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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: リリース・ノート第4章 既知の問題 |
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目次
この章では,HP OpenVMS CIFS Server の既知の問題について説明します。 問題: 同じ SAMBA$ROOT インストール・ディレクトリを複数のノードで共有しているクラスタ環境で CIFS を実行している場合,SYSGEN パラメータ ALLOCLASS が 0 に設定されていると以下のような問題が発生する場合があります。 2 つの Windows クライアントが,クラスタ内の 2 つの異なるノード上の CIFS Server に接続して同じファイルをオープンしようとした場合に,CIFS はそれらのクライアントが同じファイルをオープンしようとしている事実を認識できません。 このため,予想外の結果が発生する場合があります。 解決策: 以下のいずれかの解決方法を使用してください。
問題: CIFS が Windows ドメインに対するメンバ・サーバとして ADS セキュリティ・モードを使用して構成されている場合,多くのグループのメンバとなっているユーザに対する Kerberos 認証は失敗します。 解決策: Kerberos のパッチをインストールする必要があります。 HP Support Center にコンタクトして Kerberos のパッチを入手してください。 CIFS は最大 20 レベルまでの論理名変換をサポートします。 論理名の変換が 1024 文字を超える場合,Samba の動作がおかしくなる場合があります。 解決策: 回避策はありません。 この問題は,HP CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 Samba サーバの構成が ADS モードのメンバ・サーバからその他のセキュリティ・モードに変更された場合,新しい設定で共有にアクセスした際に,問題を引き起こす可能性があります。 解決策: HP CIFS Server の構成を変更したときに NET ADS LEAVE コマンドを実行します。 問題: 次のようなメッセージを表示して$ NET RPC VAMPIRE "-S" <AS-NODE-NAME> "-U<adminusername>%password“コマンドがフェールします。
この問題はタイミングが原因で発生します。 解決策: 次のように,デバッグログレベル10でコマンドを実行します。 $ NET RPC VAMPIRE "-S" <AS-NODE-NAME> "-U<adminusername>%password“ -d10 問題: $ NET RPC VAMPIRE "-S" <AS-NODE-NAME> "-U<adminusername>%password“実行した場合の応答に時間がかかります。 このコマンドは,応答に時間がかかるポート445で通信しようとします。 解決策: 次のようにポート番号139を指定してコマンドを実行します。 $ NET RPC VAMPIRE "-S" <AS-NODE-NAME> "-U<adminusername>%password“ --port 139 問題: クラスタ環境において ASV (Advanced Server for OpenVMS) が PDC として機能するドメインに,HP OpenVMS CIFS Server をメンバーサーバーとして構成すると,次のエラーメッセージが表示されます。
解決策: ASV にクラスタエイリアス名が存在する場合は,ASV との通信を試みるときに ASV クラスタエイリアス名を指定しなければなりません。これは,NET コマンド上および HP OpenVMS CIFS Server ユーティリティで「-S」または「–server」オプションを使用して行うことができます。 問題: Windows で右クリックして「プロパティ」>「セキュリティ オプション」 を選択したときにプロテクションおよび ACL が正しく表示されません。 解決策: この問題を回避するには,「プロパティ」ダイアログボックスで「詳細設定」タブをクリックし,ファイルまたはディレクトリに設定されている正しい値を参照します。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: 非特権ユーザーが SMBPASSWD ユーティリティを使ってパスワードを変更しようとするとクラッシュします。 解決策: システム管理者は特権付きアカウントで OpenVMS システムにログインでき,これによりユーザーパスワードの変更に SMBPASSWD ユーティリティを使用できます。 Windows クライアントでは,ユーザーは Ctrl+Alt+Delete を押し,次に「Change Password」ボタンをクリックすることによりパスワードを変更できます。 「The network name cannot be found (ネットワーク名が見つかりません)」はよく見られるエラーメッセージで,次のいずれかの誤った設定によるものです。
問題: メモ帳アプリケーションでテキストファイルを保存しようとすると,次のエラーメッセージが表示されます。 "file already exists, do you want to overwrite" ファイルを上書きすると,ファイルサイズが 1 ブロックしかなくても 10000 ブロック (5MB) を占有します。 解決策: SAMBA$SMBD_STARTUP.COM ファイルで /EXTEND_QUANTITY の値を次のように変更します。
問題: ライト識別子と一致しないユーザーアカウントから PDBEDIT などの HP OpenVMS CIFS Server ユーティリティを実行すると,クラッシュします。 解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: $ NET RPC JOIN コマンドで -I オプションを使用すると,次のようなエラーメッセージが表示されて失敗します。
解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: username マップファイルに格納されたユーザーマップは,ファイル形式が Stream レコードフォーマットでなければ動作しません。 解決策: この問題を回避するには,SAMBA$ROOT:[LIB] ディレクトリにある username.map ファイルを使用してください。 OpenVMS システムでユーザー名マップファイルを作成する場合は,次のコマンドを実行してファイルを Stream レコードフォーマットに変換してください。
問題: ODS-2 ディスクでは,共有において「VARVFC」VFS モジュールを使用すると,サーバーが遅くなり,大量のファイルにより操作が失敗することもあります。 解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: OpenVMS Alpha では,net time ユーティリティで -d2 オプションを使用するとクラッシュします。 解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: HP OpenVMS CIFS Server が Telnetsymbion プリンタキューに設定されている場合に,メモ帳を使用してテキストファイルをプリントしようとすると,意図しない文字がプリントされます。 解決策: デフォルトでライブラリを提供している DCPS または LPD OpenVMS プリントキューを使用します。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: クライアント・キャパシティは,指定された数値の倍に設定されます。 HP OpenVMS CIFS Server V1.1 は,TCP ポート 139 (NetBIOS TCP/IP 経由の SMB) に加え TCP ポート 445 (TCP/IP 経由の SMB) での接続をサポートするため,SAMBA$CONFIG.COM によって設定される「client capacity」は,実際には,admin が指定したものの倍になります。 たとえば,admin が 50 の値を指定すると,SMBD445 サービスは 50 の制限を持ち,SMBD サービスも同様です。 解決策: ポート 139 とポート 445 の間でクライアント・キャパシティ数を分割できます。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: Advanced Server for OpenVMS をメンバーサーバーとして HP OpenVMS CIFS PDC に追加する場合,HP OpenVMS CIFS PDC とのセキュアチャネルの確立中に admin ログオンなどの問題が発生します。 解決策: 解決策はありません。 この問題は,Advanced Server の制限によるものです。 問題: username マップファイル内でグループ名を使用しても正しく機能しません。 解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: 対応する OpenVMS アカウント (名前が <domain>$) なしで信頼関係を追加しようとすると,何もエラーメッセージを表示せずに処理が失敗します。 コマンドは成功したかのように完了しますが,実際は失敗しています。 トラステッド・ドメインエントリを一覧表示しようとすると,リスト内に有効なエントリがあるにも関わらず「none」という語を含むエントリが表示されます。 解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: SMB.CONF ファイルで次のような設定を行い,HP OpenVMS CIFS Server を WINS サーバーとして構成した場合,NMBD プロセスは計算限界状態になります。
解決策: 現在 HP OpenVMS CIFS は dns プロキシ・パラメータをサポートしていません。 このため,SMB.CONF ファイルで dns proxy = no と設定してください。 この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: 共有レベル・セキュリティは,どのユーザーのログインも許可しません。 解決策: passdb.tdb データベースに SAMBA$GUEST アカウントが必要です。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: NET RPC CLOSE FILE <fileID> コマンドを使用して開いているファイルを閉じようとすると,何もエラーメッセージを表示せずに処理が失敗します。 解決策: 解決策はありません。この問題は HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースで解決される予定です。 問題: 現在は,クライアント (“Microsoft network client: Digitally sign communication (always)”) およびサーバーで SMB Signing が有効になっているため,Windows クライアントは ドメインにワークステーションとして正しく追加できます。しかし,ドメインに正しく追加された後,Windows は HP OpenVMS CIFS アカウントを使用してログインできず,次のようなエラーメッセージが表示されます。
“Microsoft network client: Digitally sign communication (if server agrees)” が有効になっていると,追加とログインが正常に行われます。 解決策: 解決策はありません。HP OpenVMS CIFS Server の将来のリリースでこの問題に対応します。 |
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