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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
SET CPU |
指定された CPU に対応するユーザ機能を変更します。ALTPRI および WORLD 特権が必要です。
SET CPU CPU 識別子[,...]
CPU 識別子
OpenVMS マルチプロセシング・システムのプロセッサ識別子を 10 進数で指定します。 Alpha 7000 システムでは, CPU ID はプロセッサのバックプレーン・スロット番号です。
/ALL
アクティブ・セットのすべてのCPUに,指定された操作を適用します。/ASSIGN [=option] (Alpha/Integrity のみ)
オプションが指定されていない場合は,CPU を現在のインスタンスに割り当てます。オプションが指定されている場合は,CPU をそのリソースに割り当てます。
オプション 説明 $$PARTITION OpenVMS インスタンスの現在のソフト・パーティション $$HARD_PARTITION OpenVMS インスタンスのハード・パーティション
パーティショニングをサポートする AlphaServer システム上でのみサポートされます。
/AUTO_START (Alpha/Integrity のみ)
/NOAUTO_START
指定された CPU のインスタンス固有の自動起動フラグをセットまたはクリアします。自動起動が有効なときには,CPU はそのパーティションに割り当てられるか,所有権がそのパーティションに移されたときに, OpenVMS アクティブ・セットに参加します。また,CPU は発行元インスタンスによって所有されているときにパワーアップの遷移が完了すると自動的に起動します。
パーティショニングをサポートする AlphaServer システム上でのみサポートされます。
/CAPABILITY
/NOCAPABILITY
プロセス・ユーザ機能マスクのビットを個別に,グループ単位に,またはすべてを一度にセットしたり,クリアしたりできるようにします。
注意
SET CPU/[NO]CAPABILITY コマンドは,アクティブなプロセスが残っているアクティブ CPU では利用できない機能を必要とする場合,異常終了します。
/CAPABILITY 修飾子を指定しても,直接の効果はありません。次の副修飾子によって指定される操作の対象を示すだけです。
/SET=( n[,...]) 位置の値 n によって定義されるユーザ機能のすべてをセットします。 n の範囲は 1 〜 16 です。 /CLEAR=( n[,...]) 位置の値 n によって定義されるユーザ機能のすべてをクリアします。 n の範囲は 1 〜 16 です。
/SET および /CLEAR パラメータで定義されたユーザ機能ビットが重複していない限り,副修飾子のすべてを一度に使用できます。
/NOCAPABILITY 修飾子は,ユーザ機能ビットをすべてクリアします。
/CLEAR=(n[,...])
/CAPABILITY 修飾子によって指定された位置の値 n で定義されたユーザ機能をすべてクリアします。/FAILOVER=option (Alpha/Integrity のみ)
/NOFAILOVER
インスタンスの潜在的なセット内のそれぞれの CPU にインスタンス固有のフェイルオーバ・リレーションシップを設定します。インスタンスがクラッシュすると,現在のインスタンス以外のフェイルオーバ・ターゲットを持つ CPU は,そのターゲットに割り当てられるか,所有権がそのターゲットに移されます。
/FAILOVER 修飾子を指定しても直接の効果はありませんが,次のオプションで指定する操作の対象を示すことができます。
オプション 説明 インスタンス名 現在のハード・パーティションで実行されている有効なインスタンスの名前。 パーティションID 現在のハード・パーティションにある (構成ツリーに反映された) 任意のパーティションの数値 ID。オペレーティング・システムのインスタンスが,この識別子を使用して実行されている必要はありません。 $$PARTITION 現在のインスタンスの現在のパーティションにリソースを割り当てます。 $$HARD_PARTITION 構成ツリーのハード・パーティション・ノードに,リソースを割り当てます。これにより,そのノードの下にある複数のソフト・パーティションが CPU を利用できるようになります。
/FAILOVER 修飾子がリソースを割り当てるのは,現在のインスタンスがクラッシュした場合のみです。
パーティショニングをサポートする AlphaServer システム上でのみサポートされます。
/GLOBAL
グローバル・セル SCH$GL_DEFAULT_CPU_CAP を変更します。このグローバル・セルは,初回にアクティブ・セットに入れる CPU のユーザ機能マスクを初期化するのに使用します。/MIGRATE=option (Alpha/Integrity のみ)
CPU の所有権を現在のインスタンスから別のソフト・パーティションに移します。
オプション 説明 インスタンス名 現在のハード・パーティションで実行されている有効なインスタンスの名前。 パーティションID 現在のハード・パーティション内のパーティションの数値 ID (構成ツリーに反映されます)。オペレーティング・システムのインスタンスが,この識別子を使用して実行されている必要はありません。
パーティショニングをサポートする AlphaServer システム上でのみサポートされます。
/POWER=option (Alpha/Integrity のみ)
1 つ以上の CPU スロットの電源を入れるかまたは切断します。有効なオプションは,ON と OFF です。AlphaServer GS シリーズ・システム上でのみサポートされます。
/OVERRIDE_CHECKS (Alpha/Integrity のみ)
指定されたプロセッサがアクティブ・セットから取り外し可能かどうかを調べる一連のチェックを回避するように SET/CPU コマンドに指示します。/REFRESH (Alpha/Integrity のみ)
ハードウェア構成ツリーを使用して,指定された CPU の OpenVMS コンテキストを調べて,更新します。/SET=(n[,...])
/CAPABILITY 修飾子によって指定された位置の値 n で定義されたユーザ機能をすべてセットします。/START (Alpha/Integrity のみ)
指定された CPU がまだ OpenVMS アクティブ・セットに参加していない場合,参加要求を開始します。
#1 |
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$ SET CPU/CAPABILITY/GLOBAL/SET=(2,4) |
このコマンドは,グローバル・セル SCH$GL_DEFAULT_CPU_CAP にユーザ機能 2 と 4 をセットします。
#2 |
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$ SET CPU/CAPABILITY/GLOBAL/SET=(2,4) 0 |
このコマンドは,グローバル・セル SCH$GL_DEFAULT_CPU_CAP にユーザ機能 2 と 4 をセットします。同様にアクティブ CPU 0 にもセットします。
#3 |
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$ SET CPU/CAPABILITY/SET=(1,2) 0 $ SHOW CPU/FULL SYSTEM: EUROS, HP RX2600 (900MHZ/1.5MB) SMP EXECLET = 3 : ENABLED : STREAMLINED. CONFIG TREE = VERSION 6 PRIMARY CPU = 0 HWRPB CPUS = 2 PAGE SIZE = 8192 REVISION CODE = SERIAL NUMBER = US30464615 DEFAULT CPU CAPABILITIES: SYSTEM: QUORUM RUN DEFAULT PROCESS CAPABILITIES: SYSTEM: QUORUM RUN CPU 0 STATE: RUN CPUDB: 8901C000 HANDLE: 00005D70 OWNER: 000004C8 CURRENT: 000004C8 PARTITION 0 (EUROS) CHGCNT: 1 STATE: PRESENT, PRIMARY, REASSIGNABLE PROCESS: TEST11 PID: 20201185 CAPABILITIES: SYSTEM: PRIMARY QUORUM RUN RAD0 USER: USR1 USR2 SLOT CONTEXT: 901EB000 CPU - STATE..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL TYPE...........: ITANIUM MAJOR = 31, MINOR = 0 SPEED..........: 900 MHZ LID............: 00000000 VARIATION......: IEEE FP, PRIMARY ELIGIBLE SERIAL NUMBER..: 0001A968930A1A25 REVISION.......: HALT REQUEST...: 0 SOFTWARE COMP..: 7.0 PALCODE - REVISION CODE..: 1.1 COMPATIBILITY..: 0 MAX SHARED CPUS: 0 BINDINGS: * NONE * FASTPATH: FGB0 PKA0 PEA0 EIA0 FEATURES: AUTOSTART - ENABLED. FASTPATH - SELECTION ENABLED AS PREFERRED CPU. CPU 1 STATE: RUN CPUDB: 89163480 HANDLE: 00005E80 OWNER: 000004C8 CURRENT: 000004C8 PARTITION 0 (EUROS) CHGCNT: 1 STATE: PRESENT, REASSIGNABLE PROCESS: * NONE * CAPABILITIES: SYSTEM: QUORUM RUN RAD0 SLOT CONTEXT: 901EC000 CPU - STATE..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL TYPE...........: ITANIUM MAJOR = 31, MINOR = 0 SPEED..........: 900 MHZ LID............: 01000000 VARIATION......: IEEE FP SERIAL NUMBER..: 000363B4B0C5C862 REVISION.......: HALT REQUEST...: 0 SOFTWARE COMP..: 7.0 PALCODE - REVISION CODE..: 1.1 COMPATIBILITY..: 0 MAX SHARED CPUS: 0 BINDINGS: * NONE * FASTPATH: FGA0 EWA0 PKB0 BG0 FEATURES: AUTOSTART - ENABLED. FASTPATH - SELECTION ENABLED AS PREFERRED CPU. $ SET CPU/CAPABILITY/CLEAR=1 0 $ SHOW CPU/FULL SYSTEM: EUROS, HP RX2600 (900MHZ/1.5MB) SMP EXECLET = 3 : ENABLED : STREAMLINED. CONFIG TREE = VERSION 6 PRIMARY CPU = 0 HWRPB CPUS = 2 PAGE SIZE = 8192 REVISION CODE = SERIAL NUMBER = US30464615 DEFAULT CPU CAPABILITIES: SYSTEM: QUORUM RUN DEFAULT PROCESS CAPABILITIES: SYSTEM: QUORUM RUN CPU 0 STATE: RUN CPUDB: 8901C000 HANDLE: 00005D70 OWNER: 000004C8 CURRENT: 000004C8 PARTITION 0 (EUROS) CHGCNT: 1 STATE: PRESENT, PRIMARY, REASSIGNABLE PROCESS: TEST11 PID: 20201185 CAPABILITIES: SYSTEM: PRIMARY QUORUM RUN RAD0 USER: USR2 SLOT CONTEXT: 901EB000 CPU - STATE..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL TYPE...........: ITANIUM MAJOR = 31, MINOR = 0 SPEED..........: 900 MHZ LID............: 00000000 VARIATION......: IEEE FP, PRIMARY ELIGIBLE SERIAL NUMBER..: 0001A968930A1A25 REVISION.......: HALT REQUEST...: 0 SOFTWARE COMP..: 7.0 PALCODE - REVISION CODE..: 1.1 COMPATIBILITY..: 0 MAX SHARED CPUS: 0 BINDINGS: * NONE * FASTPATH: FGB0 PKA0 PEA0 EIA0 FEATURES: AUTOSTART - ENABLED. FASTPATH - SELECTION ENABLED AS PREFERRED CPU. CPU 1 STATE: RUN CPUDB: 89163480 HANDLE: 00005E80 OWNER: 000004C8 CURRENT: 000004C8 PARTITION 0 (EUROS) CHGCNT: 1 STATE: PRESENT, REASSIGNABLE PROCESS: * NONE * CAPABILITIES: SYSTEM: QUORUM RUN RAD0 SLOT CONTEXT: 901EC000 CPU - STATE..........: RC, PA, PP, CV, PV, PMV, PL TYPE...........: ITANIUM MAJOR = 31, MINOR = 0 SPEED..........: 900 MHZ LID............: 01000000 VARIATION......: IEEE FP SERIAL NUMBER..: 000363B4B0C5C862 REVISION.......: HALT REQUEST...: 0 SOFTWARE COMP..: 7.0 PALCODE - REVISION CODE..: 1.1 COMPATIBILITY..: 0 MAX SHARED CPUS: 0 BINDINGS: * NONE * FASTPATH: FGA0 EWA0 PKB0 BG0 FEATURES: AUTOSTART - ENABLED. FASTPATH - SELECTION ENABLED AS PREFERRED CPU. $ |
この例では,最初の SET CPU コマンドが CPU 0 に対してユーザ機能 1 および 2 を設定しています。 2 つ目め SET CPU コマンドがユーザ機能 1 をクリアしてします。
#4 |
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$ SET CPU/REFRESH/ALL |
このコマンドは,現在のハード・パーティションに物理的に存在するすべての CPU で,このインスタンスの OpenVMS コンテキストを更新します。
#5 |
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$ SET CPU/FAILOVER=WFGLXA 12 |
このコマンドは,現在のインスタンスがクラッシュした場合に, CPU 12 が別のインスタンス (WFGLXA) にフェイルオーバするように設定します。
#6 |
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$ SET CPU/FAILOVER=$$HARD 13 |
このコマンドは,現在のインスタンスがクラッシュした場合に, CPU 13 をハード・パーティションの所有権に割り当てます。ハード・パーティションに割り当てられた CPU は,割り当て対象の他のインスタンスから認識して利用できるようになります。
#7 |
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$ SET CPU/ASSIGN=$$HARD 14 |
このコマンドは,現在インスタンスが所有する CPU 14 をハード・パーティションの所有権に割り当てます。ハード・パーティションに割り当てられた CPU は,割り当て対象の他のインスタンスから認識して利用できるようになります。
#8 |
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$ SET CPU/ASSIGN 15 |
このコマンドは,現在ハード・パーティションが所有する CPU 15 をこのインスタンスに割り当てます。潜在セットにあるこの CPU に電源が投入され,自動起動が有効であれば,この CPU が自動的にアクティブ・セットに追加されます。
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