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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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SET WORKING_SET |
プロセスの,省略時のワーキング・セット・サイズの定義を変更します。また,プロセスが実行するイメージによって変更できるワーキング・セット・サイズの上限も設定します。ワーキング・セット制限値は,利用者登録ファイル (UAF) に定義されている値を越えることはできません。Alpha では 512 バイトのページレット数で n を指定します。 Alpha では,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU 特有のページ数に,この値は切り上げられます。
SET WORKING_SET
SET WORKING_SET コマンドを使用すると,ユーザは許可された制限内でワーキング・セット・サイズを変更できます。プロセスのワーキング・セットは,実行イメージが参照できる物理ページの集合です。ユーザごとに,ログイン時に作成されるプロセスに関係した省略時のワーキング・セット・サイズが割り当てられます。プロセスのワーキング・セットの最大サイズは,利用者登録ファイル (UAF) に定義されています。
/ADJUST (省略時の設定)
/NOADJUST
プロセスのワーキング・セット・サイズを,システムが自動的に変更できるかどうか制御します。/EXTENT=n
イメージ実行中に,ワーキング・セットに存在できる最大物理ページ数を指定します。超過値は,システム生成時に定義された最小ワーキング・セットより大きくなければなりません。また超過値は,利用者登録ファイル (UAF) に定義されている超過値以下でなければなりません。
利用者登録ファイルに指定された超過値より大きな値を指定しても,このコマンドは,ワーキング・セット・リミットの値を,このファイルに指定された最大値に設定します。
/LIMIT=n
イメージの終了時に減少させられる,ワーキング・セットのサイズを指定します。現在のクォータより大きな値を指定する場合,クォータ値も増やされます。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
SET WORKING_SET コマンドを実行したことを示すメッセージを,表示するかどうかを指定します。/QUOTA=n
プロセス内で実行中のイメージが,要求できる最大物理ページ数を指定します。プロセスは,$ADJWSL( ワーキング・セット・リミット調整 ) システム・サービスを呼び出すことにより,プロセスのワーキング・セット・サイズを設定できます。利用者登録ファイルに指定されているクォータより大きな値を指定する場合,ワーキング・セット・クォータは,このファイルに指定されているクォータに設定されます。
#1 |
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$ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 150 /Quota= 700 /Extent= 700 Adjustment enabled Authorized Quota= 700 Authorized Extent= 700 $ SET WORKING_SET/QUOTA=1000 %SET-I-NEWLIMS,new working set:Limit = 150 Quota = 700 Extent = 700 |
この例の SHOW WORKING_SET コマンドは,現在の制限値,クォータ値,および超過値を表示しています。許可されているクォータ値と超過値も表示します。この SET WORKING_SET コマンドは,クォータ値を許可されている値以上に設定しようとしましたが,メッセージからも分かるように,クォータ値は変更されていません。
#2 |
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$ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 150 /Quota= 350 /Extent= 350 Adjustment enabled Authorized Quota= 350 Authorized Extent= 350 $ SET WORKING_SET/LIMIT=100 %SET-I-NEWLIMS,new working set:Limit = 100 Quota = 350 Extent = 350 $ SHOW WORKING_SET Working Set /Limit= 100 /Quota= 350 /Extent= 350 Adjustment enabled Authorized Quota= 350 Authorized Extent= 350 |
この SET_WORKING_SET コマンドは,プロセス内のイメージのワーキング・セット・サイズを 100 に設定します。
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