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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
/NOGPT を指定すると,バージョン 8.2 より前の VBN レイアウトの [000000]INDEXF.SYS が使用されます。 VBN レイアウトの説明は,『Guide to OpenVMS File Applications』および Kirby McCoy著の『VMS File System Internals』 (ISBN 1-55558-056-4, 1990) を参照してください。
ボリューム所有者の利用者識別コード (UIC) は,ユーザのグループ番号とメンバ番号 0 を省略時の設定にします。
/HEADERS は,多くのファイルを作成した際,ファイル・ヘッダの領域の割り当ての効率を上げるのに有用です。この修飾子を指定しない場合,ファイル・システムは,ボリュームの新しいヘッダに必要なスペースを動的に割り当てます。
注意 /HEADER 修飾子の省略時の設定の値は通常,ODS-2 および ODS-5 ディスクには不十分です。性能を向上させて SYSTEM-F-HEADERFULL エラーを回避するには,ディスクにあるおおよそのファイル数を予想して,その値に設定してください。ただし,この値を極端に多く見積もると,ディスク領域を浪費する結果になります。 |
/HEADER 修飾子は,INDEXF.SYS に最初に割り当てられるヘッダの領域の量を制御します。ディスク上の各ファイルにはファイル・ヘッダが少なくとも 1 つ必要で,ヘッダはそれぞれ INDEXF.SYS 内の 1 つのブロックを占有します。多数のアクセス制御リスト・エントリ (ACE) を持つファイル,または非常に細かく断片化されているファイルには,2 つ以上のヘッダを使用することもあります。
省略時の設定の値の 16 は,INDEXF.SYS が拡張される前に,作成される 10 未満のファイル用の空間を確保するためのものです。それを考慮した上で,ディスクに作成するファイルの合計数を見積もって,この修飾子に指定してください。これによってディスク・アクセス性能が向上します。この値を多く見積もると,ディスク領域を浪費する結果になります。この値は,ボリュームを再初期化しないと変更できません。
INDEXF.SYS を拡張できる回数は制限されています。ヘッダのマップ領域 (検索ポインタが格納されている場所) がいっぱいになると,ファイルの作成は失敗し,"SYSTEM-W-HEADERFULL" というメッセージが表示されます。
ファイルのハイウォータ・マーク(FHM)のボリューム属性を設定します。これによって,まだ何も書き込まれていないデータについては,読み込みができないことを保証します。磁気テープに対して,/NOHIGHWATER 修飾子は指定できません。
/NOHIGHWATER 修飾子は,ディスク・ボリュームの FHM を無効にします。
ボリュームのホームブロック,およびホームブロックのコピーを,ディスク上のどこに置くかを指定します。 オプション には,次のいずれか 1 つを指定します。
BEGINNING | ボリュームの先頭。 |
MIDDLE | ボリュームの中間(省略時の設定)。 |
END | ボリュームの終わり。 |
BLOCK: n | 論理ブロックの先頭を nで指定します。 |
/INTERCHANGE 修飾子,磁気テープのラベリング,およびテープのインターチェンジについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。
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省略時の設定では,OpenVMS オペレーティング・システムは,次の方法でこのフィールドをチェックするルーチンを提供します。
省略時の設定以外の任意の文字を指定する場合,磁気テープにアクセスするためには,INITIALIZE および MOUNT コマンドに /OVERRIDE=ACCESSIBILITY 修飾子を指定しなければなりません。
ボリュームの拡張に伴い,ボリュームを初期化する必要があることを指定します。 n は,ボリュームの最大拡張可能数をブロック単位で定義します。値を指定しない場合は,最大拡張可能数が設定されます。
ボリュームの最大値は,/CLUSTER_SIZE に指定される値によって異なります。
/CLUSTER_SIZE に 8 以上を指定 | 1TB の拡張が設定されます。 |
/CLUSTER_SIZE に 8 未満を指定 | 拡張可能な上限として 65535*4096*クラスタ値が設定されます。これは,ビットマップの最大サイズが 65535 ブロックであるためです。 |
ボリュームの拡張についての詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。
拡張可能な最小値は,次の値のうち最も大きい値です。
可能な最小値より小さい値が入力されると,その値は最小値まで増加されます。この値は,SHOW DEVICE/FULLコマンドの出力の中で「Expansion Size Limit (拡張下限サイズ)」としてブロック単位で表示されます。
注意 /LIMIT を指定し,以下のパラメータに対して明示的に値を設定しない場合,これらのパラメータに対する省略時の設定は,以下のとおりです。
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(ボリュームのブロック数)/((クラスタの要素の数 + 1) * 2)
注意 /LIMIT を指定し,/MAXIMUM_FILES に対して値を設定しないと,省略時の設定は 16711679 ファイルになります。 |
ボリュームに指定できる最大サイズは,次の式から計算できます。
(ボリュームのブロック数)/(クラスタの要素の数 + 1)
最小値は 0 です。最大値を変更するためには,ボリュームを再初期化する必要があります。
注意 /MAXIMUM_FILES 修飾子は,ボリューム上に新しいファイル・ヘッダ用のスペースを予約したり,作成したりしません。ファイル・システムは,新しいヘッダに必要なスペースを動的に割り当てます。 |
あるカートリッジでデータの圧縮や非圧縮を選択すると,カートリッジ全体にその指定が適用されます。
ACCESSIBILITY | 磁気テープ専用。初期化しようとしているボリュームの場合に,このオプションは,ボリュームの Accessibility フィールドにある任意の文字を上書きします。このオプションの使用は,インストールによって定義されます。つまり,各インストールには,磁気テープ・ファイル・システムがこのフィールドの処理に使うルーチンを指定するオプションがあります。省略時の設定では,OpenVMS は,次の方法でこのフィールドをチェックするルーチンを提供します。磁気テープが ANSI 規格の Version 3 に対応するバージョンの OpenVMS で作成されている場合は,このオプションを使用して, ASCII スペース以外の文字をすべて上書きする必要があります。保護が指定されていて,磁気テープが Version 3 以降の ANSI 規格に対応している場合は,このオプションを使用して,ASCII 1 以外の文字をすべて上書きする必要があります。ACCESSIBILITY オプションを使用するには,VOLPRO 特権を持っているか,またはそのボリュームの所有者でなければなりません。 |
EXPIRATION | 磁気テープ専用。まだ満了日に達していないテープに書き込むことができます。ボリューム保護を上書きするには,VOLPRO 特権を持っているか,または INITIALIZE コマンドを実行している UIC が,そのボリュームに書き込まれている UIC と一致している必要があります。 |
OWNER_IDENTIFIER | ボリューム・ラベルの所有者識別子フィールドの処理を上書きできます。 |
オプションを 1 つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
/PROTECTION 修飾子を指定して初期化されたボリュームを再初期化するためには, INITIALIZE コマンドを実行している UIC が,そのボリュームに書き込まれている UIC と一致しているか,または VOLPRO 特権を持っている必要があります。
制御アクセス権を持っている場合は,/PROTECTION を指定して,初期化されたボリュームを再初期化できます。
磁気テープの場合は,磁気テープに保護が指定されないと,UIC が書き込まれません。保護が指定されて所有者 UIC が指定されない場合は,現在実行中の UIC にボリュームの所有権が割り当てられます。
ボリュームに指定した保護を適用します。
省略時の設定は,ユーザの省略時の設定の保護です。 /GROUP,/SHARE,および /SYSTEM 修飾子を使用して,ディスク・ボリュームの保護を設定することもできます。
磁気テープの場合は,ボリューム・ラベルの OpenVMS 固有の部分に保護コードが書き込まれます。システムは,読み込み (R) と書き込み (W) のアクセス制約だけを適用します。作成 (C) および削除 (D) のアクセスを指定しても無効です。さらに,システムとオーナには,指定した保護コードにかかわらず,磁気テープに対する読み込み (R) と書き込み (W) のアクセスが与えられます。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』を参照してください。属性を指定しない場合は,現在の省略時の設定の保護が適用されます。
ディスク・ボリューム全体に対する保護コードでは, E (実行) は作成を意味します。
INITIALIZE コマンドで /SHADOW および /ERASE 修飾子を指定すると,以下の操作が実行されます。
/ERASE 修飾子の使用を強くお勧めします。 /ERASE 修飾子を使用することで,マージ操作がかなり削減されます。ただし,/ERASE の使用には 2 つの副作用があり,ボリューム・シャドウイングを行う際には十分な検討が必要です。具体的には,ERASE ボリューム属性の設定と, /ERASE を使用してボリュームを初期化するための所要時間です。
/ERASE とともに /SHADOW を指定すると,ディスクが順次に消去されるため,コマンドの実行にかかる時間が 2 倍または 3 倍程度かかります。ディスクのサイズが大きい場合には,複数のディスクに対して同時に INITIALIZE/ERASE コマンドを (/SHADOW を使用せずに) 実行してディスクを消去するようにしてください。これらのコマンドがすべて実行されたら, INITIALIZE/SHADOW コマンドを (/ERASE を使用せずに) 実行してください。
一度 /ERASE および /SHADOW を使用して装置を初期化すると,これらの装置を最大で 3 つ,新しいホスト・ベースのシャドウ・セットのメンバとしてマウントできるようになります。
既存のシャドウ・セットに追加するディスクを初期化するときは, INITIALIZE/SHADOW コマンドを使用しないでください。これを使用しても何の利点もないからです。
ボリューム・シャドウイングの詳細については,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。
DECram ディスクの場合,/SIZE は,使用可能なメモリから割り当てられるディスク (装置タイプ DT$_RAM_DISK) のサイズを指定します。装置のサイズは,ディスクの初期化の際に設定されます。
領域の割り当てを解除するには,/SIZE=0 を指定します。 DECram ディスクのために割り当てられていたすべてのリソースは,システムに戻されます。
n は,V2.3 よりも前のバージョンの DECram では, 524,280 ブロックを超えることができないことに注意してください。 Alpha システムで動作している DECram V2.3 では, 67,108,864 ブロック (32GB) までをサポートします。
構造レベル 1 では,修飾子 /DATA_CHECK および /CLUSTER_SIZE について互換性がありません。構造レベル 1 のディスクの省略時の設定の保護では,システム,オーナ,およびグループにはフル・アクセス,他のすべてのユーザには読み込み (R) アクセスを許可します。
Alpha システムは ODS-1 のディスクをサポートしていないため,Alpha システムで 1 を指定すると,エラーが発生します。
システム・ボリュームを定義します。所有者 UIC の省略時の設定は,[1,1]です。省略時の設定の保護では,システム・プロセスだけが最上位ディレクトリを作成できる点を除いて,すべての所有権カテゴリにフル・アクセスを許可します。
ODS-5 ボリューム上でのハードリンクおよびアクセス日の自動更新を,可能または不可能にします。
デルタ時間 の省略時の設定は 1 秒で, POSIX の st_atimeで必要とされる「EPOCH からの経過秒数」時間インタフェースに準拠するよう選択された値です。サイトでは,より値の大きいデルタ時間を選択して, 1 秒単位の粒度が不要になった場合にもオーバヘッドを削減できます。
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