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DCL ディクショナリ


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Analyze は,/SELECT 修飾子を使って選択可能なすべての情報に対し, DCL シンボルを作成します。シンボル名は,接頭辞 ANALYZE$ と,格納されている情報を示す名前からなります。シンボルの値は選択した情報であり,通常は SYS$OUTPUT に出力されます。実際には,出力される情報はすべて各シンボルにそのまま入ります。選択しなかった情報については,対応するシンボルに空文字列が入ります。

キーワードは次のとおりです。

キーワード 説明
ARCHITECTURE アーキテクチャ情報を DCL シンボル ANALYZE$ARCHITECTURE に書き込む。ファイルが OpenVMS Integrity のオブジェクト・ファイルである場合は, "OpenVMS IA64" を戻す。ファイルが OpenVMS Alpha のオブジェクト・ファイルである場合は, "OpenVMS Alpha" を戻す。
FILE_TYPE ファイル・タイプ情報を DCL シンボル ANALYZE$FILE_TYPE に書き込む。ファイルが OpenVMS Integrity または Alpha のオブジェクト・ファイルである場合は,"Object" を戻す。



/TBT (Alpha のみ)

位置修飾子

すべてのモジュール・トレースバック (TBT)・レコードを分析することを指定します。

パラメータ・リスト中の各ファイルの TBT レコードを分析したい場合は, /OBJECT 修飾子の直後に /TBT 修飾子を指定します。

選択的に TBT レコードを分析したい場合は,TBT レコードを分析したいファイルを指定した直後に /TBT 修飾子を指定します。

/TIR (Alpha のみ)

位置修飾子

すべてのテキスト情報および再配置 (TIR) レコードを分析することを指定します。

パラメータ・リスト中の各ファイルの TIR レコードを分析したい場合は, /OBJECT 修飾子の直後に /TIR 修飾子を指定します。

選択的に TIR レコードを分析したい場合は,TIR レコードを分析したいファイルを指定した直後に /TIR 修飾子を指定します。


#1
$ ANALYZE/OBJECT/INTERACTIVE  LINEDT

この例で ANALYZE/OBJECT コマンドは説明を作成し,オブジェクト・ファイル LINEDT.OBJ を部分的にエラー分析します。 /INTERACTIVE 修飾子が指定されているので,出力はターミナルに送られます。各アイテムを分析するたびに結果は画面に表示され,継続するかどうか質問が表示されます。

#2
$ ANALYZE/OBJECT/OUTPUT=LIOBJ/DBG  LINEDT (Alpha のみ) 
 

この例で ANALYZE/OBJECT コマンドは,ファイル LINEDT.OBJ のデバッガ情報レコードだけを分析します。出力は,ファイル LIOBJ.ANL に書き込まれます。

#3
$ ANALYZE/OBJECT/SELECT=(ARCH,FILE) *.OBJ
DISK:[DIRECTORY]ALPHA.OBJ;1 
OpenVMS ALPHA 
Object 
 

この例は,オブジェクト・ファイル ALPHA.OBJ について要求された情報を表示しています。


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