーマット
XtPointer DXmSvnGetEntryTag(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
戻り値
-
- 項目タグを表す整数
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 項目番号を表す整数
説明
DXmSvnGetEntryTagルーチンは,指定した項目番号に対して項目タグ値を取り出します。DXmSvnAddEntries
またはDXmSvnSetEntryのいずれかを呼び出したときに,
指定した項目番号に対して項目タグ値が指定されていなければ,
ルーチンは0の値を返します。
現在ユーザが強調表示している項目のリストを返します。
フォーマット
void DXmSvnGetHighlighted(widget, entries, tags, len)
Widget widget;
int *entries[];
unsigned int tags[];
int len;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entries
- 強調表示された項目番号を受け取るための整数の配列を指すポインタ
- tags
- 強調表示された各項目に対するアプリケーションの entry_tag 値を受け取るためのロングワードの配列を指すポインタ。
タグが必要でない場合は NULL
ポインタを引き渡すことができます。
- len
- 与えられた配列内に割り当てられている項目の数を表す整数
説明
DXmSvnGetHighlightedルーチンは現在ユーザが強調表示している項目のリストを返します。
強調表示リストが変更されることがないように,
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnGetDisableDisplayとDXmSvnGetEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。
この強調表示された項目のリストを返すために使用するメモリの管理は,
アプリケーションに責任があります。次の事項に注意してください。
- 配列内の項目数は,少なくともDXmSvnGetNumHighlightedルーチンから返される値が示す項目数を保持することができなければならない。
- アプリケーションが必要としている以上に配列内に項目がある場合には, SVN
ウィジェットはその余剰分の項目に対する値を0に設定する。
- 引き渡された配列の容量が,選択した項目の数よりも少ない場合には,
与えられた配列内に割り当てることのできる項目の数( len
の値)だけが返される。
ウィンドウ内に現在表示されている項目の数を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetNumDisplayed(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 現在表示されている項目の数を表す整数
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnGetNumDisplayedルーチンはSVNウィンドウ内に現在表示されている項目の数を返します。
このルーチンは,現在DXmSvnGetDisplayedルーチンに引き渡されている配列内に必要な項目の数を決定するのに使用します。
このルーチンはツリー・モードではサポートされていないことに注意してください(
このモードでは値0を返します)。
強調表示されている項目の数を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetNumHighlighted(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 強調表示されている項目の数を表す整数
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnGetNumHighlightedルーチンは,現在ユーザが強調表示している項目の数を返します。
このルーチンは,DXmSvnGetHighlightedルーチンに現在引き渡されている配列内に必要な項目の数を決定するのに使用します。
強調表示リストが変更されることがないように,アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
選択した項目の数を返します。
フォーマット
int DXmSvnGetNumSelections(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 選択した項目の数を表す整数
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnGetNumSelectionsルーチンは,現在ユーザが選択している項目の数を返します。
このルーチンは,DXmSvnGetSelectionsルーチンに現在引き渡されている配列内に必要な項目の数を決定するのに使用します。
選択リストが変更されることがないように,アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
1次SVN作業ウィジェットの識別子(ウィジェットID)を返します。
フォーマット
Widget DXmSvnGetPrimaryWorkWidget(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 1次SVN作業ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnGetPrimaryWorkWidgetルーチンは読み取り専用ルーチンであり,1
次SVN作業ウィジェット(ウィンドウ)の識別子(ウィジェットID)を返します。
2次SVN作業ウィジェットの識別子(ウィジェットID)を返します。
フォーマット
Widget DXmSvnGetSecondaryWorkWidget(widget)
Widget widget;
戻り値
-
- 2次SVN作業ウィジェットの識別子(ウィジェットID)
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnGetSecondaryWorkWidgetは読み取り専用ルーチンであり,2
次SVN作業ウィジェット(ウィンドウ)の識別子(ウィジェットID)を返します。
選択した項目数のリストを返します。
フォーマット
void DXmSvnGetSelections(widget, entries, comps, tags, len)
Widget widget;
int *entries[];
int *comps[];
unsigned int *tags[];
int len;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entries
- 選択した項目数を受け取るための整数の配列を指すポインタ
- comps
- 項目の選択を行う構成要素番号を受け取るための整数の配列を指すポインタ。
構成要素番号が0であれば,その項目は項目を直接クリックしたのではなく範囲選択を使用して選択したことを意味します。
構成要素が必要でない場合には,NULL
ポインタを引き渡すことができます。
- tags
- 選択した各項目のアプリケーション・タグ値を受け取るためのロングワードの配列を指すポインタ。
タグが必要でない場合には,NULLポインタを引き渡すことができます。
- len
- 与えられた配列内に割り当てることができる項目の数を表す整数
説明
DXmSvnGetSelectionsルーチンは,現在ユーザが選択している項目のリストを返します。
選択リストが変更されることがないように,
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。
この強調表示された項目のリストを返すために使用するメモリの管理は,
アプリケーションに責任があります。次の事項に注意してください。
- 配列内の項目数は,少なくともDXmSvnGetNumHighlightedルーチンから返される値が示す項目数を保持することができなければならない。
- アプリケーションが必要としている以上に配列内に項目がある場合には, SVN
ウィジェットはその余剰分の項目に対する値を0に設定する。
- 引き渡された配列の容量が,選択した項目の数よりも少ない場合には,
与えられた配列内に割り当てることのできる項目の数( len
の値)だけが返される。
将来使用するためにディスプレイ・ウィンドウの位置を返します。
フォーマット
void DXmSvnGetTreePosition(widget, x, y)
Widget widget;
int *x;
int *y;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- x
- ツリー内の x 位置を指すポインタ
- y
- ツリー内の y 位置を指すポインタ
説明
DXmSvnGetTreePositionルーチンは,仮想ディスプレイ内にあるディスプレイ・
ウィンドウの左上隅の座標位置を取得します。
これにより,アプリケーションは将来ディスプレイ・ウィンドウを(DXmSvnSetTreePosition
ルーチンを使用して)復元できるようにディスプレイ・
ウィンドウの正確な位置を決定できるようになります。
アプリケーションは,DXmSvnNdisplayModeリソースをDXmSvnKdisplayTree
に設定した場合にのみこのリソースを呼び出すことができます。
さらに,返される x 座標値および y 座標値は SVN
ウィジェット内部でしか意味を持たないことにも注意してください。
これら2つの座標値は,SVNウィジェットがディスプレイ・ウィンドウを元の位置に復元するときにDXmSvnSetTreePosition
ルーチンが使用します。
SVNウィジェットが省略時のフォーマット内の強調表示項目を強調表示グラフィックを使用しないで表示するように指定します。
フォーマット
void DXmSvnHideHighlighting(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnHideHighlightingルーチンはSVNウィジェットが,省略時のフォーマット内の強調表示項目を表示するのに,
その項目の回りに強調表示グラフィックを描かないで表示するように指定します。
強調表示リストが変更されることがないように,
アプリケーションでのこの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
強調表示項目の回りに強調表示グラフィックを描くためには,
DXmSvnShowHighlightingルーチンを使用します。
SVNウィジェットが省略時のフォーマット内の選択項目を表示する場合に,
その項目の上に選択グラフィックを描かないで表示するように指定します。
フォーマット
void DXmSvnHideSelections(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnHideSelectionsルーチンは,SVNウィジェットが省略時フォーマット内の選択項目を表示する(
アウトライン・モードでは反転表示にする)
場合に,その項目が選択されていてもその項目の上に選択グラフィックを描かないで表示するように指定します。
このルーチンは,
アプリケーションがグローバル選択の所有権を持っていないときに選択を隠したい場合に使用します。
アプリケーションでのこの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
選択グラフィックを使用して項目を描き直したい場合にはDXmSvnShowSelections
ルーチンを使用します。
すべての項目を強調表示します。
フォーマット
void DXmSvnHighlightAll(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnHighlightAllルーチンによって,アプリケーションは構造体内のすべての項目をアプリケーションのメニューにあるコマンドを使用して強調表示することができます。
項目は(点線で描かれた)長方形ボックス内に表示されます。
アプリケーションでのこの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
指定した項目を強調表示します。
フォーマット
void DXmSvnHighlightEntry(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 強調表示する項目の数を表す整数
説明
DXmSvnHighlightEntryルーチンは,特定の項目を強調表示として指定します。
その項目がすでに強調表示されている場合は,この呼び出しは無視されます。
アプリケーションでのこの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
新しい構成要素を各SVN項目に挿入します。
フォーマット
void DXmSvnInsertComponent(widget, comp_number, width, tag)
Widget widget;
int comp_number;
Dimension width;
unsigned int tag;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- comp_number
- 挿入する構成要素番号を表す整数
- width
- 構成要素の幅。この値はウィジェットの構成要素幅の配列内に挿入されます。DXmSvnSetComponentWidth
およびDXmSvnGetComponentWidthの各ルーチンを使用して,
この値を設定またはチェックすることができます。
- tag
- 構成要素のタグ。この値はウィジェットの構成要素タグの配列内に挿入されます。DXmSvnSetComponentTag
およびDXmSvnGetComponentTagの各ルーチンを使用して,
この値を設定またはチェックすることができます。
説明
DXmSvnInsertComponentルーチンは,SVNウィジェットが現在認識している各項目の新しい構成要素を挿入します。
この操作を行っている間は,
その時点で有効であった項目がすべて無効になります。
次の事項に注意してください。
- 項目内の構成要素内で次の順序の構成要素ではない構成要素を挿入しようとすると,
警告メッセージが生成される。たとえば,項目内に構成要素が3
つしかない場合は構成要素5を追加することはできない。
この場合には構成要素4を追加しなければならない。
- 1つの項目中に最高30の構成要素を保持することができる。
SVNウィジェットが項目を再表示(更新)するように指定します。
フォーマット
void DXmSvnInvalidateEntry(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 無効にする項目番号を表す整数
説明
DXmSvnInvalidateEntryルーチンによって,アプリケーションは指定された項目についての新しい情報を獲得するためにSVN
ウィジェットにDXmSvnNgetEntryCallback
を実行するように指示することにより,下層の項目を変更(
たとえばテキストや強調表示を変更)することができます。
DXmSvnInvalidateEntryルーチンを呼び出す前に項目を選択した場合には,
その項目は再表示された後も選択された状態が続くことに注意してください。
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。
x および y 位置を項目番号に関連付けます。
フォーマット
void DXmSvnMapPosition(widget, x, y, entry, comp_number, tag)
Widget widget;
int x;
int y;
int *entry;
int *comp_number;
unsigned int *tag;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- x
- ウィジェットのウィンドウ内でマウス・ボタンを押したか,または離したときの
x 位置を表す整数
- y
- ウィジェットのウィンドウ内でマウス・ボタンを押したか,または離したときの
y 位置を表す整数
- entry
- 項目番号を指すポインタ
- comp_number
- 項目内の構成要素を指すポインタ。構成要素番号が必要でない場合は,NULL
ポインタを引き渡すことができます。
- tag
- 項目に関連したアプリケーションのタグを指すポインタ。アプリケーションがタグ番号を必要としない場合は,NULL
ポインタを引き渡すことができます。
説明
DXmSvnMapPositionルーチンは,マウス・ボタンを押したか,または離したときにユーザがどの項目の上に位置していたかを決定するために与えられる
x 座標値および y 座標値を使用します。
指定した項目を表示します。
フォーマット
int DXmSvnPositionDisplay(widget, entry, position)
Widget widget;
int entry;
int position;
戻り値
-
- 1 (TRUE)を返す整数。ルーチンは,指定した項目位置がSvnPositionNextPage
であり,かつユーザがすでにページ(ディスプレイ)
の最下部にいる場合にのみ0 (FALSE)の値を返します。
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 項目の番号を表す整数
- position
- 次に示す値の1つで表される項目の位置
値 | 説明 |
DXmSvnKpositionBottom | 項目はディスプレイの最下部に位置する。
|
DXmSvnKpositionTop | 項目はディスプレイの最上部に位置する。
|
DXmSvnKpositionMiddle | 項目はディスプレイの中央部に位置する。
|
DXmSvnKpositionPreviousPage | 項目は直前に表示した項目のページ(
ディスプレイ)上に位置する。 |
DXmSvnKpositionNextPage | 項目は次に表示される項目のページ(
ディスプレイ)上に位置する。 |
説明
DXmSvnPositionDisplayルーチンは,現在表示されている項目の中に指定した項目が含まれるようにします。
このルーチンによって,アプリケーションは現在表示されている項目の数に関係なく,
特定の項目の位置をディスプレイの最上部,
中央部,最下部のいずれかに配置することができます。
各SVN項目から構成要素を削除します。
フォーマット
void DXmSvnRemoveComponent(widget, comp_number)
Widget widget;
int comp_number;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- comp_number
- 削除する構成要素番号を表す整数
説明
DXmSvnRemoveComponentルーチンは,SVNウィジェットが現在認識している項目の新しい構成要素を削除します。
現在有効な項目はすべて,その構成要素が削除された後も有効なままです。
次の事項に注意してください。
- 項目内の構成要素数の範囲にない構成要素を削除しようとすると警告メッセージが生成される。(
項目内に構成要素が2つしかない場合に構成要素3
は削除できない)。
- 削除操作中に,削除する構成要素に対応するタグ値および幅値はそのウィジェットの構成要素の幅配列およびタグ配列から削除される。
これらの値は廃棄され,回復することはできない。
すべての項目を選択します。
フォーマット
void DXmSvnSelectAll(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnSelectAllルーチンにより,アプリケーションは,アプリケーションのメニューを使用して構造体内のすべての項目を選択されたものとして指定することができます(
反転表示されます)。アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
特定の構成要素を使用して項目を選択します。
フォーマット
void DXmSvnSelectComponent(widget, entry, comp_number)
Widget widget;
int entry;
int comp_number;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 選択する項目を表す整数
- comp_number
- 選択する特定の構成要素を表す整数
説明
DXmSvnSelectComponentルーチンは,指定した項目を選択されたものとして指定します。
このルーチンは,特定の構成要素をその選択に関連させる点がDXmSvnSelectEntry
ルーチンとは異なります。指定した項目がその構成要素と共にすでに選択されている場合は,
この呼び出しは何の影響も及ぼしません。
このルーチンは,さまざまな選択モードを使用している場合に使用する必要があります。
また,アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
指定した項目を選択します。
フォーマット
void DXmSvnSelectEntry(widget, entry)
Widget widget;
int entry;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 選択する項目を表す整数
説明
DXmSvnSelectEntryルーチンは,特定の項目を選択されたものとして指定します。
その項目がすでに選択されている場合には,この呼び出しは無視されます。
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
SVNウィジェットにおいて,アプリケーション・ドラッグ・モードをオンにしたりオフにしたりします。
フォーマット
void DXmSvnSetApplDragging(widget, on_off)
Widget widget;
int on_off;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- on_off
- アプリケーション・ドラッグ・モードをオン(1)またはオフ(0)に設定する整数
説明
DXmSvnSetApplDraggingルーチンはアプリケーション・ドラッグ・
モードをオンまたはオフのいずれかにします。アプリケーション・
ドラッグ・モードがオンの( on_off が1に設定された)ときには,ユーザがMB2
を押しマウスを下方向にドラッグするとアプリケーションはDXmSvnCRDragging
コールバックを呼び出し,ドラッグ操作が終了するとDXmSvnCRDraggingEnd
コールバックを呼び出して,ドラッグ操作を制御します。
アプリケーション・ドラッグ・モードがオフの( on_off が0に設定された)
ときには,SVNウィジェットはDXmSvnNselectionsDraggedCallbackでMB2
ドラッグ操作を制御します。
特定の構成要素を表示するためにSVNウィジェットがどのモードを使用するかを制御します。
フォーマット
void DXmSvnSetComponentHidden(widget, entry, comp_number, mode)
Widget widget;
int entry;
int comp_number;
int mode;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 情報を設定または変更する項目の番号を表す整数
- comp_number
- 情報を設定または変更する構成要素の番号を表す整数。この番号をwidget
のタイプの構成要素の番号にすることはできません。
- mode
- この構成要素を表示しないようにするディスプレイ・モード。次の値の1
つで示されます。
値 | 説明 |
DXmSvnKdisplayNone | すべてのモードで表示する。(
どのモードでも隠れることはない)。 |
DXmSvnKdisplayOutline | アウトライン・
モードでは表示しない。 |
DXmSvnKdisplayTree | ツリー・モードでは表示しない。
|
DXmSvnKdisplayAllModes |
アウトライン,ツリー,カラムのいずれのモードでも表示しない。
|
DXmSvnKdisplayColumns |
カラム・モードでは表示しない。 |
説明
DXmSvnSetComponentHiddenルーチンは,アプリケーションが(サブウィジェットを除く)
構成要素を特定のモードで表示しないように指定できます。
これは,その構成要素を隠すことになります。省略時の設定では構成要素はすべてのモードで見えていますが,
このルーチンを使用すれば構成要素を1
つのモード(アウトライン,ツリーまたはカラム),またはすべてのモードで表示しないように指定することができます。
アプリケーションがツリー・モードのときにこのルーチンを使用すれば,
表示される情報の量を減らしてアプリケーションを簡単で使用しやすくすることができます。
アプリケーションが2つのモードのそれぞれで別のアイコンを表示するようにしたい場合にも,
このルーチンは便利です。
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
項目にピックスマップを追加します。
フォーマット
void DXmSvnSetComponentPixmap(widget, entry, comp_number, x, y,
pixmap, width, height)
Widget widget;
int entry;
int comp_number;
int x;
int y;
Pixmap pixmap;
int width;
int height;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- この構成要素が所属する項目の番号を表す整数
- comp_number
- 項目内の構成要素番号を表す整数
- x
- この構成要素を置く項目内の x オフセットを表す整数
- y
- この構成要素を置く項目内の y オフセットを表す整数。
SVNウィジェットに自動的に項目のレイアウトを作成させたい場合には,
この引数の値を0に設定します。
- pixmap
- ピックスマップ値
- width
- ピックスマップが作成されたときに指定した幅を表す整数
- height
- ピックスマップが作成されたときに指定した高さを表す整数
説明
DXmSvnSetComponentPixmapルーチンは,項目の構成要素をピックスマップとして設定します。
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
アプリケーションが y オフセットの値として0
を引き渡すとSVNウィジェットは自動的に項目のレイアウトを作成します。
構成要素のタグを設定します。
フォーマット
void DXmSvnSetComponentTag(widget, comp_number, tag)
Widget widget;
int comp_number;
XtPointer tag;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- comp_number
- 構成要素番号を表す整数
- tag
- 設定するタグを表す値
説明
DXmSvnSetComponentTagルーチンは,ウィジェット・レベル構成要素タグ・
データを設定します。(SVNウィジェットがこのタグをチェックすることはありません)
。このタグは,DXmSvnRemoveComponentルーチンによって対応する構成要素を削除すると失われることがあります。
タグの現在値を取り出すには,DXmSvnGetComponentTagを使用する必要があります。
また,与えられたタグに関連する構成要素番号を返すためにはDXmSvnGetComponentNumber
ルーチンを使用する必要があります。
項目に読み取り専用の構成要素文字列を追加します。
フォーマット
void DXmSvnSetComponentText(widget, entry, comp_number,
x, y, text, font)
Widget widget;
int entry;
int comp_number;
int x;
int y;
XmString text;
XmFontList font;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- この構成要素が所属する項目の番号を表す整数
- comp_number
- 項目内における構成要素番号を表す整数
- x
- 項目内で構成要素の x 位置を指定する整数
- y
- 項目内の構成要素の y 位置を指定する整数。SVNウィジェットに自動的に項目のレイアウトを作成させたい場合には,
この引数の値を0
に設定します。
- text
- コンパウンド・ストリング
- font
- 有効なXmFontList
説明
DXmSvnSetComponentTextルーチンは,項目の構成要素を読み取り専用のコンパウンド・
ストリングとして設定します。アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。アプリケーションが
y オフセットの値として0を引き渡すと,SVNウィジェットは自動的に項目のレイアウトを作成します。
項目にSVNサブウィジェット構成要素を追加します。
フォーマット
void DXmSvnSetComponentWidget(widget, entry, comp_number, x, y, subw)
Widget widget;
int entry;
int comp_number;
int x;
int y;
Widget subw;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- この構成要素が所属する項目番号を表す整数
- comp_number
- 項目内の構成要素番号を表す整数
- x
- この構成要素を置く項目内の x オフセットを表す整数
- y
- この構成要素を置く項目内の y オフセットを表す整数。
SVNウィジェットに自動的に項目のレイアウトを作成させたい場合には,
この引数の値を0に設定します。
- subw
- サブウィジェットの識別子(ウィジェットID)。このサブウィジェットは,SVN
ウィジェットが管理している子ウィジェットになります。
説明
DXmSvnSetComponentWidgetルーチンは,項目の構成要素をサブウィジェットとして設定します。
このサブウィジェットにより,アプリケーションが読み書きテキストまたはプッシュ・
ボタンを項目内に入れることができるようになります。
アプリケーションには,このサブウィジェットを作成する責任,
および項目が削除されたときにそのサブウィジェットを破壊する責任があります。
アプリケーションが y オフセットの値として0
を引き渡すと,SVNウィジェットは自動的に項目のレイアウトを作成します。
構成要素の幅を設定します。
フォーマット
void DXmSvnSetComponentWidth(widget, comp_number, width)
Widget widget;
int comp_number;
Dimension width;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- comp_number
- 構成要素番号を表す整数
- width
- 設定する幅
戻り値
-
- 構成要素の幅を表す整数
説明
DXmSvnSetComponentWidthルーチンは,ウィジェット・レベル構成要素幅データを設定します。
この幅はウィジェットがカラム・モードで表示されている場合にのみ使用します。
このカラムの中にある構成要素が現在設定されている値よりも大きい場合には,
構成要素幅が自動的に調整されます。(
これによって構成要素幅の設定は完全にオプションになります)
。
DXmSvnInsertComponentルーチンによって挿入された新しい構成要素には,
構成要素幅をそのルーチンに対する引数として含めることができます。
SVNウィジェットに新しい項目レベル情報を提供します。
フォーマット
void DXmSvnSetEntry(widget, entry, width, height, number, sens,
tag, index)
Widget widget;
int entry;
int width;
int height;
int number;
Boolean sens;
unsigned int tag;
Boolean index;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 情報を設定または変更する項目の番号を表す整数
- width
- 項目の幅を表す整数。この値は,項目に充分なディスプレイ・スペースを割り当てるのに使用します。0
の値を指定した場合には,SVNウィジェットは構成要素数およびフォントに基づいて幅を計算します。
- height
- 項目の高さを表す整数。この値は,項目に充分なディスプレイ・
スペースを割り当てるのに使用します。0の値を指定した場合には,SVN
ウィジェットは構成要素数およびフォントに基づいて高さを計算します。
- number
- この項目内の構成要素の数を表す整数
- sens
- TRUEの場合にこの項目を選択可能(ユーザがこの項目を選択できる状態)
にする論理値。FALSEの場合には,その項目のディスプレイはかすんで表示され,
その項目が選択不可能であること(ユーザが選択できない状態)
を示します。
- tag
- アプリケーションが項目と対応付ける値。この値は,DXmSvnCallback
構造体内に entry_number フィールドを設定するすべてのコールバックで返されます。
- index
- TRUEの場合に,ユーザがスライダをドラッグしたときに追加中のすべての項目がスクロール索引ウィンドウ内に表示されなければならないことを示す論理値。
この引数をTRUEに設定する場合には,
DXmNliveScrollingリソースをFALSEに設定しなければならないことに注意してください。
説明
DXmSvnSetEntryルーチンは,項目に関する情報を要求しているDXmSvnCRGetEntry
コールバックにアプリケーションが応答できるようにします。
次に示すルーチンを使用すれば,この呼び出し時に許可される情報のサブセットを指定することができます。
- DXmSvnSetEntryNumComponents
- DXmSvnSetEntryTag
- DXmSvnSetEntryIndexWindow
- DXmSvnSetEntrySensitivity
- DXmSvnSetEntry
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
アプリケーションはこのルーチンの呼び出しを行った後で,DXmSvnSetComponentText
,DXmSvnSetComponentPixmap,
DXmSvnSetComponentWidgetの各ルーチンを呼び出して,各ルーチン別に構成要素情報を提供しなければなりません。
アプリケーションがDXmSvnSetEntryルーチンを呼び出して,既存の項目に変更を加え,
項目の数に変更が出た場合には,直前までの構成要素情報はすべて廃棄されることに注意してください。
SVNウィジェットが索引ウィンドウ内に項目を表示するかどうかを制御します。
フォーマット
void DXmSvnSetEntryIndexWindow(widget, entry, index)
Widget widget;
int entry;
Boolean index;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 情報を設定または変更する項目の番号を表す整数
- index
- TRUEの場合に,ユーザがスライダをドラッグしたときに追加中のすべての項目が(
アウトライン・モードまたはカラム・モードの場合は)スクロール索引ウィンドウ内に,
または(ツリー・モードの場合は)ナビゲーション・
ウィンドウ内に表示されることを示す論理値。
この引数をTRUEに設定する場合には,DXmNliveScrollingリソースをFALSE
に設定しなければなりません。ディスプレイ・モードがDXmSvnKdisplayTree
であり,DXmSvnNTreeIndexAllリソースをTRUEに設定した場合には,
この仕様は無効になることにも注意してください。
説明
DXmSvnSetEntryIndexWindowルーチンは,項目に関する情報を要求している DXmSvnCRGetEntry
コールバックにアプリケーションが応答できるようにします。
このルーチンは,DXmSvnSetEntryルーチンの機能のいくつかを提供しますが、
情報サブセットは1つしか必要としません。
SVNウィジェットに項目の構成要素数を提供します。
フォーマット
void DXmSvnSetEntryNumComponents(widget, entry, number)
Widget widget;
int entry;
int number;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 情報を設定または変更する項目の番号を表す整数
- number
- この項目を形成する構成要素の数を表す整数
説明
DXmSvnSetEntryComponentsルーチンは,項目に関する情報を要求している DXmSvnCRGetEntry
コールバックにアプリケーションが応答できるようにします。
このルーチンはDXmSvnSetEntryルーチンの機能のいくつかを提供しますが、
情報サブセットは1つしか必要としません。
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
アプリケーションはこのルーチンの呼び出しを行った後で,DXmSvnSetComponentText
,DXmSvnSetComponentPixmap,
DXmSvnSetComponentWidgetの各ルーチンを呼び出して,各ルーチン別に構成要素情報を提供しなければなりません。
項目の数に変更が出た場合には,直前までの構成要素情報はすべて廃棄されることに注意してください。
ユーザ定義ツリー・モードにおいて項目の位置を設定します。
フォーマット
void DXmSvnSetEntryPosition(widget, entry, mode, x, y)
Widget widget;
int entry;
Boolean mode;
int x;
int y;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 情報を設定または変更する項目の番号を表す整数
- mode
- TRUEの場合に,返された位置情報をSVNウィンドウの左上隅を基準にして解釈しなければならないことを指定する論理値。FALSE
の場合には,
返された位置情報はSVNウィジェット内部を基準にして解釈しなければなりません。
- x
- 項目の x 位置を表す整数。 mode の値がTRUEであれば,
x の値はSVNウィンドウの左上隅からの距離をピクセル単位で表します。
mode の値がFALSEであれば, x の値は,たとえその位置がSVNウィンドウ内に現在表示されている限度を超えていても,
ツリー全体の中での位置を表します。
- y
- 項目の y 位置を表す整数。 mode の値がTRUEであれば,
y の値はSVNウィンドウの左上隅からの距離をピクセル単位で表します。
mode の値がFALSEであれば, y の値は,たとえその位置がSVNウィンドウ内に現在表示されている限度を超えていても,
ツリー全体の中での位置を表します。
説明
ツリー・スタイルがDXmSvnKuserDefinedTreeの場合には,アプリケーションは DXmSvnSetEntryPosition
ルーチンによってツリーのレイアウトを実現することができます。
アプリケーションは,項目が現在ディスプレイ上に見えているかいないかにかかわらず,
その項目の位置を明示的に決めることができます。
この呼び出しは,ディスプレイ・
モードがDXmSvnKdisplayTreeに設定されており,かつツリー・スタイルがDXmSvnKuserDefinedTree
に設定されている場合にのみ有効です。アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。
ユーザが特定の項目を選択できるかどうかを制御します。
フォーマット
void DXmSvnSetEntrySensitivity(widget, entry, sens)
Widget widget;
int entry;
Boolean sens;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 感知状態を設定または変更する項目の番号を表す整数
- sens
- TRUEの場合にこの項目を選択可能(ユーザがこの項目を選択できる状態)
にする論理値。この値がFALSEの場合には,SVNウィジェットはその項目のディスプレイをかすんで表示させて,
その項目が選択不可能であること(
ユーザが選択できない状態)を示します。
説明
DXmSvnSetEntrySensitivityルーチンは項目の感知状態を変更します(
感知状態とはSVNウィジェットがユーザに特定の項目を選択することを許可するかどうかを意味します)
。このルーチンを使用するときには,次の事柄に注意してください。
- アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,
DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要がある。
- 新しく指定した感知状態が現在の感知状態と同じ場合には,その呼び出しは無視される。
- 項目に対して新しく指定した感知状態が現在の感知状態と異なる場合には,
必要に応じてその項目が再表示される。
- 項目を選択不可能な状態(ユーザが選択できない状態)に変更している最中であり,
さらにその項目が現在選択されている場合には,
その項目は消去され(取り消され),その後再表示される。
項目タグを指定した項目に割り当てます。
フォーマット
void DXmSvnSetEntryTag(widget, entry, tag)
Widget widget;
int entry;
unsigned int tag;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- entry
- 情報を設定または変更する項目の番号を表す整数
- tag
- アプリケーションがこの項目と関連付ける値を表す整数。この値はDXmSvnCallback
構造体内に entry_number フィールドを設定するすべてのコールバックで返されます。
説明
DXmSvnSetEntryTagルーチンは指定した項目に項目タグを割り当て,
アプリケーションがその項目に関する情報を要求しているDXmSvnSetNgetEntryCallback
コールバックに応答することができるようにします。
このルーチンの機能はDXmSvnSetEntryルーチンと類似していますが,
機能は制限されており,DXmSvnSetEntryルーチンに対して与えられる情報の一部しか必要としません。
関連する情報については,DXmSvnSetEntryおよびDXmCreateSvnの各ルーチンを参照してください。
ツリー・ディスプレイ・モードにおいてツリーの位置を設定します。
フォーマット
void DXmSvnSetTreePosition(widget, x, y)
Widget widget;
int x;
int y;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
- x
- ツリーの x 位置を表す整数。この値は直前のDXmSvnGetTreePosition
ルーチンの呼び出しによって獲得されています。
- y
- ツリーの y 位置を表す整数。この値は直前のDXmSvnGetTreePosition
ルーチンの呼び出しによって獲得されています。
説明
DXmSvnSetTreePositionルーチンにより,アプリケーションは直前に記憶した座標値からディスプレイの正確な位置を設定できるようになります。
このルーチンの呼び出しは,DXmSvnNdisplayMode
リソースがDXmSvnKdisplayTreeに設定されている場合にのみ有効です(DXmSvnGetTreePosition
ルーチンは,SVNウィジェットから x
座標値および y 座標値を取り出します)。
アプリケーションがDXmSvnGetPositionルーチンを前回呼び出した時点と同じ特性(
たとえば,同じモード,同じフォントまたは同じサイズであり,
さらに同じ項目数)を現在備えていない場合には,
DXmSvnSetTreePositionルーチンを呼び出すと,誤ったディスプレイが生成されることがあることに注意してください。
アプリケーションでのこのルーチンの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
強調表示した項目を表示するときに,SVNウィジェットが強調表示グラフィックスを使用することを指定します。
フォーマット
void DXmSvnShowHighlighting(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnHighlightingルーチンは,項目の回りに(点線で描いた)ボックスを表示することによりすべての強調表示を行います。
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplayの呼び出しの間に行う必要があります。
選択した項目を表示するときに,SVNウィジェットが選択グラフィックスを使用することを指定します。
フォーマット
void DXmSvnShowSelections(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnShowSelectionsルーチンにより,SVNウィジェットは選択した項目を表示するときに反転表示グラフィックスを使用することができます。
アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplayとDXmSvnEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。
すべての項目が有効であることを確認します。
フォーマット
void DXmSvnValidateAll(widget)
Widget widget;
引数
- widget
- SVNウィジェットの識別子(ウィジェットID)
説明
DXmSvnValidAllルーチンは,各ルーチンが有効であることを確認するためにすべてのルーチンについてチェックを行います。
ある特定の項目を有効にしている間に他の項目を追加すると,
このルーチンはその追加した項目も有効にします(
このルーチンはアプリケーションからの項目を獲得するためにDXmSvnNgetEntryCallback
を呼び出します)。このルーチンは,
すべての項目が有効になるまでは操作を完了しません。アプリケーションでのこの呼び出しは,DXmSvnDisableDisplay
とDXmSvnEnableDisplay
の呼び出しの間に行う必要があります。
[ 前のページ ]
[ 次のページ ]
[ 目次 ]
[ 索引 ]